清水玲子の人気コミックを映画化したサスペンス大作『秘密 THE TOP SECRET』の公開直前イベントが7月25日、都内で行われ、生田斗真と岡田将生が出席。脳内捜査を題材にした作品にちなみ、人の心を操るマインドハッカーとしてテレビ番組などに出演するトニー・ジャンが駆けつけ、生田の初恋相手の名前を言い当てるパフォーマンスを披露した。『秘密 THE TOP SECRET』/その他の画像「映画を拝見しましたが、人の脳に侵入し、心をコントロールする点は僕のパフォーマンスと似ている。なぜ僕が主役じゃないんですか」と自信を示すトニーは、生田に対し「初恋の時期は?」「名前はひらがなで何文字?」といった質問を投げかけ、生田の目や表情の変化を観察。見事に“なおみ”さんと正解を導き出し、生田は「こんなことあるんだ…。すごいですね」とタジタジだった。その“なおみ”さんとの思い出について、生田は「小学校の頃、僕が廊下で転んだら、ハンカチで止血してくれて、水道で足を洗ってくれたんですよ。そりゃ、好きになりますよね」と思わず照れ笑い。初恋相手の名前が明らかになる一部始終を目撃した岡田は、「僕のことじゃないのに、どんどん汗が出てきました」と驚きの表情だった。死んだ人間の脳からスキャンした“過去の記憶”を頼りに、事件を捜査する第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件の真相に迫る。すでに韓国、台湾、中国、フィリピンでの配給が決定しているほか、カナダのモントリオールで開催される第20回ファンタジア国際映画祭・コンペティション部門にも出品された。『秘密 THE TOP SECRET』8月6日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年07月25日『バットマン』や『スーパーマン』のDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』のキャストが、米サンディエゴで開催されたコミコンの会場に集結し、集まった6500人のファンから大歓声を集めた。『スーサイド・スクワッド』/その他の画像本作は、死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、極悪なまま、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描くもの。本作を手がけたデイヴィッド・エアー監督がコミコン会場に登場し、キャストを呼び込むと歓声の中、マーゴット・ロビー、ウィル・スミス、ジャレット・レト、アダム・ビーチ、ジェイ・ヘルナンデス、ジェイ・コートニー、アドヴェール・アキノエ=アグバエ、ヴィオラ・デイヴィス、ジョエル・キナマン、カーラ・デルヴィーニュ、スコット・イーストウッドが登場。「いつも子どもたちには、僕の役を全然かっこいいと思ってもらえないんだ」というスミスは、本作では伝説の暗殺者デッドショットを演じており、「今回はほんとにかっこいいと思ってもらった。この役のおかげで、息子たちは2、3か月僕の言うことを聞いてくれるね」と満足そうな表情を浮かべ、ハーレイ・クイン役のロビーは「監督からはとにかくなるべくスタントは使わないでやってって言われていたわ。でもその分楽しかった。物から飛び降りたり、あっちこっちで爆発していたり、とてもすごかったわ」と撮影を振り返った。「子供の頃からコミックブックが大好きで、ずっとキャラにフォーカスした映画を作りたかった」というエアー監督は本作ついて「普通は善と悪が対立するけど、今回は悪(bad)対悪(evil)。理由があって悪人になっているんだけど、僕たちはもう悪いことをしすぎているから信じてもらえないんだ。でも悪だから相手を痛めつけることが楽しくなったりして、悪(bad)と悪(evil)の境目がなくなってしまうところも注目だよ」と語り、観客の本作への高い期待をさらに煽った。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー
2016年07月25日ブリー・ラーソンが『キャプテン・マーベル』に主演することが発表された。ラーソンとマーベルの間で交渉がなされていることは、先月にも報道されていたが、ついに正式に決まったようだ。その他の情報キャプテン・マーベルことキャロル・ダンバーズは、マーベルで最も愛されている女性のスーパーヒーロー。脚本は現在、ニコール・パールマンと『インサイド・ヘッド』のメグ・レフォーヴが執筆している。監督は決まっていない。北米公開は2019年3月。ラーソンは『ルーム』で今年のオスカー主演女優賞を受賞した。次回作は来年3月北米公開予定の『コング・スカル・アイランド(原題)』。共演はトム・ヒデルストン、サミュエル・L・ジャクソンら。現在は『ザ・グラス・キャッスル(原題)』を撮影している。共演はナオミ・ワッツ、ウディ・ハレルソンら。文:猿渡由紀
2016年07月25日2016年7月23日、24日の全国映画動員ランキングは、『ONE PIECE FILM GOLD』(全国343館・739スクリーン)が初登場で首位に立った。本作は2D、3D、4DX、MX4Dで上映されており、土日2日間で動員82万830名、興行収入11億5577万1000円を記録。配給の東映は、最終興収60億円超えは確実と見ている。その他の画像『ONE PIECE FILM GOLD』は、全世界での累計発行部数が3億2000万部を突破した人気コミックの劇場版第13弾。世界最大のエンターテインメントシティを舞台に、ルフィたち麦わらの一味と、国の支配者ギルド・テゾーロが対峙する。前作に続き原作者・尾田栄一郎が総合プロデューサーを務め、ゲスト声優に満島ひかり、濱田岳、菜々緒、北大路欣也ら多彩なキャストが集結している。2位は『ファインディング・ドリー』(全国362館)、3位は『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』(全国360館)となった。そのほか『ロスト・バケーション』(全国312館)初登場8位。『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』(全国24館)初登場9位に入っている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ONE PIECE FILM GOLD』2位『ファインディング・ドリー』3位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』4位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』5位『HiGH&LOW THE MOVIE』6位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』7位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』8位『ロスト・バケーション』9位『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』10位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』
2016年07月25日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の新たな映像が、サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルの会場で披露された。本作で大きな役割を果たす“魔法動物”が次々に登場する映像だ。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』新映像本作は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した魔法使いのドラマで、1926年のニューヨークを舞台に、英国人で魔法動物学者のニュート・スキャマンダーの運んでいたトランクに入っていた“魔法動物”がカバンの外へ逃げ出したことから、大混乱が起こる様を描く。コミコンの会場には、ニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメイン、キャストのキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、エズラ・ミラー、コリン・ファレルらキャストと、デイヴィッド・イェーツ監督が登場。集まった約6500人にファンと初解禁の映像を観賞した。このほど公開になった映像は、スキャマンダーがアメリカに運んできた“魔法動物”を描いたシーンがふんだんにもりこまれており、飛ぶと嵐を呼ぶビーストや、アフリカで生まれた体重が1トンもある巨大なビーストなど、サイズや動き、種類は本当に多種多様だ。イェーツ監督は監督は「ハリー・ポッターで我々が大好きだった魔法の世界が、新しいキャラクターや新しい設定、そしてニューヨークが舞台というもっと広がった形で生み出せるのは、とってもエキサイティングな冒険でした」と語り、レッドメインは「想像以上の規模だね!とても興奮しているし、特別な思いでいっぱいだよ」とコメント。会場に集まったファンは、圧倒的な映像に歓声をあげた。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー
2016年07月25日大ヒット中のディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』は、忘れんぼうのドリーが自身の過去を探して大冒険を繰り広げる作品だが、ドリーたちが暮らす“海”ではなく“人間の世界”が物語の中で重要な役割を果たしている。『ファインディング・ドリー』/その他の画像アンドリュー・スタントン監督は『…ドリー』を構想する際に、まずは前作の調査で訪れたけど、映画には使用しなかった場所について想いをめぐらせることからはじめ、やがて“ある場所”に目を留めた。「最初はちょっとズルをした気分だった。というのは、近くだし、この場所のことをよく知っているから」そこは、ピクサーのあるサンフランシコから南へ250キロ行ったところにある“モントレーベイ”だ。以前から「モントレーの水族館のことをよく知っているし、(アメリカ)北西部の海のこともよくわかっていた」というスタントン監督は、自然な流れで『…ドリー』の舞台のモデルをこのエリアに決定。劇中に登場する架空の施設“海洋生物研究所(Marine Life Institute)”を描くため、ピクサーのメンバーは準備段階で何度も何度もモントレーベイ水族館に足を運んだ。この施設の名前は“水族館=Monterey Bay Aquarium”だが、映画に登場する海洋生物研究所と同じく、海の生き物たちを助けて、治して、海に帰す活動も行っており、この考えは、本作のストーリーにも大きな影響を与えることになった。本作でドリーやニモたちが直接、人間と関わったり、会話をすることはないが、ドリーは長い海を旅してアメリカ北西部の海にたどり着き、アクシデントで人間たちに“助けられ”て、海洋生物研究所を訪れ、過去を発見し、自分自身を“回復”して、海へと再び“戻る”ことになる。ピクサー・アニメーション・スタジオの壁に“Story is Research(物語とは調査・研究である)”というフレーズが書かれている通り、彼らは徹底的に調査し、キャラクターの気持ちになってその光景を見て、想像力をふくらませていく。その結果、モントレーベイ水族館は、『ファインディング・ドリー』にとって、単なる“舞台のモデル”にとどまらない役割を果たしたようだ。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月25日8頭身どころか9頭身以上ありそうな、縦長のシルエット。スウェーデン出身のアレクサンダー・スカルスガルドは、従来のターザンのイメージとは、かなり違う。そう思ったのは彼の父でベテラン俳優のステラン・スカルスガルドも同じ。息子から、『ターザン:REBORN』の主役に決まったという知らせを聞いた時は、まさかと笑ったそうだ。しかし、その次には、相当に興奮したと、アレクサンダーは振り返る。『ターザン:REBORN』/その他の画像「ターザンは、父の子供時代のアイドルなんだ。幼い頃、父は、毎週土曜日に近くの映画館に『ターザン』を見に行っていたんだよ。ジョニー・ワイズミラーの『ターザン』さ。僕も、父と一緒に家のカウチに座って、『ターザン』をビデオテープを見たものだ。だから、今作の場合、一番怖い批評家は父だね」役を得られたことがあまりにもうれしくて「その時は、肉体作りが大変かどうかなんて、考えなかった」と笑う。実際、食事制限とトレーニングは非常に厳しかったが、アレクサンダーは、指導をきっちり守るだけでなく、たまになら許されたかもしれないことも、やらないで通した。「外食は絶対だめというわけじゃなかったし、たまにならズルをしてもよかった。でも、僕はこの役に全力を注ぎ込みたかったんだよ。この映画のために8か月ロンドンで過ごしたが、サッカーを見に行ったのは一度だけ。トレーニングと撮影でとにかく疲れていたから、休みがあるなら寝たかった。父とも撮影中、2回ランチをしたけれど、実際のところ、父が食べるのを見ていただけだよ。僕は、栄養士が計算して作り、届けてくる食べ物を食べるだけ。トレーニングは、ウェイトリフティング、ピラテス、ヨガなどを組み合わせたものだった。ターザンがしなやかにジャングルの中を動き回れるように、柔軟性が求められたのさ」この役のおかげで、フィットネスや栄養についてずいぶん詳しくなったかと聞くと、「そうでもない」のひとこと。「もともとそういうことに興味はなかったし、今も同じだね。言われることをやっただけさ。撮影が終わった時、ちょうど父が仕事でロンドンにいたので、僕はまっすぐ父の家に行って、その週末は父が作るものを思いきり食べた。モッツァレラのフライとか、スパゲティボロネーゼとか。そういうのは長い間食べていなかったから、天国にいる気分だったよ」『ターザン:REBORN』7月30日(土)全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2016年07月25日ニューヨークを舞台に“幽霊退治”に挑む女性たちの活躍を描く『ゴーストバスターズ』が来月公開になる。本作は4人の主人公がチームを組んで、幽霊退治をしながら終始、ジョークを飛ばしあい、ドタバタ劇を繰り広げる作品で、撮影現場では映画を盛り上げようと出演者たちの“アドリブ合戦”がエスカレート。そのどれもが面白く、編集の段階で監督を悩ませたようだ。その他のニュース本作は、大学を追われたエリン、彼女の旧友で心霊現象を研究するアビー、謎のマシンを次々に発明するジリアン、地下鉄の駅員から仲間入りしたパティの4人が“ゴーストバスターズ”を結成し、大騒ぎしながら幽霊を捕獲するべく右往左往するドラマで、監督を務めたポール・フェイグは、俳優の“アドリブ”を盛り込みながら撮影を行ったという。その結果、クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシーら会話術が巧みな俳優たちのトークが炸裂し、撮影はアドリブ合戦に。監督は「僕の映画はだいたいいつも2時間くらいなんだけど、今回は最初の段階で4時間50分もあったんだ(笑)。アドリブをたくさん撮ったんだけど、どれも面白すぎて映画をぎゅっと短くするのはとても大変な作業だった」と振り返る。さらにバスターズの受付ケヴィン役のクリス・ヘムズワーズもここに参戦。彼は「撮影中、監督が何か思いつくと僕たちにアイデアを投げかけてくれて、みんなでアドリブを始めるんだ。カメラを回しっぱなしにして、40分くらいの長いテイクを撮ったこともあったよ。とても面白い撮影方法で、僕が今までに経験した中で最も楽しい撮影だった」と語る。フェイグ監督は、“面白すぎる”ことに悩みながら、約5時間の映像を編集し、最終的に約2時間の完成版を作り上げた。監督が悩みに悩んで厳選したバスターズのトークは一体、どんな内容なのか? 公開が楽しみだ。『ゴーストバスターズ』8月11日(木・祝)~14日(日) 先行公開8月19日(金)公開
2016年07月23日大人気コミックの劇場版アニメ『ONE PIECE FILM GOLD』が7月23日(土)に公開を迎え、田中真弓をはじめとするレギュラー声優陣に加え、ゲスト声優の満島ひかり、濱田岳、菜々緒、ケンドーコバヤシ、北大路欣也、山路和弘が舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつ その他の写真この日は、銀座の映画館の前に映画のラッピングが施されたバスが登場! 田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、山路和弘、満島ひかり、濱田岳、菜々緒、ケンドーコバヤシ、北大路欣也は多くのファンや道行く人々に見守られながら写真撮影を行なった。その後の舞台あいさつでは、レギュラー声優陣は恒例ともいえる自身のセリフの実演と共に挨拶! 田中らが今回の映画の中からセリフをチョイスする中、サンジ役の平田は、まだTVシリーズでも放映されていない週刊少年ジャンプで連載中の『ワノ国編』のサンジの仲間に向けた置手紙に書かれた「野郎どもへ。女に会ってくる。必ず戻る」という言葉を生で再現! これには客席から拍手と歓声がわき起こった。ゲスト声優で参加した満島は、以前所属していたFolder5でTVアニメ版のオープニングテーマ『Believe』を歌っており「16年ぶりにまた先輩方の背中を見られて嬉しいです」と感慨深げに語る。濱田も「子どもの頃からみていたので、今日、この舞台に立っていることが感慨深い、特別な舞台あいさつです」と『ONE PIECE』愛を語る。菜々緒も「まさかこの作品に携われるとは夢にも思っていなかった!」と語り、周囲の反応として、彼女が『ONE PIECE』にハマるきっかけとなった兄の存在に触れ「普段は誕生日でもメールしてこないのに、『(原作者の)尾田さんに会った?』と連絡がありました。『会ってないよ。どうしたの?』と返事したら、そのままスルーされた」と明かし笑いを誘った。舞台あいさつの壇上には“GOLD FILM”にふさわしく、巨大金メダルが吊り下げられ、最後の壇上での舞台あいさつでもレギュラー声優陣には金メダルが配られた。田中は本作が目指すメダルの色は?という問いに「ゴールドでしょ! 皆さんのお力でゴールドを獲ります!」と金メダル宣言で会場をわかせた。『ONE PIECE FILM GOLD』公開中
2016年07月23日キルスティン・ダンストが『The Bell Jar』を監督することになった。短編映画の監督は経験があるが、劇場用長編映画の監督を手がけるのはこれが初めてだ。ダンストは脚本も共同執筆する。主演にはダコタ・ファニングが決まっている。原作は1963年に出版された小説で、1979年にも一度映画化されている。その他の情報時代は50年代。主人公エスター・グリーンウッド(ファニング)は、ニューヨークの出版社で女性誌編集部のインターンとして働くが、ボストンに戻った後、精神の病に悩まされる。撮影は来年初めに開始予定。ダンストは最近、ジェフ・ニコルズ監督のSF映画『Midnight Special』に出演。またテレビドラマ『FARGO/ファーゴ』にもレギュラー出演している。ファニングは現在、ニューヨーク大学で主に学業に専念しているが、今年秋公開予定の『American Pastoral』に出演する。ユアン・マクレガーの監督デビュー作で、共演はマクレガー、デヴィッド・ストラザーン、ジェニファー・コネリー。文:猿渡由紀
2016年07月23日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の本編映像が公開になった。本作は、少女ソフィーと心優しい巨人(BFG)の交流を描いた作品で、BFGは“夢の配達人”をしているようだ。公開された本編映像映画の主人公ソフィーは、英国の孤児院で暮らし、夜になって周囲が寝静まってから建物中を冒険する好奇心旺盛な女の子だ。ある日、彼女は街を歩く巨人を窓から発見したことをきっかけに、心優しい巨人=BFGの暮らす世界に誘われる。このほど公開されたのは、BFGの家で、ソフィーがBFGに“彼の秘密”を教えてほしいと頼むシーン。彼の家には美しい光を放つビンがあちこちに置かれているが、このビンにつまっているのは“夢”で、BFGはこれを集め、調合し、子どもたちが眠っている間に吹き込んで、素敵な夢を見せてあげる役割を務めているらしい。この夢はある場所で捕まえているようで、ソフィーは一緒にいきたいと頼むが、BFGは外が危険なので、ソフィーにとどまるよう説得する。BFGはソフィーが手に乗ってしまうほど大きいが、その笑顔はどこまでも穏やかで優しく、人間の話し方に慣れていないのか、ところどころ“言いまつがい”をしてしまう微笑ましい面も持っている。BFGを演じるのは、舞台俳優として絶大な地位を築き、先ごろ、オスカーも受賞した名優のマーク・ライランス。彼の繊細な演技にも注目だ。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』9月17日(土) 全国ロードショー
2016年07月22日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』のポスター画像が公開になった。本作は、2009年にニューヨークのハドソン川で起こった奇跡的な事件を基に描く感動作だが、ポスターでは乗客の命を救った機長の表情は曇り、その上には“155人の命を救い、容疑者になった男”というコピーが掲載されている。その他の画像本作は、C.サレンバーガーの著書『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』(静山社文庫)が原作。マンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能になった航空機に乗っていたサリー機長は、ハドソン川に機を不時着させ、乗客全員の命を救うが、彼の判断が問題になり、彼は乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。イーストウッド監督は、第二次世界大戦の英雄の苦悩を描く『父親たちの星条旗』や、人気ヴォーカル・グループの波乱の半生を描いた『ジャージー・ボーイズ』など、輝かしい歴史の裏側にある“闇のドラマ”を重厚に描き、観客の絶賛を集めてきた。本作についてイーストウッド監督は「映画作りにはいつも違うチャレンジがある。今回はフィクションではなく真実の物語なんだ。だから登場人物すべての人を再現することに力を尽くした。サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と語っている。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年07月22日全世界で大ヒットを記録し続けている人気シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』の特別映像が公開になった。映画のタイトルにもなっているシリーズ最強の敵“アポカリプス”の魅力に迫った内容だ。公開された特別映像本シリーズは、手をつかわずに金属を動かしたり、人の気持ちが読めたりする特殊能力をもつ“ミュータント”のX-MENが活躍する作品。アポカリプスは、ミュータントたちの始祖と呼ぶべき存在で、古代エジプトでは“神”として人間を統治していた。映画は、長い眠りから覚めたアポカリプスが、人間の誤った選択によって作られた世界をすべて壊し、正しい世界を再び築こうとする。その力はシリーズに登場したどのキャラクターよりも強大で、アポカリプスを演じたオスカー・アイザックは「アポカリプスは堕落した世界を破壊しようとする。人間が作り上げたものはすべて破壊する。恐ろしい力を持っている」と語り、映像では圧倒的なパワーで世界を破壊していくアポカリプスと、彼にまったく歯が立たないX-MENの姿が描かれる。本シリーズは、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でシリーズを新たに語りなおし、続く『X-MEN:フューチャー&パスト』でこれまでのシリーズのキャラクターが時を超えて共演した。そして新作『…アポカリプス』はこれまでの集大成的な内容になっており、力、精神、頭脳すべてが優れた“アポカリプス”の存在は、重要な役割を果たすことになりそうだ。なお、先の3作をいっきに上映するイベントが8月10日(水)に、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催される。また、『…アポカリプス』の入場者に、前作『…フューチャー&パスト』がデジタル配信で観られるプレミアムカードが全国先着30万人にプレゼントされる。『X-MEN:アポカリプス』8月11日(木・祝) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2016年07月22日今年もまた世界最大級のポップカルチャーイベント“サンディエゴ・コミコン(SDCC)”が7月20日(現地時間)のプレビューナイト(前夜祭)で幕を開けた。昨年は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』まわりの発表が話題を呼んだが、今年はホールHと呼ばれる大会場でのパネル(発表会)イベントにマーベルが戻ってくることが注目される。その他の写真昨年、マーベルは、ホールHはスキップしただけに期待大。メインの発表は『ドクター・ストレンジ』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2(原題)』になるが、ソニーピクチャーズとコラボする『スパイダーマン/ホームカミング(原題)』についてもここで何らかの発表があるのでは? と噂されている。一方DCは、もうすぐ『スーサイド・スクワッド』の公開もあり、さらに『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』で幕を開けたDC映画路線を定着させたい狙いもあり、ブース展開も派手。まず会場外に『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に登場した巨大なスーパーマンの彫像とバットモービルの実物大を展示。さらに会場内ではDCのブースに『スーサイド・スクワッド』そして来夏公開の『ワンダーウーマン』の衣装をドーンと展示し圧倒的な迫力! 特にワンダーウーマンは75周年ということもあり、一推しでフィーチャーされている。レゴのブースでもレゴで組み立てたワンダーウーマンが人気だ。またDCは、『アロー』を起点にTVドラマにも力を入れているが、TV『アロー』『フラッシュ』『スーパーガール』の展示がワーナーのブースに展示されており、コミック、映画、TV、グッズで“DCユニバース”を多面的にPRしている。今回は土曜日にホールHで午前中にDC、夜にマーベルのパネルがあり、そこで何が発表されるか期待。その他感じたのは、日本の“戦隊もの”を加工してアメリカで人気の『パワーレンジャー』の新作が作られること。『スタートレック』が放送開始50周年であり、もうすぐ新作『スター・トレック BEYOND』が封切られること。また、『ポケモンGO!』が好調でゲームの新作も出ることから、ポケモンがまた注目されていることもあり、パワーレンジャー、スタートレック、ポケモン色も強まっている。これがらみのグッズが多く売られていたり、コスプレやそれらのTシャツを着ている人が多かった。コミコン20167月20日(水) 前夜祭7月21日(木)から24日(日)まで※いずれも現地時間取材・写真 BY 杉山すぴ豊
2016年07月22日『スター・ウォーズ』の公式ファンイベント“スター・ウォーズ・セレブレーション”が17日に閉幕。期間中は小さな子供から大人まで、家族で来場しているファンたちの姿も。世代を超えて受け入れられるその魅力は何なのか? 親子でファンというファミリーたちに直撃インタビューした。その他の写真『スター・ウォーズ』は、遠い昔、はるか彼方の銀河系で繰り広げられる冒険と、家族にまつわる壮大なドラマが描かれるシリーズで、細部まで作り込まれた世界観、魅力的なキャラクター、ダイナミックなアクションが多くのファンを熱狂させてきた。1977年のシリーズ第1作『…エピソード4/新たなる希望』を幼い頃に初めて観た親世代たちは、これまでに観たことのない世界観に圧倒されたという。「子供の頃に初めて観た時はインパクトがすごくて感動した。すべてが新しく、他にこんな映画ってないと思う!」「3歳の頃から観ている。想像力が掻き立てられるし、ストーリー、最新技術やキャラクター、コスチュームや武器、すべてが本当にすごかったわ!」とそれぞれ当時の衝撃を振り返る。そんな『スター・ウォーズ』との衝撃的な出会いを経て、大人になり家族を持った人たちは、自身の子供にも幼い頃から『スター・ウォーズ』を見せているそうだ。事実、今回取材をしたほとんどの子供たちが「生まれた時からファン!」と回答。「世代とか国籍を越えた魅力があると思う」「老若男女に受け入れられる作品だと思うわ」など、世代や性別を問わず親子揃って楽しめるのも魅力のひとつとなっているようだ。また、「倫理感や道徳感がある」「勧善懲悪の物語だから自分の子供にも小さい時から見せていて、子供たちを巻き込んだって感じだね(笑)」など、物語の内容も子供と一緒に楽しむ作品として支持されている理由のようだ。最新作『…フォースの覚醒』は、“強い女性像”としてシリーズ初となるヒロイン・レイの活躍が描かれる現代的な作品であると同時に、これまでのシリーズの世界観はしっかりと継承。本編には往年のファンの心をくすぐる様々な名シーンが用意されており、親世代が幼い頃に観て慣れ親しんだ“あの世界観”に戻ったような感覚になれるのもその魅力といえよう。ちなみに、今回子供世代のコスプレで特に多かったのが、『…フォースの覚醒』に出てくるキャラクターたち。「スター・ウォーズは想像力が掻き立てられるし、心が大きくなる感じがする。特にポーが大好き!」「レイが特に大好き! 『…フォースの覚醒』はDVDで5回も見たわ」など、憧れのヒーロー&ヒロインになりきる子供たちの姿が目立っていた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEX発売中デジタル配信中
2016年07月22日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開を記念して、7月23日(土)から東京・汐留で魔法の世界を堪能できる“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”が開催されることが決定した。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』/その他の情報“魔法の世界展…”は、日本テレビが開催するイベント“超汐留パラダイス!-2016 SUMMER-”の中の企画展示で、『ハリポタ』の衣装や小道具の展示、『ファンタビ』のパネル展やスタンプラリーを実施する。さらにJ・K・ローリングとハリーの誕生日である7月31日(日)には特別ゲストが登壇するイベントや、豪華商品が当たるプレゼント大会などが実施される。映画『ファンタスティック・ビースト…』は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した魔法使いのドラマで、1926年のニューヨークを舞台に、英国人で魔法動物学者のニュート・スキャマンダーの運んでいたトランクに入っていた“魔法動物”がカバンの外へ逃げ出したことから、大混乱が起こる様を描く。“魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~”7月23日(土)~8月28日(日)まで汐留にて開催『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年07月21日スティーヴン・キングのベストセラー小説を、J.J.エイブラムスが製作総指揮を務めてドラマ化した『11/22/63(イチイチニニロクサン)』が8月11日(木・祝)からスターチャンネルで独占放送されることが決定した。その他の写真本作は、1963年11月22日に起こったジョン・F・ケネディ暗殺事件を阻止するべく、過去にタイムスリップした男の挑戦を描いたドラマで、キングが長年に渡って構想を練り、調査を重ねて執筆した小説は大きな反響を呼んだ。リー・ハーヴェイ・オズワルドは本当に犯人なのか? 史実とフィクションが融合したドラマを、『LOST』など数々の人気ドラマを手がけてきたエイブラムスがドラマ化する。主演は『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコが務め、オスカー俳優のクリス・クーパー、『ロイヤル・ナイト英国王女の秘密の外出』のサラ・ガドンらが出演する。スターチャンネルでは、8月11日(木・祝)から毎週木曜日の23時から字幕版の、同月15日(月)の23時30分から二か国語版の放送を開始する。『11/22/63』スターチャンネル8月11日(木) 23時~ 独占日本初放送
2016年07月21日ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・セイフライドが共演する『ヤング・アダルト・ニューヨーク』が7月22日(金)より公開される。ブルックリンで暮らすふた組のカップルを通してモラルや価値観、夢や野心をリアルかつユーモラスに描いたロマンチック・コメディだ。公開前にメガホンを執ったノア・バームバック監督のインタビュー映像が届いた。インタビュー映像本作でスティラーとワッツが演じるのは、いつの間にか人生にも夫婦間にも何かが欠けてしまったと感じている若いつもりの40代夫婦。対してドライバーとセイフライドは、レコードやタイプライターなどレトロな文化を好む成功したい20代カップルを演じている。ひょんなことから知り合い意気投合した彼らは、共に行動していくうちに、互いに刺激を受けそれぞれの内面に変化が生じてくる。バームバック監督の作品といえば、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『イカとクジラ』や、ウェス・アンダーソン監督と組んだ『ライフ・アクアティック』『ファンタスティック Mr.FOX』など、人間観察力の高さとシニカルな語り口が特徴。同時に登場人物たちへの眼差しには温かさがあり、日本でも人気のある映画監督のひとりだ。バームバック監督は、1969年に本作の舞台になったブルックリンで生まれた。インタビュー映像では、どのようなきっかけでアイデアやテーマが生まれたのか、自分の経験を通して感じた世代による価値観のズレや、スティラーやワッツ、ドライバーをキャスティングした理由などを明かしている。「結婚について、夫婦について、お互いがどう影響し合っているかについて描きたかった」と話すバームバック監督が手がけた本作は、クスッと笑えて、少しほろ苦く、最後には胸が熱くなる“迷子の大人たち”の成長物語になっている。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』7月22日(金)TOHO シネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
2016年07月21日30日(土)から公開になる映画『めぐりあう日』の本編映像の一部が公開になった。本作は、日本でも人気を集めた『冬の小鳥』のウニー・ルコント監督の新作で、生みの親を知らずに育った女性が、出生の秘密を求めて港町で暮らす中で、自身の進むべき道を見つけ出していく様を描いた感動作だ。本編映像の一部本作の主人公は、産みの親を知らずに育ち、自身の出生の秘密を求めて、息子と港町ダンケルクにやってきた理学療法士の女性エリザ。彼女は息子の通う学校で働く中年女性アネットに出会ったことをきっかけに、これまでの人生や、母に対する想いを見つめなおしていく。このほど公開になったのは、自身の過去について“あること”を知ってしまったエリザが、感情の行き場を失って、クラブで気分を紛らわせようとする場面。セルジュ・ゲンズブールの楽曲『エリザ』が鳴り響き、周囲の人々の顔は笑顔だが、エリザは自分の中にある想いや、事実を受け止めきれずにさらに孤独を募らせていく。本作の主人公エリザは、生みの母親の所在を探して港町を奔走するが、自身も子を持つ母であり、“母を探す子”であるのと同時に“子を持つ母”としても様々な問題に直面し、その度に迷い、傷つきながら、事実を受け止めて前へと進んでいく。このほど公開になった映像は、そんなエリザの完璧ではない面を描いたシーンで、本作の繊細で重層的な人物描写の一端を垣間見ることができる。『めぐりあう日』7月30日(土)より 岩波ホールほかにて全国順次ロードショー
2016年07月21日映画監督ゲイリー・マーシャルが、米西海岸時間19日に亡くなった。81歳だった。マーシャルは最近、発作を起こし肺炎をこじらせて入退院を繰り返していたらしい。その他の写真マーシャルはニューヨーク生まれ。ノース・ウェスタン大学でジャーナリズムを専攻し、卒業後、コメディライターとしてエンタテインメント業界でのキャリアを始める。70年代には『Happy Days』『The Odd Couple』などTVのコメディ番組を大ヒットさせる。『Mork and Mindy』ではロビン・ウィリアムズを大ブレイクさせた。そして90年の映画『プリティ・ウーマン』では、ジュリア・ロバーツを世界的大スターにする。ロバーツとはこの後も『プリティ・ブライド』(1999年)、『バレンタインデー』(2010年)、『ニューイヤーズ・イブ』(2011年)、最近北米公開された『Mother’s Day』(2016年)で組んだ。マーシャルのその他の代表監督作には、『恋のためらい/フランキーとジョニー』(1991年)、『プリティ・プリンセス』(2001年)などがある。『プリティ・プリンセス』では、アン・ハサウェイにブレイクを与えた。舞台の世界でも活躍し、娘とともに、L.A.にファルコン・シアターを設立したほか、時折、オペラの演出も手がけた。1963年に結婚した妻との間に3人の子供をもち、6人の孫のおじいちゃんだった。文:猿渡由紀
2016年07月21日先週末から公開になったディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』は名作『ファインディング・ニモ』に登場したキャラクターが再登場するが、ピクサーのフィルムメイカーたちは観客が愛し、親しんできたキャラクターを、観客のイメージや親しみを損なわずに、最新のテクノロジーで描こうとしたようだ。その他の画像ピクサーは続編を製作するたびに“前作では技術的に不可能だったが、ファンが違和感を感じない程度に進化した描写”を探っている。本作でキャラクター・アート・デザインを手がけたジェイソン・ディーマーは、本作を製作するにあたって「ドリー、マーリン、ニモのデザインや動きを変えることはしなかった」という。「ゴールは、彼らを1作目とまったく同じものにすることだった。彼らをほんの少しでも変えた途端、みんなすぐにそれがドリーじゃないってわかるんだよ」しかし、スタントン監督は「でも目の前に、以前より20倍のことができるコンピューターがあれば、20倍のことをしたくなる」という。そこで彼らは、前作の製作時では絶対に実現不可能な新キャラクターを登場させることにした。7本(!)の足をもつタコのハンクだ。7本の足はすべて別々のタイミングで動き、全部で350個ある吸盤が何かに触れるたびに変化し、シーンによって大きさも薄さも変化する。なぜピクサーのフィルムメイカーたちはここまで時間と労力をかけて、調査を重ね、リアルな表現を目指すのだろうか?この疑問に明快な答えを出してくれたのは、キャラクター・アニメーターを務めた原島朋幸だ。彼は「キャラクターが演技をしているだけのアニメーションはいっぱいあるんですけど、ニモやドリーが魚であることを、観客が改めて認識しなくても“無意識”でわかってくれて、疑いの余地がないようにしたい。そこにすごくこだわりがあるんです」と語る。ピクサー作品は物語が始まった瞬間に、作品の世界に入り込み、キャラクターの感情の変化や成長を存分に楽しむことができるが、それを支えているのは、徹底的に作りこまれたアニメーションと細部の表現だ。フィルムメイカーたちが細部を精緻に描きこむことで、観客は“無意識”に作品の世界観を受け入れ、キャラクターとストーリーに集中することができる。『…ドリー』でも多くの観客が、物語が始まった瞬間に、長年に渡って親しんだ『…ニモ』の世界に帰ってきたと思うだろう。その感情は進化した技術と、フィルムメイカーの妥協を許さない精緻な描写によって支えられているのだ。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月21日EXILE TRIBEをはじめ、豪華キャストが揃うドラマ『HiGH&LOW Season2』、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』。このプロジェクトに重要な役柄で抜擢されたのが、韓国出身の人気グループBIGBANGのメンバー、V.Iだ。ステージの上ともバラエティ番組で見せる顔ともまったく違う表情を見せたV.Iに、日本映画初挑戦への思いを聞いた。『HiGH&LOW THE MOVIE』/その他の画像男たちの熱いバトルが描かれる作品だけに、「男なら絶対にやってみたい憧れのジャンルの映画ですから、頑張ってやってみようと思いました。オファーをいただいただけでも嬉しかったですね」と謙虚に語る。「もともと『アウトレイジ』『クローズZERO』『池袋ウエストゲートパーク』『ROOKIES(ルーキーズ)』とか、男っぽい作品が大好きなんです。特に『アウトレイジ』は役者さんたちの演技がみんなリアルで、お芝居なのか現実なのかわからなくなるくらい。今回の映画もそういう感じの作品になったらいいなと思っています」V.Iが扮するのは、韓国組織のボスの息子、李。AKIRA演じる伝説のチーム、ムゲンの総長である琥珀と手を組み、地区の土地の利権を得ることを目論む、物語を動かすキーパーソンだ。狡猾な作戦を淡々と進めながらワイルドな男たちをかき回す、冷静な頭脳派を演じた印象を「AKIRAさんがバットマンで、僕がジョーカーみたいな感じかもしれないですね」と表現する。「李の怖いところは、落ち着いた話しぶりで人の心を操作するところなんです。“この野郎!”って大きな声で叫ばないからこそ怖い、みたいな。AKIRAさん演じる琥珀がストレートに怒りを表現しても、李はいつも“ちょっと待ってください”ってそれを抑えて、すごくクール。李のような人って自分が悪だとは思っていないから、結局は一番怖い存在ですよね」ちなみにタイトルに掛けて、V.Iにとってのハイ&ローとは?という質問を投げかけると、「トークがウケたらハイ、すべったらローですね(笑)」と、ステージでも巧みな日本語のMCでファンを沸かせる彼らしい答えが返ってきた。「世界はこの2種類でできていると思うので、すべらないときとすべるとき、それが僕にとってのハイ&ローです(笑)。今回の作品ではAKIRAさんとちゃんとやりとりをして李という人物をしっかり演じていきながらも、見どころを作っていきたいと思っていました。映画を見ていても、笑わせているわけではないのに笑ってしまうシーンってあるじゃないですか。そういう狙っていないのに笑いが生まれるシーンはあるかもしれません」『HiGH&LOW THE MOVIE』公開中取材・文:細谷美香撮影:本多晃子
2016年07月20日J.J.エイブラムスが、今後作られる『スター・トレック』で、チェーコフの役を別の俳優にやらせるつもりではないと語った。Toronto Sun紙に対してコメントしたもの。その他の情報エイブラムスがリブートした『スター・トレック』3作でチェコフを演じたアントン・イェルチンは、先月、事故で亡くなった。今週22日に北米公開される『スター・トレック BEYOND』は、彼の遺作となる。3作目の公開を待たずしてパラマウントは、昨日、『スター・トレック』4作目を製作することを発表した。次の映画までに、チェーコフがなんらかの理由で死んだか、どこかに行ってしまったことになるのかはわからない。エイブラムスは「そこまでまだ決めていない。まだ考えているところだ」と語っている。『スター・トレック BEYOND』10月21日(金)公開文:猿渡由紀
2016年07月20日来年3月公開のディズニー・アニメーション・スタジオの新作『モアナと伝説の海』の特報映像が公開になった。ディズニーの新たなヒロイン“モアナ”の幼少期が描かれる愛らしい内容だ。公開された特報映像本作は『リトル・マーメイド』や『アラジン』などの作品で魅力的な女性キャラクターを数多く誕生させてきたロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督の最新作で、新作は美しい南の島で暮らす16歳の女性モアナが主人公だ。このほど公開になった映像に登場するのは、幼いモアナで、美しい海を前にはしゃぐモアナと神秘的な海が“交流”する様が描かれる。そこで暮らす生き物たちの表情まで見える透き通った水と、感情まで読み取れるように動く水面と波、それに応えて歓声をあげるモアナの姿に思わず笑みがこぼれる内容だ。映画は16歳に成長したモアナが、海を舞台に大冒険を繰り広げるストーリーで、海に選ばれ、海と共に歩む主人公は日本でも人気を集めそうだ。『モアナと伝説の海』2017年3月10日(金) 全国ロードショー
2016年07月20日人気シリーズの最新作『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』が公開され人気を博している。本シリーズは19作目を迎え、ポケモンを観て育った子どもたちが“送り手”にまわるケースも増えてきた。本作で、キミア王女の声を演じた松岡茉優もそのひとりだ。その他の写真新作では、500年前に生み出された人造ポケモン・マギアナに宿る未知なる力“ソウルハート”を奪って、超カラクリ都市・アゾット王国の支配をたくらむ悪役ジャービスと、それを阻止して、マギアナを取り戻そうとする人間嫌いの幻のポケモン・ボルケニオン、サトシたちの戦いが描かれる。松岡が演じるのは、アゾット王国の活発な王女キミアで「屈しない、折れない、気高い王女」だ。自身を“ポケモン第一世代”という松岡は「子どもの頃は映画、アニメ、ゲームのすべてが好きで、その後も、毎年は行けなくてもポケモンの映画は観に行っていました」と振り返る。「だから、自分にとってかけがえのない存在になっているポケモンに関われて幸せでした」。しかし、実際の収録は新しい挑戦だったようだ。「山ちゃん(過去に番組で共演していた名優・山寺宏一)は『声優も演じるという点では同じだから、壁を作らなくていいんだよ』って言ってくださったのですが、自分では新しい挑戦だと思ってやらせていただきました。ただ今後も声優に挑戦したいという気持ちは変わらないので、最初のアニメーション映画がポケモンだというのは光栄でした」本シリーズは、人間とポケモンの関係がしっかりと描かれているが、松岡は“相棒”の存在がシリーズの魅力だと分析する。「痛みや、傷、悲しみがポケモンにも人間にもあって、『ミュウツーの逆襲』だとサトシが身を挺してポケモンを守ったりする。こういうキュートなキャラクターって痛みがないんじゃないかと思いそうですけど、ポケモンたちが傷ついている描写がちゃんとあるからこそ、ポケモンも痛いんだな、本当に一緒に戦う仲間なんだなってわかる。子どもたちは実生活で戦うことはなくても、クラスで起こったことと近い感覚を感じることがあるかもしれません。一緒に戦う相棒がいるっていうのは大きな魅力ですよね。キミア王女には“サーナイト”という相棒がいますし、この映画を観た子どもたちにも、いつか相棒を見つけてほしいですね」さらに松岡は「自分と同じ世代に、また映画館でポケモンを観てほしい」と語る。「子どもの頃に観ていたポケモンが今も変わらず、むしろ進化していることを同じ世代のみんなに観てもらいたいですし、ポケモンをこの年齢で観ることで自分の成長を感じられると思います。映画が好きな方は、好きな映画を何年かに1度、観返して、そのたびに感じる部分が違ったりするじゃないですか? ポケモン映画を観ると、そこに描かれていることが自分の血肉となっていることを感じるんです。子どもの頃にポケモンをご覧になっていたみなさんにも、劇場でそんな体験をしていただけたら嬉しいです」『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』公開中
2016年07月20日「ぴあ」調査による2016年7月16日のぴあ映画初日満足度ランキングは、AKIRA、登坂広臣、岩田剛典らが出演する総合エンタテインメントの劇場版『HiGH&LOW THE MOVIE』がトップに輝いた。2位に子供たちから絶大な人気を誇るアニメーションの劇場版『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』、3位に忘れんぼうのドリーを主人公に描く大ヒットアニメの続編『ファインディング・ドリー』が入った。その他の画像1位の『HiGH&LOW THE MOVIE』は、EXILE TRIBEの面々や、窪田正孝、林遣都ら実力派俳優が競演するアクション・エンタテインメント。5つのチームが拮抗するSWORD地区を舞台に、それぞれのチームのプライドをかけた、いまだかつてない壮絶なバトルが繰り広げられる様が描かれる。出口調査では「アクションの迫力がすごい」「ダンスパフォーマンスとはまた違う動きの数々に圧倒された」などの感想が寄せられた。圧巻のアクション・シーンはもちろんのこと、仲間同士の絆や熱い友情ドラマも見どころのひとつだったようで、「登場人物ひとりひとりのキャラクター性が物語を引っ張っていた」「殴り合いや乱闘シーンも多かったが、人間ドラマも深くて見ごたえがあった」「仲間の大切さについて考えさせられた」「ラストにはもらい泣きしてしまった」などの声があがった。2位の『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z…』は、旅を続けていたサトシが、人間嫌いな幻のポケモン・ボルケニオンと出会い、絆を深めながら冒険を繰り広げる様が描かれる。子供たちからは「色んなポケモンがメガ進化したのが面白かった!」「好きなポケモンの活躍が見られてよかった」などお気に入りのキャラクターへの感想が多く寄せられた一方で、大人からは「対立しながらも友情が深まっていく様子に感動」「内容が濃くてさまざまな年代の人が楽しめる」といった声が寄せられた。(本ランキングは、7/16(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2016年07月19日12年ぶりに日本で製作された「ゴジラ」シリーズ最新作『シン・ゴジラ』の完成報告会見が7月19日、都内で行われ、脚本・編集・総監督を務めた庵野秀明が出席し、「日本映画の何かが変われば」と強い手応えを示した。同日、過去のシリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表された。その他の写真&予告編映像会見冒頭、「まずは『エヴァ』ファンの皆さんに謝っておきたいです。長らく(新作を)お待たせしてしまい、申し訳ないが僕自身にとって、魂を削り取る作品であり、前作(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q)で削り切ってしまった」と挨拶した庵野総監督は、『シン・ゴジラ』完成を機に「今は救われた気持ち。言葉にならない」といい、「これで今後もエヴァを作り続けることができると思います。『ゴジラ』も本気でやっておりますので」と決意を新たにしていた。当初は「最初の『ゴジラ』を超える自信も、近づく自信もないのでお断りしていた」といい、「わずかでも近づけるには、同じようなことをやるしかなかった」。本作ではフルCGのゴジラが大暴れしており、「CGが持っている人間的じゃない部分を生かした。CGも素晴らしい出来で、日本のCGに対する印象も変わるはず」と話していた。会見には庵野総監督をはじめ、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出席。「圧倒されました。誰にも真似できない、新しいゴジラ。新しい日本映画が完成した」(長谷川)、「メッセージ性が強い作品。フルCGの映画だが、SF感がないのも驚いた」(竹野内)、「怖くて震えました。残酷であり、3.11の経験もよみがえってきた。撮影中は胃が痛い毎日だった」(石原)と本作への思いを語った。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開
2016年07月19日2016年7月16日、17日の全国映画動員ランキングは、ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』(全国362館)が初登場で首位に立った。その他の画像本作は『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントンが監督を務めた、忘れんぼうのドリーを主人公にした物語。ドリーの家族を探すため、マーリン&ニモ親子らのおなじみの仲間が再結集する。『HiGH&LOW THE MOVIE』(全国312館)は初登場2位。『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』(全国360館)は初登場3位に入った。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ファインディング・ドリー』2位『HiGH&LOW THE MOVIE』3位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』4位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』5位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』6位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』7位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』8位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』9位『貞子vs伽椰子』10位『64-ロクヨン- 後編』
2016年07月19日全世界の“スター・ウォーズ好き”が集まる公式ファンイベント“スター・ウォーズ・セレブレーション2016”がロンドンで開催され、初日にルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルの登壇イベントが行われた。その他の写真ハミルが登場すると、会場は大きな歓声に包まれ、「自分よりみんなの方が『スター・ウォーズ』については詳しいだろうね。いろいろ聞きたいことがあるかと思うけど、契約があって喋れないこともあるんだよ(笑)」と前置きした上で、Q&Aが行われた。会場は満席で、前日の夜9時から並んでいるという熱狂的なファンの姿も! 『スター・ウォーズ』の話以外にも、マークのフィギュアのコレクションについてや子供の時のエピソードなど様々な質問が飛び交った。ハミルは、ルーク役に決まった時について「最初はハリソン・フォードが主役だと思ってた。彼は格好いいし、俺はこんな感じだし(笑)。それで自分はどの役のオーディションを受けたのかと聞いたら『君はルークだよ』と言われて、信じられなかったよ」と当時を振り返る。『スター・ウォーズ』の守秘義務について話が及ぶと、「撮影現場で『今日は誰が来ているのかな?』と言うと、『22番』って言ったりキャラクターも名前ではなく、ナンバーだった。守秘義務はイライラするけど、お客さんにはネットとかではなく劇場に来てビックリして欲しいからやっぱり大事なことだね」とコメントした。また、昨年公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』について聞かれると「体重を落とさないといけなかったから週に2回ジムに通ってと言われたり厳しかった。それで準備して挑んだのに、結局フードを下ろして振り返るだけじゃん! それだけ? もっと最初からディテールを話してほしかったな(笑)」と自身の登場シーンを皮肉交じりに語り、会場の笑いを誘っていた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEX発売中デジタル配信中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年07月19日J.J.エイブラムスでリブートされた『スター・トレック』の4作目の製作が決まった。カーク(クリス・パイン)の心にずっと影を投げかけてきた父の存在をテーマにした話になるようだ。カークの父は1作目で、『マイティ・ソー』でブレイクする前だったクリス・ヘムズワースが短いシーンで演じている。4作目にはヘムズワースも出演するということだ。その他の情報シリーズ3作目『スター・トレック BEYOND』は、今週22日に北米公開される。『…BEYOND』では、ヒカル・スールーのキャラクターがゲイだったとして描かれることがわかり、話題を呼んだ。今作では『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンがエイブラムスから監督を引き継いでいる。4作目の監督は決まっていない。文:猿渡由紀
2016年07月19日