メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「不登校の息子を心配しすぎてしまう」という、ともまむさん(40歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■ともまむさんのお悩みいま私の中学1年の息子が不登校です。不登校は小学6年生の10月から始まりました。精神科では、統合失調症の周辺症状ではないかと言われ、スクールカウンセラーの臨床心理士の先生には「病気じゃないと思う」と言われました。しかしもし統合失調症だったら、と思うと怖くて病院を4回も変え、いまに至っています。息子はここ1ヶ月、別室登校をしています。私は心配のあまり、2月に仕事を辞め、一緒に登校し一緒の部屋で1時間あまりを過ごして帰ってくる毎日です。実は私の叔母が統合失調症を患っております。そのことも関係があるのかもしれません。病院で言われることはいろいろだし、毎日ゴロゴロしてゲームばかりしている息子を見ていると将来を悲観してばかりいます。病気でないとしたら、家相かな、いい開運方法はないかな、心理療法をしてくれるところを探し回ったりもしています。毎日息子に、「学校いくよ~」と声をかけても「行きたくない」と言われると、とても気分が落ち込んでしまいます。私自身も軽度うつのようになり、早朝覚醒が続いたり、ちょっとしたことでも泣いてしまう毎日です。このままでは下の子もかわいそうだし、もし本当に統合失調症だったとしたら、主人と向こうの両親に申し訳ないと頭の中がグチャグチャしていておかしくなりそうです。因みに私の両親は長男を矯正できるような全寮制の学校に入れろと言っており、それを息子に話したら、ママは僕のこといらないって思ってるんでしょ、と言われ2人で泣いてしまいました。誰か助けて…! という状態です。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんよりこんにちは。うつ・心の病をテーマに活動しています サトーマサトです。最近不登校などに対して、教育現場と医療現場が連携して早期に介入、支援する傾向にあります。しかし、かえって自分の子どもが発達障害、学習障害、精神疾患の疑いがあると専門家から告げられ悩んでしまう…そんな親御さんが増えています。精神医学の専門家に診察を受ければ、何かしら精神疾患であると診断名がついたり、疑いがあると告げられます。しかし、その診断は「その専門家の、その時の見解」にすぎません。あまり重く受け止めない方が良いでしょう。この場合、単に思春期の男の子によくある「反抗期」だけなのかもしれません。そもそも息子さんは なぜ不登校になったのでしょう? 息子さんが病気だからでしょうか? いいえ、きっかけとなった出来事があるはずです。息子さんも何か事情があって不登校になったのではないでしょうか? 学校に行けなくなった「息子さんの気持ち」をまず理解してあげるのが良いでしょう。年頃の息子さんですから、父親の方が本音を喋りやすいかもしれませんね。 以前 母親がうつで悩んでいる方の相談にお答えさせていただきました。▼母親のうつ病に心を痛める女性へ贈る言葉【心屋仁之助塾】 解決のための考え方は基本的には一緒で、ともまむさんがいかに息子さんを信頼し見守ることができるか… だけです。心配し、精神科に連れて行ったところから問題が大きくなってませんでしょうか?ともまむさんが息子さんを心配し、更生させようとすればするほど、息子さんは「僕は異常なんだ」「親からも変と思われている」「ダメな息子なのだ」と思うようになるのです。親の心配を、子どもは「愛情」としては受け取りません。単に「親からの監視」と受け取ります。ともまむさんは息子さんをみていると、ご自身の劣等感・コンプレックスが刺激されるのです。だからつい「心配」してしまう。しかし、この「心配」が問題を大きくしています。ともまむさんの「人の目が気になる」「他人の意見に左右されてしまう」「自分のやっている事に自信がない」… が問題の根本だったりします。ともまむさんへの魔法の言葉は、「誰がなんと言おうが、私の息子だから大丈夫」です。息子さんの行動を見て、気持ちがザワザワした時につぶやいてみて下さい。この言葉がしっくりした時に、ともまむさんの心配も消え、息子さんの行動もずいぶんと変わってくるはずです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年07月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「被害妄想から解放されたい」という、ゆりさん(25歳・社会人)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ゆりさんのお悩み会社の人間関係は良好で、コミュニケーションも苦手な方ではありません。ですが、被害妄想のように、誰もわかってくれない、理解してくれない、という考えが自分に染みついています。小さいころから家族が喧嘩をしていたためか、常に人に気を遣い、家族の雰囲気を守るために自分の気持ちは言わず「いい子」を演じてきました。そのため、私にとっては、家族というものが幸せなものであるとは思えません。そんなふうに考えているのに、家族と幸せそうにしている人たちを見ると、母親のようにはなりたくないと軽蔑してしまったり…。そうかと思えば羨ましい、どうしようもなく寂しいという気持ちになったりもします。どうしたら被害妄想やこの複雑な気持ちから解放されるのでしょうか。人間関係は良好なため、そのギャップにも悩み、どうしたらいいのかわかりません。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりゆりさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。私も、小さいころ、酒乱の父と、冷たい空気の漂う両親を見て、他人の顔色をうかがい、おびえて暮らしていました。外でも気を遣い、人並みのコミュニケーションは取れず、会社の人間関係も緊張状態でした。ゆりさんは、ご自身でも書いていらっしゃいますね、「被害妄想」だと。誰も自分をわかってくれない、理解してくれない…、それが被害妄想だとわかっていても、やめられない。そんな状態にもかかわらず良好な人間関係を築いていて、すばらしいと思います。いい関係を築こうと、ものすごくがんばってきたのだと思います。だから、「ギャップに悩む」なんですよね。 そんなゆりさんへのアドバイス。とても残念なお知らせですが、今まで努力してきた「良い人間関係を築く」を、一度、お休みする時期がきたようです。喧嘩を見て育って、あんな関係はいやだと、争いごと、もめごとを避けるようにがんばってきたのでしょう。そうやって築いた今の人間関係は、「良好」ではあるけれどとても寂しいと感じる。お母さんのような人を軽蔑しながらも、羨ましいと感じる。ということは、今までの努力を続けたら、「寂しい」「羨ましい」が続いてしまうということなのです。心屋の考え方で、「今までの逆をやる」「パターン崩し」そんなやり方があります。今まで良いと信じてきたことの「逆」の中に、求める答えを探してみるのです。・争わないように・喧嘩にならないように・もめないように言いたいことを我慢して(我慢しているという自覚さえ無いこともあったでしょう)、親切に、にこやかに、おだやかに、そういう人でいようと努力してきたと思います。その逆ということは、・わがままを言う・文句を言う・不機嫌な態度でいる・笑顔を封印する・他人に不親切にするこんなことに挑戦する時期がきたようです。とはいえ、実行するのはとても恐ろしいでしょう。私は、小さな小さなパターン崩しを少しずつやりました。・優先席にひと駅だけ座る・コンビニでブスっとしたお客さんをする・おやつの袋をあけたときの小さいゴミをポイ捨てするそんな、人としてダメだと思っていること、とんでもないこと、ありえないと思うことを、優しいゆりさんがやったとしても、さほどひどいことはできないと思います。いままでの「逆」を試したら、おもしろいことが起こる。そんな例をたくさん見てきました。ぜひ、ゆりさんも今までの自分とは違った行動をしてみて、自分が求めている答えを探してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年06月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いつか見放されてしまうかもしれない」という不安がある、ゆんさん(28歳・契約社員)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ゆんさんのお悩み28歳、既婚の女です。旦那を独り占めしたくなってしまいます。わたしは物心ついたころから、どんな場面でも「いつ見放されるんだろう」という不安でいっぱいです。 子供のころは、親に喜んでもらいたくて必死で勉強をしました。そうしないと、「見放されてしまう、がっかりされてしまう」と思ってきました。 今は、旦那にいつ見放されてしまうのかと不安で仕方ありません。2年の交際を経て昨年夏に結婚した旦那は、わたしが不安定なときもわがままなときも、なんだかんだと受け止めてくれます。情に厚く、優しく、信頼できる人です。 それにも関わらず、わたしはいつも旦那を信じきれません。 私より魅力的な女性ばかりの世界で、すぐに違う人を好きになってそっちへいってしまうんだ、とばかり思ってしまいます。 だから、仕事だろうが生活だろうが、どんなときも旦那の目線や行動が気になって気になって仕方ありません。 私といるとき以外の場所で楽しいことを経験したら、私から離れていってしまうのではないか…とも思ってしまい、ついには独り占めしたいような気持になってしまいます。 本当はもっと楽な気持ちで、力をぬいて楽しく過ごしたいです。今も楽しく過ごしてはいるけれど、旦那のことを信じきれていないような気がします。またまわりの人に対しても「いつもわたしは監視されていて、悪く評価されている」と思ってしまいます。自分のことも旦那のことも大事にできていないようでつらいです。 どうしたら、旦那のことも自分のこともまるごと受け入れられるのでしょうか。どんな考えを持てばいいでしょうか。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりゆんさん、こんにちは心屋流カウンセラーの小林威之です。周りの人から見放されたくない、特に大切な旦那さんにはどうしてもずっとそばにいてほしい。そう思えば思うほどどんどん自分が苦しくなってしまいますよね。旦那さんがゆんさんを大切にしてくれるだけに、他人から見たら何の問題もないような状況なだけに、余計につらいと思います。つい自分を責めてしまいますから。「どうしたら、旦那のことも自分のこともまるごと受け入れられるのでしょうか。どんな考えを持てばいいでしょうか」とありますが、自分を受け入れるためには、まず自分が今「つらい」と思っていることを受け入れましょう。つらい、悲しい、寂しい、そんなネガティブな感情が自分の中にいる。そのネガティブな感情とちゃんと向き合うことが大事です。 ネガティブな感情と向き合うとはどういうことかといいますと、まずは「口に出してみる」のです。「寂しい」「つらい」「苦しい」「悲しい」など、誰もいないところで口に出してみてください。そして次は旦那さんに言ってみてください。例えば旦那さんが飲み会などで帰りが遅くなった時などに、「私寂しかったよ」「私つらかったよ」「私悲しかったよ」など、ゆんさんがその時感じた感情を素直に伝えてみてください。このとき怒りや嫉妬の感情が湧いてくるかもしれません。「私をほったらかしにして自分だけ楽しんでムカつく」「どうせ可愛い子にデレデレしてたのでしょ」そういったことが浮かぶこともあります。そんなときは旦那さんにぶつける前に、まずゆんさんが先に、怒りや嫉妬の気持ちと向き合ってください。「ムカつくんじゃオラーー」とか「デレデレすんなーー」とか一人の時に枕を投げて発散してもいいです。その怒りや嫉妬の奥にあるゆんさんの感情を探してみてください。「ほったらかしにされて寂しかった」のか「なんか私大切にされてない気がして辛かった」のか、そのとき“私”が何を感じているのか、ちゃんと向き合ってみてください。そして、向き合ってみて感じた感情を旦那さんに伝えてみてください。旦那さんとしては、まさかゆんさんが「寂しい」「つらい」「悲しい」なんて感じているとは全く思ってないかもしれません。でもちゃんとゆんさんが旦那さんに伝えることで、旦那さんもそれに答えてくれます。きっと今まで以上に旦那さんからの愛情を感じることができるでしょう。現状「見放されてしまう」という不安をゆんさんは抱えていても大丈夫です。その不安を旦那さんと一緒に癒すことで、今まで以上に愛情に溢れた毎日を送ることができるでしょう。その不安は、ゆんさんがより幸せになるためにそこにいてくれているのです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年06月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「“家庭=幸せ”と思えない、でもずっと一人は寂しい」という、ゆりさん(25歳・社会人)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■ゆりさんのお悩み幼少期から両親が常に喧嘩をしているような環境で育ちました。常に人に気を遣い、家庭内の雰囲気を守るために、いわゆる「いい子」を演じ続けてきました。そのせいか、被害妄想のように、誰も自分をわかってくれない、理解してくれない、誰も信じらない、という考えが染みついてしまっています。また“家庭=幸せ”という認識もないため、子どもは絶対に持たないと決めています。一人で生きていけるよう、仕事もずっと続けていくつもりです。でもやっぱり、幸せそうにしている人や、仕事よりも結婚を選んだ女性を見ると複雑な気持ちになります。母親のようにはなりたくないと、そのような人たちを軽蔑している自分がいるのもわかりますが、一方で羨ましく思い、さらにずっと私はこのまま一人かと寂しくて叫びだしたくなる時もあります。もうどうしたらいいか分かりません。人並みにコミュニケーションも取れるし、会社の人間関係も良好です。そのギャップから余計悩むこともあります。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりゆりさんのお悩みを読みまして、きっと素敵な女性なのだろうと思いました。いつも笑顔をたたえ、人とは揉めず、仕事はきっちりこなす。そんな女性を想像してしまいました。ご両親の喧嘩が絶えなかったとのこと、幼いゆりさんには辛かったですよね。そして、ゆりさんは人と揉めたりなんてすることのない、大人になられたのではないかと思います。でもね、ゆりさん、人は距離が近くなると揉めるものです。喧嘩するものです。喧嘩までいかなくてもお互いに気まずい思いをすることは多々あります。一番距離が近い夫婦ともなれば喧嘩するのは当たり前のこと。それはお互いに何かをわかって欲しくてするものだと思います。人はわかって欲しい生き物です。だから、ご両親はお互いに「わかって欲しくて」ずっと喧嘩されていた可能性があります。ただ、伝え方が下手だったのかもしれませんし、受け取り方に各々のフィルターがかかり、真意とは違う受け取り方をしてしまっていたのかもしれません。ご両親は喧嘩という形態でしたが、コミュニケーションをとろうとして、二人ともその関係性から逃げなかった可能性がありますよね。そう、喧嘩はコミュニケーションの一つなのです。ただ、幼いゆりさんにはきつかった。悲しかったことでしょう。怖かったかもしれませんね。 一人の時に「喧嘩しないで。やめてよ。仲良くしてよ。私、悲しいよ。寂しいよ」と、子供の頃の自分になったつもりで呟いてみてください。そしてその後、大人の自分から子供の自分に対して「辛かったね。悲しかったね。誰もわかってくれなかったね。聞いてもらえなかったね。役に立てなかったね。でももう大丈夫だよ。泣いていいよ。私が守ってあげるからね。一人じゃないよ。」とイメージの中でヨシヨシしてあげてくださいね。まずは子どものときの自分を癒してあげましょう。 ■人のことは完璧にはわからない ではどうすれば…? ゆりさんが書いていらっしゃる通り、人は人のことをわからないし、理解できません。少しはわかることもありますが、完璧には無理です。それは「お互いに」です。ゆりさんも誰かのことを完璧にはわかってあげられませんよね。超能力者ではないのですから。でも、信じることはできると思うんです。なぜなら「信じること」は「信じると決めること」だからです。そして、わかってあげられなくても「わかってあげようとすること」が人間関係なのではないかと思います。そこを一生かけてチャレンジしていくのが私達の人生のおもしろさでもあります。きっとすべてはわかりません。誤解することもされることもあります。けれど、お互いに「あ、わかってもらえた」と感じられた時、涙が出るくらい感動することがあります。私たちのカウンセリングや、セミナーにおいてもそういうことがあります。“誰もわかってくれない”と諦めるのではなく、だからこそ挑戦していこうと決めて欲しいのです。そして、「家族=幸せという認識もない」というのはむしろいいことじゃないかと思います。家族というものは仲が良くて幸せなものだと幻想を持ちがっかりするより、現実に則していますよね。 でも、世の中には家族仲良く幸せに暮らしている方達もいらっしゃいます。自分が経験してきたことが全てではなく、もっと広い世界に飛び出してみましょう。そのためには、心の中で幼い頃の自分を大人の自分が癒して守ってあげること。もう大人の自分は大丈夫と寄り添うこと。人と気まずくなったり揉めることを嫌がらないこと。喧嘩はコミュニケーションの一つのツールくらいに考えること。寂しいという感情をを出すこと。弱い自分を出せば出すほど、必ず人と繋がることができるし、出会いが広がると思います。人とのコミュニケーションは、本当の自分の素直な気持ちを出した時に楽になるし、本来出会うべき人達に出会えます。この悩みを近しい人に話してみてもいいですよね。勇気を出して。両親が喧嘩ばかりだったという経験をしている人も多いし、同じような寂しさを抱えてる人も必ずいるはずです。ゆりさんはまだお若いから、これからいっぱい実験をして、自分に相応しい人たちと出会い、たまには喧嘩もしながら、ご両親とは違う家庭を築いていけると思います。そこにはお子さんはいてもいなくてもどちらでもいいと思います。■自分以外の人がいてくれるからこそ、幸せを感じられる「母親のようにはなりたくない」ので、お母様のことを不幸だと思っていますか? たぶん、というか間違いなく、お母様はお父様と出会い幸せな時もあったと思います。そう、あんな夫婦でも夫婦です。感情を出し合えたパートナーです。「感情を出し合える」、それこそがパートナーではないでしょうか。傍からは喧嘩が多いように見えても、当人たちにとっては違う認識があった可能性があり、そこは他人にはわかりません。ゆりさんにとって理想の夫婦、両親ではなかったかもしれませんが、そんなご両親をもう許してあげましょう。「仕方ない。許してやるよ」と、偉そうに上からね。「もう一人はイヤだー!」とお風呂の中で叫ぶのもいいですよ。思いきり寂しい、悲しい、悔しい感情を感じてみてください。毎日仲良くはできないかもしれない、たまには気まずい思いをしたり喧嘩しながらでも、人と繋がっていけたら、一人じゃないと感じられる日がくるはずです。人間関係って面倒くさいけれど、やっぱり幸せを感じられるのは、自分以外の人がいてくれるからこそです。もうゆりさんは気づき始めてますね。気がついたということは変わっていくということ。実は私の両親も喧嘩ばかりでした。ずっと早く家を出たいと思っていました。そんな両親も実はそれなりにお互いを思い合っていたことが今はわかるし、私の人間関係も良好ですよ。だからゆりさんも大丈夫! きっとこれからうまくいきます。応援してますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月31日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「義両親を許す気になれない」という、ももんがさん(37歳・パート)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■ももんがさんのお悩み私には3歳の娘がおり、主人の両親と同居しています。悩みは義両親との関係についてです。色々なことが積もり積もって、今では顔もみたくないほど嫌いな存在になってしまいました。 でも、主人は自営業の長男ということもあり、別居はできない、と言います。それならと、私は娘をつれて実家に帰ったこともあります。でも、主人の考えは変わらず、結局私がまた戻ってきました。 毎日、義両親の足音、声に敏感に反応し、なるべく会わないように避ける生活です。精神的にも疲れてしまいます。 なんとか義両親と仲良くできないかと、心理学の本や心屋さんの本も読みましたが、どうしても、ピンとこないし、義両親を許す気になれないのです。「私は悪くない!」という気持ちが、押さえきれません。 でも、私はなんとかこの家で、穏やかに暮らしていきたいのです。どうすれば、義両親を許すことができるでしょうか?■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは。早く許さないと自分がこの家に住めなくなる等、損得勘定を横に置いて考えた場合、義両親のことを許したいですか? もし純粋に仲良くしたい、許したいと思っておられるなら、その気持ちに素直になるだけであとは時間が何とかしてくれると思います。ところがご相談から、ももんがさんにとっては許すよりも大切なことが他にあるのでは?と感じましたのでその方向でお話させていただきますね。まず結論から言うと、義両親のことは今すぐ努力して許さなくてもよいでしょう。許せない状態は心が苦しいですよね。ですが今は「許す」「許さない」ということから少し離れてみましょう。いま目の前で起こっている問題について、義両親は全く関係ないとしたら? 少し視点を広げて、あなたの心のカラクリを見つめてみると本当にあなたが必要としていることが見えてきます。ももんがさんは過去に義両親に何かいやな気持ちになるようなことをされたと感じ、今でも腹を立てているし、許せないと思っています。またそんな自分を責める気持ちもあるのかもしれません。ですが、まずその腹が立っていたり許せない気持ちを思いきり認めてあげてください。それを何とかしようとするのではなく、ただそう感じている自分がいる。それだけです。また、頭では『感謝しなければいけない』と分かっているのに心がついて行かないですよね。そこは無理に感謝しなくていいのです。感謝「したい」ではなく、しなければという「べき」はあなたの心を苦しめ、ますます頭と心がバラバラになってしまいます。本音はいつも「心」が教えてくれます。そちらに耳を傾けてみてください。さて、許してしまうと、どんな嫌なことが待っているでしょうか。 たとえば、まだ傷ついている心が収まらないまま相手を受け入れなければならなかったり、負担が増えそうな気がしますね。つまり、今のあなたにとって「許す」=ガマンが増える。になっているかもしれません。 ガマンするということは相手に粗末に扱われるのを受け入れる行為で、ますます自分を犠牲にしてしまいそうです。いかがでしょうか。ここで視点を広げてみます。今は義両親のことが許せないのだけれど、もともとあなたは被害者意識を感じやすかったかもしれません。それがいま目の前にいる義理のご両親など目の前の人たちを通して「私は大切にされないみじめなヤツ」「どうせ誰も私の気持ちを分かってくれない」「やっぱりガマンしないといけない」と思いたい自分がいるかもしれないということです。なぜなら自分はこういう人だ(セルフイメージ)と思い込んでいるからです。一度その視点でご家族をぐるりと見まわしてみてください。自分のセルフイメージや心の前提がいまの現実を創っているとはこういうことで、実は知らないうちに他人に粗末に扱われるよう自分で仕組んでいるかもしれないということです。それは自分が自分を粗末に扱ってきたから。何か嫌なことをされて言い返せなかったり、相手の立場を優先しすぎて自分がガマンを重ねたり。また、傷ついているのに「今のままでは自分はダメだ、もっとしっかりしなきゃ。頑張らなきゃ」など、できない自分、弱い自分にまだまだむち打って嫌ってしまったり。心当たりはありませんか?これからは弱い自分のことも、誰かを許せない心の狭い自分のことも、あなた自身がまず優しく受け止めてあげる練習をしてみてください。そして嫌なことを伝えたり、言い返したりしてもいいのです。もしかしたら義両親はあなたが嫌な気持ちになったことすら知らないだけかもしれません。嫌な気持ちをガマンして飲み込むことは、あなたがあなたを傷つけてしまいます。いま起こっている現実を使って、あなたが自分と仲直りするチャンスです。子育てに、嫁業、妻業もがんばっているあなた自身をねぎらいつつ、たくさんわがままを言わせてあげてください。最後に、この魔法の言葉をプレゼントします。「心が狭くてダメな私だけど、どうせ愛されてるし」「本音を言ってもいい」「もうガマンをやめてもいい」「愛されている」のは義両親やご家族を超えたもっともっともっと広い大きな範囲だと想像しながらこの言葉を口にしてみてくださいね。どうか心穏やかな日々が訪れますように。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「過去のことでどうしても自分を許せない」という、うさきちさん(26歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の福原由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■うさきちさんのお悩み初めまして。私は26歳の女性です。今まですぐに落ち込んだり、自分を責めたり、嫌われてると思ったり、そうやって生きづらい自分を歩んできました。最近ではマイナスに考えないようになり、大好きで大切な友人、先輩、後輩、仲間たち、彼氏…、気づいたら周りに集まっていて、私にはもったいないくらい幸せだな…と、実感する日々です。ですが、私は過去のことでどうしても自分を許せないことがあります。犯罪ではありませんが、人として、決してしてはいけないことをしてしまったのです。そのことで、傷つけてしまった方もいるはずです。そのことを思い出すたびに、後悔の念と、ネガティブな気持ちがフツフツと沸き上がってきます。誰かを傷つけるこんな私は、幸せになってはいけないのでは、と思います。私自身にもとても非があることで、自分自身を許そうと思っても、こればかりは許せません。当時誰かに何かを言われたわけではないですが、自分では許されないことをしたと思っています。このままこの気持ちとどういう風に向き合っていけばいいのか、わからないのです。変えられない過去。取り返しのつかない過去。最低な自分。私は私を許してもいいのでしょうか? どうかアドバイスをいただきたいです。■心屋塾上級認定講師の福原由佳(うさこ)さんより人として、決してしてはいけないことをしてしまった、と罪悪感を感じていらしゃるのですね。人を傷つけてしまったそのご経験によって、うさきちさんご自身もたくさん心を痛めてこられたのではないでしょうか。今までよくがんばってこられましたね。きっとうさきちさんは「人を大切にしたい」という思いが強い方なのでしょうね。だからこそ、今「勿体ないくらい幸せだな…」と実感するほど、“大好きで大切な友人、先輩、後輩、仲間たち、彼氏”に囲まれていらっしゃるのでしょう。そしてまた「人を大切にしたい」という思いが強いからこそ、「人を傷つけてしまった自分」をずっと後悔していらっしゃるのではないでしょうか。うさきちさんは、ご質問文の中で「私は私を、許してもいいのでしょうか?」と書かれていらっしゃいますが、答えは「イエス」です。 ■幸せになってはいけない人はいない自分を許すために「最低な私のままで幸せになってもいい」という言葉を、口に出して言ってみてください。何度も何度も、ご自身に言ってあげてください。ステキな友人や恋人に囲まれたあなたも、過去に誰かを傷つけてしまった“最低”と思うあなたも、どちらも大切で大好きなあなた自身です。過去に誰かを傷つけてしまった、あの頃のあなたも、きっとその瞬間を必死に生きていらっしゃったのではないでしょうか。そして、その後から今日までも、きっと精一杯生きていらっしゃった結果、今のあなたがいるのだと思うのです。まわりの人を大切に思うように、どんな過去のあなたも、大切な愛おしい存在として、いたわってあげてほしいなと思います。幸せになってはいけない人はいません。過去にどんなことがあったとしても。実は、私も過去に「自分で自分を許せないくらいにひどいことをした」と思った経験があります。後悔もたくさんしました。だけど、人を傷つけてしまったあのできごとを経験した結果、今の私がいるのも事実です。それでも、生かされているし、あのできごとがあったからこそ、今の私ができることもあるのです。だからこそ、私は、幸せに遠慮しないでいようと決めています。ニックネームが私のカウンセラー名と似ていたこともあり、他人ごととは思えず、思わずお返事をさせていただきました。ぜひうさきちさんも堂々と幸せでいてくださいね。心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「動くのが面倒くさい。ずっと寝ていたい」という、ちぃさんさん(34歳・無職)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ちぃさんのお悩み私は、現在無職です。20代のころからアルバイトと無職を繰りかえしてきました(1年以上働いたことがありません)。現在は、父に養ってもらっています。正直、動くのが面倒くさいし、時間を拘束されるのもいやで…。結婚って道もいや。やりたいこともないし、ずっと寝ていたい。ずっとこの状態が続けられたらうれしいですが、無理なので、こんなどうしようもない私にアドバイスいただけないでしょうか?「お父さんが働けなくなってから考えてみたらどうですか?」は、勝手ながら勘弁してください。誰かに相談することも考えましたが、本音を隠してきれいごとを言ってしまいそうなので、こちらにお願いしました。よろしくお願いいたします。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりちぃさんこんにちは。15年寝たきりから心屋の認定講師になった、坂崎ひでこです。「やりたいことないし、ずっと寝ていたい」そう書いていますが、やりたいこと、書いてありますよ。「ずっと寝ていたい」ちぃさんが、いま一番やりたいことは、寝ていることですね。動くのが面倒くさい、時間にしばられたくない…。それほど寝ていたいということだと推察します。私は15年以上うつで、ほぼ寝たきりでひきこもりでした。小さな子どもが二人いたのに。あるとき、「もうなにもしたくない。一生寝てやる」と決めたと言うとかっこいいけど、キレて、こんこんと寝つづけました。レトルト食品と紙皿、割りばしを大量に買いこんで、トイレと寝ることと食べること以外は何もしませんでした。でも、一週間ほどしたら、自然と動きたくなりました。レトルトよりも炊きたてのごはんを食べたくなり、子どもにおいしいふりかけを買ってきてもらって無洗米を炊きました。15年間寝ていたときは、炊飯器のスイッチを入れることさえできないことが多かったのに。「これじゃダメだ、これじゃダメだ」と寝ていた15年間は、寝ていてもちっとも休まらなかった。自分を責めつづけた15年でした。これは、「寝てばかりじゃダメ」を「寝てばかりでもいい」ということにすると、起きられるようになる。という私の体験です。ちぃさんは、本音を隠してきれいごとを言ってしまいそうなのでと書いてある。つまり、「言いたいことをがまんしている」自覚があるんですね。本音を言ったら、おそろしいことが起こる。そう思っているのでしょう。世のなかが安全だと思えないんでしょうね。そんな、安全じゃない世のなかに出て行きたくないのは無理もないことです。そんな人が、バイトをしてきた。それは、すごいことだと思いますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月03日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「職場でも家庭でも孤独を抱えている」という、もくれんさん(40歳・会社員)へ、心屋塾上級認定講師の小林威之からアドバイスをいただきました。■もくれんさんのお悩み職場で、どの部署に異動になっても、誰からも声をかけてもらえません。ほかの人たちは話の輪のなかで盛りあがっており、ひとりひとり話を振られるのに(○○さんはどう? というような感じ)、私だけがいつも振ってもらえずにいます。また、今年4月に異動してきた現在の部長が、ほかの人たちには声をかけるのに、私には仕事以外の話は一切しません(さすがにあいさつは返してくれますが)。存在感がないのか、嫌われているもしくは無視されているのか…。しかし、いまとなってはもはやどうでもよくなってしまい、諦めの境地にいます。家庭内でも、育児のことや家のことでさまざまな悩みがつのり、主人をあてにすることや信頼することもできません。疲れはてて、来年の3月末で退職をしようと思っています。3月末までに、どう気持ちを持ちこたえるか、孤独に耐えられるか。職場でも家庭でも孤独で居場所のない私に、ぜひアドバイスがほしいです。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりもくれんさんこんにちは、心屋流カウンセラーの小林威之です。職場でも家庭でもどこにいても孤独感を感じていらっしゃるとのことで、とてもつらい状況だと思います。よくがんばりましたね。よく我慢しましたね。本当に大変だったと思います。おそらく、もくれんさんは、この孤独感を感じる状況から抜けだそうと、さまざまな努力をされたはずです。職場だけでも大変なのに、家に帰っても落ちつける場所がない。そしてこの状況がずっと続くかと思うと、どうしていいのかわからなくなります。こういった状況に追いこまれると、どこか自分に原因があるのではないかと「原因探し」をはじめる人もいます。ですが、原因は自分にはありません。コミュニケーション能力が必要だとか、ポジティブに物ごとを考られるとか、ハキハキ意見を言うとか、自分に自信を持つとか、とりわけビジネスの場では用いられる言葉ですが、これらは、物ごとがうまくいくいかない原因にはなりません。あるに越したことはありませんが、自分の人生を楽しむという観点からは、ほとんど関係のないことです。ですので、もくれんさん自身が何かが足りない、「ない」から、いまの状況が起きているわけではありません。一見すると、ネガティブに感じられる状況は、じつは自分の人生を変える上で大きなターニングポイントになります。言いかえますと、より自分らしく生きるために、より自分を好きになるために、より自分が幸せになるために、ネガティブに見える状況を自分でつくって、それを乗りこえることでポジティブな状況にひっくり返そうとするのです。もくれんさんは、とてもすてきな女性です。育児や家事、仕事をやりつつ、友人関係、近所付きあい、親戚付きあいなどを含めたら、気の休まるときなんてほとんどないと思います。男性なんて「仕事」の1項目もままならない人が多いですが、もくれんさんは、その何倍もやっています。まずは、がんばってきた自分をたくさんほめてあげてくださいね。もちろん、休息もたくさん取ってほしいのですが、それに合わせてやってみてほしいことがあります。それは、「わがままを言う」です。わがままは人に嫌われてしまう大きな原因と思われてしまいがちですが、じつは、わがままには自分の本音が隠れています。そして、わがままは隠しても表情や雰囲気から周りの人になんとなく気づかれてもいます。周りの人は「言ってくれたらいいのに」と思っているのに、本人が言ってくれないと「信頼してもらえない」「距離を置かれている」と感じてしまうものです。なにより、わがままを我慢することは、自分にウソをついていることになります。自分にウソをついていると自分を信用できなくなります。すると、今度は周りの人も信用できなくなります。ですので、ぜひ「わがままを言う」を試してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「母親のうつ病にどう向きあったらいいのかわからない」というこゆきさん(31歳・会社員)に心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■こゆきさんのお悩みこんにちは。私の母は、現在うつ病を患っています。母の病とどう向きあえば良いのか教えてほしいです。よろしくお願いいたします。■心屋塾上級認定講師・サトーマサトさんよりこゆきさん、こんにちは。うつ・心の病をテーマに活動しています サトーマサトです。お母さまがうつ病ということで、心配で相談いただいたかと思いますが…。じつは、お母さまのことを「心配しないこと」が一番いいのです。お母さまのことを「放置する」ぐらいが、ちょうど良かったりします。「えっ!? どういうこと!?」と思われたかもしれません。説明いたしますね。うつ病になる人は、もともと真面目で勤勉、我慢強い、がんばり屋、負けず嫌い、完璧主義、他人を気遣える人です。それが限界を超え、心と体の安全装置・ブレーカーが落ちている状態です。「ちゃんとしたいのにできない」で悩んでいます。うつ病になって「できなくなった自分」を「周囲の人に迷惑をかけてる」と責めているのです。周囲の人が心配し、悩んで暗い表情を浮かべていると、自分のせいで周りを不幸にしているんだ…と、さらに自分を責めます。たとえるならば、お母さまはいま、荒波に飲まれ、海で溺れている状態です。こゆきさんは 海に飛びこんでお母さまを助けようとします。 しかしながら、お母さまの側からすると、自分を助けようと愛娘が荒波に飛びこむ姿に「娘に申し訳ない、迷惑かけている」「自分がこんな病気になったばかりに」とまた自分を責めてしまいがちです。こゆきさんは「助けようとする」する一方で、お母さまは「これ以上迷惑をかけまいと無理をする」。この状態を続けていると…。溺れている人を助けようとして、自分も溺れてしまった。そんなケースになりかねません。陸の上から、お母さまが岸へたどりつけるよう見守るのが良いのです。こゆきさんへの魔法の言葉は、「お母さんを 放っておいてもいい」です。まずは、こゆきさん自身が幸せに暮らすことです。気持ちが明るくなるように好きなことをして、生き生きと人生を楽しみ、輝いた笑顔を見せること。その姿こそが お母さまにとってなによりの良薬です。お母さまが自分を責めずにすみ、安心できます。こゆきさんのような「自分の大切な人が、うつで苦しんでいます」という相談、じつは結構多いのです。上記のことを伝えると、多くの方は「そういわれても…」なんておっしゃいます。その場合は、うつ病で苦しんでいる人が問題でなく、相談者の問題として扱います。こゆきさんに質問です。「うつ病に苦しんでいる母親をみてると どんな気持ちになりますか?」罪悪感や不安感を抱えてるとしたら、その気持ちを解消できるように、こゆきさんが「自分自身の問題と向きあってみる」必要があります。自分自身と問題と向きあい解消できたとき、不思議とお母さまのうつ病も快方へ向かうでしょう(そのようなケースを多くの相談者で見てきました)。最後にオススメの映画があります。宮﨑あおいさん&堺雅人さん主演の『ツレがうつになりまして。』です。夫(ツレ)のうつ体験を通じて夫婦の絆を深めていく物語です(ご覧になったことあるでしょうか?)お母さまのうつ…たいへんな状況かもしれません。しかし、この経験を通じて、こゆきさん自身が自分の生き方を見直し、母娘の関係がより深まる転機になること願っております。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いまの立場を失うのがこわくて、休職できずにいる」というまるさん(38歳・会社員)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■まるさんのお悩み年始に円形脱毛症になってから日々悪化しており、全頭脱毛症になりかけています。頭頂部の薄毛が気になるため、部分ウィッグをしている状態です。まわりの目が気になってしまい、仕事に身が入りません。本当は1、2ヶ月休養したい気持ちがあります。前に上司に病気の話をしたことがあります。課長は一週間休んでみるかと言ってくれましたが、部長は部署異動してみるかと言ってきました。そのことがあり、長期休みの相談をできずにいます。私は独身なので、ひとりで生きていくためにも、一生懸命仕事に取りくんできました。おかげで、上司から高い評価をいただいております。忙しい部署ではありますが、異動はしたくないのです。一度異動になったら、その部署に戻るのはむずかしい会社です。そのせいか、最近、上司からいらないと言われる夢をよく見るようになりました。朝から憂うつです。本当は休んだ方が良いのはわかっていますが、いまのポジションを失うのが怖いのです。どう心を導けば、失う怖さを克服できるのでしょうか?■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんよりまるさん、つらいですね。きっと良くなると思ってお答えしますね。「安心して休んでください! それで良くなります」それだけです。安心していると安心が来ますし、不安でいると不安がきます。ただそれだけです。「休んで復帰した後のことは、そのとき考える」くらいでいてください。まるさんが書いていらっしゃる「本当は休んだほうが良いのはわかっている」という自分の心の声に正直になり、長期休暇のお願いを上司の方にしてみましょう。いまのままですと、悪循環で心も体も休まりませんよね。脱毛症はストレスが大きな要因だと思われますから。そして、上司の方もその言葉を待っていると思います。休まないまるさんを心配していると思います。まるさんは「休んだらポジションがなくなる」「異動したら戻れない」という思いにさいなまれています。それが不安の素ですよね。それ、本当でしょうか。それがたとえ本当のことだとして、髪の毛とどちらが大切でしょうか。お悩みを読ませていただくと、まるさんが現在の部署やポジションに執着すればするほど、脱毛していくようなイメージが浮かんでしまいました。その強い念の力で髪の毛を自ら抜いているイメージがします(あくまで私の勝手なイメージです)。「休みたい」と「休めない」のせめぎあいですね。ですから、その執着を手放せば、快方に向かうと思います。安心するためにはどうしたらいいかと申しますと、一度その不安を「そうなってもいい」と覚悟することです。「異動してもいい」「仕事が変わってもいい」この言葉を言えますか。そして、言うとどんな気持ちがしますか。感じてみてください。そして、「ダメなやつだと思われてもいい」「上司にガッカリされてもいい」「上司の期待にこたえられなくてもいい」「お母さんの期待にこたえられなくてもいい」「お父さんの期待にこたえられなくてもいい」言うとどんな気持ちがしますか。まるさんは独身で、ひとりで生きていくためにお仕事をがんばられてこられたのですよね。私も30歳で離婚してからは、ひとりで働いて生きてきたので、お気持ちはなんとなくわかります。以前の私は、「ひとりだから生きていくためにがんばらなければ」と無意識に思っていたようです。会社員なのだから、ルールは守るべき、少しくらいの体調不良で休んだりすることは罪悪感がありました。そのくせ矛盾していますが、疲れをためて突然休むことが多かったです。有給休暇は計画的に取得するよりも、疲労がたまったときの突然の休みにあてることが多く、そんな自分を情けなく感じていました。そして、また自分を責める。そんな嫌なループにはまっていたように思います。持病のせき喘息も、発症時に休んで早めに完治させれば良かったと思います。しかし、忙しいときに周りの方に迷惑をかけたくないという思いと、休んだ後にさらに自分が大変になるのがわかるため、休めませんでした。そして、悪化させてしまいすっかり持病になってしまいました。振りかえって思うことは「あのとき休めば良かった」ただそれだけです。会社というものは、私たち一人がいなくてもまわるようにできています。それはまるさんにとって「自分のポジションが無くなる」という悪い意味に解釈すればそうだし、「休ませてもらえるシステムがある」「会社は自分がいなくても大丈夫」といういい意味に解釈すればその通りになるものです。いま、まるさんには「休みなさい」という強いサインが送られてきていますよね。それはご自身が一番わかっていることだと思います。でも、休むのは怖い。何が怖いかというと、自分のポジションが無くなること。上司にがっかりされることなのではないでしょうか。上司、ひいては親かもしれませんね。だから、怖いけれども一度それを諦めてみてください。手放してみてください。「自分のポジションがなくなってもいい」「上司にがっかりされてもいい」口に出してみてください。きっと言いにくいのではないかと思います。けれど、何度も何度もつぶやいている間に、たぶん少しずつ気持ちが変わっていくと思いますよ。「ま、いっか」「それでもなんとかなるか」「そうなっても命までとられるわけではないし」「会社を辞めさせられるわけではないし」「いままでもなんとかしてきたし」と。物事はなんとかなるようにできていますし、流れに任せているとどこかにたどり着きます。それは自分が勝手に想像している範疇をあっけなくこえる場所にです。いい意味でね。「休みたくない」「異動したくない」とがんばるのではなくて、「休むこと」「何もしないこと」をがんばってみるのです。これまでのまるさんの常識とは逆ですね。目の前に来た流れに乗ってみるのです。それはどこに行くかはわからなくても。髪の毛さんが「休みなさい」と必死に教えてくれています。「私を大切にして」と叫んでいるようにも感じます。イメージのなかで「髪の毛さん」を両手に乗せて「どうしてそういうことするの?」とたずねてみてください。きっと何か優しい言葉を伝えてくれると思います。がんばらなくてもいい。自分を大切にしていい。安心していていい。会社も上司もまるさんの味方だと思ってみてください。まるさんを心から心配してくれていると思ってみてください。社会も人もまるさんが思っているより優しいし親切ですよ。執着しているものを手放して「安心して休む」ことで、きっと回復に向かわれると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の仕事がうまくいかず、金銭的な不安を抱えている」という、まちゃみさん(35歳・専業主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■まちゃみさんのお悩み夫が今年の3月に起業したのですが、うまくいかず、最近アルバイトをはじめました。アルバイトで得られる収入も限られているため、退職金を含めた貯金が、あと数ヶ月でなくなくなりそうで怖いです。私は5人目の子どもが生まれたばかりで、できればあと一年は働きたくありません。 自分のなかの恐怖とどう向きあっていったらいいのか、教えてください。よろしくお願いします。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりまちゃみさん、ご相談ありがとうございます。5人の子育てをされているとのこと。本当に頭が下がります。そして「ありがとうございます」と言いたくなっちゃいます。生まれたばかりの赤ちゃんもいるとなれば、不安になりますよね。そんななか「自分のなかの恐怖とどう向きあっていったらいいのか」と質問する心の姿勢が、すてきだと思いました。では、まず、まちゃみさんの不安や恐怖は、「自分でつくっている」という立ち位置で考えることからはじめましょう。旦那さんがつくっているのではありませんよ。なぜなら、同じ状況になっても不安にならない人もいるからです。そんな人はどんな考え方をしている(何を信じている)と思いますか? その答えがでたら(想像でもOK)、それをあなたも信じてみることです。それが、今日お伝えするひとつめの方法です。ふたつめの方法は、思いきって、その恐怖の中身をちゃんと見ること。私たちは、怖いとすぐに目をそらし、考えないようにしてしまうところがあります。だから、中途半端に何度も「怖い→振りはらう」をくりかえしてしまうのです。じつは、いったん「自分が本当に恐れていること」を、とことん見てみると安心するものなんです。自分が自分を一番わかってあげることって、すごく大事です。まちゃみさんの場合は、まず「このまま、旦那さんの仕事がうまくいかず、お金がなくなること」でしょうか。では、未知のその先も考えてみましょう。もし、「お金がなくなったら」どうなりますか? たとえば、「子どもたちの食べるものがなくなる」「住む家も追われる」「○○(誰か)に頭を下げてお金を借りる」など、そうなったら次はどうなるかを、どんどん時系列で想像していきましょう。最悪の妄想をしてください。何に行きつきましたか? そのなかで、あなたが一番怖がっていることは、何だったでしょうか。それがわかったら、次は、酷かもしれませんが、いったん「そうなってもいい」と言葉に出してみましょう。「口に出したら、現実になるかも」と、不安になるかもしれませんが、逆です。いままでのように、中途半端に想像して何度も怖さを感じている方が、「つねにそうなる」ことをイメージしているので、無意識にそちらに向かう行動をしてしまうことになるのです。これは、その思考を終わらせるためにやると思ってくださいね。でも、腹をくくるつもりで言ってください。いい意味で開きなおれたり、対策や対処方法が考えられるようになったりする効果もありますよ。もしかしたら、妄想中に、「そんなことにはならないな」と思うことがあるかもしれません。そうなる前に、自分や旦那さんなら何とかするだろうと。そんな自分たちを信じる気持ちが出てきたなら、もう、それでオッケーです。まぁ、いろいろ書きましたが、まずは旦那さんを信じてみませんか。きっとうまくいく、何とかしてくれると。アルバイトも、いろいろと考えてくれている証拠です。起業当初は、すぐには収入につながらないのが普通です。まちゃみさんがうまくいかないことを信じて、旦那さんへの不安が言動に漏れる→その様子に旦那さんがしんどくなって黙る→ますます、不安になる…そんな悪循環もあったかもしれません。まちゃみさんが彼を信じて、お子さんとの「いま」を楽しんでいる姿が一番の応援になるのではないでしょうか。もし、貯金の額を彼が知らないようなら、彼も考えられるように、伝える機会をつくるといいですね。「1年は子育てに専念したい」という“希望”も合わせて。ただ、自分の不安から、「大丈夫なの?」と不信をあらわにしたり、「なんとかしてよ!!」と責めたてたりしないよう、しっかり自分の不安と向きあってからにしましょうね。お金についても、きちんと話せる仲って、すてきだと思います。旦那さんのお仕事がうまくいきますように。どんな状況でも、まちゃみさんが心健やかに過ごせますように。そして、ふたりで乗りこえていけますように。応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月05日人気の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。「何も信じられない」という、なごママさん(46歳・専業主婦)。心屋塾上級認定講師の心屋ジェニーさんがアドバイスします。■なごママさんのお悩みはじめまして。私は再婚3年目の主婦です。再婚前、夫から裏切られていたことや、そのときに夫の口から出た言葉が忘れられずに苦しんでいます。私は、幼いころからいつも裏切られてきました。親や学校の先生、さまざまなDV体験。施設へも入れられ本当につらい日々も経験しました。男性はいつも色目を使い女をだまし、自分に都合の良い言葉をはく。今回、夫と出会い「信じても良いのか?」と思いはじめたころに裏切りを知り、絶望のどん底へ…。夫がすることすべて信じられません。何も信じられなくなって、すべてが怖いです。外に出ることもおっくうです。なんのために生まれて、いまはなんのために生きている? 何もわからなくなってしまいました。「どうか助けて」の声は誰にも届きません。最後の望みと思い相談させていただきました。どうかよろしくお願いします。■心屋塾上級認定講師の心屋ジェニーさんより…いやいやいや~。「昔の私が書いたのかしら?」と思うほど過去の私が見ていたような状況が書かれてあるので、とてもびっくりしました。なごママさん、はじめまして。心理カウンセラー心屋ジェニーです。ご相談を読ませていただいて、「あああーそういえば、私もそういう風に思って歯を食いしばって生きていたなぁ…」と過去の自分をふりかえってみたりしました。いまのなごママさんと同じような気持ちで生きていたこの私が、いまでは笑い楽しみ怒り泣きじゃくり、落ちこんだりドジったり、また笑ったりしながら、大好きなひとたちとおしゃべり三昧したり、オシャレして喜んだり、ひとりでのんびりを楽しんだりして毎日を過ごせるようになりました。なので、なごママさんもきっと私のようになられるのだなぁ〜とうれしく思いましたので、ご相談に答えたくなりましたので担当させていただきますね。なごママさんのご相談のなかに、「どうか助けての声は誰にも届きません」。とありますが、それでは実際に「助けてほしい」と誰かに言ってみたことはありますか? 自分から自分の弱みや情けなさを見せて、誰かに手伝ってほしい、頼らせてほしいと言ってみたことはありますか?問題が次々と起こっていたにもかかわらず、私にはずっとそれが言えなかったのです。なぜなら、私は自分の心の奥底で「私なんて どうせ助けてもらえない人だ」と、自分で気づかないうちに固く信じていたからです。自分が自分のことを「私なんて どうせ助けてもらえない人だ」と信じていれば、言葉も態度もそういうようにふるまいますので、心のなかでの助けての叫び声は 誰にも届きませんよね?なごママさんはどうですか?「私なんて どうせ助けてもらえない人だ」と信じていますか?それとも、「私だから どうせ助けてもらえる人だ」と信じていますか?環境を変えても 目の前の人が変わっても、問題が次々起こるときは、こんな風に「自分がどんなことを信じているのか?」に気づくチャンスなのです。そうして、なごママさんのご相談に「幼いころからいつも裏切られてきました」と書いてあるので、「どうせ、私は裏切られる人」と自分が固く信じてあるように感じました。「どうせ私は裏切られる人」を信じていれば、それに見合う「ほらっ、やっぱり私は裏切られる」という証拠が集まってきます。そうやって自分が信じているものの証明をくりかえしながら強化して苦しみながら生きてしまうのです。ですが、そこから脱けだすのはとってもカンタンなのです。この気づかないうちに何度もくりかえしてしまってる「自分を苦しめている考え方」や「自分が幼いころから信じているうまくいかない考え方」を捨てて、“自分がしあわせになれる考え方”に変えていくだけで、なごママさんはしあわせに気づけるようになれるのです。そこで、つぶやき続けると考え方がするりと入れかわる魔法の言葉をお伝えしますね。『どうせ私は愛されている』『もうしあわせになってもいい』『どうせ私は助けてもらえる人』『私だから 助けてもらえる』『私だから やさしくしてもらえる』『私は もうしあわせになってもいい』『私は もう誰よりもしあわせになってもいい』です。この魔法の言葉を毎日毎日たくさん浴びるように自分でつぶやきながら、実際に自分の弱みと情けなさを見せて、助けてほしいと伝えて旦那さんや身のまわりの方に頼ってみるという宿題をお出ししますね。実際にやってみた人だけが体感できることがありますので、ぜひやってみてくださいね。なごママさんが、しあわせを感じて和やかに笑える日を楽しみにしていますね。ご相談ありがとうございました。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年03月29日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「うそをつくことをやめたい」という、ぱぴさん(46歳・主婦)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■ぱぴさんのお悩み私はうそつきです。自分を大きく見せたい、“ええカッコ”したくて、ついうそをついてしまいます。うそを言った後で延々後悔するので、もう人前で口を開くのはやめようと思います。でも、大勢でしゃべっていると、黙っていることができません。つい偉そうなことや良いことを言ってみんなに感心され、ひとりになってすごい自己嫌悪におちいります。がんばって我慢してしゃべらなかったら、心は平安ですが自分の存在が必要でないような気分になり寂しくなります。ふだんはついたうそに追いつけるように努力しますが、結局自分は薄っぺらい人間だと思うと、ある日突然、何もかも嫌になり、家から出られなくなります。しばらくすると復活するので、延々これをくりかえしています。嫌なこともいつまでも忘れられず、何年も前のつらいことをふと思いだして、ひとりのときに目の前にいない人をののしったりしてしまいます。こんなに後悔するのに、なぜ私はうそをついてしまうのでしょうか。また、どうしたらうそをつかずにいられるのでしょうか。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは、心屋塾の志緒村です。本来の自分を隠すためについうそを口にしたり、見えを張ってしまったりするということですね。うそを一度もついたことがない人はいないと思いますが、一回やってしまうと、場合によってはその後ずっとうそを正当化しなければならないので、長期化すると罪悪感で自分が苦しくなってしまいますね。うしろめたい気持ちを抱えたまま他人と仲良くすることは本人にとって難しく、どんどん孤立せざるを得なくなる。やめたくても引きさがれず、環境を変えることでしかリセットできないパターンをくりかえす方もなかにはいるようです。ぱぴさんもきっとご存じの通り、うそをやめることはそこまで難しいことではないのかもしれません。おっしゃるとおり、黙っていることだってできるのですから。それよりも“素の自分”を他人に見せられないことの方が本当の問題なのでしょう。そこで、ご相談文をこんな風に読みかえてみました。「本来の自分のまま生きていきたい。薄っぺらい自分を受けいれる勇気と、ありのままの私で他人とつながる勇気がほしい」いかがでしょうか? 少し怖いかもしれませんね。うそをつくのをやめて、ありのままの自分が感じることを表現すると、薄っぺらい自分や嫌いな自分、理想とはかけ離れているダメな自分、卑屈で器が小さい自分など、あらゆる現実をとことん見なくてはなりません。これがしんどい。自分ひとりが見るぶんにはまだがんばれるかもしれませんが、他人にどう反応されるかと思うと怖いですよね。ただ、ご相談文から、あなたの本心は「ちゃんと自分に自分を見てもらいたい。認めてもらいたい」と切に願っているように感じました。ダメなところもいいところもすべて、あなたが一番認めてほしいのはあなた自身ではありませんか?自分のダメさやできなさを受けとめている人は、他人からあまりダメ出しされません。それが見えても温かく見守ってもらえるようです。ところが、自分を責めてジャッジしていると、他人からも同じように粗末に扱われてしまいます。隠そうとすればするほど、です。ですから、まずは、あなた自身があなたを大切な人として扱ってあげてください。ダメで薄っぺらいところもたくさんあるけれど、不器用に一生懸命生きてきた。うそをついてまで他人と関わろうとがんばっている。そこを認めてあげませんか? 薄っぺらくてもいいじゃないですか。あなたが嫌っている自分のこと、押しいれから引っぱりだして、ゆっくりじっくり見つめてあげてください。そして少しずつ外の空気にさらす勇気を出してみてください。「エイヤ!」です。そして、たくさん失敗もしていきましょう。勇気を出したところで受けいれられないことも多々ありますが、それでいいのです。他人に受けいれられないからといってあなた自身はもう嫌わない。自分の味方になった状態で心は開いてみる。正直ここが一番イタイので何度もめげそうになるかもしれません。めげてもいいんです。でも何度もやってみてくださいね。そうするうちに本心で生きる心地良さを実感していくでしょうし、信頼できる人間関係に囲まれる未来だってそう遠くはないかもしれません。経験者(私)は語ります。うそつきな自分のことも今日から大切にねぎらってあげてください。「いままで私を守ってくれてありがとう」「薄っぺらだって悪口を言ってごめんね」って、ぜひ口にだして自分に言ってあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年03月22日アートディレクターの千原徹也率いるれもんらいふのデザイン塾「れもんらいふ塾」が、4月2日より京都で開講する。CDジャケットや雑誌、映画、広告等多くのデザインを手掛けてきた千原徹也が代表を務めるれもんらいふ。今回開講する「れもんらいふ塾」では、“超実践型”、“京都と東京のクリエイティブの融合”をコンセプトに、第一線で活躍するクリエイター14人をゲスト講師に迎え、実在する社会課題をデザインで解決する力を養っていく。塾生は、社会人、学生と年齢職業関係なく、誰でも参加が可能だ。講座は1時間目の「れもんセッション」と、2時間目の「らいふセッション」の2部構成となっており、全15回開催される。「れもんセッション」は、実在する西陣織のPR課題をデザインで解決する少数精鋭の実践プログラムとなっており、実際に西陣織のデザインから展示会まで半年間かけて実践作業を行う。「らいふセッション」では、豪華ゲストによるオープン講義を実施。女優でフォトグラファーの松田美由紀やレスリー・キー、イラストレーターのエドツワキ、『Numero TOKYO』編集長の田中杏子、スマイルズ代表の遠山正道、アートディレクターの伊藤弘、デザイナーの館鼻則孝、DJでシンガーのマドモアゼルユリアなどが登壇する。日程は4月2日、9日、23日、5月14日、21日、28日、6月4日、11日、25日、7月2日、9日、30日、8月6日、20日、27日。公式サイト()から申し込みを受け付けている。
2016年03月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「恋愛が長続きしない」という、ふわりさん(27歳・接客業)に、心屋塾上級認定講師の福原由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■ふわりさんのお悩み私はとてもめんどくさい女です。昔から結婚願望が強いものの、なかなか恋愛が続きません。彼氏ができても、楽しいのは最初だけ。会えないさみしさと不安からいろいろと悩み、こんなにつらいなら別れた方がよいのではという結論に至り、別れを切りだしてしまいます。最初は相手が引きとめてくれるのですが、2回目3回目ともなると、本当に別れることになります。そうなると余計につらくなり、後悔して泣きつくというパターンを何度もしてきました。何度もくりかえすたび、自分にあきれ、落ちこみ、生きていることさえ嫌になります。恋愛が失敗するたびに、仕事も手がつかなくなり、ひどく落ちこんでしまいます。こんな私でも、きちんと結婚して幸せな生活を送ることができるのでしょうか? 教えてください。■心屋塾上級認定講師の福原由佳(うさこ)さんよりああ。確かに、“めんどくさい女”…ですね。じつは私にも、一度ならず心当たりがありまして、心をチクッとさせながらご相談を読ませていただきました。もしかしたらふわりさんは、とっても“さみしがりやさん”ではありませんか?恋愛って、最初のうちは愛情表現が多いですよね。言葉はもちろん、会う回数や、会話、表情…すべてにおいて「好き」が表れやすいもの。だけど、お付きあいが長くなると、どんどん“日常”になっていくので、連絡のない時間が増えたり、彼の態度が冷たく感じたり…。そんなことをきっかけに、彼はもう自分のことを好きではないのではないか、ほかの女性といるほうが楽しいのではないか。そんな妄想が膨らんで「こんな苦しい思いをするなら、ひとりでいるほうがましだ!」と、つい別れ話を切りだす。で、引きとめてくれると、彼の愛情がまだ自分にあることが確認できてホッとするのだけど、そうでなくなった途端、本当にひとりになってしまうさみしさに耐えられなくなって…。こんな感じかな? と想像しました。これってね、ひとことで言うと、“さみしさ”に振りまわされている状態だと思うのです。もしかしたらふわりさんは、幼いころから、たくさんの“さみしい気持ち”を感じながらも、家族やお友だちにあまり表現せずにこられたのではありませんか?そんなふうにためこんだ“さみしい気持ち”は、じつはずっと外に出るチャンスをうかがっています。“めんどくさい女”になるのは、恋愛をきっかけに、自分のなかにひそんでいた“さみしい気持ち”が「気づいてよー!」って暴れだしているときなんです。だから、そんなときには「ああ。さみしいなぁ。いままで気づかなくてごめんね」って、ひとりごとみたいに自分で自分に言ってあげてほしいのです(ちょっと恥ずかしいので、ひとりっきりのときにね)。そうやって口に出しながら、自分の気持ちを受けとめてあげてほしいのです。“さみしさ”は、誰かに愛してもらうことで満たされるものではありません。誰かに満たしてもらうものとかんちがいして、その“誰か”のほうばかり見て、じつは自分を無視していることこそが“さみしさ”の正体なのです。ですから、誰かに愛してもらうためではなく、自分を喜ばすためだけに、あなたが心から楽しめることをたくさんしてあげる。自分を無視しないこと。自分の心の声を聞こうとすること。それが、さみしさでぽっかりと穴があいた心を満たす方法です。そして、もうひとつ大切なこと。恋人とのお付きあいが長くなると、特別な愛情表現は少なくなってくるかもしれません。でもね、それってじつは、とっても幸せなことなんです。なぜならそれは、特別なことをしなくても、あなたと心がつながっているんだと、彼が信じている証拠だから。ふたりで一緒に生きていることを、彼が当たり前に感じている証拠なのです。もちろん、さみしいときは、さみしいって言っていいんですよ。ただし「さみしいから、別れる!」じゃなくて「さみしいから、一緒にいてほしいな」って言いましょうね。“彼は私といることを当たり前に感じるくらい、私を大切に思っている”。次に大切な人ができたときには、そう信じてみましょう。特別な愛情表現だけが幸せなのではなくて、日常のなかにひそんでいる薄味の愛情表現もたくさんあります。それに気づいて味わっていくことが、“めんどくさい女”を卒業して、楽しく幸せな恋愛をするヒケツです。心の声を大切にしていると、そんな“薄味の愛情”にもちゃんと気づけるようになりますから、絶対に大丈夫。大好きな人との結婚もきっとかなうはずです。そのときまで、自分に愛を注ぐこと、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(福原由佳 うさこ) 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年03月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分に自信が持てない」という、ニャンちゅうさん(33歳・事務員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ニャンちゅうさんのお悩み私は最近転職したのですが、前の職場で「気配りが足りない。空気が読めない。仕事が雑」と怒られつづけたため、自分に自信がもてません。 いまの職場では怒られてはいなくて、むしろ褒められているのですが、じつは影でいろいろ言われているのではないかと被害妄想になってしまい、毎日悩んでおります。 私はダメな人間だというのが染みついていて、褒められても信じることができません。どうしたら被害妄想が消えるでしょうか?■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりニャンちゅうさん、こんにちは。心屋塾の坂崎ひでこです。転職したばかりなんですね。そんな慣れないなかで、しかも自信を無くしたところからのスタート。それなのに、現職場では褒められている。きっと、とってもがんばっているんだろうなあ。人柄も、親しみやすい方なんだろうなあと想像できます。かつての私は、自信がないし、被害妄想はひどいし、人との間に壁がある感じが、しょっちゅうしていました。そんな自分のことを、どうにか変えたいと思っていました。でも、気にしないようにしたくても、気になっちゃう。被害妄想をやめたいのに、妄想は瞬時に浮かんでいました。それで、被害妄想を無くそうとするのをやめました。というか、あきらめたんです。被害妄想が私の標準装備。だから、「どうしたら被害妄想が消えるか?」という答えは、私には書けません。ニャンちゅうさんの文章を読んで、思ったことを書きますね。ニャンちゅうさんは、前職で怒られつづけて、自信をなくしたと書いています。現在は、ほめられてるのに、信じられないとも。裏では…と、かんぐってしまうということですね。つまり、怒られてもほめられても、自信がない。自分はダメだと思っているのですね。ご本人が書いている通り、「私はダメな人間だというのが染みついて」いる。染みついたもの、つまり、そういう“習慣”になっているのだと思います。では、新しい習慣を試してみたらどうでしょうか。「私は、ダメ“じゃない”かもしれない」と、試しに思ってみてください。染みついた習慣だから、「私、ダメだ」は根強いと思います。ですから、気楽に、気が向いたら、「ダメかもしれないし、思ってるほどダメじゃないかも」と思ってみてくださいね。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年03月08日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼への嫉妬に悩んでいる」という、かおさん(34歳・会社員)へ、心屋塾上級認定講師の小林威之からアドバイスをいただきました。■かおさんのお悩み私には付きあって2年になる彼氏がいるのですが、異常なほど嫉妬してしまうことに悩んでいます。彼氏が自分以外の人と仲良くしていると、私といるより楽しいんでしょ? 私なんかいらないんでしょ? どうせ私より優先することが増えていくんでしょ?などと考えてしまい落ちこんでしまいます。彼のことは大好きだし優しくしてくれるし、不満なんてありません。私の異常すぎる嫉妬で彼がほかの人と楽しく過ごすことを嫌に思ってしまうことが止められずつらいです。どうしたらいいでしょうか?■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりかおさん、こんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。彼がほかの人と仲良くしていると、つい嫉妬してしまうのですね。彼の態度が冷たいなら、まだけんかしたり文句のひとつも言えると思います。ですが、優しくしてくれるだけにどのような態度をとったらいいかもわからず、「ほかの人より私を優先して」と言いたいけれどただ自分だけがわがままを通しているような気分になります。何より、彼は何も感じないのに私だけ嫉妬するのもちょっと悔しかったりしませんか?でもそれでも、ぜひ彼に「ほかの人より私を大切にして」「もっと私のことを愛して」と要求してみてほしいのです。なぜなら、彼はかおさんが欲しいと思っている愛情の形を理解していないかもしれないからです。いま、彼がかおさんに届けている愛情は、彼が「これが正しい」と思っている愛情だったりします。彼には彼の価値観があります。育ってきた環境や読んだ本、テレビやインターネットからの情報などから、これが女性を愛する形と自分なりに形づくっています。相手に的確なアドバイスをするのが愛情いつも一緒にいるのが愛情お互い笑顔でいるのが愛情いろんな愛情の形があります。ですが、どんな愛情にもポジティブな面ばかりではなく、その裏にはネガティブな面も隠れています。たとえば、・相手に的確なアドバイスをするのが愛情→黙って話を聞いて欲しい人には余計なお節介に感じられる・いつも一緒にいるのが愛情→自分だけの趣味ややりたいことの時間を確保したい人には鬱陶しく感じられる・お互い笑顔でいるのが愛情→相手が笑顔じゃないと自分を責めたり、相手の機嫌ばかりうかがってなんだか楽しくないなどなど、どんな愛情であれ完璧なものはないのです。ですから、ここで一番大切なのはかおさんが彼からどんな愛情をもらえるとうれしいか、それをかおさん自身が知っておくことなのです。かおさんが彼にどうされたらうれしいのか、それを素直に彼に伝えてみてください。疲れたときに優しい言葉をかけてもらうとか、すてきなレストランに連れてってもらうとか、ぎゅっと抱きしめてもらうとかなんでもいいのです。かおさんが、愛情を感じることを彼にちゃんと伝えてほしいのです。恋愛で禁物なのは我慢です。我慢して相手に合わせるのは一見正しいようですが、我慢すればするほど自分のことが嫌いになり、なんだか毎日が楽しくなくなってきます。大好きな彼との恋愛を楽しむためには、何より自分が自分のことを好きでいることが大切です。自分のことが好きであれば、おしゃれも楽しめますし、彼と一緒に旅行もできる。また、お金をかけなくてもただ一緒にいるだけで心が満たされます。ぜひ勇気を持って、彼にかおさん自身の気持ちを伝えてみてくださいね。応援しています。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年03月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分には何もないことが不安」というmimiさん(26歳・派遣社員)に心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■mimiさんのお悩みはじめまして。私は昔から人付きあいに悩んでおり、長時間人と一緒にいられない性分です。反面、多くの友だちに囲まれている人を見ると強くうらやましいと感じ、自分には友だちがたくさんいないことにがっかりします。数年前までは、人付きあいもがんばって、周りに人がたくさんいるときもありました。ただ、私がその方々と一緒にいたいわけではなくて、「人に囲まれてる自分が好き」「私ってこんなに愛されてるんだよ」ということを周りにアピールしたいだけということに気づきました。そのわりに、私はすぐに人と比較してしまいます。「この子と比べて私は積極的じゃないし友だちも少ない」や「あの子は私よりもほかの人の方が大切なんだろう」、「私には特徴もないし、すごくもないし、人が寄ってきてくれないのは当たり前だ」などと考えてしまうため、人と一緒にいると心が疲れてしまうのです。根本には、自分への自信のなさや、自分がみんなの一番になれない悔しさ、自分を表現することが恥ずかしくなり、自分らしさがなくなってしまったことへの悲しさがあるんだと思います。でも、「私には何もない(得意なこと、自分らしさ、強みなど)から人が寄ってこないのは当たり前」と思うことにはとても違和感を感じています。「何かがないといけない」という意識が、いつも私にはあるような気がするんです。そのために留学ををするなど、周りの人とはちがう特別な何か…付加価値のようなものをつけなければという気持ちになってしまうのです。それに気づいてからは、自分に付加価値をつけるために何かをすることを辞めました。もっと気持ちを楽に生きたいと。ただ、そうしたいま、やはり自分には何もないなとすごくすごく不安になります。誰かと一緒にいても話題を考えてしまい、何を話したら良いかわからなくなってしまうのも、私がこんな思考をしているからなのでは…と思っています。こんなこと誰にも相談できないので、いつもひとりで抱えてしまって解決しないまま時が過ぎています。いいたいことがまとまらず、すみません。とにかく、なぜ不安になってしまうのか、この不安を取りのぞくにはどのように考えてゆけばよいのかアドバイスをしていただきたいです。長くなりましたが、どうかよろしくお願いいたします。■心屋塾上級認定講師・サトーマサトさんよりmimiさん、こんにちは。サトーマサトです。ビジネス世界では 「自社品には他社とはちがう付加価値が必要」とされます。また、自分自身を商品として売りこまなければならない、そんな場面もありますよね。自分に付加価値つけようとして努力し 知識や実績を積みあげ、オシャレやぜいたくをする。これを、ビジネスの世界では成功・成長・自己実現なんていいます。がんばって結果を残せば心が満たされるはず…人から愛される、認められるはず…。しかし、完璧な自分に近づいても、よい人間関係が築けず、自分に自身が持てない。がんばってうまくいってはいるけど、孤独を感じてしまう。僕自身も、そんな元・製薬会社の営業(MR)でした。オマケにウツにもなりました。mimiさんの「自分になにもないという不安感」を取りのぞく方法をひと言でいえば、「お悩みで書かれたことを周囲の人に話してみてください」です。こういった mimiさんの不安な気持ちは、じつは誰しも持っているもの。人付きあいがうまく、うらやましいと感じる友だちをよく見てみてください。「自分の失敗やコンプレックスをオープンに話している人」「うそがない人」「本音で付きあってくれる人」ではないでしょうか?人というものは「自分の弱さを見せている人」に安心したり、親しみを感じたり、共感するようです。いままでで身につけた「鎧=付加価値」を脱いで「裸=何もない自分」で人と付きあってください。とても勇気がいりますが、自分の抑えていたちょっとカッコ悪い「本当の気持ち」を周囲の方に話してみてくださいね。周囲の人は、mimiさんが「オープンに接してくれた」「本音で付きあってくれてた」と感じることでしょう。これを心理学では、自己開示、心屋塾では「言えると、癒える」なんていいます。mimiさんへの魔法の言葉は、こちらです。「何もない自分でも 愛される 認められる」自分自身の得意なところやよい所は、他人が教えてくれるものなのです。「自分に何もない」とおっしゃるmimiさんですが、自分では気づいていない、忘れてしまっている得意なところやよいところ所があるはずです。mimiさんが勇気を出して自分の弱さをオープンにしたとき、「何もない自分でも 愛される 認められる」証拠を周囲の人がきっと教えてくれるでしょう。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚相手をどう決めたらいいのかわからない」というかなえさん(27歳・看護師)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■かなえさんのお悩み結婚相手をどうやって決めたらいいのかわかりません。いま、結婚の話をしている彼がいます。楽しくて、居心地がよくて、一緒にいて落ちつくのですが、相手の嫌な部分(金銭感覚のちがいや、目立ちたがりな性格など)が気がかりで、結婚に踏みだせません。完璧な人間はいない、理想なんてありえないとわかっているのですが、一生を共に過ごすと考えると、妥協できない、と思ってします。いままで付きあった方とも、同じように嫌な部分に目がいってしまいお別れしてきました。私が選りごのみをしているから結婚できないのでしょうか。それとも、本当に結婚したいと思える方に出会っていないだけなのでしょうか。■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんよりかなえさん、いわゆる“上から目線”ですね。でも、いいですよ。女性はそれくらいでないと! 結婚したら生活を共にしていくのですから、妥協しなくていいと思います。その代わり、かなえさんの“自分を見る目”を少し変えるだけで何かが変わると思いますのでお伝えしていきますね。かなえさんと同じような悩みを抱える方がカウンセリングに見えることがあります。そういう方は、お話していると楽しいですし、きっとお仕事も家事もそつなくこなせるでしょうし、容姿も秀でている方だったりします。ですので、傍から見たら「どうしてご結婚されないのだろう」と思われてしまうようです。よくよくお話を聞くと、周りにその方に見合う男性がいないようにも感じます。つまり、ご自身が「いるべき場所」「いるべき世界」にいないために、出会うはずの人に出会っていないように思いました。かなえさんは、お付きあいしても最後は嫌な部分に目がいってしまいお別れしてきたのですよね。たとえば、「金銭感覚のちがいや、目立ちたがりな性格など」というように。じつは、人に対して「嫌だな」と感じる部分というのは、自分に対して許可していない部分でもあるのです。つまり、かなえさんは「目立ってはいけない」というマイルールを持っているのだと思います。「調子に乗ってはいけない」や「分をわきまえないといけない」もあるかもしれません。また、金銭感覚というのはどちらの意味で書かれているかわかりませんが、自分より極端にみみっちい貧乏くさい方とはお付きあいしていて嫌でしょうし、自分の育った環境より極端にお金持ちすぎる方には引け目を感じてしまうのではないでしょうか。ここで勝手な推測をさせていただきます。かなえさんは、現在、ご自身よりも条件が良くて、尊敬できて、お金持ちで、容姿も良くて…というような方たちと出会える環境に身を置いていらっしゃいますでしょうか。そして、そのような男性とお付きあいできることになった場合に、よろこんで自分を推薦できますでしょうか。多分、ちがうのではないかなと思います。じつは、かなえさんご自身も何か強い劣等感を抱えていらっしゃるのではないかと感じました。劣等感というのは、人にいいたくない、恥ずかしい部分です。人は誰でも劣等感があるものです。強い劣等感があると、それを隠しますし、そのために人と心の深い部分でつながることが難しくなったり、本来の自分の魅力さえも無意識に隠してしまったりすることがあります。また、人との関係を優劣ではかってしまいますから、なかなかパートナーシップも築けないものなのです。かなえさんが、お付きあいしてきた方たちを上からジャッジしてしまうのは、じつはご自身を上からジャッジしていたということになります。自分にダメ出しが多いんですね。自分にダメ出しが多いと、劣等感を感じてしまう人たちとはお付きあいできませんよね。すると本来の自分には相応しくない人たちの中に身を置いて、グルグルしてしまうと思うんです。「目立ってはいけない」という言葉も辻褄が合いませんか。かなえさんが、ご自身の中の「できない部分」「ダメな部分」「目を背けたい部分」を開いて出したときに、じつはいまよりも魅力が出るのではないかと思います。弱くて寂しくて情けない部分ですね。すると、そこを守ってあげたいと思う男性が現われるのではないでしょうか。人の嫌な部分が目につくのは「強い自分」として生きてきた、選ぶ側の目線ですよね。今度は自分が弱い立場になり、選ばれる側になればいいのではないでしょうか。妥協とは逆に感じますが、本来の自分の魅力を発揮して、いるべき場所にいれば、きっと見合う方がかなえさんを探して選んでくれると思うのです。かなえさんがすることは、自分の劣等感、欠点も認め受けいれて、弱い恥ずかしい自分もさらけ出すこと。それがいるべき場所に行かせてくれる方法でもある気がしますよ。きっといままでしっかりとがんばってきたでしょうし、努力されてきた方なのだと思います。けれども、自分も完璧ではありませんよね。そして、つかれませんか。もうしっかりしなくていいし、ダメな女でいい。人を馬鹿にする女でもいいし、上から目線な女でもいい。人をジャッジしてしまうし、偉そうでもいいです。すてきに目立って叩かれてもいいじゃないですか。笑われてもいいじゃないですか。だって本当のかなえさんはもっと素晴らしいし、素晴らしい人と出会っていいのですから。そしてやはり、好きな人と結婚してくださいね。じつは、結婚したいかしたくないかはすぐに決められるものだそうです。悩んだということはきっとまだ出会っていなかったのです。きっとこれから出会います。応援していますね。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月16日きょうご紹介したいのは、『灘高→東大合格率ナンバーワン 伝説の入江塾は、何を教えたか』(入江伸著、祥伝社)。まずは、ここがどんな塾なのかをご説明する必要があるでしょう。■入江塾はただの学習塾ではなかった!入江塾の正式名称は、伸学社。大阪の帝塚山に1986年まで存在していた学習塾で、塾頭である本書の著者、入江伸氏の名から「入江塾」と呼ばれていたのだそうです。大阪府立高校の教師だった著者が退職後、中学生向けの通信添削を行なう仕事をはじめたのがそもそもの発端。やがて生徒たちが自然発生的に集まり、直接の講義を受けるようになっていったという流れ。そして結果的には2~3年後に、塾生のひとりが超難関校として知られる灘高にトップで合格したことから灘高受験希望者が次々と集まり、「入江塾」の名は全国に広まっていったのだといいます。灘高が55人を募集したある年には、合格者のうち30人が入江塾の出身だったこともあったのだとか。それどころか、高校生も教えるようになってからは、入江塾で学んだ灘高生の九割近くが東大へ進学したというのですから驚きです。しかも注目すべきは、閉塾までの30年間にわたり、入塾のための審査や試験をいっさい行なわなかったこと。やる気がある子であれば、成績にかかわらずすべて受け入れたというのです。また、単なる進学塾とは違い、人間形成に重点を置いていたことも注目に値するでしょう。著者の塾運営の目的が、「勉強の成果のみの追求ではなく、少年らしい、健やかな自主性の養成」にあったためだといいますが、その姿勢は学習塾の枠を大きく超えています。しかし、だからこそ多くの実績を生み出すことができたのだともいえるはずです。本書は、そんな著者が過去に送り出してきた『入江塾の秘密』(昭和49年初版)、『奇跡の国語』(昭和53年初版)、『奇跡の入江塾方式』(昭和55年初版)の3点から部分的に抜粋して再構成したもの。現代の受験や教育にも通じる、重要なエッセンスが盛り込まれています。■中学1年は子どもにとって大切な時期本書のなかで著者は中学1年を、暗示的に将来が呈示され、大なり小なり子どもの声質も変化してくる大切な時期であると位置づけ、「この時期ほど親の指導が子どもの性格形成に大きく影響を持つ時期はない」といい切っています。そして実際に中学1年生を教えているなか、彼らの勉強に対する態度により、子どもたちを大きく3つの類型に分けていいとも主張しています。しかもそれは持って生まれた基本的な資質によるものではなく、環境によって育成され、偶然も大きく作用した後天的なものなのだとか。それでいて、いったん形づくられると、なかなか取れにくい性質になってしまうともいいます。■中学1年の勉強に対する態度3つの型[第一の型]第一の型は、誰にもはばからず、自分の興味を積極的に、外部に示すことができる子どもたち。刺激に応じ、体の神経が全身的に動き出す感じがする型です。この型の場合、環境が性格形成を大きく支配していることがわかるのだといいます。そのことに興味を持った時期が他の友だちより早かったというようなことも重要な要素として機能し、それも大きな成長の原動力になるというのです。「まず自分が知ったんだ」という自信が、積極性に輪をかける結果になるわけです。[第二の型]第二の型は、「これはおもしろそうだ。いま話をよく聞いておいて、今度、時間のあるときに本格的にやってみよう」という反応を示す子どもたち。性格は生真面目でありながら、「自分は頭がいいのだ」との自信は持てないタイプ。家庭的には恵まれ、さびしさをあまり感じたことがない子に多く、母親からの配慮は行き届いているものの、普段からかなりの精神的課題を両親から与えられている受け身型なのだとか。「これをするには、こういう条件が必要なのだ」と考える“条件派”ともいえるそうです。[第三の型]第三の型は、「おもしろいころはおもしろいけれど、またしんどいことが増えたなあ」という型の子ども。この型は、母親がつねに他の兄弟や、近所の子どもとその子を比較し、足らないところを注意し続けてきた場合が多いのだといいます。■小学校6年から中学1年の教育が重要つまり、これらの型を踏まえたうえで、その差異を認めつつ、それぞれに適した学習法を取り入れていくべきだということ。実際に三者に対する教育法が紹介されていますが、ほんのわずかな差異が、できる子とできない子を分かつのだといいます。端的にいえば、伸びる子どもは小学校時代は比較的楽しく勉強してきて、軽く灘中を受けて軽く失敗した子に多いといいます。そして伸びない子どもは、「灘中、灘中」と何人もの家庭教師に追い上げられ、親も懸命になりすぎ、肝心の子どもの心が勉強から離れている子。中学に入ってからは、勉強がすでに重荷になっている子どもに多いそうです。つまりこうした例から考えても、小学校6年から中学1年にかけての教育方針が、子どもの性格決定に与える影響は大きいということ。*時代が違うとはいえ、本書における著者の主張は、現代の教育環境にも十分にあてはまるように思えます。なにより魅力的なのは、著者か子どものことを心から大切に思っていることがはっきりとわかる点。子どもの教育について思うところのある方には、ぜひとも読んでいただきたいと思います。(文/印南敦史)【参考】※入江伸(2015)『灘高→東大合格率ナンバーワン 伝説の入江塾は、何を教えたか』祥伝社
2016年02月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人前で、素の自分を出すことができない」という、さっちゃんさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■さっちゃんさんのお悩み私は、家族と彼氏の前でないと本当の自分を出せません。 心を許した人の前では、よくしゃべるし、明るい部分や素の自分が出せます。 ですが、それ以外の人の前では、普段一緒にいる友だちでさえも、なぜか遠慮してしまい素の自分が出せなくてしんどいです。急に話すのが恥ずかしくなって無表情になり、そっけない態度をとってしまうため、友だちがほとんどいません。私は本当はこんな人間じゃないのに。周りの人たちのように騒ぎたいのに、恥ずかしがり屋のもう一人の自分が邪魔をします。これは治そうと思っても治らないのでしょうか。このまま年を重ねていくのは人生損な気がしてならないのです…。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりさっちゃんさん、この度は、ご相談ありがとうございます。さっちゃんさんは、家族と彼氏の前では本当の自分が出せるとのこと。「出せる場所があってよかったですね!」と、まずいいたくなりました。でも、だからこそ、そうでないときの自分がふがいなく感じてしまうのかもしれませんね。今回のさっちゃんさんのように、「何かができない」と感じるときに、同じ自分でも「できているときもある」ことに気づくのは、じつはとても重要なことです。そして、そのちがいについて考えてみることも大切で、そのなかに大きなヒントがあります。たとえば、「人前で話すときに緊張する」という自分がいるとしたら、では「何人までなら緊張しないのか、何人以上だと緊張するのか」と考えてみる。それとも、人数の問題ではなくて、間柄なのか、場所なのかなどなど。さっちゃんさんは、そこもすでに考えていて、間柄によってうまくできないということがわかっているんですよね。「家族・彼氏」と「それ以外の人」というように。では、もう一歩踏みこんで考えてみましょう。さっちゃんさんは、「よくしゃべる」と「遠慮する」のちがいがあると、行動のちがいについても、すでに気づいてくれています。それは、心のなかで何がちがうからなのでしょうか。さっちゃんさんは、「恥ずかしがり屋のもう一人の自分が邪魔をする」と分析してくれています。すばらしいですね。では、何を恥ずかしいと思っているからブレーキをかけて「よくしゃべるはずの私が遠慮する」のでしょうか? もっとわかりやすくするために、以下の2つの質問に答えてみましょう。ほかの人の前で、よくしゃべって、騒ぐ姿を見せたら、どう思われそうで恥ずかしいですか? どんな自分が出ちゃいそうで、恥ずかしいですか?家族や彼氏の前では、その姿を見せても、なぜオッケーだと思うのでしょうか?1の答えは、隠したい、人前に出したらダメな自分の部分、2では、前提のちがいが浮きぼりになるはずです。たとえば、1は、「下品な自分」や「ダメな自分」「バカみたいな自分」など、2では、「きっと、許してくれるし」や、「もうバレているし」「どんな私もきっと好きでいてくれるから」など、そんな自分を見せても大丈夫な理由(前提)が出てくると思います。とくに、彼氏の場合は、どこかの地点で切りかわるわけですから、何をもって「それ以外の人」から「家族・彼氏」へカテゴリが移動するのかを考えるみると、わかりやすいかもしれませんね。それがわかったら、次のステップへいきましょう。次は、ほかの人たちも2だと思ってみることです。「みんな2だから、1を出しても大丈夫 」と思ってみましょう。「えー、信じられない!」という声が聞こえてきそうです。たしかに、それが信じられない(そうじゃないと信じている)から、いまの状態になっているんですものね。しかし、残念なことに、こればっかりはやってみないことには、「ホントだった」という実感は持てないものです。最初は、信じられなくてもいいですから、そう思ってみようかな、そうなのかも、そういう人もいるのかも、と思ってみることからはじめてみましょう。そして、実際に行動してみることで、その結果、そうなんだとわかりますから、大丈夫です。もっといえば、「1の自分でもいい」と自分で自分を認めること、そして、人から「そう思われてもいい」「バレてもいい」という覚悟も同時にしてみると、もっと行動が加速しますよ。さっちゃんさんが、誰の前でも、自分らしく、楽に過ごせるよう応援しています。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月09日人気の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。「職場の先輩から避けられている」という、さくらさん(36歳・広報)。心屋塾上級認定講師の心屋ジェニーさんがアドバイスします。■さくらさんのお悩み私は会社に8年ほど勤めていますが、同じ部署の先輩(同性)に避けられています。年は10歳くらい上です。その先輩は、ほかの方には気さくに話しますし、仕事もできるので、周りの評判はいいと思います。私にも仕事中は普通に話しますが、仕事以外のことでは一切話しません。先輩も含めた部内で談笑しているときに、私が笑ったり何かいったりすると、急に真顔になります。また、廊下などですれちがったりすると、私からものすごい距離をとって逃げるように去っていきます。2人きりだと、朝あいさつをしても無視されます。(いっているのかもしれませんが、ものすごく小さな声で聞きとれません。ほかに人がいるときは、大きな声です)そんなにすごく仲がいいというわけではありませんでしたが、以前は仕事以外のことでも話していました。けれど、いつからかは覚えていませんが、2~3年くらい前からそんな感じです。これといって思い当たるようなこともないのですが…。最初は私が「避けられているのかも…嫌われているのかも…」という目で見ているから、そう見えるのだと思って気にしないようにしていました。しかし、はっきりとわかるような態度なので、どうやらそうでもなさそうなのです。友だちは「好きだから(憧れやうらやましさ)、気にしすぎて避けてるんじゃないの?」というのですが、どうしてもそうは思えません。気にしないようにしたり、「嫌われてもいい、避けられてもいい」と思っても、あからさまにそういう態度をとられると、ものすごく怒りが湧いてきて悲しくなります。勇気を出して面と向かって聞いてみたい気持ちもありますが、どのように切りだしたらいいのかもわかりません。その人のことで、たびたび振りまわされることに疲れました。思えば、私は幼いころから人にぞんざいに扱われたり、無視されたり、見くだされたり避けられたりすることが多々ありました。だけど、そうされても自分を守る術も知らず、されるがままでした。いままでの経験から「そう扱われても仕方ない」という思いこみもどこかにあるような気がします。アドバイスいただけたらとてもうれしいです。よろしくお願いします。■心屋塾上級認定講師の心屋ジェニーさんよりさくらさん、こんにちは心屋ジェニーです。ご相談ありがとうございます。お悩み読ませていただきました。さくらさんが毎日出社されている会社で、同じ部署の先輩から嫌われて避けられている…。それはとても心苦しいですよね。しかも2~3年も前からそのような感じなのでしたら、毎朝ゆううつで、毎日気がかりなのではないでしょうか。「その人のことで、たびたび振りまわされることに疲れました」とさくらさんも書いておられますように、先輩と接するたびにその態度が気になって、疲れてしまいますよねぇ。そこで改めてこのお悩みを最初から客観的に読んでいただくと気づかれると思うのですが、ここに書いておられるのは、全部さくらさんの見当と想像で、その先輩ご本人には、直接何も確認しておられないのですよね?ということは、先輩は、もしかしたら、急に歯が痛くなって真顔になられたのかもしれないし、お仕事の考えごとをしていて急いで席を外されただけなのかもしれないのですよね。先輩ご本人に直接確認をしてみていない ということは、このようにいくつもの「かもしれない」という仮説をあらゆる方向から考えてみることができるのではないかなぁと私は思いました。そうして、「もしかして…もしかして…」の想像ばかりでは事態が進展しないうえ、気がかりなまま心痛が続いてしまいかねません。自分のなかで立てた仮説によって傷つくことを終わらせるためにも、また、さくらさんご自身が自分の気持ちを無視したりぞんざいに扱わずに、大切にしてあげるためにも、先輩に確認をしてはいかがかなと思いました。先輩もお仕事の話のときはさくらさんとお話ししてくださるようなので好都合ですよね。ここはちょっと勇気を出して、先輩に直接お尋ねして、自分のほんとうの気持ちをお話しされることをおすすめしますよ。さくらさんの相談のなかには「勇気を出して面と向かって聞いてみたい気持ちもありますが、どのように切りだしたらいいのかもわかりません」とありますので、「自分のほんとうの気持ちの伝え方」をアドバイスしておきますね。まず、自分の気持ちを打ち明ける。相手の現在の行動、そのことで感じている自分の感情を伝える。相手に望む行動と、それによって感じる自分の気持ちをいう。こんな順番でどうぞ伝えてみてください。たとえば、こんな感じです。小さなことを気にしてしまう私ですごく恥ずかしいのですが、少し前から気になっていることがあります。もしかしたら私のカンチガイかもしれないのですが、先輩が私を嫌って避けているような気がしていて とてもさみしく悲しく感じています。私はできれば先輩と打ちとけてお話しがしたいと思っているので、なにか誤解があるようでしたら、教えてもらえるとうれしいです。いかがでしょうか? ぜひ、さくらさんのほんとうの気持ちを打ちあけてみてくださいね。そして それを伝える際に、この魔法の言葉を、たくさん自分につぶやいてあげてくださいね。どうせ私は受け容れてもらえてる。どうせ私は大切にされている。どうせ私は愛されてる。さくらさんの心と気持ちが晴ればれとまた明るくなりますこと楽しみにしていますね。ご相談ありがとうございました。心屋ジェニーより。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月02日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「こんなに幸せでいいのでしょうか?」という、まろんさん(23歳・会社員)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■まろんさんのお悩み私は親にお金の面でとても迷惑をかけて、大学にいかせてもらいました。そのせいか、自分で選んだ道で夢を叶えて、たくさんお金を稼いで親にお返しをしたいと思っています。しかし、それをできないいまの自分に焦りを感じています。だから、自分が幸せだと感じる環境にいると、こんなに幸せでいいの? という思いがよぎります。そして、より辛い状況を選んでしまうし、それで自分自身を苦しめる負のスパイラルにいつの間にかはまっています。私はこの先、どう生きればいいのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは。志緒村亜希子です。大学を卒業して間もないいまの時期に親への恩返しを真剣に考えているなんて、とても素敵ですね。私の20代はとにかく自分のことだけしか考えていませんでした。きっと親御さんはまろんさんの気持ちにうすうす気づいておられることでしょうね。その上で、すぐに恩返しができない焦りや負のスパイラルを引き起こす原因は、純粋な感謝の気持ちの陰に隠れた「自分だけが幸せになってはいけない」という小さな罪悪感かもしれません。前を見ながら、後ろの方にいる親御さんの存在が気になり進めない状態。きっと彼らがあなたのために必死になる様子を見てきたのですよね。いわば、彼らを苦労させてしまったという罪を早く償いたいのに、自分だけがぬくぬくと幸せを味わう訳にはいかない。そんな心の声が聞こえてくるような気がしました。どう生きて行けばいいかということですが、まず恩返しすることと、自分の夢を叶えることを切り離して考えてみませんか。親御さんはおそらく恩返しなど1ミリも期待していないでしょうし、また残念ながらこれからもあなたは迷惑をかけ続けることと思います。そしてそれが親にとっては喜びであるのでしょう。あなたが納得しようがしまいが、一旦そう思ってみてください。その上で、どうぞ本当に自分の思う道へ進んでみるのです。 ちゃんと挑戦する勇気、失敗する勇気を持って行動してみてください。そうすることで夢への思いは磨かれます。道の途中で、もしかしたらいまの夢が本心からではなかったと気づくこともあるかもしれません。それでも行動してみないとわからないのです。そしてやり直しはいつだってできます。たとえなりふりかまわず夢へ突き進むことが親を裏切るようで怖かったとしても、親を悲しませても、怒られても、反対されても、やってみたいことをする。親の前に、自分を喜ばせましょう。もし親御さんがあなたに恩返しを望んでいるとしたら、これからもたくさん泣いて笑って、転んで、傷ついて、助けられて、繋がって、選択して、再始動して、そんな彩りある人生を送るあなたを感じることではないでしょうか。私の人生、こんなもんじゃない、と親の期待を楽しく裏切ってあげてください。そして引き続きたくさん頼ってあげてね。きっと彼らは彼らでずっと幸せだったし、これからも幸せだから。ああ見えても。そんなあなたへの魔法の言葉を贈ります。親の期待を裏切ってもいい。死ぬまで甘えて愛されてもいい。自分のことばかり考える自己中な娘になってもいい。そして、もう一度お聞きしますね。あなたが本当にやりたいことは何ですか? 反対されることが怖くて挑戦できないことは、何ですか? 親ではなく改めて自分のハートに向かい合ってみてくださいね。心から応援しています。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月26日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ネガティヴ思考をやめたい」という、りんごさん(20歳・販売員)へ、心屋塾上級認定講師の小林威之からアドバイスをいただきました。■りんごさんのお悩み以前、人のことを羨ましいと思ってしまうということを、調べたとき、このサイトを見かけ初めて心屋さんのことを存じあげました。私は、いまの自分のいる立場、状況、自分自身のこと、すべてをすごくネガティヴに考えてしまいます。人と比べたりもしてしまいます。自分で、比べるからどんどんネガティヴになるんだとわかっていても、口だけで心から気持ちの持ちようを変えることができません。なんというか、うまく説明できないのですが、このネガティヴ思考をとにかくやめたいです。このネガティヴ思考のせいで、自分のいま起きている負の連鎖やだらしなさがあるのでは、と思っています。しっかりと自立した大人になりたいと思っています。もしよければアドバイスお願いします。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりりんごさん、こんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。ネガティブな思考から抜け出せず、それが原因で現在起きているうまくいかない現実があるとお考えでしょうか。ネガティブな思考に陥る原因として確かに「人と比べる」というのがポイントだったりします。誰かと比べて、私は「みじめ」だとか「才能がない」「豊かではない」「友だちが少ない」「恋愛を楽しめない」「自信が無い」などなど比べれば、比べるほどどんな人でもネガティブな要素はたくさん出てきます。では比べるのをやめればよいかといいますと、それもまたうまくいかないネガティブな思考の原因になります。人と比べるのをやめようと思えば思うほど、ついまた誰かと比べて落ち込んでしまう自分を責め出します。ネガティブな思考が良くないのは「自分責め」の材料にしてしまうからです。物事をネガティブに捉えたり考えたりすること自体には、じつはなんの問題もありません。どれだけネガティブ思考だったり、悲観的だったり、憂鬱だったりしてもそれ自体には害がなく、自分自身への影響はありません。 ネガティブ思考のまま友だちが多くてもいいし、幸せな結婚をしてもいいですし、お金をたくさん持っていてもいいですし、仕事や旅行など趣味も充実していてもいいのです。ただネガティブ思考を使って自分責めをすると、誰も自分責めをストップしてくれる人がいないためどんどん泥沼にはまって抜け出せなくなります。りんごさんは人はどうしてネガティブな思考をすると思いますか? それは、自分が幸せになるためです。自分がいまある幸せに気づくためです。ネガティブ思考は悪ではなくて、じつは自分の人生をより楽しめる充実したものにしてくれるための最良の薬です。ネガティブな思考や感情を感じたりしたら、そこには自分を変えられるチャンスがあります。自分を変えるというよりは、本当はもうすでにあった自分の魅力や才能、人気、やってみたかったこと好きなこと心地いいものそんなのに気づくチャンスなのです。なかなかネガティブを楽しむのは難しかったりしますが、ネガティブな思考や現実を変えようと努力したりがんばったりする必要はありません。ただ「受け取る」だけで大丈夫です。「いま私悲しかったんだ」「悔しかった」「寂しかった」「辛かった」できればそんな感情をじっくりと感じてみてください。それがりんごさんへの大切なメッセージです。その感情を感じきるとどうすればいいのかが自然とわかるようになります。じつは私も心理カウンセラーという職業をしていながらネガティブな思考もしてしまいます。もちろん落ち込んだり悩んだり、イライラしたりします。偉そうに人様にアドバイスをする資格などないくらい、じつはあまり人間としてはいい人ではなかったりします。でも自分の好きなことやりたいと思ったこと、自分の感情に従いいまこうやって大好きな仕事をやらせてもらっています。りんごさんもポジティブでもネガティブでもどんな感情も大切にしてくだされば、きっとそんなに遠くはない未来にキラキラ輝く素敵な人生がやってきます。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月19日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「どうしたら人から勘違いされずに済むでしょうか?」という、こまちさん(31歳・会社員)へ、心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんからのアドバイスです。■こまちさんのお悩みいつも記事を楽しみにしています。私が質問したいのは、勘違いされずに話をする方法です。私は初対面の人とも物おじせず話ができ、色々な話題に合わせられる方だと思います。自分では社交辞令的に話しているつもりなのに、ときどき勘違いした男性から食事に誘われたり、交際を申し込まれたりすることがあり、困っています。しかも、うまい断り方がよくわからず「そうですね…いつか」と適当な返事をして、以後その人を避け、フェードアウトしていくのが常套手段。そんな状況が職場で起こることもあり、気まずくなって仕事を辞める、ということがこれまで何度かありました。私は家族と気心知れた親友数人がいれば十分で、あまり交遊関係を広げるつもりはありません。それに仕事は大好きで、もうそんな理由で仕事を変えることはしたくないと思っています。だけどまた同じことが起こったらどうしよう…。どうしたら勘違いされず、人と話すことができるのでしょうか? また、連絡先を交換したくないとき、どうやったら角が立たず断ることができるのでしょうか? アドバイス頂けると幸いです。よろしくお願いたします。■心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんより「嫌われてもいい」と思って、人と付き合ってください。お悩みを読んでいると「私は交遊関係をこれ以上広げるつもりはないのに、勝手に向こうが私のこと気に入っちゃうんですぅ」って言っているように聞こえます。…あ、言ってますね。それはそうだと思います。こまちさんは他人から嫌われたくないから、人に合わせて、話題に合わせて、にこやかに会話をすることができる人だから、人に好かれてしまうんです。相手だって嫌な気はしませんし、こんな「いい感じ」の人とはもっとお近づきになりたい、と思う人は多いと思います。そういう「波風立てないコミュニケーション術」が、ナチュラルに、自然に、当たり前にできてしまう人なんです。空気を壊したくなくて、ギスギスしないように、穏やかな空気感を保ち続けるために、こまちさんはここまで生きてくる過程で「好感度」を処世術として身につけているのだと思います。嫌われるのが嫌だし、空気がギクシャクするのも嫌なのでしょう。だから、気まずくなった空気に耐え切れず、仕事を辞めてしまうのです。 かどを立てず。波風立てず。穏やかに生きていきたいのであれば、いまよりもっとお愛想を減らしてください。話を合わせないでください。笑顔を見せないでください。最初からつまらなさそうにしていてください。だって仲良くなりたくないんでしょう? そうしたら、そのときの空気がギクシャクしてこまちさんは居心地が悪いかもしれませんが、あまり好かれも、あまり嫌われもせず、うっすらぼんやりと生きていけると思います。でも、いついかなるときだって、空気をザラつかせたくなくて、「感じ悪いな、この人」なんて思われたくなくて、こまちさんは、目の前の人の話題に合わせて笑顔で楽しそうにうなずいてしまうのでしょうね。そうして、「勘違い」されて困ってしまうんですよね。勘違いされたくないなら、本心を言いましょうよ。「あら、私の好感度が高いせいで、カンチガイさせてしまってごめんなさいね。でも、私、あなたとこれ以上仲良くするつもりはないの。」と、言ってあげましょうよ、相手のために。嫌われると思います。なんだあいつ鼻持ちならないって言われると思います。でもこまちさんは、これと同じ空気をオブラートに包んで、もうすでに背中にのっけています。だから、最終的に気まずくなるんです。オブラートに包んで背中にのっけるくらいなら、言いましょうよ。それができないなら、せめて最初から無愛想にしてあげましょうよ。「好きではないのに、好きだと勘違いされてしまう」それは、こまちさんが、好かれてしまう言動をしているからです。それをやめましょう。勘違いは「される」のではなく「させている」んです。こまちさんが勘違いをさせています。勘違いさせられて、好きになってしまった挙げ句、冷たくされる相手は可哀想ですよね。一度ちゃんと嫌われてみてください。大丈夫です。こまちさんが思ってるほど「嫌われる」って致命傷にはなりませんから。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「好きな人に連絡先を渡したのに音沙汰がなく自分を責めてしまう」というさとみさん(34歳・販売事務)に心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■さとみさんのお悩み好きな人が異動してしまいました。別れ際に連絡先を渡したけれど、返信がありません。彼が近くにいるうちにどうしてもっと仲良くなろうと努力しなかったんだろう、とか、きちんと告白していれば…とか、来る日も来る日も後悔して自分を責めてしまいます。彼との進展を望むのは無理だったとして、私はどうすれば立ち直れますか? ■心屋塾上級認定講師・いかり屋圭子さんよりさとみさん、明けましておめでとうございます。いかり屋圭子です。好きな人に連絡先を渡したのですね。勇気出しましたね。素晴らしいです。そのときに、連絡先だけ書いたのでしょうか。それとも好意を伝えたのでしょうか。それにより、彼の反応も違うかもしれません。異動で忙しくて連絡できないのかもしれませんし、もしかしたら、彼女がいて、他の女性には連絡しないのかもしれません。いずれにしても彼の側の気持ちや、なぜ連絡をくれないのかは、彼にしかわかりません。勝手に、自分にとって悲しくなる方向に想像するのは簡単ですが、ここは客観的に考えてみませんか。もし、さとみさんが彼の立場なら、いきなり連絡先を渡されて、連絡できるでしょうか。私なら、突然だったらなかなか難しいような気もします。そして、人は毎日、案外忙しいものです。連絡しようと思っていても、できずに数日経過することなんてざらです。もしかしたら、連絡先を書いた紙を失くした可能性だって考えられます。不安な妄想はやめて、もう一度彼に連絡をとってみたらどうでしょう。異動と言うことなら、同じ会社にいらしたのだと思いますから、なんとか連絡先はわかりますよね。勇気を出して連絡先を渡したのですから、もう一度くらい勇気を出してみましょうよ。そして、それでも彼からの連絡がなかったり、期待した通りのお返事でない場合は、残念ですが縁がなかったと潔く諦めましょう。何故ならば、別れは出会いの始まりだからです。 「近くにいる間に仲良くしようとしなかった後悔」を次に活かすのです。どんどん実生活で人体実験しましょう。試してみましょう。人生は短く、男の人は星の数ほどいます。自分から声をかければいくらでもチャンスはありますし、まだ34歳のさとみさんなら可能性は無限です。もしかしたら、自分を責めたり、後悔するのはいまに始まったことではないかもしれませんね。さとみさんの生き方の癖なのかもしれません。反省したり、後悔する時間があれば、出会いを求めて行動したり、自分を磨きましょう。磨くというのは何かを足すことではなく、そぎ落とすこと。いまのままのさとみさんのままでいいので、余計なものをそぎ落としましょう。余計なものというのは「自分を責める心」「自分を嫌う心」「自分をダメと思う心」「どうせ私なんてと思う心」などです。別れや失恋は、次の素晴らしい出会いの始まりです。男の人は彼だけではありません。地球上に数限りなく男性はいるのです。そして、それは、過去を悔やんでいるときには見つからないです。悲しくても辛くても前を向いて歩き出したときに出会うのです。私もね、ずっと昔に振られた人と、十数年経過してから奇跡の再会をしたことがあります。神様っているんだなと感じています。もしかしたら、さとみさんもその方と、ずっとずっと先に再び出会うかもしれません。そのときにもっともっと素敵な自分でいたらいいと思いませんか。彼が、連絡しなくて惜しいことをしたと思うような女性でいたらいいと思いませんか。これからすることは数えきれないくらいあります。それは彼に対してではなく、自分に対してです。自分のためにお金も時間も使って、自分を慈しんでくださいね。そして、やはりもう一度連絡してみてください。勇気を出して。それがどんな結果であっても、神様は勇気を出した人を応援しているのです。平凡な答えしかできずに申し訳ありませんが、51歳の私が心から思うことを書きました。人生かけてステキな恋をしましょうね。一緒に! 応援しています。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月05日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「人に悩みごとを打ち明けられない」という、くまのすけさん(20歳・学生)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■くまのすけさんのお悩み悩みごとなどを他の人に相談できず、自分で抱え込み崩壊してしまいます。相談だけに限らず自分を表現するのがすごく苦手です。どうやったらいいかわからないです。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは。ご相談を読ませていただきました。自己表現がニガテながら、こちらにご相談いただきありがとうございました。その一歩に敬意を表します。おっしゃるとおり、悩みごとを人に相談できない人はそもそも自分の思いや考えを言葉にして表現するのがニガテな方が多いです。そんなとき頭の中は相手のことでいっぱいになっています。話したいのは悩みごと。自分で抱えているとしんどいから聞いてほしい。けれど、いざ話そうとするともっと気になるのが相手の反応。自分が話したことに対して興味を示してくれるか。真剣に聞いてくれるか。バカにされないか。などなど、相手の反応をあれこれ妄想すればするほど、相手に受け入れてもらうために自分はどう表現すればいいかに気が行ってしまいませんか? するといつの間にかメインの話題が迷子になってしまい、結局、誰にも話せず抱え込んでしまう状況に陥ってしまいますよね。そんなことは関係なく、言いたいことを言えたらきっと悩まないのに。 ひとつ悩みごとを抱えているだけでもシンドイのに、相手の反応に余計に気を取られてしまって、心もヘトヘトにお疲れかもしれません。そこで自分を表現するのがニガテな人にお勧めしているのが、ブログを書くことです。そこに何も考えず、ただただあなたの気持ちを言葉にしてみるのです。悩みごとはもちろん、他人へのひがみ、自分大絶賛、マニアックな趣味について語るなど、何でもアリ。ポイントは、手帳や日記など自分だけが読めるものではなく不特定多数の人の目に自分の言葉を触れさせることです。ブログは匿名で始められますし、知り合いに読まれる可能性も低いので自分の中身を出しやすいのです。もしあなたが既にIDを持っているなら、もうひとつ「頭の中身ぶちまけ用」に開設するのもアリです。これ、簡単そうに思えますが、意外に難しいのです。自分の心にあふれる思いをいきなり上手に言葉にしようとしてもうまく行かず挫折するかもしれません。だからこそ数稽古が必要です。どんどん挫折して何度もやり直してみてください。じつは自己表現ができず悩んでいた私自身も過去に経験があります。たかがブログなのに、誰も見ていないのに、いざパソコンの前に座るとうまく書こうとしすぎて手が止まり、よく凹みました。だけど、そのまま続けるのです。その、上手く書けずにモヤモヤした気持ちもそのまま、書く。文章の完成度、表現力、全部中途半端なままで記事を完成させてとにかく少しずつ続けてみてください。あとで振り返って削除したくなるような記事もあえてそのまま残しましょう。これは、自分の心の中にあることを整理したり、表現する練習なのですが、もうひとつ目的があります。それは表現力の乏しい自分、幼稚で情けない自分、1人で抱えて出せない自身と向き合い、そのままの姿をさらす練習です。リアルな人間関係の中でそれができることがゴールかと思いますが、まずはこの方法、騙されたと思って試してみてください。そんなにきれいにちゃんと相手に伝えようなんて諦めてくださいね。あなたのぐちゃぐちゃしたそのままが人間らしくて素敵なのです。まずは自分が自分を認め、受け入れて行くこと。もっともっと、思いをたくさん言葉に出してみよう。今後ますます、あなたが発する言葉で必要なご縁が繋がっていくことを楽しみにしていてくださいね。応援しています! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年12月15日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「どうしたら人を好きになれますか?」という、えれなさん(20歳・派遣)へ、心屋塾上級認定講師の小林威之からアドバイスをいただきました。■えれなさんのお悩み好きな人ができません。周りの友だちには、好きな彼氏がいてとても幸せそうです。でも私には、そんな好きな人ができません。友だちの紹介でお付き合いしたことはありますが、それほど好きになれず、付き合い方がわからないのか、素直になれないのかよくわからないんですが、相手の嫌なところばかり見つけてしまい、うまくいきませんでした。別れた後に、好きだったのかすらよくわからなくなりました。けれど、恋人がほしいなと思っています。でも私には、恋愛なんて向いてないんではないかとも思います。人を好きになりたいです。どうしたら人を好きになれますか? ■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりえれなさん、こんにちは。心屋流心理カウンセラーの小林威之です。恋愛をしてみたいけれど好きな人ができず思うように楽しめないと、つい自分は恋愛には向いていないと考えがちになってしまいます。同年代の友だちが彼氏と楽しそうにデートしたりお茶したり旅行したり、そんなのを女子トークで自慢されたり、はたまたSNSなどで見たくもないのに見てしまったり、なんだか自分だけ周りから置いてかれている気がしてしまうと思います。そんなとき真面目な人はつい、寂しくないふり、大丈夫なふりをして笑顔で過ごそうとしてしまいます。こんなことで寂しいと思ってはいけない、辛いと思ってはいけないと自分自身を叱咤激励してしまいますが、ちょっとだけその寂しさや辛さを感じてみてほしいのです。ネガティブな感情は大切な自分へのメッセージです。なぜ寂しいと感じるか、辛いと感じるか原因を探す必要はありません。ちょっとだけそのネガティブな感情に浸ってみてください。意外ですがこれが素敵な恋愛をするコツだったりします。 素敵な恋愛をするのに大切なのは自分の心が感じるための言わば「センサー」がちゃんと働いているかどうかです。どうして人を好きになるか、それは好きになった人がそばにいてくれると自分が満たされるからです。ご飯をご馳走してもらったり、プレゼントをしてもらったりそういう満たされ方もありますが、会話をしていて楽しい、一緒にいて楽しいなどモノよりも心が通うことの方がより自分の心が満たされます。自分がどうしたら満たされるのか、そのセンサーが自分の感情と結びついています。ですので、いま自分がどんな気持ちでいるのか、どんな感情を感じているのか恋愛に限らず職場でも友人同士の集まりでも、ちょっとだけ意識してみてください。感情のセンサーが少しずつ研ぎ澄まされると、本当に自分に必要な人が誰だかわかるようになってきます。またえれなさんは以前相手の嫌なところばかり見つけてしまったとありますが、これはそんなに悪いことではありません。自分の好き嫌いをちゃんと感じられるのは感情のセンサーがちゃんと働いている証拠でもあります。彼氏でも友人でも職場の人でも嫌な部分をつい見つけてしまうことがあります。それはじつは自分らしく生きるための大切なメッセージだったりします。他人の嫌な部分は自分らしく生きるためのヒントが隠されています。ですので、嫌だなと思ったら、もちろん逃げてもいいですが、どうしてそんなことをするか相手に聞いてみたり、ちょっと自分で考えてみたりすると意外な答えが見つかったりします。恋愛は自分を大切にしたい、相手を大切にしたいという気持ちがあれば誰でも幸せになれます。恋愛に向いていない人はいません。恋愛と向き合うのを諦めなければ大丈夫です。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年12月08日メディアで話題の心理カウンセラー・心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いまの仕事で満足をして生きていくべきでしょうか?」という、ほりさん(販売業)へ、心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんからのアドバイスです。■ほりさんのお悩み本当は絵を描いてそれを仕事にしたいのですが、好きなはずの絵が描けません。納得いくものが描けないことが怖いのか、描こうという意欲がわきません。現在販売業をしていますが、その仕事にも情熱を持って取り組めておらず、どっちつかずの状態です。すっぱり諦めて仕事に打ち込むべきだと思いつつも、絵を仕事にしている人や、みじかな友人がマンガ家としてデビューしたりと、他の人に意識を向けてしまうと羨ましくて自分が惨めでたまらなくなります。そもそも30歳を超えて行動に移せない時点で、本当は絵の仕事を心の底からしたいわけではないのかもしれません。それを認めてしまったら、本当に自分には何もなくなってしまいそうで怖いです。なので、現状は「いまの仕事に打ち込めないのはやりたいことがあるからだ」と言い聞かせ、仕事中のしんどい気持ちをやり過ごしています。仁さんの本や、お弟子さんのワークショップに参加するなど、自分を奮い立たせようと何度も頑張ってきましたが、手詰まりです。職場では上司ともうまくやれず、社交不安障害の診断を受け投薬治療を受けています。自分を認めることもできず、嫌な想いに満たされながら毎日をただ過ごしています。私は、本当は絵を描くことが好きじゃないのでしょうか。そうだとしたら、他人への妬ましさはなぜなのでしょうか。本当は好きじゃないんだと認めて、いまの仕事で満足をして生きていくべきでしょうか。少しだけ、ヒントをください。■心屋塾上級認定講師のこうさかあきこさんよりそもそも、仕事に情熱は必要でしょうか? 人生に情熱は必要でしょうか? と言い換えてもかまいません。やりがいを持って仕事に取り組んでいる人や、情熱を持って生きている人を見て落ち着かない気分になるのは、その人たちと比べた自分があまりにもダメなような気がするからではないでしょうか。自分には何もない。私はたいしたことない。あまりにも平凡。どこまでも普通。そんなことを痛感するのが嫌だから。なにか特別な才能を持っていて、すごそうな存在でいられたら、満たされる気がするから。だから、情熱を持って生きている人を見て、「あの人は特別な才能を持っていていいな」と妬ましさを感じるのではないでしょうか? 「私は、本当は絵を描くことが好きじゃないのでしょうか。そうだとしたら、他人への妬ましさはなぜなのでしょうか。」 おそらくほりさんは絵を描くことは本当に好きなんだと思いますよ。下手の横好きです。ほりさんがどのくらいの素晴らしい絵を描かれるかということは、このご質問だけではわかりかねますが、ほりさんは内心自分の絵のことをこう思われているはずです。「下手の横好き」だと。ずば抜けているすばらしさのない普通の絵。自分の中で、一番の取り柄だと思われる絵が、たいしたことなくて、平凡で、才能がないなんて、そんな事実をつきつけられるのが嫌で、思い知るのが嫌で。逃げ回っている状態なのではないかな、と思います。「そもそも30歳を超えて行動に移せない時点で、本当は絵の仕事を心の底からしたいわけではないのかもしれません。」そうですね。ほりさんは、絵を仕事にして、そんな自分をスゴイと認められたいのだと思います。でも、そこまでの実力と才能がないことを自分が一番よく知っているから、好きなはずなのに描けないのです。では、どうしたらいいか。ほりさんは絵が好きなんです。才能の有無に関わらず。だから、下手の横好きのまま、描いてみてください。たいしたことない自分を味わって、切ない気分になりながら、ただ好きだから描いてみてください。絵では認められない自分を受け入れてみてください。たいしたことなくていい。平凡でいい。つまらなくていい。からっぽでいい。そんな情けない一番認めたくない自分を受け入れてみてください。からっぽな自分を諦めて受け入れた先に、今まで味わえなかった世界がやってきますよ。【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年12月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「もっと自分に自信を持ちたい」という、りりさん(34歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■りりさんのお悩み最近転職した私。新しい職場で仕事を滞りなくやろうと結果を出したら、やたらと責められるようになりました。 直接、自分がダメなやつと思わせられるできごとも多く…。 いまも電車のなかで、涙がとまりません。 傷つけられ、自分が責められたとき、泣かないで立ちむかうことができる方法はありませんか? みんなの前で泣いてしまったし、公共の場でも泣いてしまうなんて、いい年して恥ずかしいです。 もっと自分に自信を持ちたいし、強くなりたい。どうか、アドバイスよろしくお願いいたします。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりりりさん、ご相談、ありがとうございます。転職って、そんなに多くするものでもないから経験値も少ないし、慣れるまで空回りしがちですよね。私も初めての転職で、痛い経験をしたことがあります。転職先では、「仕事ができると思われたい」し、「採用してよかったと思ってもらいたい」。だから、早く結果を出さなきゃと焦ってしまいがち。採用面接のとき、雇ってもらいたいからいいことばかりいっていると(まあ、いうものです)、「それに見合う自分を見せないといけない」と、ついつい力が入って、がんばってしまうものです。でも、この「●●と思われたい、思ってもらいたい」がくせものです。●●のなかに、あなたなら何が入るでしょうか。人が思うことですから、コントロールできるわけもなく、ゴールもわかりにくいですよね。そのためには「××しないと!」と脅迫的になったり、自分なりによかれと思って突っ走ったり、誰が見てもわかる結果を早く出そうと焦ったり…。けれど、「××」に振りまわされているときほど、まわりの状況が見えていなかったりするものです。自分だけの結果がほしいから、人の手を借りまいとがんばってみたり。じつは、思いきって手放した方がうまくいったりします。たとえば、「仕事ができなくてもいい」「人の期待にこたえなくてもいい」「ガッカリさせてもいい」などという具合に。だって、焦って何かしても大概いい方向へはいかないものですから。2回目の転職でも焦っていた私が、かけてもらってうれしかった言葉は「誰も、いきなりできるなんて思っていないからね。少しずつ覚えていってね」というものでした。それを聞いたとき、ほっとしたのと同時に「たしかに、そうだよなー」とふにおちたのを覚えています。どんなにできる人だとしても、まずは、職場に慣れることからなんですよね。前のやり方をいったん置いて、その職場のやり方を知る、教えてもらうことからです。つまりは、周りの人に助けてもらうことからなのです。逆に迎える立場からの経験では、こういうことがありました。新しく来た課長が、一番下っ端の私の仕事を「教えて」といって、一緒にやってくれたうえ、「これは大変だね」といってくれたのです。とてもうれしかったのを覚えています。“同じ釜の飯を食う”ではないですが、同じことをしていくなかで、その職場を知っていくこと、興味を持って知ろうとすることって、とても大切なことだなって思います。りりさんは、人から「傷つけられる」「責められる」と思っていらっしゃるようですね。どんな言葉がそれに当たるのでしょうか? じつは、自分で勝手に悪く解釈しすぎていることが多いものなのです。相手から本当は何といわれて、自分がそれを、どういう意味だと感じたかを書きだすと、面白いことがわかったりしますよ。誰もあなたを傷つけようとしていないし、責めたつもりがないことがほとんどだったりします。けれど、自分が「この人も、私を傷つけやしないか」「責めやしないか」と疑ってこわがってばかりいると、そうでない言葉まで過敏に受けとって「やっぱり、あなたもなのね」となってしまう。そして、自分の味方が誰もいないような気になってしまう。そんなパターンにおちいってはいませんか? 誰も責めていません。自分以外は…。まずは、自分を責めるのをやめてくださいね。「ダメな自分」「いい歳して公共の場で泣いてしまった自分」「自信のない自分」「弱い自分」を責めないで。「そんな自分でもいい」ってつぶやいて、許してあげてくださいね。そもそも、立ちむかわなくていいのです。滞りなくなんて、気にしなくていい。滞って、誰かに助けてもらうくらいでいいのです。そういう意味では「泣けてよかったね」といってあげたいくらい。ようやく、弱くてかわいらしいりりさんを職場のみなさんに見てもらうことができたのですから。これをきっかけに、もっとダメなりりさんをさらけ出していってくださいね。そんなりりさんに、みんな何かしてあげたいし、助けになりたいと思っていますよ。じつは、最初からだったのですが、いままでりりさんが受けとろうとしていなかっただけなのです。自分がその職場で何かしてやろうと思うよりも、まずは、その好意を受けとることからはじめてくださいね。いまの職場が、りりさんにとって温かくて楽しい場所になるように祈っています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年11月17日