日本の海の幸のひとつにカニがあります。冷凍したカニは少しずつ解凍して食べられるので、いまでは1年中いつでも食べることができますね。ところで、冷凍カニを正しく解凍するにはコツがあるのをご存知ですか?解凍を失敗するとせっかくのカニもおいしく食べることができません。なので冷凍カニを購入したときは、正しい方法で解凍するようにしましょう。この記事では、カニの上手な解凍方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。■生の冷凍カニをおいしく解凍しよう冷凍カニと一口にいっても、生のカニと茹でたカニとでは解凍方法は異なります。まずこの見出しでは、生カニの解凍方法についてご説明していきます。失敗しない生のカニの解凍方法には注意点がいくつかありますから、ひとつひとつ見ていきましょう。・短時間で解凍する生のカニは水揚げしたカニの殻を剥ぎ、急速冷凍したものです。冷凍された生のカニは、短時間で解凍するのがおいしく食べるコツです。生のカニは品質が変わりやすいので、手早く処理するようにしましょう。・流水解凍がおすすめ生のカニを解凍するには、流水に当てるのが一般的な方法です。ただしカニを直接水に当ててしまうと、「ドリップ」と呼ばれる旨味エキスまで流されてしまいます。そのため、流水に直接カニを触れさせないようにするのがポイントです。・水が直接カニに触れないようにカニを解凍する際は、流水が直接カニに触れないようにするのが失敗させないポイントです。流水がカニに触れると、ドリップまで流れ出てしまうことに…。ドリップがなくなるとせっかくの生のカニもみずみずしさが失われ、乾燥してパサついた食感になってしまいます。そのためビニール袋に入れてしっかり密封し、水を入れたボウルなどの中に浸します。その上から水道水を流せばOKです。水を流す際は少量でも十分ですので、勢いよく流す必要はありません。・流水解凍にかかる時間流水解凍では大きさにもよりますが、30分〜1時間程度で食べられる柔らかさになります。解凍時間が長すぎると品質が落ちてしまうので注意しましょう。生の解凍カニは、6〜8割ほど溶けた状態に戻すのが失敗しないコツです。・黒く変色しやすい冷凍した生のカニを解凍すると、黒く色が変わっていることがあります。この現象は、生のカニのエキスが酵素のはたらきによって酸化することで発生します。変色は完全に冷凍された状態では起こりませんが、時間が経つにつれて進行します。変色のスピードは鮮度とは関係なく、カニの個体の酵素の強弱による違いです。生カニが黒く変色した部分は食べても害があるわけではありません。しかし見た目や風味が劣るので、できるだけ変色する前に食べるようにしましょう。・解凍したらすぐに食べる生カニを解凍したら、変色する前に食べるのがおいしく食べるコツです。6〜8割程度溶けた状態で食べるとカニ本来の風味と食感を味わうことができます。身が溶けて柔らかくなり、中心が固い状態であれば調理することができますよ。・解凍後加熱する生で食べるイメージが強い生カニですが、刺身用など生食できる記載がない場合は、生で食べるのは避けましょう。解凍した生カニは味が落ちやすいので、解凍したら加熱する必要があります。冷凍カニを茹でたら、冷水に浸けるのがコツ。少し冷やしておくと身がはがれやすくなります。冷凍カニでも茹で上がったばかりのカニは身が柔らかく、旨味がしみておいしく食べられるでしょう。・『ブライン冷凍』とは冷凍の生のカニには味付けがされていないので、お好きなように調理できるのがメリットです。まれに塩味が付いていることもありますが、これは生のカニを塩水に漬け込んでから急速冷凍した「ブライン冷凍」という技術を用いたためです。塩味が強いようであれば、薄めの塩水に10分程度浸せば塩抜きができます。カニの旨味を逃さず、塩味だけを抜くことができるでしょう。■ボイル済みの冷凍カニの解凍方法冷凍のカニは、生のカニとボイルのカニとで解凍方法が変わってきます。ここからは、ボイルの冷凍カニの適した解凍法を見ていきましょう。・冷蔵庫で解凍するボイルした冷凍カニは常温ではなく、低温で解凍します。そのため冷蔵庫の中でゆっくりと溶かしていきましょう。急激に溶かしてしまうと、旨味の詰まったドリップまで流れ出てしまうので注意してくださいね。・キッチンペーパーにつつみビニール袋へボイルの冷凍カニは、解凍の際にできるだけ乾燥させないことが失敗しないポイントです。乾燥を防ぐにはカニをキッチンペーパーにつつみ、ビニール袋に入れて密封してから解凍します。解凍の段階では、凍っていたカニの身から溶けた水分が大量に出てきます。冷蔵庫内がびしょびしょにならないよう、水切りパッドや深めのお皿に入れて解凍すると良いでしょう。・涼しい場所に置いて自然解凍カニは室温でも温度が高すぎるといわれているぐらいですから、本来は冷蔵庫の中で解凍するのがおすすめです。しかし冷蔵庫内はすでに食材でいっぱいでスペースがない、ということもあるかもしれませんね。その場合は常温での自然解凍で良いでしょう。直射日光の当たらない、涼しい場所に置くようにしてください。・ドリップを身にしみこませるボイルのカニを解凍するコツは、低温で時間をかけて戻すこと。そうすることでゆっくりと溶け出したカニのドリップが身の中に染み込み、おいしさを逃さずに食べることができるためです。乾燥してドリップがなくなったカニは消しゴムの削りカスのようにパサパサになってしまいますから、おいしく食べるためには「ドリップをキープしたまま解凍する」ことが、重要なポイントなのです。・計画的に解凍を短時間で解凍する生のカニとは異なり、ボイルのカニは解凍に時間がかかります。約1日かかることもありますから、場合によっては前日から準備が必要になるかもしれませんね。そのためボイルした冷凍カニを調理するときは、解凍に必要な時間を逆算し、計画的に準備するようにしましょう。・タラバガニの解凍にかかる時間冷凍カニは生かボイルかの違いだけでなく、種類や部位によっても解凍時間が変わります。タラバガニの姿やカットされた脚は約24時間、カットしていない脚は約18〜20時間が目安です。・ズワイガニの解凍にかかる時間ズワイガニの解凍時間は、カニの部位によって異なります。ズワイガニの胴部分は約17〜20時間、脚は約12時間が目安です。甲羅がついたままのズワイガニの場合は味噌が詰まっているので、解凍に時間がかかります。大きさにもよりますが、冷蔵庫内に置いた状態で36時間程度かかることもあるようですよ。■カニを解凍するときのポイント冷凍カニの解凍法や解凍時間は、カニの種類や部位によって異なることをご紹介してきました。ここからは、カニを解凍するときに注意する点について見てきましょう。・『グレース』とは冷凍した状態のカニの表面は、氷の膜で覆われています。この膜は冷凍焼けからカニを守る役割があるのです。「冷凍焼け」とは「フリーズドライ現象」とも呼ばれ、長期間冷凍保存することでカニの身の中の水分が抜け、油脂が酸化してしまうことを指します。そうなると変色したり身が乾燥したりして、食感や風味が落ち、おいしさも失われてしまうのです。それを防ぐために考えられた製法が、氷の膜でカニを保護する「グレース加工」です。グレース加工を行うことで乾燥から守り、真空パックのように鮮度を保ちつつ保管することができるのです。・完全に解凍しない冷凍されていたカニは、完全に解凍させないのが失敗しないコツです。食べる段階で6〜8割程度溶けた状態が適しています。すべてを解凍してしまうと、身の中心部分が完全に解凍する頃には外側部分が乾燥し、旨味が失われてしまうためです。・食べる分だけ解凍する冷凍したカニをおいしく食べるには、解凍したらすぐに食べることがポイントになってきます。解凍しても食べ切れずに残ってしまうとジューシーさが失われ、食感や風味が悪くなるためです。なのでカニを解凍するときは、一度に食べる量だけを解凍するようにすると良いでしょう。・ポイントは『熱伝導率』「熱伝導率」という言葉を聞いたことはありますか?熱伝導率とは、材質の熱を伝える力の大きさを表します。たとえば陶器と鉄では、同じ温度の熱を帯びても熱さや冷たさの伝わり方が違いますよね。カニに限らず冷凍食品を解凍するときも、食品をのせる器を変えることで熱の伝わり方が変化します。熱伝導率の高い材質のプレートにのせて解凍すれば、スムーズに溶かすことができるのです。・アルミニウム製プレートにのせる熱伝導率の高い材質といえば、鉄などの金属がありますね。特にアルミニウムは同じ金属でできた材質と比べても、高い熱伝導率をもつ材質です。そのため冷凍食品を効率よく溶かすには、アルミニウム製のプレートにのせるのがおすすめです。・ゴールの温度は『-2℃』冷凍カニを解凍するとき、いったいどのくらいまで温度を戻せばいいのでしょうか。カニの品質を保ちつつ、食べられる柔らかさにするには、適切な温度があるのです。その温度とは「-2℃」。マイナス温度であればまだ凍っているように思えますが、0℃で凍るのは水だけで、食品が凍る温度は実は「-3〜0℃の間」です。食品業界ではこの間の温度帯のことを「氷温(ひょうおん)」と呼んでいます。つまりカニが溶ける温度は-2℃。冷凍庫でカチコチに凍っていたカニを解凍するには、-2℃まで溶かせば良いというわけなのです。・脚から食べるカニを食べるとき、ほとんどの方はまず胴と脚を切り離してから食べますよね。脚の部分は胴よりも身が小さく、解凍時間が短くて済みますから、脚から先に食べると良いでしょう。■冷凍カニの解凍で失敗しやすいこと冷凍していたカニを解凍するにはある程度の時間が必要です。せっかく新鮮な状態で冷凍庫に入れても、解凍の仕方を間違えるとおいしさも半減してしまいます。ここでは解凍するときにやりがちな失敗例をご紹介します。正しい扱い方を頭に入れて、おいしさを逃さずに解凍しましょう。・電子レンジで解凍してしまう電子レンジはあっという間に食材を解凍できる便利な道具ですが、生カニの解凍には注意が必要です。前述した通り、冷凍カニを解凍するときには、旨味を含んだドリップも一緒に溶けて流れ出ます。電子レンジで高温解凍するとドリップは蒸発してしまい、柔らかな身もパサパサになってしまいます。さらに加熱ムラが起きれば、風味も食感も失われてしまうでしょう。・冷凍のまま加熱してしまう解凍したカニを調理する場合、凍ったままの状態で茹でたり蒸したりする方がいらっしゃいますが、これは基本的にはNGです!冷凍した状態のカニには旨味が閉じ込められていますが、この旨味のドリップが茹でるお湯の中に溶け出してしまいます。そうなるとせっかくの風味が台無しですね。また、グレース処理の水が溶け出ると臭いが発生することもあります。凍ったままのカニを加熱してしまうと品質を損なう原因となるので、絶対に行わないようにしましょう。・再冷凍はNGカニを凍らせるときは、専用の機械を使って急速冷凍します。冷凍する際には多少なりとも細胞を傷つけてしまいますから、何度も冷凍することで食感や風味が低下してしまいます。そのため、再冷凍はおすすめできません。また、急速に冷凍することで細胞の破壊を最小限に抑え、おいしいままの状態で保存することができます。しかし家庭用冷凍庫で冷凍するには時間がかかりすぎ、カニの質が落ちてしまいます。再冷凍・再解凍を繰り返すと、ますます品質の低下につながります。冷凍庫で保管しているとはいっても、カニの品質は時間とともに落ち始めますから、食べられる量・使用する量だけを解凍するようにしましょう。■冷凍カニを急いで解凍したいとき生カニや茹でたカニの解凍方法、カニの種類別の解凍方法をご紹介してきました。基本的には、それぞれの状況に従った解凍方法がおすすめです。しかし突然カニが食べたくなったり、急の来客でカニを提供することになったりと、冷凍していたカニを急いで解凍したい場合もありますよね。ここからは、そのように急にカニを解凍するときの解凍方法をいくつかご紹介します。・流水解凍する流水解凍は冷凍の生カニを解凍するときにご紹介しました。生のカニには適していますが、茹でたカニには本来おすすめしたい解凍方法ではありません。ですが、急いで解凍したいときには活用できるでしょう。流水解凍であれば、大きさにもよりますが早ければ30分程度で食べられる柔らかさになります。ポイントはビニール袋に入れてボウルなどに浸し、その上から水道水を流します。6〜8割ほど解凍しておけば、食卓の準備をしている間に自然解凍しますので、すべてを溶かしてしまわないようにしてくださいね。・電子レンジを使う方法カニの解凍には室温でも温度が高いといわれていますから、電子レンジで解凍するのはリスクがあります。加熱ムラになる可能性もあるので、電子レンジを使う場合は十分にポイントに注意してくださいね。凍った状態で胴と脚を離します。まず脚は電子レンジで20秒程度加熱し、殻を剥がして冷蔵庫に入れておけば、1時間程度で食べられる程度に解凍します。胴は30秒程度加熱したら甲羅を取り、さらに30秒ほど電子レンジで温めます。それから冷蔵庫で解凍すると1〜2時間程度で食べられるようになるでしょう。電子レンジを使ったからといっても、直後に食べられるというわけではありません。1〜2時間程度は冷蔵庫内で解凍する時間が必要ですので、注意してくださいね。・氷水を使う方法「氷水を使ってどうやって解凍するの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしてませんが、品質や鮮度を保ったまま食べられる状態まで解凍することができるのでおすすめです。冷凍カニをビニール袋に入れてしっかり密封したら、ボウルなどに氷と一緒に浸けるだけ。時間が経つにつれ氷が溶けますから、溶けた水を取り除いたり新しい氷を足したりしてください。カニの大きさや室温にもよりますが、3時間程度で解凍します。■冷凍カニはどのくらい日持ちする?カニは生ものですから、いくら冷凍しているとはいえ賞味期限があります。おいしく食べるには、賞味期限を頭に入れておくようにしましょう。ここでは、冷凍した状態、解凍した後の賞味期限についてご紹介します。また鮮魚店などの業務用冷凍庫ではどのくらい日持ちするかについてもご紹介します。・冷凍した状態カニの冷凍保存できる期間は、1ヶ月程度とされています。冷凍できる食品の中には賞味期限が数ヶ月と長いものもありますが、カニは冷凍でもそれほど日持ちする食品ではないのです。ただし、1ヶ月という賞味期限は冷凍状態を保った場合のみの日数です。1度でも冷凍庫から出して解凍したカニは、味や鮮度をキープすることができなくなります。場合によっては数日程度で鮮度が落ちて、食べられなくなることもあるので注意してくださいね。また、冷凍庫を頻繁に開け閉めすると庫内の温度が急激に上がります。冷凍庫に入れていても、冷凍温度が上下してはカニが傷む原因となりますから、必要以上にドアの開け閉めをしないように気をつけましょう。・業務用冷凍庫なら長持ち生魚店やレストランなどの業務用冷凍庫は、扉が大きく開け閉めも頻繁に行われます。そのため、家庭用冷凍庫よりも設定温度が低く設定され、一定の低温をキープしやすくなっています。業務用冷凍庫内であれば、1年程度の保存ができるとされています。業務用冷凍庫は急速冷凍が可能なので、扉の開け閉めによって外気に触れることがあっても中の食材は低い温度を保ち続けることができるのです。・解凍した後解凍した後のカニは、鮮度や風味が落ちやすくなっています。そのため冷蔵庫に保管した状態で2日程度しか日持ちがしません。また前述した通り、解凍したカニを長時間放置しておくと、乾燥してパサパサの食感になったり変色したりと、明らかに品質が低下していきます。カニは生ものなので、できるだけ早く加熱調理することを心がけましょう。■解凍後のカニの殻の再利用カニは身や味噌の部分だけが食べられるところだと思っていませんか?カニの殻の部分にも、いくつかの再利用方法があるのです。カニの殻をすぐに捨ててしまう方もいらっしゃるようですが、一手間を加えるだけでカニの殻を使ったおいしさを味わうことができます。殻の有効利用法をご紹介しますから、ぜひ参考にしてくださいね。・出汁をとる私たちが食べるのは身や味噌だけですが、実はカニの殻からはおいしい出汁が取れるのです。この出汁で雑炊や鍋、炊き込み御飯などを作れば、カニのおいしさを2度楽しめますよ。カニの殻を集めて鍋に入れ、お湯で10〜20分程度茹でるだけ。カニの旨味が溶け出し、風味豊かな出汁のできあがりです。手間も時間もかからず簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね!・肥料として使う「カニガラ」という肥料をご存知ですか?その名の通り、カニの殻を再利用した肥料のこと。カニの殻を肥料にするのは意外に思われるかもしれませんが、土壌改良に使われることでよく知られています。カニの殻を粉々に砕いたものを肥料として土壌に混ぜるだけ。肥料成分やミネラルが豊富なため、立派な肥料として植物や農作物の生育に一役買ってくれます。生物の殻を使ったエコな肥料なので、安心して使えるのも嬉しいですね。■生カニは急速解凍、ボイルカニはゆっくり解凍が失敗しないコツ!カニの冷凍法や種類、部位によっては解凍方法や時間が変わりますので、解凍する前にしっかりチェックするようにしましょう。特に重要なポイントは「食べる直前に食べる量だけ半解凍する」ということです。解凍したカニは、時間が経つにつれ鮮度が落ちてしまいます。せっかくのカニも、みずみずしさや食感が失われてしまえばおいしさも半減です。ご紹介した解凍方法を参考に、ぜひ新鮮なカニを堪能してくださいね。
2021年04月05日私たち日本人の食卓に欠かせない食べ物といえば、お米ですよね。炊き込みご飯にしたり、おにぎりにしたり、オムライスにしたり、いろいろな使い道がある生活に欠かせない食材の一つです。しかし、お米の賞味期限や正しい保存方法は、意外と知られていません。そこで今回は、よりおいしく、より安全にお米を楽しんでいただくために、お米の賞味期限や正しい保存方法について紹介します。■お米に賞味期限はある?みなさんは、お米に賞味期限があるかどうかご存じでしょうか。加工食品や生鮮食品を購入する際は、必ず賞味期限を確認するのに、お米は確認したことがないという方も多いのではないでしょうか。そもそも、お米に賞味期限はあるのか。また、お米を安全かつおいしく食べることができる期間について説明します。・そもそも賞味期限と消費期限の違いは?食品を買ったり、使ったりするときに必ず確認するのが賞味期限と消費期限ですよね。これらは、食品を安全においしく食べられる期間を私たちに教えてくれる大切なものです。では、賞味期限と消費期限は何のことを指しているのでしょうか。まず、賞味期限とは「袋や容器が未開封の状態で、適切なやり方で食品を保存していた場合に、品質が変わらず、おいしく食べられる期間」のことを指します。スナック菓子やカップ麺などの傷みにくい食品に表示されており、賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。一方で、消費期限とは「袋や容器が未開封の状態で、適切なやり方で食品を保存していた場合に、安全に食品を食べられる期間」のことを指します。つまり、消費期限を過ぎていた場合、食べると健康に害を及ぼす可能性があります。また、気をつけるべきポイントは、賞味期限も消費期限も袋や容器が「未開封」の状態での期間だというところです。開封した食品は、賞味・消費期限に関わらず早めに食べ切るのが良いでしょう。・お米には賞味期限がない!結論からお伝えすると、お米には賞味期限がありません。実際に購入したお米の袋を見てみると、記載されているのは精米年月日のみのことが多いです。お米は、野菜と同じ生鮮食品です。気候・温度・湿度・保存方法などで食べられる期間が変わるため、賞味期限の記載は義務付けられていません。JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適性化に関する法律)で、精米年月日の表示のみが定められています。・精米年月日とは?精米年月日とは、原料玄米を精白した年月日を意味しています。精米年月日が若ければ若いほど、新鮮なお米ということです。これからお米を買う方は、精米年月日に注目してみてください。 ・精米後は徐々に劣化していくでは、お米はいつまでもおいしく食べられるのでしょうか。残念ながらそうではありません。お米は精米した直後から時間が経つにつれて、徐々に劣化していきます。酸化が進むことで、「古米臭(こまいしゅう)」と呼ばれる臭いが生じたり、お米の水分が抜けることで、食感が悪くなってしまいます。そのため、ほかの食品と同じようになるべく早く食べきることが大切です。■お米の賞味期限の目安は?お米には賞味期限がなく、精米年月日を確認することで、お米の新鮮さを見分けられることがお分かりいただけたかと思います。では、お米はいつ頃までに食べきるのが良いのでしょうか。明確な賞味期限が決まっていないお米ですが、実は、季節や気候、保存状態などによっておいしくお米を食べられる期間は変わります。ここでは、お米の賞味期限の「目安」を季節ごとに紹介します。・【春】精米後1か月まず、精米したお米について紹介します。春は気温も上昇しはじめ、お米の保存環境が徐々に悪くなっていく時期です。そのため、精米年月日から約1か月を目安にすると良いとされています。・【梅雨~夏】精米後3週間梅雨から夏にかけては、気温だけでなく湿度も上昇します。湿度が高くなるとカビが発生しやすくなるため、賞味期限はさらに短くなり、精米後から約3週間です。・【秋~冬】精米後2か月秋から冬にかけては、気温・湿度ともに下がるため、お米の保存がしやすい季節です。乾燥した冷暗所での保存がおすすめで、精米後から約2か月はおいしいお米を食べられます。・お米も買ったらすぐに使い切る!ここまで読んで、お米の賞味期限の目安は案外短いと感じた方も多いのではないでしょうか。お米は野菜と同じ生鮮食品なので、買ったらすぐに使い切った方が良いのです。安全かつおいしくお米を楽しみましょう!■お米の賞味期限の違い【未開封・開封後】賞味期限で気になるのが、開封状態による賞味期限の変化についてです。袋を開封し、空気に食材がふれることで酸化が進み、賞味期限がさらに早くなることがありますが、お米は開封前と開封後で変化はあるのか説明します。・開封状態による賞味期限の変化はない!お米は、袋の開封状態によって賞味期限が変わることはありません。なぜなら、スーパーなどで購入したお米の袋の横には、小さな空気穴が開いているためです。常に空気にさらされている状態なので、開封したとしても賞味期限や鮮度は変わらないと言えます。・米袋に小さな空気穴が開いている意外な理由では、米袋にあらかじめ小さな空気穴が空いているのはなぜでしょうか。穴が空いている理由は、「米袋が何らかの衝撃で破れないようにするため」です。穴が開いていない状態だと、配送中の衝撃や、陳列される際の積み上げ時に袋の中にある空気が逃げられず、大きく破けてしまう可能性があります。つまり、米袋の中の空気の逃げ道を作るために開けられた穴なのです。■精米されていないお米の賞味期限の目安は?ここまでは精米済みのお米の賞味期限についてご紹介しました。次に、精米されていないお米の賞味期限の目安を紹介します。 ・保存状態が良ければ年単位で保存が可能精米されていないお米は、約1~3年が賞味期限とされています。賞味期限にひらきがあるのは、お米の保存状態によって左右されるためです。ちなみに、お米には新米のほかに、「古米(こまい)」と呼ばれるお米があります。古米とは、前年に収穫されたお米のことで、新米とは違ったおいしさがあることで知られています。東北などの寒い地域の農家では、精米前のお米をあえて数年貯蔵し、熟成させることで、お米の甘みやうま味成分を凝縮し、おいしく楽しむことがあるそうです。以上のことより、適切な保存がされれば、精米されていないお米も数年間楽しむことができるのです。・糖層がお米の酸化を防ぐお米は、白米部分が酸素に触れることで劣化が急速に進みます。精米前のお米は、糠(ぬか)におおわれているため、糖層と呼ばれる部分がお米の酸化を防ぎ、長期保存が可能になっているんですよ。■賞味期限を延ばすお米の保存方法とポイント精米後、季節や気温・湿度などさまざまな条件によって変化するお米の賞味期限。意外と短いお米の賞味期限を延ばし、お米をおいしく、かつ安全に食べるための正しい保存方法とポイントを紹介します。・直射日光・高温・多湿を避けるお米は非常にデリケートな食品です。特に、直射日光・高温・多湿に弱いため、保存する際は日が当たらず、温度と湿度が低い場所にしまうのが良いでしょう。特に温度は、10℃以下が理想的とされています。家の中での保存場所としてありがちなのが、キッチンの床下やシンクの下などですが、こうした場所は風通しが悪く、高温多湿になりやすいので、お米の保存場所には向いていません。お米につく害虫は18℃以上かつ多湿の場合に発生しやすくなるとされています。さらに、高温多湿の状況はカビの発生する原因にもなりますので、注意が必要です。・空気に触れさせないお米は、空気に触れることで乾燥・酸化が早まったり、ヒビ割れの原因にも繋がったりします。劣化したお米はベタつきが多かったり、甘みがなかったりしておいしくありません。お米を保存する際は、なるべく空気に触れないように密封された場所で保管するのが良いでしょう。・害虫の侵入・繁殖を防ぐ保存状態が悪いと、どこからともなく現れるのが害虫。よくお米にわく害虫は、「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」と呼ばれる虫です。食べても体に害はありませんが、侵入は防ぎたいですよね。これらの害虫は、高温になると発生しやすくなります。そのため、低温状態がキープできる場所での保存が望ましいです。虫よけ効果のある防虫剤や、虫を呼び寄せるお米のニオイを脱臭する防虫剤を使うのも効果的です。 ・冷蔵庫に入れる冷蔵庫は日にも当たらず、一定かつ低温状態をキープできるため、お米の保存場所にはとても適しています。お米は野菜と同じ生鮮食品なので、野菜室に保存すると良いでしょう。ただし、お米にはたくさんの小さな穴があいており、匂いがつきやすい食品なので、匂いが強い野菜・食材の近くに保存するのはオススメできません。1度ついてしまったニオイはなかなかとることができないので、気を付けましょう。・米びつなど、密封性の高い容器を使う酸化による劣化や、害虫の侵入・繁殖、カビの発生などを防ぐためにも、密封性の高い容器でお米を保存するのが理想的です。例えば、使いたいお米を少量ずつ取り出したい方や冷蔵庫の隙間に収納したい方は、簡単に手に入るペットボトルやジッパーなどの容器がおすすめです。デザイン性や使いやすい機能性を求める方は、米びつがおすすめです。米びつには、ボタンを押すだけで大量のお米が自動で出てくる計量機能を備えたものや、大容量でも簡単に運べるキャスター付きのもの、目盛りがついていて残量がわかりやすいものなど、いろいろな便利機能を備えたものがあります。お好みの容器を手に入れましょう。・容器のお米は全て使ってから入れ替える容器に入れたお米が減ってくると、ついつい注ぎ足したくなりますよね。しかし、お米の注ぎ足しは衛生的に非常に良くありません。お米をいれた容器の中は、古いお米が残っているだけでなく、ホコリや細かなゴミなどがたくさん残っています。また、古いお米には害虫がわきやすいので、必ずお米を全て使い切り、容器を掃除してから次のお米を補充しましょう。■お米の賞味期限と劣化の見分け方日常的に口に入れるお米だからこそ、賞味期限が過ぎた劣化したお米は食べたくないですよね。では、お米の劣化はどのように見分ければ良いのでしょうか。ここからは、安全においしいお米を見分けられるポイントを紹介します。・お米が黒や茶色、灰色などに変色している梅雨から夏にかけてよくみられますが、お米が白色ではなく、黒や茶色、灰色などに変色しているときがあります。これはお米についたカビや菌が繁殖している状態です。高温多湿な環境下や、容器の中にあるお米に水分が付着してしまったことにより、カビが発生してしまうことがあります。研ぎ水が黒ずむ場合がありますが、これもカビが繁殖している可能性が非常に高いため、食べない方が良いでしょう。・お米を研ぐとボロボロに欠けるお米を研ぐと、お米が欠けてしまう、割れてしまうことがあります。これは、お米が乾燥してしまい、劣化が進んでいる状態なので起こる現象です。食べることはできますが、おいしい状態ではありません。・虫がわいている先ほどご紹介した害虫は、強い繁殖力を持っています。そのため1匹でも沸いていたら、ほかのお米にも卵を生んでいる可能性があります。害虫を見つけたらすぐに廃棄することをおすすめします。虫がついたお米は中がスカスカになっているため、水にいれると浮かんできます。そのため、お米を研ぐ際にスカスカになったお米がたくさんあった場合は、虫がいる可能性が高いです。・異臭がする腐敗したお米の場合、カビの臭いや酸っぱい臭いや発酵臭がする場合があります。加熱処理したとしても、完全に殺菌することが難しい場合もありますので、異臭がした場合も食べずに廃棄したほうが良いでしょう。■正しい保存方法で、お米をもっとおいしく食べよう!今回はお米の賞味期限と正しい保存方法について紹介しました。お米は、「直射日光・高温多湿を避ける」「密封された容器にいれ、空気に触れさせない」などのポイントに気を付ければ、安全に保存することができ、長い間おいしいお米を楽しめます。しかし、季節によって、賞味期限の目安がありますので、お米を購入したらなるべく早いうちに食べきる方が良いでしょう。食卓をもっと笑顔溢れる素敵な場所にするために、お米を正しく保存して、ふっくらおいしいご飯を炊き上げましょう!
2021年04月03日コクのある味わいや鮮やかな黄緑の実の色が特徴で、森のバターともいわれるアボカド。その栄養価は『世界一栄養価の高い果物』としてギネス認定されているほどなのです。そんなアボカドを、カットして保存しておいたら変色してしまっていた…なんていう残念な経験はありませんか?そこで今回は、鮮やかな色が魅力のひとつでもあるアボカドの変色を防ぐ方法を、徹底解説していきたいと思います!そのほか、保存方法やアレンジレシピなどもご紹介していきます!■アボカドは変色しやすい食材アボカドは、その鮮やかな実の色が変色しやすい食材でもあります。なぜ変色してしまうのか、その原因を知ることで少しでも変色してしまうことを防ぐことができるのではないでしょうか?・変色する原因アボカドが変色してしまうのは「ポリフェノールオキシダーゼ」という酵素によるものです。この酵素が空気にふれると酸素と結びつくことによって酸化し、メラニン色素が作られ、茶色や黒に変色してしまうのです。アボカドに含まれる酵素と空気が触れないよう対処することで変色は防げるのではないでしょうか。・空気に触れないようにラップに包むアボカドの変色の原因は、空気に触れることによっておこる作用なので、保存する際にはその点に気をつけ、ラップでぴったりと包み、空気をしっかり遮断することが大切なポイントです。・種は残しておくアボカドを半分に切った状態で冷蔵保存する場合におすすめする保存方法は、「種を残しておく」ということ。種のある部分はまだ空気に触れていないないため、なるべくそのままの状態で保存するためです。半分に切り分けたときに種がはずれたほうを先に食し、種が残っている側を保存します。その際には、実の部分が空気に触れないようにしっかりとラップで包むことを忘れないようにしましょう。 ■アボカドは変色しても食べられる?空気に触れないよう気をつけて保存していても、どうしても変色してしまうときがあるかもしれません。そんな変色してしまったアボカドは食材としてはもう使うことができないのでしょうか?・食べて問題はない結論から先に言ってしまうと、アボカドは変色してしまっていても食べることはできます。アボカドの変色の原因は空気に触れることによって起こる酸化によるもので、黒くなっているのはメラニン色素ですから、食べても問題はありません。・黒い斑点や筋のあるものはあまりおいしくないメラニン色素によって黒く変色しているだけなら味にも変わりがないので、問題なく食べることのできるアボカドですが、中には、黒い斑点や筋ができている場合があります。この筋は種に栄養素を運ぶための組織で、酸素に触れやすいため果肉部分よりも変色しやすいのです。食べても問題はないのですが、かたくなり、筋っぽさが出ると口あたりが悪くなってしまいおいしさが半減してしまうので、取りのぞくことをおすすめします。・傷んだアボカドの特徴アボカドの変色が酸化によるものではなく、傷んでしまっている場合には注意が必要です。食べても問題のないアボカドは、変色してしまっている部分以外はきれいな黄緑色のままですが、傷んでしまっているアボカドは全体的に黒く変色し、異臭もはなつようになります。また、全体的に果肉がやわらかくなりすぎ、汁が出てきている状態のものは腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べるのは避け処分しましょう。アボカドはへたの部分から腐敗が進むので、半分に切ったときにへたのまわりから白っぽいカビが生えていることがあります。この場合も食べられませんので廃棄しましょう。・切ったアボカドは2日程度で食べ切るサラダなどで楽しむことの多いアボカドは、カットした状態のものが残ってしまう場合もありますよね。冷蔵庫で保存することはできますが、変色や劣化は進んでしまいますので、できるだけ早めに、2日程度で食べきるようにしましょう。 ■アボカドの変色を防ぐ方法変色しやすい食材であるアボカド。そのきれいな黄緑色を少しでも長持ちさせたいですよね。そこで、ご家庭でも実践できるアボカドの変色を防ぐ方法を、いくつかご紹介したいと思います。・酢アボカドの切り口に酢を塗る方法はどうでしょう。お酢は常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。お酢に含まれている酢酸には酸化をとめるはたらきがあるためアボカドの変色を防ぐことができるのです。この方法はアボカドにお酢のにおいがついてしまうため、マリネやカルパッチョなど、その匂いをいかした料理に使用するとよいでしょう。・オリーブオイル次にオリーブオイル。こちらもご家庭に常備されている方も多いのではないでしょうか?酸化を防ぐ成分としてはオレイン酸が含まれていますのでアボカドの切り口に塗ることで変色を防ぐことが期待できます。アボカドを使ったサラダなどを作る工程でオリーブオイルと合わせれば、食卓に並べるときに変色することなく鮮やかな色を保つことができるでしょう。・レモン汁ポリフェノールが酸化することで変色するアボカド。そのはたらきをとめることができる成分にはビタミンCもあげられます。そのビタミンCを多く含むことで知られるレモンの果汁にも、アボカドの変色防止効果を期待できます。レモンは生の果実をしぼったものでも、市販のレモン果汁でもどちらでも大丈夫です。お酢と同じく酸味や香りがアボカドにうつってしまうので、それらが気にならない料理に使用するときにこの方法を使うとよいでしょう。・玉ねぎ常備野菜として置いてあることの多い玉ねぎ。こちらもアボカドの変色防止に使うことができます。玉ねぎに含まれる硫黄成分に変色を防ぐはたらきがあるからなのです。保存しておきたいアボカドと一緒にカットした玉ねぎを密閉容器に入れ、冷蔵保存します。玉ねぎは調理した後に残った切れ端でもかまいません。お酢やレモン汁を利用したときとくらべると味やにおいの変化は少ないです。・電子レンジアボカドにくわえて調味料や野菜、果汁などを用意する以外の方法が電子レンジです。半分に切ったアボカドを種付きのままラップなどはせずに、10~20秒ほど電子レンジにかけるだけです。原因である酵素を破壊するためアボカドの変色を防ぐことができるのです。この方法の良い点は、アボカド以外のものを準備する手間もなく、味やにおいの変化を加味したレシピにしなくてもよいところですね。■アボカドの変色を防ぐためには冷凍保存がおすすめ変色を防ぐ方法としていくつかご紹介しましたが、もうひとつの方法として冷凍保存もおすすめです。・保存方法丸ごとアボカドは、カットしていない皮付きで丸ごとのままでも冷凍保存することができます。ひとつずつラップで包んでから密閉できる保存袋に入れ、冷凍庫に保存します。カットしたあとカットしたあとのものは調理に使いやすい量に小分けし、空気に触れないようにラップで包んだものを密閉できる保存袋に入れ、冷凍保存します。このとき、お酢やレモンなどを使用し処置をほどこしておくと、より変色防止効果を期待できるでしょう。・解凍方法解凍するときは常温か野菜室で自然解凍がよいでしょう。冷凍保存をしたアボカドは解凍後に少しとろりとした感じになるので、半解凍くらいだと包丁でカットするなどの調理がしやすいと思うのでおすすめです。・保存期間の目安冷凍したアボカドは約1ヶ月ほど保存が可能ですが、味は徐々に落ちていってしまうので、できるだけ早く使い切るようにするとよいかもしれませんね。 ■食べごろのアボカドの見分け方スーパーなどで販売されているときには、丸ごとで売られていることの多いアボカド。中身は切ってみるまでどのような状態か見ることができないですよね。丸ごとの状態でも新鮮かどうか、食べごろかどうかを見分ける方法を解説していきます。・皮が黒くハリがあるアボカドの皮は、緑色のものが熟すにしたがって黒く変化していきます。皮が黒くなり、ハリのあるものを選びましょう。・指で押すと弾力があるアボカドの表面を指でそっと押してみたときに、少しやわらかく、弾力のあるものを選ぶようにしましょう。あまり強く押すとそこからいたんでしまう可能性があるのでやめましょう。・ヘタがしっかりついているアボカドはへたの部分から徐々に熟していくので、へたが取れてしまっていたり、へたのまわりにすきまができてしまっているものは、すでに熟しすぎてしまっている可能性が高いので避けたほうがよいでしょう。・熟しきっていないものを購入してしまったら何個か袋詰めにされて売られているものを購入して帰ったとき、熟しきっていないものも入っていることもありますよね。そんなときには追熟させることが必要です。食材として使いたい日にちがまだ先なら、常温においておけばおおよそ3~5日程度で食べごろになるといわれています。追熟効果を期待まだ食べごろではないけどなるべく早くたべたい!そんなときには、りんごと一緒に保存しましょう。りんごから出るエチレンガスのはたらきでアボカドの追熟が進むので、一緒に袋に入れておくとアボカドだけで置いておく場合にくらべて早くやわらかくなります。意外なおいしさ意外に思われる方も多いかもしれませんが、少し固めのアボカドがあるときのおすすめの保存方法のひとつに『ぬか漬け』があります。半分に切ったアボカドのたねをとり、ぬか床に漬けるだけです。皮はむいてもそのままでもかまいませんが、皮付きのままのほうが型くずれが少ないかもしれません。おうちにぬか床があるよ、というかたは手順も簡単なのでぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか?・加熱調理には固めのものがよいサラダやマリネなど、生のままスライスやカットした状態で食べることの多いアボカドですが、パスタや炒め物などのように、加熱調理して使いたい場合は少し固めのものを選ぶようにするとよいでしょう。ねっとりとした食べごろよりも少し固めのほうが過熱してもしっかり食感やかたちが残りますし、調理するときもあつかいやすいですよね。■アボカドを変色させない保存食レシピアボカドの変色を防止する方法をいくつかご紹介しましたが、変色を防止しつつ保存しておくことのできる常備菜のレシピもありますよ。ぜひレパートリーに加えてくださいね。・アボカドの麺つゆ漬けアボカドを好みの大きさにカットして、麺つゆに漬け込んでおく。これだけで変色も防ぎつつ食卓にならべる副菜のひとつになりますし、まぐろやサーモンなどのお刺身と合わせた漬け丼にするなど、アレンジレシピに使える食材にもなります。・保存期間の目安麺つゆに漬け込むことで空気に触れることがないので変色も進まず、冷蔵庫でおおよそ1週間ほどは保存しておくことができます。アボカドを買ってきたもののすぐには使いきれないな、と思ったときに簡単にできる保存食として覚えておくとよいですね。■アボカドが変色したときのの活用レシピ気をつけて保存していても日がたったり、空気に触れてしまったりして変色してしまうこともありますよね。そんなアボカドが変色してしまっていてもさほど気にせず活用できるアレンジレシピをいくつかご紹介します。・ディップ材料(2人分)キュウリ1/2~1本セロリ1/2本ニンジン(縦半分)1/2本・アボカド1個・生クリーム大さじ3・塩少々・レモン汁小さじ1下準備キュウリは端を落とし、スティック状の長い乱切りにする。セロリは筋を引き、キュウリに合わせて切る。ニンジンは皮をむいてキュウリに合わせて切り、熱湯でゆでて水に取り、粗熱を取る。アボカドは包丁で種まで縦向きに1周グルリと切れめを入れてひねり、2つに分ける。包丁の角を種に刺して軽くひねって種を取り出す。作り方手順1:コップに冷水を入れ、キュウリ、セロリ、ニンジンを立てる手順2:<アボカドディップ>を作る。アボカドの果肉をスプーンで取り出し、フォーク等でつぶす。ボウルに生クリームを入れて泡立て器でモッタリするまで混ぜる。アボカドを加えてよく混ぜ合わせ、塩、レモン汁を加えてさらに混ぜ合わせる手順3:器に(2)の<アボカドディップ>、(1)を盛り合わせる・アボカドグラタン材料(2人分)アボカド(大)1個プチトマト2個水煮コーン(缶)10gツナ(缶)10g牛乳大さじ1マヨネーズ大さじ1塩少々コショウ少々ピザ用チーズ適量パン粉適量バター1g作り方手順1:アボカドは種に沿って縦に1周切り込みを入れ、両手でひねるように半分に分けて種を取り除く。実は皮から1cmほど残してくりぬく。プチトマトは横半分に切る手順2:くりぬいたアボカド、水煮コーン、ツナ、牛乳、マヨネーズ、塩、コショウをボウルに入れて混ぜ合わせ、アボカドの皮に詰め、その上にプチトマトを並べる手順3:(2)の上にピザ用チーズ、パン粉、バターをのせ、耐熱皿に入れ、あらかじめ200℃に予熱しておいたオーブンで焼き目がつくまで焼く(約10分)・アボカドキムチ材料(1人分)アボカド1/2個白菜キムチ20~30gゴマ油小さじ1作り方手順1:アボカドは種と皮を取って1.5cm角に切り、ザク切りにした白菜キムチ、ゴマ油と和え、器に盛る・アボカドと納豆の春巻き材料(2人分)春巻きの皮2枚納豆1パックアボカド1/2個ピザ用チーズ適量・みそ大さじ1/2・しょうゆ小さじ1・すり白ゴマ小さじ2・小麦粉小さじ2・水大さじ1.5ゴマ油適量下準備春巻きの皮は半分に切る。アボカドは小さめのひとくち大に切る。<小麦粉のり>の材料は混ぜ合わせる。作り方手順1:ボウルで<調味料>の材料を混ぜ、納豆を加えて混ぜ合わせる手順2:(1)にアボカドを加えて和え、春巻きの皮にのせてピザ用チーズをたっぷりのせ、<小麦粉のり>をつけながら三角に巻いていく手順3:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(2)を両面おいしそうな焼き色がつくまで焼く・アボカドと甘酒のスムージー材料(2人分)アボカド1/2個バナナ1/2本甘酒100ml牛乳200mlレモン汁大さじ2ハチミツ小さじ1氷2~3個作り方手順1:アボカドはザク切りにする。バナナは皮をむいて幅1cm位の輪切りする手順2:全ての材料をミキサーに入れ、滑らかになるまでかくはんしてグラスに注ぐ■栄養たっぷりのアボカドを満喫!ギネスに認定されるほど栄養価がとても高いアボカド。毎日でも食卓に並べたくなるほどですが、変色してしまうのが早いため、食べごろのアボカドを店頭で見つけても、二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。ですが、アボカドを使った料理は見た目もおしゃれですし、洋風な食卓にはぴったり。安売りしていたら、ついついたくさん買ってしまいたくなりますよね。今回ご紹介した変色防止の方法や保存方法、そして万が一変色してしまったときにも活用できるアレンジレシピを参考にして、栄養たっぷりのアボカドを満喫しましょう!栄養をたっぷり摂取して、おいしく健康を心がけるのが一番ですね。《参考》・ ニチレイ「【アボカド保存Q&A】食べ頃は? 冷凍できる? 疑問をプロが解決!」
2021年04月01日お鍋の具材やご飯のお供なめたけとしても人気の高いえのき。スーパーで非常に安価で購入できる食材なので、みなさんの食卓に並ぶ機会も多いのではないでしょうか?そんなえのき、みなさんは正しく保存できていますか?買ってきたらとりあえずそのまま冷蔵庫に入れているという方や、いつの間にか悪くなってしまっていたという経験をした方も中にはいるのではないでしょうか?えのきは、正しい保存ができれば、より長く、よりおいしく食べられる食材なのです。■えのきの賞味期限はどのくらい?えのきはきのこ類ですので、野菜と同様に生鮮食品に分類されます。そのため賞味期限が記載されておらず、どれくらいの期間保存ができるのかわからないという方が多いですよね。保存方法によって保存期間は大きく変わってきますので、方法別にみていきましょう。・ 低温栽培なので常温保存はNGみなさんはえのきがどのように栽培されているのかご存じですか?現在市場に出回っているえのきの多くは人工栽培されたもので、光を遮断した低温の環境下で栽培されています。えのきはほかの菌に弱く、気温が上がりると、別の菌が活性化することで生えなくなってしまうこともあります。そのためえのきを保存する際には、常温ではなく冷蔵庫で保存するようにしてください。 ・冷蔵は未開封か否かで変わる冷蔵庫での保存をおすすめしましたが、スーパーで包装されたままの状態で冷蔵庫に入れるのは、おすすめできません。早めに食べ切ってしまったり、加工する予定があれば問題はありませんが、この方法ですと2〜3日程度しか保存ができません。というのもスーパーの包装のままですと袋の中に水分がたまってしまい、えのきがたまった水分に触れることで劣化が早まってしまうからです。冷蔵庫で保存するときは、一手間かかってしまいますが、袋から出してそのままキッチンペーパーに包み、保存袋で密閉して野菜室で保存するようにしましょう。こうすることで1週間は保存できます。・ 冷凍ならうまみも増す!?えのきの保存方法としておすすめしたいのが冷凍保存です。この方法をやっている方は意外に少ないのではないでしょうか?えのきを冷凍することで約1カ月ほど保存可能になるだけでなく、うまみが増すと言われています。なんともお得な方法ではないでしょうか。実は、これはえのきだけでなく、きのこ全般に言えることです。きのこ類は、冷凍してもそのまま加熱すればすぐに火が通りますし、使いたいときに必要な分だけ使えるので便利ですよね。 ・乾燥させればさらに長持ち天日干しをするきのこというと、しいたけが思い浮かびますよね。この干しきのこはもちろんえのきでもできます。えのきを干して乾燥させることによって保存期間を伸ばし、ビタミンDやうまみ成分であるグアニル酸を増やす効果があります。このグアニル酸、実は鰹節に含まれる「イノシン酸」や昆布に含まれる「グルタミン酸」にならぶ三大うまみ成分と言われています。えのきを乾燥させることによって、そのうまみ成分が十数倍にもなるそうです。■賞味期限が長持ちしやすいえのきの見分け方スーパーで買い物してるとき、なんとなく目についたものをカゴに入れてませんか?同じコーナーで売られているえのきでも、それぞれ鮮度は微妙に違うのです。状態の良いえのきの見分け方がわかれば、少しでも新鮮なものを購入できますよね。見分ける際に必要なポイントをご紹介するので、選ぶ際には実践みてくださいね。 ・水滴の有無まずはえのきを包装している袋をみてみましょう。袋の内側に水滴がついていないか確認してください。水滴が付いているものは、時間がたっているという証拠ですので、すでに鮮度が落ち始めています。選ばないようにしましょう。 ・かさの大きさ・開き次にえのきのかさの状態をみてみましょう。かさが小さめで閉じているものが鮮度の高い証拠です。えのきのかさは時間がたつにつれ開いていきますので、かさが大きく、開いたものは選ばないようにしましょう。 ・えのきの色の特徴乳白色のものもので黄色味がかっていたり、茶色っぽくなっていないか確認しましょう。変色しているものは傷んでいる証拠です。ここで注意したいのが茶色のえのきがあるということです。これは「ブラウンえのき」や「味えのき」と呼ばれていて、状態が悪いというわけではありません。実は野生のえのきはかさが茶色という特徴があります。このブラウンえのきは野生種と普段目にしている栽培種を掛け合わせて作られたものです。 ■えのきの賞味期限と食べられないときの特徴をチェックえのきが傷んでしまったり、腐ってしまって食べられない状態を見分けるときの特徴をご存知でしょうか。冷蔵庫の中で時間が経ったえのきが食べられるかどうか、判断基準を知っておきましょう。 ・変色の有無茶色に変色するえのきの締まりがなくなり、全体的にばらけたようになるかさが大きく開くこれらが、見た目での傷んでいるときの変化として挙げられます。一番わかりやすいのが、白色から黄色、茶色に変色するという点です。この状態になってしまっていたら腐ってしまっていると考えましょう。また、えのきのかさがポロポロと取れてしまうという状態もみられます。 ・匂いの有無見た目で傷んでいるか判断できないときには、匂いをかいでみましょう。生臭い匂いやツンと鼻にくるような匂いを感じたときには、食べないようにしましょう。すでに傷み始めている状態ですので、食べてしまうと体調不良を起こす可能性があります。少しでも異変を感じたのであれば食べないでください。・匂い・変色無しのぬめりは問題無し私たちがよく見かける白いえのきは通常生の状態ではぬめりはないはずです。もし生の状態でぬめりがあれば、それは「腐敗菌」によるものだと考えられます。ちなみに、えのきを調理した際に出るぬめりは、食物繊維である「ムチン」によるものですので、別物です。例外として、前の項目で登場したブラウンえのきには、かさの部分になめこに似たぬめりがあります。 ・根元のカビと“気中菌糸”の見分け方えのきの根元についている白いモコモコとしたものをみたことがありますか?これは「気中菌糸」と呼ばれるものであり、カビではありません。きのこは収穫、包装された後も生きているため表面の細胞が空気中に伸びていくのです。カビではなくきのこですので加熱して食べられます。カビと気中菌糸をどうやって見分ければ良いの?と思う方もいるのではないでしょうか?本当にカビがついてしまった場合には、青や緑色に変色するほかに、異臭やぬめりがあるので、状態をみて判断するようにしましょう。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷蔵庫編】では前半で軽く触れたえのきの冷蔵庫での保存方法のポイントを一つずつ見ていきましょう。普段そのまま冷蔵庫に入れている方も、この一手間を加えるだけで保存期間が伸びますので、おすすめしたい方法のひとつです。・石づきは落とさないポイントその1は、石づきを落とさないことです。これは意外なポイントですよね。石づきというときのこを調理するときに最初に切り落として捨ててしまう部分ですので、いらない部分だと考える方も多いですよね。実は石づきを残して保存することでえのきのシャキシャキとした食感を損わずに保存できます。えのきを長持ちさせるためにも石づきは残したまま保存しましょう。・キッチンペーパーで傷みの進行を予防ポイントその2はキッチンペーパーで包むことです。えのきは時間の経過とともに、水分が出てきます。キッチンペーパーで包むことによって出てきた水分を吸収するので、えのきが水分に触れることによる傷みの進行を防いでくれます。スーパーで買ってきたら、包装袋から取り出しキッチンペーパーで包むようにしましょう。 ・密封袋に入れるポイントその3は、密閉袋に入れることです。キッチンペーパーで包んだえのきをそのまま密閉袋に入れるか、ラップにしっかりと包んで乾燥しないようにしましょう。また、調理する際にカットしたが、使いきれずに残ってしまったものに関しては、カットしていないものに比べて保存期間が短くなってしまいますので、同様に乾燥しないよう保存袋に入れて早めに使い切りましょう。 ・野菜室で保存ここまでのポイントを押えたうえで、野菜室で保存するようにしましょう。メーカーや機種によって多少の違いはありますが、野菜室の温度は3℃〜7℃に設定されています。えのきの栽培過程には3℃〜5℃の環境下で茎の成長を抑える「抑制」という過程があります。そのため、野菜室で保存することは、実際の栽培環境に近い状態でえのきを保存をすることができるのです。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷凍庫編】えのきを冷凍庫で保存するときのポイントをご紹介します。こちらも、えのきを買ってきてすぐに実践できるので、覚えておくと便利な保存方法のひとつです。・束になっているものをばらす石づきを切り落として、束になっているものを手で裂くようにしてばらしましょう。このときお好みのサイズにカットするのも良いでしょう。冷凍庫から出してそのまま調理できて便利です。・密封袋に入れて時々ほぐすお好みのサイズにカットして、ほぐしたら密閉袋に入れて冷凍庫に入れましょう。時々冷凍庫から取り出して密閉袋の上からほぐすと、えのき同士がくっつくことなく冷凍できます。この一手間を加えることで、調理の際も取り出したい量だけすぐに使えるようになるので非常に便利です。 ・えのき氷とダイエット効果えのき氷というものをご存じですか?えのき氷とは文字通りえのきをペースト状にして凍らせたもののこと。このえのき氷には、脂肪の吸収を抑える効果や、内臓脂肪を分解するなどのダイエット効果が望めると言われています。これはえのきに含まれる「キノコキトサン」や食物繊維によるものとされています。材料(製氷皿二枚分)えのき:300g水:400g作り方石づきを取り除き、えのきをざく切りにしていきます。えのきと水をミキサーにかけてペースト状にします。コゲや吹きこぼれに注意しながら鍋で60分煮込んでいきます。(沸騰が続く程度の弱火で)えのきのかさが煮詰めて減ったら、荒熱をとり、製氷皿に流して凍らせます。1人1日あたり3個摂取するのが、望ましいとされています。このえのき氷にすることで、味噌汁やカレーなどさまざまな料理に使えますので、えのきを摂取しやすくなります。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【ドライ編】最後はえのきを乾燥させて保存する方法をご紹介します。この方法はこれまで紹介した中でも、一番長期間の保存ができますが、少し工程も多いのでワンランク上の保存方法として、試してみるのも良いかもしれません。 ・本単位でばらすえのきの石づきを取り除いて、バラバラに手でほぐしていきます。束になっているところをほぐすことで、ムラなく乾燥させることができます。 ・天日干しするほぐしたえのきをザルかあみに重ならないように広げ、風通しの良いところで2時間ほど天日干しします。この状態をセミドライと言って、冷蔵庫で5日ほど保存が可能になりますよ。・フライパンで乾煎り2時間天日干しをしてセミドライ状態になったえのきをフライパンに移して、乾煎りします。このとき焦がさないように弱火〜中火の間で調節してください。えのきの水分がなくなりカラカラになったら完成です。この状態をフルドライといい、元の重量から1/10ほどの重量になります。・ 密封袋に入れればどこでも保存可能密閉袋に入れておけば、冷蔵、常温のどちらでも保存できます。乾燥剤などがあれば、一緒に入れておくとより長く保存できます。えのきの状態にもよりますが、大体1カ月〜半年ほど保存ができます。もちろんあくまで目安の期間ですので、状態を見ながら食べるようにしましょう。 ■えのきを上手に保存していろいろな料理に使ってみよう安くておいしいえのきはついつい大量に購入してしまいますよね。今までは保存方法がわからず、腐らせたり傷んでしまって捨ててしまっていた方もいるのではないでしょうか。しかし、ここでご紹介した方法を実践すれば、より長くよりおいしく保存ができます。保存方法も用途に合わせて、ポイントを押えられればとても簡単にできますので、えのきを上手に保存しておいしく食べましょう!《参考》・ IKESUE「きのこの栄養について」 ・ ナニタベル「きのこの効能」 ・ 特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター「食材別うま味情報きのこ類」 ・ 日本食生活学会誌「キノコは冷凍に適しているか」
2021年03月31日この投稿をInstagramで見る ショートヘア/ショートボブ/ヘアカタログ/久保 友洋(@tomohirokubo)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る ショートヘア/ショートボブ/ヘアカタログ/久保 友洋(@tomohirokubo)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る ショートヘア/ショートボブ/ヘアカタログ/久保 友洋(@tomohirokubo)がシェアした投稿 30代・40代☆ひし形小顔ショートボブ☆”トップふんわり”な乾かすだけで決まる大人ショートスタイルです!後頭部は少しくびれさせて襟足はタイトにカットします。直毛&少毛の方はボリュームが出るようにパーマをオススメします。30代・40代☆ひし形小顔ショートボブ☆を見る大人の耳掛け小顔ショート前髪長め+ひし形ショート+ボリュームUPワンカールパーマ。誰にでも似合わせやすい万能ショートスタイル!パーマのかけ方にもすごくこだわっています^_^直毛すぎる方はパーマもオススメです!大人の耳掛け小顔ショートを見る☆短くても女性らしい☆フレンチショート耳が出る長さのショートスタイル襟足はタイトに。タイトさの中にも後頭部とサイドにはしっかり丸さを残します^_^少し短めのショートに挑戦したい方にオススメです!☆短くても女性らしい☆フレンチショートを見る☆乾かすだけで決まる☆ 大人小顔ショート女性らしい耳かけ小顔ショート。王道バランスの人気ショートスタイルです。表面の柔らかいレイヤー、ひし形小顔シルエット。タイトなエリアシからの後頭部の丸みがポイントです。☆乾かすだけで決まる☆ 大人小顔ショートを見る大人のリラックスショートボブエリアシは少し長めに残して丸く首にそうようにカットします。後頭部は柔らかい丸みをだして女性らしいシルエットにします。アウトラインは重めに残してまとまり感をだしながら、表面と顔周りに少しレイヤーをいれてひし形のシルエットにしながら柔らかさをだします。女性がシンプルに可愛らしく小顔に見える扱いやすいスタイルです。大人のリラックスショートボブを見る30代・40代 大人ひし形ショートボブ大人可愛い前下がりショートボブスタイルです。直毛の方は毛先にワンカールのパーマをかけるとニュアンスが足されて可愛くなります。乾かすだけで決まるお手入れ簡単ショートです。30代・40代 大人ひし形ショートボブを見る☆ボリュームUP☆大人レイヤーショートトップのボリュームの出しやすいレイヤーショートスタイルです。ポイントはボリュームの欲しいところだけレイヤーをいれて、あとは丸みを作りながら女性らしいシルエットを残します。サイドは耳にかけても可愛いですし、かけなくてもメリハリが出てバランスよく仕上がります。スタイリングもとにかく簡単です!直毛すぎる方のみパーマをかけても扱いやすくなります。☆ボリュームUP☆大人レイヤーショートを見る
2021年03月29日価格の変動も少なく、年中気軽に手に入る、きゅうり。あまりに身近すぎて「賞味期限は?」と尋ねられても、よくわからない人も多いのではないでしょうか?本記事では、きゅうりの賞味期限や正しい保存方法だけでなく、賞味期限の延ばし方や新鮮なきゅうりの見分け方まで、きゅうりについて余すところなく深堀りしていきます。きゅうりをいつでも無駄なくおいしく食べるために、ぜひ参考にしてください!■きゅうりはどんな食材?きゅうりが野菜であることは知っていても、それ以上のとこはよく知らずに食べていることはないでしょうか?スーパーに行けば一年中必ず手に入りますから、旬すらもあまり知られていないかもしれませんね。まずは、きゅうりとはどんな食材なのか、そのイロハから解説していきましょう。・きゅうりの原産地きゅうりの原産地は、インド北西部、ヒマラヤ山脈のあたりです。ウリ科キュウリ属の一年生つる植物です。原産国のインドでは、3000年も前から栽培されており、日本には、10世紀、平安時代のごろに渡ってきたとされています。ちなみにきゅうりは漢字で書くと「胡瓜」。この「胡」は、中国より西側の諸民族を意味し、シルクロードを渡ってきたことを表してします。そのため中華料理にも多用されますし、アジアだけでなく広く全世界に行き渡っている人気のある野菜といって良いでしょう。また、きゅうりの花を見たことはあるでしょうか。5弁の鮮やかな黄色で、同じウリ科のかぼちゃの花とそっくりです。実は、きゅうりにも花言葉があり、「洒落」だそうです。「オシャレ」の洒落、です。さまざまなかたちに伸びることから、そのようにいわれるようになったとか。たしかに真っ直ぐなものだけでなく、くるっとカーブしていたり、みょうに短かったり、ユニークなかたちのきゅうりもありますよね。・きゅうりの旬きゅうりの旬は、初夏の5月~8月頃までです。トマトやナスなどとともに夏野菜の代表格といって良いでしょう。夏野菜は、体を冷やす作用があり夏バテにも良いとされていますから、昔からきゅうりを使った夏の定番レシピはたくさんありますよね。切ってそのまま冷やし中華やサラダに使われることなどが多いですが、実は、すりおろしてものど越しがよくて、暑い時期にはピッタリなんですよ。ちなみに、国内では、冬から春にかけても宮崎や群馬などで栽培されています。夏の旬のものとは少し違うと感じるかもしれませんが、一年を通して新鮮なきゅうりを手にすることは可能です。・水分が96%でみずみずしいきゅうりは、96%が水でできています。これはレタスや白菜と同じくらいで、多くの野菜の中でもトップクラスといって良いでしょう。きゅうりが人気があるのは、何といってもあのみずみずしいシャキシャキ感です。ほとんどが水だからこそ、食べたときのさっぱりとした爽やかな食感がクセになり、飽きがこないといって良いでしょうね。■きゅうりの賞味期限はどのくらい?ここからは、気になるきゅうりの賞味期限について解説していきましょう。きゅうりの賞味期限は、常温、冷蔵、冷凍と、保存方法によって異なってきます。さらに、カットした形や大きさによっても保存期間はまちまちなので、ニーズによってカット法や保存方法を変えるのもおすすめです。・きゅうりの常温保存きゅうりの常温保存は、基本的におすすめしません。もっても3日が限界でしょう。きゅうりは、気温や室温が20℃を上回ると目に見えて傷みだすので、とくに初夏から秋口までは要注意です。また、冬であっても暖房が効いている部屋ではあっという間に傷んでしまうので気をつけてください。よほど風通しの良い涼しい場所なら良いですが、それでも3日もつのは、朝採れのとくに新鮮なものに限ります。・きゅうりの冷蔵保存きゅうりを冷蔵保存した場合の賞味期限は、4~10日前後です。きゅうりは、20℃を超えると傷みますが、10℃を下回っても低温障害を起こします。きゅうりに限らず、野菜には低温障害をきたすものが少なくありません。きゅうりも低温障害をおこすと、明らかに品質が劣化したり、ビタミンが減少するなどの変化がおこるので、長期に渡る冷蔵保存はおすすめできないのです。ちなみに、一般的な家庭用の冷蔵庫は、2~6℃に設定されており、野菜室は3~8℃くらいが標準です。そのため、冷蔵保存する場合は、野菜室の方がきゅうりが傷みにくいといえます。ただし、1日でも早くに消費するにこしたことはありません。・きゅうりの冷凍保存きゅうりを冷凍保存したときの賞味期限は、1ヶ月です。ただし、きゅうりを冷凍すると細胞が破壊されます。一度破壊された細胞は元には戻りません。よって解凍したときのきゅうりは、本来のものとは違い、水分が抜けてシャキシャキ感がほとんどなくなってしまいます。そのため、どうしても仕方がないときを除いては、きゅうりの冷凍保存はおすすめできません。もし冷凍保存したときは、ポテトサラダや酢のものに使うとよいでしょう。・カットしたきゅうりの賞味期限は?カットしたきゅうりの賞味期限は、塩もみをすれば、冷蔵で3~7日、冷凍で1ヶ月くらいです。ただカットしただけの場合、一口サイズなら、1~4日くらいです。スライスの場合は、空気に触れる面積が大きくなるため、わずか1~2日が限界と考えましょう。■きゅうりの賞味期限を延ばす保存方法きゅうりは、決して日持ちのする食材とはいえません。しかし、工夫すれば賞味期限を延ばすことができます。きゅうりはまとめて買ってくることもありますし、一度にたくさん使うのも難しいので、ぜひ紹介する方法を習慣化して少しでも長く保存できるようにしてくださいね。・常温保存の方法きゅうりを常温保存する場合は、新聞紙やキッチンペーパーで1本ずつ包んでください。そしてラップで上から包むか、ビニール袋の中に入れてください。ただし、ビニール袋はきゅうりから出る水分を逃がすためにも、口を開けたままにしておきましょう。そしてヘタ(突起のある方)を上にして立てて風通しの良い冷暗所で保存してください。ヘタを上にするのは、つるにぶらさがって育った環境と同じ状態にしておくためで、そのほうが長持ちするからです。・冷蔵保存の方法冷蔵保存の場合も、常温保存と同様にきゅうりを1本ずつ新聞紙かキッチンペーパーで包みましょう。そして、口を開けたままのビニール袋に入れるか、ラップで包んで野菜室に立てて保存してください。こうすることによって、冷蔵庫内が低温であっても、きゅうりが劣化するペースを遅らせることができます。長ければ10日くらいまでは大丈夫でしょう。きゅうりを立てるために、牛乳パックやペットボトルを半分に切った中に入れたり、使わなくなったプラスチックのカップなどを使っても便利です。・冷凍保存の方法冷凍保存の場合は、カットすることをおすすめします。スライスしたら塩をふって、10分程おいてください。きゅうりから水分が出ますから、しっかりと絞ってラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。■新鮮なきゅうりの見分け方新鮮なきゅうりとそうでないきゅうりは、見分けることが可能です。とくにスーパーなどでは、たくさんのきゅうりがズラリと陳列されていることが多いので、見分け方を知っておくと迷わずに選ぶことができるでしょう。家族や友人にもそっと教えてあげれば、喜ばれるかもしれませんよ。・濃い緑色をしている新鮮なきゅうりは、言い方を変えれば未完熟の状態で、濃い緑色をしているのが特徴です。ハリとツヤがあれば間違いなくおいしいでしょう。ハリとツヤは人間の若い肌と同じでみずみずしさのあかしですから、食べるとシャキシャキしていて、口いっぱいに水分が広がります。これが段々熟していくと、皮が黄色くなってきます。実はきゅうりは「黄瓜」と表記されることもあり、収穫せずに放置しておくと巨大化して黄色くなるのです。濃い緑のときの、小さな段階で収穫するのが一般的です。黄色くなるとみずみずしさが薄れ、うま味も減るでおすすめできません。・トゲトゲが痛い新鮮なきゅうりは、トゲトゲが痛いほどにしっかりととがっています。これも未熟な状態のあかしですから、おすすめです。ちなみに新鮮なきゅうりは、水分で満ちあふれていますから、持ち上げたときにずっしりとした重みがあります。持ったときにトゲがしっかりと立っていて、適度な重みを感じたら迷わずそのきゅうりを選びましょう。・ヘタからおしりまで太さが均一全体のフォルムを見たときに、ヘタからおしりまでの太さが均一であれば、新鮮と考えてよいでしょう。太さが均一なきゅうりは、まんべんなく日光に当たって、水分もかたよりがない証拠です。上だけが太かったり、逆に下が太すぎる場合は、水分がかたよっていますから、場所によって味や食感が違ってきます。・ヘタがしっかり立っているヘタがしっかりと立っているきゅうりも新鮮です。きゅうりを収穫するときは、ヘタの部分をつるから切り落とします。すると、そこから水分が失われて新鮮さがなくなってくるのです。収穫されたばかりの新しいきゅうりほど、ヘタの部分もみずみずしくてハリと強さがあると覚えておいてくださいね。■きゅうりが渋くなるのはなぜ?きゅうりは、そのまま生で食べることが多いですが、口に入れたときに渋く感じることはありませんか?するとサラダに入れてもほかの新鮮な野菜とマッチせず、全体のおいしさも半減してしまいます。この渋みの原因は何なのでしょうか?その防止対策とともに見ていきましょう。・きゅうりのアクが原因きゅうりが渋く感じるのは、アクが原因です。きゅうりの皮の下には、多くの植物と同じく、維管束という水分や栄養分が流れる管があります。この維管束内にある「ギ酸」が、アクの正体です。・きゅうりの渋みを防ぐ対策方法きゅうりのギ酸は、比較的簡単に取り除くことができます。つまり、アク抜きです。方法は2つあり、1つはヘタを切り、切断面どうしをこすり合わせるだけです。すると白い泡が出てくるのですが、これがアクです。しばらくこすったら、水洗いして終了です。また、まな板にきゅうりを乗せ、1本につき小さじ1/2ほどの塩を全体にふりかけて前後に転がしてから水洗いしてもアク取りができます。■賞味期限が切れたきゅうりの見分け方賞味期限がきれたきゅうりには、どのような変化が見られるのでしょうか?保存方法によっては、少し期限が過ぎたからといって食べられなくなるわけではありません。しかし、きゅうりはとても傷みやすい食材のため、気を抜くとあっという間に腐っていることがあるので注意が必要です。・黄色や茶色に変色しているきゅうりは、完熟すると緑色から黄色になります。この時点では食べられないことはなく、むしろまだジューシーさが残っていておいしく感じられることもあります。ところが茶色くなってくるとそうもいきません。とくにきゅうりをカットした際に中身が茶色だったり、赤茶けた感じになっている場合は、すでに細菌が繁殖している可能性が高いので、食べずに捨てることをおすすめします。・ヌメヌメしているきゅうりを持ったときにヌメヌメしている場合は、水分が外に出きってしまっていて、それが腐り始めている状態です。放っておくとカビが生えてきますが、この時点ですでに食べられる状態ではないので、すぐに廃棄してくださいね。・カビが生えているきゅうりの水分が外にたくさん染みだすと、そのあとはカビが生えてきます。白い粒々が表面に付着していたら、それは白カビですから絶対に食べずに処分しましょう。・カットした際中身がスカスカになっているきゅうりをカットしたときに、切り口が白く、中身がスカスカになっていたら水分が抜けて古くなってしまっている証拠です。食べられないことはありませんが、まったく味気がなくおいしいとはいえません。ただし、空洞果といって、もともときゅうりの中身に空洞が空いていることがあります。これは、スイカやイチゴなどほかの野菜などにもみられ、発育環境が良くない場合に起きる現象です。空洞果の場合も、味は良いとはいえませんが、腐っているわけではないので普通に食べても問題ありません。・酸っぱい臭いがするきゅうりが酸っぱい臭いがしたら、それは腐っている証拠です。別々に分けて保存していなければ、ほかのきゅうりも同じように腐っている可能性がありますから、よく調べて怪しいものは早めに処分するようにしてくださいね。■賞味期限を延ばすきゅうりの保存レシピ先ほど解説したように、きゅうりは保存方法によって賞味期限を延ばすことができます。しかし、それには限界があります。次の手として、きゅうりを調理することで賞味期限を延ばすことも可能です。いくつかレシピを紹介するので、ぜひ活用してみてくださいね、・スープ材料(2人分)キュウリ2本玉ネギ(薄切り)1/8個分ニンニク(おろし)小さじ1/2プレーンヨーグルト120ml牛乳80ml塩コショウ少々ドライパセリ少々作り方手順1:キュウリは両端を少し切り落とし、半分の長さに切り、縦半分に切る。スプーンで種を取り除き、適当な大きさに切り分けてミキサーに入れる。玉ネギは水にさらし、水気をしっかりきる手順2:(1)にドライパセリ以外の材料を全て加え、なめらかになるまでかくはんする手順3:ボウルに移して冷蔵庫で冷やし、器に注ぎ入れ、ドライパセリを散らす・ゴマ酢和え材料(2人分)キュウリ1本・塩少々油揚げ1/4枚・すり白ゴマ大さじ2・だし汁小さじ2・しょうゆ小さじ1/2~1・作り置き甘酢下準備キュウリは両端を切り落とし、薄い輪切りにする。塩を加えてもみ、5分位置いて水気が出たらサッと水洗いし、しっかり水気を絞る。油揚げはフライパンに入れて、中火で両面に焼き色がつくまで焼き、細切りにする。ボウルで<ゴマ酢>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:<ゴマ酢>のボウルに、キュウリ、油揚げを加えて和え、器に盛る・ピクルスきゅうりはピクルスにすれば、賞味期限を延ばすことができます。市販のものなら1~2年もつ商品はざらにあります。自宅で作る場合はさすがにそこまでは無理ですが、酢が多めのピクルス液にすれば、1ヶ月くらいはゆうにもたせることができます。ただし保存時は、消毒した瓶を使用し、きゅうり全体をしっかりとピクルス液に漬けた状態にしてくださいね。材料(2人分)キュウリ1.5本ミントの葉適量・砂糖小さじ2・ハチミツ小さじ4・リンゴ酢大さじ3・クローブ2粒・コリアンダー(粉)少々・粒コショウ小さじ2/3・赤唐辛子(刻み)2/3本分・顆粒スープの素小さじ2/3・水80~100ml下準備キュウリは両端を切り落として縦半分に切り、スプーンなどで中央の種をかき出す。サッと水洗いして水気を拭き取り、長さ4cmに切る。作り方手順1:耐熱ボウルに<ピクルス液>の材料を加え、ラップをして電子レンジで1分30秒加熱し、混ぜ合わせて冷ましておく手順2:キュウリを(1)の<ピクルス液>に漬け、10分以上置いておく手順3:キュウリとミントの葉を合わせ、器に盛る■きゅうりにも種類がたくさん!あまりよく知られていないかもしれまんが、きゅうりにはたくさんの種類があります。産地や品種によって味や用途も異なってきます。最後にそのうちのいくつかを紹介しましょう。・白いぼ品種白いぼ品種というとあまり聞いたことがない、と思うかもしれませんが、実は市場にもっともたくさん出回っているのがこの品種で、9割を占めます。いぼの先端が白く、ほとんどの人がこの白いぼきゅうりをメインで食しているといってよいでしょう。「アンコール」や「夏すずみ」といった名がついているものもありますが、プロの業者でなければ知っている人は少ないかもしれません。・黒いぼ品種きゅうりは大きく分けると、先ほどの白いぼきゅうりと黒いぼきゅうりのどちらかです。(いぼのない品種も例外的にあります)黒いぼ品種は、春ごろに収穫する早生品種です。白いぼに比べて皮が厚く、味も劣るため、かつては南西日本で多く栽培されていたものの、最近では九州や四国の一部でしか生産されなくなりました。・加賀太品種加賀太は、「かがふと」と読み、石川県を代表する伝統野菜の一つです。金沢市農産物ブランド協会により、ほかの14品目の加賀野菜とともにブランド化がすすめられています。短くて太いのが特徴で直径は6~7cmほどですが、重いものだと1kgほどにもなります。もともと短太系のきゅうりは存在していたのですが、黄色くて味もよくなかったものを、加賀の地元品種のきゅうりと交配して誕生させました。果肉がとても厚く、通常は皮をむいて種も切り落とし果肉部分だけを食します。露地ものよりは、ハウスや温室で栽培されるものがほとんどです。・四川品種四川品種は、白いぼきゅうりの一種で、表面はとげも多くてゴツゴツしていますが、皮が薄めで歯切れの良さが特徴です。普通のきゅうりよりも少し長く、25cmほどになります。・いぼなし品種2000年にデビューしたいぼなし品種は、ヨーロッパと日本のキュウリを合わせた改良種です。いぼがないため加工がしやすく、コンビニなどのサラダに多用されています。普通のきゅうり同様、夏が旬ですが、1年を通して手に入れることができます。・もろきゅうもろきゅうとは、宮城県白石市の「白石もろきゅうり」というブランドきゅうりのことです。長さは10~13cmほどのミニきゅうり。もろみ味噌をつけた「もろきゅう」をおいしく食べるために作られた、若くて小さいうちに収穫するきゅうりが、いつしか「もろきゅう」として名で通るようになりました。肉質がやや柔らかいのが特徴です。■きゅうりを上手く保存しておいしく食べようきゅうりは、そのまま保存するよりも新聞紙やキッチンペーパーで包み、ラップを使うなどした方が長持ちします。面倒に感じるかもしれませんが、少しの手間をおしまないことが長くおいしく食べられるコツといえるでしょう。味に大きな特徴があるわけでなく、栄養素も限られているきゅうりですが、サラダなどに添えるとシャキシャキとしたみずみずしい食感が全体をおいしく演出してくれます。浅漬けにしてもご飯にうってつけですよね。ぜひ上手く保存して、きゅうりをおいしく食べてください!
2021年03月24日9月頃から旬を迎えるさんまは、秋を感じさせる和食を代表する食材です。新鮮な生さんまが手に入れば刺身で食べたいところですが、場合によっては保存が必要になることもありますよね。料理の仕方によって適切な処理と保存をしておくと、安いときに買いだめをしてしまっても、いつでもおいしくさんまが食べられます。■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】刺身など生で食べる場合におすすめなのが、冷蔵保存です。買ってきたさんまをそのまま冷蔵庫に入れるのではなく、しっかりと下処理をしてからであれば、新鮮なものは2日以内であれば生で食べられます。・冷蔵庫に入れず氷水で保存する方法まずは、冷蔵庫に入れずに氷水につけて保存する方法をご紹介しておきます。このやり方は、スーパーや市場の魚売り場でよく見る光景と同じです。水1Lに対し塩大さじ2杯(30g)を加えた海水に近い状態の氷水を用意して、その中にさんまを浸して保存します。途中氷が解けてしまったら追加しますが、夏場など気温が高いときは、次の冷蔵庫での保存をおすすめします。・冷蔵庫で保存する方法買ってきた生のさんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分を十分にふき取ってから、保存用袋に入れるか、1匹ずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。ラップの場合は、乾燥を防ぐためにしっかり空気を抜くことが大事です。冷蔵庫はできるだけ奥の方に入れるか、できれば温度が低いチルド室で保存するようにします。日持ちは2日間ほどです。・頭と内臓の処理冷蔵保存の場合は、頭や内臓はにおいのもとになったり、痛みが早くなったりするため、取り除いてから保存します。取り除いたあとはしっかり水で血を洗い流し、お腹に湿らせて固く絞ったキッチンペーパーを詰めておくと、身のみずみずしさを保つことができます。■生さんまの上手な保存方法【冷凍】生さんまは、冷凍保存も可能です。冷凍は冷蔵に比べてより長期間保存ができるので、安いときに買いだめしておけば、いつでもおいしくさんまを食べることができます。保存期間は、冷凍の仕方によりますが約3週間です。冷凍したものは、塩焼きなどの加熱調理に使いましょう。・一尾ずつ包んで冷凍する方法買ってきた生さんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分をふき取り、1匹ずつラップに包んで冷凍保存します。ラップは、冷凍焼けを防ぐためにしっかり空気を抜いてできれば2重まきで、さらに保存用袋に入れておきます。内臓は取り除くと、乾燥して冷凍焼けの原因になるため取り除かない方が良いでしょう。・下処理して冷凍する方法丸ごと冷凍する以外に、下処理をしてから冷凍する方法もあります。頭や内臓を取り除き水洗いした物を、三枚おろしやぶつ切りにして、それぞれラップに包んで冷凍します。このとき、金属トレーの上にのせておくと、すばやく冷凍ができます。三枚おろしの場合は、かば焼きやフライなどに、ぶつ切りの場合は生姜煮や竜田揚げ用にと、用途によって切り方を分けると調理するときに便利ですよ。・調理済みにして冷凍する方法冷凍保存は、生だけでなく塩焼きや煮魚など調理済みのさんまでも可能です。冷凍するまでの準備に少し手間がかかりますが、調理済みなので温めるだけで食べられます。また、生のまま冷凍するのに比べて、調味液がしみ込んだ状態なので、酸化や冷凍焼けもしにくく、より長期間保存ができます。・水ごと冷凍する方法さんまなどの小型の青魚を冷凍する場合、冷凍焼けや酸化の心配があります。また、解凍する時にドリップが出て、くさみが出てしまいおいしくなくなるという心配もありますね。それを解消するのにおすすめなのが、水ごと冷凍する方法です。保存用袋に数匹の魚を丸ごと入れ、袋内を水で満タンにしたら、袋の口をしっかりと閉じてそのまま冷凍します。この方法で冷凍する場合は、頭や内臓を取り除くと水でふやけてしまうため、必ず頭や内臓は取り除かずに丸ごと冷凍してください。 ■冷凍保存した生さんまの解凍方法解凍時の悩みとして、余分な水分やくさみが出ることが挙げられますよね。そんな悩みを解決するためには、正しい方法で解凍することが大事です。時間がないからといって電子レンジを使って解凍すると、うまみや栄養も逃してしまう恐れがあるので注意しましょう。・丸ごと冷凍したものは流水解凍丸ごと冷凍したさんまは、ラップをしたまま密閉できる袋の中に入れ、袋ごと大きめのボウルなどの中で水を流しながら解凍します。内臓を取り出す場合は、血液が固まっている半解凍の状態で取り出せば、まな板の汚れも軽減できます。解凍後は、しっかりと水分をキッチンペーパーでふき取ってから調理しましょう。・切り身は冷蔵庫で自然解凍切り身などの下処理済みのさんまを解凍する場合は、流水解凍でも可能です。ただし、水がラップの中にまで入り込んでしまうと身がふやけてしまうため、冷蔵庫で自然解凍することをおすすめします。この方法は、5、6時間かけてゆっくりと解凍するので、1番ドリップが出にくく、うまみも損なわれにくくなります。・煮物などの料理に使う場合は半解凍生姜煮やオイル煮など長時間かけて加熱調理するものは、半解凍がおすすめです。完全に解凍されていなくとも時間をかけて加熱するため、身から水分やうまみが完全になくならずに、ちょうど良い加減で仕上がります。■生さんまを保存するときの注意点新鮮なさんまが余ってしまったら、そのまま保存するのではなくきちんと処理をしてから保存するようにしましょう。丁寧にしっかりと処理されていれば、新鮮さが失われずにあとからでもおいしく安全に食べることができます。・流水でしっかり血を洗い流すまず、買ってきたさんまはしっかりと流水で洗い流します。さんまは薄いうろこがあるので、包丁などで軽くこすり落としてください。こうすることで、表面についているヌメリも取ることができるので、保存中に雑菌が増えるのも防げます。・残った水分をしっかりとる水できれいに洗い流したら、保存する前に必ず水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取ります。内臓を取りのぞいた場合は、お腹の中の水分もふき取りましょう。冷蔵保存の場合は、あとから水分が出てくることもありますので、キッチンペーパーにくるむなどして保存します。・冷凍したさんまは必ず加熱調理するさんまに限らず魚を冷凍してしまうと、肉に比べてダメージを受けやすく、身質も劣化しやすい性質を持っています。そのため、冷凍したさんまは、生食には適していないため、必ず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。・生さんまはアニサキスに注意さんまを生で食べるときは、アニサキスという寄生虫に注意しましょう。アニサキスは、2、3cmほどの糸状の長さで肉眼でわかります。通常は魚の内臓で多く発見されますが、まれに身の中に潜んでいることもあります。人間が誤って生きたアニサキスをのみこんでしまうと、激しい腹痛や嘔吐に見舞われますので、見つけたら除去するようにします。心配な場合は、しっかりと中まで加熱するか、24時間以上冷凍してから食べるようにしてくださいね。■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方安いさんまに出会えたら、つい余分に買ってしまうことがありますよね。保存してもおいしく食べるためには、より新鮮なものを見分ける必要があります。どのように選べばいいのか、新鮮さの見分け方について見ていきましょう。・下あごの先端が黄色いさんまの口は下顎が上顎よりも長く、新鮮なさんまは、この下顎が鮮やかな黄色です。日が経っているものは、この黄色がだんだん茶色に変化しますので、より黄色い口先のものを選びましょう。・お腹が固いお腹部分を指で触ると、弾力があるものが新鮮な証拠です。魚は、内臓部分から悪くなるため、日が経ってくると、お腹部分が柔らかくて内臓がドロドロしていることがあります。柔らかくなったものは、生で食べるのには向いていませんので、火を通してから食べるようにしましょう。・目が濁っていない新鮮なさんまの目は、黒目のまわりに透明感があります。まれに、目が純血していることがありますが、これは鮮度が落ちているのではなく、水揚げするときに圧迫されて純血してしまっているだけなので、問題ありません。・ピンとまっすぐしている手で触るのに抵抗がなければ、さんまの尾に近い部分を持って、頭を上向きに持ち上げてみましょう。新鮮なさんまは、身質がしっかりしているので、くたっとならずにまっすぐピンとなります。・背中に丸みがあるより脂がのったさんまを選ぶには、さんまの身体全体が丸みを帯びているかを確認します。さんまは、脂がのってくると背中の皮と身の間部分に脂の層ができるので、より背中側が盛り上がっているものの方が、脂のりがいいことを覚えておくといいでしょう。■生さんまに含まれる主な栄養素と効能さんまはおいしいだけでなく、食の専門家もおすすめするほど持っている栄養素が豊富です。具体的にさんまには、どのような栄養素が含まれており、私たちの体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。・EPAさんまなど魚に多く含まれるとされている代表的な栄養素に、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。EPAは、必須脂肪酸の1つで、私たちの体に入ると血液中の血小板が固まるのを抑えて、血液の流れをよくするという効果があると言われています。EPAには、ただ1つ酸化しやすいという欠点があり、ビタミンEと一緒に摂取することで酸化を防ぐことができるそうです。さんまには、このビタミンEも含まれているので、酸化の心配もなくEPAを摂取することができるということです。・DHAEPAとならんで私たちの体に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)も、さんまに多く含まれていることがわかっています。DHAは、EPAと同じく血液の流れをよくする作用がありますが、主に脳や神経系組織に多く存在するため、脳の活性化に効果があると期待されています。脳の働きを良くすることで、老化防止や記憶力アップにもつながるので、子どもや高齢者は、積極的に取り入れると良い栄養素だということがわかります。・ビタミンAビタミンAは脂溶性ビタミンで、さんまなどの動物性の脂に多く含まれています。ビタミンAには、主に皮膚や目を保護する役割があり、視力低下の予防や成長作用に効果があるとされています。また、のどや胃腸などの粘膜を保護し、免疫力を高める効果も認められているそうです。ビタミンAは、タンパク質と一緒に摂取することで吸収力が高められるので、タンパク質が豊富なさんまを食べることで、風邪を引きにくい体作りも目指せるということです。・貧血予防貧血予防には鉄分が必要と世間では知られていますが、鉄には酸素を体中に運ぶという役割があることから、このように言われています。鉄分が不足すると体の機能が正常に動かなくなり、動悸やめまい、注意力の低下やイライラしたり、という症状が現れやすくなるそうです。鉄分には、肉や魚など動物性の食品に多く含まれるヘム鉄と、ほうれん草や大豆など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。さんまに含まれる鉄は、動物性のヘム鉄で、非ヘム鉄に比べると圧倒的に吸収率が良いため、さらに貧血予防効果が望めます。・悪玉コレステロールを減らすさんまが持つ栄養素のうちDHAは、母乳に多く含まれている成分であることがわかっており、私たちの体にとって必要不可欠であるとされています。このDHAには、先に述べた脳の活性化以外に、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があることも注目されています。DHAは、加齢とともにどんどん減っていく傾向があるため、女性や高齢者をはじめ年齢を重ねると共に、積極的に取ると良い栄養素だということがわかります。■生さんまを使ったおすすめレシピ生さんまは、お刺身や塩焼きで食べるのが一番ですが、ほかにもいろんなアレンジレシピがあります。旬の時期にしか食べられない、さんまの味を活かした調理方法をいくつかご紹介します。・炊き込みご飯材料(2人分)サンマ1尾お米1.5合ゴボウ1/2本ニンジン1/8本ショウガ1/2片だし汁270ml・酒大さじ2・みりん小さじ2・薄口しょうゆ大さじ1ミツバ(刻み)1/2束分ゆかり少々作り方手順1:サンマは包丁で尾から頭にヌメリをこそげ、水洗いして水気を拭き取り、身の厚い部分に切り込みを入れる。全体に分量外の塩小さじ2~3を振り、予熱しておいたグリルで6~7分焼く。(ヒント)ここでは両面焼きグリルを使用しています手順2:お米は水洗いしてザルに上げる。ゴボウは細かなささがきにして水に放ち、ザルに上げる。ニンジンは細切りにする。ショウガは皮をむき、みじん切りにする手順3:サンマは頭と尾を切り落とし、長さを半分に切って骨を取り除き、身だけにする手順4:炊飯器に(2)の洗い米を入れて<調味料>の材料を加え、通常に炊く水加減までだし汁を加える。(2)のゴボウ、ニンジン、ショウガを加えてひと混ぜし、サンマをのせてスイッチを入れる手順5:炊き上がったらサンマを取り出し、しゃもじで余分な水分を飛ばしながら混ぜ、ミツバも混ぜ合わせる。器にご飯をよそい、ユカリを振ってサンマをのせるお好みで、ごまやシソの千切りなど散らしても見た目がおいしそうですね。苦みのあるはらわたが苦手な人は、最後に身をほぐすときに取り除くといいでしょう。・かば焼き材料(2人分)サンマ2尾・塩少々片栗粉大さじ1サラダ油適量・酒大さじ2・砂糖大さじ1・みりん小さじ1・しょうゆ大さじ1ネギ(刻み)適量下準備サンマは尾から頭に向かって包丁でぬめりをこそげる。頭を落とし、腹側に切り込みを入れて包丁でワタを出す。次に水洗いして水気を拭き取る。頭側の中骨の上に包丁を入れ、骨に沿って尾まで滑らせるように切る(2枚おろし)。さらに中骨を下に置き、背側から中骨の上に包丁を入れ、尾に向かって包丁を滑らせるように切る(3枚おろし)作り方手順1:サンマの腹骨を包丁を寝かせて削ぎ落とし、半身を半分に切り、塩を振って10分おく手順2:(1)の水気を軽く押さえ、片栗粉を薄くつけ、サラダ油を熱したフライパンで両面中火で焼く手順3:(2)に<タレ>の材料を加えてトロミがつくまで加熱し、器に盛り、ネギを散らす・さんまフライ2枚おろし、または切り身を使ったもう1つおすすめのメニューがフライです。食べるときに骨があると食べにくいので、取り除いてから使います。事前に取り除いたものを冷蔵保存や冷凍保存しておくと、すぐに調理ができますよ。材料(2人分)サンマ(3枚おろし)2尾分・白ワイン大さじ1・ハーブソルト適量スライスチーズ2枚エリンギ大1本・小麦粉1/2カップ・卵1個・水適量・パン粉1.5~2カップ・ケチャップ大さじ3・トマトペースト小さじ1・ウスターソース小さじ1ブロッコリー(ゆで)2房サニーレタス2~3枚揚げ油適量作り方手順1:サンマは半身を半分に切り、<サンマの下味>の材料をからめ、10分置く。スライスチーズは縦4等分に切る。エリンギは縦4つに切る。<ソース>の材料を混ぜ合わせる。サニーレタスは水洗いし、食べやすい大きさにちぎって冷やしておく。 揚げ油を170 ℃に熱し始める手順2:サンマの汁気を軽く押さえ、薄く<衣>の小麦粉を振ってスライスチーズを挟む(4つ作る)。エリンギに薄く小麦粉をからめ、溶き卵をくぐらせてパン粉をつける手順3:残った小麦粉に溶き卵、水を加えトロ~ッとするくらいに混ぜ合わせる。(2)のサンマを通してパン粉をつけ、揚げ油でサックリ揚げる。エリンギも同様に揚げる手順4:器にサニーレタス、サンマ、エリンギ、ブロッコリーを盛り合わせ、<ソース>をかけるお好みで、種を取り除いて包丁で叩きつぶした梅干しや、青じそを身でくるんでフライにすると、違った味も楽しめますよ。・オイルパスタ和風のイメージが強いさんまですが、洋風にアレンジも可能です。材料(2人分)スパゲティー160g・塩16gサンマ2尾・塩少々ニンニク1片赤唐辛子(刻み)少々オリーブ油大さじ1塩少々アサツキ(小口切り)大さじ2~3粉チーズ適量作り方手順1:グリルは予熱する。サンマは水洗いしてヌメリを取り、水気を拭き取ってグリルで焼く。表面に美味しそうな焼き色がついたら取り出し、粗熱が取れたら骨と皮を取り除いて身をほぐし、塩をまぶす。(ヒント)ワタが苦手な場合は腹に切り込みを入れて取り出し、水洗いしてください。グリルはここでは両面焼きグリルを使用しています。お使いのグリルの説明書に従って下さい手順2:ニンニクは芽を取り除き、薄切りにする手順3:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーをゆでる。袋の指定時間より2分短くゆでてザルに上げ、ゆで汁をきる。ゆで汁はとっておく手順4:フライパンにオリーブ油、ニンニク、赤唐辛子を入れて火にかける。香りがたったらスパゲティーのゆで汁をお玉1~2杯を加えて煮たて、スパゲティーを加えてからめる。トロミがついたら塩で味を調え、(1)のサンマを加えて合わせ、器に盛る。アサツキ、粉チーズを散らす■生さんまは上手に保存しておくのが大事秋の味覚のさんまは、1年のうち限られた時期にしか新鮮なものは手に入らない貴重な食材です。栄養満点で脂ものったおいしいさんまが手に入れば、正しいやり方で保存するなど、より長期間味わえるように工夫するのが大事ですね。《参考》・ 釧路市漁業協同組合「素晴らしいサンマの栄養」 ・ オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」
2021年03月18日もち米を加工してつくられた食品であるお餅。こんがり焼いてしょうゆをぬったり、きな粉をまぶしたりして食べることが多いですよね。お正月になればお雑煮にも欠かせない食材です。そんなお餅がたくさん残ってしまったときの保存方法、みなさんはどうしてますか?食べようと思ったときにはカビてしまっていた、なんていう経験はないですか?そんな残念なことにならないためにも、今回は切り餅の保存方法やおすすめの食べ方などを徹底解説いたします!■切り餅を冷蔵保存する方法切り餅は500g入りや1kg入りなどがありますが、一度では使いきれないこともありますよね。そんなときとりあえず冷蔵保存することも多いのではないでしょうか。・個包装なら常温でOK切り餅がひときれずつ個包装になっているものは未開封であれば常温保存で大丈夫です。無菌状態で製造され、無酸素状態で個包装されているため常温で長持ちします。商品の袋に表記されている保存場所や賞味期限を確認して冷暗所に保存しましょう。・個包装の中に水滴?個包装のお餅の場合、時折袋の内部に水滴がつくことがあります。これは外気温との温度差でお餅から水蒸気が発生し、それが水滴となって袋の内側に付着している状態であり、品質上や衛生上には問題がないといわれています。・ラップで包んでフリーザーバッグへ個包装ではない場合や個包装でも外袋を開封してしまった、そんなときは保存しておきたい分のお餅をひときれずつラップで包んでフリーザーバッグに入れた状態で冷蔵保存しておくとよいでしょう。・しっかり密閉する空気にふれるといたむのが早くなってしまうため、お餅をラップで包むときにはぴったりとすき間のできないように包み、フリーザーバッグも空気を抜きながら閉じるようにしてしっかりと密閉しましょう。・わさびを使う方法わさびを使った保存方法もあります。わさびには揮発性の殺菌成分が含まれておりカビの繁殖を抑えるはたらきがあるといわれています。冷蔵保存しておきたいお餅を、密閉容器に重ならないようにして入れ、アルミカップなどにわさびを10gほど入れて一緒に容器に入れて保存します。この場合のわさびはチューブ状のものでも粉状のものを練ったものでも、使いやすいほうで大丈夫です。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存は常温の場合よりも長持ちしますが一週間程度で食べきるようにしましょう。その場合もきっちり密閉されているのかを確認し、空気にふれないよう注意して保存しましょう。保存状態が万全ではない場合には、一週間たっていなくてもいたんだりカビが生えてしまったりすることもあるので、食べる前にはよく状態を確認することが大切です。 ■切り餅を冷凍保存する方法冷蔵で保存できる期間では食べきれなさそうなときは冷凍保存をおすすめします。・冷蔵保存と同じ手順冷凍で保存する場合も冷蔵保存の場合と同じような手順をとります。お餅をひときれずつ空気にふれないようにぴったりとラップで包み、フリーザーバッグに入れ空気を抜きながらしっかりと密閉しましょう。・冷凍切り餅の解凍方法冷蔵庫で自然解凍フリーザーバッグから必要な分だけ取り出し、ラップに包まれた状態のまま冷蔵庫で数時間自然解凍します。電子レンジで解凍使いたい分だけラップをはずして耐熱皿にならべ、電子レンジで500Wで30秒から1分を目安に様子を見ながら解凍します。このとき、耐熱皿にオーブンシートを敷くとお餅がお皿にくっついてしまうのを防ぐことができるのでおすすめです。・鍋には凍ったままでOKお雑煮や鍋ものなどに使うときは、凍ったまま鍋に投入して調理できます。このとき煮汁が冷たいうちに投入し、10分ほど煮ることでとろりとした食感になります。凍ったままでも調理にとりかかれるのは手軽でいいですね。もちろんいったん解凍して、焼いてからお鍋に入れるのも大丈夫ですから、お好みの方法で。・冷凍保存可能な期間冷凍で保存された切り餅は約半年ほど日持ちしますが、冷蔵保存の場合と同様に、いたんだりカビが生えたりしていないかなどの確認を、調理する前に忘れずにしましょう。■自分でついた餅を冷蔵保存する方法お正月などには自分でお餅をつく、といったかたや、親せきやご近所さんなどにご自宅でついたお餅をいただく、といったかたもいるのではないでしょうか?おうちでついたつきたてのお餅は、やわらかくて格別なおいしさを味わえるでしょう。しかし、ある程度まとまった量のもち米を使ってつくので、すぐには食べきれないほどたくさんできてしまうことも多いですよね。市販の切り餅とは違う保存方法についてご紹介します。・『餅とり粉』は使わないお餅をつくときに臼や杵、手などにお餅がくっついてしまわないように使う粉を『餅とり粉』といいます。しかし保存を考えたときにはこの『餅とり粉』がカビの原因になりやすいといわれているため、使わずにお餅をつくのがよいかもしれません。もしいただききものなどで『餅とり粉』が使われていた場合は、保存するときに粉をよく落としてから保存するようにしましょう。・『水餅』にする昔ながらのお餅の保存方法に『水餅』というものがあります。この方法は、お餅を水に完全に沈めた状態で保存することで空気との接触を遮断し、カビが生えにくいようにするものです。・餅を完全に水に浸ける『水餅』の詳しい方法です。保存容器やボウルに水を張り、餅をいれます。このとき餅が水から出ているとそこからカビが生えてしまうので、必ず完全に水に浸かっている状態になるよう気をつけましょう。餅とり粉を使用したお餅の場合は、粉を水で洗い流してから保存するとよいでしょう。・水は毎日替える清潔な状態を保つことが大切な『水餅』。お餅をしっかり水に浸かるようにしておくことも重要ですが、水自体も放っておくと腐ってしまうので、かならず毎日新しいお水に交換しましょう。お餅もその都度洗い流しておくと、清潔な状態を保ちやすいですね。・水餅の保存可能期間冷蔵庫のないころからおこなわれていたという水餅は、きちんと清潔な状態を保てば約1ヶ月は保存が可能だといわれています。そのまま投入できるお鍋やお雑煮に適した保存方法でもあります。ですが、冬場に暖房器具などを使う現代では室内の温度が高くなってしまうので、水餅を保存するのは冷蔵庫内が安心できるといえます。■自分でついた餅は冷凍保存がおすすめつきたてのやわらかな食感を楽しむことができるのが魅力である、自家製のお餅。冷蔵庫保存や水餅での保存方法を紹介しましたが、おすすめしたい保存方法は冷凍保存です。自分でついたつきたてのやわらかいお餅は、市販の切り餅のように真空パックもされておらず、ついたり丸めたり、という工程で直接手で触れているため、いたみやすいと考えられるからです。・切り餅と同じ手順で冷凍保存の際の手順は、切り餅の項目で紹介した手順と同じです。ひときれずつぴったりとすきまのできないようにラップで包み、フリーザーバッグにいれ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。お餅が直接空気にふれないようにすることが大事なポイントですね。・自然解凍して食べるつきたてのやわらかいお餅を小分けにして冷凍保存していた場合、ゆっくりと時間をかけて自然解凍をすればもとのやわらかさに近い状態になります。冷凍のまま調理するよりも生焼けになる心配などがないため、自然解凍がおすすめです。・冷凍保存可能な期間市販の切り餅とおなじく約半年ほどは冷凍保存が可能といわれています。しかし、冷凍していても少しずつ劣化は進んでいくので、なるべく短い期間で食べきるようにしたいですね。食べる前にはいたんだり、カビなどが発生していないかきちんと確認することを忘れずに。■餅の保存はカビに注意!市販の切り餅、自家製のお餅、それぞれの保存方法についてご紹介してきましたが、どちらの場合にも共通している注意点がありますよね。そう、『カビ』です。お餅を保存するうえで気をつけなければいけないポイントの数々は、この『カビ』を寄せつけないようにするためです。・カビとは?「カビが生えないように」「カビに気をつけて」といいますが、そもそもカビとは俗称で、きのこなどと同じ真菌類のひとつです。1mm以下の肉眼では見えない微生物の一部のうち、食品の上などで増殖し肉眼で見えるようになる種類を『カビ』とよんでいるのです。・カビが生えやすい条件がそろっているカビはあたたかく、湿度の高い環境を好み、そこに栄養分が加わると簡単に増殖してしまうのです。日本の気候はカビにとって好都合な環境が揃いやすいといえますから、湿度の調節や栄養分となるものを寄せつけないことが大事なポイントになります。・冷蔵庫に入れても生えるあたたかい環境を好む、と書きましたが、カビは0度~45度で発生し、その中でも特に20度~40度のあたたかい温度帯を好むのです。ということは、温度も湿度も低い冷蔵庫の中もカビが活動できる温度帯であるため、絶対に安心とは言いきれません。室内に放置しておくよりもずっと低いですが、冷蔵庫でもカビの生える可能性があるのです。冷蔵庫に入れておけば長期間でも大丈夫!と思っていると危険ですね。・カビが生えたら食べないでは、もしもお餅にカビが生えてしまったらどのように対処したらよいのでしょうか?カビの部分を取りのぞいて食べてしまう、という人ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはやめましょう。きれいに取りのぞいたつもりでいても「菌糸」とよばれるカビの一部が残っている可能性もありますし、カビから発生する「カビ毒」は体調不良を引き起こす危険も持っています。せっかく保存しておいたお餅を捨ててしまうのはもったいないですが、健康をそこなってしまっては元も子もありません。もしもカビが生えてしまったらすみやかに処分しましょう。 ■餅の栄養と効能日本人の主食であるお米。ごはんとして普段食べているのはうるち米。そしてお餅やおこわなどに使われるのがもち米です。もち米をついて作られるお餅の栄養や効能についてもご紹介します。・餅のカロリーお餅のカロリーは100gあたり234.9kcal、一般的な市販の切り餅だとひときれが約118kcalです。ごはんに換算すると、切り餅ふたきれがおおよそお茶碗一杯分となる数値です。ごはんよりも腹もちがよいともいわれています。・餅の栄養お餅には炭水化物、タンパク質、脂質が含まれています。これらは3大栄養素とよばれ、人間が生きるうえでの欠かせないエネルギー源です。それに加えて、ビタミンB1やミネラルもうるち米よりも多く含まれています。・餅の効能栄養素もバランスよく含まれているお餅には、どのような効能があるのでしょうか。お餅の原料であるもち米に含まれるでんぷん質はお餅にすることで粘りが出るため、腹もちがよくなるといわれています。これにより満腹感が持続して、間食防止につながることでダイエット効果が期待できますね。また、主な栄養素のひとつである炭水化物は、消化されるとブドウ糖に変化するのですが、このブドウ糖には脳を活性化させてくれるはたらきが期待できます。腹もちがよく頭もさえるとあれば、朝食に積極的に取り入れたいですね。■冷凍保存した餅の簡単レシピ焼いてしょうゆをぬったり、きなこをまぶしたり、お正月にはお雑煮で楽しむお餅。お雑煮は都道府県によって味や具材にそれぞれの特色がある料理でもあります。ではほかには?いたみやすいお餅を長く楽しむことができるように保存できたなら、もっといろいろな調理法を試してみませんか?冷凍保存したお餅を使った簡単なレシピをいくつかご紹介します。・ピリ辛肉巻き餅材料(2人分)豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)150~180g角餅3個大葉10枚・コチュジャン大さじ1/2・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・しょうゆ大さじ1白ゴマ少々黒ゴマ少々ゴマ油小さじ1ゆで卵2個下準備角餅は縦半分に切り、耐熱容器にかぶる位の水と一緒に入れる。電子レンジで2分~2分30秒加熱して、水気をきる。大葉は軸を切り落とす。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:豚バラ肉を2枚広げ、大葉と角餅をのせて巻く手順2:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(1)の巻き終わりを下にして入れ、フライパンに蓋をして全体に焼き色がつくまで焼く手順3:<調味料>を加えて全体にからめたら、残った大葉と一緒に盛り、白ゴマと黒ゴマを散らす。さらに、半分に切ったゆで卵を添える・キムチと納豆のからみ餅材料(2人分)お餅(角)2個・バター10g白菜キムチ50g納豆1パック卵黄2個分ネギ(刻み)適量もみのり適量しょうゆ適量下準備白菜キムチが大きい場合はザク切りにし、納豆と混ぜ合わせる。作り方手順1:お餅を水でぬらして、耐熱容器に重ならないように並べ、ラップをかけて電子レンジで45~60秒位加熱する。柔らかくなったら、バターを溶かしながらからめる手順2:お餅を器に盛り、混ぜ合わせた白菜キムチと納豆をかける。卵黄をのせて、刻みネギ、もみのりを散らし、しょうゆをかける・くるみずんだ餅材料(2人分)枝豆150g塩(ゆでる用)少々砂糖大さじ2水大さじ1クルミ大さじ2お餅(角)2個水小さじ1作り方手順1:枝豆はサッと水洗いして塩をからめ、たっぷりの熱湯に入れる。煮立てば4~5分ゆでてザルに上げ、冷めればサヤからだし、薄皮をむく。クルミはフライパンで香ばしく炒り、粗く刻む手順2:枝豆と砂糖、水をフードプロセッサー又はハンディプロセッサーにかけてペースト状にして、クルミと混ぜる手順3:角餅は水に通して耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをして、電子レンジに1分~1分30秒かけて、やわらかくする。水小1を加えて練り全体がまとまれば半分にちぎって丸め、手のひらで少し押さえて平たく形を整えて皿にのせ、2を添える・アイス大福材料(2人分)白玉粉75g砂糖50g水90ml片栗粉適量バニラアイス(市販品)適量作り方手順1:耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、水を2~3回に分けて加え、その都度ゴムベラで白玉粉の粒がなくなるまでよく混ぜる手順2:(1)にラップをして電子レンジで30秒加熱し、いったん取り出してゴムベラで混ぜる。再度ラップをして1分程度水分がなくなるまで加熱し、よく混ぜる手順3:バットに片栗粉を広げ、(2)を流し入れてさらに片栗粉をまぶし、しっかりと粗熱を取る。人数分に分ける手順4:(3)に市販のバニラアイスクリームをのせて包み、冷凍庫で食べる直前まで冷やす■お餅を楽しむ私たち日本人にとって身近な食べものであるお餅ですが、お正月にお雑煮などを縁起物として食べる以外、あまり食べない人もいるそうです。いたみやすくすぐにカビが生えてしまうという印象があるため…というのも理由のひとつかもしれませんね。そんなお餅も、長く保存できる方法を知っていれば、簡単なアレンジができるレシピもたくさんありますから、一年中楽しめるのではないでしょうか?腹持ちがいいと言われることもありますし、白米の代わりとして食卓を彩ることもできそうです。おやつにも、主食にも向いている素敵な食材ですね。まずは朝ごはんに焼きもちを食べて、脳を活性化させて一日を始めてみるのもおすすめです!小包装のカット餅が安売りしているときは、迷わず買ってみましょう。《参考》・ 東京都福祉保健局「カビとカビ毒について」 ・ 文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」 ・ 越後製菓株式会社「包装餅に関する質問」
2021年03月18日甘酒や粕汁など、酒粕を使った料理は体が芯から温まってきますよね。いろいろな酒蔵から出ているので、あれこれ試したくなってしまいます。しかし、売っている量を使い切れないときは、どのように保存すれば良いのでしょうか。保存したのはいいけど、どれくらいの期間おいしく食べられるの?そんな疑問もありますよね。今回は健康や美容の観点からも注目されている、酒粕のことを解説します。■形状で選べる!酒粕の主な種類酒粕は日本酒を作る際、もろみから絞ったときに出る固形の部分です。絞ったときに液体の部分は日本酒になり、固形の部分が酒粕となります。この酒粕には形によって呼び方も変わりますので、どのような形状があるのかを説明していきますね。・板粕酒粕を板状のままで切ったものです。厚みがあって固いので、料理に使うときには少しの時間、水につけて柔らかくする必要があります。色は白っぽいです。・バラ粕板粕を作る段階で機械からはみ出してしまったり、柔らかくて板状にならなかったバラバラの細かい状態にしたものをいいます。細かくなっているので、少量だけでも手軽に使えます。味や色は板粕と変わりませんが、板粕にくらべて柔らかく溶けやすいので、どんな料理にも使いやすいのが特徴です。・練り粕板粕やバラ粕を水や焼酎に浸してから、練ってペースト状にしたものです。ペーストになっているため量の調節がしやすい上に溶けやすく、漬物や汁物などの調理に使いやすくなっています。スーパーでも1年中出回っていて、手に入りやすいのも特徴です。・踏込粕別名「土用粕」ともいって、できた酒粕を半年ほど寝かせて熟成させたものをいいます。地方によっては踏込粕のことを練り粕と呼ぶところもあります。熟成させることでコクやうま味が出ますので、奈良漬や粕漬けに使われることが多いです。色は茶色く、ほかの種類のものに比べると味噌に近い色合いになっています。もともとの名前の由来は、酒だるの底に沈んだ酒粕を、10日間以上足で踏み込んで作ったことからきています。奈良漬けの中には、10年以上熟成されたものが使われることもあるそうですよ。・粉末状酒粕を乾燥させて細かく粉砕してパウダー状にしたものです。商品化されているものには、レモンなどの風味がつけられているものもあります。水に溶かすなどの下処理が必要ないため、手軽に使うことができるのが特徴です。ふりかけるだけなのでふりかけと同じように使うこともできますし、トーストのトッピングなどにも簡単に使えます。酒粕は使い方がめんどくさいけど食べたい、という人にはうってつけですね。■酒粕を保存する際の注意点買った量が多くて1度に使い切れなかった酒粕を、また日にちを開けて使いたいときもありますよね。保存したいけどどのような点に注意すればいいのか分からない、といった疑問を解説していきます。・空気との接触を避けるフリーザーバッグなどの保存袋に入れるときは、空気をしっかり抜くことが大事です。基本的にはアルコールが含まれているため日持ちする食品ですが、空気に触れるとアルコールが飛んでしまい、そこからカビが生えてしまうことがあります。・高温・多湿を避ける温度が高いと酒粕の熟成が進んでしまいます。熟成が進みやすい温かい環境に置かないようにしましょう。直射日光が当たるところや、キッチンの中でも温度が上がりやすいガス台や、冷蔵庫の脇などは避けるべきです。すぐに使う予定がなければ、冷蔵保存や冷凍保存が望ましいですね。■酒粕の保存方法~常温編~酒粕は日持ちする食材のため、条件が悪くなければ常温で保存できる食品です。ここでは常温の保存方法について説明します。・常温保存のメリット固くならず柔らかいため、使いたいときに使いやすいのが最大のメリットです。使いたい分量もすぐに切り分けられ、火にかける時間を短縮できますよ。熟成が進みやすいため、風味の変化を楽しみたい人にもおすすめです。熟成が進むと白色からピンク、茶色と色も変化していきます。初心者よりも何度か保存を経験をした人の方が、熟成スピードのコツなどをつかみやすいため、あまり保存の経験がない人は、まずは冷蔵か冷凍で保存するようにしましょう。・おすすめの保存方法気温が高いところだと熟成が進んでしまいますので、家の中でも涼しくて日光の当たらない場所に必ず置くようにします。上の章でものせましたが、部屋の中には日が当たらなくても温度が上がりやすい場所があるので、そういったところは避けるようにしましょう。開封済みのときは、酒粕が入っていた袋のまま、空気を抜いて口元をしっかりしばります。とはいえ、夏の暑い時期は熟成が早く、とくに開封したものは菌が混入して繁殖する心配もあるので、常温での保存はやめておいた方が良いですね。冷蔵庫や冷凍庫での保管をおすすめします。・賞味期限は?未開封であれば3~6ヶ月日持ちします。開封してしまうと短くなってしまいますので、使いきれる分だけを常温で置いておくのが良いですね。開封後は2週間以内に食べきるようにしましょう。・常温保存した酒粕向けの料理常温保存してある酒粕は柔らかいので、甘酒を作るのも時間がかからず簡単にできますよ。<材料>酒粕(板粕かバラ粕)…30g水(お湯)…200ml砂糖…大さじ1<作り方>水を小鍋に入れて沸騰させます。酒粕を手でちぎって鍋に入れ、溶かします。溶かしたら砂糖を入れて味を調整して、出来上がりです。砂糖の量はお好みで変えても大丈夫です。酒粕が柔らかい状態なので、10分かからずできてしまうのが良いですね。■酒粕の保存方法~冷蔵庫編~常温で保存するよりも長く日持ちさせたいときは、冷蔵保存がおすすめです。冷蔵保存することで酒粕の中の酵母の活動がおさえられるので、熟成をおだやかにすることができます。・未開封の酒粕おすすめの保存方法未開封であれば買ってきた袋のまま、冷蔵庫に入れて保存できます。あえて袋を入れ替えたり、下ごしらえが必要ないのは、便利ですね。 ・開封済みの酒粕おすすめの保存方法板粕やバラ粕、ペースト状になっている酒粕の保存方法は、売られていたときの袋(パッケージ)に酒粕をそのまま入れて、その上からフリーザーバッグのような密封袋に入れ2重にします。密封袋の空気は押し出すようにしっかり抜いて保存します。プラスチックの保存容器に入れておくだけだと熟成が進んでしまうので、袋にしっかり入れるようにしましょう。冷蔵保存の場合は、低温のため酒粕の酵母菌の活動がおさえられていますが呼吸している状態です。熟成が進むとガスが発生して袋がふくらむことがあるので、そのときは中のガスを抜くようにしましょう。 ・賞味期限は?冷蔵保存したときの賞味期限は、開封前も開封後もかわらず半年程度です。開封しても冷蔵してあれば、同じくらいの期間でおいしく食べられるのですね。冷蔵保存すると熟成のスピードはおそくなりますが、まったく止まるわけではないので風味を変えたくなければ早めに食べきるのが望ましいです。 ・冷蔵した酒粕向けの料理冷蔵した板粕やバラ粕は固くなっているので、下準備が必要になってきます。この酒粕を使う場合は、最初に30分~1時間ほど水につけてやわらかくする工程が必要です。あとは常温保存した甘酒の作り方と同じように作ります。下準備の手間がありますが、出来上がりは同じになりますよ。酒粕が水になじむまで時間がかかるので、練り粕をつかうのも手です。練り粕は板粕やバラ粕を水で煮るだけで作れますので、前もって作っておいて使いやすくしておくのもいいです。これは冷凍保存するときも便利ですので、下に作り方をのせておきますね。■酒粕の保存方法~冷凍庫編~たくさん買いすぎてしまって、半年以内に食べきるのは少し難しそうなときは冷凍保存がおすすめです。冷凍保存は酵母のはたらきをとめてしまうので、熟成が進むことはありません。・ペースト状にすると便利 ペースト状にすると、製氷皿のような容器で小分けにしたり、フリーザーバッグに入れて平たくできます。フリーザーバッグに入れたあと、割っていない割りばしなどで外からはさんで仕切りを作ると、自分が使いやすい量で区切ることができますよ。製氷皿でつくったものは、凍ったらフリーザーバッグのようなものに入れて、空気に触れないようにしましょうね。ペースト状の酒粕の作り方は、少量の水か酒と酒粕を合わせて煮るだけ。酒粕に水分を加えて、弱火で熱しながら混ぜて、ねっとりとしたら出来上がりです。強火で加熱すると焦げ付くことがあるので、弱火で熱するようにしましょう。 ・おすすめの保存方法酒粕の形状にかかわらず、ラップにくるんでしっかり密閉してから、さらにフリーザーバッグにいれて中の空気を出します。乾燥を防ぐために、空気になるべく触れないようにするのが大事です。2重にすることで空気との遮断がしっかりできて、冷凍庫内のにおいも移りにくくなりますよ。・賞味期限は?冷凍すると、開封後でもしっかり密閉すれば1年ほど日持ちします。1年以上経ってしまっても保存状態が良ければ腐ることはないですが、風味が落ちてしまうのでこれくらいの期間までには食べ切ってしまいたいです。・解凍時に乾燥が気になったら?冷凍すると、酒粕がパサパサに乾燥してしまうことがあります。そんなときは、日本酒につけて解凍することで、酒粕の風味もよみがえります。水を使うこともできますが、もともと日本酒を作る過程でできたものですから、可能であれば日本酒につけるのをおすすめします。・おすすめの解凍方法鍋物などにいれるときは解凍せずにそのまま入れて調理できますが、前もって冷凍庫から出して自然解凍すると、柔らかくなって使いやすくなるのでおすすめです。時間が足りないときは、外側の袋の上から流水をかけて解凍しましょう。時間がないときは電子レンジで解凍したくなりますが、そうするとアルコールや風味が飛んで、味が落ちてしまう原因にもなります。できるだけ自然解凍に近い状態で解凍することをおすすめします。 ・冷凍した酒粕向けの料理冷凍した酒粕ならではの、冷たい変わり甘酒をご紹介します。<材料>冷凍した酒粕…30g冷凍バナナ…1本牛乳…100mlお湯…大さじ1~2<作り方>酒粕はお湯で30分ほどふやかして、混ぜます。材料をすべてミキサーに入れてスイッチを入れ、混ぜます。なめらかになったら出来上がりです。ペースト状になっている酒粕であれば、1の工程を飛ばしてすぐに混ぜることができます。加熱してない酒粕の場合は、アルコールを強く感じることがありますので、子どもや妊娠している人は、気をつけるようにしてくださいね。今回は冷凍バナナで紹介しましたが、冷凍の桃でもおいしいですよ!季節の果物で冷たいスムージーのような甘酒を楽しんでくださいね。■酒粕保存時の賞味期限に関する疑問を解決!保存方法はわかったけど、賞味期限が気になるところですよね。酒粕は生きている酵母が熟成することによって、時間が経つと見た目が変わってきます。それぞれのケースで疑問を解決していきます。 ・味や見た目に変化があっても食べられる?もともと白かった酒粕が、日を追うごとにピンク色や茶色く変化することがあります。これは酵母菌による熟成が進んだ証拠。傷んで食べられないわけではないので、そのまま調理に使うことができます。しかし、白色としてのイメージが強い甘酒のようなものだと、見た目が損なわれることもあります。色が変化してしまったものは、見た目に影響しないような料理に使う方が良いですね。・異臭・ぬめり・カビが無ければ期限切れでも大丈夫酒粕はアルコールが含まれているため、日持ちする食材です。通常、袋詰めから約3ヶ月の賞味期限を設けていますが、保存方法によっては1年持たせることができます。とはいえ、これは酒粕に問題がなかったときのことであって、変なにおいがしたり、カビが生えてしまったときは傷んでいますので、食べることができません。袋から出すときに糸をひいていたり、ぬめりがあるときも廃棄しましょう。■酒粕の嬉しい効果美容や健康によいとされる酒粕ですが、具体的にどのような効果が見込めるのでしょうか。栄養素や効果を紹介します。 ・酒粕に含まれる栄養素タンパク質や炭水化物、亜鉛といったミネラルからビタミンB群と、栄養が豊富に含まれています。タンパク質は牛乳の約5倍、亜鉛はしじみと同じくらい入っています。特に話題になっているのが、酒粕特有のタンパク質である「レジスタントプロテイン」と呼ばれるものです。このレジスタントプロテインは、繊維質と同じようなはたらきをするタンパク質であることから、腸内環境を改善させることが期待できます。腸内環境が整うことによって、コレステロール値を正常に近づけたり、便通が改善されるといった効果も望めますよ。また、アミノ酸が豊富に含まれていることから、うま味の宝庫ともいわれていて、料理にほんの少し入れるだけでうま味を増すことができます。 ・「酒粕分解ペプチド」の効果酒粕には日本酒を作る工程で、米と酵母のタンパク質が分解されてできる「酒粕分解ペプチド」という成分があります。「アミノ酸」はペプチドがさらに分解されたものです。この酒粕分解ペプチドは、コレステロール濃度を下げたり、冷え性を解消してくれる効果が期待できます。 ・『酒粕パック』の美容効果日本酒や麹は昔から肌に良いといわれていますが、実際にどのような効果があるのか、どんな成分が関係しているのか、わかりにくかったですよね。酒粕も美容効果が高いといわれていますが、これは米麹に含まれる「デフェリフェリクリシン」という成分のおかげです。このデフェリフェリクリシンには、肌のメラニン生成をおさえるはたらきがあり、美白効果が期待できるとのこと。飲んでも効果が発揮される可能性もあるので、内面からもアプローチできるのです。酒粕パックの作り方は、水で溶いて混ぜるだけでいいので簡単にできます。ツブツブした感触が残って、均等に肌にのりにくいので、その上から湿らせたティッシュやフェイスマスクなどで、ふたをするようにパックするのがおすすめ。液だれの心配もなくなるので、洋服が汚れることもありませんよ。■酒粕の発酵パワーをもっと身近なものにしよう!古くから「なんとなく体にいい」という理由で食べられていた酒粕料理ですが、現在ではさまざまな研究がされて、どうして体にいいのかがわかってきました。たまに甘酒を飲む程度にとどまらず、いつもの食材と同じように常備して食べ続けることで、健康や美容のためになることがわかりましたよね。そのためには酒粕に合った保存方法で、栄養やうま味をそのまま生かすことが大事です。もっと身近な食材として取り入れて、発酵美人をめざしましょう!<参考> 厚生労働省 eーヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」 月桂冠総合研究所「粕分解ペプチドが肝臓でのコレステロール合成を抑制」 月桂冠総合研究所「酒粕分解ペプチドに冷え性の血流改善効果」 月桂冠総合研究所「米麹に含まれるデフェリフェリクリシンに美白効果を確認!」 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年03月09日焼き芋やスイートポテト、大学芋など焼いたり、揚げたり、ふかし芋にしたりと調理の幅も広くおかずにもスイーツにもなるさつまいもは日本人に昔からなじみのある食べ物ですよね。さつまいもはメキシコを中心とした熱帯アメリカで生まれ、1600年ごろに中国から日本に伝わったとされています。当初は中国から琉球、鹿児島に広まったことで「唐芋(からいも)」と呼ばれていましたが、鹿児島(当時の薩摩)から全国に広まったことで「さつまいも」と呼ばれるようになりました。そんなさつまいもですが「どうやって保存すればいいのかわからない」「冷蔵庫に入れなくていいの?」など意外と正しい保存の仕方を知らない方も多いのではないでしょうか?正しい保存方法がわかればさつまいもをよりおいしく食べられますよ!■さつまいもを保存するときのポイントさつまいもを保存するときはいくつかポイントがあります。これらのポイントを守って保存すればより長く、よりおいしく保存ができます。ポイントといってもそんなに難しいものではないのですぐに実践できます。ワンランク上の保存方法を目指しましょう。・土は手ではらうか天日干しさつまいもを購入したときに土がついている場合は、洗わずに手でサッとはらい数日間日光の下で干すようにしましょう。収穫直後のさつまいもは、水分が多くデンプンの糖化が進んでいないため本来の味を発揮できていません。1〜2週間ほど干すことでさつまいもの中にある余分な水分が抜けることでデンプンが糖化して甘味が増します。また甘味が増すだけでなく、ホクホクとした食感からしっとりとした食感に変わります。これは品種や貯蔵した時期によって変化するのでいろいろ試して違いを見つけるのも楽しいですね。・さつまいもを保存するときは洗わない!さつまいもを保存するときは洗わないようにしましょう。さつまいもは1度ぬれてしまうと悪くなりやすい野菜なので、必ず乾燥させた状態で保存するようにしましょう。仮にぬれてしまった場合や泥汚れがついている場合は、水洗いをしてからしっかりと干して、水気を切ってから保存するようにしましょう。基本的には水洗いをするのは、食べる直前や調理する直前にしましょう。・気温18℃以上では傷みやすいさつまいもを良い状態で保存するには、温度も注意するようにしましょう。実は、さつまいもは18℃以上の環境下におかれると、発芽しはじめたり傷みはじめたりします。さつまいもは10℃〜15℃で保存するのが適温とされており、適温を保つことで数カ月は保存できるといわれています。■さつまいもを常温保存する方法ご家庭で適温で保存するのはなかなか難しいかと思いますが、適温で保存ができなくても適温に近い環境をご自宅にあるものを使って再現できますよ。簡単なものばかりなので、おいしく保存するためのひと手間だと思って試してみてください。 ・新聞紙で包むみなさんのご家庭にもう読まなくなってしまった古新聞があれば、さつまいもの保存に役立ちます。新聞紙に包んで保存することでさつまいもの水分を適度に取り除いたり、乾燥するのを防ぐ効果があります。新聞紙を使った保存方法さつまいもについた土をはらいます。さつまいもを1本ずつ新聞紙で包みます。段ボールに入れて保存します。さつまいもは呼吸をしているので、ビニール袋など密閉度が高い場所に直接入れてしまうと、さつまいもから水滴が出てきてしまいカビが発生したり腐ったりする原因になるので、新聞紙で包むようにしましょう。・風通しの良い冷暗所に置く冷暗所といってもどんな場所なのかイメージできない方もいるのではないでしょうか?冷暗所の定義としては「温度が低く安定しており、風通しの良い直射日光の当たらない空間」を指しています。温度は1℃〜15℃の間で、床下収納や野菜室がこれに該当します。たださつまいもの場合は、温度が低すぎてもよくないため15℃前後が良いでしょう。自宅に床下収納や冷暗所がある方ばかりではないと思います。発泡スチロールや段ボールに風を通しやすくするための穴を明ければ、簡易的な冷暗所を作れますので試してみてくださいね。・段ボールに籾殻を敷くお米を作る過程で稲を脱穀・籾すりすることで出る「籾殻」は、さつまいもの保存に活用できます。実際さつまいもの貯蔵方法として地下に穴を掘って籾殻やわらを敷き、そこにさつまいもを詰め上から盛り土をすることで適温に保たせるというものがあります。一般家庭でこれと全く同じ方法を再現するのは難しいかと思いますが、似たような保存方法は自宅で再現できます。段ボールに籾殻を敷いてそこにさつまいもを詰めるだけなので、とても簡単にできますよ。籾殻はコイン精米所などでもらえることもあります。またお米やさんや直売所で購入する事もできますので、試してみたい方はいずれかの方法で入手してみましょう。・常温保存可能な期間常温で保存する場合には、約1カ月ほど保存ができます。籾殻を敷いて保管する方法であれば4カ月から半年ほど保存ができるといわれています。もちろんあくまで目安なので、保存する季節や環境によって多少の違いはあります。保存状態を確認することを忘れず、期限内に食べるようにしましょう。購入した日付を忘れないように包んでいる新聞紙か、保管している場所にメモしておくのがおすすめです。■さつまいもを冷蔵保存する方法常温で保存することを勧めてきましたが、冷蔵庫で保存をしてはいけないというわけではありません。さつまいもは寒さに弱いという特徴があるため、冷蔵庫で保存するときには注意しなくてはならないことがあります。・新聞紙で包んでビニール袋へ冷蔵庫で保存するときには、さつまいもを1本ずつ新聞紙に包んでから、ジッパーのある保存袋に入れるようにしましょう。保温性の高い新聞紙で包むことで冷気からさつまいもを守り、ビニール袋に入れることで乾燥するのを防いでくれます。新聞紙がご家庭にない場合にはキッチンペーパーや雑誌、チラシなどを使って包むことで、新聞紙の代用として使うことができますよ。 ・野菜室に入れる野菜室の温度はメーカーや製品によって多少の誤差はありますが、約3〜7℃に設定されています。また密閉構造になっているため保湿性も高く、野菜が乾燥するのを防ぐ効果があります。しかし、野菜であればなんでも入れていいという訳ではありません。さつまいもは、冷えすぎてしまうと繊維が壊れてしまったり、傷みが早まったりと低温障害をおこしてしまいますので、新聞紙に包んでビニール袋に入れてから、冷蔵庫にある野菜室に入れて保存するようにしましょう。・夏場は冷蔵保存がおすすめ夏場は30℃をこえる暑さが続くことが多いので、冷蔵庫で保存することをおすすめします。気温が上がってきたなと思ったら野菜室での保存に切り替えるようにしてください。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存の場合は約1カ月保存ができるといわれています。ただし、さつまいもは低温環境での保存はあまり向いていないため、冷蔵庫で保存する場合には、必ず冷気が直接さつまいもに触れないようにしましょう。■切ったさつまいもの保存方法天ぷらや炒め物に使用したあと、使い切れずに保存することもあるのではないでしょうか。そんなときの保存方法として、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。・ラップで包んで野菜室切ったさつまいもを保存するときは切り口が空気に触れないように、ぴったりとラップをかけて新聞紙に包んで冷暗所で保管するようにしましょう。野菜は切り口が空気に触れることで、酸化が進み傷んでしまうので、なるべく空気と触れないように保存するのがポイントです。また「シリコンキャップ」という、野菜の切り口に被せて酸化を防ぐ便利グッズもありますよ。・水に浸して冷蔵庫また、さつまいもを洗ってから切ってしまったときの保存方法としては、さつまいもが水に浸るようにして、食品保存容器に入れ冷蔵庫で保存するというものです。水につけておくことで切り口が空気に触れないので、酸化や変色を防ぐ効果があります。・保存可能期間使いかけのさつまいも長くて1週間程度と考えてください。一度洗ってしまっている状態なので長期間保存はできません。水に浸して保存する場合は、水を毎日変えるようにしましょう。水をきれいな状態に保てば数日間は持ちます。■さつまいもを冷凍保存する方法さつまいもを冷凍保存する場合には、加熱やカットしてからの保存が可能、という冷凍庫ならではのメリットがあります。また冷蔵庫で保存する時よりも長期間保存ができます。用途に合わせて調理してから冷凍すれば使いたい時にすぐ使えますので、覚えておくといいですよ。・マッシュしてから保存袋へさつまいもをマッシュしてペースト状にして冷凍する方法もあります。加熱してから冷凍するので、解凍してからすぐに使えて便利ですよ。りんごやレーズン、マヨネーズとあえてサラダにしたり、スイートポテトにも使えます。マッシュしてから冷凍保存する方法さつまいもを竹串がスッと入るくらいに加熱します。(ゆで、蒸し、電子レンジ加熱など)粗熱を取ったら皮をむきます。皮をむいたさつまいもを適当なサイズにカットして保存袋に入れます。袋の上から麺棒で叩きペースト状にします。たいらになるように伸ばして1食分ずつ凹凸をつけると、使いたいときに折ってすぐに使えて便利です。スイートポテトのレシピもぜひ参考にしてくださいね。・焼き芋にしてラップで包む焼き芋にしてから冷凍保存もできます。焼き芋を作ったのに、食べ切れずに残してしまったときに覚えておきたい保存方法ですね。焼き芋にしてから冷凍保存する方法さつまいもをオーブンレンジで焼き芋にします。粗熱が取れてからラップに包んで冷凍します。これだけなんです。ちなみに電子レンジを使えばとっても簡単に焼き芋が作れますよ。レンジで焼き芋を作る方法さつまいもを洗い、ぬらしたキッチンペーパーで全体を包み、さらにラップをかけます。600wで1分30秒加熱し、200wで8〜10分加熱します。(さつまいもの大きさで時間は調節してください。)竹串がスッと通るようなら完成です。食べる前にレンジで温めれば、焼き立てやゆでたてのような味わいになります。・茹でたさつまいもも冷凍OK茹でたさつまいもを冷凍保存する方法たっぷりの水の入った鍋にさつまいもを入れます。沸騰直前で弱火にしてじっくりと火を通します。(80℃くらいを保つことで甘さが引き出されます。)竹串がスッと通ったら、粗熱をとってラップに包んで冷凍しましょう。・自然解凍する解凍は冷蔵庫に入れて自然解凍をするか、すぐ使いたい場合やその後の調理で加熱する場合には、レンジでの解凍でも大丈夫です。マッシュ上のものはサラダやポタージュなどいろいろな料理に、茹でたものや焼き芋はカットして野菜サラダのトッピングとしても使えますよね。・冷凍焼き芋はアイスになる冷凍した焼き芋を温め直して食べるのももちろんおいしいのですが、半解凍のときに食べるとアイスのような味わいになり一味違った楽しみ方ができます。目安として3分ほど自然解凍をすると包丁で切れる固さに、さらに7分ほど自然解凍するとスプーンで救える固さになります。トロッとした食感で、スイートポテトに近い食感です。お好みの時間を見つけてみてください。さつまいもの品種によっても食感が変わってくるので、いろいろなさつまいもで作ると味や食感の違いが楽しめますね。後ほどさつまいもの品種についてご紹介しますが、この冷凍焼き芋は「ねっとりとしたタイプ」で作るのがおすすめです。・冷凍保存可能な期間冷凍保存が可能な期間は2週間〜1カ月です。野菜は冷凍をすることで解凍後に水っぽくなってしまったり、食感が変わってしまうことがありますよね。それは食材中の水分が凍って、その氷が溶けたときにできる空洞が原因です。食物繊維を多く含んでいるさつまいもも同様で、冷凍すると繊維の周りが空洞になることで筋っぽくなってしまいます。しかし一度加熱してから冷凍することで、筋っぽくなるのをある程度防ぐことができるんですよ。■カットしたさつまいもを冷凍生のままのさつまいもをカットして冷凍する方法もあります。サッと使いたいときに、使いたい分だけ使えるので便利です。カットしてアクを抜いてから冷凍するだけなので、とっても簡単な保存方法の1つです。・使いやすいようにカットする生のまま冷凍保存する場合は、使いたい料理に合わせてカットをしましょう。カットの仕方ひとつで用途も変わりますよ。参考までにカット別の使用例をご覧ください。カット別調理例輪切り:煮物や天ぷらにいちょう切り:芋ご飯などの炊き込みごはんや味噌汁の具材にスティック状:芋けんぴや大学芋などのおやつに・アク抜きして水気を取るさつまいもは、カットしたら変色しないようにアク抜きをしましょう。アクを抜くのには変色を防ぐ効果があるだけでなく、調味料を染み込みやすくするという効果もあります。さつまいもをおいしく調理するためにも、この下処理を必ず行うようにしましょう。アク抜きの方法さつまいもをカットして水につけます。水が濁ってくるので2〜3回変えるようにしましょう。10〜15分ほど水につければアク抜きができます。アク抜きをした後はキッチンペーパーなどを使って、しっかり水気を取るようにしましょう。水気を取ることでより素早く冷凍できるので、味や食感が変化するのを抑えられますよ。ちょっとのコツで家庭でも上手に冷凍ができます。・少しずつラップに包んで保存袋輪切りのものはそのまま保存袋に入れても良いのですが、いちょう切りとスティック状のものは切断面が多く乾燥しやすいため、小分けにしてラップでまとめてから、保存袋に入れるようにしましょう。保存袋に入れるときも、さつまいもが重ならないように入れましょう。少しずつラップに包んでおくことで、使いたい量を使いたい分だけ使えるので便利ですよね。・解凍せずに調理可能カットして冷凍したさつまいもは、解凍せずにそのまま調理できます。解凍するという調理工程が1つ減るだけでも料理の負担が軽くなるので嬉しいですね。凍ったまま調理をすることで変色を防いだり、煮崩れを防いだりする効果があります。また、大学芋などの揚げ物に使った場合には、芋特有の「ほくほく」とした食感が保てますよ。■さつまいもは品種いろいろ世界には、3,000〜4,000種ものさつまいもがあることを知っていますか?日本で栽培されているのはそのうち数十種類と言われています。代表的な品種だと「紅あずま」や「鳴門金時」があげられますが、近年は「安納芋」が登場したことにより糖度の高い「蜜芋」と呼ばれる甘いさつまいもが続々と登場しています。さつまいもの品種によってそれぞれ特徴があり、食感や味、用途なども変わってくるので、覚えておくと便利ですよ。・ねっとりとしたタイプねっとりとしたタイプは冷めてもかたくなりにくい特徴があり、焼き芋や冷凍焼き芋におすすめです。糖度も高く、水分量の多さからねっとりとした食感になっています。甘さが強いため、スイートポテトなどスイーツに使われることの多いタイプです。代表的な品種紅まさり:香りがよく、甘味の強い味わい。しっとりなめらかな食感が特徴。安納芋:非常に高い糖度とねっとりとした食感。水分が多く、加熱するとクリームの様な粘質になる。蜜芋ブームの火付け役にもなった品種。シルクスイート:名前の通りシルクのようななめらかさと、後味がすっきりとした甘さが特徴。スーパーにもあまり出回らないレアな品種。・ホクホクとしたタイプ一般的なさつまいもと呼ばれて想像するのがこのタイプではないでしょうか。さつまいもらしいホクホクとした食感でねっとりタイプとは違い、冷めるとかたくなりやすいのが特徴です。天ぷらや大学芋に使えるオールマイティなタイプのさつまいもです。代表的な品種紅あずま:関東で多く栽培されている品種。繊維質が少なくホクホクとした食感で甘味が強いのが特徴です。鳴門金時:西日本のさつまいもといえばこの品種。柔らかい甘味と粉質のホクホクとした食感が特徴です。・ねっとりとホクホクの中間タイプ中間タイプは、ねっとりとしたタイプとホクホクとしたタイプの良いところを取ったタイプです。ねっとり系の甘さも欲しいけど、昔ながらのホクホクとした食感も食べたいという方にはこのタイプがおすすめです。代表的な品種紅はるか:最近登場した新しめの品種。すっきりとした強い甘味と、ねっとりとした食感の中にホクホクを残した食感です。高系14号:甘味が強く粉質のホクホク感とねっとり感を兼ね備えています。ペーストにも使えます。■さつまいもを上手に保存しておいしく食べよう今までさつまいもの正しい保存の仕方を知らず、とりあえずそのまま冷蔵庫に入れていた方や、そのまま常温に置いていた方は、今回ご紹介したいずれかの保存方法を試してみてはいかがでしょうか?常温で正しい保存をすれば1ヶ月、長ければ半年も保存できます。長期保存が可能な保存食としての魅力だけでなく、収穫してから天日干しや数日ねかせることによって、甘味が増したり食感が変わるというのもとてもおもしろい特徴ですよね。みなさんもさつまいもを上手に保存しておいしく食べましょう。 ▼サツマイモを使ったレシピ
2021年03月04日家庭料理として馴染みのあるじゃがいも。カレーや肉じゃが、コロッケやポテトサラダなど、おいしい上にどんな料理にも使えてとても便利ですよね。レパートリーが豊富で年中リーズナブルに手に入ることから、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。ただ、早く使わないと芽が出てしまったり、冷凍時にパサパサ、ふにゃふにゃになってしまったりなど、保存方法に苦労した方も少なくないはず。そこで今回は、料理にも使いやすく、おいしさをキープした保存方法と、オススメのレシピをいくつかご紹介します!■生のじゃがいもをカットして冷凍生のじゃがいもは、冷凍するとふにゃふにゃになると一般的に言われることが多いですよね。しかし、コツを掴めばおいしく保存することができます。また、用途に応じてあらかじめカットをして冷凍しておけば、調理時の手間と時間が大幅に削減することができます。使う際にわざわざ解凍する必要もなく、ほかの食材と一緒に加熱調理できるのが嬉しいポイントです。特に、お仕事帰りや予定がおしてしまった日などの忙しい日に大活躍してくれるでしょう。ではその冷凍方法見ていきましょう。・皮をむいてカットまずはいつも通り皮をむき、芽をとります。次に調理しやすいかたちにカットするのですが、ここでは、よく使うかたち、かつ火が通りやすい大きさにカットするとより便利です。煮込み料理用にくし切り、味噌汁用に半月切りやイチョウ切り、炒め物用に細切りなど、ざっくりと用途を決めておくと、のちのち使い勝手が良いですよ。・水にさらして水気を取るカットしたじゃがいもは、ボウルなどに入れてたっぷりの水にさらします。水にさらすことで、アク抜きや変色防止、じゃがいも同士をくっつきにくくするなどの効果が期待できます。さらす時間はお好みで変えても構いませんが、5分〜10分を目安にすると良いでしょう。ただしあまり長い時間さらしすぎないように気をつけてくださいね。・保存袋に入れて冷凍水気をキッチンペーパーでしっかりと拭きとり、密閉できる保存袋に入れます。このとき、じゃがいも同士が重ならないように入れ、空気はきっちり抜きましょう。・保存可能期間冷凍にしたじゃがいもは約一ヶ月で使い切るのが理想です。あまり長い期間冷凍保存してしまうと水分量が少なくなるなどして味に影響がでることがあります。早めに使う分は冷暗所保存にし、一ヶ月で使い切ることができる量を冷凍するのがオススメです。■生のじゃがいもを丸ごと冷凍丸ごと保存!?と驚かれるかもしれませんが、保存方法と解凍方法を工夫すれば、丸ごと冷凍もできちゃいます!そもそも、じゃがいもを常温で保存すると芽が出てくるため、管理の方法や食べても大丈夫かどうかの判断が難しいですよね。この点は、冷凍前に不安を解消しましょう!また、じゃがいもの皮は栄養素が豊富に含まれているので、丸ごと保存するときには皮も一緒に保存したいところ。手順は以下の通りです。・洗って水気を取るまずはじゃがいもを綺麗に洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ります。土が中々落ちない場合は、数分じゃがいもを水に浸してから流水で洗うと土が落ちやすくなります。特に皮ごと保存する場合はきれいに汚れを落としましょう。・芽をきれいに取り除く綺麗に洗ったら、刃元の角にある包丁のあごで芽をえぐり取ります。包丁を使うのが苦手な方は、ピーラーの側面についている突起を利用しましょう。芽が残らないように、すべて取り除いて下さいね。・ラップで包んでフリーザーバッグへじゃがいもを1つずつラップで包み、密閉できる保存袋へ入れます。ラップで包むときは、水気をしっかりと拭き取り、なるべく空気が入らないようにぴったりと包んでくださいね。・冷凍庫の奥に入れるフリーザーバックなどの保存袋に入れたら、冷凍庫へ。おいしく保存するポイントは、冷凍庫の「奥」に保存すること!冷凍庫の奥は比較的、温度の変化が少ないので、一定の温度で保存することができます。手前だと冷凍庫の開け閉めによって、温度が変化しやすくなっています。せっかく冷凍保存するのであれば、奥に保存しましょう。・保存可能期間丸ごと冷凍した場合は約4ヶ月保存できます。このように長期保存が可能ですが、風味が落ちる可能性も0ではないので、計画的に使いきりましょう。■じゃがいもをマッシュして冷凍潰した状態の「マッシュポテト」なら、加熱後の冷凍でも食感を損なわず保存できるのでオススメ。また、マッシュすることで使い道は無限大と言えます。コロッケなどのメイン料理や、ポテトサラダなど、もう一品ほしいときにも活躍してくれますね。使うときに潰す手間も省けるので、休日にやって保存しておくと便利です。・茹でるか電子レンジで蒸してマッシュじゃがいもの皮をむき、小さめにカットします。小さめにカットすることで火が通りやすく、マッシュしやすいので、一口大ほどを目安に切ると良いかもしれませんね。カットしたじゃがいもは鍋に入れて茹でるか、電子レンジで蒸します。茹でる場合は水に栄養が流れていく可能性もあるため、手軽で栄養を逃しにくい電子レンジがオススメです!茹でる場合は6分〜8分、電子レンジを使用する場合は500wで5〜6分を目安に加熱します。竹串でスッと通るまでじゃがいもに火を通し、加熱が十分でなければ30秒ずつ足していくなどして調整すると良いでしょう。・バターや牛乳、マヨネーズを混ぜるとおいしい火を通したじゃがいもは、熱いうちにマッシャーなどで潰します。このとき、バター・牛乳・マヨネーズなどを少々混ぜておくと、解凍後もなめらかなおいしさを持続することができます!解凍してすぐもう一品を作りたいときにも、おいしさが維持できているだけで味付けがシンプルでも十分おいしく仕上がります。柔らかめになるように足しておくと、ポタージュにする時にも使いやすいですよ。お家にあるものを混ぜるだけなので、試さない手はないですね!・完全に冷ますしっかり潰してなめらかになったら、熱をとります。ここで完全に冷ますことで、温度差による水滴の発生や、水滴によるカビの発生などを防ぐことができます。また冷凍する場合は特に、熱いまま冷凍庫に入れてしまうと冷凍庫の温度が上がってしまい、ほかの食材の傷みに影響を与える可能性があります。おいしく保存するためにも、十分に冷ましてから保存用袋などに入れましょう。・小分けにして冷凍熱が取れたら1回ごとに使いやすい量をラップで小分けにし、ジッパー付きの保存袋に入れます。おいしさを持続させるためにも、ラップで包む際や保存袋の空気は抜いておきましょう。また、冷凍するときは急速冷凍がオススメです。急速に冷凍されることで旨味をギュッと閉じ込めることができます。金属製のバットなどに、じゃがいもが入った保存袋をのせて冷凍庫に入れると簡単に急速冷凍ができますよ。保存期間は約一ヶ月です。 ■冷凍じゃがいもの解凍方法冷凍したじゃがいもをおいしく食べるには、解凍の仕方も大切です。できるだけ手軽に、おいしさを損なわずに解凍したいですよね。ご紹介した冷凍方法に沿って、オススメの解凍方法もご紹介します。・ラップに包んだまま電子レンジ冷凍したじゃがいもを解凍するときは、電子レンジが大活躍してくれます。ラップに包んだ状態のまま解凍キーでセットするのが最も便利でしょう。切ったじゃがいもの解凍方法生のままカットしたじゃがいもは、火を通したときに型崩れしやすいのが特徴。自然解凍は避けて、凍った状態で使用するのがオススメです。丸ごとじゃがいもの解凍方法丸ごと冷凍したじゃがいもを解凍する際は、ラップに包んだままレンジで加熱します。1個あたり電子レンジ600wで3分ほど加熱したあと、ひっくり返して更に3分ほど加熱。300wくらいまでワット数を落とせるレンジをお持ちの方は、ワット数を下げて5分ほど更にじっくり加熱すると、甘味がより引き立っておいしく召し上がれますよ。マッシュしたじゃがいもの解凍方法マッシュしたじゃがいもの解凍は、短い時間で行うのがコツです。自然解凍も可能ですが、短時間で解凍することで、水分が多く出てしまうのを防ぐことができます。電子レンジでの加熱か、凍った状態でそのまま使用するのが良いでしょう。ちなみに、凍った状態で使いやすい調理例が、ポタージュです。鍋で加熱した牛乳にコンソメなどで味をつけ、凍った状態のじゃがいもを鍋の中で溶かせば簡単にできあがり!・丸ごとなら解凍後に切るじゃがいも丸ごとを調理するとき、丸々調理するケースもあるかとは思いますが、丸ごと使用しない場合も多いはず。丸ごと冷凍したじゃがいもを切りたい場合は、しっかり解凍してから切りましょう。解凍直後だと熱いので注意が必要です。 ■冷凍じゃがいもはどう調理する?いくつかの冷凍方法、解凍方法をご紹介してきましたが、冷凍したじゃがいもを実際どのように使い分けると良いのでしょうか?・生なら『カレー』や『スープ』に生で冷凍したじゃがいもは、カレーやスープ、煮物に最適!冷凍時に乱切りにしておけば凍ったまま使えますし、時短にもなってとても便利です!カットして冷凍保存した生のじゃがいもは、火が通りやすく煮崩れしやすいのが特徴です。最初から鍋に入れず、後半で凍ったまま鍋に投入して火を通すと良いでしょう。竹串をじゃがいもに通して、しっかり火が通っているかどうかの確認も忘れずに行って下さいね。・マッシュなら『コロッケ』や『サラダ』にマッシュして冷凍したじゃがいもは、コロッケやポテトサラダに使うのがオススメです。一から準備すると時間を要するコロッケも、あらかじめ冷凍したじゃがいもを使えば仕事帰りでもパパッとメインおかずになってくれます。あと一品欲しい!というときには、きゅうりやハムと混ぜてポテトサラダにするといいですよ。冷凍する際にマヨネーズも混ぜておけば、あとは塩胡椒するだけであっという間に絶品サラダに!■じゃがいもを冷凍すると変色しない?黒や緑、ピンク色などに変色してしまったじゃがいも。買ってきたばかりの場合も食べていいものか不安になりますよね。そもそもなぜ色が変わりのでしょう。理由がわかれば、どうしたら変色を防ぐことができるのかわかりますよね。・じゃがいもが変色するワケ黒色や紫色への変色じゃがいもを買ってしばらくしたあとや、切って保存しておくと、だんだん黒や紫色に色が変化しますよね。これは空気が触れたときの酸化が原因です。じゃがいもに含まれているチロシンというアミノ酸の一種が、空気と触れ合うことによってメラニンという物質が発生して変色します。人も、日焼けするとメラニンが発生してシミやそばかすができることがほとんどですが、じゃがいももメラニンによって色が変化するんですね。急に黒や紫に変化するのではなく、ピンク、赤褐色、茶色、黒色といった順に変化が見られることが多いそう。ただ、黒色や紫色に変色した場合は、その変色した部分を切り捨てれば食べても問題ありません。食べても大丈夫か不安という方は、変色した部分より大きく切り取って使うと良いかもしれませんね。緑色への変色は注意緑色に変色した場合は注意が必要です。緑色に変色している部分は有毒物質が含まれている可能性が高く、食中毒を起こす場合があります。有毒物質はチャコニンやソラニンと呼ばれる物質だそう。これらは熱にも強いため、調理時に火を通しても、体調不良の症状が現れることがあるそうです。特に子どもが口にしてしまうと命の危険も潜んでいるようなので、十分注意が必要です。特徴としては、渋みや苦味、えぐみといった味を感じられるそうなので、異常を感じたら食べるのは避けましょう。ではなぜ緑色に変色してしまうのでしょうか。実はじゃがいもは、毒素を含む緑色の部分があることによって、動物などの外敵から身を守ろうとしているのだそうです。野菜にもこのようなはたらきがあることに驚きですよね。もし緑色に変色したじゃがいもを大量に食べてしまったり異変があったときは、早い段階で病院に行きましょう。・冷凍すると変色は進まない変色を避ける方法の1つが、冷凍保存です。空気に触れることが変色の大きな要因なので、冷凍することによって防ぐことができます。ほかにも、じゃがいもが浸るくらいの水につける、酢水につけるなどの方法も変色防止への効果が期待できます。いずれにせよ、酸化させない、空気に触れさせないというのが大切になってきます。水や酢水につける場合も、栄養素が液体は流れてしまう可能性があるので早めに食べきるのが望ましいでしょう。早めに使いきれないときは冷凍保存も活用すると良さそうですね。■冷凍じゃがいものおすすめレシピせっかく冷凍したなら冷凍しっぱなしにせず、劣化する前においしく食べたいですよね!そこで、冷凍じゃがいもを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。・じゃがバタコーン材料(2人分)ジャガイモ(男爵)2個・水200ml・塩適量トウモロコシ(生)1本バター10gドライパセリ適量粗びき黒コショウ少々下準備ジャガイモは皮をむき、ひとくち大に切って水に放つ。トウモロコシは包丁で実を削ぐ。作り方手順1:鍋に水気をきったジャガイモを入れて水を注ぎ、塩を加えて中火にかける。煮たったら弱火にし、鍋に蓋をして蒸し煮にする手順2:竹串がスッと通る位まで柔らかくなったらトウモロコシを加え、強火にして時々混ぜ、煮汁が少なくなったらバターを加えて火を止める手順3:ドライパセリを全体にからめて器に盛り、粗びき黒コショウを振るコーンではなく、グリルしたベーコンをのせるのもオススメ!■じゃがいもの常温保存方法冷凍で長期保存ができるのは、忙しい生活の中だととてもありがたいですよね。とは言っても、やはりじゃがいもを1番おいしい状態で保存できるのは常温保存です。常温保存で長く保存できる方法をお伝えします。・段ボールに入れ冷暗所へまず湿気や乾燥から守るために段ボールに新聞紙を敷き、そこにじゃがいもを入れます。さらにその上から新聞紙で覆い、風通しが良く、涼しい場所で保管するのがベストです。段ボールにいれて冷暗所で常温保存、これはじゃがいもを保存するにあたって基本的な方法です。ぜひ適切な方法で試してみて下さいね。・りんごを一緒に入れるとよい?より長期保存を実現するには、段ボールの中にりんごを入れるのがオススメです。じゃがいもとりんご!?と思うかもしれませんが、りんごから出るエチレンガスは、じゃがいもの発芽を抑えてくれるはたらきをすると言われています。じゃがいもの芽の部分は有毒ですし、あまりにも芽が出ていると食べても大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。下処理の時点で取り除けばすればもちろん食べれるのですが、発芽を抑制できれば、そういった不安も最小限に抑えつつ長期保存ができるのでより安心です。・常温保存可能な期間風通しが良く湿気や乾燥を防いだ状態で保存できれば、約4ヶ月は保存可能です。食料庫などの保管場所がないマンションや賃貸の場合は保存場所に困ることもあるはず。そういった方は、玄関の近くや廊下などの涼しい場所に置いておくと良いかもしれませんね。日差しが当たるところは避けましょう。■じゃがいもの冷蔵保存方法冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境です。そのため、じゃがいもを冷蔵庫に入れることで、いい状態にキープできなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実は、時期や適切な方法で保存ができれば冷蔵庫でもおいしさを保ったまま保存が可能なのです!・夏場は冷蔵がおすすめ夏場の常温保存は、気温が上がって芽が出やすくなってしまうため、あまりオススメではありません。涼しい状態をキープできる場所が確保できる場合は問題ありませんが、外出時などは冷房を切り換気もできないため、室内の気温は上がりやすいもの。夏場だけは冷蔵保存するなど、季節によって常温保存と使い分けるのもいいですね。・1ヶ月で使い切れるなら冷蔵1ヶ月で使い切ることができるのであれば、冷蔵保存でも問題ありません。ただし、早めに使うようにしましょう。冷蔵庫での保存は、低温で傷む可能性が非常に高く、また乾燥でしわしわになりやすいです。温暖な気候で育った食材を温度の低い場所で保存すると、逆に腐ってしまいます。じゃがいもの場合は、中身の色が変化したり、空洞になったりする可能性もあるそう!・キッチンペーパーで包みビニール袋へそれではどのように冷蔵保存すればよいのでしょうか。じゃがいもは湿気や乾燥に弱い食材のため、湿気や乾燥から守ることが大前提です。それにくわえて、冷蔵保存をする際は、じゃがいもが冷えすぎないようにするのも大切です。そこで、一つ一つをキッチンペーパーで包み、ビニール袋へ入れて口を軽く閉じて保存しましょう。ここで完全に口を閉じてしまうと返って湿気が中に溜まりやすくなってしまうため、軽く縛るのがポイントです。また、じゃがいもを包むときはキッチンペーパーではなく、新聞紙でも代用可能です。・野菜室に入れる温度は冷蔵庫より野菜室の方が高めに設定されていることが多いため、じゃがいもの保存には冷蔵庫ではなく野菜室の方が適していると言われています。低温の環境だと、冷えすぎで、でんぷんが糖へと変化し、本来の風味が損なわれることが多くあるようです。野菜室での保存の場合も、湿気や乾燥を防ぐためにキッチンペーパーやビニール袋を使用して、保存方法の工夫が必要です。・冷蔵保存可能な期間じゃがいもの冷蔵保存期間は、約3ヶ月です。冷蔵庫でも野菜室でも保存期間は変わりませんが、どちらにせよ湿気や乾燥で風味が落ちてしまったり、低温でホクホク感が薄れてしまったり、シワになってりまうこともあるので、早めに使うことが望ましいと言えます。■新じゃがいもは『食べ切る』が基本3月〜6月に多く出回る新じゃがいも。通常のじゃがいもとは違った良さがあるので、おすすめの調理の仕方や保存方法も少し異なります。それぞれの特徴をいかして扱えると理想ですよね!そこで新じゃがいもの特徴などをお伝えしていきます。・新じゃがいもの特徴通常のじゃがいもは、皮が硬く、でんぷんの量が多いのが特徴です。食べるとホクホク感を感じることができるので、その食感がお好みな方もきっと多いのではないでしょうか?一方で新じゃがいもは、通常のじゃがいもと比べると、小粒なものが多く出回っています。水分量が多い、香りが良い、皮が薄くやわらかいといった特徴があります。そのため、みずみずしく甘味があります。皮ごと食べられるという点も嬉しいですね。・新じゃがいもの調理方法新じゃがいもは水分量が多く、皮が薄く柔らかいのが特徴であると述べました。そのため基本的には皮付きのまま調理できます。下処理の仕方表面の汚れを落とすために水洗いをすると、皮がむけてしまう可能性があるので強く擦りすぎないようにしましょう。特にブラシなどを使用する際は強い力を加えず、新じゃがいもに軽くあてて表面についている汚れを取り除きます。基本的には、皮がついたまま茹でるのがオススメです。元々水分が多いので、茹でることで水っぽくなりすぎないようにするためです。もし皮は食べないというときでも、茹でたあとに皮をむくのが良いでしょう。丸ごとラップをして電子レンジで加熱しても構いません。向き不向きの料理新じゃがいもは丸々調理するのにぴったりです。例として、揚げ煮やじゃがバターなどが挙げられます。また水分が多く含まれているため、加熱中に形が崩れにくく、炒め物にも向いていると言えます。型崩れしにくいのは調理する上で大きなメリットですね。しかしその反面、味がしみにくいという特徴があります、そのため、カレーや肉じゃがなど比較的長い時間煮込むような料理にはあまり適していません。また、通年で出回っているじゃがいもに比べてでんぷんが含まれている量は少なめなので、コロッケやポテトサラダにはあまりオススメではありません。でんぷん質が少ないことでホクホク感があまりなく、水っぽくなってしまう可能性が高いためです。・1週間以内に食べ切る水分量が多いことで、傷むスピードが早いのも新じゃがいもの特徴です。手に入ったら1週間を目安に食べ切りましょう。水々しさを楽しむためにも、早めに食べるとより良いですね。ではどのように保存すれば良いのでしょうか。新じゃがいもは湿気や直射日光に弱いため、常温保存を基本としましょう。特に直射日光が当たると発芽や緑色への変色へと促進してしまうので、日光が当たりやすい場所では保存しないようにしてくださいね。■長くおいしくじゃがいもをうまく使いこなそう!今回は、じゃがいものおいしい保存方法とレシピについてご紹介しました。保存方法によってはふにゃふにゃで味が落ちてしまうというイメージを持たれている方も、ぜひ試してみてくださいね。じゃがいもを下処理して保存することで、長期保存と毎日の食事作りの時短に繋がりますよ。それぞれの保存方法にあったレシピで調理するのがポイントです。手間を減らし、おいしく、無駄なく、常備野菜の代表であるじゃがいもで、家族が喜ぶ料理を食卓に並べましょう!《参考》・ 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
2021年03月03日寒くなってくると、柔らかく煮込まれた甘くておいしい「かぶ」が恋しくなってきます。しかし、案外かぶは足の早い野菜です。冷蔵庫に放置しておくと、あっという間に残念なことに…。そんなことのないように賢く保存する方法やおすすめのレシピをご紹介します。■かぶを冷蔵保存する方法スーパーなどで売られているかぶは、葉付きのものが多いですよね。かぶは、根だけでなく葉にも栄養がたっぷり含まれているので、捨てるところがありません! どちらもおいしく食べられるようにしっかり保存しましょう。・根と葉に分けるまず、「根」と「葉」に切り分けます。そうしないと、葉が根の養分と水分をどんどん吸い上げて、根がおいしくなくなってしまいます。買ってきてすぐ、新鮮なうちに行いましょう。これは、かぶに限らず葉付きで売られている大根なども同じことがいえます。・葉はペーパーに包んで保存袋へ切り分けた葉は、軽く洗って水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などで包んで乾燥を防ぎましょう。さらに、それをポリ袋などの密閉できる保存袋に入れて、野菜室で保存します。しかし、葉は痛みやすいので、生で食べる場合はできるだけ早く食べ切ることをおすすめします。もし、食べ切れなさそうなら、保存方法を冷蔵から冷凍にきりかえることも視野に入れてみてください。・葉は立てて保存そして、保存袋に入れた葉は、空の牛乳パックやペットボトルを使って立てて保存すると、保存性が高まります。野菜を保存するとき、その野菜がどう畑に生えていたかを思い出すといいヒントになります。それというのも、野菜は収穫後も生きて成長し続けています。きゅうりや大根も縦に大きくなる野菜ですよね? なので、その成長を妨げてしまうと、余計なエネルギーを消費してしまい、養分が減ってしまいます。かぶの葉も上へ上へと縦に育つ野菜なので、立てて保存するのは理にかなってるんです。・根は1つずつペーパーに包む切り分けた根は、葉と同じく水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などでひとつひとつ包んでください。そして、保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。生のままのかぶを保存するのに適した温度は0℃なので、野菜室が最適です。■かぶを冷凍保存する方法前述では冷蔵保存を紹介しましたが、冷凍保存をすればさらに長期間おいしく食べられます。基本的に、どの食材でも冷凍するときは水分が大敵なので、水気をしっかり拭き取ったり、塩揉みしたりするなどひと工夫加えることで、保存性が高まります。一般的には、冷凍すると細胞が壊れ食感が悪くなってしまいますが、かぶの場合はそれをメリットに変えることも可能です!・葉は小分けにしてラップで包む葉は、3〜4cmのざく切りにしてから、使いやすい分量ごとにラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。生のままでも保存できますが、下茹でもしくは塩揉みしてから冷凍すれば、さらに劣化のスピードを遅くすることができます。・葉は解凍せず調理可能使うときは、解凍せずそのまま料理に加えましょう。へたに解凍してしまうと、水っぽい仕上がりになってしまうので注意が必要です。・根は切ってから保存袋へ根も、くし切りや輪切りなど食べやすい大きさに切ってから冷凍します。また、すりおろした状態でも冷凍することが可能です。大きめに切った場合は固めの塩茹で、薄く切った場合は塩揉みをしておきましょう。・根は『解凍なし』か『自然解凍』根の部分は煮込み料理などに使われることが多いかと思いますが、冷凍したかぶの根は、長く煮込まなくても簡単に柔らかくなるので時短になります! また、すりおろして冷凍したものは、自然解凍してポン酢などで和えてもおいしく食べられますよ。■かぶの保存期間冷蔵でも冷凍でも、おいしいうちに食べ切ることが大切です。保存袋などに日付を書いておくなり、スケジュール帳に書き込むなりして管理しておくと、うっかり食べ物をダメにしてしまうことも防げます。・冷蔵保存できる期間根は1週間、葉は2〜3日ほどです。これは根と葉を切り分けた場合で、もし切り分けず丸のままだとさらに短くなってしまいます。・冷凍保存できる期間根も葉も1ヶ月ほどです。食感にこだわらなければ、圧倒的に冷凍保存の方が長く保存ができるので、おすすめです。すでに切ってあったり下茹でしてあれば、料理の手間も省けますよね。■かぶを保存するのに皮はむく?かぶの皮のすぐ下は繊維質が多く、むかずに食べるとやや食感が悪いです。また、苦味もあるため、せっかくのかぶの甘い味を台無しにしてしまうなんてことも…。しかし、かぶの皮には、アミラーゼといって消化を助けるはたらきのある成分が多く含まれているため、食べずに捨ててしまうのはもったいないんです。かぶの大きさや料理に合わせて、皮をむくかむかないか選択しましょう。・大きめのかぶの皮はむくかぶは、大きければ大きいほど皮が固いです。また、皮の近くには筋が多く、柔らかく煮ても食感が悪くなってしまうため、煮物などのレシピではむくのがよしとされていることが多いです。むくときは、包丁を使って分厚くむきましょう。・小さめならむかない小さめのかぶは、皮をむいて煮込んでしまうと、グズグズになってしまいます。なので、煮崩れを防ぐためにも皮はむかずに調理しましょう。葉の付け根も少し残しておくと、葉の緑色が加わり色鮮やかでかぶらしい見た目になります。この場合は、爪楊枝などを使って、しっかり根本の土や汚れをきれいに洗いましょう。・すり下ろす場合はむかない皮をむく1番の理由は、皮のすぐ下の繊維質が食感を悪くするためなので、すり下ろす場合は皮をむかなくても大丈夫です。むしろむかないほうが、アミラーゼも効率よく摂取することができます。・むいた皮は漬物に厚くむいた皮は、浅漬けにしたりポン酢漬けにしたりして漬物にしてあげると、ちょっとしたごはんのお供になります。また、かぶの皮からはおいしいだしが出るので、ほかの野菜の皮や芯などと一緒に水から煮込んでスープの素として利用すればとってもエコですね。■新鮮なかぶの選び方と栄養小かぶなどは季節問わずスーパーなどに並んでいますが、かぶの本来の旬は、3〜5月と10〜11月です。春物は柔らかいので生食に、秋物は甘みが強いので煮込み料理にそれぞれ向いています。また、根と葉では含まれている栄養が違うので、それも合わせてご紹介します。・おいしいかぶを見極める方法根はツヤがありずっしりと重くきれいな丸いかたちで、葉は左右対称で黄色などに退色していないものが、新鮮な証です。葉の付け根が萎びていたり、根の部分にシワがあったりするものは、収穫後から時間が経ってる可能性があるので避けましょう。・根と葉の栄養の違い前述でご紹介したとおり、根(とくに皮)には、アミラーゼという消化酵素が含まれています。一方の葉には、βカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウム、葉酸などが豊富に含まれており、根より栄養価が高いといえるでしょう。・葉も捨てずに食べよう根にばかりに注目がいきがちのかぶですが、葉がこんなに栄養豊富なら、食べなきゃ損ですよね。サッと下茹でをして灰汁抜きをして、炒めてふりかけにしたり、煮ておひたしにしたりすれば、おいしく食べられるので捨てないでくださいね。■日持ちするかぶの保存レシピお漬物にしておいしく日持ちさせることもできますが、もう少し手間を加えれば、プラス1品のおかずに早変わり!常備菜として仕込んでおけば、毎日のごはんの支度も楽できますよ。常備菜をつくるときは、清潔な保存容器で保存するように心がけましょう。・カブと大葉の梅肉和え材料(2人分)カブ1個・塩少々大葉2枚・作り置き甘酢大さじ1/2・梅干し1/2~1個・砂糖小さじ1・みりん少々・しょうゆ少々下準備カブは葉を切り落として皮をむき、縦半分に切って薄い半月切りにする。葉は適量をきれいに水洗いして塩ゆでする。水に取って粗熱が取れたら水気を絞り、粗く刻む。大葉は軸を切り落とし、縦半分に切ってさらに細切りにし、水に放って水気を絞る。<合わせ梅肉>の梅干しは種を取り出し、包丁でペースト状になるまで梅肉を叩いてボウルに入れ、他の材料を加えて混ぜ合わせる。作り方手順1:ビニール袋にカブ、塩を入れ、袋に空気を入れて口を縛るように持ち、袋を振って全体に塩をからめる手順2:空気を抜き、口を縛って10分くらい置き、水気が出てきたら水気をしっかり絞る手順3:<合わせ梅肉>のボウルに(2)のカブ、カブの葉、大葉を加え、サッと合わせて器に盛るさっぱりとした味なので、照り焼きや蒲焼など甘辛いタレのおかずの副菜にピッタリですね。・カブの葉のオイスター炒め材料(2人分)カブの葉1~2個分ショウガ(せん切り)1/2片分オイスターソース小さじ1.5塩コショウ少々サラダ油小さじ1.5下準備カブの葉は長さ3~4cmに切る。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、ショウガ、カブの葉を加えて炒め合わせる手順2:全体に炒められたら塩コショウを軽く振り、オイスターソースを加えてからめながら炒め合わせ、器に盛る葉には水溶性の栄養も含まれているので、加熱は最小限にとどめ、おだしごと食べましょう!■かぶは捨てるところナシ!かぶは、根も葉はもちろん皮もおいしく食べられる野菜なんですね。その両方をおいしく食べるためには、新鮮なかぶを選ぶことと正しい保存方法で保存することが大切なのがおわかりいただけたでしょうか。甘くて柔らかくなるかぶは、離乳食にもピッタリです。家族みんなでかぶを楽しみましょう。さいごに、もしかぶがこうなってしまっていたら、食べないでくださいね。葉が変色して粘り気がある根の中まで変色している水分が抜けてふにゃふにゃ茶色汁が出ている生ゴミのような匂いがするとくに、暑くなる夏場は注意が必要なので、気をつけましょう。《参考》 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月28日夏は冷たいそうめんをするするっと、冬はあったかにゅうめんをつるつるっと。最近は変わりそうめんレシピもよく目にしますし、そうめんが題材の楽しい絵本までありますね。それほど支持されているのは、やはりそうめんが安価な食材だからでしょうか。価格も手を出しやすく、季節を問わず楽しめるそうめんは、ストックがあると助かる食材ですよね。そんなそうめんの保存方法やレシピなどを見ていきましょう。■そうめんの賞味期限日持ちしそうな印象があるそうめんですが、賞味期限はどれくらいなのでしょう。乾麺は賞味期限の確認をおこたりがちですので、おおまかな期限を覚えておくと良いですよ。 ・乾麺タイプの場合スーパーで購入する袋入りや、お中元などでいただく木箱入りなど、そうめんにもさまざまありますが、乾麺タイプが多いでしょう。乾麺は、イメージのとおり、とても日持ちします。有名な産地別で見ても、島原で1年半、三輪2年、小豆島2年半~3年、播州で3年ぐらいとなっています。少なくとも1年は十分もちますね。 ・半生や生タイプの場合生タイプのそうめんで約1ヶ月、半生タイプで2~3ヶ月保存可能です。とはいえ、できたてに近い生ものですから、なるべく早く食べるほうがおいしくいただけます。■そうめんの上手な保存方法賞味期限内とはいえ、適切な保存でおいしさをキープしたいですよね。賞味期限に余裕があるからといって、適当に保存していては、だめになってしまうかもしれません。正しい保存方法を覚えておきましょう。 ・乾麺タイプの保存方法そうめんは湿気が大敵です。床下収納や押し入れではなく、風通しのよい冷暗所で保存します。においの強いものを近くに置かないことも大切です。冷蔵庫で保存する場合は、保存用袋に移してにおいうつりしないようにしてくださいね。 ・半生や生タイプの保存方法半生は開封してしまったらかならず冷蔵庫に入れます。生タイプは開封前から冷蔵保存です。賞味期限内であっても風味が落ちやすいので、早めにめしあがってくださいね。■茹でたあとのそうめんは保存できる?茹でてしまったのに食べきることができずに、あまらせてしまうこともあるでしょう。茹でたそうめんは保存できるのでしょうか。 ・茹でると急激に賞味期限が短くなる茹でてしまうと、乾麺のときのような日持ちはしません。また、保存中にのびてしまいますし、水分もとんでしまうので、どうしても味は落ちます。明確な期限はありませんが、なまものと同様、次の日には食べるのがベストです。 ・冷蔵保存の方法器に入ったままラップをかけてもよいですし、密閉容器や保存用袋に入れて冷蔵庫に入れます。1食分ずつに小分けしておくと、使うときに便利です。 ・冷凍保存の方法実は、そうめんは冷凍保存もできます。そうめんの水気を切り、平らになるように冷凍用保存袋に入れて、冷凍します。最初から空気を抜いて冷凍せず、そうめんが大体固まったぐらいで一度取り出して、空気を抜いてから再度冷凍庫に入れて保存すると良いでしょう。 ・冷凍したそうめんの解凍方法冷凍した茹でそうめんはそのまま調理しましょう。 電子レンジ解凍や自然解凍をすると食感が悪くなってしまいます。解凍してから使いたいときはさっと湯がいてくださいね。おみそ汁や豚汁に凍ったまま入れると食べごたえもあり、よく合います。すまし汁に入れてにゅうめんにするのもいいですね。市販のうどんスープで作ればかんたんです。冷凍そうめんを使って簡単につくれるレシピをご紹介しますので、解凍方法の参考にしてくださいね。にゅうめん材料冷凍そうめん 2~3人分玉ねぎ 1/4個水 600mlうどんスープの素 2袋卵 1個作り方玉ねぎを千切りにします鍋に、水、うどんスープ、玉ねぎを入れて一煮立ちさせますそうめんを入れほぐれたら、溶き卵を入れて混ぜたらできあがりです■そうめんを保存する際のポイント「そうめんの上手な保存方法」でもふれましたが、茹でる前のそうめんの保存方法を、もう少し詳しくポイント別にご紹介します。 ・におい移りに注意するそうめんなど乾麺は、ほかの香りを吸収しやすいので、化粧品、洗剤、石けんなど香りの強いものとはいっしょに置かないようにしてください。また、冷蔵庫で保存する場合も、カレーやしょうが、にんにくなどのとなりには置かないようにしましょう。冷蔵庫はにおいがつきやすいので、保存用の袋などで密閉するのがおすすめです。 ・通気性のよい場所に置くそうめんは、木箱や袋、紙箱などに入っていますが、開封前であれば容器に入ったまま、直射日光のあたらない暗く通気性のよい場所で保存します。湿気が溜まりやすく、室温の高いシンク下や床下収納、押し入れなどは、カビや虫も発生しやすいので避けましょう。開封後は、プラスチック容器や保存用袋などに入れて保存するのがおすすめです。ときどき箱や容器から出して数時間陰干しをすることで、カビや虫の発生を防ぐことができます。 ・保存容器が便利そうめんの保存には、100円ショップや雑貨店にあるパスタケースが便利です。パスタケース以外でもそうめんサイズの密閉容器があるかもしれませんので、一度のぞいてみてくださいね。賞味期限や茹で時間の表示を残すべく、袋から出したくないときは、上部を横に切るのではなく、袋のサイドを上から下までたてに切ってしまうと取り出しやすくて便利ですよ。一般的には、50gのそうめんが6束入っているぐらいのものを購入されることが多いでしょうか。たとえば2束取り出したあとなら、輪ゴムを巻いてそのまま容器に入れて保存してください。■食べられないそうめんの見分け方忘れていたそうめんがでてきた! これって食べても大丈夫? そんなときの見分け方をいくつかご紹介します。これまでそうめんを適当に保存していた方は、ご自宅にあるものを確認してみてくださいね。 ・カビが生えていないか一部、「青カビ」が生えてしまったら、カビの部分は捨ててしまってください。全体的に生えてしまっているようでしたら、あきらめてください。ほとんど毒性はないとはいえ、無毒とは言えず、味も風味も落ちています。青カビが生えてしまったら絶対に捨てましょう。ふわふわした「白カビ」は、高温発酵がおきて生えたものです。ゆでてしっかり水洗いすれば大丈夫と言われていますが、気になる方は処分しましょう。お子さまや高齢の方など、免疫が低い人が食べる場合のなら、特に注意が必要ですね。こちらは、保存場所が高温多湿だった可能性があります。保存場所を見直すのがいいかもしれません。 ・虫がついていないかシバンムシなどの食品害虫がついていたら…。実は、そうめんをばらばらにして新聞紙に広げ、直射日光にあてれば虫はいなくなります。そのあと、そうめんの表面の白い粉をふるい落とし、通常通り茹でれば問題ありません。だとしても、虫嫌い、生理的にダメということでしたら捨ててしまわれるでしょう。保存場所を見直し、同じ失敗をしないように気をつけなければいけませんね。 ・変色していないか黄色っぽくなっているのは、小麦粉にもともと含まれるている色素が、保存中の温度や酸素などの影響を受けたことが原因です。食べることはできますが、保存環境がよくなかったので味は落ちています。ゆでると、日なたくさいにおいがするかもしれません。 ・においが強くないか箱や包装紙を取り除いてもそうめんがカビくさいときは、食べることをおすすめしません。また、石けんや洗剤の近くで保存してしまったためにおい移りしたそうめんは、からだに良い悪いよりもおそらく生理的に食べられませんので、茹でてみることもせずに、あきらめましょう。■余ったそうめんのアレンジレシピ余ったそうめんは、そのまま食べるよりも目先を変えておいしく楽しみましょう。茹でて余ってしまったのも、乾麺のまま少し余ってしまったそうめんも、こんなアレンジはいかがでしょう。 ・チャンプルー風チャンプルーとは「混ぜこぜにしたもの」という意味の沖縄の方言で、炒め物料理を指します。ですから、野菜や豆腐、豚肉、お麩、なんでも「混ぜこぜ炒め」にすればチャンプルーです。材料(2人分)牛肉(こま切れ)180g・酒大さじ1・砂糖大さじ1/2・しょうゆ大さじ1グリーンアスパラ5本玉ネギ1/4個サラダ油大さじ1・ショウガ汁1片分・酒大さじ2・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・オイスターソース大さじ1素麺2束大葉8枚下準備ボウルで<下味>の材料を混ぜ、牛肉をからめる。グリーンアスパラは根元を切り落として根元の皮をむき、長さ4等分に切る。玉ネギは4等分のくし切りにする。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。素麺は表示の通りにゆで、流水に放って粗熱を取り、ザルに上げて水気をきる。大葉は軸を切り、細切りにする。作り方手順1:フライパンにサラダ油と玉ネギを入れて中火で熱し、しんなりするまで炒める手順2:牛肉とグリーンアスパラを加えて炒め合わせ、肉の色が変わったら<調味料>を加えて炒め合わせる手順3:素麺を加え、ほぐしながらからめて器に盛り、大葉をのせる ・油そば風汁なし麺といえば「油そば」を思いうかべる方も多いですね。これもそうめんでささっと作れますよ。材料(2人分)素麺2束ベーコン2枚玉ネギ1/4個白ネギ1/2本ニンジン1/4本シメジ1/2袋ピーマン1個ニラ1/2束塩コショウ少々しょうゆ小さじ1かつお節3gサラダ油大さじ1.5・酒大さじ1.5・砂糖大さじ1・米酢(または穀物酢)大さじ2・塩小さじ2/3・薄口しょうゆ小さじ1/2・ショウガ汁小さじ2・鶏ガラスープの素小さじ1.5・片栗粉小さじ2/3・水120ml白ゴマ小さじ1下準備<塩ソース>を作る。全ての材料を鍋に入れ、よく混ぜ合わせる。ひと煮たちさせ冷ましておく。ベーコンは幅1cmに切る。玉ネギは縦薄切りにする。白ネギは縦半分に切り、さらに斜め薄切りにする。ニンジンは皮をむき、縦細切りにする。シメジは根元を切り落とし、小房に分ける。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦細切りにする。ニラは水洗いし、根元を少し切り落として長さ3cmに切る。作り方手順1:素麺をたっぷりの熱湯で少しかためにゆでてザルに上げる。しっかり流水でもみ洗いし、水気をきる手順2:中華鍋にサラダ油、玉ネギ、白ネギを入れ強火にかける。香りがたってきたらベーコン、ニンジン、シメジを加えて炒め合わせる。ピーマン、ニラを加えさらに炒め合わせる手順3:塩コショウ、しょうゆ、かつお節を加えて炒め、さらに素麺を加えて炒め合わせる。器に盛り分け、<塩ソース>をかけ、白ゴマを振る ・かんたんもちもちおやき風そうめん材料(2人分)素麺2束豚バラ肉(薄切り)4~5枚青ネギ2~3本・麺つゆ(2倍濃縮)大さじ3・みりん大さじ1サラダ油大さじ3作り方手順1:素麺は袋の指示通りにゆでて流水でもみ洗いし、氷水に放ってしっかり水気をきる。青ネギは斜め薄切りにする手順2:フライパンにサラダ油を熱し、(1)の素麺を厚さ1cmになるように広げる。さらに青ネギ、豚バラ肉を全体にのせ、焼き色がつくまで焼く。焼き色がついたら裏返し、同様に焼く手順3:両面焼けたら、混ぜ合わせた<調味料>をハケで全体にぬり、香ばしい香りがしたら火を止める。食べやすい大きさに切り、器に盛る■上手な保存でおいしいそうめんを1年中楽しんでください!1年以上、保存が可能な日持ちの優等生そうめん。正しい保存方法でいつでもおいしく召し上がってください。「またそうめん?」なんて言葉を聞くことはなくなるくらいレシピがたくさんありますよ。茹ですぎてしまったそうめんも、次の日にアレンジする楽しみも見つけられるのではないでしょうか。そうめんを正しく保存できれば、賞味期限いっぱいまで楽しめます。安売りしているときには、ぜひそうめんをたくさん買って、いろいろお試しくださいね。
2021年02月27日じゃがいもの芽には『ソラニン』や『チャコニン』と呼ばれる食中毒の原因成分が含まれていることをご存じですか?食べると腹痛などを引き起こし、体に害を与えます。ちょっと面倒でも、きちんと取り除いて安全に調理することがとっても大切です。じゃがいもは一年を通して流通しており、比較的安価ですので、とても身近です。身近だからこそ、危険性を知っておきましょう!食中毒の症状や取り除く方法をご紹介します。■じゃがいもの芽は取るべき1年を通して安定して供給され、食物繊維やビタミンCが豊富、そして大人も子どもも大好きなお野菜、じゃがいも。しかし、芽の部分や緑色になった皮には食中毒を引き起こす成分が含まれています。じゃがいもの毒はどんな成分で、どうして取るべきなのかをご説明いたします。毒の成分や含まれている場所をきちんと把握して、安全においしくじゃがいもをお料理しましょう。・取らないと食中毒の原因にじゃがいもを放置したり、食べ忘れたりすると食中毒の原因になる成分が作られます。食中毒の原因になる成分は多くの場合、芽や皮の付近に含まれることが多いです。ですから、じゃがいもの芽を取らないで調理して食べるのはとっても危険な行為なんですよ!じゃがいもの芽を取らないと、場合によっては食中毒を引き起こしてしまう可能性もあります。実際に小学校の調理でじゃがいもによる食中毒がしばしば報告されていて、気を付けなければいけない身近な問題なんです。しかし、食中毒の原因になる毒は簡単に取ることができます。芽や皮など気を付けなければいけないポイントをきちんとおさえて食中毒を避けましょう。・『ソラニン』や『チャコニン』が含まれるじゃがいもに含まれる食中毒の成分は、『ソラニン』や『チャコニン』と呼ばれます。『ソラニン』や『チャコニン』は天然毒の1つです。多くの場合、じゃがいもの芽や皮の部分に含まれていて、摂取すると吐き気や下痢、おう吐などの食中毒症状を引き起こします。ひどいときには脱力や意識障害などを引き起こす可能性もあるので、軽く見てはいけません。さらに、『ソラニン』や『チャコニン』はナス科の植物にも含まれていて、じゃがいものほかにはツルナスやイヌホウズキなどに含まれていることがわかっています。食用ではじゃがいもが一番身近な存在です。・天然毒とは天然毒は自然毒とも呼ばれ、植物や動物に含まれている、人間の体に害のある成分です。植物が持っている天然毒は、多くの場合種や発芽に含まれていて、新しい芽や種が動物に食べられないために存在します。天然毒を持つことで、大切な種や実、若芽などを天敵の動物や昆虫、鳥などから身を守っているのです。天然毒を持っている植物は、じゃがいものほかにはきのこや青梅などが挙げられ、毒の種類や強さはさまざまです。・じゃがいもの皮にも含まれる植物が身を守るための天然毒は、じゃがいもの芽のほか、皮にも含まれています。日に当たったじゃがいもや傷が付いたじゃがいもの皮が、緑色に変色する場合があります。正しく保管されていたじゃがいもに比べて、緑色に変色したじゃがいもには、多くの『ソラニン』や『チャコニン』が含まれていることがわかっています。じゃがいもの毒と言うと芽の部分だけと思う方もいるかと思いますが、実は皮の部分にも多くの天然毒が含まれていると知っておいてくださいね。・未熟なじゃがいもは実にも毒がある日に当たったじゃがいもや、芽が出てしまったじゃがいもに毒があるのは比較的周知されている知識かもしれません。ほかにも、意外な点では、未熟なじゃがいもにも天然毒が含まれている場合があるんですよ。家庭菜園などで育てられたじゃがいもの中には、発育が不良で未熟なじゃがいもが収穫されることもあります。未熟なじゃがいもは、緑色に変色していなくても『ソラニン』や『チャコニン』が多く含まれている可能性がわかっています。せっかく自分でお手入れして作ったじゃがいもですが、小さくて未熟なじゃがいもは食用を避ける方が賢明でしょう。・じゃがいもの芽は加熱しても食べられない加熱調理によって食中毒の成分が減るのではないかという見解もあるかと思います。しかし、残念ながらじゃがいもの天然毒『ソラニン』や『チャコニン』は加熱しても毒性が変化したり大きく減少したりする傾向は確認されていません。農林水産省のデータによると、じゃがいもを15分間ゆでても減少は見られず、150分ゆでても『ソラニン』や『チャコニン』の分解は確認されませんでした。また、250度で5分揚げても約6割の『ソラニン』や『チャコニン』が残っていて、安心できるといえないことが報告されています。大事なのは、『ソラニン』や『チャコニン』が含まれる皮や芽の部分をきちんと取り除くことです。■じゃがいもの芽を食べたらどうなる?食中毒の成分『ソラニン』や『チャコニン』が含まれるじゃがいもの芽を食べたら、体にはどのような変化が起こるのでしょう?摂取した量によって、体に現れる症状は異なってきます。食中毒の症状を把握しておけば、いざというときにも判断ができますね。しっかりと覚えて備えておきましょう。・軽症の場合の症状軽度の食中毒の場合、軽い腹痛や下痢、吐き気、めまい、頭痛などの体の不調を感じることが多いです。症状が出始めるのは、消化が始まった数時間後から消化が終わる12時間程度までです。摂取した量と体の大きさの関係によって、症状の出方や強さは異なってきます。子どもやお年寄りなど、特に体の弱い人には注意が必要です。・重症の場合の症状重症の食中毒になると、衰弱や眠気、脱力、意識障害などの体や命の危険に及ぶ症状が引き起こされる場合もあります。さらに大量の『ソラニン』や『チャコニン』を摂取した場合は、死亡に至ってしまう場合もあるので、注意が必要です。たかがじゃがいもの食中毒と思わずに、きちんと下処理して正しく調理することがとても大切ですね。・辛みや苦みを感じたら食べない『ソラニン』や『チャコニン』などの天然毒は、口にするとピリピリとした刺激や辛み、苦みを感じることが多いです。じゃがいもを調理して食べたときに、辛みや苦みなどの違和感や刺激があったたら『ソラニン』や『チャコニン』が含まれている可能性が高いので、食べるのはやめましょう。もったいないかもしれませんが、食中毒は恐ろしいです。少しだけなら大丈夫と思って食べて、体に不調が引き起こしては大変ですよ。自分や周りの人のためにも処分するようにしましょう。また、辛みや苦みは人によって敏感な人もいれば、鈍い人もいます。自分では気が付かなくても、食べた人の中にいつもと違う違和感がある人がいれば、全員が食べるのをやめる判断の基準になるでしょう。味覚はじゃがいもの毒を判断する重要な要素の1つになり得ます。・じゃがいもの芽を食べてしまったときの対処法じゃがいもの芽を食べてしまったときは、体の変化に注意して、異変を感じたら病院へ行って診察を受けましょう。腹痛や下痢、おう吐、吐き気、頭痛などが主な軽症の症状です。意識障害などの重傷な症状がある場合は、救急車を呼ぶなどの判断も必要です。程度に応じて適切な判断をしましょう。気を付けて調理していても、じゃがいもの芽を食べてしまったり、苦い皮の部分を食べてしまったりすることもあります。あらかじめ症状や対処法を知っていれば、いざというときも安心ですね。■じゃがいもの芽の取り方じゃがいもの芽の取り方には、いくつか注意したいポイントがあります。ポイントをおさえて処理すれば、安心しておいしくじゃがいもを食卓に出すことができますよ。難しくはないので、基本をおさえてきちんと下処理を行いましょう。・根元まで完全に取り除く毒があるのは発芽した茎や芽の部分のみ…と考えていたら間違いです!じゃがいもの天然毒は、芽の根元部分に特に多く含まれていますので、深くまで注意してください。芽を取り除く際には、根元のくぼみの周面まで完全に取り除くようにしましょう。深くくぼみになっていて、取り除きづらい場合は、周囲の皮ごと厚めに切ってしまうのも有効な方法です。芽の根元付近を重点的にきちんと除去すると、食中毒を防ぐことにつながりますよ。・出始めの芽も取る先述のとおり、本当に毒が多く含まれているのは、芽の先ではなく、根元と周囲の皮の部分です。芽が出始めているということは、じゃがいもの皮の表面付近で『ソラニン』や『チャコニン』などの食中毒成分が多くでき始めている状態になっています。小さくても芽が出始めていたら、きちんと除去して口に入らないように気を付けましょう。出始めの芽も、伸びた芽も同じように根元から完全に取り除くことが、食中毒の予防には重要です。・皮を厚くむく『ソラニン』や『チャコニン』などのじゃがいもの食中毒成分は、ほとんどが皮の付近に集まっていると考えられています。ですから、食中毒を防ぐためには皮をきちんと処理して調理しましょう。皮が緑色っぽく変色していたら、いつもに増して厚めに皮をむくことをおすすめします。緑色の色が残らないように、きちんと皮を処理しましょう。厚めに皮をむけば、出始めの小さな芽やくぼみもきれいに除去できます。しかし、あまりに緑色が強く、スーパーなどで見かけるじゃがいもと異なるようだったら、食べるのは諦めてまるごと処分する判断も必要でしょう。・実の青い部分も取り除くじゃがいもには青い部分も見られることがあります。品種によっても異なりますが、新鮮で管理状態の良好なじゃがいもは、クリーム色の表面をしていることが多いです。男爵やメークイーンなどの品種なのに、青や緑と言った通常スーパーや八百屋さんでは見かけない色味の部分は、食中毒を引き起こしかねません。完全に除去して、安全な部分だけを食べるようにしましょう。見た目の違いを1つの判断基準にするのは、簡単で効果的な方法ですよ。・水で浸け置きするじゃがいもにはアクがあり、苦みやえぐみの原因です。アクを丁寧に取ることで、余分な雑味やえぐみが取り去れるので、じゃがいもの食中毒成分による苦みや刺激と区別がつきやすくなりますよ。食中毒の成分を取り去ることはできませんが、補助的な意味合いで食中毒の予防につながります。アクの取り方は、切ったじゃがいもを数分間水に浸け置きするだけです。簡単で時間も掛からないので、手軽に取り入れられますね。お料理もおいしく仕上がったり、煮崩れを防いでくれたりするので、進んで取り入れたい下処理です。・『芽かき』をする『芽かき』とは、家庭菜園でじゃがいもを作る過程での作業です。『芽かき』をすることで、じゃがいもの芽の数を減らして、1粒あたりのじゃがいもの実をを大きくできます。『芽かき』をしっかり行えば、生育が不十分なじゃがいもが作られないようになり、食中毒の原因を避けることができるんですね。『芽かき』やり方は簡単です。畑のじゃがいもが10cm程の大きさに育ったら、太くて元気そうな茎を2~4本残して、あとはかき取ります。元気な芽が傷つかないように根元を、外側に向かって丁寧に引き抜きましょう。1本あたりに栄養が十分に供給され、大きく充実したじゃがいもが期待できます。■じゃがいもの芽の致死量とは?じゃがいもの芽には自然毒があるとわかりました。実は、ひどい場合、じゃがいもの自然毒で命を落とすこともあります。致死量程のじゃがいもの芽の毒は、どれくらいの量なのか参考にしてみてください。体重との関係が大きいので、体格や年齢によって大きく変わってくるので注意が必要です。・体重1kgあたりの致死量じゃがいもの自然毒の『ソラニン』や『チャコニン』は、体重1kgあたりどのくらい摂取したかによって致死量が決まります。具体的には体重1kgあたり5g前後で致死量に至ると考えられているので、体重50kgの大人なら250g前後、体重20kgの子どもの場合は100g前後が致死量です。体格に違いによって致死量は変化するので、大人と子どもでは大きく異なってきますね。じゃがいもは子どもが大好きな食材なので、特に注意が必要でしょう。・芽にはどのくらいの毒がある?じゃがいもの芽には『ソラニン』や『チャコニン』などの天然毒が含まれていること、そして加熱によってその量は減らないことがわかりました。では、芽にはどのくらいの量の天然毒が含まれているのでしょう。緑色に変色したじゃがいもの皮には、10gあたり10mgの天然毒が含まれていると言われています。じゃがいも1個300gのうち、30gが皮で緑色に変色していたとすると、大体30mgの毒が含まれていると考えて良いのではないでしょうか。1個食べたからと言って、命の危険に直結するとは言い切れませんが、腹痛や吐き気などの食中毒症状を発症しかねない量であると推測できます。特に体の小さな子どもや、体力の弱いお年寄りなどは注意が必要ですね。■じゃがいもの調理により発生する毒じゃがいも自体が持っている天然毒『ソラニン』や『チャコニン』のほかに、実は調理によって発生する毒も存在するのはご存じですか?じゃがいもなどの炭水化物を多く含む食品を加熱調理する際に発生するので、調理方法の選択が重要です。・『アクリルアミド』が発生する『アクリルアミド』は、ジャガイモやサツマイモを調理した食品、穀物を加工したクッキーやビスケットなどに含まれる成分です。炭水化物を高温で調理することによって、アミノ酸と糖類が化学反応を起こして発生するとされています。高温調理の温度の目安は120度程度ですので、揚げ物などが想定されますね。じゃがいもを高温で揚げたポテトチップス、大学芋、フライドポテトなどには『アクリルアミド』が比較的多く含まれていると考えられます。・アクリルアミドによる症状『アクリルアミド』は接着剤や塗料などにも使われている化学物質です。多量に摂取すると、神経に悪影響を与えるほか、発がん性も指摘されています。現時点では、食品に由来した『アクリルアミド』の健康被害は報告されていませんが、多量に摂取した場合は神経組織などに悪影響を及ぼしかねないとされており、注意が必要です。・煮たり蒸したりすると発生しにくい120度以上の高温調理によって、アミノ酸と糖類が化学反応して発生する『アクリルアミド』。『アクリルアミド』を発生させないためには、高温になる揚げ物を避けて、煮たり蒸したりして調理することがおすすめです。ふかし芋やじゃがいもの煮物は、ホクホクとしてしっとりとした食感でとてもおいしいですよね。油を多く使わないことで、カロリーもおさえられて健康的でもあります。『アクリルアミド』はコーヒーやトーストの焦げた部分にも含まれており、すべてを排除するほど神経質にならなくてもよい成分ですが、毎日の食生活で少しずつ気を付けることも大切かもしれませんね。■家庭でじゃがいもを栽培するときの注意点『ソラニン』や『チャコニン』を発生させないためにも、家庭でじゃがいもを栽培するときにはいくつか注意したいポイントがあります。じゃがいもの栽培中から収穫時まで、ちょっとした気遣いで食中毒を予防できますよ。おうちでじゃがいもを栽培している人や、挑戦したみたい人はぜひチェックしてくださいね。・種芋を植える間隔まず、注意したいのが、発育が不十分で未熟なじゃがいもに多く含まれる『ソラニン』と『チャコニン』です。十分に大きく育って、充実したじゃがいもを育てることが食中毒の予防につながりますね。そのため、種芋を植える間隔は、30cm間隔が目安です。近すぎると日当たりが悪くなったり、根が十分に発育しなかったりして、大きなじゃがいもができづらくなります。種芋がいっぱいあると、ついつい間隔をつめて植えたくなりますが、おいしいじゃがいものためにちょっと我慢して十分な間隔を取ってあげましょう。・じゃがいもに光を当てないじゃがいもは光に当たると、害虫や鳥、動物などから身を守るために『ソラニン』や『チャコニン』を皮の付近に生成します。ですから家庭菜園でじゃがいもを栽培するときには、育っているじゃがいもに光が当たらないようにしてあげることが大切です。芽かきが終わった段階で、軽く土寄せしてじゃがいもが土から顔を出さないようにしてあげましょう。さらに、土寄せをすると水はけも良くなって、じゃがいもに適した環境をつくってあげられますよ。・熟してから収穫するじゃがいもを収穫する際には、きちんと熟すまで待って、適したタイミングで収穫しましょう。収穫時期が早すぎると、未熟なじゃがいもが多くなって、食中毒の原因になりかねませんよ。じゃがいもの収穫の目安は、7~8割の葉が黄色く枯れてきた段階です。春に植えたじゃがいもなら、一般的には6月中旬ごろが収穫の目安です。地上部の葉の様子をきちんと観察して、ベストなタイミングでおいしいじゃがいもを収穫しましょう。・傷つけないように収穫し保管傷が付くと、じゃがいもはストレスを感じて『ソラニン』や『チャコニン』を生成します。収穫の際はじゃがいもを傷つけないように慎重に取り扱いましょう。コツは、根元からちょっと離れた場所にスコップを入れること。周りの土ごと持ち上げるイメージで掘り起こして、土の中からじゃがいもを取り出しましょう。茎からつながっているじゃがいものほかに、土の中にも残っている場合があるのでしっかり探してあげてくださいね。■じゃがいもの保管方法よく熟したじゃがいもや新鮮なじゃがいもを手に入れたら、正しく保管しておいしさを長持ちさせましょう。難しいポイントや、こまめなお手入れなどは要りません。おうちのなかでじゃがいもが快適に過ごせる場所を探してあげてくださいね。・暗いところを選ぶ光が当たると『ソラニン』や『チャコニン』を生成するというじゃがいもの特性があるので、できるだけ日の当たらない暗い所を選ぶのが重要です。窓辺や棚の上などの、日差しの当たる場所や明るい場所は避けて、暗くて日の当たらない棚や箱の中で保管しましょう。家の中だと台所の棚や引き出し、冷蔵庫、玄関、裏口などが日に当たりにくいかもしれません。袋に入れたり、ふた付きの段ボールなどに入れると良いでしょう。・よく乾燥させる湿気はカビの繁殖を招いたり、腐敗を引き起こしたりしかねないので、じゃがいもの敵です。じゃがいもを保管するときは、よく乾燥させましょう。土が付いている場合は、取り払って保管するのがおすすめです。家庭菜園などで収穫する場合は、よく晴れた日を選ぶのが重要です。土から掘り起こしたら、2時間程畑で乾燥させます。そのあと1週間程度雨の当たらない場所で陰干ししてさらに乾燥させましょう。水洗いすると保存性が落ちてしまうので、洗うのは調理する前にして、保管は土付きで行う方がおすすめです。・夏場は冷蔵庫へ気温が上がるとジャガイモも傷みやすく、かつ発芽もしやすくなります。常温保存で大丈夫と言われているじゃがいもですが、涼しい場所が保管には適しているのは、ほかの野菜と変わりません。夏場で室内も25℃以上になるような場合は、冷蔵庫で保管するのが良いでしょう。冷蔵庫で保管する際は、野菜庫を使うのがおすすめです。調味料や加工食品などを入れる冷蔵スペースよりも、若干温度設定が高めになっていて、お野菜に適した環境になっています。乾燥を避けるために新聞紙などに包んで、ビニール袋に入れて保管しましょう。・早めに食べ切る事が重要長期保存が可能なじゃがいもですが、家庭での保管や管理には限界があります。食中毒を防ぐためにも早めに食べきることが重要です。新鮮なじゃがいもを入手したら、正しい保管方法をして、新鮮なうちにおいしく食べきるように心掛けましょう。早めに食べきるれば、保管中の変色や劣化、『ソラニン』や『チャコニン』などの食中毒成分の増加を防ぐことにもつながりますよ。・古いじゃがいもは種芋に気を付けて保管していても芽が出てしまったり、保管しているのを忘れて古くなってしまったりしたじゃがいもを見つけるときもあります。無理して食べて食中毒になってしまったら大変ですが、そのまま捨てるのももったいない。そんなときには、種芋として新しい役割を与えてあげるのはどうでしょう。芽が出た季節がじゃがいもの植え付けの季節なら、家庭菜園のレパートリーに加わりますよ。病害虫などの心配があるので、市民農園など共有する畑での使用はおすすめできませんが、家庭菜園やプランターなどで栽培するなら、問題は少なくて済むでしょう。■じゃがいもの芽はきちんと取り除いて!じゃがいもにはちょっと気を付けたい危険な成分が含まれることもある、と理解していただけたでしょうか?思いがけず食中毒に合わないために、危険な芽や皮はきちんと取り除いて下処理をすることが、とっても大切ですよ。また正しく保管すれば、食中毒のリスクを減らすこともできるので、参考にしてくださいね。正しい保管と適切な下処理で、安全なおいしいじゃがいも料理を楽しんでくださいね。《参考》・ 農林水産省「食品中の天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関する情報」
2021年02月26日もやしは安くて、使い勝手の良い野菜ですよね。もやし独特のしゃきしゃきした食感があり、低カロリーなのでダイエットにも役立つ食材です。唯一の欠点と言えば、保存期間が短く痛みやすい点でしょう。しかし、もやしを毎回買うのは手間ですし、できるだけ長く新鮮なまま保存したいですよね。そこで今回は、もやしのしゃきしゃきした食感を保ちながら、新鮮なまま長期間保存する方法をご紹介します。もやしの選び方や、覚えておきたい豆知識についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。■もやしは傷みやすい食材大前提として、もやしは傷みやすい食材です。もやしを保存しておける期間は特に短く、すぐに劣化をしてしまいます。水っぽくなり、腐らせてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでは、もやしの賞味期限と、なぜそこまで傷みやすいのか、その原因について見ていきましょう。・賞味期限もやしの賞味期限は、長くても2〜3日と驚くほど短いです。実際に、スーパーで売られているもやしの賞味期限も、購入した翌日か翌々日とされている場合がほとんどですよね。中には、賞味期限が当日に設定されている場合もあります。まだ賞味期限は過ぎていないのに食感が悪い…というような経験もあるかもしれません。そのくらい、もやしは劣化が早い食材なんですね。では、なぜもやしの賞味期限はそこまで早く、すぐに劣化をしてしまうのでしょうか。続いては、その原因を見ていきましょう。・傷みやすい原因もやしが傷みやすいのは、まだ完璧に成長しきっていないからです。キャベツや人参などもやし以外の野菜は、実が成熟した段階で収穫されますよね。しかし、もやしの場合は、まだ成熟していない成長段階の発芽を収穫しているため、温度変化や細菌など外部からの影響に弱いのです。また、もやしが傷みやすい原因は、その栽培環境にもあります。もやし以外の野菜であれば、細菌が繁殖しないように薬を使っての殺菌作業を行いますが、もやしにはその殺菌作業ができません。もやしにあまりに強い殺菌をしてしまうと、成長が止まってしまうためです。もやしは傷みやすい食材だとある程度は割り切り、できるだけ早く消費する意識を持ちましょう。 ■もやしの保存方法【冷蔵】もやしは基本的に冷蔵庫で保存するようにしましょう。もやしを保存するとき大切なのは、できるだけ低い温度で、もやしの呼吸を抑えることです。ここでは、もやしを冷蔵保存する際のポイントや、冷蔵保存できる期間についてお伝えします。・袋に穴をあけてから保存するもやしを袋のまま保存する場合は、数カ所小さい穴を開けるようにしましょう。もやしをそのまま保存しておいたら、袋がパンパンに膨らんでしまった経験があるのではないでしょうか。それは、市販で売られているもやしのほとんどは生きたままの状態なので、絶えず呼吸をしているからです。もやしが呼吸を繰り返すことで、袋の中がパンパンに膨れ上がり水が溜まってしまうため、小さい穴を開けて保存してみてくださいね。・一度湯通ししてから保存するもやしを袋から出して保存する場合は、一度湯通しをしてから保存することをオススメします。上述した通り、もやしを育成する環境では、十分な殺菌ができません。そのため、スーパーで売られているもやしには、細菌が付着している可能性があるのです。細菌が付着した状態で保存をすれば、どんどん繁殖してしまいますよね。一度湯通しをすれば、ほとんどの細菌が死滅し、もやしの鮮度が落ちる速度を抑えることができますよ。・水を注いだ容器に入れて保存するもやしを湯通しする時間がない!というときは、もやしを水に漬けたまま冷蔵保存する方法もあります。もやしが全部漬かるくらいの水を入れて、冷蔵庫に入れておきましょう。もやしを漬けている水は、2日に1回程度を目安に入れ替えるようにしてくださいね。ちなみに、もやしを水に漬けて保存する場合は、ビタミンCなど水溶性の栄養が流れ出る可能性があります。栄養が流れ出る点はデメリットですが、もやしを水に漬けておくだけで、しゃきしゃきした食感を1週間程度は保つことができますよ。・もやしの冷蔵保存期間の目安もやしを冷蔵庫で保存する際は、その保存方法によって保存期間が異なります。袋のままの場合・・・1〜3日袋に穴を開けた場合・・・1〜3日湯通しした場合・・・1〜3日水に浸した場合・・・5〜7日保存できる期間は、基本的に1〜3日以内が目安です。水に浸した場合が一番長い間保存できるので、少し手間はかかりますが、一度試してみてくださいね。■もやしの保存方法【冷凍】もやしは冷蔵保存が基本ですが、もっと長い間保存をしたい場合は、冷凍庫での保存も可能です。冷蔵庫での保存は最長で1週間程度ですが、冷凍保存であれば1ヶ月持たせることもできます。ここでは、もやしを冷凍保存するときの正しいやり方や、冷凍保存をするデメリットについて見ていきましょう。・袋のまま冷凍するもやしを冷凍保存する1つ目の方法は、買ってきた袋のまま保存することです。買い物から帰ってそのまま冷凍庫に入れるだけなので、すごく簡単ですよね。袋のまま冷凍したもやしを使用する際は、解凍をせず冷凍のまま使うようにしましょう。もやしをたくさん買ったけど、使いきれず余ってしまった…というときは、冷蔵保存ではなく、袋のまま冷凍庫で保存することをオススメします。・茹でてから冷凍するもやしを一度サッと茹でてから、保存袋に入れて冷凍する方法もあります。ある程度火を通してあるので、料理につかうときの調理時間を短縮できますよ。もやしを茹でてから冷凍する際は、以下のような手順で保存しましょう。もやしをサッと茹でるキッチンペーパーで水気を拭き取る保存袋に入れて密閉する冷凍庫の中に入れる水気がついたままだと、その水分が固まってしまい使いにくくなってしまいます。少し手間はかかりますが、しっかりと水気を拭き取るようにしてくださいね。・もやしの冷凍保存期間の目安もやしを冷凍保存する場合は、2週間~1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。冷蔵保存よりは長期間保存できますが、それでも1ヶ月程度が限界です。冷凍をしても徐々に鮮度は落ちてしまうため、できるだけ早く使用するようにしてくださいね。・冷凍もやしの解凍方法冷凍したもやしを調理に使用するときは、実は、解凍する必要がありません。冷凍された状態のまま加熱調理をすれば、もやしをおいしく食べることができますよ。もし1袋の半分だけ使いたい場合は、袋の上から軽く揉み込めば、もやしがバラバラになり必要な量だけ取り出すことも可能です。また、一度解凍されたもやしを、もう一度冷凍庫に入れるのは控えましょう。激しい温度変化により、傷む原因になります。解凍したもやしは、できるだけ早く使い切るようにしてくださいね。・シャキシャキとした食感は損なわれるもやしは冷凍庫でも保存ができ、解凍をする必要もないため、とても便利ですよね。しかし、もやしを冷凍してしまうと、しゃきしゃきした食感が失われるというデメリットがあります。とはいえ、しゃきしゃきした食感が失われるといっても、炒めものや汁物に使用する分にはまったく問題ありません。「もやしを1週間以上使う予定がない…」「もやしをたくさん買いすぎた…」という場合は、冷蔵保存ではなく、冷凍庫に入れて保存をしてみてくださいね。■新鮮なもやしの選び方もやしは、スーパーではよく山積みで売られていますよね。もやしを袋の外から見ても、一見何も変わらないような気もしますが、実は、新鮮なもやしを選ぶためのちょっとしたコツがあるのです。ここでは、新鮮なもやしを選ぶためのコツやポイントについて解説します。・色白でハリがあるまず最初に意識して頂きたいのは、もやしの色とハリ感です。もやしの色ができるだけ真っ白のもの水分が出ていなくてハリがあるもの以上2つの要素を満たすもやしがないか探してみましょう。特に、袋の中に水分が溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。もやしを購入する際は、色が白くて、水分が出ていないかを確認してみてくださいね。・パリッとした固い感触もやしの鮮度を見極めるコツは、袋を持ったときの手触り感にもあります。具体的にいえば、もやしの袋を持ったときに、パリッとした固い感じがすれば、新鮮な証拠です。逆に、もやしから水分が出てしまっていると、袋を持ったときに柔らかくなっています。もやしは、できるだけ真っ白で、持ったときに固い感触がするものを選ぶようにしましょう。■もやしの豆知識・生で食べられる?もやしは生で食べられるのか?気になったことがあるのではないでしょうか。結論をいうと、もやしを生で食べるのはオススメできません。というのも、もやしは加熱調理を前提に加工・生産されているためです。それに、もやしを生で食べようとすると、独特の青臭さがあり、おいしく食べることはできません。もやしは2、3分茹でるだけでも火が入りますし、加熱をして食べるようにしてくださいね。・調理する前に洗うべき?もやしは、基本的に水洗いが不要の野菜です。もやしが袋に詰められる際は、清浄な水でしっかりと洗浄されており、衛生管理が徹底されています。しかし、水洗いを絶対にしてはいけないわけではありません。もやしの保存状況によっては、もやし独特の青臭さが強くなっている場合があるため、そのときはサッと水洗いをするようにしましょう。・もやしの種類もやしには大きく分けて3種類があります。「緑豆もやし」「ブラックマッペ」「大豆もやし」です。それぞれの特徴を以下にまとめました。緑豆もやし・・・やや太めの見た目で、クセのない味ブラックマッペ・・・細いのが特徴。しっかりした食感がある大豆もやし・・・豆が付いたまま食べられる。独特の味と食感もやしと一言にいっても、色々な種類がありますね。どのもやしもスーパーで購入することができるので、それぞれを食べ比べてみてはいかがでしょうか。■保存したもやしを使うおすすめレシピ・ナムルナムルは、もやしを使った定番の料理ですよね。時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1/4袋ニンジン3cm・顆粒チキンスープの素少々・ニンニク(すりおろし)少々・しょうゆ小さじ1/2・ゴマ油小さじ1/2・白ゴマ少々作り方手順1:モヤシは水につけてパリッとさせ、ニンジンは皮をむいて縦細切りにし、モヤシと合わせてザルに上げ、水気をきる手順2:分量外の塩少々を入れた熱湯でモヤシ、ニンジンをサッとゆでて水に取り、粗熱が取れたら水気をしっかり絞る手順3:(2)に<調味料>の材料をすべて加えて混ぜ合わせ、器に盛る・中華サラダ材料(2人分)モヤシ1/2袋ちくわ1本貝われ菜10g・しょうゆ小さじ2・酢小さじ1・砂糖小さじ1・ゴマ油小さじ1・白ゴマ少々下準備モヤシはできれば根を取り、水につけた後、ザルにあけて水気をきる。ちくわは輪切りにする。貝われ菜は根を切り洗い、水気をきる。鍋にモヤシと、モヤシが被るくらいの水を入れ、火にかける。沸騰したらザルにあけ、流水で冷ます。冷えたらしっかり絞る。作り方手順1:<中華ドレッシング>の材料を混ぜる手順2:(1)にモヤシ、ちくわ、貝われ菜を加え、和える。器に盛る・スープもやしは、スープに入れても美味しいですよね。今回は、ピリッとした辛さのうま辛い味噌スープをご紹介します。材料(2人分)モヤシ1/2袋ベーコン1枚だし汁400ml・酒大さじ1・みりん小さじ1.5・塩少々・薄口しょうゆ小さじ1.5ネギ(刻み)大さじ2下準備モヤシはたっぷりの水につけ、パリッとしたら水気をきり、ザク切りにする。ベーコンは細切りにする。作り方手順1:鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮たったらモヤシとベーコンを入れ、2~3分煮る手順2:<調味料>の材料を加えて混ぜ、器に注いで刻みネギを散らす・ニラもやしのきんぴらもやし料理といえば、ニラもやしは外せませんよね。材料を切って炒めるだけなので、調理をする時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1袋ニラ1/2束ショウガ2片サラダ油大さじ2しょうゆ大さじ3一味唐辛子適量作り方手順1:モヤシは洗って水気をよくきっておく。ニラは長さ3cmに切る。ショウガは皮をむいてせん切りにする手順2:フライパンにサラダ油をひいてショウガを炒め、強火にしてモヤシを加えサッと炒め、ニラも加える手順3:最後にしょうゆを鍋肌から加え、お好みで一味唐辛子を加えてザッと混ぜ、器に盛る■もやしを適切に保存しておいしく食べよう!もやしは、1年を通して安く、使い勝手も良い便利な野菜ですよね。保存期間が短い点はデメリットですが、水に浸すなど工夫をすれば、1週間はしゃきしゃきの状態を維持することができます。冷蔵だけでなく冷凍保存も可能なので、適切に保存をして、もやしのおいしさを存分に味わいましょう!《参考》・ もやし生産者協会「もやしの栄養」
2021年02月26日貝の中でも、ホタテの刺身は高級感がありますよね。ですが、貝類は大体賞味期限が短いので、刺身で食べられるのはせいぜい翌日までと言われています。私達がスーパーで見かけるホタテは、多くの場合、殻がなく、貝柱のみが入ったパックでしょう。鮮度を保てるかどうか、不安ですよね。では、買ってきたホタテをおいしいまま保存するには、どのように下処理するのがベストなのでしょうか。この記事では、ホタテの下処理、保存方法をご紹介します。■ホタテを冷蔵保存する方法ホタテを冷蔵でまとめ買いする人は少ないでしょう。そもそも、スーパーで売っているようなホタテは少量であることが多いので、その日の内に食べきってしまうケースがほとんど。それでも1パックに入っている量が多くて、食べきれないという場合の保存方法をご紹介します。刺身用ホタテが刺身のまま食べられるのは、せいぜい2日程度と言われています。それ以降でも食べることはできますが、一度火を通す食べ方をするのがベターです。正しく保存したとしても、このラインは変わりませんので、自分の胃を過信しないようにしましょう。・ラップで包んで保存袋へまずは、ホタテについている余分な水分を拭き取りましょう。特に、冷凍から解凍したホタテはドリップがよく出るので、クッキングペーパーでくるんで水分としっかり吸収させましょう。水分を拭き取ったら、ラップで隙間ができないようぴっちりと包みます。ホタテが複数あるときは、一列に並べてくるむのがおすすめ。ラップで包んだら、ナイロンなどの食品用保存袋に入れておきましょう。少し面倒かもしれませんが、これをするだけで、ホタテの持ち具合が全然変わってきます。できるなら、ラップは毎日かえてあげるのがベストです。・パーシャル室が最適ホタテを冷蔵するなら、温度の低いパーシャル室がベスト。パーシャル室は、室内温度が約マイナス3度とかなり低いので、肉類や海鮮類を保存する場所として重宝します。パーシャル室なら、食材が「少しだけ凍った状態」で保存されるので、通常冷蔵よりも長持ちできます。パーシャル質での冷蔵なら、大体1週間程度保存することが可能になります。もちろん、ホタテの状態にもよるので、早めに使い切るに越したことはありません。すぐに調理はしないけれど、長期保存するつもりもないというのであればパーシャル室に保存しておきましょう。・冷蔵保存可能な期間ホタテの冷蔵保存は、通常冷蔵なら2日程度、パーシャル室なら1週間程度を目安にしましょう。しかしこれはスーパーでパックで売っているホタテ貝柱の話ですので、殻付きホタテだとまた話が変わってきます。もし、通販やもらいもので、殻付きのフレッシュなホタテがある場合は、その日の内に食べきってしまいましょう。貝ヒモや肝が付いた殻付きのホタテは、殺菌処理がなされていませんので、とても傷みやすいのです。■ホタテを冷凍保存する方法ホタテをすぐに食べる予定がないのであれば、冷凍保存しておきましょう。ここでは、ホタテの冷凍保存方法をご紹介します。ホタテは冷凍しても状態が変わりにくく、冷凍に向いている食品です。一回の買い物である程度買いだめしておきたいという方は、冷凍を上手く活用するのが大切です。食べきれないホタテや、旅行や出張などでしばらく料理をする機会がない場合も、冷凍するのがおすすめです。しかし、冷凍焼けや冷凍庫臭がつくリスクが高まるので、大体2〜3週間の間に食べきってしまうのがよいですよ。・生でもボイルホタテでもOK冷凍するホタテは、フレッシュだけでなく、ボイルホタテでもOK。肉や魚だと、冷凍は生の状態が好ましいですが、ホタテならその点を心配する必要はありません。ただ、ボイルホタテは身が崩れやすいので、冷凍、解凍の際は注意が必要です。・ヒモや卵も冷凍保存可能殻付きのホタテや、ベビーホタテには貝ヒモや卵、肝類が付いています。もちろんそれらも冷凍保存が可能。そのようなホタテを冷凍する場合は、部位毎に分けて冷凍するのがおすすめです。殻付きホタテの貝ヒモは、砂が噛んでいたり、汚れがついていることがあります。一度塩もみして汚れを洗い流してから保存するようにしましょう。・ラップで包んで小分けに保存袋へ少し面倒かもしれませんが、ホタテは一個ずつ小分けにして冷凍するのがおすすめです。小分けにしておけば、解凍する際に、必要な数だけ解凍ができますし、解凍にかかる時間も短縮できます。あとあとに面倒を残さないのが、毎日の料理をスムーズにするコツです。最初は手間に感じるかもしれませんが、小分けにしておけばあとが楽ですよね。小分けしたものは保存袋に入れてまとめておきましょう。・ベビーホタテはまとめて保存袋へスーパーでよく売っているベビーホタテは、小分けにするより、まとめて冷凍する方法がおすすめ。バットに並べてラップをして冷凍します。そのあと、バットから外してジップロックなどの密封できる袋に入れて保存しておきましょう。・真空状態にして急速冷凍より鮮度がいい状態で保存したいのであれば、真空して冷凍するのがおすすめです。「一般家庭で真空保存なんてできるわけない」と思われるかもしれませんが、実はできるのです。やり方はとても簡単。ホタテを袋に入れる底の深いボウルに、たっぷりの水を入れる袋の口を上にして、水が入らないように袋を水の中に入れる袋の空気が自然と上に抜けていくので、抜けきったら水の中で袋を結ぶこうすることで、誰でも簡単に真空状態を作ることができます。真空冷凍は、食材の痛みを最低限に抑えて、鮮度を保つことができるので、料理好きな方にはとてもおすすめです。・冷凍保存可能な期間冷凍のホタテを保存できる期間は、大体2〜3週間が目安です。それ以上でも保存は可能ですが、冷凍焼けしたり、冷凍庫臭がホタテに染み付いてしまう可能性があります。しかし、真空冷凍ならもっと長持ちさせることが可能です。冷凍焼けも、冷凍臭がつく心配がないため、更なる長期保存が可能なのです。実際、一流レストランでは、生鮮食品の冷凍保存に真空冷凍を採用しているところが多いです。それくらい、真空冷凍は便利なのです。■冷凍保存したホタテの解凍方法一度冷凍したホタテを解凍したとき、すごい量のドリップがでたという経験はありませんか?ドリップが大量にでるような解凍方法は、味が劣化しやすいのであまりおすすめではありません。しかし安心してください。ホタテの解凍にも、誰でも簡単によい状態で解凍する方法があります。今回は、じっくりと解凍する方法と、手早く解凍する方法の2通りをご紹介します。・冷蔵庫で解凍一番ベストな解凍方法は、冷蔵庫で自然解凍することです。冷凍食品は、ゆっくりと解凍してあげることで、ドリップを少なく、よい状態で解凍できます。早く解凍したいからと、室内に置いて解凍していませんか?それでも悪いというわけではありませんが、おいしく安全に食べるなら冷蔵解凍がおすすめです。冷蔵庫での解凍にかかる時間は、ホタテのサイズにもよりますが、大体1日程度見ておけばよいでしょう。特に、刺身で食べるホタテなら、冷蔵解凍の方が安全性が高いです。・早く解凍したいなら流水解凍「解凍を忘れてしまった、どうしよう?」そんなときは流水解凍がおすすめ。水にさらす分、冷蔵解凍よりも味は落ちますが、解凍スピードはこちらの方が圧倒的に早いです。しかし、夏場の水温が高い季節は、雑菌が繁殖しやすくなってしまい、鮮度が落ちてしまいます。水温が高い場合は、氷水を作って、その中に入れて解凍する方が安全です。流水解凍したあとのホタテは、しっかりと水分を拭き取ってあげましょう。また、加熱処理する料理に使う場合でも流水解凍はおすすめ。炒め物や天ぷらにするなら、少し味が落ちてもさほど気になる程ではありません。・すぐ加熱するなら半解凍でOK加熱調理するホタテなら、完全に解凍する必要はありません。半解凍くらいで調理してしまってもちゃんと火が通るのです。また、半解凍くらいの方がカットしやすいという利点もあります。鮮度のよいホタテなら半解凍で、少しレアに火を通した方がおいしくなる料理もあります。天ぷらなどの揚げ物は、中が程よくレアな方が甘みが増しておいしいですよ。■保存したホタテの食べ方もうさすがに刺身で食べるのは怖いな、という微妙な状態のホタテは、加熱調理して食べましょう。それでも刺身で食べたいのであれば、覚悟が必要ですし、おすすめはしません。ホタテは加熱してもおいしい食材ですので、鮮度が落ちてきたら、炒め物や揚げ物にするのが一番です。・シンプルにソテーするまだそれほど傷んでいないなら、シンプルにソテーするのがおすすめです。素材の味をそのまま楽しみましょう。ソテーなら、バターを使うのが一般的ですね。ホタテは、そのままでも甘みのある味わいなので、塩胡椒とバターだけでも十分おいしくなります。・野菜と炒める野菜と一緒に炒めるのもおすすめです。中華料理では、ホタテと野菜の炒め物はポピュラーなメニューで、味付けのバリエーションも豊富。シンプルな塩味、オイスターソース、黒胡椒など、自分の好みの味付けで楽しみましょう。・ベビーホタテはピラフや焼きそばの具にベビーホタテはよい出汁がでるので、ピラフや焼きそばの具材にうってつけです。ヒモ付きのまま料理に使っていきましょう。通常の大きさのホタテだと、具材に使うとかたちが崩れてしまいます。しかし、ベビーホタテなら崩れる心配がない大きさなので、料理に具材でも問題なく使えます。■殻付きホタテを保存するには?中には、殻付きホタテを購入したという方や、殻付きホタテをもらったという方もいることでしょう。殻付きホタテの保存は、パックのホタテと要領が少し違ってきます。ここでは、殻付きホタテの保存方法についてご紹介します。・殻付きホタテはそのまま冷蔵OK殻付きのホタテをその日の内に食べきってしまうつもりなら、そのまま殻付きで冷蔵保存しておいて問題ありません。濡れたペーパータオルで表面を覆って、乾燥を防いでおくようにしましょう。殻付きのまま置いておくだけのスペースが冷蔵庫にない場合は、殻から外してしまっても大丈夫です。しかし、そのままでは雑菌が多いので、必ず殺菌処理を行うようにしましょう。下処理方法は後程ご紹介します。・貝殻から貝柱を外す殻からホタテを外すときは通常、専用のナイフを使います。しかし、ホタテ用ナイフを持っているような家庭なんてそうそうありません。そんなときはバターナイフで代用できます。ちなみに、包丁やペティナイフなどの切れ味のよいナイフだと貝柱を傷つけてしまう恐れがあるのであまりおすすめではありません。殻のすきまからナイフをいれて、殻に沿って、貝柱を引っぺがす要領でぐりぐり動かすのがキレイに外すコツです。バターナイフなら切れ味もないので、貝柱を傷つける心配もありません。・洗って塩水にくぐらせる殻から外したら、軽く水洗いして、海水くらいの塩分の塩水にくぐらせましょう。殻付きのホタテは生きていたときのままの状態と変わりません。ただ、雑菌が表面についているので、かならず水洗いしましょう。特に、貝ヒモには汚れがたまっているので、水洗いは念入りに。水洗いしたあと、塩水にくぐらせることで、海臭さを取り除くことができます。このような下処理のことを「塩水処理」と呼びます。臭みの強い魚や、ブヨブヨした魚の切り身などの下処理をする際に用いられる方法ですね。死んだ貝類は、鮮度がよくても特有の臭いを発します。ホタテの場合も例外ではないので、一度塩水処理しておくようにしましょう。・水気を拭き取る塩水処理したあとは、水気をしっかり拭き取りましょう。特に、食べるのが次の日以降になる場合は水気が残っていないことが大切です。というのも、水気は雑菌が繁殖する一番の原因になります。クッキングペーパーなどの吸水性の高い用紙を使って、しっかりと水気を取り除きましょう。食材が腐る要因は「空気」と「水分」です。できるだけ長持ちさせるのであれば、水気はしっかり取り除いて、密封して保存するのが鉄則です。・貝殻ごとゆでると貝柱が外れるホタテを殻から外す方法には「茹でる」という手段もあります。実際には茹でるというより「霜降り」という方が近いでしょう。では殻付きホタテの茹で方をご紹介します。殻がしっかり浸かるくらいのお湯と、冷ますための氷水を用意する。沸騰したお湯の火を止め、ホタテを入れる。殻が開いたらホタテを取り出し、すぐに氷水に入れるホタテが完全に冷めたら、殻から身を外す(上手くいけば指でもぽろっととれます)以上がホタテを茹でて殻から外す方法です。ナイフを使った方法が苦手という方は、こちらの方法を試してはいかがでしょうか?■活ホタテが届いたらもし、最高の活ホタテが手に入ったなら、しっかり下処理をして、ベストな状態でおいしく食べたいと思うことでしょう。活のホタテは、身がしまっていて噛むごとに甘みがあふれ出す最高のホタテです。しかし、一般家庭では、活けの海鮮を下処理する機会なんて滅多にありません。どうしたらいいか分からなくなって困ってしまうかも。ここでは、活ホタテが手に入ったときの適切な下処理方法をご紹介します。活の魚と違い、ホタテは暴れたり逃げたりしません。手順も簡単で誰にでもできるので、適切に下処理していきましょう。・発泡スチロールごと涼しい場所にホタテが入った発泡スチロールは捨ててはいけません。せっかくなので、この発泡スチロールをそのまま使ってしまいましょう。ホタテは水温が低い所を好むので、家の中で一番涼しい場所に置いておきましょう。春、夏、秋なら、冷蔵庫内に置いておくか、すぐさま殻から外して下処理をするようにしましょう。真冬なら、家のすぐ外におくだけでも大丈夫です。・発泡スチロールの水は替えない発泡スチロール内の塩水は捨ててはいけません。配送してくれた方が、ホタテが生きるのにベストな塩分濃度に調整してくれているはずです。水の入れ替えはしなくても大丈夫。つまりは「配送されてきたときの状態がベスト」ということです。下手に手を出さないでいい分、管理自体はとても楽です。・生きている時間活ホタテが生きていられるのは、大体1日から2日程度が目安です。なので、少なくとも翌日には下処理を行っておくようにしましょう。貝類は死んでから痛むまでの時間が、ほかの食材よりも短いという特徴を持っています。活ホタテなら、なるべく生きている間に下処理を行っておいた方がおいしく食べることができます。刺身なら2日間、それ以降は加熱して食べるのがおすすめです。・砂抜きの必要の有無を確認活あさりは、食べる前に砂抜きをしますよね。なら、活ホタテも同じように砂抜きしないといけない?と思うことでしょう。しかし、ホタテの砂抜きは、稚貝であれば必要ありません。また、養殖ホタテの場合も砂抜きは不要です。ホタテは通常、砂の中に生息しているので、砂を噛んでいるものです。しかし、養殖のホタテは、ロープで吊るして養殖されています。なので砂抜きの必要はないのです。天然のホタテであっても、漁師の方が事前にきれいな水槽で泳がして、砂抜きをしてから出荷してくれてます。自分で海に潜って採ってきた、ということでもない限り、砂抜きは不要と考えておいてよいでしょう。■ホタテのおすすめレシピ料理初心者の方なら、ホタテをどう調理したら良いか困ってしまいますよね。せっかくなら、刺身以外の方法でも食べてみたものです。ここでは、ホタテの味わいを活かした料理レシピをご紹介します。ホタテは、実は扱いがとての簡単な食材です。基本的に貝柱だけで売っていることが多いので、ロスがでないのも魅力。値段は少し高めですが、子どもから老人まで万人受けする食材なので、食卓でとても重宝します。・ホタテの唐揚げシンプルな唐揚げは、どんなときでも外さない、間違いない一品です。レシピは以下の通りです。今回は水煮缶を使用したレシピですので、コストパフォーマンスもいいですね。材料(2人分)ホタテ(水煮)1缶(1缶75g)枝豆(塩ゆで)大さじ3玉ネギ1/2個紅ショウガ(刻み)大さじ1卵白1個分・みりん小さじ1・砂糖小さじ2・塩少々片栗粉大さじ2~3揚げ油適量作り方手順1:ホタテはザルに上げ、しっかり水気をきる。玉ネギはみじん切りにする。揚げ油を170℃に予熱し始める手順2:ハンペンをフードプロセッサーで粗くかくはんし、卵白、 <調味料>の材料、片栗粉を入れて全体に混ざるまでかくはんする手順3:(2)にホタテ、枝豆、玉ネギ、紅ショウガを加えて混ぜ、 ひとくち大ずつ170℃の揚げ油に入れる。少し揚げ色がついたら油をきり、器に盛る。お好みで分量外のしょうゆや塩を添える・ホタテのカルパッチョ刺身で食べるのは飽きた、という方には、生ホタテのカルパッチョがおすすめです。材料(4人分)ホタテ(貝柱:刺身用)7~8個ゆでタコ足2本イクラ大さじ4~6レタス2枚サラダ水菜2~3株玉ネギ1/4個プチトマト4~6個・リンゴ酢大さじ1・レモン汁大さじ1・EVオリーブ油大さじ2・塩コショウ少々・しょうゆ小さじ1/3マヨネーズ適量作り方手順1:ホタテ貝柱はサッと水洗いして水気を拭き取り、縦薄切りにする。ゆでタコ足は水洗いして水気を拭き取り、斜め薄切りにする手順2:レタスは食べやすい大きさにちぎる。サラダ水菜は根元を切り落としきれいに水洗いして水気を切り5cmの長さに切る。玉ネギは薄くスライスして、水にさらしておく。プチトマトは水洗いして縦4等分に切る手順3:<ドレッシング>はボウルに混ぜ合わせ、2の野菜とそれぞれ盛り合わせるまで冷やしておく手順4:器にレタス、サラダ水菜を敷き、<ドレッシング>にからめながらホタテ貝柱、ゆでタコ足を並べて玉ネギ、イクラを散らしてプチトマトを添え、全体にマヨネーズを細く絞り出すホタテを刺身のようにカットして、お皿に並べ、調味料で味付けして完成です。使うサラダ野菜は何でもよいので、野菜のほうを多くして、そのままサラダにしてしまうのもおすすめです。味つけは、お家にあるドレッシングでも代用可能。■ホタテは翌日までは刺身、それ以降は加熱して食べよう!ホタテが冷蔵庫で保存できる期間は、パーシャル室で保存して最大で1週間程度を目安としておくのがよいでしょう。刺身で食べるなら翌日まで、それ以降は炒めものや揚げものなど加熱して食べたほうが安全です。しばらく食べる予定がないなら、冷凍保存もおすすめ。ホタテは海鮮の中でも少し値段の高い食材です。せっかく買ったんですから、おいしく安全に食べましょう。料理好きな方なら、殻付きの活ホタテを通販で購入してみてはいかがでしょうか。
2021年02月24日みなさんは小麦粉をどのように保存していますか?まとめて買うと、保存するのにけっこう困りますよね。常温で良いのか、それとも冷蔵か?開封前と開封後は同じで良いのか?など、迷うことも多いかもしれません。本記事では、小麦粉の正しい保存方法についてくわしく掘り下げます。保存場所や保存容器、また、どうしても使いきれないときの小麦粉のとっておきの活用法についてもお伝えします。今日からでもすぐに実践できるので、ぜひ参考にしてくださいね!■小麦粉の保存期間【種類別】小麦粉には、強力粉と中力粉、薄力粉の3種類があります。これらは、性質も用途も異なります。そして賞味期限も違うので注意しておく必要があります。種類別の保存期間について具体的に見ていきましょう。・強力粉小麦粉に含まれるグルテンの量により、強力粉、中力粉、薄力粉の違いが生まれます。また、それぞれに使用される小麦の種類も異なるのです。グルテンが多い小麦粉は、水を加えて練り込んだときに粘りが強くなります。逆にグルテンが少ないと、練り込んでもあまり弾力性が出てきません。つまり、強力粉はグルテンの量が最も多くて粒も粗い特徴があり、保存期間はほかよりも短く、製造時から6ヶ月が目安です。強力粉はパンやピザの生地に向いていますが、これらを作る場合には、必要な分量だけ購入してストックを溜め込みすぎないようにする方が良いでしょうね。・中力粉中力粉は、強力粉よりも少しグルテンの量が少なくて粒は細かくなります。うどんを作るのに中力粉はうってつけです。ほかに、パスタやお好み焼きにも使われ、保存期間は製造時から1年が目安です。・薄力粉薄力粉は、グルテンの量がもっとも少なくて粒は中力粉よりもさらに細かく、天ぷらやムニエルなど、食材の表面にまぶして使用するのに向いています。保存期間は、中力粉と同じで製造時から1年が目安です。・グルテンが多いほど劣化しやすい!たんぱく質の一種であるグルテンの量が多いと、水を加えて練り込んだときに非常に粘り強くなりますが、劣化しやすい特徴を持ちます。もっともグルテンが多い強力粉と最も少ない薄力粉では、含有率が3~4%ほど違いますよ。・開封後は1~2か月が目安強力粉、中力粉、薄力粉の種別にかかわらず、いずれも開封したら賞味期限は1~2ヶ月が目安です。後述しますが、小麦粉はダニやカビの被害を受けやすい繊細な食材のため、とくに開封後はできるだけ早く使いきることがおすすめです。たとえば、塩や砂糖は賞味期限がなく、半永久的に持ちますよね。これらの調味料と同じ感覚で小麦粉を捉えてしまっている向きが少なくないようです。ところが、実際はそれほど長持ちしないため、注意が必要です。■小麦粉の保存方法【常温】小麦粉の具体的な保存方法について解説していきましょう。小麦粉を保存するうえでもっとも気をつけておかなければならないのは、温度と湿度です。日本は、四季がはっきりしており、季節によっては1日のうちでも温度や湿度に相当の差があります。目には見えませんが、小麦粉はそれらの変化に思いのほか大きく左右されますので、気をつけておく必要があるでしょう。・小麦粉は常温保存が基本小麦粉は、基本的に常温保存で構いません。しかし常温といっても季節や地域によってずいぶんと開きがあるので、どこで保存しても大丈夫とは言いきれないのが現実です。また、商品によってはミックス粉といって、小麦粉に砂糖や出汁などが添加されているものがあり、このタイプは傷みやすいので、後述する冷蔵保存などを考える方が無難でしょう。・風通しの良い場所で保存する小麦粉は、種類に関わらず常温保存で問題ありませんが、高温多湿を嫌うため、風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。できるだけ扉や窓の近くなど、風の通り道となる近くに保存してくださいね。・直射日光を避ける小麦粉は、直射日光の当たらない場所におくことも大切です。日光が直接当たると季節に関係なく温度が上がります。すると知らず知らずのうちに劣化して風味が落ちてしまうので気をつけてください。・温度20℃以下・湿度50%以下がよい小麦粉を保存する場所は、温度が20℃以下で湿度が50%以下が好ましいと覚えておきましょう。後述しますが、温度も湿度もこの数値を超えると、小麦粉の天敵であるダニやカビのえじきになるリスクが高まります。小麦粉以外にも、温度と湿度に左右される食材や調味料は少なくありませんから、キッチン周りに温度計と湿度計を一つおいておくと便利かもしれませんね。・シンク下やコンロ周りは避けた方がよいたとえばシンクの下やコンロ周りは、温度や湿度が火や蒸気のによって急上昇することがよくあります。すると、ダニやカビの犠牲になりかねませんから、できるだけ避けるようにしましょう。扉付きの棚の中も空気がこもって通気性が悪くなるのでおすすめしません。■小麦粉の保存方法【冷蔵】小麦粉は、基本的には常温保存で結構ですが、時期や環境によっては冷蔵保存の方が好ましい場合があります。その際の注意点を説明しましょう。・夏や湿気が多い時期は冷蔵保存がおすすめ小麦粉は高温多湿を嫌うため、夏や梅雨時期など湿気が多い時期は、あえて冷蔵保存しておくことをおすすめします。一般的に、冷蔵庫は4℃前後に設定されており、常温よりは乾燥状態にあるため、小麦粉が傷みにくくなるといえます。一度開封すると傷みやすくなるため、頻繁に使う場合でも夏や湿気の多い時期は、小さなサイズのものを冷蔵しながら使うのが安心かもしれません。また、先述のように、小麦粉以外の成分が使われているミックス粉については、普通の小麦粉より傷みやすいため、季節に関係なく冷蔵保存する方がおすすめです。・密閉容器に入れて保存する小麦粉を冷蔵保存するときは、ダニの被害を避けるためにも密閉容器に入れましょう。密閉度を高めれば湿気にも強くなるので、ガラスやホーロー製でパッキンのついたふたのある密閉容器がおすすめです。ビニール袋の方がスペースを取らないので便利と思うかもしれませんが、ダニはこれを食いちぎって侵入する恐れがあります。ダニはクモの仲間で、小麦粉に発生するのは、ヒョウヒダニとコナダニになります。大きさはわずか0.3~0.4mmのためまったく目には見えません。しかし、粉ものが大好きで、あっという間に繁殖するので、見くびらないように気をつけてくださいね。密閉容器がない場合は、100均のタッパーやペットボトルでも構いませんよ。・使用後は速やかに冷蔵庫へ戻す小麦粉を冷蔵庫から取り出して使ったら、速やかに冷蔵庫に戻すようにしてください。冷蔵庫から出すと小麦粉に結露が生じて、カビが生える原因になります。特に暑い時期や調理中で火をたくさん使用しているときは、結露ができやすいので注意してくださいね。 ■小麦粉の保存方法【冷凍】小麦粉は、状況によっては冷凍保存することも視野に入れておきましょう。小麦粉を冷凍保存すると聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、意外なメリットもあるので覚えておいてくださいね。・長期保存するには冷凍がおすすめ小麦粉の冷凍保存は、長期保存が必要になったときにおすすめです。たとえば、パン作りを頑張ろうと思って小麦粉をたくさん買い込んだものの、早々に作る気が失せてしまうこともあるかもしれません。育ち盛りの子どもたちが巣立って、とんかつやてんぷらなどの揚げ物を作らなくなることもあるでしょう。そのような場合は、冷凍保存しておけばより安心です。梅雨時期など湿気がひどい時期でも大丈夫です。とくに薄力粉は粒が細かくサラサラしているので、少しの量で十分にこと足りることがあります。あまってしまってなかなか使いきれないときは、迷わず冷凍保存してくださいね。・品質の劣化を防ぐことができる小麦粉は冷凍保存することにより劣化を防ぐことが可能になります。空気に触れない工夫をして冷凍すれば、酸化も防げますし、ダニやカビの被害からも守ることができます。・小分けにして保存する小麦粉を冷凍する際は、数十グラムずつ小分けにしてラップで包んでください。少し面倒かもしれませんが、こうすることで結露対策となり、劣化が防げます。多くの小麦粉をひとまとめにしてしまうと、取り出して使うたびに結露ができる恐れがあり、カビが発生する原因となりかねません。・サラサラの状態ですぐに使うことができる小麦粉の冷凍保存のメリットとして、冷凍してもサラサラのままで固まらない点もあげられます。たとえば砂糖を冷凍すると、乾燥してカチカチに固まってしまいますが、小麦粉はそのようなことがありません。そのため、いつでも好きな分だけ取り出して、解凍しなくともすぐに使えるのです。急に小麦粉を使いたくなったときやちょいたししたいときなど、もってこいですよね。・保存期間の目安小麦粉を冷凍保存した場合、保存期間は6ヶ月くらいまで延ばせます。常温や冷蔵の場合は、1~2ヶ月で使いきるのが望ましいですが、冷凍すると保存期間がグンと延びます。これなら安心ですよね。しかもサラサラの状態でいつでも好きなときに好きな分だけ使えるのでとても便利です。■小麦粉の保存に最適な容器小麦粉を保存する際には、場所だけでなく容器にもこだわりたいですね。肉眼では見えませんが、知らないうちにダニが発生していた、というハプニングを防ぐためには気にするべきでしょう。・必ず密閉容器で保存する小麦粉を保存するときは、密閉容器が最適です。密閉すれば、小麦粉にとって一番の天敵のダニの侵入や繁殖を防ぐことができますし、湿気も抑えられるので、カビの防止にもなります。とくにガラス製の密閉容器なら、中身が見えて量を確認できるのでとても便利です。・パッキンがついている容器密閉容器は、100均で売っているタッパーや、間に合わせならペットボトルでも構いません。しかし、理想はパッキンがついている容器です。パッキンがあれば気密性が格段に高まるため、小麦粉の安全がより強く確保できるといえます。・チャック付きの食品保存袋チャック付きの食品保存袋も便利です。ただし、袋の場合はチャックがあっても袋自体をダニが食いちぎって侵入してくる恐れがあるので、あまり長期保存には向いていません。一時的に保存する目的なら良いと考えてくださいね。また、チャック部分に小麦粉が付着するとすべって締まらなくなり、意味をなさないことがあるので気をつけましょう。・袋のままで大丈夫?よく小麦粉の入った袋のまま保存することもあるでしょう。しかし、一度開封してしまうとどうしても空気に触れやすいため劣化します。また、たとえ購入した際の袋とはいえ、ダニが食いちぎって侵入してこないとは言いきれません。そのリスクは十分にあるので、袋のままはできるだけ避けるようにしましょう。・シリカゲルなどの乾燥剤を入れるシリカゲルなどの乾燥剤を小麦粉の入った容器や袋にいれておくのもおすすめです。わざわざ買わなくとも、海苔やお菓子などといっしょに入っているものをそのまま代用しても構いません。シリカゲルは、水分をはじめとするさまざまな物質に対して大変優れた吸着力を持ちます。その秘密は、ケイ素です。ケイ素は、昨今とても注目度の高い珪藻土にも多く含まれています。珪藻土を使った風呂用の足ふきマットやコースターなどは、水滴をあっという間に吸収する機能性の高さがうけている売れ筋商品ですよね。そのケイ素を梱包している乾燥剤がシリカゲルですので、ぜひ活用してみましょう。ちなみに、水分を吸収したあとも無臭のため、においうつりの心配もありません。■小麦粉の保存方法を間違うと危険大!小麦粉は、とくに珍しい商品でもないので、保存に注意を払う人は少ないかもしれません。しかし、保存方法を間違うと少なからず危険をともなうため気をつけていきたいものです。小麦粉の保存方法をあやまると、どのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。・湿気やにおい移りによる劣化小麦粉を保存する際に気をつけたいのが、湿気とにおい移りです。とくに中力粉や薄力粉はきめ細やかなため、ほかの食材のにおいや水分を吸収しやすい構造になっています。そのため、冷蔵庫に保存する際は、においの強いもののそばは避け、しっかり密閉できる容器を使用するのがおすすめです。・ダニやカビの発生小麦粉にとっての天敵は、なんといってもダニとカビです。ダニは、温度25~30℃、湿度60~80%の環境が整うと、1~2日といった短期間でも爆発的な繁殖力を持つようになります。カビの場合は、温度0~45℃、湿度70%以上の環境下で発生します。しかもこれらのシチュエーションは、決して珍しくはありません。とくに初夏から梅雨時期、台風シーズンくらいまでは、1日のうちでも温度や湿度は急激に上昇することがあります。ゲリラ豪雨や熱中症リスクのある猛暑に見舞われると、小麦粉にとってもダニやカビによる被害を受ける要素が急増するといって良いでしょう。そのようなときは、迷わず冷蔵か冷凍保存をしてしのぐようにしましょう。・小麦粉のダニはアレルギーの原因に小麦粉にダニが発生すれば、それを口にするリスクが高まります。ダニは、ダニアレルギーやハウスダストアレルギーを持つ人が口にするとアレルギー症状が起きるリスクがあります。カビはまだしも、ダニについては目に見えないだけに非常に厄介といえるでしょう。慎重を期して自分たちで予防するしかありませんので、気をつけてくださいね。特に、アレルギーを持っていると自覚している方なら、口にしてしまった場合、どんな症状が出るのか想像がつくでしょう。健康管理のため、食品管理をおこたらないようにしましょう。・賞味期限切れ小麦粉にもれっきとした賞味期限があることを忘れないようにしましょう。賞味期限の切れた小麦粉は、味が劣化するだけでなく、ダニやカビも発生しているリスクがあるので要注意です。ただし、賞味期限が切れたからといって、すぐに廃棄する必要もありません。賞味期限は、消費期限とは異なります。消費期限は、その日までに食べないと安全の保障ができないという、いわばデッドラインのような厳しい意味合いを持ちます。一方の賞味期限は、とくに保存食のような長持ちする商品に使用されるもので、この日までならおいしく食べられますよ、という目安です。つまり、少々賞味期限を過ぎたからといって、急激に味や風味が劣化したり、人体に大きな悪影響を及ぼすというものではないのです。しかし、これまで述べてきた、NGな保存方法をしていた小麦粉なら、迷わず廃棄してくださいね。正しく密閉して冷蔵保存していた場合は、このあとに解説する、カビの生えた小麦粉の見分け方も参考にして、明らかにおかしい場合には迷わず廃棄するという考えで良いでしょう。■カビが生えた小麦粉の見分け方小麦粉にカビが生えたら絶対に食べてはいけません。ことによっては重大な健康被害につながる恐れがあります。小麦粉に生えたカビの見分け方について具体的に見ていきましょう。・小麦粉が固まる小麦粉にカビが生えると小麦粉が固まることがあります。小麦粉が固まる姿は、非常に珍しいといえるでしょう。現に実際見たことがある、という人は少ないのではないでしょうか?小麦粉は冷凍しても固まることがなくサラサラとしていますが、ことカビにおかされときには、固まることがあるのです。もしいつものサラサラ感がなく固まっていたらすぐに処分しましょう。・色が黒っぽくなる小麦粉のカビが生えると黒っぽくなることもあります。小麦粉は、真っ白か薄い黄色なので、黒くなったときにはひと目で判別できるはずです。たとえ一部だけが黒い場合でも、目に見えないカビが菌糸という形で糸状に連なって広がっている可能性が大きいので、見つけた際にはもったいなくてもすべて廃棄してくださいね。・カビを食べてしまったらどうなる?カビをあやまって口にしてしまったらどうなるのでしょうか?小麦粉の場合は、ほぼ間違いなく加熱して使用するため、少量であれば悪い症状が出るのは珍しいと考えられます。しかし、場合によっては、重大な健康被害につながることがあるので、十分に注意してください。・カビの繁殖を防ぐにはカビは、高温多湿を好むので、小麦粉をそのような状態で保存しないように気をつけましょう。夏の暑い時期や梅雨時期はもちろんですが、真冬でもエアコンを強くきかせたり、加湿器を使用している場合は、高温多湿になりやすいです。カビを発生させないために、季節を問わず注意する習慣を持てると良いですね。■使い切れない小麦粉の活用法どうしても使いきれない小麦粉は、どのようにすれば良いのでしょうか?長期保存しすぎて傷んでいると分かっていても、大量に残った場合は捨てるのももったいないですよね。でも大丈夫ですよ。小麦粉には、食べる以外にもさまざまなおすすめの活用法があるので、その一部をご紹介しましょう。・子供用の粘土にするあまった小麦粉を子ども用の粘土にすることができます。方法は簡単。サラダ油と塩を小麦粉に加えて、少しずつ水を注ぎながら適当な硬さになるまでこねて行くだけです。食用色素で好みの色にカラーリングすれば、本物の粘土のように楽しく遊べます。もちろん大人が使っても楽しめますよ!・キッチンの油汚れを落とすあまった小麦粉は、キッチン用の油落としにも活用できます。やり方は、油汚れが気になるところに小麦粉をまんべんなくふりかけるだけ。そのまましばらく放置したら、あとはお湯を絞った布巾などで拭きあげていくだけです。■小麦粉はポイントを抑えて上手に保存しよう小麦粉にも賞味期限があることが改めてわかりました。グルテンが多いものほど保存期間が短くなるので、パン作りが好きな強力粉のヘビーユーザーは、とくに保存期間に注意が必要でしょう。ただ、小麦粉ほど幅広くいろんな使い方ができる食材は、そう多くありません。場所や容器などをきちんと吟味してうまく保存できれば、料理やお菓子作りの強い味方になってくれるでしょう。ぜひ賢く保存して、さらに素敵な食卓を演出してみてください!
2021年02月22日たけのこが手に入ったら、まとめて下処理をして冷凍保存するのがおすすめです。下処理のコツと、スカスカにならずにおいしく冷凍保存する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。正しい冷凍保存方法を知っていれば、季節ならではのおいしさをもっと長く楽しめます!合わせて解凍や調理のコツもお伝えしますので、大きなたけのこも思い切って買えるようになれますよ。■たけのこは冷凍できる?スーパーや八百屋さんの店頭に並びだすと、春の訪れを感じるお野菜の1つがたけのこです。煮物や炒めものにするとおいしいたけのこですが、実はあまり日持ちしないお野菜でもあります。そんなたけのこは冷凍保存が可能なお野菜なんです。今年からはたけのこを手に入れたら、冷凍保存に挑戦してみましょう。コツをおさえて上手に冷凍すれば、たけのこの風味を損なわずにおいしさを長持ちさせることができますよ。・冷凍するとスカスカにならない?冷凍保存で一番気になるのは、スカスカになってしまわないかです。たけのこをゆでて、そのまま冷凍しただけだと、繊維が気になって味わいがなくなったように思うことでしょう。それを防ぐためには、冷凍前の一工夫がとっても大切です。冷凍してもおいしいたけのこを目指して、下処理をきちんと行いましょう。コツをおさえれば、冷凍してもスカスカにならずにおいしいたけのこを楽しめますよ。・冷凍たけのこの栄養価は?たけのこの一番の栄養価は、食物繊維とカリウムです。この2つの栄養素は、冷凍に強くて変化が少ないことが特徴です。ですから、たけのこは冷凍しても大きく栄養価が失われることは少ないと期待されます。ビタミンCなどの水溶性のビタミンは流れ出てしまうこともありますが、たけのこの場合はあまり神経質になるほどの含有量ではないでしょう。冷凍保存をしても、大きく栄養価を下げずに長期保存が可能なお野菜ということです。・食感は変わる?冷凍保存することによって、たけのこはスカスカした食感になってしまう場合があります。その原因は、冷凍によって繊維が壊れ、水分が外に逃げ出してしまうからです。柔らかな繊維が壊れて、硬い繊維だけが残ってしまうので、口に入れると繊維質でスカスカした印象になってしまいます。スカスカの食感を防ぐには、繊維を意識したカットの方法と、水分を逃さない保存テクニックが重要です。具体的な方法は後でご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。■たけのこを冷凍するメリットたけのこは下処理に時間が掛かる上に、冷蔵ではあまり日持ちしないのが現実です。せっかく丁寧に下処理をしても、傷んでしまったり食べ飽きてしまったりしては残念ですよね。たけのこを冷凍するメリットを挙げるので、自分の生活や性格に合うかチェックしてみてください。メリットを知れば、きっとまとめて冷凍保存をしたくなりますよ。・下処理が面倒でもまとめて冷凍できる旬のたけのこにつきものなのが下処理です。新鮮なたけのこはスーパーや八百屋さんでは皮の付いた状態で売られていることが多いですよね。たけのこを自宅で楽しもうと思ったら、皮の付いた状態から下処理を行わなければいけません。新鮮なたけのこを買って、その都度下処理をしておいしくいただくのも丁寧な暮らし方ですが、どうしても面倒になってしまうときもあります。そんなときに便利なのが冷凍保存です。下処理をまとめて行って、一気に冷凍すれば手間も減らすことができます。まとめて下処理をすることで、効率よく作業ができて、面倒な仕事も1回で済ませられるのはうれしいですよね。めんどくさがりさんや効率的に調理をしたい人にも、たけのこの冷凍保存はおすすめですよ。・味がしみやすくなる冷凍保存にすることで、繊維が壊れて味がしみこみやすくなるメリットがあります。生のたけのこは、時間をかけて煮込んでもなかなか味がしみこみづらい場合もあるでしょう。しかし、1度冷凍すれば、味付けにかかる時間を大幅に短縮することも可能になります。短時間で味付けができて、しみこみも良いので、時短料理やお料理のレパートリーも増やすことができそうですよね。・味付けをしてから冷凍もできるたけのこを冷凍保存するときに、お好みの味付けをして保存できるのも、ちょっと便利なメリットです。冷凍したときに味付けをしてあれば、解凍後の調理の手間を省くことができたり、短時間で調理したりすることも可能です。ベーシックなお酒とお砂糖、お醤油などの下味をつけておけば、日本料理の煮物や和え物はもちろんのこと、中華料理の炒め物にも対応できます。ちょっとしたひと手間で、おいしさと時短を両立させることができるうれしいメリットです。■たけのこのアク抜き方法たけのこのアク抜きにはいくつか方法があります。米ぬかを使う方法と、重曹を使う方法、大根おろしを使う方法などです。どの方法でもきちんと手順を踏まえれば、しっかりとアクを抜くことができるので試してみてくださいね。おうちにある身近な材料を使ってアク抜きに挑戦してみましょう。アク抜き方法によって、皮を付けたままだったり、剥いて処理したりするのでよくチェックしてくださいね。・米ぬかを使う米ぬかを使ったアク抜きは、1番一般的で有名な方法ではないでしょうか?必要な材料はたけのこ2~3本に対して、米ぬか1カップと赤唐辛子です。米ぬかが手に入らない場合は、生米や米のとぎ汁などで代用しましょう。お鍋に皮付きのたけのこと被るくらいの水、材料を入れます。落しふたをして、最初は強火、煮立ったら弱火にして1時間ほどコトコト煮こみます。鍋ごとゆっくりと冷ましてアクを抜いていきます。一晩そのまま置いても良いでしょう。・重曹を使うお菓子の膨らし粉としても使われる重曹を用いてアク抜きをする方法もあります。米ぬかによるアク抜きよりも身近な食材かもしれませんね。タケノコを半分に割っていても、米ぬかのようにすき間に埋まらないので、あとの処理が楽というメリットもあります。お鍋に皮付きのたけのこと被るくらいの水を入れます。水1Lに対して、小さじ1杯の重曹を加えて最初は強火、沸騰したら弱火で30~40分程度煮こみます。竹串がスッと通る程度の柔らかさになったら完成です。水はすぐに流しても大丈夫ですよ。・大根おろしを使うテレビで紹介されて有名になった、大根おろしでのたけのこのアク抜き方法です。火を使わずに浸けておくだけでできるので、とっても簡単です。残った大根おろしは別のお料理に使いまわすことができます。アク抜きの時間は目安です。大きさやアクの強さによって前後するので、味見をしながら調整してください。あまり長く浸けると、たけのこ本来の風味まで失われてしまうので注意してくださいね。たけのこ1本は使うお料理に合わせて、カットしておきます。大根1/3本は皮ごとすりおろし、おろし汁だけ取っておきます。大根のおろし汁に同量の水と1%の塩を加え、たけのこを浸して1~2時間後にできあがりです。つけ汁は洗い流しましょう■失敗しない!たけのこの冷凍方法アク抜きができたら、いよいよ冷凍保存です。失敗してしまうとスカスカしたり、風味が抜けたりしてしまうので、きちんとポイントをおさえて保存しましょう。カットの方法や冷凍するときのひと手間で、仕上がりが変わってきます。せっかく丁寧にアク抜きしたたけのこだから、上手に冷凍しておいしさをキープしましょう。・スライスして保存袋に入れるたけのこの食感を損なわないためには、あらかじめ繊維を絶つようにスライスしておくことが重要です。比較的柔らかい先端部分は数センチ程度の厚さ、下の部分は5mm以下の半月切りにするようにしましょう。煮物や炊き込みご飯など、使い道が決まっているのならその大きさに切ってしまって大丈夫です。その場合も大きめではなく、小さめにスライスすることを意識してくださいね。スライスしたたけのこは、保存袋に平らにして入れて、空気を抜いて閉じましょう。平らにすることで素早く冷凍できて、解凍時もムラになりにくいですよ。・砂糖を使うスライスしたたけのこにお砂糖を振って冷凍保存する方法です。バットやお皿にたけのこを並べたら、お砂糖を表と裏に満遍なく振りかけます。ぴったりとラップで平らに包んだら、保存袋に入れて冷凍しましょう。お砂糖の保水効果でたけのこがスカスカになりにくいですよ。お砂糖の甘さは調理してしまえばほとんど気にならない程度の味つけです。煮物や炒めものなど、あらゆるお料理に使えます。それでも気になる人は、煮物などに使えばお砂糖の甘みも生かすことができますよ。お砂糖を使った冷凍のコツは、手軽で簡単にできる方法です。・だし汁を使うスライスしたたけのこを保存袋に入れたら、全体が浸るくらいのだし汁を加えて口を閉じます。だし汁を一緒に冷凍することで、たけのこの風味が抜けるのを防いで、うまみをプラスしてくれます。薄めの味付けにすれば、和食の煮物などのほか、中華の炒め物などにも応用できて便利ですよ。だし汁のほかにも、洋風スープや中華スープなどと一緒に冷凍しても同じような効果が期待できます。使い道が決まっているのなら、下味を選んで冷凍保存するのも良いでしょう。・たけのこの冷凍保存の期間目安冷凍たけのこの保存期間は、約1ヶ月程度が目安です。冷凍期間内でも次第に風味が落ちたり、臭い移りが気になったりする場合があるので、早めに使うことをおすすめします。下味をつけたり半調理にしたりして、おいしいうちに上手に食べきりたいですね。■調理済みのたけのこを冷凍する方法下処理をしたたけのこだけが冷凍保存に向いているわけではありません。下味を付けてあったり、煮物にしてあったり…ある程度調理がしてあるたけのこも、もちろん冷凍保存ができます。ちょっとしたポイントをおさえれば、たけのこの風味を落さずに、おいしく長く保存ができるからとっても便利ですよ。冷蔵保存と冷凍保存の両方を上手に使い分けて、長くおいしく旬の味わいを楽しみましょう。・すぐに食べる場合は冷蔵煮物や和え物など、すぐに食べる予定があるなら、冷蔵庫で保存するのがベストです。電子レンジやお鍋を使えば、簡単に温め直しもできるから手軽ですよね。冷凍保存に比べて風味も落ちにくく、食感もゆでたての状態を維持できるので、たけのこ本来のおいしさを楽しみたいなら冷蔵保存が良いでしょう。・煮汁とともに冷凍調理済のたけのこを冷凍するなら、煮汁と一緒に冷凍するのがおいしさを保つポイントです。調理した際の煮汁は捨てずに、冷凍保存する際に保存袋にたけのこと一緒に入れましょう。冷凍によってたけのこの風味が落ちるのを防いで、おいしい状態をキープしてくれますよ。また、水分を一緒に冷凍することで、タケノコがスカスカになってしまったり、食感が変わってしまったりするのを防ぐことが期待できます。・薄めの味付けがポイント冷凍保存する際に気を付けたいのが味付けです。たけのこに限ったことではありませんが、冷凍保存する際には薄めの味付けを心がけましょう。冷凍で長期間保存する間に、塩分や糖分が食材に染みこんでいって、味つけが予想よりも濃くなってしまう心配があるからです。薄めの味つけにしておけば、風味が変わる心配もなく、後で味つけを調整することも可能ですよ。・保存期間の目安調理済みの冷凍たけのこの保存も、下処理を行ったたけのこと同じく約1ヶ月を目安に使い切りましょう。長く冷凍保存するほど、風味が劣化して、冷蔵庫内の臭い移りなどの心配も増えてきます。おいしく食べるためには、できるだけ早めに消費することをおすすめします。■冷凍たけのこの解凍方法冷凍庫で凍らせたたけのこは、ほかの多くのお野菜と同じように解凍方法に選択肢があります。使い道によって解凍方法もえらべるので、調理をする際の参考にしてください。冷凍たけのこならではの方法もあるので、チェックしてみてくださいね。・自然解凍する冷凍庫から室内や冷蔵庫内に移動させて自然解凍する方法です。時間は掛かりますが、放っておけば解凍されるので、手間は掛かりませんね。調理をする時間に余裕があるときにおすすめの方法です。・レンジで解凍する電子レンジを使えば、簡単に素早く解凍できます。保存袋から出したたけのこを、電子レンジの解凍モードや弱モードを使って解凍しましょう。時間や強さは、量や厚み、電子レンジの出力によって異なるので、ご家庭ごとに様子を見て調整してください。お肉やお魚などと違って、加熱済のお野菜なので、解凍もあまり神経質にならずにできるから安心です。・凍ったまま調理するたけのこならではの解凍方法が、凍ったままの調理です。汁気の多い煮物などに使う場合は、凍ったままお鍋に入れて調理できます。下味のだし汁やお砂糖なども、そのまま生かして調理できるのがポイントです。炒めものなどには不向きかもしれませんが、煮物に調理するなら簡単で手間の掛からない解凍方法です。煮物に使うことが多い人には手っ取り早くて使いやすい方法ですね。■冷凍したたけのこのおすすめレシピおいしく冷凍保存したたけのこを上手に調理して食べきりましょう。冷凍保存したたけのこにおすすめのレシピをご紹介します。たくさん冷凍保存しても、使い道のアイデアがあれば大丈夫です。安心してたっぷりお料理してくださいね。冷凍たけのこを使うおすすめレシピのポイントは、煮物や小さく刻んでお料理に使うことや、かたくり粉などでとろみを付けて調理することなどです。冷凍保存で損なわれがちな風味や食感を補って、気にならないように工夫することがコツですよ。・煮物たけのこと言えば煮物を連想する人も多いのではないでしょうか? ちく前煮やがんもどきなどとの煮物は日本食らしくてたけのこの味わいをほっこりと楽しめますよね。わかめと一緒に煮れば若竹煮、だしで煮ておかかと和えれば土佐煮ができます。根菜や椎たけ、フキなど、たけのこと旬の食材やお肉と組み合わせて、気軽に煮物を楽しみましょう。もちろん、たけのこだけで煮てもぜいたくでおいしいですよ。メインの1品にも、サブの1品にもなれる使い勝手のいい食材ですね。・炊き込みご飯冷凍たけのこは、小さくスライスして保存していることも多いですよね。煮物には使いづらい大きさだな…と思ったら、炊き込みご飯に使ってみるのはいかがでしょう?たけのこのシャキシャキとした食感がアクセントになり、豊かな風味がご飯に深みを与えてくれます。炊き込みご飯のほかに、混ぜご飯やちらし寿司の具として、椎たけや人参と一緒に煮てもおいしくお料理できておすすめです。だしで下味を付けたカット済のたけのこなら、ちょっと面倒な五目炊き込みご飯やおすしも手軽に挑戦できますね。・チンジャオロースたけのこのシャキシャキとした食感を楽しめるお料理がチンジャオロースです。水煮のたけのこにはない、豊かな風味とシャキシャキとした食感は、自分で下処理したたけのこならではの味わいです。ちょっと高いな、と思う食材でも、自分で下処理した食材なら思いっきり使えるのがだいご味でもありますよね。チンジャオロースの場合は、炒めものでもかたくり粉でとろみが付くので、冷凍たけのこの水っぽさが出にくいメリットもあります。うまみを閉じ込めて食感を生かせるチンジャオロースは、冷凍たけのこにおすすめの調理方法です。■たけのこは冷凍保存でおいしさ長持ち春先に大きな皮つきで売られているたけのこ。おいしいけど、食べきれない…と諦めてしまっていませんでしたか?たけのこは、自分で下処理すれば、簡単に冷凍保存することが可能なお野菜です。食べやすい大きさにスライスして冷凍保存すれば、季節のおいしさを長く楽しむことができますよ。冷凍保存なら、1ヶ月程度保存ができるので、食べきれない心配もありませんね。冷凍たけのこのコツをおさえて、上手にお料理に活用してください。冷凍と解凍のコツと覚えれば、大きくて消費しきれない、なんて心配しないでたけのこを買えますよ。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 ・ Picard「Vol.001 冷凍野菜の栄養価、実は高かった!?」
2021年02月21日「とにかくコスパ最強!」と話題のニトリの耐熱ガラス保存容器。どれだけ便利で使いやすいのか、実際に使ってみました! 他にも、ムラなく温められるご飯専用の保存容器など、人気商品をご紹介します! 「中身が見やすい透明の保存容器が欲しい!」「プラスチックの保存容器だと、カレーやミートソースの色がしみついちゃう」 こんな方には、ガラス製の保存容器がおすすめ。ニトリの耐熱ガラス保存容器は、「とにかくコスパ最強!」と話題の商品です。どれだけ便利で使いやすいのか、実際に使ってみました! 他にも、ムラなく温められるご飯専用の保存容器など、人気商品をご紹介します! 最強の保存容器はコレ!「耐熱ガラス保存容器」今回ご紹介する、ニトリの「耐熱ガラス保存容器」はこちら♪ 商品名:耐熱ガラス保存容器 正方形(300mL)価格:304円(税込み)サイズ:幅12.1×奥行12.1×高さ5.8cm 4面ロックでとっても頑丈な作りです。 フタのパッキンは取り外せるので、いつでも洗えて清潔♪ 透明なので中身が見やすい色付きプラスチックの保存容器だと、冷蔵庫に収納したとき「これ、中身なんだったっけ……?」となってしまうことがありますよね。 ガラス製だと、中身が見やすくてとっても便利♪ ガラス製でおしゃれなので、フルーツを保存しておいて、そのまま食器として食後のデザートにも出せちゃいます。 4面ロックで汁物も安心♪商品説明に「4面ロックで密封性UP! 汁物も安心して保存できます」とあったので、本当に汁が漏れないのか試してみました! こちらは大根とこんにゃくの煮物。たっぷりと汁が入っています。 フタに出汁がつくくらい傾けてみても……。大丈夫!! まったく漏れませんでした!「冷蔵庫の中で汁漏れしてしまった」なんてこともなくなりそう♪ そして、電子レンジやオーブンでの加熱調理も可能なので、温めてそのまま食卓に出せちゃうのがとっても便利! 作り置きや前日の残り物を冷蔵庫に保存しておくと、翌日は温めてすぐ食卓に出せるので時短になります。もちろん、食洗機も使えます! ※冷凍はできません。※電子レンジやオーブンで加熱する際、フタを取ってからご使用ください。※高出力器具(業務用)のレンジ、オーブンには使用できません。 酸や塩分に強いガラス製♪プラスチックの保存容器だと、カレーやミートソースを保存したときに色移りしてしまうことがありますよね。 ガラス製の魅力は、なんといっても酸や塩分に強いこと! ちょっと多めに作ったミートソースの保存にも♪色移りもせず、油汚れも簡単に落ちるので安心して使えます。 おしゃれだけど実用性が高くて冷蔵庫の保存・収納をスッキリできる、とにかく高評価な「耐熱ガラス保存容器」。ガラス製だと見ためも良いうえに、とっても便利! わが家ではこれからヘビロテまちがいなしです。 ごはん保存容器エアータイト先ほどご紹介した「耐熱ガラス保存容器」はおかずの冷蔵保存などにはとっても便利ですが、冷凍不可なのでご飯の冷凍保存はできません。 そこでご飯の冷凍保存におすすめなのが、その名も「ごはん保存容器エアータイト」。 商品名:ごはん保存容器エアータイト 5個組(5P)価格:407円(税込み)サイズ:幅11×奥行11×高さ5cm レンジで解凍して炊きたての味わいが楽しめる、ご飯の冷凍保存に最適な保存容器です。 5個セットになっているので、「冷凍保存したいけれど容器が足りない……!」なんて心配もありません♪また、収納する際は重ねて片付けられるのもうれしいポイント。 最大の特徴は、ムラなく均等に加熱できる凸型底! この容器の最大の特徴は、凸型底! 底の真ん中が少しへこんでいます。これによって、冷凍ご飯もムラなく均等に加熱できるのです。実際に試してみましょう! 1つの容器におよそ200gのご飯が入ります。女性のお茶碗でちょうどいいくらいの量です。 きっちりフタをして冷凍保存します。 一晩冷凍させておくとカッチカチに凍りました。それでは解凍してみます! レンジで解凍するときには、蒸気弁を開けておきます。フタを外してラップしなおさなくていいところも、時短に繋がるうれしいポイントですね。 レンジで解凍すると、しっかりムラなく中まで温まりました……!いつもはレンジで温めても「あ、まだ中は冷たいから温めなおさなきゃ」なんてことがあるので、これはうれしい♪ わが家では朝食のご飯は夫が自分で解凍することが多いのですが、ムラなく解凍できるのが便利だったそう。味もふんわり炊き立てのようでおいしかったようです。 ※食洗機OK、オーブンは使用不可です。 今回はニトリの保存容器についてお伝えしました。とにかく「耐熱ガラス保存容器」は便利で使いやすく重宝しそう♪ サイズ違いや形違いもたくさん販売されているので、用途によって使い分けてもいいですね。気になる方はぜひチェックしてみてください!※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 撮影・文/福島絵梨子
2021年02月18日私たちの食卓に並ぶことの多い『納豆』、価格も安く、スーパーで見かけるとついついたくさん買ってしまいますよね。昔から日本人に愛されている食品のひとつで、近年では健康食品として再び注目を集めています。そんな納豆ですが、保存方法やアレンジレシピを知らなくて、賞味期限が近づいて焦って食べる方や、泣く泣く廃棄してしまっている方もいるのではないでしょうか?実は、納豆は冷凍保存ができるのです。冷蔵保存でも十分な保管ができますが、もっと保存期間を伸ばしたいのなら、冷凍がおすすめ! 注意すべきポイントさえ守れば、おいしく長持ちさせることができますよ。■納豆を冷凍保存する方法納豆は冷凍保存ができるって知っていましたか?しかし、「冷凍すると品質が落ちたり、栄養素がなくなってしまうのでは」という疑問も出てくるのではないでしょうか。実は、納豆は冷凍しても品質が変わりにくい食品なんです。ここからは納豆の冷凍保存の方法と、冷凍保存したときの賞味期限についてご紹介していきます。・パックのままでもOKまずご紹介するのは、パックのまま冷凍保存用の袋に入れて、保存する方法です。パックのまま冷凍保存する方法冷凍したい分の納豆を保存袋に入れます。なるべく空気を抜き、しっかりと袋を閉めます。パックのまま保存袋に入れるだけなので、手間もかからない方法のひとつです。保存袋に入れておけば納豆が直接冷気に当たることもないので、品質が落ちにくいでしょう。賞味期限内に食べきれないと思ったら、早めに冷凍をするようにしましょう。・パックごとラップに包むこの方法も最初にご紹介したものに近い方法ですが、パックごとラップで包むという方法です。食品用の保存袋がないときなど、役に立ちますね。パックごとラップに包む方法冷凍したい分の納豆を1パックごとラップに包みます。※納豆のパックが冷気に触れないように、包んでください。冷凍庫内は冷気がふれて乾燥しやすいため、乾燥することがないように、パックをしっかりとラップで包むことが大切です。・パックから出して容器に入れる一度パックから出して容器に入れ冷凍する方法保存用袋または容器に2〜3パック分まとめてあけます。お好みの味付けやトッピングを加え少し混ぜます。納豆を平らにならして空気を抜き、袋を閉じます。半分に折り取り出しやすいようにします。あらかじめ味付けをしてから冷凍することで、解凍してすぐに食べられるのもいいですよね。トッピングに、じゃこ、おかか、オクラなどを加えてみてもおいしくしあがりますよ。また、冷凍庫内での臭い移りが気になる方は、ごま油など香りの強いものを加えてみましょう。・密閉することが大切冷凍保存をするときには「密閉」されていることが重要です。納豆は、発泡スチロールに近い素材で売られていることが多いですよね。閉じ方もやさしく、素材自体も空気を通すものです。軽くて開けやすいというメリットがあります。しかし、そのような納豆の容器は密閉されていないため、長期間冷凍庫に入れておくと納豆が乾燥してしまい、乾燥によって納豆本来の風味や食感が損なわれてしまいます。少しでも本来の納豆のおいしさを楽しむためにも、密閉させて冷凍することを意識しましょう。・納豆を冷凍保存した時の賞味期限冷凍庫に入れた場合どのくらいの期間保存することができるのでしょうか?パックの状態のまま冷凍保存したものは約3週間程、パックから取り出し味付けをしたものに関しては約2週間程、冷凍保存することが可能です。冷凍庫に入れる前に保存袋に日付を書いておけば、賞味期限の目安がわかりやすくなりますね。解凍後はなるべく早く食べるようにしましょう。■納豆を冷凍以外で保存する場合の賞味期限普段から納豆を冷凍保存している人は、どのくらいいるでしょうか。だいたいの人は、冷蔵庫で保存していることでしょう。そして、冷蔵庫で保存していた納豆の賞味期限が切れても「発酵食品だし、大丈夫か…」と、安易に食べてしまっていませんか? 納豆は劣化がわかりづらい食品ですので、冷凍以外での賞味期限も覚えておきましょう。・冷蔵保存の場合冷蔵庫で保存した場合には、基本的にパッケージや容器に印字されている賞味期限を目安に食べるようにしましょう。スーパーで売られているパックの容器に入ったものは、冷蔵保存が前提で、納豆を製造した日付から約10日間が目安とされています。・賞味期限を過ぎると食べられない?この疑問はおそらく多くの人が抱いているのではないでしょうか。そもそも『賞味期限』というのは「未開封でおいしく食べることのできる期限」を指しています。その上、納豆は発酵食品ですから賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。「おいしく食べられなくなる」基準ですので、食べられませんと言われているわけではないのです。しかし、納豆の発酵状態が適度に維持され、最もおいしく食べられるのが賞味期限の内です。納豆をおいしく食べるためにも、賞味期限を守って食べるようにしましょう。のちほど、食べられない納豆の特徴をご紹介しますので、賞味期限が切れた納豆を食べるかどうか判断する際の参考にしてくださいね。■納豆を離乳食用に冷凍する方法リーズナブルで栄養もたっぷりの納豆は、赤ちゃんの離乳食にもぴったりの食品なんです。細かくきざんだお野菜やおかゆと一緒に調理して食べられるので、離乳食のバリエーションも増えますよ。ここでは、納豆を離乳食用に冷凍する方法をご紹介します。・ザルにあけて熱湯をかける下処理をすることで、納豆特有の臭いや、ぬめりが取れるので食べやすくなります。また加熱によって柔らかくなるため、消化しやすくなりますよ。納豆に熱湯をかけてぬめりをとる方法ザルや茶こしに納豆を入れます。お湯をかけてぬめりをとります。(数回繰り返す)・月齢に合わせてつぶす納豆を月齢に合わせてつぶすことで、歯の生えそろっていない、かむ力の弱い赤ちゃんでもしっかりと食べてくれます。生後7、8カ月のころはかならず加熱し荒くすりつぶし、水を加えてジャム状にします。月齢に合わせ、徐々に粒の大きさを変えていきましょう。生後1年〜1年半になるころには、かむ力も徐々についてくるので、豆をきざまずにそのまま与えても大丈夫です。・小分けにして密閉これらの下処理を行った納豆は、1食分ずつラップに包み冷凍保存しましょう。1食分ずつ冷凍しておけば食べるときも便利ですよね。離乳食の保存には製氷容器もおすすめですので、庫内でわかりやすいように、ぜひ活用してみてください。ただ、納豆のにおいは移りやすいので、かならずラップで包んでからにしてくださいね。また、1度パックで冷凍した納豆を凍った状態できざみ、小分けするという方法もあります。凍った状態なら糸が引きにくく、きざみやすいですよ。赤ちゃんによっては納豆特有の臭いやぬめりが苦手という子もいるので、一度納豆を与えて反応をみてみましょう。■冷凍した納豆の解凍方法納豆を冷凍保存したことがない人にとっては、一番疑問に思うのは解凍方法ではないでしょうか。電子レンジを使うのか、常温で自然解凍なのか、冷蔵庫でゆっくり解凍なのか…どんな方法が一番適しているのでしょう。・半日前に冷蔵庫へ冷凍した納豆は、食べる日の半日から1日前に、冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍を行ってください。通常冷蔵保存していたものにくらべると若干柔らかくなっていますが、風味は健在のはずです。解凍後は、賞味期限に関わらずすぐに食べるようにしましょう。・レンジで加熱しない納豆を解凍するときの注意点として、レンジでの解凍はしないことです。レンジを使うことによって風味や食感が変わってしまいます。また、レンジで解凍すると強烈な臭いが発生してしまいますので、冷蔵庫での自然解凍をするようにしましょう。・加熱するなら凍ったまま冷凍した納豆を加熱調理するときは、凍ったまま調理するのがおすすめです。凍っているため糸が引かず、調理しやすくなりますよ。ちなみに、納豆の加熱調理でおすすめの料理は、『納豆の天ぷら』です。凍った状態でも調理中に解凍され、ちょうどいい食べごろになります。詳しくはこの記事の別項目に記載しますので、ぜひごらんください。しかし、納豆に含まれる『納豆キナーゼ』という栄養分は、加熱によって壊れやすく期待効果が弱まってしまうと言われています。そのほか、納豆に含まれる大豆の栄養素は加熱しても壊れないため、加熱調理でも十分に栄養を摂取できるでしょう。■納豆菌は冷凍するとどうなる?納豆菌は冷凍することでなくならないの?いくら長期保存ができても大事な栄養素が失われてしまったら意味がないのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。納豆を冷凍することでどのような変化が現れるのでしょうか。・納豆菌は『休眠状態』納豆菌は100℃以上や氷点下の環境下では『芽胞菌』となり『休眠状態』に入ります。この状態は増殖こそしませんが、生き延びることができます。芽胞を形成することによって、胃酸に負けることのない耐久性のある納豆菌を腸内まで届けることができます。腸内まで届いた納豆菌には腸内環境を整え、免疫力を高める効果があると期待されています。また、悪玉菌を抑え、善玉菌である乳酸菌を増やす効果も望まれていますので、冷凍保存しても納豆菌は失われないと言えますね。・20℃前後で蘇る!10℃以下の環境に置かれ休眠状態に入った納豆菌が、再度活性化するのは常温20℃前後の環境下に置かれたときです。再び発酵が始まると納豆特有のアンモニア臭を発します。容器が熱くなるほどの発酵熱を出すこともあるそうで、放っておくとどんどんと発酵が進んでしまいます。解凍後の納豆は早めに食べることをおすすめします。■納豆の食べられないサイン発酵食品である納豆は、特有の臭いもあって異変に気付きにくいですよね。そもそも発酵と腐るを同じように捉えている方もいらっしゃるかと思います。発酵も腐るということも、微生物が食べものを分解するという点では同じなのですが、それを人間が食べられるように調整しながら分解させることを発酵と呼んでいます。チーズや味噌も発酵食品の仲間ですね。では一体どんな状態が食べられないのか、その見分け方をご紹介します。・異臭がする異臭と言われてもなかなかピンとこないかもしれません。そもそも納豆には特有の臭いがあって、この臭いというのは納豆菌がタンパク質を分解することによって発生するアンモニア臭や、有機酸によるものなんです。この臭いを苦手とする方も多いですよね。新鮮で品質の良い状態の納豆は甘みのある納豆の香りがありますが、冷蔵庫で保管され日を追うごとに発酵は進みますので、臭いも強くなります。発酵が進んだものや賞味期限を過ぎたものは、鼻を突くツンとしたキツイ臭いに変わってきます。新鮮な納豆のにおいを知っている人なら、違いがわかるはずですよ。・変色している日がたつにつれて、納豆の表面上には『チロシン』と呼ばれる白い粒状のアミノ酸が出てきます。これは賞味期限が過ぎ、発酵が進んだことによって発生します。このチロシンはアミノ酸の結晶であり人体には無害ですが、品質が低下しているという証拠です。食感や味も悪くなっているので食べないようにしましょう。・カビが生えている納豆の表面に、緑色のカビが生えてきたら食べないでください。ここでよくあるのが、白色の粒々をカビと間違えることです。これは上記でもご紹介したチロシンと呼ばれるもの。そもそも、基本的に納豆にカビが生えることは少ないのです。というのもカビ菌に比べて納豆菌の方が強く優勢であるため、カビ菌は繁殖できないそうなのです。カビが生えるのは、納豆が冷蔵庫の中で表面が乾燥した場合や、冷凍庫から冷蔵庫に移して長期間保存した場合。納豆菌が活性を失って、劣勢だったカビ菌が出てくることによって発生します。冷凍してからすぐに食べれば、問題ないはずです。・糸が引かず水っぽい冷蔵庫での保存期間が長いと発酵が進み、納豆の茶色がより濃くなり、溶けたような状態や糸が引かなくなる現象が起こります。このような状態になってしまったら品質が低下している証拠なので、食べないようにしましょう。■冷凍納豆のおすすめレシピ普段みなさんはどうやって納豆を食べていますか?ご飯の上に乗せたりそのまま食べるという方が多いのではないでしょうか。いつも同じ食べ方では飽きてしまうという方、や納豆を使ったアレンジレシピが知りたい方には必見です。加熱して調理することで納豆の新しい魅力に出会えるかもしれません。・厚揚げ納豆材料(2人分)厚揚げ1丁分納豆1パック卵1個万能ネギ適量かつお節適量しょうゆ適量作り方手順1:厚揚げはトースターで軽い焼き色がつくまで焼く。万能ネギは小口切りにする手順2:納豆に卵を割り入れ、混ぜ合わせる手順3:焼いた厚揚げを食べやすい大きさに切って器に盛り、(2)、刻みネギ、かつお節をのせる。しょうゆをかけていただく・納豆チャーハン材料(2人分)ご飯300g納豆2パック豚ひき肉200gパクチー(香菜)12本玉ネギ1/2個ニンニク1片ゴマ油小さじ2・酒小さじ2・ニョクマム(ナンプラーでも可)大さじ1・砂糖小さじ1/2作り方手順1:香菜の茎は長さ1cmに、葉先はザク切りにする。玉ネギとニンニクはみじん切りにする手順2:熱したフライパンにゴマ油をひき、玉ネギと豚ひき肉を炒める。ひき肉の色が変わったらニンニク、納豆を加え、<調味料>の材料を加える手順3:ご飯を入れて全体を炒め合わせ、香菜を加えてサッと混ぜたら皿に盛る納豆とチャーハンの意外な組み合わせですが、納豆特有の粘りが苦手な方にもおすすめでボリュームたっぷりの一品です。・納豆パスタ材料(2人分)スパゲティー160~200g・塩(ゆでる用)20g・熱湯(ゆでる用)2000ml納豆(小粒)2パックオクラ2~3本・塩小さじ2・オリーブ油小さじ2・しょうゆ小さじ2シイタケ(生)2個シメジ1/2パックエノキ1/2袋ニンニク1片オリーブ油大さじ1細ネギ1/2束しょうゆ大さじ1刻みのり適量下準備オクラはまな板に並べて塩を振り、手のひらで転がしながら繊毛を取るようにこする(板ずり)。たっぷりの熱湯に塩ごと加えてゆで、水に取って粗熱が取れたら水気を拭き取り、ヘタを切り落として薄切りにする。納豆、オリーブ油、しょうゆを混ぜ合わせる。シイタケは石づきを切り落として汚れを拭き取り、軸は縦に裂き、笠は薄切りにする。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。エノキは、石づきを切り落とし、長さを半分に切る。根元は食べやすい大きさに分ける。ニンニクは縦半分に切って芽を取り、薄切りにする。細ネギは根元を切り落とし、長さ1cmに刻む。作り方手順1:熱湯に塩を入れ、スパゲティーを加える。袋の指定時間より30秒短い時間ゆで始める。その間にフライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱めの中火にかけ、香りがたってきたらシイタケ、シメジ、エノキを炒める手順2:(1)のフライパンに、ゆで上がったパスタ、細ネギ、しょうゆを加えて混ぜ合わせ、器に盛って刻みのりをかけ、合わせた納豆を中央にのせる■冷凍庫を活用して上手に納豆を保存しよう思わず買い過ぎてしまったけど食べきれない…そんなときは冷凍庫での保管を試してみてはいかがでしょうか?しっかりと密閉させて保存すれば冷凍庫の臭い移りも少なく、劣化を遅らせることができます。1食分ごとに小分けして冷凍すれば食事のときにも使いやすいですね。冷凍庫でも保存ができるということがわかれば、賞味期限が近づいてしまった納豆を無理に消費する必要もなくなるため、自分が食べたいときに食べられますし、万が一食べきれずに廃棄してしまうということもなくなりますよね。今回ご紹介したレシピのほかにも納豆を使ったいろいろなアレンジレシピがあります。冷凍庫で気軽に保存するできることがわかれば納豆を使った料理の幅も増えますよね。納豆の正しい保存方法を知れば、もっとおいしく納豆を食べられるようになりますね。みなさんも納豆を正しく保存しておいしく食べましょう。《参考》・ タカノフーズ株式会社「お客様相談室」
2021年02月18日大人から子どもまで、幅広く人気のあるカレー。調理も簡単なので、よく作る方も多いと思いますが、あれこれ足していくうちにいつのまにかお鍋いっぱいになってしまい、冷凍することってありませんか?今回は、そんなときのために、カレーの冷凍方法や解凍方法・アレンジレシピまで幅広くご紹介します!■カレーの保存期間はどのくらい?カレーの保存は常温・冷蔵・冷凍どれも可能ですが、ほかの料理と比べ保存期間が短いのが特徴です。方法により保存期間が違いますので、作った量や食べる期間に合わせて保存方法を上手に使い分けましょう。・常温保存したカレー常温での保存期間は長くて1日で、できれば作って粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ移すのがベストです。「一晩お鍋で寝かせたカレーはおいしい」という言葉もありますが、実はカレーは常温保存にはあまり向かない料理なのです。常温保存の危険性カレーを1日常温保存すると、具材の成分やうまみが溶け出すことでさらに味が深まります。しかし、それと同時に細菌も増殖し食中毒の可能性も高くなるのです。特に気温や湿度の関係で細菌が繁殖しやすい梅雨の時期や、室温が高い夏場に作ったカレーは粗熱が取れたらすぐに冷蔵保存に切り替えましょう。冷蔵庫に保存場所がなく、どうしても常温保存をしたい場合は、1日に2~3回かき混ぜて火を入れ、粗熱を取る作業を繰り返して早めに食べることをおすすめします。・冷蔵保存したカレー冷蔵庫で保存する場合の保存期間は2~3日程度です。ただし、お鍋のまま保存するのはNG。保存容器に小分けにした状態での保存がおすすめです。カレーは冷蔵保存していても傷むのが早いので、食べる前に匂いがないかチェックしてから食べましょう。冷蔵保存は、解凍などの手間もなくあたためるとすぐに食べられる保存方法なので、一度に食べる量が多く数日で消費できる場合はこの方法を活用しましょう。・冷凍保存したカレー冷凍保存は保存期間が約1ヵ月程度です。ほかの方法と比べて保存期間をぐっと延ばすことができ、たくさんつくってしまったカレーを腐らせる心配もありません。いくつか小分けにして保存すると、夜ご飯に困ったときに白米だけ準備すれば、すぐに主食ができあがりますね。■カレーの冷凍方法長期保存が特徴の冷凍保存ですが、長期間カレーを入れることによって保存容器への匂いと色移りが気になる方も多いのでは?一度使った容器が黄色くなってしまい、カレー専用の容器になってしまうのは困りますよね。そんなかたは、次のような方法で冷凍すると不安を払拭できますので、ぜひお試しください。・保存袋で冷凍する匂いを密閉できる食品用保存袋はカレーの保存にピッタリです。方法も簡単で、袋の大きさに合わせてカレーをいれ、空気を抜いて保存するだけです。このとき、なるべく薄くのばすことで場所を取らずに保存することができるのでおすすめです。漏れが怖いようであれば袋を二重にしましょう。保存袋は使い捨てなので、使用後の匂いや色移りを気にしなくて済むのがうれしいですね。新しいものを毎回使用できるので衛生面でも安心です。・タッパーで冷凍するタッパーでの冷凍保存は、液体であるカレーを保存しやすく、とても便利です。ただ、匂いや色を吸収しやすいのが難点です。洗っても匂いがとれない場合、ほかのものを保存するのに使いにくくなってしまいますね。そんな対処法として、タッパーにラップを敷いてからカレーを入れると予防ができます。または、ラップの代わりにビニール袋をしき、ビニール袋の中にカレーをいれ封をしてからタッパーの蓋をしめましょう。・耐熱ガラス容器で冷凍するガラスは匂いや色に影響されにくい素材なので、カレーの冷凍保存を行う保存容器では、1番保存に適しています。解凍するときも別の容器に移さず、そのままレンジで加熱することができますので手間も省けますね。見た目もかわいいガラス容器は、そのまま食卓にだしても違和感なく使うことができます。最近は100円均一ショップでも手に入りますし、雑貨屋さんなどで300円~500円とお手頃に販売されているので、おうちに1つあるととても便利なキッチングッズですよ。■カレーを上手に冷凍するコツカレーを冷凍するときのポイントは、新鮮な状態で冷凍保存することです。そのためには。できあがったカレーを冷ます工程がポイント。冷まし方に気をつけ、細菌を繁殖させないように冷凍することで、解凍したときに安全でおいしいカレーを食べることができるのです。・作ってすぐに粗熱を取るカレーをつくって自然に粗熱がとれるのを待っていると、鍋の中で冷めにくい部分と冷めやすい部分の温度差が出てしまい、冷めやすい部分から細菌が繁殖してしまうのです。そうならないために、カレーができたあとはすぐに粗熱をとりましょう。粗熱の取りかたはいろいろありますので、お鍋の大きさやキッチンの広さにあわせておこないましょう。いくつか方法をご紹介します。・鍋ごと氷水に浸けるカレーの鍋よりも一回り大きいボウル、もしくは鍋を用意します。そこに氷水を張り、カレーなべをつけることで一気にカレーの粗熱を取るやり方です。氷水につけながらおたまでかき混ぜることで、さらに時間が短縮できます。この方法は粗熱が取れる時間が一番短く簡単な方法ですが、カレー鍋が大きいと、それを入れるボウルがなかったり、カレーがこぼれてしまう危険がありますので要注意です。・鍋の中身をよくかき混ぜる鍋の中をかき混ぜることにより、カレー全体の温度を均一に下げることができます。火を消してすぐに鍋をかき混ぜて、カレーの中の空気を入れ替えていきましょう。特に道具も準備も必要なく簡単にできる方法ですが、かき混ぜるだけでは少し時間がかかるのと、腕が疲れてきてしまうので、ほかの方法と組み合わせて行うのがベストです。・冷凍後は日付がわかる様に注意せっかく上手に保存したのに、気付いたらかなり時間が経ってしまい、冷凍庫内で霜がおりていることも。そうならないために、保存するときは冷凍した日付をわかるようにしておきましょう。保存袋であれば直接記入できますが、タッパーやガラス容器であれば、マスキングテープを使うと容器を汚さず一目でわかりますよ。■カレーを電子レンジで解凍するのは危険?カレーは、お肉や冷凍食品を解凍するの違い、解凍するときにはいくつかの危険があるのです。作ったカレーがダメになってしまうだけならまだしも、うっかりしていると火傷やレンジの破損にもつながりますので、扱いには注意が必要です。・解凍ムラができる電子レンジは、場所によって熱の当たり方がちがうため、周りは熱いのに真ん中だけ冷たいなどの解凍ムラがでることがあります。しかし、温度の低い部分を高い部分にあうまで温めてしまうと、カレーだけでなく容器も高温になってしまい、とりだすときに火傷の可能性があります。温度の様子を見て、容器内のカレーをかき混ぜるなどの工夫が必要です。・爆発する危険もあるカレーをレンジで加熱すると、ボンっという音とともにカレーがレンジの中で飛び散ってしまうことも。この爆発の原因は、加熱によって一部分だけ温度が高くなったカレーの急な沸騰です。この沸騰を突沸といい、とろみのあるものを加熱すると起きやすい現象なので、トマトソースなども同様に注意が必要なのです。ちなみに、爆発の防止としてラップをする方もいますが、これは爆発したときに庫内汚れを防ぐだけであり、爆発を防ぐことはできません。電子レンジの「自動あたため機能」を使用すると、あたためられすぎてしまい、爆発の危険が高まりますので、様子を見ながらあたためを追加していく方法が最適と言えます。・耐熱ガラス容器を使って低温設定で解凍する電子レンジで解凍するときには、耐熱性のあるガラス容器を使いましょう。タッパーだと電子レンジに対応していないものもあるのです。そして、対応していないタッパーを使用してしまうと、熱で変形する可能性があります。端的に言えば、容器が溶けてしまうので、非常に危険ですし、中のカレーも食べられなくなってしまうかもしれません。容器が耐熱だとしても、加熱の際に爆発してしまう可能性がありますので、電子レンジの温度を低温に設定し、時間を1分~2分ごとに区切って中身を確認しながら加熱することをおすすめします。また、ガラス容器自体は耐熱でも、容器のフタが電子レンジで加熱不可のものがありますのでそちらもご注意を。フタが使えない場合はラップで代用しましょう。ただ、フタもラップも無しの状態では庫内にカレーが飛び散るので、かならず何かしらのフタをしてから加熱しましょう。■カレーに適した解凍方法カレーを安全においしく解凍するには、できればレンジでなくほかの方法で行いましょう。解凍時間やそのあとの調理方法により適した解凍方法があります。いくつかの解凍方法を組み合わせて時短にすることもできるので、ぜひご参考にしてくださいね。・自然解凍する自然解凍は時間がかかる方法ですが、うまく活用できれば光熱費の節約にもなる方法です。さらに、ゆっくり時間をかけて解凍することで、解凍時に出るドリップが少なくすみます。前の日からキッチンで自然解凍しておくとスムーズに食卓に出すことができます。ただし夏場は衛生面で注意が必要ですので、気温が高い日は冷蔵庫をつかって自然解凍することをおすすめします。・流水解凍する流水解凍は短時間で解凍することができますので、レンジを使わずに早く解凍したい場合はこの方法がおすすめです。ただし、タッパーやガラス容器で冷凍していた場合は容器に水が入るので、流水方法は採用できません。そして、自然解凍や流水解凍は、カレーが常温に近い温度になったらレンジで温めることが可能です。ある程度解凍したものをレンジで解凍すると加熱ムラもすくなく、急激な温度変化もありませんので安全に解凍することができます。・湯煎解凍する冷凍しているカレーを今すぐ食べたい! という場合は、湯煎解凍を行いましょう。保存袋などを使用して冷凍したカレーは、レトルトカレーのように解凍して、そのまま器に出して食べることができます。タッパーなどの保存容器の場合はフライパンに浅く水をはり、一度お湯を沸騰させてからそこにタッパーを入れて解凍しましょう。・鍋に移して加熱する鍋で解凍する方法は、そのままだと時間がかかるため、ほかの解凍方法と組み合わせるのがおすすめです。カレーを半解凍にした状態で、ある程度熱を通りやすくしてから使いましょう。・お弁当に持っていくなら自宅で自然解凍カレーはもともと水分が多く、解凍するとどうしてもドリップがでてしまいます。したがって、解凍せずにお弁当に持っていくとふたをあけたらお弁当箱がびしょびしょになってしまうことも。お弁当としてカレーを持っていく場合は、カレーとご飯を分け、さらに解凍後に密閉できる容器に入れてから持っていきましょう。一度温めてからスープジャーに入れて持っていくのもおすすめです。・解凍後の再冷凍はNGカレーを再冷凍すること自体は可能ですが、冷凍と解凍を繰り返し行うことにより細菌が増殖し、食中毒を起こす危険性があるためおすすめはしません。細菌は死滅せず、ただ活動を停止しているだけなので、解凍すると細菌が再び増殖を始めてしまうのです。解凍したカレーはすぐ加熱をし、早めに食べ切ってしまいましょう。■カレーを湯煎解凍する際の注意点湯煎解凍では、熱湯を使うことによる火傷や調理器具の破損などに気をつけるのがポイントです。慣れれば時間をうまく使いながら解凍できるやり方なので、注意点をふまえて上手に活用しましょう。・解凍温度に気を付ける解凍時に鍋を火にかけたまま保存袋を入れてしまうと、鍋肌に当たった部分の保存袋が溶けてしまう可能性があります。鍋が高温になりすぎないように、鍋が沸騰したら一旦火を止めて余熱で湯煎を行いましょう。一度沸騰したお湯であれば、解余熱で充分に全解凍することができます。・ザルなどに入れて湯煎するのがおすすめ火を止めて調節するのが面倒な方はザルを使う方法もあります。保存袋ごとザルに入れ、そのままお湯の中に入れることでザルが保存袋と鍋を直接当たるのを防ぎます。この方法であれば、カレーが確実に解凍するまで火をつけながら湯煎することができます。■具材による冷凍保存の注意点カレーの具材で代表的なものといえば、たまねぎ・にんじん・じゃがいもなどですが、カレーを冷凍する場合ものによっては、せっかくのカレーが水っぽくなり、解凍するとスープカレーのようになってしまう場合も。具材の特徴を覚えておくと、あらかじめ冷凍する場合やたくさん作って冷凍する場合など、どちらのでもおいしいカレー を食べることができますよ。・にんじん・じゃがいもじゃがいもやにんじんは解凍後に水分が多く発生し、食感もぼそっとしてしまうため、冷凍カレーには向かない食材です。じゃがいもやにんじんを入れたカレーを冷凍するのなら、解凍後は水分が多くても食べられるカレーうどんやカレー鍋のようなレシピに活用しましょう。あらかじめ冷凍することが決まっている場合は、薄切りにして調理することで食感の変化が少なくなるのでおすすめです。・ナス・トマトトマトやナスは冷凍しても変化が少ない食材なので、冷凍カレーにはおすすめの食材です。素揚げしたなすをカレーと一緒に冷凍すると、解凍したときにはカレーを吸ったしみしみのなすが食べられます。トマトはカレーに混ぜ込むと酸味が強くなりますので、大人向けのカレーの具材としてぜひお試しください。・肉・ひき肉お肉も問題なく冷凍カレーに使用できます。お肉は、生のまま冷凍するよりは一度加熱してうまみを閉じ込めてから冷凍するほうがおいしくたべることができるので、冷凍カレーにはもってこいの食材です。・魚介類カレーに魚介類を使う場合で気を付ける点は、臭みが残らないように処理して冷凍することです。よく使われるのはイカ・アサリ・エビなどが多いと思いますが、それぞれの下処理をしっかりと行い、汚れを落としてから使用しましょう。特にアサリは砂だしをおこなわないと、死んだあさりがまぎれこんでしまったり、匂いが残ることがありますので要注意です。・冷凍するならドライカレーがおすすめカレーを冷凍する前提でつくるのであれば、ドライカレーをつくりましょう。水分の少ない材料を使うドライカレーは解凍後の水分の量が少なく、保存場所も場所を取らないのでたくさん作ったあとの冷凍保存にぴったりです。作り方も、材料を細かく切ってフライパンに具材とカレー粉を足していくだけなので簡単でおすすめです。食べるときに目玉焼きを上にのせると、見た目もかわいくおこさまも喜んで食べてくれますよ。■冷凍したカレーのおすすめアレンジレシピ最後は、解凍したカレーのアレンジレシピのご紹介です。そのまま食べてもおいしいカレーですが、冷凍したあとは少し違う味をたのしみましょう!いくつか覚えておくと、たくさんつくっても飽きずに食べることができますよ。・焼きカレー材料(2人分)余りカレー(ドライカレーがおすすめ)ご飯(炊きたて)茶碗2杯分ピザ用チーズ40~50gドライパセリ少々サラダ油大さじ1作り方手順1:耐熱皿にご飯を盛ってカレーをのせ、ピザ用チーズを散らす。トースターでおいしそうな焼き色がつくまで焼き、ドライパセリを散らす・カレーうどん材料(2人分)うどん(ゆで)2玉欧風カレーベース260g油揚げ1枚白ネギ1/2本麺つゆ(3倍濃縮)大さじ3水800ml・片栗粉大さじ2・水大さじ2下準備油揚げは縦半分に切り、さらに短冊切りにする。白ネギは斜め切りにする。<水溶き片栗>の材料を合わせておく。うどんは表示通りにゆでておく。作り方手順1:鍋に欧風カレーベース、水を入れ、溶いてから熱する。沸騰したら、麺つゆ、油揚げ、白ネギ、うどんを加え、約2~3分煮込む手順2:混ぜ合わせた<水溶き片栗>を加え、トロミがついたら器に盛る余ったカレーのアレンジレシピとして代表的なのがカレーうどん。お好みで生姜を入れると風邪対策にもなるカレーうどんになります。うどんに含まれる小麦粉でとろみがつきますので、片栗粉で調整するのは一番最後に行いましょう。煮込んだカレーうどんはとても熱いので、やけどに注意です。・カレーライスコロッケ材料(2人分)ご飯(炊きたて)400gカレープロセスチーズ2個・小麦粉適量・溶き卵適量・パン粉(細かめ)適量揚げ油適量下準備カレーは煮詰めて冷ましておく。プロセスチーズは4等分に切る。作り方手順1:ご飯の1/4量を平らに広げる。カレー、チーズの1/4量ずつをのせて丸く包む手順2:(1)に<衣>の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につけ、170℃の揚げ油でキツネ色になるまで揚げる具材にはあらかじめ火が通っているものばかりなので、強めの火加減でさっと揚げるとサクサクのコロッケになるのでおすすめです。カレーコロッケのアレンジは、少し手間がかかりますが、お弁当のおかずにもなり、残りもので作ったとは思えないアレンジレシピですね。カレーを全解凍にせず半解凍にすることで、加熱したじゃがいもの熱とうまく混ざって中身を手で丸めやすくなります。■たくさん作ってももう怖くない!家庭料理の代表格であるカレー。材料を切って煮込むだけなので手間もかからず、おこさまがいるおうちでは月に1度や2度は食卓に登場するのではないでしょうか。ただ、たくさんつくってしまい意外と消費できず捨ててしまったと悲しい思いをすることもあったはず。今回ご紹介した方法を活用すれば、カレーの長期保存も可能になり解凍後もおいしく食べることができますね。アレンジレシピも豊富なおいしいカレーをたくさん作って、おうちカレーを楽しみましょう!
2021年02月18日キャベツと言えば、サラダ、炒め物、煮物など幅広い料理に使うことができ、多くの人に親しみがあると思います。常に冷蔵庫の中に入れておきたい野菜の1つでもありますが、買ったばかりのキャベツの洗う必要性や保存方法まで詳しく知っている人は少ないですよね。使う機会の多いキャベツだからこそ、洗い方や保存方法はしっかり抑えておきたいところではないでしょうか。気になるキャベツに関する疑問をこの記事で詳しく解説していきます。■キャベツは洗わなくてもいい?スーパーで売られているキャベツは、土で汚れているということはほとんどないので、洗う必要性はわからないけど、とりあえず洗っているという人も中にはいるのではないでしょうか。キャベツは洗うべきかどうか、詳しく解説していきます。・内側は安全キャベツは、葉っぱが何枚も重なることで球状になる結球野菜の1つです。キャベツの成長過程は、内側から新しい葉がどんどん出てきて重なっていくとともに、外葉の外形が大きくなっていきます。内側にいくにつれて新しい葉ということになるので、内側は常に外側の葉に守られていて、汚れや農薬が直接つくことなくきれいな状態なのです。調理するときは、汚れのつきやすい外葉を数枚はがすだけで良く、内側は洗わなくても問題ないということです。・水溶性のビタミンの流出キャベツには、ビタミンCと『キャベジン』という成分でおなじみのキャベツ特有のビタミンUが豊富に含まれています。これらの栄養素は水溶性ビタミンと呼ばれ、その名の通り、水につけることで流出してしまいます。キャベツを5分間水につけることで2割もビタミンが減ってしまうともいわれているのです。特に外側の緑の濃い部分にビタミンCが多く含まれているため、むいてしまう外葉は最小限に抑え、洗うときは素早くさっと洗うようにしましょう。・外側の葉は洗おうキャベツに含まれるビタミンCは外側の方が多く含まれているため、できる限り外葉も食べたいところです。しかし、外葉は汚れや虫などが付着しやすいため、洗ってきれいにすることをおすすめします。繰り返しになりますが、洗うときには水溶性ビタミンが流出しないように、素早く洗うことを忘れないでください。・無農薬の場合は内側も洗う野菜の中には農薬を使わずに栽培された無農薬野菜というものがあります。こだわりがあって、無農薬野菜を好んで食べているという人も中にはいるかもしれません。スーパーで売られている野菜は、ほとんどの場合農薬を使って虫を防除しているため、虫食い穴すらほとんど見ないかと思います。しかし、無農薬野菜は虫を完全に防ぐことは難しく、特にキャベツは野菜の中でも虫がつきやすいと言われています。無農薬のキャベツには、内側まで虫が侵入している場合もあるため、内側まで洗うことをおすすめします。・洗うと出てくる白い粉と油の実体は?キャベツを洗った後に白い粉や油のようなものが出てきた、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。白い粉をみると、農薬が付着して残っているのではないのかと不安に思うこともあるでしょう。しかし、これは『ワックスブルーム』と呼ばれる天然のロウ成分で、食べても人間の身体に害のあるものではないためご安心ください。洗うことにより水滴が集まりやすい芯の部分にロウ成分が蓄積して、乾燥することによって白い粉や油のように現れるのです。キャベツなどの植物でも、病気や乾燥、摩擦などの外傷から身を守るための成分を出すこともあるため、知っておくと不安に思わず、冷静に対処できるのではないのでしょうか。・固い外葉に向いた料理キャベツは外側にいくにつれて硬いため、外葉をむいて処分してしまっている人も多いかもしれません。しかし、外葉ほど緑が濃く、ビタミンCも豊富に含まれていて、固さを活かせる料理方法もあるため、捨ててしまってはもったいないです。外葉の歯ごたえを活かせる料理は炒め物で、特に焼きそばやお好み焼きなどに使うのがおすすめです。キャベツの味は薄いですが、逆に味付けの濃い炒め物に使うことで、シャキシャキとした歯ごたえを活かすことができ、栄養素も豊富なので、ぜひ試してみてください。・柔らかい内葉に向いた料理キャベツの内側は甘くて柔らかいため、千切りにしてサラダなど生食用に使ったり、漬物にしたりするのがおすすめです。また、煮物など加熱することで甘みがさらに引き立つため、ロールキャベツにしてもおいしく食べることができます。外葉のように炒め物に使っても問題ないため、キャベツの内側はいろいろな料理に使うことのできる便利な部分です。■キャベツを洗う方法キャベツの部位ごとに洗う必要性が詳しく分かったことと思いますが、具体的な洗い方も気になりますよね。ここからは、キャベツの効率的な洗い方を解説していきます。・芯を取るキャベツを丸ごと洗いたい場合には、芯を包丁で取り除いてから洗うと、効率よく汚れを落とすことができます。キャベツ1枚1枚の葉はすべて芯につながっているため、芯を取り除き、そこから水を流すことによって、全体的に水がいきわたるようになるのです。短時間で、効率よくキャベツ全体を洗うことができますよ。・外葉の固さが気になる場合は取り除くキャベツの成長過程は、外側にいくにつれて古い葉になるため、外葉の方が固くなりやすいのです。固さが気になるという場合は、先に取り除いてしまってから洗うと良いでしょう。しかし、外側の葉の方が内側よりもビタミンCをはじめとする栄養素が豊富に含まれているため、できる限り食べることをおすすめします。・カットする前に使う分だけ洗うキャベツを使用するときに、買ってきたときの玉の状態でそのまま洗いがちですが、キャベツの栄養素が水とともに流出してしまうのを防ぐため、洗うのは使う分だけにしましょう。カット面からは特に栄養素が抜けだしやすくなっているため、洗いやすいからといって細かくカットしてから洗うのではなく、使う分の葉を芯からはがしたままの状態で洗うことをおすすめします。・「食用の重曹」なら汚れ落ち良し野菜の汚れや残留農薬までしっかりと落としたいという場合は、食用の重曹を使うという手があります。ボウルに水を入れ、水洗いしたキャベツを浸したのち、食用の重曹をひとつまみ入れて1分程度待ちます。つけすぎてしまうと、栄養素の流出が多くなってしまうため注意しましょう。また、昨今の農作物に使用されている農薬は、国によって定められた厳しい基準をクリアしたもので、スーパーに並ぶ野菜はきっちりと農薬の用法が守られていると判断されています。そのため、そこまで神経質になる必要もないかと思いますが、汚れを含め、気になる場合には、食用の重曹を試してみてはいかがでしょうか。・千切りキャベツの場合は剥がしてから千切りキャベツにする場合は、丸ごと洗ってから、葉が芯についた状態でカットしていくということが多いのではないでしょうか。しかし、栄養素が流出してしまうという観点から、千切りキャベツにする場合も、使う分だけを芯からはがして、洗うようにして、洗った後に、千切りにするのがおすすめです。・水にさらすと噛み応えアップ栄養素よりも、食べたときの食感を重要視しているという場合は、キャベツを冷水に浸して洗うと良いでしょう。汚れをきれいに落とせるだけでなく、食べたときにシャキシャキとした食感を味わうことができますよ。水に浸すことによって、キャベツの苦みを抑えることもできるため、食感や味を大切にしたい場合は、冷水につけて洗ってみてください。・塩もみ後ならさっと済ませようキャベツの料理方法によっては塩もみする場合もあるかと思いますが、基本的に塩もみ後は、洗わずにそのまま次の調理手順に進んで問題ありません。塩分が気になるというときには、塩を水で洗い流しますが、長時間洗ってしまうとキャベツに含まれる栄養素が水と一緒に流出してしまうため、さっと洗い流すようにしましょう。・レタスや白菜も同じ方法でOKレタスや白菜もキャベツと同じ葉野菜であり、成長過程もキャベツと同様に内側から新しい葉がどんどん重なって出てくるため、外葉が一番汚れやすいということになります。よって、洗い方に関してもキャベツと同じ方法で行えば問題ありません。一緒に覚えておくと便利です。■キャベツが美味しいまま長持ちする保存方法いろいろな料理に使うことのできるキャベツですが、1玉をまるごと1回の料理で使い切るのは難しいかと思います。万能なキャベツだからこそ、いつでも使えるように冷蔵庫には常に忍ばせておきたいですよね。そこで気になるのが、キャベツを美味しいまま長持ちさせる保存方法ではないのでしょうか。ここからは、キャベツの鮮度をなるべく落とさないように保存する方法を紹介していきます。・芯に「つまようじ」を刺すキャベツを長持ちさせる方法で1番簡単なのは、キャベツの芯につまようじを3本さすという方法です。キャベツは収穫してからも成長しようとして、葉の栄養を芯が吸収してしまうといわれています。芯につまようじをさすことによって、成長がとまり、葉からの栄養の流出を防ぐことができるのです。つまようじをさした状態でポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することで、約2週間も長持ちさせることができるといわれています。ポリ袋は完全にふさぐのではなく、キャベツが呼吸できるように、少しすき間を開けて密閉しないように気をつけましょう。・芯をくり抜き「キッチンペーパー」を詰めるつまようじをさすよりも少し高度な方法になりますが、効率のよいキャベツの洗い方でも紹介したように、芯を取り除いた場合は、この方法を用いると便利です。保存するときには、芯をくり抜いた部分に、濡らしたキッチンペーパーを詰めることで鮮度が落ちにくくなります。さらにキャベツ全体を、濡らした新聞紙またはキッチンペーパーで包み込み、ポリ袋の中にいれます。つまようじをさしたときと同様にポリ袋を密閉してしまうとキャベツが呼吸できなくなってしまうため、少し口を開けてしばるようにしましょう。その状態で、芯があった方を下にするように冷蔵庫の野菜室に入れます。こちらの方法もつまようじをさす方法と同様に、芯を取り除くことでキャベツの成長がとまるため、葉の栄養と鮮度をなるべく維持できるという原理です。・外葉で内葉を包むカットしたキャベツを保存するときには、カット面から酸化するので、変色して鮮度や食味が落ちてしまいます。そのため、保存するときには、カットした内葉を外葉で包むようにして冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。外葉を処分してしまったというときには、濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップでくるむことで酸化を防ぐ方法がおすすめでです。こうすることで、カットしたキャベツでも1週間程度日持ちするといわれています。・冷蔵庫に入れるキャベツは比較的冷涼な気候のもと育つ野菜で、温暖な地域では冬から春にかけての収穫、夏場は高原地域など比較的平均気温の低い地域で収穫される野菜です。最適な保存温度も0℃〜5℃と低くなっています。暑い時期に出回るキャベツはもちろんのこと、冬場も冷蔵庫内で保存することをおすすめします。冷蔵庫で保存するときには、酸化を防止するために、濡らしたキッチンペーパーとラップで包むようにしましょう。・急速冷凍するキャベツも他の食材のように冷凍保存することができ、冷凍することで1ヶ月程度日持ちするといわれています。しかし、冷凍するときにはポイントがあり、それは短時間で急速に冷凍するということです。ゆっくり冷凍させると、キャベツに含まれる水分が凍ってできる、氷の結晶が大きくなってしまいます。それが原因で組織が壊れてしまい、解凍しても食感や味が大きく落ちてしまう恐れがあるのです。氷の結晶が大きくならないうちに急速に冷凍するためには、急速冷凍機能のある冷蔵庫の場合はその機能を使えば問題ありません。機能がない場合は、すでに凍っている保冷剤などをキャベツの周りに敷きつめて、なるべく早く凍るように工夫してみましょう。■新鮮なキャベツの見分け方キャベツの鮮度を長持ちさせる方法は分かりましたが、そもそもスーパーで買う段階で、できる限り新鮮なキャベツを選びたいですよね。ここでは、新鮮なキャベツを選ぶ方法を紹介していきます。・重さ手に取った時の重さがずっしりと重みのあるキャベツは、葉がしっかりと巻いていてぎっしりとつまっている証です。葉がしっかりとつまっている方が、たくさん料理に使えるということなのです。しかし、キャベツの品種によっても特徴が異なるため、注意して見るようにしましょう。スーパーなどでしっかりと説明がある場合はいいのですが、収穫時期がほぼ同じ、『冬キャベツ』と『春キャベツ』は見分けられるようにしておくと良いでしょう。『春キャベツ』は1枚1枚の葉がすき間のないほどぎっしりとつまっている訳ではありませんが、柔らかく甘いため、サラダなどの生食用に向いています。それに対して、『冬キャベツ』は硬めですが、ぎっしりと葉がつまっていて、焼きそばやお好み焼きなど炒めるときに適しています。同じ時期でも、違う品種が出回ることを把握した上で購入すると、料理にも応用がききますよね。いずれにしても重さを確認することでずっしりと重みのある方が、ぎっしりと葉がつまっている証拠のため、確認して購入することをおすすめします。・切り口キャベツの収穫時にカットする、芯の切り口をみてみましょう。収穫時に1番最初にカットされるということもあり、この切り口をみることで鮮度が確かめられるのです。芯の切り口が乾燥しておらず、みずみずしいものが鮮度が高く、芯が太すぎないものが柔らかいといわれています。新鮮なキャベツを選びたい場合は、芯の切り口がみずみずしく、芯が細いキャベツを選ぶと良いでしょう。・葉の状態キャベツの成長過程でも分かるように、外葉が一番古いため、その外葉ができる限りみずみずしいものを選ぶようにしましょう。外葉がしなびていたり、色あせたりしているキャベツは鮮度が落ちている証拠のため、外葉がみずみずしく、色鮮やかなキャベツを選ぶことをおすすめします。・断面キャベツ1玉は大きく、家族構成によってはなかなか消費しきれないため、半玉を購入するという人も多いのではないのでしょうか。半玉ということはカット面をみることで、葉のつまり具合やみずみずしさもよくわかりますよね。葉がしっかりとつまっていて、断面がみずみずしいキャベツを選ぶようにしましょう。■外葉に包まれているキャベツは意外にきれい!キャベツは何枚もの葉でできている結球野菜ということで外葉を何枚かむくことでほとんど洗う必要がないということが分かりましたね。いろいろな料理に使うことができ、栄養も豊富でおいしいキャベツ。気になる洗い方や保存方法が分かったところで、今後もより一層キャベツを使って料理することが楽しみになったのではないのでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2021年02月17日日本を代表する保存食といえば、真っ先に梅干しを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ご飯のおともやお弁当に添えるのはもちろん、梅肉の和え物にしたり、サラダにトッピングしたりと、さまざまな方法でおいしくいただけますよね。1000年近くの歴史を持つ梅干しですから、その使い方やレシピも実にバリエーション豊富です。そんな梅干しには、賞味期限が存在するのでしょうか?もしあるとするなら、きちんと保存する必要があります。本記事では、梅干しの保存方法について詳しく解説していきます。冷蔵や冷凍、保存する際に注意すること、さらに食べられない梅干しの見分け方についても掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■梅干しの保存方法と塩分濃度の関係梅干しに保存が必要かどうか、基本的なことから解説していきましょう。ひとことに梅干しといっても、大きさや味、作り方を見ていくと、実にさまざまな種類の商品が市販されていますよね。純粋にすっぱい梅干しが好きな人もあれば、はちみつ入りの甘い梅干しが好みという人もいるでしょう。また、自宅で手作りするとなれば、その種類は無限といって良いかもしれません。いずれにしても梅干しが長持ちするかどうかは、塩分濃度と深い関係があるようです。好んで食べている梅干しを適切に保存できているかどうか、しっかり確認してくださいね。・塩分18%の場合は常温OK現在市販されている梅干しの中で、もっとも塩分濃度が高くてすっぱいものは、20%くらいです。梅干しは、塩分濃度が18/%以上だと基本的に腐ることはありません。つまり賞味期限は存在せず、常温保存で構わないということです。現存する最古の梅干しは、室町時代の500年近くも前のものですが、いまだに腐ることもなく食べられる状態といわれています。ちなみに、梅干しの塩分濃度とは、梅干しの重さに対する塩の重さのパーセンテージです。たとえば塩分濃度18%の場合なら、100kgの梅に対して18kgの塩を加えて作ったものを意味します。もし自宅で梅干しを作っているとするなら、塩分濃度が18%以上なら常温保存で問題ないということになりますね。・塩分10%の場合現在では、減塩志向がすっかり定着したため、塩分濃度18%以上の梅干しを食する人は少数派のようです。主流は、塩分濃度8~10%の梅干しです。ただし、塩分濃度10%を下回ると、常温保存は危険です。塩分が少ないため、梅干しといえども劣化して品質が落ちていきます。未開封のままなら常温保存で構いませんが、開封後は10℃以下で冷蔵保存が必須となります。そのため、買った梅干しの塩分濃度をチェックして、塩分濃度が10%以下なら、ただちに冷蔵保存してください。・『月向の梅』『極上月向』『しそ漬の梅』の場合日本一有名な梅干しのブランドである紀州南高梅の発祥の地、和歌山県みなべ町に、とても有名な「月向農園」があります。丹精込めて手入れされた600本の梅の木から生まれる月向農園の梅干しは、大変美味で全国に大勢のファンがいます。この農園が販売している商品を例にとって、具体的に塩分濃度や保存期間を見ていきましょう。まず『月向の梅』は、糖類や昆布エキスなどが入った最高級の梅干しで、塩分濃度は10%。未開封なら直射日光の当たらない涼しいところで保存という条件で、保存期間は5ヶ月とされています。さらに選りすぐりの最高級の梅を使ったフルーティーなおいしさが人気の『極上月向』も、同じく塩分濃度10%で、未開封なら保存期間は5ヶ月です。『しそ漬の梅』は、同農園で育ったしそを使った塩分濃度14%の人気商品です。前の二つに比べると塩分濃度は高めですが、やはり保存期間は5ヶ月とされています。また、開封後は10℃以下の冷蔵庫が必須とされています。いずれも化学調味料は非使用で、天然由来のものばかりですので、保存方法も限られています。冷暗所にての保存期間が指定されていて、開封後の冷蔵保存も必須という月向農園の保存条件は、ほかの梅干しを食するうえでも大変参考になるのではないでしょうか。・調味料の有無にも注意梅干しの保存期間は、塩分濃度だけでなく調味料によっても大きく左右されます。塩のみが18%以上の濃度で使用されている「白干梅」の場合は、賞味期限はありません。しかし、先ほどの月向農園の梅干しのように、調味料が加わるとたちまち保存期間は制限されます。しそ以外にもはちみつ入りの梅干しは大変人気がありますが、塩分濃度は5~6%と低めのものが多く、必ず賞味期限がもうけられています。■梅干しの保存方法が悪いとカビることも!梅干しは、どこで保存しても良いわけではありません。冷蔵庫のないはるか昔から、保存場所は直射日光の当たらない涼しいところ、というのが鉄則だったといって良いでしょう。このルールを守らなければ、梅干しといえどもカビが生えることすら考えられるので、十分に注意が必要です。・保存場所が高温多湿梅干しは、高温多湿の保存環境を大変嫌います。日本は、四季や雨季と乾季の違いが明確で、その分気温と湿度が変化しやすいので、梅干しにとってはリスクが高いといえます。そのため、特に長期保存するなら、風通しが良く涼しい場所を選ぶのが大切です。・直射日光が当たる場所も注意直射日光が当たるとおのずと室温が上がり梅干しにとっては大きなダメージとなります。なるべく陽の光が入らない冷暗所を選んで保存するように心掛けましょう。・箸などから水分や雑菌が繁殖梅干しを取り出す際には、菜ばしを使うことが多いですよね。このときに気をつけなければならないのは、使用済みの箸を使用しないということです。ほかのおかずを挟んだ箸でつい梅干しもつまんでしまうことがあるかもしれませんが、これをすると箸についた細菌が梅干しの保存容器の中で増殖してしまいます。すると残された容器内の梅干しがカビることがあるので、絶対にNGと覚えておきましょう。・梅雨や夏場は特に気をつけよう上記のように、梅干しは高温多湿を大変きらいます。その象徴ともいえる季節が、梅雨です。雨が多く降ってじめじめするので、梅干しにもカビが生えやすい危険な時期といって良いでしょう。これは、夕立や台風が多く発生する夏場も同じです。涼しい秋が到来するまでは、気を抜かないように注意してくださいね。・市販の梅干しは冷蔵保存が原則 スーパーなどで市販されている梅干しや、通販で取り寄せる商品も、多くの場合なんらかの調味料が使われています。純粋に梅と塩(しかも18%以上)だけでない限り、冷蔵保存が原則と考えてください。梅干しは保存食だから常温保存でも大丈夫という考えは、今日を限りにきれいに捨て去りましょう。 ■減塩の梅干しは傷みやすい市販されている梅干しの多くは、減塩タイプになります。減塩タイプは傷みやすいのですが、その理由などについて理解すれば、保存方法もおのずとわかってくるでしょう。・塩分濃度3%のものまで登場梅干しを販売する業者も、商売である限りは利益を出さなければなりません。そのためにも、消費者が志向する商品を売るのが鉄則になりますが、梅干しの場合は、すっぱすぎると敬遠されてしまう傾向が強いです。よって、食べやすい減塩タイプが市場に数多く出回るようになりました。なかには、塩分濃度3%という超減塩タイプも販売されているため、保存には十分注意が必要です。・減塩の梅干しが傷みやすいワケ塩は浸透圧の作用で、食品などから水分を奪う性質があります。そのため、梅干しに限らず野菜や肉に塩をまぶしても、水分が目に見えて排出されてきます。ナメクジに塩をかけると水分が出てしなびてしまうのも、浸透圧によるものです。水分がなければ微生物さえも生きてはいけないため、塩を使うことで殺菌効果が生まれます。この浸透圧の作用は、塩が多ければ多いほど強くはたらきます。そのため、減塩の梅干しは、塩分濃度の高い商品に比べて傷みやすいといえるのです。・『有機酸』が少ないと傷みやすい梅干しをすっぱくしている物質は、有機酸といわれるもので、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸などがあります。一般的に梅干しには、有機酸が5%ほど含まれています。ところが減塩タイプになると、この数字を下回り、特に3%を切ると急激にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。しかし、パッケージには有機酸の量は記載されていないため、塩分濃度と賞味期限を確認するのが現実的といえるでしょう。■梅干しの保存容器に適したものは?梅干しの保存容器について詳しく解説していきましょう。市販の梅干しは、ほとんどのものが薄いプラスチック製の容器に入っています。その多くは、梅干しの量が少ないため、さほど長期間保存することも少ないでしょう。しかし、大量に手作りした場合は、そうともいきません。どのようなことに注意して保存容器を選べばよいのか、しっかりと認識しておきましょう。・必ず『食品用』のものを梅干しの保存容器として昔から重宝されているのは、甕(かめ)です。今では見かけることが少なくなりましたが、長年自家製梅干しを作っている家の多くで、この甕が使われています。理由は、陶器でできた甕は、酸にも湿気にも強いため、梅干しを良い状態で長期間保存できるからです。甕は、大きくて重いですから、あまりよい印象がないかもしれません。気が進まない場合は、ガラスやホーロー製のものをおすすめします。ただし、いずれを使うにしても『食品用』のものを必ず選びましょう。同じガラスや陶器でも、食品用でないものは、鉛が溶け出す恐れがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性が否定できません。くれぐれも気をつけましょうね。・酸に強く消毒しやすい材質金属製の容器に入れて保存したい場合もあるかもしれませんが、おすすめはしません。梅干しは、有機酸のはたらきで非常にすっぱくて酸が強いため、金属製の容器は錆びてしまう可能性が高いです。それよりも消毒がしやすい陶器やホーロー、ガラス、タッパーなどの密閉容器が良いでしょう。・広口で乾燥しにくいもの梅干しを保存するためには、口が広くて乾燥しにく容器がおすすめです。先ほどの甕なら、広口でふたも大きく開けやすいため、乾燥することも少ないといえます。それ以外にも口の広いガラス製の容器なら中身が見えるので、梅干しの量が分かりやすくて便利でしょう。・深すぎず収納しやすいもの広口の容器は、ときに深すぎる場合が少なくありません。広口で深いと多くの梅干しが1ケ所で保存できるので便利かもしれませんが、収納しにくいというデメリットがあります。昔ながらの日本家屋で、床下や蔵など収納スペースに余裕がある場合は別として、収納が限られた集合住宅などでは特に不向きといえるでしょう。また深さがあると、どうしても梅干しを幾重にも重ねることになります。すると下の方にある梅干しがつぶれてしまう恐れがありますよね。せいぜい5~6段くらいで収まる程度の深さのものが良いでしょう。・インスタントコーヒーの容器も使える梅干しを保存するには、ガラスでできたインスタントコーヒーの容器でも良いでしょう。酸に強いうえに消毒しやすく、鉛などの有毒物質が溶け出す恐れもなく、コンパクトで収納もしやすいためおすすめです。ただし、容量が小さので、大粒の梅干しよりは小粒のタイプを保存するのに向いていますよ。■梅干しの保存方法とポイント場所が決まり、容器も決めたらいよいよ梅干しの具体的な保存方法についてつめていきましょう。梅干しはデリケートな食べもののため、ポイントをおさえて丁寧に保存する必要があります。決して難しくはありませんが、忘れずに必ずチェックしておきましょう。・容器は蓋まで必ず消毒梅干し自体に強い殺菌作用があるため、あまり神経質になる必要もありませんが、容器は基本的にすべて消毒しておきましょう。保存場所に自信がない場合はアルコール殺菌すると安心ですが、そこまでしなくとも熱湯消毒で大丈夫です。その際、ふたも必ず消毒しておいてくださいね。・容器の水分をきちんと拭く容器を熱湯消毒したあとは、完全に乾燥させてください。また保存したあとでも、何らかの理由で容器に水分が付着した場合は、きちんと拭き取っておくようにしましょう。前述のように、たとえ箸の先であっても水分や食べ物の一部が付いていれば、梅干しをつまんだだけと思っていても、そこから雑菌が繁殖してカビる可能性があります。それくらい梅干しはデリケートな食べものなので、くれぐれも注意してください。・漬けた日を記録しておく梅干しをつけた日付は、念のために記録しておくことが望ましいでしょう。特に毎年のように漬けるとすれば、だんだんどの年に漬けたのかが分かりにくくなることがあります。容器自体に手書きのシールかテップラーで印字して貼っておくのが一番確実でしょう。毎年同じ方法で漬けたとしても、味が微妙に異なることがあります。「○年の梅干しはなぜおいしかったのか?」と、あとで検証することで、おいしい梅干しを確実に作るコツがつかめるかもしれません。そして、わが家自慢の特製梅干しが作れるようになれば、ご近所や友達にもおすそ分けする楽しみも増えるでしょう。■梅干しの保存期間梅干しを毎日食べる習慣があれば確実に減っていきますが、ときどきしか食べないとすると忘れられた存在となり、保存期間を過ぎてしまうこともあります。そのようなことが起きないように、正しい保存期間を把握して、それまでに食べ切るように心掛けましょう。・市販の調味料なしのもの市販の、調味料が使われていない梅干しは、塩分濃度によって保存期間が異なります。塩分濃度が18%以上のものであれば、保存期間は半永久的と考えて構いません。しかし、市販品の主流は、8~10%ですから、賞味期限が存在します。商品によって必ずパッケージに塩分濃度と賞味期限が記載されているので確認してくださいね。開封後、密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3~6ヶ月はもちます。・市販の調味料使用のもの市販の調味料使用のタイプは、調理梅といわれ、塩漬け後に水洗いしてはちみつやかつおなどで味付けされています。未開封なら、保存期間は3~6ヶ月が目安です。開封後も密閉容器に入れて冷蔵すれば、長くて4~5ヶ月は持ちますが、ものによっては2週間という場合もるので、なるべく早くに食べ切りましょう。商品ごとに設けられている賞味期限をよく確認するようにしてください。・手作りのもの手作りの梅干しの保存期間は、塩分濃度によって異なってきます。18~20%以上の濃いものであれば、半永久的にもつでしょう。しかし、そこまで塩を使っていなかったり、塩以外の調味料などを使っている場合は、1年を目安に食べ切るのが無難です。・冷凍した場合梅干しを冷凍保存した場合は、賞味期限プラス1ヶ月と考えてください。つまり、賞味期限が6ヶ月の商品なら7カ月はもつということです。ちなみに、梅干しのパッケージに表示されている「賞味期限」は、「消費期限」とは意味が異なります。賞味期限は、保存食や調味料など長持ちする商品に使用される「この日までならおいしく食べれますよ」という目安です。つまり、少々その期限を過ぎても食べる分には問題ないという意味合いを含みます。特に梅干しの場合は、賞味期限を過ぎたからといって1日や2日で目くじらを立てる必要はありません。日付による管理も大切ですが、後述する「食べられない梅干しとは」の項目を覚えておいて、しっかり自分の感覚で大丈夫かどうかを見極める心構えも大切です。・お弁当に入れたら本当に傷まない?昔から梅干しを1つお弁当に入れておけば、腐らないから安心といわれることがありますが、これは過信しないようにしてください。というのも、梅干しをご飯の中に入れると、その周辺の限られた米には防腐効果がありますが、離れている米やおかずには、まったく効果が及びません。そのため、少しでも防腐効果を高めたければ、梅干しをほぐして梅肉をご飯に混ぜると良いでしょう。または、小梅を複数個所にちりばめておくのも良いかもしれません。■梅干しの長期保存方法とコツどうせ梅干しを作るなら、少しでも長持ちさせたいものです。そのために、梅干しを長期保存する方法とコツをお伝えしましょう。・調味料不使用で塩を多めに梅干しを長期保存するためには、調味料は使わないようにして塩を多めに使いましょう。塩分濃度が高ければ高いほど、梅干しは長期保存が可能になります。理想は塩分濃度18%以上ですが、あまりにすっぱいと苦手意識が勝ってしまい、食べなくなってはもとも子もありませんよね。また、家族に高血圧の人がいれば、減塩した方が良いかもしれません。そのあたりの事情を総合的に加味して、少しでも塩分濃度を高める工夫をしてみてくださいね。・冷凍がおすすめ梅干しの長期保存に最もおすすめできるのは、冷凍保存です。冷凍保存すれば、賞味期限よりプラス1ヶ月は長持ちさせることが可能になります。また、梅干しは冷凍保存するとすっぱさが軽減する効果もありますよ。そのため、塩分濃度を少しアップさせるという技を使うことも可能になります。するとその分だけさらに傷まなくなるので、一石二鳥といえるでしょう。ちなみに、梅干しを冷凍するとカチカチにはならず、塩を含んだ海水と同じでシャリシャリになり、独特の食感が楽しめます。そのままお弁当に入れても自然解凍されるため、おいしく食べることができますよ。・梅干しを冷凍保存する方法梅干しを冷凍保存するときは、1個ずつラップに包みましょう。そのまま冷凍すると梅干しどうしがくっついてしまいますし、取り出すたびにほかの梅干しの劣化が進んでしまいます。ラップで包んだら密閉容器に入れてしっかりふたをして冷凍庫に保存してください。■食べられない梅干しとは梅干しが傷んで食べられなくなるとどうなるのでしょうか?見た目や臭いなどに特徴が現れるので、しっかりと覚えておきましょう。・異臭がする梅干しが傷んだり腐ったりすると、すっぱい異臭を放ちます。梅干しなのに「すっぱい異臭」と聞くとおかしいと思うかもしれません。しかし、梅干し本来の食欲をそそるような新鮮なすっぱさではなく、明らかに嫌悪感を誘う腐敗臭がします。いつもと違う臭いがする、と感じたらためらわずに廃棄してください。・水っぽい梅干しが傷むと、異様に水っぽさが増します。触るとドロっとしていたり、糸を引いたりもします。これが菌が増殖して腐っているあかしですし、食べると嘔吐やしびれ、深刻な胃腸障害を起こす恐れもあるので、絶対に食べないでください。・カビが生えている表面が白くなってヌルヌルしていたら、それは白カビなので注意が必要です。さらに、梅干しが黒くなったり、茶色くなったり、梅酢が茶色っぽくなっても要注意です。ちなみに、梅干しが乾燥すると皮に白い粒が付くことがあります。これはカビではなく、塩なので食べても大丈夫です。ヌルヌルしているかどうかで判別してください。 ■梅干しは梅酢に戻すべき?梅干しを漬ける過程で、梅酢から出して天日干しをします。残った梅酢はどうすれば良いのでしょうか?具体的に解説していきましょう。・梅酢に戻すとふっくらする天日干しした梅干しは、それをもって完成になります。しかし、残った梅酢に梅干しを戻すかどうかは、好みによります。ちなみに梅酢に戻すとふっくらとしてさらに赤く染まり、すっぱさが増します。・漬けっぱなしはよくない梅酢に戻さなければ、色は薄めのままでねっとりとしたまろやかさが残ります。漬けっぱなしだと酸っぱくなり過ぎたり、色が濃くなりすぎるので程よいところで取り出すのも良いかもしれません。・梅酢は薄めて飲んでも梅酢はすっぱいですが、梅酢ドリンクとして市販もされていますし、料理に使うと程よい酸味が利いておいしくなります。手に塗っておにぎりを握ると、ご飯に酸味が染みてよいアクセントにもなりますよ。梅酢は、特に暑い夏の時期に口に入れるとさっぱりとしておいしくいただけますので、飲用として活用するのもいいですね。■梅干しを上手く保存して長持ちさせよう梅干しは、昔から伝わる日本を代表する伝統的な保存食です。しかし、デリケートな食べもののため、きちんとポイントをおさえて保存する必要があります。塩分濃度を確かめて、賞味期限を把握しておくことも大切でしょう。うまく保存できれば、そのまま食べたり料理にちょいたししたり、さまざまな楽しみ方が広がります。ぜひ梅干しを活用して食卓をさらに豊かにしてください!
2021年02月16日多くの和食を作るうえで絶対に欠かせないのが、出汁です。スーパーに行けばいろいろな出汁がパックになって売られていますが、やはり自分で作る方が風味も良いですし、料理が完成したときの達成感も違います。ただ、毎日のように一から出汁を取るのは、少し大変ですよね。そこで、出汁を多めに作っておいてそのままに風味で保存できれば、とても便利ではないでしょうか。本記事では、出汁の冷蔵保存や冷凍保存、出汁がらの活用法からおすすめレシピまで余すところなく掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■出汁の作り方とコツ出汁を作り慣れていない人からすると、出汁を取るのは難しく感じてハードルが高いかもしれません。しかし、一度その作り方とコツをつかめば、決して難しくありませんし、出汁は自分で取らないと損、とまで思うようになるかもしれませんよ。自分のやりやすい方法で構わないので、ぜひトライしてみましょう。・煮だしの作り方煮だしに必要なのは、昆布とかつお節、水です。昆布は水洗いせずに布きんで軽く拭いてください。30分間鍋の中で水に浸けた後に火にかけ、沸騰しかけたら弱火にしましょう。そこにゆっくりとかつお節を加えて5分ほど煮たら火を止めて15分ほどおいて旨みを出しきります。粗熱を取ったらザルに布きんかキッチンペーパーをしいて濾したら完成です。水400ccに対して、昆布20g、かつお節70gが目安です。・水だしの作り方水だしは、ピッチャーに水を入れて昆布、かつお節を加えて冷蔵庫で一晩(8~10時間は目安)置きます。昆布、かつお節を取り除けば完成です。水1000ccに対して、昆布5g、かつお節25gを目安にしてください。・おいしい出汁を取るためのコツ出汁の味は、作る個人や家庭の好みの味があるので、自分たちがおいしいと感じる分量を探っていくのが良いでしょう。「これが一番おいしい」と感じる配合にたどり着いたときの喜びや達成感は、思いのほか大きなものがありますよ。特に煮だしの場合は、お湯を沸騰させないのがポイントです。また、レシピ通りに作れば、きれいな黄金色の出汁ができるので、途中でかき混ぜて濁らせないように注意してくださいね。昆布やかつお節以外に、干し椎茸や煮干しを使っても良いでしょう。何を使うにしても素材はできるだけ新鮮なものにしてください。■出汁の保存方法【冷蔵】出汁はとても繊細で、ほかの料理と同じく作ったそばから風味は落ちていきますし、傷みもします。そのため、上手く保存することができれば多めに作っても安心です。その方法としてもっともポピュラーなのは、冷蔵保存です。作ったその場ですぐにできるので、とても簡単。その際の注意点や保存期間について詳しく解説しましょう。・冷蔵保存のメリット冷蔵保存は、作ったその場で簡単にできるのでおすすめです。必要なときに冷蔵庫から出して加熱するだけですから、とても便利でしょう。仕事が終わって時間に余裕がない日などの夕食のおかずにちょいたしすれば、おいしい一品があっという間に作れます。朝の忙しいときでも、手軽に味噌汁が作れるでしょう。出汁を多く作って冷蔵保存しておけば、時短レシピの強い味方になること間違いなしですよ。・冷蔵保存の方法冷蔵保存は作りたてでなければ意味がありません。ただし、完成したときはとても熱いので、粗熱を取ってよく冷ましてくださいね。それからピッチャーやタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。水だしの場合は、出汁を取り終えて完成したら、昆布やかつお節は必ず取り除きましょう。昆布は放置しているとぬめりがひどくなり、かつお節はエグ味が出るため、出汁の風味が損なわれてしまいます。・保存期間の目安冷蔵保存は、もって最長で1週間までと考えましょう。理想は2日以内に使いきることです。それ以上保存したい場合は、後述するように冷凍保存がおすすめです。■出汁の保存方法【冷凍】出汁は、料理の一部といっても過言ではなく、しかも繊細な生き物のような性質のため、慎重に扱うことが大切です。甘味、酸味、塩味、苦味につづく第5の味覚の「旨味」の象徴となるのが、この出汁ですから、風味を損ねてはせっかくの料理が台無しになってしまいます。上手に保存して無駄なく使いきるように心掛けましょう。・冷凍保存のメリット冷凍保存は、冷蔵保存よりもかなり長持ちするので、大量に作り置きするには、うってつけといえるでしょう。毎日のように出汁を使う場合は、数リットル単位で作っておいても大丈夫です。味噌汁やお吸い物のようなコンパクトなメニューにとどまらず、うどんやそば、おでんなど鍋料理にも惜しみなく使うことができます。・冷凍保存の方法冷凍保存の手順は、冷蔵保存とほとんど変わりません。出汁を取ってから粗熱を取ります。そして保存容器に入れて密閉して冷凍庫に入れてください。・製氷皿で出汁を凍らせると便利出汁の冷凍保存は、保存容器を使わずとも製氷機を活用する方法もあります。製氷機に粗熱を取った出汁を流し入れて冷凍するだけです。量を微調整して小出しで使えるので、大変便利です。ただし、製氷機でむき出しのまま凍らせると、庫内の匂いを出汁が吸収してしまいます。すると時間の経過とともに出汁の風味に変化が生じるため、必ず凍ったら一旦取り出してフリーザバッグに移して空気をしっかり抜いてから再度冷凍保存してください。また、冷凍すると出汁が膨張するので、製氷機の8分目を目安に入れるようにしましょう。ちなみに、通常よりも2~3倍ほどの濃い出汁を作って製氷機で凍らせれば、解凍したときにわずかの水を加えるだけで出汁として使えるのでコスパが良くなります。始めのうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れてきたら試してみるのも良いかもしれませんね。・出汁の冷凍は離乳食に便利!出汁は、旨味が利いている割に塩分が少ないため、赤ちゃんの離乳食にもうってつけです。上記のように製氷機で冷凍すれば、わずかの量でも必要なだけ小出しにして使うことができます。ご飯やほかの食材とも混ぜやすいため、離乳食のバリエーションも広がるでしょう。・保存期間の目安 冷凍保存した出汁は、2週間~1ヶ月が保存期間の目安です。たしかに冷凍保存は、冷蔵保存に比べるとかなりの期間長持ちするといえます。しかし、たとえ冷凍保存していても、厳密にいうと出汁は劣化していきます。冷凍だから大丈夫と高をくくらないで、できるだけ早くに消費するように心掛けてください。■冷凍保存した出汁の解凍方法冷凍保存した出汁は、解凍して使います。その方法もいくつかあるので、解説しましょう。・前日に冷蔵庫に移す冷凍保存した出汁は、前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しましょう。翌日には、もとの状態に溶けているので、そのまま出汁として使えます。・流水で解凍する前日に冷蔵庫に移し忘れたり、時間がないときは流水で解凍する方法もあります。保存容器やフリーザーバックの上から水道水を垂らすように流せば簡単に溶けて行きます。・電子レンジで解凍する流水よりもさらに簡単な方法は、電子レンジで加熱することです。解凍したい出汁の量によって解凍時間は異なってきます。適度に様子を見ながら少しずつ解凍して、自分なりのパターンをつかむようにしてください。 ■出汁は常温保存するとよくないの?出汁は作ってしまえば、あとはそのまま常温保存しておきたくなることもあるかもしれません。人間ですから、本当は冷蔵保存するつもりが、すっかり忘れて朝まで放置という失態を犯してしまうこともありますよね。果たして、出汁の常温保存は問題ないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。・自分で取った出汁は傷みやすい市販の出汁と比べて、自分で取った出汁は明らかに傷みやすいので細心の注意が必要です。自分で取った出汁は、市販品のように保存料などが使われていません。出汁といえども普通のおかずと変わりませんし、それどころか非常に繊細な代物のため、常温保存は絶対におすすめしません。・常温保存すると腐敗や酸化する常温保存した出汁は、腐敗や酸化どんどん進みます。厳密にいうと、たとえ冷蔵保存や冷凍保存をしたとしても、出汁は劣化していきます。ましてや、夏の暑い時期なら常温保存してしまうと、あっという間に風味が損なわれて出汁としての役割を果たせなくなるでしょう。作りたてだから大丈夫と過信せず、たとえ冬であっても常温保存はしないように習慣づけてくださいね。・一晩放置は避ける夕食の用意とともに、出汁も一緒に作ることがありませんか?すると食器などは片付けたものの、出汁はうっかりそのまま朝まで放置してしまうこともあるかもしれません。短く見積もっても一晩放置すれば、8時間前後は常温保存していることになります。この場合、特に暑い季節は非常に危険です。せっかく作った貴重な出汁ですから、作ったあとは粗熱を取ってから、必ず冷蔵か冷凍保存するように心掛けてください。■出汁の種類と保存期間の違い出汁と一言にいっても、その種類は多岐にわたります。出汁が違えば、保存期間にも違いがあるのでしょうか?もしそうなら、より長持ちする素材を使って出汁を作る方が、コスパも良いといえるかもしれませんね。・種類による相違はほぼない出汁を取る素材は、昆布やかつお節、煮干しのような王道もあれば、あご出汁、桜えび、干し椎茸などメインではなくとも人気のあるものも数多く存在します。ところが、どの素材を使っても出汁の保存期間にさほど違わないようです。・塩分濃度が高ければその分長持ちする?原理としては、塩分濃度によって保存期間は異なってきます。もちろん塩気が強い方が、長持ちします。しかしながら、出汁には、腐敗や酸化を大幅に遅らせるほどの塩分は含まれていないため、保存期間にまでは影響しないと思った方がいいでしょう。前述のように、出汁には塩味を感じることはほとんどなく、旨味こそが出汁の出汁たるゆえんですから、出汁を濃くすればコクが強まるだけで、塩味が濃くなるわけではありません。・早めに使い切るのがベストどのような素材で出汁を作ったとしても、あえて塩を加えたり保存料でも入れない限りは、出汁をあまり長期間保存することは難しいことがお分かりいただけたでしょう。出汁は作った直後が一番新鮮でおいしいです。そのため、できるだけ早くに使いきるのがベストといえるでしょう。■出汁がらの活用法出汁を作ると、必ず出汁がらが残ります。実は出汁がらには、多くの栄養素が含まれているので捨てるのは勿体ないです。カリウムやマグネシウムなどの大事なミネラルやたんぱく質、旨味成分のアミノ酸であるグルタミン酸などが、流れ出ずに出汁がらにとどまっているのです。そのため、出汁がらは捨てずに活用することを強くおすすめします。・ふりかけ昆布やかつお節などの出汁がらを乾燥させてからミキサーにかけます。そして、塩や七味唐辛子、山椒などお好みの調味料を混ぜれば、簡単にふりかけが作れます。また、水気のあるふりかけが良い場合は、しょう油、みりん、砂糖を適量まぜて鍋で煮てください。・昆布の佃煮出汁がらの昆布を使えば、簡単に佃煮を作ることもできますよ。出汁がらの昆布を3cm角にカットして、しょう油、みりん、酢を加えてフライパンで炒めます。酢は多すぎると酸味が強くなるので、少なめにしましょう。火からおろしたらかつお節を少し加えて、お好みで山椒や白ごまを添えてみてください。・炊き込みご飯出汁がらを使った炊き込みご飯もおすすめです。使うのは、出汁がらのかつお節のみです。炊く前の洗った米の中に出汁がらのかつお節を入れて炊くだけで、かつお風味の利いたおいしい炊き込みご飯ができます。お好みで、細かく切った人参やタケノコ、椎茸、えのきなどを加えてみてください。■出汁をたっぷり使ったおすすめレシピ出汁を使った和食レシピは、無限に存在するといっても過言ではありません。和食は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されましたが、その陰の立役者として出汁の存在を認めない人はいないでしょう。つまり、出汁を上手く活用すれば、プロ顔負けのメニューを作ることも決して夢ではありません。その代表的なおすすめレシピを紹介しましょう。・茶碗蒸し材料(2人分)卵(L)2個・だし汁350ml・酒小1・みりん小1・塩小1/3・薄口しょうゆ小1/3鶏もも肉4~6切れエビ4尾分・酒大3・砂糖小2・しょうゆ小1/2カマボコ(薄切り)4切れミツバ4本分シメジ1/4パックギンナン(水煮)適量ユズ皮(削いだもの)2片作り方手順1:卵を溶きほぐし、<合わせだし>と混ぜ合わせ、網に通す。そのとき泡立てない様に気をつける。静かに網を通せば、なめらかな卵液になってきれいな仕上がりになります!手順2:鶏もも肉は、身の厚い部分に切り込みを入れ、エビは殻をむいて背わたを取る。ミツバはサッと熱湯に通し、2本づつ結んでおく。シメジは軸を切り落として小房に分け、長いものは半分に折って熱湯にサッと通し、ザルに上げる手順3:小鍋に<下味>の材料を入れて中火にかけ、煮立ってきたら鶏もも肉を入れ、再び煮立てばエビを加え、エビの色が鮮やかになったら火を止める手順4:器に3の鶏もも肉、エビ、薄切りにしたカマボコ、シメジ、銀杏を入れ、卵液を静かに注ぐ。具は他にも季節感のある物を入れてもいですね。(ゆりね、干しシイタケ、さっとゆでた銀杏など)手順5:湯気の上がった蒸し器に4を入れ、乾いたタオルを蒸し器の蓋に巻き付け、蓋をする。(タオルが余分な水分を吸い取るので、水滴が茶わん蒸しに落ちませんよ!)手順6:強火で1分、ごく弱火で12~15分蒸す。竹串で中央を刺して、澄んだ汁が出れば蒸し上がっています。ミツバと削ぎユズ皮をのせる・かぼちゃの煮物材料(2人分)カボチャ1/6個枝豆100g・塩適量だし汁300ml・酒大さじ2・みりん大さじ2・砂糖小さじ2・薄口しょうゆ小さじ2・ショウガ(せん切り)1/2片分作り方手順1:鍋にカボチャ、だし汁、<調味料>の材料を加え、落とし蓋をして強火で熱する。煮たったら少し火を弱め、煮汁が少なくなるまで煮る手順2:器に盛り、枝豆を散らす・揚げだし豆腐材料(2人分)木綿豆腐1丁・片栗粉大さじ4揚げ油適量・だし汁200ml・酒大さじ1・みりん大さじ1・しょうゆ大さじ1・片栗粉小さじ2ユズコショウ少々大根3~4cmネギ(刻み)大さじ1下準備木綿豆腐は4等分にし、室温に出しておく。<あん>の材料は中火にかけ、沸騰後1分加熱する。大根はすりおろす。作り方手順1:木綿豆腐に片栗粉をまぶし、180℃に温めた揚げ油でカリッとするまで3分程揚げる手順2:器に盛り、<あん>をかけ大根おろし、ユズコショウ、刻みネギを盛り付ける揚げだし豆腐は、カリッと揚げるのがポイントです。豆腐の柔らかさと表面の香ばしさのギャップに旨味を感じるので、その点を意識して作ってみましょう。・だし巻き卵材料(2人分)卵3個・だし汁大さじ2・砂糖小さじ1/2・塩少々サラダ油適量貝われ菜適量下準備ボウルに卵を割り入れ、<調味料>の材料を加えて混ぜ合わせる。貝われ菜は根元を切り落とし、長さを半分に切る。作り方手順1:卵焼き器を中火で熱し、サラダ油を薄くひき、卵液の1/3量を流し入れて全体に広げる。周りがかたまってきたら奥側から手前に巻き、巻き終わったら奥側へ寄せる手順2:再びサラダ油をひき、同量の卵液を流し入れ、同様に焼く。残りの卵液も同様に焼く。巻きすで形を整え、食べやすく切って器に盛り、貝われ菜を添える■出汁を上手に保存して賢く活用しよう出汁は、和食にとっては命ともいえる大切なものです。だからこそ味方につければこれほど心強いものはないでしょう。ご紹介した方法でお気に入りの出汁が取れるようにあったら、その風味を損なわないように上手く保存してくださいね。特に暑い時期は、常温保存は禁物です。用途や都合に合わせて冷蔵保存と冷凍保存を使い分け、さまざまなレシピの縁の下の力持ちとして大いに活用しましょう。毎日の食卓が、さらに豊かで楽しいものになるように応援しています!≪参考≫・ にんべん「だしを取ったあとの鰹節はまだまだ使えます!」
2021年02月16日料理を作るとき、砂糖は欠かせない調味料のひとつですよね。料理だけでなく、コーヒーや紅茶を飲むときも、甘みを付けるためには欠かせません。しかし、砂糖は大容量で売られていることが多いため、いつ買ったか分からないけど、賞味期限とかはないのかな…と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。特に、砂糖が固まってしまうと、賞味期限が迫ってきたと思ってしまいますよね。今回は、そもそも砂糖には賞味期限があるのか?その疑問にお答えします。砂糖が固まったときの対処法もお伝えするので、ぜひ覚えておいてくださいね!■砂糖の賞味期限・砂糖には賞味期限がない結論をいうと、砂糖には賞味期限がありません。売られている砂糖の袋を見てみても、どこにも賞味期限は表示されていませんよね。砂糖は、製造過程で高度に精製されているため、不純物をほとんど含んでおらず、品質がとても安定している調味料なのです。ちなみに、砂糖と同じく、料理には欠かせない調味料である塩も、賞味期限がありません。砂糖や塩は大容量で売られていることが多いですが、その理由のひとつは、賞味期限がない分長期間の保存ができるからなんですね。・賞味期限とJAS法砂糖には賞味期限がないとお伝えしましたが、そもそも賞味期限とはどのような期限なのかご存知でしょうか?賞味期限とは、JAS法と呼ばれる「日本農林規格等に関する法律」で定められている、食品を安全においしく食べられる期間のことです。そのため、通常であれば、どのような食品でも賞味期限を表示することが義務付けられています。一方で、砂糖や塩などの品質が安定している食品に関しては、賞味期限を表示する必要はなく、省略することが認められているのです。砂糖は、正しい保存方法を守っていれば、長期にわたって使い続けることができる便利な調味料なんですね。・砂糖が固まっても品質には問題はないここまでを見て、「砂糖に賞味期限がないことは分かったけど、固まってしまうのは賞味期限と関係ないの?」もしかしたら、このように思われたかもしれません。しかし、砂糖が固まってしまうことと、賞味期限はまったく関係がないのです。砂糖が固まってしまう原因は、乾燥や湿気などの湿度の変化や、温度の変化にあります。一度砂糖の袋を開ければ、もちろん外気に触れることになりますよね。その際に、砂糖が水分を吸ったり、乾燥をすることを繰り返すことで、固まってしまうのです。砂糖が固まっても、品質が劣化したわけではないため、間違えて捨ててしまわないように注意してくださいね。・黒砂糖には賞味期限の記載アリ一般的な白色の砂糖には賞味期限がありませんが、黒砂糖の場合は、賞味期限が記載されていることがあります。というのも、黒砂糖は風味が変化しやすいため、メーカーの独自判断で、賞味期限が記載されることがあるからです。そもそも、黒砂糖とは、白色の砂糖には含まれていない糖蜜を含んでいる砂糖のこと。サトウキビから砂糖を製造する際に、一切加工の手が加えられていない砂糖が黒砂糖です。そして、加工が加えられていない分、風味が変化しやすくなっているんですね。ただし、黒砂糖の場合も、本来であれば賞味期限の記載は義務付けられていません。黒砂糖の賞味期限は短いもので4ヶ月、長くて2年などバラツキがあるため、最大限においしく食べるための参考程度にしましょう。■砂糖に適した保存場所砂糖には、原則として賞味期限がないことが分かりました。しかし、賞味期限がないとはいえ、保存を適当にしても良いということにはなりません。砂糖の風味が良い状態を、できるだけ長期間保ち続けるには、適切な保存をする必要があります。ここでは、砂糖を保存するときの適切な場所や、保存をする際のポイントについて見ていきましょう。・常温保存砂糖は、基本的には常温で保存するようにしてください。上記のとおり、砂糖は温度や湿度の変化に弱いため、湿度と温度の変化ができるだけ少ない場所で保存するようにしましょう。また、砂糖を冷蔵庫で保存する方法は不可能ではありませんが、オススメはできません。というのも、以下の2つの理由があるためです。冷蔵庫の中は乾燥しやすい扉の開閉で温度変化が起きやすい冷蔵庫の中は、乾燥しやすく、温度変化も起きやすい環境になっています。砂糖が乾燥すれば、固まってしまいますし、温度変化が繰り返されると劣化が早まってしまうのです。砂糖は、基本的に常温で保存するようにして、固まらないように注意しましょう。・空気の乾いた場所砂糖は、湿度や温度変化の少ない常温で保存することが大切だとお伝えしました。しかし、常温といっても、コンロ周りやシンクの周りなど、さまざまな場所がありますよね。砂糖を常温で保存する際のポイントは、適度に空気の乾いた場所に置くことです。砂糖が固まる原因は、乾燥だけでなく、湿気にもあります。湿度が高い場所に長時間置いておくと、湿気によって砂糖がドロドロになり、それが原因で固まってしまうのです。砂糖は、キッチン上の戸棚など、適度に乾燥した場所で保存しましょう。・直射日光の当たらない場所砂糖を常温で保存する際に注意したいのが、直射日光です。砂糖が長い間直射日光に当たると、砂糖の表面が溶け、その溶けた砂糖がくっついて、最終的には固まってしまいます。また、日中は直射日光が当たっていても、日が沈めば当たりませんよね。つまり、直射日光に当たる場所に砂糖を保管しておくと、毎日激しい温度変化を受けることになるのです。いくら砂糖に賞味期限がないとはいえ、激しい温度変化を繰り返せば、劣化してしまいます。砂糖を保管する際は、直射日光に当たる心配がないかを確認してくださいね。・シンク周りには置かない砂糖を常温保存するときに適さない場所が、シンク周りです。その理由は、上述の通り、シンク周りは湿気が多く、砂糖が簡単に固まってしまうから。シンク周りは、水気が多いですよね。水気が多ければ、必然的にその周辺の湿度は高くなってしまいます。シンク周りは、キッチンの中でも特に湿度が高くなりやすい場所です。もしシンク周りに砂糖を置いていた場合は、湿度が低く、適度に乾燥した場所に移動させてみてくださいね。・においの強い調味料の近くには置かない今砂糖を保管している周りには、何が置いてあるでしょうか?もし、においの強い調味料が置いてある場合は、砂糖をその場所から移動させることをオススメします。というのも、砂糖にその匂いが移ってしまい、砂糖の風味が落ちてしまうためです。匂いが強い調味料には、主にカラシや胡椒などのスパイス類があります。また、調味料だけでなく、にんにくや生姜などの食材も独特の匂いがありますよね。砂糖は、塩などの匂いがない調味料と一緒に保管するようにしましょう。・キッチン上の戸棚がおすすめ砂糖を保管するオススメの場所は、キッチン上の戸棚です。キッチン上の戸棚であれば、コンロからもある程度距離があるため、激しい温度変化の心配もありません。また、水気もほとんどないため、湿度も低いですよね。砂糖の使い勝手を考えても、キッチン上の戸棚であれば、使いたいときにすぐ取り出すことができます。ただし、注意しなければいけないのは、砂糖を一度使ったあとにそのまま放置してしまうことです。少し手間はかかりますが、砂糖の劣化を最大限防ぐためにも、使用後はキッチン上の戸棚に戻すようにしてくださいね。■開封後の砂糖の保存方法・しっかり密閉できる容器に入れる一度袋を開けてしまった砂糖は、しっかりと密閉できる容器に入れ、外気を遮断することが大切です。密閉ができていれば、砂糖が固まる原因である湿気や乾燥からも守ることができます。また、保管をする場所は、開封前と一緒でキッチン上の戸棚がオススメです。ただし、砂糖を密閉できる容器に入れていても、頻繁に開け閉めを繰り返せば、その中の湿度の変化が激しくなり固まってしまいます。湿度の影響を受けにくくするためにも、砂糖はできるだけ小分けにして、密閉して保存しましょう。・ジップ付きの袋に入れる開封後の砂糖を保存するときのオススメは、ジップ付きの袋に入れることです。上記では、砂糖を密閉できる容器に入れることが大切だとお伝えしましたが、ジップ付きの袋であれば、ほぼ完璧に密閉することができますよね。ジップが付いていない普通のポリ袋では、袋の中を密閉することが難しいです。それに、ジップ付きの袋であれば、もし砂糖が固まってしまっても、簡単に揉みほぐすことができますね。砂糖を開けてからは、少し手間がかかりますが、ジップ付き袋に移すようにしましょう。・袋のまま保存する開封後の砂糖は、ジップ付きの袋での保存をオススメしますが、もし持ち合わせていない場合は、そのままの袋で保存することも可能です。その際は、輪ゴムで袋の口をキツめにしばり、空気が入り込まないようにしましょう。もちろん、砂糖が入っている袋は、温度変化が少ない冷暗所に置くようにしてくださいね。また、袋を輪ゴムでキツくしばった場合は、完璧に密閉できているわけではありません。もし可能であれば、ジップ付きの袋を用意して、早めに移し替えるようにしてくださいね。・虫やダニに注意する砂糖は賞味期限がなく、品質が安定している調味料です。基本的には、虫やダニは発生しにくいですが、砂糖を保管する環境によっては注意が必要になります。特に、砂糖を湿気の多い場所で保管している場合は、虫やダニがわきやすいです。上述したとおり、シンク下や水回しなど、湿気が多い場所に砂糖を置くのはやめましょう。また、砂糖を入れている袋に穴が開いてしまい、知らぬ間に虫やダニがわいてしまう場合もあります。砂糖を使用する際は、袋がしっかり密閉できていて、穴が開いていないか確認するようにしましょう。■砂糖は冷蔵・冷凍もできる砂糖は、密閉できる容器に入れて、常温で保存することが基本だとお伝えしました。しかし、適切な対応をすれば、常温だけでなく、冷蔵庫や冷凍庫での保存も可能です。ここでは、砂糖を冷蔵庫や冷凍庫で保存する際の、適切な保存方法についてお伝えします。・冷蔵する方法砂糖を冷蔵庫で保存する場合は、基本的には常温で保管する場合と同じく、容器を密閉するようにしましょう。特に、冷蔵庫の中は常温よりも乾燥しやすいため、常温のときよりも注意が必要です。しかし、冷蔵庫で保存をする場合は、メリットもあります。冷蔵保存のメリットとしては、温度変化がしにくい点です。常温だと、太陽が出ている昼と、沈んだ夜とでは、どうしても温度の変化がありますよね。一方で、冷蔵保存であれば、温度をほぼ一定に保つことができ、その分砂糖が固まりにくくなります。もし砂糖を冷蔵庫で保存をする場合は、できるだけ奥の方に保管するようにして、温度変化を受けないように注意してくださいね。・冷凍する方法砂糖は、冷凍保存をすることも可能です。ただし、どうしてもの理由がない限り、冷蔵庫での保存はオススメできません。というのも、上述の通り、砂糖は温度変化にとても弱い調味料だからです。冷凍庫で保管をして、使うときは解凍して、また冷凍…を繰り返せば、激しい温度変化の影響を受けてしまいます。冷凍保存であれば、保存できる期間が延びるというメリットはありますが、そもそも砂糖には賞味期限がありません。砂糖を十年以上保管しておきたい…という理由があれば話は別ですが、そのような特別な理由がない場合は、砂糖を冷凍保存する必要はなさそうです。・基本的には常温がおすすめここまでお伝えした通り、砂糖は基本的に常温での保存がおすすめです。砂糖は、温度変化と湿度変化の少ない場所で保管することが大切なので、直射日光の当たらない冷暗所に置くようにしましょう。また、常温で保存することができない場合は、冷蔵庫に入れておくこともひとつの手段です。その場合は、しっかりと密閉できる容器に入れて、砂糖が乾燥しないように十分に注意してください。砂糖には賞味期限がありませんが、できるだけ長く品質を保つには、保存する環境が重要です。常温で適当に保存するのではなく、湿度や温度の変化が少ない場所はどこか、探してみてくださいね。■砂糖は賞味期限がない!でも固まってしまったら?砂糖には賞味期限がありませんが、固まってしまうことはあります。砂糖が固まると、すぐに使えませんし、ストレスになってしまいますよね。ここからは、砂糖が固まってしまったとき、元のサラサラの状態に戻す方法を見ていきましょう。・水分の変化が原因砂糖が固まってしまう主な原因は、水分の変化です。湿度の変化により、砂糖が一度湿気を帯び、その後に乾燥することで固まってしまいます。また、湿度の変化だけでなく、砂糖が高温の環境にさらされることで表面が溶け、それが乾燥して固まってしまう場合もあるため注意しましょう。次に、水分の変化によって固まってしまった砂糖の対処法をご紹介します。・軽くもみほぐす1つ目の対処法は、砂糖を軽く揉みほぐすことです。砂糖が元から袋に入っていれば、そのまま揉みほぐすだけなので、手軽にできる方法になります。しかし、砂糖の状態によっては、軽く揉みほぐすだけでは元に戻らない場合もあります。軽く揉みほぐしても元に戻らないときは、強く揉むのではなく、水分を与えることが大切です。・水分を加える砂糖を軽く揉みほぐしてもサラサラに戻らないときは、砂糖に水分を与えてあげましょう。砂糖が固まっているのは、乾燥しているからです。適度な水分を加え、しばらく放置しておくと、サラサラの状態に戻すことができます。ただし、過剰な水分を加えないように注意をしてください。砂糖に水分を与えすぎると、その水分によって砂糖が溶けてしまいます。一度砂糖が溶けると、元の状態には戻りにくくなってしまうため、少量ずつ水分を加えるようにしてくださいね。・食パンを入れる砂糖が入っている容器の中に食パンを入れておくと、サラサラの状態に戻すことができます。なんで食パンで元に戻るの!?と驚かれたかもしれませんが、その原理は、上述と同じように、砂糖に水分が与えられるからです。食パンの中には、水分が含まれていますよね。その食パンと砂糖を一緒に入れておくことで、砂糖が食パンの水分を吸収し、サラサラの状態に戻るのです。・キャベツの葉を入れる容器の中にキャベツの葉を入れておくことも、固まった砂糖を元に戻すひとつの手です。その原理は食パンと全く同じ、砂糖に水分が与えられるから。食パンを入れて長時間が経つと、食パンが劣化してしまう可能性がありますよね。一方で、放棄するはずのキャベツの葉を使用すれば、劣化をしても大丈夫です。食パンを入れるのはちょっと…という場合は、キャベツの葉を入れてみてくださいね。・レンジで加熱する固まった砂糖を、レンジで数秒加熱する方法です。砂糖をレンジで加熱し、湿気によってくっついていた砂糖同士をある程度乾燥させることで、サラサラの状態にできます。ただし、レンジで加熱する方法は、砂糖が湿気によって固まっている場合に有効です。暑い時期など、もし砂糖が乾燥で固まっている場合は、レンジで加熱するよりも水分を与えることが大切ですよ。・グラニュー糖を入れる砂糖を元に戻す方法の最後は、グラニュー糖を入れることです。この方法は、どちらかと言えば、砂糖が固まらないように予防する場合に有効になります。グラニュー糖は、上白糖などの砂糖よりも固まりにくい性質があるため、一緒に混ぜておくことで、砂糖同士がくっつくのを防止できるのです。砂糖が固まってしまった場合、基本的には、水分を与えることが大切になります。しかし、もしまだ砂糖が固まっていない場合は、グラニュー糖を入れて混ぜておくようにしましょう。■賞味期限がない砂糖の捨てるサイン・部分的に変色している砂糖には賞味期限がありませんが、放棄しなければいけない場合もあります。そのひとつの基準が、砂糖が変色しているかどうかです。上白糖やスティックタイプの砂糖は、基本的に白色ですが、部分的に変色しているときは使用を控えましょう。・湿気で溶けだしている砂糖の大部分が、湿気によって溶けだしている場合も、使用を控えたほうが良いです。周りの暑さなどによって、部分的に砂糖が溶け出している場合は大丈夫ですが、大量の水分で溶け出しているときはダニや虫が沸く可能性があります。シンク下など、水回りに長時間砂糖を置いておくと、湿気で溶けだす可能性が高いです。もし砂糖の大部分が溶けだしている場合は、少し勿体ないですが、廃棄するようにしましょう。■種類別による砂糖の特徴砂糖には賞味期限がなく、固まってしまうのは、温度や湿度の変化が原因だと分かりました。長期間の保存が可能な砂糖ですが、砂糖とひとことに言っても、その種類はたくさんありますよね。ここからは、砂糖の主な種類と、それぞれの特徴について解説していきます。・上白糖砂糖といえば、最初に思い浮かぶのが上白糖ではないでしょうか。原料であるサトウキビを加工し、不純物を取り除いた透明な砂糖です。ちなみに、透明な上白糖が白く見えるのは、砂糖の結晶が光を反射しているため。上白糖の特徴としては、クセがほとんどないところです。クセがない分、料理やお菓子など、色々な場面で使用することができます。また、そのほかの砂糖より安価な点も良いですよね。・グラニュー糖・白ザラ糖グラニュー糖や白ザラ糖も、よく見かける砂糖のひとつですよね。上白糖と同じく、不純物がほとんど含まれていないため、透明な結晶です。グラニュー糖や白ザラ糖の特徴は、なんと言っても、サラサラしているところですよね。上記でもお伝えしたとおり、グラニュー糖は固まりにくい性質があります。スティックタイプの砂糖に使用されているのも、グラニュー糖が多いですよ。・三温糖・中ザラ糖三温糖や中ザラ糖は、使用したことがあるでしょうか?三温糖や中ザラ糖は、上白糖やグラニュー糖を加工する際に取り除いた、糖液と呼ばれる液体を加熱し、色を付けた砂糖です。一度加熱しているため、香ばしい香りもあり、クッキーなどのお菓子作りに向いている砂糖と言えます。もちろん、お菓子作りだけでなく、いつもの料理にもおいしく使用することができますよ。■砂糖は賞味期限がない便利な調味料今回は、砂糖には賞味期限がないことや、なぜ固まってしまうのか?その原因と対処法についてもお伝えしました。砂糖は、適切に保存をすれば、開封後でも10年以上使い続けることができる、便利な調味料です。基本は常温で保存することをオススメしますが、保存をするときは、密閉できる容器に入れるようにしましょう。また、もし砂糖が固まってしまった場合は、今回ご紹介したサラサラに戻す方法を試してみてくださいね。《参考》・ 株式会社オーガニック認定機構「JAS法とは」
2021年02月15日高級フルーツの代表格といえば、ジューシーで食べ応えのあるメロンです。贈答品のフルーツ盛り合わせにも、必ずといっていいほど目立つ位置に飾られていますよね。確かに1玉数万円もする超高級品もありますが、ワンコインで買えるお手頃品もたくさん出回っているので、口にする機会が増えている人も多いかもしれません。ただ、そんなメロンの食べごろって、案外わかりにくいと思いませんか?本記事では、メロンをおいしく食べる絶妙なタイミングや甘いメロンの見分け方、さらにメロンの切り方やおすすめの食べ方まで詳しく掘り下げます。ぜひ参考にしてくださいね!■メロンの旬の時期と種類メロンが出回る時期や旬はいつ頃なのでしょうか?またどのような種類があるのかも気になりますよね。メロンといえば、緑色で丸くて網目模様が入っているイメージ強いですが、それだけではありません。黄色いものや楕円形の品種など、店頭に並ぶ身近なメロンについて解説しましょう。・メロンの旬後述しますが、メロンはスイカと同じウリ科の仲間です。よって夏が旬になります。厳密には、春から初夏にかけて市場に出回りはじめ、5月頃から本格的においしいメロンを口にすることが可能になります。ただし、これは露地もののメロンについてのことで、温室メロンについては、一年中食べることが可能です。ちなみに、スイカの旬は6~7月以降です。同じ仲間ウリ科の仲間でも、メロンの旬が過ぎる頃からスイカの旬が始まると覚えておくとわかりやすいかもしれませんね。・メロンの外観の種類メロンは、大まかにいうと網目模様のある『ネット系』といわれる種類と、網目のない『ノーネット系』という種類に分かれます。ネット系は、多くの人のイメージにある丸くて緑色をして白い網目が全体に広がったメロンです。主に出回っているものでも、20種類ほどにのぼります。T型のつるが付いていて、どちらかというと高級な印象があるかもしれません。ただ実際は、高いものばかりではなく、スーパーなどでも購入できるお手頃な品種もあります。一方のノーネット系は、皮が薄緑や黄色くツルっとして、まったく網目がありません。どちらかというと同じウリ科のスイカの質感に似ているといえるでしょう。ネット系が丸型なのに対して、ノーネット系は、楕円形をした品種が多くを占めます。主に出回っているもので、8種類ほどあります。・メロンの果肉の種類果肉に注目すると、ネット系の中では、『青肉種』と『赤肉種』に分かれます。マスクメロンやアンデスメロンのように淡いグリーン系の果肉を持ったメロンが青肉種、夕張メロンのようにオレンジ系の果肉を持ったメロンが赤肉種です。ノーネット系では、メキシコからの輸入品が多いホームランのような、白い果肉を持った白肉系があります。非常に安価なものが多いため、こちらの白肉系の方が親しみがある、という人も多いかもしれませんね。 ・栽培方法の違いメロンは、スイカやカボチャと同じウリ科の植物のため、長いツルが伸び、そこに連なるように果実が実ります。メロンのなかでも、例えばプリンスメロンは、1株につき多ければ数十個の果実が実ります。一方、高級メロンの代表格であるマスクメロンの場合は、1株につきたった1個しか実りません。というより、厳密にいうと1個しか実らないように育てているのです。受粉後は複数の実がなるのですが、甘味を凝縮するために、「これ!」という一つを除いてすべて摘果してしまいます。つまり一点豪華主義なので、その分高級になるのです。この現実を知ると、マスクメロンの高価格もうなずけますよね。■食べごろメロンの選び方いざ実際に店頭に買いに行ったときに、どのメロンが食べごろなのか、判断しかねることはありませんか?親しい果物屋さんがいれば聞けますが、なかなかそういうわけにもいきません。そこで、食べごろメロンの選び方を紹介しましょう。慣れてくればずぐに選別できるようになりますよ。・均整がとれているできるだけ皮の色目の均整がとれているメロンを選ぶようにしましょう。一部だけが濃い色をしていたり、薄い部分が目立ったりと、色むらがあるメロンは、それだけ甘さにも偏りがある証拠です。メロンはほかのフルーツに比べても大きいので、切ってみて味にムラがあり、おいしくない部分が多いと、とても損をした気分になるものです。気をつけましょうね。・重みがある食べごろのおいしいメロンは、手に持ったときにズシっとした重みがあります。これは、種部分の比率が少ないことを意味しています。メロンの真ん中の種がある部分は、周囲もトロッとしていて果肉部分よりも軽いのが特徴です。つまり、この部分が少なくて実が詰まっている肉厚のメロンは、その分だけ重いのです。・みずみずしい香り食べごろのメロンは、近くで匂いを嗅ぐと、みずみずしくて良い香りがします。あまりに強すぎる場合は、すでにしっかりと熟している可能性が高いため、すぐに食べなくてはなりません。もし、数日後に食べたいと考えている場合は、ほのかに良い香りがするメロンを選びましょう。・網付きメロンネット系と呼ばれる網付きメロンの場合は、網が細かく均等に広がっているものがおすすめです。また、網目がはっきりとしていて、盛り上がっているものを選んでください。メロンのように表面に網目模様がある果物は、ほかに類がありません。メロンに網目ができるのは、皮の成長に比べて果肉成長の方が上回り、そのために皮が裂けてしまうことが原因です。つまり人間でいうと、皮膚が裂けてしまって怪我をしているといって良いでしょう。その怪我を修復すべく覆ったかさぶたこそが、網目なのです。そのため、この網目がはっきりとして盛り上がってればいるほど、そのメロンが生命力に溢れておいしいことを意味するのです。■食べごろメロンの見分け方メロンを買って来たり、贈答品としていただいたときに、どのタイミングで食べるべきか迷うことがありますよね。特にメロンは本当の意味での食べごろがとても短いので、その瞬間を逃さないようにしたいものです。食べごろのメロンに共通して見られる特徴について、具体的に見ていきましょう。・収穫後1週間がベスト メロンは収穫後1週間くらいが追熟期になるため、1週間後が1番の食べごろになります。よって、収穫した日付が分かれば最も良いといえるでしょう。しかし、メロン狩りに行って収穫したなら間違いなく日付も分かりますが、それ以外では難しいかもしれませんね。また、1週間というのは食べごろの最長期間と考えてください。早いものでは、収穫後3日で食べごろを迎えてしまうこともあるので、後述する見分け方も活用しながら、総合的に判断するようにしましょう。・香りが広がっているメロンを買ってきたら、できるだけ風通しが良くて、目につく場所に置いておきましょう。収穫後のメロンは、徐々に状態が変化していきます。1日のうちでも、朝と夜ではずいぶん大きく変化することもあります。そしてその変化は香りにも分かりやすく出てくるため、すぐに目につき、香りが確かめられる場所がおすすめです。みずみずしくて甘い香りが広がってきたら、そろそろだと判断して良いでしょう。・ツルがしなびてきているメロンの食べごろが近づいてくると、ツルが枯れて力がなくなり、皮も黄色みがかってきます(緑色のメロンに限る)。すべてのメロンにツルがついたまま売られているとは限りません。ツルが付いているものが高級メロンに多いのは、見た目がゴージャスになり、木箱などに収納するととても絵になるからです。安価なメロンほど、コストカットのためにツルは切って、コンパクトにして出荷する傾向があります。そのため、すべてのメロンの判断材料にはなりませんが、覚えておくと役に立つでしょう。・底を押すと柔らかい食べごろのメロンは、底が柔らかくなってきます。そのため、指で押すと少しへこみますし、爪で叩くと低く鈍い音がします。爪でトントンと叩いたときに高く澄んだ音がする場合は、まだ早いと判断しましょう。■未熟なメロンを食べごろにする保存方法まだ熟していないメロンを食べごろにするには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?メロンは、冷えている方が断然おいしくなりますが、どのようなタイミングで冷蔵庫に入れるべきかも、とても重要ですよ。・メロン1玉の保存方法メロン1玉の状態の場合は、基本的に常温保存で大丈夫です。目安は20~30℃で、地域にもよりますが、春から初夏の室内ならちょうど良いでしょう。ただし、キッチンのコンロ近くなど、高温多湿になりやすい場所は避けてください。ビニールやラップなどで覆ってしまう方もいるかもしれませんが、これはメロンから放出されるエチレンガスの影響でドロドロになってしまうことがあるので、あまりおすすめできません。エチレンガスは、メロン自身が熟すために生理現象として放つものです。ほかの果物や野菜まで熟してしまうことがあるので、離して置いておくのも良いでしょう。そして食べる3~5時間前に冷蔵庫に入れてください。メロンは、5~8℃の環境で冷やすのが適しているので、冷蔵室か野菜室で良いでしょう。収穫後も追熟が続いてどんどん甘くなりますが、冷蔵し始めた時点でこれがストップするため、くれぐれも長時間冷蔵保存しないように気をつけてくださいね。・カットしたメロンの保存方法カットしたメロンは、その瞬間から劣化が進むため、その場ですべて食べてしまうのが大前提です。どうしても食べ切れない場合は、密閉容器や保存容器にいれて冷蔵保存してください。3日くらいは持ちますが、少しでも早くに食べるに越したことはありません。・冷凍するとべちゃべちゃになるメロンは冷凍して楽しむこともできますが、解凍するとべちゃべちゃになるので味の保証はできません。それよりも半解凍状態でシャーベットやスムージーにした方が、おいしくいただけます。冷凍保存する場合は、皮を剥いて種を取り、袋に入れてしっかり空気を抜いてから金属トレーに乗せて冷凍庫に入れましょう。金属トレーは、熱伝導が良く急速冷凍されるので、鮮度を保つのに有効です。■メロンの切り方は?メロンの切り方を解説しましょう。メロンはほかのフルーツと比べて大きい分、気をつけなければ甘味が均等でなく偏ってしまうことが珍しくありません。メロンならではの性質をよく理解したうえでカットするように、心掛けてくださいね。・縦方向でカットするメロンの糖度は、中心に近いほどアップします。ところが、重力により上よりも下の方に甘味が寄っていくので、ツルを上にして縦方向にカットするのが、鉄則です。横にカットしてしまうと、下部分を食べる人だけが甘いメロンにあたる可能性があります。縦に切ることで、味にかたよりがなく楽しめるというわけです。・種の取り方縦方向に半分に切ったら、種をスプーンですくうようにして取りましょう。そして切り口を上にしてさらに4等分にくし切りにします。皮と実の間に包丁を滑らせてから、一口サイズに切ると見た目がきれいで食べやすくなりますよ。 ■メロンの豆知識メロンはとても身近な食べ物ですが、意外と基本的なことを知らないものです。知ればスッキリしたり、ちょっとした自慢ができるかもしれません。・メロンは果物?野菜?メロンは果物か野菜かと問われれば、多くの人が果物と答えるのではないでしょうか?理由としては、「果物屋さんに売っているから」とか「デザートに食べるから」という返答が多く返ってきそうです。ところが、メロンは、ウリ科キュウリ属のれっきとした野菜なのです。これを聞くと多くの人は「うそ!」と驚くかもしれませんね。果物には「木に実るもの」という定義があります。土から生えているのは、基本的に野菜です。その意味では、スイカも野菜に属することになるのです。・名前の由来メロンの語源は、ギリシャ語の「melopepon」に由来します。意味は、「りんごのようなウリ」です。現代の感覚では、メロンがりんごに似ているといわれることはほとんどありません。しかし、甘くてジューシーという意味では、通じる点もあるかもしれませんね。ちなみに、「マスクメロン」はムスクの香りに似ていることから、その名がつきました。「アンデスメロン」も、多くの人が南米のアンデス地方のメロンだからと思い込んでいるようですが、実は日本の業者が「安心です」を縮めて「アンデス」とした造語なんですよ。■食べごろのメロンをおいしく!おすすめの食べ方メロンはさまざまな楽しみ方ができます。切り方を工夫すれば、見た目がゴージャスになりますし、爽やかで明るいカラーが目に映えて食欲がそそられます。いつもと違った食べ方をしてみると、気持ちも上がり、家族や仲間との会話もいっそう盛り上がるかもしれませんね。「これは!」と思うものがあったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。・生のままデザートとしてなんといってもメロンは、生のままデザートとして食べるのが王道です。先ほど紹介した方法で一番おいしい食べごろを見極めて、食べる3時間ほど前に冷蔵庫で冷やせば、文句なしの味が堪能できるでしょう。人気ランキングで上位に入るような全国的に有名なブランドメロンなら、糖度は20度に迫るものもあります。そんな逸品を生で食べられたら、幸せですよね。・メロンボートケーキメロンの果肉をくり抜いて、中にケーキやクッキーを入れたり、生クリームやアイスを入れてメロンと混ぜ合わせると、簡単に絶品スイーツが完成します。炭酸水を加えても、贅沢なメロンソーダの出来上がりです。・アイスメロンはアイスクリームとの相性も抜群です。冷凍したから半解凍状態まで解凍すると、そのままシャーベットとしていただけます。みかんやりんごなどを使って同じくシャーベットにして組み合わせれば、テーブルが一気に華やかになります。パーティーなどの特別な日に出すと、とても喜ばれるのではないでしょうか。・スムージー少し贅沢に感じるかもしれませんが、メロンをスムージーにしていただくのもおすすめです。果肉をカットして多めに冷凍しておけば、好きなだけ取り出していつでもスムージーにすることができます。好きなフルーツとミックスして、オリジナルでアレンジするのも楽しいかもしれません。■メロンの食べごろを逃さないでおいしく食べようメロンは食べごろが限られているため、それを逃さないようにしなければもったいないです。見た目や香り、表面の柔らかさなど、ポイントを押さえておけば、甘くてジューシーなメロンが堪能できるでしょう。また、メロンの網目ができる理由や名前の由来など、豆知識を覚えておけば、ちょっとした自慢になるかもしれませんね。メロンの食べごろをしっかりとキャッチして最高のおいしさを味わってください!
2021年02月13日日本人なら誰にとっても馴染みの深い、みかん。手軽にむけるため子どもにも人気が高いです。そのまま食べてもおいしいですが、ジューズやアイスクリーム、スムージーの材料や、ケーキのトッピングとしても幅広く活用できますよね。みかんは、まとめ買いすることも多いため上手に保存しなければ、後半は甘味がなくなりスカスカになったり、カビが生えて腐ってしまうこともあります。そこで本記事では、みかんの上手な保存方法を紹介します。おいしいみかんの見分け方や皮の便利な活用法についても解説するので、ぜひ参考にしてください!■みかんを長期保存させるポイントみかんは、毎年秋の後半あたりには広く出回り始めます。そして春先まで楽しめるので、その期間は約5ヶ月にも及びます。みかん箱ごとまとめ買いしたり、お歳暮でたくさん送られてきた場合などは、適切な保存の仕方をしなければ傷んでしまいます。そこで、まずできるだけ長く持たせるための注意点について解説しましょう。・5~10℃がベストみかんの保存温度は、5~10℃がベストです。そのため、常温でも十分に保存可能です。ただ、時期や地域によっては冷蔵庫に保存する方が無難なこともあるでしょう。また、みかんの旬の時期は冬のため、室内はしっかり暖房がきいていることも多く、その意味でも冷蔵庫が安全かもしれません。後述しますが、冷蔵庫で保存する場合は、冷蔵室よりも野菜室がおすすめです。冷蔵室は、一般的に3~5℃で設定されているので、みかんにとっては少し低いといえます。その点、6℃平均で設定されている野菜室の方が、みかんにとっては快適な環境といえるでしょう。ちなみに、夏に人気の温室みかんも気温が高いため保存には十分注意が必要です。常温保存を過信せず、冷蔵か冷凍保存が無難といえるかもしれません。・風通しの良い場所に置くみかんの保存環境は、風通しの良い冷暗所がベストです。玄関やベランダなどが良いでしょう。特にダンボールでまとめて保存する場合は、気密性の高い場所だと中でみかんが密集するため、高温多湿となりカビが発生する原因となります。・ヘタを下にするみかんを長持ちさせるためには、ヘタを下に向けましょう。ヘタの周辺は固いため、上からの重みに耐えて傷むのを遅らせることができます。特にみかん箱に入れて大量に売られている場合は、ヘタが上を向いていることも多く、そのせいで割れて傷んでしまうことがよくあります。少しでも長持ちさせるためには、一度すべてのみかんを取り出してから、向きを変えて入れ直すのもおすすめの方法です。・傷みかけのみかんと一緒にしないみかんは、傷みかけたものと一緒に置いておくと、その影響であっという間にほかにも傷みが広がってしまいます。初期の段階では、皮の一部が変色してぶにょっと柔らかくなりますが、そのようなみかんを見つけたら直ちに取り出してください。そして、その側にあるみかんも傷んでいないか確かめましょう。・食べる前に手で揉むと甘みが増すみかんは食べる前に手で揉むと甘くなります。これは世間でも俗説のようによく言われることですが、真実なのです。みかんを手で揉むんで傷つけると、すかさずみかんに含まれるクエン酸がそれを修復しようとしてはたらき出します。クエン酸は梅干しにも含まれる、とても酸っぱい成分です。クエン酸がはたらいて、みかん内での量が減ることで、相対的に甘味が増します。みかんの味は、甘味と酸味のバランスで成り立っているため、酸味が減ればおのずと甘味が増えて強調されるのです。手で揉むだけでなく、落としたり車や自転車の中で揺らして傷つけたりしても同じことがいえます。ちなみに、みかんを食べずにしばらくおいておくと、みかん自体も呼吸の過程でクエン酸を消費するため、甘くなります。買ってすぐ食べるよりも何日か経ってからの方がおいしく感じることがあるのは、このようなメカニズムがあってのことなのです。■みかんを常温保存する方法みかんを常温保存する方法を詳しく解説しましょう。みかんは常温保存しておいて、いつでも好きなときに取り出して食べるのが、一番楽ですよね。コタツや食卓の上に置いておいたり、お弁当に持って行くことも珍しくありません。ただし、より長くおいしく保存するコツがあるので、しっかり覚えておいてください。・常温保存する方法みかんを常温保存する場合は、通気性をよくするためにも、竹や籐などでできたバスケットやプラスチック製のメッシュ籠がおすすめです。その籠に新聞紙やキッチンペーパーをしいてヘタを下にして保存しましょう。そして、できるだけ日の当たらない気温の低い場所に置いてください。便利だからとして、ついキッチン周りに置きたくなるかもしれませんが、火や水蒸気によって急激に傷むのことがあるので注意しましょう。・ダンボールで保存する場合ダンボールで購入した場合は、一度すべてのみかんを取り出してください。そして一つずつ確認して、傷んでいるものがあれば排除しましょう。汚れていたり、水滴などが付いているものは、きれいに拭き取ってください。新聞紙やキッチンペーパーをダンボールの底にしいてからヘタを下にしてみかんを入れなおします。消費するのに時間がかかる場合や気温が高い時期は、途中で上と下のみかんを入れ替えるようにしてください。面倒な場合は、ダンボールの底ぶたを開けて、下から消費するようにしましょう。・保存期間の目安常温保存期間の目安は、10日~2週間です。通気性の良い冷暗所というのが前提なので、気温が高い場所なら1週間前後で消費する方が無難でしょう。■みかんを冷蔵保存する方法みかんは、冷蔵保存することでさらに長持ちさせることができます。しかし、保存方法をあやまると甘味が損なわれることにもなりかねませんから、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。・冷蔵保存する方法みかんを冷蔵保存する場合は、一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包みましょう。そして、ヘタを下にして保存袋やポリ袋に入れ、野菜室で保存してください。先述のように、冷蔵室は3~5℃くらいに設定されていることが多く、みかんにとっては少し低すぎます。それよりも6℃平均で設定されている野菜室の方が適しているといえるのです。・保存期間の目安みかんの冷蔵保存期間は、長くても3週間が目安です。野菜室に大量に保存している場合は、本来よりも温度が上昇していることがあって、早くに傷みがくるケースがあるため十分に気をつけてください。一日でも早く食べるに越したことはありません。 ■みかんは冷凍保存もできる!みかんは冷凍保存することも可能です。冷凍することでさらに甘味がアップするので、シャーベット感覚で楽しむこともできます。いつもと違った食べ方を教えてあげると、子どもたちも大喜びするかもしれません。お気に入りのアレンジ方法を見つけて楽しんでくださいね。・皮付きのまま冷凍保存する方法みかんを皮付きのまま冷凍保存するには、3段階のプロセスをふみます。まず、みかんをきれいに水洗いして乾かしたら、金属トレーに乗せて冷凍庫に入れます。次に、みかんが冷凍されたら一度取り出して水にくぐらせ、再度金属トレーに乗せて冷凍庫に入れ凍らせます。最後にもう一度取り出したら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れて完了です。水にくぐらせて再冷凍させると、みかんの皮の周りに氷の膜がはって乾燥を防ぐことができます。ちなみにより新鮮な状態で冷凍するためには、急速冷凍をおすすめします。冷蔵庫にこの機能がある場合は、ぜひ使ってみましょう。・半解凍で食べるのがおすすめみかんを冷凍保存したら、食べるときには自然解凍がおすすめです。さらに、最後まで解凍してしまわずに半解凍状態になったら食べましょう。味と食感はまさにオレンジシャーベットそのもので、一番おいしい食べ方としておすすめです。子どもにもとても喜ばれるでしょう。自然解凍は、30分くらいが目安ですので、皮が柔らかくなってきたら大丈夫です。あとは食べているうちにどんどん溶けてきて、果汁とともに独特の甘味を堪能できます。時間がない場合は、お湯にくぐらせるか、お湯を上からかけても構いません。あたため過ぎてしまうと、せっかくの冷凍みかんの風味が台無しになってしまうので気をつけましょう。全解凍してしまうと果汁が流れて甘味とともに逃げてしまうのでおすすめしません。・皮を剥いて一房ずつ冷凍保存する方法皮を剥いて冷凍保存するときは、丸ごとでも良いのですが、一房ずつもおすすめです。果糖は冷凍することで甘味が凝縮されてグンとアップしますし、ビタミンCも効率よく摂取できるというメリットもあります。手順は、まずみかんの皮を剥いて、白い筋を取ります。一房ずつラップで包んで金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ちなみに、丸ごと冷凍するときも同様にラップで包んで冷凍庫に入れます。皮付きと違って皮を剥いて冷凍する場合は、1回で構いません。・ケーキの盛り付けやスムージーにするのがおすすめ冷凍保存したみかんは、ケーキなどスイーツのトッピングにうってつけです。タルトやゼリー、プリン、また塩味のきいたクラッカーやビスケットに乗せてもおいしいでしょう。ミキサーやブレンダーを使ってスムージーにしたり、ヨーグルトに混ぜても甘味と酸味が絶妙な味わいを演出してくれます。・保存期間の目安みかんを冷凍保存した場合の保存期間は、水にくぐらせて再凍結をさせた場合なら2~4ヶ月、1回の冷凍なら1ヶ月が目安です。■おいしいみかんの選び方おいしいみかんの見分け方について詳しく掘り下げていきましょう。みかん農家の人たちは、甘くておいしいみかんをものの見事に選びだしますが、これにはいくつかの秘訣があります。それらを知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるといえるでしょう。知らないと損するおいしいみかんの選び方、必見です!・小さく平べったい形をしている おいしいみかんは、小さくて平べったい特徴があります。品種にもよりますが、もし大きなものと小さなものがあれば、甘味が凝縮している小さな方をチョイスしましょう。そして、上に向かって縦長のものよりは、横に向かって平べったいかたちの方が甘いことが多いです。・ヘタが小さい ヘタが小さいというのも、おいしいみかんの特徴です。ヘタが小さいと水分が届きにくいので、みかんが一種の飢餓状態となり甘くなります。さらに、ヘタは緑ではなく黄色で、軸も細いものを選びましょう。ヘタが取れてしまっているものは収穫してから時間が経っている可能性があるので、要注意です。軸が太いと実に水分が多く供給されるため糖度が低くなります。・皮の色が濃い 皮の色が濃いオレンジ色をしているのも、おいしいみかんの特徴です。陽の光をしっかり浴びて光合成をし、完熟しているほど色が濃くなります。色が薄いものは、まだ成熟しておらず、固くて酸っぱいことが多いので注意しましょう。・皮が薄めでハリがある皮が薄くて、実に張りがあるのもおいしいみかんの共通点です。皮が厚くて、実と皮の間に隙間がある場合は、水分が少なく甘味が足りないことが多いです。皮が実に隙間なくピタッとくっついているものは、見るとすぐに分かりますし、皮にはシワひとつなくツヤツヤしています。・キメが細かい皮が薄くてツヤツヤしている甘いみかんは、皮のキメもとても細やかです。ごつごつした感じがなく、触ってもツルッとした質感があるのが特徴です。少し抽象的な話になりますが、実はみかんには、花だけでなく、木も、そして実にもそれぞれ異なった花言葉があります。みかんの実の花言葉は、「美しさ」と「優しさ」です。おいしいみかんの特徴を具体的に見ていくと、花言葉のうちの特に「美しさ」が、イメージとして自然と浮かび上がってくるといえるかもしれません。美しくて優しくて甘い、最高のみかんを選んで堪能してくださいね。・重量感があるおいしいみかんは、重量感があるのも特徴の一つです。実がしっかりと詰まっているため、大きさの割には持ったときにずっしりとした感覚があります。水分が抜けてパサパサに乾燥しているみかんは、サイズの割に軽い印象が強いのです。■みかんの皮は捨てずに活用する!みかんの皮は、剥いてしまえばゴミとして捨てるのが当たり前と思っていませんか?実はちょっとした工夫でいろいろな用途に活用できます。その一部を紹介しましょう。・みかんの皮にはリモネンやペクチン、クエン酸が含まれているみかんの皮には、リモネンやペクチン、クエン酸といった成分が含まれています。これらは、さまざまな汚れを落としたり、ツヤだしにも役立ちます。そのため、お風呂で湯船に入れれば体を清潔にさっぱりさせることができますし、キッチンや洗面所で洗剤としても活用できます。また、柑橘系の芳香によりゴミ箱やグリルの魚の生グサい臭いを軽減させるはたらきもあります。本来ならゴミとして捨ててしまうことを考えると、とてもコスパの良い便利アイテムといえるでしょう。・キッチン洗剤の作り方みかんの皮で作った洗剤を使うと、キッチンのシンクやコンロ周りの油汚れを取ることができます。みかんの洗剤の作り方鍋にみかんの皮を2~3個分入れます。ひたひたになるまで水を張って15分程煮詰めてください。冷ましたらザルで濾し、スプレーボトルに入れたらそのまま使えます。気になる場所に吹き付けたらさっと吹き上げるだけで済みます。ゴミ箱の臭いが気になるときにも、さっと吹き付けておくと臭いを抑えてくれます。ただし、保存料や防腐剤などを使っていないため、あまり長持ちしません。できれば1週間のうちに使いきってください。小まめに作って短期間で使いきるのが良いでしょう。・肥料にも使えるみかんの皮は、肥料としても活用できます。皮をよく洗って小さくちぎり、新聞紙やザルの上で10日ほど天日干しにします。水分がなくなりパリパリになったら数ミリの大きさに刻んでください。そのまま土に混ぜてかき混ぜたり、土にふり掛ければ肥料になります。みかんの香りはアブラムシが苦手なので、防虫対策としても活用できますよ。 ■みかんを上手に保存しておいしく食べようみかんは、保存方法に気をつければ長持ちさせることが可能です。基本的には常温保存で大丈夫ですが、まとめ買いしたときや、時期によっては、冷蔵や冷凍保存を選択した方が良いこともあります。ヘタを下に向けた方が傷みにくいことや、もむと甘くなるといった豆知識を知らなかった人も多いかもしれませんね。とても身近で人気のあるフルーツだからこそ、おいしいものかどうかをきちんと見極めて賢く保存したいものです。ご紹介したお得情報を家族や友人にも教えてあげて、みんなでみかんを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ JA Nishiuwa「みかんは、もむと甘くなる?」
2021年02月12日ゆで卵を長期保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。ゆで卵を冷凍すると保存期間が延びたり、時間調理ができたりといったメリットがあります。食べきれないゆで卵は冷凍して、おいしく食べきりませんか?ゆで卵の冷凍方法と活用レシピを紹介します。■ゆで卵は冷凍してもおいしい?たくさんゆで卵を作って余った場合、「冷凍保存しようかな」と思うことがありますよね。しかし、冷凍保存して大丈夫な食材がある一方で、冷凍保存をするのはNGな食材があります。ゆで卵は冷凍保存しても大丈夫なのでしょうか。まずは、ゆで卵の冷凍について基本的な情報をチェックしていきましょう。・加熱すると雑菌に弱くなる「卵は生よりもゆでた方が長持ちするのでは」と思いがちですが、実はそうではないと言われています。生卵の方が日持ちする理由として挙げられるのが、卵白。生の卵白には雑菌が増殖するのを防ぐ成分が含まれているとされています。これは、卵の中にいるヒヨコを守ためのものです。しかし卵白に火を通すと、雑菌の増殖を防ぐ成分は失われてしまいます。そのため、ゆで卵は生卵よりも保存期間が短くなるのです。ゆで卵を冷蔵庫で保存していると、いつの間にか劣化していることも考えられるので気をつけてください。・そのままの場合は黄身だけならOK「ゆで卵がたくさん余っているから、冷凍保存をしよう」と思ったときに気をつけておきたいのが、白身と黄身の違いです。黄身だけを冷凍した場合は、解凍した後も特に食感は変わりません。冷凍する前と同じような状態で味わうことができます。一方で白身は、冷凍してから解凍すると内部の水分が抜けてしまいます。水分が抜けた状態の白身はスポンジ状になり、おいしくありません。冷凍前の状態に復活することはないので、ゆで卵を丸ごと冷凍するのはやめておきましょう。・冷凍した黄身は「離乳食」にも離乳食作りは、何かと手間がかかって大変です。1から作っていると時間が足りなくなり、追い詰められてしまうこともあるでしょう。そんなときに役立つのが冷凍ストックです。一度にまとめて冷凍ストックを作っておけば、離乳食作りに役立てられます。ゆで卵の黄身を冷凍保存しておくと、離乳食に栄養をプラスしたいときに活躍してくれるはず。おかゆやスープなど、いろいろな離乳食に加えられます。ただし赤ちゃんはアレルギーがある場合が考えられるので、初めて卵を食べさせるときは注意してください。アレルギーがないことを確かめてから、本格的に卵を取り入れていきましょう。・フィリングなら長期保存が可能黄身だけ冷凍すると、余った白身の処理に困ってしまいます。そのため、「ゆで卵を冷凍したいけど、白身がおいしくなくなるならやめておこうかな…」と思っている人もいるはず。そんなときは、フィリングにするのがおすすめです。ゆで卵を細かく潰してフィリングにすれば、白身の食感が変わってもほとんど気になりません。たくさんのゆで卵も、フィリングにすると消費しやすくなります。卵サンドイッチや卵サラダなど、いろいろなレシピで活用できるのもフィリングの嬉しいポイント。なるべく長期保存をしたいと思ったら、卵フィリングを作って冷凍庫に入れてみてください。■ゆで卵を長期保存するポイントと賞味期限「ゆで卵を長期保存しよう!」と思ったら、ポイントを押さえておくことが大切です。どのような点に気を付ければ長期保存できるのか把握しておくと、冷凍保存しやすくなります。ここからは、「フィリング」「タルタルソース」「殻付きのまま」の3タイプに分けて長期保存するポイントと賞味期限を紹介します。お好みの方法に合わせて、ゆで卵を長期保存しましょう。・フィリングを冷凍する場合卵のフィリングを作る際は、しっかりと中まで火を通すことが大切です。半熟の状態だと、冷凍したときに劣化しやすくなります。また、食感が変わる原因にもなるので気をつけてください。固ゆで卵を作ったら、包丁で細かくカットします。しっかりと細かくカットすることで、解凍したときに白身の食感が変わってもわかりにくくなるのがポイントです。細かくカットしたゆで卵を冷まし、マヨネーズと塩胡椒を混ぜて調味します。卵が熱いままマヨネーズを入れると油分が溶ける原因になるので気をつけましょう。フィリングができあがったら、1食分ずつ小分けにします。ラップに包んでジッパー付き保存袋に入れ、冷凍保存したら完了です。冷凍卵フィリングの保存期間は、1ヶ月ほど。長期間の保存に向いていると言えるでしょう。・タルタルソースにして冷蔵する場合タルタルソースは魚のフライやソテーにかけたり、グラタンにアレンジしたり、さまざまな方法で使えます。冷蔵保存してすぐ使えるようにしておけば、便利です。そんなタルタルソースを作るためには、フィリングと同じように卵を固ゆでにします。固ゆでにした卵は、細かくカットして冷ましてください。みじん切りにしたキュウリのピクルスと玉ねぎを加え、マヨネーズや塩胡椒で味を整えたらタルタルソースの完成です。保存容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷蔵保存した場合、タルタルソースは1週間ほど日持ちします。・殻付きのまま冷蔵庫で保存する場合ゆで卵をそのまま保存するときは、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。このときに大切になるのが、殻はむかないということ。殻をむくと手についた雑菌が卵の表面に付着し、劣化の原因になります。殻付きのまま保存容器や保存袋に入れ、チルド室に入れると良いでしょう。チルド室は温度を一定に保ちやすいので、保存に適した場所といえます。冷蔵庫で保存した場合は、3日ほど日持ちします。ちなみに生卵の冷蔵保存期間は2週間ほどが一般的です。この違いからも、生卵の方が日持ちすることがわかりますね。■ゆで卵を冷凍するメリットとはゆで卵は冷凍保存すると便利と言われていますが、どのような点にメリットがあるのでしょうか。続いては、ゆで卵を冷凍保存するメリットについて見ていきましょう。冷凍保存には、さまざまなメリットがあるようです。・賞味期限が延ばせる一番のメリットとして挙げられるのが、賞味期限を延ばせるということです。冷蔵庫でゆで卵を保存した場合の日持ちは3日ほどなのに対して、冷凍保存した卵フィリングの保存期間は1ヶ月。冷蔵と冷凍とでは、かなりの差があることがわかるのではないでしょうか。ゆで卵を無駄にすることなく食べ切りたいときは、冷凍保存が適しているといえます。・調理時間の短縮卵フィリングを毎回1から作ろうとすると、卵をゆでたり、調味をしたり、いろいろな手間がかかります。一度にまとめて作っておけば、こうした手間がなくなり気軽に使えるようになるのが魅力です。時短調理のために、フィリングを冷凍保存してみてはいかがでしょうか。・卵が安いときにまとめ買いがしやすいスーパーで卵が安売りされていると、「まとめ買いしたい!」と思うはず。しかし、大量に卵を買っても余ってしまうことがほとんどです。そんなときも冷凍保存がおすすめ。まとめ買いした卵も、フィリングにして冷凍しておけば長期保存できるので食べ切れるはずです。■冷凍したゆで卵の解凍方法冷凍したゆで卵を解凍する場合には、注意が必要です。間違った解凍方法だと、ゆで卵の味が落ちてしまうことがあります。おいしさをキープしたまま解凍する方法をチェックしていきましょう。・電子レンジ解凍はパサパサに冷凍した後のゆで卵を電子レンジで解凍するのは、おすすめできません。電子レンジで加熱する過程で水分が抜け、パサパサとした食感になりやすいです。おいしさが半減してしまうため、電子レンジは避けておきましょう。・冷凍ゆで卵は自然解凍がベストおいしく食べたいときは、自然解凍が適しています。常温だと雑菌が繁殖する可能性があるため、冷蔵庫で解凍するのがおすすめです。だいたい3〜4時間ほどで解凍できるので、使う予定があるときは冷蔵庫に移しておきましょう。■ゆで卵以外に生卵を冷凍卵にする方法もゆで卵ではなく、生卵を冷凍する方法もあることをご存知ですか?冷凍した生卵は、普通の生卵とは少し違う状態になるようです。冷凍生卵についても、詳しくチェックしてみましょう。・加工せず保存期間が延ばせる生卵の場合は、殻付きのまま冷凍庫に入れてOKです。ゆで卵のようにフィリングに加工する必要はないので、気軽に冷凍保存できるのが嬉しいポイント。冷凍庫に入れると1ヶ月ほど日持ちするので、保存期間を延ばしたい場合にも役立ちます。・黄身の食感・味わいが変わる冷凍後に解凍した生卵は、普通の状態と比べて食感が変わります。黄身はもっちりとした食感になり、通常より濃厚な味わいに。ご飯に乗せて醤油をかけていただくのがおすすめです。一方、白身はサラサラとした状態になります。白身に関しては、スープやお味噌汁に入れていただくと良いでしょう。・1つの卵で2つの目玉焼きが出来る冷凍した生卵の面白いところは、1つの卵で目玉焼きが2つできるということ。固まった状態で卵を半分にカットし、そのままフライパンで焼きましょう。お好みの加減まで火を通したら、ミニサイズの目玉焼きができあがります。■【形態別】冷凍ゆで卵を活用出来るレシピ冷凍したゆで卵は、いろいろな方法で活用できます。おいしく食べきるために、おすすめのゆで卵レシピをチェックしてみましょう。・【そのまま】味付け玉子ゆで卵は、味付けをしてから冷凍すれば食感が損なわれるのを防げます。めんつゆと醤油、オイスターソースを混ぜ合わせ、卵を漬けましょう。一晩漬けたら冷凍庫に保存して完了です。食べたいときに解凍すれば、おいしい味付け卵をいただけます。・【フィリング】サンドイッチ・パン卵のフィリングは、サンドイッチやパンに使うのがおすすめ。フィリングを解凍してから、トマトやキュウリ、レタスと一緒にパンではさみましょう。ブランチやランチにぴったりな一品になります。・【タルタルソース】肉・魚のソースタルタルソースは、ソテーした肉や魚との相性がバッチリ。魚の場合、特に白身魚との相性が良いです。塩胡椒して焼いた肉や魚にタルタルソースをかければ、簡単に洋食メニューができあがります。■ゆで卵は冷凍しておいしく食べよう!賞味期限が短いゆで卵は、工夫をすることで長期保存が可能になります。冷凍したゆで卵は好みのレシピでアレンジして、おいしく食べ切ってくださいね。
2021年02月11日そのまま食べてもすりおろしても、ジュースやスイーツに使ってもおいしいりんご。一年をとおして手に入ることが多く、私たちの食生活にとても身近な果物ですよね。普段、りんごを買ったらどのように保存していますでしょうか。今回は、常温、冷蔵、冷凍それぞれのとっておきの保存方法や保存期間、また、すりおろしたりんごの保存方法から、長持ちするりんごの見分け方まで、分かりやすく掘り下げていきます。ぜひ参考にして、おいしいりんごを堪能してください!■りんごの保存の基本まず最初に、りんごを保存するうえで基本的なことを解説しましょう。リンゴ特有の性質を知っておくことで、より新鮮な状態でおいしく保存することができます。その性質を利用すれば思わぬ得をすることもあるので、ぜひチェックしてくださいね!・水分を逃さないことりんごを保存するうえでもっとも重視するべきポイントの一つは、水分です。水分が豊富でジュージーなりんごがおいしいことは、いうまでもありません。逆に水気がなくなってスカスカになったリンゴは風味を損ない味気なくなります。そのため、りんごを保存するときには水分を逃がさない工夫をすることが大切と覚えておきましょう。・『エチレンガス』に注意りんごからはエチレンガスが豊富に放出されます。リンゴは自らを熟成させるためにエチレンガスを出しますが、近くに一緒においてあるほかの果物や野菜の熟成を早めてしまう効果もあります。一般的には、まだ青いバナナを黄色に変色させるために利用されますが、一般家庭では保存法を間違えるとほかの食材に悪影響を及ぼすので注意が必要です。・『ラフランス』は一気に追熟されてしまうラフランスとりんごを一緒に保存すると、ラフランスの熟成が一気に進んでしまいます。ラフランスの旬は、一般的に10~12月頃で、ちょうどリンゴが新たに収穫される旬の時期と重なります。ゆえに特に秋から冬にかけては、注意が必要でしょう。すぐに食べるのであれば近くで保管しても問題ないですが、しばらく食べないのであれば別々に保存することをおすすめします。ちなみに、ラフランス以外にメロンやブルーン、プラムなども同様に熟成が進み過ぎるので、注意して下さい。・『キウイ』はあえて一緒に保存 キウイフルーツは追熟を促して甘味を増やすためにも、あえて一緒に保存することをおすすめします。エチレンガスは、空気より重いため、キウイの上にりんごをおくのがポイントになります。キウイがりんごの上にあると、あまり効果がないので気をつけてください。■りんごを常温保存する方法りんごを常温で保存する方法を紹介しましょう。りんごは、まとめて数多く購入したり贈り物でもらったりすると、冷蔵庫で保存するのは大変です。常温保存できるのであれば、その方が便利ですよね。どのような条件下であれば常温保存が許されるのか、詳しく解説します。・箱のままなら玄関にりんごは箱ごと購入したり、人から贈られてくることもあります。りんごは高温と乾燥を嫌うため、箱のまま玄関などの冷暗所に保存しておくのがおすすめです。風通しの良いベランダも良いでしょう。箱は段ボールも良いですが、発泡スチロールもおすすめです。発泡スチロールは、約98%が空気で構成されているため、熱伝導性が非常に低く、断熱性に優れているので、りんごを低温のまま保存することができるからです。・新聞紙で覆うのを忘れずにりんごを段ボール箱や発泡スチロールのケースで常温保存する際は、一つずつ新聞紙で包み、箱詰めした上からも、さらに新聞紙で覆うことを忘れないようにしましょう。新聞紙で周囲を覆うことにより、水分を逃がさず乾燥を避けることができます。もし適当な箱がない場合は、りんごを新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存しましょう。このとき、酸化を防ぐためにも、袋から空気をしっかり抜いておくことも忘れないでください。・表面に出る油の正体りんごの品種によっては表面がテカテカと光っていることがあります。この正体は油で、りんごが劣化を防ぐために自ら放出する生理現象によるものです。生産業者などが見映え良くするためにあえて塗っているといわれることがありますが、実はそうではありません。不明瞭な油ではなく、りんご自身が出した油ですので、安心して大丈夫です。・常温保存可能な期間常温保存可能な期間は、2週間~1ヶ月です。秋から春にかけて、比較的気温が低い時期は長持ちしますが、暑い夏の時期は、2週間以内に食べ切る方が良いでしょう。先ほど玄関での常温保存をおすすめしましたが、マンションなど気密性の高い家の場合は、風の通りが良くないケースもあり、その場合は傷むのも早まるので注意しましょう。■りんごを冷蔵保存する方法りんごはとてもデリケートな果物のため、おいしく食べるためにはそれなりの配慮や工夫が必要です。冷蔵庫で保存する場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか。・キッチンペーパーで包むりんごを冷蔵保存するときは、一つずつキッチンペーパーで包みましょう。新聞紙でも構いませんが、キッチンペーパーの方がかさばらなくて済みます。キッチンペーパーはりんごの水分を逃がさず乾燥からも防いでくれるため、おいしく長持ちさせることが可能ですよ。ちなみに冷蔵保存は、冷蔵室ではなく野菜室を使ってくださいね。冷蔵室の温度は野菜室より低く設定されており、りんごには低すぎて適さないからです。・袋に入れて口を縛るりんごを冷蔵保存するときには、一つずつキッチンペーパーか新聞紙で包んでポリ袋に入れましょう。その際、しっかりと空気を抜いたうえで、袋の口を輪ゴムなどで縛るのがポイントです。空気が残っていると酸化してりんごの傷みが早まるので注意しましょう。・食べる直前に取り出すりんごを冷蔵保存した場合は、食べる直前に冷蔵庫から取り出すようにしてください。りんごは非常にデリケートな果物で、特に高い温度と乾燥には弱いです。冷蔵庫から出した途端に鮮度が悪くなっていくため、早く出しすぎて食べるころに茶色くなってしまっている…ということのないように気をつけましょう。・冷蔵保存可能な期間りんごの冷蔵保存期間は、2ヶ月です。ただし、これは秋から春にかけての気温の低い時期と考えましょう。冷蔵庫の野菜室は普段から頻繁に開閉を行います。厳密にいうとその度に温度が高まるため、特に夏の暑い時期は少しでも早くに食べ切るようにしてください。■りんごを冷凍保存する方法りんごを長期間保存したければ、冷凍保存もおすすめです。冷凍保存することで、りんごの鮮度を長持ちさせることが可能になります。特に暑い夏の時期には、うってつけでしょう。・くし切りにしてラップに包むりんごを冷凍するときは、くし切りにするのがおすすめです。カットして小分けし、一つずつラップでピッタリと包みましょう。・皮は剥く?皮を剥くかどうかはお好みで結構ですが、解凍したときのシャキシャキ感を楽しみたければ、皮は剥かない方が良いでしょう。また、りんごは皮の下に抗酸化作用が強いとされるポリフェノールが一番多く含まれているので、皮付きのままの方が健康にも良いと考えられます。・レモン汁をかけて変色防止りんごは、カットした瞬間からすごいスピードで劣化が進み、あっという間に茶色く変色してしまいます。冷凍保存の際も、くし切りにしたらすぐにレモン汁をかけておくと変色防止に大変効果があります。・フリーザーバッグに入れるりんごを冷凍保存するときは、上記のようにくし切りにしてラップで包みます。さらにジッパー付きのフリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜いて口を閉じてから冷凍庫に入れてください。ふた付きの密閉容器に入れても構いません。・金属製バットにのせるりんごを金属製のバットに乗せるとさらに効率よく冷凍ができます。金属製のバットは熱伝導が良いため、より早くに冷凍が完了し、保存期間も長くなります。・丸ごと冷凍もできるくし切りにせずに、丸ごと冷凍することも可能です。その場合はりんごを水でよく洗浄し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってからポリ袋やジッパー付きのフリーザーバッグに入れて、空気をしっかり抜いて口を閉じて冷凍庫に入れましょう。丸ごと冷凍すると解凍して食べるのに時間がかかるというデメリットがあります。しかし後述するように、すりおろしてさまざまなアレンジを楽しむことができるので、その点はメリットもあるといえるでしょう。・冷凍保存可能な期間冷凍りんごは、丸ごとの場合は2ヶ月は大丈夫です。カットして冷凍する場合なら1ヶ月と考えてください。■冷凍保存したりんごの解凍方法冷凍したりんごをおいしく食べるためには、解凍方法もとても重要です。そのまま食べても良いですが、アレンジして違った食べ方を楽しむこともできます。・半解凍でりんごシャーベットにりんごを丸ごと冷凍した場合は、前日に冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。水分が多く出るので、皿などに乗せておくことをおすすめします。半解凍した時点で取り出してそのまますりおろせば、シャーベットとして食べられます。休みの日に子どもたちと一緒に冷凍保存から解凍、シャーベット作りまで行うのも楽しくて良いかもしれませんね。キャンプなどのアウトドアに持参してもデザートにピッタリでしょう。・焼きりんご風にアレンジ可能冷凍したりんごは、焼きりんご風にアレンジすることも可能です。くし切りにして冷凍したりんごを、バターかココナッツオイルをしいたフライパンの上で焼きます。最初は水分が多めに出ますが、それを飛ばしたら砂糖やシロップを加え、溶けたら完成です。そのまま食べてもいいですが、ホットケーキにトッピングしたり、生クリームをかけてもおいしく食べられます。■カット済みりんごの保存方法りんごをすべて食べることができなかったときには、カットしたまま保存することになります。その際に注意することを覚えれば、食べ残しを捨てることはなくなりますよ。・ラップでピッタリ包むそもそもカット済みのりんごは長持ちしません。長くて3日で、できるだけ早く食べるに越したことはないでしょう。やむを得ず保存する場合は、ラップで一つずつピッタリ包んでください。そしてふた付きの密閉容器かポリ袋に入れて空気をしっかり抜いたうえで口を閉めて冷蔵保存しましょう。・切り口を下にするカット済みりんごは、切り口にレモン汁か食塩水をつけ、そのまま切り口を下にして保存してください。その方が上にしたときよりも水分が逃げないため、みずみずしさを保てます。りんごは、カットするとすぐに酸化が始まり、あっという間に断面が茶色くなるので、これらの処理はすばやく行いましょう。・水に浸けたままはNGカットりんごは、断面に塩水やレモン汁、オレンジジュースなどをつけると茶色く変色するのを防げます。ただし、この方法はりんごに塩やレモンなどの風味が移ってしまうため、好まないという人もいるでしょう。その場合は、カットしてすぐ普通の水に浸けるだけでも構いません。このとき、水から出したりんごをラップでしっかりと包んでください。水に浸けたままの保存はNGです。理由は、りんごが水を吸ってふやけてしまって味がぼやけるからです。甘味と酸味が絶妙に利いてこそりんごのおいしさが発揮されるので、気をつけてくださいね。■すりおろしたりんごの保存方法スムージーやりんごジュース、また離乳食や料理にも使えるすりおろしりんご。カレーの隠し味に使う人も多いのではないでしょうか。ただ、すりおろすには結構時間がかかるので、時間のあるときにたくさんすって保存しておけば便利です。その方法を解説していきましょう。・レモン汁を混ぜるすりおろしりんごは非常に酸化しやすく、あっという間に茶色く変色してしまいます。カットりんごに比べると空気に触れる面積がとても多いため、劣化が早いのです。そこで、すりおろしたらすぐにレモン汁を数滴かけておきます。レモンの風味がしみ込みますが、グンと長持ちさせることができます。・保存容器やフリーザーバッグへすりおろしたりんごは、ふた付きの保存容器に入れるか、ラップに包んでフリーザーバッグに入れるようにしましょう。製氷機に入れて凍らせるのも、解凍するときに便利なためおすすめです。・密閉して冷凍庫へすりおろしたりんごは、ふた付きの密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍庫で凍らせます。特にフリーザーバッグを使うときは、酸化を防ぐためにも空気をしっかりと抜いて、口を閉めてから冷凍庫に入れましょう。アルミなどの金属トレーの上におくと、熱伝導が良いため急速冷凍が可能になります。短時間で冷凍する方が、すりおろしりんごがおいしく長持ちするので、ぜひ試してみてください。・すりおろしりんごの保存期間すりおろしたりんごの保存期間は、1ヶ月です。それ以上経過しても食べられないことはありませんが、どうしても風味が損なわれていきます。そのため、長く保存したものはカレーの隠し味など、料理に活用する方が良いでしょう。ちなみに、すりおろすときは金属製のおろし器は使わないでください。金属製だと酸化が早まるので、プラスチック製か、陶器タイプのおろし器が良いでしょう。■長持ちするりんごの特徴同じりんごでも、厳密にいうと保存期間に開きがあります。長持ちするりんごとそうでないものがあるからです。同じ買うなら長持ちするに越したことはありませんよね。そこで、より長く保存が利くりんごの特徴について詳しく解説しましょう。・しっかり赤いものりんごは、ヘタからおしりまで全体に赤い鮮やかなものを選びましょう。太陽の光をしっかりと浴びたりんごは、光合成が活発でソルビトールというデンプンが酵素と反応し、多くの糖を作り出します。これが蜜になるのです。つまり、蜜の多いりんごは、赤い面が多いのが特徴です。良質なりんごは、見た目にツヤもあり、触れると張りがあるのが分かります。色のつき方にムラや片よりがあったり、赤が薄いものや触ったときに柔らかいものは、長持ちしないので避けましょう。・中くらいのサイズりんごは大きすぎても小さすぎても長持ちしません。それより中くらいのサイズがおすすめです。大きすぎると味が薄かったり、小さすぎると甘くなかったりします。中くらいのものの方が、甘味と酸味のバランスが取れていて、丈夫で長く保存できるのです。・ツルが太くきれいな丸みツルが太いりんごも長持ちするのでおすすめです。ツルが太いということは、木から多くの水分と栄養が届けられている証拠です。それだけすくすくと育ち丈夫でおいしくなるのです。また、長持ちするりんごは、良い形をしているのも特徴です。きれいな丸みを帯びていて、ヘタやおしりのくぼみが深く、変形していないものを選んでください。 ■りんごの保存におすすめレシピりんごを使ってアレンジを加えれば、別のかたちで保存することも可能です。いつものりんごとは違った風味や食感が楽しめるおすすめのレシピを紹介します。ぜひ一度挑戦してみてください!・りんごジャム材料(2人分)りんご 2個砂糖 140gレモン汁 大さじ2作り方手順1:りんごジャムを入れておく瓶を煮沸消毒しておく手順2:よく洗ったりんごを6等分のくし切りにして、芯を取って皮を剥く手順3:くし切りしたりんごをすべて1cm幅にカットして食塩水に浸ける手順4:りんごの水を切り、鍋に砂糖とともに投入して中火にかける手順5:アクを取ったら弱火にして木べらで混ぜながら30分ほど煮る手順6:レモン汁を加えて混ぜ合わせ火を止めて完成手順7:冷めないうちに瓶に詰めるこのレシピは、りんごのかたちがある程度残り、噛み応えのある食感を味わえます。ペースト状にしたい場合は、2のあとにフードプロセッサーかミキサーにかけてください。あとは同じ手順で結構です。りんごジャムを使ったスイーツもバリエーション豊かですので、たくさんアレンジしましょう!・アップルパイ材料(4人分)冷凍パイシート1~2枚グラニュー糖小さじ2シナモンパウダー少々卵黄少々・リンゴ1個・砂糖大さじ2・レモン汁小さじ1レーズン大さじ1下準備冷凍パイシートは常温で少し柔らかくし、分量外の小麦粉少々の打ち粉をして、麺棒でのばし、4等分に切る。リンゴは皮ごときれいに水洗いし、縦4つに切って芯を取り、さらに1切れを3~4等分の縦切りにし、分量外の塩水に放つ。<リンゴ煮>を作る。鍋、または小さいフライパンに、水きりしたリンゴ、砂糖、レモン汁を入れて強火にかける。煮立ったら火を弱め、鍋の蓋をしてときどきゆすりながら4~5分蒸し焼きにし、最後に蓋を外して強火にし、水分を飛ばしてレーズンを混ぜる。オーブンを200℃に予熱しておく。作り方手順1:天板にオーブンシートを敷いてパイシートを並べ、分量外の水少々でのばした卵黄を全体にぬる。冷めた<リンゴ煮>を並べ、グラニュー糖を全体に振る手順2:200℃に予熱しておいたオーブンで15分、パイがサクッと焼けるまで焼く。焼き上がったアップルパイにお好みでシナモンパウダーを振り、器に盛る手に取って食べることができるコンパクトなアップルパイのレシピです。オーソドックスなラウンドのタイプも良いですが、この方が手間がかからず初心者でも簡単に作ることができますね。■りんごを上手に保存して美味しく食べようりんごには、数多くの保存方法があることが分かりました。用途や季節などのシチュエーションに合わせて、常温、冷蔵、冷凍と使い分けるのが良いでしょう。丸ごとでなく、カットしたりすりおろして保存することも可能です。りんごは、そのまま食べてもおいしいですが、ジュースやスムージー、ジャムやスイーツにも幅広く活用できます。保存方法をしっかりとマスターして、ぜひ魅力あふれるおいしいりんごを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ 一般社団法人 青森県りんご対策協議会「りんご豆知識」
2021年02月10日豊かな風味で洋風の料理には欠かせないバター。みなさんは、どのように保存していますか?一度に使い切れるならともかく、少しずつ使う人は、何度も銀紙を開けたり閉じたりを繰り返している人もいるのではないでしょうか。しかし、その方法はバターの風味を落としてしまう原因にもなりかねません。今回はバターの風味をそのままで、使い切るための保存のコツをご紹介します。■バターの賞味期限賞味期限とは「おいしく食べられる期間」のことで、「この期間を過ぎると腐り始めてしまうので、早く食べましょう」という消費期限とは違うものです。バターは基本的に腐りにくい食品ですが、保存状態が悪いと期限を待たずに悪くなってしまうことも。未開封と開封済みの賞味期限を載せますので参考にしてくださいね。・未開封の場合 スーパーで買ってきたようなバターの賞味期限は半年くらいです。賞味期限内であっても、温度変化の少ない場所に置くことや、においが移らないような場所に置くことが基本です。冷蔵庫のドアポケットなどは、温度変化が起こりやすい場所なので、あまり適した場所とはいえません。・開封後の場合一度開封してしまうと、賞味期限はぐっと短くなり、2週間ほどです。バターは一度空気に触れると、その部分の酸化が始まり、黄色く変色し始めます。すぐに腐る、というわけではありませんが、開封後は風味のよさが失われていきますので、この期間内に食べるか、保存方法に気をつける必要があります。■バターを保存する際のポイント冷蔵庫に入っていれば大丈夫、というわけではありません。買ったときの銀紙を貼ったまま使い続けていませんか?バターの保存にはいくつかのポイントがありますので、それをしっかり知っておくことが大事になってきます。・酸化を防ぐバターは外の空気や光に左右されやすい食品のため、アルミはくに硫酸紙を貼った銀紙で包まれています。これをそのまま使っていると、銀紙の破れなどから空気が入って酸化が始まり、バターの表面は黄色くなって、油が傷み始めてしまいます。この銀紙を再利用してはいけない、というわけではありませんが破れたりすると雑菌が入りやすくなってしまうため、気をつけなければなりません。・におい移りを防ぐ密閉が不十分だったりすると、冷蔵庫の中の食品のにおいが移ってしまいます。使いやすいからといって、ふたがついただけのバターケースのような容器に入れておくことは、におい移りの点でも空気にさらされる点でも、よくない環境なのでおすすめできません。・使いやすい分量に分ける空気に触れると風味が落ちやすく、密閉しておくことが大事なのはわかりましたが、使い勝手の点からいうとあまりよくないですよね。そのことからも、すぐ使える分量で小分けにすると、使いたいときに新鮮な状態のものをすぐに使うことができます。2週間以内に使い切れる量は冷蔵でもよいですが、それ以上保存しなければならないときは、冷凍保存する方法もあります。・清潔なナイフを使うパンのカスがついたままのバターナイフをバターと一緒に保管したり、小分けにするときに使ったナイフが清潔でないと、そこから雑菌が繁殖する恐れがあります。保存するときには、バターに触れる道具も清潔であるか確認するようにしましょう。■バターの保存方法【常温】バターは水分が少なく、油脂分が多いために腐りにくい食品です。特に有塩バターは塩分が多いので、ほかの乳製品に比べて腐りにくいという特徴があります。ヨーロッパでは毎日の食卓に欠かせない食品のため、常温で保存する人も多いようですが、日本ではどうでしょうか。常温保存の方法をご紹介します。・常温保存の方法バターは18℃を超えると柔らかくなってしまい、一度溶けると、元に戻せない食品です。日本の夏は湿度も高く、高温になるので常温保存に向いていませんが、冬でしたら、涼しい部屋で2~3日くらいならば大丈夫です。常温で保存する際は、ガス台や暖房器具といった温度が上がりやすいところは避け、直射日光が当たらないような、涼しいところに置くようにしましょう。その間に使い切れないようであれば、冷蔵や冷凍での保管をするようにしましょう。・長期間の保存は避ける涼しい季節の数日間であれば、大丈夫ですが、どんなに長くても1週間以内に食べきるようにしましょう。いくら涼しいとはいえ、開封すれば風味の劣化は避けられません。バターの酸化を防ぐためにも、すぐに食べるのが望ましいです。■バターの保存方法【冷蔵】もっともスタンダードな保存方法ですが、開封してしまうと意外と保存期間は短いです。バターを冷蔵保存するコツをご紹介します。・冷蔵保存の方法未開封でしたら、そのままの状態で冷蔵庫で保存できます。一度開けてしまったものは、空気に触れないように密封することが重要になってきます。そのためには、1度で使う分ずつラップやアルミホイルなどで包み、温度変化の少ない冷蔵庫の奥へしまうのがベストです。お菓子などで1度にたくさん使うときは、ブロック状のまま密封させれば問題ありません。・保存期間の目安記載されている賞味期限は半年ぐらいの範囲ですが、これは未開封の状態でのこと。冷蔵しておけば賞味期限を過ぎても簡単に腐ることはありませんが、開封したら風味がだんだんおちていしまいます。メーカーでも開封後は2週間を目安に使い切るのが推奨されています。・冷蔵したバターを常温に戻す方法使う30分~1時間ほど前に冷蔵庫から出して、室温に置いておくだけです。レンジで常温に戻す方法もありますが、加熱しすぎてしまう場合もあるので、注意が必要です。急いで使いたいときにレンジを使う際は、少しずつ様子を見ながら加熱するようにしましょう。■バターの保存方法【冷凍】冷蔵保存していても開封後は風味がすぐに落ちてしまうため、保存期間が意外と短いということがわかりました。たまにしか使わないからブロック状のものが使い切れない、そんなときは冷凍保存が可能です。ここでは冷凍保存の方法をご紹介します。・カットせずに保存する方法バターを箱から出し、銀紙の上からラップで包んで、フリーザーバッグに入れて保存します。フリーザーバッグの中の空気はストローで吸い出すなどして、しっかり抜くようにしましょう。温度変化の少ない、冷凍庫の奥の方で保存がベストです。・小分けにして保存する方法1回分の量ごとにラップでくるんだら、数個をまとめてフリーザーバッグの中に入れます。使う量が料理によって違う場合は、5g、10gと大きさの種類を分けてラップで包むのがおすすめです。フリーザーバッグの中の空気は、ストローで吸い出すなどしてしっかり抜いておくようにしましょう。・保存期間の目安未開封のかたまりの状態であれば1年間、開封済みなら3~4週間が目安です。小分けにした場合は温度の影響を受けやすいので、かたまりよりも保存期間がかなり短くなります。どちらの場合も保存状態をよくするために、冷凍庫の手前ではなく奥の方に保存するようにしましょう。・冷凍バターの解凍方法そのまま取り出して置いておく自然解凍がおすすめですが、加熱調理などに使う場合は凍ったままフライパンなどに入れることも可能です。しかし、温度変化に弱いため解凍したら、再冷凍はできません。1回分の量だけ解凍するように心がけましょう。・バターの上手な切り方小分けにして冷凍する方法はわかりましたが、この小分けのためそのまま包丁で切ると、バターが包丁にべたっとくっついてしまいますよね。そんなときは、包丁をキッチンペーパーで包んでから切ってみてください。キッチンペーパーのでこぼこがべた付きを防いでくれますので、ストレスなくバターを切ることができますよ。包丁が汚れないので、後片付けも簡単ですね。■バターが腐ったらどうなる?保存には気をつけていたけれど、しばらく前のバターが発掘されてしまった、なんてこともありますよね。長期間の保存ができるとはいえ、腐ることもあります。こんな状態になっていたら悪くなっていますので、確認してみましょう。・黄色く変色する本来のバターの色は薄い黄色をしていますが、濃い黄色になっているのは、油の酸化が進んでいる証拠です。薄い黄色なのは、牛が餌としている牧草に含まれているカロテンの色素がバターにも出てくるためで、この色が濃くなるのは中の水分が蒸発して、水分量が少なくなることで黄色が強くあらわれてしまうのです。・異臭・酸味のあるにおいがする箱を開けただけでわかるような酸っぱいにおいがするようになっていたら、傷んでいると思って間違いないでしょう。ほかにも、石油のようなツンとする油のにおいがしたら腐っていますので、廃棄するようにしましょう。・カビが生える表面が白っぽくなっていたり、見た目がおかしいものは食べないようにしましょう。また、カビが生えるということは、水分が外に出てきて汁っぽくなっていることもあります。賞味期限を大幅に過ぎているものは、体に悪い油に変化している可能性もあります。上のような見た目でなくても、食べない方が無難といえます。■バターの豆知識バターは牛乳から分離した脂肪分をクリーム状に固めたもので、これに塩を入れたり、何かしらの加工をしたもので種類が変わってきます。ここでは、種類やバターにまつわるさまざまなことをご紹介していきます。・バターのカロリー10gで75kcal前後にもなり、高カロリーといえることから、とりすぎには気をつけるようにしないといけません。お菓子などで30gなどの分量が必要になることもありますが、このときは225kcalとなり、バターだけで普通盛りのご飯と同じくらいの高いカロリーです。・バターの種類一般的に有名なのは、「有塩バター」「無塩バター」「発酵バター」「ホイップバター」「グラスフェッドバター」といった種類があります。牛乳を分離して脂肪分だけをクリームにした、という基本的な製造方法は変わりませんが、練り上げる過程で塩を入れると有塩バターに、空気を含ませてふんわりさせるとホイップバター、乳酸菌を入れて発酵させると発酵バターになります。グラスフェッドバターは、餌に飼料を使うのではなく、牧草のみを餌にした乳牛から作られたバターのことです。・バターに含まれる栄養素80%が脂肪分でできていますが、ビタミンやミネラルも含まれています。ビタミンAは牛乳の13倍もあり、無塩バターに関していえば、生の人参とほとんど変わりがないほどです。同じ油溶性ビタミンのビタミンEも含まれていますので、アンチエイジングへのはたらきも望めそうですね。ほかにも、カルシウムやビタミンDがバランスよく含まれているために、カルシウムの吸収の良さも期待できます。・バターとマーガリンの違いバターは乳脂肪からできますが、マーガリンは植物性や動物性などの油脂からできています。バターは冷えると固まってしまいますが、マーガリンは冷えても柔らかく使い勝手がいいのが特徴です。マーガリンには植物性の油脂を使っているものが多く、カロリーが低いのも特徴の一つでもあります。■バターを使ったおすすめレシピ・じゃがバターバターの味を存分に味わえる定番料理といったらこれですよね。調理方法も簡単なので、新鮮なバターが手に入ったらぜひやってみたい食べ方です。材料:じゃがいも(男爵)…1個バター…適量塩…適量作り方:じゃがいもをよく洗い、皮がついたまま蒸し器に入れます。蒸し器で15分蒸します。竹串などを刺して、スッと通ったら十字に切れ目を入れて、塩を振り、バターを乗せて出来上がりです。レンジで作るときは1個ずつラップに包んで5~8分ほど温めても、蒸し器と同じように作ることができますよ。塩以外にマヨネーズやいかの塩辛などをトッピングをしてもおいしいです。・ほうれん草のソテーほうれん草はバターの栄養でも含まれている、ビタミンAがたっぷり入った緑黄色野菜です。ほうれん草とバターの組み合わせで、1日に必要なビタミンAのほとんどをとることができる、栄養がたっぷり入ったおかずになります。材料:ほうれん草…3~4束バター…10g酒…大さじ1ベーコン…3枚塩・胡椒…適量作り方:ほうれん草は根元を中心に泥をよく落とします。ほうれん草を3つくらいに分けて切り、ベーコンも1cm幅くらいに切ります。ベーコンとほうれん草の芯から炒め、酒を加えます。ほうれん草が全部入ったら、バターを加えて塩と胡椒で味をととのえ、できあがりです。簡単な作り方ですが、酒を少し加えることで風味がぐっとよくなります。アルコールを飛ばすように炒めましょう。・エリンギのバター醤油炒めコリコリとした食感が楽しいエリンギもバターで炒めれば、シンプルでもおいしい一品になります。冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもピッタリですよ。材料:エリンギ…1株バター…大さじ1塩、胡椒…適量醤油…適量作り方:エリンギは適当な大きさに切ります。加熱して水分が抜けると少し縮んでしまうので、大きめに切ると、食感を楽しめます。バターを溶かしたフライパンにエリンギを入れて炒めます。塩と胡椒で味をととのえたら、仕上げに醤油をひとまわしして、できあがりです。簡単にできますが、おかずにもおつまみにもなる一品なので覚えておくと重宝しますよ。・フレンチトースト朝食やおやつにバターが香るふんわりとしたフレンチトーストは、幸せな気分になれる一品です。材料:食パン…2~3枚バター…10g卵…2個牛乳…100ml作り方:卵と牛乳を溶いておきます。食パンを半分に切ります。1と2をバットのような容器に入れて食パンに卵液を浸み込ませます。バターで熱したフライパンに3を入れ、中火~弱火で焼きます。片面に焼き目がついたら、反対側にしてふたをして弱火で3分くらい焼きます。焼き目がついたらできあがりです。卵液に甘みのないシンプルな味付けなので、はちみつや粉砂糖などでお好みの味にしてくださいね。パンはフランスパンでもおいしくできますし、固くなってしまったパンの有効活用もできます。卵液にパンを入れるときに、少しパンをしぼませて卵液を吸いやすくしてあげると、浸透が早くなります。一晩ゆっくりつける方法もありますが、すぐ食べたいときは、この方法でも卵液を十分浸み込ませることができますよ。■バターの風味を活かすコツは保存の方法にあった!一度買ったら冷蔵庫に入れっぱなしで、その都度切り分けて使っていませんでしたか?賞味期限前だから大丈夫と思っていても、保存方法に気をつけていないとバター本来の風味は落ちてしまうのです。コクのある風味が大事な食品ですから、できるだけおいしいまま食べたいですよね。今回の保存のコツをうまく活かして、おいしいバターを使いこなせるようにしましょう!<参考>・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月09日