2024年3月度ギャラクシー賞月間賞が22日、発表され、3月30日放送の『NHKスペシャル未解決事件File.10下山事件 第1部 第2部』が受賞した。1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。その後、無残な轢死体(れきしたい)で発見された。検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。NHKではドラマとドキュメンタリーの2本シリーズで、いまなお続く「日本の闇」に新たな光をあてる。受賞理由について「『戦後史最大の謎』とされる下山事件。番組は、知られざる捜査の内幕を綴った極秘資料と膨大な数の検察捜査記録を入手、第1部はドラマ、第2部はドキュメンタリーでその謎に挑んだ。緻密な調査に裏付けられた重厚かつ緊張感のあるストーリーと、東京地検の布施検事を演じた森山未來の凄みある演技に釘付けになった」と紹介している。
2024年04月22日作品を彩る生演奏は 大河ドラマの音楽を手掛ける竜馬四重奏・国内外で活躍する和琴演奏 高谷秀司特定非営利活動法人文化芸術教育支援センター『下山~親鸞の覚悟~』が2022年8月17日 (水) ~2022年8月21日 (日)に中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Twitter(@NPOshinran2022) 「コロナ禍の世に、戦火の世に、魂を救う 親鸞聖人再来!」■企画にあたってコロナ禍の世の中は、全ての価値観を覆した。日常が非日常となり、当たり前が当たり前でなくなった。「恐怖」「不安」「絶望」様々な負の感情が心を支配し、不安な日常を送る中で今、必要な事、それは既成概念を打ち破り非常識を常識と考える力であり実行力である。まずは自分自身の殻を破ることが大切だ。但し、その行動の原動力となるいつの世も変わらない「人を愛する心」を決して忘れてはならないのは言うまでもない。演劇人として今なにを伝えるべきなのか。それを考えた時に「親鸞聖人」の名前が浮かんだ。今こそ個々の意識改革が必要である!◼物語は戒律とは 法とは 掟とは 絆とはなにか、その間で葛藤する親鸞が全てを打ち砕き、人を愛する心とともに真実を見い出す物語。【あらすじ】時は戦国の世、9歳の時に出家をした親鸞はもはや 20 年の年月が過ぎていた。親鸞は「法華経」の厳しい修行に打ち込んでいたが、払っても払ってもどうにもならぬ煩悩と後生暗い心に泣いていた。そんなある日、親鸞は一人の女と出会った。そして、女が訴える「仏教の女性差別」の問いに返す言葉がなかった。修行に苦しみながらも心の解決がつかぬ親鸞の魂は揺さぶられた。それにもまして親鸞は出会った女に恋をしてしまったのだ。煩悩に汚れた自分自身を親鸞は許せなかった。日々、父母の幻想を見ては苦しみ、魑魅魍魎の輩たちに苦しめられた。自分の心の醜さに失望する中、寺ではにわか坊主となった平家の落ち武者たちが遊女と戯れる日々が続いていた。男も女も入り乱れ酒池肉林の世界である。親鸞の頭に浮かぶのは出会った女の事ばかりだった。もがき苦しむ中に一つの光があった。「法然」との出会いである。自分の修行が間違いと悟った親鸞は煩悩から解放され、真実の仏の道に進んでいくのだった。この物語により人は「自分自身の「心」のあり方を見つめ直す。劇中に流れる迫力の生演奏<竜馬四重奏を率いる「竜馬」>日本全国・世界各国に希望の音を届けるヴァイオリニスト。大河ドラマ『龍馬伝』『天地人』や、映画『三丁目の夕日』など300本以上の映像作品の演奏に携わり、ドラマや映画・CMに出演。槇原敬之・松田聖子などのアーティストの全国ツアーや劇団四季・宮本亜門のミュージカルに参加後、オリジナル曲を中心としたアーティスト活動に転身し、2021年までに国内外2000公演以上を行う。作曲家として数々のイベント・CM・舞台・ファッションショーを手掛け、テレビ番組のテーマソングにも起用されている。自身が作曲した『YAMATO』は野球日本代表侍JAPANの応援歌にもなっている。プロデューサーとしては竜馬四重奏の立ち上げや、フェス・イベント・街おこし・各業界と連携を取り、社会貢献活動家としてもNPO法人の理事長を務めながら、東日本大震災・ミャンマー孤児・熊本地震・首里城再建などにも尽力している。竜馬四重奏として2016年にポニーキャニオンからメジャーデビュー皇族に向けての御前演奏や、パラリンピック前夜祭にも出演。アメリカ・スペイン・イギリス・フランス・スイス・ハンガリーや東南アジア諸国でライブを行い、世界的にも評価を得ている。<和琴演奏者 高谷秀司>【経歴】1977 年 大学在学時より新しい音楽の可能性を開拓。1985 年 渡米。ラリー・カールトン、デューク・ジョーダンらと共演。1998 年 テレビ東京「D-LIVE」のオープニング曲とエンディング曲を作曲・プロデュース。2002 年 マサ大家とソウルメイツを結成し、その後ヨーロッパツアーやアメリカツアーを経て、ジャンジャック・ミルトゥー、ポール・ブラウンらと共演。2004 年 兵庫県尼崎市で開催されたワールドピースベル設置記念「高谷秀司・木村弓・米良美一ジョイントコンサート」をプロデュース。 そして、同年初めてディズニーランド・クラブ・イクスピアリにて初めて山本邦山と共演。2006 年 シドニーオペラハウスで開催された外務省の日豪交流記念「ジャパンフェスティバル」にて、四季をテーマにした組曲「日本の四季」を公演。2006 年 山本邦山とのジョイントで、八ヶ岳高原音楽堂 滋賀県民創造館において組曲「日本の四季」を公演。2007 年 山本邦山を迎えて大吟醸を結成し、同タイトルのアルバムをリリース。2008 年 東京藝術大学 120 周年記念「ジャズ in 藝大」に出演2009 年 普門寺本堂『大吟醸』コンサート、文化庁主催大多喜城ドン・ロドリゴコンサート2010 年 六本木ハイチチャリティコンサート、オーストラリア文化交流ツアー2014 年 伝説の和楽器イベント、Japanese Lounge Night に出演2021 年 ホキ徳田のヤミーミュージックリバイバル2022 年 『命の輝く特別授業~辰巳満次郎の描く新作能劇~「惻隠の情」』2022 年 環境芸術陽光会主催 熊本被災地支援行事~環境芸術祭~企画・脚本・演出プロフィール<演出 山本タク >山口県出身。映画や舞台や小説、イベントの脚本、構成、演出を手がける。自身も役者として参加したエジンバラフェスティバル(2004)で最高峰の 5 星を獲得し、ドラゴンクエストシリーズ「テリーの大冒険」の脚本家佐々木智広の戯曲に、東海テレビ開局 50 周年 記念作品「花衣夢衣」(昼ドラ)主演の尾崎姉妹を起用した「モルヒネと海」で演出家デビュー。大河ドラマ誘致推進協議会、京都フラワーツーリズムによる地域振興の企画、短編小説「ガラシャ物語」シリーズの中の一つ、『水面に映るおもかげの花』を執筆。電子書籍化され、Kindle から電子出版中である。作品作りにおいては、年代や国境を越えた人間の根本にある二律背反や愚かさをコミカル且つリアルに描き出すことを大切にしている。近年は立教大学異文化コ ミュニケーション学科一年基礎演習(必修)のコーチングリーダー(2010~2013)や、ワタナベ エンターテイメントカレッジ表現基礎、映像演技(必修)の講師(2010~)など、演技コーチング から演劇によるコミュニケーション能力の向上の活動などにも力を入れている。<企画・脚本 松本京>NPO 法人文化芸術教育支援センター理事長 一般社団法人 日本シナリオ技能検定協会 代表理事、 株式会社 JAPAN BEST TV 株式会社・株式会社 Zubits Japan の取締役社長を務める。また、株式会社シナリオセンター、日本芸術専門学校、シナラボ にてシナリオを教えている。作家、役者を中心とした NPO 法人の理事長として地域活性と交流に力を注ぎ、 多くの子供たちに文化芸術と触れ合う機会を提供。世田谷観音奉納 野外舞台「天泣に散りゆく」では史実を元にした戦争の舞台に、都内中高校の演劇部の生徒を出演させ戦争について考える機会を作り、プロの役者との共演を経験させることでスキルアップの場も作っている。更に 2017 年からは、新人シナリオライター発掘プロジェクトを開催、コンクールで選ばれた生徒たちの作品を舞台化している。コロナ禍においては中目黒トライ、清月エンターテイメントと共に JAPAN BEST TV 株式会社を設立、1年間で 100本近くの配信作品を制作している。主な執筆作品・舞台「天泣に散りゆく」「紅土に散りゆく」 映画「密殺」など。公演概要特定非営利活動法人文化芸術教育支援センター『下山~親鸞の覚悟~』公演期間:2022年8月17日 (水) ~2022年8月21日 (日)会場:中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)■出演者柿本光太郎 / 杉田友里土方鉄 / 齋藤伸明 / 布施紀行 / 辛嶋慶 / 足利至 / 福田久美子 / 山室知世鮫嶋樹 / グッド良平。 / 真崎傑 / 吉田拓史 / 辻杏花 / 佐藤雄也 / 佐藤滉介 / 密野大輔 / 下會所駿大慳萌恵 / 杉本大樹 / 鎌田日向子 / 中村優穂坂元明登(子役)/ 吉良藍流(子役)タイソン大屋 / 青山伊津美 / 高谷秀司 / RICO / 松井みどり市村家橘音楽:竜馬四重奏和琴演奏:高谷秀司■スタッフ企画・脚本:松本京演出:山本タク制作:演劇企画ユニット劇団山本屋主催:NPO法人文化芸術教育支援センター協力:JAPAN BEST TV株式会社■公演スケジュール2022年8月17日(水)~21日(日)17日(水)19:0018日(木)19:0019日(金)14:00/19:0020日(土)13:00/18:0021日(日)12:00/17:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席指定:5,800円 (税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月10日「MEGURIM by Rz+」誕生ロゼット株式会社が、東洋思想を取り入れた新スキンケアブランド「MEGURIM by Rz+(メグリム バイ アールゼットプラス)」を立ち上げた。その第1弾商品として和漢植物エキスとクレイで肌を整える3種のジェル洗顔を、2022年10月6日に発売する。肌悩みに合わせて和漢成分をチョイス「MEGURIM by Rz+」から発売されるのは、「ゆらぎ肌」「毛穴」「くすみ」の3つの肌悩みに合わせて選べる3種のクレイ in ジェル洗顔。日本における漢方相談のリーディングカンパニー「薬日本堂株式会社」監修のもと、和漢成分とクレイ成分を厳選。シリーズ共通の保湿成分として、「オタネニンジン根エキス」「カンゾウ葉エキス」「マグワ根皮エキス」を配合し、さらにそれぞれの悩みに合わせて和漢素材とクレイを選定している。商品の特徴ゆらぎ肌をケアする「MEGURIM RELAX」は、洗浄力が穏やかな白泥と「ドクダミエキス」や「オウゴン根エキス」など、肌荒れをサポートする5種の和漢植物エキスを配合している。毛穴の汚れや開きを解消する「MEGURIM WARM」には、海泥入りの温感ジェルで頑固な汚れもスッキリ洗い落とし「ヨモギ葉エキス」や「トウキ根エキス」などの5種の和漢植物エキスが毛穴汚れや角質をケアする。くすみが気になる肌にアプローチする「MEGURIM FLOW」は、ガスールが不要な角質を吸着し「ハトムギ種子エキス」や「ビワ葉根エキス」など5種の和漢植物エキスが、透明感をプラスする。(画像はプレスリリースより)【参考】※ロゼット株式会社のプレスリリース
2022年07月28日一般社団法人ツーリズムとよた、松平観光協会、豊田市しもやま観光協会は、徳川家の始祖、松平家にゆかりのある松平・下山の2地区をつなぐ御朱印巡り「徳川家のルーツ 松平さんのおひざ元で開運 秋の松平・下山御朱印六所(ろくとこ)巡り」を2021年11月6日(土)・7日(日)に開催するにあたり、参加者を11月4日(木)まで募集いたします。参加者には、“豊田産ひのき”を使用した「御朱印帳」が渡され、寺社で御朱印を受け取ることに加え、史跡巡り、写経体験など、マイカーで自由に楽しんでいただきます。今回は、下山地区在住のイラストレーター中村広子さんが寺社のイラストや見どころを描いた案内マップを製作し、参加者にお渡しいたします。徳川家のルーツ 松平さんのおひざ元で開運 秋の松平・下山御朱印六所(ろくとこ)巡り1 開催日時2021年11月6日(土)・7日(日)両日とも9:00~15:002 参画寺社高月院、松平東照宮、高徳寺、六所神社、等順寺、妙楽寺3 参加料3,500円/1口※参加料には以下の料金が含まれます。(1)御朱印帳 1冊(豊田市産ひのき使用/ウッディーラー豊田製作)(2)御朱印 各寺社1体(3)木製しおり 1枚(豊田市産ひのき使用/ウッディーラー豊田製作)4 申込方法申込先:ツーリズムとよたホームページ(URL: )期限 :2021年11月4日(木)17時まで※定員に達した場合は予告なく締め切ります。5 その他(1)御朱印は、「直書き」と「書置き」で、各寺社の対応が異なります。(2)参加料は、参加当日の受付にて現金払いのみとなります。(3)その他、イベント詳細は、ツーリズムとよたホームページをご確認ください。(URL: ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「優生思想」です。弱者を切り捨てる、効率主義に基づく恐ろしい思想。優秀な人間を増やし、劣った人を排除しようとするのが「優生思想」です。象徴的なのはナチスドイツ。「アーリア人は世界一優秀で、最も卑劣なのはユダヤ人だ」と根拠もなしに決めつけ、大量のユダヤ人を強制収容所に送り虐殺しました。ナチスはそれ以前に、障害のある人々を排除していました。第一次世界大戦に負け、民族の誇りを傷つけられたドイツ。世界恐慌に襲われ、強い国として復活を遂げねばならなくなったときに、「効率の悪い人間はいらない」と、障害のある人やLGBTの迫害を始めたのです。ドイツ国民はこれに対して否定的な声をあげませんでした。国の成長のためには仕方がないと段階的に優生思想に染まり、ユダヤ人虐殺も容認してしまったのです。ナチスの崩壊により、この思想の根本的な間違いにドイツは気づきましたが、戦後も優生思想を続けていたのが日本です。1948年に「優生保護法」を制定。「不良な子孫の出生の防止」「母性の生命健康を保護する」ことを目的に定められ、本人の同意なしに中絶、避妊、断種(手術により生殖能力を失わせること)をさせていました。この法律は1996年、「母体保護法」に改定されるまで続きました。優秀か否かを国が選別し、劣っている人を、国を挙げて差別するというのはとても恐ろしいことです。これは産業構造に支配された考え方といえます。学校教育でも科学の発展につながる理数系は尊重され、国語や音楽など、生産性に直結しないものは役に立たないというような価値基準が広がってはいないでしょうか。7月、有名ミュージシャンが、優れた遺伝子を持つスポーツ選手や芸能人の配偶者は、国家プロジェクトとして政府が選定するべきじゃないかとツイートし、大きな波紋を呼びました。これは、優秀でなければ社会に必要ないという考えに結びついてしまいます。「効率の悪い人は社会のお荷物」という感覚は、私たちのなかに、拭えず残っているのかもしれません。優生思想的なものがあるかもしれないという自覚は持っておきましょう。社会の効率主義が変わらないかぎり、優生思想は生き続けてしまう恐れがあります。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月16日昨今のベストセラーリストに必ず食い込んでいるのが現代の哲学書や思想書。そのブームを分析し、おすすめの本を選書してくれたのは、2015年からロングセラーを続けている『哲学用語図鑑』の編集者で自著も持つライターの斎藤哲也さん。クールな思想家たちが牽引する、イケてて面白い哲学&思想書に注目。「日本の将来の不透明さがもたらす危機感や不安から、物事を根本的に問い、考えようとする書物に手を伸ばす人が多くなったように感じています。メジャーなビジネス誌が哲学特集を組むのもその表れでしょう」昨今の思想家たちはイケメン揃いなところもハートをくすぐられる。「最近は、ハラリやガブリエルのようなテレビによく登場するスター思想家が出てきました。佇まいもカッコいい彼らの本は総じて読みやすく、語られている内容も刺激的です」『21 Lessons21世紀の人類のための21の思考』ユヴァル・ノア・ハラリ著柴田裕之訳河出書房新社2400円世界的なベストセラーとなった『サピエンス全史』で人類の過去を、『ホモ・デウス』で人類の未来を説いた著者が、現在に焦点を当てて書いた最新刊。「雇用、自由、平等、ナショナリズム、移民、ポスト・トゥルースなど、現代人が直面している課題を明晰に整理する手さばきが見事です。と同時に、本書は、ハラリ自身のエピソードや世界観について多くを語っている点も読みどころ。既出作と併せて読めば、その語り口に魅了されることうけあいです」『世界は贈与でできている―資本主義の「すきま」を埋める倫理学』近内悠太著ニューズピックス1800円お金では買えないものやその移動に「贈与の原理」という概念を用いる著者。贈与は人や社会にどう影響しているのか。「若き在野の哲学研究者が書いたデビュー作。私たちが普段何気なく行う贈与という行為はとても不思議なものです。人はなぜお返しを求めず贈り物をするのか。交換と贈与は何が違うのか。著者が親しんできた哲学や思想を渉猟しながら贈与の秘密に迫っていく本書を読むと、いままでとは違う世界の景色を発見できるかもしれません」『世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか』マルクス・ガブリエル著大野和基訳PHP研究所960円著者は、ポスト・トゥルースの時代における「新しい実在論」の提唱者であり、“哲学界のロックスター”と称される。「ガブリエルの主著『なぜ世界は存在しないのか』は、硬派な哲学書としては異例といっていいほどヒットしました。が、それでもけっこう難解なので、語りおろしで言葉も平易な本書から入るのがおすすめ。気候変動やグローバル資本主義、AI、GAFAなど時事的なテーマも多く、哲学者ならではの挑発的かつ反常識的な議論を楽しめます」※『anan』2020年7月8日号より。写真・中島慶子文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年07月02日「群れない、媚びない、結婚しない」。プロレス界にこんなスローガンを掲げるユニットがある。DDTプロレスリング(以下、DDT)のDAMNATIONだ。「結婚しない」はともかく、「群れない、媚びない」という自由な思想は、私たちに生きやすさをもたらすものではないだろうか。ユニットのリーダーである佐々木大輔さん、メンバーである遠藤哲哉さんに話を伺った。■怒りは昇華させる――スローガンの根本にはどんな思いが込められているのでしょうか。佐々木:怒りです(即答)。――怒り。まず「群れない」を含めた背景は?佐々木:群れている人たちが嫌いで腹を立てていました。わたしは友達が少ないので群れないです。基本的にひとりです。飲みに行くのもひとりが多いですね。――群れたいわけではなく、あえて孤高を選んでいるということですよね。遠藤:佐々木さん以上に「群れない」を忠実に守ってるのが僕ですよ(笑)。人に気を使いすぎるところがあるので、結局ひとりがいいやと思って、だいたいひとりで過ごしてます。友達と言える友達、今も連絡を取り合っているというか、連絡を取れる友達はひとりかふたりですし。■媚びるのをやめたら、自分らしさを出せるようになった――友達がいない自慢……。「媚びない」についてはいかがですか。佐々木:お客さんに媚びる試合をするレスラーに対して、怒りを抱えていました。お客さんの顔色を伺いながら、試合中に面白いことを言うレスラーにも腹が立ってますよ。わたしは昔からパンクな思想が軸にあるので、絶対に媚びません。自分を曲げたくないんです。哲哉は昔、媚びた試合してたよな。遠藤:ご指摘の通りです。DAMNATIONに入ってからは媚びるのをやめて、本来の自分を出せるようになりました。――無理に良く見せようとしなくなった、と。遠藤:そうですね。周りの目を気にしなくなったので。結果的に前より戦いやすくなったと思います。ただ、佐々木さんほどメンタルが強くないので、落ち込むことはありますね。■人生、うまくいかないのが前提。だから、現実を受け入れる――佐々木さんは落ち込むことはないんですか?佐々木:わたしは落ち込まないです。ネガティブなことを考えないですし、「なるようになる」としか思ってないので。――常に考え方がポジティブなんですね。佐々木:プロレスにおいても、人生においても、「こうなったら良いのにな」と願っても、理想通りに進んでいくことなんて、ほとんどないじゃないですか。だから、なったことを受け入れるようにしてるんです。昔からずっと。――達観してますね。佐々木:あと……たくさんフラれて傷ついてきた経験も、わたしをタフにしてくれたと思います。■結婚と恋愛の話――その話題に関連して、「結婚しない」についてはいかがでしょうか。佐々木:リング上でプロポーズするレスラーが相次いだ時期があって……リングで何してんだよ、ふざけんなよって思ってました。もうひとつ、結婚して楽しそうな人を見たことがないんです。個人的な意見ですけど。――なるほど。一方で、「恋愛しない」とは言っていないですよね。恋愛観について伺いたいです。佐々木:そうきますか。基本的に男性と話しているほうが楽しいんですよね。女性といても話すことがないです。――女性ファンが複雑な気持ちになりそうです(笑)。遠藤:僕も男性とワイワイするほうが好きですね。ただ、ワイワイやる友達がいないっていうジレンマがありますけど。あと、恋愛経験が多くないので、僕といても女性が楽しくないだろうなって思ってます。佐々木:男性でも楽しくないよ(笑)。■「自分の土俵」で戦いたい――さすが、連携がうまく取れているように見えるおふたりですが、お互いのことをどう見ていますか?遠藤:佐々木さんを見てると、「この人プロレスやってて良かったな」と思います。佐々木さんにしかできないプロレスがあるんですよ。佐々木:「天才」って言ってくれ。遠藤:天才ですね。どんな相手と戦っても「自分の試合」にできるのもすごい。8月26日の後楽園ホール大会で戦ったとき(※)も、最初のほうでペースを作られて、完全に飲まれてしまいました。僕がいくらやり返しても、お客さんは佐々木さんのほうが余裕があるなと感じていたと思います。※「KING OF DDT 2018」決勝戦で、佐々木選手VS遠藤選手の同門対決となり、21分36秒で決着。勝利を手にしたのは佐々木選手となった。佐々木:中には苦手な相手もいますが、対哲哉に関しては3年くらい前から自分のペースを握っていたので。■停滞したくない。いつも新しい自分でありたい――佐々木さんは遠藤さんをどう見ていますか?佐々木:難しいですね……。――あれだけ丁寧に詳しく話してくれたじゃないですか(笑)。リーダーとして、何か思うことはあるのでは。佐々木:そうですね……。強いて言うなら、生きるか死ぬかみたいな試合を見せてほしい。遠藤:佐々木さんの試合って死闘が多いですよね。僕もああいう試合に憧れますが、まだそこまで狂いきれていない、という実感はあります。――佐々木さんの試合レポートでは、「狂気」という表現がよく用いられています。佐々木:狂気は自然と出るんですよね。勝ちへの執念が強いんです。どんな手を使ってでも勝ちたい。遠藤:佐々木さんの場合、世の中に対して人一倍思うところがあって、それが勝ちへの執念や狂気につながっているんだと思います。佐々木:よくわかってるじゃん。遠藤:僕も勝ちへのこだわりは前提としてありますが、さらに「(お客さんに)常に新しいものを見せたい」という自分なりのテーマがあります。10月21日の両国大会に向けて、あと3キロくらい絞ろうとしているのも、そのひとつです。停滞したくないというか、今のままで満足したくない。そんな気持ちが強いです。(編集後記)10月21日(日)15:00〜東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」が開催される。メインイベント「KO-D無差別級選手権試合」で佐々木さんは王者・男色ディーノさんに挑戦する。一方の遠藤さんはKO-D6人タッグ選手権試合に王者組として、DAMNATIONのメンバーたちと出場。今勢いに乗るDAMNATIONが、どんな暴れっぷりを見せてくれるのか楽しみでならない。Text・Photo/池田園子(DRESS編集長)佐々木大輔さんDDTプロレスリング所属のプロレスラー。1985年11月22日、東京都練馬区出身。2005年10月22日デビュー。KO-D無差別、DDT EXTREME級、KO-Dタッグ他、数々のタイトルを獲得。Twitter @the_sasaki遠藤哲哉さんDDTプロレスリング所属のプロレスラー。1991年8月11日、宮城県白石市出身。2012年4月1日デビュー。KO-Dタッグ、KO-D6人タッグを獲得。Twitter @entetsu_ddtDDT×DRESSプロレス部 イベント開催のお知らせ佐々木大輔さん、遠藤哲哉さんが所属するDDTプロレスリングが10月21日(日)15:00〜、東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」を開催。それに先立って女性ファン15人限定の激励パーティ+大会観戦チケットをセットにして発売します。詳細はこちらからご覧ください!
2018年09月27日魯山人の器や大胆な書がロビーで出迎え2015年3月に、北陸新幹線が開通してアクセスがよくなった金沢。「星野リゾート 界 加賀」のある山代温泉へは東京から列車を乗り継いで約3時間。飛行機で小松空港まで飛んで、レンタカーなら1時間半。「星野リゾート 界 加賀」は、伝統的な紅殻格子の美しい外観が目を引きます。入り口にかかった加賀前田藩の梅鉢紋の暖簾をくぐると、フロントには、“枠の内”と呼ばれる、大黒柱に太い丸太梁が組まれた高い天井から加賀水引のオブジェが垂れ下がっています。ロビーには、美食家としても名高い芸術家の北大路魯山人の器、そして壁面いっぱいの書に目を奪われます。大人の宿らしい美しい器のおもてなし前田藩の時代から茶の湯文化が息づく加賀。ウェルカムドリンクには、美しい九谷焼の器に入った干菓子が添えられています。食事の際も北陸の海の幸など美味を引き立てる器たち。赤、青、黄、緑、紺青の鮮やかな彩色の九谷焼や漆の光沢が美しい山中塗器。普段では、なかなか使うことのない上質な器が次々に登場して大人の宿のおもてなしを感じます。店舗情報店名:星野リゾート界 加賀TEL・予約:0570-073-011住所:〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-47
2016年12月02日「出会ったときに『ビビッときた』男性は運命の相手である!」という言葉があります。運命を信じてひた走るその思いは、もしかしたら思い込みや危険なストーカー的思想と紙一重的なところもあると思いませんか?その実例として、筆者が企業のメンタルカウンセラーだったときに知り合ったあるカップルのお話をご紹介しましょう。彼女(Aちゃん)と彼(Y先輩)が出会った時には、彼には別に好きな女性がいたそうです。それでも、彼女は、「彼はわたしの運命の相手だと思う」と3年間も信じ続けたのだそうです。そしてその想いは叶ったのです。彼女の想いには、ストーカー的思想とは決定的に異なる点があったのです。■出会いはボランティア筆者がご紹介したいカップルの出会いの場は、老人ホームでした。Aちゃんは高校のボランティアサークルで老人ホームのお手伝いをしていました。Y先輩は専門学校の介護実習で老人ホームに訪れていました。しかもY先輩には、その時同級生の彼女がいたのです。そんなこととはつゆ知らず、AちゃんはY先輩に一目惚れをしてしまいました。彼女には運命の出会いのように本当に「ビビッ!!」と感じたのだそうです。■Y先輩の仲間の輪の中にAちゃんの居場所ができてしまった!次の週に再会した時、他の仲間たちと一緒に、老人ホームのスタッフの草野球チームの野球の試合観戦に行くことになりました。AちゃんはY先輩に食べてもらうために、みんなの分と一緒におやつのマーマレードを作っていきました。しかし、AちゃんはそこでY先輩の恋人を紹介されてしまったのです。Aちゃんは、Y先輩に彼女を紹介されたとき、もう頭が真っ白になって、気がつくと、みんなと仲良くすることで、自分の気持ちをカモフラージュするのに必死になっていたのだそうです。理由はどうであれ、Aちゃんの振る舞いは、Y先輩の友人たちに好感を持たれたのでした。その一方、先輩が連れてきた彼女は、周囲を気遣うことをせず、Y先輩にだけ可愛く振舞っていたので、あまり良い印象を持たれなかったようです。そして、その日を境にAちゃんは、Y先輩の仲間たちのグループに誘われていろいろな場所に出かけていくことが多くなりました。彼女の「先輩の前で可愛い女の子でいたい!」「先輩に良く思われたい!」という一途な気持ちがY先輩の仲間たちの間でも気に入られて、みんなから可愛がられたのでした。■「AちゃんはY先輩のファン!」の立場を貫いた?Aちゃんは先輩に彼女がいることを知っても、「『ビビッ』ときたんだけどな・・・・・・先輩には私の方がお似合いだと思うんだけど・・・・・・」という気持ちが消えなかったのだそうです。そして、その気持ちを打ち消すのではなく、心の片隅にとりあえず置いておいたのだそうです。そして、そのことをAちゃんは普通に周囲に漏らしていました。普通なら、そんなことを言う女性は、「ストーカー」だと思われて周囲から諦めるように注意や非難を受けるかもしれませんが、Y先輩の彼女の印象があまりにも悪かったので、Aちゃんの意見は尊重されてしまったのです。先輩の友人たちは、Y先輩の彼女がAちゃんであった方が楽しい時間が過ごせると考えたようです。■ときは動く?運命なら流されてみるのもよいのかも?ところが、運命はAちゃんの味方だったようです。3年の時間がかかってしまいましたが、Y先輩は彼女とお別れする結果となり、Aちゃんは、先輩の周囲からその知らせを速報として受け取ったのだそうです。後は、Aちゃんの気持ちを周囲が思いっきり後押ししてくれました。Aちゃんにとって、「先輩とのデートはいつも大勢で」が普通でした。Aちゃんの居場所も、2人の時間も、周囲が全てお膳立て。こうして、あれよあれよと皆からもてはやされて、文化祭でパートナーに!それから、2人でドライブに行くチャンスを作ってくれたのも周囲の仲間たちだったそうです。そしていつの間にか、AちゃんとY先輩は、誰もが認めるカップルとなっていきました。Y先輩が告白したわけでもなく、Aちゃんが先輩に告白したわけでもありません。ただ成り行きで・・・・・・。“とき”がお膳立てしてくれることもあるのかもしれません。白黒はっきりさせることもなく、ただ運命を信じて待っていただけでAちゃんは大好きな先輩の彼女になりました。■運命はときの流れと周囲の協力が必須!?みなさん!大好きな彼にビビッと感じたからといって、相手には彼女がいるのに、自分の勘を信じて3年も待つことができますか?Aちゃんの場合、周囲が応援し、周囲が動いて先輩との関係を築いていったかのようなところがあります。言い換えれば、もしY先輩に彼女がいなかったら、Aちゃんは、先輩の仲間たちの間でマスコットのような存在にはなれなかったのです。マスコットのような存在になれなかったら、Aちゃんは先輩の傍にずっといることは叶わなかったのです。結果的に、AちゃんとY先輩が近づくために、先輩の彼女は不可欠な存在だったことになります。ときの流れに身を任せ、自分の気持ちに素直な女性だけが、運命相手に巡り合えるのかもしれませんね。“ストーカー”と“運命”の違いは、偶然を引き寄せる力になってくれる周囲の協力の有無かもしれません。いくらビビッと来ても、周囲の協力がないときは勘違いなのかもしれません。というよりも、運命の相手との巡り合いは、一度でうまくいくのではなく、紆余曲折があって、困難・試練を乗り越え、さまざまな幸運や協力を得て、ゴールインできるものなのかもしれませんね。(鶴山あずさ/ライター)
2015年09月06日昔の中国の考え方に「五行思想」というものがあります。これは東洋占いの根幹に関わる考え方で、5つの要素が循環して世界は成り立っていて、それに沿って考察することにより、人生や現在の状況を占うことができるというものです。五行思想は占いだけではなく、幅広い考え方を提示してくれます。今回はその中でも食に関しての考え方をご紹介します。■1. 五行思想って何?木・火・土・金・水、この5つの要素で成り立っているのが五行思想です。例えば木は燃えて火を生み出し、燃えた後には土が生まれ、土からは金属が生成され、金属には水が集まり、水は木を育てる。このように五行の要素は循環していて、どれか1つが優れているとか突出しているということではなく、バランスを保ちつつ深いつながりを持っているのです。■2. 五行と食べ物との関係は?それぞれの要素に様々な意味が見出されています。色として、木は青(緑)・火は赤・土は黄色・金は白・水は黒。他に季節や方位、臓器などにも五行が割り振られています。食に関係する相関としては五味、つまり味との関係性です。木は酸・火は苦・土は甘・金は辛・水は鹹(塩辛い)。他にも食関連としては五穀や五菜などがあるのですが、なかなか取り入れづらいので今回は五味に絞ってお話していきます。■3. 五味を整える重要性とは五行というのはその全ての要素がバランス良く保たれることが大切です。季節の移り変わりも五行の配当があり、例えば猛暑が訪れるとその年一年に良くない影響があるように、火の要素だけが突出して強かったりすると体全体のバランスを崩すことにつながるのです。それは体だけの問題ではなく、その人の精神的な部分にも影響を与えてしまいます。辛いものばかり食べていると味覚がおかしくなったり、甘いものばかり食べていると太ってしまったり。行きすぎた味を取り入れることはおすすめできません。■4. 五味を整える食事とは木に当たる食材としてはお酢や梅肉、柑橘類。火に当たる食材としては、蕗やタラの芽などの山菜類、ゴーヤや筍など。土に当たる食材としては、肉類や穀物。金に当たる食材としては、わさびや生姜、ラッキョウなど。水に当たる食材としては、魚の干物や味噌などの発酵食品。それぞれ、細かい分類を意識しすぎるのではなく、毎日の食事の中で五味がきちんと取り入れられているかを意識することが大切です。■おわりに「ダイエットには○○がいい!」「コレを食べればキレイになれる!」などと単一の食事を勧める特集を目にすることがありますが、一時的にひとつの要素を高めるというのは五行思想としてあまり良い状態とは言えません。大切なのは片寄りを排して全体を整えること。食材としてのバランスを考えると共に、五味それぞれをバランスよく整えてみましょう。本当にキレイになるために必要なのは、過度ものではなく毎日続けられるものの中に見つかるはずです。(桜田ケイ/ハウコレ)
2014年03月11日映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の公開を前に1月8日(日)、本作の原作である「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス刊)の著者の山根一眞が特別講師を務める獨協大学で講演会が開催。主演の渡辺謙と渡辺さんが演じた山口教授のモデルであるJAXAの川口淳一郎教授が出席した。日本中を感動させた小惑星探査機「はやぶさ」に携わった人々の壮絶なドラマを描いた本作。渡辺さんは、長く海外で仕事をする中で「日本のブランド力に陰りが見えるのを感じていた中で、はやぶさのニュースに励まされた」と述懐。本作への出演について「海外ではなく日本人に向けて、元気を取り戻す材料になるのではと思った」と明かした。川口教授は年末に完成した作品を観たばかり。映画の中では渡辺さん演じる山口が、エンジンのエンジニアたちと激しくやり合うシーンも描かれるが「科学者たちのやり取りはみどころ」とニッコリ。これには「僕は川口先生をすごく嫌な奴として演じていた」という渡辺さんもホッとした様子。吉岡秀隆が演じる森内の口からは「(山口のことが)嫌いです」というセリフも飛び出すが、原作者の山根氏が、森内のモデルとなった実際の研究者の方から「あのときの管制室の熱気が見事に再現されていて感動した」というメールが届いたことを明かすと、講堂内は温かい拍手に包まれた。また坂上順プロデューサーが、本作に出演し、渡辺さんが師と仰ぐ山崎努が「『渡辺謙は本当にうまくなった』と言っていた」と明かすと、渡辺さんは「初めて褒められました」と嬉しそうな表情を見せていた。この日集まった学生たちに向けてのメッセージを求められると、川口教授は「大学を出てすぐに大きなことをすることはできませんが、ここからがスタート。よく、既に山の頂上を過ぎたという“下山思想”が語られますが、そんなことはない。これから大きな山に登る努力を見せてほしい」と呼びかけた。渡辺さんはこれまで幾度も被災地を訪れているが「『最近の若者はどうなってる?』という声をよく聞きますが、若者ががんばって被災地を支える姿を目にして、そんな言葉を吹っ飛ばすエネルギーを感じました。これから社会に出るときもそのエネルギーを世の中にぶつけて活気づけて」とエールを贈った。『はやぶさ 遥かなる帰還』は2月11日(祝・土)より全国にて公開。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?渡辺謙、映画『はやぶさ』の被災地での試写会実施を約束渡辺謙主演『はやぶさ遥かなる帰還』の最新TVスポット映像が到着!女性の圧倒的支持を集め“ぶちょお”藤木直人が「理想の上司No.1」に君臨!渡辺謙が主催の『はやぶさ』打ち上げパーティで江口洋介ら豪華共演陣が明らかに!
2012年01月10日