もしも、今よりもっと素敵なおうちで、欲しいものが何でも手に入ったら…。そんな、誰しもが子供の頃に思い描いた“もう1つの世界”をビタースウィートな世界観でダイナミックに描いたファンタジーアニメ『コララインとボタンの魔女 3D』がまもなく公開を迎える。本作の日本語吹き替え版を務めるのは、これが声優初挑戦となる女優・榮倉奈々と、マルチな才能を発揮し続ける劇団ひとり。公開を前に、ふたりに話を聞いた。主人公の少女・コララインとお揃いの黄色いコートにオレンジのスカートがとってもお似合いの榮倉さん。劇中でも、どこか無邪気さの残る声で11歳の少女を元気いっぱいに演じている。「声優は本当に初めてで、台本の読み方も分からないし、どんな形で進んでいくのかも分からなかったので、収録する前に監督と会って、まずテストをさせてもらったんです。そのときに監督と、コララインの設定について11歳らしい好奇心旺盛な女の子で、しかも見つけたものにはすぐ飛びつくような勇敢な感じでやろうと話しました。あとは声を合わせてみて、感覚で監督が『そんな感じ!』と言うまで何十回も練習して役をつかみましたね」。一方、劇団ひとりさんが扮したのは、現実と“扉”の向こうの世界を行き来するコララインにとって救世主的な存在、黒ネコだ。普段のイメージとは異なる、クールな声が印象的だ。「僕は過去にも何回か声優の仕事をしたことがあったんですけど、自分でやりきったかなと思っても、完成した作品を観てみるともうちょっとやっても良かったかな?ということがあったので、今回は遠慮なくフルスウィングでやって注意されたら調整しようと思って。意外にもフルスウィングがちょうど良かったみたいで、監督からOKをいただいたので、そのまま最後までやり抜きました」。誰でも子供のときには、何でも願いが叶う、夢のような世界を想像したことがあるはず。本作を観ていると、ふと自分の子供時代を思い起こす人も多いのでは。おふたりはどうだったのだろうか?「コララインを演じていて、私も押入れの中に閉じこもってみたりしたなとか、そういう気持ちを思い出すようにしました」と話す榮倉さん。「適当な箱などを一緒に押入れの中に持っていって『これはキッチン』、『これは宝箱』とか、自分に広い部屋がある設定にして、自分の世界を作って遊んでいましたね」。劇団ひとりさんも「子供の頃ってああいう扉みたいなものが見えましたよね。幼稚園ぐらいのときだったか、部屋で蛇を見たんですけど、父親に『蛇見た』と言っても、そんなもんいるわけないって言われて。確かにいるわけないんですけど、でも見えたんだよなって…。大人になってくると、やっぱりあれは違ったんじゃないかって思うんだけど、あの時はやっぱり必死になって『蛇がいたんだよ!』って言ってたんですよね。そういう意味では、子供にとってもこの映画はすんなり入っていけちゃうかもしれないですね」。では大人になったいま、もし別世界に繋がる“扉”があるとしたら、おふたりならどんな世界を望むのか。そして、コララインのようにその扉を開ける勇気はあるのだろうか…?「僕は年齢によります。いまなら入らないですけど、60歳ぐらいだったら入ってもいいかもしれないですね」と笑うのは劇団ひとりさん。「ある程度この世も見たので、万が一向こうが大変でも納得がいくと思うんです。どんな世界かといえば、動物が全部喋れる世界っていうのがあったらぜひ覗いてみたいですよね。やっぱり、自分が昔ずっと飼っていた犬が、中学生のときに死んじゃった時、あの時に本当に思いましたね!最後の2分でいいから喋りたかったなって。そういう世界があったらいいですよね」。一方、榮倉さんは照れくさそうに「一年中“春”の世界や、いくら食べてもお腹いっぱいにならない世界かな」と笑顔を浮かべる。一見何不自由ない世界でコララインを待ち受けるのは、何でも聞いてくれる“別のママ”。だがその本性は、ボタンの目をした魔女で、子供たちの“寂しい”という気持ちこそが彼女の狙う弱点なのだ。おふたりなら、その“寂しい”気持ちをどう打破する?「私は友達と会います。喋るだけで『明日も頑張ろう』ってスッキリします」(榮倉さん)「僕はダメな時はとことんダメなところを出しておこうって思います。無理やりフタをすると、ダメが残ったまま次の現場に行かなきゃいけない気がするので。このダメの壺の中に入ってるダメをかき混ぜて、全部外に出すという。部屋にこもってインターネットで『泣ける』とかで検索するんですよ。それ見て大号泣したり(笑)」(劇団ひとりさん)今回、声優に初挑戦し、新境地を開いた様子の榮倉さん。自称アニメっ子というが、今後また声優に挑戦する機会があったらどんな役に扮してみたいか、最後に聞いてみた。「何でしょうね…?さっき(劇団ひとりさんに)『少年が似合う』と言っていただいたので、やってみたいですね。アニメが実写化されたら?『不思議な国のアリス』のアリスや『クレヨンしんちゃん』をやりたいですね」。同じ質問に、劇団ひとりさんは「人じゃない何かをもっとやってみたい」とのこと。「(実写の)ドラマや映画で自分がやれる役って決まってくるけど、声優であれば月だって演じることも出来るし、虹を演じることも出来る。一番自由度が高いですよね。(逆にアニメの実写化では)『聖闘士星矢』とか、『キン肉マン』のブロッケンJr.はやりたいですね!」■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASコララインとボタンの魔女 3D 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.■関連記事:決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞ノミネートのシンデレラガール、その裏話とは?日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早くアカデミー賞ドキュメンタリー部門米食糧市場の実態描く『Food, Inc.』など候補に
2010年02月17日映画『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・TOHOシネマズ日劇2で行われ、主演の堺雅人、共演の竹内結子、中村義洋監督らが出席した。人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を原作に、首相暗殺犯に仕立て上げられた男の2日間にわたる逃亡をめぐる人間ドラマ。堺さんは鑑賞後の観客の大きな拍手に「温かい熱気に迎えられ、興奮し安心しています」と繊細な笑顔。「この作品は客観的に観ることができない、初めてのこと。出来上がった初めて観たとき、ああ、この日は暑かったな、とか、アルバムをめくるような気持ちになった。ジャンル分けしづらく、こういう物語として観るしかない」と思い入れタップリに語った。劇中の展開にちなみ司会者が、信頼があだになったエピソードを質問。堺は「スキーが全然できないんですが上手な役をやることになり、滑る場面で受け止めてくれるスタッフを信頼して滑ったら、受け止めてくれなくて、『あーっ』って叫びながらスキー場の奥に消えていきました」と苦い経験を披露。竹内さんは「今回、監督に役作りはいらない、素のままでいいと言われましたが、現場に入り、監督が『晴子(竹内さん)は上昇志向の強い女』と言ったのを聞いて、それって私? 人間的によろしくない? って」と中村監督に“詰問”。「覚えていませんが、真逆だと思う。もっと上昇志向を持った方がいいというか…」と釈明を受け、楽しげに笑っていた。一方で、共演の劇団ひとりは「私事ですが、おととい、アバなんとかという映画(ジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』)を観ようとしてうっかり2Dの劇場に行ってしまい、何も飛び出てこなかった。この映画(『ゴールデンスランバー』)は劇場を選ばず、どこでみても面白い」と珍PRを展開。共演陣と観客を笑わせていた。『ゴールデンスランバー』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント
2010年01月30日2008年の本屋大賞に輝いた、伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』の完成披露試写会が1月18日(月)に開催され、主演の堺雅人を始め、共演の竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、貫地谷しほり、濱田岳、渋川清彦、そして監督の中村義洋という豪華メンバーが集結した。舞台挨拶では、逃亡劇である映画の内容や、タイトルが意味する“黄金のまどろみ”に引っ掛けて「逃げ出したくなる状況」「思わずまどろむ瞬間とそのときのイメージカラーは?」といった質問が投げかけられ、個性的な俳優陣からユニークな答えが返ってきて会場は盛り上がりを見せた。イベント開始直後、“仙台運送”と書かれたトラックが会場に横付けされた。運転しているのは、劇中でも宅配ドライバーの役を演じている渋川さん。制服姿の渋川さんが運転席から降り立ち、荷台を開けると“ゴールデンスランバー”と書かれたダンボールが。次の瞬間、このダンボールの壁を突き破ってスモークと共に堺さんらが登場し、会場は歓声に包まれた。壇上に上がった堺さんはオール仙台ロケで撮影された本作を「仙台の人々と一緒に作り上げた映画です」とアピール。ちなみに、堺さんの“まどろみの瞬間と色”はと言うと「冬になるたびに悩んでいたのですが、今年ついにコタツを買ってしまいました。心地良くまどろんでます(笑)。だからコタツの遠赤外線の赤ですね」とのこと。貫地谷さんもこれに「私も今年、コタツを買いました!オレンジ色ですね」と同調。これにさらに横から口を挟んだのは香川さん。「床暖房ヤバイよ!これ点けたらおれは5分でまどろむね。色は赤やオレンジを超えてピンク」と寒い夕刻のイベントとあって“暖房トーク”で盛り上がった。厚着の登壇陣の中で、竹内さんは一人だけ薄着で寒そう!「一人だけスカスカの格好で…。堺さんは手袋して、香川さんは毛皮巻いて、吉岡さんはフリース着てるのに…」と周りを見渡して苦笑していた。そんな竹内さんのまどろみの瞬間は「美容院でシャンプーしてもらってるとき」だそう。もうひとつのお題「逃げ出したくなること」について、携帯電話のメールにまつわる恥ずかしい過去の体験を披露してくれたのは、吉岡さんと中村監督。吉岡さんは「当時、好きだった女性に愛のメールを送ろうとして、男友達に送ってしまいまして…。その後、一週間ほど口をきいてもらえませんでしたね。逃げ出したいと言うより、消えてしまいたくなりました」と告白。すると中村監督も「全く同じ!(幼い口調で)『ちょっと遅くなります。でもちゃんと帰りますよ〜』みたいなラブラブなメールを間違って、竹内さんのマネージャーさんに送ってしまいました。すぐに『このことは忘れてください』とメールしたら、次にお会いしたとき、一言もそのことに触れずにいてくださいました」と感謝(?)していたが、竹内さんは初めて知る事実にびっくりした様子だった。自身の役柄について「ロックな男を演じました」とビシッと決めた渋川さんだが、逃げ出したくなることについては「僕はお腹が弱いので、大事な場面でお腹痛くなったら逃げ出したくなります」とやや弱気なコメント。これに香川さんが「いまは大丈夫なの?」と繰り返し、会場の笑いを誘った。劇団ひとりさんは映画の出来映えについて「最近は何でも3Dにすればいいだろうという風潮がありますが、本当に面白い作品は2Dでも飛び出すんです!」と熱弁。さらに舞台挨拶では「僕は自分の評判を気にして、時々、自分の名前をインターネットで検索するんです。今日も検索してきたんですが、あるブログで、この舞台挨拶に来るという人が『堺さんや竹内さん来るかな?劇団ひとりだけだったらサイアク〜』って書いてました!この中に犯人がいるはずです!!」と怒りを露わにし、これには客席のみならず共演者も笑い転げていた。濱田さんは、“まどろみ”の質問に悩んだ挙句、「僕はトイレに行きたいとなかなか言い出せなくて…。我慢してオシッコした瞬間はまどろみますね」と少し恥ずかしそうにコメント。すかさず周囲、というか香川さんが「色は?」と畳み掛けると濱田さんは「その前に飲んだ飲み物によりますね」と珍妙なコメント。堺さんや香川さんから「飲んだものがそのまま出るのか!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。貫地谷さんは撮影について聞かれ「私は1日だけだったんですが楽しかったです。みなさんと“ウニ祭り”をして、すごくおいしかったです!」と笑顔を見せたが、ここでも香川さんが横から滑り込み、「おれ知らないよ…」とブツブツ。堺さん曰く「愉快な仲間たちとワイワイ作りました」という撮影現場そのままのにぎやかな舞台挨拶となった。『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(東京)に25組50名様をご招待堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(北海道)に10組20名様をご招待
2010年01月19日アニメーション界のアカデミー賞と称されるアニー賞で最多8部門10ノミネート、1月17日に迫るゴールデン・グローブ賞にもノミネートを果たした注目作『コララインとボタンの魔女3D』。2月19日(金)の公開を控え、1月11日(月・祝)に本作の日本語吹き替え版の声優を務める榮倉奈々と劇団ひとりによる公開アフレコ収録が行われた。榮倉さんが演じるのは主人公の11歳の少女・コラライン、ひとりさんが演じるのは人間の言葉を話す黒猫。それぞれ役をイメージして、榮倉さんは黄色いカッパに赤のミニスカート、ひとりさんは全身黒の衣裳で登場。少しあどけなさの残る、元気な声で演じる榮倉さんに対して、ひとりさんは普段とはイメージの違う、低いトーンの声でクールな演技を披露した。息の合った演技を見せる2人だが、実はこの日が初対面だそうで「まだ一回も目が合ってないです」とひとりさん。収録も別々に行ったというが、「昔からずっとやってきた仲間だと思うくらい息がぴったりで。芸能界に入って一番良い仕事をしました」と笑いを誘ってぎこちない雰囲気を和らげた。一方、榮倉さんは公開アフレコはぎこちなく、恥ずかしそうな様子。声優は初挑戦となったが、「台本の読み方など何から何まで違って難しかった。でもお母さん役の戸田恵子さんから『いつでも相談しなさい』という力強い言葉をいただいたので安心して出来ました」と笑顔でふり返った。また、作品について榮倉さんは「小さい頃からアニメのビデオを擦り切れるくらい観ていて、いまだに強い印象が頭に残っているので、この作品にもそういう作品になってほしい」とメッセージ。かたや、ひとりさんは「いつか黒猫をやりたいと思ってたので、役の話が来たときから猫のような生活をして、ドラム缶があったらすぐ入ったり。(妻の大沢あかねさんからも)『りっぱな猫になった』と言われました」と冗談を飛ばし、終始報道陣を笑わせる余裕を見せた。最後に今年の抱負を聞かれ「慌てんぼうなので、落ち着いていきたい」と笑顔を見せる榮倉さん。ひとりさんは、先日から話題の的となっているロンドンブーツ1号2号の田村淳の熱愛報道について聞かれ、全く知らなかったと明かすも「たしかに最近いい顔してましたよ」とほのめかしてみせた。『コララインとボタンの魔女3D』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]■関連記事:『タイタニック』越え見えた?『アバター』旋風止まずオスカー候補も奮闘の全米戦線オスカーに名乗り!全米映画批評家協会賞は『ハート・ロッカー』が3冠圧勝J・キャメロン、滝川クリステルとの対面に「ビューティフル!」『アバター』プレミア106か国で大ヒット『アバター』キャメロンが“新旧”ヒロインに込めた思惑とは…シャイア・ラブーフ、ゴールデン・グローブ賞候補の恋人とL.A.をデート
2010年01月12日あの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートン原作)の監督、ヘンリー・セリックの最新作で、先ごろ発表された第82回アカデミー賞長編アニメーション部門賞の候補作20本の一つにも選ばれた『コララインとボタンの魔女 3D』。来年2月に日本でも公開される本作の日本語吹き替え版の声優陣が発表され、主人公のコララインの声を榮倉奈々が、また、ココラインを見守るネコとコララインの母親を劇団ひとり、戸田恵子がそれぞれ演じることが決まった。ひとコマずつ人形を動かして撮影するストップモーション・アニメーションの技術と最先端のCGが融合し、全米で初登場3位を獲得!『崖の上のポニョ』、『ATOM』などの作品と共にオスカー獲得の挑戦権をつかんだ本作。引っ越してきたばかりの家で、ふてくされていた主人公の少女・コララインが、ふとしたことから別の世界へ。そこには“別の”パパとママがいるのだが、何かがおかしい…。見せ掛けの世界で本物のパパとママを救おうと奮闘するコララインの冒険が描かれる。ちなみにオリジナル版では、あのダコタ・ファニングがコララインの声を演じたが、今回の日本語吹き替え版での榮倉さんの抜擢について、配給会社は「コララインは、好奇心旺盛で頭の良い、おませな11歳の少女。女の子らしさの中にボーイッシュな爽やかさも併せ持つビジュアルの印象が似ている榮倉さんが真っ先に浮かびました。重要なポイントとなるのが、少女らしい繊細さと、ヒロインに不可欠な凛とした強さも出せる榮倉さんの声。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のように今後、世代を超えて愛される力のある作品だと考えるからこそ、老若男女問わず広く愛される榮倉さんのキャラクターがぴったりだと考えました」と理由を説明している。意外にも、本作が声優初挑戦となる榮倉さんは「幼いときからアニメーション作品が大好きで、ビデオを買ってもらっては、擦り切れるほど毎日のように見てました。そのとき目に映っていたものは、いまでも心に残り、私の心の中で永遠の憧れとなっています。私に夢を与えてくれた作品たち、その作り手側になるということ、とてもありがたく幸せに思います。経験がなく、未知の世界ではありますが、私もコララインの世界に飛び込んで、ドキドキ、ワクワクしたいと思います」と元気に意気込みを表明!また、劇団ひとりさんが演じるのは、二つの世界を自由に行き来できる黒ネコ。配給によると「ニヒルで、自立したかっこいいネコで、かわいい外見とは裏腹の知的でシニカルな声を表現できる」という期待から起用が決定!そして、コララインの母親――二つの世界にそれぞれ存在する、忙しくてピリピリした母と、優しい母、さらにその本当の正体――という複数の役を演じ分けるのは戸田さん。それぞれのキャラクターの特徴が見え隠れするキャスティングであり、完成が楽しみなところ。名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のセリック監督最新作とあって、早くも日本でもファンの注目を集める本作。日本語吹き替え版にも期待が集まる!『コララインとボタンの魔女 3D』は2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.
2009年11月14日