・異世界感がすごい!・福島で、こんなに美しい景色が見られるなんて知りませんでした。・別世界。まるで、神様がいるようだ。ねぼすけ(@neevolandscape)さんが福島県で撮影した1枚の風景写真に、そんな絶賛の声が寄せられています。撮影者「水墨画じゃないです」「自然がつくりだすファンタジーな瞬間」をテーマに、風景写真を撮影している、ねぼすけさん。話題を呼んでいる福島県で撮影した1枚も、現実の世界とは思えない、幻想的な雰囲気にあふれていました。福島で撮れた写真。水墨画じゃないです。 pic.twitter.com/tsu5wWyKx3 — ねぼすけ | neevosk (@neevolandscape) June 9, 2022 霞がかった水面は、まるでファンタジー映画のワンシーンかのような美しさ。福島県で撮影されたと知らなければ、そもそも日本で実際に見られる光景とは思えないでしょう。あまりの美しさに、しばし時間を忘れて見惚れてしまう1枚は反響を呼び「美しすぎる」「水墨画のようだ」と、多くのコメントが寄せられています。また、海を越え、海外の言葉で、ねぼすけさんが撮影したこの1枚を絶賛するコメントも数多く見られました。なお、撮影地の詳細は明かしていない、ねぼすけさん。一体福島県のどこに、こんなにも幻想的な風景が広がっているのか…想像するだけで、胸がときめきますね。ねぼすけさんの、ほかの作品はこちらからねぼすけさんは、Twitterのほかに、InstagramやYouTubeでも作品や動画を公開しています。気になった人は、ぜひご覧ください。Instagram:neevolandscapeTwitter:@neevolandscapeYouTube:ねぼすけジオグラフィック[文・構成/grape編集部]
2022年06月10日最愛の妻を亡くした男性が壮大な旅に出る物語『君を想い、バスに乗る』より、監督のギリーズ・マッキノンと主演のティモシー・スポールのインタビュー映像と場面写真が公開された。特殊メイクなしで実年齢より30歳近く年老いた主人公・トム役のティモシーは、イタリアで開催されたバーリ国際映画祭にて最優秀主演男優賞を受賞。今回公開された映像では、そんなティモシーの役作りについて語られている。「彼をどうやって80代に見せようか?」と真っ先に考えたというマッキノン監督。しかし、ヘアメイクアップアーティストのクリスティーン・カントの技術と、ティモシーの鋭い観察眼によって体現された演技によって、その疑念は払拭することができたそう。マッキノン監督は、「ロケ地に着いた頃は60代の顔だったのに、撮影時にはすっかり年配者の姿になっていて驚いた」と撮影をふり返る。一方、ティモシーは「僕はもう60代だから多少は体が衰えてる。その衰えを強調すれば年配者に見せるのは可能だと思った」と笑い飛ばし、撮影期間中は綿密に話し合いを重ね、細かな役作りをして臨むことができ、お互いに良い現場だったと話している。『君を想い、バスに乗る』は6月3日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:君を想い、バスに乗る 2022年6月3日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© Last Bus Ltd 2021
2022年05月24日女優でありミュージシャンでもある松下奈緒が、2023年秋公開予定の主演映画『美作物語 ~風を奏でる君へ~』で、約18年ぶりにピアニスト役を演じることが24日、明らかになった。舞台となるのは岡山県北部、美作国(みまさかのくに 和銅6年建国)エリア。かつては宇治・狭山と並び称されたお茶の名産地だ。松下は、ある日突然その地を訪れる主人公のピアニスト・青江里香を演じる。松下がピアニスト役を演じるのは、女優デビューとなった2004年の日本テレビ系ドラマ『仔犬のワルツ』以来、約18年ぶりで、映画でのピアニスト役は本作が初。圧巻の演奏シーンがスクリーン上で繰り広げられる。同プロジェクトは、美作市出身の映画監督・大谷健太郎氏による「美作の小説と映画を全国に!」という構想から誕生。2015年、同じく美作市在住の作家・あさのあつこ氏により、故郷を舞台に書いた小説『透き通った風が吹いて』が刊行され、この小説を原案に映画『美作物語 ~風を奏でる君へ~』が制作される。映画は今月20日に美作市でクランクイン。松下は「ピアニストであり、作曲家。自分と重なる部分が多い青江里香を演じさせて頂きます。昨年末に美作へお邪魔し、茶畑や古町へ行ってきました。広大な茶畑を前にして、新緑が芽生える季節にまたここに来る事をとても楽しみにしていました。そして、クランクインを迎え、歴史ある宿場町や、美しい茶畑といった自然の中で、里香が命をかけて、どんな音楽を生み出すのか楽しみにして頂けたらと思います」とコメントしている。
2022年04月24日“悲しみをたべて育つバンド”あたらよが、小説紹介クリエイターのけんごとコラボレーションすることが発表された。あたらよは東京を中心に活動する4ピースバンドで、ひとみ(Vo / G)を中心に作詞作曲を行い、アートワークや映像もセルフプロデュース。グループ名の「あたらよ」は“明けるのが惜しいほど美しい夜”という意味の可惜夜(あたらよ)から由来している。けんごは自身の動画の総再生数1.1億回超えるインフルエンサーで、TikTokで薦めた作品が続々重版決定。4月28日には小説『ワカレ花』(双葉社)を発売し小説家デビューする。けんご今回のコラボは、けんごがあたらよの楽曲がお気に入りだったということ、そしてあたらよボーカルのひとみが小説が好きでけんごのTikTokをフォローしよく観ていたことがきっかけとなり生まれたもので、『ワカレ花』の作中にはあたらよの記述が登場するとのこと。また、けんごのTikTokアカウントでは、あたらよ初のオリジナル曲「10月無口な君を忘れる」を使用した動画がアップされる予定となっている。■あたらよ ひとみ コメント皆さんこんにちは。あたらよのVo&Gのひとみです。この度、けんごさんのデビュー作となる『ワカレ花』にあたらよを登場させて頂いたということで、本当に嬉しいです。私自身、普段から本を読むことが大好きなので、いつも目にしていた本の中の世界に自分のバンドが存在していることがとても不思議な気持ちになりました。読み終えた後に心の奥がじんわりと温くなるような、こんな素敵な作品に名前を使って頂けたことを嬉しく思います。本当にありがとうございます。■けんご コメント小説紹介クリエイター・小説家のけんごです。「小説の魅力を多くの人に届けたい」僕は、この一心で活動を続けてきました。今回、小説を執筆したのも、この想いがあってのことです。正直なところ、小説は他のエンタメに比べて、作品と出会う"きっかけ"が少ないように思えます。だからこそ、あたらよさんとのコラボは大変光栄です!素敵な音楽と掛け合わさることで、小説の可能性を大きく広げることができると思いました。『ワカレ花』をきっかけに、小説にしかない魅力と、人の心を動かすほどの力がある、あたらよさんの音楽が、たくさんの方に届くことを願っています。<リリース情報>あたらよ1stアルバム『極夜において月は語らず』発売中※初回盤は「あたらよ Acoustic Session」CDを加えた2ディスク仕様配信リンク:【収録曲】01. 交差点02. 夏霞03. 極夜04. 祥月05. 「知りたくなかった、失うのなら」06. 悲しいラブソング07. 嘘つき08. outcry09. 5210. 10月無口な君を忘れる11. 差異【初回限定盤付属Disc2】■「あたらよ Acoustic Session」01. 10月無口な君を忘れる(Piano ver.)02. 夏霞03. 晴るる04. 8.805. ピアス06. 祥月07. 嘘つき08. 優しいエイプリルフール(demo)<ライブ情報>『あたらよ 1st TOUR「極夜において月は語らず」』5月5日(木・祝) 東京・WWWX5月21日(土) 大阪・シャングリラ5月22日(日) 名古屋・SPADE BOX関連リンクオフィシャルサイト
2022年04月12日Huluで独占配信する恋愛ドラマシリーズ「マーガレットLove stories」で小村あゆみの『神様のえこひいき』が実写ドラマ化される。親友・七原ケンタへ告白するものの、フラれる主人公の天野弥白。しかもその直後に交通事故に遭って亡くなってしまう。しかし、弥白は暇を持て余す神様の「えこひいき」によって、ケンタの好みの女の子・天堂神楽の姿に生まれ変わるが、中身は男の弥白のまま。「今度こそ、オレはケンタと恋をする!」と意気込むが、思い描いていた女子力を発揮できず、変人に思われてしまう。さらにケンタの元カノ・鳥居鈴から告白されて!?更に、死んだと思っていた弥白は実は生きており、その肉体には神楽の魂が宿っていて……。連載当時から話題となっていた『神様のえこひいき』。主人公の弥白を演じる藤原大佑、弥白が生まれ変わる女子高生・天堂神楽に桜田ひより、弥白に想いを寄せられる七原ケンタに窪塚愛流、ケンタの元カノで、弥白が生まれ変わった神楽に興味を持つ鳥居鈴の新井舞良、そして、弥白にえこひいきをする神様を古川雄輝が演じる。実写化にあたり、主要キャストに話を聞いた。社会的なテーマをポップに明るく描く――まずは、原作や台本を読んだ際の感想を教えてください。藤原大祐(以下、藤原):扱っている内容はすごく社会的なテーマというか、大切なことを扱っているんですけど、作品を作る前の段階から、それを重くではなくて、明るく扱いたいとうかがっていました。それで、実際に脚本を読んだら、全体の雰囲気がポップに描かれていて、すごくおもしろかったです。『神様のえこひいきで女の子に生まれ変わる』というちょっとファンタジーな内容にも関わらず、その点があまり気にならないし、入っていきやすいんじゃないかな、と思いました。桜田ひより(以下、桜田):お話をいただいたときに原作を読ませていただいたんですけど、ただの恋愛漫画ではなく、切ない部分があったり、おもしろいところは本当にポップに描かれているので、恋愛漫画が苦手な人でもすごく入りやすい作品だな、と思いました。この漫画が実写化する、ということで、脚本はどんなふうになるんだろう?ということにすごくワクワクしましたね。窪塚愛流(以下、窪塚):初めて台本を読ませていただいたとき、自分の役柄を注視していたんですけど、読んでいるうちに、いつの間にか物語に没頭していました。フッと笑えるところもたくさんありますし、初めて台本を読んで泣きもしました。「今からこの作品を弥白と神楽と、鈴、そして神様と右近ちゃんと作っていくんだ」と撮影する前にドキドキワクワクしていましたね。新井舞良(以下、新井):多様性が求められる今の時代に、ボーイズラブだけ、とか、ガールズラブだけ、とかじゃなくて、どちらも入っている作品なんですよね。そういうテーマを扱っている作品って新しいな、というのもあって、作品がどんなふうに完成するのか、すごく楽しみでドキドキした状態で演じていました。古川雄輝(以下、古川):お話をいただいて役柄をお聞きしたときに、まず「神様!?」っていうところで驚きましたね。実際、脚本を読むと、特殊な役柄で遊び甲斐があるな、と感じましたし、すごく撮影を楽しみに、ワクワクしながら台本を読んでいました。役作りのために渋谷で男性を尾行!?――新井さんもおっしゃられていたように、今回、多様性が詰まった作品だと思うのですが、役作りはいかがでしたか?藤原:僕は相当難しくて。と言うのも、最初の弥白を男らしくしたほうが、そのあと女性と入れ替わったあとのキャラクターが際立つんですけど、男らしくしすぎると、ケンタより前に出てしまう。ケンタよりは一歩下がっていないといけない、という2番目意識を大切にしていたので、「男」に振り切れないんです。入れ替わったあとも女性らしくしすぎると、違和感が出そうで。そういう見え方にはしたくないから、女性らしさを抑えながらも、でも女性に見えなきゃいけないという両端に振り切れなかったので、その塩梅が難しかったです。――女性の振舞いでお手本にされたことはありますか?藤原:普段から人間観察が好きなので、どういう行動をしているのかは見ていたんですけど、それをシーンの中に入れるとなると難しかったです。座り方や、物の持ち方とか、そういうのは現場でひよさんに教えてもらいながらやったんですけど、ちょっと完成を見るのは怖いですね……。でも、女性に見えることが一番大切、というより、入れ替わったあとの中身、神楽としての伝えたいメッセージが一番大切なので。大丈夫でしょう!(笑)桜田:私は、実は男の子役をやることが多くて。役作りのためにやったことを挙げるとするなら……歩いている男性の方とか、男子高校生の後ろをついていって歩き方を真似したりしていました。藤原:それ怖いね(笑)男子高校生のあとを同じ歩き方でついていくって。桜田:やってることは周りから見たら変な人なんですけど(笑)でも、その時は本当に真剣だったので、手先から足先の向きまで見ながら一緒に歩いていました。一番渋谷が若い子が多くてやりやすかったです。藤原:次はあの人に、って乗り替えしやすいよね。一人のあとをついてまわり過ぎるとストーカーになっちゃう。桜田:そうそう(笑)こっち、次はこっち、というのができたので。こういうふうに動くんだなとか、こういうふうに物を持つんだなあ、とか、そういうのを観察する時間も楽しかったです。――じゃあ、撮影にそれが全部生きている感じなんですね。桜田:と、思います。私はやりすぎくらいがちょうどいいって言われてたので。藤原:そう、女性は男を出しすぎた方が。桜田:うん、男らしく見えるんですよ。その部分は結構思いっきり私はできたので、あんまり不安になることはないです。――新井さんと窪塚さんはいかがですか?新井:みんなは中身の性別が違ったり、神様だったり、難しい役なんですけど鈴とケンタは唯一、普通の女の子、男の子だったので。鈴は明るくて感情豊かで元気でポジティブで自分に自信があって、物怖じせず何でも言いたいことをはっきり言う、っていうキャラクターが、原作読んでも脚本読んでも、すごくわかりやすく表れていたキャラクターでしたね。その鈴のキャラクターは自分に近い部分もたくさんあったので、私は演じやすかったですし、しっくりきながらセリフも喋れたし、楽しかったです。窪塚:新井さんがおっしゃったように、僕も姿も変わらないですし、普通の高校生なので特に何か大変な役作りをしたということはないですね。普通にセリフを覚えて、自分で想像したケンタの特徴を大事に台本にメモしておいて……ただ、そこからさらに深くまで七原ケンタに近づく作業は全て現場で行いました。例えば藤原くんが何かちょっとしたアドバイスをしてくれたら、それもすぐ取り入れたりとか。撮影を重ねるにつれ、だんだんケンタに近づけたかな、という実感はありました。――古川さんは神様という特殊な役どころですが、いかがでしたか。古川:本読みでは神社の写真やロケ地の写真を見させていただいて、神様は人間がいないところに座ったり立ったりするとそれだけで神様に見えるのでは、というご相談を監督にしました。次にお会いしたときには神社の屋根の上に登れるようになりましたっていう話があったんですけど、神社の屋根の上にいたらそれはもう神様に見えるんですよね。階段で話すシーンでも、そこは座らないで寝転がりましょうとか、教室の上から見てたりだとか、ピアノの上に乗ってみたりとか。対面で話すのが普通だから、神様の場合はそれはしたくないとか。どこにいるか、という居場所の話が、実はすごく神様という役をやる上では大切なのかな。ほかには2人(藤原、窪塚)よりも背が高い方が神様っぽく見えるので身長も高くしてほしいという話をしたり。あとは結構お茶目な部分もあるので、真剣なときのシーンとの緩急の付け方は意識しながらやっていましたね。それぞれの「叶えたいこと」――作中ではお百度参りをするシーンがあるのですが、お百度参りするぐらい叶えたい願いごとがあればお聞きしたいです。桜田:叶うかどうかは別として、ってことですか?うーん……。それなら、たくさん食べても太らない体が欲しいです!窪塚:僕の体、いりますか?(笑)桜田:もう本当にほしいです!(笑)胃下垂なのでそんなに太ったりはしないんですけど、やっぱり食べたいものを食べたいじゃないですか、深夜のラーメンとか、行きたいじゃないですか!でも次の日や今後のことを考えると、いや、やっぱりやめとこうかなとか……そんな気持ちにはなりたくないんですよね。なので叶うとするならば、それを選びます!新井:だったら、私は一生20歳のお肌でいたいです。桜田:あ~!(笑)新井:死ぬまで絶対にシミもシワもたるみもない肌を手に入れたいです。桜田:私も欲しい……!藤原:僕は……1日の時間を26時間にしてほしいです。窪塚:わかる、それ。藤原:2時間でいいから欲しいんです、今。毎日はさすがに欲張りすぎなので、1週間に1回だけでも増えてくれれば。窪塚:それだとやっぱり僕も時間ですかね。制服で学校に行きたい、とか。あと、少しでもいいから高校3年生を長く過ごしたいです。それが今の一番の願いですね。古川:シンプルでいいですか。家族の幸せですね。桜田:すてき~!――えこひいきということで、もし古川さんが今出た4人の中の願い事をひとりだけ叶えるとしたら、どれを選びますか?古川:なんだっけ、肌と食べ物と時間と、高校の時間?藤原:お願いします!桜田:お願い!古川:うーん、高校の時間ですね。窪塚:やった~!古川:高校の3年間ってすごく貴重ですよね。高校のときに受けた影響は成長して大人になったときも性格に関わってくる。だからその3年間を有意義に使えた方がいいんじゃないかな、と思います。食べることと肌は何とかなるかな。桜田:ですよねっ!意外と大人は「今」と変わらない――作中ではそれぞれが成長して大人になっていく過程が描かれていると思うのですが、みなさんの理想の大人像はどういったものでしょうか。藤原:僕は男らしい大人になりたいですね。見た目で言うと、胸板、腹筋、肩幅。この三拍子は必須条件です!性格的な面ではどんなことにも屈せずに自分を大切にしていて、身構えているかっこいい大人になりたいなと思っています。桜田:大人ってなんだろうって考えたときに、私は選択肢の多さだと思うんです。物事に対しても、見方も一方通行じゃなくて、いろんな面から見るからこそ心が広い大人になれる。適応能力も高くなるし、そういういろんな選択肢を持ってる人になりたいですね。窪塚:僕は……余裕のある人になりたいですね。大人っぽい大人にはなりたくなくて。なんていうんですかね、間を取って、「こどな」っていうか。遊びも仕事も、何でも楽しんで毎日を過ごせたらな、と思います。こういう人になりたい、という具体的なことはないんですけど、強いて言うなら、いつも笑顔で。明るい人になりたいです。新井:私は、オープンマインドでずっといたいなって思いはあります。大人だから、って自分の考えを人に押し付けるわけでもなく、自分と同年代の人にも、子どもに対してもそれぞれの魅力を引き出す側の大人になりたいな、って思います。――古川さんが大人の立場からアドバイスされたら、どんな言葉をかけますか?古川:意外と感覚的にはそんなに変わらないよ、という感じなんですけど……。17歳とか20歳ぐらいのときに、こういう大人になれたら、と思ってはいましたけど、そんなに変わらないかな。若いときから働いているので、芸能やっている人たちは既に大人なんですよね。ひよりちゃんとか、子役からやっているから接していて「あっ、この人は大人だ」と分かるんですよ。うん、もう、みんなは大人です。藤原:まだ子どもだよぉ!古川:藤原くんだけはまだ子どもだね。藤原:おーい!(笑)それぞれ観る立場によって抱く感想が変わるはず――最後に、作品の見どころをお願いします。藤原:セクシャルマイノリティの話だったり、神様だったり、本当にそれぞれが別の作品としてもできるようなテーマが全部集約された盛りだくさんの作品なんですよね。でもそれぞれがぶつかり合うことなく、うまくぴったりはまってるような作品。どれかひとつでも欠けていたら成り立たないような、全てがその構成要素として素晴らしい役割を果たしているので、多分観てくださる方の環境によって観え方が変わってくると思います。誰の視点に立って作品を見るのかというので変わってくると思うので、ぜひたくさんの人に見てもらって、それぞれどういう感想を持ったのか、どこが一番印象に残ったとか、そういうことを何らかの形でお伝えしてほしいです。知りたいですね。桜田:恋って何だろう、というところから多分始まってると思うんですよ。友情としての恋なのか、恋愛としての恋なのか。はたまた家族みたいなのか、愛とか恋とかいろんな形があるじゃないですか。本当に矢印がたくさん飛んでいて、誰かが誰かの事を想っていても、その誰かは別の誰かのことを想っているとか。そういう誰もが作品の中の何かに対して共感できる作品になってるんじゃないかなって思っているのでいろんな登場人物の目線から作品を観ていただいて。誰に共感するかはやっぱりその人次第なので、楽しんで観ていただけたらいいな、と思います。窪塚:この撮影をする前はセクシャルマイノリティの人に対して、悪い感情はなかったんですけど、素直に受け入れられるような人間ではなかったんですよ。何か引っ掛かるというか。でも、この撮影を通して自分がケンタになって、弥白の気持ちをケンタとしてだけではなく、窪塚愛流としても受け止められたんです。クランクアップしたときには、男同士、女同士とかじゃなくて、好きなら別にその人の考えでいいんじゃないかな、って。僕の恋愛対象は女性ですけど、同性が恋愛対象の人にも素直にいいじゃない、って応援できる気持ちになりました。考え方は人それぞれですけど、落ち込んでいたり、不安な気持ちを持っていた人がこのドラマを見て、ちょっとでも温かい気持ちになれたらな、と思っています。新井:日本だとあまり当たり前にはなっていない、同性を好きになることに対して、この作品を観ていただければオープンマインドになってもらえるのかなと思います。鈴も、自分が好きになった人が女の子だったけれど、「この気持ちはおかしい、どうにか消そう」と思うのではなくて、恋愛として「好きなんだ」と受け入れている。そういう姿を見ていただけたら嬉しいです。たくさんの人にこの作品を観ていただいて、いろいろな考え方、趣向があっていいんだという考え方がもっと浸透する世の中になったいいなと思います。古川:じゃあ、話題に出なかったのでこまちゃんっていうワンちゃんのことを。神様の側に仕える右近というキャラクター役なんですが、結構、撮影が大変だったんですよ。やっぱり人間じゃないので、こっちを見て、って言っても向いてくれなかったりする中で撮影をしました。今みんながお話ししていたように作中にはいろいろテーマがありますが、かわいいワンちゃんも出てくるので、そのお芝居にも注目しながら見ていただければと思います。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントキャスト5人のサイン入りポラを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!撮影/奥田耕平、取材・文/ふくだりょうこ
2022年03月25日角田光代さんが5年ぶりに小説を上梓!新作『タラント』は、間違いなく胸が熱くなる長篇小説だ。与えられた命を、どう使うのか。心も魂も揺さぶる5年ぶりの長篇。「ずっと『源氏物語』の現代語訳にとりかかっていて、久々に小説を書こうとしたらプロットの立て方も資料の使い方も忘れていて大変でした」30代後半のみのりは、東京で夫と二人暮らし。故郷の香川に住む甥の陸が不登校と知り、しばらく預かることに。彼らは一通の手紙を機に、寡黙な祖父・清美の過去に思いをはせていく。戦地で片足を失い、義足をつけた祖父の秘めた思いとは――。表紙にも義足で高跳びをする人が描かれているため、未読の人でもこれがパラスポーツが関わる話だとは想像できるだろう。「最初に連載を頼まれた時、東京オリンピックについても触れてほしいという話があって。それで調べているうちに、パラリンピックはイギリスの病院で、戦争で脊髄を損傷した人たちのリハビリのために開いた競技会がおおもとだと知ったんです。平和の祭典と呼ばれているものが戦争がきっかけで始まったことに驚きました。そういうことを考えている時、ふと、“命を使うということ”について書きたいと思ったんです」本作ではみのりの過去も語られる。大学進学で上京、ボランティアのサークルに参加して国内外で活動していた様子も丁寧に描かれる。「日本って、ボランティアや寄付の文化が根付いていないと感じていました。自分がいいことをするのに対して照れと罪悪感があるし、誰かがいいことをすると“偽善だ”という声が出てくる。それこそ昨今はバッシング社会で、人の失敗を絶対に許さない風潮がある。そういう世の中で、なにか善意で行動して失敗したら、もう動けなくなってしまうことってあると思う。それをみのりという人に背負わせました」角田さん自身、NGOの活動に参加しているという。「国際NGOのプラン・インターナショナルのスポンサーになって、いろんな国を視察し、人身売買など女の子たちが虐げられている状況を見てきました。最初に誘われた時には私も、自分がボランティアをやって何になるんだろうと身構えたんです。実際に関わってみると、そういうことではないと思うと同時に、ボランティアの難しさや歯がゆさも感じるようになった気がします」みのりの周囲の人間も、ボランティアに対する姿勢はさまざまだ。きっと読者も、彼らの異なる立場からの言動に心揺れるはず。「迷いなくできる人や、使命を感じられる人もいる。でも大半の人はみのりのようにためらったり迷ったりするんじゃないかと思うんです」作中、何度か登場するのが「タラント」という言葉。〈才能〉〈賜物〉や、〈使命〉といった意味合いだ。「プロテスタントの学校に通っていたので、聖書に出てくる言葉として馴染みがありました。それとは別に大人になってから、人の才能の有る無しってなんだろうとつねづね考えるようになっていて」当初、本作では、どんな人にも与えられた使命があると書こうと考えていたという。だが、「書き終わった時、もしかして自分は、若くして亡くなった人たちにもタラントがあって、それは死んで失われるのではなく、他の人たちが受け継いで生きていくんだ、ってことが書きたかったのかな…と。私は、死んだ人たちのほうを書きたかったのかもしれないです」読み終えたら、角田さんのこの言葉が深く、深く響くはず。角田光代『タラント』東京で夫と暮らすみのりの故郷は香川県。寡黙な祖父にたびたび東京から手紙が届いていると知った彼女は、甥の陸と共に祖父の過去に興味を持つ。一方、そんなみのりには苦い過去があって…。中央公論新社1980円かくた・みつよ2005年『対岸の彼女』で直木賞、’07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、’12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、’21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞など、数多くの賞を受賞。※『anan』2022年3月23日号より。写真・森山祐子(角田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年03月22日『TikTok』フォロワー28万人、総再生数1.1億回超!薦めた作品は続々重版!話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。知念実希人さんを始め、推薦コメントも多数いただいております。出会い、失恋、両思い、別れ――わたしのそばには、いつも花があった。四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語〈内容紹介〉高校生の遥は通学の電車で、気の立った白猫に遭遇した。戸惑う彼女を助けたのは男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遥が取った行動とは。(「始業式」)同じく高校生の冬紗は、入学前から長い入院生活を送っている。ある日、主治医に告げられた過酷な現実。泣いていた彼女に、かつての入院仲間だった春人は声をかける。(「散り桜」)ほか、「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の全8編を収録した、2つのストーリーで紡がれる恋愛小説。●早くも大絶賛!推薦コメント多数!知念実希人さん(小説家)「初めての小説と聞いて、なめていました!ごめんなさい。柔らかい筆致から生み出される瑞々しく透明感あふれる空気が、全身の細胞を満たしていく。どこまでもピュアな優しさで彩られる物語に、ぜひ心癒やされて下さい」汐見夏衛さん(小説家)「大切な人のために何かをしたいという思いが、彼らを成長させていく。恋には人を変える力があるのだと改めて感じました」カツセマサヒコさん(小説家)「好きだったから、悲しいし、怒るんだ。ページをめくるたび、やさしさと寂しさがが雪のように降りてきました」●作品特設ページ 〈書籍概要〉【タイトル】ワカレ花【著者名】けんご【発売日】2022年4月28日(木)【予価】1320円(税込)【判型】四六判並製〈著者プロフィール〉けんご小説紹介クリエイター。ショートムービープラットフォーム「TikTok」などのSNSで、わずか30秒ほどで小説の読みどころを紹介する動画を次々に投稿。作品の的確な説明と魅力的なアピールに、SNS世代の10〜20代から絶大な支持を得ている。2021年7月、30年以上前に発表された筒井康隆著『残像に口紅を』(中公文庫)を取り上げたところ、話題となり、年末までに11万部を超える大重版。他にも、小坂流加著『余命10年』(文芸社文庫)、楪一志著『レゾンデートルの祈り』(KADOKAWA)も、紹介をきっかけにヒットにつながり、出版関係者や書店員からは「日本でいちばん本を売るTikTokクリエイター」とも呼ばれている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月15日Twitterのフォロワー数は14.6万人。人気webライターとしての地位を築いた後、2020年に長編小説『明け方の若者たち』で小説家デビューを果たしたカツセマサヒコさん。同作は実写映画化もされ、大きな話題を集めました。小説家デビュー3年目となる今年は、カツセさん曰く「勝負の年」。さまざまなチャレンジを予定されていますが、そのひとつが雑誌『anan』での連載です。一体どんな連載になるのか、『anan』にまつわる思い出とともにお話をうかがいます。『anan』との出合いは、高校生時代!――いよいよ『anan』で連載がスタートします。1年以上前から「なにか書きませんか」とオファーをいただいていて、何度も打ち合わせをしてきたんです。そのなかで、「雑誌連載をした後に、それをまとめて一冊の書籍にしたい」という話が出てきて。これまでは書き下ろしの作品ばかりでしたし、ここでチャレンジしたいと思いました。そうしたら、担当者から「『anan』での連載に決まりました!」と報告を受けて、これはすごいことになってしまったぞ、と。高校生の頃の自分が知ったら、驚くと思います。――高校生時代、『anan』を読んでいたんですか?ぼくが高校1年生の頃、Mr.Childrenの桜井和寿さんが『anan』の表紙を飾ったことがあったんです。『IT’S A WONDERFUL WORLD』というアルバムのプロモーションで、誌面にはインタビューも載っていて。それがとにかく読みたくて、恥ずかしかったんですが、『anan』を手に取ってレジに向かいました。それがぼくと『anan』の出合いですね。でも振り返ってみれば、日常生活の至るところで『anan』を見かけることは多かった気がします。セックス特集号が出るたびにみんなが話題にしていたし、サラリーマン時代の同僚がそれを読みながら盛り上がっていたこともありましたね。――第一話で描かれる物語はまさに「この人生、マシかも」と思えるような読後感でした。なによりも些細な日常の描写がとてもリアルで、カツセさんならではの作風だなと感じます。そもそも、ぼくの人生って派手なことが起きないんですよ。たとえば「家に鷹が飛び込んできて、ルンバと戦っていた」みたいな事件があれば面白いんですけど、身の回りで起きるのは、せいぜい「2日連続でスマホの充電を忘れた」レベルのことばかり。だからそういった些細な出来事を記憶するしかなくて、創作でもそういった日常の出来事を描いてしまうんだと思います。その分、「自分に近しい物語」と思ってもらえるのではないかな、と。でも、日常を描くとすぐに「エモい」と評価されてしまうので、そんな便利な言葉ではすまないようなものを書きたいという気持ちもあります。胸にあるのは「小説家」として生きる覚悟――小説家デビューして、今年で3年目です。長編小説や連作短編を出し、今回は雑誌連載にチャレンジしますが、「小説家」という肩書はなじんできましたか?なじむというか、覚悟した、に近いかもしれません。一度、「小説家」という肩書だけでどこまでやれるか試してみたいんです。そういう意味でも、今年はチャレンジの年だと思っています。もともとweb出身でしたが、いまは雑誌や文芸誌の仕事をメインにしたくて。それでは食えないかもしれない。でも、創作の仕事でどこまで行けるのか、怖いけど、本気で向き合ってみたいと思っています。――カツセさんにとって挑戦でもあるこの連載が、読者にとってどんな存在であってほしいと思いますか?高校時代、とにかくモテたくてファッション誌を読んでいたんです。だけど、特集が組まれているカラーページよりも、後ろの方にある白黒のコラムコーナーが好きでした。ぼくの連載も、そうあってほしい。『anan』を買ったら、まずは特集をしっかり読んでもらって、最後に「そういえば、カツセの連載があったな」と思い出してもらって、読む。そんな感じが理想ですね。『anan』のメインディッシュはあくまでも巻頭特集であって、ぼくの連載はそれを支えるようなもの。読み心地がよくて胃もたれせず、メインを楽しむために存在するような立ち位置を目指したいと思います。ーー自分の心の声に耳を傾けるよう、一つひとつの質問に真摯に答えてくれたカツセさん。かと思えば、ときに冗談を口にし、その場を和ませることも忘れない。そんな真剣さとやさしさを持ち合わせているからこそ、カツセさんが紡ぐ物語は、読み手の心にじんわり沁み入るのかもしれません。いよいよスタートする新連載『傷と雨傘』もきっと、疲れた心をそっと解してくれるような作品になるはずです。カツセマサヒコ1986年生まれ。Webライターを経て、2020年に小説家デビュー。『明け方の若者たち』(幻冬舎)がベストセラーとなり映画化。ファッション誌での連載やラジオなど幅広く活躍中。Information新連載『傷と雨傘』カツセマサヒコ3月9日発売(anan2290号)よりスタートする、小説家・カツセマサヒコの月1連載。「人生って捨てたもんじゃないな」と思えるような言葉をフックに、ふつうの“ワタシ”に起こる、半径5メートル以内の小さな奇跡を描く。SNSからスタートし、人気webライター、そして小説家と、言葉とともに常にキャリアアップしてきたカツセさんによる、“言葉のギフト”をお楽しみに!文・五十嵐 大
2022年03月09日原田マハの小説を山田洋次監督が映画化した、“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起こる奇跡の物語『キネマの神様』。この度、Blu-ray&DVDが2月2日(水)本日リリースされたことを記念して、菅田将暉と野田洋次郎が繰り返し観てほしいおすすめシーンを語る特別映像が公開された。菅田さんが本作で演じているのは、映画の撮影所で働く主人公ゴウの若き日。野田さんは、ゴウと共に撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシンを演じている。今回公開された映像では、ゴウと師匠・出水宏(リリー・フランキー)のやり取りが好きだと語る野田さん。繰り返し観てほしいシーンは、「あの太陽を止めてこい!」と出水に言われ、ゴウが海に向かって走り出すシーンだと語る。そして菅田さんは、「海に走った瞬間、帽子が取れてしまったので、そこで一時停止してほしい。奇跡のワンカットが撮れてます」と注目ポイントを明かしている。『キネマの神様』見どころフリートーク映像なお、数量限定生産の<豪華版Blu-ray>には、主要キャストが本作の撮影への意気込みや思いを語るインタビュー集や、イベント映像集のほか、封入特典としてブックレットが付属されている。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2022年02月02日ガリガリ君40周年記念アイス「ソフト君伝説のプレミアムミルク」が、2021年12月28日(火)から全国発売となる。ガリガリ君から“ソフト食感”の濃厚ミルクアイス40周年を迎える人気のアイスシリーズ「ガリガリ君」から、プレミアムアイスクリーム級の濃厚な味わいが楽しめる新作「ソフト君伝説のプレミアムミルク」が登場。ガリガリ君特有の細かな氷を濃厚なミルクアイスクリームに混ぜ込むことで、ソフトな食感を叶えた。ミルクの味が口いっぱいに広がる新作は、「ガリガリ君リッチミルクミルク」を越える濃厚な味わいを楽しむことができる。パッケージには、ガリガリ君のいとこである「ソフト君」のイラストをオン。この「ソフト君」が登場するのは約30年ぶりとなっており、アニバーサリーに相応しいスペシャルなデザインとなっている。【詳細】ソフト君伝説のプレミアムミルク 194円発売日:2021年12月28日(火)発売エリア:全国【問い合わせ先】赤城乳業株式会社 お客様相談室TEL:0120-571-591(9:00〜17:00 土日、祝日、年末年始を除く)
2021年12月24日KJ・アパとブリット・ロバートソンが共演する、運命的な恋に落ちたふたりを描くラブストーリー『君といた108日』。この度、キャストとスタッフが本作の魅力を語るインタビュー映像が到着した。本作の監督アーウィン兄弟(ジョン・アーウィン&アンドリュー・アーウィン)は、過去にクリスチャン・ソング「I Can Only Imagine」の誕生秘話とロックバンド「MercyMe」のボーカル、バート・ミラードの半生を描く『アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌』を製作。奇跡の物語を描いてきた彼らが、今回もクリスチャンシンガーのジェレミー・キャンプの実話に基づく音楽映画を製作。しかし、「また別の音楽映画を作ることを考えていたわけではなかった」と明かす。脚本も手掛けたジョンは、「大きな意味のある感動的な物語に出会って、次の作品はこれだと決めた」と製作に乗り出した理由を語り、アンドリューは「僕たちが手掛ける映画のDNAはいつも“希望”というテーマに戻ってくる。ジェレミーとメリッサの物語はつまりは“希望”の物語なんだ」とテーマを話した。一方、ジェレミーと運命的な恋に落ちるメリッサを演じたブリットは、ジェレミーについて「彼女(メリッサ)と一緒にいたいがために彼はどんな人生でも通る覚悟がある」と言い、「そのこと自体がロマンス」と語る。また、ジェレミー役のKJ・アパは「ジェレミーとメリッサの間にある愛を見て、”あんな愛を体験してみたい”とみんなが思ってくれたら嬉しい」とコメントした。さらに、ジェレミーの両親役のゲイリー・シニーズとシャナイア・トゥエインは、「闘いが待ち受けているということを知りながらも前進する」と、決して揺らぐことのない彼の信念に勇気がもらえる物語となっていることに触れ、「恐れや疑いを克服する愛の物語」であると本作の本質的な魅力を述べている。『君といた108日』インタビュー映像『君といた108日』は12月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:君といた108日 2021年12月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年12月22日この夏上演された、田中圭主演舞台「もしも命が描けたら」が、12月12日(日)にCS放送局「衛星劇場」にてTV初放送される。この日の夜、星野月人は森の中にいた。深い深い森の中で、一本の木にロープをかけ、35年間生きてきた自分の命を絶とうとしていた。画家になる夢を持っていたが、諦めた月人。生きることを諦めようとしたときに、得たある力…。そんな月人が出会った女性、空川虹子。彼女を笑顔にするために生き始める月人だが。虹子には、光陽介という愛する男性がいた。月人は今日も誰かのために、絵を描く。命の分だけ…。本舞台は、「芸人交換日記」(’11)、「僕だってヒーローになりたかった」(’17)に続く、鈴木おさむ×田中圭がタッグを組んだ作品。黒羽麻璃央と小島聖を共演に迎え、この3人による“命”を賭けた物語が展開。また、テーマ曲は「YOASOBI」、アートディレクションは清川あさみが手掛けた。なお、本編終了後には、鈴木さんと出演者3名による座談会も放送される(※配信時の座談会映像とは別編集バージョン)。舞台「もしも命が描けたら」は12月12日(日)17時30分~衛星劇場にて放送。(cinemacafe.net)
2021年12月07日若手スターのKJ・アパとブリット・ロバートソン共演、恋に落ちた2人が過酷な運命を乗り越えていく奇跡の物語を描いた映画『君といた108日』。この度、“初デート”の約束を交わす、初々しい2人のぎこちないやりとりが収められた本編映像が解禁された。家族のもとを離れ大学生活をスタートさせたジェレミー(KJ・アパ)は、大学のライブイベントで目が合ったメリッサ(ブリット・ロバートソン)に恋をする。彼女にアタックし続けるジェレミーだったが、メリッサには迷いがあり、なかなかデートを承諾してもらえないでいた。そんなメリッサに一途にアタックし続けたジェレミーに転機が訪れる。今回到着した本編映像は、互いに惹かれ合うジェレミーとメリッサが、やっとのことでデートの約束を交わす胸キュン必至のワンシーン。メリッサが朝一番にジェレミーの部屋を訪れ、緊張した面持ちで「一晩中じっくり考えてみたの」と話し出し、ジェレミーから受けていたデートのお誘いを承諾をする姿が映し出されている。扉を開け、朝一番に訪ねてきたメリッサを出迎えたジェレミーは、メリッサが「OKよ」と言う意味をすぐには理解できず、「OK?」と聞き返してしまう。そして、メリッサがジェレミーが誘ったデートのことを言っているのだと伝えると、ジェレミーは嬉しそうな表情をしながらようやくその意味を理解をする。思いも寄らない返事に、ジェレミーも何度も「OK」と言葉を繰り返しながら、デートを約束する2人のぎこちないやりとりが可愛すぎるシーン。朝起きたばかりで理解が遅れるジェレミーが、デートの約束ができたことを理解し嬉しそうな表情に変わっていく姿は必見。冷静さをなんとか保ちながらも笑みがこぼれるジェレミーを見て、メリッサも緊張が溶けたような笑みを浮かべており、表情ひとつ見ても微笑ましいシーンとなっている。やがて結婚し、過酷な運命を共にすることとなるジェレミーとメリッサ。2人の恋が始まる瞬間を切り取った本編映像からは、すでにお互いへの強い恋心が感じられる。『君といた108日』は12月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君といた108日 2021年12月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年12月04日櫻いいよの小説を実写映画化する『君が落とした青空』が、2022年2月18日(金)に公開される。福本莉子とジャニーズ Jr.内ユニットTravis Japanのメンバー・松田元太がW主演。人気恋愛小説『君が落とした青空』を実写映画化映画『君が落とした青空』の原作は、櫻いいよの恋愛小説。全国女子中高生に人気の小説アプリ「野いちご」にて発表され、“切ない小説ランキング”第1位を獲得、発行部数16万部超えを記録した作品だ。付き合いはじめて2年が経つ高校3年生の実結と修弥。最近何かを隠しているような修弥の態度が気になる実結だったが、交通事故をきっかけにタイムリープしてしまい...。<映画『君が落とした青空』あらすじ>付き合いはじめて2年が経つ高校3年生の実結と修弥。“毎月1日は何があっても一緒に映画を観に行く”という約束通り、その日もデートへ向かった2人。しかし、修弥は突然「急用ができた」と言い、どこかへ行ってしまう。最近何かを隠しているような彼の態度に不安を感じていた実結。気まずい空気の中、「もう一度話したい」と戻ってきた修弥に会うため向かった待ち合わせ場所で、彼は実結をかばって交通事故に遭ってしまう――。突然の出来事にパニックになるが、目が覚めると自分の部屋のベッドで朝を迎えていた実結。時間が経つにつれて自分がタイムリープをしていることに気がつき、何度も未来を変えようと1人奔走する中で、彼が隠していたある秘密を知る・・・。果たして、実結は修弥を救うことができるのか?そして実結が知った真実とはー?福本莉子とTravis Japan松田元太が恋人役主人公・水野実結...福本莉子修弥の彼女。最近何かを隠しているような修弥の態度に不安を感じている。交通事故をきっかけにタイムリープするが...。主人公・水野実結を演じるのは、沢口靖子・長澤まさみ・上白石萌歌らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞し、『思い、思われ、ふり、ふられ』で浜辺美波とWヒロインを務めた福本莉子。篠原修弥...松田元太(ジャニーズ Jr.内ユニット“Travis Japan”メンバー)実結の彼氏。サッカーが得意な学校の人気者で、不器用に見えるけれど実結のことをまっすぐに想いやる。担当するのは、2012年に結成されたジャニーズ Jr.内ユニット“Travis Japan”のメンバー、松田元太。本山佑人...板垣瑞生実結に密かな恋心を寄せる同級生。元気で明るい性格が魅力の原作には登場しない映画オリジナルキャラクター。友達関係にある実結に自分の気持ちを打ち明けられず、彼氏・修弥との関係に悩む彼女を持ち前のユーモアで笑わせる。西村トモカ...横田真悠学校でも目立つ、アクティブな女の子。修弥に想いを寄せ、恋人がいようとも「好きだ」と真っすぐに向き合う。自分の恋心に素直で、実結に対してもその恋心を隠すことがない。丸井佐喜子...莉子実結の良き相談相手として、彼女を一番近くで支える親友。実結の母...松本若菜主題歌はまふまふの新曲「栞」主題歌は、歌唱、作詞、作曲、編曲、エンジニアリングまでを行う、第72回NHK紅白歌合戦初出場アーティストのまふまふが担当。まふまふ初の映画タイアップ曲として、疾走感溢れる爽やかな新曲「栞」を書き下ろした。監督はYuki Saito監督は、ドラマ「おっさんずラブ」で演出を担当した回がTwitterの世界トレンド1位となったYuki Saito。本場ハリウッドで映画を学んだ後、世界各国の映画祭でも高い評価を得てきた彼が、繊細な高校生の心情を丁寧に描く。【詳細】映画『君が落とした青空』公開日:2022年2月18日(金)出演:福本莉子、松田元太(Travis Japan/ジャニーズ Jr.)、板垣瑞生、横田真悠、莉子、矢柴俊博、松本若菜原作:櫻いいよ「君が落とした青空」(スターツ出版刊)監督:Yuki Saito脚本:鹿目けい子音楽:富貴晴美主題歌:まふまふ「栞」
2021年11月27日「リバーデイル」のKJ・アパと『トゥモローランド』のブリット・ロバートソン共演、運命的な恋に落ちた2人が過酷な運命を乗り越えていく物語を描いた映画『君といた108日』。この度、KJは「ブリット以外の相手役は考えられなかった」と語るキャスティングの裏側が明らかとなった。11月17日(水)よりNetflixでシーズン6の配信がスタートした人気ドラマ「リバーデイル」の主人公アーチー役によって若手スターの仲間入り、マイケル・ベイが製作を務めるスリラー映画『Songbird』(2020)でも主演に抜擢されるなど、活躍の幅を広げるKJを主演に迎えた本作。彼のスクリーンデビュー作『僕のワンダフル・ライフ』(2017)で共演したブリット・ロバートソンとの共演は実に3年ぶり2度目。当時をふり返り「あれは僕のデビュー作で、ブリットのおかげで最高の撮影ができたんだ。僕たちの相性はとてもよかった」と語る。何度でも生まれ変わり、最愛の飼い主の元へと戻ってくる健気な犬ベイリーの物語を描いた『僕のワンダフル・ライフ』では、ベイリーの飼い主である若き日のイーサンを演じるKJと、その恋人ハンナを演じるブリットによる今作同様の初々しいカップル姿を目にすることができる。「彼女の演技のおかげで、自分の演技に説得力をもたせることができた」KJは今回のメリッサ役のキャスティングの際に、監督を務めるアーウィン兄弟にブリットを自ら推薦したという。「この作品で、ブリット以外の相手役は考えられなかった。彼女にはできるという確信が僕にはあったけど、彼女がそれをやり遂げるのを実際に見るのは格別だった。彼女の演技のおかげで、僕も自分の演技に説得力をもたせることができた。彼女のような人と一緒に仕事ができる機会はめったにない。僕と同じくらい物語に情熱を傾ける。だからとても特別だったんだ」とブリットを絶賛、厚い信頼を寄せていることを明かした。「彼女の演技のおかげで、自分の演技に説得力をもたせることができた」また、本作では“家族の絆”も重要なテーマの一つとして描かれる。主人公・ジェレミーの両親を演じるのは、「CSI:NY」や『フォレスト・ガンプ/一期一会』などに出演しアカデミー賞ノミネーションの実績を誇るゲイリー・シニーズと、過去に5度もグラミー賞に輝き、女性カントリー歌手として史上最高の売り上げを誇るシャナイア・トゥエイン。KJはそんな豪華キャストとの共演を「ゲイリーと共演できるなんて夢のようだった。シャナイアとゲイリーがそこにいること自体が、信じられないことだったよ」と、感激を思い出しながらふり返っている。KJとブリットがお互いを信頼する関係は、まるで強い絆で結ばれているジェレミーとメリッサのよう。彼らだからこそ表現できた力強く真っ直ぐな物語と、そんな2人を見守る家族の眼差しが見どころとなっている。『君といた108日』は12月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君といた108日 2021年12月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年11月21日劇団 気晴らしBOYZ主催による、『舞台サルまん』(原作:相原コージ・竹熊健太郎「サルでも描けるまんが教室」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)が2021年12⽉15⽇ (水) 〜2021年12⽉19⽇ (⽇)に下北沢小劇場B1(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11月6日(土)より発売開始です。カンフェティで11月6日(土)10:00よりチケット発売開始 公演特設サイト 劇団気晴らしBOYZ公式ホームページ マンガ業界の裏側を描いた90年代伝説のメタコメディ 「サルでも描けるまんが教室」の舞台化が決定!2021年12月15日から12月19日に下北沢小劇場B1にて、1990年代にビッグコミックスピリッツで人気を博した「サルでも描けるマンガ教室」通称“サルまん”の舞台化が決定しました!今作品は、原作の相原コージと竹熊健太郎が実名で作中に登場するメタコメディ。マンガで日本を征服するという野望に燃える若き二人が「とんち番長」なる作品でマンガ界の荒波をかきわけてゆく怒涛の爆笑ストーリーです。作中に様々なマンガのパロディが登場すると共に、マンガ業界の裏事情を赤裸々に描いたことで話題を呼びました。脚本演出は「舞台ハイスクール!奇面組」などを手がけた田中大祐。主演の相原コージ役には氣志團の弟分、微熱DANJIの錦織純平、竹熊健太郎役には映画「電車を止めるな」主演のコウガシノブ。さらに鬼の編集長白井役として石橋保が出演。また、今公演は劇団気晴らしBOYZの十周年記念公演となり、個性豊かなメンバーが集結します!■出演相原コージ役:錦織純平竹熊健太郎役:コウガシノブとんち番長役:栗原卓也彦一役:ドロンズ石本一休役:アモーレ橋本吉四六役:杏さゆり吉四六(男)役:佐野寛大敵番長役:青地洋佐藤役:両國宏白井役:石橋保※出演者及びスケジュールはやむを得ず変更になる場合がございます。出演者変更による払い戻しは致しません。予めご了承ください。■スタッフ舞台監督:伊藤新・大友圭一郎美術:大津英輔(+鴉屋)音響:田中亮大(Paddy Field)照明:赤田智宏(ALOP)映像:諸田奈美音楽:三善雅己振付:黒田百合演出助手・宣伝美術:佐野寛大WEB制作:伊藤沙耶制作:吉水葵公演概要「舞台サルまん」公演日:2021/12/15(水)~12/19(日)会場:下北沢小劇場B1(〒155-0031東京都世田谷区北沢2-8-18 北沢タウンホール地下1階)【原作】相原コージ・竹熊健太郎 「サルでも描けるまんが教室」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)【脚本演出】田中大祐【プロデュース協力】(株)恵比須と兎【製作】TAKE A BOW【主催】気晴らしBOYZ■チケット料金全席自由:5000円(税込)※席数はおよそ半分を予定しております配信チケット:2000円(税込・アーカイブ配信有り)配信チケットの詳細は後日、公式HPにてお知らせいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月01日漫画家・水野英子さん(81)といえば、女性が描く少女漫画のパイオニアだ。代表作は『白いトロイカ』『ファイヤー!』『星のたてごと』など、どれも当時の先進的なテーマばかり。そんな水野さんは駆け出しのころ、手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごした「トキワ荘」で暮らした。研鑽を積み、その後「赤塚不二夫、石ノ森章太郎と合作で、少女マンガを描きませんか」という依頼を引き受け、迷わず引き受けた。「いまでこそ少女マンガの描き手は女性という認識ですが、当時は男性が描いていたんです」そんな水野さんだが、トキワ荘を出たあと、人気シリーズを数多く手がけつつも思いもよらない逆風にさらされたこともある。『女のくせに生意気だ』という視線は、少なからずあったというのだ。■著作権の勉強会の影響でヒット作は打ち切り。未婚の母になったことに後悔は一度もない7か月過ごしたトキワ荘で十分実力を蓄えた水野さんは、その後、次々に話題作を発表していく。60~62年、『少女クラブ』(講談社)に描いた『星のたてごと』は、少女マンガで初めて、男女の恋愛を描いたと、話題になった。「女性には、タブーだらけの時代です。『女のくせに』『女はこうあるべき』という圧力を常に感じていましたね。なぜ、男性に許されることが、女性は許されないのか、それが不思議で不満でした。少女マンガで恋愛はご法度。男女の手が少しでも触れ合うとか、スカートがめくれる程度でも描き直しを命じられたものです」64~65年には、『週刊マーガレット』(集英社)で、帝政ロシアを描いた少女マンガ初の歴史ロマン『白いトロイカ』を発表。その後に続く歴史マンガの礎となった。衣装も斬新だった。昔の男性作家が描くヒロインは、常に同じ衣装で着たきりだ。しかし、水野さんはキャストによって、ドレスや衣装を絶妙に描き分ける。衣装でもキャラクターを表現した第1号のマンガ家だったのだ。その後の『ブロードウェイの星』では、アメリカを舞台に、人種差別問題やベトナム戦争など、当時の社会的テーマを重層的に描いた。69年、ロックミュージックとカウンターカルチャーをテーマに、『週刊セブンティーン』(集英社)で『ファイヤー!』の連載を開始。当時の洋楽界を席巻したジミ・ヘンドリクスやジャニス・ジョプリンの「現体制をぶっ壊す」という強烈な思想に共感した水野さんは、アメリカやヨーロッパで取材をし、怒濤のように描き続けた。人気投票は常にトップ。70年、小学館漫画賞を受賞する。水野さんは31歳。いつしか少女マンガのパイオニアとして若い世代に慕われる存在になっていた。水野さんはマンガ家を目指す少女やファンが、いきなり自宅に訪ねてきても家にあげ、おおらかに対応する姉御肌。新人からもさまざまな相談ごとを持ちかけられた。マンガ人気の高まりとともに、マンガ家を取り巻く状況が大きく変わり始めた時期でもあった。「雑誌社は当たりそうなテーマとノウハウで、マンガを量産するようになりました。そのために、描ける新人を安価なギャラで囲い込む。ところが『よその雑誌に描いてはダメ』と言いながら、その後の仕事がありません。新人は大勢出ましたが、デビューしても生活できない人が多かったのです」まだ、著作権の考え方が普及していない時代だ。水野さんも、赤塚やちばてつやから著作権の意味を初めて教えられ、驚いたという。「著作権を知ることは、とても大切なことだと思いました」そこで、ごく親しい友人に声をかけ、自宅で著作権勉強会を開くことになった。5~6人の仲間で、赤塚らから話を聞くだけのつもりが、集まったマンガ家は30人を超えていた。「みんな同じ不安を抱えていたんでしょう。家の居間はあふれんばかりの状態でした」ところが後日、この勉強会のことが雑誌社に漏れ伝わり、首謀者は水野さんと決めつけられた。「労働組合を作って、雑誌社に圧力をかけようとしたと捉えられたようです。参加した人は皆、編集に相当絞られ、マンガ家をやめた人もいました。フリーの仕事の私たちに組合なんて作れるわけがなくて。ただの勉強会だったんです」水野さんの『ファイヤー!』も突然、連載が打ち切りになった。「多分、勉強会が影響していたと思います。結局、女がやったから『生意気』ということ。でも、私は悔いていません。男女関係なく権利を主張できる社会になるための先駆けになれた。マンガ界の役に立てたという思いがあります」連載終了後しばらくして妊娠に気づく。「うれしかったです。私にもようやく人間らしいできごとが訪れたという思いが込み上げてきました」72年3月、未婚のまま出産。シングルマザーへの世間の風当たりはいまとは比べものにならないほど冷たく、厳しかったが、水野さんは右手にペン、左手に乳飲み子を抱いて描き続けた。「でも、長男が物心つくまで、長編連載は断念し、短編や短期連載でしのぐしかありませんでした」収入は最盛期の4分の1まで落ち込んだ。「ただ、子どもを持ったことを後悔したことは一度もありません。作風も変わりました。以前は激しく切り捨てるような描写もしていました。ですが子どもと向き合って、全てをゆったりと受け入れるしかないんだなと気づいたのです。日が昇り、日が沈む、ありのままに、自然のままに(笑)」とはいえ、仕事で妥協しない姿勢は微動だにしていない。86年から『別冊婦人公論』で連載を開始した『ルートヴィヒII世』では、ドイツまで3度、自費で取材に赴いた。ライフワークという思い入れもあったが、連載途中で雑誌が休刊。それでも水野さんは屈しない。「自分にしか描けないテーマと筆致がある」そう信じて、00(平成12)年ごろからしだいに自費出版にシフトしていった。10年には、日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞した。「いまでもやりたいことは山ほどあります。プロットが入道雲のように頭のなかに湧いてくる。マンガ家とはそういうものです。描いていれば幸せという人にしか、マンガ家は務まりません」■自費出版でのデジタル処理は息子さんが担当。いまでも描きたいテーマは湯水のように湧いてかつての水野さんが暮らし、手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごしたことで、マンガの聖地となった「トキワ荘」が再現されている「トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)。そのミュージアムの前で水野さんの写真撮影をしていたときのこと。「水野先生ですか?会えるなんて夢みたいです!」高揚した声で近づいてきたのは、2人のファンの女性だった。「私は『白いトロイカ』『すてきなコーラ』『ハロー・ドク』が大好きです。昭和30年生まれで、まさにリアルタイムで読んでいました」恐縮しながら話し続ける彼女たちに、水野さんは気さくにうなずき、求められるままサインをした。キュートな文字の「水野英子」はデビュー当時から変わらない。現在、ミュージアム1階で特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」を開催中。11月7日には、サイン会とオンラインでのトークショーが開かれる。水野さんの後輩にあたるマンガ家の里中満智子さん(73)は語る。「初めて読んだ水野先生の作品は、男性がとても魅力的に描かれて、それまでの少女マンガにはない画期的なものでした。私たち次世代のマンガ家は、水野先生の作品に憧れて、一生懸命描いたものです」里中さんも少女時代、水野さんにファンレターを送った1人だ。「自分で描いたイラストを同封して、マンガ家になれるか相談したら、きちんとお返事をくださった。『作品ができたら送ってね。見てあげる』とあって、ワーッと感激して、さらに懸命に描きました。私がデビューした後も、先生は常に世の中をリードするテーマを手がけ、そのスケールの大きさには、ただ圧倒されるばかりです。ですから、水野先生は、私たちの道を切り開いてくださった、ずっと大切な憧れの存在なのです」昨年、画業65周年の節目に、デビュー当時からの主な作品を収めた『薔薇の舞踏会水野英子画集』(玄光社)が出版された。原画はすでに紛失していたため、掲載誌から起こして、デジタル処理で修復するという膨大な作業の末に完成した画集だった。その修復を一手に引き受けたのが、一人息子の春暁さんだ。美大出身の春暁さんは、樹木洋二のペンネームで、画家、マンガ家、イラストレーターとして活躍。水野さんの自費出版の作品も、HPなどに掲載する際のデジタル処理は、春暁さんの存在なしにはできないことだ。「私が作業中に張りついて、あれこれ注文をつけるので、ときどき侃々諤々(かんかんがくがく)となって(笑)。でも、根気強く付き合ってくれています。家族だから、できることですね」一瞬、優しい母の顔になった。いまでも描きたいテーマは湯水のように湧いてくる。「クラシック音楽をテーマに据えた作品は描きたかったですね。私には、音楽を感じさせる絵を描く自信がある。読者が、どんな音楽か想像するほうが、音が飛躍して、きっと面白いはずです。私じゃなければ描けません」ひとつとして同じ音楽を作らない吟遊詩人が主人公。同じ気概が水野さんのなかで燃え盛る――。
2021年10月31日~幻冬舎グループが運営する「話題の本.com」で小説連載しませんか?~株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-7、代表取締役:山下征孝)が運営する話題の本.com( にて、短編小説の連載作品の募集が開始しました。小説家を志す方、文章を書くことが好きな方など年齢性別を問わず誰でも応募が可能。編集部の審査を経てWEBに連載記事を投稿することができます。1話あたり2,000~3,000文字程度。月2~3話の更新で、計5~10話の連載をご担当いただきます。純文学、エッセイ、SF、ファンタジー、ミステリー等々ジャンルは自由。たくさんのご応募お待ちしています。小説応募はこちら : 募集概要・応募条件:年齢・経験不問(審査あり)・募集時期:随時・話題の本.comの小説ページ( )にて掲載・連載回数:1作品につき5~10話・文字数:1話につき2,000字~3,000字程度・更新頻度:月2~3話(相談可)・ジャンル:不問※公序良俗に反する内容/表現は禁止いたします。(暴力、賭博、麻薬、売春などの行為を肯定・美化するもの、醜悪、残虐、猟奇的で不快感を与える恐れがあるものなど)※金銭のやり取りは行いません小説連載までの流れ1.小説連載応募フォーム( )に必要事項を記載の上ご応募ください・お名前・メールアドレス・ペンネーム・作品タイトル(仮)・連載回数(仮)↓2.編集部担当者よりメールにてご連絡をいたします。メール宛に今までご自身が書かれた作品(なければ執筆する小説の1話)を送付※ファイル形式は問いません↓3.編集部にて連載可否を審査いたします編集部担当者よりご連絡させて頂きます↓4.連載開始話題の本 .com小説連載応募フォーム : 会社概要商号 : 株式会社幻冬舎ゴールドオンライン代表者 : 代表取締役 山下征孝所在地 : 〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-7事業内容 : WEBメディア運営事業・WEBマーケティング支援事業・WEB広告事業・WEBサイト・コンテンツ制作事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日マンガの「イメージ化」と「ストーリー化」の力を使って創造力を育む思考法「マンガ思考」を開発しているオフィスしやすくが開発した、マンガで日記を描ける日記帳「マンガノート」のデジタルデータ版が9月23日〜発売されます。マンガノートとは?iPadで活用する際のイメージマンガで日記が描ける日記帳です。朝と夜の見開き1ページのマンガ日記を毎日描くことで、自分のメンタルと行動を「客観視」する習慣が付き、非認知能力※の向上が期待できるデザインとなっています。※デジタル版についてデータ形式はjpgとなっております。各種お絵描きアプリで読み込んでご活用ください。価格:1,000円(税込)マンガノートを活用する事で期待できる効果・集中力の向上・時間管理がしやすく・思考の整理ができる・ストレス耐性がアップ・自制心の向上・想像力の向上など使用例ご購入はこちらから : マンガノートが選ばれる理由継続しやすいマンガノートを活用いただいている方々からのご感想で多いのが「続けやすさ」です。まず、一番の特徴である「マンガ」形式のため、遊びや息抜き感覚で楽しく描くことができます。また、あらかじめ枠が用意されていることで、「隙間があると埋めたくなる」人間の心理が働き、思わず描きたくなる仕掛けになっています。後で見返すのが楽しいマンガノートは1冊で31日分描けるので、1ヶ月続けて描くと自分だけの「マンガ日記」が1冊完成します。マンガ形式なので、後から見返す時にも見やすく、楽しいとの声をいただいています。非認知能力を身に付けることができるマンガノートには、・失敗から学び創意工夫する力・自分の行動や思考を俯瞰する力・新しいことに挑戦する力・柔軟な発想力・物事を逆算して取り組む段取り力・自分の思いや考えを表現する力などの非認知能力(※)を鍛えるための仕掛けが施されています。朝晩の習慣にすることで、自然と非認知能力が向上できます。※非認知能力とはノーベル経済学賞と受賞したシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授らの著書で知られるようになった「非認知能力」は、「自制心」「やり抜く力」などが含まれる。IQや学力テストで計測される「認知能力」=学力とはまた別の能力として、日本でも注目されはじめている。引用元:「『学力』の経済学」著者に聞いた、世界はなぜ「非認知能力」に注目するのか( )マンガノート お客さまの声文章だけだとなかなかプレッシャーで筆が重く続かなかったのですが、漫画のようにキャラに喋らせたりするのが楽しくて気づいたら1年!自分だけの漫画日記があっという間に12冊完成しました(*^^*)お絵かきも色ぬりも、無心になれるのでリフレッシュになってとてもありがたいです。K.Mさま友だちの娘さんへのプレゼントに購入しました。U.Yさま毎日をマンガにして面白いタイトルをつけるのを始めたことで、記録するのが楽しくなり、更に仕事を楽しむ余裕も生まれてきました。また、今までだとやりかけて途中で諦めてしまっていたこと(苦手なこと)が、マンガノートで記録するようになってから、その体験が自分の未来のためになることを色んな視点から見られるようになったことで、最後までできるようになりました。O.Yさまエネルギーの循環が良くなったことで、お仕事が舞い込みました。体調不良に振り回されなくなり、今までよりも集中力が上がって時間内にこなせる仕事の量が増えました。K.Sさま自分の失敗パターンに気付けるようになりました。F.Tさま今まで進んでるのか進んでないのかわからない状態だったのが、確実に歯車が回っている感覚・進んでいる実感が持てるようになり、実際前より今の方が進んでいる。T.Yさまマンガノートの購入方法こちらのURLよりご購入いただけます。マンガノート (デジタル版) : マンガノート開発の背景代表の寺田自身が、10代の頃からメンタルに問題を抱えており、18歳の時には自殺未遂も経験しました。自分自身の心理状態を解決しようと試行錯誤する中で、大好きな「マンガ」の表現方法や考え方が非常に活用しやすいことを発見し、認知行動療法などの知識と組み合わせ、セルフカウンセリング・セルフコーチングの方法を確立して克服。寺田自身はこの方法を使うことで、メンタル疾患を自力で克服し、自分の「やりたい」仕事にどんどんチャレンジし、夢を叶え、2019年にはフリーランスのデザイナーとして独立することができました。そして自分と同じようなことで困っている人に伝えたいと考え、2019年1月よりモニターさんやプロのマンガ家さんにもご協力いただきながら、「マンガ思考®︎メソッド」を完成させ、2020年〜講座をスタートさせました。マンガノートは、この「マンガ思考®︎メソッド」のエッセンスを1冊のノートにまとめたものです。マンガ思考メソッド講座の受講生さん6名にサンプルを使ってマンガ日記を4ヶ月間描いていただき、毎日フィードバックを行いながらブラッシュアップさせ、完成しました。マンガ思考とは?マンガには、読者を楽しませ夢中にさせるための仕掛けが盛り込まれているため、読んでいるとつい時間を忘れてしまうという人も多いのではないでしょうか。このマンガの持つ「人を楽しませ、夢中にさせる仕組み」を、人生やビジネスに応用できるように体系化した新感覚の思考法が、「マンガ思考」です。マンガ思考を活用することで、自分らしい人生を創造する「生きる力」が楽しく身に付きます。マンガ思考イメージビジュアルマンガ思考公式ホームページはこちら : 今後の展開「正解がない時代」「人生100年時代」と言われている昨今、情報や選択肢のあまりの多さに、どうすれば良いのか分からず立ち止まってしまう人も少なくありません。そこで、「正解のない問い」について自分なりに考え、答えを創り出していくための方法の一つとして、自分の開発したマンガ思考メソッドを国内外に広めていくことで、多くの方々の「生きにくい」人生を「生きやすく」「楽しく」変えていきたいと考えております。マンガノート 開発者寺田彩乃オフィスしやすく代表デザイナー寺田彩乃1989年鹿児島県伊佐市生まれ。3歳から絵を描くのが趣味になり、次第にデザイナーを目指すようになる。18歳の時にうつ病になってからメンタル不調が続いていたが、大学卒業後入社したデザイン会社で「新しいアイデアを生む」スキルとして「アナロジー思考」を習得したことが転機となる。7年かけて「アナロジー思考」を活用したメンタルケア方法を開発し、メンタル不調を克服。その間2回の転職を経て、30歳で独立する。ライフワークとして独自のメンタルケア方法を知人に伝えていたところ、評判になり2020年より500名以上に講座やセミナーを行う。「創造の力」で「生きやすい世界」を創ろうと日々奮闘中。事業所概要オフィスしやすく代表 寺田彩乃TEL 080-3590-5729ホームページ 〒 604-8187京都府京都市中京区御池通東洞院東入笹屋町436永和御池ビル606号 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月23日佐久間由衣主演、奈緒らの共演で、芥川賞作家・津村記久子のデビュー作にして第21回太宰治賞受賞の小説を映画化した『君は永遠にそいつらより若い』。この度、物語のキーパーソンとなる笠松将演じるホミネが登場するシーンを収めた本編映像と場面写真が解禁された。本作は、卒業間近の大学生である主人公ホリガイがなんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会問題と、それに伴うやり切れない自身の「哀しみ」に直面する物語。この度解禁となった本編映像は、映画冒頭となるホリガイ(佐久間由衣)が所属する大学の飲み会の1シーン。周りの学生から茶化され、理不尽なセクハラをされながらもその場を受け流そうとするホリガイ。そこへやって来るのがヨシザキ(小日向星一)とホミネ(笠松将)。ホリガイにとって初対面となるホミネだが、彼は自身のアパートの階下に暮らすネグレクト(育児放棄)されている少年を保護し、誘拐と勘違いされて警察に捕まっていたと語る。児童福祉司の就職が決まったばかりのホリガイは、そんなホミネの行動に興味を惹かれるというシーンになっている。併せて解禁された場面写真は、本作のキーパーソンであるホミネ演じる笠松さんを捉えたもの。ヨシザキと笑顔を見せるカットや、ホリガイと2人で夜道を歩く様子などが切り取られている。『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君は永遠にそいつらより若い 2021年9月17日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会
2021年09月15日小説アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得、2012年には書籍化され、現在発行部数16万部を記録している「君が落とした青空」(著:櫻いいよ)の実写映画化が決定した。付き合って2年経つ高校生の実結と修弥。“毎月1日は何があっても必ず一緒に映画を観に行く”という約束通り、その日も映画館デートへ向かう2人だったが、修弥は急用を理由に突然、キャンセルしてしまう。最近何かを隠しているような雰囲気だった修弥に、どこか不安を感じていた実結。気まずい空気の中、「もう一度話したい」と連絡してきた彼と会うため、待ち合わせ場所に向かうが、目の前で修弥が交通事故に遭ってしまう。実結は、突然の事故にパニックになるが、目が覚めると、事故当日の朝に戻っていた。“修弥を助け出す”と心に決めた実結だったが、何度も“同じ日”を繰り返す中で、彼が隠していた事実を知る――。本作は、目の前で交通事故に遭ってしまった彼を救おうとするなかで感動のラストが待ち受ける、号泣タイムリープ・ラブストーリー。高校生・水野実結を演じるのは、東宝シンデレラオーディションにてグランプリ&集英社セブンティーン賞を受賞し女優デビュー、『思い、思われ、ふり、ふられ』に出演した福本莉子。とにかく素直で一生懸命、思わず応援したくなる等身大のヒロイン・実結を、瑞々しく演じる。「もしも同じ1日を何度も繰り返すことが出来るなら実結の目に映る風景がどんな風に変わっていくのか、変化する心を監督と相談しながら丁寧に表現しました」と撮影をふり返った福本さんは、「この映画を観た後、皆さんが感じる毎日が少しでも違って見えたら嬉しいです」とコメントした。福本莉子また、実結の恋人・篠原修弥は、ジャニーズJr.内ユニット「Travis Japan」のメンバー、松田元太が演じる。サッカーが得意な校内の人気者である一方、実結に対してだけはどこか不器用な一面も…。「彼女への愛は真っ直ぐでピュアな男の子です」と演じたキャラクターを説明した松田さんは、「はじめての経験ばかりで未熟な僕ですが、全力でこの作品に想いを込めて出演させていただきました。どうか温かく観ていただきたいです!」とメッセージを寄せている。本作の監督は、『軍艦少年』が冬に公開を控えるYuki Saito、脚本は『同級生』の鹿目けい子が担当する。『君が落とした青空』は2022年初春、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年09月03日全国女子中高生に大人気の小説アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得、2012年には書籍化され、現在発行部数16万部を記録している『君が落とした青空』(櫻いいよ / スターツ出版)の映画化が決定した。本作は、主人公の水野実結が目の前で交通事故に遭った彼氏・篠原修弥を救うため、同じ一日を繰り返すタイムリープ・ラブストーリー。実結役には、沢口靖子や長澤まさみ、上白石萌歌らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリ&集英社セブンティーン賞を受賞して女優デビューを果たし、『思い、思われ、ふり、ふられ』 で浜辺美波とWヒロインを務めた福本莉子が抜擢された。本作では、とにかく素直で一生懸命で“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じている。そんな福本演じる実結と付き合って2年目になる修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌『ViVi』の人気企画「【2021年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で堂々の第2位にランクインした松田元太。サッカーが得意な校内の人気者である一方で、実結に対してだけはどこか不器用な一面も持ったキャラクターを誠実に演じ切る。監督を務めたのは、ドラマ『おっさんずラブ』(EX/)で演出を担当した回が、Twitterの世界トレンド 1位となり大きな反響を巻き起こしたYuki Saito。本場ハリウッドで映画を学んだ後、これまで世界各国の映画祭でも高い評価を得てきた俊英が、2人の繊細な心情を丁寧に描く。“付き合っているのに”、だんだんと修弥が何を考えているのかわからなくなっていた実結。どこか気まずい空気が続いていたある日、彼が目の前で交通事故に遭ってしまう。しかし、目が覚めると同じ日の朝に戻っていた。修弥を救おうと必死に同じ日を繰り返す中で、彼女だけが知った事実とは?号泣必至のラストに期待してほしい。映画『君が落とした青空』は2022年初春に公開となる。<キャスト・監督・原作者コメント>主演:福本莉子(水野実結役)私が演じる水野実結は、まっすぐで一生懸命な女の子です。もしも同じ1日を何度も繰り返すことが出来るなら実結の目に映る風景がどんな風に変わっていくのか、変化する心を監督と相談しながら丁寧に表現しました。この映画を観た後、皆さんが感じる毎日が少しでも違って見えたら嬉しいです。主演:松田元太(篠原修弥役)篠原修弥を演じさせていただきました!Travis Japanの松田元太です!オファーを頂いた時は僕にこんな大役ができるのかと物凄く不安と、喜びと、いろんな思いがありましたが、嬉しさのあまり速攻メンバーや家族に連絡しました!僕が演じさせていただいた修弥は、学校の中では人気者でみんなと仲が良く、恋愛に対してはどこか鈍感なところがありつつも、彼女への愛は真っ直ぐでピュアな男の子です。修弥という1人の男の子を大好きになり、そんな修弥を皆さんにも大好きになってもらい愛されるキャラクターになればいいなと思います!この作品を通して1日1日の大切さや、単純な毎日かもしれないけど、さりげないことがどれだけ大切で、当たり前な事など何一つなく日々感謝して生きていきたいと強く思えた作品です。はじめての経験ばかりで未熟な僕ですが、全力でこの作品に想いを込めて出演させていただきました。どうか温かく観ていただきたいです!よろしくお願いします!原作者:櫻いいよデビュー作が10年後に映画化されることに、映画になるの?……え?本当に?と半信半疑のまま今日まで過ごしていました。今もまだ、喜びや驚きで、ふわふわしています。Yuki Saito監督や脚本家の鹿目けい子さん、そして福本莉子さん、松田元太さん、その他たくさんの方々のおかげで、原作以上に切なく優しい素敵な物語になっています。この映画を観てくださった方と映画について語りたい!というのが今の私の夢です。私と一緒に公開を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。監督:Yuki Saito原作を読んで、同じ1日は決してやってこず、自分の気持ちや行動次第で変わっていくという事を感じました。受動的だった実結が能動的にアクションすることで、修弥や周りのリアクションも変わっていくという登場人物の心の変化を大切にして描きました。次世代を担う福本莉子さん、松田元太くんが、何度も全力で走り、寒い時期の撮影で雨に打たれ、お互いを思い合う姿を繰り返す度に、心臓をギューッと掴まれました。当たり前だった日常がなくなってしまった今だからこそ、1日1日、この瞬間を精一杯生きることの大切さを、映画を見て少しでも感じてもらえたら嬉しいです。映画『君が落とした青空』2022年初春、公開
2021年09月03日マキアージュ(MAQuillAGE)は、新ペンシルアイブロウ「ソフトブロウライナー EX」を2021年9月21日(火)より発売する。“力を入れず”やわらかに描ける新ペンシルアイブロウマキアージュ「ソフトブロウライナー EX」は、軽くやわらかな描き心地を叶えたペンシルタイプのアイブロウだ。細い円芯は、眉を1本1本自然に描くことができ、力を入れずにスムーズに描けるのが特徴。アイブロウには、なめらかに描けるスムースタッチオイルと密着力のあるオイルをバランスよく配合させた。ヨレ・薄れを気にせず美しい仕上がりを長時間キープする。カラーは、BR652「ウォームブラウン」、BR751「ニュートラルブラウン」、GY951「チャコールグレー」と髪色やメイクに合わせて選べる3色を用意。既存のマキアージュの「アイブロー用ホルダー」にセットして使用することができる。【詳細】マキアージュ ソフトブロウライナー EX(カードリッジ) 全3色 各990円(編集部調べ)※店舗によって価格は異なる場合あり。発売日:2021年9月21日(火)【問い合わせ先】マキアージュお客さま窓口 フリーダイヤルTEL:0120-456-226
2021年08月09日山田洋次監督が手がける松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』に野田洋次郎が出演している。野田はRADWIMPSのメンバーとして活動するだけでなく、俳優や映画音楽の制作など様々な分野で活躍しているが、その際、単に“映画をつくるためのメンバー”として参加するのではなく、自身と映画のつくり手の間に起こる化学反応を重視しているという。野田は音楽活動を続けながら、俳優として松永大司監督の『トイレのピエタ』や、豊田利晃監督の『泣き虫しょったんの奇跡』などに出演してきた。「単純に“その役を演じてみたい”という気持ちは非常に大事なことだと思っています」と語る野田は「その一方で、その作品に出演するかどうかはいつも冷静に判断している部分もあります」と説明する。「その役を自分が演じることが一番良いと思えるか?は考えます。演じている時は常に自分をなくす作業なんです。映画の劇伴をつくっている時も同じで、いつも“その映画にとって一番大事なものは何か? 音楽で何ができるのか?”を考えているんですけど、役者でいる時も気持ちは同じかもしれないですね。だから良い意味で“我がない”というか、監督が旗振り役をしてくれますから、自分がいかに誠実にそこに向き合うかを考えていると思います」野田にとって俳優や映画音楽を手がけることは、作業や出演の一部を担うだけでなく、自身が映画のつくり手の“伴走者”になることなのかもしれない。「そういう部分は間違いなくあると思います。僕がその映画に関わることによって、そこに良い意味での変化が起きるべきだと思うんです。僕が参加したことによって明らかに良い変化が起こる。でなければ僕がそこにいる価値はないと思いますし、いかに変化を起こせるのか、どうすれば作品の輝きを増すことができるのかをいつも意識していますし、そうあり続けたいなと思っています。だから僕は“監督と俳優”として、めまぐるしく過ぎていく日常の中で刹那的にすれ違うみたいに参加することは、これからもない気がしていて、やっぱり監督とじっくりと話したり、面白いと思っているものについて話したり……これまでもそうやってきたんです。僕は俳優をやることがメインではないというのもあるとは思うんですけど、いかにして面白いものを世の中に出していくのか……自由研究みたいな部分があるのかもしれないです(笑)。だからこそ自分をとことんまで突き詰めてやっている部分もあります」「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」そんな野田が本作で伴走するのは、日本映画史に残る作品を数多く手がけてきた山田洋次監督だ。「常に燃えたぎっていて情熱があるし、つねに新しいものをつくろうとするし、すごく研究熱心で新人たちの映画も観ている。あそこまで表現を愛し続けている人に出会うことは本当に励みになりますよね。だけど山田監督からもらってばっかりだとダメだし、自分としても与えたい。だから思考し続けたいし、映画に出続けることのできる人間でいたいなと思います」自身の役を全うするだけでなく、少し離れた位置や、様々な視点から作品を眺め、自分だけでなく“作品そのもの”が輝く方法がないか探る野田の姿勢は、本作で演じた役と重なる部分がある。映画『キネマの神様』は、現在はギャンブル漬けで借金まみれのダメ親父・ゴウと妻の淑子、その娘の歩、孫の勇太のドラマから始まる。かつてゴウは映画撮影所で汗を流す助監督で、いつかは自分で映画監督になる日を夢見ていた。そんなゴウと同じ撮影所で映写技師として働き、友人であるゴウを見守り、彼の才能を信じ続ける心優しい男、それが野田が演じるテラシンだ。「テラシンはめちゃめちゃいいヤツですよね」と語る野田は、テラシンがゴウの才能を信じる強さがこの映画の土台になる、と分析する。「僕としてはこの映画はあくまでもゴウの物語であってほしいんです。その時にテラシンは、ゴウの才能を心の底から100パーセント信じ続ける男の役だから、そのシーンがどれだけ強いかによってこの物語の土台というか強さみたいなものは決まるなと。やっぱり才能を持ち合わせた人は大事だし必要だけど、そのことに気づかせてあげる人は同じぐらい世の中には必要だし、両者は同じぐらい価値があると思うんですね。才能のある人を心の底から全身全霊で信じて、なにかをつくる人が心が折れそうになったりとか、才能に気づけなかったり、自分自身がすごく平凡なものに感じてしまう瞬間がある時に全身全霊でそれを支えて、愛し続ける。その構図がブレてしまったら、この物語はどこかに嘘が含まれてしまう。だから演じる上では、ゴウを支え続ける覚悟をするべきだなと思いました」野田が演じた若き日のテラシン、名優・小林稔侍が演じる現代のテラシンはどちらもゴウを信じ、映画を愛する心優しい男として描かれており、もし“キネマの神様”が存在するのだとしたら、テラシンはその神様がつかわした天使のような役目を担っている。そういうと野田は「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」と笑顔を見せる。「改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います」ゴウの才能と未来を信じ、撮影所で奮闘する日々を通じて生まれた想いや、コロナ渦で撮影が中断してしまったこと、当初、映画に主演予定だった志村けん氏がこの世を去ったことなど様々な想いが積み重なり、野田はひとつの曲を書いた。「アイデアのようなポツポツと浮かぶものは撮影中にも台本に書いたり、携帯にメモしたりしていたんですけど、だんだん撮影が中断し、志村さんが倒れ、その後にお亡くなりになり、映画の撮影が長期でとまった時に、“あれ?あれだけの時間が幻に終わっちゃうのかな”という雰囲気さえ感じるようになって。だから自分の中ではあの時の美しかった経験を残したかったですし、志村さんのことも含めて、現実とフィクションの境界線が曖昧になっていて、あの世界だけは自分の手で何とかして残したいという気持ちが起きて、撮影が終わって1ヶ月後だと思うんですけど自粛期間中にデモをつくって、プロデューサーの方にお渡ししました」野田がプロデューサーに渡した楽曲『うたかた歌』は、その後にRADWIMPSと本作に出演した菅田将暉によってレコーディングされ、映画の主題歌になった。「だから改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います。そこでいただいた感情、通過した感情だったり、経験した想い、触れてきた人々みたいなものをやっぱり自分は音楽で残したい人なんだなと。それが映画と結びついて主題歌になってくれるパターンもあるとは思うですけど、そうじゃないパターンもあって、やっぱり僕にとっては通過した上で曲を作って、音楽にすることで、ひとつの区切りになるのかな、という気がしましたね」映画そのものと伴走し、演技し、結果として主題歌を手がけることになった野田洋次郎。観客は、彼が本作の制作を通じて感じたものや、想いを映画『キネマの神様』の随所に観て、感じることができるはずだ。『キネマの神様』8月6日(金) 公開(c)2021「キネマの神様」製作委員会撮影:杉映貴子
2021年08月02日物語の中にはいつも、ほんの少しうらやましい、そんな友達関係が描かれている。いがみ合ったり、慰め合ったり。心に染み入る友情をご堪能あれ。年齢も性格も関係ない。女ともだちは自由だ!女同士の関係を印象的に描いた作品を3人の女性が薦めてくれた。自身も女性の友情を描いた作品を執筆しているマンガ家のオカヤイヅミさんが選んだのは、「それぞれが勝手なことをしているけれど、互いを認め合う、その上で成り立っている友情を描いた作品。そういった作品を読むと、“私もそこに居ていい”と言われているような気がするからでしょうか」マンガライターの門倉紫麻さんは、“素敵な女ともだち”の存在が、作品にとってとても重要だと語る。「恋愛がテーマであっても、素敵な女ともだちとの場面で一番泣いたりする。物語をぐっと魅力的にする存在です」モデル・俳優の髙橋佳子さんは主人公に感情移入して読んでしまうそうで、「主人公が友達に優しくされているくだりを読むと、自分もそうされたような気がして、癒されます(笑)。自分の周りにもこういう人、いる!と思いながら読むのも楽しいですよ」自分の話をしたい、それで成り立つ友情も。「美しい絵柄で、思春期の苦しさや自分の価値の不安定さ、考えすぎるときの気持ちが描かれていて、読んでいると胃がキュッとなります。私が好きなのは、宇宙人のネルと自意識過剰なまりもが、同じ場所にいるのに別のことを考えている場面。“自分の話をしたい”ことで成り立つ友情を肯定してくれて、嬉しくなります」(オカヤさん)『教室の片隅で青春がはじまる』谷口菜津子主人公になりたいがゆえにいつも空回りしてしまう女子高生・まりもと、クラスメイトの宇宙人・ネルを中心に描かれる、窮屈だけど愛しい高校生の青春オムニバスストーリー。¥924(KADOKAWA)©谷口菜津子/KADOKAWAなんと20年以上続く二人の友情…。「“全部知ってる・知られてる”からこその安心感がありつつ、相手の生活を尊重してベッタリではないのがいい。“キツいことも言う。でもいざというときは助ける”という関係性は、私を含む読者の『女ともだち観』に多大な影響を与えていると思います。ずっと見てきたのでもはや二人が自分の友人のような感覚に!」(門倉さん)『後ハッピーマニア』安野モヨコ幸せを求め続ける女・重田加代子のアグレッシブな迷走人生を描く。’95年より連載された『ハッピー・マニア』の続編で、シゲタは45歳、友人のフクちゃんは50歳に。1~2巻¥990~1,012(祥伝社)『後ハッピーマニア1』©安野モヨコ/Cork投げやりを超えた先に、本当の友情がある…?「5番目の話に出てくる、メキシコ行きの飛行機で偶然知り合った青学女子と早稲女が、旅の終盤、互いのダメ出しをする悪口合戦のシーンが大好き。知り合ったばかりゆえの投げやりさと情熱が、動物的ですばらしい。そこまで感情を高められるって、実はものすごく相手にシンパシーを感じている関係性なんだろうな、と思います」(髙橋さん)『早稲女、女、男』柚木麻子早稲田大学に通う女子、通称“早稲女”を、立教や日本女子大、学習院、青学、慶應に通う女子たちの目線で描いた短編小説集。女子小説の名手である、柚木麻子の真骨頂!¥660(祥伝社文庫)オカヤイヅミさんマンガ家、イラストレーター。最新作『白木蓮はきれいに散らない』(小学館)では、’63年生まれの女性3人の“しんどい現実”の物語を描き、話題に。門倉紫麻さんかどくら・しまマンガライター。Amazonのマンガ担当エディターを経て現職。雑誌などで、マンガ家へのインタビューを行う。また、イベントへの登壇なども。髙橋佳子さんたかはし・かこモデル、俳優。本誌をはじめ雑誌、広告等で活躍。筒井康隆の本を愛読する読書家で、自身のインスタグラムでは読書記録も綴っている。※『anan』2021年7月21日号より。(by anan編集部)
2021年07月17日マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に、MGM Televisionと米国Huluがテレビドラマ化した大人気ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の最新シーズン4が、Huluにて8月27日(金)より独占配信決定。ティザー予告と場面写真が解禁された。本作シーズン1~3は、エミー賞を多数受賞しており、2017年には動画配信サービスのオリジナルドラマが作品賞を受賞するという史上初の快挙を達成。さらに、2018年ゴールデン・グローブ賞TVシリーズ/ドラマ部門にて作品賞と主演女優賞(エリザベス・モス)の主要2部門を受賞するなど、様々な賞レースを席巻し世界のメディアが絶賛する話題作。女性が虐げられた理不尽な世界を舞台にしながら女性の強さを鮮烈に描いた本ドラマは、現実の社会問題とリンクすることから世界的にも注目され高い評価を得ている。そして、最新シーズンでは主演のエリザベスが3エピソードの監督にも初挑戦。現地時間7月13日(火)に発表された第73回エミー賞では、ドラマ部門作品賞、主演女優賞(エリザベス・モス)、助演男優賞(3名ノミネート)、助演女優賞(4名ノミネート)、ゲスト女優賞、監督賞など、主要部門を含む15部門21ノミネートを果たしている。この度解禁となったティザー予告では、リディアおば(アン・ダウド)の「あなた方は主の聖なる器です」という、侍女を“子どもを産むための道具”とみなすセリフが響き渡り、それに対抗するように「私たちは隠れない」「私たちが変える」という反撃に転じるジューン(エリザベス・モス)の力強いセリフが。ジューンと眼帯が印象的なジャニーン(マデリーン・ブルーワー)が侍女の衣装ではない姿で走り出す姿も映し出される。併せて解禁となった場面写真では、まさに2人が手を取り合い逃亡する様子や、侍女の服ではなくラフな普段着姿で何かを見つめて驚く様子、追い詰められて怯える侍女たちの姿、カナダ政府に拘束されているウォーターフォード夫妻のこれまでとは違う雰囲気を醸し出す様子が見られ、さらなる変化が起きていることが見てとれる。シーズン3では、ギレアドの子ども86人と女中9人をカナダに亡命させるために重傷を負ったジューンが共に闘った侍女や女中たちとどのような運命をたどるのか…。新たな展開にはさらなる衝撃が待ち受けていそうだ。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン4は8月27日(金)から独占配信スタート、以降毎週金曜日に1話ずつ追加配信予定(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月15日マイケル・ジャクソンを始め、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの実体験に基づく感動作『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』の予告編が到着した。1938年、親をナチに殺されたユダヤ人孤児たち123人をフランス・ストラスブールで迎えるマルセル。自身もポーランド系ユダヤ人のマルセルは、「戦時中だからこそ子どもたちを笑わせたい」という思いから緊張に包まれた孤児たちをパントマイムで和ませる。しかし、世の中ではますますユダヤ人迫害が激化。“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉が閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちを拷問し、無慈悲に射殺していた…。“パントマイムの神様”と称されるマルセル・マルソー。マイケル・ジャクソンの“ムーンウォーク”は彼のパフォーマンスからヒントを得たというエピソードがあるなど、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた。本作では、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていたこれまで語られてこなかった彼の実体験を描いている。今回到着した予告編では、ジョージ・S・パットン(エド・ハリス)が、大勢の兵士たちに「驚くべき話」として耳に入れたエピソードを披露するシーンから始まる。“アメリカ軍の英雄”の心を動かしたエピソードの主人公こそがマルセル・マルソー(ジェシー・アイゼンバーグ)だ。映像ではマルセルがユダヤ人孤児たちをパントマイムで笑わせ和ませる姿が映し出される。しかし世の中ではますますユダヤ人迫害が激化し、閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちが拷問され無慈悲に射殺されていた。マルセルはユダヤ人孤児たちをフランスからスイスへと逃がそうと提案するが、無事にスイスにたどり着くことができるのか…。マルセルを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグ。自身もユダヤ人で母親がプロの道化師だったという生い立ちを活かし、人間味豊かな魅力的な人物に変わっていく姿を生き生きと演じている。『ハリー・ポッター』シリーズのフラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーが、マルセルが恋心を抱くエマを演じ、当時、“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉は、『ワルキューレ』のマティアス・シュヴァイクホファーが演じている。また4度アカデミー賞にノミネートされた名優エド・ハリスが、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットン役で出演する。監督はポーランド系ユダヤ人で、ベネズエラで最も著名な映画監督であり脚本家、ベストセラー作家でもあるジョナタン・ヤクボウィッツが務める。代表作『ベネズエラ・サバイバル』はベネズエラ史上NO.1のヒットを記録し、ロバート・デ・ニーロ出演の『ハンズ・オブ・ストーン』はカンヌ国際映画祭に出品され喝采を浴びた。その確かな手腕で、負の歴史に隠された人間の命への讃歌を描き出す。『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』は8月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~ 2021年8月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2019 Resistance Pictures Limited.
2021年06月29日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)のキャンペーンが行われることが21日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。1920年から映画の製作、配給、興行を続けてきた松竹映画は昨年2020年に100周年を迎えた。そんな松竹映画100周年を記念した同作は、映画を愛し、挫折を味わいながらも“映画の神様”を信じた男に訪れた奇跡を描いた作品であることから、日本国内で上映中のすべての映画を対象にした半券キャンペーンが実施されることが決定した。同キャンペーンでは、すべての劇場公開作品を対象に、期間中に映画館で映画を鑑賞した方1,000名様に『キネマの神様』のムビチケをプレゼントする。日付のわかる映画の半券の写真とともに、Twitter 上で共通ハッシュタグ「#キネマで繋がる」とツイートすると、応募完了となる(〜7月31日)。多くの映画が公開延期・配信切り替えとなり、映画館は時短営業、休業、閉館を余儀なくされるなど、新型コロナウイルスに苦しめられている今の映画界。本作でも主演の志村けんさんの逝去、撮影の中断や2度の公開延期など、コロナによって数々の困難に直面しました。いま、改めて「“映画館で映画を公開できること”のありがたさを感じている」と松竹は語る。松竹は「本作『キネマの神様』はタイトルと題材のとおり、映画界全体を盛り上げることが使命であると考えております」と、同キャンペーンの裏側にある思いを明かした。苦境に立たされた映画界全体を盛り上げることを目的としたキャンペーンの始動にあたり、自身の出演作を映画館に無償提供する形で映画館へのエールを発表したばかりの笑福亭鶴瓶や、日本各地で長きにわたり映画体験を届けてきた各劇場から賛同コメントも到着した。○笑福亭鶴瓶 コメント・初めての映画館の思い出親父に連れていかれて。戸を開けたら人がいっぱいだった。で、観られへんし、親父が肩車してくれて。揺れながら見たんですよ。親父が前のおっさんの足踏んだかなんだでエライ喧嘩しだして。オレ肩車されてんのに、思いっきり喧嘩して。「一旦出ましょ」みたいになって。「いやいや、オレ観とんがな。出んのかい」ってなって。それが映画の思い出やわ。・映画館で映画を観ることの醍醐味集中するじゃないですか映画に。すると、自然と“いい台詞”が長いこと耳の中に残っている。ああ、いい台詞やなあっていう醍醐味はありますよ。・コロナ禍で励む映画館に向けて僕は『ディア・ドクター』で、本当に全国のシネコンにお世話になったんですよね。はじめ単館で少なくやりだしたのが噂になって、すごく広がって、色んな賞をいただくようになったから。そのときにお世話になったことは忘れないです。映画人でもないのにこんなことを喋るのはおこがましいんですけど、本当にお世話になってるので、何か返せるもんは返したいなって思いますね。・映画館に足を運べないお客さんに向けて映画館に足を運んで楽しんでもらいたい。“楽しんでもらいたい”っていうのが根本ですよね。いかに映画というものが良いのかということを、いっぺん訪ねて、観て、経験していただいて。そんなに怖い所じゃないっていうのが、わかりますからね。そういう意味では自分も寄席も出てるし、同じように人が集まる所を盛り上げたい気持ちがあります。ぜひ、映画館に来ていただきたいし、寄席にも顔を出していただきたいなと思いますね。○各映画興行会社社長からのキャンペーン応援コメント(全文・順不同)『キネマの神様』は当館が原作小説のモデルとなっています。いつの時代も大勢の熱い思いで映画は完成し、公開され、鑑賞されてきました。いま映画界も厳しい状況に直面していますが、きっと『キネマの神様』が守ってくれると信じています。(ギンレイホール)大変残念ながら映画への出演はかないませんでしたが、故志村けんさんのエンタテインメントへの思いを継ぐ『キネマの神様』という作品が、映画界だけでなく日本のエンタテインメント業界を再び明るいものとするきっかけとなっていただければと思います。(シネマサンシャイン/佐々木興業株式会社代表取締役社長佐々木伸一)映画は人々を笑顔にします。映画は人々に感動を与えます。映画は世の中を明るくします。ぜひ、この『キネマの神様』という作品を通じて多くの人々に「生きる喜び」を実感して頂けることを切に願っております。(コロナワールド/株式会社コロナワールド代表取締役社長室橋義隆)私は、映画の持っている力を信じています。この夏、遠くにお出かけするのは、まだ難しいかもしれません。そんな時は、手軽に非日常が楽しめるお近くの映画館で、映画を是非楽しんでください。万全の感染症対策をしてお待ちしております。(ピカデリー、MOVIX、東劇、神戸国際松竹/松竹マルチプレックスシアターズ代表取締役社長森口和則)
2021年06月21日主人公の大学生が、暴力や児童虐待、ネグレクトなどの社会の闇と、それに伴うやり切れない哀しみに直面する物語を描く映画『君は永遠にそいつらより若い』より本予告編が公開された。今回公開された予告編は、卒業間近の大学生・ホリガイ(佐久間由衣)と、痛ましい過去を持つイノギ(奈緒)の日常で起こる様々な様子を中心に展開。2人が笑い合ったり、イノギがホリガイに、児童福祉司になりたいと思ったきっかけを聞いたり、そして今回初公開となる、小谷美紗子の主題歌「眠れない」も挿入され、少し切ない雰囲気を引き立てている。ラストには、ホリガイがイノギに「君の心と存在を弄んで、侵害するそいつらは、どんどん年をとって弱っていくから。君は永遠にそいつらより若いんだよ」と伝えるシーンも登場し、本作のタイトルの意味も感じ取れる映像となっている。『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:君は永遠にそいつらより若い 2021年9月17日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会
2021年06月17日YOASOBIの楽曲「もしも命が描けたら」が配信リリース。YOASOBIの楽曲「もしも命が描けたら」2021年は、ファーストEP『THE BOOK』をはじめ、「怪物」「優しい彗星」「三原色」「もう少しだけ」といったタイアップ&話題曲を続々と発表したYOASOBI。2022年に入ってからも、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクトとして「ミスター」「好きだ」などの楽曲をリリースし、絶えず話題を集めている。田中圭主演の舞台『もしも命が描けたら』テーマ曲そんなYOASOBIが、楽曲「もしも命が描けたら」を配信リリースする。同曲は、作・演出を鈴木おさむ、主演を田中圭が務めた舞台『もしも命が描けたら』のテーマ曲で、最新EP『THE BOOK 2』に収録されている1曲。今回の配信は、舞台の初演から1年を記念したサプライズリリースとなる。ジャケット&MVは清川あさみが担当なお、楽曲のジャケット写真は「もしも命が描けたら」のミュージックビデオも手掛けた美術家/アートディレクターの清川あさみが担当。ミュージックビデオにも登場する美しい刺繍+CGでつくられた作品となっているので、こちらも是非チェックしたい。【詳細】YOASOBI 楽曲「もしも命が描けたら」配信日:2022年8月12日(金)※舞台『もしも命が描けたら』テーマ曲
2021年06月05日