6日、ワシントンD.C.で第32回ケネディ・センター名誉賞授与式が行われ、ロバート・デ・ニーロやブルース・スプリングスティーンをはじめとする5名の受賞者が出席、バラク・オバマ大統領も彼らを讃えるために登場した。この賞は、ワシントンD.C.にある文化施設「ジョン・F・ケネディ・センター」で、アメリカの文化に芸術を通して貢献した人々を表彰するに贈られるもので、デ・ニーロ、スプリングスティーンのほかにメル・ブルックス監督、ジャズピアニストで作曲家のデイヴ・ブルーベック、オペラ歌手のグレース・バンブリが受賞した。エドワード・ノートン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジャック・ブラック、マシュー・ブロデリック、シャロン・ストーンなど、300人の招待客の中には受賞者と縁の深いセレブたちの顔もたくさん。来夏に第3作が公開予定の『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズでデ・ニーロと共演しているベン・スティラーは、デ・ニーロ紹介のために登場するや、ステージ上を見回して、「ブルース・スプリングスティーンがいる!ブルース!!」と絶叫、さらに「あ、ノーベル平和賞の人も!」とオバマ大統領にも言及した。同じくステージに上がったメリル・ストリープは『ディア・ハンター』、『恋におちて』で共演したデ・ニーロについて「彼は、私や演劇学校の友人たちが夢に見たことを実際にやってのけました。自分を消し去って、演じる役に溶け込んでしまうんです」と、その才能を絶賛した。(text:Yuki Tominaga)記念撮影に臨む受賞者たち。ヒラリー・クリントン国務長官の姿も。© REUTERS/AFLO■関連作品:グッド・シェパード 2007年10月20日より日劇1ほか全国にて公開■関連記事:秋の夜長、人恋しくなったときに──vol.2孤独な男の人生で人恋しさに浸る生涯をCIA諜報員としての生活に捧げた男のドラマ『グッド・シェパード』13年ぶりの監督作『グッド・シェパード』を引っさげてロバート・デ・ニーロ来日!GTFトーキョーシネマショー2007『グッド・シェパード』試写会に5組10名様をご招待
2009年12月08日12月になり、いよいよ来年3月の第82回アカデミー賞を目指す前哨戦がスタート。まずは3日、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(全米映画評論委員会)賞が発表され、ジョージ・クルーニー主演、ジェイソン・ライトマン監督の『マイレージ、マイライフ』が最優秀作品賞ほか、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞に輝いた。監督賞は『インビクタス/負けざる者たち』のクリント・イーストウッドが受賞。主演男優賞は前述のクルーニーと『インビクタス/負けざる者たち』でネルソン・マンデラを演じたモーガン・フリーマンが受賞、主演女優賞は『An Education』(原題)のキャリー・マリガン。助演男優賞は『The Messenger』(原題)のウディ・ハレルソン、助演女優賞は『トワイライト』シリーズでおなじみのアナ・ケンドリック(『マイレージ、マイライフ』)。メリル・ストリープ主演の『恋するベーカリー』が最優秀アンサンブル演技賞を受賞した。ちなみに作品賞トップ10は『マイレージ、マイライフ』のほかに、『An Education』(原題)、『(500)日のサマー』、『ハート・ロッカー』(原題)、『イングロリアス・バスターズ』、『インビクタス/負けざる者たち』、『The Messenger』(原題)、『A Serious Man』(原題)、『スター・トレック』、『かいじゅうたちのいるところ』が選出された。今後は毎週のように何らかの映画賞発表が続き、ゴールデン・グローブ賞は来年1月17日に発表、本家のオスカーは3月7日に授賞式開催予定だ。(text:Yuki Tominaga)写真は11月末にL.A.で開催された『マイレージ、マイライフ』のプレミアの際のジョージ。© Reuters/AFLO■関連作品:マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDかいじゅうたちのいるところ 2010年1月15日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc.(500)日のサマー 2010年1月9日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2009 TWENTIETH CENTURY FOXスター・トレック (2009) 2009年5月29日より丸の内ルーブルほか全国にて公開Star Trek (2009) Directed by: J.J. Abrams Photo Credit: Industrial Light and MagicTM & Copyright ©2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国©2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.ハート・ロッカー (原題)THE MESSENGER (原題)A SERIOUS MAN (原題)AN EDUCATION (原題)第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:“かいじゅうたち”の秘密、制作秘話を大公開メイキング画像も!渡辺謙、イーストウッドとの再会に喜び『インビクタス』ワールドプレミアジョージ・クルーニー、恋人と母親を連れて新作プレミアに出席クリント・イーストウッド、N.Y.のアメリカ映像博物館から表彰され最新作を上映痛快エンタテイメント!『イングロリアス・バスターズ』バスターズ・バッグを3名様にプレゼント
2009年12月07日米アニメ界のアカデミー賞と呼ばれるアニー賞の第37回ノミネート作品が12月1日、国際アニメーション協会(ASIFA)より発表され、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督によるファンタジー・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』がディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』と並ぶ8部門で、最多の10ノミネートを獲得した。本作は、少女コララインがある日、家の扉の先に見つけた“もう一つの世界”での冒険を描くファンタジー作品。ストップモーション・アニメ独特の世界観や質感が高い評価を呼び、作品賞を始めキャラクター・アニメーション賞、キャラクター・デザイン賞を含む8部門でノミネートされた。アニメ界のアカデミー賞と称され、今後の賞レースを占う意味でも、前哨戦と言われる同賞にあって、これだけのノミネートを果たしたことで、今年の賞レースにおいて一歩リードを果たしたと言えそう。ほかのノミネート作品では、ディズニーのプリンセス・ラブストーリー『プリンセスと魔法のキス』が作品賞を含む5部門8ノミネート、全米でロングランヒットを記録した『くもりときどきミートボール』が4部門にノミネート。また、ウェス・アンダーソン監督による初アニメーション作品で、ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープら豪華スターが声優として参加した『Fantastic Mr. Fox』(原題)は監督賞を含む3部門。日本からの参戦では、スタジオジブリ『崖の上のポニョ』の宮崎駿が監督賞に、久石譲が音楽賞に選出されている。果たしてどの作品に栄誉が?授賞式は2月6日(L.A.時間)にて開催。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.プリンセスと魔法のキス 2010年3月6日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.くもりときどきミートボール 2009年9月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2009 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.崖の上のポニョ 2008年7月19日より全国東宝系にて公開© 2008 二馬力・GNDHDDT■関連記事:ノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」榮倉奈々、声優初挑戦!『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督最新作でディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待『カールじいさん』来日会見にアニマル浜口夫妻が気合いの乱入!世界制覇目指す還暦ランナー・寛平、ニューヨークの街を風船で大冒険!
2009年12月03日一糸乱れぬおかっぱヘアに、大ぶりのサングラス。身体に沿ったタイトスカート。コレクションのフロントロー。ファッションに興味がある人なら、このヒントを得ただけで、自動的に、米「ヴォーグ」誌の鬼編集長アナ・ウィンターを思い浮かべることでしょう。“氷の女王”、“ドレスを着たダース・ベイダー”。そんな異名をとるのも、妥協を許さない徹底したプロ意識と底知れぬ影響力ゆえ。まだ駆け出しのマーク・ジェイコブスをルイ・ヴィトンの、ジョン・ガリアーノをディオールのクリエイティブ・ディレクターに推し、大成功に導いたのも彼女。一度、大金をかけて行った撮影でも、不要と思えばその写真は潔くボツにする。ミラノコレクションの最中、彼女が一度アメリカに帰国したいと言い出したせいで、コレクションの間に、彼女にどうしても新作を見てもらいたい主要デザイナーたちがショーの日程を急遽変更。コレクションが大混乱した。スタッフの仕事ぶりに不満な際は徹底的に打ちのめす。など、武勇伝は尽きません。11月のコラムは、ファッションの秋を感じていただくために、ファッショナブルな映画をご紹介しています。第一回目は、このアナ・ウィンターと彼女の仕事ぶりを追った映画です。映画『プラダを着た悪魔』で、メリル・ストリープが演じた編集長は彼女がモデルだと言われるけれど、「本当にこんな人なんているの?」「女性誌の編集部の実情は?」と興味をそそられた方には、ぜひ観てほしいのがこのドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』。いままで、誰も足を踏み入れることができなかった“禁断”の米「ヴォーグ」編集部に入り込み、アナ・ウィンターに密着。その密着度は、300時間以上、約9か月に及んでいるのですから、そそられた好奇心を満たすには十分です。気になる中身は…とにかく面白い!それが、ファッション業界の流行が生まれる現場であり、現実だから。撮影が始まったのは2007年ですから、移り変わりの早いファッション業界ゆえ流行についてはさて置いても、仕事にまつわる緊張感、緊迫感、絶望感に高揚感、その臨場感には圧倒されるほど。誰もが知りたかった世界、プロとしての真髄を映し出しているのですから、面白くないわけがないのです。アナについて少し。1970年にロンドンでハーパース&クイーンのファッション局からキャリアをスタート。6年後にはニューヨークに拠点を移し、「ハーパース・バザー」誌、「ニューヨーク」誌などを経て、「ヴォーグ」誌に。36歳で英国版、38歳で米国版の編集長になり、低迷していた「ヴォーグ」に新風を吹き込み、世界で最も影響力の大きい女性誌に育てあげたのです。そして、自分自身も世界で最も影響力のある女性のひとりにのぼりつめたのです。撮影当時57歳。編集費は2億円とか、それにプラスして自由に使っていい年間のおこづかい(経費?)2,000万円も支給されているとか、ゴージャスすぎる噂も。一流デザイナーたちも、彼女の反応を最も気にし、その鋭い視点と感性、的確な時代感覚に頼り、発表前の作品をチェックしてもらう様子まで捉えたこの作品は、ファッション業界の内幕ものの領域を超えています。もちろん、まばゆいばかりの服、靴、バッグなどに彩られた華やかな業界ですから、ファッションを見る、コーディネートを学ぶ意味でも大いに役立ってくれるでしょう。でも、これは、ファッションをフィルターにして、一人の社会的成功者の素顔、仕事ぶり、人生観、プライベートまでを赤裸々にした興味深い人物伝。自らの強みを「決断力」と語ったアナからは、運や個人的感情に頼らない仕事への真摯な態度がうかがえます。アナの一言で全てが覆り、編集部が上へ下への大騒ぎになる。へとへとになり、腹を立て、困惑するスタッフたちの姿はまさに最前線そのもの。アナのやり方が、全ての業界、全ての会社、全ての人にベストだとは思わないけれど、自分らしいやり方で成功を手にしてきた彼女の姿を見ていてかなり刺激を受けたのは事実。そして、どこかすがすがしいのです。耳にしていたよりも、ずっと人間臭くて魅力的だったアナ・ウィンター。その知られざる素顔を知ることのできる貴重な映像の数々が目白押しですが、これが実現できたのも、そろそろアナが引退を考えているからとか。気になります。彼女が引退すれば、ここで一気に業界内の勢力図が書き換えられるはずですから。日本語タイトルは『ファッションが教えてくれること』、原題はファッション誌で最も重要とされる“9月号”を指す「The September Issue」。でも、内容を表すとしたら「アナが教えてくれること」かな。ファッションに興味がある人はもちろん、仕事で悩んでいる人も、大いに勇気をもらえるはず。仕事の厳しさをまだ知らない学生や、編集やファッションの世界に憧れている若い世代にもきっと、良い指標となる作品に違いありません。(text:June Makiguchi)■関連作品:ファッションが教えてくれること 2009年11月7日より新宿バルト9ほか全国にて順次公開©2009 A&E Television Networks & Actual Reality Pictures,Inc.All rights Reserved■関連記事:あなたのお気に入りのN.Y.映画は?最新N.Y.映画&ドラマグッズセットを5名様プレゼント
2009年11月17日来年3月7日にロサンゼルスのコダック・シアターで開催される第82回アカデミー賞授賞式の司会を、スティーヴ・マーティンとアレック・ボールドウィンがコンビで務めることが決定した。コメディ俳優、脚本家としても知られるマーティンは2001年と2003年の授賞式で司会者を経験済み。今回が初挑戦となるボールドウィンは、2004年に『The Cooler』(原題)で同賞の助演男優賞にノミネートされている。長い歴史の中で、複数の司会者の登場はこれが初めてではないが、1987年にチェビー・チェイス、ゴールディ・ホーン、ポール・ホーガンの3人が司会を務めた後、1988年からは司会者はずっと1人だった。ボールドウィンは『私の中のあなた』の弁護士役などシリアスな役はもちろん得意だが、アメリカで人気のTVシリーズ「30 Rock」でエミー賞コメディ・シリーズ部門主演男優賞を2年連続受賞し、コメディ・センスにも定評がある。「オスカー授賞式を司会するのは、人生にまたとない機会。嬉しいです」と殊勝なコメントを発表。一方、マーティンは「私の敵、アレック・ボールドウィンと2人でオスカー授賞式の司会を務められて幸せです」とユーモアを効かせた。ちなみに2人は全米でクリスマス公開予定の『It’s Complicated』(原題)で、メリル・ストリープ演じるヒロインの元夫(ボールドウィン)と男友達(マーティン)を演じている。授賞式でも息の合ったコンビぶりを見せてくれそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真は『私の中のあなた』のボールドウィン。アビゲイル・ブレスリン扮する少女・アナの依頼を受ける弁護士役を演じた。■関連作品:私の中のあなた 2009年10月9日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© MMIX New Line Productions,Inc.All Rights Reserved.■関連記事:ニック・カサヴェテス監督インタビュー“母親”キャメロン・ディアスの素顔を語る母娘レビューをチェック!『私の中のあなた』特製フォトマウスパッドを5名様にプレゼントトム・クルーズ&キャメロン・ディアス、急接近!『Wichita』現場写真が到着カサヴェテス監督は来場せず…も一青窈は熱唱!香椎由宇は“家族愛”を語る台湾のスーパースター、ジェイ・チョウがハリウッド進出
2009年11月05日