池松壮亮と寺島しのぶが繰り広げる禁断の恋を描く「dTV」オリジナルドラマ「裏切りの街」。この度、本作の主題歌に「銀杏BOYZ」の「ピンクローター」が起用されることが決定。さらに、官能シーン満載の予告編と劇中の場面写真が解禁された。平凡な日常を送る専業主婦の橋本智子(寺島しのぶ)は15歳も離れた年下男性の菅原(池松壮亮)と出会う。彼には同棲している恋人が、自身には夫がいることを互いに知りながら、はっきりとした目的もないままに中央線沿いの狭い街の中で二人は逢瀬を重ね、遂にはカラダを重ねていく。終わりのない空虚な現実から逃げるようにして身を寄せあう二人の逃避行。しかし、ある出来事をきっかけに二人を待ち受けていたのは、あまりにも非情な現実だった…。本作は、「dTV」が手掛けたオリジナル作品では初となるR15作品。岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家で映画監督としても活躍する三浦大輔が演出を手掛け、2010年に上演された同名タイトルの舞台を自らの手で映像化した意欲作。平凡な専業主婦と年下男性による禁断の恋を描いたリアル不倫ドラマだ。フリーター・菅原には、『ぼくたちの家族』『紙の月』などの演技が評価され4つの助演男優賞を受賞するなど、若手きっての演技派俳優・池松さんが、また菅原と禁断の関係に堕ちていく専業主婦・橋本には、『キャタピラー』でベルリン国際映画祭「銀熊賞(女優賞)」を受賞し、リリー・フランキー主演の『シェル・コレクター』も控える演技派女優の寺島さんが扮する。そのほか、中村映里子、落合モトキ、駒木根隆介、平田満、佐藤仁美らがキャストとして名を連ねている。そして今回本作の主題歌が、ストレートな歌詞と情感溢れるメロディで多くの若者の支持を集め、今なお熱狂的なファンの多い「銀杏BOYZ」の楽曲「ピンクローター」に決定。原作である舞台版の主題歌としても起用されており、原作の世界観を見事に表現したロックバラードだ。また今回の起用に関して三浦監督は「原作では『ピンクローター』ありきで物語を拡げていったので、他の曲は映像化に於いても考えられなかったです。『ピンクローター』を書いてくれたから、この物語があると思っています」と楽曲への思い入れを明かした。今回解禁された予告編は、智子と菅原の出会いから、ラストに訪れる非情な現実によって窮地に立たされていく二人の姿まで、本作のスリリングな魅力が垣間見える内容となっている。中でも、一糸まとわぬ姿でお互いを激しく求め合う二人の官能シーンは必見だ。さらに、初公開となった場面写真は、艶やかな“赤”を背景として、初めて体を重ねた二人を切り取った象徴的なワンシーンとなっており、予告編と共に強いインパクトを残す。三浦監督が“いま最も信頼の置ける役者”だと語る池松さんと再びタッグを組んだ本作。まずはこちらの映像から、切なさと虚しさが交錯する登場人物たちの姿を覗いてみて。「裏切りの街」は2月1日(月)よりdTVにて全6話一挙配信(R15指定)。(cinemacafe.net)
2016年01月25日日米合作でつくられたリリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』がこのほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」Bright Future部門に正式出品されることが決定。さらに主演のリリーさん、共演の橋本愛、そして監督の坪田義史、抽象映像監督の牧野貴が同映画祭へ参加することが明らかとなった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影。原作に始まり、音楽、劇中絵画、プロデューサーなど日米の才能が集結、さらにリリーさんを含め、多くの美大出身者が勢揃いしているからこそ創り出せた映像美も大きな魅力となっている。今回正式招待された「ロッテルダム国際映画祭」は、オランダのロッテルダムで開催される映画祭で、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。毎年1月終わりに開催され、今年も現地時間1月27日~2月7日に開催。本作が出品されるのは、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品をセレクションする「Bright Future部門」で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている部門だ。そして、1月31日 (現地時間)、日本に先駆けてのワールドプレミア上映に、本映画祭初参加となるリリーさんと橋本さん、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』がコンペティション部門に出品された経験を持つ坪田監督、本作で抽象映像監督を務め、最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者た牧野監督が登壇。さらに牧野監督は「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定している。また本作の出品について坪田監督は「日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来ることを大変嬉しく思っています」と喜びを語り、「ロッテルダム映画祭は、前作で招待されていてご縁を感じます。アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです」と期待に胸膨らませている様子だ。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催し、今年70回目を迎える「毎日映画コンクール」の受賞作および受賞者が発表され、最高賞にあたる日本映画大賞を『ぐるりのこと。』の橋口亮輔監督7年ぶりの最新作『恋人たち』が受賞、『野火』の塚本晋也監督が監督賞・男優主演賞の2冠に輝き、綾瀬はるかと長澤まさみが『海街diary』で女優主演賞&助演賞をW受賞、さらに坂本龍一が『母と暮せば』で実に32年ぶりの音楽賞を獲得したことが分かった。毎日映画コンクールは、戦後間もない1946年に開催されて以来、国内で2番目に歴史のある映画賞として、俳優陣の演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などの映像スタッフ、日本映画史を代表する女優・田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けている。第70回となる今回は、2015年の日本映画界を表す多彩なラインアップが決定。『恋人たち』は、リリー・フランキー&木村多江の夫婦役が注目を集めた『ぐるりのこと。』の橋口監督による7年ぶりの長編映画で、監督自らオーディションで選んだ新人俳優を起用し、いま撮りたい題材で自由につくるというオリジナルプロジェクトから誕生。不条理だらけで、理不尽なこの世界に生きる“恋人たち”を描き出す絶望と再生の人間ドラマとして高い評価を受けている本作が、日本映画大賞に輝いた。また、『野火』で監督、脚本、主演をはじめ、1人6役をこなした塚本晋也が監督賞・男優主演賞の2冠を達成。戦争文学の代表作の1つに数えられる大岡昇平による同名小説を塚本監督が自主製作により映画化。敗戦が濃厚となった先の大戦末期、フィリピン・レイテ島で極限状態に追い込まれていく主人公を描き、戦後70年という節目の年に衝撃を呼んだ。さらに、いまをときめく“美人4姉妹”の共演が話題となった是枝裕和監督の『海街diary』からは、しっかり者の長女を演じた綾瀬さんが女優主演賞を、自由奔放な次女を演じた長澤さんが女優助演賞を獲得。そして、米アカデミー賞に最多ノミネートされているレオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を担当し、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた坂本さんが、映画音楽制作の復帰作となった山田洋次監督の『母と暮せば』で、なんと『戦場のメリークリスマス』以来、32年ぶりの音楽賞を受賞。スポニチグランプリ新人賞には、『トイレのピエタ』の野田洋次郎(RADWIMPS)と『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』の藤野涼子が輝いた。なお、表彰式は2月16日(火)にミューザ川崎シンフォニーホールにて行われる予定。<第70回毎日映画コンクール/受賞一覧>【作品部門】■日本映画大賞:『恋人たち』(橋口亮輔監督)■日本映画優秀賞:『岸辺の旅』(黒沢清監督)■外国映画ベストワン賞:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)【監督賞・脚本賞】■監督賞:塚本晋也(『野火』)■脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)【俳優部門】■男優主演賞:塚本晋也(『野火』)■女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』)■男優助演賞:加藤健一(『母と暮せば』)■女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)■スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』):藤野涼子『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』■田中絹代賞:桃井かおり【スタッフ部門】■撮影賞:藤澤順一(『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』)■美術賞:原田哲男(『日本のいちばん長い日』)■音楽賞:坂本龍一(『母と暮せば』)■録音賞:小川武(『恋人たち』)【ドキュメンタリ―部門】■ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』【アニメーション部門】■アニメーション映画賞:『百日紅~Miss HOKUSAI~』■大藤信郎賞:『水準原点』【TSUTAYA映画ファン賞】■日本映画部門:『幕が上がる』■外国映画部門:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』【特別賞】■櫛桁一則(「シネマリーン」支配人)■橋本忍(脚本家)(text:cinemacafe.net)
2016年01月21日若手きっての演技派・池松壮亮とNHK連続テレビ小説「あさが来た」への出演も記憶に新しい寺島しのぶが、『愛の渦』の監督・三浦大輔のもと、dTV初の“R15指定”となるオリジナルドラマ「裏切りの街」に出演。2月1日(月)より、4K画質にも対応して配信されることになった。平凡な日常を送る専業主婦の橋本智子(寺島しのぶ)は、ある日、15歳も年下の菅原(池松壮亮)と出会う。彼には同棲している恋人が、自身には夫がいることを互いに知りながら、はっきりとした目的もないままに中央線沿いの狭い街の中で、2人は逢瀬を重ねていく。終わりのない空虚な現実から逃げるように身を寄せあう、つかの間の2人の逃避行。しかし、ある出来事をきっかけに2人を待ち受けていたのは、あまりにも非情な現実だった…。本作は、岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・三浦大輔が、2010年に自身のオリジナル脚本、演出で上演した同名タイトルの舞台を自ら映像化。寺島さん演じる平凡な専業主婦と、池松さん演じる15歳年下のフリーターによる禁断の恋愛とその果てを描き、男女の過激な官能シーンをはじめとする原作の持つ刺激的なエッセンスを忠実に再現。さらに、原作では描かれなかった衝撃の結末を新たに加え、dTVオリジナル作品としては“初”のR15指定作品となっている。フリーターの菅原を演じるのは、『紙の月』『海を感じる時』などで日本アカデミー賞「新人俳優賞」など数々の映画賞を受賞した若手実力派の池松さん。また、菅原と禁断の関係に堕ちていく専業主婦の智子を演じるのは、『キャタピラー』でベルリン国際映画祭「銀熊賞(女優賞)」を受賞し、リリー・フランキー主演の『シェル・コレクター』も控える演技派女優の寺島さん。人気、実力申し分なしの2人が体当たりで挑んだ官能シーンのみならず、不倫関係であることを知りながらも罪を重ねていく空虚なキャラクターをそれぞれが見事に演じ切っている。三浦監督といえば、劇作家、演出家としてだけではなく映画監督としても、池松さん主演の衝撃作『愛の渦』などで高い評価を受け、2016年秋には『何者』(原作:朝井リョウ/東宝)の脚本・監督を務めることも決定している。自身でも「僕の舞台作品の中でも最も映像化したかった作品」と語る通り、三浦作品の魅力であるリアリティーを追求した演出と人間の本質をえぐるテーマ性が共存する。池松さんは、「愛の渦に続き、三浦さん渾身の戯曲を映像化出来ることがとても嬉しかったですし、何よりまた三浦組に参加できることがとても光栄でした」とコメント。「人は何度も過ちを繰り返し、取り返しのつかない日々をそれでも生きてゆく。これは、裏切りの街に暮らす、私たち自身の物語です」とメッセージを寄せる。相手役を務めた寺島さんに対して、「凄い方だということは僕が言うまでもなく、沢山の事に身を捧げてきたその人柄の深さを垣間見せてもらうことが出来て、とても刺激的な日々でした」と賛辞を贈ると、寺島さんも「職人のような人でした。2人で目を合わせながら空気を感じながらその場で感じるお芝居をするのは快感でした」と絶賛し、池松さんとの共演をふり返っている。三浦監督はそんな主演2人に対し、「池松くんとはいろんな作品で一緒にやってきて、いま僕が最も信頼を置ける役者さんだと思っているので主役は彼に託しました。寺島さんも同じく、そうです。自分の中で大事な作品ということもあって、2人以外の役者さんのほとんどは、過去に一緒にやったことのある信頼の置ける方々を選びました」と明かす。さらに、「不倫ドラマではありますが、ありきたりなメロドラマではなく、人間の細かい感情の起伏や視点にこだわっているのが従来のそれとは全く違い、見たことのない感触の作品になっていると思います」と語り、人間同士だからこその生々しさを映し出すことに自信を覗かせている。「裏切りの街」は2月1日(月)よりdTVにて全6話配信(※R15指定)。池松壮亮出演『紙の月』「MOZU」シリーズ。三浦監督作品『ボーイズ・オン・ザ・ラン』なども2月配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2016年01月20日小池真理子による原作小説を門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーら出演で映画化する『二重生活』の公開日が6月25日(土)に決定。併せて場面写真が解禁となった。大学院の哲学科に通う平凡な学生・珠(門脇さん)は、担当教授である篠原(リリーさん)のもと、修士論文の準備を進めていた。論文のテーマに悩む珠に、篠原教授はひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。理由なき尾行に対して迷いを感じた珠が参考資料を探しに向かった書店で偶然見かけたのは、マンションの隣の一軒家に、美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川さん)の姿だった。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして石坂を尾行する日々が始まった――。NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされた、数多くのドラマを手掛ける映像作家・岸善幸が初の映画監督を務める本作。音楽は『殺人の追憶』『レッドクリフ』など、国際的にも活躍する岩代太郎が担当し、直木賞作家である小池氏の原作を大胆に脚色した心理エンターテイメントに仕上げている。このほど公開となった場面写真では、編集者である石坂役を演じる長谷川さんが、尾行と覗き見にはまっていくヒロイン・珠を演じる門脇さんを何やら詰問するような緊張感の溢れる二人の姿が映し出されている。物語では石坂を尾行し始める珠だが、果たしてそのことがばれてしまったのだろうか…?展開が気になる一枚だ。もう一枚のビジュアルには木陰からなにかを怪しげに覗き込んでいる珠の姿が映し出されている。珠の理由なき尾行の先に待ち受けているものとは?異色の尾行サスペンスの公開を、楽しみにしていて。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月06日俳優の阿部寛(51)が、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(2016年5月21日公開)で主演を務めることが25日、明らかになった。阿部が是枝監督とタッグを組むのは本作で3度目となる。阿部が演じるのは、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤める男・良多。バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続けるダメ中年でありながらも、憎めないキャラクターだ。その母親役は、樹木希林。劇中では、「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」など歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を繰り広げる。良多の前妻・響子を真木よう子が演じるほか、探偵業務の相棒役の池松壮亮、探偵事務所社長役のリリー・フランキー、良多の姉役の小林聡美、樹木の憧れのクラシックの先生役の橋爪功なども出演する。阿部は、良多のキャラクター像を、「ある種とてもダメな男。夢を追い続けているけれど、うまくいかず、嫁や子供から見放されてしまった男」と説明。続けて、「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした」と笑みを浮かべながら、「"いつまでも夢を追いかけている人間"の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います」と自信を見せる。それも、「実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と話す通り、阿部自身の経験にも基づいているからだ。これらを踏まえ、「強がっているのに非常に弱い、そんなダメだけど愛おしい良多を、皆さんに見ていただけたらうれしい」とアピールしている。そんな良多の母親役の樹木は、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね」と、過去の阿部の主演作『テルマエ・ロマエ』(12年)を思わせるコメントを寄せた。別れた元妻役の真木は、響子を「将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者」と表現。「だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います」と指摘する。また、阿部の出演作を多数見てきたと明かし、「ここまで"ダメ男"の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」「役を演じ分けられる能力がとても高くて素晴らしい俳優さん」と称賛した。映画は、2016年5月21日公開。樹木演じる母親が暮らす団地のシーンをはじめ、実際に是枝監督が9歳から28歳までの19年間住んでいたという、東京都清瀬市の旭ヶ丘団地を主な舞台として物語が展開する。(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
2015年12月25日『そして父になる』『海街diary』の是枝裕和監督の新作映画『海よりもまだ深く』が来年5月21日(土)から公開されることが決定した。阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、樹木希林らが出演し、現代を生きる家族の姿を描くという。その他の画像本作で阿部が演じる良多は、15年前に1度だけ文学賞をとった売れない作家で、現在は“取材”と言い訳しながら探偵業をしている大人になりきれない男。息子がいるが、妻と離婚しており、母は団地でひとりで暮らしている。そんなある日、たまたま母の家に集まった良太と元妻、息子は台風のために翌朝まで帰れなくなり、夜が明けるまで“家族”として過ごすことになる。是枝監督は「この映画に登場する、阿部寛さん演じる息子も、樹木希林さん演じる母親も、真木よう子さん演じる別れた元嫁も、みな『こんなはずじゃなかった』という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ってしまった今を生きています。そして、映画の主な舞台になる公団住宅も、建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きています。今回の映画は、そんなどうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」と説明。「なんというか、僕が死んだ後に、神様か閻魔様の前に連れて行かれて、お前は下界で何をしたんだ、と問われたら、真っ先にこの『海よりもまだ深く』を観せると思います。集大成とか、代表作といった言葉がふさわしいわけではないのですが、自分の今を一番色濃く反映出来た作品であることは間違いないです」と語っている。また主演の阿部は「是枝監督の現場は初めてではありませんが、監督は僕らの演技をしっかりと見ていてくださるので、すごく安心感があります。監督の判断にゆだねれば絶対大丈夫だという安心感。作品を最良のものにするための監督の精神は、本当に尊敬しています」と語る。劇中に登場する団地のシーンは、是枝監督が9歳から28歳まで住んでいた東京都清瀬市の旭が丘団地で行われ、樹木は「撮影中、子供時代を知ってる方々にすれちがう、我が団地の出世頭『コレエダ!』わたしは忘れものしても、とりに戻らない。さてこの映画、まあまあなのか上出来なのか、蓋をあけてみるのが楽しみ」とコメントを寄せている。『海よりもまだ深く』2016年5月21日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2015年12月25日『そして父になる』『海街diary』などで国内外から高い評価を得る、是枝裕和監督のオリジナル最新作『海よりもまだ深く』が2016年5月、劇場公開されることが決定。二度目の親子役を演じる阿部寛&樹木希林ほか、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮らの出演が明らかとなった。団地で気楽な1人住まいを満喫中の淑子(樹木さん)。長男の良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を一度とったきりの売れない作家。いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。そんな良多に愛想を尽かして離婚した元嫁、響子(真木さん)。11歳の息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに未練たらたらの良多は、探偵技で響子を“張り込み”し、彼女に新しい恋人ができたことにショックを受けている。そんなある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなり、ひとつ屋根の下でひと晩を過ごすことに。こうして、偶然取り戻した、夜が明けるまでの束の間の“家族”が始まるが――。さまざまな“家族のカタチ”を描いてきた是枝監督が、いくつになっても大人になりきれない男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を中心に、夢見た未来と少し違ういまを生きる家族を描く本作。主演の阿部さんと是枝監督がタッグを組むのは、映画では『歩いても 歩いても』『奇跡』に続き3作目。そして阿部さんと樹木さんは『歩いても歩いても』でも親子役を演じており、今回も劇中で、阿部さんの身長に掛け「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」と言ったり、「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」と歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を披露するなど、息の合った演技で魅せ、笑いを誘う場面も登場する。別れた元妻役を真木さんが務めるほか、探偵業務の相棒役には池松さん、探偵事務所社長役にリリーさん、阿部の姉役に小林さん、樹木さん憧れのクラシックの先生役に橋爪功など、キャストには豪華実力派俳優たちが名を連ねている。また、樹木さんが演じる淑子が暮らす団地のシーンは、実際に是枝監督が9歳から19年間暮らしていた、東京都清瀬市の旭が丘団地で撮影されたとのこと。撮影中は、監督の幼少期を知る住民が現場をあたたかく盛り上げるひと幕もあったという。そんな思い入れの強い作品となった本作について、是枝監督は「どうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」とコメント。「僕が死んだ後に、神様か閻魔様の前に連れて行かれて、お前は下界で何をしたんだ、と問われたら、真っ先にこの『海よりもまだ深く』を観せると思います。集大成とか、代表作といった言葉がふさわしいわけではないのですが、自分の今を一番色濃く反映出来た作品であることは間違いないです」とその想いを語った。そして、「下町ロケット」での熱血社長ぶりも記憶に新しい阿部さんが、本作で演じるのはまるで正反対、バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続ける“ダメ中年”だ。「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした。”いつまでも夢を追いかけている人間”の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います。実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と過去の自分を振り返りつつ、真木さんとの共演についても「強くてドライな女性像を演じてくださったので、僕もいままでの役との変化を出せてとても充実していました」と手ごたえを感じた様子。対する真木さんも、「私が今回演じた響子は、将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者。だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います。阿部さんは色々な作品で拝見していますが、ここまで“ダメ男”の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」と“ダメ男”阿部さんを絶賛した。また、樹木さんとの共演について阿部さんは、「親子を演じるにあたり、最高の環境をいただいたと思っています。演技の合間に作品のことだけではなく、色々なお話をしてくださって、そういう時間を一緒に過ごすうちに、自然と親子の空気が生まれていきました。樹木さんは、もともとそれを考えて下さったのかな、とも思います。あと、樹木さんだからこそ言えるセリフと言うのがあり、本当に面白いんです。是枝監督が樹木さんにしか言えないセリフを書き、それを“バチーン!!”と演じられる樹木さんがいる。そういう場面が見られる現場は、本当に貴重な経験でした」と感嘆の声を上げる。真木さんも「なかなかご一緒できる機会もないので、現場で盗めるだけ盗んでやろうと思っていました(笑)。一言一句台本に忠実に演じていらっしゃるのに、樹木さんらしさがキャラクターに滲み出ているのがとても印象的で、改めて尊敬する女優さんだなと感じました」と語るなど、日本が誇る演技派女優に改めて魅了されたよう。一方、そんな樹木さんからは、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね。あの時代は憧れだった団地、70過ぎた婆さんにとってエレベーターのない団地の撮影はヨッコラショ。『僕は9才から28才までそこに生活してたんですよ!』撮影中、子ども時代を知ってる方々にすれちがう、我が団地の出世頭『コレエダ!』。わたしは忘れものしても、とりに戻らない。さてこの映画、まあまあなのか上出来なのか、蓋をあけてみるのが楽しみ」と独特の感性あふれる、樹木さんならではのコメントが到着している。数々の作品で活躍する名優たちが厚い信頼を置く是枝監督の最新作の続報に、引き続き注目していて。『海よりもまだ深く』は2016年5月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月25日リリー・フランキーと夏菜がMC務め、ジャンルや世代を超えたアーティストたちが、影響を受けた曲や思い出深い曲を魅力的なアレンジでカバーする「The Covers」。毎回豪華ゲストが登場する本番組の2月1日(月)の放送に、先日解散を発表したウエンツ瑛士と小池徹平からなる「WaT」が出演することが分かった。今回「WaT」は、下積み時代にストリートで歌っていた曲から、2人の思い出の1曲などを、楽曲を歌っていた当時の思いやエピソードとともに「WaT」ならではのハーモニーで披露する。演奏するカバー曲は堺正章の「さらば恋人」と、「はしだのりひことクライマックス」の「花嫁」。番組ならではのアコースティックなアレンジを施し、2人の歌声と小池さんが奏でるアコースティックギター・ハーモニカの音が重なり合い、とても温かな仕上がりになっているという。また、彼らの思いが詰まった最新曲も生演奏で披露!時に見つめ合いながら歌い、決意がぎゅっと詰まったパフォーマンスはファン必見だ。演奏後には、「これがやりたかったことだと実感できた」「心から楽しかった」と語った「WaT」の表情にも注目したい。トークでは、彼らのいまの率直な思いから今後への決意、そしてMCのリリーさんと“30代の男の生き方”についても赤裸々に告白。解散前の彼らの貴重なパフォーマンスとトークで、名曲がどのように生まれ変わるのか、楽しみだ。「WaT」が出演する「The Covers」は2月1日(月)23時15分からNHK BSプレミアムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日『レ・ミゼラブル』の巨匠トム・フーパーが監督を務め、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメインを主演に迎えた映画『リリーのすべて』の予告映像が公開された。本作は、エディ演じる風景画家のアイナーと、アリシア・ヴィキャンデル演じる妻ゲルダの愛を描いた感動のドラマだ。『リリーのすべて』予告映像映画は世界で初めて性適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づくドラマ。1928年、画家のアイナー(エディ)は、肖像画家の妻ゲルダ(アリシア)に女性モデルの代役を頼まれたことをきっかけに、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。やがてアイナーは“リリー”という名の女性として過ごす時間が増え、心と身体の不一致に苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく姿に戸惑いを隠せないが、いつしかリリーこそがアイナーの本質だと理解するようになる。予告編に描かれているのは、アイナーとゲルダの深い愛だ。ゲルダの絵のモデルとして初めて女性の姿になったアイナーの戸惑いとときめきから、次第に男性から女性へと変化していくアイナーの心。それでも決してアイナーから目をそらさずすべてを受け入れるゲルダの強い眼差しと言葉から、深い愛情が伝わってくる。命の危険を冒してでも性適合手術へと踏み切ったアイナーに“生きて欲しい”と願うゲルダの思いと、本当の自分に気づかせてくれたアイナーのゲルダへの愛と感謝から、すべてを超越した究極の愛の形を垣間見ることができる。エディが「これまでに読んだり、観たりしてきたどんなラブ・ストーリーとも違う。描かれているのは、“愛とは何か”ということ。それに、本当の自分になるための勇気についての物語でもある。“自分自身になる”というのは、すごく簡単なことのように聞こえるけれど、それはとても勇気がいることだ」とコメントしているように、本当の姿を受け入れ、味方でい続けてくれたゲルダがいたからこそ、アイナーは前例のない手術に挑む勇気が出たのかもしれない。性別や立場を超えて尊敬し、愛し合うふたりを描いた本作は、多くの人々の心を震わせることになるだろう。『リリーのすべて』2016年3月18日(金)全国公開
2015年12月03日世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話をエディ・レッドメイン主演で映画化する『リリーのすべて』。このほど、本作が第20回サテライト賞にて主要含む7部門にノミネートされたことが明らかとなった。1928年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる――。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞したトム・フーパーが監督を務め、命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻を描いた本作。キャストには、フーパー監督作『レ・ミゼラブル』にも出演し、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが主演を務め、『コードネーム U.N.C.L.E.』や、『ボーン』シリーズ新作のヒロインにも抜擢されたアリシア・ヴィキャンデルが妻・ゲルダ役を演じ、それぞれの熱演が既にアカデミー賞最有力との声も上がっている。このほど発表された第20回サテライト賞では、トム・フーパーの監督賞、エディ・レッドメインの主演男優賞、アリシア・ヴィキャンデルの助演女優賞をはじめ、脚色賞(ルシンダ・コクソン)、美術賞(イヴ・スチュワート)、衣装デザイン賞(パコ・デルガド)、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)の7部門にノミネート。アカデミー賞を前に、本作がどのような評価を得るのか大いに注目が集まりそうだ。『リリーのすべて』は2016年3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日俳優としても高い評価を受けるリリー・フランキーが、盲目の貝類学者役で15年ぶりの単独主演を務める『シェル・コレクター』。寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛など豪華キャストの出演で話題を集める本作の、美しくも妖しい魅力あふれる予告映像と、リリーさんのコメントが到着した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)。妻子と離れ、ひっそりと彼が暮らす沖縄の孤島に、一人の女性・いづみ(寺島しのぶ)が流れ着く。彼女が患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治療したことから、それを知った人々が続々と島に押し寄せるようになり、彼の静かな生活は一変。その中には自らの息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあって…。アメリカの作家アンソニー・ドーアの処女短編集で、「O・ヘンリー賞」を始めとする多くの賞を受賞した「シェル・コレクター/貝を集める人」を原作に、舞台を沖縄に移して新たに生まれ変わった本作。メガホンを取ったのは、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛された坪田義史監督だ。このたび解禁された予告編は、美しい沖縄の自然を背景に映し出しながらも、どこか不穏な空気を纏った、不思議な魅力あふれる映像となっている。心を閉ざした盲目の学者、島に突然現れた女、謎の奇病…。日々を淡々と送っていた主人公が人々の欲望に巻き込まれていく様子や独特の世界観には、恐ろしさすら感じ、つい引き込まれてしまう。『そして父になる』『凶悪』などの出演により、俳優としても確固たる地位を確立したリリーさんは「15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください」と語り、唯一無二の“坪田ワールド”作品への自信をのぞかせている。『シェル・コレクター』は2016年2月よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日小田急/京王線「下北沢駅」そばの商業施設「Recipe SHIMOKITA」に11月30日、新たな待ち合わせスポットとしてリリー・フランキー氏デザインのモニュメント「こいぬの木」が登場した。今回のモニュメントは、1日20万人以上(京王グループ発表)が利用する下北沢駅周辺に待ち合わせ場所がないことに着目したもの。若い頃に下北沢で過ごしたこともあるリリー・フランキー氏がモニュメントのコンセプトからデザインまでを手掛け、モニュメントの雲のイラスト部分は実際に制作現場に赴いてイメージし、手描きでデザインされている。11月30日の「こいぬの木」誕生に合わせて、下北沢駅及び周辺駅で「こいぬの木」ビジュアルを起用したプロモーションを行い、レシピシモキタ内のテナントでは数量限定で「こいぬの木」缶バッチを無料配布している。
2015年11月30日『るろうに剣心』の大友啓史がメガホンを取り、生田斗真が主演を務める『秘密 THE TOP SECRET』の追加キャストがこのほど解禁。松坂桃李、リリー・フランキー、椎名桔平らが出演することが明らかとなった。死んだ人間の脳をスキャンして、記憶を映像化するシステムが発明された。エリート集団・科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」が、最新鋭の捜査を始める。天才的な頭脳をもつ室長、薪剛の指揮のもと、第九に配属されたばかりの青木や捜査官達は、家族を惨殺し、死刑を執行された男の脳の捜査を開始する。ところが、モニターに映っていたのは、事件以来行方不明になっているその男の娘、絹子のナイフを持った姿だった。驚愕する青木たち捜査官。ただ、それは、これから起こる事件の序章に過ぎなかった――。最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から、”過去の記憶を映像化”できるMRIスキャナー用いた捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」の面々が、迷宮入りとなった猟奇事件を”死者の記憶”をたどり捜査を進めていく本作。既にキャストとして、天才的頭脳の持ち、心にトラウマを抱える第九の室長 ・薪剛役に生田さんをはじめ、第九の捜査官・青木一行役に岡田将生、法医第一研究室監察医・三好雪子役に栗山千明、そして映画オリジナルの役として、所轄署の刑事・眞鍋駿介役に大森南朋の配役が発表されていた。今回発表された追加キャストには、薪の大学時代からの親友で、薪とともに第九を立ち上げた鈴木克洋役に、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」や『劇場版MOZU』の松坂桃李、映画のオリジナルの役柄として、薪のトラウマを知る精神科医・斎藤純一郎役を、『恋人たち』が公開中のリリー・フランキー、そして家族を惨殺した罪で死刑囚となった露口浩一を『64-ロクヨン-』の公開が控える椎名桔平が演じる。さらに、第九捜査官として、冷静沈着で現実主義の今井孝史役に『ロマンス』の好演が話題を集めた大倉孝二、読唇術に長けた天地奈々子役に『知らない、ふたり』に出演の木南晴夏、室長薪を支える副室長・岡部靖文役に「コウノドリ」の平山祐介と、実力派俳優が脇を固めている。小栗旬を主演に迎え、巴亮介作原作のサイコスリラー「ミュージアム」の映画化を手がけることが報じられている大友監督。『るろうに剣心』に続き、人気漫画を豪華キャストと共に映像化する旗手として、さらなる注目を集めそうだ。<以下、コメント>■松坂桃李(鈴木克洋役)初めての大友組は血湧き肉躍る、まさにそんな現場でした。あっという間に過ぎて、終わる頃には「え!もう終わり?またやりたい!すぐやりたい!」と思ったほどです。濃厚で贅沢な時間が流れていました。大友監督は、とことん役者に寄り添い、やるときは徹底的にやる。そんな豪快で鋭い監督が僕は好きです。『秘密』という作品を通じて、大友監督と出会えてよかったと心から思っています。■椎名桔平(露口浩一役)大友監督とは初めてでしたが、以前からご一緒してみたいと思ってました。個性的な監督さんのイメージがあったので、ある意味ワンマンな現場を予想していたんですが、これが違った。驚くほど緻密に構成されたシーンを、その時々の柔軟性を伴いながら、そして、スタッフと俳優を楽しませながら次々に撮っていく。禁断のストーリー、近未来の世界と過去の脳内映像の対比、拘ったコスチューム、などなど興味が尽きない。公開が待ち遠しくて堪らない。■大友啓史監督この映画に登場する人物たちは皆、他人には決して明かせない「秘密」を心の奥底に抱えています。そしてそれは、綺麗ごとではない日々の生活を、等身大で生きる私たちの姿そのものです。表現力豊かな俳優たちが、その魅力を、愛しみ、楽しみながら演じてくれました。『秘密 THE TOP SECRET』、どうぞご期待ください。『秘密 THE TOP SECRET』は2016年8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優となったエディ・レッドメインが、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人を演じる『リリーのすべて』。この度、11月21日(現地時間)にロサンゼルスにて本作のプレミアイベントが行われ、主演のエディを始めとしたキャスト&スタッフ陣が登場した。1930年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた“女性”の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく…。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマークのリリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。全米公開に先駆けて開催されたプレミアに参加したのは、リリー・エルベを演じるエディ、その妻ゲルダを演じるアリシア・ヴィキャンデル、アンバー・ハード、そして本作のメガホンをとったトム・フーパー監督。エディは「グッチ(GUCCI)」のスーツで妻のハンナ・バグショーと共に登場。『ハリー・ポッター』スピンオフ主演も決まり、いま最も注目を集める俳優であるエディは、本作について「これまでに読んだり、観たりしてきたどんなラブ・ストーリーとも違う。これは、本当の自分になるための勇気についての物語でもある。“自分自身になる”というのは、すごく簡単なことのように聞こえるけれど、それはとても勇気がいることだ」と真摯にコメント。『レ・ミゼラブル』以来のタッグとなったフーパー監督についても「トム(・フーパー)と一緒に『レ・ミゼラブル』を撮影していて、文字通りバリケードの中で歌っていたとき、彼が『新しい脚本を貰った。何も言わず、ただ読んで感想を聞かせて欲しい』とだけ言って、この物語を渡してきた。とても美しく深い感動的なラブ・ストーリーで、できることならこの作品に関わりたいと思ったんだ。トランスジェンダー・コミュニティの方々にも出来る限り会いに行ったんだけれど、とても寛大に自分自身の経験を共有してくれた。僕がリリーという役をより忠実に演じるために必要なことだったから、とても素晴らしい経験だった。多くの友人も出来たし、幸運だったと思う」と喜びを語った。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のドレスで会場に登場したのは、『コードネーム U.N.C.L.E.』で注目を集めるハリウッドの“イットガール”アリシア。エディとの共演について「初めてエディと読み合わせをしたのは撮影の10か月前だった。彼はその段階で既に膨大な知識を持っていたわ。彼は演じるとき全てを役に捧げるの。恐れずに、演じたことのない役に挑戦しようと思わせてくれる。素晴らしい俳優とはそういうものなのだと思うわ」と称賛した。そして2人のよき友人を演じたアンバーは「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」のパンツスーツ姿で来場。夫ジョニ―・デップと手を繋ぎ、仲睦まじい様子を見せた。豪華キャストの登場に、世界中から集まったファンは大盛り上がりだった。『リリーのすべて』は2016年3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日立川談春の原作を映像化し、「嵐」の二宮和也とビートたけしが初共演することで注目を集める「赤めだか」。このたび、主人公・立川談春を演じる二宮さんと、立川談春本人が立川談志師匠の命日を翌日に控える11月20日(金)午前、談志師匠が眠る都内のお寺を訪問。ドラマの撮影終了報告を兼ねて献花を行ったことが明らかとなった。チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。談春役の二宮さん、不世出の天才・立川談志役にビートたけし、立川談春の弟弟子にあたる立川志らくに濱田岳、兄弟子・立川関西役に宮川大輔、立川談かん役に柄本時生、立川ダンボール役に新井浩文、立川談々役に北村有起哉などが決定している本作。さらに番組のナビゲーターを笑福亭鶴瓶、物語のナレーションを薬師丸ひろ子が務めることでも話題を呼んでいる。このたび談春さん本人と共に立川談志師匠が眠るお寺を訪れた二宮さんは、「本来は撮影に入る前に談志師匠にご挨拶に来たかったのですが、来ることが出来なかったのでそのお詫びと、無事撮影も終われたのでどこかで見て欲しいとお願いしました」と語り、談春さんは「(談志師匠が)ドラマを見ている姿が浮かびました。家族がドラマを見ている後ろで、『おもしろくねえなッ』とか言いながら、『これ談春?談春か?へぇ~』なんて言いつつも、きっと喜んでくれていると思います」と師匠を偲んだ。また同時に、立川志の輔役の香川照之、林修一役のリリー・フランキーほか、スペシャルゲストを含むオールキャストも発表に!すし屋の大将にさだまさし、魚問屋の店主には柳家喬太郎、さらには春風亭昇太、春風亭小朝、中村勘九郎、三遊亭円楽が本人役で登場することが決定。そして魚河岸の女将を坂井真紀、談春の両親を寺島進と岸本加世子が演じる。この“豪華すぎる”キャスト陣で、立川談志の生き様を中心にどのようなドラマを描き出すのか期待したい。<以下、コメント>■二宮和也談春さんは実際目の前にいらっしゃる方で、これからまだ歴史を作っていく方なので、実際演じるのは難しかったです。後でご本人に見られちゃいますし(笑)。本当にまだ世の中が分っていない、尖がっていた頃の少年時代から演じさせていただきました。今の談春さんはとても謙虚な方ですが、川の石が丸くなっていくように、ドラマに描かれているような時代を過ごして来たから…という部分を見ていただきたいと思います。本当にスゴイ人たちが1シーンでも1カットでも、「出番の長さじゃないよ」という心意気でたくさん集まってくださり、皆でワイワイ言いながら作り上げた作品なので、その辺りも楽しんでいただければと思います。■立川談春撮影ではニ宮さんの落語が素晴らしくてビックリしました。歌って踊れて、話の間(ま)も分かる人ですが、正直、落語は出来ないと思っていたんです。ところが一度もレクチャーしていないのにちゃんと出来ていた。これはプロの落語家がみたらすぐその凄さがわかると思います。ドラマでは自分の師匠を自分で決められる、ちょっと珍しい世界を生業として歩んだ落語家と、「落語家になりたい」という、若者ならではの情熱をぶつけられた大人たちがどうやってそれに立ち向かうか?という部分が見事に描かれていると思います。決して甘酸っぱい思い出ではないですが、是非ご覧になって下さい。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月21日『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督が、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインを主演に迎えた最新作『リリーのすべて』が来年3月18日(金)に公開されることが決定した。デンマークの風景画家アイナー・ヴェイナーと妻のドラマをじっくりと描いた感動作だ。その他の情報本作でレッドメイン演じるアイナーは妻ゲルダと暮らし、公私ともに充実した日々をおくっていたが、妻に頼まれて女性モデルの代役を務めたことを機に自身の内側に潜んでいた“女性”に気づく。それからアイナーは自身を“リリー”と名乗るようになり、ゲルダはリリーこそが真の姿なのだと思うようになる。本作は、デンマークで本当にあった実話を描いた作品で、世界で初めて性別適合手術を受けた人物の物語を主軸にしながら、様々な困難や悲しみ、偏見、自身の中の思い込みと迷いと向き合い、お互いの“本当の姿”を見つめようとした夫婦の心情を繊細なタッチで描き出していく。リリーを演じたレッドメインは『博士と彼女のセオリー』でオスカーを受賞した若き名優で、ゲルダを演じるアリシア・ヴィキャンデルは『ボーン』シリーズの新作にも出演が決まっている新星だ。本作は題材から完成前にはセンショーナルな作品だと紹介されることもあったが、映画はどんな時もお互いのことを想い、愛し続けるふたりのラブ・ストーリーになっているようだ。『リリーのすべて』2016年3月18日(金)全国公開
2015年11月19日俳優でシンガーソングライターの福山雅治(46)が、原田眞人監督および脚本の作品『盗写1/250秒』を原作とした映画『SCOOP!』(2016年秋公開)で主演を務めることが11日、発表された。本作は、芸能スキャンダルから社会事件までさまざまな"ネタ"を追いかける写真週刊誌カメラマンと記者の物語。46歳フリーカメラマンの福山演じる都城静(みやこのじょう・しずか)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしていたものの、現在は芸能スキャンダルを中心に追うパパラッチとなっている。週刊誌『SCOOP!』の新人記者とタッグを組むことになってスクープを獲得していくが、次第に大きな事件を追っていく様を描く。キャストには、2013年に公開され、第66回カンヌ国際映画祭審査員を受けた『そして父になる』以来の主演映画となる福山のほか、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーらが集結。『モテキ』(13年)や『バクマン。』(15年)、そして12月26日に公開を控える『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』を手掛ける大根仁監督がメガホンを取る。福山と大根監督がタッグを組むのは本作が初となる。カメラの腕は確かだが、ギャンブル好きで借金に追われる中年パパラッチ・静を演じる福山は、「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から」と喜びながら回顧。「盛りだくさんのエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中ですが、すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます。とても楽しく作品作りができている現場です」と語っている。一方の大根監督は「『SCOOP!』は、いつか絶対に撮りたいと、長年温めてきた企画」と告白。続けて、「『福山雅治主演で企画を出してほしい』と言われた時、真っ先に思い浮かんだのがこの作品でした」とも口にする。「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンタテイメント映画として成立させることができるのは福山雅治以外にはありえない」と太鼓判を押し、「これまで見たことのない映画、そしてこれまで見たことのない福山雅治をどうかご期待ください!」とアピールした。福山のほか、二階堂は『SCOOP!』編集部の新人記者・行川野火役を、吉田は編集部の女性副編集長・横川定子役を、滝藤は男性副編集長・馬場役を、リリー・フランキーは静の旧友で情報屋のチャラ源役を、それぞれ担当。10月12日にクランクインを迎えており、撮影は順調に進んでいるようで、福山は髪とヒゲを伸ばし、衣装をクランクインから着込んでなじませるなど、徹底した役作りで挑んでいるという。
2015年11月11日今年でデビュー25周年を迎え、アーティストとして役者としてますますその活躍に注目が集まる中、結婚発表でさらに世の視線を独り占めにした福山雅治が、新作映画『SCOOP!』にて、2013年公開『そして父になる』以来の主演を務めることが決定。『バクマン。』が大ヒット公開中の大根仁監督と初タッグを組み、週刊誌のパパラッチ役を演じることが明らかとなった。フリーカメラマンの都城静(46)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、現在は芸能スキャンダルを中心に追うパパラッチ。そんな彼が、写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者とタッグを組む中で、スクープを獲得していき、次第に大きな事件を追う事になる…。1985年に劇場公開された原田眞人監督・脚本作品『盗写1/250秒』を原作映画として、大根監督が自ら脚本も務め、芸能スキャンダルから社会事件まで様々なネタを追いかける写真週刊誌カメラマンと記者の物語を描く本作。大根監督といえば、映画『モテキ』で第35回日本アカデミー賞話題賞・優秀作品部門を受賞し、現在公開中の『バクマン。』でも観客動員120,8万人、興行収入15,6億円と大ヒットを記録するなど、いま最も勢いのある注目株だ。大根監督と本作で初タッグを組む福山さん。本作では、カメラの腕は確かではあるが、ギャンブル好きで、借金に追われる中年パパラッチ・都城静役を演じる。写真週刊誌「SCOOP!」編集部に在籍時代は数々のスクープを飛ばしていたが、いまはフリーランスで黄昏モードの中年カメラマンという役どころに対し、髪と髭を伸ばし、衣装をクランクイン前から着込んでなじませるなど、徹底した役作りで臨んでいるという。今回の主演について福山さんは「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から。盛り沢山のエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中ですが、すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます」と、早くも手応えあるコメントを寄せた。また共演者にも実力派が集結。「SCOOP!」編集部の新人記者・行川野火役に、『蜜のあわれ』『オオカミ少女と黒王子』と来年も主演作が目白押しの若手実力派女優・二階堂ふみ。編集部の女性副編集長・横川定子役に、『ビリギャル』『HERO』『心が叫びたがってるんだ。』と大ヒット作に立ち続けて出演した吉田羊。編集部の男性副編集長・馬場役に、「半沢直樹」『るろうに剣心』などでみせた味のある演技が魅力の滝藤賢一。そして、静の旧友で情報屋のチャラ源に、福山さんと親交の深いリリー・フランキーが配役。豪華キャストの共演も本作の見所のひとつといえそうだ。大根監督にとって、本作は長年温めてきた企画だそうで、「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンターテイメント映画として成立させることが出来るのは福山雅治以外にはありえない。これまで観たことのない映画、そしてこれまで観たことのない福山雅治をどうかご期待ください!!」と自信をみせた。『SCOOP!』は2016年、秋より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月11日福山雅治が大根仁監督の新作『SCOOP!』で主演を務めることが明らかになった。原田眞人監督の映画『盗写 1/250秒』を原作にした写真週刊誌カメラマンと記者の物語で、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーらが共演する。公開は2016年秋。その他の情報福山の役どころは、カメラマンとしての腕は確かだが、ギャンブル好きで、借金に追われる中年パパラッチの都城静役。かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、現在は芸能スキャンダルを中心にフリーで活動している。そんな彼が、かつて在籍していた写真週刊誌SCOOP!の新人記者とタッグを組み、スクープを獲得していく中で、次第に大きな事件を追う事になる。二階堂はSCOOP!編集部の新人記者・行川野火役。吉田は、編集部の副編集長・横川定子役。滝藤は副編集長・馬場役。リリーは静(福山)の旧友で、情報屋のチャラ源を演じる。本作は、10月12日にクランクインを迎えており、11月まで関東近郊でロケを行う。福山は髪と髭を伸ばし、衣装をクランクイン前から着込んでなじませるなど、徹底した役作りで本作に挑んでいるという。福山は「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から。盛り沢山のエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中です」と報告しており、「すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます。とても楽しく作品作りができている現場です。ご期待ください!」とコメント。大根監督は「『モテキ』『バクマン。』に続く、僕のメジャー映画3作目となる『SCOOP!』は、いつか絶対に撮りたいと、長年温めてきた企画です。『福山雅治主演で企画を出して欲しい』と言われた時、まっさきに思い浮かんだのがこの作品でした」と話し、「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンタテイメント映画として成立させることが出来るのは福山雅治以外にはありえない。これまで観たことのない映画、そしてこれまで観たことのない福山雅治をどうかご期待ください!!」と語っている。『SCOOP!』2016年秋 全国東宝系ロードショー
2015年11月11日スカパー!では、今年で13回目を数える「STOP!AIDS」をテーマにしたチャリティーイベント『24時間テレビ エロは地球を救う! 2015』を12月5日(土)から6日(日)にかけ開催する。目玉はイベント名物「おっぱい募金」。これは、可愛い「おっぱい募金ガール」のおっぱいをモミモミすることで「STOP! AIDS」啓蒙活動に賛同出来る、世界でも例を見ないイベントだ。ちなみに昨年は延べ5,845人もの人が参加。また、チャリティーTシャツのデザインは4年連続でリリー・フランキー氏が手がけている。なお、BSスカパー!では12月5日(土)22時から深夜2時まで『24時間テレビ エロは地球を救う! 2015~スカパー! アダルト大賞 開幕スペシャル~(仮)』と題したスペシャル番組を生放送。来年3月に開催が決定した「スカパー! アダルト大賞2016」ノミネート女優によるトークやセクシーゲームなどの企画をおくる。
2015年11月06日福山雅治や西島秀俊ら電撃結婚をした“常連”を退け、先日「結婚したい芸能人」ランキング1位を獲得した福士蒼汰。福士さん主演のドラマ「恋仲」で幅広い世代にブレイクし、映画・ドラマ・CMなどで話題の野村周平、さらにau「三太郎」の人気CMシリーズに“鬼ちゃん”として参戦を果たした菅田将暉。実は、いま引く手あまたに大活躍中の彼らはみな、そろって今年22才を迎える同じ1993年生まれ!以前、松坂桃李や東出昌大、佐藤健、三浦翔平、濱田岳といった映画・ドラマで主演を張る若手人気俳優や、「ONE OK ROCK」のTaka、メジャーリーガーの田中将大投手、サッカー日本代表の内田篤人選手などが同じ“88年生まれ”であることがメディアで取り上げられ、“奇跡の世代”とも称されていたが、そんな彼らに継ぐ、イケメンぞろいの“93年生まれ”に迫った。まず、『図書館戦争 THE LAST MISSION』も大ヒット中の福士さんとは月9ドラマ「恋仲」で恋敵を演じ、『ビリギャル』『愛を積むひと』などで印象的な演技を披露した野村さんは、紛れもなく今年のブレイク男子の1人。11月は、「世にも奇妙な物語25周年記念!秋の2週連続SP~傑作復活編・映画監督編~」の「あなたが好きな『奇妙』作品」の人気投票1位に輝いた「イマキヨさん」で本番組初主演を務めるほか、今後も『ライチ☆光クラブ』や『ちはやふる』『森山中教習所』などが控えている。一見クールに見えても、実はアツい情熱と繊細さを秘めた青年を演じさせたら天下一品。新CMで見せる素朴さも見逃せない。また、注目を浴びた『共喰い』『そこのみにて光輝く』以降も『暗殺教室』『明烏 あけがらす』『ピース オブ ケイク』と話題作に次々出演し、シリアスな文芸作品からコメディまで、若きカメレオン俳優ともいえるほどの活躍を見せている菅田さん。「三太郎」CMでは、「桃太郎と友だち、5人の子持ちでイクメン」という驚きの設定で、今後の展開の鍵を握る(!?)超カルい“鬼ちゃん”として大人気CMをいっそう盛り上げている。今後も、池松壮亮、中条あやみと共演する『セトウツミ』、「NEWS」加藤シゲアキの処女小説の実写化『ピンクとグレー』など注目作が続く。さらに、可愛らしい子役時代から活躍している神木隆之介も、彼らと同い年。佐藤さんと共演した『バクマン。』が大ヒット中だが、その完成イベントでは“珍行動”を見せたり、描いた似顔絵をリリー・フランキーに「情緒不安定」と評されたりと、最近はいじられキャラ化!?現在放送中の錦戸亮主演の金曜深夜ドラマ「サムライせんせい」では、まるで“現代っ子”のような坂本龍馬がハマリ役と言われている。長瀬智也と実に小学3年以来の共演となるクドカンワールド全開『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』でも、「なんかこいつ、地獄に落ちそうって、観る人をイラつかせるキャラクター」と語る超ド級のウザキャラというだけに、さらなる変貌と新境地を期待させている。そして、ジャニーズ勢でも“93年”生まれは数多く、生田斗真主演『グラスホッパー』で好演を見せる「Hey! Say! JUMP」の山田涼介も、その1人。ふだんの“キラキラ王子”を完全に封印し、驚異的な身体能力を持つナイフ使いの孤高の若き殺し屋「蝉」役に徹している姿は必見。また、同じく「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔は、菅田さん共演『ピンクとグレー』で謎の死をとげる人気俳優の白木蓮吾を熱演し、映画初主演を果たす。死を選んだトップスターを演じる中島さんと、その幼なじみで売れない俳優を演じる菅田さんはまるでコインの表と裏のようでもあり、「お互いをリスペクトし合っている」「いつもベタベタしている」(行定勲監督)というように、その“化学反応”には要注目。同じく知念侑李は、佐々木蔵之介主演の大ヒット作の続編『超高速!参勤交代 リターンズ 』に、湯長谷藩士・鈴木吉之丞で再び参加。前作ではふんどし姿も披露していただけに、今回も期待が持てるかも!?そのほか、“ドS”男子『黒崎くんの言いなりになんてならない』が控える「Sexy Zone」中島健人、「サムライせんせい」で神木さんと共演中の「ジャニーズWEST」の藤井流星も、93年生まれ。ほかにも、福士さんの“盟友”で『orange』に出演する竜星涼や『ピンクとグレー』『さらば あぶない刑事』の入江甚儀、元「仮面ライダードライブ」の竹内涼真、「EXILE」兼「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の白濱亜嵐と、錚々たるメンツばかり。彼らのこれからの活躍が、日本のエンタメをますます盛り上げてくれるに違いない。(text:cinemacafe.net)
2015年11月06日モデルのリリー・オルドリッジ(29)が、今年のヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーに130万ポンド(約2億4,000万円)のブラをつけて登場することとなった。同ブランドのランウェイショーでは、毎回高価で超豪華な「ファンタジーブラ」の披露が目玉の1つとなっており、誰が身に着けるか注目されるが、今年のジュエリーメーカーのスイス・ムアワッドによる約6,500個の宝石がちりばめられたブラをつけるモデルに、見事リリーが選ばれた。そんな大役を与えられたリリーは「怖くなんかないわ。かなり楽しみにしているし、ただランウェイに登場すること、ブラをつけること、その瞬間のことをただ心配しているだけよ。ファンタジーブラをつけた経験がある何人かのモデルの子たちは『その瞬間を楽しんで』って言ってくれたわ。本当に特別な経験だし、かなりワクワクしているわ」とPEOPLE.comにコメントしている。4カ月前にこの役目を担うことを告げられていたリリーは、キングス・オブ・レオンとして活躍する夫カレブ・フォロウィルだけにこのニュースを伝えることを許されたようで、「カレブは本当に誇りに思ってくれたし、興奮していたわ。花を贈ってくれたのよ」と夫が喜んでくれた様子も語った。このファンタジーブラのモデルには、過去にアレッサンドラ・アンブロシオも選ばれたことがあり、リリーにとっては今回が初めてとなる。12月8日にニューヨークで行われるヴィクトリアズ・シークレットのショーでは、セレーナ・ゴメス、ザ・ウィークエンドがパフォーマンスすることが決定しており、アレッサンドラをはじめ、アドリアナ・リマ、ベハティ・プリンスルー、キャンディス・スワンポールらおなじみのエンジェルたちも登場する予定だ。(C)BANG Media International
2015年11月05日日本を代表する女優のひとり、上野樹里さんと、韓国の人気グループBIGBANGのメンバーであり、映画俳優としても活躍するT.O.P from BIGBANGチェ・スンヒョンさん。日韓の実力派俳優2人がW主演するドラマが世界同時公開され、日本では映像配信サービスdTVだけで観られることに。「東京とソウルで暮らす見知らぬ男女が、ある時スマホに偶然送られてきたメッセージをきっかけに出会うというラブストーリー。LINEのやりとりでお互いが影響されて成長していくさまが面白い、とてもピュアでチャーミングな物語です」上野さんが演じるのは、初恋の人と別れて以来、スランプ状態にある駆け出しの女優・ハルカ。昔の恋を忘れられず、既読のつかないLINEにメッセージを送り続ける。「ハルカは一見どこにでもいそうな、普通の女の子。過去の恋を引きずっているけれど、それをまわりにも言わずに愛想笑いしちゃうような…。そんなハルカがウヒョン(チェ・スンヒョン)との出会いによって変わっていくさまを、ごく自然な流れで見せたいと思って。決して熱すぎもなく、甘すぎもなく。全部のストーリーが違和感のない形で、見る人の心にスッと入り込んでいくような作品を目指しました」ドラマのクランクインは今年の6月。それから約1か月にわたり、日本と韓国の両方で撮影が行われた。上野さんの中で、特に印象に残っているシーンとは?「印象的というか、家でゴロゴロしながらLINEを打っているシーンが多かったですね(笑)。それもすごく等身大という感じがします。その中で、例えば相手のメッセージを見て思わずニヤけちゃったり、ボロボロ泣いたり、時には踊っちゃったり。ハルカのいろいろな感情をナチュラルに表現できたのは、自分自身があまり気負わずに、肩の力を抜いて現場にいられたからだと思います」今回演出を務めたのは、CM界の“神の手”とも呼ばれるパク・ミョンチョン監督と、短編映画・CM監督として有名なユ・デオル監督。新進気鋭の2人のクリエイターがつくりだす映像美も見どころの一つ。「もともとクリエイティブな仕事をしている人たちが本格的なドラマに挑戦するとあって、『あんなことをやってみたい』『こんなことをしたい』というアイデアが現場でも次々と生まれていきました。例えば、画面を2分割したり、倍速で撮った映像を使ったり、照明を水でつくったり。作り手がこんなにもパッションを持てるんだということにも驚いたし、それを肯定できる映像の圧倒的な説得力にも刺激を受けました」今年の夏には韓国映画『ビューティー・インサイド』にも出演した上野さん。2度にわたる海外での経験から、改めて実感したことがある。「日本人も、韓国人も、流れる感情を表現するには、国境は関係ないということ。たとえ一人の女性の涙でも、その瞬間の感情はパーソナルに訴えかけるものだから。そういう意味でも、ハルカの存在に多くの人が親近感を持ってくれたら嬉しいです」◇うえの・じゅり ’86年5月25日生まれ。兵庫県出身。2年ぶりに主演を務める映画『お父さんと伊藤さん』が来年公開予定。リリー・フランキーさんと20歳差のカップルを演じる。タートルネック¥32,000キュロット¥30,000(共にNATIVE VILLAGE TEL:03・5422・8044)◇上野樹里とチェ・スンヒョンがW主演する注目ドラマ『シークレット・メッセージ』。世界同時公開のグローバルプロジェクトを、国内最大の作品数を誇る映像配信サービス「dTV」が日本独占配信中。※『anan』2015年11月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子文・瀬尾麻美
2015年11月04日第28回東京国際映画祭は10月31日に、メイン会場であるTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたクロージングセレモニーで各賞を発表し、閉幕した。コンペティション部門ではブラジル映画『ニーゼ』(ホベルト・ベリネール監督)が最高賞にあたる東京グランプリを受賞。出演者のグロリア・ピレスが最優秀女優賞を獲得し、2冠を達成した。今年は『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』『FOUJITA』『さようなら』の日本映画3本がコンペティション部門に出品されたが、いずれも受賞は逃した。受賞式の模様/受賞作品『ニーゼ』は非人道的なショック療法が横行する精神病院に着任した女医のニーゼが、男社会の厚い壁を前に、ユング理論を実践した芸術療法で改革を進めようとする姿を描いた、実在のヒューマンドラマ。ドキュメンタリー作家として知られ、本作が2本目の劇映画となったベリネール監督は、「脚本の執筆を含めると、完成までに13年もの歳月がかかりました。主人公のニーゼという偉大な革命家は、あまり知られておらず、それだけに彼女の存在を世に知らしめることが私の責務でした」とトロフィーを手に、感無量の面持ちだった。コンペティション部門の審査委員長を務めたブライアン・シンガー監督は、「実話であれ、フィクションであれ、観客が『これは本物だ』と思えることが大切。『ニーゼ』もそんな作品であり、生きる上での寂しさやユーモア、そして勝利を描いている。満場一致で決まった」と選出理由を説明。また、ニーゼ役で最優秀女優賞に輝いたクロリア・ペレスについては、「審議を始めて、5分で決まった」と明かした。ペレスは子役から40年以上のキャリアを誇る、ブラジルを代表する女優のひとり。クロージングセレモニーでは各賞の発表に加えて、今年新設された『ARIGATO(ありがとう)賞』授賞式が行われ、映画界への目覚ましい貢献者として樹木希林、日野晃博、広瀬すず、細田守、リリー・フランキーが同賞を受賞。クロージング作品として、佐藤浩市と本田翼が共演する『起終点駅 ターミナル』(篠原哲雄監督)が公式上映された。第28回東京国際映画祭の主な受賞結東京グランプリ:『ニーゼ』(ホベルト・ベリネール監督)最優秀監督賞:ムスタファ・カラ監督(『カランダールの雪』)審査員特別賞:『スリー・オブ・アス』(ケイロン監督)最優秀女優賞:グロリア・ピレス(『ニーゼ』)最優秀男優賞:ローラン・モラー&ルイス・ホフマン(『地雷と少年兵』)最優秀芸術貢献賞:『家族の映画』(オルモ・オメルズ監督)観客賞:『神様の思し召し』(エドアルド・ファルコーネ監督)WOWOW賞:『カランダールの雪』(ムスタファ・カラ監督)アジアの未来作品賞:『孤島の葬列』(監督:ピムパカー・トーウィラ監督)日本映画スプラッシュ作品賞:『ケンとカズ』(小路紘史監督)取材・文・写真:内田 涼
2015年10月31日第28回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが31日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、今年新設された"ARIGATO(ありがとう)賞"を受賞した女優の樹木希林、広瀬すず、俳優のリリー・フランキー、アニメーション映画監督の細田守監督、レベルファイブの日野晃博社長が表彰された。"ARIGATO(ありがとう)賞"は、映画界に貢献している人たちに「ありがとう」の意を伝える賞。トロフィーを受け取った広瀬は「日本でこのような賞をもらうのは初めてなので、少し気恥ずかしい」と照れつつ、「この恩を…支えてくださったたくさんの方に感謝の気持ちを込めて、一生懸命頑張りたい」と飛躍を誓った。樹木は「昨日、高齢者のための免許証取得の事前の講習会に、3時間行って参りました。年をとるということは大変なことだと思います」と笑わせ、「にも関わらず、人さまから『ありがとう』などと言ってもらえる…いえいえ、こちらこそありがとうございます!」と感謝。リリー・フランキーは「映画の世界から『ありがとう』と言われるほど、樹木さんのように長く貢献したわけでもなく、なぜ僕がいただけたのかわからない」と謙遜し、「どっちかというと、広瀬すず枠としてさわやかな風を吹かせたと思っています」と笑いを誘った。また、細田監督は「いつもスタッフやキャストに『この作品に参加してくれてありがとう』、『いい絵を描いてくれてありがとう』などと言っていますが、本日は『ありがとう』と逆に声をかけられた感じがします」と喜び、日野社長は「映画業界でいただけるような賞をいただくというのは光栄なこと。これからも家族みんなで楽しめるものを作り続けるということを心がけてやっていきたい。映画も作り、いろんなコンテンツをやっていきたい」と語った。なお、樹木は長年にわたり数々の映画に出演してきた功績をたたえられ、広瀬は今後の映画界になくてはならない存在になるという期待を込めて選出、リリー・フランキーはさまざまなジャンルでの活躍や話題作に多数出演していることから選ばれた。そして、細田守監督は『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などの大ヒットアニメ映画を生み出した功績を評価され、レベルファイブの日野社長は『妖怪ウォッチ』シリーズの劇場版で映画界に一大旋風を巻き起こしたとして選出された。
2015年10月31日第28回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが31日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、最高賞である東京グランプリにブラジル映画の『ニーゼ』が輝いた。東京グランプリの発表は、審査委員長を務めたブライアン・シンガー監督が担当。「作品がファンタジーであろうと実話に基づくものであろうと、見た観客が本当だと思うことがとても大事。今回のこの作品はその要素が全部含まれた」と説明した後、『ニーゼ』と発表した。『ニーゼ』は、リオデジャネイロ郊外の精神病院に着任した女医ニーゼ・ダ・シルヴェイラの苦闘を描いた実話。ステージに登壇し、トロフィーや表彰状、麒麟像を受け取ったホベルト・ベリネール監督は「13年間をこの映画にささげてきました。脚本を書き直し書き直し作りました」と明かし、「ニーゼ・ダ・シルヴェイラは非常に重要な人物で偉大な革命家ですが、彼女を知っている人は少ない。彼女を世界に紹介したいという気持ちが強かったので、これだけ長い時間がかかってしまいました」と語った。また、「病院の精神科の患者たちと5、6カ月一緒に過ごし、彼らは撮影にも参加し、スタッフにもなりキャストの一員にもなった。その体験が私たちの人生を変えました」と話し「それは映画の中に全部出ています。見ていただけたら、いろいろ感じとっていただけると思います」と自信。再び「サンキュー!」とトロフィーを掲げて喜ぶ監督に、大きな拍手が送られた。なお、最優秀女優賞も『ニーゼ』のグロリア・ピレスが受賞し、二冠を達成した。すべての賞の発表後、ブライアン・シンガー監督は「グランプリに『ニーゼ』が満場一致で決まったことは個人的にうれしかった。実は身体障害者の子供、精神にも異常のある子供たちのバスドライバーをした経験があり、そういう意味でも心を打つ作品になった」と感慨深げにコメント。「最終的に和やかに最終決断を下すまでは、かなりいろんな意見がありました」と選考過程を振り返り、「みんなと一緒に映画を見て、ランチを共にし、この舞台でこの友人たちとすばらしい仕事ができた」と達成感に満ちた表情を見せた。今年のコンペティション部門には、86の国と地域の応募の中から選ばれた16作品が参加。日本からは、竹内結子主演『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』、オダギリジョー主演『FOUJITA』、ブライアリー・ロング主演『さようなら』の3作品がノミネートされていたが、受賞はならなかった。第28回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者【コンペティション部門】東京グランプリ:『ニーゼ』審査員特別賞:『スリー・オブ・アス』最優秀監督賞:ムスタファ・カラ(『カランダールの雪』)最優秀女優賞:グロリア・ピレス(『ニーゼ』)最優秀男優賞:ローラン・モラー/ルイス・ホフマン(『地雷と少年兵』)最優秀芸術貢献賞:『家族の映画』観客賞:『神様の思し召し』WOWOW賞:『カランダールの雪』【アジアの未来】作品賞:『孤島の葬列』国際交流基金アジアセンター 特別賞:『告別』【日本映画スプラッシュ】作品賞:『ケンとカズ』【ARIGATO(ありがとう)賞】樹木希林、広瀬すず、リリー・フランキー、細田守、日野晃博【SAMURAI(サムライ)賞】山田洋次監督、ジョン・ウー監督
2015年10月31日佐藤健×神木隆之介のW主演作『バクマン。』が、興行収入13億円、動員数100万人を突破する大ヒットを記録した。高い絵の才能を持つ、真城最高(サイコー)。巧みな物語を書く、高木秋人(シュージン)。クラスメイトの亜豆美保(アズキ)への恋心をきっかけに、二人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの頂きを目指す。編集者・服部に見いだされた最高と秋人。次々と生み出されていく漫画。だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部。新進気鋭のライバルたち。そして突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才漫画家・新妻エイジ。果たして二人はジャンプの頂点に立つことができるのか――。「DEATH NOTE」を手がけた大場つぐみ×小畑健のコンビによる累計1,500万部のヒット漫画を映画化した本作。主演の佐藤さん、神木さんに加え、染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキーら豪華キャストの出演が大きな話題を集めている。そしてこのほど、10月3日(土)の公開から25日を経て興行収入が13億円を突破!動員数も100万人を超え、土日前週比80%以上を記録している。監督を務めた大根仁は、自身のTwitterにて「公開以来順調に?1~2~3~4位。でもほんとここからがしつこいんだ、オレの映画は」とツイート。他作品の公開が続く中、粘り強い興行でどこまで結果を伸ばすのか、大いに期待が高まる。『バクマン。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月29日放送作家の鈴木おさむさんと森三中の大島美幸さんといえば、おしどり夫婦で有名。昨年大島さんが妊活休業を宣言、今年6月に長男が誕生したことも話題に。その日々を綴った『妊活ダイアリー Fromブス恋』は、夫の視点から妊活や妊娠・出産を綴った興味深い一冊。「2012年くらいに大島が妊活のために休業したいと言いだして。それまでに2回流産していたので、僕もすぐ賛成しました」大島さんは‘13年の『24時間テレビ』のマラソン完走と‘14年公開の主演映画『福福荘の福ちゃん』の撮影をやり遂げて休業。子宮筋腫の手術や、夫の精子検査など、妊活の様子が具体的に綴られる。「妊活については知らないことだらけで、男の人はもっと勉強しないと、と思いました。いざ足を踏み入れてみると、自分の体を知ることにもなるし、とても面白かったですね」妊活休業するにあたっては、あらためて周囲の人々の温かさに支えられていることを実感したという。「2度目に流産した直後で肉体的にも辛かった時でも、大島は海外ロケに行ったんです。スタッフがその姿を覚えていて、休業したいと相談したら“タイミングをみて休んで子どもを作ってほしいと思っていた”と、快く送り出してくれたんです」一方、おさむさんのブログには、見知らぬ人からの辛辣な意見が寄せられることもある。「妻の名前のタトゥーをいれたとブログに書いた時、思いのほか反発的なコメントがたくさん来て、正直ヘコんだんです。その時リリー・フランキーさんが“とりかえしのつかないことは美しいですよ”と言ってくれて、それで立ち直ることができました」その後もおさむさんは発信し続けている。この本も、その活動のひとつだといえる。「書かなくてもいいのに、と言う人もいるけれど、待ってくれている人もいる。特に妊活については、僕たちの話を知ったのがきっかけで子どもを作ろうと思った人が一人でもいるなら、10万人に批判されてもいいんです。新しい命が生まれるきっかけになるなんてすごいことだから」妻、知人たち、そして読者への愛と敬意を感じる一冊。女性はもちろん、男性にもおすすめしたい。◇交際0日で入籍、結婚13年目になる今年、子どもを授かったお二人のエピソードを綴る。人に対して誠実な夫婦の姿にジワリときます。マガジンハウス 1200円◇すずき・おさむ 放送作家。1972年生まれ。ドラマや映画の脚本や舞台の作・演出、ラジオのパーソナリティなど多方面で活躍。現在は育休ならぬ“父勉”のため、テレビの放送作家業はお休み中。※『anan』2015年10月28日号より。写真・岡本あゆみ(鈴木さん) 加藤 淳(本) インタビュー、文・瀧井朝世
2015年10月27日6月にミニアルバム、11月にシングルというリリースラッシュを迎えた2015年のa flood of circleですが、年末に超・名曲をリリースすることになりました。それがシングル『花』。ライブにおけるギタリストがころころ変わるという不測の事態が生じながらも、正統派ロックンロールの継承者としては転がり続けている彼らですが、転がりながらどんどん存在感を増していることを証明しているのが、この『花』という曲です。この曲は、ソングライティングを手掛ける佐々木亮介さんの自伝的内容ですが、ただの自伝では終わらず、未来への決意表明が織り込まれることでリスナーの共感性を高めています。間違いなくafoc史上最高にロックンロールしている作品……それは歌詞の面ではなく、サウンドメイキングにも現れていて、珍しく転調を使いながらも、afoc流様式美にしてしまう力量はさすがです。リリース情報:『花/a flood of circle』(2015.11.4発売/¥1200(tax out)/TECI381)※初回限定盤(¥2000(tax out)/TECI380/DVD付)も同時発売
2015年10月27日