東京都・渋谷のBunkamura Galleryは、パークホテル東京をはじめとし、多数のパブリックスペースで取り上げられている作家、室麻衣子の個展「March in March 3月の行進」を開催する。会期は3月11日~18日。開館時間は10:00~19:30。入場無料。同展は、メキシコでアートを学び、国や言語、手法においてボーダレスに活動し、ギャラリーやパブリックスペース等で精力的に展開している室氏による個展。これまでの主要な作品と新作が一堂に集い、立体や平面などのジャンルにとらわれることなく、日常で感じたことをストレートに表現された作品が展示される。また、陶やフェルト、鉄などで構成された動物の立体作品や平面を飾る陶コラージュに加え、貴重なアニメーション作品も公開されるとのこと。また、同展に際して室氏は、「何かに気づき、こだわりが生まれ、自分自身を覆っていた殻に気づく。思い切って殻を破って外に出ても、新たな扉を見つけ、足を踏み入れたことのない外を経験していく。どこへたどり着くかわからなくても進み、『今』という瞬間を常に行進している」と語る。会場では、メキシコで生まれたアマテ紙の画面を奔放に飛び交うカラフルな鳥たちやフラミンゴなどの動物たちの作品が行進するように並び、愛らしく、それでいて刺激的でユニークな陶の動物たちなど、エキゾチックかつエネルギッシュに彩られた立体物や陶コラージュが展示されるなど、メキシコで学んだ彼女ならではの開放的で生命力に満ちた世界が広がるということだ。
2015年02月23日渋谷のギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」が山口はるみの個展「HARUMI GALS」を開催する。期間は2月28日から4月4日まで。山口は1969年のパルコオープン時に社長の増田通二にヘッドハントされ、以降は広告イラストを担当。女性が社会に進出する権利を与えられていなかった時代に、野球やボクシング、スケートボードなどをする女性像を描いてきた。そんな女性が自らの性や人生を謳歌している姿は、社会学者の上野千鶴子に「男仕立てのエロチシズムのシナリオにのると見せながら、過剰にやりすぎることで男の欲望を解体し、女の身体を男の手の届かないところへと理想化する」と評価されている。72年からは国内では他のクリエーターに先駆け、エアブラシによる制作をスタート。スーパーリアルイラストレーションの先駆者として、日本の広告業界を席巻した。今回の個展では、山口がパルコ時代に描いたエアブラシ作品を中心に数十点のイラストを展示する。28日18時からは本人出席のレセプションパーティーが開催される。【イベント情報】HARUMI GALS会場:NANZUKA住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3渋谷アイビスビル地下1階会期:2月28日から4月4日まで時間:11:00から19:00休廊日:月・日曜日、祝祭日入場無料
2015年02月20日表参道の「ポールスミス スペースギャラリー(Paul Smith SPACE GALLERY)」で、個展「The Secret World of Friedrich Nagler 1920-2009 フリードリヒ・ナグラー 秘密の世界」が開催される。期間は2月21日から3月31日まで。フリードリヒ・ナグラー(Friedrich Nagler)は独学によって、彫刻、絵画、プラスチックとラバー製のマスクなど、様々な作品を手掛けたアーティスト。第2次世界大戦によって故郷のウィーンを追われると、アーティストキャンプと呼ばれたマン島のダグラス強制収容所に収監。そこでドイツやオーストリアのアーティストと交流を深め、終戦後はハンプシャーで庭師などの仕事をしながら、庭に作られた小屋で自身の作品制作に没頭した。中でも、骨や象牙の手彫りした彫刻を通して、ナグラーは江戸の装飾美術品と自身の作品の親和性を見ていたとされ、いつか日本で展覧会を開くことを夢見ていたという。ナグラーの作品は近しい友人や家族でさえ見る機会が少なく、またサインを拒んだこともあって、現存する作品が公開されたのは過去に世界で2回のみ。3度目となる今回の個展は、日本では初めての開催となり、ナグラーの夢が遂に現実のものとなっている。【イベント情報】The Secret World of Friedrich Nagler 1920-2009フリードリヒ・ナグラー 秘密の世界会場:ポールスミス スペースギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-46-14 3階会期:2月21日から3月31日時間:12:00から20:00(土曜日・日曜日・祝日は11:00から)休館日:水曜日(不定休)
2015年02月06日東京・渋谷のギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」は、フランク・ニーチェ(Frank Nitsche)の個展「欧州の荷物」を開催する。期間は1月17日から2月21日まで。フランク・ニーチェは現代ドイツの抽象画壇において、ドレスデン派を代表する画家の1人。彼がモチーフとするのは、マスメディアによって現代社会に蔓延した無数のイメージ、大量消費されるプロダクト製品など。その存在は破壊と創造の繰り返しによって変形し、抽象的なイメージへと再構築されていく。幾何学的な線と面によって多層的、多次元的に構成されるニーチェの作品の中で、線はダイナミックに、表層は静まり返ったような姿を見せる。それは、思考と知覚の間にある差異を、複雑さと明快さで暗喩しており、その表裏一体な様を示唆したもの。他にも、調和と不調和、静と動、対照と非対称といった二元論的主張を取り扱っており、それらは相反の中にも内面的な一致を垣間見せる。個展の開催に合わせて、17日にはフランク・ニーチェが来日。18時からオープニングレセプションが開催される。【イベント情報】フランク・ニーチェ 「欧州の荷物」会場:ナンヅカ住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F会期:1月17日から2月21日時間:11:00から19:00休館日:日曜日・月曜日・祝日
2015年01月15日東京都・代官山のギャラリー「GALLERY SPEAK FOR」は、イラストレーターおよびグラフィックデザイナーの中野葉子氏による個展「Trunk Show!」を開催する。会期は2015年1月16日~28日(木曜休廊)。開館時間は11:00~19:00(最終日のみ18:00まで)。入場無料。同展は、動植物や自然の造形物をおもな題材に、甘くグラフィカルなデジタルイラストレーションを展開している中野氏による、イラストレーターとして初めての個展。グラデーション表現とはあえて対照的に、フラットなシルエットで捉えることで、逆にモチーフの細部までをきめ細かい視線で包み込む作風となっている。同展のタイトルである「Trunk Show!」には、洋服の新作コレクションをトランクに詰めて持ち寄り、ホテルなどで開く小さな展示会スタイル、"トランクショー"をイメージし、デジタル上での絵の制作と、受け手との身近な関係性が楽しめる展示を融合したいという意図が込められている。また、会場では描き下ろしの新作をメインに、これまでの創作を幅広く俯瞰できる種々の代表作を含め、ジークレープリントなど約40点が展示・販売される。オリジナルクッションやバッグ、ハンドメイドの巾着や財布など雑貨類も紹介・販売されるとのことだ。さらに、2015年1月16日18:30~19:00にはギャラリートークも開催され、中野氏による作品解説が行われる予定となっている。なお、中野氏は東京都生まれ。多摩美術大学卒。ソニー・ミュージックエンタテインメント、ニューヨークのデザイン事務所勤務を経て、自身のデザイン事務所yo-co.を設立。主にCDジャケット、ファッション広告などのアートディレクションを手がけてきた。2005年よりイラストレーターとしての創作もスタート。2010年に米コロラド州ボルダーに滞在したことを転機として、自然や動物をより身近に深く見つめるようになったという中野氏は、都市空間でのショップや立体的な演出にも絵を調和させる手法を使い、多くの印象的な誌面、ユニークなキャンペーンを形づくってきた。現在はFIGARO JAPON、Harper’s BAZAARなどの雑誌や、松屋銀座クリスマスキャンペーンなどの広告制作、パッケージデザインなどで幅広く活躍している。
2014年12月16日ギンザ・グラフィック・ギャラリーは、アートディレクター浅葉克己の個展「ASABA’S TYPOGRAPHY」を開催する。期間は1月9日から31日まで。浅葉克己は広告デザインを得意としており、西武百貨店の「おいしい生活」や、サントリーの「夢街道」など数々の作品を手掛けている。これらの活動が評価され、過去には日宣美特選や日本アカデミー賞最優秀美術賞など、数々の芸術賞を受賞した。会場ではタイポグラフィーを中心に、コラージュや掛け軸などの新作も幅広く展開。08年に開催された展示会「祈りの痕跡。」で発表された日記については、その後の展開も明らかにされる予定だ。【イベント情報】ASABA’S TYPOGRAPHY会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー住所:東京都中央区銀座7-7-2DNP銀座ビル会期:1月9日から31日時間:11:00から19:00(土曜日は18:00まで)休館日:日曜日、祝日入場無料
2014年12月10日12月13日から2015年1月31日まで、東京・六本木の「タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム」にて、写真家、リナ・シェイニウスによる日本初個展「Exhibition 03」が開催される。リナ・シェイニウスは、1981年、スウェーデン南西の町ベーナシュボリ生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している。独学で写真を学び始めたのは10歳のとき。その後、Flickrを通じて注目を集めたことがきっかけとなり、撮影を依頼されたシャルロット・ランピリングのポートレイトが『Dazed & Confused』に採用されたことを皮切りに、プロとしてのキャリアをスタートさせ、以降、『Vogue』『AnOther』なと数多くのファッション雑誌へコントリビュートを経て、ドイツの週間新聞紙『Die Zeit』でフォトコラムを担当するなど、多彩に活躍している。そんな彼女は、モデルとして活躍後、写真家に転身したことから、被写体としての経験が作品にも大きく反映されているのが特徴。一つひとつの作品から伝わってくるのは、「見るもの」と「見られるもの」の関係性を再構築したいという欲求と、フィルム写真という手法でその関係を構築したいという確かな思いだ。また、リナ自身は自らのウェブサイトで、「私はカメラや写真集が身近である環境に育ち、そこから写真術の多くを学んだ。父は私たち家族の写真をたくさん撮り、それを映写機で見るのがとても楽しかった。モデルをやり始めてから、どのようにプロのファッション・フォトグラファーが動くのか、そして自分がどのようになりたくないのかを学んだ」とコメントしている。今回の展覧会では、約16点の作品が展示される。また、同期間中、渋谷区恵比寿の「POST」では、彼女が自ら編集・発行と担当している自費出版写真集「07」の発行を記念した展示も行われる。「タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム」では、初日12月13日18時からレセプションを開催。「POST」では、12月14日にサイン会が催される。【イベント情報】リナ・シェイニウス 「Exhibition 03」会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1AXISビル2階会期:12月13日から2015年1月31日時間:11:00から19:00休館日:月曜日、日・祝日入場無料
2014年12月08日東京都・渋谷の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、レディー・ガガの専属シューメイカーとして知られる舘鼻則孝の個展を開催する。開催期間は12月17日~2015年1月12日まで、開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、舘鼻則孝のアーティストとしてのさまざまな側面をみせるべく、いくつかの美術館に収蔵され、彼のアイコンとも言えるヒールレスシューズのほか、かんざしをモチーフとしたオブジェなど、十数点を展示する。今回の個展に際して舘鼻は、「『ヒールレスシューズ』と称される私の大学卒業制作は、海外のファッション業界で注目されたところから始まりました。しかし、それは花魁の履く高下駄から着想を得たものなんです。日本の伝統的な染色技法である友禅染を学んだ大学時代には、古典に倣って着物や下駄の制作をしました。日本的な様式化された平面的な芸術と、西洋的な身体研究に基づく空間的な芸術は、相対する価値観のように感じられますが、それらが共存しているのが現代の日本でもあります。戦後の日本、西洋文化が流入してきた現代だからこそ共有できる価値観が、日本の文化価値を再構築する可能性を秘めているのではないでしょうか」と語っている。なお、舘鼻則孝は1985年生まれのアーティスト。2006年に東京藝術大学美術学部工芸科に入学、染織を専攻。2010年、大学卒業時に制作した底の厚い靴(ヒールレスシューズ)がレディー・ガガのスタイリストの目に留まり、専属シューメイカーとなったことで脚光を浴びる。近年は、「Future Beauty」(2012年、東京都現代美術館ほか)、「イメージメーカー展」(2014年、21_21 DESIGN SIGHT)などの展覧会に参加するなど、積極的にアートの領域に踏み込みながら、作品の発表を行なっている。
2014年12月01日東京・渋谷の「ディーゼル アートギャラリー」は、ドイツ人アーティスト集団「コース(corse)」による個展「Voyages - 旅路」を11月21日から開催する。2月13日まで。コースはマーク・ラントヴェーアとスヴェン・ワシュクによるユニットで、近年には世界3大広告賞に挙げられる「カンヌライオンズ」を受賞。今年、「Designer Toy Awards 2014」で3部門を受賞する快挙を果たした。その作品は木、合成樹脂、ビニールを彫刻したフィギュアアートで、シャープな縁取りと滑らかな曲線が特徴的。友情やピュアな心が失われ、潜在的な復讐心に支配される人間の深い感情をテーマに、架空のストーリーが展開される。フィギュアアート界の異端児との呼び名も高い、コースの世界観を代表するシリーズが「Noop World」だ。架空の惑星の上で繰り広げられる愛憎をテーマとしており、動物達の愛を求めて行動するノープという不思議な生き物の物語を描いている。また、会場では彼らの最新シリーズ「Souls Gone Mad」の作品も展示。こちらは、凶暴なモンスター、用心深いフクロウ、意気消沈した女の子が船に乗っており、そこに1人の男の子が登場。彼が純潔さを失っていく姿と、将来に待ち受ける死や残酷さを表現した。また、11月21日の18時からコースによるサイン会を開催。また、会場では「Souls Gone Mad」に登場するフクロウのようなキャラクター「オーメン」の日本特別限定バージョンが販売される。
2014年11月17日東京都・代官山のギャラリー「GALLERY SPEAK FOR」にて、画家/イラストレーターの山下良平による個展「MOMENT」が開催される。会期は11月21日~12月3日(木曜休廊)、開館時間は11:00~19:00(最終日のみ18:00まで)。入場無料。同展は、スプリンターやスイマー、ダンサーなど、アスリートたちの疾走や跳躍のシーンを描く山下良平による個展。同会場での開催は約2年ぶりで、作家活動10周年の節目に、福岡で今春開催された同名の展覧会の巡回展となる。アクリル絵の具による120号の大作から、パステルや色鉛筆によるドローイング作品まで、約40点の原画を展示・販売するほか、人気アーカイブ作品のジクレーポスター、オリジナルキャリーケース、デザインタイツ、iPhoneカバーなど関連商品も販売される。人間の身体動作の美を、大胆な構図と着想豊かな筆致で描写する山下の作品は、クライマックスだけを追うのではなく、競技者の視野を風景画に置き換えたり、チルアウトの静寂も題材に選択。それぞれの競技・スポーツの核心を踏まえたアングルを選ぶセンスは、自身のアスリート経験が原点で、動画制作の素養から来ている部分もあるとのことだ。なお、山下良平は1973年、福岡生まれ。大学で映像を中心としたビジュアルコミュニケーションを学び、福岡でのストリートアート活動を経て、2002年、横浜に拠点を移して画家 / イラストレーターとしての活動を開始。「Tarzan」などの雑誌、CDジャケット、ナイキやソニーなどのビジュアル制作を手がける一方、SUMMER SONICでのライブペインティング、国内外のグループ展などにも参加。「横浜マラソン2015」の公式ビジュアル制作を担当している。
2014年11月04日ぬいぐるみ作家・リエン(LIEN)による2年ぶりの本格的な個展「ウィズアウト セレモニー(without ceremony)」が、東京・代官山の「ギャラリースピークフォー(GALLERY SPEAK FOR)」にて11月7日より開催される。「ぬいぐるみ制作は人生における困惑や日常のわだかまりを消化する表現手段であり、セレモニーにも似た行為」と語るリエンは、自分が可愛い・美しいと思うものを見たり身に付けたりしたいという創作の核心を「遠慮のない欲求」を意味する個展タイトルに込めた。3Dフレームに入れた新作ぬいぐるみやハンティングトロフィーの他、イヤーマフやショール、ヘッドピース等、よりファッションへとアプローチした新形態の作品も展示販売する。7日18時半より作家本人によるギャラリートークも予定。リエンは2004年より創作活動を開始。独学で得たスタッフィング技術を用い、目鼻や髪、頭部や手足などぬいぐるみの典型からいったん遊離させ自由な発想で幻想的なクリーチャーを創作。ハイファッションの気品とダークな妙味をミックスさせ、ぬいぐるみを狭義の玩具ではなく一体の洗練されたアートとして世に送り出している。ラフォーレ原宿や伊勢丹新宿店、松屋銀座で開催された展覧会にも作品を出展し、11年にはテディベア教室をスタート。14年発売の能年玲奈フォトブック『ぐりぐりぐるみ』でもぬいぐるみ制作を担当した。【イベント情報】リエン(LIEN)個展「ウィズアウト セレモニー(without ceremony)」会場:ギャラリースピークフォー(GALLERY SPEAK FOR)住所:東京都渋谷区猿楽町28-2SPEAK FOR2階会期:11月7日から19日時間:11:00から19:00休廊日:木曜日入場無料
2014年10月30日東京都・千代田区のBambinart Gallery(3331 Arts Chiyoda B107)では、川田龍による個展「ウロボロス」を開催する。会期は11月1日~11月16日。開場時間は12:00~19:00(月・火休廊)。入場無料。同展は、現在東京造形大学4年に在籍し絵画を制作している川田龍の作品展。これまで、2013年にターナーアワードで未来賞を、TAMA ART COMPETITIONで天明屋尚賞をそれぞれ受賞している。また、川田の作品は暗い色彩でまとめられ、不穏な空気が漂っているが、それに反して決して暗いテーマを描いたものではない。過去の作品であれば、事件性を感じる顔面の異物の正体は豆腐であったり、不吉な雲は綿菓子であったりすることが、タイトルから読み取れる。結果的には意味のないシーンを、意味深な雰囲気の絵画に仕上げているが、しかしその意味のないシーンは、友人にモデルを頼み静物を用意し、場合によってはイメージに沿った背景を描いて設置するなどして実際に準備したうえで、写生して描いているとのことだ。
2014年10月30日イラストレーター・布川愛子の個展「パレード(Parade)」が、代官山の「ギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)」で10月24日より開催される。近年の多彩な仕事や創作の機会に生まれた着想を、「パレード」というタイトルに重ね一堂に自由に表現。描き下ろし新作の他、塗り絵ブック原画、オーストラリアで販売中の壁紙を作品化したものなど、代表的アーカイブも織り交ぜた大小約50点の作品を展示・販売する。絵付けした一点物の食器やタイル、刺繍小物やエコバッグ、自らデザインする紙ものブランド「ai」の新作ペーパーアイテムも紹介・販売。作家在廊時には原画購入者に動物の似顔絵、食器購入者に外箱に絵を描いてプレゼントする。布川は2005年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、広告や書籍・雑誌、絵本、ステーショナリーの絵から海外のクライアントワークなどを手掛ける。江國香織『真昼なのに昏い部屋』、恩田陸『私の家では何も起こらない』の装画、伊勢丹新宿店サロンド・ショコラ(2011年)やビューティーアポセカリー、アトレ上野の広告などを担当。国内外での展示活動も活発で、2013年にギャラリー スピーク フォーで個展「ビューポイント(VIEW POINT)」を開催した。【イベント情報】布川愛子「パレード」会場:ギャラリー スピーク フォー住所:東京都渋谷区猿楽町28-2 スピークフォー2階会期:2014年10月24日から11月5日時間:11:00から19:00休廊微:木曜、年末年始
2014年09月30日『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』や『まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち~』で知られる漫画家・漫☆画太郎初の個展となる「漫☆個展」が、8月14日から26日に東京・中野のpixiv Zingaroで開催されることが明らかになった。この個展は、現在漫画誌『月刊コミック@バンチ』(新潮社)で連載中の最新作『ミトコンペレストロイカ』の1巻、2巻が8月に発売されることを記念して開催。『ミトコンペレストロイカ』の原画を中心に、漫☆画太郎にとって初の打ち切りを回避した作品として話題になった『罪と罰』、漫画誌『週刊少年ジャンプ』で連載された『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』『まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち~』『地獄甲子園』といった作品の原画が展示されるという。さらに、会場では数量限定で『ミトコンペレストロイカ』のサイン入りコミックスや会場限定商品、Tシャツなどの販売も予定されている。入場料は無料で、営業時間は12:00~19:00。(水曜定休日)詳細は公式サイトまで。■漫☆個展会期:2014年8月14日(木)~8月26日(火)※水曜定休日時間:12:00~19:00会場:pixiv Zingaro住所:東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2F(C)まん
2014年07月08日ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、トム・クリストファー(Tom Christopher)の個展が、6月19日より大阪のホテルニューオータニ内「ギャルリーためなが」にて開催される。1993年にニューヨークで開催されて以来、パリ、東京、大阪など合わせて18回目となるギャルリーためながでの個展。今回は最新作を含む30点を展示。摩天楼やイエローキャブ、自転車メッセンジャー、行き交う人々など、写実性をベースにわずかなデフォルメを加えたニューヨークの姿を描き出す。クリストファーは1952年カリフォルニア州ハリウッド生まれ。81年よりニューヨークを描きはじめ、作品はニューヨーク市立美術館やCBS社、タイムワーナー社に収蔵される。95年にロックフェラーセンター壁画、98年にタイムズ・スクエアに巨大壁画を制作。2001年にはワールドトレードセンターを描いた作品が話題となった。米国のみならずスイスやドイツなどでも個展を開催している。【イベント情報】トム・クリストファー展―サムシング アバウト ニューヨーク シティ(Something about New York City)―会場:ギャルリー ためなが 大阪住所:大阪市中央区城見1-4-1ホテルニューオータニ大阪1階会期:6月19日から7月13日時間:11:00から20:00入場無料
2014年06月11日ニューヨークを拠点に活動するジュエリー作家Ayaka Nishiが、2013年5月19日(日)まで東京恵比寿にて個展を開催している。Ayaka Nishiは、ニューヨーク州立ファッション工科大学を卒業し、フィリップ・クランジの「サヴァーシブ・ジュエリー」でコレクション制作に携わったのちに独立。パリやニューヨークでのトレードショーにも参加している。同氏の作品は、細胞、蜂の巣、骨、珊瑚など自然の形と素材をテーマにしたエッジーなデザインに、シルバー、ゴールド、ダイヤモンド、パールといった素材を用い、すべてニューヨークのアトリエでハンドメイドで制作されている。今回、東京に初出展となる個展には会期中Ayaka Nishi本人も在館予定。会場では、展示販売の他オーダーも行なわれる。【個展情報】INVITATION TO NATURE Ayaka Nishi ジュエリー展2013 年5月14日 (火)~5月19日 (日)OPEN AM12:00 - PM8:00 (最終日19日は5:00まで)object by gallery deux poissons(オブジェクト バイ ギャラリードゥポワソン)〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F(恵比寿駅より徒歩10分、広尾駅から徒歩8分)TEL:03 5795 1933FAX:03 5795 1933元の記事を読む
2013年05月18日4月26日(金)よりリチャード・タトル個展「The Place in the Window」が小山登美夫ギャラリー京都で6月1日(土)まで開かれる。リチャード・タトルは現代において最も重要なアーティストのひとりで、現在公開中の映画『ハーブ&ドロシーふたりからの贈りもの』(監督:佐々木芽生)にも出演している。タトルは、1960年半ばから現在に至るまで、半世紀にわたるその長いキャリアにおいて、非常に多様であり、分類すら飛び越えた作品群を発表し続けてきた。彫刻、ペインティング、ドローイング、コラージュ、インスタレーション、そして言語や詩、これらの間にある領域から生み出されるその作品に共通しているのは、何にも規定されず、属さない自律性と独立性。作品自体のもつライン、フォルム、質感、色、ボリュームが構築するのは、既存の表象・認識システムの外にある、いきいきとして詩的な、オルタナティブな視覚言語であり、その空間的な展開による豊かな知覚的効果だ。使われているのはきわめてありふれた、あるいは壊れやすい紙や木片、ワイヤーや金属片などの素材だが、それが直截でありはかなげであればあるほど、作品はより神秘性や驚きに満ちあふれるよう。抽象表現主義の著名アーティストたちを輩出し、当時最も重要なギャラリーであったNYのベティ・パーソンズ・ギャラリーでタトルは1965年に初個展を開催。68年には染めた後にカットしたキャンバスを直接壁に展示した(絵画を解体し、絵画でも彫刻でもあるような、またどちらでもないような)「クロス・ピース」を、以降も壁に張ったワイヤーとその影、ドローイングの線で構成される「ワイヤー・ピース」や、多様なコラージュ作品など、現代美術の歴史に残る作品を発表し、ポスト・ミニマリスト世代を代表するアーティストとして、次世代に大きな影響を与えてきた。また近年では三次元のフォルムというよりむしろ空間の概念として、スケールの大きい彫刻を探求する「システムズ」シリーズなどを発表。描写ではなく、何かを問い、探求し、即興や発見をともないながら生み出され、その鑑賞の経験や空間自体も作品の一部となるような作品を制作し続けている。日本での待望の展覧会である本展では、2012年9月より、ロサンゼルスのゲッティ・リサーチ・インスティテュートのアーティスト・イン・レジデンスに滞在中に制作した壁掛けの彫刻などの新作を展示する。小山登美夫ギャラリーでは2002年、2007年以来3度目、京都スペースでは初めての個展となる。リチャード・タトル展The Place in the Window開催期間:4月26日(金)~6月1日(土)場所:小山登美夫ギャラリー京都オープニングレセプション 4月26日(金)18:00~20:00(C) Richard Tuttle Photo:Douglas M. Parker Studio Courtesy of Tomio Koyama Gallery(C) 2013 Fine Line Media,Inc. All Rights Reserved.(text:Miwa Ogata)■関連作品:ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの 2013年3月30日より新宿ピカデリー、東京都写真美術館ほか全国にて公開(C) 2013 Fine Line Media,Inc. All Rights Reserved.
2013年04月10日料理創作ユニット「Goma」のメンバーのひとりとして14年間の活動を経て、2012年から「unpeu(アンプ)」の名義でソロ活動をスタートした遠藤順子さん。そんな遠藤さんにとって初となるソロ個展、"Like of cookie"が5月8日より、ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ 青山店にて開催される。今回の個展では、帆布生地を使ったクッキーをモチーフにしたブローチやネックレス、ピアスなどのアクセサリーをはじめ、プリントバッグやカラータイツなど、遠藤さんらしい遊び心溢れる、シンプルだけど個性的でおしゃれなデザインのアイテムが並ぶとのこと。 ※ 写真はイメージです。さらに、遠藤さん自身がこの展示のために手がけるラッピングやディスプレイもお楽しみ♪ 個展の開催期間中は、ご本人がギャラリーに滞在し、商品を案内する予定もあるそう。そのスケジュールは「unpeu」のブログやfacebookでアップするそうなので、どうぞお見逃しなく! ※「unpeu」(アンプ)= フランス語で「ちょっと」の意味だとか。写真はイメージ。おしゃれ&キュートなデザインのアイテムが勢揃いで、子どもから大人まで楽しめる見どころがいっぱい! 初夏のおでかけにぜひ、足を運んでみては?"Like of cookie"期間:2012年5月8日(火)~2012年5月20日(日)会場:ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ 青山店営業時間:12:00~20:00定休日:毎週月曜「unpeu」blog 取材/田辺香
2012年05月07日