10月4日より韓国・釜山にて開催中の「第23回釜山国際映画祭」。日本からは今年も多くの作品が出品され、台風の影響を受けつつも映画祭にはメインキャストを務める俳優陣が登場し、拍手喝采を浴びていた。■安田顕主演『愛しのアイリーン』(公開中 9/14~)主演の安田顕が“42歳ダメ男役”を演じ、物語のもう一人の主人公といえる少女役をフィリピンの新星ナッツ・シトイが演じる『愛しのアイリーン』。同映画祭「アジア映画の窓」部門(A Window on Asian Cinema)に出品された本作。オープニングセレモニーには、安田さん、ナッツ・シトイ、監督を務めた吉田恵輔が登場。安田顕、初の国際映画祭レッドカーペット! 「心から感謝」本作が「自分の代表作になるかもしれない」と語っていた安田さんは、「素直にうれしかった。アジア最大の映画祭という晴れやかな舞台を経験できたこと、そしてこの場に立たせてくれた『愛しのアイリーン』に関わった全ての人に心から感謝したいです」と歓喜。また、「見てくださった方たちからとてもいい感想をいただいていて、うれしく思っています。ご覧になった方の心に残る映画だったらいいなと思っています」とコメントし、今後も様々な国で上映されることについては「どんな反応がいただけるのか、今から楽しみ」と期待を語っていた。一方、20年前は塚本晋也監督のスタッフとして訪れ、今回は監督としてこの場に立つこととなった吉田監督は、「とにかくうれしいです。オープニングに参加したことはもちろん、見たのも初めてだったので」と興奮気味の様子だった。■白石和彌監督作『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)若松孝二監督逝去から6年。若松プロダクション出身の白石和彌監督が、師匠・若松孝二が時代と共に駆け抜けた時代を描きだす映画『止められるか、俺たちを』。同映画祭「アジア映画の窓」に出品された本作からは、白石監督と、若松孝二役を演じた井浦新が登場し、舞台挨拶とQ&Aに参加した。真っ赤な旗を広げ、存在感たっぷりに登場!レッドカーペットでは、「止められるか、俺たちは」という文字と共に、たくさんのサインが書かれた真っ赤な旗を広げ歩いた白石監督ら。この旗は、白石監督が全国キャンペーンに持ち歩き、本作を応援してくれる人にサインをもらっていたのだという。歩き終わって口をついて出たのは、「やっぱり若松さんに見せたかったな」の一言。その言葉に、井浦さんも黙って頷いていた。井浦新、撮影をふり返り…「恩師とまた出会えたような」チケットは発売直後、秒殺で完売し、公式上映には満員の観客が詰めかけていた本作。上映後のQ&Aでは、観客から井浦さんへ「若松監督を演じて、一番大変だったところは?」と質問を投げかけられると、「撮影前は、自分に本当に演じらるのかとプレッシャーと不安で、本当に大変だった。しかし、撮影中は恩師とまた出会えたような夢の時間を過ごした」と回答。最後には、「この映画には、若松監督と若松プロに対する愛がいっぱい詰まっている。でも、それを知らない人にも真っ直ぐに伝わって欲しい」と思いを伝えると、会場からは盛大な拍手が送られていた。白石和彌監督コメントいつもと同じく暖かく迎えてくれた釜山映画祭ですが、『止められるか、俺たちを』を携えて来た釜山は少し景色が違って見えました。若松監督とキム・ジソクさんとまた会えたような気がします。なお、本作は2017年から新設された「キム・ジソク賞」にノミネートしており、こちらの受賞発表は本作の公開日と同日の13日(土)に行われる。■『十年 Ten Years Japan』(11月3日公開)日本映画界の若手の活躍の場を広げるため、是枝裕和監督が総合監修を務め取り組んだ国際共同プロジェクト『十年 Ten Years Japan』。こちらも台風が釜山を直撃したことで監督たちが現地に入れるかというピンチもあったが、撮影のために不参加となった石川慶監督以外の早川千絵監督、木下雄介監督、津野愛監督、藤村明世監督は無事なんとか現地入り。本作はオムニバス映画となっているが、今回その中のひとつ、『いたずら同盟』に主演し、同映画祭の審査員を務めている國村隼も駆けつけた。國村隼「ぜひこれは参加したい」オファーを受けた理由とは…上映後の舞台挨拶では、國村さんは「『十年』という映画は香港で始まったムーブメントですが、実は私は香港とは縁があります。香港が中国に返還される前、2~3年ほど滞在して5~6本の作品に出演しました。そのため、『十年』という企画は自分にとって身近に感じることができました。また、今度はその日本版が是枝裕和監督指揮のもと製作されることになり、木下監督にオファーをいただいたとき、ぜひこれは参加したいと思いました」と本作に参加した理由を明かす。また、各作品でメガホンをとった監督たちも、「高齢者に限らず、社会の役に立たない人は生きている価値がないという思想に対して恐れと憤りを持って、この作品を作ろうと思いました」(早川監督/『PLAN75』)、「これから先、記録というデータが多くなった時、曖昧な記憶の存在を忘れてしまうのではないか、目に見えず残らないものを忘れてしまうのではないかという危機感を持ち、この作品を作りました」(津野監督/『DATA』)。「自分の息子が生まれて3日後にこのプロジェクトの話をもらい、その時に10歳のこどもを描こうと決めました」(木下監督/『いたずら同盟』)、「東日本大震災と原子力発電所の事故により放射能で空気が汚染され、私はそれを経て『空気が怖い』と思うようになりました。10年前は『空気が怖い』と思うことなんて想像できませんでした。もしかしたら、10年後は、空気から逃げて、地下に住む未来がくることもあるのではないかと思い、このお話を作りました」(藤村監督/『その空気は見えない』)と、それぞれ製作の経緯を明かしていた。■『RAILWAYS』シリーズ最新作『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』(11月30日公開)國村隼&青木崇高、映画祭参加に喜び『RAILWAYS』シリーズ最新作となる有村架純と國村隼のW主演映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』。國村さん、青木崇高、吉田康弘監督、シリーズを手掛けてきた阿部秀司エグゼクティブプロデューサーが登壇した上映前の舞台挨拶では、釜山国際映画祭が大好きでプライベートも含め4度ほど来場しているという青木さんは、「國村さんは今回(コクソンの)悪魔のような役ではなく、とても素敵な役で出ていらっしゃるので映画を楽しんでください」と観客へコメントを送り、國村さんは「この釜山国際映画祭に戻ってこれて本当に嬉しいてす」と語り、「一般のお客様にご覧いただくのは今回が初めてで、それをこの映画祭のお客様に、目の肥えた韓国の方たちに届けられて本当に嬉しいことです」と喜びを噛み締めた。吉田監督「前作、前々作に負けない作品に」その後、エンドロールが終わると会場からは大きな拍手が巻き起こり、4名が再登壇。Q&Aでは、最初に吉田監督が本作に参加したきっかけを聞かれると、「前作、前々作に負けない作品にしたい、今作は違いを生み出すために女性運転士と義理の父のバディムービーにしたい想いから製作をしました」と明かした。10年前の映画を鑑賞した観客から、記憶の中でしか出てこない人物を演じての感想を聞かれた青木さんは、「撮影日数が1週間もなかった中で、全編を通して、重要な役柄として出演するキャラクターとどう向き合うのかを最初に考えました」と思いを述べ、また「(本編のシーンで駿也が父親を想い、泣くシーンに対して)なんとか父親として、駿也がリアルな感情からアプローチできるよう、彼と一緒に過ごし、撮影外でも親子の時間を作ることに専念しました」と役作りを明かす。主演のひとり、有村さんの起用についても、阿部氏は「新しい作品を作るにあたってテーマを変えて女性運転士をキーワードにした際、監督と2年前ほどに話して、有村さんが適任だ」とふり返り、吉田監督は「あまり過去の説明をしない映画にしたかったので、セリフ以外の表情でもすべてを繊細に表現できる有村さんだからこそ決めました」とキャスティングの裏話を語っていた。■『寝ても覚めても』(公開中 9/1~)東出昌大が主演する映画『寝ても覚めても』。カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロンドン映画祭に続いての正式上映となった今回。本作からは、同映画祭初参加となった東出さんとヒロインの唐田えりかが登場。東出昌大、韓国でも大人気!空港到着時から大きな歓声で迎えられ、ホテルチェックイン時も人だかりができるほどだった東出さん。レッドカーペット登場の際、2人の名前が読みあげられると満席の会場から割れんばかりの拍手と大きな歓声が響き渡たり、ゆっくりとレッドカーペットを歩き、随所で手を振ると会場からはさらなる大きな歓声が。また、会場にはプライベートで駆けつけた本作の出演者、渡辺大知(黒猫チェルシー)が2人に歓声を送るという一幕もあった。レッドカーペット後、「モデルをやっていたので、随分とレッドカーペット的なものは歩いてきましたけど、やはりアジアの最大級の釜山映画祭、色んな国の俳優さん、監督さん、映画祭の方々がいて凄く華やかだな、と感じました」(東出さん)、「韓国でも活動してきたので、釜山映画祭のオープニングセレモニーのレッドカーペットを歩くことができたのはとても嬉しかったです」(唐田さん)と、それぞれ歩いた喜びの感想を語っていた。■「ガラ・プレゼンテーション部門」に出品! 『斬、』(11月24日公開)池松壮亮&蒼井優、台風に阻まれ渡航叶わず…塚本晋也監督が初の時代劇に挑む『斬、』。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、トロント国際映画祭に続いての出品となった今回は、塚本監督と主演の池松壮亮、ヒロインの蒼井優が参加予定だったが、池松さんと蒼井さんは前日より猛威を振るっていた台風25号によって飛行機が欠航となり、成田空港まで駆けつけたものの釜山入りが叶わず、急遽塚本監督ひとりでの公式行事の参加となった。公式上映前の舞台挨拶では、塚本監督が「つい先ほどまで池松さんと蒼井さんは、全て準備して成田空港まで来ていたんです。今ふたりは別の作品の撮影中なのですが本日はお休みを頂いて、朝から釜山に向かう予定でした。ギリギリまで頑張って粘ってくれたのですが残念です」と2人の欠席を報告。上映が終わると、満員の客席からは大きな拍手が湧き起こり、一般の観客からの多くの質問が投げられていた。監督に会うためだけに今日のチケットを買ったという監督の熱心なファンからは、「揺れ動くカメラで、執拗に追いかけてゆく感じをいつも受けます。それをずっとやり通せる集中力が監督の映画からは見られます。その執拗な集中力はどこから得られるのでしょうか?」という質問が投げかけられ、それに対し監督は「客観的に観て『こういう話なのね』っていうのではなく、なるべく観客があたかも映画の中に入って一緒に体験している感じになってほしいといつも思っています。カメラはそれに付いてきているだけです。狙ってやっているわけではなく、生々しい感じにしたいのでやっています。しつこいということに関しては私の資質ですね。どこから来ているのかは、両親に聞きたいぐらいです(笑)」と答えるなど、熱い質問に時に笑いを交えながら丁寧に対応し、終了時間となっても熱心なファンからの質問が続いていた。「第23回釜山国際映画祭」は10月13日(土)まで開催。(cinemacafe.net)■関連作品:寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMASかぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発― 2018年11月30日より全国にて公開©2018「かぞくいろ」製作委員会十年 Ten Years Japan 2018年11月3日よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開©2018 “Ten Years Japan” Film Partners止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション愛しのアイリーン 2018年9月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開Ⓒ 2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ斬、 2018年11月24日よりユーロスペースほか全国にて公開(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
2018年10月10日9月24日(月)今夜放送される日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007」の「しゃべくり007」パートに俳優の井浦新がゲスト出演。日テレバラエティー初出演となる井浦さんは“しゃべくりメンバー”たちとどんな絡みをみせる!?「しゃべくり007」は「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」の3組7人の芸人がMCを担当。彼ら“しゃべくりメンバー”たちには毎回登場するゲストが誰か知らされておらず、ゲストが登場した際のMC陣のリアクションも見どころだ。今回のゲスト、井浦さんは90年代からファッションモデルとして国内のみならず海外にも活動の場を広げ、日本を代表するモデルとして活躍。その後是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』で俳優業に進出。『ピンポン』や『青い車』などで注目され、2012年放送の大河ドラマ「平清盛」出演より「ARATA」から本名である井浦新名義に改名、最近では「アンナチュラル」「健康で文化的な最低限度の生活」などのドラマで改めて注目を集めている。そんな井浦さんが今回、しゃべくりメンバーとのトークのなかで“超マニアック趣味”や“謎の舞”などを披露でキャラ崩壊のピンチに!? 今夜はドラマや映画では見られない井浦さんの姿をしっかり目に焼き付けて。「ケンカツ」も好評のうちに終了した井浦さんだが、10月には映画最新作となる『止められるか、俺たちを』の公開が控えている。主演に門脇麦を迎え、2012年に逝去した故・若松孝二監督率いる“若松プロダクション”を舞台にした物語を映像化する同作で井浦さんが演じるのは若松監督役。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』と幾つもの若松監督作に出演してきた井浦さん。同作では“恩師”を演じることになる。『止められるか、俺たちを』は10月13日(土)全国公開。「人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007」は9月24日(月)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年09月24日城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也ら「TOKIO」メンバーがゲストとトークやゲームで盛り上がる「TOKIOカケル」。その9月12日(水)今夜放送回に、放送中のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」で主演を務める女優の吉岡里帆がゲスト出演する。京都と東京を往復しながらレッスンに励み、「ももいろクローバーZ」や芳根京子らと共演した『幕が上がる』や、連続テレビ小説「あさが来た」「死幣ーDEATH CASHー」などへの出演などを経て2017年、松たか子らと共演した「カルテット」での元地下アイドル役で一気に注目を浴び、「ごめん、愛してる」のヒロインに抜擢され、「きみが心に棲みついた」で連続ドラマ初主演するなど一躍人気女優の仲間入りを果たした吉岡さん。今回はそんな吉岡さんを招いて「本当にあった元カレのお母さんの怖い話」という企画をお届け。世の女性たちの「いままで元カレのお母さんにされた背筋も凍るような恐ろしい体験談」を街角インタビュー調査、吉岡さんには女性の立場で実際にあった怖い話を聞いてもらうというもの。さらに無類の猫好きだという吉岡さんと、「TOKIO」イチの猫好きである長瀬さんが「ぜったい私の方がネコ大好きだもん対決!!」で勝負する。今夜のゲストの吉岡さんが主演を務める「健康で文化的な最低限度の生活」も9月18日(火)の放送でついに最終回。「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画をドラマ化した同作。物語は安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみる(吉岡さん)が、いきなり“生活保護受給者”を支援するケースワーカーとして働くことになり、生活保護現場の壮絶な現実に直面。大いに戸惑いながらも一念発起、持ち前のひた向きさで、受給者たちひとりひとりの人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘。いつしか彼らの希望の光になっていく…というパワフルなヒューマンお仕事ドラマ。井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一ら個性的な俳優陣も共演している。えみると育児放棄の母との全面対決が描かれる最終回は18日(火)21時~フジテレビ系で放送される。「TOKIOカケル」は9月12日(水)23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年09月12日永瀬正敏と菜 葉 菜を主演に迎え、実話を基にしたオリジナルサスペンス映画『赤い雪 Red Snow』の公開が2月に決定。佐藤浩市、井浦新ら豪華俳優陣も出演する。■ストーリー雪が降り続く小さな村で1人の少年が忽然と姿を消した。失踪した少年と一緒にいた兄、白川一希(永瀬正敏)の曖昧な記憶に警察の捜査は混乱。そんな中、誘拐監禁殺人の容疑者として捜査線上に江藤早奈江(夏川結衣)が浮かび上がる。ほかに何件もの殺人容疑がかかる中、早奈江は完全黙秘で無罪となる。30年の年月が経過し、少年失踪事件の容疑者だった早奈江の一人娘、早百合(菜 葉 菜)を見つけ出した事件記者の木立省吾(井浦新)が一希を訪ねてくる。毎夜、雪で弟を見失う悪夢に苛まれ、自分を責め続ける一希。少年が消えた事件の日から被害者の兄と容疑者の娘という、心に傷を持つ男と女が交錯する。「完全黙秘」と「曖昧な記憶」の先には予想できない結末が待ち受けていた…。■永瀬正敏&菜 葉 菜が実話を基にしたミステリーに挑む!本作の主演を務めるのは1983年、相米慎二監督作品「ションベンライダー」でスクリーンデビュー以降、『あん』『光』『Vision』の河瀬直美監督や、『ELECTRIC DRAGON 80000V』『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍監督など、作家性の強い作品にも引っ張りだこの永瀬さん。近年ではジム・ジャームッシュ監督作『パターソン』でも高い演技力が評価される中、本作では物語の発端となる、雪の日に失踪した少年の兄、白川一希を演じる。永瀬さん自身、面白い作品であれば大小問わず出演するスタンスもあるが「初めて脚本を読ませて頂いた時、読み進めながらドンドン作品の世界観に引き込まれていきました」と興奮を隠せない様子。「そして最終ページを読み終わった直後、この物語の中に自分の身を置いてみたいと願いました。『赤い雪』この深いタイトルに込められた世界を楽しんで頂ければと思います」と語った。もう1人の主演には、2005年『YUMENO』で初主演後、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が手掛けた『ヘヴンズストーリー』での演技が評価され、『ナミヤ雑貨店の奇跡』『追憶』と、近年目覚ましい活躍を見せる菜 葉 菜さん。本作では少年失踪事件の容疑者の娘、江藤小百合を演じる。菜 葉 菜さんは『YUMENO』でも、マイナス30度にもなった極寒の北海道での撮影を経験したこともあり、雪とは切っても切れない縁を持つ。「監督とは何度もデスカッションし思いを共有しあえたつもりでしたが、撮影に入ると全てぶっ飛んでしまうほどとてつもない戦いが待っていました。私が思う早百合とそうではない早百合が脳裏を行き交いもがき苦しみもしました」と本作での苦労を語る。「それでもこの映画に賭ける強い思いが心の中で散らす火花を打ち消し愛すべき早百合と1つになって飛び立てたと思います。全編が絵画のように美しく重い作品に仕上がっています」と自信を持ってアピールした。■豪華出演者のキャスティングを実現させた監督とは?そして、失踪事件から30年後に事件を調べ、江藤小百合を見つけ出し、失踪した少年の兄である白川一希に知らせる事件記者の木立省吾役に『ニワトリ★スター』『菊とギロチン』の井浦新。少年失踪事件の容疑者であり、「完全黙秘」で事件を闇に隠しこんだ江藤早奈江役に『家族はつらいよ』シリーズの夏川結衣。そして早奈江の内縁の夫であり、30年後も早奈江の娘・小百合と同居する宅間隆役に『友罪』『64-ロクヨン-』の佐藤浩市と、豪華俳優陣が出演する。そんなキャスティングを実現させたのは、本作が初の長編作品となる甲斐さやか監督。国内外の映画祭で映像美の高さで高評価を受けている新進気鋭の女性監督だ。甲斐監督は「一級のスタッフが一丸となり『赤い雪』の世界観を追求し、一級のキャストが立ち現れる……とんでもない映画が完成したと思います」と完成に対し、感無量の様子。実話を基にして作られた本作については「人の記憶について突き詰めて考える時、足元の砂が少しずつ吹かれて崩れるような、根源的な怖さを覚えることがあります。曖昧な記憶の上に成り立つ人という存在もまた、非常に曖昧なもの……消しきれない記憶、未解決事件、海原の向こうの叫び、沈黙の人々、降りつづく雪。確かな実感の持ちにくい時代にこそ『赤い雪』の世界に浸って頂き、想いを共有頂けますことを祈っています」と作品に対する強い思いも語ってくれた。重厚で濃密なミステリーサスペンス映画に期待が高まる。『赤い雪 Red Snow』は2019年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月30日新人監督に無名俳優ばかりながらリピーターが続出中の話題作『カメラを止めるな!』や、8月17日(金)に公開となる『銀魂2掟は破るためにこそある』など、平成最後の夏にふさわしい“お祭り映画”に沸く日本映画界。そんな中、秋は“ノスタルジー”な空気漂う、最高に“エモい”映画が続々と公開となる。今回はその中からひと足早く、注目作をピックアップ!■コギャルブームに沸いた90年代が舞台の青春ドラマ!懐かしさ漂うJ-POPの名曲が彩る『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月31日公開)90年代、青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ“サニー”。専業主婦の奈美(篠原涼子)は、ある日、高校時代の親友・芹香(板谷由夏)と再会するが、彼女が末期がんに侵されていることを知る。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」という芹香の願いを叶えるため、奈美は再び“サニー”のメンバーを呼び集めるが…。夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の“2つの時代”が交差して描かれる本作。大ヒットメーカー・小室哲哉が音楽を担当しており、安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」を始め90年代のヒット曲が次々と流れ、コギャルルックや彼女たちの小物に至るすべてが郷愁を誘う。“強い気持ち”と“強い愛”が巻き起こす感動のラストの行方を、ぜひスクリーンで確かめて。■映画、青春、そして恋――。危うく、きらめいていた一瞬を描く青春群像劇『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)舞台は1969年。新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、"若松プロダクション"の扉をたたいた吉積めぐみ(門脇麦)、21歳。彼女の目を通し、若松孝二を始めとする映画に魅せられた若者たちの生き様や駆け抜けた時代を描く。若き日の若松監督を演じるのは、『実録・連合赤軍―あさま山荘への道程』『キャタピラー』『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『千年の愉楽』などで長年、若松監督とタッグを組んできた井浦新。いまや日本映画界を牽引する存在となった白石和彌が監督を務め、師匠・若松孝二と共に駆け抜けた若き日を描きだす。自分は何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦り…。全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られながら、“何者かになろうと夢みた”若者たちの情熱を映し出している本作。知られざる異才たちのまっすぐで、バカで、愛おしい青春の1ページの記憶は、きっと誰にとっても胸に刺さるものがあるはず!■1人の夢がみんなの夢に!その“将棋への情熱”が前人未踏の奇跡を起こす『泣き虫しょったんの奇跡』(9月7日公開)将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品(講談社文庫刊)を実写映画化。主演を務める松田龍平ほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼といった“主役級”の豪華キャストが集結。第42回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門への正式出品も決定している。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れたしょったんが、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げた奇跡の実話を描き出す。大きな挫折の苦悩と絶望からの再起を図るしょったんを演じたのは、『青い春』以来16年ぶりに豊田利晃作品で単独主演を務めた松田龍平。奇しくも今年、しょったんがプロ編入の偉業を成し遂げたときの年齢と同じ“35歳”に達した松田さんは、「自分が本当にやりたいことに対して、どれだけ魂を注いでいるかという晶司の気持ちに投影する部分が多かった」とふり返る。瀬川晶司五段本人も「(松田さん演じるしょったんが)周りから“瀬川さんにしか見えない”と言われることも多かった」と語る通り、劇中ではしょったんの心情の機微や移り変わりが丁寧に表現されている。さらにそんなしょったんを支えるのは、個性豊かな人々。自信を持てなかったしょったんの背中を優しく押した恩師、奨励会時代の仲間、将棋道場の席主や、会社の同僚、そして親友…。しょったんの夢を支える人々との熱い人間ドラマは、きっと涙なしでは観られないはず。また、そんなしょったんの生き様や人間ドラマの数々は幼少期から丁寧に描かれており、劇中では、狭く古びたしょったんの部屋で仲良くこたつを囲む奨励会員たちの姿や、レトロな雰囲気漂う喫茶店など、昭和ならではのどこか懐かしさや温かみのある、独特の空気感も注目となりそう。“お祭り映画”を楽しんだら、ノスタルジーな雰囲気漂う“エモさ”満点の映画で癒されてみては?『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SUNNY 強い気持ち・強い愛 2018年8月31日より全国東宝系にて公開© 2018「SUNNY」製作委員会泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月7日より全国にて公開©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション
2018年08月19日出演者がチームでクイズやゲームに挑戦するバラエティ「ネプリーグ」の8月13日(月)今夜放送回に、現在放送中の火9ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」から女優の吉岡里帆をはじめとするメインキャスト陣が参戦。日本人より日本に詳しい「世界選抜チーム」と対戦する。今回のゲスト「健康で文化的な最低限度の生活」略して“ケンカツ”チームのメンバーは、連続テレビ小説「あさが来た」をはじめ「カルテット」や「ごめん、愛してる」「きみが心に棲みついた」などの作品で一躍人気女優となった吉岡さんをはじめ、モデルとしてデビュー、パリコレに出演するなどトップモデルとして活躍し俳優業に進出、「HiGH&LOW」シリーズや「アンナチュラル」などで注目される井浦新。「東京タラレバ娘」「恋がヘタでも生きてます」などで脚光を浴びると今年放送されたドラマ「おっさんずラブ」で爆発的ブレイク、いまや最も熱い視線が注がれる俳優の1人となった田中圭。2011年放送の「海賊戦隊ゴーカイジャー」でデビューすると映画『あゝ荒野』や『となりの怪物くん』などで着実に実績を積み上げてきた若手俳優の山田裕貴。そこにお馴染み林修も加わった5名。対するはハーバード大学卒業でマルチに活躍、「ユアタイム」ではコメンテーターを務めたモーリー・ロバートソン。フランス・パリ出身でサッカー元日本代表トルシエ監督の通訳として知られるフローラン・ダバディ。オーストラリア出身でお笑い芸人としての顔とともに俳優や映画の翻訳家としても活躍中のチャド・マレーンら、日本を熟知した「世界選抜チーム」。この2チームがあらゆる分野から出題される2文字の穴埋めクイズに解答する「ネプレール」からはじまって、林先生が厳選した漢字クイズに挑戦する「林先生の漢字テストツアーズ」、様々なモノの割合を答える「パーセントバルーン」に白熱の「トロッコアドベンチャー」といったゲームで対決を繰り広げる。今夜のゲストらが出演しているドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」は、学生時代は映画監督を目指すも安定を求めて公務員になった主人公・義経えみるが、生活保護受給者を支援するケースワーカーとして勤務することになり、生活保護現場の壮絶な現実に直面しながらもいつしか彼らの希望の光になっていく…というパワフルなヒューマンお仕事ドラマ。吉岡さんがえみるを演じ、今回のメンバーのほか川栄李奈、遠藤憲一らも出演する。「健康で文化的な最低限度の生活」は毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。「ネプリーグ」は8月13日(月)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年08月13日ドラマや映画の公式SNSが、番宣の告知や撮影裏話、オフショットなどを随時アップするのは、いまや通例となっている。その波にうまく乗り、ファンの心をとらえた顕著な例が、世界トレンド入りまで果たした「おっさんずラブ」。同ドラマ公式インスタのフォロワー数は33万9,000人、公式“裏アカウント”黒澤部長のインスタにいたっては48万4,000人。話題のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」が36万3,000人なので、これは驚異的数字だ。また、今年1月期のドラマで大好評を得た「アンナチュラル」の公式ツイッターは、同時期のほかの連続ドラマと比べてもフォロワー数が格段に多く、約28万人と桁が1ケタ違う(いずれも7月27日現在)。それぞれの人気の立役者となったのは、「おっさんずラブ」“春田創一”こと田中圭、「アンナチュラル」“中堂系”こと井浦新。この2人がそろって出演している新火9ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」も、そのインスタがなかなかに熱いのだ。「健康で文化的な最低限度の生活」、略して「ケンカツ」は「週刊 ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画が原作のヒューマンお仕事ドラマ。主演を務めるのは、健気にがんばる姿をつい応援したくなってしまう吉岡里帆。彼女が演じる主人公・義経えみるは、大の映画好きで映画監督を夢見ていたが、安定を求めて公務員に。“生活保護受給者”を支援する部署・生活課に配属される。重要な社会問題の1つである生活保護について、受給者との関係作りや“距離感”、不正受給から法制度としてのあり方などに鋭く斬り込んでいく模様だ。前回演じたキャラと、まるで真逆な2人に注目!内容はシリアスではあるが、いま視聴者をザワつかせているのが、そのキャスティング。吉岡さん演じるえみるの指導係で、穏やかな人柄の先輩ケースワーカー・半田明伸を井浦さんが、彼らの上司で、常に冷静で厳しい指導を行う係長・京極大輝を田中さんが演じている。すでに放送を見た視聴者から、「ドSの中堂先生と違いすぎ」「仕事が出来そうなはるたん」といった声が上がっているとおり、井浦さん、田中さんの2人が本ドラマで演じるのは「アンナチュラル」や「おっさんずラブ」で人気を拡大させたキャラとはまるで正反対!しかも、このギャップが大きな話題を呼ぶ中、「ケンカツ」公式インスタはそれぞれのファンを「アラタ-」「タナカー」、両者をまとめて「アラタナカー」と呼び、ファン心をさらにくすぐっている。例えば、7月22日にアップされたのは、その前日の半田さん(井浦)&京極係長(田中)の2ショットの別バージョン。「アラタナカーの皆さまへ。昨日の写真のセクシーバージョン某雑誌の表紙をイメージしているそうです」と投稿されたが、そのタイトルは「女性をとろけさせる。大人の男2018」なのだそう。ハッシュタグには「 #色気ダダ漏れ #ワイルドだろお #圭さんの左手ピース気になる #新さん欲しがり隊でごめんなさい #アラタナカー」といった言葉が並び、2万あまりの「いいね」が押されている。コメント欄には「アラタナカー!最高ですっ」「アラタナカーっすね。自分」「2人ともやばっす!」といった声や、「京極先輩ちょっとはるたんの面影が」「カッコイイのに、笑ってしまうのはなぜだろう(笑)」という愛溢れる指摘も。また、先日7月10日の“誕生祭”のように田中さんが登場すると、「いいね」やコメントはグンと伸びる傾向にある。ちなみに「アラタ-」の皆さんには、吉村界人が出演する「チェインストーリー 2.5話」がオススメ。本ドラマでは“ゆるキャラ”に徹するという、“半田”井浦さんのコミカルな一面が覗ける。さらに本作には、えみるの同期・七条竜一役で山田裕貴、同じく栗橋千奈役で川栄李奈、えみるが担当し生活保護から卒業した第1号・阿久沢正男役として遠藤賢一など、個性豊かな俳優陣が揃っており、投稿のネタには事欠かない。いまのところはフォロワー数は5万7,000人あまりだが、今後の投稿やドラマの展開次第で、“バズる”可能性は大いにありそうだ。「健康で文化的な最低限度の生活」は毎週火曜21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(text:Reiko Uehara)
2018年07月27日FNS系列の夏の風物詩となった「FNSうたの夏まつり」が今年も7月25日(水)今夜オンエアされる。今年のテーマは“夏の名曲”。森高千里、渡部建、加藤綾子の3人が司会を務め、最旬アーティストからトップアーティスト、レジェンドまで豪華なメンバーが集結する。今年デビュー40周年を迎えるサザンオールスターズは最新曲「壮年JUMP」と名曲「東京VICTORY」を、デビュー20周年を迎える浜崎あゆみは「BLUE BIRD」と「Greatful days」を披露。そして、東京ディズニーリゾート開園35周年を記念して『美女と野獣』『リトル・マーメイド』『アナと雪の女王』ほかディズニーの名曲をメドレーでお届け。昨年の放送でも好評だったFNSミュージカル・メドレーの第2弾として山崎育三郎、生田絵梨花が公演中の舞台「モーツァルト!」からSPメドレーを披露するほか、「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「マイ・フェア・レディ」など名作ミュージカルの有名曲メドレーが繰り広げられる。また映画『グレイテスト・ショーマン』の世界を日本人キャストで総力をあげて再現するスペシャルメドレーも。さらに、人気アニソンを楽しめる「アニソン・メドレー」にはアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」から「Aqours」が登場するほか、話題のガールズバンドアニメ「BanG Dream!」の人気バンド「Roselia」が地上波音楽番組初登場する。そのほか、今年前半の台風の目ともいえる「DA PUMP」も出演、話題騒然の「U.S.A.」をスペシャルバージョンでパフォーマンス。「思い出の夏うた」企画には山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介ら『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』メインキャスト陣が大集合、自身にとっての思い出の夏うたを知られざるエピソードと共に語るほか、ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」から吉岡里帆、井浦新、「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」から沢村一樹、本田翼、「グッド・ドクター」から山崎賢人、上野樹里、「限界団地」で主演を務めた佐野史郎、さらに女優の土屋太鳳に内村光良、梅沢富美男ら豪華俳優陣が出演する。「2018 FNSうたの夏まつり」は7月25日(水)19時~フジテレビにて放送。※一部地域を除く(笠緒)■関連作品:劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
2018年07月25日俳優の山田裕貴が23日深夜、自身のインスタグラムとブログを更新し、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(毎週火曜21:00~)で共演する俳優の井浦新との2ショットを公開した。女優の吉岡里帆が主演を務める同ドラマで山田は、吉岡演じる新人ケースワーカー・義経えみるの同期・七条竜一を、井浦は、えみるの指導係・半田明伸を演じている。この日更新したSNSでは、井浦との2ショットを添えて「『 #健康で文化的な最低限度の生活 』明日第2話夜9時から」とドラマをアピール。「新さんとは御朱印帳の話から、遺跡やら、深海魚やら好きなディズニー映画『ヘラクレス』とか、好きなモノが一緒。デビュー作のゴーカイジャー観てくれてたり…優しい兄貴。新さんから御朱印帳袋頂いたり、いろんな話を聞かせてくれます」と、2人の好きなものや撮影現場でのエピソードを明かした。また、ハッシュタグで「#前世なんか繋がりあったはず」とコメント。さらに、自身の目力について「#話変わるけど」「#アイラインひいてねぇから」「#よく言われるので (笑)」と説明した。山田と井浦の2ショットに、ファンから「ほんまの兄弟みたい」「やばーい!良いツーショット」「めちゃ良い写真」「あにきー!」「男前な二人」「イケメン2人」「お二人のツーショット嬉しい」「カッコいいお二人」「素敵なツーショット」「2人ともイケメン」「お二人のコンビとても好きです!」などとファンから歓喜の声が寄せられている。
2018年07月24日白衣が似合う俳優といえば、誰をまず思い浮かべるだろう?先の日曜劇場「ブラックペアン」では、「嵐」二宮和也が「オペ室の悪魔」と呼ばれる一匹狼の天才外科医・渡海征司郎役を好演し、“渡海先生に「邪魔!」と言われたい”人が続出するなど話題を呼んだ。二宮さんにとっては初の外科医役。無愛想で超ドS、孤高でありながら、きっちりと命は救うダークヒーローだ。時折のぞかせる人間味や、研修医の世良(竹内涼真)、対立するエリート医師の高階(小泉孝太郎)、因縁ある佐伯教授(内野聖陽)と互いに影響を及ぼし合っていく姿は見応えあるヒューマンドラマでもあった。そんな中、7月からスタートした新ドラマや待望の劇場公開となる人気シリーズでも、旬な俳優たちが医師役を演じ、それぞれに魅力を炸裂させている。山崎賢人が熱演!サヴァン症候群の小児外科医に山崎賢人がフジ系ドラマ初主演を務める木曜劇場「グッド・ドクター」は、全国30万人以上といわれる医師の中で1,000人にも満たない小児外科医の世界を描く。彼が演じる主人公・新堂湊は、コミュニケーションが苦手ではあるものの、ずば抜けた記憶力や計算力などを持つ自閉症スペクトラムの一種・サヴァン症候群の青年で、その能力を生かして医学部を首席で卒業、レジデント(後期臨床医)としてある病院の小児外科に赴任してくるという役どころ。湊が小児外科医を志したのは、すべての子どもが無事に“大人になれる”世界にするため。彼の願いは「大人になれない子どもをなくしたい」、それだけなのだ。しかし、命を救いたいがため、家族が隠してほしかった病状を本人に伝えてしまったり、指示を仰ぐことなく「手術はできます」と先走ってしまったりすることも…。とはいえ、まだまだドラマはスタートしたばかり。これから湊の指導医である瀬戸先生(上野樹理)らと“大人の事情”など物ともせずに、1人の小児外科医としても、1人の人間としても成長をしていく姿を目にすることができそう。山崎さん自身も「無限の可能性を秘めた新堂湊が、みなさんに愛されるような存在になれば」と期待を込めている。また、本ドラマでは藤木直人が小児外科医のエース・高山先生を演じていることにも注目!「ナースのお仕事3」(’00)に初登場した際はまだ半人前の研修医・高杉健太郎だったが、その後も同シリーズや「1リットルの涙」「ドクターX~外科医・大門未知子~」など様々な作品で医師役を演じてきており、今回で10作品目の医師役だそう。本人も、これまでは「どことなく頼りない医者像が多かった」というが、本作の高山先生は間違いなく頼りになる存在。ちなみに、小児外科長ながら出世と保身が第一の間宮先生には、戸次重幸が扮している。山P&有岡&成田ら、リアルさに定評ある「コード・ブルー」がスクリーンに!木曜劇場といえば、これまで「Dr.コトー診療所」シリーズや「白い巨塔」「医龍-Team Medical Dragon-」シリーズなどが放送されてきた“人気医療ドラマ”輩出枠。ここで、ちょうど10年前の2008年7月にスタートしたのが「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」だ。“ドクターヘリ”を題材にした初めてのドラマで、リアルな医療・災害現場の描写や5人の若き主人公たちの成長物語が人気を博した。大事故・災害での患者の優先度を示す“トリアージ”などの用語を、本ドラマで初めて知った人も多いだろう。実際の医療従事者から見ても「かなりリアル」という声も聞く。スペシャルドラマ(’09)、月9に移動した2nd Season(’10)、そして昨年の3rd Seasonとストーリーを紡いできたが、ついに劇場版が7月27日(金)より公開される。それまで「プロポーズ大作戦」や「野ブタ。をプロデュース」などチャラいイメージのあった山下智久が、優秀だが、どこか人を突き放したようなフェロー・藍沢耕作を演じるというのも、当時は新鮮に映った。真面目で素直、著名な医師を父に持つ白石恵(新垣結衣)、強気に見えて繊細な自信家・緋山美帆子(戸田恵梨香)、口調は強いが頼りになるフライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)、さらに人のよいムードメーカー的な藤川一男(浅利陽介)の5人のメンバーがいずれも、劇中のみならず、いまや映画やTVには欠かせない存在へと成長している点も素晴らしい。3rdでは、藍沢は脳外科、白石は救命のリーダー、緋山は産科、藤川は外傷整形と、フライトドクターを目指すフェローだった4人が中堅ドクターへと成長し、藍沢が「かつての俺たち」と語る新しいフェローを指導する立場であることも、見どころの1つとなっていた。それに続く劇場版では、成田空港と海ほたるで未曽有の大事故が連続発生、大病院の息子でプライドの高い名取(有岡大貴)、心優しいが気弱すぎる灰谷(成田凌)、優等生の横峯(新木優子)やフライトナースの雪村(馬場ふみか)たちの活躍やさらなる成長も注目ポイントとなる。山下さんは、10年間演じてきた藍沢先生に相当な思い入れがあるようだ。完成披露試写会では「すてきな仲間に出会えて、この奇跡を作ってくれたのは、応援してくださった皆さんだと思っています」と胸いっぱいの様子で、10年分+αの思いを明かしていた。劇場版には藍沢のライバルの脳外科医・新海先生(安藤政信)に、橘先生(椎名桔平)、西条先生(杉本哲太)ほか、懐かしい人物が登場する…かも。10年間、本作とともに歩んできた「Mr.Children」の「HANABI」が流れるとき、どんな感慨が押し寄せるのか楽しみで仕方がない。「ヒモメン」窪田正孝にライバル心を燃やす医師・勝地涼に注目TBS金曜ドラマ「アンナチュラル」での“裏の顔”を持った医大生・六郎役がまだ鮮明に残る窪田正孝が、なんと川口春奈のヒモを演じるという土曜ナイトドラマ「ヒモメン」は、テレビ朝日系にて7月28日(土)より放送スタート。窪田さん演じる、“絶対に働かない”と決めたヒモ男・翔ちゃんを更生させようとする看護師・ゆり子を川口さんが演じる。大ブームがいまも続いている「おっさんずラブ」を放送した枠とあって、楽しいラブコメディの中に、激務をこなす看護師や医師たちを通じて働き方改革時代にも目配せする社会派ドラマとしても、見応えをはらんでいそう。本作で、同じ病院に勤務するゆり子に恋心を抱き、翔に嫉妬の炎を燃やす池目先生を演じるのが、『銀魂2掟は破るためにこそある』への参戦でも注目を集めている勝地涼。「性格的にも裏表のあるヒールな部分があったりしますが、ゆり子に対する想いは一途」と自身のキャラを解説する勝地さん。本格的な医療シーンは登場しない模様だが、先輩ナース役の佐藤仁美が「クセがすごい」と評するイケメン医師だけに、期待が高まらずにはいられない。そのほかにもイケメン名医、続々小児外科医といえば、「最上の名医」の西條命(みこと)先生こと斎藤工を思い浮かべる人もいるかもしれない。斎藤さんにとってゴールデン連続ドラマ単独初主演で当たり役の1つとなり、2011年の連ドラを経て2度スペシャルが放送されている。斎藤さんの医師役なら、石田ゆり子とラブストーリーを繰り広げた木曜劇場「医師たちの恋愛事情」の熱血外科医・守田先生にもう一度会いたい! という人も多そうだ。それに“救命”といえば、第5シリーズまで製作された金字塔的作品「救命病棟24時」だ。進藤先生こと江口洋介や、松嶋菜々子に伊藤英明、小栗旬、大泉洋らがシリーズごとに出演し、“ブレイク俳優”をも生み出す質の高い医療ドラマであった。「コード・ブルー」のフェロー・横峯(新木さん)は、同作を小学生のときに観て救命医を目指した、という設定になっている。先に挙げた二宮さんが最新映画『検察側の罪人』(8月24日公開)で共演する木村拓哉も、手術シーンがリアルといわれた日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」でアメリカ帰りの外科医・沖田先生を熱演し、話題となった。現在、主演ドラマ「ハゲタカ」が放送中の綾野剛が、2015年、それまでの尖ったイメージを一新させたのが金曜ドラマ「コウノドリ」の産婦人科医・鴻鳥サクラ先生だ。四宮先生(星野源)、白川先生(坂口健太郎)、今橋先生(大森南朋)など彼を取り巻く医師やナースたちも魅力的で、2017年にシーズン2が放送された。また、月9「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」で主演を務める沢村一樹が、患者のためなら手段を選ばぬ外科医・相良先生を演じた「DOCTORS~最強の名医~」は、これまでに3シリーズと3本のスペシャルドラマが製作され、安定の人気を博している。患者を診る臨床医ではなく法医解剖医ではあるものの、現在、吉岡里帆主演の「健康で文化的な最低限度の生活」に出演中の井浦新は、胸に信念を秘めた「アンナチュラル」のドSな中堂先生がハマリ役となり、確実にファン層を拡大させた。医師役には、安心感を与える爽やかさや説得力を持たせる演技力はもちろん必要だが、必ずしも清廉潔白なキャラや超人的なキャラでなくてもいいのだ。習得した特別な技能と経験値を最大限に駆使して“命を救う”という、純粋で揺るぎない使命をどんな形であれ体現できるかに尽きる。「暑い、暑い」が口グセの今夏は、一筋縄ではいかない“命の現場”でのイケメン医師たちの熱演に目が離せなくなりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
2018年07月24日吉岡里帆主演、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、小園凌央、田中圭、遠藤憲一らが共演する新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」が7月17日(火)から放送スタート。第1話を見た視聴者からは様々な声が寄せられている。本作は「週刊 ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画をドラマ化した作品。吉岡さん演じる義経えみるは映画監督を夢見ていたが安定を求め公務員に就職。いきなり“生活保護受給者”を支援する部署「生活課」に配属される…という物語だ。吉岡さんの先輩ケースワーカー・半田明伸を井浦さんが、上司の係長・京極大輝を田中さんが、福祉専門職として採用された同期の新人ケースワーカー・栗橋千奈を川栄さんが、同じく同期の新人ケースワーカー・七条竜一を山田さんが、後藤大門を小園さんが、第1話でえみるが初めて深く関わることになる生活保護受給者の阿久沢正男を遠藤さんがそれぞれ演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第1話では、えみるが生活課に配属、担当する受給者の1人の電話を受けると「今から死ぬ」と言われ、周囲からは気にするなと言われた矢先、本当に自殺してしまう。落ち込んでいたえみるだが阿久沢と出会い、寄り添うなかで阿久沢の過去のことなどを知り、阿久沢が15年にわたり返済していた借金問題を解決…というストーリーが描かれた。生活保護の現場を舞台にしたドラマということで「リアルな視点で自分の経験とドラマを振り返りました」「リアルで納得の出来.法テラスは私もよくご案内しますが,こういう制度を知っていただけるのすごく大事」「嫁はリアルケースワーカー経験有りなんだけど、話としてはだいぶリアルだと言ってる」などケースワーカーや近い場所で働いている視聴者からの“共感”の投稿が数多く見受けられた。またキャスト陣への反応では主演の吉岡さんに「吉岡ちゃんが可愛すぎてこれ見るために毎週頑張るって心に決めた」「吉岡里帆ちゃんが可愛すぎるので毎週見ます」などの声が。さらに井浦さんには「アンナチュラルのときのドSの中堂先生と違いすぎてびっくり!優しい!」「普通の良い人を演じていたのは意外だった」。田中さんにも「田中圭、今度はしっかりした役」「仕事が出来そうなはるたんが出てる」など、2人の新たな一面に触れたファンからの反応が多数寄せられている。(笠緒)
2018年07月17日フジテレビ系「VS嵐」の7月12日(木)放送回は吉岡里帆、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、小園凌央、遠藤憲一らドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」からメインキャスト陣が参戦。「嵐」とプラスワンゲストによる「嵐」チームと体感型ゲームで対戦する。「カルテット」「ごめん、愛してる」「きみが心に棲みついた」などで一気に人気女優となった吉岡さん。「HiGH&LOW」シリーズや「アンナチュラル」で一躍注目の的となった井浦さん。朝ドラ「とと姉ちゃん」に『亜人』「崖っぷちホテル!」など各所に引っ張りだこの川栄さん。大河ドラマ「おんな城主 直虎」から『となりの怪物くん』などまで注目の若手イケメン俳優・山田さん。「僕のヤバイ妻」「FINAL CUT」などで俳優としても注目される小園さん。そして、日本を代表する名バイプレーヤーとして数々の作品に出演してきた遠藤さん。この6人で構成された「健康で文化的な最低限度の生活」チームが、プラスワンゲストに「尼神インター」の2人が加わった「嵐」チームと対戦する。「登山が趣味」だという井浦さんは“クリフクライム”に挑戦することが楽しみだったそうで、そのプレイにチームから「スーパースター」コールが上がるなか、「嵐」チームからは二宮和也と「尼神インター」の渚が挑戦。元大工だけに“高いところに慣れている”だろうということで渚さんに期待がかかるが…果たして勝負はどうなる!?さらに今回は特別企画として「プレッシャー早口言葉対決」を実施。出題された早口言葉をかまずに言えるかを競うこの対決だが、珍プレー連発で全員笑いが止まらず…あの遠藤さんも大ピンチに。今夜の対決も必見だ。今夜のゲストチームが出演する「健康で文化的な最低限度の生活」は、安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみるを主演の吉岡さんが演じるヒューマンお仕事ドラマ。“生活保護受給者”を支援するケースワーカーとなったえみるが生活保護現場の壮絶な現実に直面し、最初は大いに戸惑うも、ある事件をきっかけに一念発起。持ち前のひた向きさで、受給者たちひとりひとりの人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘する――というストーリーになっている。「健康で文化的な最低限度の生活」は7月17日より毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。初回は20分拡大。「VS嵐」は7月12日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年07月12日梅雨開け後のじっとりとした暑さに、うんざり顔のあなた!お待たせしました、もう間もなくお楽しみの夏ドラマのスタートです。今期は過去作や映画、漫画など、様々な場所から“派生”したドラマが多いよう。中でも今日は、ドラマニアな筆者おすすめの注目作をピックアップしてご紹介していきましょう。■名作刑事ドラマが“リニューアル”過去作からの伏線回収に期待…!?上戸彩さん主演で過去2シリーズ放送された「絶対零度」。そんな話題作が、沢村一樹さん主演で月曜9時「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」にリニューアルして戻って参ります。沢村さんが演じるのは、元公安というちょっぴりいわくつきのエリート刑事。未来の犯罪を予測し捜査する新チームを結成し、潜入捜査やアクション、頭脳明晰な推理を繰り広げていくといいます。上戸さんの出演続投も決まっているそうなので、過去シリーズとのコラボを見逃さずにチェックしてみてくださいね。リニューアルといえば、東山紀之さんが主演をつとめる水曜9時「刑事7人」第4シリーズも気になるところ。「仲間の中に黒幕がいた…!」という衝撃の前作から1年の時を経て、刑事資料係に再招集されたメンバー。資料室へ持ち込まれたまま日の目を見ず、封印されてきた迷宮入り事件の数々を再捜査していくといいます。なんだか最近こうした“未解決事件”にスポットを当てた作品が多い気がしますよね~。今作では一体、どんな謎が飛び出すのでしょうか。楽しみです。■映画界を賑わせたあの“名作”がテレビへ!新たな感動を呼び起こすまた夏クールは、映画界を賑わせた注目の2作品からも派生してドラマ化。2017年に公開された、広瀬すずさん主演の映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』――その数年後を舞台に描かれるというドラマ版「チア☆ダン」が、金曜10時枠にやってきます。類まれな運動神経、ダンス力で知られる土屋太鳳さんが主演をつとめるということもあり、パワフルなチアダンスシーンに期待が高まる本作。同じチームのメンバーとして、石井杏奈さん、佐久間由衣さん、山本舞香さん、朝比奈彩さんらフレッシュな若手キャストが決定しているということで、エンターテインメントとしての要素も存分に味わえそうですね。そしてもう1本は、累計120万部を突破!こうの史代さんの同名漫画を原作にした映画版が、日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞にも輝いた「この世界の片隅に」が日曜9時枠に登場。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の澄子役で知られる松本穂香さんが主演に大抜擢されたことでもニュースになりました。夫役・松坂桃李さんと共に時代に負けず前を向いて生きる姿を、最後までしっかりと見届けていきましょう。■人気漫画が“原作”――ファン待望の実写化、豪華キャストで続々決定もちろん夏クールにも、人気漫画原作の注目作が顔を揃えています。火曜9時「健康で文化的な最低限度の生活」は新聞メディアをはじめ、医療・福祉関係者も注目する本格派作品。徹底した取材を元に、生活保護という制度に潜む奥深い問題点を描いていくといいます。主人公のケースワーカー役を演じるのは吉岡里帆さん。脇を固める井浦新さん、田中圭さん、遠藤憲一さんら名優たちとどんな化学反応を見せてくれるのでしょうか。ワクワクしますね!また、その直後、火曜10時枠では“幻の4コマ”との呼び声が高い「義母と娘のブルース」を大胆実写化、大きな話題を集めています。バリバリのキャリアウーマンから一転、娘を持つ男性(竹野内豊)からのプロポーズを受け、義母になろうと家事や育児に奔走する主人公(綾瀬はるか)。極々日常の、小さな喜びにスポットを当てたほっこりドラマに仕上がっているということで、女優・綾瀬はるかさんの新たな一面を見られる、とっておきの1作になりそうです。以上、いかがでしたか?お気に入りの1作を見つけて、是非チェックしてみてください。(text:Yuki Watanabe)
2018年07月04日上田晋也、藤木直人、森泉の3人がMCを務める日本テレビ系「おしゃれイズム」の1時間SPが7月1日(日)放送。7月からスタートするドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」主演の吉岡里帆がゲスト出演、MC陣と吉岡さんが台湾ロケを敢行する。吉岡さんは、京都に生まれ家族の影響を受け様々な芸術文化に親しみながら育ち、学生時代は京都と東京を往復しながらレッスン。グラビアアイドルなどを続けながら2015年公開の本広克行監督作『幕が上がる』への出演、福田雄一監督作『明烏』ではヒロイン役に抜擢されたことで夢であった女優としても注目されることに。その後「ゆとりですがなにか」「死幣ーDEATH CASHー」などを経て「カルテット」で演じた元地下アイドル、「ごめん、愛してる」のヒロインなどで人気に火が着き、「きみが心に棲みついた」では連続ドラマ初主演を飾るなど、一気に人気女優への階段を駆け上がった。今回はそんな吉岡さんと番組MCの上田晋也、藤木直人が台湾へ。人気レストランの魚介たっぷり濃厚スープや、インスタ映えで人気の変わり種火鍋、かき氷にエビ釣りでまさかの大熱狂など、美食の街で絶品グルメを食べ尽くす。さらに古坂大魔王も登場、レトロな雰囲気の九ふんを案内してくれるほか、足つぼマッサージに台湾名物鳥占いまで、様々な台湾のスポットも紹介される。吉岡さん主演の新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」は「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画のドラマ化作品。安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみる(吉岡さん)。しかし、いきなりの配属先は、“生活保護受給者”を支援するケースワーカーのお仕事だった。生活保護現場の壮絶な現実に直面し、最初は大いに戸惑うえみるだが、ある事件をきっかけに一念発起。持ち前のひた向きさで、受給者たちひとりひとりの人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘する。そしてそんな彼女のまっすぐさは、いつしか彼らの希望の光になっていく…という、パワフルなヒューマンお仕事ドラマになっている。吉岡さんのほか井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一らも出演。「健康で文化的な最低限度の生活」は7月17日より毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。「おしゃれイズム」1時間スペシャルは7月1日(日)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年07月01日ドラマ『アンナチュラル』でのクセの強い法医解剖医・中堂系役が記憶に新しい井浦新さん。飄々としながらも内にマグマのような沸々とした熱を抱えた中堂は、ツイッターのトレンドワードに上るほど大きな話題にも。そして、このたび公開される映画『返還交渉人いつか、沖縄を取り戻す』で演じたのは、強い意志と情熱を持って沖縄返還に尽力した外交官・千葉一夫の闘いの軌跡だ。理知的でアーティスティックな人ゆえに、どこかクールなイメージの井浦さん。でも本人は、自分のことを「デタラメ」だと語る。果たしてその理由とは?井浦さんという人物とは?いろんなことに興味がありすぎて、僕のなかはカオスなんです(笑)。――ドラマ『アンナチュラル』の中堂役も、これまでの井浦さんのイメージからすると意外なキャラクターですよね。とても魅力的な役で、大きな話題にもなりました。井浦:僕が一番びっくりでした。近しい方から「中堂がバズっているらしいよ」と聞いた時には、嘘だと(笑)。あれは全部撮り終わってからの放送だったんですが、正直、皆さんが望むような中堂を表現できなかった気がしていて、打ち上げでも皆さんに顔向けできない、恥ずかしくてもう会えない、って落ち込んでいたんです。でも、放送が始まったら中堂が面白がられていて…なんか本当に芝居ってわからないなって。ただ、少しは救われるけれど、やっぱりどこか自分では苦しい部分もあったりします。最悪な芝居だと思っていたのが、評価を得て、僕が考えていたことなんてたかが知れているんだなって思い知らされた感じで。――何に落ち込んだんでしょう?井浦:地に足のついた生々しい人にしたいと思っていたんですが、自分でもびっくりするぐらい、キャラクターになっちゃったんです。千葉さんに関しては、それができていた気がするのに…。ただ、多くの方に楽しんでもらえたのはありがたいことで、これでスルーされていたら、それはそれでもっと落ち込んでいたと思います。でもあれはドラマ自体が良かったんですよね。脚本の野木(亜紀子)さんと、演出家の塚原(あゆ子)さんが作り上げたチームがすごく良かったので、そこにたまたまのっかることができただけで。――井浦さんのベースにあるカルチャーについて伺いたいのですが。井浦:10代の頃のサブカルチャーが大きく影響していると思います。ただ、もっと源流には子供の頃から好きだった日本史があると思います。どの時代も好きですがとくに好きだったのは縄文時代。当時の生活や土器や土偶…アニミズムみたいなものにも興味がありますし、そのいろんな文化が、自分のベースに埋め込まれている気がします。でも、それだけじゃなく、もっと無茶苦茶なんです。ファッションとか、パンクとかレゲエとか…子供の頃には、当たり前にキン肉マンとかビックリマンとかゴレンジャーやウルトラマンも楽しんでいましたし。スピリチュアルなものへの畏怖はあるけれど、ネッシーとかUFOみたいなオカルトも好きだし、デタラメです。――デタラメなんですか?井浦:僕、カオスなんです。自分でも管理できなくなるくらい、いろんなことに興味がありすぎて(笑)。ただ、自分ではどれもが本気なんですが、世の中的にはそれはあり得ないって言われてしまうので、だったらデタラメってことでいいのかな、と思っています。いうら・あらた1974年9月15日生まれ。東京都出身。1998年に映画『ワンダフルライフ』に初主演。以降、映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活動。公開待機作に映画『止められるか、俺たちを』『赤い雪 RED SNOW』『菊とギロチン』など。7月期ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ・カンテレ系)に出演。井浦新さんが主演の『返還交渉人いつか、沖縄を取り戻す』は、6 月30日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開。1960年代、高度経済成長を迎え、日本は好景気に沸いていたが、沖縄はいまだアメリカの統治下に置かれたままだった。そんななか始まったアメリカとの沖縄返還交渉。その中心となって活躍した実在の外交官、千葉一夫の闘いを描いた物語。メガネ¥42,500(Savile Row/blincTEL:03・5775・7525)ジャケット¥37,000パンツ¥28,000(共に NEEDLES/NEPENTHESTEL:03・3400・7227)※『anan』2018年6月27日号より。写真・岡田 潤(bNb)スタイリスト・上野健太郎(KEN OFFICE)ヘア&メイク・樅山 敦(BARBER BOYS)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年06月20日大正末期、関東大震災直後の日本を舞台に、“女相撲”を描く瀬々敬久監督作『菊とギロチン』。本作には、きっと“次にくる”個性派俳優たちが集結している。そこで今回、そんな注目の彼らの写真&コメントと共に紹介。本作は、かつて日本全国で「女相撲」が興行されていた史実に基づき、女相撲の一座と実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちが出会うオリジナルストーリー。今回紹介する注目キャストは、東出昌大演じるリーダー・中濱鐡、その盟友・古田大次郎(寛一郎)と共に登場する「ギロチン社」のメンバー8人を演じる若手俳優たち。■演劇ファンも唸った! 荒巻全紀/倉地啓司役2014年に上演された青山真治監督演出の舞台「ワーニャおじさん」でワーニャを演じ、演劇ファンを唸らせた荒巻全紀。今作で演じるのは、倉地啓司。荒巻さんは「かれらもおれも、喧嘩にはよおく負けた。力もなけりゃ金もねえからな!でも生きた!高品質なエサだらけの、家畜が生き延びるためには最適なこの時代じゃあ搾乳機が取り付いてることにも気づけね。え、それはもう殺されてんのと同じだ!生きろ!」と力強いコメントを寄せている。また、10月公開予定の大森立嗣監督作『日日是好日』にも出演しており、こちらでは今作とはまた違った顔を見せているので、こちらも要チェックだ。■昨年は主演作も公開! 池田良/河合康左右役橋口亮輔監督『恋人たち』にて、親友への想いを胸に秘めた弁護士・四ノ宮役を演じ注目される池田良。「相棒 season16」第4話へも出演を果たし、昨年は主演作『三つの光』が公開された。「ギロチン社の奴らとつるんでいる事が心から楽しかった」とふり返る池田さんは、「自分は、集団の中で居場所なく生きてきたので、仲間と一緒に、革命とか、映画とか、やるってのは幸せなんだと作品に教えて貰った。ギロチンの部分が、スピンオフして、あのヒリつく日々が戻ってきたらいい」と話している。■“いま最も若手監督に愛される俳優”木村知貴/仲喜一役『息衝く』(木村文洋監督)、『世界を変えなかった不確かな罪』(奥田裕介監督)、『枝葉のこと』(二ノ宮隆太郎監督)『犬猿』(吉田恵輔監督)などに出演し、“いま最も若手監督に愛される俳優”の木村知貴。また、2016年にはなんと出演作を集めた「木村知貴映画祭」も開催されている。木村さんは、「仲良しこよしの集まりなんかじゃなく、腹に一物抱えた野郎共が社会に抗った。何をやってもうまくいかず、肝心な時にヘマをやらかすギロチン社。でもコイツらは動いた。動いたんだ!やり方はどうあれ行動に移したんだ!それに引き換えお前はどうだ?と彼らが問う。やってやろーじゃねーか!」と熱く呼びかけている。■多くの瀬々監督作に出演、飯田芳/小川義雄役瀬々監督作『64-ロクヨン-』『なりゆきな魂、』『8年越しの花嫁』『友罪』に出演し、ほかにも世界各国で絶賛された鈴木洋平監督作『丸』に主演、『AMY SAID エイミー・セッド』では、村上淳の共演も印象的だった飯田芳。「どうかご覧いただきたい」と切に願う飯田さんは、「東出昌大さん演じる、中濱鐡が、彼は歴史上の人物で大正時代の詩人です。きっと私がその頃生きていたら間違いなく中濱に傾倒しきっていたんだと思うんですが、とにかく彼の詩は『強く生きなさい』ってひたすらに語っているんです。もうずっと前から瀬々監督はこのモチーフを描きたいと著書でも語っています。念願の映画です。私も参加させていただき光栄です」と出演を果たした想いを語っている。■デビュー作『恋の罪』から注目を集める小林竜樹/田中勇之進役デビュー作、園子温監督『恋の罪』のエキセントリックなカオル役で注目を集め、太賀主演作『走れ、絶望に追いつかれない速さで』、「植物男子ベランダー」などに出演する小林竜樹。彼は、「十代、二十代の若者が各々の描く“理想の国家”を創るため、全力で駆け抜けた。と、だけ言えば聞こえも良いが、金もない、さほど理論もない。ゆえに計画性も杜撰である。自堕落な生活を繰り返し、只々、ひとつ屋根の下で暮らす事が、家族のように暮らす事が、幸せだった。そこにいれば、息ができた。彼らは間違いなく、生きていたのだ!時代に翻弄され続けるギロチン社に、現代の我々を重ねずに見逃すことが出来るだろうか」と問いかけている。■海外の映画祭でも高く評価! 小水たいが/小西次郎役兄・こみずとうたが主演に抜擢された『朱花の月』(河瀬直美監督)で映画初出演を果たし、初主演を務めた『蜃気楼の舟』では、海外の映画祭でも高く評価された小水たいが。「『強いとか弱いとか、賢いとか馬鹿とか、金持ちだ貧乏だ…知るか!と、もがいてあがいて叫ぶんだと戦うんだとそれを生きるっていうんだぞと』との彼らの問いかけに俺は言う。『馬鹿野郎!おれも生きてる!生きている!』」と彼もまた熱いコメントを寄せている。■デビューきっかけは本作のオーディション! 伊島空/内田源太郎役本作のオーディションをきっかけにデビューした、23歳の伊島空。本作に関わったことで様々なことを知ったという彼は、同時に「どこからともなく『ふざけんな!』という感情がこみ上げるようになった」と言い、「大正の若者がギロチン社と出会って変わったように、この映画は今を生きる自分に変化を与えた。とにかく僕は、この時代を本気で生きてやろうと思った」と本作が自身に大きな変化をもたらしたと明かしている。また、東出さんも出演する「コンフィデンスマンJP」の第9話に出演し注目を集めた伊島さん。今後も待機作に白石和彌監督が若松プロを描く門脇麦・井浦新主演青春映画『止められるか、俺たちを』があり、こちらでは重要な役で出演する。■コメディもできる個性派、東龍之介/茂野栄吉役オムニバス映画『スクラップスクラッパー』第1話「美人局、さゆり」(飯塚俊光監督)にて、超能力一家の落ちこぼれ息子役で主役を務めた東龍之介。コメディもできる個性派で、今後、テレビでの活躍も期待される彼は、「自分はいつから勢いだけで生きなくなったのか。自分はいつから下を向いて歩くようになったのか。彼らギロチン社を見てると情けない程カッコ悪く情けない程に愛くるしい奴等だなぁ」と自身と比較し、「もうちょっとだけ尖って生きてみようと思います。勇気をくれて有難う」と東さんもまた、本作に出演したことで変化があったようだ。本作で彼らが演じるのは、自由に生きたい、世界を変えたいと理想を抱きながらも、やってることは情けない大正時代の若者たち。現代の若者たちもきっと共感できる、そんな彼らの熱演に注目していて。『菊とギロチン』は7月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年06月19日映画『止められるか、俺たちを』が2018年10月13日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開される。監督は『孤狼の血』の白石和彌、主演は門脇麦。監督・白石和彌が自らの青春を振り返る『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、以後『彼女がその名を知らない鳥たち』、続編の制作も決定している『孤狼の血』などを手掛けてきた白石和彌監督。いま日本映画界で数々の作品を生み出してきている白石が、自らの青春時代を振り返る。白石が師匠とするのは、若松孝二監督。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』などを作り上げた若松監督は“若松プロダクション”として数々の名作を世に送りだした。青春の全てを若松との映画制作に注いだ白石和彌監督は、「映画を武器に戦ってきた若松さんの声をもう一度聞きたい」と発起し、若松プロダクション映画製作を再始動させる。主演は門脇麦主演は門脇麦。映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に出演し、『チワワちゃん』『さよならくちびる』の公開も控える若き女優が、若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役を熱演する。1969年春、21歳で、若者を熱狂させる映画を作り出してきた“若松プロダクション”の扉をたたいた吉積めぐみは、青春の全てを映画に注ぐ。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、たくさんの若者が集まる中で、若松孝二という一人の存在に魅了されていく…。若松孝二役は、若松組常連ともいえる映画『光』の井浦新が担当する。主題歌は曽我部恵一の書き下ろし「なんだっけ?」音楽は、若松孝二とも交流があった、曽我部恵一が担当。主題歌「なんだっけ?」を書き下ろし、あの時代の空気と主人公たちの情熱に寄り添ったメロディーで、映画に彩りを添える。ストーリー吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション“。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。「やがては、監督……若松孝二にヤイバを突き付けないと…」【詳細】映画『止められるか、俺たちを』公開日:2018年10月13日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開出演:門脇麦、井浦新、山本浩司、岡部尚、大西信満、タモト清嵐、毎熊克哉、伊島空外山将平、藤原季節、上川周作、中澤梓佐、満島真之介、渋川清彦、音尾琢真、高岡蒼佑、高良健吾、寺島しのぶ、奥田瑛二監督:白石和彌配給:スコーレ
2018年06月19日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。高良は「友達から聞いて知って、携わったのもあるけど、日本映画がカンヌという歴史ある映画祭でパルムドールをとったことが嬉しかったです」と喜びつつ、「めちゃくちゃ嬉しかったのに、どこか自分の中でちょっとした悔しさがあった」と心境を吐露する。山田も「SNSのニュースで知ったんですけど、びっくりで。本当にとても嬉しいんですけど、多分高良さんと一緒で、もうちょっとがっつり是枝さんとやらせてもらってたら、素直にイエイ! ってできたのかな」と明かした。山田のシーンが切られていたことも多かったというが「結構スパって行かれてるところもあって、でもそっちの方が伝わるなというのを感じて、是枝さんの愛を感じました。切られても愛を感じる」と笑顔を見せた。是枝組初参加となる2人について、是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、11〜12年前に出会った」と振り返る。「その時の印象と変わらない。まっすぐなところが好きで、チャンスがあればいつかと思いながら活躍を見ていました。大きなスクリーンの似合う役者だと思っているので、ご一緒できてよかった」と語った。また、山田については「いろんな信頼しているスタッフが、現場をご一緒して『山田くんがいい』ってみんな言うんだよね」と説明。「作品とか役にまっすぐに向き合う姿勢が、どんな役をやっていても感じられた」と理解し、「今回はちょっと切ったとこもあるんですけど、これをご縁にという感じで、来てもらえてありがたいです」と今後に希望を持たせた。高良と一緒のシーンがあった城は「優しかったです。キャップのマジックをカメラ回してない時にやってくれた」とエピソードを披露する。一方で佐々木は「怖い怖〜い幽霊みたいでした」と衝撃の一言。「演技の時が、夜に出てくるゾンビみたいだった!」と言い表し、高良も「そんなふうに思われてたのか……」と驚いていた。
2018年06月14日第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた『万引き家族』(是枝裕和監督)で、万引きで生計を立てる一家の“母”を演じている安藤サクラ。審査員長を務めたケイト・ブランシェットが、安藤さんが終盤に見せる“泣き”の演技を絶賛したほか、是枝作品における家庭描写の定番と言えるお風呂のシーン、夫役のリリー・フランキーとの艶めかしい濡れ場など、印象的なシーンでその演技力をいかんなく発揮しています。ボクサー、新興宗教の信者、風俗嬢から朝ドラヒロインまで今年10月に放送開始のNHK 連続テレビ小説「まんぷく」ではヒロインを演じることが決まっており、32歳のママさんヒロインとしても注目を浴びている安藤さん。父は名優・奥田瑛二、母はエッセイストの安藤和津で、姉の安藤桃子は映画監督をしており、芸能一家に生まれた彼女ですが、本格的に女優として活動し始めたのは2007年と決して早かったわけではありません。しかし、デビュー当初より高い演技力と独特の存在感が高く評価されており、その後も映画、ドラマと数多くの出演作を積み重ねてきました。『万引き家族』、そして「まんぷく」と今後ますます安藤さんに注目が集まることは必至!そこで女優・安藤サクラの魅力、凄まじさがよくわかる5作品をご紹介します。■1:『百円の恋』自堕落な姿と鍛え上げられたボクサーの肉体を披露! 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞!2014年に公開され、インディペンデント作品ながら、同年の国内の映画賞レースでセンセーションを巻き起こした本作。安藤さんは、引きこもりの自堕落な生活を送っていた実家を出て、ひとり暮らしを始めて百円ショップで働き始め、そこでのボクサー(新井浩文)との出会いをきっかけにボクシングを始める一子(いちこ)を演じています。短期間の撮影にもかかわらず、安藤さんは物語前半の自堕落な姿と、ボクシングで鍛え上げた肉体を見せており、そのストイックな役作りが称賛されました。本作の演技で安藤さんは、第39回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝きました。受賞のスピーチでは「びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と語ったほか、発表直前に共演の新井浩文さんが「サクラが(賞を)とったら、ウチ泣いちゃうよ」と発言していたことを明かし、壇上から「全然泣いてないし(笑)!」とツッコミを入れるなど、ユーモラスな挨拶で会場を笑いに包んでいました。※Netflix、Amazon prime videoで視聴可能■2:『かぞくのくに』史上初、キネ旬主演・助演女優賞W受賞! 独特の受賞スピーチも話題に在日コリアンの北朝鮮への“帰国事業”によって離ればなれになった家族の25年ぶりの再会を描いた2012年公開の映画。井浦新が、25年前に北朝鮮に渡り、脳腫瘍を患って、その治療のために久々に日本に一時帰国する青年・ソンホを演じており、安藤さんは日本で生まれ育ち、ソンホと再会する妹のリエを演じています。本作は第86回キネマ旬報ベストテンで日本映画の1位に選ばれ、安藤さんも同賞の主演女優賞を受賞。また、別作品(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)で同賞の助演女優賞も受賞しており、同賞で初となる主演・助演ダブル受賞の快挙を成し遂げました。ちなみに、こちらの授賞式のスピーチでも、受賞を知らされた瞬間について「頭がグルグルして神経性の胃腸炎になった」と告白し、「母親、父親、じいやん、ばあやん、先祖、子孫、通りすがりの知らない人にも感謝。感謝の気持ちが宇宙に向けて爆発してます」と独特過ぎるユーモラスな表現で喜びを口にし、会場は温かい拍手に包まれていました。不思議なことに、同作は日本アカデミー賞で各部門にノミネートされることはなく、作品の知名度は低いかもしれませんが、安藤さん、井浦さんに加えて韓国の名優ヤン・イクチュン、村上淳、宮崎美子ら実力派俳優が顔をそろえ、深い人間ドラマを形成しており、必見の名作です!■3:『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』「ブス」「バカ」「ワキガ」と罵られるも純粋なヒロインを好演松田翔太、高良健吾と共に安藤さんも主演に名を連ねた、大森立嗣監督のオリジナル脚本による2010年の映画です。児童養護施設で兄弟のように育ち、劣悪な環境で暮らしているケンタとジュンの自由を求める旅を描いており、安藤さんは、2人が街でナンパしたカヨちゃんを演じています。映画の中では高良さん演じるジュンに「ブス」「バカ」「ワキガ」など罵声を浴びせられたり、旅の途中で置き去りにされたりとなかなか酷い目に遭わされ、決して美人として描かれるわけではないのですが、その心の清らかさや純粋さが見え隠れします。映画自体、決して見終わって「爽快!」というタイプの作品ではないですが、心に刺さるドラマとなっており、改めて安藤さんのすごさを感じさせる作品と言えます。■4:『愛のむきだし』デビュー数年で鬼才・園子温の衝撃作で狂気の熱演!世界が認める鬼才・園子温の名を知らしめた、3時間56分の過激な超大作!安藤さんは西島隆弘さん(AAA)、満島ひかりさんと共にメインキャストで出演。クリスチャンの家に生まれ、神父である父(渡部篤郎)とのつながりのために盗撮という罪を犯し続ける主人公と、彼が恋に落ちる女子高生の姿を描いており、安藤さんは、主人公たちが深く関わることになる新興宗教の教祖の右腕の立場にある女性を演じています。白づくめの衣装で、エロスと暴力を伴った狂気じみた役柄を文字通り熱演!映画公開は2009年で、安藤さんのキャリアにおいても初期の作品ですが、彼女の持つ“爆発力”を見せつけてくれています。※Netflix、Amazon prime videoで視聴可能。■5:『その夜の侍』わずか1シーン、カラオケとわずかな会話で存在感劇団「THE SHAMPOO HAT」が2007年に上演し、高い評価を得た同名の戯曲を主宰の赤堀雅秋が自ら監督を務め、実写化した2012年公開の映画。理不尽なひき逃げ事故で最愛の妻を亡くし、喪失感や葛藤を抱えた主人公が、刑務所から出所した犯人に復讐をしようする物語で、堺雅人さん、山田孝之さん、綾野剛さん、新井浩文さんら人気実力派俳優が出演しています。本作での安藤さんの出演シーンは、わずか1シーン。堺さん演じる主人公が、虚しさと孤独にさいなまれて呼んだ風俗嬢という役柄で、ラブホテルに来たけれど、行為に及ぶことができない堺さんそっちのけで、下着姿のままカラオケ(曲は絢香の「三日月」)を熱唱!決してコミカルなシーンではないはずなのに、なぜかクスリと笑ってしまうやりとりを見せており、ごくごく短いシーンながらも忘れられない存在感を発揮しています。ちなみに堺さんと安藤さんは、昨年公開の映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』では、主人公の作家と死神という関係で共演しています。※Netflix、Amazon prime videoで視聴可能。近年では、ドラマ「ゆとりですがなにか」のヒロインに、先述の『DESTINY 鎌倉ものがたり』の死神役など、メジャーな作品でキュートな役柄を演じることも多い安藤さん。ここで紹介した作品は、決してメジャーとは言えない小規模公開の映画であり、役柄もキラキラと輝くようなヒロインではありませんが、安藤さんの演技力の高さをまざまざと感じることができる名作、佳作ばかり。唯一無二の存在感を誇る安藤さんの魅力をご堪能ください!(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズケンタとジュンとカヨちゃんの国 2010年6月12日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開© 2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開© 2014 東映ビデオ万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月12日現在、カンテレ・フジテレビ系にて放送中の坂口健太郎主演ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」の撮影現場に、7月からスタートするドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」主演の吉岡里帆が訪問し、“火9”ドラマの主演引継ぎ式が行われた。■“火9”現主演&新主演が対面! 吉岡里帆はマシュマロ?この日、「シグナル」の撮影終了後、ソファーで台本を読みながらくつろぐ坂口さんのもとに、新“火9”で主演を務める吉岡さんが、初日の撮影を終え登場。ドラマ「ごめん、愛してる」で共演したことも記憶に新しい2人だが、今回はお互い主演という立場で対面。「こんにちは!」と笑顔で現場に訪れた吉岡さんを、坂口さんは「いらっしゃいませ!」と満面の笑みで迎えていた。そんな2人のお互いの印象はというと、吉岡さんは「坂口さんは、クールなんだけど同時にすごく優しい方」と言い、一方の坂口さんは「前作では、作品や役や物語についてすごく深く話しましたよね。だから吉岡さんの印象は“すごく熱を持ったマシュマロ”」と表現!すると、吉岡さんがすかさず「溶けてるやん(笑)」と関西弁でツッコミ、辺りは笑いに包まれた。■オムライス&とんかつで“美味しい”バトンタッチ!また、セレモニーでは“ドラマにゆかりのある食べ物”を差し入れし合う場面も。吉岡さんが坂口さんのために用意したのは、つい先日も「シグナル」に登場していたオムライス。「三枝健人警部補といえば、無機質でクールな役ですが、彼の人間らしさが垣間見えるシーンがありまして。そのひとつが居酒屋で“オムライスを食べたい”というシーン」と言うと、坂口さんもうなずきながら「健人がお兄ちゃんと幸せだった時間を思い出すなど重要なアイテム」と説明。一方、坂口さんが吉岡さんに差し入れたのは、大きなとんかつ2枚…?実は、吉岡さんが今回演じる義経えみるはとんかつ好き。特にとんかつの“端っこ”が大好きというエピソードから、坂口さんが用意。2人とも美味しそうにその“好物”を食べ、最後に“バトンタッチ”で互いの手を合わせ、引継ぎ式を終えた。■ついに最終回! 過去を変え、未来は救えるのか――坂口さんがテレビドラマ初主演を務める、4月から放送中の“火9”ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」は、謎の無線機を通じて“現在”を生きる刑事と“過去”を生きる刑事が協力し、未解決事件の謎に挑むヒューマンサスペンス。主人公の刑事・三枝健人役を坂口さんが演じているほか、北村一輝、吉瀬美智子、渡部篤郎ら豪華キャストが出演している。後半から徐々に事件の核心へと近づき、話数を重ねるごとにますます目が離せなくなっている本作だが、ついに来週最終回!坂口さんは、「三枝健人のキーになる事件の謎が解き明かされます。目が離せない最終回になっていると思うので、ぜひ一緒に健人と悩んで事件を解決していきましょう」と呼びかけており、事件の真相は?そして未来はどうなってしまうのか…と動向が気になるばかりだ。■新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」とは一方、7月から始まる新ドラマはシリアスな「シグナル」とは変わり、パワフルなヒューマンお仕事ドラマを放送。「健康で文化的な最低限度の生活」は、「週刊 ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画のドラマ化。安定を求めて公務員となったえみるが、いきなり“生活保護受給者”を支援する部署に配属されたところから物語は始まる――。何らかの事情で生活に困り、生活保護を受けている受給者たち。彼らの様々な“人生”に向き合い、寄り添う中で、えみるは戸惑いながらも新人ケースワーカーとして奮闘。それがいつしか誰かの救いとなり、自立への道筋を見つけ出していく…という、生活保護の現場を舞台に描く、新しいヒューマンドラマだ。吉岡さんのほかにも、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一ら実力派が顔を揃える本作。吉岡さんは「夏にふさわしいパワフルな作品なので、みなさんもえみると一緒に奮闘してもらえれば!」と力強くアピールしている。「シグナル 長期未解決事件捜査班」最終回は6月12日(火)21時~カンテレ・フジテレビ系にて15分拡大放送。「健康で文化的な最低限度の生活」は7月17日より毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月08日「是枝さんってすごくナチュラルなセリフを書く人なんですけど、その中にたまに、セリフらしいセリフが入ってくることがあるんです」。『万引き家族』で4度目の是枝裕和作品への出演を果たしたリリー・フランキーは言う。「そういうセリフにこそ、是枝さんが言いたいことがかくれていたりするんだけど、是枝さんの中で、そういうセリフらしいセリフを言わせる役者さんって今までは希林さんだった気がする。セリフに聞こえないスゴさがあるから」。今回、その重要な役割を担ったのが、是枝作品初出演となる安藤サクラだった。昨年、プライベートで母となった彼女だが、出産後、初めて臨んだ本作でも一家の“母”を演じている。「母性も母乳もだだ漏れの現場でした(笑)」――。そう楽しそうに現場をふり返った。映画で描かれるのは、東京の下町で暮らす父(リリーさん)、母(安藤さん)、その妹(松岡茉優)、祖母(樹木希林)、息子(城桧吏)の一家。一見、ありふれた家族だが、彼らは祖母の年金を定収入に、足りない生活費を万引きで補っている。ある日、近所の団地の廊下で震えていた少女を家に連れて帰り、あざだらけの彼女を娘として育て始めるが…。是枝監督は、親が死亡していたことを隠して、遺族がその年金を不正に受給していたという年金詐欺事件から、本作を着想したという。これまでも様々な形で「家族」を描いてきたが、本作は特に、柳楽優弥にカンヌ国際映画祭の男優賞をもたらした『誰も知らない』に近い、社会派の色が濃く出た作品となっており、監督自身「怒」の感情によって作られた作品だと語っている。リリー:是枝さんの「怒」というのは、社会への憤りなんでしょうけど、僕も脚本を読んで、同じような感情を抱きました。万引きは決して貧しさだけが原因じゃないし、年金の問題であったり、ひとり暮らしの老人の生活のことだったり。ここで描かれていることは、法的には100%、違法ではあるんだけど、その裏にものすごく見逃せない事情だったり、社会の冷たさがあって、“家族”という器にそういういろんなものが詰め込まれている。何の変哲もない家族に見えて、ものすごい情報量があって、これはまたすごい映画を是枝さんが作ったなって思いました。――祖母の年金と各々のわずかながらの収入、そして万引きによって生活する一家の父ということで、とても“大黒柱”と言えるような存在ではなく…。リリー:是枝さんからは「ずっとデクノボウのお父さんでいてください」って言われました。みんな、少しずつ成長していくのに、お父さんは変わんない(笑)。安藤:“せつなおっちゃん”ですよね(笑)。こんなにおっちゃんって切ないんだなぁ…って。映画を観て、こんなにおっちゃんが切なく思えたのは初めてです。リリー:いや、おっちゃんの切なさじゃなくて、子どもたちの成長に着目してください(苦笑)。――成長出来ないところが切ないですね。後半、ひとつの事件をきっかけに家族が危機に瀕しますが、息子の「ごめんなさい。僕が…」という言葉に対する、父の言葉は「お前のせいじゃない」でも「これでよかったんだ」でもなく「いつもうまくはいかねーよ」で…(苦笑)。リリー:的外れなことしか言えない(笑)。『ついでにとんちんかん』みたいですね。撮影が始まる前に是枝さんとやり取りしてて「あぁ、このお父さんは、いつも何か足りないくらいの感じでいいのかな?」って。家にいても新聞とか読んでるような気配は全くないし…。安藤:絶対に読まないでしょうね(笑)。リリー:家ではあんな感じで明るくおしゃべりなのに、仕事先の工事現場でもひと言もしゃべんないし。安藤:ものすごくシャイですよね。移動中の車の中でのお茶の飲み方がかわいいんですよ!リリー:あのシーンの前の家を出るところで、信代(安藤さん)が見送りに来てくれて「ゴミ出して」って言って、おばあちゃんがお茶の水筒を渡してくれるんだけど、俺が思う“幸せの風景”ってあれに近い。俺ね、普段、街で見かける幸せなお父さんってランチジャーを持ってる人なの。安藤:ランチジャー(笑)?リリー:ランチジャーって、温かい食事を食べさせたいって愛情そのものじゃないですか?逆にランチジャーが倒れたり、どうかなってると、ものすごい不幸を感じるの。交通事故で人が倒れてたらもちろん、怖いけど、そのそばでランチジャーが倒れてたりしたら…。ドラマや映画でも、ランチジャー越しに不倫のシーンが描かれたりしてたら、絶対に見たくない(笑)!――安藤さんは、是枝監督の作品は初めてでした。最初にオファーが来たときの気持ちは?安藤:驚きました!自分が呼んでいただけるとは思ってなくて…。是枝監督の多くの作品で撮影を担当されてきた撮影監督の山崎裕さんだったり、俳優の井浦新さんだったり、是枝組に深く関わってきた大先輩の方々とこれまで親しくさせていただいて、ずっとお話を聞いていたので、今回のオファーがすごくうれしかったですね。――これまで是枝作品に抱いていた印象、実際に参加されてみての感想は?安藤:ひとの息づかいだったり、肌の感触がすごく近くて、見ていて同じ空間にいるような気持ちになるんですよね。参加してみて「あぁ、監督がこういう現場の空気を作っているからなんだな」と感じました。普段の呼吸のままカメラの前にいられるんですよね。他の現場だと、カチンコが鳴ってから「カット」の声が掛かるまで、真空パックのように空気が凝縮されるんですけど、是枝さんの現場はそれがないんです。独特でしたね。ニュートラルな気持ちのまま、自分のウチからこの家族の家、カメラの前に行くことができました。――カメラの前で、ご自身とは異なる信代という役を演じなくてはいけないのに、素の安藤サクラのままでいられるということが、良いことだったんですか?安藤:今回、本当にそういう“役になる”ということを全く考えず、現場に行って、ただこの家族に会いに行く感覚でした。リリーさんが演じた治や家族との関係も、一緒に過ごす時間の中で育まれていったし、監督がそれに寄り沿うようにその場、その場で台本を足し引きしながら作っていきました。――治が連れて帰ってきた少女を家に置くことに、信代は最初は「ウチは養護施設じゃないんだから」と反対しますが、徐々に愛情を深めていきます。血の繋がりはなくとも、そこに“母性”と呼べるものが確実にあったように思います。安藤さんも昨年、実生活で母親になりました。安藤:私自身、子どもを産むまでは母性ってものについて、全く自覚がなかったんですよね。自分にはそういうものはないのかな?と思ってたら、子どもが産まれたらワァーっと出てくるものがあったんですよね。それこそ子どもに触れた瞬間から、全てが変わりました。何が母性なのか?と聞かれても答えられないけど。――是枝監督が描く家族の中で、定番とも言えるお風呂のシーンなど、非常に印象的でした。信代を演じる中で、“母”ということや“母性”を意識は…?安藤:この作品が、子どもを産む前だったら、信代もだいぶ違う人間になっていただろうとは思いますね。ただ、信代は実際にこの女の子を産んでいるわけではないので、何が正解なのか?見ている人にどう伝わるのかはわからないですけど。――リリーさんは、安藤さんとこういう関係性の役柄を演じられていかがでしたか?リリー:それこそ、是枝さんが言ってたんですけど、さっきも話に出た、治が出かけるのを信代が玄関で見送るシーン。「(ゴミを指して)それ捨てといて」っていう何でもないセリフなんだけど、そこに小さな声で「それそれそれ」って付け足してるんです。そういうお芝居じゃない、ちょっとしたところで出している声が素晴らしいって。安藤:私、自分のそう言うところが嫌いなんですよねぇ(苦笑)。リリー:なんで?安藤:足し過ぎという感覚もないんですけど、言った後で「あぁ…」ってなっちゃうんですよね(苦笑)。何だこれ? って。――そういう日常のセリフではない、メッセージ性の強いセリフも随所に出てきます。信代が「絆」という言葉を発するとき、ちょっと間をあけて照れくさそうに“わざわざ”言ってる感じがしました。安藤:そうなんです。監督に現場でセリフについて質問することってあんまりないし、お話すること自体も多くなかったんですけど、あのセリフは唯一、監督に聞いたんです。「“絆”って真剣に言った方がいいですか?それとも、冗談っぽく言った方がいいですか?」って。そうしたら監督が「僕は“絆”って言葉がすごくイヤで、冗談半分で言っちゃったって感じで書きました」と。リリー:俺が思う是枝さんってすごくナチュラルなセリフを書く人なんですけど、その中にたまに、セリフらしいセリフが入ってくることがあるんです。そういう言葉にこそ、是枝さんが言いたいことがかくれていたりするんだけど、是枝さんの中で、そういうセリフらしいセリフを言わせる役者さんって決まってるんです。――いかにも「いいことを言ってます!」という感じにならないように…。リリー:『海よりもまだ深く』でも、希林さんが「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなのよ」と言うけど、これは希林さんが言わないとわざとらしくなっちゃう。今回の映画でいうと「誰かが捨てたのを拾ったんです。捨てた人っていうのはほかにいるんじゃないですか?」というのは、すごくいいセリフ。是枝さんはこれをセリフに聞こえないで言える人にしか言わせないんです。安藤:そこはあんまり深く考えずに言いましたね。なんていうか「言おう!」と思って言ったというか。よく「セリフを咀嚼して、自分のものにして」とか言うじゃないですか?私はそういうの一切ないんです。噛んで、一度飲み込んで出すとかじゃなく。リリー:そういう人だからこそ、あのセリフが自然に聞こえるんだと思います。(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月07日モデルで女優の池田エライザが22日、沖縄県那覇市の国際通りで行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(19日~22日)のレッドカーペットに登場した。池田エライザ同映画祭で主演映画『ルームロンダリング』(7月7日公開)が上映された池田。雨が降る中で行われたレッドカーペットでは、劇中に登場するアヒルのランプを抱えながら片桐健滋監督と共に歩き、デコルテと美背中あらわな赤いドレスで色気を放った。レッドカーペットにはそのほか、NMB48、阿部寛、黒木メイサ、榮倉奈々、井浦新、成田凌、志尊淳、NON STYLE、ひょっこりはん、おかずクラブなど、上映作品の監督・キャストやお笑い芸人らのべ約1,000人が参加した。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市、北中城村などで開催された。上映作品は51作品。来場者数は約25万人を記録した。
2018年04月23日女優の知英が22日、沖縄県那覇市の国際通りで行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(19日~22日)のレッドカーペットに登場した。知英同映画祭で主演映画『レオン』が上映された知英。雨に雷というあいにくの天気となったレッドカーペットだが、美背中をあらわにしたドレスで登場し、その美貌とスタイルで観客を魅了した。また、レッドカーペット沿いで名前を呼ぶファンのところへ行き、サインに応じる場面もあった。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市、北中城村などで開催。レッドカーペットにはそのほか、NMB48、阿部寛、黒木メイサ、榮倉奈々、井浦新、成田凌、志尊淳、NON STYLE、ひょっこりはん、おかずクラブなど、上映作品の監督・キャストやお笑い芸人らが参加した。
2018年04月22日俳優の井浦新と成田凌が22日、沖縄県那覇市の国際通りで行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(19日~22日)のレッドカーペットに登場した。同映画祭で上映された映画『ニワトリ★スター』で主人公の大麻の売人・草太役を演じた井浦と、全身タトゥーの赤髪モヒカン・楽人役を演じた成田。本作で監督デビューを果たしたかなた狼らとレッドカーペットを歩いた。そして、フォトセッションでは、演じたキャラクターになりきったように、監督と個性豊かな共演者たちとポーズや表情を決めた2人。雨に雷というあいにくの天気となったが、レッドカーペット沿いの観客たちは2人の姿に大興奮だった。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市、北中城村などで開催。レッドカーペットにはそのほか、NMB48、阿部寛、黒木メイサ、榮倉奈々、志尊淳、知英、NON STYLE、ひょっこりはん、おかずクラブなど、上映作品の監督・キャストやお笑い芸人らが参加した。
2018年04月22日女優の榮倉奈々が22日、沖縄県那覇市の国際通りで行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(19日~22日)のレッドカーペットに登場した。同映画祭で、俳優の安田顕とW主演を務めた映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)が上映された榮倉は、李闘士男監督と共に登場。雨が降る悪天候の中、シースルーのワンピース姿で美脚を披露しながら歩き、観客の声援にも手を振って応えた。本作で、必ず死んだふりをして出迎える妻・ちえを演じ、15パターンもの死んだふりを披露している榮倉。ワニに頭を食べられて死んだふりをするシーンもあるが、カーペットでは監督がワニを持って歩き、榮倉も笑顔で頭をなでていた。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市、北中城村などで開催。レッドカーペットにはそのほか、NMB48、阿部寛、黒木メイサ、井浦新、成田凌、志尊淳、知英、NON STYLE、ひょっこりはん、おかずクラブなど、上映作品の監督・キャストやお笑い芸人らが参加した。
2018年04月22日タレントのLiLiCoが7日、都内で行われた映画『ニワトリ★スター』の大ヒット記念スペシャルトークショーに津田寛治、阿部亮平とともに出席。俳優で歌手でもある小田井涼平との結婚発表後、初めての公の場に登場とあって、終始幸せオーラを漂わせた。映画『ニワトリ★スター』の大ヒット記念スペシャルトークショーに登場したLiLiCoステージに壇上する際から笑顔が見られたLiLiCo。夫と同じ名前の阿部が「爬部井役をやりました"小田井涼平"です」とボケると、隣にいたLiLiCoは「違う"リョウヘイ"だから」とツッコミを入れるも笑顔で「同じリョウヘイでもこうも違うのか(笑)」と夫の小田井が一番だと言わんばかり。続けて観客から「おめでとう!」と祝福されて「すごくうれしい! 今までで一番うれしい"おめでとう"ですね」と感謝しつつ、映画のトークショーということで観客に「『ニワトリ★スター』どうでしたか?」と逆質問して話題を変えるなど、隣にいた津田や阿部を気遣った。トークショー後に行われた報道陣向けの写真撮影では、報道陣から矢継ぎ早に質問が集中。それに応えたLiLiCoは「結婚発表したのは最近ですが、もう一緒に住んでいたので、しばらく経ちますけど幸せですよ。ちょっと煩わしいことも幸せに感じています」と幸せの時間を噛み締めているようで、「どんな家庭にしたい?」という質問にも「(交際期間中も)ずっと笑っていました。一緒にTVを見ている時も一緒にいて楽しいです。いつも帰ってくるのが遅いので、料理を作って待っているのが楽しいですね」と幸せオーラを漂わせた。かなた狼の監督デビュー作となる本作は、自身が執筆した同名小説を井浦新主演で映画化。主演の井浦がくたびれた大麻の売人・草太役を、成田凌が全身タトゥーの赤髪モヒカン・楽人役を熱演しており、そんな傷だらけの男ふたりの純情を描く。劇中では激しい濡れ場も披露したLiLiCo。津田から「すごくおっぱいがキレイでしたよ」と褒めらると「大好きな津田寛治さんからおっぱいがキレイだと褒められてうれしいんですけど、おっぱいは涼平のものよ!」と釘を刺す場面も。夫の小田井には「1回だけ『(映画を)見た?』って聞いたら、『ああいうのは(LiLiCoの濡れ場)こっそり見るものだよ』と言われました。見たなと思いましたね(笑)」と苦笑いも、「衝撃的なシーンもいっぱいありますが、その衝撃が感動に変わっていく魔法があって、監督はすごいと思いましたね。18年間『王様のブランチ』をやっていてこういう映画を見たことがありませんでしたから。こういう映画を作ろうと思っても作れません」と絶賛していた。
2018年04月08日新年度が始まり、“朝ドラ”ことNHK連続テレビ小説も新たに「半分、青い。」がスタートした。先の「わろてんか」では、吉本新喜劇の女性創業者をモデルにした物語で、ヒロイン“てん”役の葵わかなと夫・藤吉役の松坂桃李のみならず、2人を取り囲む個性的なキャストたちもそれぞれ人気者となった。てんの成人した息子役を演じた成田凌も、その1人だ。さらに成田さんは、井浦新と共演した映画『ニワトリ★スター』で、“ニワトリ”のような赤髪のモヒカン頭で全身タトゥーのうだつの上がらない青年というかつてない役柄に挑戦。これまで、イマドキのカリスマ美容師や主婦にアプローチする役者の卵など、すらりとしたルックスに長いまつげと愛嬌あふれる小動物系スマイルを生かしながら、さまざまなモテ男を演じてきたが、そんなイメージを覆す役柄にも果敢に挑んでいる。このほかにも今年は話題作が目白押し。次なる境地へと向かう成田凌の脱皮を、まさにいま私たちは目撃しているといえそうだ。■愛嬌のあるルックスでヒロインの息子役を好演!「わろてんか」同作が連続テレビ小説初出演となった成田さん。アメリカから帰国し、家業の北村笑店を手伝うことになった息子・隼也役で1月29日(月)の第18週から登場した。アメリカで最先端のエンタメを肌で感じてきた隼也は、昔気質のてんや風太(濱田岳)たちとぶつかりながら跡継ぎとして成長していくものの、銀行令嬢・つばき(水上京香)と“駆け落ち”するという役どころだ。やがて太平洋戦争が始まると、隼也も出征。なんとか戦火をくぐり抜けた北村笑店の面々が勢揃いする日は再び訪れるのか、ヤキモキしながら迎えた最終回では、まるで「吉本新喜劇」の原点のような寸劇にも参加した。それぞれが自分自身の役柄を演じ、北村笑店の歴史をふり返る中、成田さん演じる隼也が伊能栞(高橋一生)役を務めた際には、視聴者から喜びの悲鳴が聞こえてくるかのようだった。なお、4月21日(土)20時~BSプレミアムにて放送されるスピンオフドラマでは、本編では触れられなかった知られざる4つの物語がオムニバス形式で描かれるという。風太とトキ(徳永えり)や「リリコ・アンド・シロー」の広瀬アリスと松尾諭ら、人気を博したキャラクターたちのエピソードとともに、隼也とつばきが駆け落ち以来、大阪に初めて戻るエピソードもあり、「わろてんか」の世界にいる成田さんにもう一度出会える。■キラキラ美容師から頼りない研修医まで、その振り幅に定評あり1993年11月22日生まれ、現在24歳の成田さん。「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして2013年より活動をスタート、飄々としたマイペースなキャラと自由度高い独特のセンスで知られている。俳優デビューは高梨臨とW主演した「FLASHBACK」(2014年)。その後、広瀬すず&神木隆之介の「学校のカイダン」では学校を取り仕切る“プラチナ8”の1人、大倉陸を演じて注目を集め、いま第一線で活躍する若手俳優と共演した「She」や「ブスと野獣」をへて、NHK BSプレミアムの「ふれなばおちん」では、長谷川京子演じる主婦に恋する役者の卵、佐伯役を好演。当初は「女はみんな同じですよ」と言い放っていたモテ系男子が叶わぬ恋に落ちていく様子を、繊細に演じる姿がハマっていた。さらに、2016年の「逃げるは恥だが役に立つ」では、百合ちゃん(石田ゆり子)の部下、梅原役に。もしや大谷亮平と石田さんをめぐる年下男子バトル? かと思いきや、最終回にまさかのカミングアウトがあったことは、社会現象化した同作の中でも画期的な出来事の1つだった。■「逃げ恥」から「コード・ブルー」まで4期連続でドラマ出演また、2016年公開の竹内結子×橋本愛の映画『残穢 -住んではいけない部屋-』においても存在感を発揮。大ヒット作『君の名は。』ではテッシーこと勅使河原の声を務め、『キセキ ーあの日ソビトー』では菅田将暉、横浜流星、杉野遥亮と「GReeeeN」のメンバーを演じていたことも記憶に新しい。そして、桐谷美玲主演「人は見た目が100パーセント」では、実際に美容師免許を持つ成田さんが念願の美容師役に。慣れた手つきで編み込みをするシーンは桐谷さんのみならず、多くの女子たちをときめかせたが、実は“ゲス”な一面を持つダメ男だったことも話題を呼んだ。4クール続けての連ドラ出演となった「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~3rd season」では、それまでのキラキラとしたモテキャラから一転、自分に自信が持てない気弱な救命救急フェロー・灰谷俊平役を演じて絶賛された。同作では、同じくフライトドクターを目指す有岡大貴(Hey! Say! JUMP)や新木優子らとともに成長していく姿を見せたが、7月27日より公開される劇場版では、もう少し頼もしくなった彼らを目にすることができそうだ。■赤髪に全身タトゥー、R15指定映画『ニワトリ★スター』で泣かせる!別人のようなキャラといえば、モデルとしても先輩である井浦新と共演したR15+指定のバイオレンス・ラブ・ファンタジー『ニワトリ★スター』だ!深夜のバーでアルバイトをする草太(井浦さん)と気ままな自由人・楽人(成田さん)は、大麻の密売で生活をし、ときどきその一部を“頂戴”しながらその日暮らし。あるとき、ヤクザに関わってしまったことから予測不能な事態に巻き込まれ、2人の運命がかけ離れていく。劇場公開に向けクラウドファンディングが実施された際には、目標金額100万のところ4.5倍以上となる460万円強が集まり、現在、全国にて順次公開中。物語は、宇宙ロケット旅行から裏社会のドラッグ売買に依存症、DVなどが描かれ、少々(いや、かなり)ヘビーな描写があるものの、井浦さんとのバディムービーとしてもファン必見。ラストには成田さん、そして井浦さんの熱演に号泣するという、それこそ“見た目”とは違う至極シンプルな愛に貫かれている。成田さんは、この楽人役をどうしても演じたいと、かなた狼監督に猛アピールしてオーディションで“勝ち取った”という。「体、時間、人間関係、感情、欲、全てをこの作品に持っていかれてしまいたい、捧げたいと思い、必要のないものは排除し、必要なものは求め、染み込ませ、受け入れ、生活にし、大阪という街に、人に、生かされた、2016年の夏(撮影時)でした。俳優として、この上のない贅沢な時間、全てが挑戦であり、全てが“星野楽人”という人間を生かすためのものでした」とコメントしており、並々ならぬ熱の入りようだ。撮影前のワークショップでは、井浦さんとの10日間の“濃い”共同生活を送ったことが伝えられているが、暴力にまみれた理不尽な世界に身を落としていく楽人を演じるために、監督の前で素っ裸で「AKB48」を踊ったこともあったとか。また、初日舞台挨拶では相手役を務めた紗羅マリーの「(成田さんと)手をつないで、見つめ合って“人生を語れ”と(監督に)言われたんです」という言葉に、「自分の汚い部分も全部共有しないと成り立たない、いいものにはならないので、墓場まで持っていく話を2時間、手をつないで目を見てしました」とも明かしていた。「大げさでなく、この作品で僕の役者人生が始まる」とクラウドファンディングのコメントビデオでも語っている成田さん。淡々とした語り口ながら、その熱量が節々ににじみ出ており、文句なしの代表作を手に入れたといえる。■吉田羊・橋本愛・門脇麦らと共演!映画界での活躍が止まらないもともと役者志望だったというだけに、“同僚”坂口健太郎がブレイクしていく様子を、もしかしたら忸怩たる思いで眺めていたかもしれない。とはいえ、いまでは日本映画界になくてはならない若手俳優の1人になりつつあり、次世代カメレオン俳優の声も聞かれている。吉田羊主演、鈴木おさむの監督デビュー作『ラブ×ドック』(5月11日(金)公開)では、広末涼子とともに、吉田さん演じる主人公・飛鳥の恋を翻弄する不思議な診療所「ラブドック」のスタッフに。先日公開された予告映像でも、どこかSFチックで怪しげな姿は早くも話題。また、橋本愛、そして門脇麦という実力派とともに、山内マリコ原作の「ここは退屈迎えに来て」映画化(2018年公開)にも出演、監督は『ママレード・ボーイ』の廣木隆一が務める。高校時代の憧れの存在だった「とにかく格好良くって、背が高くって、サッカー部のエースで、不良とも適度に仲がいい」椎名くん役に抜擢されており、久々のモテ役に期待が高まらずにはいられない。さらに、門脇さんが主演を務め、漫画家・岡崎京子が1994年に発表した青春物語「チワワちゃん」の映画化(2019年)への出演も発表されたばかり。「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」も映画化され、時代を鮮烈に切り取ってきた岡崎氏の作品であり、『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY - リミット・オブ・スリーピング ビューティ-』で商業映画デビューを果たした二宮健が監督、共演には村上虹郎や寛一郎、玉城ティナ、新人の吉田志織ほか、栗山千明や浅野忠信と、こちらも話題性には事欠かない。同作にも「僕たち俳優部は監督を信じて、ただ前だけをみて仲間を信じてこれからの毎日を生きます」「役者をやっていてよかったと言える作品になることを願い、ヨシダという役を愛し、生きたいと思います」と意気込みを語っており、俳優・成田凌の“本懐”のようなものが見えてくる。もしかしたら彼は、日本映画界の新たな“風雲児”になり得る存在なのかもしれない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ×ドック 2018年5月11日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開©2017 『ラブ×ドック』製作委員会ここは退屈迎えに来て 2018年秋、全国にて公開© 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
2018年04月05日『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』『キャタピラー』でベルリン国際映画祭を席巻し、数々の衝撃作を世に送り出しながら、2012年に逝去した故・若松孝二監督。このたび若松監督生誕82周年にあたる4月1日に、主演に門脇麦、監督に若松プロダクション出身の白石和彌を迎えた、若松プロ映画製作再始動の第1弾『止められるか、俺たちを』の劇場公開が発表された。■あらすじ1969年、原宿セントラルアパート(当時)の一角にあった“若松プロダクション”。本作は、「何者かになること」を夢見て若松プロの扉を叩いた1人の女性・吉積めぐみの眼差しを通して、「ここではないどこか」を探し続けた映画人たちの怒涛の生き様を描く。青春を映画に捧げた、若者たちのむき出しの生のグラフィティである。若手実力派・門脇さんが、若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役を熱演。若松プロダクション出身であり、『孤狼の血』『彼女がその名を知らない鳥たち』『凶悪』など、いまや日本映画界を代表する白石監督がメガホンを取り、脚本は同じく若松プロダクション出身の井上淳一が担当。さらに、若松孝二役には『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』、そして監督の遺作となった『千年の愉楽』などに出演してきた若松組常連の井浦さんが務める。■監督&キャストからコメント到着白石監督「井浦新さんが若松孝二だとカッコよすぎる、と思ったあなた」まさかの若松プロを舞台とした青春映画を恐れ多くも監督しました。この映画は僕にとっての英雄譚であり、僕自身の物語でもありました。井浦新さんが若松孝二だとカッコよすぎる、と思ったあなた、是非見てください。俳優って、新さんて、凄いなと思うはずです。そして門脇麦さん。もう言うことありません。麦さんを通して、この映画があなた自身の物語になることを切に願っています。門脇麦「この出会いは一生の財産」私は若松監督にも、もちろん当時の若松組の皆さんともお会いしたことがありません。そんな中、白石監督を初め、若松組をよく知る皆さんの下、当時の皆さんの背中をひたすら必死に追い求めながら挑んだ作品です。スクリーンの中の彼らは青春を生きる若者の姿そのもので、とにかく輝いていて、胸があつくなりました。私はこの先何度も彼らに会いたくなって、この映画を観るんだろうなと思います。この出会いは私の一生の財産です。井浦新「むちゃくちゃで幸せな夢をみた」若松プロに集結した親しい顔ぶれ、真新しい風を吹かせた若者たちと、むちゃくちゃで幸せな夢をみた。ただただ感謝しかありません。井浦さんは、若松監督の『11・25自決の日三島由紀夫と若者たち』で主演を務めた際、三島由紀夫を演じるにあたってアルファベットの芸名はふさわしくないとARATAから本名に戻したほど、監督から大きな影響を受けてきたことで知られる。そんな井浦さんが演じる“恩師”の姿にも注目だ。『止められるか、俺たちを』は今秋、テアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年04月01日お笑いタレントの宮川大輔が20日、都内で行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(4月19日~22日)の概要発表会見に出席し、初主演映画『サクらんぼの恋』でのラブシーンについて話した。宮川大輔TV DIRECTOR’S MOVIEとして上映される『サクらんぼの恋』は、テレビ東京と吉本興業の共同制作による映画で、45歳の童貞男と彼が長年憧れた一人の女性の儚い恋の物語。社会に馴染めず自分の殻にこもって生きてきた中年童貞男・山川則夫を宮川が演じ、初ラブシーンにも挑戦した。宮川は「45歳童貞はすごく難しかった。悶々としている感じを出しましたけど」と説明。「キスシーンがあります」と明かし、相手の女優についてまだ言えないが「すごい女優さんです」と話し、使われるかわからないが胸を触るシーンもあったと明かした。そして、キスシーンについて「もうちょっと緊張するのかなと思ったら全然、ノリに乗ってキスしてしまい、相手の女優さんに途中で笑われた」と打ち明け、「1本通してずっと出るということがなかったので、すごくそこは楽しかったですね」と達成感をにじませた。会見には、井浦新、NON STYLE、野性爆弾のくっきー、鉄拳、シソンヌのじろう、ブラックマヨネーズの小杉竜一、ガンバレルーヤのよしこ、宮川たま子、岡崎朋美、かりゆし58の前川真悟、島袋寛子らも出席。司会はガレッジセールと木佐彩子アナが務めた。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市の波の上うみそら公園、国際通り、新都心公園、北中城のイオンモール沖縄ライカムの4会場を中心に開催する。期間中は映画の上映のほか、舞台挨拶、レッドカーペット、お笑いライブ、音楽ライブ、ファッションショーなど、バラエティに富んだイベントを開催する。
2018年03月21日お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーが20日、都内で行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(4月19日~22日)の概要発表会見に出席し、自身のブレイクについて「気がつけば吉本の顔になってたなって感じです」と話した。野性爆弾のくっきーTV DIRECTOR’S MOVIEとして上映される人気漫画『ドルメンX』を原作とする映画『劇場版ドルメンX』(6月15日公開)の音楽プロデューサーを務めるくっきー。「多彩なところ見せちゃった。地味にイベントとかで曲を作ってたんですけど、今回大々的にやらせてもらいました」と得意げに話した。そして、本作のような宇宙人のアイドルの曲はどういうイメージで思いつくのか聞かれると、「ピアノの鍵盤を指をたたいた瞬間に曲って生まれるから」と返し、「モーツァルトじゃないか!」とツッコまれると「モーツァルトなのよ」とジョーク。「違いますよ!」と一斉にツッコまれた。さらに、独特な芸風でブレイクした今の心境を聞かれると、「こういうところにまず呼ばれてなかった」と言い、「気がつけば吉本の顔になってたなって感じです」とにやり。「女性関係、気を付けなあかんな」と笑いを誘った。会見には、井浦新、宮川大輔、NON STYLE、鉄拳、シソンヌのじろう、ブラックマヨネーズの小杉竜一、ガンバレルーヤのよしこ、宮川たま子、岡崎朋美、かりゆし58の前川真悟、島袋寛子らも出席。司会はガレッジセールと木佐彩子アナが務めた。
2018年03月20日