―あのコの恋愛事情― 忘れられない彼がいるなら 編
だったことは事実として受け止めるとして「理想の男性とはうまくいかなかった現実」もまた事実である、てことに気付かないと同じ失敗を繰り返してしまう。
いい会社に勤める、背の高い中肉中背の理想の男。捕まえたところまでは良かったけど、今の自分ではうまく付き合えなかったという現実。じゃあ、自分のどこを変えればうまく付き合えたんだろうかと考える時間。
考え始めたらわかるはず。自分に足りなかったもの。そこを補充することを目指し始めたなら、いつまでも終わった恋のことばっかり考えている時間なんてないはずだ。
そりゃ、彼を思い出す日もあるかもしれないけれど「たった一人の男」に想いをはせるだけで人生を消化してしまっていたら、そりゃ、いい恋愛になんて巡り合えるわけがない。
彼ばかりを想って彼でいっぱいになってしまう自分。その想いこそが「理由なき負担」になることも忘れちゃいけないよ。
人間のいいところって色々だ。終わった恋に想いをはせて、ただ毎日が過ぎていっている女性と時々は終わった恋を思い出しつつ、自分に足りない何かを足そうと毎日を楽しんでいる女性と、どちらが魅力的に映るかは一目瞭然。
記憶の中にいるセピア色の彼のいいところばかりを思い出して、目の前にいる人のいいところが見えないなんて、それは「彼を忘れられない」