ベストセラー小説や少女漫画、少年漫画の人気作が相次いで映画化されている日本映画界。そんな中、第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した『万引き家族』は是枝裕和監督の集大成ともいえるオリジナル脚本であり、映画ランキングで3週連続1位を獲得、興収は30億円を突破する大ヒットとなっている。また、毎年、新世代クリエイターを世に送り出す「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」にて観客賞にあたる「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞したホラーコメディ『カメラを止めるな!』は、劇場公開されるや、連日満席が続いているという。かつて同賞を受賞した松居大悟監督の渾身の最新作『君が君で君だ』をはじめ、これからの猛暑を前に、日本映画のオリジナル作品がいまヒートアップを続けている!■現在公開中!監督の熱い思いが観客に伝播する2作品6月9日(土)より公開されている『榎田貿易堂』は、『虹色デイズ』が公開される飯塚健監督と、バイプレイヤー・渋川清彦の同郷タッグによるヒューマン・コメディ。「扱う品はゴミ以外。何でも来い」を信条にした群馬県渋川市にある開業4年目のリサイクルショップ・榎田貿易堂は、高校卒業後に上京したもののパッとせず、39歳で故郷に戻ってきた榎田洋二郎(渋川さん)が開いた店。ここに集う人間模様をユーモラスに映し出し、それぞれの再出発を描写、人生の悩みをシュールな笑いで包み、話題を呼んでいる。6月23日(土)より公開中の『カメラを止めるな!』は、新人監督・上田慎一郎のもと無名俳優により製作されたスーパーエンターテインメント作。斬新な構造と緻密な脚本、そしてキャスト・スタッフの熱い魂のこもった渾身の37分間におよぶ“ワンカット・ゾンビサバイバル”により、連日満席となっている。■人気俳優が参加!異色の恋愛物語も熱いこの2作のように、立て続けに監督の熱い思いが込められた作品が劇場を盛り上げている中、7月7日(土)からは新たなオリジナル作品が公開される。松居大悟監督が「最後の意地を込めた」と発言し、主演の池松壮亮が「やばい人たちのテラスハウス」と表現する『君が君で君だ』。「尾崎豊」や「ブラッド・ピット」、「坂本龍馬」という、好きな女の子(キム・コッピ)の好きな男になりきり、10年間見守り続けた男たち(池松さん&満島真之介&大倉孝二)を描いた、異常か純情か判断しかねる愛を描いた衝撃の完全オリジナルラブストーリー。“2人が付き合う、付き合わないといっただけではない愛のあり方もある”という持論をユーモラスかつ、熱烈な表現で描き、完成披露試写会などでは「心が八つ裂きにされそう」「この感情は言葉でうまく説明できないが、すごい」と評され、観客たちに衝撃と熱を伝播させている!いずれも独特の視点を持つ作品ばかり。それぞれに込められた熱を、劇場で確かめてみて。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月07日「僕は男の子」「私は女の子」男女の違いを子どもが意識し始めるのにはいくつくらいからなのでしょう。違いが分かりやすいのは身体の変化ですが、その違いは性に結びつくもの。正しく、きちんと教えてあげたいところですが、どう説明したら良いのか悩んでしまうこともありますよね。今回は、子どもから性にまつわる質問があったときの受け止め方や親としての心構えについて、幼稚園「りんごの木 子どもクラブ」代表の柴田愛子先生にうかがいました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■「赤ちゃんはどこから生まれるの?」にどう答える?――以前、息子と一緒にお風呂に入っていたとき、私の体をまじまじと見ながら「赤ちゃん、どこから生まれるの?」と聞かれたんです。私は年齢的に教えていいか迷いつつ「う~ん、このへんかな~」と下腹部をさして教えましたが「おしっこが出るところ?」と返され「そのへんだね~」と曖昧なまま会話終了…。今でも「あの伝え方って良かったのかな~」と思うことがあるんです。柴田愛子先生(以下、柴田先生):最近は弟や妹が生まれる際に立ち会い出産を経験している子も多くなりましたよね。実際にお母さんのお産に立ち会った子は感動を持って見守った経験から出産自体を恥ずかしいこと、いやらしいこととは思っていないんですね。だからストレートに説明していいと思います。でも、お産に立ち会ったことのない場合は未知の世界ですし、お母さんのほうが気恥ずかしくなってしまうことも多いかもしれません。そういう場合は絵本や紙芝居の力を借りてみるのはどうでしょう。お産がテーマの本は意外とたくさんあります。子どもに見せる前にできたらお母さんが見て、すんなりと入ってくるもの、わが子のレベルに合ったものを選んで見せてあげましょう。■男女の体の違いが気になり始めるのは「5歳くらいから」――絵本や紙芝居なら教える側にとっても抵抗が少ないし、間違いのない知識を子どもに伝えられるので実践してみたいです! 赤ちゃんがどうやって生まれるかが分かってくると男女の体の違いが気になってくると思うのですが「どう違うのか」「どうして違うのか」といった疑問にはどう応じるのが良いでしょう?柴田先生:実は、3歳くらいまでの子はほとんど男女差を感じていないんですね。でも、4歳を過ぎたころから遊び方に性差が現れます。5歳くらいには体の違いに興味を持ち始めて、お互いの性器を見せ合ったり触ったりすることで確かめあったりし始めます。ただ、多少の罪悪感があるので大人の目の届かないところでやります。いわゆるエッチな本に興味を持ち、公園などに落ちているとコソコソ見ていたりするんです。――5歳くらいから興味を持ち始める…。息子もそのくらいからだったような気がします。「〇〇のお兄ちゃんがエロ本持ってるって!」とわざわざ報告されたこともあったような(笑)。罪悪感はこのくらいの年齢からすでに感じているのも驚きました。子どもが男女の体の違いについて興味を持ち始めていると感じたら、性について伝える準備を始めたほうが良いのでしょうか?柴田先生:そうですね。スカートめくりする5歳児に「どんな感じ?」と聞いたことがあります。すると「ゾクゾクする」と返ってきました。健康な育ちではあるのですが、いやがる女の子を追いかけて…という事態も起こるかもしれません。だから、きちんと説明する必要がありますね。この時も視覚的なことがあったほうが分かりやすいので、絵本などを使うと良いですね。大きくなった時に赤ちゃんを産むための大事なところだから傷をつけてはいけないし、簡単に見せてはいけないよと脅かしにならない程度にハッキリ伝えることが大事です。■「子どもは何を知りたがっているか」をまず考える――子どもからの性に関する質問はその成長とともに変化していきますよね。親はどのように向き合っていけば良いのでしょうか。柴田先生:しつこく聞いてきたかと思ったら、しばらく忘れたようになる。子どもの性に関する疑問はときどきやってくるという感じですね。なのであまり深く考えなくて大丈夫です。子どもから問いかけがある度に一緒に話しながら、何を知りたがっているのかを探ってあげてください。ゆったり構えておくだけで、お母さんやお父さんもだんだん慣れてきますし、自然に事実を話せるようになると思うのです。お子さんが大きくなり思春期になった時には性欲を否定せず、赤ちゃんは簡単につくってはいけないこと、避妊するための具体的な方法などがあることを自然に話せるようになってゆけると良いですね。性にまつわる質問は人間の根源的なテーマだけに「正しく教えたい。でもどう伝えれば良いのか分からない。今、伝えて良いかどうかも分からない」と戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回、柴田先生にお話を聞いてみて安心したのは「考えるのは子ども発信の問いかけがあったタイミングで良い」「あまり深く考えなくても大丈夫」ということです。「子どもが知りたがっていることは何だろう?」と想像してゆったり構える。そうすることで「こんなふうに違うんだよ」「こういう理由でとても大事なんだよ」と子どもに伝わる言葉で自然に伝えられるようになると良いなと思いました。
2018年06月25日親は子どもに、どうしても期待してしまいます。親心で、しかたのない部分もあるでしょう。「わが子には、しあわせな人生を歩いていってほしい」、これは誰もが願うことですからね。ただ、問題なのは親の考えるしあわせと、子どもの思うしあわせが違う場合もある、ということなの。親子といえども別々の人格。能力や好み、考え方が違っていて当たり前なんですね。親はどうしても自分の信じる、しあわせの形に子どもを合わせたがります。親が勝手にレールを引いて、この道を行けば絶対にしあわせになれる、と子どもに押しつけてしまうのね。もちろん、子どもを導くのも親の役目。「この子のためになる」と思ったことを積極的にやらせてみるのはいいことです。いろいろなチャンスを与えてあげられるのは、素晴らしいことだと思うのよ。でも、その子が望まないことをムリにやらせるのは親のエゴでしかありません。子どもが興味をもっていることを見つけ、それを伸ばしてあげることが大切なのではないかしら。とくに、子どもが自分から「やりたい!」といったものは、なるべくやらせてあげてほしいわね。というのも、そこで親が口をはさんでやめさせてしまうと、子どもの意志や責任感を育てるチャンスをつぶしてしまうのね。物事を自分で決めたからには、最後までやり遂げなければならないし、自分の言葉に責任をもたなければいけません。親が認めたことだけをやる場合「自分がいい出したことじゃない」「やらされてる」という気分が抜けないため、どうしても甘い考えになりやすいのね。「途中でやめるのも仕方がない」とか「自分が選んだわけじゃないんだから」など、いくらでもイイワケができてしまうんです。 すると、最後までやり通す力や責任感も育ちにくくなる…。もちろん、危険が伴うようなことまで何でもかんでもやらせればいいというものではないけれど、子どもが自分から何かを始めたがったら、なるべく親は口をはさまないことが大事。意志と責任について学ぶ、絶好の機会ととらえましょう。また、意志の力と責任感をもつことの大切さがわかっていれば、自分で自分のしあわせを見つけられますからね。子どもたちは、いつまでも子どものままではありません。成長したら自分自身の足で生きていかなければならないんです。いつまでも親がレールを引き続けていくことはできないのよ。子ども自身が見つけたしあわせに沿って人生を歩いていけるのが一番なんじゃないかしら。しあわせの形は人それぞれ。自分で自分のしあわせを見つけていける力が、子どもにとって必要でしょう。 この先、仕事とどのように接していくべき? 現状の悩み/飛躍のとき
2018年06月22日土や砂、水などに触れながら、全身を使って遊ぶのは子どもにとってはとても楽しいもの。でも、最近では感染症などの心配から、泥遊びに抵抗がある親も少なからずいるようです。そこで、泥遊びに抵抗があるかどうかをパパママ世代に調査してみました。Q.お子さまの泥遊び、抵抗ありますか?1.まったく抵抗はない 32.4%2.あまり抵抗はない 28.2%3.少し抵抗がある 29.5%4.とても抵抗がある 9.3%5.わからない 0.4%6.その他 0.2%子どもの泥遊びはまったく抵抗ないが32.4%ともっとも多い結果になりました。子どもは汚れて遊ぶのが仕事。自分もしていたし気にならないという声が多いなか、少し抵抗がある人も3割ほどいるようです。■子どもが泥だらけになってもまったく気にならない!子どもは全身汚れて遊ぶものだから、泥遊びも当然! まったく気にならないという意見がもっとも多くありました。子どもには思いっきり遊んでほしい、遊んでいるときの笑顔を見ると親としてはうれしいという声も。「家の庭によく水たまりができて、遊ばせていました。長靴を履かせても、中にまで泥が入るくらい思いっきり遊ばせていました。私も、田んぼなどで遊んでいたのでまったく気にしません」(埼玉県 40代女性)「思いっきり遊ぶのが子どもの仕事、親は子どもに思いっきり遊んでもらうために洗濯するのが仕事」(神奈川県 30代女性)「子どもたち、泥遊びが大好きでした! 幼稚園でよくしていました。お着替えがパンパンになって帰ってきていたのがいい思い出です。パンツまでドロドロでした」(滋賀県 30代女性)「いろいろ経験してみることが大事」(静岡県 30代女性)「泥の水たまりに『見て見て〜、お風呂〜』とつかった息子を見て、全てが吹っ切れました。泥遊びは大切なプロセスだと思っています」(神奈川県 40代女性)「たくさん遊んでほしいので、泥だらけになっても気にしません」(茨城県 40代女性)■ある出来事がきっかけで抵抗を感じるようになってしまった人も…抵抗があると回答した人のほとんどが、何やらきっかけがあったようです。犬や猫のフンから酔っ払いの立ち小便まで、自分の目で見てしまうとその後トラウマになってしまう傾向が高いよう。「犬や猫の排泄物がないか心配」(鳥取県 40代男性)「泥遊びに抵抗があるというよりは、泥まみれの服を洗濯することに抵抗があります。誰かが洗ってくれるなら全然かまわない!」(北海道 30代女性)「自分が小学生の頃に、泥遊びをして破傷風になった子どもの映画を見てから、泥遊びが怖くてできません」(滋賀県 40代男性)「近所の公園で酔っ払いの方が砂場で立ち小便をしているのを見てしまい、そこから私も少し抵抗があります」(神奈川県 30代女性)「明らかに子どもが遊ぶ砂場なのに、心無い人が犬に排泄させているのを目撃してしまいました。もう、遊べないですよね。そんなこともあり、その砂場はなくなりました」(神奈川県 40代女性)「砂場に犬のフンが落ちているのを見たことがあって、砂場遊びに抵抗が!」(栃木県 40代男性)■子どもだけでなく孫にも泥遊びはさせたい子どもだけでなく、孫にも、その子どもにも、ずっとずっと泥遊びをさせてあげたいと思っている人もいました。やはりそう言う人たちは、小さなころの純粋に遊んだ思い出が特別だと実感しているようです。大人になったら、全身汚して遊ぶことなんてなくなってしまいますし、人生のうちの数年くらい汚れるほど遊んでもいいのかもしれませんね。「2人の娘がいます。22歳と17歳になりましたが、2人ともとても砂遊びや泥遊びが好きでした。中でも泥だんご作りがとても好きでしたね。下の子は保育園の先生に、泥だんごマスターの称号をもらいましたよ。清潔面など気にしたりする方も多いですが、子どものころに外で遊ぶことや泥遊びの思い出があることは素敵だと思います。孫ができても泥遊びさせてあげたいです」(千葉県 40代女性)「子どものころの遊びっていつまでも記憶に残っていて、服も泥だらけにして怒られたけど、今も忘れないです。だからどんどん泥遊びしておいでーって思う。そうして、いつか親になったときは、子どもに泥遊びをさせてやってほしい」(佐賀県 40代女性)Q.お子さまの泥遊び、抵抗ありますか?アンケート回答数:7849件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年06月22日子どもが年齢に応じた成長するためには、親がいつまでも面倒を見てあげるのはNG。良かれと思ってやっていることも、子どもの自立を妨げているかもしれません。そこで、パパママ世代に子離れできているかを聞いて見ました。Q.年齢に応じた子離れ、できてる?1.できていると思う 34.1%2.できていないと思う 27.5%3.わからない・どちらとも言えない 35.0%4.子離れの必要を感じない 3.4%できていると回答した人、できていないと回答した人、わからない・どちらとも言えないと回答した人がほぼ同数という結果になりました。心配する気持ちがついつい過保護になってしまっていると自分で気づいている親も多くいました。■子どもが離れていったときに親も離れるつもり親から離れるよりも、子どもから離れていくほうが先だから、そのサインを感じたら子離れを考えるという人も。そうは考えていても、いざとなったらなかなかできないかもしれませんよ。「子離れより親離れのほうが早い。それが子離れのサインだったり…」(神奈川県 40代女性)「そのうち子どものほうから離れていくだろうし、それまではベタベタしておきます」(神奈川県 30代女性)「息子と娘ではまた違うし、その子の状態でも違うのでなんとも言えません。子どものほうから親離れしていくときに、合わせて子離れしていくかも」(神奈川県 40代女性)「子どもが3人いれば3人とも違うし、甘え方も違うから、子どもが離れていけば自然と子離れになるかな。シングルマザーだから普通より子どもと絆は強いかもしれませんが…」(愛知県 40代女性)■子離れできない自分を自覚している親もどんな状態が子離れできているということなのかわからないという声も多くありました。ついつい口出しをしてしまったり、先回りしてお膳立てしてしまう自分に自己嫌悪を感じている人も。「どの年齢でどれくらいという基準がわかっていない気がします。目の届かない歳になればなるほど、心配で目に見えるときに色々言いたくなってしまう」(千葉県 40代女性)「小さなころは子どもを最優先に生きる母親ですが、ある時期になると、子離れをしていかないといけないのは、わかっていても寂しく苦しい時期ですね。子ども依存にならないように、少しずつ新しい人生に向けての種まきをしています」(東京都 40代女性)「なぜか一番上の子どもだけ子離れできません。3人のうち一人だけ男だし、手がかからなくなっても気になって仕方ありません。なんとかならんのか、私!」(東京都 40代女性)「現在高校3年生。つい先回りしてお膳立てしてしまう自分に反省しています」(東京都 60代女性)「できているようでできていないかな。心配してついつい口出ししてる」(三重県 30代女性)「ちょっとした買い物など、昔は必ずくっついてきたのに、今は留守番しています。一緒の買い物を初めて断られたときはビックリしました。なんか少しだけ寂しく感じましたが、今はそんな状況に慣れました。でも、正直ちょっと寂しいかな。完全な子離れって難しいですね」(福島県 40代女性)■親離れ子離れの狭間で揺れ動く子ども小学校卒業から中学入学時期は、親離れや子離れを感じるきっかけになるとき。とは言え、完全に親離れするのには時間もかかりますから、まずは子どもの様子を見て、甘やかすときと見守るときを見極められるといいですね。「子どもが離れだしたら、それに合わせようと思っています。もうすぐ小学校卒業を迎える息子。本人も甘えたいような、親を突き放したいような微妙な心境のようです。甘えたいときには甘えさせるし、生意気なことを言ってきたときには受け流しています。こうやって親の元から飛び立っていくんだなぁと感慨深いです」(神奈川県 40代女性)Q.年齢に応じた子離れ、できてる?アンケート回答数:5993件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年06月21日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。子役に台本を渡さず、口伝えでセリフを伝えていくことで知られている是枝監督。パルムドールをとった同作品では、城桧吏、佐々木みゆといった子役の自然な演技にも注目が集まっていた。6歳の佐々木は、舞台挨拶でも自由に振舞う大物っぷりを見せている。今回の舞台挨拶でも、共演した高良の印象を聞かれて「怖〜い怖〜い幽霊みたいでした」と答え、高良がショックを受ける一幕も。また、リリーが耳元で囁き、MCの質問に「別に」と言わせようとすると、手を振って否定する。さらにリリーが「みゆちゃんに質問があります。女子一人だからキャバクラみたいな質問でしょうがないんだけど」と言った時も、佐々木は「やめてください!」とキッパリ拒否する。一方で「僕と、高良くんと、山田くんと、お父さんだったら誰がいいですか?」と聞かれると、「万引き家族!」と、リリーが一番良かった様子。実際に、舞台挨拶中もリリーからしかマイクを受け取らないなど、まるで本当の親子のような姿を見せていた。しかしリリーが「目標は、樹木希林みたいな不動産をたくさん持ってる女優さんになりたいんだよね?」と尋ねると、「やーめーてください!」と制しており、山田も「できあがってますね」と感心していた。他の人が話している時も、かなり自由に動いている佐々木。いわゆる「子役」という行儀の良さではない等身大のかわいらしさに、周囲の人たちや観客も目が離せない様子で、佐々木の動き一つ一つに微笑ましい笑いが生まれる。しかし自由すぎて舞台から去ってしまうようなことはもちろんなく、マイクを向けられればしっかりとした受け答えをする様子は、未来の大物女優の片鱗を覗かせるようだった。
2018年06月15日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。父の日に合わせて、作中で父親を演じる3人の俳優と、子役の2人が集まった。是枝監督は、俳優陣の役について「みんなそれぞれ違う父性と向き合いながら、うまくいってる人といってない人がいる。高良さんの父親は理想的といってもいいけど、カギカッコ付きの『父性』。そんな2人の中、リリーさんが演じている父親がまあダメな父親だけど、父親になりたいと思っていて、三者三様」と語った。城からは、サプライズでリリーへ手紙が読み上げられる。「もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした」「リリーお父さん、大好きです」という手紙に、リリーは「ジーンとしましたね」と”父親”の顔。しかし「俺がお年玉50万円あげたことが書いてない」とジョークを飛ばすと、城から「えー、その件ですが、もらってません」とキッパリ否定されていた。一方、佐々木は「家族のみんなの似顔絵です。一昨日リリーさんにもらったペンで描いた」と一枚の絵をリリーに手渡す。リリーが「俺が仕事で使っているペンをあげたけど、俺よりも使いこなしてる」と喜ぶと、佐々木は「この漢字はみゆが書きました! まだ漢字習ってません!!」と強く主張。リリーは「本当に上手」と佐々木の絵を褒めていた。また、リリーから最後の挨拶を任された城だが、リリーが耳元で話すことを誘導。城はリリーに囁かれるままに「え〜、宴もたけなわプリンスホテルでございますが、人生には大事な袋が3つあります。1つ目が池袋です。2つ目は沼袋です。3つ目は東池袋です」と言った後、「映画を楽しんでください!」メッセージを送った。○城桧吏 手紙全文リリーお父さんへ。リリーお父さん、撮影でもカンヌでも、会うたびにいつも優しくしてくれて、ありがとうございます。撮影中、寒い時にカイロで温めてくれたり、僕のことを笑わせてくれたり、いつも気にかけてくれたり、とても嬉しかったです。もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした。大好きな家族がいたあの家に戻りたいと、いつも思っています。リリーさんのようなおしゃれで優しくて、面白くて、演技の上手な俳優さんになることが、僕の夢です。これからも宜しくお願いします。リリーお父さん、大好きです。桧吏より
2018年06月14日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。高良は「友達から聞いて知って、携わったのもあるけど、日本映画がカンヌという歴史ある映画祭でパルムドールをとったことが嬉しかったです」と喜びつつ、「めちゃくちゃ嬉しかったのに、どこか自分の中でちょっとした悔しさがあった」と心境を吐露する。山田も「SNSのニュースで知ったんですけど、びっくりで。本当にとても嬉しいんですけど、多分高良さんと一緒で、もうちょっとがっつり是枝さんとやらせてもらってたら、素直にイエイ! ってできたのかな」と明かした。山田のシーンが切られていたことも多かったというが「結構スパって行かれてるところもあって、でもそっちの方が伝わるなというのを感じて、是枝さんの愛を感じました。切られても愛を感じる」と笑顔を見せた。是枝組初参加となる2人について、是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、11〜12年前に出会った」と振り返る。「その時の印象と変わらない。まっすぐなところが好きで、チャンスがあればいつかと思いながら活躍を見ていました。大きなスクリーンの似合う役者だと思っているので、ご一緒できてよかった」と語った。また、山田については「いろんな信頼しているスタッフが、現場をご一緒して『山田くんがいい』ってみんな言うんだよね」と説明。「作品とか役にまっすぐに向き合う姿勢が、どんな役をやっていても感じられた」と理解し、「今回はちょっと切ったとこもあるんですけど、これをご縁にという感じで、来てもらえてありがたいです」と今後に希望を持たせた。高良と一緒のシーンがあった城は「優しかったです。キャップのマジックをカメラ回してない時にやってくれた」とエピソードを披露する。一方で佐々木は「怖い怖〜い幽霊みたいでした」と衝撃の一言。「演技の時が、夜に出てくるゾンビみたいだった!」と言い表し、高良も「そんなふうに思われてたのか……」と驚いていた。
2018年06月14日子どもがある程度の年齢になってくると、「そろそろ文字を書く勉強をさせたい」と考える親は多いもの。しかし突然、紙と鉛筆を持たせて「やりなさい!」と言っても子どもの反応は…。子どもが自分から積極的に文字を学ぶようにするために、ママたちが気を付けているポイントについて調べてみました。子どもに「楽しそう」と思わせることが大切ネット上のママたちの声を見てみると、「文字の勉強は、小学校に入学すれば必ずするものだから、急いでする必要はない」という声もありますが、勉強させたいママたちも散見されます。そんなママたちが工夫していることは、たとえば塗り絵を使う方法。まずは、文字の勉強よりも色鉛筆(鉛筆)に慣れさせるようです。塗り絵は鉛筆の持ち方や線を描く練習にピッタリ。子どもの好きなキャラクターの塗り絵なら、子どもは喜んで描いてくれますよね。子どもが鉛筆と紙になれたら、徐々にひらがなドリルに移行したママもいるようです。他には、トランプやカルタを使う方法も。文字や数字が書かれたカードで遊ぶことで、子どもが興味を持てるように誘導してあげるのもいいのだとか。または、ママが子どもへ手書きのメッセージを書いてあげる方法も。簡単なメモでもいいので、実際に書いて渡して、読んで教えてあげる。こういったことを繰り返すことで、子どもが文字に興味を持つキッカケにつなげるそうです。重要なのは、子どもが“自分から興味を持ち、楽しそう”と思え、知的好奇心を高めてあげることなのだとか。子どもが学ぶ前にママが楽しむこと!前述などの方法をおこなうにしても、大切なことがあります。それは“まずはママ本人が楽しむこと”。塗り絵にしてもトランプにしても、ママやパパが楽しそうにやっていれば、子どもは自然と興味を持ち、“自分もやってみたい”と思うもの。たとえば、子どもとお絵かきをしているときに、子どもがママの描いた絵をマネしたり、絵に描き加えたりしますよね。文字もそれと同じこと。ママが楽しく文字を書いていれば、子どもも書きたがってくれる可能性があります。ここで注意しなければならないのは、「やりなさい!」と無理にやらせること。子どもが楽しいと思えないことを無理やりさせてしまうと、文字を嫌いになってしまうこともあるといいます。子どもが楽しく文字を学ぶためには、ママのちょっとした工夫が必要。「もうそろそろ勉強を…」と考えているなら、まずはママが楽しむことから始めてみましょう。(文・山手チカコ/考務店)
2018年06月13日女優の安藤サクラが9日、都内で行われた映画『万引き家族』の公開記念舞台あいさつに、共演のリリー・フランキー、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ(子役)、樹木希林、メガホンを撮った是枝裕和監督とともに登壇した。先日開催された第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で最高賞パルムドールを受賞した同作が、いよいよ日本で公開された感想を聞かれた是枝監督は「もう少し小さく産んで、小さな声で届けていくような作品を作ろうと動き出したんですけど、結果的にはこんなに広く、遠くまで届くことができたのは、スタッフとキャストがとてもいい形でこの作品を支えてくれたおかげだと思っております」と感謝し、「すごくうれしいです」と笑顔を見せた。そしてリリーは「是枝さんみたいな奥ゆかしい方は賞をもらうことに照れがありますけど、賞が決まったことで映画館の(上映)館数が増えたり、たくさんの方に見ていただく機会が増えたことはいいことですよねと(監督と)話したりしました」と告白。イベントでは、みゆちゃんがテレビ画面に映るパルムドール像を見ながら段ボールで作ったという手作りトロフィーを是枝監督へプレゼントする一幕もあり、それを受け取った是枝監督は「本物はプロデューサーにあげて、僕はこっちをいただきます」と目尻を下げた。また、周りを見渡した安藤は「ここにいる皆さん、ものすごい方なのに、納豆ご飯みたいな感じなんです(笑)。キャビアを食べているような感じなのに、いつも納豆ご飯のようでした」と独特の表現をして笑いを誘い、「監督の器の大きさと深さを見ていると本当に恐ろしくなるくらいなんですけど、その器は納豆ご飯を食べるように、心地よく受け止めてくださるので、すごく不思議な時間を過ごしています。ものすごく日常的で落ち着く時間の中で、突然、爆発が起こるので、ちょっと混乱をしております」と吐露。「初日を迎えて、この家族とひとつ区切りがつくと思うと、さっきからさみしくてしょうがないです」と目に涙を浮かべた。さらに、締めのあいさつを求められた是枝監督は「納豆ご飯のような映画です」とコメントして会場を沸かせ、「なので、毎日食べられると思いますし、見るたびに味わいかたも変わる映画になったのではないかと思います。今日見て気に入っていただけたら、また劇場に足をお運びください」とお願いした。東京の下町で質素に暮らす、一見ありふれた家族。しかし、彼らは生計を立てるため、家族ぐるみで万引きなどを重ねていた。犯罪でしかつながれなかった家族の"許されない絆"が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。人と人との関係が希薄な今の時代に、真の"つながり"とは何かを問う、心揺さぶる感動作となっている。
2018年06月10日これまで家族をテーマにした作品を撮り続け、国内外の映画祭にて賞を獲得してきた是枝裕和監督。最新作『万引き家族』ではあのカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。本作が海外でも高い評価を得たのはなぜか。今回はそんな本作の魅力についてまとめてみた。■あらすじ再開発が進むなか、ポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事の父・治と息子の祥太“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代だったが、体じゅう傷だらけのゆりの境遇を察し、面倒をみることにした。祖母・初枝の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀、そして新しい家族のゆりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――。■是枝監督常連キャストから、ニューフェイスまで揃った豪華な布陣これまで多くの作品でオリジナルの脚本を自身で書き、監督を行ってきた是枝監督。本作ではこれまでの作品に出演した常連キャストと、初めて参加したキャストのアンサンブルも大きな見どころの一つになっている。リリー・フランキー/柴田治役『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリーさんが、本作には息子と共に万引きで生計を立てる柴田治役として出演。是枝監督とは本作で4度目のタッグとなり、「純粋に嬉しいです。是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています」とコメントしていた。安藤サクラ/柴田信代役是枝監督作には初参加となる安藤さん。リリーさん演じる柴田治の妻・信代を演じるにあたり、「いまこのタイミングでこの作品に出演できることをとても嬉しく思っています」と感動をあらわにしていた。本作での高い演技力は、監督・共演者の度肝を抜くほど。監督は、いま安藤さん以上の女優はいないのではないかと思うほどだったそう。松岡茉優/柴田亜紀役こちらも安藤さんと同じく、本作で初めて是枝監督作に出演した松岡さん。オファーを受けた際は「あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです」と心境を明かした。樹木希林/柴田初枝リリーさん同様、いくつもの是枝監督作に出演してきた大御所・樹木さん。本作でもその存在感は健在だが、「是枝作品の中に居るのは これで おしまいちょいと ブラブラしすぎる台本は読みちがえるわ 口は出すわ悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ困ったもんだ」と是枝作品内での引退をほのめかすようなコメントも。小さくても、作中で大きな存在感を放つ子役たち治と信代の息子・祥太と、治が家に招いた少女・ゆりは是枝監督のオーディションによって選ばれた2人。祥太役を演じた城桧吏はNetflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」に出演しており、ゆりを演じた佐々木みゆは、なんと本作が映画初出演だ。監督はキャスティング理由ついて、桧吏くんは「オーディションで部屋に入ってきたときにこの子だってピンときた。いつまでも見てられると思った」と語り、みゆちゃんについては「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」と明かした。ほかにも脇を固めるキャストには、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優が揃っており、圧倒的キャスト陣で本作は挑まれているのだ。■あのケイト・ブランシェットが大絶賛! パルムドール受賞の理由とは?第71回カンヌ国際映画祭にて上映された際にはスタンディングオベーションが起こり、なんと9分間も続いた。辛口で知られる海外メディアからも高評価を得て、授賞式では最高賞であるパルムドールを獲得!日本作品では、今村昌平監督の『うなぎ』(’97)以来、実に21年ぶりという快挙を成し遂げた。この受賞理由について、審査員長のケイト・ブランシェットは「演技、監督、撮影などトータルで素晴らしかった」と述べるだけでなく、安藤さんの芝居についても熱を帯びた口調で絶賛。彼女の泣くシーンについて、「今後、私も含め今回の審査員を務めた俳優の中で、今後あの泣き方をしたら、彼女の真似をしたと思って」とコメントするほどだった。■ポスターを『海街Diary』と比較してみた本作には、クランクインに先駆けて昨年の夏に2日間だけ海で撮ったオフショットが存在する。台本も完成していない中、“家族”6人で撮ったそうで、リリーさんはその写真を「なんか劣化版の『海街diary』みたいだな」とボソリ。すると、安藤さんまでもが「そうそう、ポスタービジュアルの縁側の写真も劣化版の『海街diary』みたいなね…」と同調。続けてリリーさんが「あのポスタービジュアルの家族の笑顔と『万引き家族』ってタイトルみると、ソフトバンクの新しい家族割りみたいだよな」と話すと笑いに包まれた。お茶目なリリーさんに現場はさぞ和んだことだろう。■安藤さん、パルムドール受賞について語るも…?実は、パルムドール受賞発表前から撮影で大阪にいたという安藤さん。「この“家族たち”と夜中だけどYouTubeで中継をみようとやりとりをしていて」と準備万端で授賞式の中継を見ていたものの、「いつの間にか眠ってしまいまして…」とまさかの寝落ちをしてしまったことを告白。「そしたら、リリーさんから『サクラ起きろ!』とメールがすごい来ていて、マネージャーさんには、真っ暗にして寝ていた部屋で『パルムドールです!』と言われて…それですぐにTVをつけてニュースが流れているをみて、これは残さなきゃとフィルムのカメラでその画面を撮りました(笑)」と、受賞の瞬間をふり返った。■本作に向けられる意見に、監督はどう向き合ったのか?是枝監督は、パルムドール受賞を受けて行われた外国人特派員協会での記者会見で「社会的、政治的問題を喚起する映画を作ったわけではない」と断った上で、「2000年代に海外の映画祭で一番言われたのが『日本映画には社会と政治がない。なぜだ?』ということ。それは、そういう作品は、興行として成立しにくいという判断を、日本の大きな興行会社をしてきたから。それは日本の映画の幅を狭くしていると自覚はしていました」と語った。しかし、パルムドール受賞という最大級の結果に、様々な反響が寄せられるようになり、是枝監督は「21年ぶりの(日本映画の)パルムドールということで、思った以上に取り上げられて、普段、映画について語らない人たちもこの映画について語る状況になって、一部で、僕と僕の映画が物議を醸しているかのような状況になっていますが」と、是枝監督を取り巻く状況が一変したことを明かしつつも、「それはこの映画が、通常の枠を超えて多くの人のところに届いているのだなと個人的には前向きに捉えています」とコメントしてみせた。海外でも非常に高い評価を得た本作。今回の受賞によって、日本と海外の距離が縮まったようにも感じる。なにより映画好きの人は、カンヌの舞台裏などを監督のコメントからも知ることができ、作品以外にも注目したい点は盛りだくさんだ。そんな魅力満載の『万引き家族』をぜひ劇場で。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月09日◼︎日本人21年ぶりのパルムドール!読者のみなさん、こんにちは。今回みなさんにご紹介したいのは、日本人監督作品としては、1997年の今村昌平(いまむら・しょうへい)監督『うなぎ』以来、21年ぶりにカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを獲得した是枝裕和(これえだ・ひろかず)監督の『万引き家族』です。1995年『幻の光』でデビューした是枝監督は、2004年、事件報道で断罪された家族の内側を描いた『誰も知らない』で、主演の柳楽優弥に史上最年少および、日本人として初めてのカンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞をもたらしました。2013年の『そして父になる』で子どもを取り違えられた夫婦を、2015年の『海街diary』では腹違いの姉妹を、2016年の『海よりもまだ深く』では離婚した夫婦とその子どもなど……さまざまな家族の形を描き続けてきた是枝監督。本作で描くのは、祖母の年金を頼りに、足りない生活品は万引きで賄う、とある家族の姿です。◼︎『万引き家族』のストーリー高層マンションの谷間にポツンと取り残された平屋で暮らす5人の家族。祖母の初枝(樹木希林)、父の治(リリー・フランキー)、妻の信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、そして信代の妹の亜紀(松岡茉優)は身を寄せ合って暮らしていた。ある日、街角のスーパーで、鮮やかな連携プレーで万引きをした治と祥太は、帰り道にある団地で凍えている小さな女の子(佐々木みゆ)を見つける。母親に部屋から締め出されたらしいその様子を以前にも見かけていた治は、その女の子を家に連れて帰ることにするのだった。その日の深夜。自分の名前を「ゆり」と答えたその女の子を、団地まで送り届けようとした治と信代だったが、ゆりの両親が罵り合う声を聞いてしまう。「産みたくて産んだわけじゃない」という言葉を聞いたふたりは、ゆりを残して帰ることができなかった。季節は流れ、春。「荒川区で5歳の女の子が行方不明」というニュースが流れ、行方不明の「じゅり」ちゃんが、「ゆり」だと知った家族は、彼女の呼び名を「りん」に変える。「りん」として生きることを選んだ少女を加え、ゆっくりと、確かな絆で結ばれていく家族だったが、ある事件をきっかけにそれぞれに抱えてきた秘密が暴かれることとなり……。◼︎是枝作品の常連キャスト×新キャスト『そして父になる』以来、これまで三度是枝作品に出演してきたリリー・フランキーはもちろん、6作目の是枝作品出演となったベテラン女優・樹木希林の深みのある演技は必見です。祖母・初枝を演じるにあたり、「その方が気持ちが悪い」という理由で、普段よりも髪を伸ばし、入れ歯を外すという役作りを行っています。また、初の是枝作品参加となった母の信代に扮した安藤サクラ、信代の妹・亜紀に扮した松岡茉優、そしてオーディションによって選ばれた子役のふたりが、絶妙なバランスで「犯罪でしかつながれなかった」家族にリアリティを与えています。◼︎「犯罪でしかつながれなかった」すでに死亡している親の年金を、家族が不正に受給していた事件を知ったことが、本作を作るきっかけになったという是枝監督。まずはじめに思いついたのは、「犯罪でしかつながれなかった」というキャッチコピーだったそうです。家族のつながりに根底にあるものは、果たして”血”なのかどうか。2013年の『そして父になる』、2015年の『海街diary』などの作品で、家族のつながりに大切なのは血なのか?一緒に過ごした時間なのか?という問いかけを提示した監督が、血ではなく犯罪でつながった家族の姿を描き、あらためて絆とは何かを問い直します。これまで是枝作品を観たことがない方にとっても、是枝作品のエッセンスがすべて詰まっている本作。パルムドールを受賞し話題となっている『万引き家族』は是枝作品の最初の一本としてもオススメです。震災以降、家族の絆が叫ばれ続けている中、あらためて家族のつながりについて考えてみませんか?『万引き家族』は6月8日より全国で公開されています。◼︎『万引き家族』公開情報『万引き家族』6月8日TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー監督・脚本:是枝裕和出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林配給:ギャガ上映時間:121分公式サイト:©2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月08日是枝裕和監督が6日、都内の日本外国特派員協会で映画『万引き家族』(6月8日公開)の記者会見を行い、本作について一部で批判の声が上がっていることのほか、一人の少女に感銘を受けたエピソードを明かした。同作で原案・脚本・編集を担当した是枝監督は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞。日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりの快挙となった。物語の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることになり、それまでの笑いの絶えない家庭がある事件をきっかけに崩壊し、それぞれが抱える秘密が明らかになっていく。カンヌで日本の貧困問題に質問が集中したことについて外国人記者から感想を求められた是枝監督は、「この映画は社会的、政治的な問題を喚起するような目的で作ってはいないので、そのようなリアクションが起きるとは思ってなかった」と意外だった様子。パルムドール受賞によって世間の注目度が増し、「普段映画について語らない人たちもこの映画について語るような状況がいま起きている。一部で僕と僕の映画が物議を醸しているような状況になっているんですけども」「通常の枠を超えて多くの人のところに届いているんだなと個人的にはすごく前向きに捉えています」と冷静に語る。撮影前には、児童虐待の保護施設を訪れたこともあったという。学校から帰って来た女の子に「今、何勉強してるの?」と尋ねると、女の子はランドセルから国語の教科書を取り出し、レオ・レオニの「スイミー」を朗読しはじめた。施設職員から「みんな忙しいんだから」とやんわり注意されても気にも留めず、結局は最後まで読み切ってしまう。「僕たちがみんなで拍手をしたら、すごくうれしそうに笑った。この子はきっと、今は離れて暮らしている親に聞かせたいんじゃないか。その子の朗読をしている顔が頭から離れなくて、今回の映画の中で少年が教科書を読むシーンを書きました」と秘話を明かす。その後、別の記者からの「社会問題をテーマに選んだ関係上、観衆の対象として監督の頭の中に政治を生業にする人、あるいは官僚、そういった人たちがイメージの中にあったのか」には、「ありませんでした」と即答。「テレビをやっている時代から先輩に言われていたことが、『誰か一人に向かって作れ』『一人の顔を思い浮かべながら作れ』でした」と回顧した。「それは母親でもいいし、田舎のおばあちゃんでもいいし、友人でもいい。結果的にそれが多くの人に伝わる。僕が20代の頃に言われて、ずっとそうしています」と自身のこだわりを語る是枝監督。「今回は……」と一呼吸置き、「今言われて、はっきり分かりました。僕は『スイミー』を読んでくれた女の子に向かって作っていると思います」と自身の本心とあらためて向き合っていた。
2018年06月07日映画『万引き家族』(6月8日公開)の親子三世代試写会舞台挨拶が3日に都内で行われ、リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。是枝監督は5月20日(現地時間19日)、映画『万引き家族』(6月8日)で最高賞のパルムドールを受賞。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。11歳の城は「自分が映ってることをとても不思議に思って。良い作品に出来上がったなと思って、すごく嬉しかった。良かったです」と大御所発言。是枝監督はかしこまって「ありがとうございます」と頭を下げる。佐々木は「海で遊んだことがすごく楽しくて、オーディションに受かって良かったなと思いました」と語った。リリーから「2人とも台本をもらってないですけど、出来上がった時に、リリーさんこんなにお尻出してるとは思わなかったでしょう?」と聞かれると、城は「はい」と苦笑。城はパルムドールの反響について、「学校の人からは『おめでとう』とか、『一番すごい賞でしょ』って聞かれたり。すごいねっていう人が多かったです。生活には変化はないですね」と明かした。また、6歳の佐々木は「『佐々木みゆちゃんだよね』と言われた。こないだは学校で4年生が飛び出してきてました。『めっちゃかわいい』って言われました」とはにかんだ笑顔を見せた。パルムドール受賞後初の監督との対面となり、パルムドール像とも初対面。家では段ボールでパルムドール像を工作していたという佐々木は「ダイヤモンドでできているの? プラスチックかな?」と率直に疑問を表し、周囲を笑わせる。パルムドール像を触った城は「この手は洗いません」と宣言し、佐々木は「ここ(腕)が痛い。マイクより重たい」と訴えていた。同作について是枝監督は、「いろんな目線で見られるようには作っていて。リリーさん安藤さんから親の目線で見るとちょっと切ない。子供の目線でこのラストを見ていくと、親を超えて成長していく、彼らの目線の先にはちょっとだけ希望が感じられるような映画にしたいなと思って作った」と振り返る。「リリーさんからも、自分の出番がない時にも『今日のみゆはどうでしたか』と寂しそうなラインが来るので、2人の写真を撮って送ったり。カメラが回ってないところでもあたたかいつながりがみんなで作れた」と明かした。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年06月03日子どもたちに人気の習い事のひとつ「バレエ」。いざお教室を選んで通わせようと思っても、何も準備がないと、親も子どもも心配になってしまうもの。子どもから大人まで、長くバレエを指導しているクラシック・バレエ講師の四家恵先生に、習い始める前の準備について聞きました!そもそも、子どもがバレエを習うメリットとは?バレエのレッスンは、厳しくてハードな印象があり、子どもがついていけるのか…と心配になるママパパも多いもの。子どものころにバレエを習うと、どんなメリットがあるのでしょうか?「バレエは美しい音楽に合わせて踊る芸術です。子どものころからレッスンを積み重ね、長い時間をかけてバレエを踊るために必要な筋肉をつけていきます。バレエは体の中心軸を引き上げて踊るので、正しくレッスンをすれば体幹が強くなって、まっすぐで美しい姿勢を身につけることができます。近ごろは、お子さんの姿勢が悪いとお悩みの親御さんが多いので、正しい姿勢に整えやすいのは大きなメリットです。また、筋肉をよく伸ばして踊るので、柔軟性を高め、怪我をしにくい体を作ることもできます」(四家先生、以下同)また「バレエを習っている子はお行儀がいい」と言われることも多いほど、礼儀作法をしっかりと教えてもらえるのも嬉しいところ。「ご挨拶から言葉遣い、立ち居振る舞いまで、普段のレッスンから礼儀作法を教えていきます。同じクラスにいる生徒たちとの協調性はもちろん、一緒に踊るためのコミュニケーション力を鍛えられることも。また、発表会になると年上の生徒たちとの交流もあり、さまざまな年代の人と触れ合うなかで身につくマナーも多いでしょう」さらに、美しい音楽を聴いて踊ることで音楽性やリズム感も鍛えられるそうです。お教室に通うとき、どんなものを準備すればいいの?では、子どもがお教室に通うときには、どんなものを準備すればよいのでしょうか?バレエショップに足を運ぶと、かわいいレオタードがたくさんあって目移りしそうですが…。「レッスンの際に必要なウェアは、女の子の場合はレオタードとピンクタイツ、男の子の場合はタンクトップやTシャツにタイツやスパッツのことが多いです。ただし、通い始める前に買ってしまわないこと!というのも、お教室ごとにウェアにルールを設けていることが多く、せっかく買っても無駄になる場合があるからです。子どものウェアはユニフォームのようなもの。先生が、生徒の体の使い方を見極めるため、あえておそろいで、体のラインがしっかり見えるウェアを指定することがあります。また、タイツも微妙に色合いが異なるものがあるので『ピンクであればよいだろう』と買うと、NGが出てしまうことも。幼稚園児はタイツではなく、ソックスを履かせるお教室もあります。購入前に、通うお教室の先生に必ず確認しましょう」また、シューズ選びも慎重におこないたいところ!「『子どもはすぐに成長するから』と、つい大きめのシューズを選ぶ親御さんは多いのですが、バレエを正しく踊るためには足裏を鍛え、床をしっかりとつかむ必要があります。そのため、大きすぎたり小さすぎたりすると、適切に鍛えることができないうえ、怪我につながることも。シューズはとても大切なので、先生に選んでいただくか、またはバレエショップのシューフィッターさんに選んでいただくなど、プロに任せたほうがよいでしょう」ちなみに、バレエと言えば思い浮かべる人の多いトウ・シューズですが、11~12歳ごろから履き始めるのがほとんど。骨が成長し、踊るために必要な筋肉を身につけてから、先生から許可をいただいて履くものです。子どもが憧れるあまり、先生の許可なく買ってしまう親もいるそうですが、怪我につながるので絶対にやめましょう。子どものバレエ・クラスでは、どんなレッスンを学ぶの?初めてクラスに参加するときは、緊張するもの。いったい、どんな内容のレッスンをおこなっているのでしょうか?「幼稚園児のクラスでは、ほとんどバレエらしい動きはありません。でも、その積み重ねが、ゆくゆくバレエを踊るための姿勢を身につけ、正しいポジションでさまざまなステップをこなすためには必要なのです。私のクラスでは、まずさまざまなストレッチやエクササイズをおこないます。たとえば、お尻歩きをすることで体幹を鍛えたり、足指じゃんけんをすることで足裏を鍛えたりします。また、ケンケンパーをしたり、スキップをしたり、背伸びしたりして脚力を鍛えていきます」通常、バレエのレッスンはまず、バーと呼ばれる棒につかまって「バー・レッスン」をおこない、その後、スタジオの中央で両手を離して踊る「センター・レッスン」へと進みます。しかし、体ができあがっていないうちは、まずバーを通して体の軸を整えていくそうです。「小学校低学年のうちは、両手でバーにつかまって、簡単な動きをおこないます。それに慣れてきたら、小学校中学年ごろから、片手でバーにつかまって踊るようになります。片手になると、片足で体を支える動きも増えてくるので、そこでブレずに踊るためには、まず両手バーできちんと姿勢や筋肉を身につけておくことが必要です。バレエの舞台は華やかですが、レッスンは決して派手なものではありません。幼いころから、小さな動きをコツコツ積み重ねることで、両手を離して舞台で踊れる体を養っていくのです」初めてバレエを習うお子さん向けの解説書もたくさんあり、さらにDVDやインターネットの動画でも、バレエ用語やレッスン内容を解説したものは多いです。レッスンに参加する前に観ておくと、子どもも安心して初レッスンに臨めるはず!適した教材がわからないときは、お教室の先生に尋ねてみてくださいね。(取材・文:富永明子)
2018年06月01日フジテレビジョン 映画事業局 松崎薫プロデューサーが28日、同局で行われた『万引き家族』(6月8日公開)第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞取材会に登場した。『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』、そして『万引き家族』と、5作連続で是枝裕和監督作品を手がけてきた松崎プロデューサー。今回のパルムドール受賞のポイントについては、「審査員との相性が良かったんじゃないか。女性が多かったことが幸いしたかもしれない」と分析する。実はカンヌには「行かないつもりだったんですよ。手応えはあったんですけど」と苦笑しつつ、「(発表)前夜に同僚から『絶対行くべきだ』」と背中を押され、急遽当日朝の便で現地入り、「5分前に滑り込みました」と明かした。「なかなかあの体験はできない。是枝監督の隣の隣におりました。ちょっと映り込んじゃって」と振り返った。『万引き家族』については「『誰も知らない』みたいな社会派の匂いがするものをやってみたらどうか」と話していたことで具体化していったというが、松崎プロデューサーは「理想的な、作品だなと思いました」と思いを表す。「是枝監督も、今回の作品は『感動作!』とか言ってほしくない、そっと見たい人に提供したい作品だとおっしゃってて、そこのバランスが難しい」と思案する一方で、当初およそ150館だった上映館数は、受賞後325館に増えるなど、注目度の高さをうかがわせる結果となった。同局の作品と、是枝監督の作品はイメージが真逆では? という指摘には、「個人的に、カンヌに出品してるような作品が好きだった」と理由を語る。『踊る大捜査線』『コード・ブルー』のような、ドラマからの大型映画というイメージも強いが「矢口(史靖)さんとか、周防(正行)さんとか、三谷(幸喜)さんとか、作家性の土壌はあるし、2本柱でやってきた」と説明。是枝監督はもともと同局のドキュメンタリー番組も手がけていただけに、「せっかく歴史があるし、ご縁があればいいなと機会を探していた」という。5作連続のタッグとなったのは「一緒にいる時間が長かったから」と謙遜していた。松崎プロデューサーは、是枝監督と仕事を共にする時の喜びはやはり、監督の「才能」を目の当たりにすることだと語る。「脚本から編集終わりのところまでの変化がすごくある。『是枝マジック』と呼んでるんですけど、たくさん撮って、大胆に編集をなさる。その編集の緻密さや過程がやっぱり凄いなと思います」と感嘆。今回も「リリー・フランキーさんもすっごい走ってすっごい号泣させられてるんですけど、全部カット(笑)。『三度目の殺人』でも、福山雅治さんが前日に渡されて、何ページにもわたるセリフがあったのですが、バッサリでしたしね」と明かし、「そこは純粋に作品に向かって仕上げられる方です」と分析した。同作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月29日最近「毒親」本は相次いでベストセラーになり注目を集める「毒親」ですが、毒親はアダルトチルドレンの原因になったり、毒親の子が毒親になったりと長期に渡って影響を与える深刻なものです。毒親になっていないかのチェック方法から、毒親の与える深刻な影響、毒親の子が毒親にならないための方法専門家の意見を伺ったママテナの記事からまとめました。●「毒親」とは?「毒親」という言葉を知ってますか?毒親とは、子どもを自分の思い通りにしようとし、暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のことです。子どもにとって「毒」になる親ををこう呼ぶそうです。どんなママが毒親になってしまうのか?子供が成長してアダルトチルドレンになってしまう原因も毒親にあるといいます。しかし、毒親は実は子供の時の親の影響を受けた場合が多く、被害者が加害者になるという状況もあります…。▼続きはこちら▼●あなたは毒親になってませんか?良かれと思ってしている子どもへの激励や応援は実は自分自身の思いを押し付け、子どもを追い詰めて負担になっています。あなたの毒親度チェック、6つの質問に答える事で簡単に確認できます。▼続きはこちら▼●毒親が与える深刻な影響とは?毒親に育てられた子供が親になると、自分自身が否定されて育ったため、しあわせでないと感じ同じことをしてしまう、と専門家は指摘します。毒親チェックであてはまる項目が多かった場合、自分の子供を毒親にしないためにも、この毒親連鎖を断ち切る必要があります。その方法とは?▼続きはこちら▼●しつけのポイントは?毒親にならないようにしながらも、子供のしつけはしなくてはいけないママ。具体的なしつけの方法や、両親を見て学んだことなど、しつけにかんする記事です。▼続きはこちら▼
2018年05月27日是枝裕和監督の最新作『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞のパルムドールに輝いたことを受け、リリー・フランキー、安藤サクラらキャスト陣からも喜びのコメントが到着した。受賞後の公式記者会見で是枝監督は、今回受賞した『万引き家族』で描いた“家族像”について、「『そして父になる』は、“家族は時間なのか血なのか”ということを問いながら作った映画だったんですけど、その先に、産まないと親になれないのだろうかという問いを立ててみようと思いました。今回の物語の中心にいるのは、自分の子どもではない子どもを育てながら父親に、母親になりたいと思う、そういう人たちの話をやろうと思ったのが最初でした」とコメント。「彼らをどういう状況に置こうかというのを考えたときに、ここ数年日本で起きているいくつかの家族をめぐる出来事を、新聞とかニュースで目にしたとき、経済的にかなり追い込まれた状況で、万引きとか年金を不正に受給することでかろうじて生活を成り立たせている家族というものの中に、そういうテーマ、モチーフを持ち込んでみようかなと思ったのが今回の映画になりました」とその経緯を明かしていた。また、審査員長を務めたケイト・ブランシェットが閉会式で「invisible people(見えない人々)」が今回の大きなテーマと語っていたことについて、「『誰も知らない』のときにも、社会から見えなくなっている子どもたちをどう可視化するかということを考えながら撮った」と触れながら、「今回もスタンスとしては同じなので、やはりそれを見過ごしてしまう、もしくは目をそむけてしまいがちの人々をどう可視化するかということ」が監督自身のスタンスと語り、「今回はかなりストレートに反映された映画だったというのは間違いなく思っています。(だからこそ)ブランシェットさんの言葉はすごく嬉しく聞きました」とも現地の囲み取材で語っている。■“万引き家族”からも歓喜のコメント到着!「リリーさんとかサクラさんと子どもたちも含め、トロフィーを持って会えるといいなと思っています」という是枝監督に、キャスト陣からも喜びのコメントが到着している。リリー・フランキー監督、本当に本当におめでとうございます!獲ると信じていましたが、現実になると驚きと感動でじんましんが出ました(実話)。監督、めちゃくちゃカッコいいです!安藤サクラやったー!本当におめでとうございます!!こんな特別な瞬間を共有できること、こころから嬉しく思います!万歳!松岡茉優あの家族はいたのだと肯定してもらったようで嬉しいです。思い出をいつまでも愛しています。樹木希林往きの飛行機の避雷針が雷を受けました。異様な響きと共に私の座席の天井が破け、酸素マスクや破片やゴミや、バラバラッと落ちて来ました。「是枝さんもうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい」-----の筈がめでたいことです。子役・城桧吏是枝監督、関係者のみなさま「パルムドール」受賞、本当におめでとうございます!『万引き家族』という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。本当にありがとうございました。子役・佐々木みゆやったーーー!!!!!!!!かんとくおめでとうございます!みんなでさつえいがんばったから 、とってもうれしいです。はやくかぞくのみんなにあいたいです!■審査員の公式記者会見コメントケイト・ブランシェットこの作品は演技、監督、撮影、など総合的に素晴らしかった。選ぶにあたって気に入っていた作品を落とさないといけないのはつらかったし、難しかったけど最終的に私たちは意見が合致したの。『万引き家族』はとにかく素晴らしかったわ。ドゥニ・ヴィルヌーブ監督この作品は私たちに深い感動を与えてくれました。とにかく恋に落ちてしまった。上品で素晴らしくとても深い。魂をわし掴みにされた。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月21日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間5月20日(日)(5月19日夜)に行われ、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞した。日本時間5月14日(月)に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアから高評価を得ていた本作。授賞式では、今回の審査員長のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ら審査員により発表された。■是枝監督「分かち合いたい」とスピーチ壇上に上がり、ブランシェットから賞を受け取った是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです」とその喜びを表現。「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」とコメント。「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と語った。カンヌ国際映画祭において最高賞にあたるパルムドールの日本映画の受賞は、 1997年・第50回カンヌ国際映画祭にて故・今村昌平監督作品『うなぎ』以来21年振り。コンペティション部門での受賞は、是枝監督『そして父になる』の審査員賞以来5年振り。『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞しているが、今回のパルムドールは監督自身初めて。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月20日是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞したことを受け、同作に出演している俳優・山田裕貴が20日、ツイッターを通じて心境を伝えた。山田裕貴山田は、「少しでもこの作品に携われたこと、大変光栄です。本当に本当におめでとうございます!」と、歓喜と祝福。「この嬉しいニュースでまた新たに映画に興味を持つ人が増えるといいな。もっと、もっと、どんなジャンルであれ見てもらえる魅力ある人間、俳優になりたい」と俳優としての意気込みもつづった。同作は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"の物語。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。北条保役で出演している山田。今年2月のツイッターでも、「ものすごいご縁で、人のご縁でオーディションに呼んで頂き参加させて頂くことになり、嬉しくて飛び上がりました。中でも、監督から頂いた言葉に感動」とファンに向けて報告していた。
2018年05月20日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が20日(現地時間19日)に行われ、是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞となるパルムドールを受賞した。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。是枝裕和監督日本時間5月14日に行われた公式上映では、約9分にわたるスタンディングオベーションが起こり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交うなど、受賞への期待が高まっていた本作。授賞式でパルムドールが発表されると、是枝監督は壇上で「さすがに足が震えています」と信じられないといった様子。「この場にいられることが本当に幸せです」と喜びを口にし、「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」と映画の可能性を噛み締める。そして、「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います」とコメント。「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月20日現在開催中の第71回カンヌ国際映画祭にて、「コンペティション」部門に正式出品された是枝裕和監督作 『万引き家族』。本作に出演する、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ、そして是枝監督がカンヌ入りし、公式上映に出席。上映後は約9分間ものスタンディングオベーションが起こった。公式上映前のレッドカーペットには、「ジョン・ローレンス・サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」のタキシードにハットを合わせクラシカルに着こなしたリリーさんや「アルマーニ(ARMANI)」を着用した是枝監督と桧吏くんをはじめ、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のローズピンクのロングドレスを身に着けた安藤さん、「エトロ(ETRO)」の白いレースドレス姿の松岡さんらが仲良く手をつないで登場。緊張した様子を見せるみゆちゃんに安藤さんが優しく声をかけるなど、まるで本当の“家族”のような雰囲気だった。そして始まった公式上映では、2200席の会場が満席に。エンドクレジットから拍手が始まり、会場が明るくなると全観客総立ちの拍手喝采。なかには感動で涙を浮かべる人の姿もあり、そんな観客の様子に是枝監督とキャストの目にも思わず光るものが浮かび、リリーさんが眼鏡をとり涙を拭う姿も見られた。そして、まったく鳴り止みそうもない拍手を切り上げようと是枝監督が移動するもスタンディングオベーションは約9分間にわたって続き、大好評のうちに公式イベントは幕を閉じた。是枝監督作品のカンヌ国際映画祭への出品は今回で7回目。上映後、是枝監督は「終わった後の拍手が夜中にも関わらずあんな風に温かくそして長く頂けたので本当によかったと思います」とホッとした様子。リリーさんも「最後頂いた拍手とか、お付き合いでしているのではなく、みなさんの表情から本当に想いの入った拍手だと感じたので、すごい良い経験をさせていただきました」と手ごたえを実感したようだ。カンヌ初参加となった安藤さんと松岡さんは、「自分が出ていることも考えずにいち観客として映画に集中して観てました。カンヌの大きなスクリーンで、隣で監督と一緒に観ることにちょっと緊張しつつ、上映後は大きな拍手を頂いて、あの盛り上がり方を受けて、なんという作品に参加させてもらえたんだろうとまだその興奮が冷めていない状態です」(安藤さん)、「観客のみなさん正装で劇場もとても大きく、大人数の中で一緒に映画を観るという体験がすごく新鮮でした。そういう空間だからか一体感もあり、この大人数の方々が同じ時間でこの作品について色々なこと考えているんだろうなと思うと、素敵な時間でした」(松岡さん)とそれぞれ感想を述べた。なお、『誰も知らない』では柳楽優弥が最優秀男優賞を、『そして父になる』では審査員賞を受賞し海外からも注目を集める是枝監督作品。今回も賞の行方に大きな注目が集まっているが、是枝監督に賞への手ごたえを聞いてみると、「意気込みとか手ごたえという質問が一番答えにくいので、いつもなるべくはぐらかしていたんですけど…それ以上言えないんですけど(笑)、でも、客席との一体感もある良い上映だったと思います」とコメント。また「母の兼ねてからの夢がいつか誰かにカンヌに連れていってもらうことだと小さいときから聞いていて」と安藤さん。この日は“母の日”ということもあり、安藤さんは母・安藤和津を連れてきたと言い、「まさか末っ子の私が、やっと母の夢を叶えてあげることができてよかったなと思います」と親孝行も。最後に是枝監督は、「自分が関わっている『映画』という仕事を、もう一度背筋を伸ばして見つめなおす場所」と“カンヌ映画祭”への思いを明かし、松岡さんは「わたしみたいに、飛びぬけて華やかなルックスじゃなかったりとか秀でたものがないひとも、チャンスとかラッキーとか奇跡ってあるんだなって思って。でもそれがチャンスとかラッキーじゃなくて、わたしが頑張りましたって胸を張って、ここにまた戻ってきたいなと思ったので、これからも頑張ります」と決意を新たにしていた。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月14日北川悦吏子脚本の朝ドラ『半分、青い。』が、視聴率的に20%前後をマーク。SNSでも盛り上がりをみせています。左耳の失聴というハンデを抱えながらも、明るく生きていくヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)。今週はついに漫画家になるという夢を追いかけ、上京することになりました。祖父のコネで農協への就職が決まっていたのに、それを蹴って、憧れの漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のもとで修業することを選んだ鈴愛。それに一番猛反対したのは、母・晴(松雪泰子)でした。■子どもが夢をもつことを喜ぶ? 寂しい?頑固に東京行きを主張する鈴愛を、なにがなんでも止めようとした晴ですが、娘の強い意思を確認したあと、自分を納得させ、その後は娘を応援しようと決意します。「鈴愛の夢は、お母ちゃんの夢や。娘が夢を持つことはうれしい」と涙ながらに言う晴。でも、「子どもの巣立ち=親離れ」でもあるので、寂しい気持ちを抑えることができません。晴は泣きながら言います。「お母ちゃんは寂しくてたまらん。あんたはもう18かもしれんけど、お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも全部いる。もう大人やと言われても…」たしかに親にとって子どもはいつまでも子どもであり、そばに置いておきたいのが母心。このエピソードに呼応するように、鈴愛はある夜「怖い夢を見た」と、少女時代のように、母親の布団に潜り込んでいきます。そして母に「ごめんね」とようやく素直に言えた鈴愛。晴は「泣いてない」と言いながらも涙・涙。母親の寂しさを誰よりもわかっている鈴愛は、母の背中が小さくなっていることを感じたようでした。■優秀な子どもをもつ親にも葛藤がある昔からいわば神童だった、佐藤健演じる律。鈴愛が困ったときは、いつも助け船を出してくれたり、さりげないフォローもしてくれた、大切な友だちです。そんな律が、よりにもよって、大切なセンター試験を、うっかりミスによって受けられなくなるという珍事が発生。原因は、律の家に来た鈴愛が、律と同じクリアファイルを間違えて持ち帰ってしまったため(じつはカメの仕業だったことがあとで判明)。そこに律の受験票が入っていたようで…。視聴者的には「そんなものがなくても再発行してくれるのでは?」とツッコミたくなるが、そこは抜け目のない北川脚本。律の父・弥一(谷原章介)をとおして「律がそのことに気づかないはずがない」と指摘させる。「プライドがチョモランマより高い」と言われる律が、そのことを承知で受験に行かなかったのではないかと、弥一は推測。彼は親として、息子が“できる子ならではのプレッシャー”を抱えていたことを理解していたよう。「律は心の奥底でどこかホッとしたのではないかと。僕は心底ホッとした」と穏やかな口調で言います。律に京大を受けさせたかった母・和子(原田知世)も今回の一件は納得済みの様子。晴が悲しいとき、つねに笑顔を見せ、妻をいたわってきた晴の夫・宇太郎(滝藤賢一)もすばらしいが、弥一もじつにいい夫でした。■舞台は東京へ! カリスマあふれるトヨエツに期待いよいよ舞台は、岐阜から東京へ。豊川悦司演じる秋風羽織先生に、鈴愛は振り回されそうな予感! トヨエツは、北川悦吏子脚本の『愛していると言ってくれ』のシリアス路線とは打って変わり、カリスマ性あふれる変人漫画家役をおちゃめに演じている。鈴愛を上京させたきっかけは、イベントのときに鈴愛が差し入れた五平餅が気に入ったから、という流れになっていたが、はたして本当にそうなのか!? 鈴愛は、漫画家になるという夢に邁進(まいしん)していけるのか? そしてその夢を応援する律や家族は、今後彼女の発するSOSにどう応えていくのか? 律と鈴愛の関係性がどう変化していくのかも気になるところです。NHK連続テレビドラマ小説『半分、青い。』(月~土)午前8時~8時15分
2018年05月12日新しいことに挑戦したくなる春。「今年度は子どもに何かスポーツをさせたい」と考えているパパママも多いのではないでしょうか?わが家では、昨春に地域のミニバスケットボールチームに小学3年生の次女が入会しました。小学生の地域スポーツは親の手が必要な場合が多く、わが家の日常も子どものチーム加入をきっかけに一変。「親が大変なのはPTAだけではないんだ」と思い知らされた1年を振り返ってみました。■コーチはボランティア、だから親もボランティアが求められる通っている学校を活動拠点としているミニバスケットボールチームに次女が入ったきっかけは、仲良しのお友だちがすでにチームに入っていたことでした。今ひとつ勉強もパッとせず、何事にも自信を持てない次女が珍しく自分から「やりたい」と言ってきたので、親としては応援してあげたいという気持ちになり、「親が大変」というウワサを聞いていたもののチームに入れてみたのです。一般的に「地域スポーツ」と呼ばれるチームは、野球やサッカー、バスケットボールなどの種目が多く、小学校や公園など地域の公共性の高い場所で活動し、コーチなどの指導者が営利目的ではなくボランティアで活動しているのが特徴でしょう。娘のチームも5人いるコーチは全員がボランティア。交代で平日週2回と土日の練習や試合で指導をしてくれます。地域スポーツの一番のメリットは、民間の事業者でスポーツを習うより、一般的には費用が安く抑えられること(娘のチームも週4日練習や試合をして、会費は月に4000円程度)でしょう。また、地域で活動するので通いやすく、同じ地域の子どもと仲良くなれることもメリットです。その反面、もちろんデメリットもあります。コーチはプロではないので、その力量はチームによって偏りがあるのも事実です。そして何よりも一番のデメリットは「コーチにボランティアで指導してもらうから、保護者もボランティアで運営を手伝うことが求められる」ことでしょう。■練習当番から試合の付き添いまで多種多様な「親の仕事」コーチの中には、仕事を終えて平日の夕方に指導してくださる方や、自分にも子どもがいるのに土日も練習や試合に1日費やしてくださる方もいます。「中学生になった自分の子どもの試合には、全然応援に行けない」などの話をコーチから聞くと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。とはいえ、感謝の気持ちはもちろんあるものの、当番がくると親の負担にもがく然として「続けられるのか」と弱気になります。次女が所属するチームの場合、親の仕事は定期的に回ってくる「当番」と、1年を通して担当する「係」の2種類があり、その両方に対応が必要で、容赦なく仕事は振り分けられてきます。筆者の場合、フリーランスで時間に融通がきくということから、平日の練習時に行う体育館の「かぎ開け当番」が回ってきます。それ以外に土日の1日練習の時にはコーチへのお茶やお昼を用意する「お弁当当番」、そのほか試合の時に付き添う「試合当番」などさまざまな当番があります。一つ一つは大した仕事ではなくても、いろいろ回ってくるとボディブローのように負担感が効いてきて重くのしかかってきます。「係」は、ユニフォームを管理する係、スケジュールを管理する係、練習試合の係、公式戦の係など「1人1係」が義務となっていて、係としての仕事を覚えて責任を持たなければいけません。次女のチームは幸い練習場所が確保されているから必要ありませんが、サッカーや野球のチームでは、練習や試合の場所を確保する係があるチームも。 ■早朝から1日がかり! 一番つらい「試合の付き添い」正直に言うと、最初の頃は土日に早起きをして、お弁当を持たせて子どもを送りだすだけでも大変だと思っていました。しかし、子どもが試合に出るようになると、さらに試合の付き添い当番が回ってきて、自分も同じ時間に家を出なければならなくなります。集合時間が早い日は、土日でも朝6時より前に起きてお弁当を作り、子どもに準備をさせながら、自分も出かける支度をします。「土日くらいゆっくり寝たい」という思いでいっぱいでした。試合の付き添い当番は、月に1~2回ほど回ってきますが、朝から夕方まで1日がかりで試合会場にいることになります。子どもの引率、荷物運び、スポーツドリンクの補充、子どもの脱ぎすてたユニフォームをたたむ…。高校生の部活だったらマネジャーがやるような仕事も、小学生のチームは親がやるのです。原稿の締切に追われていて本当は仕事をしたい日も、試合会場で1日拘束され、「こうしている間に仕事をしたい」とイライラすることもありました。また、時間が取られること以外に心理的な負担を感じたのは、「気がきく人が先回りして働いている」という状態。気のきかない筆者にとっては「何をすればいいの?」と周囲をいつも気にしなければいけません。さらに、子どもが試合に出る、出ないにかかわらず、試合の付き添い当番は回ってきます。親は1日中働いたけれど、わが子の試合出場時間はわずか…などの状況にも耐えなければならないこともあります。■「やっぱり無理」辞める子ども、あきらめる親もいる親のボランティア仕事が負担なのは事実で、途中で辞めていく親子も見てきました。特に子どものモチベーションが低くなっている時は、親の負担感も倍増するようで、「子どももそんなに楽しんでいないのに、なんでこんなにやらなければいけないんだろう…という気持ちになる」と話すチームメイトのママもいました。また、いくら子どもが「バスケを続けたい」と言ってもどうしてもママが「YES」と言わず、やめていく子どももいました。チーム参加者を観察していると、やはり親もスポーツ好きだったり、スポーツ経験者だったりすることが多く、なんとなく「体育会」的な雰囲気を感じます。例えば、母親8人が大部屋で寝た夏合宿。高校、大学でスポーツをしていた筆者はなんとも感じませんでしたが、そういった環境への適応に負担を感じる親もいるのではないでしょうか。ママが苦手な場合は、パパが奮闘する家庭もありますが、そうでなければ親の事情でやめる親子も存在するのです。■親も「青春を再び謳歌」が一番大きなメリット!?しかし、口では「大変だ、大変だ」と言いながらも、意外に楽しそうな親もいることにある日、気がつきました。子どもの試合の応援に必ずくるバスケパパは、「初めて子どもが夢中になっているから全力で応援したい」と話してくれました。子どもの頑張る姿は、親のモチベーションにもつながるようです。あるサッカーママは「子どもたちのPK戦の時は、親たちみんなで肩を組んで祈って、自分たちも本当に青春しているようで楽しかったよ」と学生時代のような体験が再びできた喜びを語っていました。バスケのママからは「なんであまり仲良くない人たちと合宿などで寝食をともにしなければいけないのか…と考えた時期もあったけど、逆にいうと大勢と密にかかわる体験なんてなかなかできないから、楽しむことにした」というポジティブな発言が出ました。また多くのママの口から出たのは「親がこんなに一緒にやっている気持ちになれるのは小学生までだから。中学からは部活で手が離れるから」という言葉。話を聞いているうちに、親同士も仲良くなれる、子どもの頑張る姿や成長を目にできるなど、子どものスポーツに伴走するからこそ味わえる体験もあることに気がつきました。筆者自身は、「負担が増えた」と感じながらも、とにかくバスケットボールが好きで楽しみにしている次女の姿を見ると、現在は「もう少しだけ自分も頑張ろうかな」という心境に変化しました。*この記事は筆者の体験を元にしています。親の仕事や負担度合は、チームの方針などでさまざまです。
2018年05月08日「小学生になった途端に子どもから質問されることが増えた。しかも、どう答えていいかわからない質問が増えた…」なんてママも多いはず。子どもは学校という“新しい社会”に触れて、なぜ? という疑問が増えていくものですね。毎日子どもから繰り出される問いに対し、親としてどう答えるべきか? 対応すべきか? 小学生になったばかりの子どもをもつママたちに聞いてみました。その中から、代表的な疑問3つに書籍『小学生になったらどうするんだっけ?』(毎日新聞出版)の著者であり、生活哲学家である辰巳 渚さんがお答えします!辰巳 渚さん プロフィール1965年生まれ。文筆家、生活哲学家。大学在学中から生活心理分析のマーケティングに関わり、卒業後は『月刊アクロス』(パルコ出版)記者、(株)筑摩書房にて書籍編集者を経て、フリーランスのマーケティングプランナー、ライターとして独立。1万人以上の生活者の声を聞きまとめた著書 『「捨てる!」技術』 (宝島社新書)は、130万部のベストセラーに。2008年には“家のことは生きること”をスローガンに「家事塾」を主宰。家事セラピストの養成や子ども家事塾など生活と地域を結びつけ、人材育成や次世代育成に力を入れている。 ●家事塾 ■Q.1:うちの子、担任の先生のことが好きじゃないみたい…。A.1:先生という仕事や役割について、子どもに伝えてあげましょう。小学生になると、親以外の大人=先生と過ごす時間が密になりますよね。姉妹で育った女の子は、パパ以外の男性教師に抵抗を感じたり、男の子もまたしかり。また、はっきりと「あの先生、キライ!」なんていう子もいるでしょう。そんな時は、「先生もあなたと同じひとりの人間であること」「世の中にはいろんな性格の人がいること」を、まずは伝えてあげましょう。誰からも好かれる人もいれば、怖がられてしまう人もいます。でも、嫌いな人や物・ことと対峙した時に、避けて通る子どもになるか? 考えを切り替えて自分の環境を改善できる子どもになるか? こんな時にこそ導いてあげるチャンスです。まずは、親子で先生(目上の人)を尊敬する気持ちをもち、良いところを探してみましょう。次に、誰でも大人になれば仕事という役割をもって生きていることを伝えます。「先生は、勉強や学校生活を教える人で、その役割を果たそうとしている」と理解できれば、子どもは良い意味で相手の違う一面に気づき、認められるようになるでしょう。■Q.2:小学生になったら、きょうだいゲンカばかり…。どうすれば? A.2:子どもの気持ちの変化をくみ、長い目で見守りましょう。小学生になったことで、子どもながらに「私は大人の仲間入りをした」という自覚も芽生えます。上の子は下の子に対し優位に立とうとしますし、下の子は上の子に対し対等になった気持ちになるはず。となると、ケンカが増えるのは当然かもしれません。昔から、「きょうだいは他人の始まり」といわれるように、同じ親から生まれても顔や体格、性格まで違うから不思議ですよね。でも、「子どもに残せる最高の財産は、きょうだい」という話もあります。この先の長い人生をともに生きていくのは親ではなく、きょうだいであることを伝えてみましょう。今はケンカばかりしていても、お互い大人になった時に信じて助け合えるのは、きょうだいであること。いつの日か「きょうだいがいて良かった」と思える日が来ることを話してあげましょう。 ■Q.3:子どもが友だちのおうちに初めてお泊まり。大丈夫か心配です… A.3:「友だちのおうちに泊まる」6つのルールについて話し合いましょう。小学校でできた友だちとみんなで、A子ちゃんのおうちにお泊まり。親としてはうれしい出来事ですが、不安でもあります。子どもを通して、しつけや育て方を相手の親に見られるようで、ママのほうがドキドキしますよね。ぜひ、お泊まり前に以下の「友だちのおうちに泊まるときのルール」をしっかり話し合っておきましょう。●ルール1「その家のルールに合わせる」:食事中はテレビを見ないなど、家庭ごとにルールがあるのでそれに従うこと。●ルール2「おうちの人を手伝う」:食事のあとに食器を下げたり、布団と敷くのを手伝ったり。●ルール3「トイレやお風呂はきれいに使う」:よそのおうちでは特に気を使うことを教えましょう。●ルール4「帰る前にチェック」:使ったものは片付けたか、忘れ物がないか確認。●ルール5「お礼を忘れずに」:おうちを出るときはお礼とともに、楽しかったなど感想も伝えましょう。■子どもの理解力を深めるきっかけを逃さない小学生になると人格形成に関わるような出来事も増えていきます。学校やその先の社会に出ていく子どもの未来を見据えて、集団のなかどう生きていくか? は大切なテーマです。相手の気持ちを理解し、行動を起こせる子どもに育ってくれたらうれしいですよね。そのためにも、前述の3つの疑問・不安が芽生えた時は、子どもの理解力を深める好機ととらえて、しっかり親子で話し合ってみましょう。子どもの理解力、ぐんぐん育てましょう!参考図書: 「小学生になったらどうするんだっけ」 (毎日新聞出版)著者:辰巳 渚 漫画:朝倉世界一小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、漫画で楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。取材・文/山田裕子
2018年04月26日最近ではほとんどの学校で実施している性教育ですが、親子間での教育はまだまだされていない家庭も。今の親世代が子どものときには、家庭内でなんとなくタブーとされていた性教育。今、親となって子どもにどう伝えたらいいのか悩む人もいるようです。Q.子どもの性教育、いつから始めますか?1.未就学児 4.1%2.小学校低学年 6.7%3.小学校高学年 43.2%4.中学生 23.6%5.高校生 4.1%6.その他 7.2%7.家庭ではしない 11.2%小学校高学年が43.2%ともっとも多い意見となりました。女の子は初潮のタイミングがきっかけになることが多いようです。一方、家庭ではしないという人も11.2%いるという結果になりました。■聞かれたら親としてはっきり伝えたい子どもに聞かれたら包み隠さず話すべきと考える人が多いようです。学校での性教育がきっかけで、家で聞かれることもあるようですが、恥ずかしいことと思わずに誠実に答えていきたいと考えているようです。「現在小1ですが、先日学校で性教育の授業がありました。男女の体の違いなどの話で、まだ性教育と言えるほどではないかもしれませんが、子どもに質問されたら話せる範囲で答えていくつもりです」(北海道 30代女性)「聞かれたらその都度、当たり前に話しています。母が産婦人科に務めていたので、私も小さなころから隠すことなく伝えてもらいました。男の子は女の子を大切にするため、女の子は自分の身を守るために教えています。家庭で教えなければ、学校では足りませんし、誤った知識が先に入ると困るのはかわいそう。親の責任だと思っています」(東京都 40代女性)「我が家では『結婚しなくても赤ちゃんは生まれる?』などの子どもからの質問には、隠さず本当のことを教えています。普段から性に対して恥ずかしいことではないと思われていれば、親にも相談してくれてます」(愛媛県 30代女性)「体の変化がある時期には、はっきり伝えなければいけないと思う。親のつとめとして。聞かれたらそのままのことは、今も伝えるようにしています。自然なことであって、いけないことではないけど、自分の体は自分で守れるようにしてあげたいです」(北海道 30代女性)■自分が性教育を受けていないだけに悩む現在のパパママ世代は学校ではもちろんですが、家で親とそういった話をしたことがある人は少数派。だからこそ、自分の子どもにはどう伝えたらいいか悩んでいる人もいました。「どこまで教えるべきなのか悩みます。私の世代の性教育は避妊、避妊、避妊と、とにかく避妊についてが多かったですが、不妊についてはなにも教わっていません。不妊が増えているこの時代、妊娠適齢期と不妊についても学ぶべきだと思います」(東京都 20代女性)「私自身、6年生のときに結婚しただけでは子どもができないと初めて知り、両親がそういう行為をしたという事実があまりにもショックで大泣きした記憶があります。子どもにはどう教えるか悩むところです」(茨城県 40代女性)「家庭で教わった覚えがないので、どうしたら良いのかわかりません」(新潟県 30代女性)「小4、小3、0歳のママです。正直、性教育はいつから始めたらいいのか悩んでいます。3人目を妊娠してから、長男に『どうやったら赤ちゃんができるの?』と聞かれて、なんて答えていいか迷いながら、神様が運んでくれると言いました」(奈良県 30代女性)「どのタイミングで、どう話してよいかわかりません」(神奈川県 40代女性)■小さなときから年齢に応じた伝え方が大切 性教育はいつから始めるというよりも、年齢やその子の成長に合わせて説明していくというのが理想的なのかもしれません。性教育というと抵抗があるかもしれませんが、命の話としてしっかりと伝えられるといいですね。「『おなかの中に赤ちゃんのベッドがあるんだよ』と月経のことを教えたのは、息子が4歳くらいのときでした。一緒にお風呂で出血を見るわけですから、堂々と教えたかった。そのころ、『赤ちゃんはどこから生まれてくるの?』という質問にもちゃんと答えました。『すごいことなんだよ、こんな狭いところから生まれてくる赤ちゃんは命がけなんだよ、あなたは本当に頑張って生まれてきてくれた宝物だよ』って。男女間の性についてもいずれ愛を持って話したいと思います」(鳥取県 40代女性)Q.子どもの性教育、いつから始めますか?アンケート回答数:4498件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月13日『三度目の殺人』の是枝裕和監督最新作『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭“コンペティション部門”に正式出品されることが決定。是枝監督は、「こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直に嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。是枝監督の長編13作目となる本作は、様々な“家族のかたち”を描き続けてきた監督が、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る、渾身の一作。是枝監督作品としては、今回でカンヌ国際映画祭への出品は7回目。またコンペティション部門では、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹を演じた『海街diary』から3年ぶり5回目の出品に。また、『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、『そして父になる』では審査員賞を受賞し海外からも注目を集める是枝監督作品とあって、今回も賞の行方に大きな注目が集まること間違いなしだ。今回の出品決定について是枝監督は、「5度目のコンペということで『賞レース』とか『意気込み』とはちょっと違う感慨もあって、本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています」とコメント。息子と協力して万引きを重ねる父・治役として出演しているリリー・フランキーは、「普遍的な家族の問題と、いま世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心から嬉しく思い、また誇りに思います。是枝監督おめでとうございます」と喜び、その妻・信代役の安藤サクラも、「憧れのカンヌ国際映画祭!しかもコンペティション部門!凄い!おめでとうございます!東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤絨毯とは!かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます!万引き家族の行方が楽しみです」と祝福した。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年04月12日子どもが成長するにつれて話す言葉も増え、コミュニケーションがとりやすくなる一方で、子どもの「言葉遣い」は気になるところ。幼稚園・保育園にあがる頃には、「うんち」や「おしっこ」、「おちんちん」などのなるべく人前で言ってほしくない言葉を使いたがったり、どこで覚えたのか「バカ」や「アホ」などの人を傷つける言葉を使い始めたり…。ママやパパがどんなに気を付けていても、子どもの言葉遣いが悪くなってしまうことはありますよね。気づいた時には注意をしてやめさせようとしますが、子どもは天邪鬼だから、余計にエスカレートしてしまうこともしばしば。では、こうした状況になった時、先輩ママたちはどうやって対処してきたのでしょう?自分の言葉遣いを振り返る言葉だけに限りませんが、子どもは身近にいる大人を手本にして成長していきます。実際、自分の口癖が子どもにうつっていた…なんてドキッとした経験があるママも少なくないのでは?「ムカつく」「クソ!」といった乱暴な言葉は、ママやパパが言っているのを聞いて覚えた可能性も否定できません。もし、自分自身がそういった言葉を使ってしまっているなら、いくら子どもに「やめて」と言い聞かせてもあまり効果はなさそう。今一度、ママ自身やパパの言葉遣いに注意を払ってみるのも、子どもの言葉遣いを正すためには、重要なことですね。園や学校と自宅での様子を比較してみる家では甘えん坊だったり、暴れん坊だったり、手がかかるような子どもでも、園や学校では問題なく過ごしているという話は意外とよく聞きます。言葉遣いに関しても、同じように捉えるママは多いようです。むしろ、「汚い言葉を使うことでママが注意してくれる」=「“ママに構ってほしい”サインだ」と考えるとの意見もありました。「自宅では言葉遣いが悪くても、家族以外の大人やお友だちに対しては正しく話せているならOK」と、あまり深く考えすぎずにいることも対処法のひとつと言えそうです。どうして“いけない”のかを説明する子どもの言葉遣いについて注意する際、ただ「やめなさい!」と言うだけで終わっていませんか?大人の言動をどんどん吸収していくとはいえ、やっぱりまだまだ子ども。その言葉を「どうして」使ってはいけないのか、「いつ」使ってはいけないのかをきちんと説明しながら注意することでわかってくれることもある。そう実感するママの意見も散見されました。「やめなさい!」と言っても全然聞いてくれない子どもは多いものですが、「やめなさい!」の前後にプラスα付け加えるよう心掛けるだけで、子どもの態度も変わるかも!?場合によっては、「いじめ」に発展してしまうこともある「言葉遣い」。自分は特に気にしていなくても、相手にとっては傷つく言葉かもしれない…。「言葉遣い」って、大人になった今でも難しい問題ですよね。だからこそ余計にナーバスになるママの気持ちも痛いほどわかりますが、焦らずゆっくり解決していきましょう!(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月08日子どもを招いてクッキングなんて大変と思っていませんか?子どもと一緒におやつ作りは楽しそうだけれど、ハードルが高いと感じているママも多いかもしれません。でも、レシピを選べば、親の負担は意外と少なく、もちろん子どもたちは大盛り上がりなんです!我が家はいままでに何度もお友だちを誘って、一緒におやつ作りをしてきましたが、準備も片づけも時間は取られず、むしろ普通に遊んで散らかされるより楽なくらいでした。今回は、お友だちと一緒でも、親の労力は最小限で子どもたちが大満足するお菓子レシピを4つ紹介します。卵・小麦のアレルギーを持つ子と一緒に楽しめるお団子作りお団子は、原料がお米だけのシンプルメニューなので、卵や小麦などのアレルギーを持つ子どもも楽しめるおやつです。そのうえ、とっても簡単。年少さんなどの小さな子どもの場合は、粉を練って用意しておけば、粘土のようにいろんな形を作って楽しめますし、形はただのマルでもココアや抹茶で色を着けて、楽しむこともできます。粉を練るところからやってもらう場合は、粉を少し残しておくと柔くなりすぎても簡単に調整がききます。我が家では、丸いお団子をミッキーの形に盛り付けただけで、子どもは大喜びでした。他にも、クッキー型で型抜きをしてみたり、くし団子にしてお好みのフレーバーで、なんていうのも盛り上がります。子どもの作業時間は10分から出来て、熱々が食べられるのも魅力です。<材料>団子粉もしくは白玉粉(たいていは袋の裏にレシピ有)水<用意するもの>大きめのボウル成形したお団子を入れるお皿お湯を沸かした鍋(ゆでるのは親がおすすめ)<作り方>1、団子粉に水を入れてひとまとめにしておく2、ボールごと子どもに渡し、各自成型する3、お湯を沸かしてゆでる※お団子につけるフレーバーは、好みが分かれるので、お友だちに確認してから足すようにするとよいでしょう。実はサクサク、卵もバターも使わない簡単でヘルシーな米粉や片栗粉のクッキークッキーは、バターを溶かしたり、粉をふるってまとめたりと生地を作るのに手間がかかる印象があるかもしれません。しかし、バターも卵も使わず、代わりに植物油を使うことで、生地は簡単にできます。そして、米粉や片栗粉を足すとサクサク感も増します。今回紹介するレシピは、面倒な手順なしに、材料は全て一緒に混ぜるだけなので、子どもでも簡単に生地を作ることができますよ。そして、生地がひとまとまりになったら、ラップに包んでからめん棒で伸ばすのがポイントです。ラップにゆったりと生地をくるんで伸ばすことで、生地を伸ばす際に余計な粉を使わず、周りを汚すことがありません。また、ラップを使うことで、手もあまり汚さずに作ることができます。型抜きがなくても、ココアなどで色を付け、包丁でカットしたり、手で粘土のように成形したりしても楽しめます。<材料>小麦粉100g米粉か片栗粉40gオリーブオイルや菜種油など60g甘味(砂糖・甘酒・メープルシロップなど)40gほど塩一つまみ<用意するもの>大きめのボウル大きめのラップクッキー型成形したクッキーを入れるお皿オーブンレンジ<作り方>1、材料をボウルに入れてひとまとめにする2、ラップにのせ、ゆったり包み、手で簡単に平たくしておく3、めん棒で伸ばして、型を抜いて焼く※お団子の場合もそうですが、リビングテーブルやローテーブルなどで広々と作るのがおすすめで、心配な場合は、台にビニールクロスやラップ、床に新聞紙などを引いておくとさらに片づけが楽です。自宅で作れる簡単「しっとりせんべい」甘いものが苦手な子どもに喜ばれるのがおせんべいです。手作りしたことのない人も多いかもしれませんが、実は簡単に作れます。手順としては、お団子を作るのと同様に生地を作り、蒸しておき、それをおせんべいの大きさにしてめん棒で伸ばし、焼くだけです。塩とゴマでシンプルに作るのもよし、おしょうゆなどを塗っても楽しめます。<材料>米粉(袋の裏にレシピのあるくらいのお団子の硬さで作ります)塩ゴマなど<作り方>1、米粉は耳たぶの硬さに練って蒸しておく2、片栗粉をまぶしたまな板などの上において小さく切る3、めん棒で伸ばしてオーブンで焼く※焼きたてはサクサクですが、すぐにしっとりとなりやすいのが自宅で作るおせんべいです。硬くなったら、再度温めると柔らかく食べることができます。気分はパテシエ、パフェはグラスと材料をそろえるだけで盛り上がるゆでるのも焼くのも面倒だという場合は、手作りパフェはいかがでしょう?コーンフレークやフルーツ、ゼリー、生クリームにチョコやクッキーなどをそろえるだけで簡単に手作りパフェが作れます。生クリームを泡立てるのも面倒なときには、ヨーグルトやアイスクリームが強い味方です。材料をそろえて並べて、各自のグラスを用意するだけの手間で、大盛り上がりです!<材料>コーンフレークフルーツゼリーや寒天チョコレートクッキーなどのトッピング生クリーム、もしくはヨーグルト、アイスクリームなど<用意するもの>グラスとスプーンお友だちが遊びに来たときには、おやつを出すことも多いもの。たまには、子どもたちも一緒に手作りおやつを楽しんでみてくださいね!<文・写真:フリーランス記者小柳結生>
2018年04月03日飲食店やショッピングモールなど、いろんな場所にある無料で利用できるキッズスペースは、外出先で子どもを遊ばせるのにピッタリですよね。でも、子どものなかには、「ここは僕(私)の場所だから、入ってこないで!」、「おもちゃは全部、僕(私)のだから!」と、独り占めしてしまうこともあります。他人の子が独り占めしていたらその場を離れる?そこで、世のママたちがキッズスペースやおもちゃを独り占めする子どもと遭遇した場合に、どう対処しているのか調べてみたところ、いくつかのパターンに分かれていました。まずは、「その場を離れる」という方法。独り占めしている子どもに対して、注意をしたり、「一緒に遊ぼうね」などと声をかけて、その子の親とトラブルになってしまったら面倒だから、自分と我が子はキッズスペースで遊ぶことを諦めているようです。一方で、「注意をする」という声もちらほら。前述の通り、他人の子どもを注意すると、親とトラブルになってしまう可能性もありますが、「ここはみんなの場所だから一緒に遊ぼうね」などと、やんわりと注意しつつ、一緒に仲良く遊べるように声がけするのだとか。今までご紹介した方法は小さなキッズスペースの場合です。ある程度の大きさがあるなら、独り占めしている子と距離を置いて、遊ぶようにしているという意見もあります。もっともダメなのは子どもから目を離す親?キッズスペースに関するママたちの声で散見されたのは、「子どもから目を離す親」について。結局のところ、独り占めしてしまう子どもは、親がお世話をしていないことが多いそう。キッズスペース自体にいなかったり、いてもママ友と話していたり、スマホに夢中だったりして我が子から目を離している。結果、自分の子どもが独り占めをしても気づかない…という状態に。小さな子どもが「ここは僕の場所!」と怒っても、それは仕方のないことだと理解しているママがほとんど。だからこそ、そんなときはその子の親がしっかりと注意してくれたり、謝罪してくれたりすれば、まったく気にならないといいます。…ということは、“もし”自分の子どもが独り占めをしてしまったら、すかさずママがフォローに入って、迷惑をかけてしまった周りの子や親に対して、気を遣うと同時に、我が子をしっかりと注意することで、みんなが気持ちよく楽しめる場になるのかもしれません。みなさんは、キッズスペースを利用する際に、どんなことに気を付けていますか?(文・山手チカコ/考務店)
2018年04月03日