「第46回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞が1月23日(月)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と有村架純が務める。優秀作品賞を受賞したのは、『ある男』、『シン・ウルトラマン』、『月の満ち欠け』、『ハケンアニメ!』、『流浪の月』の5本となった。島谷能成会長は、「2022年は観客動員数が(前年と比べて)約30%増、お客さんが映画館に戻ってくれている1年でした。興行収入100億円を超える作品が5本も出て、そんなのは初めて。豊作の1年だった」とふり返った。なお、第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日までに東京地区において有料で初公開された、40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品、ならびに劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上、映画館のみで連続して上映された作品が対象になっている。今回で連続4回目の司会となった羽鳥さんは、「毎年緊張してやっております」と話す。「今回は、(コロナ禍以降)初めてお客さんが100%入るということで、楽しみたいと思いつつまた緊張感が上がるなと。けど、通常に戻ってきたうれしさもあります」と声を弾ませた。同じく司会を行うのは、第45回同賞で『花束みたいな恋をした』にて最優秀主演女優賞を受賞した有村さん。有村さんは、「まさかこのような日がくるとは思っておらず、大きな式典の司会を務めるなんてと感慨深く思います。会場にいらっしゃる登壇者の方々、お客様の皆さんと一緒に、素敵な夜を過ごせるよう自分自身も楽しみながらまっとうできればと思います」と心を込めた。アカデミー賞授賞式の場について、有村さんは「どの作品においても、自分が参加していない作品でも、同じ志を持った方たち、戦友のような・仲間のような方たちが集まって、ひとおもいに心を込めてご自身の言葉でスピーチされる時間を共有できることが、私はとてもこの空間において幸せだなと感じました。当日、皆さんにとっても、そのような思いのあふれる1日になれたらいいなと思います」と語っていた。授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2023年01月23日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞のノミネートが、日本時間1月18日深夜に発表。湯浅政明監督の『犬王』が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。本作は、「平家物語 犬王の巻」(著:古川日出男)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界を鮮烈な視点で描いた作品。湯浅監督×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)らクリエイター陣にくわえ、犬王役には、「女王蜂」として音楽活動をはじめ止まらない躍進を遂げるアヴちゃん。友魚役は、カテゴリーに縛られない表現者として卓越した演技力・歌唱力を持つ森山未來が演じている。2022年5月28日に全国121館で封切られ、観客動員数24万人、興行収入3.5億を突破。公開から7か月を超えるいまもロングラン上映を続けている。また、アニー賞は1972年、国際アニメーションフィルム協会(International Animated Film Association)によって設立。年に一度、世界中の優れたアニメーション作品・スタッフ・キャストに贈られる賞で、“アニメーション界のアカデミー賞”とも呼ばれる。湯浅監督作品が同・長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。「アドベンチャー・タイム」でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙に。脚本賞は宮崎駿監督/スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来のノミネート。長編インディペンデント作品賞には、A24が北米配給したストップモーションアニメ『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)やNetflixアニメ映画『エルマーのぼうけん』などがノミネートされている。受賞作品は日本時間2月26日(日)、現地時間2月25日(土)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表。主なノミネートは以下の通り。『私ときどきレッサーパンダ』第50回アニー賞主要ノミネート作品賞『私ときどきレッサーパンダ』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『ウェンデルとワイルド』長編インディペンデント作品賞『Charlotte』(原題)『犬王』『Little Nicholas, Happy As Can Be』(原題)『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『エルマーのぼうけん』監督賞(長編)ドミー・シー『私ときどきレッサーパンダ』ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ディーン・フライシャー・キャンプ他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)ノラ・トゥーミー『エルマーのぼうけん』ヘンリー・セリック『ウェンデルとワイルド』脚本賞(長編)ドミー・シー、ジュリア・チョー『私ときどきレッサーパンダ』ジェイソン・ロフタス『ETERNAL SPRING(長春)』野木亜紀子『犬王』ディーン・フライシャー・キャンプ、ジョニー・スレイト他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.長ぐつをはいたネコと9つの命 2023年3月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月18日第47回報知映画賞の表彰式が22日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。映画『流浪の月』で助演男優賞を受賞した横浜流星。会場には来られなかったもののVTRメッセージを寄せ「悩みもがきながらも監督を信じて必死に生きようとして来ました。監督、広瀬(すず)さん、松坂(桃李)さん、そしてその他のキャストの皆様、スタッフの皆様がいたから、人間らしくもがいている亮が出来上がったと思います。皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉を伝える。さらに「これからも『流浪の月』で得たものを次の作品、次の作品に活かして、ひとつひとつ積み重ねて皆さんに心に響く作品をお届けできるよう精進します」と意気込んだ。李相日監督は「横浜くん、ゆくゆくはトム・クルーズのように……はならないと思いますけれど、ストイックさは引けをとっていない」と表す。「横浜くんは空手をずっとやっておりまして、極めて厳しいストイックな性格。今回演じた亮という男は強くあらねばならないという生き方をしてきたと思うんですけど、女性に暴力をふるってしまうような非常に繊細で心の弱い男の内面なので、自分と違う生き方をしてきた男をどう掴むか、撮影中も撮影以外も常に悩んでストイックに探している姿が印象的でした」と振り返る。さらに李監督は横浜に対し「努力の賜物であると思うんですけど、戦友である広瀬すずとの関わりが非常に大きかったと思いますし、我々スタッフも全員で彼を支えて来た成果として受け止めて、非常に嬉しく思っております」と祝福。「賞をいただくということは、非常にこの先厳しく、なかなか褒めてもらえないゾーンに入ると思うので、より高みに向かってストイックに続けてくれる姿を見守っていきたいと思います」とエールを送った。○第47回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『ある男』石川慶監督作品賞・海外部門:『トップガンマーヴェリック』東宝東和 代表取締役社長 山崎敏アニメ作品賞:『劇場版四畳半タイムマシンブルース』夏目真悟監督主演男優賞:福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞:有村架純『前科者』助演男優賞:横浜流星 『流浪の月』助演女優賞:尾野真千子 『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカンSABAKAN』監督賞:片山慎三『さがす』新人賞:嵐莉菜 『マイスモールランド』新人賞:白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』
2022年12月22日第80回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表され、日本のアニメ『犬王』(湯浅政明監督)がアニメ映画賞にノミネートされた。作品賞(ドラマ部門)に、ジェームズ・キャメロン監督の渾身作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』や大ヒット作『トップガン マーヴェリック』といったエンターテイメント超大作がノミネート。キャメロン監督は監督賞にもノミネートされたが、同賞には女性監督のノミネートはなかった。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』最多は『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督の最新作『イニシェリン島の精霊』が8部門で、A24作品の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が6部門で続いた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』非英語映画賞には、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した韓国パク・チャヌク監督の『別れる決心』や、『バーフバリ』S・S・ラージャマウリ監督による『RRR』も選出された。『別れる決心』受賞者・受賞作品は2023年1月10日に開催される授賞式にて発表。昨年は、主催する「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の人種差別や特権体質が問題視され、トム・クルーズら俳優やAmazon、Netflix、ワーナー・メディアがボイコットを表明。授賞式は無観客開催で米NBCがテレビ中継を取りやめたが、今回は同局にて授賞式の放送が決定している。※主なノミネートは以下のとおり【映画部門】作品賞(ドラマ部門)『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『エルヴィス』『フェイブルマンズ』『TÁR』『トップガン マーヴェリック』作品賞(ミュージカル・コメディ部門)『バビロン』『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『逆転のトライアングル』監督賞ジェームズ・キャメロン『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』バズ・ラーマン『エルヴィス』マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』脚本賞『TÁR』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』『フェイブルマンズ』主演男優賞(ドラマ部門)オースティン・バトラー 『エルヴィス』ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』ヒュー・ジャックマン 『The Son/息子』ビル・ナイ 『生きる LIVING』ジェレミー・ポープ『The Inspection』(原題)主演女優賞(ドラマ部門)ケイト・ブランシェット『TÁR』オリヴィア・コールマン 『エンパイア・オブ・ライト』ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』(原題)アナ・デ・アルマス 『ブロンド』ミシェル・ウィリアムズ 『フェイブルマンズ』主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)レスリー・マンヴィル 『ミセス・ハリス、パリへ行く』マーゴット・ロビー 『バビロン』アニャ・テイラー=ジョイ 『ザ・メニュー』エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande』(原題)ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ディエゴ・カルバ『バビロン』ダニエル・クレイグ 『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』アダム・ドライバー『ホワイト・ノイズ』コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』レイフ・ファインズ 『ザ・メニュー』助演男優賞ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』ブラッド・ピット『バビロン』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』エディ・レッドメイン『グッド・ナース』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッドその名を暴け』アニメ映画賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『犬王』『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』非英語映画賞『西部戦線異状なし』(ドイツ)『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)『CLOSE/クロース』(ベルギー・フランス・オランダ)『別れる決心』(韓国)『RRR』(インド)主題歌賞「Carolina」『ザリガニの鳴くところ』「Ciao Papa」『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』「Naatu Naatu」『RRR』【テレビ部門】作品賞(ミュージカル・コメディ部門)「アボット エレメンタリー」「一流シェフのファミリーレストラン」「Hacks」(原題)「マーダーズ・イン・ビルディング」「ウェンズデー」作品賞(ドラマ部門)「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」「オザークヘようこそ」「セヴェランス」主演男優賞(ドラマ部門)ジェフ・ブリッジス「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ケヴィン・コスナー「イエローストーン」ディエゴ・ルナ「キャシアン・アンドー」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」アダム・スコット「セヴェランス」主演女優賞(ドラマ部門)エマ・ダーシー「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ローラ・リニー「オザークヘようこそ」イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」ヒラリー・スワンク「アラスカ・デイリー」ゼンデイヤ「EUPHORIA/ユーフォリア」主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ドナルド・グローヴァー「アトランタ」ビル・ヘイダー「バリー」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)キンタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」ケイリー・クオコ「フライト・アテンダント」セレーナ・ゴメス「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェナ・オルテガ「ウェンズデー」ジーン・スマート「Hacks」(原題)助演男優賞ジョン・リスゴー「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ジョナサン・プライス「ザ・クラウン」ジョン・タトゥーロ「セヴェランス」テイラー・ジェームズ・ウィリアムズ「アボット エレメンタリー」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」助演女優賞エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」ハンナ・アインビンデル「Hacks」(原題)ジュリア・ガーナー「オザークヘようこそ」ジャネール・ジェームズ「アボット エレメンタリー」シェリル・リー・ラルフ「アボット エレメンタリー」作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)「ブラック・バード」「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」「パム&トミー」「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)タロン・エジャトン「ブラック・バード」コリン・ファース「ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-」アンドリュー・ガーフィールド「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」エヴァン・ピータース「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」セバスチャン・スタン「パム&トミー」主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」(原題)ジュリア・ガーナー「令嬢アンナの真実」リリー・ジェームズ「パム&トミー」ジュリア・ロバーツ「ガスリッド 陰謀と真実」アマンダ・セイフライド「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersエルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedアバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年12月16日より全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.バビロン(2022) 2023年、全国にて公開© 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月13日映画賞レースのトップを飾る第47回報知映画賞の各賞が発表され、『沈黙のパレード』で難解な事件を解決する天才的物理学者を演じた福山雅治が主演男優賞を初受賞、主演女優賞は『前科者』の演技が評価された有村架純が初受賞。作品賞・邦画部門は石川慶監督、妻夫木聡主演の『ある男』が受賞した。主演女優賞:『前科者』有村架純報知映画賞はスポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として、1976年に誕生。読者参加型の映画賞が大きな特色であり、各映画賞や映画祭の先陣を切って発表されるため、その年の受賞者・受賞作品を占う意味でも大きな注目を集めている。助演男優賞:横浜流星「流浪の月」なお、作品賞(海外)は130億円超えのメガヒットとなった『トップガン マーヴェリック』が受賞した。第47回報知映画賞各賞作品賞・邦画『ある男』監督賞片山慎三『さがす』主演男優賞福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞有村架純『前科者』助演男優賞横浜流星『流浪の月』助演女優賞尾野真千子『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカン SABAKAN』新人賞嵐莉菜『マイスモールランド』/白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』作品賞・海外『トップガン マーヴェリック』アニメ作品賞『劇場版 四畳半タイムマシンブルース』(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.20歳のソウル 2022年5月27日より全国にて公開©2022「20歳のソウル」製作委員会前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会流浪の月 2022年5月13日より全国にて公開(c)2022「流浪の月」製作委員会沈黙のパレード 2022年9月16日より全国にて公開©2022「沈黙のパレード」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会マイスモールランド 2022年5月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開予定©2022「マイスモールランド」製作委員会サバカン SABAKAN 2022年8月19日より全国にて公開©2022「SABAKAN」Film Partners四畳半タイムマシンブルース 2022年9月30日より全国にて3週間限定公開©2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会ぜんぶ、ボクのせい 2022年8月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会千夜、一夜 2022年10月7日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C)2022 映画『千夜、一夜』製作委員会
2022年11月30日積水ハウス株式会社は、本日発表の「第16回キッズデザイン賞」においてキッズデザイン協議会会長賞を受賞しました。キッズデザイン賞は、キッズデザイン協議会(本部:東京都港区虎ノ門)主催の子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。キッズデザイン賞受賞作品214点の中から、優秀作品へノミネートされた36作品が最優秀賞、優秀賞、奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)、特別賞として選出されます。キッズ・ファースト企業である積水ハウスは、第1回キッズデザイン賞から16年連続、累計107作品を受賞しています。キッズデザインマーク▼奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞「エルミタージュクール」受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門 個人・家庭部門エルミタージュクール説明:子育て世代の「もしこんな住まいがあったら・・・」を叶える賃貸住宅です。乳児期~児童期の子を持つ世帯に特化した間取りのほか、安心して子どもを遊ばせることができる中庭、親同士で子どもの預かり合い等を想定したキッズラウンジ、子どもの学びを手助けするterakoya(寺子屋)など、子育てを支援する要素を多数備えています。(受賞理由)「子育て世帯ならではのニーズ、例えば見守りをしながら家事のしやすい動線、外遊びを自由にさせられるような中庭、一時預かりに使えるような空間や遊び場などを備えた賃貸住宅であり、子育てに特化した思い切った空間提案として高く評価した。賃貸住宅の共用部でここまでの設備と取組は貴重であり、ニーズも高いだろう。」エルミタージュクール 外観エルミタージュクール 中庭積水ハウスは“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、今後も人生100年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。エルミタージュクール 公式サイト: キッズデザイン賞 公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月22日近年、映画賞の演技部門において、「男優賞」「女優賞」と性別で分けることをやめ、「ジェンダー・ニュートラル」(性的に中立)な形を取る動きが加速している。すでにジェンダー・ニュートラル化を行ったベルリン国際映画祭、今年開催の授賞式から実施するゴッサム賞などに続き、インディペンデント・スピリット賞も演技部門の性別区分けの廃止を表明。主催者のフィルム・インディペンデントが公式ホームページにて発表した。同団体のトップのジョシュ・ウェルシュは、「私たちは、性別に関わらず素晴らしい演技を称えるため、すでに動き出している映画祭や映画賞に加わることに喜びを感じています。また、男性か女性かの選択を強制することなく、ノンバイナリーの俳優たちをスピリット賞に迎えられることもうれしく思います」とコメント。また、インディペンデント・スピリット賞はこれまで製作費が2250万ドルまでの作品を対象としていたが、昨今の物価・製作費高騰により、製作費3000万ドルまでに引き上げられた。「新しい上限を設けたことで、これまでと同じように幅広い作品を称えることができます」としている。インディペンデント・スピリット賞授賞式は2023年3月4日に開催される。(賀来比呂美)
2022年08月24日6月9日、ブリトニー・スピアーズの自宅に不法侵入した元夫ジェイソン・アレクサンダーが、ストーカー行為など複数の罪で裁判にかけられることになったとAP通信などが伝えている。事件が起こったのは、カリフォルニア州の高級住宅地にあるスピアーズの邸宅で、スピアーズとサム・アスガリの結婚式が行われるまさにその日だった。敷地内に入り込んだアレクサンダーは、「ブリトニーはどこだ」「結婚式をぶっ壊してやる」「ブリトニーの夫は俺だ」などと言いながら歩き回る様子をInstagramでライブ配信。しかし元妻に会うことは叶わず、駆けつけた警官によって即逮捕された。警察の聴取で、警備員はアレクサンダーが鍵のかかったスピアーズの寝室に入ろうとしていたと証言。開かないとわかった途端にポケットに手を入れたことから、アレクサンダーが銃を取りだそうとしたと警備員は判断したという。アレクサンダーとスピアーズは幼馴染みで、2004年にラスベガスで衝動的に結婚。しかしその55時間後に婚姻関係を取り消し、超スピード離婚として当時は話題となった。ヴェンチュラ郡保安官事務所によると、アレクサンダーはストーカー行為の重罪に加え、私有地への侵入、退去拒否、破壊行為、暴行など複数の罪で起訴されたが、すべての容疑を否認しているという。
2022年06月28日ロバート・ダウニー監督による1969年製作の代表作『パトニー・スウォープ』デジタル・レストア・バージョンが、「レトロ・ムービー・デー」開幕記念として7月7日(木)午前10時、TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田で上映されることが決定した。昨今、デジタル技術の発達により、フィルムからデジタルにリストアされた過去作が再上映されるケースが急激に増えている。旧作に関しては現在DVDだけでなく配信という選択もあるが、やはり劇場のスクリーンで見たいという観客は多く、今年になっても30本近い旧作が公開されている。「レトロ・ムービー・デー」では、1960~80年代の過去作の中から日本未公開作をピックアップ。海外での評価は高くてもなぜか日本では配給されることのなかった幻の作品を厳選しスクリーンで日本初お目見えさせるプロジェクトだ。息子であり、ハリウッドを代表する俳優であるダウニーJr.に「アメリカ映画界における真の異端児」と言わしめた、父ダウニー監督。『パトニー・スウォープ』は、彼自身の経験をもとに黒人のCMクリエーター、パトニー・スウォープを主人公にして、広告業界とアメリカの社会そのものの欺瞞と虚像をえぐった過激かつスタイリッシュな作品だ。アメリカン・ニューシネマの到来に沸く当時のアメリカ映画界において、時代の先駆者と称され観客たちを驚嘆させた本作が7月22日(金)より、渋谷ホワイトシネクイントを皮切りに順次全国公開となる。そして今回ダウニー監督の死から1年となる今年7月7日、本公開に先駆け特別上映が実現した。長らく幻の映画として知られてきた本作品だが、2016年に「ナショナル・フィルム・レジストリー」に選出されたことで新たに注目を浴びたという。さらに2019年にデジタル復元がなされた以後は全米映画ファンの間で「見なければいけない映画」の地位を獲得した。またダウニー監督はジム・ジャームッシュや、ポール・トーマス・アンダーソンなど多くの映画作家に影響を与えたことでも知られる。特にアンダーソンは本作品を最も影響を受けた作品のひとつに挙げている。7月1日(金)より日本公開される同監督の最新作『リコリス・ピザ』には「ロバート・ダウニーに捧ぐ」という献辞も贈られている。■イベント情報「レトロ・ムービー・デー’22開幕記念『パトニー・スウォープ』デジタル・レストア・バージョン特別上映」7月7日(木)10時~(1回限り上映)会場:東京・TOHOシネマズ日比谷 / 大阪・TOHOシネマズ梅田チケット:7月5日(火)0時 / シネマイレージ会員・7月4日(月)21時~各劇場HPにて料金:1,500円公式サイト:
2022年06月23日2年ぶりにラジオシティ・ミュージックホールに帰ってきた第75回トニー賞授賞式。現地ニューヨークで、ノミネートされた新作ミュージカル作品を観劇された演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんに、ミュージカル部門を中心に振り返っていただきました。「当シーズンのブロードウェイでは、7人の黒人劇作家の作品が上演され、ジェンダーを反転させた作品や、トニー賞史上初めてトランスジェンダーであることを公表している俳優や、ノンバイナリーのクリエイターらが候補になっています――。」『ウエスト・サイド・ストーリー』のアニータ役でアカデミー助演女優賞を受賞したことも記憶に新しい司会のアリアナ・ディボーズは、ブロードウェイのヒット作メドレーを歌い踊る圧巻のオープニングパフォーマンスで会場を沸かせた直後に、このように語り出した。ブロードウェイは、あらゆる不平等をなくすことを目指して、昨年からE(Equityエクイティ=公平性)D(Diversityダイバーシティ=多様性)I(Inclusionインクルージョン=包括性)対策を、積極的に進めている。トニー賞選出にあたっても、投票者は全員、数時間にわたるEDI講習を受講することが義務付けられたそうだ。今年度の受賞結果がいずれかに偏ることなく、獲るべき人や作品に順当に振り分けられる形になったのは、もしかしたら、その成果の現れかもしれない。先日観劇した新作ミュージカル作品賞候補5作品を紹介しながら、各賞の結果を確認してゆくことにしよう。『ア・ストレンジ・ループ』写真:AP/アフロまず、このEDIのシンボル的存在といえるのが、新作ミュージカル作品賞を受賞した『ア・ストレンジ・ループ』。ブロードウェイの劇場で案内係をしながらミュージカルのソング&ライターを目指す青年アッシャーの葛藤を、彼自身の6人の心の声たちとの対話で綴るコメディだ。黒人で、太っていて、クイア(性的マイノリティ)であることにコンプレックスを抱いている主人公の悩みは、実に赤裸々。この作品でトニー賞ミュージカル脚本賞だけでなくピュリッツァー賞も受賞した作者マイケル・R・ジャクソン自身の切実なストーリーとして受容され、こぢんまりとした作品ながら、多くの人々の共感を呼んでいる。トニー賞授賞式でも、彼とこの作品の受賞時にあがった客席からの歓声は、他と一線を画す、ものすごい熱量だった。『MJ』写真:AP/アフロアッシャー役を演じたジャクウェル・スパイヴィーと、黒人かつ初舞台の若者という点で共通し、ミュージカル主演男優賞を競い合って見事受賞したのが、マイケル・ジャクソンの半生を描く『MJ』のマイルス・フロスト。高校時代にマイケルを真似た時の映像が『MJ』制作陣の目にとまり、ブロードウェイで主役をつとめることとなった22歳の新人で、歌とダンスはもちろん、面差しまで『オフ・ザ・ウォール』の頃までのMJを彷彿させる。しかも、決してただのそっくりさんではなく、圧倒的なスターオーラまでをも放ちながら、自らのMJ像を創り上げている。その舞台姿を観ていると、奇蹟に立ち会っているような気さえしてくる逸材だ。さらに『MJ』は、コンサート会場にいるかのように、脳髄からつま先までを刺激する強力かつ精緻な音づくりでミュージカルの枠を超越しているし(ギャレス・オーウェンが音響デザイン賞。日本のヒロ・イイダもこの音響デザインスタッフのひとり)、バレエとミュージカル双方で注目作を手がけるクリストファー・ウィールドン(振付賞)が、MJのムーブメントを監修指導するタラウエガ兄弟と共働しつつ生み出したオリジナルなダンスシーンも、期待を裏切らない。装置と照明(ナターシャ・カッツが照明デザイン賞)も多彩で、最新鋭のブロードウェイを見せつける、クールでゴージャスな作品となっている。『SIX』写真:AP/アフロ『SIX』も、かなり有力な新作ミュージカル作品賞候補だった。暴君ヘンリー8世の6人の妻たちが、アイドルグループのスタイルでリードヴォーカルを競い合う、という設定のほぼコンサート。英ケンブリッジ大学の学生だったトビー・マーロウとルーシー・モスがエジンバラ・フェスティバルのフリンジで上演したのが評判を呼び、ロンドンのウエストエンドを経て、ブロードウェイへと登り詰めたものだ。肌の色もさまざまな女性たちの個性と、自己主張の強さが気持ちよく、ポップな楽曲の魅力と相俟って、特に若年層の観客の心をしっかりつかんでいる。下馬評の高かった作品賞は逃したが、オリジナル楽曲賞(マーロウ&ロウ)と、セーラームーンのヴァリエーションのようなコスプレ的コスチュームで衣裳デザイン賞(ガブリエラ・スレイド)を獲得した。『パラダイス・スクエア』写真:ロイター/アフロ『パラダイス・スクエア』は、南北戦争時のニューヨークのマンハッタン南部、タップダンス発祥の地でもあるファイブポインツという地区を舞台に、黒人とアイルランド系移民たちとの、共生と破綻を描く。多民族国家アメリカの源流の一端を目の当たりにする時代劇で、タップダンスとアイリッシュダンスの競演に見ごたえがあり、最後に居酒屋「パラダイス・スクエア」の主人ネリー役のジョアキーナ・カラカンゴの熱唱「♪Let It Burnレット・イット・バーン」が、すべてをさらってゆく。トニー賞授賞式のパフォーマンスでも、声の不調を気迫で乗り越えるカラカンゴの姿が強く印象に残った。主演女優賞受賞は、誰もが納得するところ。『ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー』写真:ロイター/アフロ『ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー』は、『海をゆく者』などで知られるアイルランドの劇作家コナー・マクファーソン(作・演出)が、ボブ・ディランの楽曲からインスパイアされたオリジナル・ストーリーを紡ぎ、随所でそれらの曲を絶妙な距離感で挿入してゆく、ロンドン発のユニークなスタイルの音楽劇。1934年のミネソタ州ダルース(ディランの出生地)でゲストハウスを営む一家とその居住者や来訪者の、停滞や絶望に押し潰されそうな日常を描きながら、彼ら自身が客観的な歌い手となることで、一時的に現実から離れ、歌詞の世界が広がって、癒やしや深淵に近づくひとときが訪れる。ソロ以外のキャストも、ミュージシャンに交じって楽器やコーラスを担い、有機的な美しい風景を形成する、このうえなくスマートな演出だ。ただ、この陰鬱さやイレギュラーなスタイルはブロードウェイでは受け入れられにくいようで、賛否は分かれがち。オーケストラ編曲賞(サイモン・ヘイル)のみの受賞となったのが、少し悔しい。今回観劇したこの5本の新作ミュージカルは、いずれも内容・スタッフ・キャストともに、EDIの条件をクリアした意識の高い作品群といえる。が、他方では観劇しなかった残り1本の候補作『ミスター・サタデー・ナイト』や、リバイバル部門のヒュー・ジャックマン主演『ザ・ミュージックマン』のように、改変を最小限に抑えた、古きよき時代のオーソドックスなブロードウェイ・ミュージカルも、しっかり上演され続けている。観客の中には、人種やジェンダーに関するアップデイトされた考え方に即座にはついてゆけない層も確実に存在するわけで、そうした人々を排除せず大事にするのもまた、EDIのあるべき姿である、ということだろう。新型コロナによる一年半におよぶ活動停止期間中に、抜本的な意識改革に着手し始めたブロードウェイ。冒頭のアリアナ・ディボーズのコメントには、「今年のトニー賞の結果には、早くもその成果が、少しは現れているでしょう?」という、ブロードウェイにかかわる人々の前向きな自負と、ちょっとした承認欲求が込められているのだと思う。もちろんこの姿勢に共鳴し、敬意を表す気持ちでいっぱいだ。取材・文=伊達なつめ【主な部門受賞結果】・演劇作品賞 『リーマン・トリロジー』・ミュージカル作品賞 『ア・ストレンジ・ループ』・演劇リバイバル作品賞 『テイク・ミー・アウト』・ミュージカル・リバイバル作品賞 『カンパニー』・演劇演出賞 サム・メンデス『リーマン・トリロジー』・ミュージカル演出賞 マリアンヌ・エリオット『カンパニー』・演劇主演男優賞 サイモン・ラッセル・ビール 『リーマン・トリロジー』・演劇主演女優賞 ディードル・オコンネル『デイナ・H』・演劇助演男優賞 ジェシー・タイラー・ファーガソン『テイク・ミー・アウト』・演劇助演女優賞 フィリシア・ラシャド 『スケルトン・クルー』・ミュージカル主演男優賞 マイルズ・フロスト『MJ』・ミュージカル主演女優賞 ジョアキーナ・カラカンゴ『パラダイス・スクエア』・ミュージカル助演男優賞 マット・ドイル『カンパニー』・ミュージカル助演女優賞 パティ・ルポーン『カンパニー』・ミュージカル脚本賞 マイケル・R・ジャクソン『ア・ストレンジ・ループ』授賞式での圧巻のパフォーマンスはWOWOWで視聴可能『第75回トニー賞授賞式』[字幕版]6月18日(土) 21:00〜 [WOWOW ライブ] [WOWOW オンデマンド]視聴方法等の詳細は下記番組公式サイトにてご確認下さい。
2022年06月18日故ロバート・ダウニーの代表作である1969年製作の映画『パトニー・スウォープ』が、7月22日(金)より日本初公開となることが決定した。2021年7月7日85歳でこの世を去ったダウニー。息子でありハリウッドを代表するスター俳優ダウニー・Jr.は父の死に際し、ハリウッドに組みせずあくまでインディペンデント映画にこだわった父親について「彼はアメリカ映画界における偉大なる真の異端児だった」と語った。それから約1年となる今年7月、『パトニー・スウォープ』の日本初公開が決定。長らく幻の映画として知られてきた本作だが、全米で新たに注目を浴びるきっかけとなったのは、2016年に ナショナル・フィルム・レジストリーに選出され、その後マーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファンデーションとアカデミーフィルムアーカイブによって2019年にデジタル復元がなされたことによる。以後、本作は全米映画ファンの間で「見なければいけない映画」の地位を獲得した。『パトニー・スウォープ』はジム・ジャームッシュやポール・トーマス・アンダーソンなど多くの映画作家に影響を与えた。特にアンダーソンは本作品を最も影響を受けた作品の一つに挙げ、『ブギーナイツ』でドン・チードルが演じるバック・スウォープというキャラクターを創造し本作へのオマージュとしている。また、ダウニーを役者として『ブギーナイツ』『マグノリア』で起用。第94回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞3部門にノミネートされ7月1日(金)日本公開されるアンダーソン最新作『リコリス・ピザ』は「ロバート・ダウニーに捧ぐ」という献辞で終わり、いま改めてダウニーはその存在感を増している。舞台は1960年代のニューヨーク。マディソン・アヴェニューの名門広告会社の創業者が突然亡くなり、会社の唯一の黒人役員(といっても楽曲担当)であるパトニー・スウォープが予想外の結果によって新社長に選出される。早速、スウォープは会社の名前をTruth &Soulに変更し、ほぼすべての白人役員を解雇。破壊的で奇抜だが、悪趣味ともいえる広告キャンペーンは次々とヒット商品を生み出し、会社は新たな成功へと飛躍する中、何とスウォープは国家安全保障への脅威であるとして、アメリカ大統領ミミオの陰謀に巻き込まれることになる。1969年の全米公開時『パトニー・スウォープ』は、過激なユーモアと奇抜な映像と音楽で世の中のあらゆる欺瞞を風刺する時代の先駆者そのもののであった。ポスターが刺激的すぎるとして、各地の映画館で掲載拒否運動が起こったというエピソードがあり、「最も悪意に満ちた悪徳の映画」(デイリー・ニューズ)と酷評される一方、ジェーン・フォンダがテレビで「『イージー・ライダー』も凄いけどもう一本見るべき映画が『パトニー・スォープ』」と語るなど、評価は真二つ。アメリカン・ニューシネマの到来に沸くアメリカ映画界においてさえも、『パトニー』の時代の先を行き過ぎた映像感覚と内容の過激さは人々を驚嘆させた。それから50年の時を経て、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動などが声高に叫ばれる現代にその先見性をどのように見るか。『パトニー・スウォープ』は2022年の今、まさにタイムリーな作品である。映画は7月22日(金)より渋谷ホワイトシネクイントにて公開。その後、順次全国でも公開される予定だ。【作品情報】『「パトニー・スウォープ」-デジタル・レストア・バージョン-』原題:Putney Swope1969年/ アメリカ映画 / 上映時間 85分 / 白黒・カラー監督:ロバート・ダウニー/主演:アーノルド・ジョンソン提供:RIPPLE V 、3DAP Japan LLC配給:RIPPLE V公式ホームページ:
2022年05月26日6月開催の「第75回トニー賞」のノミネーションが、昨日5月9日の日本時間22時(現地朝9時)に発表された。対象期間(今回は2020年2月20日~2022年5月4日)にニューヨークのブロードウェイで正式に開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞とされている「トニー賞」。N.Y.ラジオシティ・ミュージックホールにて行われるこの授賞式を、WOWOWが生中継する。今回の発表では、2019年にオフ・ブロードウェイで初演、2020年のピューリッツァー賞で戯曲賞を受賞した「ア・ストレンジ・ループ」が、ミュージカル作品賞を含む11部門11ノミネートされた。「ライオンキング」を上演中の劇場で、アッシャー(案内係)をしながらミュージカル作家を目指す人物が主人公となり、彼の頭に浮かんでいる構想と雑念が交錯する物語。「ア・ストレンジ・ループ」また、マイケル・ジャクソンを描いた作品「MJ」、ボブ・ディランが1960年代に発表した楽曲を生かしたオリジナル・ストーリー「ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー」がミュージカル作品賞にノミネートされ、「MJ」は10部門10ノミネート、「ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー」は7部門7ノミネートとなった。「MJ」さらに、過去トニー賞受賞2回(2004年のミュージカル主演男優賞、2012年の特別賞)果たしているヒュー・ジャックマンが、「ザ・ミュージックマン」でミュージカル主演男優賞にノミネート。なお、「ザ・ミュージックマン」からは、共演のサットン・フォスターのミュージカル主演女優賞含む計6部門でノミネートされている。ほかにも、ロンドン発のガールズ・ロック・ミュージカル・ショー「SIX」が8部門で、南北戦争中に黒人とアイルランド移民の激しい対立の中で起こるドラマ「パラダイス・スクエア」は9部門、リーマン・ブラザーズの誕生からリーマン・ショックで崩壊するまでを描いた「リーマン・トリロジー」が演劇部門で最多6部門8ノミネート。「SIX」毎回、ブロードウェイのスターが務める授賞式ホストだが、今回は本年度の「第94回アカデミー賞」で助演女優賞を獲得した『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズに決定。「サマー:ドナ・サマー ミュージカル」でトニー賞ミュージカル助演女優賞にノミネートされ、ブロードウエイ屈指の踊る女優としても評価されている。アリアナ・デボーズ<主な注目作品のノミネーション>●ミュージカル部門「ア・ストレンジ・ループ」:11部門/11ノミネート作品賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・演出賞・脚本賞・装置デザイン賞・照明デザイン賞・音響デザイン賞・オリジナル楽曲賞・オーケストラ編曲賞「MJ」:10部門/10ノミネートミュージカル作品賞・主演男優賞・演出賞・脚本賞・装置デザイン賞・衣装デザイン賞・照明デザイン賞・音響デザイン賞・振付賞・オーケストラ編曲賞「ザ・ミュージックマン」:6部門/6ノミネートミュージカル・リバイバル作品賞・主演男優賞・主演女優賞・助演女優賞・衣装デザイン賞・振付賞「パラダイス・スクエア」:9部門/10ノミネートミュージカル作品賞・主演女優賞・助演男優賞(2)・装置デザイン賞・衣装デザイン賞・照明デザイン賞・脚本賞・オリジナル楽曲賞・振付賞●演劇部門「リーマン・トリロジー」:6部門/8ノミネート演劇作品賞・主演男優賞(3)・演出賞・装置デザイン賞・照明デザイン賞・音響デザイン賞「生中継!第75回トニー賞授賞式」は6月13日(月)8時~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送&配信。(cinemacafe.net)
2022年05月10日ミュージカル『EDGES―エッジズ―2022』が2022年4月27日(水)に東京・有楽町よみうりホールにて開幕。本作は、トニー賞6部門に輝きグラミー賞・エミー賞など受賞多数、映画化もされたミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』や、『ラ・ラ・ランド』の作詞、『グレイテスト・ショーマン』の楽曲などを手がけ世界中から注目を集める作詞作曲デュオ、パセック&ポールが、学生時代に生み出した、彼らのデビュー作。“ソングサイクル・ミュージカル”と呼ばれる、1曲で 1つの物語として完結する楽曲がオムニバス形式に連なる、新しい形のミュージカル作品。元吉庸泰の演出のもと、次世代を担うクリエイター陣が集結。世界的ヒットメイカーの若書きを、ダンスパフォーマンスをふんだんに盛り込んだ、クリエイティビティ溢れるステージングで贈る。キャストには屋良朝幸、成河、草間リチャード敬太(Aぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、豊原江理佳、ダンドイ舞莉花、そして植木 豪と、ミュージカル&ダンスのスペシャリストが集結。さらには振付を屋良朝幸×植木 豪の強力タッグが手がける作品。1曲の中で物語が完結するミュージカルではあるが取材会でも植木はただのオムニバスにしたくないと話した通り、「なりたい自分になる」という1つのテーマのものとキャスト全員にスポットが当たる一瞬も見逃せない物語となっている。ゲネプロ後の取材会では、主演の屋良は初日を終えた感想を「これまで2回やってきているが初の6人でのパフォーマンス。個性的なメンバーが揃って新しいEDGESを皆様にみていただけるのが楽しみ」と述べた。今回振付を担当した屋良と植木は苦労したことはあるかと問われると、屋良はいっぱいありますと即答し会場は笑いに包まれた。「自分が作っているのはショーケースだが、それぞれに設定があり演じるものをどう見せていくかというのをみんなと話し合いながら作ったのでパフォーマンスとしてかなり見ごたえがあると思います」と意気込んだ。後輩にあたるリチャードの頑張りをみてどう思うかという質問には「めちゃくちゃいい素材をもっている。いい声を出すし、ダンスもうまい。これを期にミュージカルの世界に羽ばたいてほしい」と回答した。東京公演は5月5日まで。5月8、9日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールでも上演される。
2022年04月28日2022年のアカデミー賞作品賞のほか、助演男優賞、脚色賞の計3部門を受賞した『コーダ あいのうた』。今年初めに行った、シアン・ヘダー監督の単独インタビューをお届けします(2022年1月20日配信記事)。『コーダ あいのうた』【映画、ときどき私】 vol. 448豊かな自然に恵まれた海の町で、耳の不自由な両親と兄と暮らす高校生のルビー。4人家族のなかで唯一耳が聞こえるルビーは、家族のために幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期に入り、ルビーは秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択。ルビーに歌の才能があることに気がついた顧問の先生から、都会の名門音楽大学への受験を強く勧められる。ところが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じることができず、家業のほうが大事だと大反対。家族を選ぶ決断をした娘に対し、父は意外なある行動を取ることに……。2014年に製作され、大ヒットとなったフランス映画『エール!』をリメイクした本作。昨年開催されたサンダンス映画祭では史上最多受賞に加え、映画祭史上最高額となる約26億円で配給権が落札されたことでも大きな話題となりました。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。シアン・ヘダー監督本作の脚本と監督を務め、その実力が高く評価されているヘダー監督。今回は、取材を重ねるうえで得た気づきや手話から学んだこと、ろう者と作り上げた現場で感銘を受けた出来事などについて、語っていただきました。―最初は、脚本家として本作の依頼を受けたそうですが、監督も手掛けることになったいきさつから教えてください。監督私はもともと監督も脚本も手掛けるフィルムメイカーなので、脚本家として雇われた当初から監督もしたいという思いはありました。製作陣としては、私がどんな脚本を出すかで監督も任せるか検討しようと考えていたようですが。その後、脚本の出来に満足していただけたので、監督も任せてもらえることになりました。―この作品に惹かれた理由はどんなところですか?監督オリジナルの作品を観たとき、物語をより深く掘り下げるポテンシャルがすごくある作品だなと感じました。たとえば、家族の描かれ方やそれぞれのキャラクターをより立体的に描けると思ったんです。特にこの家族というのは、聴者とろう者の両方に属しているようで、両方ともに属していないような存在なので、そんな彼らの道のりをしっかりと見せたいと考えました。取材を通して、いろいろな発見があった―タイトルのコーダ(CODA)とは「Children of Deaf Adults」のことで、⽿の聴こえない両親に育てられた⼦どものことを指していますが、今回は実際にコーダと呼ばれる子どもたちにも取材を行ったそうですね。彼らと出会ったことで脚本に影響を与えた部分もあったのではないでしょうか。監督すごくいい質問なので、この話ができるのはうれしいです。脚本を書き始めたころ、まずはSNSや友人を通じてコーダの経験がある人たちを探したんですが、話を聞いていくと、人によってまったく違う経験もあれば、共通点もあり、いろいろな発見がありました。そのなかでも、興味深かったのは、大人同士の会話の通訳をしなければいけなかったので、まだ心の準備ができてない年齢からかなり大人な話題に触れなければいけないということ。彼らは早く大人になることを求められてしまうんですよね。ときには「どうして自分だけこんなに頼られなければいけないんだ」とコーダであることを重荷に思うこともあるそうですが、同時に「自分は家族にとってすごく重要な人間なんだ」という誇りも持っていると感じました。そういった彼らの心にある矛盾はおもしろいと思ったので、キャラクターにも反映させています。劇中でも描いているように、性的な話を何でもはっきり言ってしまう親がいる人や家のなかの音がうるさくて大変だったという人など、リサーチのなかでは笑える話もたくさん聞かせてもらいました。手話は人と人をつなげてくれる言語だと感じた―劇中では手話の持つ表現力の美しさも感じましたが、監督ご自身も手話を習得されたとか。実際に体験してみていかがでしたか?監督手話で話すときは、中身のない話をする余地がないように感じました。というのも、いまそこで起きている真実だけを話し、それを心から信じて伝えるので、社交辞令や沈黙が怖いから意味のないことを口にする、みたいなことがない言語というのが私の受けた印象です。あと、手話ではスマホを見ながら話したりできないので、人の目を見ながらでないと話せないという意味でも人と人とをつなげてくれる言語なのではないかなと。100%相手と向き合うこと、しっかりと考えてから自分の思いを伝えること、言葉の選択など、いろいろなことを手話から学びました。―なるほど。本作は超高額で配給権の争奪戦が行われたり、各賞レースでも有力候補として注目を集めたりしていますが、いまの状況をどう受け止めていますか?監督とにかくワクワクして興奮しています!今回の作品を通して、現場の作り方やコミュニケーションの取り方も変わりましたし、聴者とろう者が一緒になって作品づくりをする過程もとても誇らしく思っていたので。実は映画が完成した時点で、「私は人生で最高の経験をしてしまった」と感じていたので、そこがピークだと思っていたんです。なので、そのあとに起きたことは予想もしていなかったことばかりで、本当に奇跡のような出来事。こんなふうに評価をされ、作品がさらに成長していくとは思っていなかったので、いまはただ喜びでいっぱいです。うれしかったは、ろう者の俳優たちが評価されたこと―出演者のみなさんも、同じお気持ちだと思います。監督あとは、自分の作品に出てくれた俳優たちが称賛を受けているというのが、何よりもうれしいです。母親を演じたマーリー・マトリンは、オスカーの受賞経験がありながらいままであまり多くの機会が与えられていませんでしたし、父親役のトロイ・コッツァーと兄役のダニエル・デュラントもあまり知られていない俳優でしたから。いろいろな賞にノミネートされていて、感動しました。いままで苦労してがんばってきた彼らがこの作品で報われてよかったです。―本当に、素晴らしい演技でした。耳の聞こえない人の役は聴覚に障がいのある人に演じてほしいというのが、監督の当初からのこだわりだったとうかがっています。実際に彼らと現場をともにして、気づかされることもあったのでは?監督最初は、現場に手話の通訳を入れて彼らと話をする計画でしたが、初日の撮影をした際、彼らが私ではなくて通訳さんのほうしか見ていないことに気がつき、うまくつながれていないように感じてしまったんです。そこで、できれば通訳を介さずに進めたいと彼らに相談をしました。当時は私の手話もまだ流暢ではなかったので、表情や目を使ったり、お互いの体を触れ合わせたり、照明で合図をしたり、いろいろな形でコミュニケーションを取ることに。撮影を進めながらやり方を探していくような感じでしたが、それはとても親密なプロセスとなりました。彼らとは手話や言葉を使わなくても理解できるほどになったので、さまざまな発見とともに楽しい現場でしたね。自分が思うほど、他人との違いは大きくない―まもなく公開を迎える日本には、どのような印象をお持ちですか?監督実は日本にはまだ行ったことがないんですが、すごく行きたい場所のひとつではあります。日本の文化や食事が大好きなので、ぜひ日本を訪れてさまざまな経験をしたいです。―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督この映画では、ある家族を中心に描いているものの、普遍的な物語になっているので、ろう者でも聴者でも、誰でも共感していただける作品になっていると思います。あとは、この作品がきっかけで、ろう者の方々とコミュニケーションを取ってみたいと手話の勉強を始めていただく方が増えたらうれしいですね。いまの時代は自分と違うものに対する恐怖心が大きくなっており、他者とつながれないと感じている人も多いと思うので、この映画を通してそういった“バリア”を少しでも壊せたらいいなと。誰もが同じ人間で、同じような葛藤や家族の問題を抱えているものなので、自分が考えているほど他人との違いは大きなものではないというのも知ってほしいと思っています。家族の愛に、胸も目頭も熱くなる!理想と現実という名の“荒波”にもまれながらも、夢が広がる大海原へと飛び込む少女から勇気をもらえる本作。そして、家族がお互いを想う涙あり笑いありの愛には、誰もが魅了されてしまうはず。耳も心も虜にする美しい歌声とともに、爽やかな感動に包まれてみては?取材、文・志村昌美心が震える予告編はこちら!作品情報『コーダ あいのうた』1月21日(⾦)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー※バリアフリー字幕版も上映決定(詳細はHPの劇場情報欄にて)配給:ギャガ© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2022年03月28日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。劇場用映画賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。オスカーの作品賞と同じ投票方式を採用し、投票者のかぶりも多いPGAは、オスカー予測で非常に重視される。ひと足先に『コーダ〜』は俳優組合賞(SAG)も受賞しており、フロントランナーである『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を深刻に脅かすことになった。ドキュメンタリー映画賞は、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった日)』。劇場用アニメーション賞は『ミラベルと魔法だらけの家』。テレビドラマ賞は『メディア王〜華麗なる一族〜』、コメディシリーズ賞は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、ミニシリーズ賞は『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人じ事件の真実』だった。文=猿渡由紀
2022年03月22日監督組合賞(DGA)が発表された。劇場用長編映画賞を受賞したのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。この受賞で、カンピオンのオスカー監督賞受賞は、より確かなものになった。1949年から昨年までの間に、DGAの結果とオスカー監督部門の結果が一致しなかったことは7回しかない。劇場用映画初監督賞の受賞者は、『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホール。ドラマシリーズ部門は『メディア王〜華麗なる一族〜』のマーク・マイロード、コメディシリーズ部門は『Hacks』のルチア・アニエロ」、テレビ用映画またはミニシリーズ部門は『地下鉄道〜自由への旅路〜』のバリー・ジェンキンスが受賞した。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Netflixで配信中文=猿渡由紀
2022年03月14日「第45回日本アカデミー賞授賞式」が3月11日(金)に開催され、『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を受賞した。8部門において優秀賞を受賞している『ドライブ・マイ・カー』だが、作品賞以外にも監督賞、主演男優賞などすべてにおいて最優秀賞に輝き、圧倒的な強さを見せつけた。『ドライブ・マイ・カー』は、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が、村上春樹の同名短編小説を原作に、自ら脚本も手掛けた意欲作。愛妻を亡くした舞台演出家・家福(西島秀俊)が喪失感と向き合い、再生へのきっかけをつかむまでを戯曲もシンクロさせつつ描き、観る者の心を揺さぶった。本作は第74回カンヌ国際映画祭で4つの賞を受賞したのを皮切りに、世界の名だたる映画賞を席巻、第94回米アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞ほか、4部門でノミネートとなる快挙を達成している。檀上に西島さんと共に立った濱口監督は、ブロンズ像を手にし、「ありがとうございます。関わったキャスト、スタッフの皆さんのおかげで獲れた賞です」と挨拶。その前に受賞した最優秀監督賞のスピーチで、濱口監督はこれまでの自身の作品や思いについて触れながら、「1日1日の仕事が未来を作っていくと思います。間違えることもあるかもしれないけど、引き返して、今いるところから進んでいくしかないと思います。少しでもいい社会やいい世界に…と言うと大げさですけど、この場所からしか始まらないと思います。映画界の今の仲間、未来の仲間と一緒に映画を作っていけたらうれしいです」と心を込めた。最優秀主演男優賞を受賞した西島さんも、「本当にありがとうございます。世界で見ていただいているのも、世界の大きな波みたいなものかなと思っています。平和が訪れるように、人々が心の絆を取り戻せるように、心から祈っています。この作品が希望の光になる、そのために必要なものが何か耳を傾ける、そのことを伝えているのかなと思っています。濱口監督の言う通り、自分のやれることを今後も精一杯やっていきたいと思います」とスピーチした。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が受賞。ブロンズ像を受け取った東映の紀伊宗之は、「皆さんが長い時間と心血を注いで作ったものです。2度延期になりましたが、東宝さんと一緒に配給の仕事をして、本当にほっとしたというのが感想です。カラーの皆さんも喜んでいると思います。持って帰ってお伝えしようと思います」とやわらかい表情で話していた。(cinamacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月11日27日(現地時間)、第28回全米映画俳優組合賞授賞式(以下、SAGアワード)が行われた。アカデミー賞の行方を占う賞として重要視されている同賞で、最高賞の位置付けにあるキャスト賞には『コーダ あいのうた』が選ばれた。ほかの候補作品は『ベルファスト』『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』『ハウス・オブ・グッチ』だった。テレビ部門では、昨年Netflixで大ヒットし、最高賞にあたるアンサンブル賞(作品賞)、ドラマシリーズ男優賞、同女優賞、スタント・アンサンブル賞の計4部門にノミネートされた「イカゲーム」が作品賞を除く3部門を受賞した。※第28回全米映画俳優組合賞の受賞結果は以下の通り【映画部門】■キャスト賞『コーダ あいのうた』■主演女優賞ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』■主演男優賞ウィル・スミス『ドリームプラン』■助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』■助演男優賞トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』■スタント・アンサンブル賞『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』【テレビ部門】■ドラマシリーズ作品賞「キング・オブ・メディア」(別タイトル:サクセッション)■ドラマシリーズ女優賞チョン・ホヨン「イカゲーム」■ドラマシリーズ男優賞イ・ジョンジェ「イカゲーム」■コメディシリーズ作品賞「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」■コメディシリーズ女優賞ジーン・スマート「Hacks」■コメディシリーズ男優賞ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞ケイト・ウィンスレット「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞マイケル・キートン「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「イカゲーム」■生涯功労賞ヘレン・ミレン(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-コーダ あいのうた 2022年1月、全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2022年02月28日「日本アカデミー賞」において、唯一、一般の映画ファンが投票に参加できる「日本アカデミー賞 話題賞」の投票が2月4日に締め切られ、最終結果が「ナインティナインのオールナイトニッポン」内で発表された。45回目の開催を迎える「日本アカデミー賞」。この話題賞は、1980年の第3回日本アカデミー賞から創設され、「オールナイトニッポン」リスナーの投票を元に、今年、最も話題を集めたと思われる作品と俳優を決定する。今回の日本アカデミー賞 話題賞は、作品部門で庵野秀明総監督作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。俳優部門では、『花束みたいな恋をした』で熱演を見せた菅田将暉が選ばれた。ニッポン放送では、受賞者のスペシャルインタビューも交え、今年も日本アカデミー賞授賞式の模様を「オールナイトニッポン0(ZERO)~第45回日本アカデミー賞スペシャル~」とし2時間に渡って放送する。ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)~第45回日本アカデミー賞スペシャル~」は3月11日(金)27時~全国ネットで放送。(cinemacafe.net)■関連作品:シン・エヴァンゲリオン劇場版 2021年公開予定花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2022年02月25日映画『わたしは最悪。』が、2022年7月1日(金)より公開される。カンヌ国際映画祭<女優賞>受賞、第94回アカデミー賞【脚本賞】【国際長編映画賞】ノミネート作品。ヨアキム・トリアー監督のアカデミー賞ノミネート作品映画『わたしは最悪。』は、『⺟の残像』『テルマ』で話題を呼んだ北欧を代表するヨアキム・トリアー監督の最新作。“異彩を放つ”ラブストーリーとして世界の賞レースを席巻しており、カンヌ国際映画祭では主演のレナーテ・レインスヴェが<女優賞>を受賞。第94回アカデミー賞では【脚本賞】【国際長編映画賞】にノミネートされている。“異彩を放つ”ラブストーリー映画『わたしは最悪。』は、理想と現実の間で揺れ動きながら、自分の気持ちに向き合い行動する主人公ユリヤと、その周りの人たちを、時にロマンティックに、時に痛烈に描き出すというストーリー。海外メディアは、「これは新しい!恋愛ドラマに⻘春モノを掛け合わせて、こんなにも⽢美で魅惑的なものができるとは」「⼤爆笑と悲痛が同居するヨアキム・トリアー監督のベスト作品」などと評している。<映画『わたしは最悪。』あらすじ>ユリヤは30歳という節目を迎えたが、人生はどうにも方向性が定まらない。学⽣時代は成績優秀で、アートの才能や⽂才もあるのに「これしかない!」という決定的な道が⾒つからず、いくつもの才能を無駄にしてきた。いまだ⼈⽣の脇役のような気分のユリヤは、グラフィックノベル作家として成功した年上の恋⼈アクセルからしきりに妻や⺟といったポジションをすすめられる。ある夜、彼女は招待されていないパーティに紛れ込み、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れて新しい恋愛に身を投じ、今度こそ人生の新たな展望を見出そうとするが――。新星レナーテ・レインスヴェがカンヌ国際映画祭<女優賞>受賞■主人公・ユリヤ...レナーテ・レインスヴェ30歳という節目を迎えたが、人生の方向性が定まらない主人公。時に自己嫌悪に陥り、周りを傷つけながらも、自分の気持ちに正直に人生の選択をしていく。主演を務めるのはノルウェーの新星レナーテ・レインスヴェ。奔放でありながら、その年代特有の心の機微を大胆かつ繊細な表現力で演じ切り、カンヌ国際映画祭<女優賞>をはじめ、各国の賞レースで高い評価を得ている。監督のヨアキム・トリアーも、「この映画を作るきっかけは、レナーテだった。彼女の舞台での演技に魅了され、主演を務めたことのなかった彼女のために脚本を書いた。主人公のキャラクター造形、複雑な心境を作っていくうえで、彼女に助けられたことが沢山ある。人間ドラマ、コメディなどたくみに演じられる素晴らしい才能を持っている、今一番の女優だと思う」とレナーテ・レインスヴェの演技を絶賛した。■アクセル…アンデルシュ・ダニエルセン・リーユリヤの年上の恋人で、グラフィックノベル作家として成功。ユリヤに妻や母として生きることを勧め、身を固めたがっている。演じるのは、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。■アイヴィン…ヘルベルト・ノルドルムパーティでユリヤと出会う若い青年。主にコメディ作品で⾼い⼈気を誇る、ノルウェーの俳優ヘルベルト・ノルドルムが演じる。【詳細】映画『わたしは最悪。』公開日:2022年7月1日(金)監督:ヨアキム・トリアー脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム原題:The Worst Person In The World2021/ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/R15+
2022年02月17日ニコラス・ケイジ主演の大ヒット映画『ナショナル・トレジャー』(04)を、ディズニープラス オリジナルとしてドラマ化。アカデミー賞やトニー賞など数々の受賞歴を持つキャサリン・ゼタ=ジョーンズが、レギュラー出演する。ドラマ「ナショナル・トレジャー」(原題)は、全10話から構成され、リゼット・アレクシス演じる主人公ジェスが、自身の家族に関する真実を明らかにし、失われたパン・アメリカンの秘宝を取り戻すため、仲間たちとともに冒険を繰り広げる。ゼタ=ジョーンズが演じるのは、闇市場の古物商専門家とトレジャーハンターで、自らの掟に従って生きる悪徳億万長者ビリー。無一文の孤児から、抜け目のないスタイリッシュなビジネスウーマン、冒険家へと変身を遂げるキャラクター。欲しいものは必ず手に入れるビリーは、パン・アメリカンの秘宝を手に入れようと試みる。この秘宝は、彼女にとってお金以上のもっと深く、大きな意味のあるものだった――。ゼタ=ジョーンズといえば、映画から舞台まで幅広い才能を発揮し、数々の賞を受賞している。アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンスと共演したアクション・アドベンチャー映画『マスク・オブ・ゾロ』で国際的に知られるようになり、その後、ショーン・コネリーと共演した『エントラップメント』では世界中の観客を魅了した。キャサリン・ゼタ=ジョーンズまた、ミュージカル映画『シカゴ』では、スキャンダラスなヴェルマ・ケリーを演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞、批評家協会賞、映画俳優組合賞、BAFTA賞の助演女優賞も受賞した。ブロードウェイデビューとなったスティーブン・ソンドハイムの『A Little Night Music』(原題)のデシレ・アームフェルト役も高い評価を受け、トニー賞ミュージカル部門主演女優賞を受賞した。そのほかにもスティーヴン・ソダーバーグ監督の『オーシャンズ12』『サイド・エフェクト』『トラフィック』などに出演。また、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ターミナル』ではトム・ハンクスと、コーエン兄弟監督のダークコメディ『ディボース・ショウ』ではジョージ・クルーニーと共演。最近では、悪名高い麻薬王グリセルダ・ブランコの実話を基にしたテレビ映画『コカイン・ゴッドマザー』(原題)に出演したことも注目を集めた。今作の製作総指揮には、映画版を手掛けたジェリー・ブラッカイマーと脚本家のコーマック・ウィバーリーとマリアンヌ・ウィバーリーが名を連ねる。また、ジョン・タートルトーブもエグゼクティブプロデューサーとして参加。監督は、『モンスーン・ウェディング』『ミッシング・ポイント』などのインド出身の監督、ミーラー・ナーイル。製作はディズニー・テレビジョン・スタジオの一部であるABCシグネチャー。今月から製作開始される予定。(text:cinemacafe.net)
2022年02月09日スペインのアカデミー賞と称される、ゴヤ賞を主催するスペイン映画芸術科学アカデミーは、ゴヤ賞において「International Goya Award」(国際ゴヤ賞)を創設したことを発表。初の受賞者にケイト・ブランシェットを選出したことを明らかにした。「国際ゴヤ賞」は、「異なる文化や人々を結び付け、媒介者として映画に貢献してきたアーティストを称えるための賞」だという。ケイトは「映画界において並外れた人物」であり、「私たちの記憶に残る、忘れられない役を演じてきた」ことが評価されたという。インターネットでは「ケイトにふさわしい賞!彼女は史上最高の俳優の一人」「本当にすごい俳優。どの映画を観ても異なる英語を話すから、どこの出身か知らなかったけれど、オーストラリア人なんだね」と受賞に「納得」という声が寄せられている。ケイトは、俳優業では、米アカデミー賞を2度受賞し、ゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞は3度受賞。その他の賞の受賞歴は数知れず。近年はプロデューサーとしても手腕を発揮している。母国オーストラリアで権威のあるシドニー・シアター・カンパニーの舞台監督を務めたこともあった。本業以外には、環境問題や人道支援にも取り組んできた。国際ゴヤ賞は2月12日に開催される第36回ゴヤ賞授賞式にて、ケイトに授与される。(Hiromi Kaku)
2022年02月07日英国アカデミー賞(BAFTA賞)のノミネーションが発表された。『DUNE/デューン 砂の惑星』が作品賞を含む11ノミネーションでトップ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が8ノミネート、『ベルファスト』が6ノミネートと続く。今年度の映画祭や賞レースで注目を集めている日本の『ドライブ・マイ・カー』は、非英語映画賞のみならず、監督賞の候補にも選ばれた。英国アカデミー賞授賞式は3月13日(現地時間)に行われる。主な候補作品・候補者は以下の通り。作品賞『ベルファスト』『ドント・ルック・アップ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『リコリス・ピザ』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』監督賞ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』アリーム・カーン『アフター・ラヴ』濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』オドレイ・ディワン『Happening』(英題)ジュリア・デュクルノー『Titane』非英語映画賞『ドライブ・マイ・カー』(日本)『Hand of God -神の手が触れた日-』(イタリア)『Parallel Mothers』(スペイン)『Petite Maman』(フランス)『The Worst Person In The World』(ノルウェイ、フランス、デンマーク、スウェーデン)脚本賞『愛すべき夫妻の秘密』アーロン・ソーキン『ベルファスト』ケネス・ブラナー『ドント・ルック・アップ』アダム・マッケイ『ドリームプラン』ザック・ベイリン『リコリス・ピザ』ポール・トーマス・アンダーソン主演女優賞レディー・ガガ 『ハウス・オブ・グッチ』アラナ・ハイム『リコリス・ピザ』エミリア・ジョーンズ『コーダ あいのうた』レナーテ・レインスヴェ『The Worst Person In The World』(英題)ジョアンナ・スキャンラン『アフター・ラヴ』テッサ・トンプソン『PASSING -白い黒人-』主演男優賞マハーシャラ・アリ 『スワン・ソング』ベネディクト・カンバーバッチ 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ウィル・スミス 『ドリームプラン』レオナルド・ディカプリオ『ドント・ルック・アップ』アディール・アクタル『Ali & Ava』スティーヴン・グレアム『Boiling Point』助演女優賞カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』アーンジャニュー・エリス 『ドリームプラン』ルース・ネッガ 『PASSING -白い黒人-』ジェシー・バックリー『ロスト・ドーター』アン・ダウド『Mass』助演男優賞ウディ・ノーマン『カモン カモン』マイク・ファイスト『ウエスト・サイド・ストーリー』キアラン・ハインズ『ベルファスト』トロイ・コッツァー『Coda コーダ あいのうた』ジェシー・プレモンス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(Hiromi Kaku)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年02月04日羽鳥慎一&長澤まさみが司会を務める「第45回日本アカデミー賞」の授賞式が3月11日(金)に実施される。この度、これに先立ち、各賞の優秀賞が発表された。2021年1月1日から12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品を対象とした今回。数ある作品の中から今回<優秀作品賞>に選ばれたのは、海外でも話題となった『ドライブ・マイ・カー』をはじめ、中山七里の傑作小説を実力派キャストが集結し映画化した『護られなかった者たちへ』。そして、『すばらしき世界』、『孤狼の血 LEVEL2』、『キネマの神様』の5作品。『ドライブ・マイ・カー』また<優秀主演男優・女優賞>には、『護られなかった者たちへ』の佐藤健や、『花束みたいな恋をした』の有村架純をはじめ、菅田将暉、西島秀俊、松坂桃李、役所広司、天海祐希、永野芽郁、松岡茉優、吉永小百合。『護られなかった者たちへ』<優秀助演男優・女優賞>には、阿部寛、鈴木亮平、堤真一、仲野太賀、村上虹郎、石原さとみ、清原果耶、草笛光子、西野七瀬、広瀬すず。<新人俳優賞>には、『東京リベンジャーズ』の今田美桜、『孤狼の血 LEVEL2』の西野七瀬のほか、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukaseが受賞。なお、<優秀アニメーション作品賞>には、『劇場版 呪術廻戦 0』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『竜とそばかすの姫』ほか。<優秀監督賞>には白石和彌(『孤狼の血 LEVEL2』)、瀬々敬久(『護られなかった者たちへ』)、濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)ら。<優秀外国作品賞>には、『ノマドランド』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などが選ばれた。記者発表に出席した、前回の最優秀主演女優賞受賞者で、今回の授賞式の司会を務める長澤さんは、「司会は今まで一度も経験が無いものですから、どういう風になるのか私自身も分からないところがありますが」と言い、「日本アカデミー賞が楽しいものだと思っていただけるように、司会を頑張ってやりたいなと思います」と意気込んでいる。「第45回日本アカデミー賞」授賞式は3月11日(金)実施。▼第45回日本アカデミー賞主な優秀賞ほか受賞者・作品■優秀作品賞・キネマの神様・孤狼の血 LEVEL2・すばらしき世界・ドライブ・マイ・カー・護られなかった者たちへ■優秀アニメーション作品賞・アイの歌声を聴かせて・漁港の肉子ちゃん・劇場版 呪術廻戦 0・シン・エヴァンゲリオン劇場版・竜とそばかすの姫■優秀主演男優賞・佐藤健・菅田将暉・西島秀俊・松坂桃李・役所広司■優秀主演女優賞・天海祐希・有村架純・永野芽郁・松岡茉優・吉永小百合■新人俳優賞・今田美桜・西野七瀬・三浦透子・吉川愛・磯村勇斗・尾上右近・宮沢氷魚・Fukase(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会護られなかった者たちへ 2021年10月1日より全国にて公開©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2022年01月18日第45回日本アカデミー賞は1月18日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を発表した。白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』が優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀主演男優賞など最多12部門13賞を受賞。佐藤健が主演した『護られなかった者たちへ』も12部門で優秀賞に輝いた。授賞式は3月11日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。さまざまな困難を乗り越え、完成にこぎつけた山田洋次監督の『キネマの神様』、現在国際映画祭で快進撃を続ける濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がそれぞれ8部門で優秀賞。西川美和監督の『すばらしき世界』が7部門で続くほか、クチコミで興収30億円突破のヒットを記録した『花束みたいな恋をした』が優秀主演男優賞(菅田将暉)、優秀主優秀主演女優賞(有村架純)を受賞している。発表の席には、2020年から3年連続で授賞式の総合司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一、昨年『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞し、初めての司会に挑む長澤まさみが出席した。初の“大役”に長澤は、過去の出席経験を振り返り「いつも緊張しているうちに終わっている。皆さんのスピーチを聞いて、勉強になることがたくさんあるなという実感がありますが、楽しむまでは到達できていない」。その上で「授賞式に参加なさる皆さんに、アカデミー賞が楽しいものだと思ってもらえるように和やかに務めたい。よい質問ができるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。また、自身が出演した『すばらしき世界』にも触れ「主演男優賞の役所広司さん、助演男優賞の仲野太賀さんに最優秀賞を受賞してもらいたいなという気持ちもあります」と共演陣にエールを送る場面も。そんな長澤に、羽鳥は「何の問題もないと思いますし、準備もいらないですね」と早くも信頼を寄せていた。第45回日本アカデミー賞は、東京地区の映画館休業・時短営業などを考慮し、以下の期間に公開初日を迎えた作品について今回に限り特別措置を実施。2021年4月16日~5月31日に公開された作品は東京地区に限らず2週間以上(1日の回数や同一劇場を問わず)上映された作品、6月1日~9月31日に公開された作品は東京地区の同一劇場で1日3回1週間上映し、2週間以上連続して上映された作品がそれぞれ対象となる。取材・文・写真=内田涼■優秀作品賞『キネマの神様』『孤狼の血 LEVEL2』『すばらしき世界』『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』■優秀アニメーション作品賞『アイの歌声を聴かせて』『漁港の肉子ちゃん』『劇場版 呪術廻戦 0』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『竜とそばかすの姫』■優秀監督賞白石和彌『孤狼の血 LEVEL2』瀬々敬久『護られなかった者たちへ』西川美和『すばらしき世界』成島出『いのちの停車場』濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』■優秀脚本賞池上純哉『孤狼の血 LEVEL2』西川美和『すばらしき世界』濱口竜介/大江崇允『ドライブ・マイ・カー』林民夫/瀬々敬久『護られなかった者たちへ』山田洋次/朝原雄三『キネマの神様』■優秀主演男優賞佐藤健『護られなかった者たちへ』菅田将暉『花束みたいな恋をした』西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』松坂桃李『孤狼の血 LEVEL2』役所広司『すばらしき世界』■優秀主演女優賞天海祐希『老後の資金がありません!』有村架純『花束みたいな恋をした』永野芽郁『そして、バトンは渡された』松岡茉優『騙し絵の牙』吉永小百合『いのちの停車場』■優秀助演男優賞阿部寛『護られなかった者たちへ』鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』堤真一『ザ・ファブル殺さない殺し屋』仲野太賀『すばらしき世界』村上虹郎『孤狼の血 LEVEL2』■優秀助演女優賞石原さとみ『そして、バトンは渡された』清原果耶『護られなかった者たちへ』草笛光子『老後の資金がありません!』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』広瀬すず『いのちの停車場』■優秀外国作品賞『テーラー人生の仕立て屋』『ノマドランド』『ミナリ』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』■新人俳優賞今田美桜『東京リベンジャーズ』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』三浦透子『ドライブ・マイ・カー』吉川愛『ハニーレモンソーダ』磯村勇斗『ヤクザと家族 The Family』/劇場版『きのう何食べた?』尾上右近『燃えよ剣』宮沢氷魚『騙し絵の牙』Fukase『キャラクター』
2022年01月18日アフリカ系アメリカ人映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』。今作ではさらにジェイムズ・サミュエルが監督賞を受賞。アンサンブル賞、音楽賞も抑えた。主演男優賞は『ドリームプラン』のウィル・スミス、主演女優賞は『リスペクト』のジェニファー・ハドソン。助演男優賞は『マクベス』のコーリー・ホーキンズ、助演女優賞は『ドリームプラン』のサナイヤ・シドニー。脚本賞は『ドント・ルック・アップ』、ドキュメンタリー賞は『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』だった。文=猿渡由紀
2022年01月18日韓国ドラマ「イカゲーム」が、1月13日(現地時間1月12日)に発表された第28回全米映画俳優組合賞(SAG賞)にてテレビ部門の最高賞にあたるアンサンブル賞をはじめ、イ・ジョンジェのドラマシリーズ男優賞、チョン・ホヨンの同女優賞、スタント・アンサンブル賞の計4部門にノミネートされた。ハリウッドで活躍する映画・テレビ俳優たちの投票によって選ばれるSAG賞。「イカゲーム」は今回、非英語のドラマとして初めて、韓国ドラマとしても初ノミネートの快挙となった。先日発表された第79回ゴールデン・グローブ賞では3部門にノミネートされ、助演男優賞をオ・ヨンスが受賞したばかりだ。主演女優賞に初ノミネートされたチョン・ホヨンは自身のInstagramにて英語で、SAG組合員への感謝を語り「最高のアンサンブル」の候補に選ばれた喜びを明かすと共に、「ノミネートされるとは思いも寄りませんでしたが、私の写真がジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、エリザベス・モス、サラ・スヌークと並んでいるなんて本当に嬉しい」と感激のコメント。一昨年の第26回SAG賞では『パラサイト 半地下の家族』が映画部門キャスト賞、昨年の第27回では『ミナリ』のユン・ヨジョンが同助演女優賞に選ばれており、今回はテレビ部門でも受賞となるのか期待と注目を集めている。授賞式は現地時間2月27日、ロサンゼルスにて開催される予定。※第28回全米映画俳優組合賞ノミネートは以下の通り【映画部門】■キャスト賞『ベルファスト』『コーダ あいのうた』『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』『ハウス・オブ・グッチ』■主演女優賞ジェニファー・ハドソン『リスペクト』ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』レディー・ガガ『ハウス・オブ・グッチ』ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』■主演男優賞アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick... Boom! チック、チック…ブーン!』ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』デンゼル・ワシントン『マクベス』ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』ウィル・スミス『ドリームプラン』■助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』ケイト・ブランシェット『ナイトメア・アリー』キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ルース・ネッガ『PASSING -白い黒人-』■助演男優賞ベン・アフレック『僕を育ててくれたテンダー・バー』ブラッドリー・クーパー『リコリス・ピザ』ジャレッド・レト『ハウス・オブ・グッチ』コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』■スタントアンサンブル賞『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『ブラック・ウィドウ』『マトリックス レザレクションズ』【テレビ部門】■ドラマシリーズ作品賞「イエローストーン」「イカゲーム」「キング・オブ・メディア」「ザ・モーニングショー」「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」■ドラマシリーズ女優賞エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」チョン・ホヨン「イカゲーム」リース・ウィザースプーン「ザ・モーニングショー」サラ・スヌーク「キング・オブ・メディア」■ドラマシリーズ男優賞ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」ブライアン・コックス「キング・オブ・メディア」ジェレミー・ストロング「キング・オブ・メディア」キーラン・カルキン「キング・オブ・メディア」イ・ジョンジェ「イカゲーム」■コメディシリーズ作品賞「Hacks」「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」「コミンスキー・メソッド」「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」「マーダーズ・イン・ビルディング」■コメディシリーズ女優賞エル・ファニング「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」ジーン・スマート「Hacks」ジュノー・テンプル「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」サンドラ・オー「ザ・チェア~私は学科長~」■コメディシリーズ男優賞ブレッド・ゴールドスタイン「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞シンシア・エリヴォ「ジーニアス:アレサ」ジーン・スマート「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」ケイト・ウィンスレット「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」マーガレット・クアリー「メイドの手帖」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞エヴァン・ピーターズ「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」ユアン・マクレガー「Halston/ホルストン」マイケル・キートン「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」マーレイ・バートレット「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」オスカー・アイザック「ある結婚の風景」■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「ロキ」「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」「イカゲーム」「コブラ会」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」■生涯功労賞ヘレン・ミレン(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-【Netflix映画】パワー・オブ・ザ・ドッグ 2021年11⽉19⽇より一部劇場にて公開、12月1日よりNetflixにて配信ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.ドリームプラン 2022年2月23日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reservedコーダ あいのうた 2022年1月、全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS【Netflix映画】ドント・ルック・アップ 2021年12月10日より公開、12月24日よりNetflixにて配信ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年01月14日国内映画賞レースの先陣を切る「第46回報知映画賞」の各賞が決定。作品賞・邦画部門は『護られなかった者たちへ』が受賞、主演男優賞は『マスカレード・ナイト』で破天荒な刑事を演じた木村拓哉が初受賞。また、『地獄の花園』『そして、バトンは渡された』と振り幅のある演技を見せた永野芽郁が主演女優賞に選ばれた。『護られなかった者たちへ』監督賞は、『そして、バトンは渡された』と『老後の資金がありません!』の前田哲監督が受賞。『老後の資金がありません!』新人賞には、菅田将暉主演『キャラクター』で連続殺人犯を演じ切った「SEKAI NO OWARI」のFukaseと、尾野真千子主演『茜色に焼かれる』で存在感を見せた片山友希。『キャラクター』また、独学で7年間かけてSFストップモーションアニメを完成させ、世界の映画賞で称賛された『JUNK HEADジャンク・ヘッド』の堀貴秀監督も選出。作品賞・洋画部門は、ダニエル・クレイグ最後のジェームズ・ボンド役となった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が受賞した。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』◆第46回報知映画賞各賞作品賞・邦画『護られなかった者たちへ』監督賞前田哲『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』主演男優賞木村拓哉『マスカレード・ナイト』主演女優賞永野芽郁『地獄の花園』『そして、バトンは渡された』助演男優賞鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』助演女優賞寺島しのぶ『ヤクザと家族 The Family』『キネマの神様』『空白』新人賞Fukase 『キャラクター』/片山友希『茜色に焼かれる』/堀貴秀監督『JUNK HEADジャンク・ヘッド』作品賞・海外部門『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』アニメ作品賞『漁港の肉子ちゃん』特別賞岡田裕介さん(元東映株式会社代表取締役グループ会長)(text:cinemacafe.net)■関連作品:老後の資金がありません! 2021年10月30日より全国にて公開©2020映画『老後の資金がありません!』製作委員会護られなかった者たちへ 2021年10月1日より全国にて公開©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会ヤクザと家族 The Family 2021年1月29日より全国にて公開©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会マスカレード・ナイト 2021年9月17日より全国東宝系にて公開©2021東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会キャラクター 2021年6月11日より公開©2021 映画「キャラクター」製作委員会地獄の花園 2021年5月21日より全国にて公開©2021『地獄の花園』製作委員会そして、バトンは渡された 2021年10月29日より全国にて公開©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
2021年12月01日映画『コーダ あいのうた』が公開。本作は第94回アカデミー賞にて、作品賞、脚色賞、助演男優賞の3部門で受賞を果たした。映画祭史上最⾼額で落札“爽快”な感動作映画『コーダ あいのうた』は、2021年に開催されたサンダンス映画祭で、アカデミー賞へつながるとの呼び声が⾼い観客賞をはじめ“史上最多”の4冠に輝いた作品。配給権の争奪戦が勃発し、映画祭史上最⾼額となる約26億円で落札された。第94回アカデミー賞で作品賞、脚色賞、助演男優賞を受賞また、その期待を裏切らず、世界の名立たる映画祭の賞レースを席巻。第94回アカデミー賞では、作品賞、脚色賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)の3部門にノミネートされ、全部門で受賞。耳の聞こえない父親を演じたトロイ・コッツァーは、実際に耳が不自由な俳優で、ろう者の男優が受賞するのはアカデミー賞史上初となる。また、第79回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、助演男優賞にノミネートされた。“⼀⼈だけ”健聴者の少⼥は「歌うこと」を夢見た物語の主人公は、家族の中で⼀⼈だけ“健聴者”である少⼥・ルビー。抱き合い⽀え合っていた家族の関係が、ルビーの「歌う」という夢をきっかけに動き始めるが...。それぞれの道を歩き始めることで、さらに⼼の絆を強くする家族の姿を描く。予告動画は、⽿が聞こえない漁師であるルビーの⽗が、漁業組合の横暴な決定に対し⼿話で⻭向い、彼⼥がそれを通訳で応戦する“家族のチームプレイ”シーンからスタート。その後に続くのは、4⼈家族の中で唯⼀の健聴者として⽣まれたルビーが、家族で助け合いながら漁業に励む⽇常⾵景だ。しかし、ある⽇、ルビーが学校の合唱部に⼊ったことをきっかけに、それまで家族が知る由もなかった歌の才能を⾒出され、名⾨“バークリー⾳楽⼤学”の受験を勧められるまでになる。だが、ルビーの歌声を聞くことのできない両親は娘の才能を信じる事が出来ず、家業の⽅が⼤事だと⼤反対。しかも、健聴者であるルビーが⼀緒にいなかったことが原因で海上でのトラブルに巻き込まれてしまうという事件も発⽣し、悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるがー。⽿の聞こえない家族に⾃分の歌を届けるため、ルビーが⼿話とともにジョニ・ミッチェルの名曲「⻘春の光と影(Both Sides Now)」を歌いあげるシーンにも注目だ。主人公にエミリア・ジョーンズ主人公・ルビーを演じるのは、TVシリーズ「ロック&キー」で“NEXT エマ・ワトソン”と話題を呼んだエミリア・ジョーンズ。共演は、『シング・ストリート 未来へのうた』のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』のオスカー⼥優マーリー・マトリンなど、全員が実際に⽿の聞こえない俳優たちだ。監督は『タルーラ 〜彼⼥たちの事情〜』のシアン・ヘダーが務めた。"コーダ”の意味とは?タイトルの“コーダ(CODA)”は、Children of Deaf Adults=“⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども”という意味。⾳楽⽤語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりという意味も持つ。また、映画『コーダ あいのうた』は、⽇本でも2015年に公開されたフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクでもある。【詳細】映画『コーダ あいのうた』公開日:2022年1月21日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか監督・脚本:シアン・ヘダー出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン原題:CODA|2021年|アメリカ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112分|字幕翻訳:古⽥由紀⼦|PG12
2021年11月29日11月26日より公開となる映画『ディア・エヴァン・ハンセン』より特別映像が到着した。第71回トニー賞(R)6部門(主演男優賞、作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、編曲賞)、第60回グラミー賞(R)(最優秀ミュージカルアルバム賞)、第45回エミー賞(R)(デイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「Dear Evan Hansen」が映画化。主人公のエヴァン・ハンセンをミュージカル版でも主役を務めたベン・プラットが演じる。さらに、エヴァンが想いを寄せるコナーの妹、ゾーイ・マーフィー役を『ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー』のケイトリン・デヴァーが、エヴァンを支え、励ますシングルマザーのハイディ・ハンセン役を『アリスのままで』のジュリアン・ムーア、コナーとゾーイの母親シンシア・マーフィー役を『バイス』のエイミー・アダムスが演じ、豪華俳優陣が脇を固めた。監督は『ワンダー 君は太陽』や『ウォールフラワー』のスティーヴン・チョボスキー。製作には『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』のスタッフ陣が集結し、心震わす感涙ミュージカルをスクリーンを通じ届ける。この度、親目線で魅力語る特別映像<Parent Perspective>が到着。ジュリアン・ムーア演じる主人公エヴァンの母ハイディ・ハンセンと、エイミー・アダムス演じるコナーとゾーイの母シンシア・マーフィーを中心に親の目線で語るこの映像。ふたりともミュージカル版の大ファンだったようで、ムーアは「本作に携われたことに心から感謝しているわ。思春期は子供が急に大人になる。子供に何がしてやれるが親も手探りなの。その難しさを本当によく物語っている映画よ」とコメント。また、アダムスは「ミュージカルに感動して、この物語を映画化した作品出演したいと思った。映画になればもっと多くの人に届けられる」と念願だったことを明かし、「カメラが回ってないところであんなに泣いたのは初めて」と振り返っている。ムーアは、「どの時代を生きているかによって、私たち人間の経験は変化する。この作品はすごく現代的で、今日の子供たちが経験していることをリアルに描いているし、親世代の視点も表現しているの」と本作が現代社会の若者のリアルな姿を取り上げているところに共感したそう。また、アダムス演じるシンシアは、息子コナーの自殺によって大きな喪失感、混乱、罪の意識に直面し、悲しみと絶望を乗り越えて前に進もうともがく、非常に高い演技力を求められる役柄。楽曲の他、製作総指揮も務めるベンジ・パセックは「エイミーがシンシアとあそこまで感情的な繋がりを持てたのは、映画の中で彼女が乗り越えようとした困難を、エイミー自身もひたむきに乗り越えようとしたからだ。すごく複雑で人間くさくてリアルだった。エイミーがシンシアにそのような複雑さをもたらしている様子を目撃できて、感動的だったよ」と明かしている。『ディア・エヴァン・ハンセン』特別映像<Parent Perspective>『ディア・エヴァン・ハンセン』11月26日(金)より公開
2021年11月26日