美しさといっても、その基準は人によってちがうものです。時代によって美しいとされるものは変化していることも。19世紀ごろに描かれた美の象徴“ヴィーナス”も、現代人の目から見ると中年太りのおばさん体型という印象を受けます。「美」とは、あやふやでしっかりとした基準がないもの。だからこそ、自分なりの「美のあり方」つまり、美学を持つことが必要なのではないかと思えてくるのです。■外見に見あった自分でいる私たちは美しくなれる“物”には、敏感に反応します。流行の色やデザイン、化粧品、サプリ。でもそれらはすべて、外側を美しくすることしかできません。化粧も服もネイルまでびしっとキメてる女性が、朝の電車で大きな口を開けて眠っているといった光景を目にすることがあります。そのたびに、「品性」とか「配慮」といった内側の美しさにまで手がとどいていないことを残念に思うのです。もし、この女性が「外側の美に見あった自分でいる」という美学の持ち主であったら、人に与える印象もまったく別のものになったことでしょう。■美学を生活に取りいれるでは、「内側の美学」ということはどういうことでしょう。それは、外側と同じように内側もおしゃれをするということです。自分にとって「美しいと思えるあり方」を考えてみることをおすすめします。そこで気づいたものが、あなたにとっての「美学」です。小さなことでいいのです。それでも、その美学を実践するには相応の準備が必要になったりするものです。たとえば、「つらいときこそ笑顔」という美学を持ったとしたら、気持ちの切りかえの仕方や、精神的な強さが必要となるでしょう。日々の生活に「美学」を取りいれる、それこそが内側の美しさをみがくことでもあるのです。「~しよう」といった足し算ばかりではなく、美しくないと思うことを「しない」といった引き算でもいいのです。■外側と内側の美しさのバランスを考えるどんなに外側を飾りたてても、猫背だったり表情が険しかったりすると、美しさは半減してしまうもの。また、大人の女性がはやりの若者言葉を多用していたり、うわさや悪口ばかりだったら、どうでしょう。姿勢や言葉は、その人の内側から出てくるものです。それらは外見や年齢とあっているだろうか、表情はせっかくの外見を汚してはいないだろうか。鏡で全身をチェックするように、内側からも自分を見直してみましょう。■正しい姿勢を心がける外側も内側も関係なく、美しさを保つには、たゆまぬ努力が必要ですよね。しかし、残業続きで疲れきっている日や失敗して落ちこむ日もあるでしょう。そんなときは気力もなくなってしまいがち。そういった場合は、姿勢よく歩くことをおすすめします。壁に頭と肩甲骨、お尻、かかとをつけてまっすぐ立ち、そのまま一歩前に出ます。それが正しい姿勢です。姿勢よく歩くと気分も前向きになり、もうちょっとがんばろうと思えてきます。そしてネガティブなものや汚い言葉を口にするのをさけましょう。不思議なことに、このふたつを心がけるだけで、表情や所作までもが美しくなってきます。自分に「美学」があるということは、基準となるラインを持つということ。外側は、内側のありようとの連動で、さらにキレイになれるのです。「これだけは守ろう」というこだわりを持つことが、自分をよりかがやかせてくれるでしょう。
2015年11月11日デザイナー津村耕佑によるセミナー「モードとテキスタイルファッションとは逸脱の美学である」が11月20日、東京国際フォーラムで開催された。「JFWジャパンクリエーション2014(JFW JAPAN CREATION 2014)」の「JFW-JC FORUM」で行われたもの。「テキスタイルは服の素材であると共に、空間を構成するマテリアルである」という考えの下、ファッションとテキスタイルについて、検証した。セミナーで津村は、ファッションの過去と現在について、モッズコート、アランセーター、ダッフルコート、トレンチコート、ミリタリールックなどを例に「ファッションはもともと貴族のものだった。しかし、若い人がファッションをリードするようになり、塹壕(ざんごう)に入るためのトレンチがファッションになるなど、本来の機能や意味とは別の文脈を持つものになった。最近ではコスプレとコレクションの境界線がなくなっている。スマートフォンなどのITツールを使ったコミュニケーションやゲームがファッションが持っていたつまらない日常を楽しくするという役割を果たし、着飾ることよりも楽しい時代になっている。また、パンクファッションは特別なスキルはいらない、誰でも表現できることを示したが、ここ数年、アートでもアーティストが構図を決め、自分の内面を表現するというやり方ではない自動変換のようなものもあるし、3Dプリンターによって誰でも服を作ることができるような時代も、そう遠くないだろう」と分析する。「ファッションデザイナーも環境とファッションの関係性を考えるべきだ。ファイナルホームを作った翌年の阪神淡路大震災や東日本大震災などをきっかけに、服の機能だけでなく、ファッションは人を元気にするものであり、たとえ非常時でも華やかな服、心の支えになるようなものが必要であると感じた。服を着たいというのは気分や暖かさ、情報を着たいということでもある。着ていないような軽い服だけではなく、着ることで身体を鍛える重い服があってもいい」など独自の考えを紹介した。また、「おむつのデザインを依頼され、高齢者用に内部構造が「おむつ」のようになっているボクサートランクスを作ったが、その時には若い人達用に紙のタンクトップとTシャツを作成した。若い頃から紙を着てもらうという長期的な取り組みによって、紙のパンツを穿くことに抵抗がなくなれば良いと思っている」という話や、プチプチ(R)でできたパズルパーツを使ったワークショップ、10月にウズベキスタンのタシケントで開催されたショーの様子などを交えて、同ブランドの活動を紹介。その上で、「プロダクトデザインは問題を解決するものであり、流通も含めて、完成されていなければいけない。だが、ファッションは芸術でもあり、完成していないことも魅力になる。テキスタイルを服の素材だけと捉える必要はない。場面を変えることで生き返ることもできるし、時代やプレゼンテーションによって10倍、100倍価値のあるものに変化する。固定観念にとらわれないようにする訓練も必要だ」などと話した。
2013年11月25日作・森雪之丞、演出・いのうえひでのりによる「雪之丞一座~参上公演ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』」が、東京と大阪で、8月より上演される。森は布袋寅泰や氷室京介など、数多くのアーティストから支持されている日本を代表する作詞家。そんな森が長年抱いていた「ロック・オペラを作りたい」という野望をついに実現させる。彼が自ら書き上げた処女戯曲を託すのは、劇団☆新感線主宰のいのうえひでのり。森といのうえは『五右衛門ロック』(2008年)で初タッグを組んで以来、強く信頼を寄せ合う間柄で、このふたりが作り上げる“ロック・オペラ”とはいかなるものになるのか。森といのうえにその熱い思いを訊いた。『サイケデリック・ペイン』チケット情報森にとっていのうえとの出会いは、衝撃であり感激でもあったと言う。「演劇界の方で、これだけロックな魂を内在している怪物はいない。音楽界と演劇界の間にはやっぱり大きな川が流れていて、でもいのうえさんはその川を気にすることなく、ちゃんと音楽の部分も構築されてきた」と絶賛。だからこそ森は、自らの夢を形作ってもらえる演出家はいのうえのほかにいないと考えたのだろう。演出を任されたいのうえは、森の処女戯曲の仕上がりを「良くも悪くも青春の匂いがする」と評する。「昭和の匂いもするというか……。日常を綴ったものではなく、すごくフィクショナルな感じ。新感線の場合、必ず僕の照れが入るんですが、雪(之丞)さんのホンは真っ向勝負なところがある。そこをどううまく伝えられるかが、今回の課題です」といのうえは明かす。タイトルの“サイケデリック・ペイン”とは劇中のロックバンドの名前。そのため、本作の立ち上げで一番ハードルが高かったとふたりが口を揃えるのは、「ちゃんとロックが演奏できる俳優をキャスティングする」ということ。そして約3年がかりで理想のメンバーが揃い、すでにバンドとしてのプロモーションビデオ=PV(※公式サイトにて視聴可)も制作済みというこだわりようだ。バンドのメンバーにはヴォーカル・詩音を演じる福士誠治をはじめ、綾野剛、内田朝陽、前川紘毅、松田翔らが扮する。「新しいバンドをひとつ作ったようなもの。しかも舞台の開幕前にPVが流れていたら、きっとその1曲は知った状態で観に来てくれるでしょうし。つまり福士くんを観に行くのではなく、このバンドのファンとして、彼が演じる詩音に会いたいって気持ちで劇場に来てくれたら、すでに魔法はかかっているんだろうと思います」。そう語る森の目は、夢を追うロック少年のようにキラリと輝く。肝心の音楽を手がけるのは、こちらも森と親交の深い布袋。初の舞台音楽にして約20曲を書き下ろした。「これを機にあまりお芝居に触れたことのない人にも観て欲しい」とはいのうえ。森、いのうえ、さらに布袋という3人のロック少年が、今夏演劇界に新たな伝説を作り出す。公演は8月22日(水)から9月11日(火)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、大阪を回る。東京公演のチケットは7月1日(日)より一般発売。取材・文:野上瑠美子
2012年06月18日藤原竜也と永作博美が初共演&W主演する劇団☆新感線の最新作「いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』」。5月14日に千秋楽を迎えた大阪公演に続き、5月24日(木)より東京公演が始まる。前日23日には公開リハーサルが行われ、出演の藤原竜也、永作博美、高橋克実、古田新太が会見に応じた。『シレンとラギ』チケット情報いのうえ歌舞伎とは、いのうえひでのりが演出を手がける神話や史実などをモチーフとした新感線の時代活劇シリーズ。今回の物語は、南北朝のようなふたつの王朝がある時代背景。毒使いのシレン(永作)は、20年前に暗殺したはずの南の独裁者・ゴダイ(高橋)が生きていたことを知り、王宮警備にあたる若きラギ(藤原)とともに再びゴダイを殺しに南へと向かう。だが、ふたりを待ち受けていたのはふたつの王朝に渦巻く陰謀と因果。人々の愛憎に翻弄されるふたり。新感線作品には珍しくラブストーリーも盛り込まれており、任務の中でシレンとラギは互いに惹かれあっていくが、この恋がふたつの王国を大きく動かすことになってしまう。花道や見得を切っての決めポーズなど、歌舞伎を思わせる手法を使いながらも、劇中の音楽は重低音のロックナンバーが響き渡る。ロックバンドのコンサートのようなド派手な照明と音響、ダイナミックな殺陣、次から次へとテンポよく場面が移り変わっていく展開は、観客をまったく飽きさせない。サービス精神旺盛ないのうえならではの演出は、初心者にも観やすく、随所にある笑いも、絶妙なアクセントになっている。新感線の公演アンケートで「出てほしい俳優」として常に上位にランクインされながらも今回が初出演となる藤原は「劇団に客演として出演するのも初めて。今まで触れていなかった環境で、日々新たな発見があります。すでに大阪でやっているので、東京ではもっと完成されたものをお見せできたら」とコメント。19年ぶりに新感線の舞台に出演する永作は、「うれしい。本望です。この先の目標として次に何をたてようか、という感じ」と念願が叶った様子。同じく初参加の高橋は「キャストもスタッフも、受け入れる体制がパーフェクトなので、外から入っても気が楽ですね。ただ、新感線には減点制みたいなものがあって、大阪公演でズボンをはかずに(舞台に)出てしまい、かなり減点されました」と自らのミスを暴露する場面も。劇団内の雰囲気は良好のようで、古田は「うちの劇団は体力的にきついんですけど、あいかわらず和気あいあいとしています。和を乱すのは北村有起哉くらいですかね。よくわからないんですよね……いい役者なんだろうけど」と突き放し、笑いを誘った。他にも、新感線初参加の石橋杏奈や個性派俳優の三宅弘城と、古田を筆頭に橋本じゅん、高田聖子、粟根まことら劇団員が2年ぶりに勢ぞろいするのも楽しみ。新感線ワールドを存分に味わえそうだ。東京公演は5月24日(木)から7月2日(月)まで青山劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:大林計隆
2012年05月24日働く女子を刺激するAnother Action、ウーマンタイプがお送りするランチタイムのお慰みコラム【ビバ!ばら色人生から学ばせて】の、今回のテーマは「全国のやる気ナシ子必見!AKB・前田敦子の「自己否定の美学」。先日、小学校の先生をしている友人に依頼され、多感な小六生の前で「職業のお話」という授業をしてきました。質疑応答で最も多かったのが「AKBに会ったことありますか?」。特に「あっちゃんにインタビューしたかどうか」でライターの職業価値は決まるようでして……私はその時、身をもって「AKBの人気、あっちゃんの人気、ぱねぇ」と痛感したのでした(今さら)。「ゴメンねぇ、おばちゃん、TKOならインタビューしたことあるんだけどねぇ……」と言ったとて、移り気なヤングたちは既に筆箱カッチャカッチャやっていて全然聞いてませんでしたよ。ババアの心に小さなトラウマを残したという完全なる逆恨みにより、今回は天下のスーパーアイドルAKBの前田敦子にスポットを当てたいと思います。 まずは私の知り得る限りのあっちゃん情報から、彼女の人物像を探ってみましょう。前田敦子さんの「自己否定の美学」とは?!続きは「 全国のやる気ナシ子必見!AKB・前田敦子の「自己否定の美学」 」で読んでみよう。
2012年05月16日株式会社ハーバー研究所の子会社である、男の美学株式会社は、男性向け化粧品セット「男の美学父の日セット」を、2012年5月2日より、2,500セットの数量限定で発売することを発表した。特製カードケース付で価格は3,150円。「男の美学 父の日セット」は、洗顔・全身用石けんの「ブラックフォースソープ(120g)」と石けんシャンプー 「ブラックフォースシャンプー(220mL)」、薄手でポケットに入れても邪魔にならない「特製カードケース」の3つがセットになった商品。父の日のプレゼントとして使えるよう、ブラックのギフトボックス入り。洗顔・全身用石けんの「ブラックフォースソープ」は竹炭・柿渋エキス・高麗人参末配合。ニオイ(加齢臭)や汚れをスッキリ落とす効果があるという。石けんシャンプーの「ブラックフォースシャンプー」にも高麗人参末を配合。濃密で豊かな弾力が特徴とのこと。「男の美学父の日セット」は2012年5月2日より全国のショップハーバー、通信販売及びインターネットにて販売。2,500セットの数量限定で価格3,150円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日