日本映画が少なかった今年のカンヌだが、「ある視点」部門で、若松孝二監督の『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』が上映され、若松監督と井浦新、満島真之介が喝采を浴びた。作家・三島由紀夫を演じた井浦さんは、同部門で上映された『空気人形』以来、4年ぶりのカンヌとなる。「とても感慨深いです。4年前は、僕を役者の世界に引っ張ってくださった是枝監督に、そして今回は若松監督に連れてきていただいた。若松監督は『お前は役者の道に突き進め』と背中を押してくれた監督です。特別な思いがします。いわば役者として生みの親と、育ての親のおふたりの映画で、カンヌに来ることができるなんて」と、カンヌへの特別な思いを語った。若松監督は海外プレスから、多くのインタビューを受けた。「海外の記者のほとんどから『なぜいま、三島由紀夫か?』と聞かれた。連合赤軍の映画(『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』)をやったら、三島さんも描かなければならない。左翼も右翼もあまり関係なくて、あの頃の若者はみんな声をあげていた。両方とも日本を憂いていて、体を張って何かを変えたいという思いがあったと思うんです。腹を切ろうなんて、現代では絶対出来ないこと。僕には出来ないことだから、映画にしたかった。自分でやれるなら、映画なんて撮ってないですよ」と語った。満島真之介さんは、満島ひかりさんの実弟。仲がとても良いというお姉さんへどう伝えるかという質問に「レッドカーペットは気持ち良かったよ、と言いたいです(笑)。芝居というより、どういう風に生きて、死んでいくのかを常に考えているような姉弟なので、帰ったらゆっくり報告したい」と答えた。上映後にはフランス人女性が若松監督に駆け寄り、「美しい映画をありがとう」と涙ながらに感激を伝える姿も。若松監督の描く三島と若者たちの姿は、カンヌに強い印象を残した。『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』は6月2日(土)より全国にて公開。(text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち 2012年6月2日より全国にて公開■関連記事:【カンヌレポート】ミヒャエル・ハネケ、2本連続でパルム・ドール受賞!【カンヌレポート】ロバート・パティンソン、ホテルにこもりきりの撮影裏話明かす【カンヌレポート】ザック・エフロン、ニコールとの恋に「全く年の差感じなかった」【カンヌレポート】クリステン・スチュワート、15歳の妻を演じた難しさ明かす【カンヌレポート】『愛と誠』の和製“愛”、海を越えスタンディング・オベーション!
2012年05月29日フォルクス ワーゲン ジャパンは20~22日の3日間にわたり、東京・丸の内ビルディング「MARUCUBE(マルキューブ)」にて、「The Beetle PARADE」を開催している。20日に行われたオープニングイベントでは、俳優・クリエイターの井浦新さんが登場した。日本における「The Beetle」デビュー(4月20日受注開始、6月1日発売)を前に開催されたこのイベントでは、会場に実車を展示したほか、9mの巨大モニターで多彩な映像演出も展開。さらに、半年間にわたって実施されたデザインコンテスト「THE HEART BEETLE」の応募作品の中から、井浦さんが選んだデザインが実車となり、オープニングイベントで披露された。井浦さんらによるアンベールとともに、葛飾北斎の「富嶽百景」をほうふつとさせるデザインのラッピングカーが姿を現した。「波をファイヤーパターンで表現したところが好きでした。数ある作品の中でもデザインが個性的で、展示用として『見る楽しさ』という点で一番光っていました」と井浦さん。ビートルは幼少期から間近に見てきたとのことで、「フォルムやデザインの美しさに魅せられ、僕にとって”好きなクルマの象徴”のような存在。『ザ・ビートル』はさらに進化していて、重厚さが増しながら現代的でもあり、男らしいデザインになったと思います。本当にかっこいい」と語った。井浦さんは現在、NHK大河ドラマ『平清盛』に崇徳上皇役で出演中。これにちなみ、「『平清盛』出演者を『ザ・ビートル』にたとえるなら誰?」との質問も。しばらく考えた後、井浦さんは「信西役の阿部サダヲさん」と答え、「阿部さんが持つ唯一無二の個性と、ビートルの唯一無二のデザイン、あとはギュッと詰まったサイズ感も、両方重なるものがあるかも……」と理由を述べていた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月21日フォルクスワーゲンは4月20~22日の3日間、新型ザ・ビートルの実車展示イベント「The Beetle PARADE」を開催する。会場は東京都千代田区の丸の内ビルディング内「MARUCUBE(マルキューブ)」で、多数のプログラムが予定されている。同イベントでは、「タッチ The Beetle」と題してザ・ビートルの実車が時間限定で解放されるのをはじめ、さまざまなプログラムが企画されている。ザ・ビートルの日本でのデビューを記念し、今年3月15日まで実施されていたデザインコンテスト「THE HEART BEETLE」の応募作品6,000点以上からセレクトした作品が9メートルの巨大モニターで発表される。ザ・ビートルのボディに作品を映し出すプロジェクションマッピングも行われる。イベント初日には、映画『ワンダフルライフ』やNHK大河ドラマ『平清盛』などで俳優として活躍し、モデル、クリエイターでもある井浦新さんを迎えてオープニングイベントが開催される。同時に、井浦さんが応募作品から選んだデザインを実車に施したデザインカーも披露されるという。その他、会場に設置されたパソコンでオリジナルのザ・ビートルをデザインできる「デザインラボ」、井浦さんの選んだデザインカーと写真撮影ができる「ザ・ビートル フォトセッション」なども実施される。開催時間は20日が13時から、以降は11:00~22:00で入場料は無料。同イベントのスペシャルサイトも公開されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月09日