これまでさまざまな顔合わせで舞台にも積極的に取り組んできた竹中直人が、脚本家で演出家でもある倉持裕に惚れこみ、タッグを組んだのが“直人と倉持の会”だ。その第2弾である『磁場』は、竹中のほか渡部豪太、大空祐飛、長谷川朝晴、黒田大輔、玉置孝匡、菅原永二、田口トモロヲという、意外にも竹中と初共演だったり、倉持と初顔合わせだったりするメンバーが多数の新鮮味あるキャストが揃った。今回は映画や演劇の業界の裏側を描いたバックステージもので、登場人物たちのパワーバランス、ヒリヒリする感情の揺らぎを楽しめる心理サスペンス劇となる。その初日を約10日後に控え、着々と準備が進む稽古場を訪れてみた。直人と倉持の会 VOL.2『磁場』 チケット情報舞台となるのは都内にある高級ホテルの33階にあるスイートルームで、物語はこの部屋の中、ワンシチュエーションで進行していく。“マコト・ヒライ”という芸術家に関する映画のシナリオを執筆するためにここに“缶詰”になっている若手脚本家・柳井。彼が監督・黒須、プロデューサー・飯室と打ち合わせをしているところに、映画の出資者・加賀谷がやってくるところから物語は始まる。その芸術家に心酔しているためスポンサーになったという加賀谷を、竹中は高めのテンション、圧倒的な存在感で熱演、怪演。渡部はナイーブそうな青年・柳井を、長谷川は調子のいいプロデューサーを軽妙に、田口はこだわりが深そうなクセもの風の監督をそれぞれ演じ、そこに相手によって急に横柄な態度になる秘書・赤沢役の菅原、少々トボけた味のあるホテルの客室係・時田役の玉置も加わり、スリリングに変化していく人間関係の中にも笑いの要素がしっかりと足されていく。さらにクライマックスシーン直前の稽古では柳井と、彼のアシスタントとして呼ばれた劇団員・姫野、加賀谷が映画に出演させようと目論む女優・椿とのやりとりが印象的だった。今回、紅一点の大空が演じる椿は常にミステリアスな雰囲気が漂っているキャラクターで、女優が女優を演じるという妙もある。また、柳井と姫野との会話のニュアンスがこの時点ではまだ渡部と黒田も手探り中の様子で、2~3分のセリフの応酬が「もう一回」「はい、ではもう一回」という倉持の声に合わせて何度も繰り返されていた。この微妙な感情をどう表現するかについては、その場面には出ていない竹中が一緒になって柳井のセリフを発してみたりしながら熱心にアドバイスする姿も。淡々と静かに場面を重ねていきながら、笑い声も頻繁に巻き起こる活気ある稽古場だった。倉持ならではのイキイキとしたセリフが味わえる上質の会話劇でもあり、その物語の行方には観る側の心理がかなり揺さぶられそうだ。東京公演は下北沢・本多劇場にて2016年12月11日(日)から25日(日)まで。その後、大阪、島根、愛知、神奈川でも公演あり。取材・文/田中里津子
2016年12月07日公開初日を迎えた映画『ミュージアム』の舞台あいさつが12日、東京・新宿ピカデリーで行われ、小栗旬、尾野真千子、妻夫木聡、野村周平、大友啓史監督が出席した。公開初日となったこの日の初日舞台あいさつに、主演の小栗旬をはじめとするキャスト陣と大友監督が登壇。小栗が「何事もなく初日を迎えられて本当に良かったです。今までやってきた中でも、チャレンジさせてもらったキャラクターだと思うので、皆さんに楽しんでもらいたいですね」とアピール。ロケが行われた新潟での撮影を「大変でしたね。去年の11~12月の撮影でずっと雨が降っていたので寒かったんですが、妻夫木さんが連れてってくれたお寿司屋さんが美味しかったです」とカエル男役の妻夫木に感謝の言葉。その小栗扮するカエル男を追う沢村刑事の妻を演じた尾野は「短い時間でしたが、色々と内容が濃かった撮影でした。誘拐されてクリアボックスに入れられた刑が印象に残っていますね。そのシーンの2日前にトレーニングをして体中がガチガチと筋肉痛になっている中でクリアボックスに入って出ての繰り返し。大友監督はドSでしたよ。何回も何回も繰り返して何かの刑にしたいぐらいでした」と振り返った。舞台あいさつの後半には、本作の内容にちなみ「お客様へ私刑執行」と題して選ばれた観客にプレゼントを贈る抽選会を実施。「キャストと握手ができる刑」に選ばれた一般女性に「誰のファンなんですか?」と投げ掛けると、その女性は「小栗…、野村周平さん!」と回答して野村との握手を選択。その女性ファンに小栗は「何で気を遣って俺の名前を出そうとしたのかな。逆に傷ついたよ」としょんぼりしていた。原作は、2013年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されるやいなや、想像を絶する過激な描写で大きな話題を集めた巴亮介の同名漫画。そんな原作を数々の話題作を提供している大友啓史監督が映画化し、カエル男に追い詰められていく刑事たちの姿を描く。
2016年11月12日モデルで女優の大友花恋が、日本テレビ系で放送される『第95回全国高校サッカー選手権大会』(12月30日開幕)の12代目応援マネージャーに就任。このほど、東京・汐留の同局本社で取材に応じ、「今まで練習してきた成果を120%出しきれるように、一生懸命応援します!」と意気込みを語った。大友は、1999年生まれの17歳。高校サッカーの応援マネージャーは、堀北真希(初代)、新垣結衣(2代目)、広瀬すず(10代目)など、そうそうたる面々が務めてきており、若手女優の登竜門的な位置づけだ。就任を聞いて「すごく、すごくすごくびっくりしました!」と驚いたそうだが、「歴代のマネージャーの皆さんが本当にすごい方々だったので、私にできるかなって不安もあります」と心境を吐露。それでも、「一生懸命サッカーについて調べて知識を得たり、実際にプレーされている選手の皆さんとたくさんとお話させていただいたりしながら、先輩たちのように、このマネージャーというお仕事を務めたいと思います」と抱負を語った。憧れの女優は、事務所の先輩でもある志田未来だそうで、「志田さんが出演されている作品を拝見したときに、その演技に圧倒されて、こんな演技ができる女優さんになりたいと、心から思いました」と目標を明かした。サッカーは弟がやっていて、一緒に練習することもあるほど親しみがあるスポーツだそう。自身は2歳から11歳まで水泳を習い、母親から受けた応援の力を実感しただけに、今回の選手たちにも「たくさん練習してきたと思うので、緊張しないで楽しんでプレーしてくださいって伝えたいです」と思いを述べた。今回の高校サッカー選手権は、12月30日に開幕し、来年1月9日に埼玉スタジアム2002で決勝戦。主題歌は家入レオの「それぞれの明日へ」で、応援リーダーを日本代表の岡崎慎司選手が務める。
2016年11月10日俳優の竹中直人が、フジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)に、7日放送の第4話からレギュラー出演することが5日、明らかになった。同作は、旧約聖書に登場する神話を現代の東京に置き換え、主演のHey! Say! JUMP・山田涼介演じる優と、桐谷健太演じる兄・隆一を中心に「兄弟の確執」「愛への渇望」「父に認められたい」というテーマで繰り広げられるストーリー。竹中は、優と隆一の叔母(南果歩)の婚約者・黒沢幸助役で登場。黒沢は、アジアを中心に活動する個人投資家で、見るからに詐欺師のような怪しい風貌のキャラクターだ。今作で、竹中は7作目の月9レギュラー出演。「こんなボクをそんなに呼んでくださってるなんて! 今後ともよろしく頼むぜ、月9! 愛してるぜ! 月9!」と喜びながら、初共演となる山田については「真面目で柔らかそうな好青年に見えるけど…、きっとこいつはアナーキーな精神を持ち合わせているに違いない!と思ったぜ」と印象を語る。その山田は、竹中について「テレビで見ていたイメージは、"明るくておちゃらけた人"という感じ」だったそうだが、「"カッコよくてどこかうさんくさい竹中さん"が見られる」と印象が変化。「第4話から竹中さんとタッグを組み、物語の大事なシーンを紡ぎ上げていきますので、僕と竹中さんのやり取りにも注目してもらえれば」と見どころを語っている。
2016年11月05日小栗旬主演で贈る『ミュージアム』が、10月14日(金)「釜山国際映画祭」の“Midnight Passion部門”にて上映。舞台挨拶には、大友啓史監督とカエル男が登壇し会場を沸かせた。雨の日だけに発生する連続猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自らをアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、驚愕の次のターゲットに気づく。カエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく沢村。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?その本当の目的とは?そして、沢村が絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは――!?あなたは最悪のラストを期待する。いま最も勢いのある俳優・小栗さんと、『るろうに剣心』シリーズの大友監督の史上最強タッグが仕掛ける本作。先日、“カエル男”のキャストの正体が妻夫木聡だと明らかにされ、またさらに話題となっている。今月9日には、ワールドプレミアが行われた「シッチェス・カタロニア国際映画祭」に続き、今回は15日まで韓国の釜山で行われていた、アジア最大の映画祭「釜山国際映画祭」で本作が上映された。上映前に行われた舞台挨拶では、大きな歓声と拍手の中、大友監督が登場。また、監督の紹介でカエル男が登場すると、再び大きな歓声が巻き起こっていた。そして上映開始時刻となると、釜山シネマセンターの800人収容の会場は、続々駆けつけたお客さんで満員御礼!映画の上映が開始されると、冒頭の殺人現場のシーンから会場がザワザワ…。映画がクライマックスに近づくにつれ、会場中に緊張の糸が張り詰められる感覚が伝わってくるようだった。本編上映後、「ONE OK ROCK」の主題歌と共にエンドロールが流れるが、誰一人として席を立つ人はおらず、上映終了後に作品と監督に対し大きな拍手が起きていた。その後、大友監督にサインと写真を求める韓国のファン、そして日本からわざわざ本作を観に来たファン約100人に対し、サインや写真のサービス。カエル男はシッチェス・カタロニア国際映画祭に続き、ここでも大人気!カエル男にはセルフィを求める観客が後を絶たず、釜山でも大盛況で幕を閉じた。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月20日モデルで女優の大友花恋が9日、東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYAで写真集『Karen』(発売中 3,000円税込 東京ニュース通信社刊)の発売記念イベントを行った。ファッション誌『Seventeen』の専属モデルや女優としても活躍している大友花恋の記念すべき1st写真集は、海外ロケとなるグァムで撮影。10代の弾ける笑顔から初めて披露した水着姿などを収録しており、大友の魅力が詰まった1冊となっている。大友は「オールグァムのロケでしたが、昔家族で来たことがあって久しぶりのグァムでした。街がすごく綺麗になっていたし海もキレイだったのでテンションが上がってずっと歌ったり踊ったりして撮影していました」と笑顔。お気に入りの写真について「ソファに座ってゴロゴロしている写真です。お仕事とは違う顔をしていてこの写真集の中では1番私に近いと思います。お母さんから『イイね!』って言われました」と紹介し、「今回は初めての水着にも挑戦しました。男の子にも女の子にもワクワクしてもらえる写真集になっていると思いますので、たくさんの方に見てほしいです」とアピールした。この日は偶然にも17歳の誕生日を迎えた大友。関係者からサプライズとしてバースデーケーキをプレゼントされて大喜びだったが、「楽しいことがあるとすごくすごくテンションが上がってしまって周りの人がうるさいと思うぐらい心配になるんです。そういうところを直していきたいですね(笑)」としつつ、「今年は女優さんとしてもモデルさんとしてもステップアップできればと思います。大好きな女優さんは志田未来さんで、演技の幅とか表情の豊かなところは尊敬しています。『Seventeen』の先輩でもある榮倉奈々さんにも憧れていて、あんなにキラキラしたモデルさんになりたいですね」と意欲を見せていた。
2016年10月09日竹中直人と作・演出家の倉持裕による演劇ユニット「直人と倉持の会」が、3年ぶりに第2弾を上演する。第1弾では女優たちに囲まれて悩める男を演じた竹中だが、今回は、実力も個性も兼ね備えた男優たちと対峙。そこに紅一点で元宝塚トップスターの大空祐飛が登場する。タイトルは『磁場』。このユニークな顔合わせでふたりはどんな芝居を企むのか。【チケット情報はこちら】そもそもこのユニットは、竹中が倉持作品に惚れ込んだことから始まった。「倉持さんの作る世界には独特なムードがあって、観客としても演じる側としても、そのなかにいてとても興奮するんです」と竹中。竹中からアプローチを受けた倉持も、「竹中さん発信で始まったものなのでインディペンデントな感じがあって、ご一緒できるのは本当に楽しい」と率直に話す。普段から、一緒に映画を観に行ったり食事をしたりしながら、さまざまな話をしているそうだ。そして、そのなかからふたりでやりたいことを見つけていく。第2弾もそんなふうにスタートした。今回の発想の元となったのは、竹中が好きな映画『フォックスキャッチャー』。竹中に勧められて映画を観た倉持は、「そこに描かれている男の関係が面白くて、自分でも書いてみたいと思った」のだそうだ。そうして出来上がったのが、竹中演じる映画の出資者と若手脚本家を軸にした物語。過大な“期待”を寄せる男と、過剰な“期待”に押しつぶされそうになっていく男が、缶詰になっているホテルの一室で繰り広げる心理サスペンスである。「これまで竹中さんには書いたことのない、悪意を持った役を書きました。相手のために期待するのではなく、期待している自分が大事な男。片や作家も、作品ではなく相手を喜ばせることに夢中になっていく。そこには狂気が感じられると思うんですよね」と倉持。キャストは、若手脚本家に渡部豪太が扮するほか、映画関係者などに長谷川朝晴、菅原永二、田口トモロヲらが顔を揃え、女優役に大空祐飛が抜擢された。「これだけの個性的な人たちがどんなふうに稽古を重ね、変化していくのか。僕はそれがいちばん楽しみなんです」と竹中が言えば、倉持も、「なかなか珍しい組み合わせのキャスティングだと思うので、ほかでは観られない空気が出るんじゃないかと楽しみにしています」と期待する。「稽古を重ねていくなかで何かを感じていく。僕はそういう重なっていく時間が好きなんです」と竹中は言う。ましてや今回は緻密な心理劇である。まさしく重ねた時間だけ、それは面白くなっていくことだろう。公演は12月11日(日)から12月25日(日)まで本多劇場にて。その後大阪、島根、愛知、神奈川を巡演。なお、チケットぴあではインターネット抽選先行プレリザーブを東京公演は9月19日(月・祝)午後11時59分まで、愛知公演は9月28日(水)午前11時まで受付中。取材・文:大内弓子
2016年09月14日生田斗真が主演を務める大友啓史監督の新作『秘密 THE TOP SECRET』の3夜連続舞台あいさつの第3夜が21日に行われ、大友監督とキャストの織田梨沙が登場した。その他の画像映画は、死んだ人間の脳から“過去の記憶”を映像化できるスキャナーを使って事件を解明する捜査チーム、通称=第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件に隠された真実と真犯人に迫っていく様を描くもので、織田は事件のカギを握る女性、絹子を演じている。織田は本作が女優デビュー作だが、大友監督は「実は、オーディションの時も、そうそうたる女優陣が来てくれたんですが、絹子を演じてもらうという時に、ある種の匿名性だったり、僕らがわからない存在でいてほしいというのがあったんです。そんな中、彼女の鮮度もそうですが、絹子という役を覚悟をもってトライしてくれたんです。その覚悟がオーディションでも伝わってきた」とコメント。一方、織田は「どのシーンも自分なりに努力しましたが、やっぱり演技って難しいなと思いました」と語るも「絹子は芯があってみんなを騙して、誘惑しなくちゃいけない。取調室で、大森さん演じる眞鍋に問い詰められても動揺しないようにと頑張りました。あのシーンは、オーディションの時からやっていたので、記憶に残ってます」と振り返った。また、「この映画はミステリーとうたってはいますが、普通の謎解き映画とは少し違うところがあると思う」という大友監督は「映画の楽しみ方として、観る方の個人的な経験のバックグラウンドの中で、補填しながら見る自由ってあると思っているんです。この作品が、まさに脳内をテーマにした作品である以上、無責任と言われようと“説明をしすぎない”という部分にこだわったところがあります。その辺を上手に楽しんでもらえると嬉しいです」と語った。『秘密 THE TOP SECRET』公開中
2016年08月22日映画『るろうに剣心』シリーズをはじめ、数多くのヒット作を手掛けてきた大友啓史監督。俳優・生田斗真主演の映画『秘密 THE TOP SECRET』(公開中)では細部にまでこだわった映像で観客を魅了する一方、あまりにハードな現場だったことから、出演者の間では"大友式ダイエット"ともささやかれていたという。大友組の"秘密"、そして俳優たちが「参加して良かった」と口をそろえる理由とは? 同作の主要キャストがコメントを寄せた。脳内捜査チーム「第九」室長の薪剛を演じた生田は、本作で初めて大友作品へ参加。さまざまな感情を内に秘めた難しい役どころを演じ、完成報告会見では、撮影中は精神的につらかったとしながらも「大友監督との仕事は刺激的でもあり、撮影中は1秒も飽きることのない日々でした」と喜びを述べている。加えて、大友監督に才能を見いだされ、本作で銀幕デビューした20歳の織田梨沙は、演出について「驚くことしかなくて、ずっと興奮しながらいっぱい観察をしていました」と報告。「あんな素晴らしい環境で演じる事ができて幸せでした」と感激する。本作のテーマでもある"脳内映像"の撮影では、当人の主観や感情が入ってくるものであるため、「レンズの画角を人間の視界にいかに近づけるか」というリアリティを求め、試行錯誤をしながら俳優自身が身に着ける"主観カメラ"を開発。大友監督は、この撮影方法を「俳優が演技しながら、彼らの目線となるカメラを装着して撮影をすると、不思議なことに心情的な震えなど、カメラマンが撮る以上に感情的なものが表れるんです」と自信を見せていた。心情を表す演技のみならず、「映したいものをきちんと映すために首の角度を決める」といった極度の集中力を要するこの撮影には、俳優陣も汗びっしょりになるほど。岡田将生も「無我夢中で撮影しました」と振り返っている。また、撮影前には俳優と何度も話し合いを重ねる大友監督だが、今回はさらに「脳の仕組み」「MRIスキャナー」など、現場では"秘密通信"と呼ばれた科学的な資料を渡し、脳に関する講義も敢行。生田は、そうした入念な準備の中で「そうした中でスタッフ、俳優同士も心をひとつにして熱を帯びていく過程を実感できた」と述懐する。これを経た撮影は、シーンの最初から最後までカットを割らずに長回しで撮影を行うため、俳優がどこへ動いても良いようなセットとなった。松坂桃李は「撮影後の体力はスッカラカン。サブタンクのエネルギーまで使い果たした印象」とコメント。「この作品と戦ったという意味で、斗真さんとは撮影を通して戦友になれたような気分」とまで語っている。(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
2016年08月10日大友啓史監督が7月17日(日)、東京・銀座の アップルストアで行われたトークイベント「Meet the Filmmaker」に出席し、来月公開の新作『秘密 THE TOP SECRET』の舞台裏を明かした。清水玲子によるミステリーコミックを原作に、被害者の脳に残った記憶をスキャンする「脳内捜査」を専門とする警察庁の特別機関「第九」の捜査官たちが、精神崩壊の危険にさらされながら、迷宮入り事件の真相を暴き出す。主人公の第九室長・薪剛を演じるのは俳優の生田斗真。原作での薪は「女性と見誤るほどの美青年」という設定になっており、大友監督は「そんな俳優、いませんよね。ハードルは高かった」とふり返る。身長170センチを優に超える生田さんを「小さく見せる」工夫を施したと明かし、「190センチ近い大倉くん(大倉孝二)に、さらに上げ底の靴を履いてもらったり」と“秘策”を語った。生田さんの起用については、「警視庁という大きな組織で生き抜いてきた人間のタフさ、武骨さをリアルに落とし込んでくれる」と語り、「三池さん(三池崇史監督)とか、いろんな監督にもまれていますし」と生田さんのキャリアを役柄に重ね合わせた部分もあるようだ。本作をはじめ、大ヒットを記録した『るろうに剣心』シリーズ、今後公開を控える『ミュージアム』『3月のライオン』などコミック原作の映画を多く手がけている大友監督。「原作のコアな部分は踏まえて大切にしているが、原作ファンだけを相手にしているわけではない。生身の俳優さんが僕らの武器であり、(人間だからこそ)コントロールできない面が出てくるので、開き直っている」と思いを語った。『秘密 THE TOP SECRET』には猟奇的なシーンもあり、「最初に脚本を映倫に見せたら、『これは無理ですよ』と言われた」のだとか。「もちろん、怖がらせるのは目的ではない。脳をのぞく、のぞかれる恐怖を描き、『あなたなら、どうしますか?』と提示したかった」と話していた。『秘密THE TOP SECRET』は8月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月18日俳優の藤木直人が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『叡古(えいこ)教授の事件簿』が、きょう21日(21:00~23:06)に放送される。門井慶喜氏の原作『東京帝大叡古教授』の時代設定を新たにしてのドラマ化する今作は、藤木演じる"知の巨人"の異名を取る文系の天才で、スマートフォンやパソコンが一切使えないアナログな変人教授・宇野辺叡古(うのべ・えいこ)が主人公。ココリコ・田中直樹演じる警視庁捜査一課のダメ刑事・南波陽人とともに、連続殺人事件に挑んでいく。南波は、捜査一課長・五十嵐修(武田鉄矢)の指示で、母校の帝都大学法学部教授に監修を頼んでいた本が制作中止になったことについて謝罪へ。不本意ながらも大学へ向かった南波は、そこで医学部教授の遺体が発見される事件に遭遇する。不可解な痕跡を残す現場に、南波が会いたかった教授・叡古が「この事件には物語がありそうだ」との言葉とともに登場。その"物語"を読み解こうと立ち上がった叡古は、娘のさくら子(清水富美加)や、助手の阿蘇藤太(白洲迅)と暗号の解明に着手する。一方、南波ら捜査一課は、容疑者として副学長・戸村麻美(浅野ゆう子)ら、被害者と次期学長の座を争っていた大学関係者たちにも目を付けるが、捜査は難航していく。
2016年05月21日俳優の藤木直人が、18日(19:00~20:54)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(レギュラーは毎週水曜19:00~19:56)の2時間スペシャルに出演し、ファッション雑誌「メンズノンノ」のモデルに選ばれた同級生の存在を明かす。この番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもの。藤木は、高校生の時に「メンズノンノ」のモデルに応募しようとしたが、双子の兄に止められ、諦めた過去があるという。一方で同級生に、同誌のモデルに選ばれたイケメンがいたが、藤木は、文化祭の「ミスター佐倉高校コンテスト」で、その同級生に勝って1位となり、自信をつけてあらためて「メンズノンノ」に応募。最終選考で落ちたものの、これをきっかけに芸能界入りを果たすことになった。番組では、ある意味、藤木の芸能界入りのきっかけを作ったとも言える、この同級生の今を調査。さらに、同じ高校時代、藤木について「横顔はイケてるけど正面がね…」と言っていた、聖子ちゃんカットのかわいい女子同級生についても取材し、彼女が当時の藤木をどう思っていたのか、真相が明らかになる。収録を終えた藤木は「僕自身の高校時代の思い出は、当然僕の主観になっているわけです。ところが、今回は同級生から見た僕というものも知ることができて、僕自身がびっくりしました」と、VTRを見た感想を吐露。自身にとっての懐かしい人の近況が知れて、「すべてが解決しているので、皆さんには見てもらわなくてもいいです(笑)」と大いに満足したようだ。この日の放送では他にも、なぜか「デーモン」と呼ばれていた、俳優・千葉雄大の高校時代の同級生が登場。VTRを通しての再会に、千葉が涙を浮かべる。さらに、俳優・哀川翔の落第の危機を救ったクラスの副委員長、フリーアナウンサー・川田裕美の高校ミスコンでグランプリに選ばれた同級生、長野五輪銅メダリストの岡崎朋美よりもスケートが速かったという同級生も登場する。
2016年05月17日生田斗真が主演を務める大友啓史監督の新作『秘密 THE TOP SECRET』の追加キャストが発表になり、吉川晃司が28人殺しの凶悪犯、貝沼清孝を演じることが明らかになった。その他の情報映画は、被害者の脳の記憶を映像化する“MRIスキャナー”を駆使して脳内捜査を行う警察庁の特別機関“第九”が、迷宮入り事件を解決していくミステリー。『るろうに剣心』で鵜堂刃衛役を演じた吉川を起用した理由について大友監督は、「唯一無二の存在。それが吉川晃司を語る、それこそ唯一無二の表現であるように思います」といい、「原作の貝沼像以上に、作品の通奏低音を作り出す。この映画の世界観を決定付けるそんな存在を求めて、『るろうに剣心』でもご一緒した吉川さんに辿りつきました」とコメント。貝沼という人物は、第九が最大の闇として封印しているある事件と関連性があり、さらに生田演じる薪とは因縁もあるという。大友監督は「人の魂を鷲掴みにし、揺さぶり、その人の人生を大きく変えてしまう貝沼という男を吉川晃司がどのように演じたのか。この映画の、間違いなく大きな見所の一つです」と話す。このほど公開になった場面写真では、貝沼の表情をうかがい知ることはできないが、なにやら不穏な雰囲気を漂わせており、吉川が重要な役どころをどのように演じるのか、期待が高まるカットになっている。『秘密 THE TOP SECRET』8月6日(土) 全国ロードショー
2016年04月20日演出家・蜷川幸雄がシェイクスピア戯曲37作品の上演を目指す“彩の国シェイクスピア・シリーズ”。その第32弾『尺には尺を』で、藤木直人が初のシェイクスピア舞台に挑むこととなった。昨年、蜷川の演出舞台『海辺のカフカ』に出演し、ロンドンやニューヨークほかを巡るワールドツアーを経験。長いツアーが終わる直前に、本作への出演が決まったという。「尺には尺を」チケット情報「ようやく『海辺~』が終わる……と思っていた時だったので、ツアー最終のソウル公演の千秋楽は「でも、まだ終わらないんだな…。半年後にはもうシェイクスピアの舞台に立っているの!?」という気持ちでした(笑)。お客様の前で演じるのは当然エネルギーがいるし、緊張感もありますけど、何よりも蜷川さんの前で演じるほうが緊張するんですよ(笑)。だから、またあの稽古場の緊張感を味わうのか…って思いましたね」喜劇であると同時に、衝撃的な展開から問題劇とも呼ばれる本作。藤木が演じるのは、侯爵(辻萬長)の代理でウィーンの統治を任された青年アンジェロだ。とくに性道徳について厳しく市井を取り締まるなか、アンジェロは不貞の罪を犯した貴族クローディオに死刑を宣告する。しかしクローディオの妹イザベラ(多部未華子)に恋をしてしまい……。「内容が気になってしまって」という藤木は、上演台本を渡される前に、戯曲を購入して読んでみたそうだ。「400年前の本であって、文化も大きく違い、独特な言い回し…。やっぱり難解というイメージがありました。しかも、その後に上がってきた上演台本が、内容は同じでも表現がことごとく違っていたんですよ(笑)。そこが翻訳劇の難しいところだなと。英語の台詞という正解があるのに、異文化である日本語に置き換えて上演するということ。でも、その挑戦を蜷川さんはずっと続けてきて、いろんな意見を言われながら闘ってきて、世界に認められた。『海辺~』のワールドツアーでは行く先々で熱狂的に迎え入れてもらったんですが、それは蜷川さんのやってきたことの証なんだなと感じましたね」前作と違い、今回は主演として稽古場の中心に立ち、蜷川の指揮を真っ向から受けとめる。「蜷川さんがどのような切り口で演出されるのか、その楽しみはあります。まあ、自分が出ない立場だったらその楽しみだけで済んだんですが(笑)。打たれ弱いんですよね」と苦笑いしつつ、覚悟は決めている。「蜷川さんが『この役を藤木がやってもいい』と言ってくださったのだから、応えるしかない。ハードルは限りなく高いし、逃げ出したくなるようなことが待っているでしょうけど、通過すべき時間なのかなと思います。あまり台詞を“独特で難解”と意識し過ぎず、自分の言葉として発せられるように頑張っていきたいと思います」公演は、5月25日(水)から6月11日(土)埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、6月17日(金)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホール、6月24日(金)から27日(月)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。取材・文:上野紀子
2016年04月11日小栗旬が主演を、『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務める『ミュージアム』に尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演することが発表になった。その他の画像本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村の姿を描くスリラー作品。事件を捜査し、犯人を追いつめていく沢村と、罠を仕掛けて沢村を絶望的な状況へと追いつめていくカエル男の攻防を圧倒的な緊張感で描き出していく。沢村の妻・遥を演じる尾野は「精神的に辛い物語でした。でも家族という温かいものを見直す深い映画でもありました。母という目線から愛と恐怖が伝わればいいなと思います」と語り、沢村を慕う新米刑事・西野純一を演じた野村は「小栗さんとも初共演させていただきましたが、すごくストイックで勉強させられる事が沢山ありました」と撮影を振り返った。警視庁捜査一課の菅原剛を丸山が、警視正の岡部利夫を伊武が、遥の親友・秋山佳代を田畑が、捜査協力者の医師・橘幹絵を市川が、沢村の父を大森が演じる。なお、物語の最重要人物“カエル男”を誰が演じるのかは、いまだに明らかになっていない。「噛めば噛むほど味が出る、そんな個性的で味のある、僕の大好きな俳優たちを揃えることができました」という大友監督は「この映画はカエル男が引き起こす猟奇的殺人事件の単なる顛末を描くのではなく、究極の状況下で人間がどのように振る舞うのかという生理的な反応をモチーフにしています」と説明。細部まで徹底的にこだわった劇空間と、重厚なドラマ作りが魅力の大友監督が、本作のキャスト陣をどこまで追いつめ、スクリーンに“恐怖”を描き出すのか気になるところだ。『ミュージアム』2016年秋ロードショー
2016年03月11日小栗旬が主演を、『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務める『ミュージアム』が秋に公開されることが決定し、場面写真が公開になった。その他の画像本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村の姿を描くスリラー作品。事件を捜査し、犯人を追いつめていく沢村と、罠を仕掛けて沢村を絶望的な状況へと追いつめていくカエル男の攻防を圧倒的な緊張感で描き出していく。映像ユニット“群青いろ”のメンバーで『凶悪』や『秘密…』の脚本も手がけた高橋泉、『るろうに剣心』の脚本も担当した藤井清美と大友監督が共同で脚本を担当。小栗が主人公の沢村を演じることが明らかになっているが、カエル男を含め、その他のキャストはいまだに発表になっていない。撮影は昨年末に終了しており、現在、ポストプロダクション中。今秋に全国で公開になる。『ミュージアム』2016年秋ロードショー
2016年03月09日漫画大国日本を震撼させ、熱狂的な支持を受け続ける巴亮介作の超戦慄サイコスリラー漫画「ミュージアム」。この度、『るろうに剣心』の大友啓史監督が小栗旬を主演に迎え映画化することが決定した。原作は、2013年「ヤングマガジン」(講談社)で連載されるやいなや、その過激な描写と緊迫のストーリー展開で漫画ファンを夢中にさせ、連載終了後も“ヤバすぎる!”とSNS上で拡散され、熱狂的な支持を受け続ける巴さんの同名コミック。次々に発生する猟奇殺人事件。それは雨の日だけ発生していた。そして、まるで見つけられる事を前提にしたかのように演出された殺し方。“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”など、残された謎のメモ。これはただの殺人事件ではないと気付いた警視庁捜査一課の沢村久志刑事は、連続殺人の関連性に気づく。すると次のターゲットに沢村の妻と子どもがリストアップされていた。次第にあぶり出されて行く犯人像、犯人は必ずカエルのマスクを被り事件を実行していた。殺すターゲットを絞り、情報を集め、殺し方を演出する。沢村の情報も徹底的に調べ上げられ、準備が着々と進められて行く。そして、残された手がかりから犯人を追い詰める沢村だったが、それは全てカエル男によって仕組まれた罠であった――。本作で、残虐な猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う主人公の刑事・沢村を演じるのは、「花より男子」や『クローズZERO』シリーズなど様々な役をこなし、今年で映画デビュー15周年の小栗さん。犯人を追うはずが、絶望的状況に追い詰められるという難役に挑む小栗さんだが、「漫画を読みきったとき、本当に嫌な気持ちになりました。しかし、昨今このような理解し難い事件が起こり、遠い現実ではない気がします。何故、これをいま突きつけるのか、どのように届けるべきなのか、初めて参加させてもらう大友監督のもと、共に探せたらと思っています。全力で演じさせていただきます」と本作への意気込みのコメントを寄せた。また、本作のメガホンを取ったのは、大河ドラマ「龍馬伝」で一躍注目を集め、『るろうに剣心』シリーズなどヒットメーカーとしての不動の地位を確立した大友監督。そんな監督は、「こんなに得体の知れない怖さを感じる漫画は初めて読みました。現代社会に巣食う、誰もが共有するそんな漠とした不安を、原作はヒリヒリ、ジリジリと炙り出しています。同時代性あふれるこの素材をどう料理するのか。もっとも仕事をしてみたかった俳優の一人、小栗旬君と共に、大きく深く呼吸をしながら取り組みたいと思います」と原作について語った。さらに原作者の巴さんは、「自分が描いたモノが映画になるなんて夢のようで、さらには大好きで何度も観ている『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督がメガホンを握ってくださり、そのうえ僕が学生時代からドラマや映画の第一線を走り続けている、日本を代表する俳優の小栗旬さんが主演してくださるなんて信じられない話です」と制作陣についても絶賛した。衝撃的な内容に映画化権も争奪戦となった本作。細部にまでこだわった繊細な映像表現は、表面的な恐怖だけではなく、主人公とともに精神的に深く追い詰められる極限状態を味わうことになるはず。『ミュージアム』は2016年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年11月25日俳優の小栗旬と『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が初めてタッグを組み、2016年公開に向けて映画『ミュージアム』を制作していることが24日、明らかになった。原作は、巴亮介氏が漫画誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載していた同名のサイコスリラー漫画。2013年の連載開始時から、過激な描写と緊迫感に満ちた展開が一部の漫画ファンの間で話題を呼び、連載終了後もSNS上で拡散。水面下では映画化権の争奪戦が繰り広げられていたという。小栗が演じる警視庁捜査一課の沢村久志刑事は、相手を徹底的に調べ上げた上で殺し方を演出する連続猟奇殺人犯"カエル男"を追う役どころ。沢村は、新たなターゲットとして自分の妻と子どもがリストアップされていたことから犯人を追い詰めるも、周到に仕組まれた罠の中で絶望的な状況に陥っていく。今年でスクリーンデビュー15周年を迎えた小栗。「漫画を読みきった時、本当に嫌な気持ちになりました」と吐露するも、「皆さんと一緒に考えられる作品になればと全力で演じさせていただきます」と役者としてのやりがいも。「昨今このような理解し難い事件が起こり、遠い現実ではない気がします」と前置きした上で、「なぜ、これを今突きつけるのか、どのように届けるべきなのか、初めて参加させてもらう大友監督のもと、共に探せたら」と意気込みを見せる。一方の大友監督も「こんなにえたいの知れない怖さを感じる漫画は初めて」と読後感を語る。加えて小栗同様に、「全く思いもよらないところから、不意に顔の見えない何かが襲いかかってくる。今まで蓄積してきたものが、一瞬にして台無しにされてしまう。現代社会に巣くう、誰もが共有するそんな漠とした不安を、原作はヒリヒリ、ジリジリとあぶり出しています」と現在の社会構造に見られる切迫感も指摘。それを踏まえて、「同時代性あふれるこの素材をどう料理するのか。最も仕事をしてみたかった俳優の1人、小栗旬君と共に、大きく深く呼吸しながら取り組みたい」とアピールしている。この世界観を創り出した原作の巴氏は、「自分が描いたモノが映画になるなんて夢のよう」と感激。さらに、大友監督と小栗のタッグを「信じられない話」と表現し、「今から完成がとても楽しみでわくわくしています。監督さん俳優さんスタッフさん、作品に携わる多くの皆様に心より感謝です」とコメントを寄せている。映画は、11月8日にクランクイン済み。2016年の公開を目指して現在、撮影が行われている。(C)巴亮介/講談社(C)2016映画「ミュージアム」製作委員会
2015年11月25日女優の栗山千明、俳優の竹中直人、タレントの小堺一機がこのほど、都内で行われた、WOWOWの無料放送イベント「TOUCH!WOWOW2015」の特集「ジェームズ・ボンドに愛を込めて」の収録に参加した。「TOUCH!WOWOW2015」は、WOWOWが28日に開催する無料放送イベント。映画『007 スペクター』(12月4日公開)とコラボした同特集では、『007』シリーズ過去作品を放送するほか、キャスト&スタッフの独占インタビューなどを紹介する。番組MCを務める栗山は、ゲストで『007』シリーズファンの竹中、小堺、プロ野球・阪神の金本知憲監督との収録を終え、「緊張したけど、みなさんコアなファンなので色々教えて頂きました。車とか秘密兵器とかにも注目して見てみたい」とにっこり。ボンドの魅力については、「異性というよりも単純に格好良い。エレガントで大人の色気を感じる」と話し、「私みたいに『007』をよく知らない人でも分かりやすく楽しめる内容になりました」とアピールした。一方、初代ボンドのショーン・コネリー版からリアルタイムで見続けてきたという竹中は、「小学生の頃は、外国のスターといったらショーン・コネリー。エロいシーンは母親に目隠しされたりしてましたね」とエピソードを明かしつつ、「(現ボンドの)ダニエル・クレイグがアストン・マーティンの前に立つ姿は、本当に格好良い。『007』なりのボンドの立ち方があるんですよね。今は、ダニエル・クレイグが理想のボンドです」と熱弁。また、シリーズの魅力について、「『007』を知らない人はいない。20世紀のアクションの形を作った作品だと思う。他のアクションと違うのは、スーツで戦うところ。そこが格好良い」と語った小堺。「ボンドは、荒唐無稽な夢物語を見せてくれる憧れの存在」だと言い、「今は格好つけると格好悪いという時代だけど、ボンドは『格好良いだろ!』という仕草をやってくれる。似合わないから真似しないけど、真似したくなるくらい格好良い」と興奮気味に話していた。
2015年11月13日「竹中直人さんと芝居がしたい!」という生瀬勝久さんの熱意でスタートした竹生企画。旗揚げ公演となった、マンションに集う人々を描いた群像劇『ヴィラ・グランデ 青山』から4年。久々の第2弾『ブロッケンの妖怪』は、絵本作家と編集者がアイデアを得るために訪れた島が舞台のホラーコメディ。お二人にお話をうかがいました。* **生瀬:正直、この企画は1回だけで終わっちゃうんだと思っていたんです。そしたら今回、竹中さんのほうから、そろそろやりますかって声をかけていただいたんですよね。僕は、それがうれしくって。竹中:本当はもっと早くできたらと思っていましたが、なんだかんだで4年経ってしまって、ここでやらないと次がないだろうと思って。生瀬:4年って、何かあるのかもしれませんね。オリンピックも4年周期だし。前回のことを忘れるのと、新しいことを始める気持ちになるのと、ちょうどいいサイクルなのかも。竹中:そこはやっぱり、前回が楽しかったからだよね。芝居をしていた時間とか、その時に感じていた風とか、なんだかすごく心地よくて。生瀬:それはうれし~なぁ。竹中:その生瀬さんが、どんな芝居にするかは任せますって言うから、前回同様、脚本・演出を倉持裕さんにお願いしたんです。前回の山田優ちゃん、今回の佐々木希ちゃんと、初舞台の女優さんたちを引っ張り込んでいるのも僕だし。生瀬:僕は、竹中さんと芝居がしたいだけなんで、他のことはお任せしています。竹中:あの、倉持君が描く、世界観が好きでね。生瀬:倉持君の作品って、覗き見のような面白さがあるんですよね。例えば、喫茶店で隣のカップルが喧嘩しだした時の、彼らの素性を知らないからこそ面白がれる、あの感じ。ただ、舞台ではいきなりそれが始まるから、観てる人は、会話を通して得られる情報から必死に状況を理解しようとする。その時点で倉持君の罠に引きずり込まれているんだけど。竹中:演じてる僕自身も、分からないまま演じています(笑)。生瀬:僕もそう(笑)。意味を考えてバランスをとっていくのは、作家であり演出家や監督の仕事であって、俳優は、台本どおりにセリフを言えばいいんですよ。そのほうが現場も波風が立たずに進んでいくし。竹中:僕も、言われるがまま。何も考えずやっています。生瀬:僕、竹中さんの、周りに合わそうとしない芝居が好きなんですよ。時々、本当にすっとぼけた顔をする時があって、それが面白くって。竹中:照れるな(笑)。生瀬君とやってると、想像もできない何かが生まれるような気がします。大体、生瀬君って独特の顔してるでしょ。それが本当に凄くて。しかも今回、そこに希ちゃんが参加するのも面白いし。お人形のような美しさがあるんだ。生瀬:生なのにお人形さんみたいって、それだけで凄いですからね。竹中:希ちゃんってすごい独特で、今回声をかけさせていただきました。前回の山田優ちゃんもそうだけど、舞台馴れしてない女優さんを誘うのって、やっぱり覚悟がいるし、責任も感じるからね。でも、その緊張感っていうのもいいんだよね。生瀬:ぶっちゃけて言うと、竹中さんも僕も、この舞台をやらなくったって、生活はしていける。でも、だからこそ純粋に芝居がやりたくてやってるとも言える。大人の俳優さんがやるいい芝居を、多くの人に観ていただきたいんですよ。竹中:今回はホラーコメディなんで、きっと怖くて笑える舞台になっていると思いますよ(笑)。◇なませ・かつひさ’60年、兵庫県生まれ。11月よりスタートする関東ローカルの深夜ドラマ『危篤スルー』(NTV)に主演。スペシャルドラマ『必殺仕事人2015』の放送も控える。たけなか・なおと’56年、神奈川県生まれ。出演ドラマ『海に降る』(WOWOW)が現在放送中。11月には『びったれ!!!』、12月には『海難1890』と出演映画の公開も相次ぐ。◇とある孤島の洋館を訪れた絵本作家と編集者。彼らの目的は、霧の濃い日にだけ海の上に洋館の影が現れるブロッケン現象の取材。そこに島の住人たちの思惑が絡み合っていく。10月30日(金)~11月1日(日)/北千住・シアター101011月12日(木)~29日(日)/日比谷・シアタークリエ作・演出/倉持裕出演/竹中直人、生瀬勝久、佐々木希、大貫勇輔、安藤聖、田口浩正、高橋惠子全席指定9000円(税込み)東宝テレザーブTEL:03・3201・7777(9:30~17:30)広島、大阪、静岡、名古屋、福岡、鹿児島、鳥取、新潟、岩手、栃木公演あり。※『anan』2015年11月4日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2015年10月28日個性派俳優、竹中直人と生瀬勝久のふたりによる“竹生企画”第二弾の舞台『ブロッケンの妖怪』の稽古が進行中。開幕まで3週間あまりとなった10月上旬、その稽古場が公開された。【チケット詳細はこちら】4年前の竹生企画第一弾と同じく、人気劇作家の倉持裕が作・演出を手がけるこの舞台。“ホラーコメディ”と銘打たれるだけに、笑いと怪奇が交錯する倉持ワールドと、竹中、生瀬らの無類の個性がいかに絡み合うのか、期待は自ずと高まっていく。静やかな緊張感が漂う稽古場。竹中、生瀬両氏がその通る声で場の空気を牽引しながら、同作が初舞台となる佐々木希を気遣い、さりげなく手引きする場面も見受けられた。舞台は孤島にぽつんと一軒建つ、大きな洋館。竹中演じる絵本作家の打越と、生瀬演じる編集者の黒柳、打越の恋人の桃(安藤聖)は、この島の“ブロッケン現象”──霧の濃い日に洋館の影が霧に映り、海の上にもうひとつの洋館が現れる現象を取材に来た。ここに暮らすのは、高橋惠子、佐々木希が演じる虹子と小真代という母娘。そこに使用人の稲井(大貫勇輔)と生活必需品を運ぶ船乗りの泊(田口浩正)が加わり、役者が揃う。洋館の一室にまず現れたのは竹中と佐々木。見慣れぬ光景に好奇心いっぱいの竹中と、何か秘密がありそうな佐々木。お互いの正体を探りながらの、可笑しなやりとりがひとしきり続く。「会話をするなかで、だんだんに」と、ふたりの接近を促したり、きっかけを定めたりと、倉持の緻密な指示で徐々に物語の焦点が明白に。いっぽうで、互いに一歩もひかない生瀬と安藤の激しい台詞の応酬に、ぐいぐいと引き込まれる。そして高橋が登場、ドラマは一気に動き出す。美しく上品ながら、何か隠しごとがありそうな彼女、良好とは言えない母娘関係、亡き夫のこと、小真代に対する稲井の使用人らしからぬ強気な態度、そして、霧の中に現れたもうひとつの洋館──と、ホラーへと突き進む要素が次々と示される。場面変わって外は嵐に。暴風雨の中、必死に進もうとする大貫の体当たりのダンスでコメディ感は高まるも、打越の行方不明が発覚。虹子は彼らの滞在が約束の期限を過ぎていると苛立ちを見せ、緊迫感は徐々に増していく。黒柳が彼女を問い詰めるも、謎は深まるばかり。打越はどこへ?霧の中に現れるもう一軒の洋館の秘密とは──。実力派強力タッグが紡ぎ出す、手に汗握る展開が期待される。10月30日(金)より11月1日(日)まで東京・シアター1010にて。その後全国各都市で上演予定。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年10月21日竹中直人と生瀬勝久がタッグを組む「竹生企画」が4年ぶりに第二弾を放つ。前回に続き倉持裕を作・演出に迎えて挑戦するのは、『ブロッケンの妖怪』なるホラーコメディ。これが初舞台の佐々木希をはじめ、大貫勇輔、安藤聖、田口浩正、高橋惠子らとともに、笑いと怪奇の不思議な世界を作り上げる。超個性派のふたり、今度はどんな激突を見せるのか。舞台『ブロッケンの妖怪』チケット情報そもそもは、「竹中さんの芝居が好きで、憧れの人とぶつかりたかった」という生瀬のラブコールから始まった「竹生企画」。受けて立った竹中にとっても、「お互いに馴れ合いにならず、心地いい緊張感を持って静かに戦えた」場となったそうだ。実際、「もう1回、もう1回と繰り返していくうちに感情が動く瞬間がある稽古が好き」という竹中に対し、生瀬は「繰り返すよりも早く舞台に上げる形を見つけたい」と、ふたりは考え方も異なる。しかし、「違うから良かった」と竹中が言えば、生瀬も「すごく仲良くなったわけでもないんですけど(笑)、竹中さんという存在は唯一無二。絶対またやりたかった」と、さらなるタッグを望むようになったと話す。そうして立ち上がった第二弾は、洋館が1軒だけ建つ孤島が舞台。そこで、ブロッケン現象で霧に映ったもうひとつの洋館が日に日に近づいてくるという物語が展開していく。第一弾に続いて作・演出を担うのは、「あの何とも言えない不思議な世界がたまらなく好き」と竹中が依頼した倉持裕。「今回も演劇でしか表現できない不思議なエンターテインメントになると思う」と生瀬も期待を膨らませる。さらに、「生瀬くんと僕でホラーコメディをやるなんて、『ヴあああ~!』っていう恐怖の顔合戦がすごいことになるんじゃないかと思う(笑)」と竹中が楽しそうに言うと、「僕、そういうテンションを上げることを良しとする先輩たちの考え方が、今すごく大事だと思うんです。ギリギリでやるっていうことがやっぱり美しいと思う」と生瀬が力強く応えた。今回の物語がホラーコメディになったのは、実は、ホラー映画マニアの竹中の声が発端。自分たちで立ち上げた企画だからこそ、何ものにもとらわれず、やってみたいことに、やってみたい人を呼んでトライできる。「とにかくすごい芝居になる予感がする」と竹中。そして、「2回目が勝負。面白いことやってるらしいよと噂になって、3回目を期待してくれる人が増えたら」と生瀬。純粋に、自由に、ふたりの俳優が舞台に取り組む。10月30日(金)より東京・THEATRE1010を皮切りに、全国で公演。取材・文:大内弓子
2015年09月09日映画『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』のヒットを記念して7月29日(水)、日本語吹替の声優を務めた竹中直人と、日本でもにわかに増殖中という“マーベル女子”を代表して南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代)が舞台挨拶に登壇した。アイアンマンが人類の平和のために開発した人工知能ウルトロンが暴走し人類を排除しようと動き出したのに対し、アベンジャーズが地球を守るべく、戦いに身を投じる。「こんなに大きいけど心は乙女です(笑)!」というしずちゃんは「アイアンマン」のTシャツにスカート、手にはアメコミ版のブラック・ウィドウの描かれたクラッチバッグを抱え、すっかり“マーベル女子”のいでたちで登場!女子の視点での本作の魅力について「いきなりのすごいアクションの惹きつけられるし、男同士の友情は女には入れない世界で憧れを感じます。それから肉体美のサービスショットも忘れてないので釘付けです」と熱く語る。「腕の筋肉と血管が特に好き」というしずちゃんだが、特にアベンジャーズのメンバーの中で魅力を感じているのは誰かというと「自分と重ね合わせて、なぜか親近感を感じる」というハルク!「優しい怪物という感じがします」と語る。竹中さんは大ヒットの感想を聞かれ「僕は声だけなので…(笑)」と恐縮しきりだったが、そのヒットの理由や女性からも支持を受けるわけについて「いままでのヒーロー像と違い、陰を背負ってるんですよね。抱えているものが重く、屈折してる。それがエネルギーとなって敵と戦うのが魅力」と分析する。ちなみに2人はこの舞台挨拶が初対面。互いの印象を尋ねると、竹中さんは「声がカワイイ!この低音が…。次回の吹き替えを一緒にやりたいし、芝居もやってみたい。小さな芝居小屋で2人で舞台とかやりたい」とその声に魅了されたよう。しずちゃんは「声を褒められるのは初めてです!いつもは洞窟の奥から聞こえてくるような声と言われるので(苦笑)」と喜び、共演にも乗り気だった。『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年7月4日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2015年07月29日今年、役者デビュー20周年、7月15日(水)にミニアルバム「1989」をリリースし、ドラマ「37.5度の涙」(TBS)に出演するなど活躍を続ける俳優の藤木直人が、思い出の地イギリス・ロンドンで行った舞台「海辺のカフカ」海外公演の裏側に迫る「アナザースカイ」が、本日7月17日(金)に日本テレビにて放送される。映画『花より男子』(’95)でデビュー後、「ナースのお仕事」シリーズ(フジテレビ)や「ホタルノヒカリ」シリーズ(日本テレビ)などから、「おしゃれイズム」のパーソナリティまで、多岐にわたって活躍を続ける藤木さん。今回、藤木さんが訪れたのは、20年前にも訪れた思い出の地、ロンドン。原作・村上春樹、演出・蜷川幸雄、共演に宮沢りえら実力派を据えた舞台「海辺のカフカ」で初の海外公演を経験した。高校2年から“ギター小僧”と呼ばれるほど、音楽にも造詣が深く、その熱い想いを番組MCの今田耕司、瀧本美織に語る藤木さん。ギターの名器と出会い大興奮する姿はもちろん、早稲田大学理工学部を卒業した秀才だけあり得意のルービックキューブで世界チャンピオンと対決したり、自分へのご褒美に○○も購入したりと、俳優・藤木直人とはひと味違う、“無邪気”な表情を見せている。そんな彼の海外初公演の裏側を大公開。そして、まさかのサプライズも登場し…。大好きなお酒を手に、霧の都・ロンドンで明かされる意外なプライベートと、ほろ酔いで語られる、“これまで”と“これから”。芸能生活20年の節目だからこそ明かされた藤木さんの本音に、ぜひ注目してみて。「アナザースカイ」は7月17日(金)23:00より日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日世界的ヒットシリーズの最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で前作に続いて、日本語吹き替え版ボイスキャストを務める竹中直人、米倉涼子、宮迫博之が5月27日(水)、増上寺にて行われたヒット祈願イベントに出席した。先月より世界各国で公開が始まり全ての国と地域で初登場No.1に輝くなど大ヒットを記録している本作。世界の平和を守るために“アイアンマン”トニー・スタークが人工知能「ウルトロン」を発明するが、ウルトロンはやがて、“究極の平和”として地球を脅かす唯一の存在=人類を抹殺することを選択。アベンジャーズたちがそれに立ち向かう。竹中さん、米倉さん、宮迫さんは増上寺の安国殿にてヒット祈願を行ない、それぞれが矢を奉納した。その後、安国殿前にて、宮迫さん演じるホークアイの得意技でもある弓により、先ほど奉納した矢を射ぬいて願掛けをする弓射式を執り行い、3人とも見事に「アベンジャーズ」の“A”のマークが描かれたパネルを射抜いた。3人とも無事に弓を射抜いてホッとした表情だが、特に宮迫さんはホークアイ役とあって「外すわけにはいかないので緊張しました。『真ん中に当ててくれ』と言われてたし」と語り、煽り気味の司会に対しても「あなたがプレッシャー掛けてくるので正直、イラッとしました」と本音を口にし笑いを誘っていた。既に3人ともアフレコを終えているが、この日も眼帯に黒のロングコートというニック・フューリーになりきって登場した竹中さんは「オファーをいただく前の3年と12か月前から準備をしてきました。サミュエル・L・ジャクソンの声は僕しかいない!」とノリノリで完成した映画についても「すごい映画になってます!」とニッコリ。米倉さんは、アメリカで行われたワールド・プレミアに日本を代表して出席したが「朝、レッドカーペットを用意している段階から人が集まっていて、みんな(キャラクターの)扮装をしてるんです」と現地の熱気を明かし、現地のファンと共に鑑賞した作品についても「5分に1度くらい沸くんです!」と興奮を口にしていた。米倉さんに対してはイベント終了間際の退出時に、先日の離婚報道のその後に関する質問も飛んだが、大音量のBGMに報道陣の質問はかき消され、スタッフの制止もあって米倉さんは無言で会場を後にした。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月27日5月30日公開の映画『誘拐の掟』の公開記念イベントが19日、都内で行われ、俳優の竹中直人、グラビアアイドルでタレントのおのののかが出席した。本作は、リーアム・ニーソン演じる私立探偵マット・スカダーが、ひとりの少女の命を懸け、連続誘拐殺人犯との交渉を繰り広げるサスペンスミステリー。作品の見どころである酔いどれ探偵スカダーの交渉術にちなみ、『探偵物語』の松田優作が大好きという竹中直人が登場し、おのののかを電話で口説いた。開口一番「結婚して下さい!」といきなりプロポーズした竹中に対し、おのは「急すぎるので」と拒否反応。時間を置いて、おのののかがビールの売り子をしていたということでビールを飲んで「俺と付き合え! この野郎!」と再度口説き文句を言うも、おのから「ちょっと急ぎすぎるしごめんなさい…」と拒否られて「リーアム・ニーソンの交渉術には叶いません…」とギブアップした。そんな竹中の性急なアプローチにおのは「急だとこっちも…。口説くとしたら、何回かお食事を重ねてからがいいと思います」と当たり前のアドバイスを送ると、竹中は「何もわからないですよ。僕はテクニックがないので…」と半ばあきらめ状態だった。イベント中、口説きに失敗した竹中だったが、おのから「今若い娘の中で枯れ専女子が流行っているんです。竹中さんに初めて生でお会いしたんですが、ダンディーさというか大人の色気がありますよね。朝からこんなにかっこ良い59歳がいるのかと思うとびっくりです。本当にかっこ良いと思いますよ」と"枯れ専女子"発言されてニヤけ顔。続けて「お食事に誘われたら全然行きますよ! その後はどうなるかわからないですけど(笑)」というおのの意味深発言に戸惑いを見せた竹中だったが、「今度共演させて下さい!」と満更でもない様子だった。映画『誘拐の掟』は、5月30日より全国公開。
2015年05月20日俳優の竹中直人が5月19日に、都内で行われた映画『誘拐の掟』のPRイベントに出席。主演を務めるリーアム・ニーソンの大ファンだといい、「哀愁漂う存在感がたまらない」とホレボレした様子だったが、「62歳なのに老眼じゃないし、髪もある」と納得いかない表情も。「僕は59歳だけど、もう老眼だし、髪の毛だって…」と笑いを誘った。イベントの模様過去に苦悩するアルコール依存症の元刑事で、探偵の主人公・マット・スカダー(ニーソン)が、連続猟奇殺人犯と壮絶な心理戦を繰り広げるサスペンスアクション。ローレンス・ブロックによる傑作ミステリー『獣たちの墓』を、『マイノリティ・リポート』『アウト・オブ・サイト』の脚本家であるスコット・フランクが脚本と監督を務め、映画化した。「表情を変えない、淡々としたお芝居が染み入る。映画をA級、B級って分けたりしたくないけど、仕事を選ばず、いろんなタイプの役柄を演じるのはすごい」とニーソンの魅力を語る竹中は、「殺人のシーンは思わず目を背けたくなっちゃうけど、そんな悪の不気味さも魅力。監督のセンスが抜群ですよね」と作品にも太鼓判を押した。イベントにはタレント・おのののかも駆けつけ「リーアムさんは62歳とは思えないほど、素敵。若い女の子の間では、枯れ専(年配の男性に惹かれる)も流行っている」とニッコリ。竹中とは初対面だといい「ダンディさと大人の色気があって、かっこいい」とリップサービスしていた。『誘拐の掟』5月30日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2015年05月19日俳優の生田斗真が、映画『るろうに剣心』などで知られる大友啓史監督の最新作『秘密 THE TOP SECRET』(2016年公開)に主演することがわかった。本作は、最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から「過去の記憶を映像化」できるMRIスキャナーを捜査に導入した科学警察研究所法医第九研究室(通称「第九」)のメンバーたちが、迷宮入りとなった猟奇事件の捜査を進めていく。天才的頭脳の持ち主だが、心にトラウマを抱える第九の室長 主人公・薪剛を生田、新たに第九に配属された新人・青木一行を岡田将生が演じる。また、科警研監察医・三好雪子には栗山千明。そして映画オリジナルの役として、所轄署の熱血刑事・眞鍋駿介を大森南朋が演じる。生田は今回の役柄に触れ、「撮影現場では、スタッフキャストの方々が『室長!』と呼んでくださいます。少し偉くなった気分です。気持ちがいいです」とコメントし、岡田との久しぶりの共演を「お互いが歩んできた道程や、これまで経験してきたことを現場で出し合いながら素敵な化学反応を起こせればと思っています」と心待ちにしている様子。一方の岡田も「久々に先輩とご一緒できるのはうれしすぎます」と共演を喜び、「監督キャスト・スタッフ、みなさんと最高の作品にしたいと思っています」と意気込んでいる。映像化困難と言われてきた本作に挑む大友監督は、「『るろうに剣心』に続く大冒険です。力強いキャスト・スタッフとともに、"心に突き刺さる映画"を目指します。ご期待ください」とコメントを寄せた。原作は、漫画誌『メロディ』(白泉社)で連載された清水玲子のミステリーコミック作品。第1巻発売時にはその衝撃的なストーリーに入手困難な状況となり、お詫び文が掲載誌に載る程の事態となった。また、第15回文化庁メディア芸術祭優秀賞も受賞するなど評価も高く、さらに2008年には日本テレビ系でアニメ化もされ好評を博した。現在は、スピンオフの新シリーズ『秘密 season 0』が同誌で連載されている。(C)2016「秘密THE TOP SECRET」製作委員会
2015年05月08日ドラマ『龍馬伝』、映画『るろうに剣心』の大友啓史監督の最新作『秘密THE TOP SECRET』に生田斗真、岡田将生、栗山千明、大森南朋が出演することが発表になった。その他の情報『秘密…』は、清水玲子の人気コミックが原作。死んだ人間の脳から“過去の記憶”を映像化できるMRIスキャナーが発明された世界が舞台で、警察庁の正式機関として認められていない科学警察研究所法医第九研究室のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件の被害者の“記憶”を頼りに捜査する様を描く。天才的な頭脳の持ち主で、第九研究室の室長・薪剛を演じる生田は「大友啓史監督のもと撮影が進んでいます。岡田将生くんとは久しぶりの共演です。お互いが歩んできた道程や、これまで経験してきた事を現場で出しあいながら、素敵な化学反応を起こせればと思っています。撮影現場では、スタッフキャストの方々が『室長!』と呼んで下さいます。少し偉くなった気分です。気持ちがいいです。偉そうに、他人を見下しながら、人間の脆さと強さ、絶望と希望を表現できればと思っています。是非ご期待下さい」とコメント。新たに研究室に配属された青木一行を演じる岡田は「大友組、初参加。緊張と興奮、2つの感情が混ざり合って震えています。そして、生田斗真さん。久々に先輩とご一緒できるのは嬉しすぎます。監督キャスト・スタッフ、みなさんと最高の作品にしたいと思っています。クランクアップまで精一杯頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。また、栗山が科警研監察医・三好雪子を、大森が映画オリジナルキャラクターで刑事の眞鍋駿介を演じることが発表になった。4年前から本企画をすすめてきた大友監督は「原作が取り上げるテーマは、私たち人間存在の心の奥底に突き刺さります。映像化は『るろうに剣心』に続く大冒険です。力強いキャスト・スタッフと共に“心に突き刺さる映画”を目指します。ご期待ください」とメッセージをおくっている。『秘密 THE TOP SECRET』2016年公開
2015年05月06日『るろうに剣心』シリーズで大ヒットを記録した大友啓史監督の最新作となる『秘密THE TOP SECRET』。一時期、入手困難となるほど話題を呼んだ人気コミックを原作とする本作に、生田斗真、岡田将生、栗山千明、大森南朋らの出演が決定した。最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から、<過去の記憶を映像化>できるMRIスキャナーが発明された。それを事件の捜査に導入したのが、まだ警察庁の正式機関として認められていない、科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」。宇宙ステーション並の施設を備え、天才エリートだけが集うMRI捜査組織だ。そこで室長を務める警視正・薪剛(生田斗真)と新人捜査官・青木一行(岡田将生)は秘密保護法の下、迷宮入りとなった猟奇事件を<死亡した被害者の記憶>をたどり捜査を進めていく。原作コミックは、白泉社「メロディ」で連載された清水玲子のミステリー作品。「誰も見たことがない死者の脳内映像を描く」という斬新な内容に、第1巻発売時には入手困難な状況となり、お詫び文が掲載誌に載るほどの事態となったほどの衝撃作だ。本作で生田さんが演じる薪剛は、大友監督が「捜査への情熱を持ちつつも、ある種の狂気や迷いなど様々な感情を孕みながら、細い糸の上を歩くような危うい精神状態を保っている役」と評する難役。「撮影現場では、スタッフキャストの方々が『室長!』と呼んで下さいます。少し偉くなった気分です。気持ちがいいです。偉そうに、他人を見下しながら、人間の脆さと強さ、絶望と希望を表現できればと思っています。是非ご期待下さい」と語り、その役柄とじっくり向き合っている様子だ。また、岡田さんとの久しぶりの共演に対し「お互いが歩んできた道程や、これまで経験してきたことを現場で出しあいながら、素敵な化学反応を起こせればと思っています」と、薪と青木のコンビネーションへの期待が高まるコメントを寄せた。一方の岡田さんは、大友組への初参加に「緊張と興奮、2つの感情が混ざり合って震えています。そして、生田斗真さん。久々に先輩とご一緒できるのは嬉しすぎます。監督キャスト・スタッフ、みなさんと最高の作品にしたいと思っています。クランクアップまで精一杯頑張りたいと思います」と意気込み十分。すでに始まっている撮影では、これまで演じてきた役柄とは一味違う「骨の太いどっしりと腰の据わった演技」を要求されているそうで、大友監督によると「今まで見たことのない新たな挑戦がみられると思いますので期待していただきたいです」とのことだ。今回の映画化にあたっては、4年前からスタートした企画がようやく実現にたどりついたとのことで、大友監督は「死者の記憶の映像化、最先端の脳科学システム、突出したキャラクターと限界ギリギリの人間ドラマ。原作が取り上げるテーマは、私たち人間存在の心の奥底に突き刺さります。映像化は、『るろうに剣心』に続く大冒険です。力強いキャスト・スタッフと共に、「心に突き刺さる映画」を目指します」とコメント。また、原作者の清水さんからは「紙の上の2次元で生まれた薪と青木、そして『秘密』の世界が今回、大友監督という希有な監督により3次元で映像化される機会に恵まれました。大友監督の新作というだけなら単純にわくわくして待ってられるのに、そこに自分が関わってくるとなると申し訳ないような怖いような『楽しみ』+『?』な不思議な感じです」と、映像化に込められた期待が語られた。さらに、本作では周囲を固めるキャストとして、科警研監察医・三好雪子に栗山千明。映画オリジナルの役として、所轄署の熱血刑事・眞鍋駿介に大森南朋という実力派俳優がキャスティングされている。死者の記憶を映像化し被害者が最後に味わった恐怖や、犯人の心の奥に潜む<誰にも言えない本当の秘密>が緻密に描かれるという、前代未聞の衝撃作を、アクション映画で日本映画の歴史を変えた大友啓史監督がいかにして描くのか…。今後の続報をお見逃しなく。『秘密THE TOP SECRET』は2016年秋公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月06日