カンヌ国際映画祭が南仏のリゾート地カンヌで5月11日(現地時間)に開幕した。64回目となる今年のオープニング作品は、ウディ・アレンの『Midnight in Paris』(原題)。オーウェン・ウィルソン扮する脚本家・ギルが、婚約者(レイチェル・マクアダムス)と訪れたパリで夜毎に1920年代のパリにタイムスリップし、憧れのヘミングウェイやダリ(エイドリアン・ブロディ)らと交流するうち、ピカソの恋人(マリオン・コティヤール)に恋してしまう、という奇想天外なロマンティック・コメディ。公式記者会見には、ウディ、オーウェン、レイチェル、エイドリアンらが登場。ウディはかつて『マンハッタン』や『アニー・ホール』で自らが演じたような悩める物書き役にオーウェンを選んだ理由を、「オーウェンと僕は正反対なんだ。僕は東海岸の神経質なインテリで、オーウェンは西海岸のブロンドのサーファーといった感じ。だからこそ、この役は彼に演じてもらいたかった。オーウェンのおかげで、キャラクターに奥行きが加わった」と語り、オーウェンを手放しで絶賛した。ウディ作品には初登場となるオーウェンも、「ウディは演技に関しては簡単な打ち合わせだけで、あとは役者にまかせてくれるんだ。とてもやりやすかった」と語った。開幕式には審査委員長のロバート・デ・ニーロ率いるジュード・ロウ、ユマ・サーマン、ジョニー・トーら審査員団に加え、アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、コン・リーらが登場。さらにレディー・ガガがビーチでライヴを行うというサプライズもあり、大いに盛り上がった。華やかな映画の祭典は、22日まで続く。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ブラピ×ショーン・ペンの注目作の一部お目見え『ツリー・オブ・ライフ』予告編解禁!カンヌ国際映画祭で、禁固刑のパナヒ監督らの新作上映が決定海老蔵&瑛太出演の『一命』カンヌ出品!ブラピ主演作ほか強敵とコンペで激突別所哲也、独断でカンヌ映画祭史上最高の作品を選定!?
2011年05月12日まもなく公開の『シュレック フォーエバー』で最終章を迎えるドリームワークスの人気アニメーション『シュレック』シリーズ。映画の公開を前に、愛すべきキャラクターたちにまつわる特別映像が到着!おなじみの面々の中でも高い人気を誇る2大スター(?)、長ぐつをはいたネコとドンキーについて、それぞれの声優を務めたアントニオ・バンデラスとエディ・マーフィ、さらにはシュレック役のマイク・マイヤーズやフィオナ役のキャメロン・ディアスからもコメントが寄せられている。最終章となる本作でシュレックは、これまで知っているのとは別の次元の“遠い遠い国”に投げ込まれてしまうのだが、そこにいる長ぐつをはいたネコとドンキーは、シュレックのことを全く知らない…。あの颯爽とした長ぐつをはいたネコが、あちらの世界では丸々と太った姿に…。一方のドンキーは魔女たちにこき使われている。だが、設定は違えど、彼らが愛すべき存在であることは変わらず!アントニオは長年演じてきたものとは異なる設定の長ぐつをはいたネコの役柄について「いまは身体も鍛えず、危険なことは一切しないんだ。ただグータラしてる(笑)。でも逆に可愛くて面白いよ」とコメント。マーフィも同様に、いつもとは異なるドンキー役をたっぷりと楽しんだ様子。ドンキーに関しては、アントニオが「自分の役と同じくらい好きだね」と語るなど、長年共に歩んできた“仲間”たちへの愛着たっぷり。キャメロンらも個性豊かなキャラクターたちの魅力について熱いコメントを寄せてくれている。今回到着した特別映像の最後には、長ぐつをはいたネコとドンキーがキュートすぎる掛け合いを見せてくれるので、劇場に行く前に、まずはこちらをチェック!『シュレック フォーエバー』は12月18日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シュレック フォーエバー 2010年12月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:藤原紀香“シュレック卒業式”に出席「10年間幸せでした」と晴れ晴れダウンタウン浜ちゃん10年分の『シュレック』をセットで相方に贈る?『シュレック』に子育て世代の夫婦が熱烈な共感!意外な(?)アンケート結果が…ハリセンボンの春菜、シュレックに変身の上、ムチャぶりギネス挑戦で疲弊…『シュレック』が“世界興行収入No.1アニメシリーズ”としてギネス認定!
2010年12月14日みなさん、こんにちは!秋の訪れを感じていますか?L.A.ではいまだに一日中暖かい日が続いていますが、最近は朝の空気がとても冷たくなってきました。それはさておき、ゴシップの時間です!先ごろ、ウディ・アレンが世界で一番大好きな街、自身のホームタウンでもあるN.Y.での映画撮影は高過ぎる!とぼやいていたというニュースが上がっていましたね。監督によれば、最近の撮影金額だったら「1979年の『マンハッタン』は“ビッグ・アップル(ニューヨーク市の愛称)”で撮影することはできなかっただろう」とのこと。さらに監督は、自身の製作する作品の多くは予算がとても少ないため、N.Y.で撮影ができないのならバルセロナで撮影するしかない、とも示唆しました。でもウディ!それじゃ全く違う作品ができ上がるわよ!とにかく、近年の彼の作品がヨーロッパで撮影されてきた理由の一つでもあるのだそう。それから彼はハリウッドのビッグネームたちと製作することについても言及し、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、アントニオ・バンデラス(最新作『You Will Meet a Tall Dark Stranger』に出演)らの名前を挙げ、スペイン人の俳優こそが世界一だとも述べました。ウディ・アレンは現在、最新作『Midnight In Paris』をパリで撮影中で、こちらの作品にはフランスのファーストレディ、カーラ・ブルーニも、小さな役でですが登場します。さて、ペネロペと言えば、夫のハビエル・バルデムとの間に、待望の第一子を身ごもっていることが発表されたばかり!オスカー女優として広く愛されるペネロペですが、現在妊娠4か月半とのこと。彼女の妊娠が『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作『Pirates of the Caribbean:On Stranger Tides』(原題)の撮影にどのような影響を及ぼすのか…?気になるところですが、おめでたい話ですね。きっと2人の子供はすっごくかわいいのでしょうね。そう思いませんか?続いて、“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの楽曲ダウンロード数が、史上最多であることが発表されました。もちろん、その事実自体に驚きはありませんが、興味深いのはそのダウンロード数の26%がインドで行われていること!次いでイギリス、ドイツ、オランダ、フィンランドということでしたが…、このトップ5に日本がいないなんて驚きです。マイケルと言えば、彼の子供、パリスとプリンスはこれまで家庭で授業を受けていましたが、この秋からL.A.にあるバックリースクール(The Buckley School)という一流のプライベートスクールに通うようです。とは言え、彼らの身の安全を心配した祖母が2人にボディガードをつけ、彼らの行く先々について回るのだそう。ボディガード付で、彼らはどれだけ普通の学校生活を送ることができるのでしょうか…!?一方では、数日前、マイケルの母親がマイケルの死に関して過失があったとして、マイケルが予定していたライヴ公演を企画した「AEG」に対して訴訟を正式に起こしました。“キング・オブ・ポップ”の死にまつわるドラマと訴訟がまだ続くようで…。(text:Lisle Wilkerson)写真は『Midnight In Paris』撮影風景。左からカーラ・ブルーニ、オーウェン・ウィルソン、ウディ・アレン監督。© AFLO■関連作品:人生万歳! 2011年新春第一弾、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開copy; 2009 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.それでも恋するバルセロナ 2009年6月27日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.ウディ・アレンの夢と犯罪 2010年3月20日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開■関連記事:7月に極秘挙式したペネロペ・クルスが妊娠を発表!現在4か月半ペネロペ・クルス、でき婚報道を否定ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムがバハマで挙式していた【どちらを観る?】母性くすぐる囚人と、野心家な兄…どちらのユアンがお好き?代償から生まれる究極の悲劇『ウディ・アレンの夢と犯罪』試写会に10組20名様ご招待
2010年09月24日アントニオ猪木が実年齢より上の初老の元プロレスラー役で銀幕デビュー。そう聞いて驚いたが、実際の彼が今年で67歳と知ってさらに驚いた。本人曰く「骨密度は30代後半から40代くらい」だそうだが…。老人たちが暮らす寂れた団地の用心棒の男と母親に半ば捨てられた少年の交流を描いた『ACACIA−アカシア−』。本名は明かされず、ただかつてのリングネーム“大魔神”という名で呼ばれるこの男が背負った過去や後悔、様々な思いを猪木さんはどう受け止めたのか?その思いを語ってもらった。メガホンを握った辻仁成監督は、キャスティングにあたって、猪木さんの存在を思い浮かべていたところ、その場に偶然にも猪木さんが通りかかり、初対面にもかかわらず出演を直談判したのだとか。では、猪木さんはなぜこの申し出に首をタテに振ったのか?実は、猪木さん自身、劇中の大魔神と同様にかつて、幼い娘さんを亡くすという経験をしている。「まあ、俺の経験と重なる部分はあったよ。でも正直、『なぜ?』と聞かれても言葉ではないんだよね。こういう性格なので、感性で動いて深く考えないから。まあ、一回くらい乗ってもいいかな?って(笑)」。猪木さん自身が印象的なシーンとして挙げたのが、大魔神の号泣シーン。獣のように…いや、子供のようにと言うべきか――涙を流すのだが、このシーンを自らふり返ってこう語る。「泣くのは難しい。だって“演技”で泣くことはできないから、本当の感情だから、心の中から感情を思い起こしました。じいさんの葬式、娘の死…感情をもう一度、自分の中で思い起こして…。(撮影は)一発でしたよ。あれは一回しかできないですよ」。家族の話が出たが、早くに父を亡くし「祖父が親代わりだった」と言う猪木さん。大魔神と少年の交流の中で思い出が蘇ってきたという。「じいさんとはひとつの布団で寝てましたからね。じいさん、こんな風だったのかな?って思いました。いまでもじいさんが死んだときのこと、思い出すんですよ。(ブラジルへの移住の)船が、パナマ運河を越えて赤道直下を走ってた頃、船で死んで、水葬だったんですけど、船の後をまるで付いて来るようで…。太陽が真っ赤でそれをずっと眺めてましたね」。静かな口調で語る猪木さんだが、自身、この先どんな歳のとり方をしていきたいか?と尋ねると俄然、エネルギーの満ちあふれた表情になって次々と実現すべき“夢”を説明し始めた。「いま、実現したいのは灯りをともすこと。ブラジルや中南米の電気のないところに電気をもたらして、子供たちにTVを見せたい。それからパラオでサンゴの養殖もしてるし、北朝鮮にだってもう19回も訪問してる。とにかく死ぬまで夢を追い続けたいね。良いパパにはなれないけど、子供たちに背中見せて生きたいよ」。最後にもうひとつ質問。プロレスラーを引退した猪木さんだが、劇中、再びリングに上がっている。「猪木さんをもう一度リングに上げたかった」とは辻監督の弁。映画の中とはいえ、もう一度、キャンバスを踏みしめた感想は?「本音言うと上がりたくなかったんだけどね(苦笑)。当時は膝も腰も悪かったし。いまだったらもっとすごいことできたな、と思ってます(笑)!」“生涯現役”という言葉はこの男のためにあるに違いない。■関連作品:ACACIA−アカシア− 2010年6月12日より角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:猪木、初主演映画で爆笑挨拶「観に来いよ!観れば分かるさ!」辻仁成&アントニオ猪木が登壇!『ACACIA』試写会に10組20名様ご招待辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露
2010年06月09日全世界で2,000億円を超える興行収入を稼ぎ出してきた大ヒットアニメーションシリーズの最終章『シュレック フォーエバー』。5月21日の全米公開に先駆けて、5月16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスのユニバーサルスタジオでプレミア・イベントが開催され、豪華声優陣やゲストが一堂に会した。シリーズ最終章と銘打たれた本作では、子にも恵まれ平和な毎日を過ごすシュレックが、ペテン師の魔法使いから「1日だけ入れ替わろう」と持ちかけられ、契約書に署名してしまったことに端を発し、別の次元の「遠い遠い国」へ投げ込まれ、フォオナ姫と遭遇することも恋に落ちることもなく、友達もいない孤独な生活を過ごすことになってしまう。これまでにも様々な苦難を乗り越えてきたシュレックだが、ハッピーエンドを迎えることができるのか――?声優陣は前3作に続いて、おなじみの豪華な顔ぶれが続投。フィオナ姫役のキャメロン・ディアスは「この映画の声優に選ばれて光栄に思うわ。こんなに多くの人に愛されているシリーズに参加できるなんて本当に幸せ」と参加の喜びを語り、ドンキー役のエディ・マーフィは「今回で終わってしまうなんて驚いたよ。僕だったら観客がうんざりするまで続けるね」と最終章を迎えた寂しさを明かした。主人公・シュレック役のマイク・マイヤーズは「今回はシリーズの良いところを凝縮した作品なんだ。最後にふさわしい素晴らしいアイディアが込められた作品だよ」と自信をのぞかせた。一方で、長靴をはいたネコ役のアントニオ・バンデラスは「『シュレック』シリーズはきっと帰ってくるよ。こんなに素晴らしいキャラクターたちをみんなが放っておくわけがないだろう?」とさらなる続編の可能性を匂わせたが…いかに?また、今回のプレミアには、全米の国民的アニメにふさわしくハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグも来場!イベントを大いに盛り上げると共に本作への期待の高さをうかがわせた。『シュレック フォーエバー』は12月18日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シュレック フォーエバー 2010年12月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:最新作にして最終章『シュレック フォーエバー』公開が正式に決定!最新画像も
2010年05月18日あの大ヒットアニメシリーズ『シュレック』の最新作にして最終章となる『シュレック フォーエバー』が3Dで製作され、12月に日本でも公開されることが決定!先日よりニューヨークにて開催されている第9回トライベッカ映画祭で3Dアニメーション作品として初めてオープニングを飾った。見かけは怖いが心は優しい“緑の怪物”を主人公にした本シリーズ。心温まる、そして随所にユーモアを取り入れた物語が支持を集め、シリーズ第1作はアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、2004年の第2作、2007年の第3作と立て続けにヒットを記録してきた。最終章となる今回の『シュレック フォーエバー』では、ドリームワークスが世界最高峰の技術を駆使し3Dアニメーションとして製作。シュレックは、長年にわたって王の座を狙っていたペテン師の魔法使いランプルスティルスキンから「1日だけ入れ替わろう」と持ちかけられ、罠に陥り「別世界」へ放り込まれてしまう。その世界では過去の記憶が抹消され、シュレックはフィオナ姫と恋に落ちることもなく、友達もいない孤独な生活を過ごすことになるのだが…。声優陣はおなじみのメンバーが続投!シュレック役にマイク・マイヤーズ、ロバのドンキー役のエディ・マーフィ、フィオナ姫役のキャメロン・ディアス、長ぐつをはいた猫役のアントニオ・バンデラスなど最強メンバーが持ち味を存分に発揮している。4月21日(現地時間)に行われた映画祭オープニングセレモニーではこの4人が映画祭主催者であるロバート・デ・ニーロらと共にレッドカーペットを歩いた。キャメロンは「10年間関わってきました。なので、これが最後になると思うととても感慨深いです」と惜別のコメント。マーフィは「みなさんから愛される作品に関われることができて嬉しい」、バンデラスは「この映画祭でオープニングを飾るのは『シュレック フォーエバー』だけでなくアニメ映画全体にとって新たな可能性を広げる機会になると思う」とそれぞれに喜びを語った。これが最後、と思うと寂しい気持ちになるが、アニメーション作品でシリーズ4作目が作られること自体がかなり稀な例と言える。3Dとあって、関係者の期待も高く、シリーズ最大のヒット、全米のアニメーション歴代記録の更新を期待する声も!全米では5月21日より公開となる。果たしてシュレックは幸せ、フィオナとの愛を取り戻すことができるのか?『シュレック フォーエバー』は12月18日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シュレック フォーエバー 2010年12月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2010年04月26日監督・辻仁成×主演・アントニオ猪木という異色の組み合わせで製作され、今年の東京国際映画祭で邦画唯一のコンペティション部門出品を果たした『ACACIA』。本作の公式会見が10月22日(木) に開催され、辻監督が出席した。先日、猪木さんが手術を受けたという事実が明かされたが、当初は出席予定だった猪木さんは術後間もないため、大事をとって欠席となった。冒頭、猪木さんからの「元気ですか?元気があれば何でもできる。元気があれば映画祭にも出品できる。スタッフ、キャストが作り上げたこの作品がこうして上映されることに感謝申し上げます」というメッセージが読み上げられた。辻監督は「僕も少し前に倒れてしまいまして、チーム“ACACIA”は元気がないんですが、猪木さんの精神で頑張ります」とコメント。元々、辻監督は猪木さんの大ファンだったということで、その思い入れは相当のもの。「今日、ここにいないことは誰より本人が残念に思ってるはずです。撮影のときから相当腰が悪かったらしく、でも絶対に他人に弱味を見せないんです」と語った。また、猪木さんを主役に抜擢したことについても「いまは、(猪木さんのモノマネ芸人の)アントキの猪木とかがいますが、子供の頃に勇気をもらった猪木さんが、いまは笑いものかよ?と悔しい思いがあった。だからこの映画はアントキの猪木へのアンチテーゼでもあるんです。アントニオ猪木さんの本質が出ていれば嬉しいです」と熱く語った。辻さんは、この映画が離れて暮らす最初の妻との間に生まれた息子さんへの思いから生まれたものだと公言している。最初の家族についてのコメントは「相手の家族のこともあるので」と口をつぐんだが、報道陣からの「いまのご家族はこの映画について何かおっしゃっていますか?」という質問には「書き上げた第一稿を嫁さん(=中山美穂さん)に見せたら、次の朝、赤ペン(で指摘)を入れたものが机の上に置いてありました。『こういう言葉は相手は聞きたくないと思う』といった指摘をしてくれまして、その後もずっと赤ペンが入り続けました。『(この映画を)撮っていいよ』とかそういう言葉はなかったんですが、この赤ペンが許可のようなものだったのかな。家族のバックアップがあったからこそ、完成することが出来ました」とこの場で感謝の言葉を口にした。『ACACIA』はこの東京国際映画祭への出品を通じて劇場公開が正式に決定した模様。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】中谷美紀、貧血で挨拶を降板広末は「任せきり」と中谷を絶賛【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】矢沢永吉が人生初の舞台挨拶!30年前の自分に「生意気なヤツ」【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?
2009年10月23日