2019年2月3日 21:00
エリには「2度目のデート」がない#夢みるOLの終わらない恋のはじめかた
なにがイージーモードだ。自分からチャンスを掴みとる努力をしていたのだ。
「・・・ねえ、相談なんだけどさ。リカ、マッチングアプリってやったことある? 私最近ハマってて。出会えることは出会えるんだけど、なかなか2回目に繋がらなくて彼氏ができないんだよね・・・。リカならどうする?」
「うーん・・・全然悪いことだとは思わないけど、彼氏できそうにないなって思ったら、私なら自分の持ち場を変えるかな」
「持ち場?」
「ここでは私の魅力が伝わらないんだなって思ったら、自分が得意そうな別のフィールドに移動する。たとえばアプリでダメならやっぱり周りの知り合いに当たってみたり、ナンパスポットに行ってみたり。」
「お姉ちゃんだったら、普段の仕事ぶりを知ってる人の方がいいんじゃない?こないだまた営業成績表彰されたんでしょ?やっぱり仕事ができるのもお姉ちゃんの魅力だし!お姉ちゃんの魅力をきちんと見せられるフィールドに切り変えて相手を探してみるのもいいと思うよ!」
エリは、リカがこれまで男が途切れなかった理由がなんとなくわかった。決して顔がかわいいからだけではない。
自分を適切にアピールすることをサボらなかったから今の生活を手に入れている。