「もしもし電話」でデートの約束をしていたとか、ショートメールでやり取りしていたとか、そういうのがLINEに取って代わられたくらいで、なにも変わっていません。
その当時は、今のように恋愛コラムのサイトってありませんでした。もちろんこの『ハウコレ』もなかったです。ハウコレという言葉じたいがなかった。
では人々は恋に悩んだらどうしていたのかといえば、おそらく多くの人はラブソングを聴いていたと記憶しています。で、たとえばユーミンが恋愛の教祖みたいなポジションで(みたいなというか、本当に恋愛の教祖様と呼ばれていた)、ユーミンに恋愛相談したい人は、FMの彼女の番組に投稿していたわけです。
■■ちょっと口にするのが恥ずかしい
で、その番組を毎週欠かさず聴いていたわたくしの所見を述べるなら、ユーミンは恋愛のハウツーをほとんど語らなかったように記憶しています。切なさとかピュアな心とか、そういうのをリスナーと共有する番組だったように記憶しています。
今、こんなにもたくさんの恋愛ハウツーの記事があって、しかもそれらを無料で読める時代で、ハウツーはもうすでにネット上でも、あなたの心の中でも飽和状態かもしれないなと思います。