ディー・エヌ・エー(DeNA)は10月30日、同社のキュレーション・プラットフォーム事業において、新たに4つのジャンル特化型キュレーション・メディアを提供開始した。これにより、同社グループが運営するキュレーション・メディアは合計10媒体となり、また同時に動画関連メニューとして、オリジナルの動画コンテンツや動画広告、また動画のアド・ネットワークの提供も開始した。新サービスは、心と体の悩みをスッキリ解消できるというヘルスケア情報の「welq(ウェルク)」、自動車やドライブ旅行などのカー・ライフスタイル全般に関する「GOIN(ゴーイン)」、暮らしに役立つ節約のコツや投資や保険の賢い選び方などを扱う「Upin(アップイン)」、漫画・映画・アニメ・本・音楽などのエンターテインメント作品の魅力を紹介する「PUUL(プウル)」の4媒体。新たに提供開始する動画メニューは、各メディアが特化するジャンルごとに生活に役立つ情報を短時間で効果的に伝えるオリジナル動画コンテンツと、広告主のサービスや商品のブランドを維持しながら各キュレーション・メディアのテイストに合わせて制作する動画広告、そして、動画広告を複数のキュレーション・メディアに配信できる動画アド・ネットワーク「DeNA Palette Video」の3種。これらは、2016年の本格提供開始に向けて開発を進めていく予定という。
2015年11月02日ラミちゃんが横浜へ帰って来る! 10月21日、横浜DeNAベイスターズ監督就任記者会見が行われた。壇上のラミレス新監督は「みなさん、こんにちは。横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレス、ラミちゃんです。よろしくお願いします」と日本語であいさつし、「まずはこの場所にいられることを大変光栄に思う。この素晴らしい横浜という街で、これからチームを作っていけることをうれしく思う。長年横浜のファンが待ち望んだ優勝ができるチームにしたい」と英語で続けた。ラミレスに託されたのは結果だ。高田繁GMが「来年勝負したいということで、ラミレスにぜひにとお願いした。彼は日米の野球に精通し、頭がいい。投手の攻略法もよく考えていた。結果を出すために、経験のあるコーチを集め、戦力も整えていく。必ずいい結果を出してもらえる」と言えば、池田純球団社長も「来年は勝ってほしい」とキッパリ。今季のDeNAは前半戦を首位で折り返しながら、3年ぶりの最下位に終わった。10年連続Bクラスに甘んじるチームの再建の道は決して平坦ではない。それでも監督は、前を向く。「後半戦に成績が落ちたのは事実。やらなければならない些細なことをしっかりやるチームにしたい。今季の経験を来季に生かしていきたい。若く有望な選手が多いので、積極的な野球をしたい。チームで目標を共有し、優勝へ向かっていきたい」リーダーには、キャリアハイとなる打率.317・24本塁打・93打点をマークした筒香嘉智と梶谷隆幸を指名した。「特に筒香さんに期待しています。梶谷さんもセ・リーグを代表する選手になりつつある。このふたりを中心にチームを作っていきたい」現役時代、人気を博したパフォーマンスを続行するか、質問されると、ラミレスは「監督になった今としては、筒香さんと梶谷さんにお願いしてパフォーマンスをやってもらいたい。球場の外ならいいが、球場では遠慮したい」と指揮官の自覚を覗かせた。ただ、ファンには「これからは監督ラミちゃん、ラミちゃん監督と呼んでほしい」と、今まで通りのスタンスを強調した。理想とする監督像は「多く選手たちとコミュニケーションを取る監督でありたい。野球はフィジカルではなく、メンタルが重要なスポーツだと思うので、選手たちに教えていきたい。日本で4人の監督から指導を受けた経験と自分のやり方をミックスしてチームを作りたい」と語った。契約年数は2年、背番号は80。2001年にヤクルト入団後、巨人、DeNAで2017安打を積み重ねた最強助っ人は、DeNAで監督1年目から勝負をかける。ラミレス監督は「来年、優勝目指して頑張ります。応援よろしくお願いします」と日本語で誓った。
2015年10月21日ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社DeNAライフサイエンスが提供する遺伝子検査サービス「MYCODE」は、血中アミノ酸濃度を測定して健康状態や病気の可能性を判定する味の素の「アミノインデックス」と共同で「未病」をテーマとした実証事業を10月より開始すると発表した。同実証事業では、病気や体質に関する遺伝的傾向がわかる「MYCODE」と、環境的要因による体の傾向が評価できる「アミノインデックス」を組み合わせることで、遺伝要因・環境要因の両方から未病を把握し、健康に関する意識改革や普段の生活における行動変容を促すことを目的とする。具体的には、遺伝要因・環境要因の双方を効果的に可視化するウェブサイトなどのサービスを開発し、実証実験の協力者に提供する。これにより、個人の健康増進に役立つものや未病を治す商品の購入、また健康関連サービスの利用増加につながるかどうかを検証する。なお、検証に参加するのは味の素社員約160名と、遺伝子検査を受けた「MYCODE」会員約80名を予定している。
2015年10月15日横浜赤レンガ倉庫では、10月2日(金)から10月18日(日)までの17日間、赤レンガ倉庫イベント広場にてドイツ・ミュンヘンの世界最大のビール祭りを再現した「横浜オクトーバーフェスト2015」を開催。今年は席数も過去最大規模にて展開する。「横浜オクトーバーフェスト」は、横浜赤レンガ倉庫がドイツの建築様式を一部に取り入れた歴史的建造物であることから、本場ドイツに近い雰囲気を楽しめることから、2003年から開催されている。昨年は13万9千人もの来場者が訪れた。今年は、ドイツ政府から公式にオクトーバーフェストのための醸造を許可された「ミュンヘン6大醸造所」のうち、5つの醸造所のビールが登場し、過去最多となる100種類以上ものビールを楽しむことができる。中には1日先着100名限定の希少なビールとして日本初上陸となる「アウグスティナーラガービアヘル」(460ml、2,800円)も登場する。女性に人気なのは、バナナやグローブのアロマが感じられ、クリーミーな泡立ちが特徴の「ハッカー・プショール へーフェヴァイアスビア」(500ml、1,600円)だ。会場は、横30メートル、縦50メートルにもなるメインテントや、ウッドデッキスペースなどを合わせて、3,150席が設けられる。メインテント内では、ミュンヘンのオクトーバーフェストにならい、ドイツで定番のお菓子「プレッツェル」と「レープクーヘン」を装飾に用いられ、本場の雰囲気を演出する。「横浜オクトーバーフェスト」ではビールを味わうためのグラスにもこだわり、さまざまな種類のビールグラスを用意。1リットルサイズのマスジョッキから、ドイツのヴィスビア(白ビール)専用のヴァイツィエングラス、そして高さが1ヤード(90センチ)という17世紀のイングランドで発明されたエールビール用のヤードグラス(本イベントでは提供するグラスの大きさは異なる)、長靴の形をしたブールグラス、そして、ビールの泡がきめ細かくクリーミーになるのが特徴の陶器製シュタインジョッキなど、ジョッキによってもビールの味わいが異なるのを感じることができそうだ。今回初めて導入される新サービスとして、女性に気兼ねなくイベントを楽しんでもらえるよう、女性専用席が開設(10月2日、7日、14日のみ)されたり、土日祝日のみ1日500円の手荷物一時預かりサービスも行われる。また、赤レンガ倉庫1号館、2号館では、「横浜オクトーバーフェスト2015」と連動した秋の館内企画として「Red Brick HERBEST(レッドブリックハーベスト)横浜赤レンガ倉庫秋の収穫祭」も開催される。各店舗では、オクトーバーフェストやドイツをテーマにしたグッズや、秋の食材を使ったメニュー、横浜赤レンガ倉庫限定アイテムを用意する。秋の清々しい空の下、本場ドイツのビールを楽しんでみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年10月05日神奈川県・みなとみらいの「横浜ランドマークタワー」にて、イベント「横浜・文明開化祭 in LANDMARK」が開催される。開催期間は9月19日~27日。同イベントは、「文明開化」をテーマに、横浜ならではの食、音楽、芸術などを提供するもの。期間中、国重要文化財「ドックヤードガーデン」で上映される"180度体感型プロジェクションマッピング"では、代表作品「YOKOHAMA ODYSSEY」を1日3回のペース(19:00、19:50~、20:40~)で上映。かつて造船所のドックであった船形の形状を活かした高さ約10m・横幅約29mの会場自体に投影される映像コンテンツで、黒船来航~現代までの横浜の歴史や未来を、空飛ぶ船に乗って駆け巡るタイムトリップ・アドベンチャー的な内容となっている(イベント期間中~11月中旬まで実施 ※10月5日は休止日、発券は当日10:00~各上映時刻の40分前まで)。また、ランドマークプラザ1階 フェスティバルスクエアでは「横浜ランドマーケット」と題し、横浜から全国に広まったと言われているサイダーやカレー、開港当時人気のあった味を再現したビール「横浜エール」など、横浜土産に適した商品を幅広く販売(11:00~20:00)。また、日本のジャズの発祥地といわれる横浜にちなみ、ジャズの音楽イベント「LANDMARK AUTUMN LIVE」を開催する(9月26日、27日/両日とも13:00~13:30、15:00~15:30の2公演)。そのほか、プロジェクションマッピングの会場となっている「ドックヤードガーデン」の歴史や構造を解説するパネル展「ドックヤードガーデンヒストリー展」(7:00~24:00/会場:ランドマークプラザ3階イベントスペース)等が開催されるということだ。
2015年09月16日ディー・エヌ・エー(DeNA)は9日、オートモーティブ領域の新事業として、個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」の提供を開始した。○スマホアプリから利用同サービスは、自動車を使わない間は使いたい人にシェアしたい「オーナー」と、必要な時に好みの自動車を使いたい「ドライバー」をマッチングする、新しいカーシェアサービス。スマートフォンやタブレット端末(iPhone、Android端末)に、専用アプリ「Anyca」をインストールして利用する。安心・安全に利用できるように、万一の事故に備えた1日単位の自動車保険への加入がワンストップで行える仕組みをはじめ、個人認証や決済システム、カスタマーサポートなどのシステムやルールを構築。またリピート時等の車両の引き渡しを便利にするために、スマートフォンでドアの解錠・施錠ができる「スマートキー」を開発中で、2015年10月頃から利用者へのトライアルとして無料レンタルを実施する予定という。現在、利用可能な車両は、国内外の乗用車、旧車やスポーツカー、痛車(車体の外装に漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターやメーカーロゴで装飾した自動車の通称)と呼ばれるものなど、東京都を中心に200台以上が登録されており、気分やシチュエーションに合わせた選択ができるという。アプリ「Anyca」は、ダウンロード料、会員登録は無料。対応OSは、iOS8.0以降、Android4.2以降。
2015年09月10日千葉県・幕張の幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2015にて、DeNAとチームラボによるコラボレーションによるインタラクティブなシアター型アトラクション「DeNA Infinity Theater」が展示される。展示期間は9月17日~9月20日(一般公開日は9月19日、9月20日)。開場時間は10:00~17:00。東京ゲームショウ2015への入場料は1,200円、小学生以下無料。「DeNA Infinity Theater」は、特殊な鏡で創り出される永遠に続く空間に、コンテンツを投影することで没入型のシアター空間を構築できるシステムを約5分間体験できるもの。ゲームのキャラクターが描かれたカードを円卓の上に置くと、カードに閉じ込められた世界が解き放たれ、テーブルから空間全体に広がって行く。今回の展示で楽しめるゲームは、スクウェア・エニックスと共同で配信中の、2015年9月には1周年を迎える「FINAL FANTASY Record Keeper」、2015年5月より配信中の「戦魂 -SENTAMA-」、および今冬配信開始予定の新作「逆転オセロニア」の3タイトルとなる。なお、各日整理券の配布が予定されており、開場と同時にDeNAブース前にて配布開始される。東京ゲームショウ2015内でDeNAブースは幕張メッセ/ホール7、上空に飾られたLEDによって色が変化するボールが目印ということだ。
2015年09月09日ブルボンはこのほど、横浜DeNAベイスターズとのコラボレーション商品「プチポテト スターサワークリーム味」(税別80円)を地域限定、期間限定で発売した。販売地域は神奈川県を中心とした、東京都、埼玉県、千葉県。同社は、ファン層の拡大が著しい横浜DeNAベイスターズへの熱い思いを込めて、ひとくちサイズのポテトチップをサワークリームオニオン味で個性的に仕上げたという。チームをイメージしたパッケージデザインとともに、横浜DeNAベイスターズならではのフレーバーネームとしている。なお、土産用のまとめ買い需要にも対応できるように、10個入りの箱単位(税別800円)でも販売している。パッケージデザインは、マスコットキャラクター"DB.スターマン"の「ホームユニフォーム」と「YOKOHAMA STAR☆NIGHT2015スペシャルユニフォーム」の2種類。プチシリーズのキャラクター"プチクマ"も横浜DeNAベイスターズの野球帽をかぶり、バットやボール、グラブを持って登場している。DB.スターマン (C)YDBプチクマ (C)プチクマ
2015年08月29日DeNAは28日、スマートフォンの画面をまるごと生中継するAndoroidアプリ「Mirrativ(ミラティブ)」の提供を開始した。ゲームの生中継に限らず多用な目的に活用できるという。対応OSは配信がAndorid 5.0以上、視聴がAndroid 4.1以上。iOS向けは近日公開予定。利用は無料。「Mirrativ」はスマートフォンの画面をリアルタイムで配信できるアプリ。アプリの種類にかかわらず、配信者のスマートフォンの画面を視聴者のスマートフォンに表示する。配信時は音声をつけられるほか、画面上に自分の顔の表示も可能、視聴者側は文字コメントやスタンプを送信することもできる。このため、ゲームの実況中継として利用できるほか、ECサイトで視聴者のアドバイスをもらいながら買い物をしたり、アプリの使い方を解説するなど、配信者のアイデア次第で多用な目的に活用できるという。配信にあたっては、特別な機材は不要で、アプリ起動後、3タップで生中継が行える。電話の着信時やプッシュ通知などプライバシーに関わる表示は、自動、手動で視聴者側の画面を一時的に非表示に切り替えることもできる。なお、当面は時間限定での提供となり、本日28日は20時から24時まで利用可能。
2015年08月28日DeNAは8月27日、同社の子会社であるDeNAライフサイエンスが提供する遺伝子検査サービス「MYCODE」の新たなメニューとしてがんに特化した「がんパック」を追加し、同日より提供開始すると発表した。また、説明会では、提供開始から1周年を向かえた同サービスのこれまでのあゆみを振り返るとともに、今後の展望を明らかにした。「がんパック」は「MYCODE」で提供されている全てのがん38項目を対象としており、「項目数が多くて見きれない。もっと特化したものがほしい」とうユーザーの要望を実現したものとなっている。通常価格は14800円(税別)だが、9月30日までの期間限定で9800円(税別)の特別価格で販売される。なお「がんパック」を購入すれば、「MYCODE」で提供している生活習慣病をはじめとするその他の項目についても、検査後に追加購入することが可能だ。「MYCODE」では、他にもユーザーの声をきっかけとしたサービスを追加していく予定で、「結果をどう捉え、結果を踏まえてどう行動すればいいのかわからない」という意見を受けて、検査後に管理栄養士とTV電話を通じて50分の詳しいアドバイスを受けられるサービスを2980円で9月下旬から提供開始する。さらに、最新の遺伝研究に関する論文に基づいた検査結果のアップデートが今秋に予定されているほか、自分の祖先を調べることができる「ディスカバリー」の検査結果から提供しているオリジナルキャラクター「ゲノミー」を活用したエンターテイメントコンテンツの充実や、遺伝子に関わる研究を幅広く紹介する、ユーザー参加型の新コンテンツを9月中旬から提供するなど、サービス内容の拡充を今後も続けていくとした。2014年8月12日にサービスを開始しして以来、最大280項目の検査結果を提供する「ヘルスケア」をメイン商品として、その簡易版である「ヘルスケアLite」、上述の「ディスカバリー」を展開し、このラインアップに今回「がんパック」が加えられたわけだが、同サービスはまだこれからといった段階にある。そもそも、遺伝子検査市場というのは法整備の面を含めて未成熟で、その点についてDeNAライフサイエンスの大井潤社長は「今は市場の立ち上げに向けて頑張っている。競合各社と『競争』ではなく『共創』をしている段階だ」と説明する。一方、サービスそのものの品質には大きな手応えを感じており、「(検査を受ける前と受けた後で)半分くらいの人が食事を気にするようになったとアンケートに答えている。また、タバコでも10%の人が禁煙を始めた。この10%は結構高い数値で、我々の検査の意義を表している数値といえる。」(大井社長)。実際、「MYCODE」で高リスクと判定されたことがきっかけで、食道がんが見つかった例もあるという。ユーザーに気づきを与えることで健康意識を高め、さまざまな病気の予防につなげるという同サービスのコンセプトが実現しているだけに、ビジネスとして成長していくためには認知度と信頼性が重要になってくる。認知度向上のための取り組みとしては、神奈川県で来年1月末まで20歳以上の県民を対象に「ヘルスケア」と「がんパック」が4割引で購入できる事業を開始しているほか、DeNAベイスターズと連携したプロモーションを展開する。また、医療機関・スポーツクラブとの連携を通じて販売チャネルを増やすと同時に、ユーザー側の遺伝子リテラシーの向上を促進する。一方、信頼性の面ではプライバシーや分析の質、結果の科学的根拠、情報提供の方法など、消費者が安心して遺伝子検査を受けられるような環境整備が必要となる。国内では2004年に個人遺伝情報保護ガイドラインが経済産業省により制定されているほか、2006年に発足し、DeNAライフサイエンスも参画しているNPO法人個人遺伝情報取扱協議会(CPGI)が今年の秋ごろに自主基準認定制度の運用を開始する予定だ。
2015年08月28日筒香嘉智が主砲として才能を開花させ、先発投手陣はベテランと若手がそろって奮闘。抑えでは山﨑康晃というヒーローも登場し、春先は誰もが「今年のDeNAは違う」と思ったものだった。しかし、11の貯金を作り、セ・リーグ首位に君臨していた5月16日から3カ月。DeNAは借金8(8月19日試合終了時点)を抱える事態に陥っている。貯金数をグラフにすると、それはジェットコースターのようでもある。○ジェットコースターのようなシーズンを過ごしているDeNA得点と失点の動きや関係性を追いかけてみると(グラフ参照)、「貯金ジェットコースター」が登って、落ちていく過程がよくわかる。「登っていく」局面(4月17日から5月16日かけての時期)では、得点が失点を押さえ込めていた。今シーズンで唯一、平均得点が平均失点率を上回っている期間だった。盤石ではないものの、一定の能力のある先発投手陣が試合を作り、打線の力でリードを奪う。そこに好調のリリーフ陣を惜しみなく注ぎ込むことで、ハイペースで勝利を積み上げることに成功していた。打線とリリーフという2つの強みを生かせていたのが貯金を築いていた時期だった。○失点率の急上昇が下降の原因しかし、その後は直近10試合の平均失点率がぐんぐん上がっていく。一時は6点に届くに至った。貯金を築いていた時期には4点以上を記録していた平均得点も、3点~3.5点の間にとどまるようなってしまった。そして、平均失点率と平均得点は逆転する。さらにリリーフの不調が重なることで、僅差で終盤に持ち込めても試合を落とすケースも増えた。先発と打線が低迷した苦しい期間にやっと訪れた勝つチャンスを逃した結果が、交流戦をはさんだ10連敗だった。では、DeNAに失速を回避する方法はあったのだろうか。これを検討するなら、まず失点に目を向けるべきだろう。DeNAの失点がかさんだのは、先発、リリーフ両方のパフォーマンス低下によるもので、先発では山口俊や三浦大輔など、リリーフでは田中健二朗などが5月までの調子を維持できなかった。先発投手については、どちらかというと序盤に好調期間が偏ったという側面が強い。リリーフについては、貯金を積み重ねていた期間はどうしても勝ちパターンの継投が増え、負荷がかかっていたと思われる。その結果がコンディションに影響したというのはありそうだ。だが、5月までにリリーフを出し惜しみしたか、しなかったかで、連敗ストップはともかく、以降の失速全般を回避できるだけの影響があったかといえば微妙だ。勝てる展開の試合でしっかり勝ちを拾えていた以上、どうやっても消耗するリリーフという資源の活用方法としては間違っていなかったという見方もできる。○センターラインの攻撃力不足一方で得点力を維持することは可能だったのだろうか。得点力でリーグをリードしていた時期のDeNA は、筒香のほか梶谷隆幸、ロペス、バルディリスなどが活躍。彼らの活躍は、主軸を期待されたキューバの至宝・グリエルが再来日しないことが決まった際に落胆していたファンを勇気づけ、「グリエルがいなくても十分戦えるのではないか」といった声が聞こえてくるほどだった。しかし、序盤は独走状態だった総得点も、現在はヤクルトに抜かれてしまっている。現在の投手陣の力を考えると、勝っていくために十分なものとは言いにくい。DeNAの得点力を考える際、気になるのは捕手、二塁手、遊撃手、中堅手の選手がいずれも攻撃力に欠けている点だ。これらセンターラインのポジションは、一般的に守備重視の選手が置かれる。だが、だからこそ、ここに攻撃的な選手が置ければ、他チームに得点面で差をつけられる。どのチームも強打者をそろえやすい一塁手や三塁手、左翼手などに優れた選手を抱えることよりも、得点力アップに大きな効果が期待できる。そのような大事なポジションに攻撃力のある選手を置けずに戦っている以上、現有戦力にこれ以上の得点力を求めるのは厳しい注文なのかもしれない。そうした意味で、二塁を守れる強打者・グリエルはやはり必要だった。オフに再契約を目指した球団の判断は正しかったといえる。DeNAは外国人選手だけではなく、ドラフトでも内野手の上位指名を敢行しており、センターラインの強打者を確保しようという意思は強そうだ。このままぶれずに進むのであれば、近い将来のさらなる得点力上昇に期待を持ってもよいのかもしれない。週刊野球太郎スマホマガジン『週刊野球太郎』は、『200文字でわかる! 夏の甲子園大会・49地区代表校紹介』、『名将の生き様がここに! 全国49地区代表校監督名鑑』を掲載中! 甲子園大会期間中は、試合のみどころや注目選手を毎朝配信します! 試合前にチェックしよう!
2015年08月20日8月7日(金)~9日(日)、横浜スタジアムがお祭会場と化す。DeNA×阪神3連戦で、夏の風物詩『勝祭2015』が開催されるのだ(ちなみに勝祭と書いて「かっさい」と読む)。【チケット情報はこちら】スタジアム外周には、ヨーヨー釣り、射的、ストラックアウトの夜店が登場。9月6日(日)まで限定オープンのハマスタBAYビアガーデンとともに、お祭ムードを演出する。さらにダンスパフォーマンス一座の桜縁座(おうえんざ)、和太鼓を力強く演奏する鬼太鼓座(おんでこざ)、和楽器でクラシック音楽を奏でるAUN J CLASSIC ORCHESTRAが日替わりでパフォーマンスを披露する。また、8日(土)には宮川大輔、9日(日)には柳沢慎吾が始球式に登板。登板前にはそれぞれ、トークショーを展開する。夏のイベントは『勝祭』だけではない。8月18日(火)~20日(木)・ヤクルト戦では、夏最大の人気企画『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2015』が開催される。ただ、『勝祭2015』のチケットは7日(金)・9日(日)に若干数残すのみ。『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2015』はユニフォームプレゼントがないビジター席を残すだけとなっている。DeNAの好評企画に乗り遅れた人に朗報だ。8月8日(土)に横浜スタジアム9月開催分のチケットが発売される。現在、DeNAは100試合を消化して47勝52敗1分、首位・巨人に4.5ゲーム差の4位である。3勝14敗1分に終わった『セ・パ交流戦』が響いてるが、対セ・リーグに限れば44勝38敗と勝ち越している。9月・ハマスタで激突する巨人と阪神には8勝8敗と五分の星を残し、中日には11勝5敗と相性がいい。そもそもターゲットの3位・ヤクルトとは3.5ゲーム差しか離れていない。『クライマックスシリーズ』出場権はもちろん、優勝争いは最後の最後までもつれるだろう。9月4日(金)~6日(日)・巨人戦、18日(金)・19日(土)・阪神戦、22日(火)・23日(水)・26日(土)・中日戦のチケットは8月8日(土)午前11時より一般発売。いざ、ハマスタへ!
2015年08月07日横浜DeNAベイスターズが運営するコーヒースタンド「BALLPARK COFFEE」はこのほど、オリジナルのスペシャルブレンド「YOKOHAMA STAR☆NIGHTBLEND」を発売した。8月31日までの期間限定での提供となる。同商品は、8月18日~20日に開催する横浜DeNAベイスターズ主催の夏の一大イベント『YOKOHAMA STAR☆NIGHT2015』を記念して発売するもの。同店で使用する豆をすべて卸している「OBSCURA COFFEE ROASTERS」が、イベントのコンセプトを踏まえ、「飲んだ人々が元気に輝いてほしい」という思いを込めてブレンドした。ブルーベリーのような風味や花の蜜のような滑らかな口当たり、爽やかな酸味が特長だという。アイスコーヒーに適したブレンドとのこと。コーヒー豆での販売はもちろん、店頭ではハンドドリップコーヒーでも楽しめる。また、8月18日~20日のイベント期間中は、「本日のコーヒー」やエスプレッソを使用したメニューも、すべて同商品を使用する。パッケージには、「海と港の街・横浜」を象徴する、港の水面をモチーフとした「YOKOHAMA STAR☆NIGHT2015」スペシャルユニフォーム柄を採用した。価格は、コーヒー豆100グラムが650円、200グラムが1,200円。ハンドドリップが500円。※価格は税込
2015年07月21日球団創設80周年を記念して年4回実施される“LEGENDS DAY(レジェンズデー)”の第3弾が6月26日(金) ~ 28日(日)の対横浜DeNAベイスターズ戦にて開催される。阪神タイガースのチケット情報第3弾は、平成15年、平成17年の2度に渡るリーグ優勝で、日本全国にタイガースフィーバーを引き起こした「平成のV戦士たち」を特集する。全日、数多の名シーンを記念特別映像で紹介するほか、6月28日(日)には平成17年に史上最年長最多勝利投手に輝いた下柳剛氏、二度のVシーズンにおいてベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた矢野燿大氏のゴールデンバッテリーが試合前セレモニーで復活する“ファーストピッチセレモニー”を実施。さらに来場者へのプレゼントとして、6月26日(金) ~ 28日(日)の3日間は広げるとポスターになる“レジェンズデープログラム”が、6月26日(金)限定で“レジェンドピンズ”が配布される。チケットは発売中。《“LEGENDS DAY”第3弾「平成のV戦士たち」実施概要》vs DeNA戦 <会場:阪神甲子園球場>6月26日(金) 16:00開門/18:00試合開始(予定)6月27日(土)・28日(日) 12:00開門/14:00試合開始(予定)※ファーストピッチセレモニー(6月28日(日)のみ開催)は13:35~開始予定。※来場者プレゼントは試合開始1時間後までにご入場の入場券をお持ちの方が対象。※レジェンドピンズは3種類からランダムで1個のプレゼントとなり、選ぶことはできません。
2015年06月19日DeNAロケーションズは2日、iOS向けのカーナビアプリ「ナビロー」の提供を開始した。カーナビの基本機能ほか、ドライブレコーダーやスマホの画面にルート案内を重ねて表示するARモードなどの機能を備えたのが特徴。App Storeより無料でダウンロードできる。対応OSはiOS 7.0以降。ナビローは、住所やフリーワード検索による目的地設定、走行中のレーン情報やイラストによる分岐点の事前案内、交差点名の音声案内や高速道路専用ナビなどの機能を備えたカーナビゲーションアプリ。アップデートなしで最新の地図表示を行い、リアルタイムでのVICS渋滞情報で目的地までのナビゲートを行う。このほか、オービス(速度取締機)の設置場所、取り締まりエリア情報などを自動音声でアナウンスする機能、運転中の映像や音声を記録するドライブレコーダー機能、スマホの画面にルート案内を重ねて表示する「ARモード」といった機能を搭載する。さらに、交通量の変化に応じた最適な頻度で再探索を行うことで、アプリ利用中のデータ通信量を抑え、省パケット通信も実現しているという。ホーム画面は、蜂の巣形状のハニカム構造を用いたデザインとなっており、現在地を中心に過去に訪れたことのある目的地などをわかりやすい距離と方角に自動表示する。ソーシャル要素も備え「ラーメン通が選ぶ環八ラーメン8選」「夏の横浜鉄板ドライブコース」といったドライブコースをハニカムに集約できる。今夏には、ルート案内などのボイスを様々なパターンに変更できる「ナビ声」の実装を予定。関西弁、沖縄弁などの方言をはじめ、著名人のボイスも提供する。また、時期は未定ながら、歩行者ナビ、乗換案内機能も実装する。
2015年06月02日●たくさんの業界が注目する完全自動運転車ソーシャルゲームやeコマースなどインターネット事業を展開するディー・エヌ・エー(DeNA)と、ロボット技術の開発・販売を行う株式会社ZMPは28日、合弁で、無人の完全自動運転タクシー事業を行う「ロボットタクシー」を設立することを発表した。自動運転とインターネットの間にはどのような関連性があり、どのような未来が描かれているのだろうか?○さまざまな業界の注目を集める完全自動運転車ここ数年、自動車業界で最も大きな話題が「自動運転」だ。現在は国際条約(ジュネーブ条約)の制約もあって、自動運転といってもドライバーが運転席に座っている必要があるのだが、完全自動運転を構成する要素、すなわち周辺環境を的確に把握するセンサー類や、車両間で情報をやり取りする無線ネットワーク技術、そしてそれらの情報を統合して処理する高性能な演算装置、人や障害物を瞬時に判断する高性能なソフトウェアといった技術は、すでに実用段階に達している。国内では2013年にトヨタや日産、ホンダが国会周辺での実験走行を行っているし、今回DeNAと共同で発表を行ったZMPも愛知県で公道での実証実験を繰り返している。海外でもアウディが約900kmと長距離の自動走行を達成し、2017年にも市販化したいと発表しているのだ。既存の自動車産業がご執心な自動運転技術だが、実は、IT業界もこの分野に熱い視線を向けている。Googleが完全自動運転車両を開発し、走行実験を繰り返しているのは、ご存知の方も多いだろう。GoogleはGoogle Mapを作成する技術を応用し、都市の3Dデータから走行ルートを作成するというユニークな方法をとっているようだが、いずれにしても人間が操作するペダル類すらない完全自動運転車を開発しており、都市におけるモビリティの変革に本気で取り組んでいる。また、Appleが自動車開発に興味を示しているという噂は何度となく現れては消えているし、中国ではアリババが自動車部門を立ち上げている。タクシー配車サービスのUberも自動運転車両の導入に積極的だ。●IT産業が注目する理由○完全自動運転車の登場で何が変わるのかなぜIT産業はこれほどまでに自動運転に注目しているのだろうか?完全自動運転車の登場は、現在の自動車業界のみならず、社会全体に多大な影響を与える。まず、自動運転車両は基本的に交通法規違反や事故を起こさない。自動車事故の9割はドライバーに原因があると言われており、これがミスをしない自動運転に変われば、事故件数はたちまち減るだろう。また、ZMPは今回の発表で、自動運転タクシーの登場により、運転できない老人や子供、身体にハンディキャップを抱えた人など、いわゆる交通弱者が移動の自由を得られることを挙げている。これも大きな側面だ。また、タクシーの料金そのものも、大幅に安くなるはずだ。タクシーの運賃は約7割が人件費と言われており、これが自動化されて不要になれば、タクシー料金は格安になる。都市部はもとより、地方でも十分な台数のタクシーが用意できることになる。特に都市部では、自家用車を持つより、カーシェアリング感覚で格安タクシーを使ったほうがいい、ということになるだろう。こうなると都市部のモビリティは大幅に変革し、自動車整備や駐車場といった周辺ビジネスまでもが変わることを強いられるだろう。しかし、それだけではない。もっと本質的な部分で自動車のあり方が変わるのだ。完全自動運転車によって人間は運転から解放され、移動時間は「運転する時間」から「自由に使える時間」へと変貌する。つまり、移動中に仕事をしたり、さまざまなコンテンツを楽しんだりする時間が増えることになる。この余剰時間こそが、IT・インターネット産業が注目している部分だ。自動車産業はガソリンエンジン車の発明以来約100年、乗り心地やエンジンの出力、燃費といったハードウェアの魅力で進化を続けてきた。しかし、完全自動化が達成されれば、ハードウェアの評価のうち、大半を占めていたドライバビリティや官能性といった部分の価値は大きく減退し、むしろ運転から解放された人間が、車内の時間をいかに快適に過ごせるかという、体験やソフトウェア的な問題に移っていく。こうしたユーザー体験の開発を最も得意としているのがIT・インターネット産業だ。●車内でこれまでにない体験が可能に○スマホ+ナビが車内のユーザー体験のすべてになる完全自動運転車では、今のような小さなナビの画面ではなく、もっと大きなディスプレイが複数搭載されるようになるだろう。そこに、CarPlayやAndroid Autoといった技術でスマートフォンを接続すれば、スマートフォン内のコンテンツやゲームなどを楽しむことができる。Windows Phoneなら、ContinuumでPCモードにして、仕事の書類を編集するかもしれない。さらに、位置情報から近在の広告を表示したり、目的地の割引クーポンが発行されるといったサービスもありうるだろう。タクシーなら、広告収入に転嫁することで、運賃の割引(あるいは無料化)が受けられるかもしれない(前述したように、タクシーは自動化で運賃を大幅に安くできる)。ちょうどインターネットの無料サービスと同じビジネスモデルが、リアルのタクシーにも展開されるわけだ。こうなれば、ますます人々は自家用車を持たず、無人タクシーを使うようになる。AppleやGoogleが相次いでスマートフォンをカーナビに接続する技術を投入してきたのは、まさにこうしたビジネスモデルを自動車産業の中で展開していきたいという思惑が感じられる。今やスマートフォンは、ユーザーのあらゆる個人情報を収めた宝の山だ。そこにモビリティのデータまで含められれば、その価値はさらに向上する。CarPlayにせよAndroid Autoにせよ、現段階ではユーザーが所有するクルマが対象だが、やがて自動運転車が普及する世の中まで視野に入れている、というのが筆者の見解だ。おそらく、DeNAが今回のオートモーティブ事業で狙っているのが、こうした自動運転車でのコンテンツや体験といったものではないだろうか。自動運転の先にあるものがモバイルとモビリティの融合という点では理解が一致しているが、DeNAは独自のスマートフォンOSを持っていないため、このままではスマホにナビを乗っ取られてしまう。その前に、自分たちのコンテンツや広告を配信するモデルを構築してしまわねばならない。GoogleやAppleといった黒船に市場を荒らされる前に、確固たる地位を築いてしまおうというわけだ。自動運転の実現には、法律の改正を含め、さまざまな関係機関の調整が必要だが、国際的にも自動運転こそがモビリティの未来であるという共通認識が広がっており、世界的にも法律改正の方向に動いている。まして、国内だけでも周辺産業を含めると数十兆円規模といわれる日本の基幹産業である自動車産業が迎えた、100年に一度の大変革だけに、行政からのサポートも大いに期待できる。ZMPとDeNAは今回の発表で、2020年の東京五輪に合わせ、自動運転タクシーを東京都内で走らせたいという夢を語ったが、案外もっと早い段階で我々の眼前に現れることになるかもしれない。
2015年05月30日●自動車とインターネットが出会うと何が生まれるのか?ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月28日、同社の子会社であるDeNAロケーションズが、iPhone/iPadならびにAndroid端末向けに無料のカーナビゲーションアプリ「ナビロー」を開発し、同日より提供を開始したことに併せて、同社が取り組むオートモーティブ(自動車関連)事業の説明会を開催した。○DeNAはなぜ自動車分野に参入するのか?DeNAの執行役員で、5月29日に設立されるDeNAとZMPの合弁会社「株式会社ロボットタクシー」の代表取締役社長も務める中島宏氏は、「DeNAが自動車分野に参入すると発表して以降、様々な人から、実際に何を行うのか、といった問い合わせがあった。我々の事業の中における自動車の位置づけは、中軸のゲームから違う産業への展開を進めていく方針の一環であり、他社との協業により参入を図っていくというもの。今回の自動車分野についてはZMPと提携することで、最初の一歩を踏み出した」と語る。また、自動車産業そのものについては、「社会インフラでもあり、周辺産業を含めると50兆円の市場とも言われており、我々にとっても魅力的な市場。かつ、自動車産業にITが次々と進出し、市場が変革しつつあり、"遅れてきたIT革命にさらされている"」とし、DeNAにとっても好機であると判断したためだとする。さらに、「我々は携帯電話がそうであったように、自動車産業に関してもハードウェアからソフトウェアに付加価値が移行するのではないかと見ている。今、自動車産業はようやく携帯電話がインターネットにつながって、携帯サービスが始まるころに近いと判断している」とし、これから大きな変化が起こるという前提を有していることを強調した。そして、「自動車産業が日本の社会の基軸だが、インターネットによって変革が求められており、今後、上手く変化できなければ負のインパクトになってしまうため、日本のインターネット企業がここにコミットしていく必要がある。これらを総合して考えると、自動車産業とその周辺産業の成功が人々の生活そのものの成功につながっていく。新しいモータリゼーションのチャンスが今、起こってきていて、それが世の中の発展につながっていく、それに喜びを感じてビジネスを行っていける。それ以上に魅力的な仕事はないと思って事業を進める決意をしている」と、事業を推進していく立場の人物としての抱負を語った。●単なる送迎だけではない!? ロボットタクシーが目指すビジネスとは○ロボットタクシーは何をするのか?ロボットタクシーのビジネスモデルについて、ZMPの代表取締役社長で、ロボットタクシーの取締役会長を務める谷口恒氏は、「従来のタクシーサービスをまずはITに置き換えることを目的としており、車両を従来のタクシー車両からロボットタクシーにして、全体をサービスしていく。自動運転というと、色々報道されているが、主な話題はドライバのための運転支援システム。我々は運転できない人などに向けた乗客のための自動運転を提供する。遠距離通学やハンディキャップを持つ人たちに自由な足を提供するサービスにしていきたい」と説明する。具体的なロボットタクシーでのZMPとDeNAの関係は、ZMPがこれまでのRoboCarなどで培ってきた自動運転機能やサーバ側の地図ソリューションなどを開発する一方で、DeNA側がタクシー事業として必要な各種技術を開発していくといった役割分担となる。この事業モデルについては、「これまで、レンタカー、自家用車、タクシー、貨物車といった種別を別々に考えてきたものが、ロボットタクシーの活用で垣根をなくすことができるようになる。自動運転技術は当然できるものとして考えており、競争で勝ち抜くためにはその先にあるユーザー体験をどうやって提供していくかを考える必要があり、そこにDeNAの強みが生きてくる。Googleなどが先行して自動運転車の開発を進めているが、車内外におけるユーザー体験の部分では、我々が負けているとは思わない。そうした意味でも国際競争力をもつシステムを開発していく」(中島氏)と意気込みを語る。ただし、具体的なビジネスモデルについては、「単なる送迎だけではなく、車内が自由時間になるので、観光案内やエンターテイメントといった分野への展開も考えられる。しかし、国や地域によって事業が異なってくるので、協業なども含めて、柔軟に行っていく」とする。なお、事業化のスケジュールについては、「すでに先行してZMPが行っている公道での実証実験に加える形でのさらなる実験の積み重ね」が第1フェーズ。「法整備が整った段階での、特別区などでの限定的なサービス開始」が第2フェーズ。「一部地域での正式サービスの開始」が第3フェーズ。そして「提供エリアを拡大していく」といったことが第4フェーズとして位置づけられており、それぞれが五月雨式に進められていくことになるというが、それぞれが実行されるタイミングとしては、「ロボットタクシーだけが頑張っても実現できる話ではなく、行政も含めてなるべく早く進めていく」としており、「目標は2020年に開催される東京五輪の際に、東京で無人タクシーが多数走っており、東京ってすごいところだ、と世界中から言ってもらえるようにするのが1つのマイルストーンだ」としていた。
2015年05月29日横浜DeNAベイスターズが、今夏も恒例の人気企画「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2015」を開催する。5月28日、8月18日(火)~20日(木)・ヤクルト戦の3連戦限定で着用するスペシャルユニフォームの発表会見を行った。横浜DeNAベイスターズ主催試合 チケット情報来場者にもプレゼントされる今年の限定ユニフォームは、“海と港の街・横浜”を象徴する、港の光がきらめく水面をモチーフにデザインしたもの。さらに、勝利を意味する“白星”が刺繍された3連戦限定キャップを被り戦う。スペシャルユニフォームに身を包み登場した四番・筒香嘉智、本格派右腕・山口俊もご満悦。筒香は、「見た瞬間テンションがあがった。毎年かっこいいデザインですが、今年はさらにかっこいい。早く試合で来たい」と士気を高めた。また、山口は「海と港をイメージしたユニフォームということで、横浜という街に恥じないプレーをしたい」と意気込んだ。昨年の「STAR☆NIGHT」ではエレクトリカル・スターナイトショーや小学生向けのワークショップなどを実施。今年はどんなイベントが花を添えるのかも楽しみだ。現在、セ・リーグ首位を走るDeNAでは、本企画以外にもイベントがズラリ。6月6日(土)・7日(日)・西武戦の「交流戦SERIES」では、レジェンドOB対決が楽しめるほか、席種限定で2日間合計48,000名にオリジナル「横浜ブルー」Tシャツがついてくるチケットを販売する。また、6月20日(土)・21日(日)・広島戦では、女性ファンにむけた「YOKOHAMA☆GIRLS FESTIVAL」を開催。7月4日(土)・5日(日)・阪神戦は「DREAM STADUM」と題し、野球を通じて、夢を持つ大切さ、素晴らしさを体感できるイベントを実施予定だ。ほかにも、7月31日(金)~8月2日(日)・広島戦・「キッズスタジアム2015」や、8月7日(金)~9日(日)・阪神戦・「勝祭」など、たくさんのイベントで試合を盛り上げる。8月18日(火)~20日(木)・DeNA×ヤクルト・「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2015」のチケットは6月13日(土)午前11時より一般発売。7月31日(金)~8月2日(日)・広島戦、8月7日(木)~9日(土)・阪神戦、8月25日(火)~27日(木)・中日戦、8月28日(金)~30日(日)・広島戦のチケットは、6月27日(土)午前11時より一般発売する。また、6月2日(火)~4日(木)・ソフトバンク戦から7月20日(月・祝)~22日(水)・ヤクルト戦までのチケットは好評発売中。
2015年05月28日●DeNAが自動車業界に参入する理由は?ディー・エヌ・エーとZMPは、ロボットタクシー事業の実現に向けた合弁会社「ロボットタクシー」を29日に設立する。それに先立ち両社は28日、都内で共同記者説明会を開催した。○今こそネット企業が参入すべきロボットタクシーでは、DeNAのインターネットサービスにおけるノウハウと、ZMPの自動運転に関する技術を連携させることで、いわゆる“無人タクシー”の実現を目指す。当面は自動運転技術の研究・開発、さらに将来の利用者の開拓や利用促進を行っていく。なぜ、いまこのタイミングでDeNAは自動車業界に参入するのだろうか。説明会に登壇したディー・エヌ・エー執行役員の中島宏氏は、その理由と狙いについて「言うまでもなく、自動車産業は日本で最も規模の大きな産業。周辺事業を含めるとトータルで50兆円以上の規模となる。それに加えて、いま自動車産業は変革の時期を迎えている。巨大な自動車産業が、遅れてきたIT革命にさらされている、という人もいる。DeNAにとってもビジネスチャンスがあると判断した」と説明した。また同氏は「個人的な想い」と前置きした上で、「日本の基幹産業である自動車産業が世界で勝つためにも、日本のインターネット会社が自動車産業に参入していくべきである」と力説した。グローバル市場に目を転じると、Google、Apple、アリババといった巨大な企業がインターネットと自動車の融合を模索している。したがって今後、日本の自動車メーカーが世界で生き残っていくには、インターネットによる変革にいち早く順応する必要がある、というのが中島氏の主張だ。●ZMPではすでに公道での実験を開始○公道で実証実験を開始続いて、ZMP 代表取締役社長の谷口恒氏が登壇して挨拶した。同社ではロボットタクシーの実現に向けて、すでに公道における実証実験を開始している。これは愛知県と愛知県警の協力のもと、2014年末から名古屋市内で行っているものだ。緊急の場合に備えて運転席にドライバーを乗車させた上で、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をすべてコンピュータに任せ、2km程度の距離を時速60kmほどで走らせているという。谷口氏は、ロボットタクシーの意義について「運転できない人のため。例えば、高齢者には移動の自由を提供したい。子供たちには安全と安心を、ハンディキャップをもった人にも便利な足を提供したい」と説明した。ロボットタクシーの構想を発表してからというもの、全国から「1日でも早く実現してほしい」という声が多くよせられているという。●事故の際など、課題も山積○今後の課題現在の道路交通法では、まだ無人の乗用車を公道に走らせることができない。国際的にも、ジュネーブ条約で禁止されている。ロボットタクシーを実現させるためには、これらの法が改正されることが絶対条件となる。しかし、法が改正されるまで待っていたらグローバル企業に出し抜かれる、というのが中島氏と谷口氏の共通認識だ。このためリスクをとって、先行して開発を進めている。ロボットタクシーが事故を起こした場合の対応など、これから詰めていかなければいけない課題も多い。また、利用者の懸念をどう克服していくかも、大きな問題。谷口氏は「乗車する一般の利用者が“怖い”と思ったり、受け入れがたい状況になってしまうと、どんなに優れた技術でも社会に浸透しない。ロボットタクシーは安全で楽しく、便利なものだと、ご理解いただけるように、努力をしていかなくてはならない」と説明した。法の問題を抜きにすれば、技術的には数年もかからないうちに無人タクシーを実現できる見込みだという。中島氏は「2020年には、充分に間に合うと思っている。東京オリンピックの頃に、東京に無人のタクシーを走らせたい。外国の方に東京はすごい、と言われるような状況にしたい」と夢を語った。
2015年05月28日ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月28日、同社の子会社であるDeNAロケーションズが、iPhone/iPadならびにAndroid端末向けに無料のカーナビゲーションアプリ「ナビロー」を開発し、同日より提供を開始したことを発表した。同アプリは、LOC&ALLを提供するKIMGISAと提携し、技術提供を受ける形で開発されたもので、「コンセプトはカーナビ同等以上をスマホで無料で」(DeNAロケーションズの代表取締役社長である津島越朗氏)としている。基本機能としては、交通状況に応じて5分~15分の頻度で最適なルートを再探索し、その時々の最速ルートを案内することが可能なほか、サーバへの負荷を軽減する独自技術「ビーラインテクノロジー」により、アプリ利用中のデータ通信量も抑制することを可能としている。「VICSによるリアルタイム渋滞情報と組み合わせることで、早く着く、という価値を提供することを目指している」(同)とする。また、ビーラインテクノロジーは、混んでいるときに頻繁にデータ通信を行うことで、交通情報を的確に得て、それが結果的に早く着くということの補強になるとのことで、第3者機関によって他社の類似アプリと比較してもらったところ、トータルのデータ通信量は約1/10で済んだという。さらに、オービスなどの取り締まり情報を自動的に音声アナウンスする機能や、拡張機能として運転中の映像や音声を記録する「ドライブレコーダー(ドラレコ)」機能やスマートフォンの画面上に映る前方道路上にルート案内を重ねて表示する「ARモード」も提供されるほか、自動車を降りた後、より詳細に目的地へと案内する「歩行者ナビ」や電車などの「乗換案内」も機能として提供される。加えて、2015年夏には特殊機能として、ナビに不可欠なルート案内などの音声を様々なパターンに変更できる「ナビ声」も実装される予定で、各地の方言や著名人などによるデータの提供も予定されているという。こうしたアプリの機能を活用するユーザインタフェースにも配慮が施されており、「ハニカムUI」と呼ぶ六角形のUIが複数並べられる形で、現在地を中心に、方向や距離に応じて、目的地などがヘクスマップ上に配置されるといったイメージとなっている。この情報は、フォルダごとに分けて管理することができ、そのフォルダ情報に名前を付けて、ネット上に公開することも可能といったソーシャル的な使い方も可能だ。なお、すでにAndroid向けの提供が開始されているほか、iOS向けも近日中に提供が開始される予定。基本的な利用の場合、ユーザー登録不要なほか、無料で利用可能。同社では、将来的にはO2O広告や音声データ配信などの有料ビジネスで収益を上げたいとしており、1年間で500万ダウンロードを目指したいとしている。
2015年05月28日DeNAロケーションズは28日、Andorid向けカーナビゲーションアプリ「ナビロー」の提供を開始した。カーナビの基本機能だけでなく、ドライブレコーダーやスマホの画面にルート案内を重ねて表示するARモードなどの機能を備えたのが特徴。Google Playより無料でダウンロードできる。iPhone版も提供するが、リリース日は未定。ナビローは、基本機能として、住所やフリーワード検索による目的地設定、走行中のレーン表示、イラストによる分岐点の事前案内、交差点名の音声案内や高速道路専用ナビなどを備える。また、アップデート不要で最新の地図表示を可能にし、リアルタイムでのVICS渋滞情報で目的地までの最速ルートの案内を行う。このほか、オービス(速度取締機)などの設置場所、取り締まりエリア情報などを自動音声でアナウンスする機能、運転中の映像や音声を記録するドライブレコーダー、スマホの画面にルート案内を重ねて表示する「ARモード」といった機能を搭載する。ホーム画面はハニカム構造を用いたデザインとなっており、現在地を中心に過去に訪れたことのある目的地などをわかりやすい距離と方角に自動表示する。ソーシャル要素も備え「ラーメン通が選ぶ環八ラーメン8選」「夏の横浜鉄板ドライブコース」といったドライブコースをハニカムに集約できる。今後は、歩行者ナビ、電車の乗換案内の機能も搭載するほか、ルート案内時の音声を関西弁などの方言をはじめ、著名人を起用した「ナビ声」のサービスを提供する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月28日神奈川県横浜市の横浜港大さん橋ホールで、さまざまなビールを試飲できる「ジャパン・ビアフェスティバル横浜Spring2015」が行われる。開催日は5月23日、24日の2日間。23日は11時から14時30分まで、16時から19時30分までの2部制。24日は12時30分から16時まで。入場料は前売り券4,600円、当日券5,000円。フードは別料金となる。○国内外150種類以上のビールを飲み比べ!同イベントでは、150種類以上の国内外のビールを入場券だけで飲み比べることができる。「足柄ハッピーモルト」、「九十九里オーシャンビール」、「風の谷のビール」、「霧島ビール」、「海軍さんの麦酒」、「伊豆の国ビール」、「富士桜高原麦酒」など、多くのビールが出展する予定。フードコーナーではおつまみも販売。また、来場者全員にテイスティング専用「ベストアロマグラス」がプレゼントされる。各ビールの詳細については、同イベントの情報ページまで。※価格は税込み
2015年05月19日アドビ システムズは、DeNAライフサイエンスが提供する一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」のWebサイト構築において、同社Adobe Marketing CloudのWebコンテンツ管理システム「Adobe Experience Manager」が採用されたと発表した。DeNAライフサイエンスが提供する「MYCODE」は、検査キットを使い、自宅で唾液採取をして返送するだけの一般消費者向け遺伝子検査サービス。被検者の遺伝子情報を統計的に分析することで、がん・生活習慣病などの発症リスクや、肥満・肌質などの体質の遺伝的傾向を知ることが可能で、生活習慣の改善や美容に役立てることができるという。同サービスの開始にあたっては、顧客ごとに存在する大量の検査結果を各顧客に素早く安全に配信できるWebサイトを短期間で構築する必要があったといい、DeNAライフサイエンスでは、この課題を解決するWebコンテンツ管理システムとして「Adobe Experience Manager」を選択。同ソリューションでは、画像などの"素材"とWebページなどの"コンテンツ"の両方を同一のユーザインターフェース上で管理ができることから、Webサイトを素早く構築し、サービスをローンチできたという。さらに同サービスでは、高度なセキュリティが求められる遺伝子情報を扱うため、顧客の個人情報は別途構築したデータベースで管理し、素材やコンテンツの管理はAdobe Experience Managerで行うというハイブリッドモデルを採用。これにより、検査結果を表示するWebサイトを作成する際は、データベースから個人情報を取り出し、画像や文言などはAdobe Experience Managerから取り出すというシステムが完成したという。今後はAdobe Marketing Cloudの分析ソリューションである「Adobe Analytics」とパーソナライゼーション ソリューションである「Adobe Target」を活用し、顧客体験の最適化、および収益力の向上を目指す予定となっている。
2015年05月13日ディー・エヌ・エー(DeNA)とZMPは5月12日、自動運転技術を活用したロボットタクシー事業の実現に向けた研究・開発などを行う合弁会社を設立することに合意したと発表した。新会社は5月29日を目処に設立される予定で、資本金は7億円(出資比率 DeNA:66.6%、ZMP:33.4%)となっている。取締役会長にはZMP代表取締役社長の谷口恒氏、代表取締役社長にDeNA執行役員の中島宏氏が就任する。この新会社ではDeNAのインターネットサービスにおけるノウハウと、ZMPの自動運転技術を連携させ、ロボットタクシーやロボットバスなどを実現するための研究・開発、開発技術の提供、利用者の開拓や利用促進を行っていく。今後は合弁会社の第1段階として自動運転技術の向上やサービスモデルの仮説検証などの実証実験を重ねていく計画となっている。
2015年05月12日横浜DeNAベイスターズは5月23日、女性に向けた純米吟醸生酒「しゃんぽん しらほし」(税込980円)を横浜DeNAベイスターズの新しいライフスタイルショップ「+B」(神奈川県横浜市)にて1,000本限定で発売する。同商品は、新潟県新潟市にある今代司酒造の女性スタッフと、横浜DeNAベイスターズの女性スタッフが共同開発したスパークリング日本酒。「スタジアムで女性が飲めるお酒がもっと欲しい」という声に応えて開発したという。日本酒の特徴的な味である甘さや、辛さだけではなく、シャンパンのようなすっきりとした味わいにもこだわったとのこと。5月9日には、販売に先駆けた「販売記念女性限定無料試飲会」が行われる。会場は当日、横浜DeNAベイスターズ主催試合を開催する「HARD OFF ECOスタジアム」(新潟県新潟市)正面にある球団物販ブース。16時から開始予定で、先着200名限定となっている。
2015年05月08日KADOKAWA中経出版は4月11日、DeNA会長・春田真氏の新刊「黒子の流儀DeNA 不格好経営の舞台裏」を発売した。春田氏は、2000年2月にディー・エヌ・エーに入社し、同年9月に取締役に就任。2011年6月に取締役会長に就任後、同年12月には横浜DeNAベイスターズ取締役オーナーに就任した(2015年1月に退任)。2015年6月には、ディー・エヌ・エー株主総会の時をもって任期満了となり、同社の取締役を退任予定となっている。同書は、春田氏がDeNAの成長と苦闘の歴史、その裏側にあった出来事について綴ったドキュメンタリー本。プロ野球参入の舞台裏で繰り広げられた知られざる真実についても、冷静かつ大胆に記している。春田氏の銀行員時代のこと、DeNAとの出会い、ベンチャー時代や社会問題にもなったモバゲーの誕生、球界参入についてなど、全5章にわたって綴っている。春田氏は同書について、ディー・エヌ・エー創業者である南場智子氏の著書「不格好経営」の舞台裏的な位置づけで読んでほしい、とコメントしている。南場氏が表舞台とすれば、春田氏はその舞台裏を切り盛りする役で、舞台裏の臨場感を感じてもらえれば嬉しい、とのこと。また、横浜DeNAベイスターズをはじめ、プロ野球に関することについても可能な限り表現したという。プロ野球球団を運営することや、春田氏の球界についての見立てや考えも読むことができる。「プロ野球の試合以外の部分について、特に経営サイドがどのようなことを考えているのか、ベイスターズを通して少しでも理解してもらいたい」と語っている。価格は1,500円(税別)。4月23日には、同書の発売記念講演を東京都千代田区にて開催する。4月16日の23時59分までに、「カドカワオフィシャルストア」で同書を購入した人の中から50名を講演会に招待する。詳細はカドカワオフィシャルストア公式サイトまで。
2015年04月13日ディー・エヌ・エー(DeNA)は4月6日、男性ファッションや子育てなど、ジャンルに特化した新キュレーションプラットフォームの提供開始を発表した。ディー・エヌ・エーは、事業拡大構想「DeNA Palette」を掲げており、12月末までに今回発表のものを含めた6つのキュレーションプラットフォームを10個まで増やす予定だという。Find TravelFind Travel(ファインドトラベル)は、2014年8月にサービスを開始した観光スポットなどを紹介するキュレーションプラットフォームで、2月に買収・子会社化した。月間アクティブユーザー(MAU)は、すでに300万人を超えており、旅好きや観光地の地元キュレーターが厳選した情報を発信する。JOOYJOOY(ジョーイ)は、4月6日より提供を開始した男性ファッション特化型のキュレーションプラットフォーム。男性向けのファッションやヘアスタイル、恋愛、デート関連の情報を発信する。ディー・エヌ・エーはすでに、女性向けにファッションキュレーションプラットフォーム「MERY(メリー)」を提供している。cutacuta(キュータ)は、6月より提供する妊娠や出産、子育てに特化したキュレーションプラットフォーム。それぞれの過程において「大変だけれども楽しく幸せな毎日」をコンセプトに、子育て世代に寄り添った情報を発信するとしている。なお、ディー・エヌ・エーはすでに住まいやインテリアの「iemo(イエモ)」と食事のレシピ・食卓の「CAFY(カフィ)」、前述の「MERY」を提供している。○任天堂との提携と同じ考えをキュレーションプラットフォームに記者会見には、ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 兼 CEOの守安 功氏とiemo 代表取締役CEOの村田 マリ氏が登壇した。守安氏は冒頭、先日の任天堂との業務資本提携に触れ、「任天堂さんのIP(知的財産)の力と、我々のネットのノウハウをかけあわせることで世の中に新しい価値を生み出そうとしているように、パートナーの強みと我々の強みを通して、世の中にインパクトを生み出していくことが得意だ」と、DeNAの事業方向性が今回の展開に繋がったと語る。今回のキュレーションプラットフォーム構想の大元となった、昨年9月買収のスタートアップ「iemo」「MERY」は、買収半年後も順調に成長しているといい、「グループに加わって相乗効果が出た。思い通りの成長が描けた」(守安氏)という。また、村田氏によると、DeNA Paletteはサービス名称ではなく、「Y社の"爆速"というキーワードが数年前にありましたが、パレットの色のように『まずは年内に10個揃えるぞ』という意気込みで名づけたプロジェクト名」とのこと。ジャンルを特化してプラットフォームを提供することは、広告展開はもちろん、それぞれがユーザーが目的を持ってダウンロードするため、「リアル世界のビジネスマッチングを視野に入れられる」(村田氏)という。iemoやMERYはすでに立ち上げ期を超えつつあるため、ネイティブアドの展開やその後のリアル世界のビジネスマッチングを年内には始める予定だという。また、年内10プラットフォームの詳細は詰めている段階で、内製でスタートする以外にも、今回の発表を通して外部企業からの企画持ち込みや、これまで同様に買収も検討するとしている。
2015年04月07日任天堂とDeNAが17日に発表した資本・業務提携を受け、最初の取引となる18日、東京証券取引所における両社の株価はストップ高で終えた。任天堂がDeNAと共同でスマートフォンゲームアプリの開発を進めるという発表が好感されたようだ。18日の任天堂の株価は前日比21.31%増の17,080円、DeNAは同21.32%増の1,707円となった。両社は17日にスマートデバイス向けのゲームアプリを開発すると発表。今後開発する具体的なゲームタイトルやその提供時期については明かされなかったものの、年内に何らかのアウトプットをするとされている。また、開発するゲームアプリは、任天堂の知的財産を利用したものとなり、スマホ版マリオの登場が期待されている。
2015年03月18日任天堂とDeNAは17日、都内で緊急記者発表会を開催。スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発や運営に関する業務・資本提携を発表した。このなかで、PCやスマートフォン、タブレットなど多様なデバイスに対応した会員制サービスの共同開発も行なう。今秋の提供を目指す。同社は、2015年1月21日に会員制サービス「クラブニンテンドー」の終了を発表。2015年9月30日で全サービスを終了し、その後「これまで以上にユーザーのニーズに合った新たな会員制サービスを、今秋をめどに立ち上げる」と告知していた。17日に発表されたDeNAとの業務提携では、任天堂のキャラクターを含む、任天堂の知的財産を活用したスマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営を発表。これに合わせ、任天堂のゲーム専用機だけでなく、PC、スマートフォン、タブレットなどの多様なデバイスに対応した新たな基幹システムを構築し、同システムを用いた会員制サービスを、「クラブニンテンドー」に代わるものとして共同開発、提供する。サービスは、当初予定通り、2015年秋の開始を目指す。スマートデバイス向けの新ゲームについては、「スマートフォンに適した形で、今年中に何らかの形でアウトプットする」という。なお、資本提携については、DeNAが保有する自己株式15,081,000株(発行済株式数の10.00%、総額約220億円)を第三者割当により任天堂に割当て、任天堂がDeNAの株式を取得。同時に、任天堂が保有する自己株式1,759,400株(発行済株式数の1.24%、総額約220億円)を第三者割当によりDeNAに割当て、DeNAが任天堂の株式を取得する。
2015年03月17日DeNAの子会社で、旅行部門を担うエアーリンクが運営する「DeNAトラベル」は3月12日、Gunosyが提供する情報キュレーションアプリ「グノシー」の新サービス「Gunosy Pralform(グノシープラットフォーム)」において、「DeNAトラベルチャンネル」を開設したと発表した。同チャンネルは、800万ダウンロードを突破したグノシーのユーザを対象に、オンラインチャットを通じてDeNAトラベルの旅行商品を提案、販売するサービス。DeNAトラベルのメッセンジャーにアクセスすると、「具体的なプランはございますか?」という質問が自動送信される。これにユーザが回答するとオンラインチャットがスタートし、やりとりを進めていくなかで、希望した目的地や日程、予算などに応じて、オペレータが旅行商品の中から最適なものを提案、販売する。
2015年03月13日