歯が溶ける「う蝕」「酸蝕歯」に歯肉の一部が急に腫れる「妊娠性エプーリス」、口腔衛生の悪化で生じる「歯肉炎」など、妊娠時にはさまざまな歯のトラブルが起こりうる。特に、歯周病菌が原因で起こる「歯周病」を抱えていると、早産のリスクが約7倍にもなるとされている。「妊娠前にちゃんと治療しておきたかった……」という人もいるだろうが、実際、妊娠中でも歯の治療は可能だ。そこで今回、歯科医師の倉治ななえ先生に妊婦が受けられる歯の治療はどんなものなのかうかがった。○レントゲンも麻酔もOKまず、どんな治療が受けられるのか聞いたところ、「大概の治療は全部できます」とのこと。ただし、歯科治療は安定期(妊娠5~9カ月頃)に実施することを推奨しているため、妊娠が分かった段階で歯科検診を受け、治療が必要となれば安定期に入ってからということになる。歯の治療に関して、妊婦からは「レントゲンを撮ると胎児に影響があるのでは? 」「麻酔注射をしても大丈夫? 」「鎮痛剤や抗生物質は服用できる? 」などの質問があるという。倉治先生によると、これらは全て妊娠中もOKとされている治療であり、抜歯も問題ないとのこと。レントゲン撮影に関していうと、実際に放射線(X線)を照射するのはおなかから離れた歯だけであり、放射線の保護用に鉛のエプロンを着用するため、おなかの胎児が被爆する量は限りなくゼロに近い。麻酔に関しても、全身麻酔ではなく局所麻酔であるため、麻酔薬は歯の周辺に停滞するのみ。抗生物質の投与は、原則として治療の効果が危険性よりも高いと判断された場合に限り、産婦人科医も推奨している抗生物質に限定し、最小限の投与量で処方・治療される。○妊娠中に子どもの歯は形成される妊娠中も歯科治療ができることが分かっていても、実際に身重の身体で治療を受けることに不安を感じる人もいるだろう。そんなニーズに応えるべく、全国には妊婦も安心して治療を受けられる歯科医院が多数ある。2010年4月にマタニティ歯科外来を日本で初めて開設した日本歯科大学附属病院では、歯科医師も含め全スタッフが女性であり、リラックスして治療ができるように個室を設けている。なお、妊娠中の治療で歯科疾患が見つかった場合は保険対象の診療になるが、歯科疾患が見つからなかったもののクリーニングを希望する場合は自費となる。また、乳歯の形成は胎生期7週目から始まる。そのため、子どもの歯を守るためには、妊娠中から母親自身も口腔管理をし、生活習慣を整える必要がある。「お子さんの歯を診ていると、妊娠中にお母さんがどんな状態だったのか分かるんですよ。妊娠7週目くらいからお子さんに歯の芽ができ始め、その後、成長が歯に"刻印"されます。お子さんの歯にエナメル形成不全があれば、その時にお母さんが体調を崩していたということです。永久歯の石灰化は出生後に始まりますが、乳歯はお母さんのおなかの中で形成されます。そう考えると、妊娠中もお子さんの歯を守る対策が必要です」(倉治先生)。○行政を活用するのも手とは言え、自分の周囲でマタニティ期の治療を扱う歯科医院がどこにあるか分からないという人もいるだろう。そんな時には相談してみよう。例えば東京都大田区では、妊娠届を提出すると「母子健康手帳」と「母と子の保健バック」が手渡される。このバッグの中には妊婦歯科健康診査受診票も入っており、同受診票を区が指定する医療機関に持って行くと、無料で歯科検診が1回受けられるようになっている。ここまでのサポートではなくとも、行政では妊婦向けの歯科衛生指導や歯の健康相談にものってくれるところもある。一度、自分の市町村ではどのようなサービスが受けられるか調べてみると、いざという時にも安心できるだろう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月11日妊娠を境に、女性の身体にはさまざまな変化・痛みが生じるもの。中には「事前に知っておけば良かった」ということもあるだろう。歯科医師の倉治ななえ先生に、妊娠前に知っておきたいことをうかがったところ、第一声が「歯周病は早産等のリスクになる」とのことだった。そこで、妊娠と歯周病にはどんな関係があるのか、倉治先生にうかがった。○血液に流れて子宮・胎児に影響「歯周病が早産などのリスクになることは、母子健康手帳内の全国共通となる省令様式で明記されています。これは2012年に追加された文言ですが、学会の中では以前から指摘されていたことでした」と倉治先生は言う。歯周病が早産や低体重児出産を引き起こすメカニズムを簡単に説明すると、妊婦が歯周病になると歯周組織の破壊が通常よりも速いスピードで進行する。すると、歯周病菌がもたらすサイトカインなどの炎症関連物質が過剰に生成され、血管の中に入り込み、血液とともに運ばれる。この炎症関連物質は子宮を収縮させるホルモンに酷似していることから、早産等を引き起こす原因になるという。実際、妊婦の飲酒によって早産のリスクは約3倍になるとされているが、歯を支えている歯槽骨まで破壊される歯周炎を患っていると、早産のリスクは約7倍にもなるとされている。加えて、妊娠は歯周病が悪化しやすい環境でもある。妊娠中は「女性ホルモン」と称されるエストロゲンやプロゲステロンなどが高まるが、このエストロゲンは歯周病菌の栄養となって増殖する。また、ホルモンバランスが崩れると唾液の分泌量が減ってしまい、妊婦はドライマウスになりやすい。唾液には食べカスを洗い流すほか、唾液中に含まれる抗菌物質で歯周病菌など細菌の増殖を予防する働きがあるため、十分に唾液が分泌されない状況では、歯周病菌の増殖をうながしてしまうことにもなる。○歯周病対策で今からできる3つのこと実際、妊娠してからも歯科医師に相談しながらむし歯や歯周病治療をすることはできるが、理想的なことは妊娠前にむし歯や歯周病を治すこと。自分でできる対策として、倉治先生は「適切な歯磨きをすること」「フロスを使用すること」「キシリトールをかむこと」を推奨している。「適切な歯磨きをすること」とは、フッ素入りの歯磨き剤を15歳以上なら歯ブラシの上に2cm程度使用し、ブラッシングをすること。なるべくフッ素を口腔内に残すためにもすすぎは1回だけにとどめたい。また、歯磨き剤は歯のエナメル質を守るために、低研磨性のものを選ぶことも大切になる。歯ブラシだけでは落とせない汚れは、「フロスを使用すること」で歯と歯と隙間までしっかりフロッシングをするようにしよう。これらより、もっと気軽にできる対策が「キシリトールをかむこと」だ。キシリトールはむし歯の元となる「酸」を作らない甘味料であり、さらに歯周病菌やむし歯菌の塊である歯垢(プラーク)の生成を阻害し、キシリトール自身の爽やかな甘味が唾液の分泌を促してくれる。キシリトールには目安となる摂取量あり、1日「1g・5分・5回」が推奨されている。この"キシリトール習慣"を身につけていれば、3カ月で効果がではじめ、2年でむし歯の悪玉菌であるミュータンス菌がなくなると倉治先生は言う。妊娠中はさまざまな問題が生じるもの。事前にできる対策を日々心がけておくことが大切になるだろう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月07日九州大学はこのほど、マウスをモデル動物として妊娠前糖尿病が胎児に先天性心疾患を引き起こすメカニズムを解明したと発表した。同成果は同大学大学院医学研究院の目野主税 教授、蜂須賀正紘 医師らの研究グループによるもので、9月8日に「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。これまでの研究から、妊娠前糖尿病が胎児・新生児に対し、臓器形態の左右非対称性の異常である内蔵錯位を伴う先天性心疾患の発症リスクを増大させることが知られている。臓器の左右非対称性は、胚発生初期に形成される左右軸によって確立されることから、今回の研究ではマウス糖尿病モデルおよび全胚培養によって糖尿病が左右軸・心臓形成に与える影響を解析した。解析の結果、糖尿病雌マウスでは、最初の左右非対象形態形成である心臓ルーピングなどの左右性が逆転した胚が出現し、臓器の左右情報に関わるPitx2という遺伝子の胚左側の発現が消失していた。Pitx2発現消失は、左側臓器形態の右側化および先天性心疾患につながることが知られている。さらに、左右軸異常に至るメカニズムを解析するため、グルコースを高濃度に添加した培養液で高血糖状態のマウス胚を発生させた結果、この高グルコース胚では、左右軸情報が生み出されるノードという構造におけるNodalという遺伝子の活性が激減していた。NodalはPitx2を誘導する遺伝子であるため、その活性が抑制されることが、左右軸形成異常に至る原因であることがわかった。また、Nodalなどの発現を誘導するNotchシグナルも抑制されていたことから、高グルコースは左右軸形成期のNotchシグナルを抑制し、これが妊娠前糖尿病における先天性心疾患を伴う内蔵錯位発症の一因になっている可能性があると考えられるという。同研究グループは「本研究から、ヒトにおいても血糖値の逸脱が一過的であっても先天性心疾患が発生する可能性が示唆されます。また、妊娠前糖尿病では様々な種類の先天異常の発症リスクが高まることが知られていますが、その原因の多くは不明のままです。本研究の知見が、他の局面における高血糖の作用を解明する糸口となり、妊娠前糖尿病における先天異常の予防につながることが期待されます」とコメントしている。
2015年09月14日「妊活」という言葉が流行しています。妊活をしている人は「早く妊娠したい!」と思っているかもしれませんが、実は妊活中のいまにやっておくべき、知っておくべきことがあるのです。かくいう私も妊娠してから「これは妊娠前に知っておきたかった…」ということがたくさんあって、後悔したものです。今回はそんな後悔をしないためにも、妊娠する前に知っておくべきことを4つまとめてみました。■出産にかかる費用は、案外多くない出産というとたくさんのお金がかかりそうなイメージがありますが、特にトラブルなく出産を迎えられた場合、案外お金はかかりません。妊娠中の検診は、補助金でほぼ無料になりますし、分娩費用も健康保険の出産一時金で相殺すれば10万円ほどですみます。私にはお下がりをくれる親族がいたこともあり、出産準備品も1万円かからずに揃えることができました。子どもを産むにはもっと貯金ができてからにしようかと悩んだこともありましたが、まさに安ずるより産むが易し、でした。■医療保険は必ず妊娠前に入っておこう医療保険に加入するだけなら、妊娠27週目までは加入することのできる保険がほとんどです。ただし、加入はできても「特別条件」として、今回の妊娠にかかる手術や入院は給付の対象とならないという条件の付いている場合が多いもの。母子ともに順調に出産できればよいですが、何が起こるのかが分からないのが妊娠や出産です。妊娠中に切迫早産で長期入院になったり、帝王切開での出産になったりした場合、予定外の出費があることもありますし、帝王切開になった場合、手術をすることになるので、その後数年は保険に入ること自体難しくなる場合があります。妊活中のいまこそ保険の加入、見直しをしておきましょう。■産院・分娩の予約は、妊娠が分かった時点で私は雑誌やインターネットで情報を得ながら慎重に産院を選びました。おかげで納得のいく産院が見つかったのですが、妊娠9週の時点で電話をしても、希望した産院は人気だったようで、すでにお産・分娩の予約が埋まっていたのです。人気の産院や病院は出産月の8ヵ月前ほどから予約がいっぱいになってしまいます。無痛分娩やスタイルにこだわったお産をがしたい人は、妊活中から産院や病院の目星をつけておき、妊娠が分かった時点でお産の予約をするのがよいようです。■性感染症が妊娠や出産のリスクになることもある自分は大丈夫! と思っていても実は性感染症は性行為以外の感染経路で感染していたり、自覚が無いこともあります。たとえば代表的な性感染症のクラミジア感染症は自覚症状が無いことが多く、放っておくと不妊の原因になります。また出産時に感染したままですと赤ちゃんにも感染する確率が高く、赤ちゃんが結膜炎や肺炎になることもあります。性感染症が、不妊や出産時リスクが高まったりする原因になる場合もあるので妊娠を考えた時点でパートナーと共に検査をしてみましょう。以上が、私が出産前に知っておきたかった4つのことです。妊活中の女性は参考にしてみてくださいね。
2014年09月29日働いている女性にとって、職場に妊娠報告をする際、いつ頃、誰にしたらよいかというのは悩みのタネですよね。流産などのおそれのある初期に報告するのも怖いし、かといって遅くなりすぎても引き継ぎなどの問題が出てきてしまう。今回はそんな方のために、トラブルにならない妊娠の報告の時期と順序についてお伝えします。■妊娠報告のタイミングは3パターン妊娠報告のタイミングはおもに、3パターンにわかれるようです。1.心拍の確認ができた時(~妊娠5週)心拍が確認できると流産のリスクがぐっと減ります。2.妊娠12週を過ぎた時初期流産の9割は妊娠12週までにおきています。3.安定期(妊娠16週)に入ってから一度流産を経験されている妊婦さんは慎重に安定期に入ってからという方が多いようです。■仕事に支障が出る場合は早めに妊娠報告をつわりなどによる妊娠初期のつらさは人それぞれです。体調不良で会社を休むことが続くような場合は、やはり早めに報告をする必要があるでしょう。私は、妊娠発覚時に重い荷物を運ぶ必要のある仕事をしていましたので、妊娠6週の段階で直属の上司に妊娠を報告しました。上司の反応が心配ではありましたが、その後は勤務時間や労働内容に気を使ってもらえたので、早めに報告をしてよかったです。■妊娠報告をする順序にも気をつけましょう私の友人で、職場の親しい同僚にだけ早々に妊娠報告をして失敗した、という人がいました。というのも、職場で噂になってしまい、みずから報告する前に上司にバレてしまっていたらしいのです。これでは上司はよい気持ちはしないですよね。こうした不要なトラブルを避けるためにも、まずは直属の上司に報告するのがベターでしょう。■一番の優先はママの身体と赤ちゃんの命仕事上での兼ね合いでなかなか妊娠報告がしづらい、タイミングが難しいというプレママもいるでしょうが、お腹の赤ちゃんはママなしでは生きることができない存在です。仕事優先ではなく、ママの身体と赤ちゃんの命を第一優先に考えて、報告の時期を検討してみてくださいね。
2014年08月27日(画像は、ワコールボディブックより)女性の大きな転機である妊娠・出産・授乳『目ざせ、美バスト!』の特集を行っている「WACOAL BODYBOOK(ワコールボディブック)」が、「Vol.5授乳後のバスト事情とは!?」の掲載をしている。妊娠・授乳でバストのサイズや形が変わった、と言う女性も多く、興味深い内容だ。健康的に美しくありたい、と思う女性の為に、からだに関する様々な専門家によるコラムや解説が掲載される「WACOAL BODYBOOK」。今回は、バストに関する情報を医学的に解説。さらに美バストの為の食事やトレーニングを紹介している。元通りにはならないの?妊娠をして胸が大きくなった!と喜んでいる女性の声を聞いた事はないだろうか?しかし、喜んでばかりいられる話ではない。おなか同様に大きくなった胸の皮膚は伸びてしまう。伸びた皮膚は元に戻らず、重みで垂れ下がったままになってしまう事が多い。一般的に、授乳にも関係がある乳腺は乳房の60%から70%を占める。残りは脂肪組織などだが、この乳腺の割合が多い人の方が授乳後の胸のしぼみ方が顕著になる。反対に脂肪組織が多い人の方が、授乳後でも胸が垂れ下がる事が少ない。さらに、授乳期に乳房を支えているクーパー靭帯も引っ張られて伸びきってしまう。他の靭帯同様に、一度伸びたクーパー靭帯は縮む事はなく、乳房の形を整える事が難しくなってしまうのだ。授乳後は、矯正下着などでつけている間だけでも形を整えておく、という方法に変えていくのは仕方のない事のようだ。【参考リンク】▼「WACOAL BODYBOOK」
2014年03月28日女性にとって、大きな節目ともなる妊娠。結婚はしていないけど子供はほしい方や、結婚はしているけれど仕事や家計の都合で子供を検討中の方、子供は要るけど2人目以降を考えている方など、妊娠に対する考え方や状況はさまざまですね。妊娠前に女性が持つ様々な気持ちや悩みについて、女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』が、出産経験がある人、未経験の人両方に対して行ったアンケート調査を紹介します。■ 今回の調査は、20~40歳代まで幅広い層のユーザーが回答「現在の年齢を教えて下さい」ときいたところ、年齢は、「25~29歳」が最も多く34.4%、続いて「30~34歳」が24.4%、「20~24歳」が17.9%となりました。5年前、10年前と比較して、晩婚化、生活スタイルの変化により、出生年齢も変化してきていることはもちろん、医療技術の向上も妊娠に大きな影響を与えていることから、出産時の年齢の幅も広がっています。こうした背景から、今回の調査には「35~39歳」「40~44歳」の回答者も多くいらっしゃいます。■ 4人に1人は、妊娠経験あり! 「既婚・未婚、出産経験など、現在の状況を教えてください。」と聞いたところ、未婚、既婚の割合は、ほぼ半数という結果でした。最も多かったのは「未婚、彼氏あり」と回答で34.9%です。ついで、多かったのは「既婚、子供あり」で25.6%、アンケート回答者の4人に1人は妊娠経験ずみという結果でした。■ 約半数が妊娠希望! 妊娠に備える女性も多数「現在、妊娠希望 or 避妊希望ですか?」と聞いたところ、「妊娠希望」の人が45.8%、「避妊希望」の人が37%という結果で、調査では約半数の方が、今回の調査でも妊娠を希望していることがわかりました。■ 妊娠に対するイメージは「幸せ」「喜び」がTOP2「妊娠に対してのイメージを教えてください。」と聞いたところ、最も多かったのが「幸せ」23.6%、ついで、ほぼ同率で「喜び」23%でした。1位、2位の結果から、多くの人は妊娠について良いイメージを持っていることがわかります。以降「大変」18.1%、「お金がかかる」11.7%と続きます。多くの人は、赤ちゃんを授かることは、とても嬉しいことだと思う一方、「大変」という現実的な一面も感じているようです。他にも、妊娠は「神秘的なこと」「希望」「責任感」「つわりが大変」「痛い」「楽しみと不安」「自由がきかなくなる」という結果もあり、不安と希望の入り混じった複雑な心境がうかがえます。妊娠・出産は女性ひとりで背負うものではありません。妊娠したときのために、日頃からパートナーともよく話し合っておくことが大切ですね。■ 約9割がいつかは妊娠したい!「いつかは妊娠したいですか?」と聞いたところ、「はい」と答えた人は88.3%で、なんと9割近くの人は「いつかは妊娠したい!」と思っていることがわかりました。やはり女性として、妊娠・出産に興味や憧れを持つ人が圧倒的に多いようです。将来、妊娠して赤ちゃんを授かるために、妊娠前から自分のカラダの状態を知り、妊娠について正しい知識を身につけることはとても大切です。また、妊娠のメカニズムを正しく理解することで、排卵のタイミングなども、うまくつかめるようになり、スムーズな妊娠にもつながりやすくなります。■ 第一子妊娠は、生活の落ち着いた30歳前後が理想的! 「 第一子を妊娠した、もしくは妊娠したいのはいつですか ?」と聞いたところ、最も多かったのは「25~29歳」35.8%、ついで「30~34歳」29.3%、「20~24歳」13.4%でした。厚生労働省の人口動態統計によると、女性の初産の平均年齢は、2011年に30.1歳と初めて30歳を超えました。初産年齢は上昇傾向が続き、2000年時点に比べると2.1歳上昇しています。今回の調査にも同様に見られ、30歳前後で生活も落ち着いてから、妊娠を考えたいと思う人が多いようです。■ 妊娠を意識し始めるのは、半数以上の人が20歳代と回答「妊娠を考え始めたのはいつごろですか?」と聞いたところ、最も多かったのは「25~29歳のとき」で25.1%、続いて「20~24歳」24.5%でした。20代半ばから後半になると、友人や知人など周りでも結婚、出産する人が増えてくる時期です。こうした状況の中、徐々に意識を強める人が多いのかもしれません。妊娠には「卵巣年齢」が大きくかかわっています。卵子のもとになる原子卵胞は、お母さんのお腹にいる胎児期に500~700万個作られますが、生まれるときには200万個、思春期には10万~30万個、30代では5万個と、生理周期ごとに1,000個ずつ減少していきます。卵巣の機能も徐々に低下、閉経間際には、原子卵胞はほとんどなくなってしまいます。このように、いくら見た目が若々しく健康でキレイであっても、卵巣には寿命があり、一般的には50歳前後で閉経を迎えます。「今はまだ…」と思っていても、生まれながらに卵子の個数は限られているため、欲しいと思ったときに、すぐに妊娠できないことも多く、不妊は決して他人事ではありません。■ “年齢”や“パートナーとの出会い”などの環境変化が妊娠を考えるきっかけに妊娠を考えるきっかけとして最も多かったのは「年齢とともに欲しくなった」で19.7%、ついで「彼の子供が欲しかった」17.2%、「結婚した」16.5%、「友人など身近な人が妊娠した」15.2%と続いています。やはり年齢やパートナーとの出会い、結婚といった環境の変化などから意識するようになった人が多いようです。また周囲の人が、妊娠・出産したりすると、赤ちゃんと触れ合う機会が増え、「いつかは私も…」と意識することも多いようです。■ 妊娠するために、5人に1人が「基礎体温をつける」と回答「妊娠するために何かしましたか?」と聞いたところ、最も多かったのは「基礎体温をつける」で21.5%でした。妊娠する可能性を高めるためには、自身の排卵日を把握しておくことが重要です。基礎体温は排卵日だけでなく、排卵の有無もチェックすることができます。ついで、多かったのは「タイミング法を試す」14.4%。基礎体温に続いてこちらもポイントは正確な排卵日を知ることです。他にも、「ストレスを貯めないようにする」「産婦人科を受診した」「排卵検査薬を使用した」「体を動かすようにする」「身体にいいお茶(ルイボスティー・たんぽぽ茶)を飲むようになった」などの答えがありました。自然に妊娠できれば一番良いですが、日ごろから自分のカラダに気をくばり、妊娠しやすいカラダづくりを心がけている方も多いようです。※ 調査実施時期 : 2013年7月~2013年8月 調査方法および人数 : 『ルナルナ』サイト内にて会員1,475名※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です。記事引用元: PRTIMES
2013年09月18日