歌手の一青窈の名曲を基に作られた映画『ハナミズキ』が8月21日(土)に公開初日を迎え、都内劇場で新垣結衣、生田斗真、向井理と土井裕泰監督による舞台挨拶が行われた。新垣さん演じる紗枝と、生田さん扮する康平の10年におよぶ愛を描いた本作。新垣さんらが劇場後方の扉から姿を現すと、客席は拍手と大歓声に包まれた。司会を務めるTBSの赤荻歩アナウンサーが、本作が台湾、香港、マカオ、タイで公開されることが決定したと伝えると再び会場には拍手が沸きあがった。が…赤荻アナからキャスト陣への「(映画で描かれる)遠距離恋愛というのは、海外でもあるんでしょうか?海外でどう受け止められるのでしょう?」という、質問ともつぶやきともつかない微妙なフリに一同は困惑。新垣さんは「言葉や文化の違いを越えて、受け入れていただければと思いますけど…」と首をかしげながら回答。生田さんは「超テキトーな質問だよ!ていうか調べろよ!」と鋭いツッコミを入れ、向井さんも「そうですよね」と苦笑交じりに頷き、会場は笑いに包まれた。さらに、赤荻アナのむちゃぶりは続く。この場で生田さんと向井さんに、それぞれが演じる康平と北見の紗枝へのセリフの再現をリクエスト。生田さんは「結婚しよう」となぜか向井さんのセリフを借用し新垣さんにプロポーズ!生田さんは「言ってみたかったんです。恥ずかしいですね」と照れくさそうな表情。これに負けじと(?)、向井さんが本家本元・北見の口調で「結婚しよう」と言うと、新垣さんは「ありがとう、純一」と返し、映画を観終わったばかりの観客はナマのやりとりに大満足の様子だった。監督からはハナミズキの花言葉である“返礼”の思いを込めて、3人に花束がプレゼントされ、新垣さんは「胸を押さえていないと、いろいろこみあげてきそう…」と感激の面持ち。さらに、初日に集まった観客が、登壇陣への映画への“返礼”として、サプライズで映画の基となった「ハナミズキ」の歌を合唱でプレゼント。フルコーラスを歌い上げ、新垣さんは時折、観客の歌声に合わせ一緒に口ずさみながら聴き入っており、その目にはうっすらと光るものが。歌い終わると客席からは、事前に手渡されていたハナミズキの花をかたどったボードがひらひらと振られ、それを見た新垣さんは「まさかフルコーラスとは…(笑)。撮影を通じて、いろいろなきれいな景色などを見てきましたが、いまが一番、きれいだと思います」と喜びを口にした。向井さんも「こういう機会はあまりないことで、ここに立っていられる幸せを感じています。『ありがとう』という言葉はたった5文字ですが、すごいパワーを持った言葉なんだなと思います」と感激をかみ締めた。『ハナミズキ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:『ハナミズキ』向井理インタビュー恋愛話は「得意じゃない」男が明かす愛情の形ガッキー100年続く愛語る「存在が特別なモノになる出会い、ある」ガッキー絵本デビュー主演作『ハナミズキ』で使用の英語版自筆絵本を出版ガッキー主演『ハナミズキ』 釧路での開始から延べ5か月…カナダでクランクアップ向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送る
2010年08月21日向井理は絵になる俳優だ。単なる見た目の格好良さだけではなく、ごく自然にその場に溶け込む感じとでも言うのだろうか。どんな色の背景でも、どんな色を掛け合わせても、そこに当たり前のように佇んでみせる──けれど、それは生まれながらの才能ではない。というのは「僕にとってのプライドは仕事を真面目にやること」。この言葉からも分かるように、真面目に取り組む姿勢が彼の強み。努力を惜しまないからこそ、どんな絵にも染まれるのだ。そして、歌手で作詞家の一青窈が9.11のテロ事件をTVで見て書いたという名曲の歌詞を基にした映画『ハナミズキ』では、新垣結衣の演じるヒロイン・紗枝に影響を与え続ける先輩・北見純一を演じている。決して出番は多いとは言えない役どころだが、スクリーンに映らない部分も丁寧に作り込む──そんな向井理の役者魂を紐解いてみた。「北見は報道カメラマンを目指す大学生で、海外を飛び回ってはいるけれど、プロのカメラマンではないんです。なので、大学生のパートでは、いい意味で学生ならではの無責任らしさを出せたらいいなと。自分も大学生活を4年間送っているので、そのときのことを思い出してみたりもしました。けれど、大学生といってもどこにでもいるような大学生ではなく、北見がどんな性格なのか?それを考えることが重要で…」。そうして向井さんが脚本から汲み取った北見というキャラクターは「チャラいというか、フランクというか、そういうイメージですね(笑)」と説明する。「登場シーンが限られているからこそ、最初の登場シーンはインパクトがないとダメだなとも思ったんです。あの人って何だったんだろう?と思ってもらえたら、後のシーンにつながりますよね。だから外見的なものではく(内面的な部分で)何を考えているのか分からない、何なんだアイツは?と印象に残る芝居を心がけました」。一方、大学卒業後ニューヨークでカメラマンとして働く北見を演じるにあたっては、そこで生活する者がまとう空気感を出すため、ひとり街中を歩いたという。「朝6時過ぎに起きて、7時には出掛けて、ホットドッグとコーヒーを買ってタイムズスクエアのオープンテラスで朝ご飯を食べて。なるべくホテルにはこもらず、毎日出歩くようにしていました。時間のあるときはミュージカルを観たり、五番街(マンハッタン)で買い物をしたり、セントラルパークに行ったり。最初はニューヨークって凄いなーと思っていたけれど、北見にとってはそれが日常のはず。だから僕もその環境を当たり前のものとして受け入れたくなったというか。風景の一部として空気のような存在として街を受け入れられたら、北見が(自分の中に)自然と出てくると思ったんです。あと、向こうの人はボディランゲージも大きいので、ニューヨークのパートではわざと身振りを大きくして、話し方も変えています」。初めての土地で感じたこと全てを役に反映させる。やはりストイックな人だ。街歩きのお供はもちろんカメラだった。「カメラマン役と言っても、実際に撮影するシーンはなかったのでカメラに触れる機会は少なくて…。でも、アングルって大事なんだなとか、必要なのはテクニックではなく感性なんだなって気づきました。どの風景を見ていてどこを切り取るのか──写真ってその人らしさが如実に出ますよね。東京にいるときは、友人でもあるカメラマンの蜷川実花さんとよく遊びに行ったりするんですけど、彼女の写真を見ると、自分には絶対に撮れないなっていつも思います。で、今回セントラルパークでリスとかを撮ってみたけれど、僕はやっぱりダメだなって思いました(笑)」。また、どうしても聞いてみたかったのは、この映画のテーマのひとつである“10年の恋”について。「得意じゃないんですよね…」と、恋愛ネタになると言葉数が少なくなる向井さんだが、「この作品は恋愛だけの作品ではなくて、登場人物のそれぞれが自分自身の生き方を見つけていく物語。だから普段は恋愛ものは観ないけれど、違和感はなかったんです」と語り、役作りについてこう続ける。「直接的には描かれていないけれど、北見と紗枝がニューヨークで再会して、あそこに行き着くまでのストーリー、お互いの家を行き来する仲になるまでのストーリーが当然あるわけですよね。限られたシーンの中でその2人の関係性をどう表現するかは演じ甲斐がありました」。さらに、紗枝のような女性をどう思う?どんな女性に惹かれる?というプライベートな質問にも「僕はどちらかというと自分自身が前に立っていくタイプ。なので、お互いに支え合える相手がいいですね。紗枝のように夢を追いかけることは素晴らしいこと。もし好きな人にやりたいことがあるとしたら、それがどんなことであっても応援するのが恋人の役目だと僕は思っているんです。そういう意味では北見と自分は似ているかもしれないですね」と、恋の話は苦手と言いつつもしっかり応えてくれる。どこまでも真面目なこの性格、格好良すぎる、魅力的すぎる!(photo:Shinya Namiki/text:Rie Shintani)■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:ガッキー100年続く愛語る「存在が特別なモノになる出会い、ある」ガッキー絵本デビュー主演作『ハナミズキ』で使用の英語版自筆絵本を出版ガッキー主演『ハナミズキ』 釧路での開始から延べ5か月…カナダでクランクアップ向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送るガッキー in ニューヨーク!『ハナミズキ』撮影でマンハッタンを颯爽と歩く!
2010年08月19日映画『BECK ベック』の試写会が8月18日(水)、東京・北の丸公園の日本武道館で行われ、水嶋ヒロ、佐藤健らメーンキャストをはじめとする11人が勢揃いした。ハロルド作石の同名人気コミックを原作に、天性の歌声を持つコユキ(佐藤さん)、天才ギタリスト・竜介(水嶋さん)らバンド「BECK」を組んだ若者5人が音楽に情熱を注ぐ姿を描く青春音楽ムービー。“音楽の聖地”での一般向けとしては初の試写会で、ファン約6,500人が集結。水嶋さんは「スタッフ、キャストみんなで全身全霊を込めて作った作品を聖地でいち早く観ていただける。反応が楽しみ」。佐藤さんも「とてもドキドキして不安もありますが、僕たちの青春が詰まった熱い作品です」。向井理も「このメンバーでここに立つことができて幸せです」と胸を張った。ドラム担当のサクを演じる中村蒼は「この日を1年前から楽しみに待っていました」と緊張気味に切り出すと、「に…日本武道館」と噛んでしまい、会場から「可愛い〜」の声援を浴びて照れ笑い。バンドのムードメーカー的存在・千葉を演じる桐谷健太は、体を横向きから正面へよじらせる“ステージパフォーマンス”を見せながら「武道館〜!」と絶叫し、「一度これ、やってみたかった」とニッコリ。佐藤さん演じるコユキにギターを教える役で出演しているカンニング竹山も「呼び捨てにすんな!一度武道館でキレてみたかった」とそれぞれ会場の笑いを誘った。ほかに忽那汐里、松下由樹、水上剣星、倉内沙莉、堤幸彦監督が出席し大きな盛り上がりを見せた。映画『BECK ベック』は9月4日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:水嶋ヒロらBECKメンバー5人が青春熱血トークHMV渋谷ラストイベント奇跡の出会い!オアシス、レッチリにディランも…『BECK』アルバム発売決定!キャスト陣来場!『BECK』スペシャルイベントに5組10名様ご招待
2010年08月18日映画『BECK ベック』とCDショップ・HMVのコラボレーションによるトークイベントが8月1日(日)、この22日(日)に閉店する東京・HMV渋谷店で行われ、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、向井理、中村蒼の主要キャスト陣が顔を揃えた。同ショップが撮影協力したことから、同店のラストイベントに、5人がひと役買ったもの。水嶋さんは「学生時代の思い出が詰まった場所」。佐藤さんも「埼玉出身で、この仕事を始めてから一時期、埼玉から通っていた頃、渋谷は乗換で降り立って歩きつくした。まさにここら辺は青春。庭と言いますか、どこも知っています」と閉店を惜しんだ。本作は、ハロルド作石の同名人気コミックを原作に、天才的ギターテクニックを持つアメリカ帰りの青年・竜介(水嶋さん)、隠れた才能を持ったコユキ(佐藤さん)らバンド活動にのめり込んでいく若者たちの姿を描く青春群像劇。音楽つながりで自身にとっての思い出の曲やいま、好きな曲を司会者から聞かれると、水嶋さんは「エミネムの『Not Afraid』。エミネムが好きで、ヒップホップで育ってきた。この曲を聴くとテンションが上がり、助けられる」。佐藤さんは「いま、友達として仲良くしているバンドでONE OK LOCKの『完全感覚Dreamer』」。桐谷さんは「THE BOOMと矢野顕子さんが歌っている『釣りに行こう』。中学3年生のときに、初めて友達からもらったCDだった。優しい曲で凄い好き」。向井さんは「ジャミロクワイの『Travelling Without Movin』。ベースの低音が好き。中学校の頃からジャミロが好きで、『BECK』をやってこれを聴いて、ジャミロのベースが上手いなぁと思って」。中村さんは「KREVAの『My Life』。いまを一番楽しんでいこうって歌詞があるんですが、僕もそう思って生きていけたら」と、それぞれの青春やいまについて思い入れタップリ。一方で、思い出の場所について聞く質問に、水嶋さんは「昔、サッカーをやっていたので母校のグラウンドですかね」としみじみ。桐谷さんは「いまが青春でいまを生きたい、大事にしたい」と熱血トーク。ほかの4人の温かい笑いを誘い、限定100人の観客から「かっこいい!」の声援を浴びて、照れ気味だった。映画『BECK ベック』は9月4日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko saito)■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:奇跡の出会い!オアシス、レッチリにディランも…『BECK』アルバム発売決定!キャスト陣来場!『BECK』スペシャルイベントに5組10名様ご招待
2010年08月01日映画『ハナミズキ』(土井裕泰監督)の完成披露試写会が7月8日(木)、東京国際フォーラムで行われ、主演の新垣結衣に生田斗真、向井理らが出席した。歌手、一青窈の同名代表曲をモチーフに、ある男女が10年にわたって愛を育み、成長する姿を描く純愛ストーリー。新垣さんは、海外で働くことを夢見て故郷の北海道から東京の大学に進学し、夢を実現させてニューヨークで働くことになるヒロイン・紗枝を熱演。ニューヨークロケ、英語に初挑戦した撮影をふり返り「英語に触れる機会がなかったので、ゼロからのスタートで、撮影前から練習しました」とちょっぴりシビアな表情。紗枝と遠距離恋愛しながら北海道の漁師として生きる康平役の生田さんは「父親役の松重豊さんと漁師仲間の役の方々と漁の練習をしましたが、深夜3時に出て朝7時に戻り、夜の7時に寝るという生活をしたのが一番大変でしたね」と爽やかな笑顔で語った。向井さんは、東京で紗枝が知り合う大学の先輩・北見役で「新垣さんとのシーンばかりで全然、(ほかの)人と会わなかった。でも、ニューヨークロケで(共演の)薬師丸ひろ子さんと行き帰りの飛行機が同じで、食事に連れて行ってもらったのが楽しかった」と寂しげな笑顔。会場の笑いを誘った。一方、同曲の歌詞のワンフレーズにちなみ、MCが好きな人と100年続くためには?と質問。新垣さんは「2人にとって、人生の大切な時期を一緒に過ごすことで、お互いの存在が特別なものになっていくのでは?そういう出会いってあるだろうな、と思います」。生田さんは「いまの恋愛の形って、毎日電話したりメールしたりして繋がっている。『ハナミズキ』のように、離れていても相手を想う気持ちで繋がっているっていうことが大切なのでは?」と“優等生”発言。向井さんは「1つの言葉が持つ意味はいろいろあると思うので、抽象的な気持ちを理解する能力があったら素敵だな、と思います」と話していた。映画『ハナミズキ』は8月21日(土)より全国東宝系にて公開(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:ガッキー絵本デビュー主演作『ハナミズキ』で使用の英語版自筆絵本を出版ガッキー主演『ハナミズキ』 釧路での開始から延べ5か月…カナダでクランクアップ向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送るガッキー in ニューヨーク!『ハナミズキ』撮影でマンハッタンを颯爽と歩く!ガッキー&生田斗真、北海道漁港で炊き出し“返礼”斗真「鮭漁はマスター!」
2010年07月08日TBS系終戦ドラマスペシャル「歸国(きこく)」の制作会見が7月1日(木)夜、東京・八重洲の八重洲富士屋ホテルで行われ、主演のビートたけし、共演の小栗旬ら豪華キャスト12人と脚本の倉本聰氏、演出の鴨下信一氏が出席した。終戦記念日8月15日深夜、東京駅に幻の軍用列車から降り立った、戦争で玉砕した兵士の“英霊”たちが、夜明けまでの数時間、現代の東京をさまよい歩く中で感じ取る驚愕、怒り、悲哀を描く物語。会見後に東京駅ロケを控えるキャスト陣は全員、劇中衣裳で登場。軍服に身を包んだ浅草出身の大宮上等兵役のたけしさんは倉本氏と初タッグ。「倉本先生、鴨下先生の2大巨頭の下、プレッシャーはありますが、怒られない出来の芝居をしようと思う」と持ち前の毒舌を封印して意気込み。「普段、思うこと、考えることがそのまま書いてある脚本なので、気持ちを入れるのが楽しい靖国とか沖縄とかメディアが取り上げる戦後の日本の問題が大体入っていて、いまの日本人が考えるべきことが網羅された見事な本。どんな仕事に就いている人も身につまされると思う」と倉本脚本への敬意をにじませた。脚本を読み感じたことを尋ねる質問に、MCの同局、長峰由紀アナウンサーからトップバッターで振られると「絵的に小栗くんから」とサラリと交わし、小栗さんにマイクを渡す仕草を見せたかと思うと、すぐ持ち直して「熱愛関係ですね」と山田優との交際でも注目を集める小栗さんをイジる発言。テレビ界の重鎮2人揃い踏みで冒頭から漂っていた重々しい雰囲気を一転、会場の笑いを誘った。小栗さんは少尉役で「いま、平和平和と言われますが、この平和が正しい平和なんだろうか?と思うことがあり、そういうことが書かれている脚本。もっと危機感を持った方がいいのかも」。少尉役の向井理も「戦争を経験していない世代で、なかなか向き合うことができない問題に触れられる作品。出演させていただくことは意義深い」。揃って表情を引き締めた。一方、倉本さんはたけしさんとの共演歴について「実は一度、仕事をしたことがある。フジテレビの大みそかの20分ドラマで。2、30年前でたけしさんは忘れているようだったから言わなかったけど」と明かした。キャスティング理由は「たけしさんが演じる上等兵の大宮は『兵隊やくざ』シリーズで勝新太郎さんが演じた大宮二等兵からとった。つまり今回の主人公のイメージは勝さんなんですよ。兵隊やくざそのまま。やんちゃで明るさがある。演じられる人を考えたらたけしさんだった。役者・ビートたけしは、そんなに見ていない。ただ、たけしさんは浅草の臭いがするんですよね」と説明。会見の挨拶で、兵士たちを率いる隊長役の長渕剛が本作にインスパイアされて愛をテーマに作ったという歌を突然大声で歌い出すと、たけしさんがガクッと頭を垂れるひと幕も。倉本さんは「たけしさんと長渕さんが会うと、乱闘が起こるんじゃないかと。TBSも怖かったんじゃない?」とニヤリ。取材陣を笑わせた。TBS系終戦ドラマスペシャル「歸国(きこく)」は8月14日(土)21:00〜放送。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:苦情続出のキャスト陣に北野監督毒っ気回答連発カンニング竹山主演作初日挨拶で北野監督新作タイトルを3連呼北野武監督インタビューキタノはいかにして加瀬亮を“ヤクザ”に仕立て上げたのか?モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?
2010年07月03日女優の忽那汐里が6月17日(木)、東京・有楽町の丸の内ピカデリー3で行われた、ヒロインを務める映画『BECK』の関連イベントとなる、英国のロックバンド「オアシス」の「フジロック・フェスティバル‘09」フル上映会で舞台挨拶に立った。本作の主題歌にオアシスの名曲「Don’t Look Back In Anger」が決定している縁で、ゲストで来場したもの。オアシス最後のアルバムとされているベスト盤「タイム・フライズ…1994-2009」の今月9日(水)の発売を記念し、「オアシス日本最後の上映会」と銘打たれた今回の上映会。オーストラリア・シドニーで生まれ育った帰国子女の忽那さんは「私の英語はオーストラリアなまりがありますが、オアシスはイギリス英語のなまりがとてもキレイ」と話し、同アルバムについても「サイコーでした!」とお気に入りの様子。「音楽にはずっと浸っていたい性格で、1日5時間以上聴いているかも」と音楽中毒ぶりをうかがせた。一方、南アフリカで開催中のFIFAワールドカップの話題になると「サッカーは好き」と話し、司会者から先日の日本代表のカメルーン戦での本田圭佑選手のゴールについて聞かれると「見ていました。(ゴールの)瞬間は叫びましたね」と満面の笑顔。「オーストラリアにいる頃からワールドカップでは日本を応援していました。今年も頑張っていただきたい、頑張ってください!」と選手たちへメッセージを送った。本作は、同名人気漫画の映画化で、平凡な男子高生・コユキ(佐藤健)、ニューヨーク帰りの天才ギタリスト・竜介(水嶋ヒロ)らバンド「BECK」を結成した若者たちが、音楽を通じ、挫折を繰り返しながらも成長する姿を描く青春ストーリー。ほかに桐谷健太、中村蒼、向井理らが出演する。『BECK』は9月4日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:『BECK』最新特報をお届け!水嶋ヒロ、佐藤健らの熱い思いを体感せよ向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送る映画化を望む漫画ランキング!1位に「スラムダンク」&「天使なんかじゃない」爆発あり、ツッコミあり 水嶋ヒロら『BECK』メンバー会見の生の声を動画でお届け!水嶋ヒロ、報道陣を口説き落とす?佐藤健、桐谷健太らBECKメンバー集結!
2010年06月17日女優の新垣結衣が主演作『ハナミズキ』撮影中に小道具として自ら作成した英語絵本「3匹の子ぶた」が、このたび株式会社mpiより出版されることが決まった。映画は新垣さん演じる紗枝と生田斗真演じる康平の10年におよぶ純愛を描いた作品で、北海道、東京、ニューヨーク、そしてカナダで撮影が行われた。新垣さんが演じた紗枝は、海外で働く夢を持って日本を飛び出すが、劇中、英語教室で英語の授業を行うシーンが登場する。その教材として小道具で使われた「3匹の子ぶた」の英語版絵本(「The Three Little Pigs」)は新垣さん自らが作成したのだが、その出来栄えの素晴らしさから今回、正式に出版されることが決まった。新垣さんは今回の決定について「イラストレーターとして作品に関わらせていただくのは自分のCDのジャケット以外では初めてのことなので、見ていただくのが少し怖いです。でも、1枚1枚気持ちを込めて丁寧に描いたつもりです。楽しんで見ていただけたら嬉しいです」とのコメントを寄せてくれた。ちなみに、付属のCDには、ネイティブスピーカーによる英文朗読と共に、新垣さん自身による日本語朗読も収録されており、絵と共に新垣さんの優しい“声”にも注目!こちらの出版は6月25日(金)を予定。8月の映画の公開よりひと足早く、こちら絵本でこの作品にこめた新垣さんの“想い”に触れてみては?『ハナミズキ』は8月21日(土)より全国東宝系にて公開。The Three Little Pigs 「3匹の子ぶた」(mpi刊)絵:新垣結衣価格:1,890円発売日:6月25日(金)予定■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:ガッキー主演『ハナミズキ』 釧路での開始から延べ5か月…カナダでクランクアップ向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送るガッキー in ニューヨーク!『ハナミズキ』撮影でマンハッタンを颯爽と歩く!ガッキー&生田斗真、北海道漁港で炊き出し“返礼”斗真「鮭漁はマスター!」制服姿見納め?ガッキーと生田斗真が一青窈の「ハナミズキ」を基にした映画で共演!
2010年05月17日新垣結衣と生田斗真の共演作として注目を集める映画『ハナミズキ』が、4月23日にカナダ・ノバスコシア州のルーネンバーグにてクランクアップを迎えた。海外で働くことを夢見て北海道から東京の大学へ進学する紗枝(新垣さん)と、高校時代に彼女と恋に落ちるも北海道に残ることを決意する康平(生田さん)の純愛を描いた本作。別々の道を歩みつつも互いを変わらず大切に想う2人の10年に及ぶ愛の軌跡が綴られる。昨年の9月下旬に北海道の釧路でクランクイン。その後、東京、ニューヨークと撮影は続いてきた。生田さんは釧路で、紗枝の大学の先輩を演じる向井理と紗枝の母親役の薬師丸ひろ子の両名はニューヨークにてそれぞれ撮影を終えていたが、新垣さんはその後、単身カナダに渡り、紗枝にとって重要な意味を持つこの国でオールアップを迎えた。新垣さんは「かなり遠方でのロケや、(新垣さん以外のキャストは)海に出ての撮影もありましたが、大きな事故などなく、無事に終えることができてホッとしています」と5か月の長きにおよぶ撮影を終えたばかりにもかかわらず、まず周囲、チームへの気遣いのコメント。さらに「役者としても人としても、色んな景色を見せてもらえたし経験をさせていただきました。出来上がりを私自身も楽しみにしています。観てくださった方が穏やかな気持ちになってもらえるような作品になればいいなと思っています」と語った。土井裕泰監督は「3か国にまたがる長い期間の撮影を無事に終えることができて、いまは、ただただホッとしています。長い旅につきあってくれた全てのキャスト、スタッフに感謝しています」と感謝の言葉を述べた。那須田淳プロデューサーは、最終ロケ地となったカナダ・ルーネンバーグについて「この地は、紗枝が初めて訪れた自分の生まれ故郷。父、母、そして恋人、愛するそして愛してくれた大切な人たちの想いと願いに導かれやってきた日本から遠いこの場所に、ハナミズキに彩られた奇跡が彼女を待っています」と明かし、新垣さんの演技についても「クライマックスを迎えるこの場所で、新垣さんの演技は、カナダの美しい大自然を背景に見事にマッチした最高のお芝居で、それこそ奇跡としか言えないような素晴らしいシーンを生み出してくれました。やはり、彼女はここ一番、持ってる女優さんだなあと思いました」と絶賛。そして「一青窈さんの『ハナミズキ』をモチーフに製作してきたこの映画ですが、この曲の歌詞の一言一言が全ての人の心にしみるように、全てのシーンが全ての人の心に響く映画になると思います。心の深いところに届く作品です。公開日を楽しみにお待ちください」と完成に向けて力強いコメントを発した。映画『ハナミズキ』、完成は6月下旬を予定。公開は8月21日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送るガッキー in ニューヨーク!『ハナミズキ』撮影でマンハッタンを颯爽と歩く!ガッキー&生田斗真、北海道漁港で炊き出し“返礼”斗真「鮭漁はマスター!」制服姿見納め?ガッキーと生田斗真が一青窈の「ハナミズキ」を基にした映画で共演!
2010年04月27日水嶋ヒロ、佐藤健に向井理、桐谷健太、中村蒼など、旬の若手キャストを揃えて人気コミックを映画化し、製作が発表されて以来、話題を呼んでいる『BECK ベック』の特報映像が到着した!本作は、平凡な人生を送ってきた高校生のコユキ(佐藤さん)が、天才ギタリスト・竜介(水嶋さん)との出会いをきっかけに音楽の世界に足を踏み入れ、その天性の声を武器に仲間たちと共に苦難を乗り越え、活躍していくさまを描いた青春映画。これまで、セリフの入っていない短い特別映像が公開され、水嶋さんや佐藤さんがギターをかき鳴らす姿や、髪を金色に染めて半裸でベースを演奏する向井さんの姿などが公開されていたが、このほどセリフの入った特報映像が到着。“平凡”を絵に描いたような日常を送っていたコユキが、竜介との出会いを通じ、彼の熱い言葉に突き動かされ、音楽に目覚めていく様子が伝わってくる。『ROOKIES−卒業−』とはまた違ったタイプの高校生を演じている佐藤さんに注目!オープニングテーマに決まったレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Around The World」にエンディングテーマのオアシスの「Don’t Look Back In Anger」が響き渡り、いやがうえにも期待が高まる!『BECK ベック』は9月4日(土)より全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:向井理、携帯ドラマで内山理名と夫婦に!残された妻子に5年越しの“手紙”送る映画化を望む漫画ランキング!1位に「スラムダンク」&「天使なんかじゃない」爆発あり、ツッコミあり 水嶋ヒロら『BECK』メンバー会見の生の声を動画でお届け!水嶋ヒロ、報道陣を口説き落とす?佐藤健、桐谷健太らBECKメンバー集結!【文豪を演る】インタビューvol.1 向井理 as 太宰治 「素の自分?秘密です(笑)」
2010年04月26日NHKの朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、TBSドラマ「新参者」に出演中の人気俳優、向井理が内山理名と夫婦役を演じるドラマ「5年後のラブレター」が携帯専用放送局「BeeTV」で配信されることが決定した。向井さんが演じるのは、息子の誕生を見ることなく病でこの世を去ってしまう渉。内山さん扮する菜緒と結婚し、やがて彼女は妊娠するが、その幸せの絶頂のときに渉の病が発覚。“歩夢”という名を生まれてくる我が子に残して渉は死んでしまう。5年後、“海賊からの挑戦状”という形を取って、渉からの手紙が歩夢に宛てて届き…。先述の「ゲゲゲの女房」、「新参者」に加え、今後も出演映画『BECK ベック』、『ハナミズキ』が公開を控えるなど、いま、最も多忙な若手俳優のひとりである向井さん。BeeTVのドラマには昨年配信された「Sweet Room」に続いての出演となる。今回公開された写真では、新たな命を宿した内山さんのお腹に手を当て、顔を寄せる姿も!妻と子を残して先立ってしまう父親という難しい役どころだったが「作品を読んで感じたままやろうと思いました。あまり悲しい話にはしたくなかったですし、等身大を演じたかったので、あえて作り込むということはしませんでした」とふり返る。初共演となった内山さんについては「しっかりされていて大人っぽいですが、撮影の合間にお話をするとちょっと抜けていたり、天然なところもあったり。同い年ということもあり、身近に感じられました」とコメント。また、向井さん自身の“ラブレター”のエピソードを尋ねると「中学時代、バレンタインデーのときにもらったラブレターに差出人の名前が書いてなくて、誰がくれたのか凄く気になりました」と明かしてくれた。そして、向井さんがもし、大切な人に何か残すなら?という問いには「残された人のことを考えて、その人が一番笑顔になれるものを残します」との答えが。内山さんは妊婦役、そして母親役について「(妊婦、母親役を)こんなにきちんと演じたのは初めてでしたが、命を宿すって幸せなことだなと感じました。綿を入れているので重くはないのですが、臨月のお腹は足元が見えないんですね!そこが大変でした。現場に入ってからは、母親の気持ちに少しでも近づけるように息子役の(石川)樹くんとなるべく一緒に過ごすようにし、樹くんのお母さんが現場にいらしていたので、お母さんともコミュニケーションを取ってお母さんの気持ちになれるようにしました」と語ってくれた。渉が菜緒と歩夢のために最後に残したものは?ラブレターに込めた思いとは――?「5年後のラブレター」はBeeTVにて5月1日(土)より配信開始。BeeTV「5年後のラブレター」公式サイト© BeeTV■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:ガッキー in ニューヨーク!『ハナミズキ』撮影でマンハッタンを颯爽と歩く!映画化を望む漫画ランキング!1位に「スラムダンク」&「天使なんかじゃない」爆発あり、ツッコミあり 水嶋ヒロら『BECK』メンバー会見の生の声を動画でお届け!水嶋ヒロ、報道陣を口説き落とす?佐藤健、桐谷健太らBECKメンバー集結!ガッキー&生田斗真、北海道漁港で炊き出し“返礼”斗真「鮭漁はマスター!」
2010年04月22日大人気漫画を映画化した『BECK ベック』の製作報告記者会見が、3月30日(火)に東京・渋谷のSHIBUYA-AXにて開催された。当日の会見の様子を収めた動画が到着!劇中バンドのメンバーである、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理が、それぞれに熱い思いを語ると共に、ボケたり突っ込んだりとお茶目な面を見せてくれている。大音響が響きわたる中、幕が上がりメンバーたちが舞台後方から登場すると、特別に招待されたファンから大歓声がわき起こった。さらに、舞台前方から花火が火を噴くという、ライヴさながらの派手な演出には、登壇陣も驚いた様子。会見ではメンバーそれぞれ、真剣な表情で撮影をふり返ったり、作品への思い入れを語ったかと思えば、どこかで誰かが必ずボケてくれるなど、メンバーの仲の良さや息の合った様子が伝わってくる。締めの挨拶では、水嶋さんがユーモアたっぷりに『BECK』の宣伝を報道陣にお願いし、会場を笑いに包む。この見事な“演説”はファンならずとも必見!『BECK ベック』は9月4日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『BECK』製作報告記者会見レポート■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:水嶋ヒロ、報道陣を口説き落とす?佐藤健、桐谷健太らBECKメンバー集結!【文豪を演る】インタビューvol.1 向井理 as 太宰治 「素の自分?秘密です(笑)」向井理、成宮寛貴らが文豪に変身?ドラマ「Bungo」主題歌はいきものがかりに決定水嶋ヒロ&佐藤健がギターをかき鳴らし向井理は半裸金髪でベース!『BECK』最新映像三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!
2010年03月31日累計発行部数1,500万部を超える人気漫画を原作に、若手人気俳優陣をキャストに迎えて製作された映画『BECK ベック』の製作報告会見が3月30日(火)に東京・渋谷のSHIBUYA-AXで行われ、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、忽那汐里、中村蒼、向井理という主要キャスト陣と堤幸彦監督が出席。あわせて、本作のW主題歌としてレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Around The World」とオアシスの「Don’t Look Back in Anger」が起用されることも発表された。一般客も招待して行われたこの日の会見。水嶋さんらが姿を現すと、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。最初に挨拶に立った、天才ギタリスト・竜介役の水嶋さんは「このお話をいただいたとき、光栄に思うと共にプレッシャーもありましたが、一丸となって役を全うしました」と真摯に語った。天性の声を持つボーカルのコユキを演じた佐藤さんは「ここにこうやって立って、みんなと久々に会って、いよいよという気持ちでワクワクしています。みんなで一緒に努力し、青春しながら作ったこの映画を早く観てもらいたい」と笑顔を見せた。ラッパーの千葉役の桐谷さんは役柄そのままに「全力を注いで、全神経集中し爆発させてます!すごい化学反応起きてる映画になってます」と熱い言葉を発した。ドラムのサクに扮した中村さんは「音楽がすごくかっこよくて、ライヴシーンは自然に盛り上がれました。音楽に乗せて、たくさんのメッセージが伝われば」と呼びかけた。司会者から「最年長者としてバンドを支えるベーシスト・平」と役柄を紹介された向井さんは「実際の最年長は桐谷くんなんですが、キャラ的にやんちゃなところが多くて、僕がいろいろ任されることもありました(笑)」と明かし、横目で桐谷さんをチラリ。そして「音楽や青春ってベタかもしれないけど、それを堂々と一生懸命、熱くやることがかっこいいことだと、僕らも改めて気づかされました」とクールな口調で熱い思いを語ってくれた。楽器やボーカルの練習に話が及ぶと、水嶋さんが「がんばって話します。でも、カジュアルめに…ってどっちだよ!」と謎の一人ボケツッコミと共に「天才ギタリストの名を背負うプレッシャーはありました。睡眠時間を削ってでも練習しないと、役に説得力を欠いてしまうので」と苦労を明かした。ほかのメンバーもそれぞれ「血のにじむような努力」(堤監督)を行っていたようだが、一方で「ギターの楽しさにすぐに気づけたので楽しめた」(佐藤さん)、「常に楽しんでいて、本気と遊びの繰り返しだった」(桐谷さん)という声も。また、「なるべくドラムスティックを触っていた」という中村さんは「撮影中に、スティックが折れた」と明かし、「それだけがんばっていたということなので、お願いします!」と自ら報道陣にエピソードを売り込み、桐谷さんらから突っ込まれる一幕も。さらに、堤監督が、ひとりひとりに「完璧でした!」と合いの手を入れ、報道陣と観客の笑いを誘った。最後に締めの挨拶のためにマイクを握った水嶋さんは、撮影に臨んだキャスト・スタッフの姿勢について「原作のハロルド作石先生へのリスペクトを常に掲げ、原作ファンの顔を思い浮かべながらワンシーン、ワンシーン取り組んできました」と語った。さらに報道陣に向けて「僕らが、全身全霊を傾けて取り組んだこの作品をぜひ伝えてください。もし上司の方が『(この会見記事にスペースを)そんなに使わなくても』と言っても、夢をあきらめちゃいけないんですよ(笑)!熱い思いがあれば上司の気持ちも傾けさせることができます」と口説きモードで宣伝を懇願。会場を爆笑に包み込んだ。『BECK』は9月4日(土)より全国にて公開。■関連作品:BECKベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:【文豪を演る】インタビューvol.1 向井理 as 太宰治 「素の自分?秘密です(笑)」向井理、成宮寛貴らが文豪に変身?ドラマ「Bungo」主題歌はいきものがかりに決定水嶋ヒロ&佐藤健がギターをかき鳴らし向井理は半裸金髪でベース!『BECK』最新映像三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!『BECK』水嶋ヒロ、佐藤健らによる音楽フェスのライヴシーン観客役を大募集!
2010年03月30日カラオケの十八番としても人気の一青窈(ひととよう)の代表曲「ハナミズキ」をモチーフに、新垣結衣、生田斗真を迎えて贈る純愛映画『ハナミズキ』。昨年9月より行われてきた本作の撮影が、3月25日(木)、しんしんと雪の降る北海道釧路にて日本編のクランクアップを迎え、翌26日(金)には主演の2人からの返礼として、お世話になった地元の漁港の人々のために炊き出しを行った。本作で描かれるのは、東京への大学受験を控え、大きな夢にひたむきに走る紗枝(新垣さん)と家業の漁師を継ぐため水産高校に通う康平(生田さん)、純粋な心を持つ2人の男女の出会いから初恋、遠距離恋愛、別れ、成長、挫折…という、10年間に及ぶ軌跡。若くして死んだ父が海辺の家の庭に植えたハナミズキの木に導かれるように2人に訪れる奇跡とは――。人々が自身の人生や想いを重ね口ずさむような「ハナミズキ」の歌詞と音楽がモチーフとなっており、共演陣には、蓮佛美沙子、ARATA、木村祐一、松重豊、向井理、薬師丸ひろ子など多彩な顔ぶれが揃った。昨年の9月にクランクインし、北海道、東京などでロケが行われてきた本作。釧路で日本編のクランクアップを迎えた新垣さんは「こんなにキラキラしたキレイな雪の中で終われて幸せです」と笑顔を見せると、この日で全ての撮影が終了となった生田さんは「北海道は寒かったけど、温かい現場で毎日撮影が楽しみでした」と名残惜しそうにふり返った。本作のタイトルにもなっている、ハナミズキの花言葉は「返礼」。クランクアップ翌日には、2人と映画スタッフは地元の人々に感謝の気持ちを込めて炊き出しを敢行!新垣さんが感謝を述べながら真鱈の味噌汁を配り、生田さんは北海道ならではのちゃんちゃん焼きを振舞うという和やかな打上げとなった。今回、漁師という役で実際に漁にも参加した生田さんだが、「漁師のみなさんは温かくて仕事に誇りを持っていて、役作りとしても人生経験としても貴重な体験。鮭漁はマスターしたので力になれると思います(笑)」と頼もしいコメント。すると、今度は漁港の人々から映画の大ヒットを祈願した大漁旗が生田さんに贈呈され、このサプライズ演出に本人は驚きながらも「すげぇ、やったぁ!」と感激した様子。一方、新垣さんに贈られたのは北海道名物の、木彫りの熊。これには思わず笑みがこぼれた。そして、新垣さんは「生田さんにいろんな面で助けてもらいました。楽しい現場を作ってくれたり、お芝居してるときもナチュラルでいられるなって。ホントにいい時間を過ごさせてもらいました」と感謝。来月からはニューヨーク・カナダの海外ロケが始まるが、「海外でのお仕事は経験が少ないので緊張していますが、何より楽しみたいと思います」と決意を述べた。そんな新垣さんに生田さんは「英語のセリフとか大変だと思うけど、体に気をつけて頑張ってほしい」とエール!映画は6月下旬完成予定。『ハナミズキ』は8月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会■関連記事:制服姿見納め?ガッキーと生田斗真が一青窈の「ハナミズキ」を基にした映画で共演!
2010年03月30日太宰治が入水自殺するその前日まで連載が続けられており、結末は太宰が墓の中(水の中?)まで持って行ってしまい、未完の遺作となった「グッド・バイ」がドラマシリーズ「BUNGO−日本文学シネマ−」で蘇った。意外にも、と言うべきか太宰が最後の最後に書き連ねていたこの作品、“死”を感じさせるようなものではなく、どこかとぼけた2人の男女――田島(≒太宰)と絶世の美女であり、男勝りな性格を持ったキヌ子――の滑稽なやり取りに思わずクスリとさせられる。田島を演じているのはミュージシャンの山崎まさよし、そして勝気なキヌ子を水川あさみが演じている。“恋多き男”に魅せられることなく、逆に田島、すなわち太宰をやりこめる女、という太宰作品において異彩を放つキヌ子を水川さんはどのように演じたのか?話を聞いた。10人の愛人を抱えてどうにも身動きが取れなくなった田島が、偶然知り合ったキヌ子を“妻”として、彼女を連れてそれぞれの愛人の元へ赴き“グッド・バイ”を告げるという本作。キヌ子は、そんな田島にあきれつつ、彼から“出演料”をせしめていく。戦後間もない時代を舞台にしており、女手一つでクールに生き抜くキヌ子の姿が目を引くが、実際の水川さんはキヌ子と似ている?それとも…「私と似ている点…男っぽいというところでしょうか?私がキヌ子の立場だったら、キヌ子と同じように田島を張り倒したり、説教してしまいますね、きっと(笑)。でも、いくらお金を貰ってもキヌ子の様に(妻のフリをすること)は出来ないかもしれません」。では、水川さんの目に、田島(≒太宰)は魅力的に映るのだろうか?「きっと魅力的だったんでしょうね。そこまで女性が絶えることなく常に居て…私は…嫌です(笑)」とこちらはハッキリと拒否!劇中のキヌ子はあきれつつも「やれやれ」といった感じで田島の“グッド・バイ行脚”に何だかんだと付き合うことになる。どこか「男っていう生き物は…」といった温かい視線のようなものも感じるが…。「何か、母性的な感情なのだと理解しました。キヌ子が『しょうがないな』という気持ちになるのは…。私自身は男性に対して『男っていうのはしょうがない』と思うことはありません。キヌ子の母性的なところは…少し理解できます」。さて、この「BUNGO」シリーズ恒例の一問。水川さん自身の読書体験について。小説、雑誌、漫画を問わず普段、どんな作品を読んでいるのか聞いてみた。「作品に入っていなければ本は読みます。でも、どちらかと言うとマンガの方が好きです。いくえみ綾さんや浅野いにおさんが好きです」。今回の役柄を演じる上で「話の中にも出てくる様にカラスの様な声を少し意識した」と言う水川さん。「今後演じてみたい役柄は?」と話を向けると「いま、この役をやりたい!というよりは、いただいた役を演じることの方が大事かと思っています。とにかく、1つのイメージにとらわれることなく色々な役をやりたいと思っています」という答えが返ってきた。まさにその言葉通り、作品ごとに様々な表情を見せてくれる彼女からしばらく目が離せそうにない。まずは山崎まさよしさんを張り倒す本作での女っぷりをご堪能あれ!© 日本文学シネマ製作委員会「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「魔術」塚本高史インタビュー「檸檬」佐藤隆太インタビュー「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー<BS-TBS>「グッド・バイ」3月27日(土)18:30〜放送BUNGO-日本文学シネマ- グッド・バイ DVD価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:のだめカンタービレ 最終楽章 前編 2009年12月19日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社のだめカンタービレ 最終楽章 後編 2010年4月17日よりTOHOシネマズ日劇3ほか全国にて公開© 2010フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社■関連記事:『のだめ』香港上陸に熱烈歓迎!玉木宏&上野樹里、欧州の撮影地での公開にも期待“天然女優”上野樹里、早くも続編を約束?『のだめ』大ヒット舞台挨拶ツンデレ?身長?お似合い映画カップル1位は『のだめ』の2人真央&岡田将生が2位上野樹里、“千秋様”玉木宏を盾に竹中のキス拒否!『のだめカンタービレ』初日ヅラ装着率高し!『のだめ』キャスト陣が劇中の衣裳でボケ&ツッコミ、4千人大興奮
2010年03月25日日本の近代文学の巨匠たちの作品の中でも“短編小説”にスポットを当て、旬の俳優を配してオムニバス形式で連続ドラマ化した「BUNGO-日本文学シネマ-」がBS-TBSで放送されている。連載5回目を迎えるキャストインタビューに登場してくれたのは成宮寛貴。“文豪”と呼ぶにふさわしい明治、大正期の作家・森鷗外の「舞姫」と並ぶ代表作「高瀬舟」に主演している。100年近くも前に発表されたにもかかわらず、見事なまでに現代を生きる我々こそが考えねばならない問題を提示するこの名作を、成宮さんはどのように捉え、演じたのか?成宮さんが演じたのは、実の弟を手にかけ、流罪を言い渡された喜助。病を抱え、死を望んで目の前で苦しむ者に対してすべき“正しい行い”とは何なのか?成宮さんも慎重に言葉を選びつつ、この物語が提起している問題についてこう語る。「早くに家族を亡くしたという境遇など、主人公に対し非常に感情移入してしまう作品でした。それを含め、もし僕が喜助と同じ状況に立たされたら…彼と同じ選択をするかもしれない。殺人はもちろんいけないことなのだけれど、考えた末に弟のために手を下して、そして罪を償うというところがすごく切なくて…。僕自身演じていて、弟が死んだ後のある台詞を言いながら、すごくホッとした気持ちになったりして、それでまた複雑な思いに駆られたり…。とにかく、自分の気持ちをひとつに集約できなかったですね。道徳的でないけれど“理解”できる…考えさせられました(苦笑)」。冒頭からしばらくして、牢に入れられた喜助が映し出されるが「仏のような表情」と本人が語るように、何とも言えぬ“安らぎ”を感じさせる表情が印象的だ。どのように演じたのか?と尋ねると「人生において本当に大切なものを失った瞬間を思い浮かべた」という答えが…。「例えば僕が俳優という仕事を辞めなくてはならない状況になったら、ものすごく残念で、でもものすごくホッとして…そういう状態の“幸福感”を噛みしめるんじゃないか?それが幸せであることが不思議で、そしてそんな自分が許せなくて…そんな風に自分の中で順番に気持ちを追っていきました」。話を聞いていると、彼の“演じる”ということに冷静かつ論理的に臨む姿勢が垣間見える。「演じながら役になりきるというよりは、一歩引いて役を見つめていて…俯瞰して自分を見ている」と語るが、「でもクールにじゃないですね、かなり必死ですよ(笑)!」とも。現在27歳。そろそろ“若手”ではない年代に差し掛かってきているのかもしれない。自分の属する世代や年齢、自身の中の変化や成長を意識することは?「それは“シェア”の問題かな。若い子は常に次々と出てくるわけで、そういう子たちを起用して、かつて僕らも出ていた青春群像劇が作られる。僕は僕で、もちろんひとつずつ年をとって、演じる役柄(の年齢)も少しずつ上がっていく。個人的には、実年齢や年上の役を演じるよりは年下の方が演じやすいですね。必死で生きているから“実年齢の人物”が見えてこないんでしょうね」。この「BUNGO」シリーズで塚本高史さんに話を聞いたとき、「いまの自分たちだからできる群像劇をやってみたい」と語っていた。それを伝えると、少し笑ってこんな答えが。「僕らくらいの年齢って、夢がバァーって広がっていてそこに全力疾走という感じでもなくて、少し何かが見えてきて、何かをあきらめたり、シフトチェンジする年頃なのかもしれないですね。まあ、僕自身にそういう実感はないですが(笑)。そういう部分を描くものならやってみたいですね。年齢を少し重ねて、学園モノから少しお兄さんになって“作品選び”が面白くなったというのはありますね。偉そうに言えば“時代を読む”という感じですかね(笑)?」もう一問。“文豪”に因んで、最近であれ、これまでの人生であれ、成宮さんが「強烈な印象を受けた一冊」は?「正月の休みでハワイに行ったんですが、僕はボーっとしてて、一緒に行った友人はずっと本を読んでて構ってくれないんですよ(笑)。そのとき友人が読んでいたのが『カエルを食べてしまえ!』(ブライアン・トレーシー著/ダイヤモンド社刊)という本。朝起きてすぐに、自分がやりたくないことをやりなさい、ということが書かれてる。自分への約束事で自分を縛るというのが面白いな、と思いましたね。また年齢の話ですが、自分で金を稼いで自由自在に泳ぎ回りがちだけど、それだけじゃダメということを言われてるようで結構ガーンと来ましたね。“カエルを食べる”というのは自分の一番嫌なことをやるということ…と言いつつ、読んでません、僕は。でもオススメです!」まさか読んでいない本を薦められるとは…と驚きつつ、話を聞いていてどこか心地良い。やはり不思議な魅力を持っている。「今年は自分にとって役者を始めて10周年の年。自分でスタイルを持って、そのスタイルに意味を感じて…その上で良い出会いを期待したいですね」とニッコリ笑った表情が印象的だった。© 日本文学シネマ製作委員会「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「魔術」塚本高史インタビュー「檸檬」佐藤隆太インタビュー「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定「高瀬舟」は3月13日(土)18:30〜放送BUNGO-日本文学シネマ- 高瀬舟 DVD価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:交渉人 THE MOVIE 2010年2月11日より全国にて公開© 2010「交渉人 THE MOVIE」製作委員会■関連記事:米倉涼子のチョコ“アーン”に陣内孝則「いつでもタイガー・ウッズになる!」と興奮真犯人を捜せ!『交渉人 THE MOVIE』マスコミ用パンフレットを10名様プレゼント陣内孝則、エロネタ&ブラックジョーク連発!林遣都は米倉涼子にメロメロ?キャスト舞台挨拶付き『交渉人』試写会に25組50名様をご招待米倉、筧&陣内のやんちゃコンビに大困惑映画版『交渉人』完成披露試写会
2010年03月12日昨年放送のTBS系「ROOKIES」、現在放送中のフジテレビ系「まっすぐな男」など快活なキャラクターのイメージが強い俳優、佐藤隆太が、打って変わった「陰」の部分をさらけだす演技に挑んだ。TBSで放送され、BS-TBSでも3月6日(土)に放送されるオムニバスドラマ「BUNGO-日本文学シネマ-」の第3話、梶井基次郎原作の「檸檬」だ。同ドラマは、「文豪を演る」をテーマに、旬の若手俳優陣を主演に据えて近代日本文学の作家たちの短編小説を映像化したもの。佐藤さんは、肺結核を患い31歳で夭逝した梶井の自伝的作品で代表作に挑戦している。肺病を患い、正体不明の憂鬱に苛まれて好きだったものへ興味を失った主人公の「私」が、果物屋で魅惑され買い求めた檸檬に束の間の幸福感を得るが、書店の書棚に置いて立ち去るストーリー。病んだ心身の煩悶や青春の焦燥を体現する難役だった。「ある種、怖さもありました。監督と話をさせていただいて、『檸檬』の中の梶井という人は読む人によって絶対、違う表情をしているのではないか、と。掴みどころのない人間で、小説を読んだ色々な方々が想像をめぐらせている。それがメチャメチャ強い作品。そこを自分の体を使って表現してしまうのは凄く…そういう怖さがあったんです」。それほどの難易度に加え、これまでのイメージを覆す役どころに「みなさんが俺に対して持ってくださっているイメージとは大分違って、内面にこもる役柄なので、ぜひとも挑戦したい」と俳優魂がうずいた。これまでのような“陽”の部分ではなく、自身の“陰”の部分を引き出す作業をじっくりとこなすことで、梶井の心情に寄り添った。「あそこまでの狂気じみたものは持っていないにしても、自分にも暗い思いってある。自分を見つめ直して掘り下げていく、向き合う、そういう作業でした。共感って言ったらおかしいかもしれないけど、自分の中で何か落ち着かない、どこかどんよりして晴れない部分がどんどん見つかって、そこからイメージが広がっていった感じです」。結果、“自分”も再確認できたよう。「やりたいことがどうしてもうまくいかないとか、変なループや悪循環にはまって、好きなことでもテンション上がらない、歯車が合っていない感じ…そういう経験はある。仕事でもプライベートでも、変なタイミングが重なって傷つくこともある。そうすると、どうがんばろうとしても、最悪、時間をかけないと復活できないことも。そのとき、梶井のように血を吐く、ではなくても体調が悪いと本当にどんよりします。それって日常にあると思えた。自分の中の明暗、暗い部分に気付かされて、最終的には俺、暗い人間なのかな?って(笑)」。素顔は、ナイーブで不器用だと笑う。「本当に人一倍ナイーブですね。不器用な方なので爆発しそうな感情をどうコントロールするのが自分にとって一番いいのかってことも今回考えて。うまく散らせればいいんですが溜めて一気に出しちゃうから、時として(周囲に)強く当たっちゃうこともあるし、常に(言いたいことを)言っていられれば強くならないところを、ずっと我慢して我慢してそれでも我慢できなくなったときに言う、って時々あるから。それは反省しています」。繊細な感性が、梶井と重なる印象だが?と尋ねると「どうなんですかね、うーん…でも全く似てないです(笑)」とキッパリ否定し、梶井の人物像を分析してみせた。「多分、不安は誰もが持っていて、どれだけその瞬間そちらに傾くか。そのときの精神状態がそちらにいっちゃっているか。僕はデリケートで繊細になっていっちゃう瞬間が多かったりする、かもしれない。まさに梶井さんには、そういう振り幅を感じます」。梶井に幸福感をもたらしたのが檸檬なら、佐藤さんには何が? 「スニーカーです!よくスニーカー見て(劇中の梶井が檸檬を愛でる演技をしつつ)ニヤリってやっています。全く同じ、ドンピシャです。『俺あの形が好きだ〜』って言いますからね。多くはNIKE(ナイキ)です」。ところで読書については、活躍目覚ましいことからもうかがえる通り、多忙ゆえに最近はなかなか時間が取れない様子。「学生のときは好きだーって思ったものをいろいろ読んでいたんです。あの頃読んだものがいま、ひきだしになっていたりするから、もう一回そういう時間を持つようにしたいですけど」。先月27日には30歳の誕生日を迎えた。私生活では昨年、結婚し一児のパパにもなった。心境の変化は?「この質問されたときは正直に答えると決めているので、答えは全く同じになっちゃうんですけど」と前置きをし「明確に守るべき存在が1人増えたので、気合が入りますね。違う気合ってことではなくますます、という感じ。純粋にそうなんです」と実直な言葉。檸檬と私生活を糧に、演技への情熱をこれまで以上に大きく熱く燃やしている。(text:Yoko Saito)© 日本文学シネマ製作委員会「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「魔術」塚本高史インタビュー「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定「檸檬」は3月6日(土)18:30より放送BUNGO-日本文学シネマ- 檸檬 DVD価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:ROOKIES−卒業− 2009年5月30日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ROOKIES」製作委員会■関連記事:高岡蒼甫が“恋人の妹”AKB48の小野恵令奈に翻弄される?『さんかく』公開決定三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!『ROOKIES』興収&DVDで2冠達成!今年の邦画実写No.1で佐藤隆太も笑顔結婚、おめでた&『ROOKIES』断トツ1位祝福の嵐に佐藤隆太が男泣きに泣く!まだまだ見納めは早い?ニコガクメンバー、あまりの仲良さに草野球チーム発足!
2010年03月04日文学史に名を刻む巨匠たちの作品群の中から、作家の“素”の部分が最も顕著に表れると言われる短編作品にスポットを当てて映像化。旬の俳優陣が主人公≒作家を演じる注目のドラマシリーズ「BUNGO-日本文学シネマ-」がTBSでの放送に続き、現在BS-TBSにて放送されている。知らぬ者のいない文豪・芥川龍之介の作品の中から映像化されたのは、その文章からヒタヒタと奇妙な空気感が伝わってくる「魔術」。塚本高史が“芥川の怪作”とも称されるこの作品の主人公、すなわち芥川本人に扮し、その微妙に揺れ動く内面を見事に抽出している。放送を前に塚本さんに話を聞いた。文豪・芥川龍之介を演じるということはどのようなものだったのか?こちらのそんな問いに対し、塚本さんからは「芥川と聞いても、芥川を演じようとは思わなかった」という何とも興味深い答えが返ってきた。「僕は、演じる上でその人が誰であれ、あまり意識はしないんです。演じるのは自分。“誰を”演じるということよりも、台本の中に生きているものや共演者との掛け合い、監督との話し合いの中で生まれてくるもの、現場の空気を大事に演じたい。言葉ではうまく言えないんですが、台本から得たインスピレーションを基に現場で膨らませていく感じですね。文字で書かれているものを『実際に生身の人間として動くならこんな感じかな?』といった具合に、役柄と自分が半分ずつくらいのところから少しずつ役に近づいていく。役の方も僕に近づいてきて、現場でそれが100%、120%になるイメージかな」。主人公はあるインド人から魔術を習うのだが、その魔術を使うには“欲”を捨て去らねばならない。無心と物欲のはざまで揺れ、欲深さをある種、正当化さえしようとする人間の一面が軽妙に描かれるが、塚本さん自身、共感する部分は?「まず、この主人公にある種の純粋さを感じましたね。奥手で、言葉では思いを表現できない人間が何かひとつを――ここでは魔術ですが――習得することで、やっと自らの心の内を表に出そうとする。それこそが人間なんじゃないか?と共感する部分はありましたね」。人間の内面をえぐり出す――。そう聞くと何やら重苦しさを感じるが、先にも述べたようにこの作品におけるその表現は“軽妙”という言葉に尽きる。特に、主人公と村上淳扮するインド人の魔術師が対峙するシーンはほぼ、コメディである。「そもそも、あのインド人がムラジュンさんだって分かんないでしょ!本人にそう言ったら『分かんないからいいんだ』って言ってて、やっぱかっこいいな、この人って思いましたね(笑)。芝居に関しても、台本読んでもワケ分かんなかったし、どういう意味でこの言葉があって、どう返せばいいのかさっぱりだった。いきなり『おっぴろげです』(※魔術師=村上さんのセリフ)とかね(笑)。やっぱり、現場に入ったら意味とか関係なくて、分かってないのにあのやり取りの中で、自分の中から自然に言葉が出てくるような不思議な感じでした」。数年前まで“若手俳優”として、「木更津キャッツアイ」に代表されるような青春群像劇への出演のイメージが強かった塚本さんだが、近年では役柄も作品のジャンルもぐっと幅広さを増したようにも思える…。こちらのそんな言葉にうなずきつつ、今後やってみたいことについて口を開いた。「逆に“いま”だからできる男たちの群像劇をやってみたいですね。『木更津…』が青春だったとしたら、もうすぐ28になろうとしている僕や同世代の奴ら、これ(『BUNGO』シリーズ)にも出てる成宮(寛貴)や(佐藤)隆太と一緒に、いまの僕たちにしかできなものが作りたいですね」。最後に「BUNGO」シリーズに因んで、塚本さんの最も印象的な“読書体験”を教えて!「僕、基本的に小説って読まないです。なぜなら、台本からインスピレーションを受けて映像化するのが僕の仕事なので。僕にとって小説を読むということは文章を自分の頭の中で想像を膨らませて映像化するということ。プライベートで同じことをしようとは思わないです。あえて挙げるなら漫画かな。男なのでヒーローものが好きです。中でも『ドラゴンボール』(鳥山明/集英社刊)は“絶対的”な存在ですね」。飄々と、自らのペースで役柄に身を重ねていく塚本さん。これまでの芥川のイメージとはひと味違っており、それでいて見ていて妙に納得してしまう…まさに魔術のような“怪演”に注目してほしい。「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定「魔術」は2月27日(土)18:30より放送BUNGO-日本文学シネマ- 魔術価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:木更津キャッツアイワールドシリーズ 2006年10月28日より渋谷シネマライズほか全国にて公開©2006映画『木更津キャッツアイワールドシリーズ』製作委員会■関連記事:2006年活躍したのはこの人!「第1回 インビテーション・アワード」 伊勢谷友介、宮崎あおい、チェン・ボーリン受賞『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 3冠達成の快挙『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 週末興収前作比2倍大ヒットスタート酒井若菜、ユンソナ、栗山千明、森下愛子、薬師丸ひろ子“女性版キャッツ”登場「第19回東京国際映画祭」5日目『木更津キャッツアイワールドシリーズ』レビュー
2010年02月26日太宰治、芥川龍之介といった近代文学の巨匠の手による短編作品を映像化した「BUNGO-日本文学シネマ-」がBS-TBSにて放送中。今後、DVDならびに劇場公開も控える。初回を飾ったのは太宰の自叙伝的な短編小説「黄金風景」。主演、すなわち太宰治を演じた向井理のインタビューに続いて、本作の“ヒロイン”と言うべきか、太宰の幼少時代、彼の家で女中をしていたお慶を演じた優香のインタビューをお届け!太宰の幼少時代にも深く関わり、彼にとって“忘れられない女”を演じた気持ちは――?「最初は演じるのが怖かった」とオファーが届いた当初の気持ちを明かしてくれた優香さん。「文学作品ってあまり読んだことがなくて、台本も1回読んだくらいじゃ分かりそうもないな…と。太宰さんの名前は知ってましたが、気持ちを理解するのは難しい!最初は周りにもそう言ったんです。でも、チーフマネージャーが文系なんですが、太宰さんについて説明してくれて、その太宰に影響を与え『負けた』とまで言わせてしまう人を演じるなんて面白い!優香、できるよと言われ、乗せられてしまいました(笑)」。では実際に演じてみて、太宰の気持ちは理解できたかというと…。「いやー、太宰の気持ちは難しい!繊細だし、だからこそ書くことでその気持ちを表現する人だったんだろうなと。いまの時代を生きていたら、すごく生きづらかったと思います」。お慶は太宰の生家の女中で、幼い太宰から散々な仕打ちを受ける。やがて同郷の男の元へ嫁ぎ、ひょんなきっかけから東京で成人した太宰と再会する。“太宰治”と聞くと、一般に次から次へと女性と心中を試みた、というイメージを持っている人も多いのでは?その中でお慶は、ある意味で太宰に深く関わりつつ、己の幸せをつかんだ人物と言える。「最初は監督に『少し、おバカな感じで』と言われたんですがこれが難しい。やりすぎると変だし(笑)。でもおバカというのを、一生懸命過ぎて目の前のことしかできない人と理解しました」。お慶がいま、幸せに生きていることを知った太宰の胸には“敗北感”とも言うべき感情が押し寄せる。太宰を演じた向井さんは、その心理を太宰のかつての“恋心”から来るものと解釈していたが、優香さんはどう見ているのか?「えー!?難しい質問ですね(苦笑)。子供の太宰がお慶に抱いていた気持ちは間違いなく恋だと思うんです。器用ではなくて失敗ばかりのお慶が気になって…気になるから意地悪したくなる。でも、『負けた』と思ったのは“恋”ではないような…うーん、お慶の“存在”に『負けた』という感じですかね?」様々な解釈を想起させるお慶をフワリと不思議な魅力で演じている優香さん。“女優”としての側面と共に、司会者やバラエティ番組などでの活躍も目立つが、優香さんにとって“演じる”というのはどういうことなのか?すごく楽しんでいるように見えるが…。「その質問、よく聞かれます(笑)。飽き性なので、同じことをずっとしてられないんですよ。だから、いろんな仕事をしているからこそ、そこで得たエネルギーをまた違うところで活かしている、という感じですね。その中で、『この役は優香で』と言っていただけるならやりたいです。以前は現場に緊張してなじめなかったんですが、最近、演じることが面白くなってきました。違う人になったりするのは楽しいですよ」。最後に、文豪たちの作品を原作としたこのシリーズに因んで優香さんの読書体験について。優香さんにとって、これまでで忘れられない一冊は?「基本的に、本でも漫画でも映画でも、恋愛モノよりも友情モノ…しかも男同士の友情のお話が好きです。女の子ってどこか距離があったりして、その点、男の子って殴り合ったりぶつかり合えるじゃないですか。女の子にはそれができないので惹かれますね。そういう意味で、大好きなのが『ボックス!』(百田尚樹著/太田出版刊)。親友同士なんだけど、一人はエリートでもう一人は努力家という2人のボクサーの戦いアリ、友情アリの物語です。私は、“青春”て言えるものを送ってないので、その部分も憧れます!」向井さん×優香さんの2人から、あなたはどんな解釈を導き出す?短い時間の中での2人の交錯を楽しんでほしい。(stylist:宇賀愛<オフィスロック>/hairmake:今野真樹<maroonbrand>)「黄金風景」向井理インタビュー「魔術」塚本高史インタビュー coming soon「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>2月20日(土)より毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定BUNGO-日本文学シネマ- 黄金風景価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committeeストリングス 〜愛と絆の旅路〜 2007年4月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開■関連記事:市原隼人と共演できる!『ボックス!』クライマックス・シーンでエキストラ大募集香取慎吾デザイン『ストリングス 〜愛と絆の旅路〜』タンブラーを5名様にプレゼント『エヴァンゲリオン』の庵野秀明×長塚圭史が魅せる人形ファンタジー『ストリングス 〜愛と絆の旅路〜』試写会に5組10名様をご招待
2010年02月25日「文豪を演る」というコンセプトの下、世界的にも評価の高い日本が生んだ近代文学の作家たちの短編小説を、旬の俳優陣で映像化した「BUNGO-日本文学シネマ-」がTBSおよびBS-TBSで放送される。記念すべき第1回で放送されるのは、昨年生誕100周年を迎え、著作が次々と映画化されている太宰治の短編作品「黄金風景」。主人公≒太宰を演じるのは、もの静かで落ち着いた佇まいながら、どこか心に引っかかる独特の存在感を放ち、映画にドラマにと話題作への出演が続く向井理。向井理が太宰と聞いて意外と見る向きもあるかもしれないが、短い時間の中で味のある太宰像が打ち出されており一見の価値あり!“文豪”を演じて、向井さんの胸に去来した思いは?放映開始を前に話を聞いた。何度も心中して、常に女性に依存して…など太宰に関しては一般的にもある種のイメージが付きまとうが、向井さんがこれまでに持っていた太宰のイメージは?「一度その人になりきった後で、その前に抱いていたイメージを思い出すのは…難しいですね(苦笑)。『走れメロス』や『人間失格』は以前に読んでいたんですが、当時で言う“イマドキな”文章で型破りなものを作る作家ですよね。いま読んでも決して古臭い感じがせず、“文豪”というイメージではなかったです。実際、この時代の人間でもう死んでいる作家ということを知らずに最初に読んだときは、つい最近の人のように思っていた記憶があります。人物については…語弊があるかもしれないけど、当時は太宰の中で自殺ブームですよね。彼自身、芥川龍之介を崇拝していたし、“世間”に憧れ、流されるようなところがあった。旧家の坊ちゃんに生まれたのに勘当されて、結婚して、愛人持って、それとはまた別の人と心中して…ってまあムチャクチャな人ですよね(笑)」。「黄金風景」は元々、新聞に発表された、5分くらいあれば読めてしまうような分量のごく短い小説。幼少時代のある女中の思い出と、大人になってから思わぬ形で再会し、狼狽と敗北感を感じる太宰の心情が綴られる。向井さんはどのようにこの作品における主人公・太宰に向き合い、作り上げていったのか?「まず、なるべくステレオタイプな太宰にならないようにということは考えました。決して、みんなが知っている太宰が本当の太宰とは限らない。特に、自分を主人公として書いている以上、自己分析をしている部分もあったと思うし。現場に入って何も考えずにやってみたらどうなるか?という思いもありました」。先ほどの太宰作品についての向井さんの見方ではないが、かなり現代的に感じられる描写や太宰の子供っぽい一面が強く押し出されている部分も見られるが…。「子供っぽいというのは、見方によっては人間らしく着飾らずに感情を出した部分と言えると思います。そこに惹かれる人は少なからずいたでしょうね。かっこ悪いのがかっこいい…全部さらけ出す人だから魅力的なのかとも思います」。女中の消息を人づてに聞いた太宰の口をついて出たのは「幸福か?」というひと言。そして、彼女と家族の姿を遠くから見つめながら清々しいまでの敗北感を抱く。こうした太宰の感情に対し、向井さんなりに理解は?と尋ねると「それほどまでに初恋を引きずっていた、という部分は分かる気がします」との答えが。やはり彼が抱いていたのは恋心なのだろうか?「はっきりと文字でそう書かれてはいませんが、そうだと思います。逆に、書いてしまえば薄っぺらいものになってしまう。僕も最初に読んだときはそう感じなかったんですが、実際にセリフを口にして、演じていく中でそう(=初恋)だったんだと分かってきましたね。太宰自身、書きながら自己分析をする中で理解したのかもしれませんね」。演技をふり返る中で、向井さんの口から何度となく出てきたのが「誰にも見られていないという意識で演じる」という言葉。向井さんにとって“演じる”とはどういうことなのか?「演じるとは何か?難しいですね…(苦笑)。役者をやるということはそこに尽きるんですが。あえて言うなら“リアリティをやる”ということでしょうか。時にぼそぼそと喋ったり、背中で語ったり。自分じゃない誰かを表現するには、その人になりきらなきゃいけない。その意味で、リアリティということを大切にしています」。その言葉通り、どの作品においても向井さんは役柄そのものになりきっており、登場人物の性格がそのまま向井さんに当てはまるように思えることも!では、実際の向井さんはどんな人物?「それは秘密です(笑)。僕の中では俳優の個性ってどうでもいい部分なんです。というのは作品において、アーティストは監督であって、僕自身はアーティストではなく、作品の中でどう立ち回れるかが重要なんですね。監督がいて、カメラさんがいてメイクさんがいて…という中で僕はそのうちの一人。だからこそ、僕自身は“個性”を持ち込みたくないという気持ちが強いです」。そう言われるとなおさら“素”の向井さんが気になるが…。一度社会に出てから役者の道を志すなど、そうした異色の経歴も含め周囲は想像をかき立てるが…。「先ほどの太宰の話と同じですよ。みんなが知っているその人が本当のその人とは限らない(笑)。“どう思われるか?”に合わせるつもりはありません。いまの時点で言えるのは、お芝居を中心に生きていきたいということ。周囲は変わっていくものかもしれませんが、僕自身は変わらず、自然体でやっていけたらと思います」。静かに笑みを浮かべながらも凛とした口調が印象的だった。© 日本文学シネマ製作委員会「黄金風景」優香インタビュー coming soon「魔術」塚本高史インタビュー coming soon「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「Bungo-日本文学シネマ-」<TBS>2月15日(月)25:44〜26:14「黄金風景」(太宰治)2月16日(火)25:09〜25:39「魔術」(芥川龍之介)2月17日(水)25:14〜25:44「檸檬」(梶井基次郎)2月22日(月)25:44〜26:14「冨美子の足」(谷崎潤一郎)2月23日(火)25:09〜25:39「高瀬舟」(森鴎外)2月24日(水)25:14〜25:44「グッド・バイ」(太宰治)<BS-TBS>2月20日(土)より毎週土曜放送/全6話・各話30分予定公式サイト:■関連作品:BECKベック 2010年秋、全国公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:向井理、成宮寛貴らが文豪に変身?ドラマ「Bungo」主題歌はいきものがかりに決定水嶋ヒロ&佐藤健がギターをかき鳴らし向井理は半裸金髪でベース!『BECK』最新映像三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!『BECK』水嶋ヒロ、佐藤健らによる音楽フェスのライヴシーン観客役を大募集!
2010年02月12日日本の文学史に輝く文豪による近代文学の傑作短編小説6本を、向井理を始めとする旬の実力派俳優を配して映像化する連続ドラマ「Bungo -日本文学シネマ-」の放送がTBSおよびBS-TBSで2月から始まる。このドラマの主題歌を、いきものがかりが担当することが決定し、あわせてボーカルの吉岡聖恵が本ドラマのナレーションを務めることも決まった。“文豪を演る!!”というコンセプトの下、太宰治の「黄金風景」(写真)、芥川龍之介の「魔術」、梶井基次郎の「檸檬」、谷崎潤一郎の「冨美子の足」、森鴎外の「高瀬舟」、そして再び太宰の「グッド・バイ」という6篇を1日1話ずつ放送。それぞれの主演には向井理と優香、塚本高史、佐藤隆太、加藤ローサ、成宮寛貴、そして山崎まさよしと水川あさみという旬な顔ぶれが並ぶ。長編小説に比べて私小説的な要素が色濃く、作家の素の部分が顕著にあらわれているとも言える短編小説の映像化とあって、「主人公≒作家」という視点でこの出演陣を眺めてみるのも面白そう。主題歌は、昨年末にリリースされたいきものがかりにとって4枚目のアルバム「ハジマリノウタ」に収録されている「真昼の月」。主題歌とあわせてナレーションも担当した吉岡さんは高校時代、放送部に所属していたということだが「メロディなしで言葉を伝えるナレーションというものはとても新鮮な体験だった」とふり返った。豪華キャストの演技に彩りを加えるナレーションと主題歌にも注目したい。連続ドラマ「Bungo -日本文学シネマ-」はTBSにて2月15日(月)深夜より、BS-TBSにて2月20日(土)より放送。「Bungo -日本文学シネマ-」公式サイト 日本文学シネマ製作委員会■関連作品:BECKベック 2010年秋、全国公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:水嶋ヒロ&佐藤健がギターをかき鳴らし向井理は半裸金髪でベース!『BECK』最新映像三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!『BECK』水嶋ヒロ、佐藤健らによる音楽フェスのライヴシーン観客役を大募集!
2010年01月20日新垣結衣と生田斗真が、一青窈の大ヒットナンバー「ハナミズキ」をモチーフに製作される映画作品『ハナミズキ』で共演することが分かった。「ハナミズキ」は2004年のリリース以来、多くの人に支持され、常にカラオケランキングのベスト10に入り続けている名曲。映画では、東京の大学への受験を控え、夢に向かってひたむきに走る紗枝(さえ)と稼業の漁業を継ぐために水産高校に通う康平の出会いと初恋、遠距離恋愛に別れ、新たな出会いや挫折といった巡り来る様々な運命が、10代後半から20代後半にかけての10年にわたって描かれる。彼らの運命を優しく見守るかのように映し出される、庭に埋められたハナミズキの木が印象的な役割を果たす。女子高生、そして外国で働くキャリアウーマンと10年に及ぶ紗枝という女性を演じ、女優としての新境地を切り開く新垣さん。大人のラブストーリーへの挑戦という点も楽しみだが、もしかしたらこれが最後の女子高生役になるかも?撮影は北海道や都内でのロケに加え、ニューヨークやカナダなど海外ロケも実施されるという。新垣さんは「本作のテーマである人を想うこと、想われることの気持ちの強さ、大きさ、温かさを素直に感じてもらえるよう頑張りたいです。生田さんはすごく誠実で心が広く常にオープンでいてくれる方です。2人のラブストーリーを主に描いている作品なので、お互いにコミュニケーションをとることをとても大切にしています。学生時代から10年間、相手を想い続ける純愛を演じることは初めての経験です。心境の変化、実際の年齢による見え方など“時間の流れ”を実際にこの映画をご覧になるみなさんに見せていければと思います。実は海外で仕事をする女性の設定なので英語も勉強しているんですよ!北海道は寒いですが、景色が良くて流れ星も虹も見たし、夕日も素敵です。1か月以上、こんなに長い間の地方での撮影は初めてですが、楽しく過ごしています」と意気込みと撮影の様子について語っている。生田さんからは「『ハナミズキ』の歌詞は、人によってそれぞれの受け取り方があり、この映画の答えもこの歌詞のくみ取り方の一つになっていると思います。今回、僕は相手を想う気持ちや10年間続く“我慢”を常に大切にして演じています。いままで純粋なラブストーリーを経験したことがなかったので、色んなことが初めてで、刺激的な毎日をすごく楽しんでいます。新垣さんの印象は、すごく感受性の豊かな方だと思います。この作品を見て、恋っていいなとか、人をこんなに想えることって素敵だなとか、そんな風に思ってもらえるような映画にしたいです。完成を楽しみにしていてください」と頼もしいコメントが。一青さんも「二人の想いはきれいに咲くのでしょうか。楽しみです」と映画に期待を寄せている。2人のほかにも、紗枝が東京で出逢う大学の先輩・運命の人となる北見純一役に人気急上昇中の向井理、紗枝の母・良子役に薬師丸ひろ子、さらに若くしてなくなった父親役をARATAが演じるほか、蓮佛美沙子、木村祐一、松重豊など豪華キャストが顔を揃える。「返礼」を花言葉に持つハナミズキ。いま、最も輝いている2人が10年の歳月を生きる姿、思い続けた気持ちを通じて、心の中にある普遍的で温かい部分=“無償の愛”を体現する。『ハナミズキ』は2010年夏、全国東宝系にて公開。■関連作品:ハナミズキ 2010年夏、全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会
2009年11月08日20代ともなれば、フェロモンの一つや二つ(?)くらい身に付けておきたいもの。とは言え、それは「身につけるぞ!」と思って身に付くようなものでもないような。それならばまずはお手本探しから……ということで、20代ビジネスウーマンに「フェロモンを感じる芸能人」を選んでもらいました。右も左も美しい芸能界の中から見事選ばれた、ため息が出るほどセクシーな面々とは?>>男性編も見るQ、フェロモン(色気)を感じる有名人は誰ですか?1位杉本彩25.3%2位藤原紀香 7.7%3位福山雅治5.0%4位水嶋ヒロ4.5%5位向井理2.1%■杉本彩のココにフェロモンを感じる!・「仕草や表情などとにかくすべて」(24歳/機械/総務)・「すべて!長い髪もスタイルも。特に目が。女の私でもドキドキしそう!」(24歳/精密機器/販売)・「エロスな発言や、その美貌です。料理がとても上手で、そういう点でも異性を惹きつけると思います」(26歳/通信/マーケティング)・「全身から!すべてにおいて自分をどう見せると一番美しいか分かっていそう」(26歳/メーカー/プログラマー)・「身体的な作りはもちろんだが、性に関する知識と理解が深いところ、色気を感じずに入られない。最高」(22歳/その他/その他)・「立ち振る舞いや風貌はもちろん、何も隠さない強さに色気を感じる」(25歳/金属/システム)■藤原紀香のココにフェロモンを感じる!・「全身からフェロモンを感じる!!『ルパン三世』の峰不二子っぽい」(26歳/精密機器/秘書・アシスタント)・「超理想体型で健康的で自然体なところ」(28歳/小売/秘書・アシスタント)・「視線やあごのラインが色っぽい」(24歳/旅行/秘書・アシスタント)・「スタイル抜群だし、年を重ねてから、大人の色気が増した」(27歳/小売/販売)■福山雅治のココにフェロモンを感じる!・「歌も演技も魅力的」(25歳/金融/サービス)・「もう40歳とは見えないが、年齢を重ねたからこそ、あの色気が出せるかもしれない」(24歳/ソフトウェア/プログラマー)・「全体的にフェロモンを醸し出してる。特に声」(27歳/金融/営業)■水嶋ヒロのココにフェロモンを感じる!・「潤んだ目」(27歳/通信/事業開発)・「鋭い眼差しが素敵(笑)」(24歳/金融/金融系専門職)■向井理のココにフェロモンを感じる!・「スタイルがいい。薄めの顔だけど、肩幅とか以外にあるし。メガネが似合う」(28歳/教育関連/総務)・「『anan』に掲載されていたヌードで、童顔なのに全身から男を感じられて、ますます好きになりました」(25歳/金融/金融系専門職)■その他、この芸能人のココにフェロモンを感じる!・叶姉妹「露出している素肌」(23歳/医薬品/品質管理)・黒木瞳「年齢を感じさせないところ。また、露出をしていないのに視線だけで色気を感じる」(25歳/学校/総務)・木村拓哉「若い頃もセクシーだったけど、年齢を重ねて最近特にフェロモンを感じます。どんなところというか全体的に」(25歳/金融/金融系専門職)完全版(画像などあり)を見る
2009年10月13日せっかく海へ行くなら「素敵な男性と一緒がいい」と言う女性も多いハズ。それが憧れの男性タレントなら……と妄想はふくらむばかり。しかし男性タレントと言ってもタイプはさまざま。「アクティブ派」と「ロマンティック派」と「まったり派」、20代のビジネスガールはどちらがお好みなのでしょうか?20代女性708名に調査してみました!1位坂口憲二8.3%2位玉木宏5.6%3位木村拓哉5.1%4位瑛太4.5%5位福山雅治4.2%・アクティブ派坂口憲二:サーフィンが上手く、海男という感じがするから(23歳/金融/金融系専門職)坂口憲二:ハワイに住んでいたことがあると聞いたことがあるので、いろいろ知ってそう(30歳/ソフトウェア/総務)木村拓哉:サーフィンを手取り足取り教えてもらいたい(27歳/官公庁/専門職)木村拓哉:海の楽しみ方を知ってそう(24歳/医療/総務)伊藤英明:一緒にスキューバダイビングをしたい(22歳/福祉/その他)佐藤隆太:一日中、笑って泳いで疲れるまではしゃぎたい(24歳/IT/クリエイティブ)妻夫木聡:映画『ウォーターボーイズ』のシンクロ技を見せてもらいたい(25歳/商社/秘書・アシスタント)・ロマンティック派玉木宏:きれいな顔を眺めて現実を忘れたい(25歳/金融/金融系専門職)水嶋ヒロ:英語の出来る彼に、外国のビーチをガイドしてもらいたい(26歳/小売/販売岡田准一:浜辺と夕日が似合うから(25歳/電気/クリエイティブ)玉山鉄二:手をつないで浜辺を散歩したい(30歳/医療/研究開発)・まったりしたい派瑛太:ビーチでまったりしたい(23歳/官公庁/総務)福山雅治:沈む夕日をバックにギターで歌を歌って欲しい!あの低くて甘い声で、自分だけのために歌われたらとろけちゃいます(26歳/商社/総務)向井理:さわやかだから、ビーチでまったりしているだけで幸せになれそう(30歳/官公庁/サービス)・その他バダ・ハリ:いい体の外国人を連れて一緒にビーチを歩きたい(22歳/金融/販売)さかなくん:魚のマニアックな話を聞きたい(26歳/マスコミ/クリエイティブ)はるな愛:経験豊富で、いろんなことを知っていそうで、退屈しなさそう(25歳/不動産/総務)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月15日水嶋ヒロ、佐藤健に桐谷健太、中村蒼、向井理という若い層に絶大な人気を誇る若手俳優が共演、しかも劇中、この5人がバンドを組むということで大きな注目を集める映画『BECK』。2010年の公開に向け、この7月から撮影が始まっているが、本作の中でも最大規模のロケシーンである音楽フェスのライヴシーンの観客役となるスペシャルサポーターの募集がこのほど開始された。撮影は新潟県湯沢町にて、日程は2回に分けて行われ、第1クルーは7月28日(火)〜29日(水)、第2クルーは7月29日(水)〜30日(木)で両クルーとも午後から翌朝の明け方に撮影が行われる予定。現地へは、新宿、池袋、上野、さいたま、横浜、新潟、長岡、前橋、高崎から出発するサポーター専用のバスで移動が行われる。交通費は自己負担となるが、当日は水嶋さん、佐藤さん、桐谷さん、中村さん、向井さんによる「BECK」のライヴシーンの撮影が行われ、参加者にはオリジナルのTシャツがプレゼントされるほか、本作のDVD化の際に、名前がクレジットに掲載される。ハロルド作石の原作による人気漫画を映画化した本作。アメリカ帰りのギタリスト・竜介(水嶋さん)とバンド未経験ながら天性の声を持つコユキ(佐藤さん)が仲間を募って結成したバンド「BECK」の成長が描かれるが、ライヴシーンは言うまでもなく、映画の中でも重要な意味を持つ、見どころのひとつ。夏の音楽フェスが盛り上がりを見せるこの季節、劇場で映画を観る前に一足早く、生で「BECK」を体感してみては?応募登録は公式サイト募集ページにて。『BECK』は2010年秋、全国にて公開。『BECK』スペシャルサポーター募集概要場所:新潟県湯沢町日程:<第1クルー>7月28日(火)〜29日(水)<第2クルー>7月29日(水)〜30日(木)時間:午後過ぎ〜翌朝5時ごろを予定内容:音楽フェスにおける観客役人数:<第1クルー>500名(予定)<第2クルー>2,000名(予定)※交通費などは自己負担となります。両日参加の場合、個別にご登録ください。詳細は映画公式サイト内の登録ページにて。『BECK』スペシャルサポーター募集ページ■関連作品:BECKベック 2010年秋、全国公開
2009年07月10日