今月は、キッズ向けの大作が勢ぞろい! 『映画ドラえもんのび太の新恐竜』に『ドクター・ドリトル』、『2分の1の魔法』と、毎週映画館に通いたくなるラインナップ。ママのおすすめは、癒しと笑いをもたらしてくれる最高の2作『架空OL日記』『一度死んでみた』をご紹介。春休みに向けて映画をたくさんチェックしてみて。親子で観たい新作映画_01『映画ドラえもんのび太の新恐竜』©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020マンガ連載開始から50周年、『映画ドラえもん』シリーズ40作目という記念作。のび太が恐竜博で見つけた化石を、ひみつ道具“タイムふろしき”で元に戻すと、出てきたのは双子の恐竜だった。のび太たちは恐竜を元の時代に戻そうと奮闘する。ゲスト声優には木村拓哉さん、渡辺直美さんが登場!『映画ドラえもんのび太の新恐竜』監督:今井一暁脚本:川村元気声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一and木村拓哉、渡辺直美近日公開親子で観たい新作映画_02『ドクター・ドリトル』© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.© 2020 UNIVERSAL STUDIOS and PERFECT UNIVERSE INVESTMENT INC. All Rights Reserved.世界中で愛読される児童文学の名作を実写映画化。動物と話せる名医ドリトル先生が、病気で倒れた女王のために薬を求めて旅に出るアクション・アドベンチャー。個性豊かなゴリラ、アヒル、シロクマら動物たちが、ユーモアたっぷりでキュート。親子で楽しめる最高の一作。『ドクター・ドリトル』監督:スティーブン・ギャガン出演:ロバート・ダウニー・Jr.、アントニオ・バンデラス、マイケル・シーン、ジム・ブロードベント ほか3/20(金・祝)より全国ロードショー親子で観たい新作映画_03『2分の1の魔法』©2020 Disney/Pixar.All Rights Reserved.ディズニー&ピクサー最新作。何をやっても上手くいかず、自分に自信がない少年イアン。“魔法が消えかけた世界”に暮らす彼は天国の父を蘇らせる魔法で“とんでもない失敗”をしてしまう。魔法オタクで陽気な兄バーリーと共に、イアンは父を復活させる魔法を求めて旅に出るが……。『2分の1の魔法』監督:ダン・スキャンロン声の出演:トム・ホランド、クリス・プラットほか日本版声優:志尊淳、城田優 ほか3/13(金)より全国ロードショーママにおすすめの新作映画_01『架空OL日記』©2020「架空 OL 日記」製作委員会お笑い芸人のバカリズムが、2006年から3年間に渡って、銀行勤めのOLに成りきって綴ったブログを書籍化した「架空OL日記」がドラマ化を経て、実写映画化。バカリズム本人がOLになりきり、ゆるやかな日常をリアルに体現する。唯一無二の“何も起こらない日常”に癒されること必至。『架空OL日記』監督:住田 崇出演:バカリズム、夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩 ほか公開中ママにおすすめの新作映画_02『一度死んでみた』©2020 松竹 フジテレビジョン売れないデスメタルバンドのボーカリスト・七瀬は、ライブで父親・計への不満をシャウトしていた。ある日、計が「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んで仮死状態に。その矢先、父親のライバル会社の陰謀で本当に火葬されそうになるが……。広瀬すずがコメディに初挑戦!『一度死んでみた』監督:浜崎慎治出演:広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作 ほか3/20(金・祝)より全国ロードショーそれでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年03月01日アメリカにとって、来る3月3日は予備選や党員集会が行われ、だれがトランプ大統領と1月の大統領選で闘うことになるのか、候補者が絞られる「スーパー・チューズデー」。セレブたちが投票のための登録を呼びかける公共広告が公開された。出演者はブラッド・ピット、シャーリーズ・セロン、スカーレット・ヨハンソン、シンシア・エリヴォ、ウィレム・デフォー、クリス・エヴァンス、エル&ダコタ・ファニング姉妹、シャイア・ラブーフ、ローラ・ダーン、オークワフィナ、アントニオ・バンデラス、アダム・サンドラーなど、賞レースでよく見る顔ぶれや有名セレブが勢ぞろい。「私は投票する。だって、変化を信じているから」「投票のため、意見に耳を傾けてもらうため、登録をして」というフレーズを、セレブたちが視聴者に刷り込むように呼び掛けている。動画の最初に登場するブラピは今月、アカデミー賞で助演男優賞を受賞した際に、スピーチでトランプ大統領の弾劾裁判について言及。政治批判を行い、後日トランプ大統領から「彼のファンだったことは一度もない。知ったかぶりをして」と名指して「嫌い」発言をされていた。(Hiromi Kaku)
2020年02月27日元プロレスラーのアントニオ猪木が、2月20日に喜寿の77歳を迎えた。同日に都内で猪木の祝賀会が開催され、長州力(68)や藤波辰爾(66)、天龍源一郎(70)らが駆け付けた。各スポーツ紙によると、猪木は昨年8月に他界した妻・田鶴子さん(享年62)に黙とうを捧げ、「今日からまた新しいスタート」と心機一転を表明したという。98年4月に現役レスラーを引退した猪木。その後も格闘技界を盛り上げ、政治家としても活躍した。17年10月には「生前葬」と銘打ったイベントを実施するも、「葬式なんかオレには似合わない」と一蹴したという。いっぽうで、18年に腰を手術した猪木。同年9月には、北朝鮮の建国70周年式典に出席した。手術直後だったため、車いすで移動する姿は世間に衝撃を与えた。それでも、「元気ですか!」と人々に元気を与え続ける猪木。そんな猪木を現在も支えているのは、田鶴子さんの存在だろう。「田鶴子さんは、公私ともに猪木さんのパートナーでした。猪木さんを元気に見せるため、スーツにマフラーというコーディネートを発案。田鶴子さんは生前、『私に万が一のことがあっても、仕事の予定は変更しないで』とお願いしていたと聞きました。田鶴子さんが亡くなった翌日も、猪木さんはテレビ番組の収録に挑みました。猪木さんは田鶴子さんが『自分の命を縮めて、私の寿命を延ばしてくれたのかもしれない』と感謝していました」(プロレス関係者)祝賀会同日にはYouTubeに公式チャンネル『最後の闘魂』を開設し、YouTuberデビューも果たした猪木。ファンからは歓喜の声が寄せられている。《いや、びっくり。待ってました!元気があれば何でも出来る!元気貰います!》《やばい 涙が… 速攻登録!ダー!!》《猪木さんお誕生日おめでとうございます!!チャンネル登録しました!》猪木の“闘魂”はまだまだ燃えている――。
2020年02月21日アルモドバル監督による映画『ペイン・アンド・グローリー』が、2020年6月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー。ペドロ・アルモドバル監督の自伝的なエッセンスも込めて『ボルベール<帰郷>』『 トゥーク・トゥ・ハー』などで知られるスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による映画『ペイン・ アンド ・ グローリー』。物語自体はフィクションではあるが、過去の記憶を辿ったものであり、監督の自叙伝的なも要素も含まれているという。アルモドバル作品の特徴である、情熱的な赤や、原色を基調とする色彩美は健在だ。サルバドール・マロ(アントニオ・バンデラス)生きがいを見出せなくなってしまった世界的映画監督。引退同然の生活を送っている。子供時代、過去の恋人のことなど自身の過去を回想する。そんな時、自身の過去の作品の上映依頼が届き、それを機に、閉ざしていたものが開かれていく。演じるアントニオ・バンデラスはデビュー当時から長年ペドロ・アルモドバル監督とタッグを組んでいた。カンヌ国際映画祭では、『ペイン・アンド・グローリー』の演技で初めて主演男優賞を受賞。第92回アカデミー賞では、主演男優賞にノミネートされている。マロの母親ジャシンタ(ペネロペ・クルス)スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親。演じるペネロペ・クルスはアルモドバル監督の『ボルベール<帰郷>』では、セクシーでたくましい母親を演じた。『ペイン・アンド・グローリー』ではそれとは異なった母親像を表現する。“自然と出来上がった”3部作なお監督を務めたアルモドバル監督からのコメントも到着。「意図したことではなかったが、この作品は3部作の第3章にあたります。『欲望の法則』(87)、『バッド・エデュケーション』(04)、そし て『ペイン・アンド・グローリー』です。自然と出来上がったこの3部作は完成 するまでに32年を要しました。すべて主人公は男性で映画監督。そして、 どれも〝欲望と映画“を題材としたフィクションが物語の柱となっていて、そ のフィクションにはそれぞれの作品によって異なる現実が垣間見えてきます。 フィクションと人生は表裏一体。人生には常に痛みと欲望が伴うのです。」 と、作品制作における興味深い経緯について明かしている。『ペイン・アンド・グローリー』あらすじ脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなった映画監督のサルバドール。身も心も疲れ、引退同然の生活を送っていた。そして、昔の自分をよく回想するようになる。子供時代、母親のこと、当時移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局。その痛みは今なお残っていた。そんなある日、32年前に撮影した作品の上映依頼が届く。そこでの思わぬ再会が心を閉ざしていた彼を過去へと翻らせる。そして記憶のたどり着いた先には何があるのか。作品詳細『ペイン・アンド・グローリー』公開日:2020年6月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー原題:Dolor y Gloria監督・脚本:ペドロ・アルモドバル出演:アントニオ・バンデラス、アシエル・エチェアンディア、レオナルド・スバラーニャ、ノラ・ナバス、フリエタ・セラーノ、ペネロペ・クルス字幕翻訳:松浦美奈配給:キノフィルムズ/木下グループレーディング:R15+
2020年01月20日第92回アカデミー賞で主演男優賞・国際長編映画賞の2部門にノミネートした、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督待望の最新作『Pain and Glory』(英題)が邦題を『ペイン・アンド・グローリー』として公開決定。併せて、特報映像が解禁となった。■ストーリー脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなった世界的映画監督サルバドールは、心身ともに疲れ、引退同然の生活を余儀なくされていた。そんな中、昔の自分をよく回想するようになる。子ども時代と母親、その頃移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局。その痛みはいまも消えることなく残っていた。そんな時、32年前に撮った作品の上映依頼が届く。思わぬ再会が心を閉ざしていた彼を過去へと翻らせる。そして記憶のたどり着いた先には…。■スペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督待望の新作!監督を務めたのは、ペドロ・アルモドバル。自身のキャリアにおける葛藤も含め自伝的なところも描かれている本作は、米映画評論サイトRotten Tomatoesで満足度97%を記録。海外誌では「巨匠監督の心の奥が初めてむき出しにされた作品だ」「このキャリアの晩年の勝利―『ボルベール<帰郷>』あるいは『トゥーク・トゥ・ハー』以来のアルモドバルの最高傑作」などと評されている。主演を務めたのは、『デスペラード』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のアントニオ・バンデラス。本作では映画監督役を演じ、キャリア最高の演技と称され、いままでにない繊細な演技で新境地を開拓している。共演には、『誰もがそれを知っている』『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルス。本作では、スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親役を演じている。今回解禁された特報映像は、母親から「お前はいい息子じゃなかった」と伝えられ、「そんな…」と心外な表情を浮かべるバンデラス演じるサルバドールの姿を捉えた場面から始まる。映像には、巨匠アルモドバルの赤や原色を基調とする色彩美やインテリア、スペインの美しい風景が映し出され、思わず目を奪われる。また、彼自身を重ね合わせたかのような主人公を、デビュー当時から長年タッグを組み、作品の方向性の違いから暫く距離を置いていた時期もあったが、今回は特別な信頼を置くアントニオがどのように演じるのかにも期待が高まる映像に仕上がっている。『ペイン・アンド・グローリー』は初夏、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月17日第92回アカデミー賞のノミネーションが日本時間1月13日夜に発表され、ポン・ジュノ監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』が韓国映画としては初となる作品賞ほか、監督賞、オリジナル脚本賞、国際長編映画賞など6部門にノミネートされる快挙を達成。最多は『ジョーカー』の11部門で、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とゴールデン・グローブ賞2冠を制したサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が10部門ノミネート、Netflix配信中の『アイリッシュマン』が9部門10ノミネートとなった。なお、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は惜しくもグレタ・ガーウィグの監督賞ノミネートはならなかったものの、脚色賞やシアーシャ・ローナンの主演女優賞、フローレンス・ピューの助演女優賞など健闘。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でオスカーを獲得したカズ・ヒロ(辻一弘)が、今回は『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけ、通算4度目のノミネートを果たした。授賞式は例年よりひと月ほど早い2月9日(現地時間)に開催され、2019年に続いて司会者不在で開催される。第92回アカデミー賞ノミネート一覧■作品賞『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■監督賞マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『ハリエット』スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■オリジナル脚本賞『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ライアン・ジョンソン『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン■脚色賞『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ『ジョーカー』トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン■国際長編映画賞『Corpus Christi』(ポーランド)『Honeyland』(北マケドニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Pain and Glory』(原題/スペイン)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)■長編アニメーション映画賞『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『失くした体』『クロース』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■撮影賞『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト『ジョーカー』ローレンス・シャー『The Lighthouse』(原題)ジェアリン・ブラシュケ『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ロバート・リチャードソン■編集賞『フォードvsフェラーリ』アンドリュー・バックランド、マイケル・マカスカー『アイリッシュマン』テルマ・スクーンメイカー『ジョジョ・ラビット』トム・イーグルス『ジョーカー』ジェフ・グロス『パラサイト 半地下の家族』ヤン・ジンモ■美術賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■衣装デザイン賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■作曲賞『ジョーカー』ヒドゥル・グドナドッティル『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン『1917 命をかけた伝令』トーマス・ニューマン『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ジョン・ウィリアムズ■歌曲賞「君のため」『トイ・ストーリー4』「(I’m Gonna)Love Me Again」『ロケットマン』「I’m Standing With You」『Breakthrough』(原題)「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「Stand Up」『ハリエット』■メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』■音響編集賞『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■録音賞『アド・アストラ』『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■視覚効果賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アイリッシュマン』『ライオン・キング』『1917 命をかけた伝令』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■長編ドキュメンタリー賞『アメリカン・ファクトリー』『The Cave』(原題)『ブラジル 消えゆく民主主義』『娘は戦場で生まれた』『Honeyland』(原題)■短編ドキュメンタリー賞※以下、表記以外原題『In the Absence』『Learning to Skateboard in a War Zone If You’re a Girl』『眠りに生きる子供たち』『St. Louis Superman』『Walk Run Cha-Cha』■短編アニメーション映画賞『Dcera』『Hair Love』『Kitbull』『Memorable』『Sister』■短編実写賞『兄弟愛』『Nefta Football Club』『向かいの窓』『Saria』『A Sister』(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年01月13日ディズニーと20世紀FOXが統合する以前に製作され、当初の2018年4月から3度も公開延期された「X-MEN」シリーズのスピンオフ『The New Mutants/ニュー・ミュータンツ』(原題)。現地時間1月6日、まさに待望というにふさわしい最新US予告が公開され、ファンからは期待の声が相次いでいる。本作は、20世紀FOX単独製作による“本当に最後”の「X-MEN」。『きっと、星のせいじゃない。』(2014)を大ヒットさせたジョシュ・ブーンが監督・脚本を手掛けた青春ホラーという触れ込みだったが、ホラーテイストについて監督とスタジオ側の意見の相違や、ディズニーとの経営統合にまつわる戦略などの点から約15か月も全米公開が先送りされてきた、ファン待望の1作。解禁された予告編では、5人の若いミュータントたちが、それぞれが持つ特別な能力を初めて解き放ったときの様子を告白し合う姿が映し出される。“新入り”らしい少女に「あなたはひとりじゃない」と優しく諭す医師のもと、秘密の施設にとらわれている彼らは、それぞれの能力を覚醒させていくようだが…。なんといっても注目は、豪華なキャスト陣。中心人物となるマジック/リアナ・ラスプーチンを演じるのは、『ミスター・ガラス』『スプリット』などで新世代のスクリームクイーンといわれ、『サラブレッド』でのお嬢様役も記憶に新しいアニャ・テイラー=ジョイ。映像の最後には、自らの腕に“ソウルソード”を作りだしている。狼に変身するというウルフスベーン/ラーネ・シンクレア役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」のアリア・スターク役で知られるメイジー・ウィリアムズ。体から高熱のエネルギーを発するキャノンボール/サム・ガスリー役には、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でジョナサンを演じているチャーリー・ヒートン。さらにサンスポット/ロベルト・ダ・コスタ役は「13の理由」のヘンリー・ザーガ、ミラージュ/ダニエル・ムーンスター役は本作が映画デビューとなるブルー・ハント。医師のセシリア・レイエス役には、新作『スーサイド・スクワッド』にも起用されたアリシー・ブラガ、役柄は不明だが、スペイン出身の名優アントニオ・バンデラスもキャスティングされている。ブーン監督は、『シャイニング』(1980)をはじめとするスティーヴン・キング作品や『カッコーの巣の上で』(1975)などと共に、『ブレックファスト・クラブ』(1985)など青春映画の名匠ジョン・ヒューズ作品を参考にしたといわれ、本映像もホラー+青春ものといった雰囲気がヒシヒシ。PG13指定になるのでは、との声もある。一時は劇場公開されずストリーミングサービスで配信されるという噂もあったが、全米では4月3日公開予定。日本のファンからも「ニューミュータンツ生きてたんか!」「はよ観せてくれ」「ようやく公開か楽しみ」「ミュータントのかっこいいアクション見れそう」といった期待の声が上がっている。(text:Reiko Uehara)
2020年01月08日現地時間1月5日に行われ、『ジョーカー』ホアキン・フェニックスがドラマ部門主演男優賞に輝き、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がミュージカル/コメディ部門作品賞など3冠、伏兵ともいえる『1917 命をかけた伝令』がドラマ部門作品賞と監督賞(サム・メンデス)を獲得するなど、今年も注目を集めた第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式をふり返った。司会は、毒舌で知られる英国のコメディアンのリッキー・ジャーヴェイスで、『アイリッシュマン』のベテランキャスト陣やApple+の配信ドラマ「ザ・モーニングショー」をイジるなど、きわどい発言を連発しながらのスタート。“ピー音”の代わりに無音で発言が消されるシーンが時折登場し、会場は爆笑と失笑が入り交じった空気に。Fワードを連発し、スピーチが途切れ途切れになってしまったのは、ドラマ部門主演男優賞に輝いたホアキンもそうだった。まずはヴィーガン(完全菜食主義)のメニューを取り入れたことにハリウッド外国人記者協会(HFPA)に感謝を述べたものの、「ノミネートされた俳優たちの間に競争はない。TVショーの盛り上げるため」とFワード入りでコメント、同賞にノミネートされていた『Pain and Glory』(原題)のアントニオ・バンデラスや『2人のローマ教皇』ジョナサン・プライスらが何とも言えない面持ちに。そんな中でも終始笑顔だったのが、『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。さらにトッド・フィリップス監督に感謝を述べた後、婚約者ルーニー・マーラをじっと見つめると、「ルーニー…」と言ったきり数秒無言に。ルーニーも大照れになりながら彼を見つめ返す“2人だけの世界”には、かすかに歓声も巻き起こっていた。また、助演男優賞を受賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが共演のレオナルド・ディカプリオに向けたスピーチにもファンは大興奮。「共演者たちが彼(レオ)にお礼を言う気持ちがいまなら分かります」と称えると、『タイタニック』のラストシーンにかけて「俺なら、いかだをシェアしてた」との発言も。そんなレオとブラピのツーショットも眼福だが、マーゴット・ロビーは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の共演者ユアン・マクレガーとプレゼンターに。そして、スカーレット・ヨハンソンとクリス・エヴァンスが『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来ともいえる2ショットでミュージカル/コメディ部門主演男優賞と主演女優賞をプレゼンターとして華やかに登場。しかも、『ロケットマン』のタロン・エジャトンと『フェアウェル』のオークワフィナというフレッシュな2人が初受賞。オークワフィナはアジア系アメリカ人女優として初の同賞受賞であり、それまで見事に白人ばかりだった俳優賞の中でひと際輝きを見せた。ひと際といえば、「Fosse/Verdon」(原題)でTVの部・リミテッドシリーズ/テレビ映画部門主演女優賞に輝き、電撃婚約と妊娠も発表されているミシェル・ウィリアムズの熱を持ったスピーチも大きく注目を集めた。「(選挙権のある)18歳から118歳の女性たち、いまこそ投票するときです。自分自身の関心によって投票してください。男性たちは何年もそうやってきたのです」と語ると、会場からは大きな拍手が巻き起こり、涙する女優たちの姿も映し出され、「MichelleWilliams」が一時トレンド入り。そんな中、“義理”の娘にあたるゾーイ・クラヴィッツとプレゼンターとして登場したのがジェイソン・モモア。なんとその後、授賞式にも関わらず、なぜかタンクトップ姿に!?それは、妻(でゾーイの母)リサ・ボネットに自分のジャケットをかけてあげたためと判明すると「モモア最高」「天使」との声が日本のファンからも続々とアップ。ほかにも、タロンら『ロケットマン』チームと同じテーブルだった『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック&ルーシー・ボーイントンなどのカップルたちの姿にも興奮の声が寄せられていた。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”フェアウェル 2020年春より全国にて公開© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月06日ゴールデン・グローブのノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、ノア・バームバックの『マリッジ・ストーリー』で、4部門。作品部門(ドラマ)の候補は、今作のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『2人のローマ教王』。作品部門(ミュージカルまたはコメディ)の候補は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。監督部門は、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)。主演男優部門(ドラマ)は、クリスチャン・ベール(『フォードVSフェラーリ』)、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教王』)、アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)。そして主演女優部門(ドラマ)は、レネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)。主演男優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、タロン・エガートン(『ロケットマン』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、ダニエル・クレイグ(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、ローマン・グリフィン・デイヴィス(『ジョジョ・ラビット』)。さらに主演女優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、オークワフィナ(『The Farewell』)、アナ・デ・アルマス(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、エマ・トンプソン(『Late Night』)、ケイト・ブランシェット(『Where’d You Go, Bernadette?』)、ビーニー・フェルドスタイン(『Booksmart』)だった。受賞発表は1月5日。文=猿渡由紀Netflix映画『マリッジ・ストーリー』配信中
2019年12月10日放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、マーティン・スコセッシの『アイリッシュマン』で、14部門。次に多かったのはクエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』だった。作品部門の候補は、この2作品のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ジョジョ・ラビット』『パラサイト半地下の家族』『マリッジ・ストーリー』『Uncut Gems』『Little Women』。監督部門は、このふたりのほか、サム・メンデス(『1917』)、ノア・バームバック(『マリッジ…』)、グレタ・ガーウィグ(『Little Women』)、ボン・ジュノ(『パラサイト』)、ジョシュ&ベニー・サフディ(『Uncut Gems』)。主演男優部門は、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ロバート・デ・ニーロ(『アイリッシュマン』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス…』)、アダム・ドライバー(『マリッジ…』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、アダム・サンドラー(『Uncut Gems』)。主演女優部門はレネ・ゼルウェガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ…』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、ルピタ・ニョンゴ(『アス』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)、オークワフィナ(『The Farewell』)。受賞発表は2020年1月12日。文=猿渡由紀Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』配信中
2019年12月09日アカデミー賞の前哨戦として注目される、第45回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。今年は韓国の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞、助演男優賞を獲得するという快挙に。次点ではあるものの、脚本賞にも選ばれている。今回と同様、過去の作品賞にもアメリカの作品ではなく外国作品が選ばれたことがあった。昨年は『ROMA/ローマ』、2012年に『愛、アムール』、2000年に『グリーン・デスティニー』が選ばれ、3作品全てがアカデミー賞の作品賞にノミネート。惜しくも3作品とも受賞は逃したが、外国語映画賞は獲得している。果たして『パラサイト 半地下の家族』の運命やいかに。■主な受賞リスト作品賞受賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)次点:『アイリッシュマン』(マーティン・スコセッシ監督)監督賞受賞:ポン・ジュノ監督(『パラサイト 半地下の家族』)次点:マーティン・スコセッシ監督(『アイリッシュマン』)主演男優賞受賞:アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)次点:アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)主演女優賞受賞:メアリー・ケイ・プレイス(『Diane』)次点:ルピタ・ニョンゴ(『アス』)助演男優賞受賞:ソン・ガンホ(『パラサイト 半地下の家族』)次点:ジョー・ペシ(『アイリッシュマン』)助演女優賞受賞:ジェニファー・ロペス(『ハスラーズ』)次点:チャオ・シューチェン(『フェアウェル』)脚本賞受賞:ノア・バームバック(『マリッジ・ストーリー』)次点:ポン・ジュノ&ハン・ジンウォン(『パラサイト 半地下の家族』)アニメ賞受賞:『失くした体』次点:『トイ・ストーリー4』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月09日ニューヨーク映画批評家サークル賞が発表された。作品賞に輝いたのは『アイリッシュマン』。Netflixが配信するこの3時間半の大作は、1日前に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューの賞でも作品賞を受賞している。監督賞は『Uncut Gems』のジョシュ&ベニー・サディ兄弟。主演男優賞は『Pain and Glory』のアントニオ・バンデラス、主演女優賞は『アス』のルピタ・ニョンゴ。助演男優賞は『アイリッシュマン』のジョー・ペシ、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』『Little Women』のローラ・ダーン。脚本賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクエンティン・タランティーノ。外国語映画賞は『パラサイト 半地下の家族』、ドキュメンタリー賞は『Honeyland』、アニメ賞はフランスの『失くした体』だった。文=猿渡由紀Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』配信中
2019年12月05日12月4日(現地時間)、第85回ニューヨーク映画批評家協会賞が発表された。栄誉ある作品賞には、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』が選出。同作は12月3日にナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の作品賞にも選ばれ、アカデミー賞に向けて幸先の良いスタートを切った。昨年、同賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』も、『アイリッシュマン』と同じくNetflix作品だった。Netflix作品として、初めてのアカデミー作品賞の受賞に期待が寄せられたが、結果はノミネートされるものの受賞ならず。今年、『アイリッシュマン』で悲願の受賞となるかに注目が集まっている。スコセッシ監督にとって、ニューヨーク映画批評家協会賞の作品賞を受賞するのは2回目。前回は1990年製作の『グッドフェローズ』で受賞した。ニューヨーク映画批評家協会賞の授賞式は、来年1月7日に開催される。■主な受賞リスト作品賞『アイリッシュマン』監督賞ジョシュ&ベニー・サフディ『Uncut Gems』(原題)主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)主演女優賞ルピタ・ニョンゴ『アス』助演男優賞ジョー・ペシ『アイリッシュマン』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』&『Little Women』(原題)脚本賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノアニメ賞『失くした体』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月05日映画『ドクター・ドリトル』が、2020年6月19日(金)に公開決定。ロバート・ダウニーJr.最新作“動物と話せる名医”映画『アリス・イン・ワンダーランド』『マレフィセント』のスタッフと豪華キャストが結集。100年ものあいだ愛され続けるベストセラー『ドリトル先生』シリーズから生まれたアクション・アドベンチャー、ロバート・ダウニーJr.演じる“動物と話せる名医”の冒険を贈る。ストーリー動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、ドリトル先生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮肉屋のダチョウなど個性豊かな動物たち。ほかにもメガネをかけた忠実な犬や、おしゃべりなキリン、賢くて勇敢なキツネ、昆虫など数多くの 生き物が登場!旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀……物語はめまぐるしく動き出す。豪華キャストが集結動物と会話ができる名医ドリトルを演じるのは、『チャーリー』でアカデミー賞の主演男優賞ノミネート後、主演を務めた『アイアンマン』シリーズ、『シャーロック・ホームズ』シリーズで人気を博したロバート・ダウニーJr.だ。個性的な仲間とともに紡ぎだす物語に、期待が高まる。動物役にも、豪華な声優陣が集結する。ドリトル先生が信頼をおく頑固なオウム・ポリネシア役には『ハワーズ・エンド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・トンプソン。また『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、2020年には『007』シリーズにも抜擢されたラミ・マレックが臆病なゴリラ・チーチー役に。さらに、マーベル映画でロバート・ダウニーJr.と共演したトム・ホランドがドリトル先生の犬・ジップ役、『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役を務めたレイフ・ファインズがトラのバリー役、女優・歌手として活躍するセレーナ・ゴメスがキリンのベッツィ役を担当するなど、個性の豊かな顔ぶれが勢ぞろいする。監督は、アカデミー賞受賞歴を持つスティーヴン・ギャガンが務める。藤原啓治、石田ゆり子など日本語吹替え版キャストまた、日本語吹替え版キャストとして、石田ゆり子、八嶋智人、霜降り明星、藤原啓治、小野 大輔、朴璐美、中村悠一、斉藤壮馬、花澤香菜、沢城みゆきが声の出演を果たす。藤原啓治による安定したダウニーJr.の吹替えに加え、オウムのポリネシアを演じた石田ゆり子や、臆病なゴリラのチーチーを演じた小野大輔、うっかり者なアヒルのダブダブ役の朴璐美、冷え性のシロクマ・ヨシ役の中村悠一、眼鏡をかけた犬のジップ役の斉藤壮馬など豪華キャストによる動物達の演技とユニークな掛け合いを楽しめる。詳細『ドクター・ドリトル』公開日:2020年6月19日(金)全国ロードショー※当初は2020年3月20日(金・祝)に公開される予定だったが延期となった。原題:Dolittle監督:スティーヴン・ギャガン〈オリジナル版〉出演:ロバート・ダウニーJr.、アントニオ・バンデラス、マイケル・シーン、ジム・ブロードベン、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランド、オクタヴィア・スペンサー、ジョン・シナ、マリオン・コティヤール、セレーナ・ゴメス、レイフ・ファインズ〈日本語吹替え版〉出演:藤原啓治、石田ゆり子、八嶋智人、せいや、粗品、小野大輔、朴璐美、中村悠一、斉藤壮馬、沢城みゆき、花澤香菜、黒田崇矢、茅野愛衣、杉田智和、井上和彦、諏訪部順一、池田秀一、森功至、大塚芳忠、大塚明夫、増田俊樹、武内駿輔、沢城千春配給:東宝東和© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.© 2020 UNIVERSAL STUDIOS and PERFECT UNIVERSE INVESTMENT INC. All Rights Reserved
2019年11月24日是枝裕和監督との対談も話題となったケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』をはじめ、これから公開される、夫婦や家族の様々な形と絆を描いた3作品をピックアップ。夫婦やカップルで一緒に映画館で鑑賞したら、感想をじっくりと語り合いたくなる珠玉作ばかりとなっている。時代に翻弄される英国の家族を描く『家族を想うとき』2016年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』。この傑作を最後に、一度は表舞台から降りたケン・ローチ監督だが、同作のリサーチ中に社会の底辺で目の当たりにした“現実”が彼の心の中に生き続け、いつしか“別のテーマ”として立ち上がり、どうしても撮らなければならないという使命へと駆り立てた。労働者階級に寄り添ってきた名匠が引退表明を撤回して最新作で描いたのは、グローバル経済が加速しているいま、世界のあちこちで起きている働き方問題と、急激な時代の変化に翻弄される現代家族の姿。個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり、懸命に生き抜く母と子どもたち。日本でも日々取り上げられている労働問題や家族の姿とも重なり、観る者はこの家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか12月13日(金)より全国にて順次公開。時と国を超えた壮大な家族の物語『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』ゴールデン・グローブ賞を含む38の賞を受賞した大ヒットドラマ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」。その企画・脚本・製作総指揮を手掛けるダン・フォーゲルマンが、何十年もの歳月、2つの大陸、2つの言語にまたがる壮大な家族の物語を書き上げ、自らメガホンを取り映画化した『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』。キャストは、オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、オリヴィア・クック、アネット・ベニング、アントニオ・バンデラスと実力派俳優が総出演。愛ゆえの葛藤、家族との別れ、一瞬のあやまち、運命のいたずら――。誰もが人生の旅路で出会う悲しみを真正面から描き、その悲劇に押しつぶされそうになっても、必ず喜びの瞬間を見つけることができると伝えてくれる感動のストーリーを紡ぎ出す。11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。2組の夫婦関係の“新たな意義”『冬時間のパリ』『夏時間の庭』『アクトレス 女たちの舞台』などで知られるフランスの名匠オリヴィエ・アサイヤスの最新作『冬時間のパリ』。紙からデジタルへ、テクノロジーの進化と共に変化を迫られるパリの出版業界を舞台に、編集者と女優、作家と政治家秘書という、2組の夫婦の愛の行方を軽妙なタッチで描き出す。出演は、是枝裕和監督『真実』も話題の大女優ジュリエット・ビノシュや、監督としても活躍する『セザンヌと過ごした時間』のギヨーム・カネ、ポスト・ジェラール・ドパルデューと称される『女っ気なし』『セラヴィ!』のヴァンサン・マケーニュ、人気コメディエンヌのノラ・ハムザウィ、そして『木と市長と文化会館』で主演を務めたパスカル・グレゴリーが思わずニヤリとさせられる役どころで出演。「互いの関係に新たな意義を見出し、受け入れ合う夫婦を語りたいと思った」と語るアサイヤス監督の脚本は、洗練された会話とユーモアに満ちており、迷える男女の愛のドラマとパリの出版業界を共鳴させながらも、“パリのいま”を鮮やかに活写する。まるでウディ・アレン作品を思わせるような、“フランス的、人生の愉しみ方”がたっぷりと詰まった、小粋で洒脱な大人のラブストーリー。12月20日(金)よりBukamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族を想うとき 2019年12月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©Joss Barratt, Sixteen Films 2019冬時間のパリ 2019年12月20日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIMEライフ・イットセルフ未来に続く物語 2019年11月22日TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED
2019年11月22日失明を乗り越え、世界最高峰のテノール歌手となったアンドレア・ボチェッリの激動の半生を、ボチェッリ自ら執筆した自伝的実話小説を基に完全映画化した『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルがいち早くシネマカフェに到着した。イタリア・トスカーナ地方の小さな村。アモスは眼球に血液異常を持って生まれ、幼い頃から弱視に悩まされていながらも、明るく過ごしていた。しかし12歳のとき、学校の授業中にサッカーボールが頭に当たり持病が悪化、失明してしまう。ある日、叔父が元来歌が上手なアモスを音楽学校に連れていく。そのあまりにも美しい歌声が評価され、コンテストで見事優勝。しかし、すぐに声変わりが始まり、美しい声が出なくなってしまう。それを機に歌手を諦め、弁護士を目指すが、数々の有名オペラ歌手を育てたスペイン人の歌唱指導者、マエストロ(アントニオ・バンデラス)との出会いが彼の人生を一変させる――。今回到着した予告編では、ボチェッリにあたるオペラ歌手を夢見る幼少期のアモスの姿からスタート。しかし、突然事故で失明、才能がないとまで言われしまう。それでも夢を諦めきれず、様々な困難に遭遇しながらも歌い続け、予告編ラストでは、実際のコンサートでのボチェッリ自身を映し出した映像も。劇中で披露されるボチェッリ本人の吹き替えによるアモスの歌唱シーンは必聴。さらに、アモスを導くマエストロ役、アントニオ・バンデラスの姿も確認することができる。『デスペラード』などのセクシーなアントニオとは違う、渋みの増した演技に注目だ。また併せて到着した本ポスタービジュアルでは、本予告の実際のボチェッリの姿とリンクするような、華やかな舞台を背景に歌い上げるアモスの姿が切り取られている。このアモス役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集めたトビー・セバスチャンが抜擢。世界最高峰の歌声と注目の俳優陣による熱演をお見逃しなく。『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年09月06日「元気ですかぁ!…ちょっと元気がない」8月27日に妻・田鶴子さんが逝去してから6日後の9月2日、初めて公の場に姿を現したアントニオ猪木(76)。居酒屋チェーンを運営するモンテローザのキャンペーン発表会に出席したのだ。おなじみのフレーズも披露したものの、妻に先立たれた寂しさは隠しきれないようだった。カメラマンの田鶴子さんと、猪木が結婚したのは’17年2月。「愛称は、名前をもじった“ズッコさん”。猪木さんのスーツにマフラーというコーディネートも、田鶴子さんの発案だそうです。猪木さんの健康管理から、スケジュール調整まで、公私にわたり田鶴子さんが支えていました」(プロレス関係者)猪木の愛情と信頼は厚く、田鶴子さんは携帯電話まで管理していた。しかし夫婦が絆を強めていくいっぽうで、猪木とほか家族の距離は広がっていったという。実弟の猪木啓介さん(71)は言う。「僕が2人のことを知っているのは、結婚する前まで。(田鶴子さんが)小さな体で、兄貴の大きな荷物を運んだり、兄貴の指が動かなかったころは、ネクタイを締めてあげたりね。彼女が身の回りのことを全部管理してくれるのが、兄貴にとっては心地良かったのでしょう。でも僕が『なんでも人にやってもらっていると早くボケるよ』と言うと、気に食わなかったみたいでムッとしていました」昨年に実姉が亡くなったというが、猪木からは連絡もなく、告別式にも姿を現さなかったという。「『なんで来ないのかな』という親戚もいたけれど、本人にわざわざ聞くことでもなかったしね」(啓介さん)啓介さんが久しぶりに連絡をしたのは、田鶴子さん逝去後のことだった。「兄貴と話したのは5〜6年ぶりでした。弱っている声で、さすがに落ち込んでいるようでしたが、あれだけの人だから徐々に元気になってくれると思います」
2019年09月05日世界最高峰のテノール歌手アンドレア・ボチェッリの激動の半生を、その自伝的小説をもとに映画化した『The Music of Silence』が邦題『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』として11月15日(金)より公開決定。大ヒット海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目されたトビー・セバスチャンが主演をつとめる。1994年のCDデビュー以来、全世界でのトータルCDセールスは8,000万枚以上を記録、現在活躍するクラシック・アーティストとしては圧倒的NO.1の数字を保持する世界最高峰のテノール歌手アンドレア・ボチェッリ。その激動の半生を、ボチェッリ自ら執筆した自伝的小説を基に『イル・ポスティーノ』(’94)のマイケル・ラドフォード監督が完全映画化した本作。イタリア・トスカーナ地方の小さな村。アモスは眼球に血液異常を持って生まれ、幼い頃から弱視に悩まされていながらも、明るく過ごしていた。しかし、12歳のとき、学校の授業でサッカーボールが頭に当たり持病が悪化、失明してしまう。不自由な暮らしに鬱憤を抑えきれず両親を困らせるアモス。そんな彼を見かねた叔父が、元来、歌が上手なアモスを音楽学校に連れていく。その美しい歌声は評価され、コンテストで見事優勝。だが、喜びも束の間、すぐに声変わりが始まり、美しい高音が出なくなってしまう。それを機に歌手を諦め、親友とともに猛勉強の末、弁護士を目指すが、数々の有名オペラ歌手を育てたスペイン人の歌唱指導者マエストロとの出会いが彼の人生を一変させた――。劇中で披露されるアモスの歌唱シーンは全てボチェッリ本人の吹き替えによるもの。1996年に世界中で大ヒットした「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」をはじめ「アヴェ・マリア」「誰も寝てはならぬ(トゥーランドットより)」などを披露している。2018年公開のディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』では、同じくクラシック・テノールの歌手である息子マッテオ・ボチェッリと共演、親子でエンディングテーマを担当したことも記憶に新しい。ボチェッリの“分身”である主人公アモスには、「ゲーム・オブ・スローンズ」で南方ドーンの王子トリスタン・マーテルを演じて注目を集め、シンガーソングライターとしても活躍するトビー・セバスチャンが大抜擢。また、アモスを息子のように厳しく、ときには穏やかに指導するマエストロ役に、ペドロ・アルモドバル監督最新作の『Pain and Glory』(英題)で第72回カンヌ国際映画祭男優賞に選ばれたアントニオ・バンデラス。テノール歌手としてアモスを育てるプロセスを大胆に演じている。『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月24日ドリス・デイが死去した。80年以上に渡るキャリアを誇るドリスは、4月に97歳の誕生日を迎えたばかりだった。2019年5月13日、本人の動物保護財団、ドリス・デイ アニマル・ファンデーションは、「ドリスは年相応な健康を維持していましたが、最近酷い肺炎を患い、それが原因で他界しました。彼女はごくわずかな親しい友人たちに囲まれ、この世を去りました」と声明を発表、また、「生前のドリスは、葬儀や告別式、墓標を望んでいませんでした。しかし友人やファンの皆さんは、www.dorisdayanimalfoundation.orgでドリス・デイを偲ぶことができます」とコメントしている。また、ドリスの訃報を受けて、アントニオ・バンデラスやステラ・マッカートニー、「スター・トレック」シリーズのウィリアム・シャトナーやジョージ・タケイなど有名人らが故人を偲ぶコメントを発表している。歌手としてキャリアを始めたドリスは、その後もキャリアを通して何度もセルフカバーすることになる『センチメンタル・ジャーニー』でブレイクを果たし、1950年代のアメリカで大人気歌手の1人に数えられるまでになった。1948年作『洋上のロマンス』で映画界へと進出したドリスは、その後も『アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス』や『カラミティ・ジェーン』、『情欲の悪魔』、『知りすぎていた男』などの作品に出演した。さらに『知りすぎていた男』の劇中で歌った『ケ・セラ・セラ』でアカデミー歌曲賞を受賞したほか、同曲は1968年から1973年にかけて放送された『ドリス・デイ・ショー』のテーマ曲としても使用された。その後、一時期表舞台から距離を置いていたドリスだが、2011年には20年ぶりの新作アルバム『マイ・ハート』をリリースしてもいた。一方で、2年前まで1924年生まれだと信じていたドリスだが、オハイオ州の人口動態統計局から取り寄せた出生証明書により実は1922年生まれだったことが判明していた。4度の結婚歴があるドリスは、最初の夫アル・ジョーダンとの間に息子テリーがいたが、2004年テリーはこの世を去っている。ドリス・デイ、1922(大正11)年4月3日生まれ、2019年5月13日没。偉大なスターのご冥福をお祈り致します。
2019年06月28日5月14日から開催された第72回カンヌ国際映画祭は、25日、ポン・ジュノ監督(韓国)の『パラサイト』(英題)を最高賞パルムドールに選出し、12日間の幕をおろした。授賞式で、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴからトロフィーを贈られたポン・ジュノ監督は「私はずっとフランス映画に影響を受けてきました。特にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーとクロード・シャブロルには感謝を伝えたい」と満面の笑みで挨拶。主演のソン・ガンホも監督の呼びかけでステージに上がり、「尊敬する韓国のすべての俳優にこの栄誉を捧げたい」と感謝を述べ、喝采を浴びた。受賞会見でポン・ジュノ監督は「とても韓国的なユーモアが含まれているので、世界の人たちにどこまで伝わるかがわからなかった。だが家族の問題というのは、どこの国でも共通なのだと思った」と語った。また韓国映画初の最高賞ということに関しては「僕だけでなく、韓国には沢山の素晴らしい監督がいる。これをきっかけにより注目されれば嬉しい」と答えた。『パラサイト』は、家族全員が失業中のキテク(ソン・ガンホ)一家の長男(チェ・ウシク)が、超富裕層のパク社長(イ・ソンギュン)の家の家庭教師となったことから、家族ぐるみで寄生していくというブラック・コメディ。エンターテインメント性と格差社会への批判が見事にマッチした圧巻の出来で、21日の上映直後から批評家や観客からも大絶賛を浴び、審査委員長を務めた『レヴェナント:蘇えりし者』の監督アレハンドロ・G・イニャリトゥも「審査員団も全員一致での受賞」と語るなど、文句なしの受賞となった。また現地紙の星取り表などでは『パラサイト』と並ぶ高評価を獲得していたペドロ・アルモドバル監督(スペイン)の『ペイン・アンド・グローリー』(英題)は、主演のアントニオ・バンデラス(スペイン)が男優賞を受賞。会見では「人生の師と仰ぐアルモドバルの作品で、彼の分身と言える役で賞をもらえて、心から嬉しい。40年も俳優をしてきて、いろいろな賞にノミネートされたが、一度も名前を呼ばれることはなかった。受賞出来て本当に幸せ」と、喜びもひとしおといった感じだった。『ペイン・アンド・グローリー』は、酷い腰痛に悩まされ映画を撮れずにいる監督が、戯曲を書きながら過去をふり返るというストーリー。アルモドバルの自伝的映画とも言え、高評価を獲得していた。1999年の『オール・アバウト・マイ・マザー』で監督賞、2006年の『ボルベール/帰郷』で脚本賞を受賞してきたアルモドバルが今度こそパルムドールを獲るのではという声も現地にはあったが、今回も逃してしまい、受賞にはタイミングというのがあるのだ、と思わされた。次席に当たる審査員グランプリは、女優でもあるマティ・ディオプ(セネガル)の初長編監督作『アトランティック』(英題)が受賞。労働者が不当に搾取される社会をSFラブスートーリーという形で描いたこの作品も、『パラサイト』同様にエンタメ性と社会性がミックスされていた。今年のカンヌは、開幕作品のジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画『ザ・デッド・ドント・ダイ』(原題)や、クエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など娯楽性、ジャンル色の濃い作品が比較的多く、その中で格差社会への批判を取り込んだ作品が受賞につながったようだ。今年は21歳のエル・ファニングが史上最年少で審査員を務めたことも話題になったが、これについてイニャリトゥ委員長は、「エルは新鮮さと正直さを、古い世代の私たちにもたらしてくれた。彼女から学ぶことは沢山あった」と語った。巨匠たちの作品も多い中、マティ・ディオプら初出品の監督たちも多く受賞し、若い世代の声が聞こえるような結果となった。主な受賞作は以下の通り。最高賞パルムドール『パラサイト』ポン・ジュノ(韓国)グランプリ『アトランティック』マティ・ディオプ(セネガル)監督賞『ヤング・アーメッド』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(ベルギー)審査員賞『レ・ミゼラブル』ラジ・リ(フランス)『バクラウ』クレベール・M・フィリオ&ジュリアーノ・ドルネレス(ブラジル)男優賞『ペイン・アンド・グローリー』アントニオ・バンデラス(スペイン)女優賞『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム(英国)脚本賞『ポートレイト・オブ・ア・レディ・オン・ファイア』セリーヌ・シアマ(フランス)(text:Ayako Ishizu)
2019年05月27日アカデミー賞の行方を占う前哨戦の1つ、第76回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が現地時間12月6日に発表され、外国語映画賞に是枝裕和監督の『万引き家族』、アニメーション映画賞に細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされた。■日本映画から2作品がノミネート!ハリウッドの外国人映画記者協会(HFPA)によって選ばれるゴールデン・グローブ賞は、アカデミー賞の前哨戦としても知られる栄誉ある賞。外国語映画賞には、今年カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを獲得した『万引き家族』が選出。日本映画では2013年宮崎駿監督の『風立ちぬ』以来のノミネート。なお、実写映画としてノミネートされるのは第48回(1990年度)の『夢』(黒澤明監督)以来、28年ぶり。もし、受賞すれば第17回(1959年度)で外国語映画賞を受賞した市川崑監督の『鍵』以来、実に半世紀以上ぶりのゴールデン・グローブ賞獲得となる(日米合作作品としてはクリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』が第64回外国語映画賞を受賞)。同作は、第91回アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”としても出品されている。そのほか、同賞には『ゼロ・グラビティ』などのアルフォンソ・キュアロン監督が手がけ、東京国際映画祭でも上映された『ROMA/ローマ』も選ばれた。また、アニメーション映画賞には『インクレディブル・ファミリー』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン・スパイダーバース』とともに、日本の架空都市を舞台にしたストップモーションアニメ『犬ヶ島』、そして『未来のミライ』がノミネート。同作は“アニメ界のアカデミー賞”と呼ばれるアニー賞にもノミネートされており、アカデミー賞長編アニメ部門のエントリー作品にも選ばれている。■『アリー』5部門ノミネート!最多はクリスチャン・ベールの『バイス』映画の部・ドラマ部門にはクリスチャン・ベールが約20キロ体重を増やす大変身をし、ジョージ・W・ブッシュ政権下の副大統領、ディック・チェイニーを演じた『バイス』(VICE)が作品賞・監督賞・主演男優賞ほか最多6部門にノミネート。レディー・ガガが主演女優賞にノミネートされた『アリー/ スター誕生』は計5部門、『グリーンブック』が5部門、『女王陛下のお気に入り』が4部門5ノミネートとなっている。また、日本でも驚異的ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』がドラマ部門作品賞・主演男優賞(ラミ・マレック)に、マーベル映画『ブラックパンサー』も作品賞候補に入った。授賞式は現地時間2019年1月6日、日本時間1月7日に開催。なお、ゴールデングローブ・アンバサダーは俳優イドリス・エルバの娘イサン・エルバが務め、司会は「グレイズ・アナトミー」「キリング・イヴ」の女優サンドラ・オーと「ブルックリン・ナイン-ナイン」の俳優アンディ・サムバーグが務める。【第76回ゴールデン・グローブ賞主要ノミネート作品】映画の部<ドラマ部門>■作品賞『ブラック・クランズマン』『ブラックパンサー』『ボヘミアン・ラプソディ』『ビール・ストリートの恋人たち』『アリー/ スター誕生』■主演女優賞グレン・クローズ『天才作家の妻-40年目の真実-』レディー・ガガ『アリー/スター誕生』ニコール・キッドマン『Destroyer』(原題)メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?』(原題)ロザムンド・パイク『A Private War』(原題)■主演男優賞ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』ウィレム・デフォー『永遠の門ゴッホの見た未来』ルーカス・ヘッジズ『Boy Erased』(原題)ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』ジョン・デヴィッド・ワシントン『ブラック・クランズマン』<ミュージカル/コメディ部門>■作品賞『クレイジー・リッチ!』『女王陛下のお気に入り』『グリーンブック』『メリー・ポピンズリターンズ』『バイス』■主演女優賞エミリー・ブラント『メリー・ポピンズリターンズ』オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』エルシー・フィッシャー『Eighth Grade』(原題)シャーリーズ・セロン『タリーと私の秘密の時間』コンスタンス・ウー『クレイジー・リッチ!』■主演男優賞クリスチャン・ベイル『バイス』リン=マヌエル・ミランダ『メリー・ポピンズリターンズ』ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』ロバート・レッドフォード『THE OLD MAN & THE GUN』(原題)ジョン・C・ライリー『Stan & Ollie』(原題)■助演女優賞エイミー・アダムス『バイス』クレア・フォイ『ファースト・マン』レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』■助演男優賞マハーシャラ・アリ『グリーンブック』ティモシー・シャラメ『Beautiful Boy』(原題)アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』(原題)サム・ロックウェル『バイス』■監督賞ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』ピーター・ファレリー『グリーンブック』スパイク・リー『ブラック・クランズマン』アダム・マッケイ『バイス』■歌曲賞「オール・ザ・スターズ」『ブラックパンサー』「Revelation」『Boy Erased』(原題「Girl in the Movies」『Dumplin’』(原題)「Shallow」『アリー/ スター誕生』「Requiem For A Private War」『A Private War』(原題)■外国語映画賞『Capernaum』(原題)レバノン『Girl』(原題)ベルギー『Never Look Away』(英題)ドイツ『ROMA/ローマ』メキシコ『万引き家族』日本■アニメーション映画賞『インクレディブル・ファミリー』『犬ヶ島』『未来のミライ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン:スパイダーバース』テレビの部<ドラマ部門>■作品賞「ジ・アメリカンズ」「ボディガードー守るべきものー」「Homecoming」(原題)「KILLING EVE(キリング・イヴ)」「POSE」(原題)■主演女優賞カトリーナ・バルフ「アウトランダー」エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」サンドラ・オー 「KILLING EVE(キリング・イヴ)」ジュリア・ロバーツ「Homecoming」(原題)ケリー・ラッセル「ジ・アメリカンズ」■主演男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」ステファン・ジェームズ「Homecoming」(原題)リチャード・マッデン「ボディガード -守るべきもの- 」ビリー・ポーター「POSE」(原題)マシュー・リス「ジ・アメリカンズ」<ミュージカル/コメディ部門>■作品賞「バリー」「グッド・プレイス」「KIDDING」(原題)「コミンスキー・メソッド」「マーベラス・ミセス・メイゼル」■主演女優賞クリステン・ベル「グッド・プレイス」キャンディス・バーゲン「TVキャスター マーフィー・ブラウン」アリソン・ブリー「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」デブラ・メッシング「ふたりは友達? ウィル&グレイス」■主演男優賞サシャ・バロン・コーエン「WHO IS AMERICA」(原題)ジム・キャリー「KIDDING」(原題)マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ドナルド・グローヴァー「アトランタ」ビル・ヘイダー「バリー」<リミテッドシリーズ/テレビ映画部門>■作品賞「エイリアニスト」「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」「Escape at Dannemora」(原題)「KIZU-傷-」「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」■主演女優賞エイミー・アダムス「KIZU-傷-」パトリシア・アークエット「Escape at Dannemora」(原題)コニー・ブリットン「Dirty John」(原題)ローラ・ダーン「ジェニーの記憶」レジーナ・キング「運命の7秒/Seven Seconds」■主演男優賞アントニオ・バンデラス「ジーニアス:ピカソ」ダニエル・ブリュール「エイリアニスト」ダレン・クリス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」ベネディクト・カンバーバッチ「パトリック・メルローズ」ヒュー・グラント「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」■助演女優賞アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」パトリシア・クラークソン「KIZU-傷-」ペネロペ・クルス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」タンディ・ニュートン「ウエストワールド」イヴォンヌ・ストラホフスキー「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」■助演男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」キーラン・カルキン「キング・オブ・メディア」エドガー・ラミレス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」ベン・ウィショー「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」(text:Reiko Uehara)■関連作品:未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年12月06日『怪盗グルー』シリーズ、『ミニオンズ』を手掛けたクリス・メレダンドリが、『シュレック』と『長ぐつをはいたネコ』のリブート版を製作するという。ユニバーサル・ピクチャーズが新しい世代の映画ファンたちに向け、いまも高い人気を誇るシュレックと長ぐつをはいたネコのキャラクターを生かした新鮮な物語の企画をメレダンドリに依頼したとのこと。「Variety」誌が報じた。メレダンドリはどちらの作品の人気も「声優陣の演技」によるものも大きいとして、リブート版にはオリジナルキャストのマイク・マイヤーズ(シュレック役)、エディ・マーフィー(ドンキー役)、アントニオ・バンデラス(長ぐつをはいたネコ役)に再出演してほしいとの考えを示している。「彼らの声の演技を観直してみると、本当に素晴らしいと思う。完全に新しいバージョンの作品を作ることもできるけど、自分の中のノスタルジックな感情に従って、オリジナルメンバーが演じるキャラクターを使って物語を描きたい。ただの“シリーズの続編”にならないような要素を見つけるのがいまの課題だ」と語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.ミニオンズ 2015年7月31日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2014 Universal Pictures.
2018年11月07日第70回エミー賞の授賞式が日本時間9月18日(現地9月17日)に開催され、米ケーブル局HBOの人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ第七章:氷と炎の歌」が3シーズン連続でドラマシリーズ部門作品賞を受賞。コメディシリーズ部門は「マーベラス・ミセス・メイゼル」が作品賞など計8部門を制した。ロサンゼルスで発表された、米ドラマ界最大のイベントとなる第70回エミー賞。昨年度は放送日の関係でノミネート対象にならなかった「ゲーム・オブ・スローンズ」が、ドラマシリーズ部門で3シーズン連続となる作品賞を受賞する強さを見せ、ティリオン・ラニスター役で知られるピーター・ディンクレイジの3度目の助演男優賞を含む計9部門を獲得。同作はBS10スターチャンネルが昨年7月に本国アメリカと“完全同時放送”を行い、話題となった。また、昨年受賞した「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」は、今回サミラ・ワイリーがゲスト女優賞を受賞したものの主要部門は受賞ならず、主演女優賞はNetflix「ザ・クラウン」でエリザベス女王を演じたクレア・フォイに、助演女優賞は「ウエストワールド シーズン2」で菊地凛子や真田広之らと共演したタンディ・ニュートンが初受賞。同作はそのほか計4部門を獲得した。コメディシリーズ部門は、1950年代にスタンダップ・コメディエンヌを目指す主婦を主人公にした「マーベラス・ミセス・メイゼル」が作品賞、監督賞、主演女優賞(レイチェル・ブロズナハン)など合計8部門と圧倒。ドナルド・グローヴァーの「アトランタ略奪の季節」は受賞を逃した。ベネディクト・カンバーバッチやアントニオ・バンデラスなど人気映画俳優のノミネートが目立ったリミテッドシリーズ部門/テレビ映画部門では、「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」が作品賞、ライアン・マーフィの監督賞など計7部門を受賞。「glee/グリー」のブレイン役としても知られるダレン・クリスが主演男優として自身初のエミー賞を獲得、「glee」からの恩人であるライアンに感謝を述べていた。なお、HBOは放送局別受賞数ではNetflixと並んで計23部門とトップに。18年連続となる「エミー賞最多受賞」記録を更新した。主要な受賞者は以下のとおりドラマシリーズ部門作品賞「ゲーム・オブ・スローンズ」主演男優賞マシュー・リス「ジ・アメリカンズ」主演女優賞クレア・フォイ「ザ・クラウン」助演男優賞ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」助演女優賞タンディ・ニュートン「ウエストワールド」監督賞スティーブン・ダルドリー「ザ・クラウン」脚本賞ジョエル・フィールズ、ジョー・ウェイスバーグ「ジ・アメリカンズ」コメディシリーズ部門作品賞「マーベラス・ミセス・メイゼル」主演男優賞ビル・ヘイダー「バリー」主演女優賞レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」助演男優賞ヘンリー・ウィンクラー「バリー」助演女優賞アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」監督賞エイミー・シャーマン・パラディーノ「マーベラス・ミセス・メイゼル」脚本賞エイミー・シャーマン・パラディーノ「マーベラス・ミセス・メイゼル」リミテッドシリーズ/テレビムービー部門リミテッドシリーズ作品賞「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」主演男優賞ダレン・クリス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」主演女優賞レジーナ・キング「運命の7秒」助演男優賞ジェフ・ダニエルズ「ゴッドレス-神の消えた町-」助演女優賞メリット・ウェヴァー「ゴッドレス-神の消えた町-」監督賞ライアン・マーフィー「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」脚本賞チャーリー・ブルッカー「ブラック・ミラー宇宙船カリスター号」(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年09月18日貧しい片田舎で育った愛人の子が、やがて民衆からの絶大な人気を勝ち取り大統領夫人にまで上り詰める。20世紀半ばに活躍したアルゼンチン大統領夫人、エヴァ・ペロンの生涯を題材にしたミュージカル『エビータ』といえば、マドンナとアントニオ・バンデラスの主演で映画化されたことでご存じの方も多いはず。ミュージカル界の巨匠たちが集結。伝説のオリジナル演出版が初来日。この時に大きな話題になったのは、マドンナが自らエヴァ(エビータ)を演じることを熱望し、製作陣に激しく売り込みをかけていたということ。世界屈指のポップスの女王を惹きつける魅力がこの作品にはあるのだ。何より一番の魅力は、その力強くドラマティックな楽曲にある。作曲は、『オペラ座の怪人』や『キャッツ』『ジーザス・クライスト=スーパースター』を手掛けたアンドリュー・ロイド・ウェバー。これだけでもすごいけれど、作詞は『ジーザス~』のほか、『美女と野獣』や『ライオン・キング』のティム・ライス。最も有名なのは、エヴァが大統領官邸のバルコニーから民衆に向けて歌う「Don’t Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ、泣かないで)」。優しく語りかけるように始まる導入部分は美しく、次第に民衆の心を掴み、熱狂をもたらしていくまでの展開は壮大でドラマティック。オリビア・ニュートン=ジョンやサラ・ブライトマンなど、多くのシンガーがカバーしていることからも、いかに名曲かがわかる。この他にも、耳に残る素晴らしい楽曲がちりばめられている。しかも、初演の演出を手掛けたのは、アメリカミュージカル界で最も尊敬を集めるプロデューサーであり、『オペラ座~』をはじめ、『キャバレー』や『蜘蛛女のキス』なども演出するハロルド・プリンスだ。’78年にロンドンで初演以降、NYはもちろん、世界各地でいまも上演され続けている。今回、その名作ミュージカルが、日本で上演される。しかも演出は、日本初上陸となるハロルド・プリンスによる’78年初演時のオリジナル版。さらに、日本公演限定で、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンなど、ロンドンやNYで数々の大役を演じてきたミュージカル界の大スター、ラミン・カリムルーが出演。ラミンが演じるのは、アルゼンチン生まれの革命家チェ・ゲバラをモチーフにした狂言回し的な役どころ。クリエイターからキャストまで、これでもかとビッグネームが揃った来日公演。もはや行かない理由が見つからない注目作だ。ミュージカル『エビータ』7月4日(水)~29日(日)渋谷・東急シアターオーブS席1万3500円A席1万1000円B席9000円(すべて税込み)ほかBunkamura チケットセンターTEL:03・3477・9999写真・The 2017 Evita International Tour CompanyPhotographs by Pat Bromilow-Downing and Christiaan Kotze ©DIP 2017※『anan』2018年7月11日号より。文・望月リサ(by anan編集部)
2018年07月07日ミュージカル「エビータ」が、本日7月4日(水)より東京・東急シアターオーブで開幕する。開幕に先立ち、メディアコールが行われ『A New Argentina』『High Flying,Adored』『Don’t cry for me Argentina』の3曲が披露された。【チケット情報はコチラ】本作はアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞、ハロルド・プリンス演出という、現代ミュージカル界の巨匠トリオによって1978年に誕生した傑作ミュージカル。その後、1980年のトニー賞では最優秀作品賞を含む7部門を受賞し、1996年にはマドンナとアントニオ・バンデラスの主演で映画化され、大ヒットを記録した。今回、1978年初演時のオリジナル演出版が待望の初来日となる。強く逞しい女性の象徴としてエビータの愛称で慕われた実在の女性、エヴァ・ペロン。恵まれない境遇に生まれながらもモデルや女優を経て、夫のペロンを押し上げ、大統領夫人にまで上り詰めていく彼女のドラマティックな生涯を描いたミュージカルだ。メディアコールの冒頭では、アソシエイト・ディレクターのダニエル・カトナーが「40年前にロンドンで、そしてアメリカでも上演され、長い年月を通していまだに名作とうたわれている作品。一世を風靡したこの名作を持って日本に来られたことに感謝している」と挨拶。エヴァ・ペロン役のエマ・キングストンはメディアコール後に「私の母そして祖父がアルゼンチンの出身であり、私の家族たちは(物語に描かれている)こういう時代を過ごしてきた。その中でエヴァ・ペロンの役を演じられること、さらには世界的にも高名なハロルド・プリンスの演出版で、その愛弟子のダニエル・カトナーの演出を受けることができて、本当に光栄に思っています」と作品への思いを披露。日本公演限定でチェ役を演じるラミン・カリムルーは「こんにちは。はじめまして。ひさしぶり」と日本語で挨拶したあと「私にとって日本は第2のふるさと。今回はこの素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、さらにこのエビータという素晴らしい作品で戻ってこられて本当にうれしい」とコメント。国内でも数々のコンサートやショーに出演した経験はあるものの日本で全幕ミュージカルに出演するのは今回が初めて。「プロダクションの一員として、日本で公演を重ねていくことができることにエキサイトしている」と意気込みを語った。公演は7月29日(日)まで。生演奏・英語上演・日本語字幕あり。チケットは発売中。
2018年07月04日元プロレスラーで参議院議員のアントニオ猪木氏が3日、東京・両国国技館で行われた映画『パワーレンジャー』(7月15日公開)のジャパンプレミアに登場。吹き替え声優を務めたお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太に、おなじみのビンタで闘魂"パワー"を注入した。猪木氏は「元気ですかー!?元気あれば、何でもできる。何でもできますかね?」と弱気にあいさつ。「レッドカーペットを歩きましたがレッドカードをもらわないように。すぐ暴言を吐いてしまうので、慎重にやりたいと思います」と笑いを誘った。そして、アルファ5役の吹き替えを担当した山里にビンタでパワーを注入することに。最初は「俺、レンジャーじゃないし! やだ!」と嫌がっていた山里だが、ピンクレンジャー役の広瀬アリスから「メガネとった方がいい」とアドバイスも受け、ついに覚悟。猪木氏も「パワーレンジャーで5人分ですね。5人のパワーを1つにして」と気合いを入れてビンタを放つと、山里はよろけて床にダウン。「パワー入りすぎて脚にきてる…。パワー注入された…」とつぶやいた。日本の特撮シリーズ『スーパー戦隊』の英語版として1993年から全米で放送されているテレビシリーズ『パワーレンジャー』をハリウッドで映画化した本作。イベントにはそのほか、来日したレッドレンジャー役のデイカー・モンゴメリー、ピンクレンジャー役のナオミ・スコット、ディーン・イズラライト監督、そして、日本語吹き替えキャストの勝地涼、鈴木達央、古田新太も登場した。最後に全員で、「1、2、3、パワーレンジャー!」と叫び、会場の熱気は最高潮に。また、デイカーは山里に、「みんなを代表してビンタを受けていただいてありがとうございます」と声をかけていた。
2017年07月03日イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリの伝記映画が製作されることになった。タイトルは『The Music of Silence』。主演は『ゲーム・オブ・スローンズ』のトビー・セバスチャン。アントニオ・バンデラスも巨匠役で出演する。その他の情報原作は、ボチェッリが執筆した同名の自伝的小説。監督は『イル・ポスティーノ』『トレヴィの泉で二度目の恋を』のマイケル・ラドフォード。ボチェッリ本人も、製作に深く関わるようだ。撮影は今月、ローマで始まる。バンデラスの最新作は、『チリ33人 希望の軌跡』とテレンス・マリック監督の『Knight of Cups』。来年はサイモン・ウエスト監督のアクション映画『Salty』が控える。文:猿渡由紀
2016年11月12日元プロレスラーのアントニオ猪木が、12日(20:58~23:10)にテレビ朝日系で放送される、元ボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリ氏追悼特番で、40年前に行った2人の異種格闘技戦にまつわる秘話を明かす。猪木とアリ氏は、1976年6月26日に"世紀の一戦"と言われた異種格闘技戦で対決。今回の特番では、試合の中でポイントとなったラウンドを、テレビ朝日大西洋平アナウンサーの実況に合わせ、猪木本人が振り返る。猪木はこの試合の実現に向け、20億円を超えると言われたギャラ交渉や、ニューヨークで行われた記者会見など、当時の心境を告白。そして試合については「5ラウンドあれば、絶対に倒せると思っていた。上から乗っかれば、一発で終わると思っていた」「(自分の)蹴りも入り始めたので、とにかく(アリ氏の)足を止めてしまえば」と勝算があったという。今回、VTRを見直すと、猪木にとって千載一遇のKOのチャンスがあったことが発覚。また、当時の実況では、アリ氏が第10ラウンドで放ったジャブを「初めて(猪木に)当たりました!」と説明していたが、猪木はその前にアリ氏のパンチが当たっていたといい、「戦った人間にしかわからないアリのパンチの速さ、見えていなかった…」と語る。番組では、この試合以外にも、モハメド・アリ氏の波乱の人生を振り返っていく。
2016年06月10日ドラマ、アクション、コメディとハリウッドで縦横無尽に活躍するアントニオ・バンデラスが、本格SF作品に初挑戦したことでも話題の『オートマタ』。このほど、本作の公開を前に、バンデラスと彼の元妻で『ワーキングガール』(’88)にてゴールデン・グローブ賞「主演女優賞」に輝いたメラニー・グリフィスのオフショット写真が解禁。2人は現在、離婚してしまっただけに、貴重な夫婦の2ショット写真となっていることが分かった。2044年の砂漠化が進んだ地球を舞台となり、人工知能搭載ロボット“オートマタ”を製造・管理する調査員ジャックを主人公に、人工知能との共存を問う近未来リアルスリラーとなる本作。主人公のジャックを演じているのが、スペインを代表する名優にして、その甘いマスクで女性の心をガッチリと掴む色男バンデラスだ。本作では、当時の妻グリフィスと19年ぶり、結婚後初の共演を果たしていたのだが…。2人の出会いは、映画『あなたに逢いたくて』(‘96)での共演。当時、バンデラスはスペイン人女優アナ・レサと結婚9年目を迎え、グリフィスもドン・ジョンソンと2度目の結婚をしていたが、一度燃え上がった恋の炎は止められず、即座に別居&離婚!同年にはロンドンで挙式。翌年には娘ステラが生まれ、幸せな夫婦生活をスタートさせた。その後、グリフィスはバンデラス監督作『CRAZY IN ALABAMA』(‘98/原題)に出演するものの、俳優としての共演はなし。ようやく本作で、人工知能の謎を追うために協力しあう調査員と科学者を演じ、結婚後初共演を果たしていた。だが、2014年6月にグリフィスから離婚を申請。その理由は「和解しがたい不和」と言われている。本作の撮影を振り返ったバンデラスは、「メラニーとの共演は僕らが出会った作品以来になる。だから今回、一緒にできてうれしいよ。快諾してくれて感謝してるんだ」と久々の共演を楽しんだ様子。一方のグリフィスも、「夫が製作と主演を務めていて、一緒に働く機会だったの。アントニオは有能だから、一緒に仕事ができてうれしいわ。彼はとても親切で寛大なの。撮影も楽しかった」とバンデラスにベタ惚れなコメントを残していた。2013年5月に撮影現場で激写された今回の写真でも、バンデラスとグリフィスは手をつないでいるように見え、とてもリラックスした様子。だが、その視線は交わらず…。初共演作で結婚し、2度目の共演作で離婚することになってしまった2人。本作撮影中に「和解しがたい不和」に関する何かがあったのか?それは想像に任せるしかない。『オートマタ』は3月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(text:cinemacafe.net)
2016年03月01日アントニオ・バンデラスが本格SF映画に初挑戦することで話題の『オートマタ』。この度、本作の予告編が解禁され、同時にティザービジュアルと場面写真も一挙解禁された。2044年、太陽風の増加により砂漠化が進んだ地球。人類存亡の危機の中、「1.生命体に危害を加えてはいけない」「2.ロボット自身で、修理・修繕をしてはいけない」というルールが組み込まれた人工知能搭載ロボット“オートマタ”は人間に代わる労働力として必要不可欠となっていた。しかし、オートマタを管理するジャックは、絶対に変更不可能とされていたルールが破られたことを知る。その真実に辿り着いたとき、人類の繁栄は終焉を迎え、人工知能の時代が始まる――。本作で人工知能搭載ロボット“オートマタ”を製造・管理するハイテク企業に務める調査員ジャック・ヴォーカンを演じるのは『マスク・オブ・ゾロ』、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』など超大作に出演するハリウッドスターのアントニオ・バンデラス。さらに「アメリカン・ホラー・ストーリー」のディラン・マクダーモット、バンデラスの元妻で、『ワーキングガール』にてゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したメラニー・グリフィスら実力派が脇を固めている。監督には、長編デビュー作『シャッター・ラビリンス』がカンヌ国際映画祭新人監督賞ノミネートのスペイン人監督ガベ・イバニェスが務めている。さらに「荒廃した地球」「人工知能との共存」「ロボットの自己進化」という本作で描かれるテーマは、三大SF作家のひとりで、SF界の巨匠アイザック・アシモフから着想を得て、人工知能家電の進歩や環境問題が取り沙汰される現在に生きる我々に、決して絵空事ではない地続きの驚きと恐怖をもたらす。解禁された予告編は、太陽風の増加により、砂漠化が進み、荒廃した近未来、巨大ホログラムが投影される雑然とした大都市の映像から始まる。制御機能のテロップと共に、バンデラスの衝撃の丸刈り姿が映し出さ、「人類の希望となる一つの人工知能」とのナレーションとともに工事現場や家族団らんの場など人間の生活に深く入り込み、無くてはならない存在となっている人工知能搭載ロボット“オートマタ”が紹介される。広大な砂漠をオートマタとともに彷徨い始める姿や、「お前はただの機械だ」「人類の理解を超越した」など人工知能が制御不可能な進化を開始していることを匂わせるセリフが散りばめられ、さらにバンデラスが大絶叫とともに車を走らせ、爆発炎上。「人類の終焉、人工知能の時代が始まる。」というテロップの後に、集った3体のオートマタが「これより計画を実行する」と不穏な言葉を放ち、謎が謎を呼ぶ展開となっている。また、同時に解禁されたティザービジュアルは、広大な砂漠にバンデラスが目をつむり、神妙な面持ちでしゃがみ込み、「人間がコントロールしていたはずの人工知能に、地球が奪われる」と人類の未来に警鐘を鳴らすコピーが踊る。その背景には「人類の終焉、人工知能の時代が始まる」というキャッチコピーとともに人工知能搭載ロボットの姿も描かれている。さらに、場面写真では、銃を構え身をひそめる姿や、様々なロボットの姿も映し出されている。アントニオのその表情の理由とは一体なんなのか、映画がますます気になるビジュアルに仕上がっている。『オートマタ』は2016年3月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年12月18日