一時期どん底に落ち込んだプロレス人気を再燃させ、エースとして今の新日本プロレスを立て直した立役者。その棚橋弘至さんが、なんと新日本プロレスの社長に就任。今後のプロレス界の展望は?“太陽のエース”という異名を持つプロレスラー。棚橋弘至さんが登場すると、文字通り会場は一気に華やかなムードに。派手な入場パフォーマンスは“チャラい”とも言われたが、そのファイトスタイルは愚直でオーソドックス。アクロバティックな技はなくとも、鍛え上げられた肉体とパワー、巧みな試合運びで観客を盛り上げ魅了する。これまでリングからプロレスを盛り上げてきた棚橋さんが、経営者の立場から今後どうプロレス界を盛り上げていくか興味がある。――就任おめでとうございます。話があったのは結構急なんです。昨年秋にオーナーに呼ばれ、ご馳走してもらえるんだろうと思ったら、次期社長の話でした。ちょうど、コロナ禍で沈んだ新日本プロレス(以下、新日本)を、棚橋がもう一回チャンピオンになって立て直してやろうと思っていたので即決はできなくて…。これまでも社長兼現役選手はいらっしゃいましたが、新日本では藤波辰巳さん以来19年ぶりのこと。ここで僕が社長になれば、いち選手のレベルではなく会社の代表として、大きなプロモーションに打って出られるチャンスだと思いました。選手として新日本をV字回復させたように、社長として今度はW字回復を体験したい野心はあります。――現役選手を続けながら経営もとなると、かなり大変になります。生活が大きく変わるでしょうね。これまでは試合で全国を回り、試合がない日はトレーニング…だったのが、これからは練習の時間が出社になり、平日出勤、休日試合、みたいな。ということは僕、365日中360日くらい働くのかな。でも大丈夫です。棚橋はこれまで一度も疲れたことがないので(キッパリ)どんな過酷な労働条件も僕には通用しないんです。もちろん社員には強要しませんけどね。もともと僕、チャンピオンとして君臨しながら、練習も試合内容もプロモーション活動も全部おろそかにしないスタンスでやってきました。だからこれからは事務方の社員たちのことも鼓舞できる存在になれたらと思っています。――引き受けられた理由の中には責任感もあるのでしょうか?社長としての責任感はエースとしての責任感と似ている気がします。プロレスを盛り上げて、会場を満員にして、選手と社員、その家族までみんなを食わせていく。その気概はずっと前から持っていたので、今のポジションも選手の延長線上にあったというか。――責任を背負う恐れなどは?性質的なもので、僕は人に頼られることが喜びで、そこに充実感を覚えるタイプなんです。だから今、やる気はマックスあります。――きっと社長になることで新日本、ひいてはプロレス界にメリットがあるとお考えになられての選択だと思いますが、ご自身ではどんなメリットがあると?イメージ戦略じゃないですけれど、僕は「疲れない」「明るい」「元気」と受け取られていると思うので、コロナ禍を抜けてもう一度会社が盛り上がっていくアイコン的な存在になるのかなと。――コロナ禍がプロレス界に与えた影響は大きかったです。ちょうどプロレスブームが盛り上がってきたタイミングでしたから。ただただ悔しかったです。興行的につまらないものを出しているのであれば、責任は自分たちですけれど、そうではないのに、プロレスというジャンルが声を出して楽しめない状況になってしまった。みんなで力を合わせて、ようやく会社が右肩上がりになり、あともう少しで何かに手が届きそうなタイミングだったと思うんです。後輩にもスター性のある選手が育ってきて、僕は産卵を終えた鮭みたいな気持ちで、流れに任せて流されていったほうがいいかなと思っていた矢先のこと。でも、もう一回川を上らなきゃいけないかなという気持ちになりました。だから今、選手としてももう一回モチベーションが上がっている状態です。――とはいえ、選手と社長の二足の草鞋は大変なはずで…。僕はプロレスラーとして、チャンピオンを目指さなくなったときが引退するときだと思っています。現在、団体最高峰であるIWGP世界ヘビーのベルトを僕はまだ一度も巻けてないですし。と同時に、この立場になったからには、会社全体を見られる社長になりたいし、社員が「うちの社長は棚橋です」って言える営業の看板的存在になれたらとも思う。なんなら、僕自身が直接企業に赴いて仕事を獲得したいとも思うし。両方できたら、こんな心強いことはないですよね。イメージは『パーマン』のコピーロボットみたいに棚橋がふたりいる感じ。棚橋が倍いたら、心強いじゃないですか。――確かに。とはいえ、現役にこだわる理由は、ベルトですか?悔しさですね。コロナ禍で、ようやく盛り上がってきたプロレスブームに水を差されてしまった。その悔しさだけです。――そのためにはやはり棚橋弘至が必要だ、ということでしょうか。そうですね。それは僕だけじゃなく、いま現役で頑張っている全プロレスラーが思っているんじゃないでしょうか。新日本プロレスは、3月6日(水)に大田区総合体育館で「旗揚げ記念日」と題した大会を開催。また翌日の3月7日(木)の後楽園ホールを皮切りに、選抜された選手たちがトーナメント戦で争う「NEW JAPAN CUP 2024 」スタート。山梨、兵庫、愛媛、岡山、大阪、愛知、静岡、福島、新潟と全国を巡業。たなはし・ひろし1976年11月13日生まれ、岐阜県出身。立命館大学法学部在学中に新日本プロレスの入門テストに合格し、卒業後の’99年に入門。若手のホープとして活躍し、2006年に団体最高峰のIWGPヘビー級王座を戴冠。現在まで8回の歴代最多戴冠記録を持つ。昨年12月に新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長に就任。※『anan』2024年2月28日号より。写真・宮崎健太郎ヘア&メイク・給田久美子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月23日畠山央至 著『ゼロから始める繁盛店のつくり方』2023年10月5日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は畠山央至 著『ゼロから始める 繁盛店のつくり方』 を2023年10月5日(木)に刊行いたします。繁盛店を生み出すようになった「商売の考え方」IT企業のシステムエンジニアから飲食店経営に転身、2020年10月に麺屋彩音(さいん)を創業し、たった1年でミシュランのビブグルマンを獲得した著者の初の著書。「やりたいと思ってもなかなか始められない……」「始めてはみたものの続かない……」、そんなパッとしない一会社員だった著者が次々と繁盛店を生み出すようになった「商売の考え方」。それは「真似ること」だった。その極意について解説した1冊です。個人でビジネスを始めて成功したい方、会社で新規ビジネス、新商品や新サービスを打ち出してプロジェクトを成功させたい方、なかなかヒットするビジネス・商品・サービスが生み出せないとお悩みの方へ。当たる商品・サービスの作り方をお教えします。※以下、本書より一部抜粋〈真似るモデル〉 の選び方ラーメン屋・麺屋彩音の店内①一時的ではなく長期的に結果を出しているものを真似ること②真似しやすいもの、真似しやすい店、真似しやすい人を選ぶこと③本音のフィードバックをしてくれる人を選ぶこと本書では、この3つについて詳しく解説します。「ファンづくり」の秘訣①「コンセプトのファンづくり」②「コンテンツのファンづくり」③「人のファンづくり」切ってびっくり、 ニラ玉タワーのように盛り付けたポテトサラダ書籍情報表紙タイトル:ゼロから始める繁盛店のつくり方著者:畠山央至ページ数:216ページ価格:1,650円(10%税込)発行日:2023年10月5日ISBN:978-4-86667-488-9書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次第1章なぜ行動に移せないのか?第2章なぜ続かないのか?第3章真似ることが全てを解決する第4章真似るための心得第5章繁盛店のつくり方著者プロフィール畠山央至(はたけやま・ひさし)著者:畠山央至株式会社ライフデザインワークス代表取締役、株式会社エンドレスジャーニー代表取締役1980年、埼玉県越谷市生まれ。2005年に千葉大学大学院を卒業し、大手IT企業へ就職。システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせる。2013年末から飲食店経営に携わり、オムライス屋、イタリアンレストランなどの経営を経験。2020年10月にラーメン屋・麺屋彩音(さいん)を開業。「ミシュランガイド東京2022」でビブグルマンを獲得。2021年から飲食店のコンサルティングを本格的にスタートし、手がけた飲食店は開業間もなく有名雑誌に掲載され、都内の人気店に成長を遂げている。「自分の可能性を信じる人で溢れる世の中にする」をモットーに飲食やビジネスに関する人材育成・コンサルティングを展開している。「ラーメン×日本酒」の魅力を広め、より多くの人に喜んでもらいたいと、現在、世界を舞台にしての展開を計画中。【報道関係各位】『ゼロから始める繁盛店のつくり方』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月04日コメディミュージカル『ミア・ファミリア』が2023年11月から東京芸術劇場ほかで日本初演される。「3LDK」というユニットを組む植原卓也・平間壮一・水田航生の3人がミュージカル初共演ということでも話題を呼びそうだ。舞台は1930年代のニューヨーク。失業者が急増し、禁酒令にもかかわらず人々はますます酒を求める。荒涼とした都市を密造酒事業で掌握したマフィアは勢力を広げ、建物を買い占めていた。イタリアの労働者たちの癒しの場である「アポロニア イン&バー」もマフィアの手に渡り、明日には閉店する。「アポロニア」に残った最後のボードビル俳優のリチャード(平間壮一)とオスカー(水田航生)は最後の公演準備をしている。そんなとき、マフィアの手下のスティーヴィー(植原卓也)がボスの自伝を上演しろと言い始めて......。6月下旬に行われたビジュアル撮影を見学した。煉瓦造りの壁を背景に、テーブルの上にはウイスキーボトルとショットグラス。撮影の直前まで談笑していた3人だが、いざカメラの前に立つと求められている表情とポージングをさらりと体現。スタッフ側からの立ち位置に関する指示はあれど、表情やポージングに関しての注文が少ないことが印象的。裏を返せば、それだけ3人の引き出しが多く、よく作品の世界観を理解しているということだろう。撮影について水田は「この3人で撮影するときはいつも楽しい。今回は、年を重ねて大人な感じが出せているのではないかな」と話す。実際、撮影カットを少し覗いてみたが、3人のスーツ姿は様になっていて、格好いいビジュアルに仕上がりそうだ。改めて本作に出演が決まった心情を尋ねると、植原は「僕ら3LDKがミュージカルで共演することに驚きましたが、きっと応援してくださっている方にとっては嬉しいニュースだったのでは」と話す。一方の平間は「この3人でできるんだという驚きと嬉しさと怖さが一気に来ました」と言い「役を演じるのが役者の仕事ですが、この3人が集まるとどうしても平間・植原・水田が勝手に出てしまって、舞台として成り立つのかどうか......(笑)そこが勝負です」。3LDKはどんな存在なのか。平間は「洋服みたいな感じ。なくてはダメだし、当たり前のようにある」と回答し、植原は「幻想ですね」と含蓄ある答え。水田は「いい意味で何も考えずに一緒にいられる人」と答えた。東京公演は11/24(金) ~ 12/3(日) 東京芸術劇場にて。取材・文:五月女菜穂
2023年08月17日1996年から続くタワーレコードのキャンペーン〈NO MUSIC, NO LIFE.〉のビジュアルをはじめ、’90年代には写真集『MOTOR DRIVE』でセンセーションを巻き起こした写真家・平間至。躍動感溢れる彼の写真は、まるで音楽が聞こえてくるようだと評され、それまでにない独自の表現で一躍写真界の寵児となった。ミュージシャンを撮るんじゃない。写真そのもので音楽を鳴らしたい。『平間至展写真のうた ‐PHOTO SONGS』は“写真と音楽”をテーマに、彼の初期作品から、膨大なアーティストのポートレート群まで200点を超える作品を一堂に展示。本邦初公開のアザーカットやバックステージでのオフショット、ライフワークとして撮り続けているダンサー・田中泯の〈場踊り〉シリーズや、平間写真館TOKYOで撮影された家族の写真、大学時代に作成した制作課題など、彼の原点から現在までを5つのテーマで紹介しつつ、平間至の半生を大解剖したものだ。「今回の展覧会の会場となる渋谷は昔、水が流れて沼ができた地。今は人の欲望や文化的なものが流れ込んでできている街じゃないかな。タワーレコードがあったり、’90年代に渋谷系といわれた音楽の潮流が起こったり。僕も音楽と深く関わりながら’90年代から新しい活動をこの地で行ってきた。だから今回、僕が回顧展をする場所にぴったりだと思いました」と平間さん。彼は宮城県塩竈市にある、祖父の代から続く写真館の3代目として生まれた。クラシック音楽が流れる写真館は、地元では社交場といった風情で、そこで育った平間さんにとって、写真と音楽は常にセットで身近な存在だった。「祖父は呉服屋の息子で、明治時代に英語を習うような先進的な家で育ったようです。伯祖父(おおおじ)は眼科医で、ドイツ留学の際に現地でカメラを買ってきたことが、祖父が写真館を始めるきっかけに。父は大学時代にオーケストラでチェロを弾いていましたが、写真館を継ぎ、僕もその後継者となるはずだったんです。でも当時の僕はこんな古い写真はイヤだと家を出て上京しました。もともとは実家の写真館のためにメディアの写真を学んでいたはずだったんですが、あれ、うっかり帰り忘れているなと、つい最近気がつきました(笑)」上京後、彼がミュージシャンと縁深い仕事をするようになったのは音楽雑誌がきっかけだった。「僕の師匠・伊島薫が音楽雑誌の撮影をしていた当時から、あそこには音楽好きなアシスタントがいると思われていたみたい。1990年に独立したタイミングで音楽雑誌の仕事が始まり、4~5年続けた雑誌の仕事をまとめたのが写真集『MOTOR DRIVE』だったんです」一世を風靡したこの写真集で表現された躍動感溢れる作品は、28年経った今見ても、斬新かつ驚くほどエネルギッシュだ。この作風を彼はどうやって編み出したのだろう。「僕の師匠はネガフィルムを使って革新的なファッション写真を表現した人でした。だから僕もネガとかポジを使って新しい手法を試行錯誤したのですが、やればやるほど師匠の二番煎じっぽくなっていくことに気がついて。何度も実験を繰り返す中で、僕はフィルムの現像過程で手を加えるのではなく、現場で何かを起こす方が、自分らしい表現ができると気づいたんです」以来、彼は写真館への反抗と称して、被写体も自身もパワフルに動き回りながら魂を解放する、まるでバンドのセッションのような撮影手法をとるようになった。「そもそも僕はミュージシャンを撮るんじゃなくて、写真そのもので音楽を鳴らしたい、という想いが根底にあるんです。言い換えると、単にアーティストの姿を撮るのではなく、被写体と写真家のお互いが、セッションという名のエネルギー交換をした時に起こる化学反応を写真で表現したいということ。僕は脳内で考えた絵を写真で再現しても全然ワクワクしない。まず大事なのはお互いのエネルギーがぶつかり合うようなコミュニケーション。その結果が写真に表れると、予想を超える作品が生まれる。この化学反応がないと、写真で誰かを感動させることはできないと思うんです」そんな平間さんの写真家人生に大きな衝撃を与えたのが東日本大震災。故郷の被災地で目の当たりにした瓦礫の中から平間写真館で撮影された記念写真の数々を発見し、「改めて家族の記憶を紡ぐ場として写真は大きな役割を果たすものだ」と実感。それが2015年に東京・三宿で平間写真館TOKYOをオープンするきっかけとなった。ここではアーティストはもちろん、一般のファミリーも大音量のセッションで撮影。平間さん曰く「〈MOTOR DRIVE〉を家族写真でやっている感じ」と嬉しそう。さらに最近ではフットワークも軽く、地方に出張写真館として赴くことも。そこには彼が“エネルギーの交換”と呼ぶ、温かいコミュニケーションが待っているから。「いつも断崖絶壁で、気力が萎えている余裕すらなかった」と語る写真家の33年を、かつてない規模で振り返る本展。音楽と写真が好き、そこに写る人間はもっと好き。その感情を新しいクリエイションで表現したい。そんな声が聞こえてきそうな作品群を見れば、なぜ彼が長年にわたって、これほど多くのミュージシャンに愛されてきたのかがよくわかる。平間至《Yellow Magic Orchestra》「NO MUSIC, NO LIFE.」 2012年7月‐9月 ©Itaru Hirama平間至《あいみょん》「NO MUSIC, NO LIFE.」 2020年8月‐10月 ©Itaru Hirama平間至《CHAI》「NO MUSIC, NO LIFE.」2021年 5月‐6月 ©Itaru Hirama平間至《MOTOR DRIVE》 1992年 ©Itaru Hirama平間至《忌野清志郎》『月刊 風とロック』 2005年8月号 ©Itaru Hirama『平間至展写真のうた ‐PHOTO SONGS』ヒカリエホール ホールB東京都渋谷区渋谷2‐21‐1渋谷ヒカリエ9F開催中~8月23日(水)11時~20時(入場は19時30分まで)無休一般1300円ほか※オンラインによる事前予約が可能TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)ひらま・いたる1963年生まれ、宮城県出身。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のキャンペーンポスターをはじめ、多くのミュージシャンの撮影を手がける。2015年に平間写真館TOKYOをオープン。©Itaru Hirama※『anan』2023年7月19日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年07月18日“音楽が聴こえてくるような写真”と評される写真家、平間至(ひらま・いたる/1963年~)の写真家生活30年を超える半生をたどる『平間至展写真のうた -PHOTO SONGS-』が7月8日(土)〜8月23日(水)、ヒカリエホール ホールB(渋谷ヒカリエ9F)で開催される。2022年に京都と六本木で開催され好評を得た展覧会に、新作を加えて構成。初期から新作まで200点を超える作品を展観する。大学卒業後にニューヨークに渡り撮影したストリートスナップ、彼の名を一躍知らしめた1995年の写真集『MOTOR DRIVE』など、その躍動的な写真スタイルの原点を知ることもできる。なかでも、タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE」やCDジャケットなどのために撮影されたアーティストのポートレート群は必見だ。忌野清志郎、イエロー・マジック・オーケストラ、ゆず、サンボマスター、峯田和伸(銀杏BOYS)、あいみょんなど、グルーヴ感あふれる写真が楽しめる。それまでの音楽シーンの写真を変えたとも言われる平間。選び抜かれたカットの前後もわかるコンタクトシート、平間が綴ったアイデアノートも公開。雑誌の編集長や音楽プロデューサーなどの言葉も交えて、制作現場の熱気も伝わるものとなるだろう。併せて、ライフワークとして撮り続けている、世界的なダンサー、田中泯の「場踊り」シリーズの写真も展示。その「場」に共鳴して即興で生み出される「場踊り」を捉えた写真からは、静謐でありながらも肉体と魂の震えが伝わってくるようだ。また、広告や雑誌の仕事に専念してきた平間が、東日本大震災以降、宮城県塩竈市で営まれてきた家業の写真館から、写真の価値を改めて見直し、2015年、東京・三宿に「平間写真館TOKYO」を開館。同写真スタジオで撮影された、市井の人々の家族の記憶を紡ぐような作品も紹介される。すべての「生」を肯定するような平間ワールドでパワーチャージしたい。<開催情報>『平間至展写真のうた -PHOTO SONGS-』会期:2023年7月8日(土)〜8月23日(水)会場:ヒカリエホール ホールB(渋谷ヒカリエ9F)時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)料金:一般1,300円、大高600円、中小400円公式サイト:
2023年06月19日音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』の歌唱披露イベントが25日に東京・日比谷 シアタークリエで行われ、海宝直人、平間壮一、相葉裕樹、井上小百合が登場した。同作はモーツァルトの名作オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』誕生の背景にある、詩人ロレンツォ・ダ・ポンテ(海宝)の人生を描くオリジナルの新作音楽劇。今回は抽選で選ばれた254名のオーディエンスを招いたイベントで、本作の主人公であるロレンツォ・ダ・ポンテ役の海宝が「この静かな夜に」、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役の平間が「僕が拍手するんだ」、アントニオ・サリエリ役の相葉が「ヴィヴァ、イタリア!」、フェラレーゼ役の井上が「街角の女の子」、そして最後に海宝&平間が「最高の相棒」を披露した。題材となったダ・ポンテについて、海宝は「お話いただくまでは知らなかったですね、恥ずかしながら。結構カンパニーでも知ってた人の方が少ないかもしれない」と言いつつ、「初めて知って、色々と調べさせていただいて。波瀾万丈でドラマチックで、必死に生きた姿にちょっとおかしさもあり、ドラマチックなのに、今年になるまであんまり演劇でも取り上げられなかったのが不思議だなと思って。今年急に2作取り上げられましたね」と語る。またモーツァルト役の平間は「破天荒だろうなと思って台本を読ませていただいたんですけど、1回目に読み終わった後に思ったのが普通の青年。優しかったりあたたかかったり、丸みを持っていて、自分らしく作っていいのかなと思って。優しいモーツァルトにしたいな」と既存のイメージとはまた違った像を作っているという。海宝も「今日もこの前に2人の抜き稽古をやってたんですけども、そこでも色んなことを試しながら、なんとか作っています」と稽古の様子を明かした。2人と敵対するサリエリ役の相葉が「ダークという印象が正直そんなになくて、割と愚直で真っ直ぐな印象の方が強くて。悪役って聞いたんですけど」と印象を表すと、海宝と平間が「ヴィヴァ〜」と、先ほど披露したサリエリの曲をいじる一幕も。平間が「イタリア大好きですもんね」と言うと、相葉は「本当に悪いんですけど、この曲をやると2人がニヤニヤしてるんですよ。全員なんですけど。『何、高らかに歌い出してるんだ』みたいな」と訴える。さらにオーディエンスからの「観劇するか迷っています」「観劇初心者の友達を誘いたいのですが、何をいちばんにアピールすると良いでしょうか?」という質問に、2人が“ヴィヴァ”ポーズをすると、相葉が「そこじゃないよ、絶対違う!」とつっこんでいた。まだあまりストーリーの情報がない状態だというが、ポスタービジュアルについて平間は「あれは嘘です。白くならないです」とキッパリ。さらに「僕はもう泣きました、見てて。ちょっと遅れて稽古に参加する日があったんですけど、好きなシーンをやってて、入った瞬間に空気がシーンとなって。リュックしょったまま、ポロポロポロポロ。『海宝くんめっちゃよかったよ』みたいなシーンがある」と説明する。海宝は「何せそれぞれがドラマチックな人生を送っているので、ドラマを楽しんで。歴史ものだからといっても難しく描くより、楽しくお客さんと一緒に盛り上がっていける作品になりそうだなと思っています」とアピールした。さらに相葉が「いろんなものがギュッと詰まっているので、観ているお客さんは大変かもしれないですけど、観やすい作りにはなってる」と見どころについて語っていると会場に期待する空気が流れ、応えるように「サリエリという方なんですけど、『ヴィヴァ、イタリア!』という……」と話し始め、海宝が「自分で言い出した!」とツッコミ。「言うしかないじゃない」と苦笑する相葉に、平間が「ヴィヴァエリ」とあだ名をつけ、フォトセッション時にも「ヴィヴァで」という声が飛び交うなど、流行を見せていた。プレビュー公演はシアター1010にて6月21日~25日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて6月30日~7月1日、東京公演は東京建物Brillia HALLにて7月9日~16日、大阪公演は新歌舞伎座にて7月20日~24日。
2023年05月25日舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGEの公開ゲネプロが12日に東京・天王洲 銀河劇場にて行われ、ゴン役:大友至恩、キルア役:阿久津仁愛、クラピカ役:小越勇輝、レオリオ役:近藤頌利、イルミ役:上田堪大、ヒソカ役:丘山晴己、演出:山崎彬が取材に応じた。同作は冨樫義博による同名コミックの舞台化作。父に会うため、父と同じハンターを目指すべく過酷な試練に立ち向かう主人公・ゴン(大友至恩)と、その仲間となるキルア(阿久津仁愛)・クラピカ(小越勇輝)・レオリオ(近藤頌利)の熱い想いや行動を唯一無二の世界観で描く。ほか上田堪大(イルミ役)、丘山晴己(ヒソカ役)、北村圭吾(シルバ役)、椎名鯛造(ゼノ役)、皇希(ミルキ役)、田鶴翔吾(ゴトー役)、川崎優作(ハンゾー役 ※崎はたつさき)、大高洋夫(ネテロ役)らが出演する。主演で15歳の大友が「これまで4月から稽古が始まってみんな怪我なく初日を迎えられたこと、とても嬉しく思います。安全に千秋楽を迎えられるように楽しく皆さんにお届けできたらなと思います」とコメントすると、周囲のキャストは「かわいい」と親目線を見せる。また丘山は「ヒソカ丘山の丘山晴己です、りんごちゃんたち元気? いい子にしてた? やっと会えるのを楽しみにしています」と自己紹介。「キャストがとても毎日ワクワクドキドキとこの作品に挑ませていただいて、山崎さんも素晴らしいディレクションをくださって、スタッフさんにも支えられてここまでこれて、むう勝ちだなと思います。掴み取ったぞ、ハンティング! って思います。それくらいの気持ちでとにかく毎日過ごしていって、日々前進していって、舞台の魅力は毎回違うということなので、千秋楽までどれだけ僕たちが進化できて、輝けるか、そしてこのストーリーをどれだけ皆さんに届けられるか、ワクワク!」とハッピーな挨拶でキャスト陣も拍手する。稽古中の様子について聞かれると、演出の山崎は「大友くんがオーディションで選ばれた15歳で、オーディションの時からもうとにかく目がゴンだな、素晴らしいなという思いがあって、出ていただくことになったんですけど、舞台自体は経験がなくてゴンが成長していく様を、クラピカ、キルア、レオリオで盛り上げていってという稽古がとにかく印象深かった」と振り返る。大友は「稽古や舞台の経験がないんですけど、その中でもこうしたらいいよとか、こうじゃないかなというのを話しかけていただいたのが嬉しかったし勉強になったし、生かせるなと思います」と自信を持った様子。一方で、丘山が常に「客席を見る」というアドバイスをした日があったというが、山崎は「それは違った」とつっこんでいた。大友については近藤も「週刊少年ジャンプの友情・努力・勝利を体現してるかなと思いました。稽古を積み重ねていく至恩とマッチする部分があるのかな」と表し、阿久津は「瞳が本当に綺麗で、奥底から素直な気持ちのお芝居を提示してくれるので、キルア的には熱い気持ちになれて最高ですね」と絶賛。小越は「僕は何かをアドバイスみたいなことより、プライベート的な部分を探っていければと思って。けっこう動いたりもしてるので、『大丈夫? 疲れてる?』と聞いても、『何がですか?』と、全然ケロッとしたところがゴンっぽい。あっけらかんとしている部分はゴンだなと思いました」と役と重ねていた。丘山は同作について「稽古自体がハンター試験」と表し、近藤も「こんなしんどいと思ってませんでしたね」と苦笑。さまざまな役をキャストが兼ねて演じている部分もあり、上田は「キャストで1番、僕がメイク部屋にいるんじゃないですかね。楽しいですよ、違う目線でこの4人を見たりするのが。イルミだけで作品として見るものと、他の役で見るのと違うし、僕は3役やらせていただくんですけど、3回分皆さんより得している部分でラッキーですね」と語った。公演は東京・天王洲 銀河劇場にて2023年5月12日~28日。撮影:泉山美代子
2023年05月12日女優の石田ゆり子と新日本プロレスの棚橋弘至が出演する、日本スポーツ振興センター(JSC)・MEGA BIGの新CM「新しい技」編が、4日から放送される。エプロンに身を包んだ石田店長のもとに様々な人が訪れる同CMシリーズ。新CMには棚橋が登場し、「今年新しい技に挑戦したい」と「タワーマンション」「プライベートジェット」など、“12億円感”のある派手な技名を披露する。■棚橋弘至インタビュー――本日の撮影の感想は?テレビで何度も見てきたMEGA BIGのCMなので、まさか自分が出られるとはという、本当に驚きと、嬉しさというのがありました。一生懸命やらせていただきましたし、すごくいい雰囲気の中で撮影できました。多少なりともセリフがあるので、僕のターンで時間を掛けてはいけないと思って、昨日の夜から滑舌を良くして噛まないようにということで(練習しました)。今日はばっちり、滑舌も走っていました。練習は1時間くらいですかね。――石田さんとの共演の感想は?本当に最初は直視できないぐらい神々しくて。すてきな方だなと思って。(普段)Instagram とかをどうしても見てしまって、「いいね」をずっと押しているんですけれども。テレビで何度も見ていた方なんですけども、実際に見ると、本当におきれいで。そして何よりチャーミングというかね。本当誰に対しても、丁寧に優しく接せられているので、とってもすてきな女性でした。またMEGA BIGのCMシリーズで、僕の大先輩の長州力さんが以前出られていたので、長州さんの様子を少し(石田さんに)聞いていました。(長州さんが)すごい緊張されていたと言っていて。あの長州力もやはり緊張するんだなというね。――棚橋選手も緊張しましたか?いや、僕、生まれてから緊張したことないんで。――もし12億円あったら何かやりたいことはありますか?12億円をいっぺんに使えるってなかなかないので、まず良いことから言うと、親孝行ね。プロレスラーになって、両親にはやっぱり心配を掛けたので、なんか旅行でも、家でも建ててあげたりとかね。あとは、結婚前とか、結婚してすぐくらいは、2ドアのスポーツカーに乗っていたんですけれども、すぐ子供ができたので、ファミリーカーというか家族で乗れる車にしてしまったので、2ドアのスポーツカーを買いたいです。あとは、自分のジムを作りたいですね。フィットネスジムを作って、僕がお気に入りのマシンをばーっと置いて。そして、ジム経営のほうにも乗り出したいなと思います。12億円を元手にフランチャイズも考えています。――2023年はどんな1年にしたいですか?2020年の2月からかな、コロナになって、プロレスも無観客試合になってね。今は会場で試合はできるんですけども、歓声が制限されていたりして、なかなかプロレスを楽しめる、みんなで騒げるっていう状況ではないので気を付けるところは引き締めながら、それでもやっぱりコロナ禍からの復活、みんなが音楽、スポーツ、その中でプロレスとか、もういろんなものが、楽しんでいけるような1年にしたいし、そうなったときに、先頭を走ってたいですね。ごくごくプライベートな話をすると2年ぐらいずっと太ってるんですよ。なので、2023年は、年始に新日本プロレスの大きい大会があるので、そこに向けてバチッと体を仕上げて、「ああ、やっぱり棚橋、いい体してるな」っていうのを1年キープしたいですね。――今でもすごくすてきだと思います。いやいや、やめてください。そんなの言われたらね、もう明日からダイエットしなくなっちゃうんで。――CMのタイトル「新しい技」編に絡めて、棚橋さんが直近でチャレンジしたことについて教えてください。プロレスファンの人は、あの選手はあの技を使うっていう、やっぱりおなじみの見たい技とかもあるんですけども、今回(CMでは)新しい技で、実際にここ数年は僕自身新しい技が増えていないので、このCMの撮影をきっかけに、新しい技を何か考えようというモチベーションにもなりました。新しく始めたことと言われると、またダイエット関連になってしまうんですけど、むっちゃくちゃね今歩いてます。すごいウォーキングをしていて、1駅前に降りて、1駅分歩いて帰るとかはよくあるんですけど、僕は3駅分は歩いていますね。なので1日平均で、だいたい1万歩ぐらいは歩いています。いいですよ、散歩は。――これから始めたいことはありますか?2018年に僕主演の映画が公開になってるんですけれども、今日MEGA BIGのCM撮影で、演技魂に火が付いたので、映画撮ります。僕の一存で決めました。――視聴者の皆さまに向けて新年のごあいさつをお願いします。皆さん、明けましておめでとうございます。新日本プロレス、100年に1人の逸材、棚橋弘至です。2023年が皆さまにとって、すてきな1年になりますように。MEGA BIGを買って、いいことがあって、みんなでプロレスを観に来てもらってという、みんなが楽しい、幸せな1年にしていきましょう。MEGA BIG、愛してま~す!――『書き初め』新年の抱負は「IWGP世界ヘビー級王者になる!!」今は新日本のトップから遠のいてますけれども、2023年は、新日本のトップのベルト、IWGP世界ヘビー級王者になります。狙います!
2023年01月04日タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」をはじめ数多くのアーティスト写真で知られる写真家・平間至の個展が6月10日(金)よりフジフイルム スクエアにて開催中だ。宮城県塩竈市に祖父が開業した写真館の三代目として生まれた平間にとって、さまざまなメディア掲載のために撮影したアーティストたちの写真と、 東日本大震災後の2015年に東京で再生した平間写真館TOKYOでの活動は、そのどちらもが欠かせない「両A面」といえる。2020年写真家としての活動を開始してから30周年を迎え、 また、 震災から10年の節目となった2021年を経て、平間がこれまで撮影してきたYMO、峯田和伸、安室奈美恵らアーティストを撮影した写真(アー写)、 家族の集合写真など営業写真館で撮影した写真(エー写)から精選した約160点を一堂に公開する同展。“音楽が聴こえてくるような躍動感あるポートレート”で写真界に新しいスタイルを打ち出したと評価される平間にとっての「それぞれのA面」。音楽と写真への想いが満ち溢れてた展示となっている。展示作品に登場する皆さま(順不同、 敬称略)赤井英和&ガガガSP/あがた森魚/浅野忠信/安室奈美恵/アンガールズ/石川さゆり/井上陽水&ジェーン・バーキン/忌野清志郎/内田裕也/内田有紀/エレキコミック/エレファントカシマシ/大友康平/大橋トリオ/大橋トリオ&羊毛とおはな/奥田民生&達川晃豊/折坂悠太/カジヒデキ/かしまし娘&UA/勝手にしやがれ&オダギリ・ジョー/岸田繁 (くるり)/銀杏BOYZ/甲本ヒロト(THE BLUEHEARTS)/斉藤和義/在日ファンク/坂本慎太郎/佐久間正英/笹久保伸/笹倉慎介/指原莉乃/サンボマスター/椎名林檎(東京事変)&首藤康之/四家卯大/シシド・カフカ/菅田将暉&あいみょん/スネオヘアー/関取花/そのまんま東/ダウンタウン/高田純次&ケツメイシ/高橋幸宏/田島貴男/田中泯/チーム直坊/東京スカパラダイスオーケストラ & 宮本浩次/怒髪天/ドレスコーズ/中島美嘉/七尾旅人/のん/原田郁子/細野晴臣/布袋寅泰/マカロニえんぴつ/真心ブラザーズ/松本隆/峯田和伸(銀杏BOYZ)/山嵐&ザ・グレート・カブキ/山下達郎/山田洋次&坂本龍一/由紀さおり/ゆず/横山剣(クレイジーケンバンド)&宮史郎(ぴんから兄弟)/吉田親子/凛として時雨/和田アキ子/布袋寅泰&Char/ACIDMAN &YOU/AI/BEAT CRUSADERS & 松たか子/Boom Boom Satellites/BRANKEY JET CITY/BUMP OF CHICKEN/CHAI /DEXPISTOLSROC TRAX/EGO-WRAPPIN’ & 中田秀夫/ELT(Every Little Thing) /HY & ケンさん/Mr. Children/Official髭男dism/ONE OK ROCK/PIZZICATO FIVE/SANDII/SEKAI NO OWARI/SK& T/SOFT BALLET/SPEED/Suchmos/TAKA(ONE OK ROCK)/THE BLUE HEARTS/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/THE THRILL/UA/YMO/平間写真館TOKYOのお客さま平間至忌野清志郎 2008年 (C)Itaru HiramaMr. Children 2017年 (C)Itaru Hirama2020年 (C)Itaru Hirama2021年 (C)Itaru Hirama【開催概要】フジフイルム スクエア 企画写真展 『「写真家・平間至の両A面」 ~アー写(アーティストの写真)/エー写(営業写真館の写真)~』会期:2022年6月10日(金)-6月30日(木)会場 : フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1・2・ミニギャラリー時間:10:00~19:00、最終日は14:00まで(入館は終了10分前まで)※会期中無休公式サイト:
2022年06月10日日本画家・黒木美都子は、中国国内で初の個展「至善至美―KALOKAGATHIA」を2022年3月4日(金)から3月27日(日)まで、北京の人気ギャラリーにて開催します。プロデュースとキュレーションは中国のアート市場に強みを持つHRD ART株式会社(本社:東京都中央区)が担当。伝統的かつ革新的な黒木作品の魅力を中国のコレクターに伝えてまいります。至善至美会場風景(1)会場風景(2)■「至善至美―KALOKAGATHIA」開催概要展覧会名:「至善至美―KALOKAGATHIA」開催日時:2022年3月4日(金)から3月27日(日)まで、10:00から19:00まで会場名 :北京当代潮流芸術画廊 42 Art Space主催 :HRD Artist Label■出品作品(一部)純然たるドグマ-混沌-プロセルピナの夜虚ろを焼き尽くして《純然たるドグマ-混沌-》182×86.4cm、アートクロスに水干、岩絵具、白土、モデリングペースト、2021年《プロセルピナの夜》116.7×91cm、アートクロスに水干、岩絵具、白土、モデリングペース、2022年《虚ろを焼き尽くして》91×72.7cm、アートクロスに水干、岩絵具、白土、モデリングペースト、2022年■「至善至美―KALOKAGATHIA」KALOKAGATHIA(カロカガティア)は、「美にして善なるもの」という言葉で、古代ギリシア哲学において、善と美は原理的に同一のものの2相ととらえられ、心身の調和的発達による善美の実現こそが人間完成の理想とする考えです。黒木の制作理念における「善く生きる」を示唆させるうえで、「美しさ」が人々の心の深い部分に響くものだということを再認識できる個展を目指し、人物像と色彩・絵肌の調和した美しい世界を描きます。■黒木美都子 制作理念古来より伝わる“神話・逸話・伝承”を発想の起点とし、自身の世界観を人類の“共同幻想”の新しいアイコンとして表現しています。文化や言語を超えた共感性により、人々に「より善く生きる」ことを示唆できるよう描いています。描かれる人物像は皆、太陽や月などの自然物からカオスのような目に見えない概念までを擬人化し、神的な存在として昇華させたもので、これは万物を八百万の神々として信仰する神道の精神に基づいています。また作品を構成する鮮やかな色彩、マチエール、フラットな黒色の背景は、日本美術における「余白の美」の感性を独自に解釈し、「粗密の美」を意識して描いたものです。絵具の粒子の粗密や色彩の明暗の粗密は、構図的に絵画をより美しくするものと考えています。■黒木美都子 プロフィール1991年東京都生まれ。2014年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業。2016年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了黒木美都子【受賞歴】2015 FACE展2015 損保ジャパン日本興亜美術賞展審査員特別賞【個展】2021 「黒木美都子 日本画展 -純然たるドグマ-」Artglorieux GALLERY OF TOKYO、東京2020 「夜明け」清アートスペース、東京2020 「夜半の国」あべのハルカス近鉄本店、大阪2019 「幻想の青海原を越えて」Artglorieux GALLERY OF TOKYO、東京2019 「誰そ彼」COPER AOYAMA ARTSPACE、東京2018 「よわのつき」アートスペース羅針盤、東京2018 「昼と夜のあわい」あべのハルカス、大阪2017 「しゆい」ぎゃらりぃ朋、東京2016 「うつつのふち」ぎゃらりぃ朋、東京その他 グループ展多数■HRD ART株式会社について中国や日本をはじめとした世界でのアーティストの活動を支援する会社「HRD Artist Label」の日本国内法人です。所属アーティストは20代前半から30代と若いアーティストが中心で、アーティスト、コレクターと「ともに成長する」を理念にしています。有名な美術館やギャラリーでの展示を通して、アーティストの作品発表を行い、また、中国のSNSによる発信や中国の著名人、ブランドとのコラボレーションといった、様々な方法によりアーティストの認知促進および価値向上に取り組んでいます。特に中国のメッセージアプリ「WeChat」での発信の平均閲覧数は10,000回以上を数えます。また、中国のTikTokといわれる「抖音」では、所属アーティストのアカウントの動画総再生回数は158.2万回を超えています。こうしたSNS等のオンラインメディアを活用したファンとのコミュニケーションに強みがあります。会社名 : HRD ART株式会社所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目13番16号 銀座wallビル UCF5階設立 : 2021年9月E-mail : info@hrdart.co.jp URL : Instagram: 事業内容 : アーティスト関連業務の代理運営、プロモーション、作品展の開催、その他関連業務 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月03日「平間至 写真展 すべては、音楽のおかげ Thank you for the photographs!」が、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接の美術館「えき」KYOTOにて、2022年4月2日(土)から5月8日(日)まで開催される。タワレコ「NO MUSIC, NO LIFE.」など数々のアーティスト写真を撮影「平間至 写真展」は、タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」をはじめ、多くのアーティスト写真を撮影してきた写真家・平間至の写真展。“音楽が聴こえてくるような躍動感あるポートレート”によって写真界に新たなスタイルを打ち出したと評される写真家・平間至は、宮城県塩竈市に祖父が開業した写真館に生まれ、クラシック音楽愛好家だった祖父や父の影響で幼少の頃から音楽に親しんでいた。小学生の頃に聴いたオーケストラの生演奏や、10代でのめり込んだパンクロックといった音楽の原体験を経て、写真家として活動する現在も、平間至の制作背景には常にジャンルを超えた音楽が通奏低音として流れている。“写真と音楽”テーマに作品約180点を展示「平間至 写真展」では、「写真と音楽」をテーマに、厳選された約180点の写真作品が登場。平間至の名を一躍世に知らしめた《モータードライヴ(MOTOR DRIVE)》をはじめ、安室奈美恵、細野晴臣、のんなど、これまで撮影された膨大なアーティストたちのポートレート、舞踊家・田中泯の《場踊り》を追い続けたシリーズ、心象風景を内省的に表現したシリーズ《光景》、そして2015年開業の「平間写真館TOKYO」で撮影された写真などが会場に勢揃いする。【詳細】「平間至 写真展 すべては、音楽のおかげ Thank you for the photographs!」会期:2022年4月2日(土)~5月8日(日) ※会期中無休会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 900円(700円)、高・大学生 700円(500円)、小・中学生 500円(300円)※( )内は前売料金前売券販売期間:2月25日(金)~4月1日(金)販売場所:当館チケット窓口(休館日除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(Pコード685-920)、ローソンチケット(Lコード55158)【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)
2022年02月17日平間壮一と小関裕太が恋人役で共演し、アメリカで起きた実際の事件を基にした、人との絆の意味を問う儚きミュージカル「The View Upstairs-君が見た、あの日-」より、メインビジュアルが公開された。ニューオリンズに実在した「アップステアーズ・ラウンジ」という同性愛者クラブで1973年に実際に起きた米国史上に残る同性愛者に対する事件のひとつ、“アップステアーズ・ラウンジ放火事件”を題材に、ブロードウェイ新進気鋭の若手作家、マックス・ヴァーノンが作・作詞・作曲を手掛けたミュージカルが、2022年、日本初上演を迎える。ビジュアルでは、平間さんが演じる、現代から突然1973年にタイムスリップしてしまう若きデザイナーのウェスと、小関さんが演じるウェスに興味を持ち、惹かれていく男娼パトリックをはじめ、キャストたちが集結。写真家レスリー・キーが撮影した平間さんと小関さんのツーショットは、恋する想いを秘めた親密なショットを表現。魅惑的なビジュアルが完成した。なお、東京公演のチケット一般発売日は12月4日(土)10時~、大阪公演のチケット一般発売日は来年1月8日(土)10時~となっている。▼作・作詞・作曲:Max Vernonコメント現在のデジタル社会の中で、人と出会うのにバーに行く必要はありません。しかし、1973年当時、アメリカの多くの地域では同性愛者であることが違法であり非常に危険であったため、「アップステアーズラウンジ」のようなバーは、彼らが自分のコミュニティを見つけられる唯一の場所でした。私はこのミュージカルをクィア・コミュニティを称えたい、様々な世代の観客がそれについて会話して欲しいという思いで作りました。この50年間で、私たちの世界は良くも悪くもどのように変化したのでしょうか?どうすれば、歴史から学んだことを、世界に美しさと生命力を取り戻すためのインスピレーションにすることができるでしょうか?これまで『The View Upstairs』は世界中の20以上のプロダクションで上演されてきましたが、初めての翻訳版が日本で上演されることになり、とても光栄に思っています。私は5年間日本語を学び、和歌山県新宮市にホームステイをしていたこともあるので、個人的にも非常に嬉しいです。あなたがどんな人間であっても、私たちの「アップステアーズラウンジ」はあなたを歓迎します。私のアートとこのストーリーを皆さんと共有できる機会を頂き、本当に感謝しています。▼演出・翻訳・訳詞・振付:市川洋二郎コメント憎しみを超えるのは、愛の力。人の歴史は、憎しみの歴史。常に誰かが誰かを傷付けてきました。けれど、その憎しみの連鎖を超えられる力も、きっと人間は持っているはず。この演目は、70年代に実際に起こったヘイトクライムを題材に、人が自分らしく生きることの美しさと、愛し愛されることの尊さを描いた作品です。皆様の心に少しでも愛と勇気の炎を灯せるよう、大切に演出・翻訳させていただきます。舞台の上で繰り広げられる一瞬一瞬に魂を込めて、紡ぎ出す台詞と歌詞の一言一言に言霊を託して。ご来場、心よりお待ちしております。ミュージカル「The View Upstairs-君が見た、あの日-」は2022年2月1日(火)~13日(日)日本青年館ホールにて、2月24日(木)~27日(日)森ノ宮ピロティホールにて上演。(cinemacafe.net)
2021年10月07日木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美、平間壮一×花乃まりあの3組が回替わりで出演するミュージカル『The Last 5 Years』が6月28日に開幕。これに先立ち、全キャストによる舞台挨拶と、水田×昆ペアによるゲネプロが行われた。『Songs for a New World』『パレード』などで知られるジェイソン・ロバート・ブラウンが作詞・作曲・脚本を手がけ、2001年に米・シカゴにて初演された本作。翌02年にオフ・ブロードウェイへ進出し、14年には映画化され、山本耕史を中心とする日本人キャスト版でも繰り返し上演されたこの作品を、今回は小林香の新演出で届ける。小林香創作にあたって互いの稽古を見せない状況をつくった小林は「同じ脚本を3組がそれぞれの個性で解釈したので、まったく異なる作品に仕上がった」と手応えを語る。各ペアの個性を「木村×村川は非常にナイーブ。水田×昆はとにかくパッション。平間×花乃はジェントル」と表すと、キャスト陣は口々にうなずいてみせる。登場人物は、活躍し始めた小説家ジェイミーと女優の卵キャシー。この二人が出会って結婚し、別れにいたる5年間をそれぞれの立場から綴るストーリーだが、ジェイミー視点では出会いから別れに向かって、キャシー視点では別れから出会いに向かって“逆行”する様子が描かれる。双方の時間軸が正反対に進み、時に交錯する劇構造も見どころだ。木村達成木村はこの“交錯”時に歌われる「The Next Ten Minutes」を話題に挙げ、「劇中ではこのナンバーで初めてキャシーと目を合わせて愛を誓うのですが、向き合った時の絵梨さんがあまりに素敵で。奥さんになる女性の花嫁ドレス姿に感激して泣いてしまう新郎の気持ちを初めて実感しました」と笑顔を見せる。その言葉を受けたペアの村川は照れ笑い。自身は2010年にも本作でキャシー役を演じているが、小林の新演出に触れて「今回はまったく別の、新しい『The Last 5 Years』になりました」と自負する。さらに「ミュージカルのご経験が豊富な木村さんから毎日刺激をいただき、楽しい日々を過ごせた気がします」と続き、稽古を振り返った。村川絵梨「このあと行われるゲネプロで頭がいっぱいで、気もそぞろ……」と口火を切り、会場を笑いで包んだ水田。小林からペアの特徴を「パッション」と称されたことに対して「昆ちゃんの発するエネルギーに向き合いジェイミーとして返していくと、お互いのパワーが呼応し合っている感じがします。その時間が尊かったですね」と相手役の昆を見つめる。水田航生その昆は、平間から「二人は首を動かすタイミングまで合っているって聞いたよ」と指摘されると「何も打ち合わせしてないよね?」とアクリル板の向こう側にいる水田に確認する。途端に「気が合うってことだね」「熱烈に愛し合ってる!」と壇上の他ペアから囃し立てられると、恥ずかしそうに微笑んだ。昆夏美自身が主演を務めたオリジナルミュージカル『Indigo Tomato』をはじめ、小林の演出を受けるのは今回で3度目になる平間は「感覚的な僕と“何となく”で繋がってくださる方」と阿吽の呼吸で稽古が進んだことをうかがわせる。「そこに自然な雰囲気で入ってきてくれた花乃ちゃんにも感謝したいですね」と笑った。平間壮一花乃は、浮気してしまうジェイミーについて「平間さんがやっていると“許してあげちゃおうかな”って気になります」「愛情深さが全面に出ていて女心に刺さってしまう」と吐露。すかさず小林が「浮気を許容する発言とも取れますが新婚さんですよね?」とツッコミを入れると、慌てて「実生活とは別問題です!」と切り返し、会場の笑いを誘った。花乃まりあゲネプロは、昆キャシーによる楽曲「Still Hurting」で幕開け。自分の元を去ったジェイミーに対する嘆きを歌い上げるナンバーだが、小林が「20年前の作品をいま改めて上演する意味を考えて、現代を描いた2021年版として取り組みました」と語った通り、昆が立ち上げるキャシー像は力強い。傍目には“ジェイミーに捨てられた女”だが、何かを決意したように彼からプレゼントされた時計と指輪を外す表情は雄弁で、“痛みを抱えながらも次へ進む女”を印象づけた。対する水田ジェイミーは「Shiksa Goddess」で、キャシーと出会って恋に落ちた高揚感を全身で表現する。「君こそ女神だ」「君のストーリーを書こう」と小説の創作意欲をかき立てられ、浮き足立つ様子はキャシーと対局をなしており、この両者におけるギャップを冒頭に見せつけられるからこそ、やがて二人を待ち受ける結末を思い切なさが募った。時を順行するジェイミーと逆行するキャシー、正反対に進む二人の時間軸が交錯する瞬間は「The Next Ten Minutes」に結実する。独唱がメインを占めるこのミュージカルにおいて珍しくハーモニーが楽しめる楽曲で、二人はボート上で見つめ合いながら「君の10分を共有したい」「人生を分かち合いたい」「この世界が崩れても離れない」という永遠の愛を歌い上げる。劇中では、仕事で成功を収めるジェイミーに対して、俳優として芽が出ないキャシーは次第に劣等感を募らせていく。二人のすれ違いは、仕事もプライベートも軌道に乗ってパーティー三昧のジェイミーによる「A Miracle Would Happen」、彼のサイン会で孤独を感じるキャシーの「A Part of That」で感じられるだろう。悲しいラストを飾るのは、キャシーの「Goodbye Until Tomorrow」とジェイミーによる「I Could Never Rescue You」のマッシュアップだ。“Goodbye”の解釈が二人の間でこれほど異なってしまうとは──。運命的な出会いに胸を弾ませる昆キャシーと、自分の情けなさに落ち込み諦念を滲ませる水田ジェイミーの姿から、観客は何を受け取るだろうか。なおステージ下手上部では、劇中の経過年数を表す数字のランプ(1・2・3・4・5)が点灯。これまでの日本版にはなかった演出で、二人が辿った5年の歴史をよりわかりやすく追体験できる創意工夫も見受けられる。5人編成のバンドによる生演奏も、作品世界を彩るスパイスとして機能していた。公演は7月18日(日)まで、東京・オルタナティブシアターにて。その後、22日(木・祝)〜25日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールと巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代ミュージカル『The Last 5 Years』2021年6月28日(月)〜7月18日(日)会場:東京・オルタナティブシアター他、大阪公演ありチケット情報
2021年06月30日とある男女の出会い〜別れを描いたミュージカル『The Last 5 Years』で、すれ違う恋愛関係の二人に扮する平間壮一と花乃まりあ。初対面となったビジュアル撮影を終え、作品や登場人物について考察しあう胸の内に耳を傾けた。『Songs for a New World』『パレード』などで知られるジェイソン・ロバート・ブラウンが作詞・作曲・脚本を手がけ、2001年に米・シカゴにて初演された本作。山本耕史を中心とする日本人キャスト版でも繰り返し上演されたこの作品を、今回は小林香の新演出で届ける。配信も予定されており、没入感のある観劇体験が期待できそうだ。平間壮一花乃まりあ平間と花乃が演じるのは、活躍し始めた小説家ジェイミーと女優の卵キャシー。この二人が出会って結婚し、別れにいたる5年間をそれぞれの立場から綴るストーリーだが、ジェイミー視点では出会いから別れまで、キャシー視点では別れから出会いまでを辿る。双方の時間軸が逆方向に進み、時に交錯する構成はどんな劇効果をもたらすのかーー。そう尋ねると、花乃は「別れた恋人を思い出す時の性差を表しているのかもしれません」とコメント。聞けば「女性は別れ際から遡ってサッパリ忘れていくのに対して、男性は出会った日から順にエピソードを思い出すから感傷に浸りがちなのでは」という。「でも冒頭のキャシーは別れを悲しむ描写がなされているから“こうあって欲しい”という男性の願望が反映された存在なのかも」とも。この指摘に「すごい、言われてみればそうかも!」と賛同する平間は、ジェイミーの役どころを「夢に向かって突っ走る、単なる少年」と分析する。劇中では、仕事で成功を収めるジェイミーに対して、女優として芽が出ないキャシーは次第に劣等感を募らせていく。「ジェイミーなりに彼女を大切に想っているけど、それは自分にとって都合のよい愛し方をしているだけ」「ラストシーンにはそんな彼の人間くささがふんだんに現れている気がしますね」と続く。キャストは平間×花乃ペアのほか、木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美も予定されている。他のカップリングに負けない特徴をどのように打ち出すのかーー。そう聞くと、花乃は「登場人物の中に、演じる役者らしさがにじむことで差別化できる気がします。観客の皆さんに“リアル”を感じていただきたい」と意気込んだ。その言葉を受けた平間も「男女のリアルを描くからこそ“悩んでいるのは自分だけじゃない”と共感できる。ご覧になった方の心が軽くなるような舞台にできたら」と語り、インタビューを結んだ。取材・文:岡山朋代公演情報ミュージカル『The Last 5 Years』作詞作曲・脚本:ジェイソン・ロバート・ブラウン演出:小林香訳詞:高橋亜子振付:桜木涼介出演:木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美、平間壮一×花乃まりあ2021年6月28日(月)〜7月18日(日)会場:オルタナティブシアター※大阪公演も上演予定チケット情報
2021年04月28日12月4日(金)より、東京芸術劇場プレイハウスにて芸劇danceの新作公演『村のドン・キホーテ』が上演される。芸劇danceとは東京芸術劇場が手がけるダンスプロジェクト。今回は“ハイパーダンス”の創始者であるダンサーの田中泯を迎え、満を持して『ドン・キホーテ』に挑む。2006年以降の劇場公演からの離脱に終止符を打ち、2018年11月東京芸術劇場の舞台へ「形の冒険」として戻ってきた田中。2020年1月には『形の冒険Ⅱ - ムカムカ版』を上演。オーディションで集まった若者たちと協働するという舞台づくりにも果敢に挑戦した。しかし、新型コロナウイルスの影響により、踊るべき場を失った田中は住まいである山梨で自らと向き合う時間を過ごしていたという。一度は関係者や観客のために公演を行うことにためらいを持ちながらも、再び舞台に立つことを決意。長きにわたり知と身体を巡り、さまざまな表現、文化、アートの場面で交流を続けてきた盟友・松岡正剛が田中に口絵撮影を持ちかけた自著新刊『千夜千冊エディション 物語の函』を基に、『ドン・キホーテ』として登場させることが決定した。2015年にパルコ劇場にて上演された『影向 yowgow』以来、約5年ぶりとなるふたりのコラボレーションはどんな“見果てぬ夢”を描くのか。『村のドン・キホーテ』は12月4日(金)から6日(日)まで全3公演。チケットは現在発売中。芸劇dance 田中泯『村のドン・キホーテ』日程:2020年12月4日(金)19:002020年12月5日(土)15:002020年12月6日(日)15:00会場:東京芸術劇場 プレイハウス出演:田中泯 石原淋 / 続木淳平 手打隆盛 高橋眞大 野中浩一 藤田龍平 山本亮介チェロ演奏:四家卯大 / 佐々木恵 友田唱 平間至
2020年11月26日東京ディズニーランドのショーベースで、2004年のスタート以来長く愛されてきた「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」が、2019年12月13日(金)にフィナーレを迎える。それに伴い、9月5日(木)より順次「フォーエバー“ワンマンズ・ドリームⅡ”」を実施する。「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」遂にフィナーレへ「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」は、ミッキーマウスの誕生から始まったウォルト・ディズニーの夢と魔法の世界を堪能できるステージ。モノクロの世界からフルカラーへと変わるオープニング、『バグズ・ライフ』のサーカス、舞台を軽やかに舞うピーターパンなど、数々の名シーンがシアターいっぱいに広がっていく。約30分にわたる感動的なストーリーは、これまで多くの人を魅了してきた。グッズ販売&写真展の開催スタートから15年。感動のステージは遂にフィナーレを迎える。それに伴って開催される「フォーエバー“ワンマンズ・ドリームⅡ”」では、ディズニーキャラクターのシルエットをモチーフにしたグッズ約35種類と、写真家・平間至が撮影した東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」の写真をモチーフにしたグッズ約40種類を販売。さらに、写真展“The Magic Lives On”を東京・赤坂の「フジフイルム スクエア」にて実施する。本展では、感動のストーリーを感じられる「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」関連の写真を展示する。同時にキャンペーンも実施。東京ディズニーリゾート・アプリを使用したスタンプラリーで3つのミッションをクリアするとプレゼント応募が可能となる。プレゼントの中には、2020年春、東京ディズニーランドにオープンする4つの新アトラクションなどのプレビューチケットも含まれている。【詳細】「フォーエバー“ワンマンズ・ドリームⅡ”」■記念グッズ販売・9月5日(木)販売Tシャツ(S、M、L、LL) 各2,900円カンバッジ 310円ポストカード 200円・9月13日(月)販売ウォッシュタオル 1,400円うちわ 800円クッキー 1,300円■東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」写真展“The Magic Lives On”日程:2019年10月11日(金)~10月30日(水)場所:フジフイルム スクエア住所:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト1F入場料:無料■「フォーエバー“ワンマンズ・ドリームⅡ”」キャンペーン実施期間:第1弾 9月5日(木)~10月9日(水)第2弾 10月10日(木)~11月14日(木)第3弾 11月15日(金)~12月13日(金)実施内容:東京ディズニーリゾート・アプリを使用したスタンプラリー。3つのミッションをクリアし、スタンプを3つ集めるとキャンペーンへの応募可能。ミッション1:東京ディズニーリゾート・アプリでキャンペーンに参加ミッション2:「フォーエバー“ワンマンズ・ドリームⅡ”」のスペシャルグッズを含む、1回の会計で3,000円(税込)以上のグッズを対象店舗で購入※対象店舗は「プラネットM」「グランドエンポーリアム」の2店舗※東京ディズニーリゾート・アプリでの購入は対象外ミッション3:東京ディズニーランド内の指定のフォトロケーションで写真撮影・キャンペーン賞品<抽選でプレゼントする各期の賞品>Art賞:10月10日(木)発売予定の「イマジニング・ザ・マジック」のプログラム(キャスト紹介やデザイン画、オフショットなどを掲載した冊子)「ワンマンズ・ドリームⅡ」に掲載されるアート:各期1名・Photo賞:「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」関連のキャンペーン限定写真(イマジニング・ザ・マジック):各期1,000名・Preview Ticket賞:2020年春、東京ディズニーランドにオープンする4つの新アトラクションなどのプレビューチケット:各期150組300名※応募する度に3つの賞から希望の賞品を選択可能※Art賞、Photo賞は第1弾~第3弾まで、各期間でそれぞれの賞品の内容が変わる※3つの期間すべてに応募した人に、さらに抽選でプレゼントする賞品として、12月13日(金)まで「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」のショーのフィナーレシーンで実際に使用されている金色に光り輝くカーテンの一部(5,000名)プレゼント
2019年08月10日松下優也と平間壮一がW主演する舞台『黒白珠』が6月7日、Bunkamuraシアターコクーンで開幕した。青木豪が書き下ろした新作で、河原雅彦が演出を担当する。1990年代の長崎を舞台に、双子の兄弟とその家族の憎愛を描いた人間ドラマ。開幕前には出演者らが会見取材に応じ、心境を語った。【チケット情報はこちら】主人公の双子の兄弟を演じる松下と平間。松下は「緊張しきれていない感じ。僕らが稽古場でやってきたことを、どうお客様が感じてくれるかのか。1番楽しみです」と話し、平間は「いろいろありまして、ここまで来て、やっと初日を開けられるようになって、よかったと思います」。ふたりは、河原が演出した『THE ALUCARD SHOW』(2014年)以来の共演となる。松下は「すごく仲のいい、本当に仲間というか友達みたいな感覚でやれる。双子の役なのに見た目は似ていないのですが(笑)、稽古場で芝居のことをいっぱい話しました」と充実した稽古期間を振り返り、平間も「特に双子だからこうしなくては…という気負いはなく、自然とやっていました」と語った。ともに1990年生まれで、どちらかというとミュージカルで歌って踊るイメージも強いふたりだが、今回は河原の演出のもと、ストレートプレイへの挑戦となる。松下は「お芝居、楽しいです。踊ったり歌ったりはしませんが、結構動く役柄なので、ダンスをやっていてちょっとだけ良かったかな(笑)」と述べる一方、平間は「あんまり苦手意識はないのですが、芝居だけを一生懸命やらなくてはという思いで稽古場に入りました。これだけのベテランの方々と一緒にやらせていただけるので、安心感はありました。下手なら下手で全力でやって、あとは先輩たちに助けてもらおうという気持ちになりました」と話した。それに対して、双子の父親役を演じる風間杜夫と母親役の高橋惠子は「ふたりは役について、いつも語り合っていて、熱心だった」と振り返り、同じく共演する村井國夫も「本当にふたりはね、よくやっています。感心するぐらい。とても素敵なふたりだと思います」と褒めていた。東京公演は23日(日)まで。兵庫公演は6月28日(金)から30日(日)まで、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、愛知公演は7月6日(土)・7日(日)刈谷市総合文化センター 大ホール、長崎公演は7月10日(水)長崎ブリックホール 大ホール、久留米公演は7月13日(土)・14日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて。各公演ともチケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年06月12日客席への同時VR映像配信を演出に取り入れた“新たな演劇”、VR演劇『Visual Record ~記憶法廷~』がこの度誕生。吉倉あおい・岡本至恩の出演で、6月に上演されることとなった。本作で主演を務めるのが、人気ファッション誌にてモデルとして活躍し、初主演映画『ゆるせない、逢いたい』で国内外で高い評価を得た吉倉。舞台は3月に行なわれた朗読劇『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』以来の2度目となり、初の単独主演となる。被告人・樋口役は、ファッションモデルや大手TVCMなどで活躍しながら、『テラスハウス』軽井沢編にて“テラスハウス史上No.1イイ奴”として話題を呼んだ岡本が務め、そのほか、山口景子、小築舞衣、サトウヒカル、堤匡孝らが出演する。演出は、TAIYO MAGIC FILM主宰で、齊藤工監督作『Blank13』にて脚本も務めた西条みつとし。脚本は、緻密な脚本で演劇玄人をも唸らせるロジカル・コメディで有名な電動夏子安置システム主宰の竹田哲士が、今作のために書き下ろした。作品は、“モノ”が目撃した記憶(ヴィジュアル)を取り出すことが可能になった、近未来の裁判を描く。被告人・樋口(岡本)にかけられた殺人容疑を裁くために招集された門倉(吉倉)はじめ代表陪審員たち4名は、サイバー・テロによって、不完全にしか記録されていないさまざまなヴィジュアルをもとに隠された真実を追究していく。樋口を裁くのは門倉たち代表陪審員の4名と、陪審員である客席の“あなた”だ。あわせて、主演の吉倉、岡本のコメントが公開された。■吉倉あおい(門倉真澄役)近い将来もしかしたら……と思えてしまうようなSFミステリー。観に来てくださる方にも陪審員として一緒に推理して頂きます!VRでしかできない演出で1秒たりとも目が離せません。私自身舞台初挑戦になりますが、楽しんで臨めたらと思っています!■岡本至恩(樋口克哉役)樋口克哉役の岡本至恩です。今回、VR×演劇というとても新しい取り組みに参加できることを大変嬉しく思います!初めての舞台のお仕事で緊張もありますが、先日台本も読ませて頂き、企画、ストーリー共にとても面白く頭の中で思い浮かべてはワクワクしております!(笑)そのワクワクを少しでもリアルに皆さんにお伝えできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!!VR演劇『Visual Record ~記憶法廷~』公演日程:6月27日(木)~7月1日(月) 全12公演予定劇場:中目黒ウッディシアターチケット料金:6,000円※他、各種割引あり。
2019年04月25日写真家の岩本幸一郎が、東京・神宮前のアートギャラリー、CLASSにて写真展「isolation」を開催する。会期は、4月13日から21日。岩本 幸一郎は、1992年、福岡県北九州市生まれで現在26歳。父から引き継いだフィルムカメラで写真を始め、2015年から平間至のもとで写真を学ぶ。2016年より文化出版局写真部に勤務し、2018年に独立。独立から間も無く、『i-D Japan』を始めとするメディアや、ファッションブランドからのオファーがあり、ファッション写真やポートレートなど、今日も様々な撮影依頼が絶えない。今回は、孤独だった記憶、溶け込めない空間、一体化する風景、自身の懐の奥深くに眠らせていた唯一の美しさに向き合い、真っ白な雪山にて新たに撮りおろした作品を展示する。以下、本展について、岩本からのコメント。「降り積もった雪が作り出す、とてつもなく広大な世界に立ち尽くしたとき、僕の脳裏には自分自身の過去の記憶が一瞬のうちに浮かび上がっていました。僕は今、この清らかな光景を美しいと思っているのか。“純白なもの”は、いつまでも白くいられるのか。僕にとっての”過去”とは、はたして何なのか。そんな思いが駆け巡った後にあの世界を思い返してみると、真っ白な光景には錆が帯びていた。いつか溶ける雪と、想像上の錆が、僕に向かって美しさとは何かという問いを切実に投げかけてきました。今回の展示は山木悠氏にお声掛けいただき、コンセプトに共感をしてくれた音楽家のkaito sakuma a.k.a BATICを迎え、写真と音楽が共存する空間を作りました。まずは目を閉じて、音に触れ、そこから僕の写真を見て、『isolation』の意味を体感していただけることを願っています。」 岩本幸一郎会場では、音楽家のkaito sakuma a.k.a BATICによる、雪山独特の響きと静けさをモチーフにした立体音響作品と骨伝導マテリアルを用いた作品も展示。写真と音楽が共存する空間となっている。さらに、会期中、4月20日には岩本と親交が深い編集者の山口達也と、本展のキュレーションを務める『CURIOSITY』主宰の山木悠らによるクロストークイベントも実施予定。 今、見ておくべき、次世代を担う期待のニュークリエイターたちの共演。ぜひ、足を運んでみて。【イベント情報】岩本幸一郎 個展 「isolation」会期:4月13日〜4月21日会場:CLASS住所:東京都渋谷区神宮前5-12-7-B1F時間:12:00〜18:00入場料:無料URL:
2019年04月08日“ 100年に一人の逸材 ” という華麗なるキャッチコピーをもつ新日本プロレスのエース、棚橋弘至さん。デビューから早20年、幅広い層のファンを熱狂させ続けている大人気プロレスラーは、私生活では女の子と男の子、2児のパパでもある。年間約150試合という、多忙な中でも子育てに奮闘する日々の姿が評価され、2016年には第35回イエロー・リボン賞(ベスト・ファーザー)を受賞。このたび、大ヒット絵本を実写映画化した『パパはわるものチャンピオン』で初主演を果たした彼に、家族のこと、子育てのこと、プロレスへの想いについて話をうかがった。海外遠征に行く前にもらった子どもからの手紙に涙試合のとき、奥さんがかける言葉とは……「プロレスが好きだとか、プロレスをもっといろんな人に知ってもらいたいという初期衝動は今も昔も変わらないんです。ただ、若い頃は『かっこよく見られたい』とか『強くなってモテたい』とか、どこか自分のためにやっているみたいなところがあった。それが、家族ができてからは、自然と『ファンに盛り上がってほしい。楽しんでほしい』という気持ちに変わっていって。人は自分のためじゃなくて、誰かのために……って思ったときのほうがすごく力が出るんだ、と実感できたのは大きな変化でしたね」親の仕事は9時から5時までの定時のものばかりとはかぎらない。どんなに子どもと一緒にいたくても、仕事で長く家を空けなければならない場合もたくさんある。「子どもたちが幼い頃は仕事が9割で、とにかく家にいない父親だったんです。まず試合があって、そのオフの間は地方をまわってプロモーションをやって、海外遠征もあったので。家に帰るたびに『あれ?子どもがもう立って歩いている!』、『あ、もうしゃべるんだ!』っていう状況はさみしかったですね。あるとき、海外遠征に行く前に嫁さんが『ふたりがパパにお手紙書いたよ~』って、娘と息子の手紙をパッと渡してくれて。たどたどしい文字で “ パパがんばってね ” “ ケガしないでね ” って書いてあるのを見たときは、ちょっと泣きましたね。いつも家にいないのに、自分のことを思ってくれているんだなぁと思って嬉しかった。その手紙は今でも宝物として大切に取ってあります」数ある格闘技の中でも、とりわけプロレスは何でもありのハードなもの。ケガに対する恐怖心などは、どのように乗り越えていくのだろうか。「プロとして、試合中に自分の命を守るというのは、最低限、それを身につけたうえでデビューしているので、そのあたり心配はないんです。でも、やっぱりアクシデントなど、防ぎきれない部分はどうしてもある。僕も実際にいろんなケガをしてきたけど、自分では『こういう仕事をやっているんだから仕方ない』っていう開き直りがあったんですね。でも、うちの嫁さんは、僕が試合で家を出るときによく『危ないことしないでね』って言うんですよ。プロレスラーに危ないことしないで、って……。う~ん、これから危ないことをしに行くんだけどなぁって、最初は思っていたんですけど。それは『自分の足で歩いて帰ってきなさいよ』という意味なのかなぁと思うようになりました。確かに試合の後、病院にかつぎこまれて家に帰れないっていうのは、プロの技術以前のことだと思うので。試合終了までじゃなくて、家に帰るまでがプロレスラー、ですね(笑)」夫の身を誰よりも案じながら、それをできるだけ表には出さず、夫がいない間の子育てを一手に担う。プロレスラーの妻には強い精神力が必要だ。「地方巡業やプロモーション、海外遠征……本当にプロレスっていうのは家を空けることが多いので。嫁さんが家をしっかり守ってくれている、ということに心から感謝しています。世のパパさんたちも、丸一日、子どもの世話って、なかなかできないですよね。2時間、3時間はかわいいんですけど、それ以上になると『ママ、早く帰ってきて~』ってなっちゃう(笑)。あと、ら、家の中では仕事の話はしないんです。嫁さんも僕の仕事に対して察しすぎない。自然体でいられるのはいいですね」いつも朗らかな母、無口だけど涙もろい父つらい時期も両親の愛情が心の支えになったプロレスラーと聞いて誰もが思い浮かべる、こわもてのイメージとは反対に、棚橋さんは優しい笑顔が似合う人。「生まれてから一度も疲れたことがない」という名言に象徴されるように、とことんポジティブな陽性のキャラクターが、観る者に元気を与えてくれる。「僕の母がすごくよく笑う人なんです。だから、うちのきょうだいは、みんなよく笑う子どもに育ちました。大人になった今でも笑うことが多いし、苦しいなと思っても、顔だけは笑っていられる。僕、子どもの幼稚園の送り迎えをしていたときに気づいたんですけど、パパやママがよく笑う家庭の子どもは、やっぱりいつもニコニコしているんですよ。逆に親御さんがムスッとした表情をしがちだと、子どもも何となくムスッとしちゃう気がするんです。家族って似てくるのかなぁ、というのは感じましたね」よく笑う一方で、涙もろいのも棚橋さんの特徴。主演映画『パパはわるものチャンピオン』のクランクアップのときも号泣してしまった。「最後の挨拶では、映画の撮影中の思い出がブワッとあふれてきて。子役の寺田心くんがしっかりした挨拶をした後に、僕が涙でしゃべれなくなるっていう……。昔、プロレス仲間にも言われました。『棚橋くんってさ、試合に勝っても負けても泣くよね』って(笑)。涙もろいところは、実は父ちゃんゆずりなんですよ。子どもの頃、テレビの金曜ロードショーでやっていた『ハチ公物語』を家族みんなで観ていたとき、たまたまパッと後ろを振り返ったら、父がボロボロ泣いていて(笑)。ふだんは無口で、怒ると怖い父ちゃんだったので、子ども心にビックリした覚えがあります」おしゃべりではないけれど、子どもたちのことをいつもよく見ていて、ここぞというときにエネルギーのある言葉をかけてくれたのもお父さん。「たとえば、僕が中学生のとき、高校受験でどの学校を受けるべきか悩んでいたことがあって。そうしたら、ある日、父が『ちょっと高校でも見に行くか?』と言って、夜、車で学校に連れて行ってくれたんです。それで『いいか、ひろし。勉強っていうのはな、学校の名前でやるんじゃない。どこに行っても、勉強するのはおまえだからな』って。その言葉はすごく心に残っていますね」棚橋さんが大学を卒業して、プロレスラーを職業にすると決めたとき、両親からは特に賛成も反対もなかった。「ただ、父は『息子がプロレスラーになりたいって言っているんだけど、どう思う?』って、いろんな人に相談していたらしくて。プロレスラーなんて、めずらしいじゃないですか。周囲はおもしろがって『おぉー、いいねぇ。やれよ、やれよ』みたいな反応だったのが、つらかったと後に言っていましたね。悲しくて涙が出たって。どこかで反対してほしかったんじゃないかな」それでも、新日本プロレスに入門するため、新幹線に乗って上京する日には、ちゃんと見送りにきてくれた。「駅で『どうせやるんだったら、日本一になれ』っていう父の言葉で送り出されて。その言葉を心の支えに、すごく苦しいときも耐え抜いてきました。だから10年後、初めてプロレス大賞MVPを受賞したときは、真っ先に父に電話したんですよ。『父ちゃん!MVPもらったよ! 日本一になったよ!』って。でも、ちょうど午後3時くらいだったので『あ、今、仕事中だから後にして』って言われちゃって。そっけなかったですね(笑)」家にいるときは全力で子どもと向き合う!プロレスの真髄には子育てに通じる部分があるふだんは仕事で全国を飛び回っているぶん、家にいるときは、子どもの習い事の送り迎え、お風呂、絵本の読み聞かせ、洗濯など、できるかぎりのことをやってきたという棚橋さん。「子育てする上で心がけているのは、親の気分で怒らないこと。たとえば、トイレに入っているときに、子どもにいたずらで電気をパチンと消されても『このヤロ~』って冗談まじりのリアクションできる。なのに、考え事をしていたり、イライラしているときに同じことをされると、ムカッとして怒っちゃったりする(苦笑)。でもそうすると、子どもにしてみたら、あれ?って。やっていいことと悪いことの判断基準があいまいになりますよね。だから、子どもを迷わせないためにも、気分で怒らないって、すごく大事だなと思います」もうひとつ、棚橋さんが大切にしているのは「母親をぜったいに悪者にしない」こと。「うちはお母さんに怒られた子どもをフォローするのは僕、みたいなところがあるんですね。そういうとき、落ち込んでいる子どもに『コンビニでも行って、お菓子買おうぜ』って声をかけ、歩きながら、なんでママが怒ったのかを分かりやすく説明する。『いやー、さっきのママはひどいよなぁ』みたいに子ども側に立ってママを批判すると、ママが悪者になってしまうので、ママをフォローしながら、ママの本当の気持ちをきちんと伝える。それがベスト・ファーザーの役目ですね(笑)」現在、長女は中3、長男は中1になった。子育てにおけるひとつの時代が終わり、次のステージに進んだところだ。「親として子どもにしてあげられることってたくさんありそうで、実は少ないんですよ。親ができることは、子どもの夢の選択肢を狭めないこと。将来、どんな方向にでも進めるように『勉強もやっておけよ』、『部活もがんばれ』って、選択肢を狭めないための環境を作ってあげることが親の愛情だと思います。夢だったプロレスラーになった自分からしてみれば、子どもがやりたい仕事に就いてくれたら、それが何よりも嬉しいです。人間って、好きなことに全力で向かっていく過程の中で、いろんなものを身につけていくと思うので」学生時代からずっとプロレスを続けてきて、今のプロレス人気の立て役者ともいえる存在になった棚橋さんにとって、プロレスの一番の魅力とは?「プロレスって、人生の縮図みたいなところがあって。やられているほうに声援が集まるんです。人生、いいときばっかりじゃないけど、悪いときばっかりでもないぜ。だから、がんばっていこうぜ、っていうメッセージを試合にこめる。勝つこともあるし、もちろん負けることもあります。でも、その試合までに過ごした時間、試合の中で勝とうとして戦った過程も大事なんですよね。結果だけ見せられても、おもしろくないんです。どういう気持ちで戦い抜いたか。生き様というか、人間としてのエネルギーが問われる。僕の子どもたちも、これから受験もあるし、就職もあるし、挫折ももちろん経験するでしょう。でも、それらをぜんぶ含めて、彼らがどういうふうに生きていくかっていう過程を見ていってあげたいなと思います」映画出演の話に、家族は僕の演技力を心配できれば家族みんなで劇場に観に行きたい9月21日公開の棚橋さんの初主演映画『パパはわるものチャンピオン』は、プロレスラーという一見、特殊な職業を扱っていながら、どんな仕事をしている人も深く共感できる普遍性のある感動作。「プロレスのおもしろさをいろんな人に届けたいなという想いでこれまでやってきて。プロレスというジャンルを飛び越えて、活動の場が広がっているのは僕が望んでいたことなんですけど……さすがに映画の主演の話がくるとは思っていなかったですね(笑)。今、41歳。これだけ報われているレスラーもいないなと思います。本当に幸せです」彼が演じるのは、かつてプロレスの世界でトップまで上りつめながら、ケガのためにすべてを失い、後にマスクをかぶった悪役レスラーとして復活した男という役どころ。「僕はヒールの経験こそないものの、今回の役と同じくらいブーイングを受けていた時代があるんですよ。なので、悪役をやることに関しては、実は免疫があったんです。この映画の脚本を初めて読んだときは、大村孝志という主人公と棚橋弘至というレスラーがすごく重なって見えました。かつてのエースで、でもケガで苦しんで、さらに若い選手が台頭してきて……っていうのが、まんま棚橋だなと思いながら、現在進行形で演じました」妻役は木村佳乃さん、9歳の息子役は天才子役と絶賛される寺田心くん。まさに棚橋さんのために作られたと言っても過言ではない作品テーマに、最高のキャスティング。今回の映画のオファーを聞いたご家族は、さぞかし喜んだのでは、と思いきや……。「心配していましたね。特に嫁さんは『大丈夫?あなたの演技で?』って(笑)。僕、これまでに時代劇や映画『仮面ライダー』に出演したことはあるんですけど、本格的なお芝居は今回が初めてだったんです。ましてや主演だし、セリフは長いし。タイミングが合えば、家族みんなで劇場に観に行こうかなと思っています。え?周囲に気づかれないかって?大丈夫。僕、髪の毛がロングでバサーッとなっていないプライベートでは、棚橋だって、全然気づかれないんですよ(笑)」PROFILE棚橋弘至Hiroshi Tanahashi1976年、岐阜県生まれ。立命館大学法学部卒業。大学時代からアマチュアレスリングを始め、1998年2月に新日本プロレスの入門テストに合格。1999年に大学を卒業し、新日本へ入門。同年10月、後楽園ホールでの真壁伸也(現・刀義)戦でデビューを果たす。日本人離れした肉体で、団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座に何度も君臨。2009年、プロレス大賞MVPを受賞する。また、バラエティ番組、映画、ドラマへの出演や、執筆業など幅広いジャンルで活躍。著書に『全力で生きる技術』、『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』、『疲れない男・棚橋弘至が教える! 史上最強のメンタル・タフネス どんなことにもびくともしない「心」が手に入る』などがある。『パパはわるものチャンピオン』9月21日(金)より全国ロードショーかつて人気も実力も兼ね備えたエースレスラーだった大村孝志は、膝に大けがを負って、試合から長期離脱してしまう。それから10年、孝志はマスクをつけた悪役レスラーとなり、客席からブーイングを浴びる日々を送っていた。小さな美容院を営む妻は変わらず応援してくれているが、孝志は自分の仕事のことを9歳になった息子・祥太にどうしても打ち明けることができない。そんなある日、孝志はすべてを知ってしまった祥太に「悪者のパパなんて大嫌いだ」と言われてしまう……。父と息子の絆に胸が熱くなる感動の物語。監督・脚本:藤村享平出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、大泉洋(特別出演)、大谷亮平、寺脇康文原作絵本はこちら!成長過程の子どもが親の仕事を理解することの意味カッコ悪くても、嫌われ者でも、やっぱりパパが大好き!『パパのしごとはわるものです』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店)パパの仕事をこっそり調べに行くと、なんと悪者レスラーだった。覆面をかぶった怖い姿で、試合中、ずるいことばかりして、最後は正義の味方にコテンパンにやられてしまうパパ。観客は大喜び。パパのそんな姿、見たくなかった!でも……。『パパはわるものチャンピオン』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店ぼくのパパの仕事は悪者レスラー。パパがめずらしく「今日は観にきてほしい」と言うので、一緒に行くと、そこはタイトルマッチの会場でした。悪のかぎりをつくして勝利するパパ。ぼくは嬉しかったけど、複雑な気持ちに……。Photo:Toru DaimonText:Keiko Ishizuka
2018年09月20日プロレスラー、棚橋弘至さんは美しい。言葉を変えると、色気がある。鍛え上げられた肉体もそう感じさせる理由のひとつだが、艶っぽい表情にぐっとくるのは、私だけではないだろう。戦いの最中、相手の膝を集中攻撃するとき、棚橋さんは鬼になって、サディスティックな表情を浮かべる。相手の技を受け続けて、ボロボロになっているとき、棚橋さんの表情は切なくて、それでもなんとか希望をつかむんだといった、諦めない感情がにじみ出ている。一方、メディア出演で見せる、爽やかな笑顔。何十本もの取材対応後に行った『DRESS』での取材中にも、「ちょっと飴食べてもいいですか?血糖値を上げたくて(笑)」と、癒やし系の笑顔を見せてくれた。■棚橋弘至さん演じる悪役レスラー「ゴキブリマスク」あの独特のやわらかく、温かい微笑みは、棚橋さんがデビューして約20年、背負ってきたものや戦ってきたものの重さを現していると思う。幾多のつらい経験を乗り越え、自分自身と闘ってきた人の笑みなのだ。膝や肩、首、腕……棚橋さんは体中に爆弾を抱えている。年間150試合を超える戦いを20年近くも続けてくれば、満身創痍の状態になるのも無理はない。それでも戦い続け、夏の祭典「G1 CLIMAX 28」では今年、3度目の優勝を果たした。この戦いを見て涙した人は数多くいるだろう。優勝おめでとうございますと伝えると、「がんばったでしょ?」とにっこり微笑んだ棚橋さんは、9月21日公開の映画『パパはわるものチャンピオン』に主演する。演じるのは、10年前まで団体のトップレスラーだった大村孝志。彼は今、悪役レスラー「ゴキブリマスク」として戦っている。■「かつてのエース」に自分を重ねて「映画の仕事が来ました、と言われたときは『映画?マジすか!?』で1回目、『主演です』と言われて2回目、『パパはわるものチャンピオン』の主演ですと言われて3回目。3回びっくりしましたね」目を細めて優しく微笑んだ。お子さんの学校での読み聞かせ行事で、原作の絵本を読んだことがあり、そこで描かれている白タイツのコスチューム、金髪にメッシュ、筋骨隆々のプロレスラー、ドラゴン・ジョージは棚橋さんそのもの(※)だったことから、驚くのも無理はない。※岩崎書店の『パパはわるものチャンピオン』特設サイトでも、絵本の作者・板橋雅弘さんが「ドラゴン・ジョージは棚橋さんをイメージして描いた」と言及している。ただ、棚橋さんが演じたのは現在のエース、ドラゴン・ジョージ役ではなく、かつてのエースだった大村ことゴキブリマスク。オカダ・カズチカさんという強すぎる次世代の出現や度重なる怪我による欠場で、2015年頃から棚橋さんは自身が望むような結果を出せずにもがいていた。それは大村という、かつてのエースに重なる部分があったのではないか。■好きな仕事を理解してもらえない苦しみ「大村は僕に近かった、というのもあって、大村を演じる意識はあまりなかったです。むしろ、怪我の苦しみを誰よりもわかっているぶん、無理なく大村になれたというか。自分がエースだったという過去の栄光に引っ張られて、悪役のゴキブリマスクとして戦うことに誇りを持てない感覚は出せるかな、と感じていました」自分の役割を当の自分が受け入れられない、という状態はしんどい。正義のヒーローから悪役へという流れは、見る人によっては「落ちぶれた」と感じるかもしれないし、悪役の必要性を知らない子どもからすると、「正義のヒーローのほうがカッコいい」となるのも無理はない。実際、息子の祥太(寺田心)から「悪者のパパなんて大嫌いだ」「(悪者の)仕事なんてやめてほしい」など、純粋な気持ちをぶつけられるつらいシーンもある。プロレスが好きだから戦っていて、それを仕事にできているから、家族と生きていける。にもかかわらず、仕事を理解してもらえない苦悩を抱える大村の姿を見るのは悲しかった。■仕事に誇りを持ち始める……心境の変化も見てほしい「家を出る前に、家族から『危ないことしないでね』と言われることがあります。いやいや、これから危ないことしに行くんですよ、って思うんですけど(笑)、どんな試合をしてもいいけど、自分の脚で歩いて帰ってきてね、というメッセージだと捉えています」棚橋さんには、ふたりのお子さんがいる。彼らは幼いころから「お父さんはプロレスラー」だと理解していて、大きな試合はときどき見にきていたという。そんな棚橋家とは違い、大村家では祥太に自身がプロレスラーであること、加えて悪役をしていることを隠していたが、ひょんなことから大村=ゴキブリマスクだと、祥太にバレてしまう。劇中で、祥太から否定の言葉を投げかけられ、祥太の部屋の前に立ち尽くす大村の背中は、とても大きいはずなのに妙に小さく見えて、やりきれない気持ちになった。ただ、タッグパートナーのギンバエマスク(田口隆祐)や祥太、彼の友達とのやりとりのなかで、少しずつではあるけれど、大村は悪役の仕事に誇りを持ち始める。「(大村の)そんな心境の変化が伝わればいいなと思います」と話す棚橋さんに、どのシーンがそれを象徴しているのか尋ねると、少し間があった。棚橋さんは言葉を一つひとつ、丁寧に選ぶ。厳選した技を一つひとつ、見る者にわかりやすく繰り出す棚橋さんの態度は、リング外でもリング内でも変わらない。とても真摯な人なのだ。「あぁ、治療院でのシーンですね。担当医から『先のことを考えて』と言われたとき、食い気味に『先なんてない!』と返したら、監督からOKが出たんですよね。本当は静かな声で『先なんてない』でも良かったんですけど。アドリブだったので、やるじゃん、俺!って思いました」あははと朗らかに笑う。目尻にできる笑いジワが、やっぱり温かくて、太陽みたいで眩しい。■過去の栄光に引っ張られない先なんてない!は棚橋さんの心の奥底にある感情が、無意識に流れ出たものかもしれない。来年にはデビュー20周年、11月に42歳を迎える棚橋さんにとって、一つひとつの試合はもちろん、一瞬一瞬が貴重だ。プロレスが他の競技と比べて、“現役”でいられる期間が長いとはいえ、10年後もリングに立っていられるのか。ファンはデビュー30周年目の棚橋さんも見たいと望むけれど、未来のことは誰にもわからない。「20年近くプロレスをしてきて変わってきたのは、今の自分を受け入れるというか、今持っているハイフライフロー、ドラゴン・スクリューなどの得意技を活かしてどう戦うか、ということ。あれもこれもできたのに……という過去の自分に引っ張られるんじゃなくて、これだけ使えばいいとわかっていたら戦略を立てられる。G1もそういう感覚で戦ってきました」プロレスの話になると、表情がきりりと引き締まる。棚橋さんはプロレス界の今のトレンドを「足し算、掛け算みたいなプロレス」と表現する。たしかに、いろいろな技を繰り出し、「えっ、こんな技もあるの!?」と観客を沸かせるレスラーは少なくない。引き出しの多さに圧倒されることもある。■チャンピオンはみんなに“次”を見せる立場一方で、棚橋さんが目指すのは「引き算、割り算みたいなプロレス」だ。自身を「反骨心がすごい。それは昔から」と話す。時代に逆行したそのプロレスはシンプルで、わかりやすい。いろいろなものを削ぎ落とし、一つひとつ磨き抜かれ、高められた技を見せているとも言える。「G1でチャンピオンになった僕は、“次”を見せないといけない。周りはトップをとった後は何をしてくれるんだ?と期待していますから。一番になるのはゴールじゃなくてスタート。一番になった者はそこから波風を立てないといけないんです」取材中、『パパはわるものチャンピオン』の劇場が75館になった(2018年8月22日時点)と聞いて、「えーっ!そんなに増えたんですか!嬉しい!」と無邪気な表情を見せた棚橋さん。映画でも“トップ”をとったら、第二弾、第三弾を期待してもいいですか?編集後記棚橋さんは映画初主演について「日々、プレッシャーとの闘いでした」と振り返った。監督がOKと言うまで気が抜けないのは当然だが、自分のなかに「演技の正解」がなく、何が正解なのかわからない状態で演じるのは、暗い夜道を明かりなしで歩くようなものだろう。「めちゃくちゃ不安でしたよ」と強調した。それでも座長だからこそ、演技力では引っ張れなくても、現場を盛り上げて良い空気づくりに注力し、できることを全力でやりきったという。正解は見えてきましたかと問うと、「正解は見えてこなかったです。たぶん見つからない」。演技にもプロレスにも人生にも、正解なんてものはないのかもしれない。無我夢中で走っているとき、正解なんて見えてこないのかもしれない。それでも力を出し切って向き合うことで、自分がしてきたことを正解にしていけばいいのだ。そう思わせてくれたひとときでした。Text・Photo/池田園子■作品情報映画『パパはわるものチャンピオン』2018年9月21日(金)より全国公開出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、他原作:『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』(作:板橋雅弘、絵:吉田尚令)監督・脚本:藤村享平主題歌:高橋優『ありがとう』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)配給:ショウゲート(C)2018『パパはわるものチャンピオン』製作委員会
2018年09月18日女優・‘のん’の初個展「‘のん’ひとり展-女の子は牙をむく-」が、渋谷スペイン坂のギャラリーエックスバイパルコ(GALLERY X BY PARCO)にて、4月19日から5月8日まで開催される。そのメインビジュアルが解禁となった。女優、モデル、ミュージシャン、画家と多くの顔を持つ‘のん’。今回、彼女の初となる展覧会を開催するにあたり、本人がコンセプトと展覧会タイトルを考案。本展の為に描き下ろしたペイント作品、立体物、インスタレーションや、スケッチ、自作の衣裳といったコンセプトに合わせてセレクトされた過去作品など、様々なアート作品が展示される。中でも本展の見所の一つに、一見抽象的にみえる作品たちを‘のん’自らが身体を使った演出を加えた写真作品がある。そこにはアートの解説に加えて何より作品を見る人にも自由な発想で楽しんでほしいという‘のん’からのメッセージが込められているという。また、“持ち帰れるアート作品”として、展覧会公式図録『女の子は牙をむく』のリリースも決定しており、パルコ出版から一般販売も。‘のん’自らが、作品の見方や楽しみ方を身体で表現する、新しい「アート解説本」となっており、展覧会会場で実際に作品と図録を見比べながら楽しむことで、作品に対する解釈が何倍にも広がる内容。その他にも、本人がペイントした牙をモチーフにしたTシャツ(本人着用)やトートバッグといったオリジナルグッズの販売やコラボカフェメニューの展開、関連イベントの開催など、彼女の自由でオリジナリティーあふれるアイディアの源に触れることのできる企画満載の20日間。撮影: 平間至‘のん’は、「展覧会をすることになって考えたコンセプトを“女の子は牙をむく”を元に、自由な発想でおもしろい作品をたくさん作りました。 立体作品など初めての挑戦もありましたが、細かいディテールにまでこだわって制作しました。ぜひ、見に来てください! 」とコメントしている。さらに5月8日には、本展のクロージングイベントとして、歌手としての側面も持つ‘のん’が率いる‘のん’シガレッツの初ワンマンライブが渋谷クラブクアトロで開催されることも決定した。ライブには、スペシャルゲストとして大友良英、高野寛、弓木英梨乃(KIRINJI)も出演予定。チケットは、4,000円で一般発売は4月7日。【展覧会情報】‘のん’ひとり展-女の子は牙をむく-会期:2018年4月19日〜5月8日会場:GALLERY X BY PARCO住所:東京都渋谷区宇田川町13-17時間:11:00〜20:00料金:500円(おみくじ付)【書籍情報】『女の子は牙をむく』アートディレクター・装丁:佐藤亜沙美(サトウサンカイ)写真:磯部昭子、平間至出版社:パルコ出版B5判/並製オールカラー/128ページ 価格:2,500円 最終更新: 4月3日
2018年04月03日WEB番組「3LDK」(ストラボ東京)に出演する人気若手俳優、植原卓也、平間壮一、水田航生の3人が12月9日(土)、東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで「3LDK」2018年カレンダーボックス&DVD発売記念お渡し会を行い、ファン1000人が駆けつけた。気になるカレンダー&DVDの内容は?ドラマ、舞台などで活躍し、公私ともに交友がある同世代3人が出演する配信番組「3LDK」が、スタジオを飛び出してニューヨークへ。約1週間に渡るニューヨークでの共同生活にカメラが密着して、3人の魅力を凝縮したDVDとカレンダーが完成した。DVDにはミュージカル観劇や、ブロードウェイで活躍する日本人との出会い、レッスン風景などが収録されているほか、本人たちによる自撮り映像も多数収録。一方、カレンダーの撮影は、海外のファッション誌でも活躍する SARAI MARI氏が手がけ、さまざまなシチュエーションで垣間見える3人の表情を捉えた、全53カットの週めくりカレンダーに仕上がった。「この3人でのDVDやカレンダーは、これが最初で最後になるかもしれないので、それをニューヨークで撮れたというのは、大きな意味がある」(水田さん)。お気に入りのショットにも、3人の個性お気に入りのショットを聞かれると、植原さんはブルックリン橋をバックに撮影した1枚を選び、「日本では絶対に撮れないニューヨーク感。それを3人で表現できたと実感できる」。続く平間さんは、とあるクラブのトイレでの1枚をチョイスし「空気がリアルだし、ここはライブハウスでもあるので、いろんなアーティストがここに来たんだろうなと。壁にもいっぱいステッカーが貼ってあったし」と語った。最後に水田さんは、夕方のカフェで撮影された何気ない1枚について「ふとした瞬間に撮られた写真。素の感じがありつつ、スタイリッシュで、気に入っています」。選ぶ写真にも、3人の個性を垣間見せた。2018年はどんな年に?「今年は濃い1年だった。(来年30歳を迎えるので)役者として、しっかりと向き合えるような1年にしたいですね」(植原さん)。「いろいろな面で研究をしつつ、頑張るのはもちろん、また3人で何か新しいことができれば」(平間さん)。「もう大人ですもんね。20代後半になって、意識が変わりながら、来年もいい1年にしたいなと思います」(水田さん)。「3LDK」2018年カレンダーボックス&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)
2017年12月09日10月2日(月)、数多くの舞台で活躍中のアミューズ所属俳優・植原卓也、平間壮一、水田航生による「3LDK presents MUSICAL SHOWCASE」が、東京・渋谷のマウントレーニアホールにて開催された。3人が出演するWEB番組「3LDK」(ストラボ東京)の一環として企画されたもので、彼らの“ミュージカル”への熱い思いが伝わるミュージカルショーケースとなった。それぞれがミュージカルに活躍の場を広げており、年末恒例のアミューズ若手俳優によるイベント「SUPER HANDSOME LIVE」でも、そのパフォーマンス力の高さで熱狂的な人気を誇る植原さん、平間さん、水田さん。3人が揃ったこのライブイベントは、チケット予約開始3時間で予定枚数の7倍近くの申し込みがあり、最終的には13倍までになるほどのプレミアムイベントとなった。まず、1曲目は大ヒットミュージカル「RENT」のナンバーから「RENT」を。勢いよくステージに現れた3人は、息の合ったハーモニーを聴かせた。今年の「RENT」でエンジェル役を好演した平間さんがマークのパートを、植原さん&水田さんがロジャーのパートを歌い上げ、1曲目から客席のボルテージは一気に上昇。2曲目は植原さん&水田さんの2人で、同じく「RENT」より「WHAT YOU OWN」を披露。今度は水田さんがマークのパートを、植原さんがロジャーのパートを丁寧に歌い上げた。最初のMCで、3人が改めて自己紹介をすると、会場からは割れんばかりの長い長い拍手が!「ここで一緒の時間を過ごしているということは、仲間じゃないですか!」と平間さんが煽ると客席から歓声が響き、また植原さんが「たくさんの方に応募いただいて、(このイベントに)来たくても来られないという声を聞いています…なので、ぜひいろいろな方に伝えてほしいです。こんな歌を歌っていたとか、成長していたとか(笑)」と伝えると、つづいて水田さんが「『3LDK』の番組がはじまって、何かかたちにしたいと思ってこのようなイベントを考えました。番組はゆるっとしていますが、僕たちもやるときはカチッとやるぞというのを見てもらいたいです」と語り、“新しいことへの挑戦を3人でやりたい!”という想いを口にした。今回、このようなショーケース自体が初めてという話になると、「(植原)卓也が『この俺たちが、三声でうたっているんだね』って話してたんだよ」と嬉しそうに明かす平間さん。「だって(水田)航生が一生懸命下のパートを歌っていると思うと、かわいくて」と植原さんが答えると、「下(パート)で支えていますよ」と水田さんが返し、「年齢も(3人の中で)下だしね」と植原さんが重ねると、「パート分けは年齢順だったの?」と平間さんが突っ込むという、3人の仲の良さが垣間見え、観客の笑いを誘った。その後、ゲストに清水くるみを招き、彼女の初舞台でもあったミュージカル「ロミオ&ジュリエット」より「バルコニー」を歌うと紹介。ロミオ役を「3人のうち誰が担当するのかお楽しみに…」とMCを締めくくり、3人はステージを後に。ジュリエットパートを清水さんがソロで歌っていると、ロミオパートに登場したのは水田さん。清水さんの透明感のある歌声と、水田さんの包み込むような歌声で息のあったデュエットを響かせると、会場もうっとり。一転して、同じく「ロミオ&ジュリエット」より名曲「世界の王」を再び3人揃って披露。時折、笑顔を見せ合うなど、3人の得意とする息のあったダンスパフォーマンスと力強い歌声に、観客も手拍子で応えた。つづいて、彼ら自身で選出した作品からのナンバーをそれぞれが熱唱。その後は、清水さんも加えた4人全員で「In The Heights」より「インザハイツ」を披露。平間さんと植原さんのラップはミュージカル俳優の粋を越えたスキルで、ストリートダンス出身の特長をいかんなく発揮し、パフォーマンスとしても完成度の高いナンバーとなった。ラストは、「ラディアントベイビー」より「STAY」。キース・へリングの生涯をポップな音楽で描いた同舞台は反響も大きかった作品で、水田さんと平間さんの何気ない会話の旋律に清水さん、そして最後に植原さんが加わり、4人が情感を込めて歌い上げてキースの世界を作り上げると、客席からはすすり泣く声が聞こえてくるほど。ミュージカル俳優の底力を見せつけたシーンとなった。エンディングは、「ソングライターズ」より「ソングライターズ」を熱唱。互いにアイコンタクトをとりながら、動きの合ったテンポ良いダンスと楽しそうな彼らのパフォーマンスに、ステージも客席も一体となっていた。12月には、「3LDK」の企画でニューヨークロケを敢行したDVDとカレンダーが発売される3人。MCでも、DVDやカレンダーのお渡し会の実施を改めて告知し、「また、カレンダーお渡し会で会いましょう!」「すこしでもファンの皆さまと交流をしていきたいです」と、彼らの強い想いとファンへの感謝を伝えステージを締めくくった。1時間弱のパフォーマンスながら、彼らの“ミュージカル”への熱い思いが伝わる濃厚なショーケースとなった様子。DVDとカレンダーは、ニューヨークでの共同生活にカメラが完全密着。ミュージカルの本場で3人が見つけたそれぞれの「未来像」にも迫っており、ミュージカル観劇や、ブロードウェイで活躍する日本人との出会い、そしてスキルを磨くためのレッスン風景の様子が収められ、彼らの“ミュージカル”へのひたむきな思いをさらに深く知ることができるものとなっている。「3LDK 2018 CALENDAR BOX」「3LDK in NEW YORK」DVDは12月9日(土)より同時発売。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日東京ディズニーリゾートは、「東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト『イマジニング・ザ・マジック』写真展 夢と魔法の贈りもの」を、7月21日(金)~8月9日(水)の期間限定で、六本木の東京ミッドタウン内「フジフイルム スクエア」にて開催する。同写真展は2014年に初めて開催され、好評を受けて今回で3度目の開催となる。この「東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト『イマジニング・ザ・マジック』」とは、2014年7月以降毎月、東京ディズニーリゾート・ブログにて、アーティストやフォトグラファーによる東京ディズニーリゾートのさまざまな“魔法の瞬間”の写真や作品を随時紹介しているもの。今回の写真展でも著名なフォトグラファーが収めた、東京ディズニーリゾートのさまざまな“夢と魔法”を楽しめる。多くのミュージシャン撮影を手掛ける平間至氏によるディズニーの仲間たちが奏でる、まるで音楽が聞こえてきそうな楽しい写真や、自身でレンズを考案するなど実験写真家・上原ゼンジ氏による特殊なレンズで撮影したパークの不思議な写真、東京ディズニーリゾート専属のフォトグラファーによるティンカーベルの幻想的なたたずまいなど、普段は目にすることがないような、たくさんの“夢と魔法”が満載だ。このほか、これまで数多くの東京ディズニーリゾートの情報を発信している月刊誌「ディズニーファン」(株式会社講談社発行)のフォトグラファーによる数々の作品や、ブログでは紹介しきれなかった作品なども含め、約70点を展示するという。会期中は、19時まで。【写真展概要】写真展名:東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」写真展“夢と魔法の贈りもの”開催期間:2017年7月21日(金)~8月9日(水)10:00~19:00(入場は18:50まで)開催場所:東京ミッドタウン・ウエスト1F「フジフイルム スクエア」(東京都港区赤坂9-7-3)入場料:無料主催:東京ディズニーリゾート※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年06月17日「東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト『イマジニング・ザ・マジック』写真展 夢と魔法の贈りもの」が、2017年7月21日(金)〜8月9日(水)までの期間限定で、東京ミッドタウン内「フジフイルム スクエア」にて開催されます。入場料は無料。有名フォトグラファーが収めた、東京ディズニーリゾートの様々な“魔法の瞬間”の写真や作品が楽しめる、ディズニーファン必見のイベントとなっています。「イマジニング・ザ・マジック』写真展 夢と魔法の贈りもの」とは?2014年7月からスタートした「東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト『イマジニング・ザ・マジック』」は、東京ディズニーリゾート・ブログにて、アーティストやフォトグラファーによって生み出された、東京ディズニーリゾートの様々な“魔法の瞬間”の写真を紹介しているものです。「イマジニング・ザ・マジック(Imagining the Magic)」とは、“魔法を想像する”という意味。ワクワクする気持ちとともに撮った写真は、ときに肉眼では想像もしえなかった、魔法のような瞬間を切り撮ります。会場には、そんな東京ディズニーリゾートの様々な“夢と魔法”が収められた作品が勢揃いします。●著名フォトグラファーによる約70点の作品が登場!今回3度目の開催となる写真展『イマジニング・ザ・マジック』には、著名フォトグラファーによって撮影された、東京ディズニーリゾートの様々な“魔法の瞬間”の約70点の写真が登場します。平間至氏によるディズニーの仲間たちが奏でる音楽が聞こえてくるような楽しい写真や、上原ゼンジ氏による特殊なレンズにより切り取られたパークの不思議な写真、さらには、東京ディズニーリゾート専属のフォトグラファーによるティンカーベルの幻想的なたたずまいなど、普段目にすることのない、たくさんの“夢と魔法”を見ることができますよ。そのほか、これまで数多くの東京ディズニーリゾートの情報を発信している月刊誌「ディズニーファン」のフォトグラファーの作品やブログで紹介しきれなかった作品も展示。東京ディズニーリゾートを知り尽くしたフォトグラファーの芸術的な視点で切り取った、息をのむような美しい作品の数々をこころゆくまで楽しめますよ。イベント詳細名称:東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」写真展“夢と魔法の贈りもの”開催場所:東京ミッドタウン・ウエスト 1F「フジフイルム スクエア」住所:東京都港区赤坂 9-7-3開催期間:2017年7月21日(金)〜8月9日(水)開催時間:10:00~19:00(入場は18:50 まで)入場料:無料東京ディズニーリゾート公式サイト:©Disney
2017年06月05日東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」写真展を東京ミッドタウンにて開催。会期は、2017年7月21日(金)から8月9日(水)まで。本展では、東京ディズニーリゾートで起こった”魔法の瞬間”を捉えた写真を集めた。公式ブログから2014年から毎月紹介されている、アーティストやフォトグラファーが撮影したマジックのような1枚を展示する。シンデレラ城の池のほとりに佇むティンカーベルを捉えた1枚も登場。鏡のように池の水面に投影されたティンカーベルの姿は、物語の中にいるように幻想的だ。空や水面のブルーとドレスや草木のライトグリーンが生み出す淡く優しい色彩も、ディズニーの世界を感じさせる。特殊なレンズにより球体のように切り取られた、パークの不思議な写真も。まるで雫の中にパークを閉じ込めたようなセピア色のその1枚は、幼い頃のディズニーの記憶を思い出させてくれるようで、どこか懐かしく暖かい。この写真展で、ディズニーランドを普段よりも少しスペシャルな目線から覗いてみてはいかがだろうか。【詳細】東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト 「イマジニング・ザ・マジック」写真展“夢と魔法の贈りもの"会期:2017年7月21日(金)〜8月9日(水)会場:東京ミッドタウン 1F「フジフイルム スクエア」住所:東京都港区赤坂9-7-3開館時間:10:00〜19:00 (入場は18:50まで)入場料:無料展 示 内 容:・ ゲストフォトグラファー作品 (平間至、上原ゼンジ)・東京ディズニーリゾート・フォトグラファー作品 ・月刊誌「ディズニーファン」フォトグラファー作品【問い合わせ先】東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターTEL:0570-00-8632(9:00〜19:00)
2017年05月28日女優・麻生久美子らが、俳優・オダギリジョーの主演映画『オーバー・フェンス』(9月17日公開)についてコメントを寄せた。同作は『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志の原作による「函館三部作」最終章。妻(優香)に見限られて故郷・函館に戻った白岩(オダギリ)が、失業保険で暮らしながら職業訓練校に通う中でホステス・聡(蒼井優)と出会い、孤独と絶望の心情が徐々に変化していく様を描く。オダギリと麻生といえば、テレビ朝日系ドラマ『時効警察』シリーズ(06年/07年)で主人公とヒロインだった間柄。かつてのパートナーの主演作を「登場人物たちの心の闇に引きずり込まれそうで怖くなった。もう見たくない、でも何回も見たいような忘れられない作品」と表現し、「自分はこういう感情に蓋をしているんだろうかとふと考えてしまう」と自身の心の動きと重ね合わせた。一方、『海炭市叙景』に出演した女優・南果歩は「ヤッター! 思わず拳を振り上げるほどに心躍るラストに、生きる突破口を見た」と結末を評価。『そこのみにて光輝く』の呉美保監督も「男が女を包み込んだ瞬間、血液が体中を激しくめぐり、涙があふれました。大切なひとと何度でも見たい映画です」と称賛の言葉を送っている。■著名人から寄せられたコメント呉美保監督(映画監督)「男が女を包み込んだ瞬間、血液が体中を激しくめぐり、涙があふれました。大切なひとと何度でも見たい映画です」南果歩(女優)「三度よみがえる佐藤泰志の世界。大人になるのが、こんなにも息苦しく切ないなんて、あの頃は夢にも思っていなかった。しかし屈託無く笑えない大人にも、ほんの一言が、誰かとの関わりが、フェンスを越える力になる。大人になるのも悪くはない。いや、大人になったからこそ、その力が掛け替えのないものだと知るのだ。ヤッター!思わず拳を振り上げるほどに心躍るラストに、生きる突破口を見た」清川あさみ(アーティスト)「人は大人になるとバランスをとる生き物。ただ何かが欠けているということは、究極にピュアだということだとも。時には人生の中でそれに振り回されてみる事も大事な宝物が見つかるキッカケになるのかもしれない」若木信吾(写真家)「目の前で人がはじけたり、泣き崩れたり、キレたりするのを観て、これは自分のことではないと思うか、この人たちのおかげで自分が同じことをせずにすんだと思うか。いずれにせよ自分の内側になにかが降り積もっていくのは避けられない」加藤登紀子(歌手)「オダギリジョーは本当にいい!その体温から、むなしさや、耐えられない切なさや、狂おしいほどのいとしさが、確かに伝わる。虚無感の中にキラキラとした光を見ようとした、作家 佐藤泰志の世界が、見事に描けている!」韓英恵(女優)「幼かったときより、純粋さがいつの間にかすり減って、笑うことも泣くことも怒ることも愛することも、無駄に我慢することが増えた。だから、感情むきだしに生きる彼らは壊れていない。むしろ壊れてしまったのは私たちの方なのかもしれません。お互い傷を追いながらも、求愛する白岩とさとしの本能に、最後まで震えました。観た人みんなが大切な人に会いたくなる、そんな映画でした」平間至(写真家)「退屈な日常の中、線香花火のようにじわじわと燃える男と女。どんな平凡な毎日も恋愛と言う花火によってコントラストを高めていく。恋愛の原点を思い出させてくれる映画」武藤昭平(勝手にしやがれ)「例えば映画『カッコーの巣の上で』のように、そして自由に空を飛ぶ鳥のうように。そのフェンスを越えていくさりげない人たち。なんか、すごくジーンときました。生きるということ」辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)「本能的に、刹那的に生きている男女だけが、恋愛サインに気付くことができるのでしょう。この作品を観るとさび付いていた求愛センサーが稼働しそうです」河本準一(次長課長)「日常生活なドキュメントを見てるぐらい全ての人が自然でした。40歳を過ぎた人が『もうどうでもいいや』ではなく、学校に通ったり恋愛したり本気で言い合ったり、無理をするのではなく今できることをやって行く。自然体で生きる爽快感を感じました。無理してる所はうまく息抜きしながら生きていけたらいいなとも思いました。オダギリジョーという男は40歳を過ぎたのでこの作品に出会ったんだと思います」(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年09月09日プロレスラー・棚橋弘至(新日本プロレスリング)が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが13日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。“100年に1度の逸材”と呼ばれる棚橋は、冷徹な謎の剣豪・榊基次役で出演。豊臣秀吉の家臣・石田三成のもとで暗躍する殺し屋として石川五右衛門の前に立ちはだかる。海老蔵と初共演の棚橋は、最初「うわー海老蔵さんだ!」という気持ちで対面。「海老蔵さんは目ヂカラがすごくて、グッとこられたら『ううっ』と押され気味になりました」と撮影時の気持ちを告白した。しかし棚橋は「プロレス界のエースでやってきてますので、『押されてたまるか! 五右衛門を直接対決で倒したい!』という変な意地がありました」と気持ちの変化を語った。また、初の時代劇については「ゆっくり話すこと」「低い声で話すこと」を意識したという。棚橋は「プロレスラーは遠くの観客に見えるように派手に動きますが、武道はすり足など日舞的な動きも大事だったので、その辺はすごく苦労しました」と語り、「棚橋を温かい目で見てやってください!」とアピールした。(C)新日本プロレス
2016年07月13日24歳でこの世を去った20世紀最大のハリウッドスター、ジェームズ・ディーンと、有名になる直前の彼を見出した天才写真家デニス・ストックとの知られざる2週間を描いた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』。「U2」、ビョークなど名だたるアーティストに愛される伝説の写真家アントン・コービンがメガホンをとった本作は、第一線で活躍する日本の写真家たちからも絶賛を受けており、さらにいま、実在の写真家を題材とした映画が続々と公開されていることが分かった。『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』と立て続けに映画に出演して大きな注目を集め、わずか24歳で急逝したジェームズ・ディーンを『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン、さらにスターになる前のジェームズの才能を見出した「マグナム・フォト」の写真家デニス・ストックを、『トワイライト』シリーズ以降、革新作に挑戦し続けるロバート・パティンソンが演じる本作。監督は、“ロックの写真家”として知られ、『コントロール』でカンヌ国際映画祭「カメラドール賞」を受賞したアントン・コービン。彼自身が「僕にとってこれは、世間の関心の的である人物を被写体にした写真家の話。僕も写真家を40年やっているから、すごく共感できる」と語っているように、写真家として活躍するからこそ描くことのできた、写真家ストックの視点から見たリアルなディーンを描き、死の直前の一番輝いていた瞬間を捉えている。そんなアントン監督の“被写体”への想いには、日本を代表する有名写真家たちも共鳴。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスター広告シリーズを手掛け、多くのミュージシャンやトップクリエイターから圧倒的に支持を受ける平間至、「STYLE from TOKYO」を軸に国内外でストリートスタイルを発信するシトウレイ、小泉今日子や深津絵里、「SMAP」をはじめ、多くの著名人から信頼を受けて仕事をする若木信吾らが絶賛のコメントを寄せている。また、本作に呼応するかのように、実在した写真家を描いた映画も、続々と公開される。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(公開中)は、シカゴのオークションで偶然発見された謎の天才女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーに迫る、アートドキュメンタリー。15万枚以上の作品を残しながら、生前は1枚も公表することがなかったマイヤー。乳母として働いていた彼女が、なぜこれほど優れた写真が撮れたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?その謎に迫っていく。また、「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」など有名ファッション誌の表紙を手がけ、絵画のように豊かな表現力でニューヨークを撮影したカラー写真の先駆者の半生を追うのは、ドキュメンタリー『写真家ソール・ライター急がない人生で見つけた13のこと』(12月5日公開)。「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ」と語り、あえて名声から距離を置いて生きたソール・ライターの人生が語りかけるものを考えさせてくれる。本作の原題『LIFE』は、ディーンの姿を収めたストックの写真が掲載された「LIFE誌」を意味するだけでなく、ディーンとストック2人の“LIFE=人生”という意味も込めてつけたという。伝説の写真家たちの人生を描く映画から、被写体となった時代をつくった人物たちにも思いを馳せてみては?<コメント>■平間至(写真家)ジェームズ・ディーンの生命は、デニス・ストックの写真によって永遠となった。■操上和美(写真家)ジェームズ・ディーンのあの傑作が生れた瞬間に立会えるなんて凄い映画だ!!■シトウレイ(STYLE from TOKYO photographer )いっぱしのフォトグラファーとして成功することに固執するデニスと、自分らしく自由に生きる事に固執するディーン。「表現する」ということを生業にしている人たちへの(ある意味反面教師的ともいえる)学び、がこの物語にはある。■藤代冥砂(写真家)何かを創り出したいのに、うまくいかない人々に見てほしい。純粋さ、反抗、苛立ち、本当の自分への憧憬。これらはずっとずっと物を創り出す場所にいつでも存在してしまう。だが、そこを通らなくてはあちら側へは行けないのだ。俳優と写真家の若き才能の出会いを追ったこの作品は、そのことを改めて教えてくれる。■若木信吾(写真家)傑作が生まれる瞬間は周囲が気がつかないうちに訪れている。写真とはそういうものだと教えてくれる映画だ。役者がプライベートをさらけ出すこととプライベートを演じることの境界線を越える瞬間を、写真家がルポルタージュとステージドフォトの境界線を越える瞬間を、ナイーブ若者二人が手探りでつかんでいく過程を僕達はこの映画を通して見ることができる。傑作写真誕生の瞬間を描くことができた貴重な映画だ。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月19日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日