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新年度、新生活、新学年、新学期…と、新しいことだらけの4月ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。わが家は、息子が3年生に、娘は幼稚園の年長さんになり、毎日バタバタの生活を送っています。そしてこの春、私も1年間務めていた小学校のPTA役員をようやく卒業です。■最後に知ったPTAの闇どんちゃん連れで、さまざまな行事の打ち合わせや当日の運営、講演会への出席など大変でしたが、それもついに終わりです。障害のあるどんちゃんを連れての参加も、PTAや学校の先生方が理解してくださり、できる範囲でのお仕事になってしまいましたが、この1年間、大きな問題もなくお仕事ができた、と思い込んでいました。しかし、このタイミングで漫画に出てきそうなPTAの闇を知ることに…!長年、会長さんを務めてくださったお母さんと、その年の役員がやる最後の仕事“次期役員決め”が、無事に終わったときのことです。会長さんいわく、「PTAのあれこれの中で一番難航するのが、次期役員を決定すること」だそうです。候補に挙がる方へ役員が連絡をするのですが、それぞれに事情を抱えていて、「来年だけはどうしてもできない…」という方も珍しくありません。「でも今年はかなりスムーズに決まった!」とのことで、私も安心していたのですが…。 ■怖すぎる現実!「今の時期になると役員にされることを嫌がられて避けられてしまう」「人によっては自分の電話番号を着信拒否設定にされてしまったことも…」と、まるで女性向けの怖い漫画にありそうな話が現実にあったことを知りました。「そんな漫画みたいな話って本当にあるの!?」と思うかもしれませんが、本当にありました。怖すぎ…!アラサーになって初めて「現実は小説よりも奇なり」を体験しました。確かに、PTA役員は「面倒でやりたくないもの」かもしれませんが、やりたくないあまりに特定の人を避けたり、まして着信拒否というのは…、いかがなものかと思ってしまいます。子どもがそれを見てお友だちに対してマネをすることも考えられます。私は息子が低学年のうちにPTA役員を引き受けたので、2回目・3回目の役員がもしかしたらあるかもしれませんが、そのときはぜひとも快く「1年間よろしくお願いいたします!」とお引き受けしたいと思っています。
2024年04月26日息子の進級がじわじわと迫ってきていて、新たな春を感じる今日この頃。息子が学校からお手紙を持ち帰ってきました。「書道セット購入のお知らせ」です。■軽すぎる書道セット希望者は同じものを一斉に購入できるとありましたが、お友だちから「中学校・高校も使うらしい」という情報を仕入れていた息子は、自分の好きな書道セットを購入することにしました。無事に気に入るものがネットで見つかり、早々に届けてもらったのですが…。なんだか私の知っている書道セットとは違う雰囲気なのです。私世代の書道セットは、石の「すずり」がずっしりと重く、家から学校に持って行く日は、とても大変でした。しかし、息子に買った書道セットは何も入っていないのでは!? と思うほど軽かったのです。まさか「バッグだけ買ってしまったのか!?」と焦って中身を確認しましたが、筆やすずりなどすべてが揃ったスターターセットでした。どういうことなのかと、ひとつずつ手に取ってみたところ…。 ■息子のランドセルの重さもすごいなんと「すずり」がプラスチック製でした!ちなみにオモテ面・裏面がそれぞれ墨汁用・墨用になっていました。私は、その便利さに感動しましたが、令和キッズの息子はイマイチ分かっていない模様。前述の通り、私の書道セットは「すずり」が大変に重く、バッグも息子の書道セットのように肩かけができませんでした。おまけに、バッグの持ち手に手首を通すこともできず、1時間半かかる通学の間、ずっと重いバッグを握り続けなければいけませんでした。私から、この話を聞いた息子は「そんなに重いものを、長い時間、どうして持つの…」という反応でした。私の世代と比べて、勉強量や時間が大幅に増えている、現代の子どもたち。そのため、元気で活発な息子も、週の後半は「ランドセルが重すぎる…」とこぼすことがあります。確かに、私の書道セットは重かったですが、息子のランドセルのほうが重いかもしれません。今後の技術の進歩に伴い、学校で使うものが軽量化されることを本気で祈っています。
2024年03月26日生活に欠かせないものが、何もかも値上り続けている今日この頃。お財布が寒くて寒くて仕方がないmochiko.です。■日々、欲望と戦っている私食卓に欠かせないい卵が300円オーバーで陳列されていたときは、さすがに売り場で「ヒエェ…」とうろたえてしまいました。わが家は買い物デーを週に1回とし、一度の買い物の上限金額を決めて、そこからはみ出ないように細心の注意を払っています。節約を意識しながら、生活の質を落としすぎないように心がけているのです。また、光熱費もすごく上がっているため、考えられるさまざまな手段で節約し、安く済ませられるところは安く! と毎日必死になっています。極端に言うと「余計なものは買わない、持たない」ようにしています。とはいえ、人間誰しも心は揺らぐもの。私も日々、欲望と戦っています。特に「限定」と書かれている商品は、買う予定がなくても、チェックしてしまいます。「店舗限定」「本日限定」「季節限定」「限定価格」…ああ、なんと心揺さぶられるのでしょう…!「限定」と見ただけで、「どのくらいお得なの?」「ここでしかこの値段で買えない?」と思い、ついつい手が伸びそうになってしまいます。右を見ても「限定」、左を見ても「限定」、なんということでしょう。お店に長居すると買い物かごに入れてしまいそうになるため、必要なものだけ買ったら早急に撤退すると決めています。スーパーは非常に魅力的な場所で、行くたび財布の紐が緩みそうになってしまうのです。そのため、毎回しっかりと計画を立てたうえで、確固たる意志を持って、買い物に行かねばなりません。そんな財布の紐を引きちぎらんばかりに締める生活を送っていた結果、ついにどんちゃんに変化が起きました。 ■限定という文字を覚えたどんちゃんなにやら、お店のポスターの字を「わかる」と言います。なんと、どんちゃんは「限定」という字を覚えていました…!知的障がいがあるどんちゃん。5歳も後半戦なのですが、文字はまだ読むことができないはずです。母がもっとも警戒している「限定」の文字は、どんちゃんの意識に深く刻まれてしまっていたようです。英才教育が過ぎたかもしれない…とちょっと思っている母です。
2024年02月26日療育園から幼稚園に転園して早3カ月が経過したどんちゃん。幼稚園にもすっかり慣れて毎日、楽しそうに通っています。■お友だちからお手紙をもらったそんなどんちゃんのクラスは現在、お友だちや先生にお手紙を送り合うのが、はやっているのだそうです。定型発達の年中さんだと、確かにそろそろ文字に興味を持ち始め、平仮名やカタカナの読み書きができる子が増え始める頃です。しかし、知的障がいに加えて発達障がいもあるどんちゃん。文字はまだまだハードルが高いです。(きっとお手紙を送り合うお友だちを、離れたところから見つめるのが精一杯なんじゃないだろうか…)と、なんとも言えぬ寂しさがあるのかもしれないと心配していました。ですがある日、どんちゃんの通園バッグの中から見慣れないサイズの紙が出てきました。なんと! お友だちからお手紙をもらったのです!お手紙の内容もさることながら、読み書きがまだできないどんちゃんを仲間はずれにすることなく、お手紙を書いて渡してくれたお友だちのことを思うと、涙が止まりませんでした。そんなことがあった数日後。 ■どんちゃんからのお手紙は家宝に今度はどんちゃんから私にお手紙が!体が未発達なうえに小さくて、ペンを持つための力もあまり強くないどんちゃん。話によると、いつもどんちゃんをサポートしてくださる加配の先生が手を握ってくれて、どんちゃんが書きたいように補助してくれたそうです。お手紙の内容も相まって、私はさらに涙が止まらず…!先生やお友だちの温かい気持ちの中で、どんちゃんは日々成長している! と強く思った出来事でした。ちなみに、このときのお手紙はあまりにうれしかったので、額に入れて飾っております。家宝です。
2024年01月26日わが家では家族の誕生日・クリスマスに、ケーキを手作りしています。■私が子どもの頃はお店でケーキを購入していた子どもの頃に「ケーキを作ってみたい!」と興味本位で母に話したこともありましたが…、母の正論に敗北しました。私が子どもの頃は、手軽にケーキが作れる時代じゃなかったと思います。動画などでわかりやすく作り方の手順が公開されている時代ではなく、今ほど高機能な家電はありませんでした。簡単にできるケーキミックスは売っていましたが、それも母の言う通り「お店の味」とは少し違ったりして…。加えて、手のかかる子ども(私)の育児に追われている当時の母を思うと、確かにお店で買える美味しいケーキを選ぶよな、と思います。そのままお菓子作りはおろか、まともに料理もしないまま結婚し、息子が生まれて1歳の誕生日。食べることが何より大好きな息子をケーキでお祝いしよう! と思い立ったものの…、息子に卵アレルギーがあることが発覚しました。さらに、ケーキに使われることが多いナッツ類にも重篤なアレルギーがあり、私は驚き、戸惑いました。息子のアレルギー発覚当時は、アレルギー対応をしてくれるケーキ屋さんが近くになく、通販やコンビニで注文という手段もありましたが、配達エリア外だったり、高額で売られていたり、とても手が出ず、途方に暮れていました。そこで夫さんが取った行動は…。 ■夫さんが研究を重ねて…!?卵を使わないで自宅で作れるケーキの開発でした。数週間におよぶ研究を重ね、売り物のケーキに劣らないアレルギー対応ケーキを開発してくれました。ちなみに夫さんの仕事は食品関係ではありません。完全に息子への愛情と知的好奇心で1から研究して作ってくれました。それから数年で息子は卵アレルギーを克服。とはいえ、娘が生まれてドタバタの日々ですが、子どもたちの誕生日やクリスマスといったイベントのケーキはすべて手作りに。子どもたちがケーキを好きなのはもちろん、作るところから食べ終わるところまで余すことなく、“ケーキ”というイベントそのものを楽しんでくれていることが、何よりうれしい夫さんと私です。子どもたちから、「お店ケーキがいい」と言われるまでは、みんなでイベントごとにワイワイ楽しみながら、ケーキを作れたらいいなと思っています。
2023年12月26日少しずつ過ごしやすい季節になってきました。今日はそんな日にぴったりな「遠足の話」をします。■小学校から秋の遠足のお知らせが!まだ少し暑さが残っている頃、息子の小学校から秋の遠足のお知らせが届きました。行き先は、この辺の子どもたちなら1度は行ったことがある、地元で定番の遠足スポット。わが家も行ったことがあり、息子が1日中公園を駆け回り、公園の中のレストランでかわいいお子様カレーをもりもり食べていた楽しい思い出のある場所です。遠足を楽しみにする息子に、つい私のイタズラ心が働き、余計なジョーダンを言ってしまいましたが、息子には大ウケでした。 ■小学2年生とネタが被ったそんな話から数日後。ついに遠足の前日を迎えました。遠足を楽しみにする息子が学校から帰宅後、「おもしろいことがあった!」と言います。話を聞いてみると…。mochiko.(アラサー)、まさかの小学2年生とのネタ被りです!しかも息子によると、教室中が大爆笑だったとか。ネタは同じでも完全に息子のお友だちに負けた気がするのは、なぜでしょうか?とはいえ、遠足当日、息子がとてもお弁当を楽しみにしてくれていて、まだまだかわいい年頃だと、実感しました。
2023年10月26日みなさんいかがお過ごしでしょうか。わが家は早朝から容赦なく太陽の光が射し込むタイプの住処でして、エアコンが消せる日が見えてこず、きっと大変なことになっているであろう電気代におびえています。さて、今回はちょっと「ヒヤッ……」っとする話をします。■教室の後ろに放置されたお弁当箱二学期が始まり、わが家の子どもたちも暑い中、がんばって学校や園に通っています。そして、息子の学校からは「○日はお弁当でお願いします」のお便りが。夏休み明け、灼熱、お弁当、とくれば、つぎに思いつくのは「忘れ物」です。息子は忘れ物をしがちなため、お弁当を持っていく日は入念な声かけが必要になります。私がまだ学生だった頃。一学期の期末テストが迫りつつある時期のことでした。気づけば、誰がそこに放置したのやら、持ち主不明のお弁当箱が教室の後ろに放置されていたのです。明らかに不衛生なそれを先生も注意したのですが、結局一学期の間に持ち主は現れず、夏休みに入ってしまいました…。夏休み明けに学校へ行ってもまだあのお弁当箱は同じ場所に鎮座しており、無関心を貫いていたクラスメイトたちもさすがにざわつきました。結局、誰のものか分からないまま、見かねた先生がお弁当箱を処分したのですが…、 ■私の体験談は息子にはてきめんに効いたしばらくの間、教室は恐怖に包まれていました。この話、私の体験談が好きな息子にはてきめんに効き、無事に空になったお弁当箱を持って帰ってきてくれました。みなさんもお弁当箱にはご注意を…!
2023年09月26日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に座ってきた見知らぬ男性。その男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札を出たもちこは、母に電話をかけました。 「なんでそんなところにいるの!?」と驚くお母さんですが、もちこは電車で起きた出来事を話すことができず、もごもごとごまかします。そして、迎えにきてくれた母とともに帰宅しました。 その後、大人になり結婚して子どもができても、母に話せずにいるもちこ。当時のことを思い出し、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。 時は戻り、痴漢被害からしばらく時間が過ぎたころのこと……。 同じ被害に遭った妹は… 痴漢被害からしばらく経ったある日、もちこの妹が似たような被害に遭ってしまいました。 母に相談した妹。母はすぐに警察に連絡し、女性警官が主となって、聞き取り調査がおこなわれました。 「警察の人もお母さんも、すごく心配して話を聞いてくれてる……」 妹の様子を見ていたもちこは、「自分もすぐに声を上げていれば、こうなっていたのかな」と後悔するのでした。 学生時代には、痴漢に遭ったクラスメートから「その場で捕まえて駅員さんと警察の人に突き出してきた」という話を聞いたもちこ。その後、その痴漢は捕まったそう。 「自分が被害を受けたと認識したらすぐ反撃していいんだ……!」 妹やクラスメートの出来事で気づきを得たもちこ。そして、幼い子どもを狙うすべての痴漢を憎らしく思っていました。 クラスメートが警察官から聞いた話では、新入生や新社会人が増える4月は、「遅刻したくないから言えない」という気持ちを狙い、痴漢が増えるそう。同じ理由で、期末テストの期間も被害が多く、中高生が無差別に狙われるというのです。 「最低すぎ……」 もちこは、小さな子どもはもちろん、すべての人たちが痴漢被害で苦しむことがなくなるよう、心から願うのでした。 自身が痴漢に遭った際、誰にも言えなかったもちこですが、「自分が被害を認識したら声を上げていい」と気付きました。「勘違いだったらどうしよう」「恐怖から声が出ない」など、さまざまな理由で痴漢の被害を訴えることが難しいときもあると思います。 しかし、ひとりで抱え込まず、身近な誰かに相談することで、きっと周囲が親身になって聞いてくれることでしょう。それによって、次の被害者をなくすことができるかもしれません。 そして、「何かあれば声を上げていいんだよ」と、日頃から子どもに伝えておくことも大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月19日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に見知らぬ男性が座ってきました。「他のところ空いてるのになぁ」と違和感を覚えますが、すぐ逃げたほうがいい状況だとは思わず、そのまま座っていたもちこ。 すると、あろことかその男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。 「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札まで行くと……。 母に本当のことを話せず…※訂正:(誤)伺って→(正)うかがって 駅を出ると目の前は人の多い商店街。人に紛れ、駅のほうをうかがいながら商店街を一周しました。男性の姿が見えないことを確認し、安心したもちこは、お母さんに迎えに来てもらおうと公衆電話から電話をかけます。 「えーっと……○×駅のところにいるんだけど……」 「え!? ○×駅!? なんでそんなとこに!?」 驚くお母さんに、「な……んか……、その……えっと……降りちゃったっていうか」とごまかしながら話すもちこ。 本当のことを話せずにいましたが、母に迎えに来てもらい、無事に家へ帰ることができました。 その後、結婚して子どもができたもちこですが、未だにそのことをお母さんに話せていないそう。 痴漢に遭ってからずいぶん時が経ちましたが、小学生の間は思い出すたびにモヤモヤしていました。 「私の勘違いだったのかも?」「服の端っこが当たっていただけかもしれないし……」 いろいろな考えを巡らせていた、小学生時代のもちこ。 「あんなん100%痴漢だわ!!」 しかし、あれは子どもを狙った悪質な痴漢行為であったと、大人になったもちこは確信。 「卑怯な手で傷つけて……」「怖い思いをしても言えないような子がほとんどだよ! 他にも小さい子が被害に遭っていた可能性が高くない!?」 大人になったもちこは、当時の出来事を思い出し、憤るのでした。 電車で起きた怖い体験を母に話せなかったもちこ。思いもよらない突然の出来事で、痴漢被害に遭ったという確信が持てなかったのでしょう。大人に言いづらい気持ちはよくわかります。 最寄り駅より少し手前の駅で下車し、母に電話をかけたもちこ。子どもがいつもと違う行動をとったときは、何かの合図なのかもしれませんね。皆さんは幼少期、怖かったことや動揺したことで、親に話せなかった出来事はありますか?著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月18日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。行きの満員電車に比べ、帰りは座りながらゆったり乗車できていました。ある日の下校中、帰りの電車で気が緩み、ウトウトしていたもちこに……!?朝6時に起き、片道1時間半の電車通学をしていたもちこ。空いている帰りの電車でウトウトするのが至福の時間でした。 ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に見知らぬ男性が座ってきました。 「他のところ空いてるのになぁ」と違和感を覚えるもちこですが、すぐ逃げたほうがいい状況だとは思わず、そのまま座っていると……。 身動きがとれなかった少女 人もまばらな電車内。眠気でウトウトしていたもちこ。そんな状況で、もちこの隣に座ってきた男性……。 あろうことかその男性は、触っているのかいないのか、すごく微妙な触り方でもちこに触れてきたのです。 「え、何……。わけがわからない」 世の中には卑劣な行為をする悪い大人がいるのだと、小学校低学年ながらテレビやマンガで知っていたもちこ。しかし、自分の身に降りかかってくるとは思わず、次の停車駅を待つ以外、何もできずにいました。 「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」 次の停車駅に着き、走って逃げては相手を刺激してしまう可能性があると考えたもちこは、不自然にならないよう平静を装いつつ下車。 降りたことのない駅でしたが、慣れているかのような振る舞いを意識しながら、改札まで行き、駅を脱出したのでした。 無抵抗な子どもの体に触れた男性。恐怖の中冷静に考え、次の駅で降り、改札まで向かったもちこはよく頑張りましたね。誰が相手でも痴漢は許されない行為ですが、子どもを狙うのは本当に卑劣。ひとりで行動するようになった子どもを守るため、親や周りの大人ができることは何なのか、考えさせられる出来事ですね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月17日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。行きの満員電車に比べ、帰りは座りながらゆったり乗車できていました。ある日の下校中、帰りの電車で気が緩み、ウトウトしていたもちこに……!?朝6時に起き、片道約1時間半の電車通学をしていたもちこ。空いている帰りの電車でウトウトするのが至福の時間でした。そんなもちこに近寄る男性が……。 疲れ果てた女子小学生に… 小学校受験をしたもちこ。家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる学校に通うことになりました。入学して半年ほどはお母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。 朝は大人に混じって満員電車に揺られ、帰りはスカスカの電車で帰る毎日。小学校低学年ながら、ハードなスケジュールで過ごしていたもちこは、帰りの電車でウトウトする時間が至福の時となっていました。 ある日の帰り道。時間帯は昼下がりで、もちこが乗車していた車両には、数人しか乗っていないような状況でした。そんな中、見知らぬ男性がすぐ隣に座ってきたのです。 「他のところ空いてるのになぁ」 違和感を覚えていたものの、もちこは、「すぐに逃げたほうがいい」などとは考えもしないのでした。 大人でも大変な片道1時間半の距離を、電車通学していたもちこ。疲れて帰りの電車でウトウトしてしまうのもしょうがないですよね。 見知らぬ男性が隣に座ってきた今回の出来事ですが、おかしいなと感じても、幼い子どもであれば「移動しよう」などの考えに至らなくても当然のように思います。わが子がひとりで電車に乗るような機会が訪れた際は、「電車内で何かおかしいと感じたら、移動したり、下車したりして、その場から離れてね」など、身を守るように伝えておくことが大切かもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月16日日々、子育てにお仕事に家事に大忙しのみなさん。本日もお疲れさまです…。私もそんな生活が始まって早7年少々。ここ最近はどうにか忙しい日々の合間をぬって歯医者さんに通っています。■私の虫歯を息子が心配実は春先から週1回で通っている歯医者さん。真夏の現在も、同じペースで通い続けていて、なかなか終わる気配がありません…。さすがに7歳の息子にも心配され始めています。それもそのはず、春先に根っこの治療が必要なほど、重症の歯が立て続けに2本発見されたのです。まだ虫歯の治療は経験したことがない息子は私の重症の虫歯に興味津々。じゃあ、いい機会なので詳しく調べてみようか! と、虫歯治療を丁寧に説明してくれている歯医者さんのホームページを一緒に見てみることにしました。「削って詰めれば大丈夫!」な軽い虫歯から、もう歯を残せないレベルの大きな虫歯まで非常に詳しく説明がされていて、虫歯経験のない息子もわかりやすかったらしく、真剣に見ていました。しかし、そんな息子が衝撃画像を目にしてしまいます…! ■あまりにひどい虫歯画像を目にした息子は…!?ホームページには「5年や10年という長い期間、歯医者さんに行かず、ケアを怠っているとどうなってしまうか」の写真が載っていました。ほとんどの歯が溶けたり、抜けたりしていて、残っていません。残っている歯も色が悪く、ギリギリ歯茎に留まっているような状態でした。あえてキレイに表現するなら「鍾乳洞」のような…そんな雰囲気でしょうか。息子は、この画像にとても驚いたようで…、「虫歯になったら困る!」と大慌てで洗面所へ向かい、歯磨きを始めていました。普段は「歯磨きしてね」と声をかけるまで、自分から歯を磨かない息子。極限まで悪くなった歯の画像はそんな息子に大変よく効いたようです。
2023年08月26日■前回のあらすじ成人して家庭を持った私と中学受験を振り返り、「申し訳なかった」と言う母。しかし、そもそも親子でまったく受験に対するベクトルが違ったのが原因だったのでは、と思っています。この母との会話で、ようやくつらかった中学受験が終わったのかもしれません。勉強面でとてもつらかった小学校時代を送っていた私ですが、その息子はどうしているのかと言えば…。■息子にはのびのびと勉強してもらいたいさらに、息子は幼稚園の友だちと同じ学校に行けるのを喜んでいました。うれしいことに息子は現在、そんなに勉強が苦ではなく(私は息子と同じ年齢の頃、勉強がすでにイヤでイヤでたまりませんでした)、今の環境がとても合っているのだと思います。ところが最近…。 ■私と同じ体験を息子がしないためには…仲良しのママ友との会話で、「確かにそういう展開もないとは言い切れない」と思いました。息子が対人関係に悩んだり、もっと学びたいと思ったら、息子自身が中学受験を選ぶかもしれません。近い将来、もし息子が「中学校を受験をしたい」と言ったら、私のように「強要されるばかりで苦しかった」「大人になっても当時を思い出すと少しつらい…」とならないように、息子が行きたい学校を自ら探して、親子で協力し合い、本当の意味での親子の受験にしたい、と考えています。
2023年07月21日■前回のあらすじD学園とE中学のどちらにも合格した私。E中学はなんと特待生合格でした。そして、第一志望のD学園への入学を決意。こうして、私の長くつらい受験生活が終わりを迎えました。■親子で「受験」に対するベクトルが大きく違った母はよく「申し訳なかった」と私に言うのですが、問題はそこではない気がするのです。頑張る方向がわからなかった私と、いつも全力ですべての方向に頑張っていた母。親子でまったくベクトルが違い、噛み合わなかったのがそもそもの原因だったのでは、と今の私は思っています。そのため、お互いに「なんで!?」と、ずっと感じていたのかもしれません。 ■母との会話で終わりを迎えた中学受験これには、母はとても共感してくれました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月20日■前回のあらすじ第一志望の学校に無事合格した私。タッチの差でE中学からも封書が届き、中身を確認したところ、なんとE中学の特待生枠に合格していました。そして、家族で喜ぶなか…!?■どちらに進学するか迷ったE中学の特待生合格には、私も父も驚き、まさか自分がそんなすごいところへ合格するとは…! と見間違えではないかと何度も確認しました。しかし、ここで問題になるのが、D学園とE中学どちらに進学するのか、ということ。「どちらを選ぶか」と母に聞かれ、私は情けないことに困惑してしまいました。その日のうちに母が入学手続きを済ませ、私は無事、第一志望の学校へ行けることになりました。そして、入試が終わり、久しぶりに学校へ行くと…。 ■みんなが一歩先にいるような気持ちに私とは違い、みんなは最初から自分で決めて受験をした。そう思うと、みんなが一歩先にいるような気持ちになりました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月19日■前回のあらすじD学園に行く! と自分で決めてから、受験生活が再スタート。とうとう迎えた受験当日は、全力で試験に臨みました。無事に2校の試験が終わり、その翌日は学校が休みだったためお昼まで爆睡していると…!?■第一志望の学校に無事合格泣いて喜ぶ母。一時はもう立ち上がれないかと思われた私が第一志望の学校に合格して、家族みんながうれしそうでした。さらに…。D学園の試験結果が届いたのとタッチの差で、E中学からの封書が家に届きました。すでに中身を見ていた母は、衝撃を受けていました。 ■E中学の試験結果はまさかの…!?なんと、私はE中学の特待生枠に合格していたのです。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月18日■前回のあらすじ塾のないある日、母は私が第一志望にしたかった学校の印象を遠慮がちに聞いてきました。そのため、「自分が良いと思った学校に行けるかもしれない」という希望を抱いた私。D学園に行く! と自分で決めてから、受験生活が再スタートしました。■再スタートを切り迎えた受験日これまでのような詰め込んだスケジュールではなく、受験生にしてはゆったりとしたスケジュールになり、2月の本番まで体力を温存しておける生活に変わりました。忘れ物はないかと心配してくれる母と、「頑張ってきなさい」と送り出してくれた父に勇気をもらって、試験会場へ向かいました。D学園・E中学ともに全力で試験に臨みました。ひとつひとつ正解しているかどうか、噛み締めるように問題を解いたのを、アラサーになった現在も覚えています。 ■昼寝していたら母から呼ばれて…!?無事に2校の試験が終わり、その翌日は学校が休みだったためお昼まで爆睡。1階からの母に呼ばれて目が覚めました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月17日■前回のあらすじ学校の成績が最下位レベルまで落ちた私。三者面談で先生が教えてくれた絵を学べる学校もレベルが高く、このときの私の学力では到底手が届かず、完全に「詰み」の状態になりました。■母が私に聞いてきたのは!?完全に進路が見えなくなってしまった私でしたが、塾には惰性で通っていました。勉強は正直あまりついていけない状態になっていましたが、帰宅後に母と家にいるのもしんどく、塾を辞めなかったのです。そんな生活が普通になってきた頃、塾のない日に母がそっと私に話しかけてきました。母は以前、見学に行ったD学園の印象を遠慮がちに聞いてきました。 ■少し希望が持てた出来事A女子中がイチオシだった母。D学園は受けさせてもらえないだろうと思っていましたが、ここにきて「本当に自分が良いと思った学校に行けるかもしれない」と希望が持てました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月16日■前回のあらすじついに限界を迎えた私に、円形脱毛の症状が! 慌てた母は、学校と塾に休みの連絡を入れ、私を病院へと連れていきました。事前予約をしていなかったため、精神科の診断は難しく、皮膚科で処置。その後、母の様子に大きな変化が。■常に最下位を争っているような状態に中学受験には本番というタイムリミットがあります。時間は待ってくれず、周りはどんどん進んでいきます。周りは、レベルの高い中学校への入学を目指して、勉強を積み重ねている子がほとんどでした。そのような環境で、完全に停滞している私は、常に最下位を争っているような状態に。しかし、当の私は「なんかもうしょうがないよねー」という感覚でした。そのくらい疲弊していたのです。受験前、最後の三者面談はお通夜のような雰囲気だったのを覚えています。 ■先生に絵の勉強ができる中学を教えてもらう「絵の勉強ができる中学校がある」と知らなかった私は驚きましたが、調べてみた結果、このときの私の学力では手の届かない、レベルの高い学校でした。そのため、やる気が出ず、完全に「詰み」の状態に逆戻りしました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月15日■前回のあらすじ精神的に壊れてしまった私の成績はどんどん落ちていき、第一志望などもってのほか、第二・第三志望の学校も合格がほとんど見込めない状態に。そして、身支度中に、自分の体に異変が起こっていることに気づき…。後頭部に違和感があった私は母に相談しました。■慌てて私を病院に連れていく母「ニキビでもできてる?」と思い、母にチェックしてもらうと、髪の毛が一部不自然になくなっていました。ただごとではない! と慌てた母は、学校と塾に休みの連絡をし、私の手を引っ張って病院へと駆け込みました。しかし、事前予約をしていないと精神科で診断してもらうのは難しかったです。「とにかく何とかしなければ」と、母のかかりつけの皮膚科へと移動し、処置してもらいました。 ■母の態度が一変した「絶対に勉強させなければ」という勢いで毎日勉強を教えていた母が、私にまったく勉強をさせなくなりました。学校と塾で勉強時間はそれなりに確保できていたものの、家での受験への歩みは完全にストップした状態になったのです。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月14日■前回のあらすじ受験に対して母と反対の意見を持っていた父は、私を不憫に思っていたのか受験勉強の合間に遊びに連れ出してくれました。しかし、いざ父に助けを求めようとしたら、父も私の味方ではないと発覚!完全に精神面で崩れてしまった私の成績は落ちていくばかりでした。時期的にも成績を落としている場合ではない、本番へのカウントダウンが始まるタイミングです。■どんどん落ちていく成績春先の模試でA女子中を狙えていたような高い成績は見る影もなく、第一志望のA女子中はおろか、第二・第三志望の学校もほとんど合格が見込めないような状態まで落ち込んでいました。もちろん母はこのボロボロの結果に激怒し…。優秀な友だちが目指す学校を引き合いに出しては、怒鳴りました。友だちが受験する予定の名門校や御三家レベルの学校に匹敵するA女子中に合格しなければ、「恥ずかしくて学校に行かれない」とまで言われたことも。レベルの高い学校の名前は、見栄を張るためのブランド品ではないのに…。 ■ハードスケジュールとプレッシャーでついに!?「もっと上の成績を出せるようにしないと」と怖い顔で言う母を前に、もう間違っても「受験を辞めたいだなんて言えない」状況でした。この悲惨な結果が出た後、これまで以上のハードスケジュールに加えて、重すぎるプレッシャーとともに受験生活を続けていると…。学校に行く前、身支度を整えようと洗面所の鏡の前に立ったとき、体に異変が起こっていることに気づきました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月13日■前回のあらすじ「中学受験を本当にしたいのは母」という衝撃の事実に気づき、精神のバランスが崩れた私。しかし、母に直接、何かを言う勇気も度胸もなく…。せめてもの反抗心で、受験の過去問をゴミ箱に捨てました。■母とは反対の意見を持っていた父私が過去にした幼稚園受験にも父は母と反対の意見を持っていました。「電車に乗る必要があるくらい遠い場所に子どもを通わせる」ことが不安だったそうです。しかし、母は父の反対を真っ向から否定し、「レベルの高い教育をしてもらうため!」と譲りませんでした。これは小学校選びの際も変わらず…、「小学校は幼稚園よりも遠くに行く!」と宣言した母を、父はどうにか止めようとしました。ですが、母に「地元小は荒れているで有名な学校だ」という事実を述べられてぐうの音も出ず、私を私立小学校に通わせることをしぶしぶ承諾したのだと言います。その結果、私立小学校に入学した私ですが、学年が上がっていくにつれて勉強が難しくなっていき、母の勉強方法はより厳しくなっていきました。 ■父に助けてもらおうとしたが!?そんな状況を少なからず「良くない」と感じていた父は、私をよく遊びに連れ出してくれました。そして…。私から母に直接言いづらかったため、父に助けてもらおうと思ったのですが…、私の作戦は未遂に終わったどころか、実際は「父も私の味方ではなかった」という現実を突きつけられてしまいました。一般的に「中学受験は親子の受験」と言われていますが、私にとっては「孤独な戦い」が決定づけられた出来事となりました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月12日■前回のあらすじお酒好きな母は、小6の受験生の私に対し、酔うとちくちくと怒るようになりました。ある日、ついに母の本音が飛び出したのです。それにより、「この受験は自分のためにしているものではなく、母の夢と理想のためにしている」と気づき…。■母が中学受験に熱を入れる本当の理由とは学生時代、優秀でとにかく勉強することが大好、部活でも大活躍という、まさに「優秀」な生徒だった母。大学でもっと勉強したい! と高校卒業後は大学へ進むことを熱望し、学校の先生もそれを応援してくれていたのですが、時代と私の祖父の意見(主に経済的な理由)により、その道は絶たれてしまいました。自分の望んだ進路が絶たれ、悔しい思いをした母。心身に疲れが出始めていたころでもあり、「それでもなんでも受験なんだから前向きに頑張らなきゃ!」と気持ちを奮い立たせられる状態ではありませんでした。 ■私がした、せめてもの反抗今なら「私を使ってお母さんの夢を叶えようとしないで!」と気持ちをむき出しにして怒ることもできますが、あまりの絶望感に、そんな気力も湧いてきませんでした。また、母に直接、何かを言う勇気も度胸もなかった私は、せめてもの反抗心でA女子中の過去問題集を、ゴミ箱に投げ入れてしまいました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月11日■前回のあらすじついに受験生である小学6年生に進級。ハードな受験生活で身も心も消耗。12歳にして白髪だらけになるほど頑張っていたものの、なかなか成績が上がらず…。しびれを切らした母に罵倒されながら勉強を続けていました。今回は受験から話が少しズレますが、母の話を聞いてください…。■お酒を飲むと本音が飛び出す母お酒好きといっても、がぶがぶ飲んで暴れて、というタイプではなかったのですが、このころからお酒に酔うとちくちくと私が怒られるのが、定番の流れに。「お願いだからちゃんと勉強して」「ちゃんとやればできるから」「いい学校(A女子中)に行って」と、毎日のように酔った母に言われました。しかし、この日の母は少し違っていて…。お酒を飲むとすべて遠慮なく言葉や感情を出してしまうタイプの母の言葉に、私は嫌な意味で「嘘ではない」と確信しました。 ■母の私の受験に対する目的に気づいた中学受験において勝負時と言われる小学6年生のころ、私は「この受験は自分のためにしているものではなく、母の夢と理想のためにしている」と、気づきました。そこから、どんどん悪い考えが頭をよぎり、「小学校も幼稚園もお受験したのは私ではなく、母がしたかったことだった…?」「この先も母が歩みたかった人生を代わりに歩まされるのか?」など、自分という人間の存在意義と価値が揺らいでいきました。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月10日■前回のあらすじ志望校を決める時期になり、家から40分の場所にあるD学園を第一志望にしたいと思ったものの、言い出すことができず…。進路希望調査の紙には、母のイチオシのA女子中のほか、同レベルの学校を2校書いて提出しました。学校に進路希望調査を提出してから、さらに受験勉強は激化していきました。■ハードなスケジュールが続き、体に異変が起きたそのころ、私の体に明らかな異変が起きていました。もはや「無事なとこある?」というくらいに、私の体と精神は摩耗していたのです。もっともつらかったのは「12歳にして白髪だらけ」ということ。これだけはどうしても改善されず、アラサーになった今も同年代の数倍は白髪があるんじゃないの? と思うほど、白い髪が頭に巣食っています。20代前半のうちにおしゃれ染めを諦め、白髪染めにシフトしましたが、結構ショックでした。そして何より嫌だったのは…。 ■母から罵倒されながら勉強する日々…なかなか成績が上がらない私に、しびれを切らした母は、勉強をしているときも怒っていて…。こんな状態が、毎晩、日が変わるころまで続き…。家に帰ると「今日もまた怒られる」と、落ち込む日々でした。このころは「それでも私がA女子中に合格さえすれば、何とかなる」と思い、必死に成績を伸ばそうとしていたのです。しかし…。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月09日■前回のあらすじある日、母に連れ出されて向かったのは、私立中学校・A女子中の文化祭でした。なんとそこは偏差値が60近い「上位校」と呼ばれる学校! そして、訳がわからぬまま、その学校を受験する流れになり…。成り行きで、A女子中を受験することになった私。しかし、A女子中ほか、何校か「併願校」も選ばなければいけませんでした。■つらすぎる学校見学併願校もA女子中に匹敵するレベルの学校をいくつか見学しよう! となり、あちこち見て回りました。その際、母と現地へ向かう道中は、緊張感のあるものでした。まるでランウェイを歩くモデルの修行のように、一挙手一投足をチェックされ、「そんなんじゃカッコ悪い」「中学校に失礼」とピリピリ。そして、見学した学校が母の予想と違うと、帰り道はさらにつらい時間に。母は「パンフレットと違う」「騙された気分」など、その学校をとことんこき下ろしました。そのため、私が「ちょっといいかも」と思った学校があっても、うっかり口にはできない状況でした。そんな生活が続き、私が小学5年生になる頃、小学校から進路希望調査の紙が配られました。ついに志望校を決める時期がやってきたのです。 ■初めて母に近くの学校について聞いた私はそもそも「どうして受験をするのか」がわからないままこの時期を迎えてしまい…。「行ってみたい学校はある?」と聞かれると、「正直、まったくわからない」としか答えられませんでした。しかし、母は「ついにこのときが来た!」と言わんばかりに興奮。進路希望調査の紙には、母のイチオシのA女子中のほか、同レベルの学校を2校書いて提出しました。この頃の私は通っている小学校が遠い(片道1時間)のが少々つらかったため、初めて自分から母に「近くにいい学校はない?」と聞いてみました。母の勢いに負けてしまい、自分が良いと思った学校の名前すら口にできない状況…。嬉しそうに志望校を決めている母を前に、そんなこと言えなかったのです。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月08日■前回のあらすじアラサーのモチコは、テレビの中学受験ドラマを見たことをきっかけに、自身の中学受験を思い出します。懐かしく感じる一方で、まるで戦場のようなつらい日々の思い出がよみがえってきました。■中学の文化祭に連れていかれた20年ほど前、私が小学3年生のころ…。私は地元の公立小ではなく、受験をへて私立小学校に通っていました。小学校生活も板についてきたこのころ、母に連れていかれた場所がありました。親子でキレイな服を着て、たどり着いたのは私立中学校・A女子中学の文化祭でした。にぎやかな文化祭のスペースを抜けて「受験生向けの個別相談ブース」へと入りました。部屋の中では先生と私と母の三者面談のような状態になり、「今、何年生?」「志望校はもう決めているの?」など、簡単ではありますが受験に関する話をしました。しかし、私は「そもそも受験とは何…?」という状態。何のために中学校の先生と面談しているのか、そもそもなぜA女子中に来ているのか、母は何を計画しているのか…何もわかりませんでした。状況が飲み込めず、ほとんど母と先生だけが会話しているような状況で、ポツンと取り残されたような気持ちに。 ■A女子中を受験することになった先生との話を終えた母は、それはそれはウキウキで、A女子中がいかに素晴らしい学校なのかを私に熱弁。優しいお姉さんからフランクフルトを試食させてもらったこともあり、A女子中に、私も特に嫌な印象は抱かなかったので、確かに「良い学校」と話したところ、これにまた母は大盛り上がりしてしまい…。何がなんだかわからないまま、私がA女子中を受験することが決まってしまいました。張り切る母に、訳がわからない状態の私。この足並みがそろっていない状態で中学受験までへの道のりが順調にいくはずがありません。私は、母は、家は、どうなるのでしょうか。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月07日小学校高学年のお子さんを持つみなさんの中には、中学受験を考えていたり、すでに準備している方もいるでしょう。普段ゆるゆる漫画を描いている私は、第二次中学受験ブームの時期に中学受験を経験しています。■ドラマの中学受験シーンで思い出す過去もう20年近くも前のことで、そんなことも忘れかけていたのですが、テレビで偶然、観た中学受験ドラマをきっかけに、その頃のことを思い出しました。そのドラマの中学受験の描写が、なかなかにリアルでして…。中学受験をしたことがある人や、そのサポートを経験した親御さん、そして、今まさに挑戦する準備をしている親子が、一度は経験しそうなことばかりが描かれていて、ちょっと懐かしい気持ちになりました。ちなみに私は、「成績が伸び悩んでいて、なおかつ、家が荒れてしまうタイプ」でした。毎週そのドラマを見ていたんですが、中学受験を経験していない夫さんには、異世界の出来事のように思えたんだそうです。 ■震えるほどつらかった中学受験小学生のころ、中学受験のために勉強した記憶は今でも消えていません。震えるほどに辛い記憶をたどってみることにします…。次回に続く(全16話)毎日10時更新!
2023年07月06日倒れそうなくらいに暑くなったかと思えば、急激に気温が下がったりと難しい時期ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今回は、体調不良時(重症でない)のわが家の子どもたちのお話です。■病人ライフを楽しむ兄現在は体も大きくなり、動けないほどの体調不良は少なくなりましたが、季節の変わり目に、体調を崩しがちです。現在、小学2年生のぽこちゃんは、熱があるときは素直に寝ていますが、解熱して動けるようになってくると、布団の中でゴロゴロしながらDVDを見ていたり、「いい子に寝てるから!」と宣言してウキウキでゲームをしていたり、病人ライフをエンジョイするタイプです。こらこら、と言いたいところですが、解熱後って「元気になった!」と思っても、夜にぶり返したり、熱がなくても普段通りには動けないこともあるため、おとなしくしている分には、不問にしています。一方、来月5歳になるどんちゃんは、なかなかの演技派。検温の際に少しでも熱が高いと「アァ…オカゼダァ…」と言い、ふらふらとその場に倒れ込んで、悲劇のヒロイン劇場が始まります。 ■自分の欲望は満たそうとする妹女優もびっくりな演技を見せてくれるどんちゃん。「おやつはまだか」と、しっかり自分の欲望も満たそうとする姿勢に脱帽です。ちなみに、こういうときは、基本的におやつは我慢してもらっています(どんちゃんは特に気持ち悪くなりやすいため)。病気を繰り返していた赤ちゃん時期~集団生活1年目に比べると、成長して大きくなり、丈夫になったとはいえ、まだまだ心配な子どもたちの体調。今後も注意して見ていかなければ…! と思う母です。
2023年06月26日6歳のぽこちゃんと4歳のどんちゃん(どんちゃんは知的障害・発達障害があります)の兄妹のいる、わが家。どうやっても手がかかる「完全な赤ちゃんの時期」は脱しましたが、いまだに予防接種に連れて行くのが大変です。■前日から兄妹に予防接種について説明兄のぽこちゃんは今年で2年生ですが、注射が嫌いで(好きな子はいないとは思いますが)、病院に着くなりギャン泣きし、妹のどんちゃんは泣きはしないものの、「亀のようにゆっくりゆっくり歩く」という頭脳プレーを披露してくれます。直前にこうならないように、前日から、・注射を打つのは怖い病気にならないため・病気になっても症状を軽くするためなどと、2人に説明するのですが、気持ちのコンディションによっては「注射」という単語が耳に入った時点で若干、崩れてしまうこともあります。注射を打つと聞いたぽこちゃんは、その場では「わかった…」と諦め8割、決心2割な返事をしますが、最近、自分の気持ちをしっかり話せるようになってきたどんちゃんは…、 ■予防接種を遠慮する妹「アタシ ハ イイ…」とまさかの「拒否」ではなく、「遠慮」の姿勢で注射から逃れようとします。去年の同じ頃は、言葉が10種類弱しか出なかった、どんちゃんと会話をするなんて、夢の話なのかもしれない…とすら思っていましたが、この1年間でとてつもなく大きな成長を遂げました。これには、ぽこちゃんも私もびっくりしたのと同時に、とてもうれしくなりました。とはいえ…。どんちゃんには諦めて注射を打ってもらいました。それはそれ、これはこれ、というやつですね。注射の後は無事にご褒美のお菓子をそれぞれ手に入れてご満悦でした。赤ちゃんの頃よりは予防接種の回数は減りましたが、1年に1度はある注射イベント。一体、いつまで大変な時期が続くのか…。母は別の意味で震えながら次の予防接種の日を待っています。
2023年02月26日