「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、出産場所に関するご相談です。 Q.出産する場所はどうやって探せばいいですか?今、妊娠8週目です。不妊治療の婦人科で自然妊娠がわかりました。2週間後の健診までに出産する場所を決めて来てくださいと言われました。出産場所はどうやって探せばいいですか? 里帰り出産にするのかも決まっていません。 高塚あきこ助産師からの回答まずは、里帰りにされるのか、されないのかを決められるところから始められるといいかと思いますよ。どの地域でご出産されるかによって、分娩施設の範囲が異なります。 里帰りをされるかされないかを決められた後は、お産をなさる地域の行政でご相談いただくと、分娩を取り扱っている施設を紹介してもらえると思います。もし、分娩地域が遠い場合でも、お電話でお問い合わせできるかと思いますので、ご相談なさってみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 出産場所にはどんなところがある?■大学病院・総合病院高度な医療技術と設備を備えているので安心です。診療科が細かく分かれているので急な事態にも適切な対応をしており、特にリスクのある出産には適しています。高齢出産の場合にも大学病院・総合病院を選ぶ人が多いようです。一方、診察の待ち時間が長い(2〜3時間待つこともある)、健診や出産時の担当医師が変わる、医師と患者の触れ合いが薄いなどの面があります。母親学級やマタニティスイミングなど妊娠出産に関する総合的なプログラムを用意している病院もあるため、よく調べて産科に力を入れている病院を選びましょう。 ■出産の専門医院(産院)出産を中心にした設備が整っており、小児科を併設しているところが多く産科の医師は複数いるので緊急事態にも即座に対応してもらえます。小児科併設の病院では出産後の赤ちゃんも継続して診察してもらえるので、母子のケアに十分対応できます。しかし、健診と出産の担当が同じ医師であるとは限りません。 ■個人産院医師が1人の場合が多く、健診から産褥期まで同じ医師に診てもらえます。医師とのコミュニケーションを図れるというメリットがあり、出産時の家族の立会いなどの希望にもフレキシブルに対応できるところが多いようです。リスクを伴う出産の場合、大学病院などと連携していると安心です。土日、夜間をオープンにするなど、サービス面の充実化を図っているところもあります。ただし、どうしても医師や看護師などのスタッフ数が少ないため、夜間などは迅速に対応できない場合もあります。また、診察のみで出産は行っていない場合もあるので、事前に確認しましょう。自宅に近く、雰囲気のいい産院を選びましょう。 ■助産院助産師さんが開業している施設で、家庭的な雰囲気の中で自然な出産ができます。栄養や運動など生活面でのアドバイスやサポートが充実しており、細かい質問などにも親身になって対応してくれるところが多いようです。健康な妊婦で、正常な妊娠経過をたどっていることが前提です。助産師さんは医師ではないので医療行為はできません。緊急の時、病院との連携システムが整っているかを事前に確認しておくことが大切です。 里帰り出産のメリット・デメリット■里帰り出産のメリット妊婦が安心して出産を迎えられることが大きなメリットです。特に初めての出産には不安が多いですから、両親が側にいると精神的な支えになります。産後も十分休養をとることができますし、経験者である母親から育児のアドバイスを受けられるという利点もあります。 ■里帰り出産のデメリット病院が変わるため、妊娠から出産までを同じ医師にみてもらうことができません。実家が離れている場合には里帰りのための移動も体の負担になります。また、約2カ月間は夫と離れて暮らすことになるため一緒に出産の喜びを分かち合えない、夫に父親の実感がなかなかわいてこないという点もデメリットといえるでしょう。出産後、実家から自宅に戻ったときに突然育児と家事をすべてひとでこなさなければならなくなり、ストレスがたまりやすくなることもあるようです。 ※参考:基礎知識(妊娠中)「自分に合った産院選び」「里帰り出産について」【監修:三鷹レディースクリニック院長・医師 天神尚子先生】
2019年06月07日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 5話目の今回は、翌月も月経周期が短く、高温期(高温相)がなかっためぐさんは、ついに産婦人科を受診。 私はもともと月経困難症のため、低用量ピルを内服していましたが「無排卵性の月経異常も伴っているだろう」と言われていました。 無排卵性の月経異常は、挙児希望のない場合はホルモン剤(ピル等)、挙児希望のある場合は排卵誘発をして治療を試みるようです。(産婦人科ガイドラインより)※挙児希望……出産を望むこと そのため、結婚して挙児希望になった私は、排卵誘発をすることになったのです。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月05日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。時はさかのぼり長男だいごろうを妊娠した時のこと。私は初めての妊娠にも関わらず「絶対妊娠した!」と確信した体調の変化がありました。今回はその時のお話をご紹介したいと思います。2013年6月。梅雨入り目前のそんなある日、私は無性にあるものが食べたくなった。それが……梅干し!なぜだかわからない。けどどうしても梅干しが食べたい。何かに操られているかのように私は梅干しをわざわざ買いにスーパーへと向かった。それほど梅干しが食べたい衝動に駆られたのだ。その時、私は思った。おかしい……おかしいぞ。いつもと何かが違う。これはもしかして、妊娠している! そう思った私は妊娠検査薬を試してみた。すると陽性反応!やはり妊娠していた! その後、産婦人科へいき検査を受けてみた。すると、まだ胎のうだけしか見えないほどの妊娠超初期だということが判明(胎のうとは胎児が入る袋のこと)。この段階ではま心拍が確認できないほど赤ちゃんが小さく、母子手帳をもらいに行くことは出来なかった。数週間後再度検診にいくと、赤ちゃんの心拍を無事確認。とても小さく、でも力強く生きる長男を見て感動したことをいまでも覚えている。それにしても、赤ちゃんの心拍を確認できないほどの妊娠超初期にも関わらず体に変化が現れるなんて、妊娠と言うのは本当に不思議で神秘的だ。
2019年04月01日妊娠中、出産時に必ず利用する産婦人科。産婦人科と言っても産科メイン、婦人科メインなど特徴は様々です。今回は、横浜市の産婦人科・クリニックについて、それぞれの特徴をご紹介いたします。 1.おおのウイメンズクリニック住所:横浜市戸塚区戸塚町3970-4TEL:045-862-4103診療時間:9:00〜12:00 (月・火・水・金・土・日曜日)15:00〜18:00(月・火・金・土曜日)> Webサイト特徴自然分娩を中心とした安全重視の分娩、助産師による充実したケア 2. レディースクリニック市ヶ尾住所:横浜市 青葉区市ヶ尾1154市ヶ尾プラーザビル1FTEL:0120-179-707診療時間:10:00〜13:00 (月・火・水・金・土曜日)15:00〜19:00(月・火・金曜日)> Webサイト特徴更年期障害,不妊外来・不妊相談、女性専用外来、子宮内膜症、モーニングアフターピル(緊急避妊法)、人工妊娠中絶、マタニティヨガなど幅広く対応 3. 聖ローザクリニックセンター北住所:横浜市都筑区中川中央1丁目29-24アビテノール3FTEL:045-914-6355診療時間:9:00〜12:00 (日曜日)10:00〜13:30 (月・火・水・木・金・土曜日)15:00〜19:00 (月・火・金曜日)> Webサイト特徴最先端の技術や医療機器を使った診療 4. 聖ローザクリニックセンター戸塚住所:横浜市戸塚区戸塚町16-7 加藤ビル3FTEL:045-860-0321診療時間:9:00〜12:00(日曜日)10:00〜13:30(月・火・水・木・金・土曜日)15:30〜19:00(月・火・水・木・金・土曜日)> Webサイト特徴子宮ガン検診や血液検査・生理検査・ブライダルチェック検診など幅広い検査に対応 5. 医療法人皓慈会浅川産婦人科住所:横浜市鶴見区豊岡町22-15TEL:045-860-0321診療時間:9:00〜12:00 (月・火・水・木・金・土曜日)16:00〜19:00 (月・火・水・木・金曜日)> Webサイト特徴昭和11年に開業、地元に根ざしたアットホームな産婦人科 6. 戸塚共立レディースクリニック住所:横浜市戸塚区戸塚町157-3TEL:045-285-1103診療時間:9:00〜13:00 (月・火・水・木・金・土曜日)14:00〜17:00 (月・火・水・木・金曜日)> Webサイト特徴旧戸塚市役所跡地に新規開院。最新の設備が整っている 7. 横浜きりがおかマタニティクリニック住所:横浜市戸塚区戸塚町157-3TEL:045-285-1103診療時間:9:00〜13:00 (月・火・水・木・金・土曜日)14:00〜17:00 (月・火・水・木・金曜日)> Webサイト特徴医療の安心、安全、食の安心、安全約束。丁寧なサービスが特徴 8. 社会福祉法人恩賜財団済生会支部済生会横浜市東部病院住所:横浜市鶴見区下末吉三丁目6番1号TEL:045-576-3000診療時間:直接病院にお問い合わせください> Webサイト特徴地域の急性期医療の期間病院。救急治療や地域のクリニックでは行えない専門的検査などに対応 9. 医療法人産育会堀病院住所:横浜市瀬谷区二ツ橋町292TEL:045-391-2561診療時間:7:00〜11:40 (月・火・水・木・金・土曜日)13:00〜15:00 (月・火・水・木・金・土曜日)> Webサイト特徴小児科医が24時間常駐し出産・産後のケアを迅速に対応。救急の受け入れも365日24時間行なっている 10. 医療法人ふれあい横浜ホスピタル住所:横浜市中区万代町2丁目3-3TEL:045-681-5101診療時間:9:00〜12:00 (月・火・水・木・金・土曜日)13:30〜17:00 (月・火・水・木・金・土曜日)> Webサイト特徴女性に優しい病院を目指し産婦人科・形成・美容外科・乳腺外科・小児科などを設置 11. ヤマダレディースクリニック住所:横浜市神奈川区二ツ谷町6-3 雷鳴堂TEL:045-987-2811診療時間:10:00〜12:30 (月・火・水・木曜日)15:00〜20:00 (月・火・水・木曜日)土日の診療時間はお問い合わせください。> Webサイト特徴西洋医学だけでなく東洋医学の考えも取り入れている 12. 聖ローザクリニック本院住所:横浜市戸塚区品濃町509-3TEL:045-820-6303診療時間:10:00〜13:00 (月・火・水・木・金・土曜日)15:30〜19:00 (月・火・水・木・金・土曜日)> Webサイト特徴女性に対するきめ細やかなサービスを目指している 13. みなみレディースクリニック住所:横浜市緑区長津田みなみ台1-1-5TEL:045-482-7373診療時間:9:30〜12:30 (月・火・木・金曜日)14:00〜17:30 (月・火・木・金曜日)9:30〜14:00 (土曜日)> Webサイト特徴産婦人科 婦人科一般、各種不妊検査・治療、がん検診、妊婦健診、思春期相談、更年期外来、乳腺エコードック、胎児4Dエコー検査、母体保護法手術などに対応 14. 苅部医院住所:横浜市港南区笹下2-7-12TEL:045-843-7606診療時間:9:00〜11:45 (月・火・水・木・金曜日)14:30〜17:45 (月・火・木・金曜日)9:00〜12:45 (土曜日)> Webサイト特徴患者さん一人一人の健康上の悩みや不安に向き合った丁寧な治療が特徴 15. 戸賀崎産婦人科住所:横浜市中区蓬莱町2-6-14TEL:045-251-7284診療時間:9:00〜12:00 (火曜日)9:00〜12:40 (月・水・金・土曜日)13:40〜15:00 (土曜日)14:30〜18:00 (月・火・水・金曜日)> Webサイト特徴妊娠検査・妊婦健診などを行なっている(入院・分娩設備はなし) 横浜市は比較的新しい産婦人科や総合病院が多く、綺麗な設備で安心して分娩できる病院が多いエリアです。救急や深夜対応を行っている病院もあるので、いざというときのためにチェックしておけば安心ですね。
2018年05月04日不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談をシリーズでお届け。お腹の中で卵子を育てるために定期的に注射を続けるこてつさん。はたしてその結果とは…。お腹の卵は何パック?卵を育てるため、激痛の注射を打ちました。妊婦さんに囲まれながら、地元の産婦人科に通い、毎日打ち続けました。たくさんの卵が順調に育っているのか、お腹が張ってくるのを感じます。7日目、クリニックで超音波検査をしました。卵胞(卵子の入っている袋)の数は左右合わせて約30個ありました。そりゃ、お腹も張るわ。大きい卵胞で18mm程度になっていました。OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の可能性も?採血の結果、2日後に採卵が決定しました。その後、看護師・培養士より説明を受けました。オットの精子は、人工授精のときと同じく自宅で採取します。てっきり病院で活きのいい精子を採るもんだと思っていたので拍子抜けしました。男性は、こんなときぐらいしか治療に関わっていると実感できる時はないのに、なんだか悔しくなりました。いやいや、採卵の日は、会社を休んで付き添ってくれるというオットです。ありがとうと言わねば(笑)。培養士によると、今回の私の場合、OHSSになる確立は高いとのこと。〔OHSS(卵巣過剰刺激症候群):卵巣が腫れたり、同時に排卵することで腹水がたまったり、重症になると胸水も溜まる。血液濃度が濃くなって、血栓(脳梗塞などの心配)ができやすい。※医者より説明された内容で筆者が記憶しているものです。〕30個近くの卵は採卵で全て採るわけではなく、未熟なものはそのまま残します。その残した卵が後々、排卵したりして腹水が溜まることがあるそうです。治療仲間で20個採卵した人はOHSSになった話も聞いていたので、ドキドキしてきました。そして採卵は、卵の数が多ければ多いほど時間もかかるし、角度を変えるため何度も針を刺し直すそうです。膣壁には局所麻酔をするけれど、卵巣には麻酔ができない…ということで痛いらしい。うーん、うーん。怖いよう。怖さから、オットへの恨み節が再燃しました。(笑)その日の夜、地元の産婦人科にて排卵させるための注射を打ちました。いよいよ採卵当日採卵日当日になりました。朝6時半に起床。採精のため、オットを一人寝室に残し、シャワーを浴びました。無事にオットの精子、確保。痛み止めの坐薬を入れて、クリニックへ向かいました。クリニックに到着後、ほどなくして看護師さんに呼ばれました。安静室と呼ばれる部屋で血圧を測定後、下半身裸になり、上から手術着を着用しました。歩いて隣の手術室へ移動します。足を台に乗せ、大股開きになります。普段の診察はカーテンがあるのに今日はありません。ドクターの顔が股越しに見えます。そして私のお股にはスポットライトが。…なかなか、いや、かなり恥ずかしかったです。いよいよ採卵が始まります。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年01月10日保育園の先生やお友達のママが妊娠しているのを知った息子は、お腹の中に赤ちゃんがいるという不思議に取りつかれている。「僕もこーんなに小さかったの?」と人差し指と親指の間隔をギリギリまで縮めて尋ねてきた。「そうだよ」と答えると「卵がマンションにぶつかってパカって(割れて)生まれたの?」と重ねて聞いてきた。どうやら絵本で見た「ばいきんまん」の誕生シーンを覚えているらしい。「お母さんのお腹の中でこれぐらいまで大きくなって外に出てきたんだよ」「お母さんがお腹の赤ちゃんの分までいっぱいご飯を食べて大きくなった」と伝えても、まだあまりピンと来ていない様子の息子だったけれど真剣に聞いていた。ふと思い立ってアルバムに残してあるエコー写真を取り出して見せてあげた。一枚目の写真を取り出すと、妻の妊娠が分かった時のことを思い出した。子どもという言葉を聞いてすぐに有頂天になってしまった僕に妻は苛立っていて、少し冷静になった僕は確認するまでは静かにしていようと思った。そして、大きな期待と不安を一緒に抱えて、妻と二人で初めての産婦人科に行った。待合で一人の時間、心細くて気持ち悪くなって病院備え付けのウォーターサーバを何度も往復して冷たい水を飲んだ。興味の無い雑誌をめくり、部屋に飾られた作者も分からない絵画を見つめ、止まったような時間を過ごしていた。「赤ちゃん元気ですよ」お医者さんのその一言で全ての重圧が無くなって、「お〜」と感嘆の声を上げた。(妻の姿にも驚いた)そして最後に先生がエコー写真を見ながらお話をしてくれた。ほとんど黒の写真の中にツブツブがいくつか確認できる。お医者さんが指で示す先のツブが生命体であるらしい。先ほどの感動とは裏腹に「これがいかにして育つのだろうか?」という新たな期待、不安が生まれる。30歳の僕が3歳の息子と同じように生命の不思議に夢中になった瞬間だった。
2017年02月21日質問:産婦人科の検診で脂質系と肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察・要治療になってしまいました。現在30歳で第一子を妊娠中です。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系と、肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になってしまいました。父方の祖父が糖尿病の合併症で亡くなっており、父も糖尿病で毎日血糖値を測り、インスリン注射を行っています。祖父や父に似て、私もこの先糖尿病になってしまう可能性が高いのでしょうか?また、子どもにも発病する可能性が遺伝することもあるのでしょうか?愛知県:blifespさん(30)回答:妊娠中の脂質系、肝機能の値の増加についてお答えします。――肝機能の数値上昇が心配です現在ご妊娠中とのことですね。おめでとうございます。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系、および肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になっているということですね。妊娠中、コレステロール値や中性脂肪値が妊娠していないときに比べて、急激に上昇することは、実はさほど珍しいことではありません。数値が上がる原因として、胎児が発育するためのエネルギーとしてほとんどブドウ糖を利用するのに対し、母体はブドウ糖のほかに脂質も利用できるため、胎児に優先的にブドウ糖を使わせるために、母体は脂質を使うことが多くなり、高脂血症になるとも考えられています。妊娠後期の妊婦さんでは中性脂肪は妊娠前の2~4倍、総コレステロール値は多い場合だと5割増しになることが知られています。低カロリーで食物繊維の多い食事をとること、適度に身体を動かすこと、体重を増やしすぎないことに留意されれば、さほど心配はないものと考えられます。一方、心配なのは肝機能の数値の上昇です。特に妊娠後期にはホルモンの働きにより胆汁の流れが悪くなる「胆汁うっ滞」をきたすことがあり、このために全身のかゆみが生じることがあります。また、ごくまれですが、やはり妊娠後期に、原因不明の脂肪肝を呈することも知られています。この脂肪肝は急速に悪化して肝不全を起こすこともある怖い脂肪肝ですので、もしみられたら集中的な管理・治療が必要になります。もちろん、これ以外に、ホルモンの関係による一過性の軽微な肝機能異常を呈することもあります。<「糖尿病」の遺伝について>また、ご質問にあった糖尿病に関しては、今回の妊娠中の血中脂質や肝機能の数値の上昇とは直接関連はないものと思われます。糖尿病は確かに、遺伝的素因と生活習慣の組み合わせで起こるといわれる疾患ですが、遺伝も、たくさんの遺伝子が複雑に組み合わさって糖尿病になりやすさの強弱を決めている、といったもので、適正カロリーでバランスのよい食生活および運動習慣によって、糖尿病の発症は予防できるものと考えられています。お子さまへの遺伝に関しても同様で、過度に心配することはありません。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日市販の妊娠検査薬で陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診しましょう。とはいえ、中には産婦人科に行ったことがない人もいるでしょう。産婦人科の診察、とりわけ内診を不安に感じる人も少なくないはず。そこで今回は、初めて産婦人科を受診しようとしているプレママに、ぜひ知っておいてもらいたいポイントをピックアップしてみました。■初めて妊娠検査で産婦人科を訪れる時のポイント(1)脱ぎやすい服装で妊娠の検査では、お腹に超音波をあてたり内診したりするので、脱ぎ着しやすい服装がよいです。特に、下半身の服をすべて脱いで内診台に上がる姿は、初めてだとかなり恥ずかしいかも…。スカートやチュニック丈のトップスのほうが、少しは恥ずかしさを軽減できるかもしれません。また、着脱に時間がかかるストッキングはなるべく避けて、できれば靴下で行くことをおすすめします。■初めて妊娠検査で産婦人科を訪れる時のポイント(2)なるべく薄化粧で妊娠すると体調に変化が起こりやすく、貧血気味になることもあります。医師は診察の際に顔色なども確認しているので、なるべく薄化粧で産婦人科に行くほうがよいでしょう。ガッツリメイクをしていると、不調に気づいてもらえないことがあるかもしれません。的確な処置をしてもらうためにも、普段よりも薄めメイクで出かけてくださいね。■初めて妊娠検査で産婦人科を訪れる時のポイント(3)基礎体温を付けていたならノートも持参これまで基礎体温を記録していた人は、それを記載したノートも持参しましょう。仮に最終月経があったのがいつだったかを覚えていなくても、看護師や医師に基礎体温のノートを見せることで、大体の時期がわかります。おおまかな出産予定日は最終月経の始まった日から計算します。基礎体温をつけていない場合は、いつごろ最後の生理があったのかを思い出してから診察するようにしましょう。■初めて妊娠検査で産婦人科を訪れる時のポイント(4)家を出る前にトイレに行かない市販の妊娠検査薬が尿で判断するように、産婦人科でも妊娠の有無は尿検査で判断します。妊娠超初期の場合、超音波ではまだ赤ちゃんの姿を確認できないこともあります。しかし、尿検査で妊娠を示すホルモンが検出されれば、妊娠が確認できるというわけです。そのため、いつものクセで家を出る前にトイレに行ってしまうと、受診前の尿検査でおしっこが出なくて困る!ということになるかも…。その後の妊婦検診でも、産婦人科に行く前は、トイレに行かずに出かけることを覚えておきましょう。前日には持ち物のチェックも行い、保険証やお金がきちんと入っているかも確認しておくこと。妊娠は自己負担額が大きいので、多めに用意しておきましょう。プレママの第1歩となる大切な受診! しっかりと診察してもらうためにも、これらのことを参考にしてくださいね。
2015年04月08日女性特有の周期的なイライラは、女性ホルモンの分泌状況に左右されることが分かっているが、このほど調査により、その数が増加傾向にあることが明らかに。全国の産婦人科医に、女性のホルモンバランスと恋愛との関係性に関する意識調査を実施したところ、身体のホルモンバランス状態を把握している女性と、そうでない人では大きな違いがあることが見えてきた。ドコモのスマートフォン向け健康支援サービス「カラダのキモチ」(ドコモ・ヘルスケア)は今年、女性のホルモンバランスについて全国の産婦人科医103人から集めた見解を元に、同サービスを監修する宋美玄(川崎大学 産婦人科)医師が総論をまとめた結果を発表。それによると、20~40代の女性でホルモンバランスを崩す女性が増加しているかという質問に、7割以上(70.9%)の医師が「増加傾向にある」と答えた。◆「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない、“ホルモンぶす”って?この結果に最も影響を与えている要因が、進む女性の晩産化だという。20代に妊娠・出産を経験する女性が多かった以前に比べ、毎月休まることなくフルに排卵を続けることからくるホルモンバランスの乱れが、「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない女性の状態=“ホルモンぶす”を引き起こしているという傾向を指摘。年代順では20代(27.4%)、30代(28.8%)、40代(43.8%)と、高齢になればなるほど問題が大きくなるという悲しくも納得の結果が見られた。“ホルモンぶす”は具体的にいうと、わけもなく当たりちらす、イライラする、急に泣くなどの情緒が不安定な状態をいうが、この症状の原因は、ホルモンバランスが不調なためだと指摘する産婦人科医は8割弱(76.6%)。宋医師は、これをPMS(月経前症候群)と呼ばれる症状といい、プロゲステロン、エストロゲンが増えるこの時期は、感情のコントロールができないのは自分のせいではないため、ホルモンバランスの状態に適したケアをすることを勧めている。◆“ホルモンミューズ”になれば、愛の告白も成功する?理由の特定できない心の乱れを感じたら、ホルモンバランスの不調を疑い、整えることが重要だ。同調査の医師たちも、65.0%が「身体の状態に耳を傾け、適切なケアを行うことで、疲れやストレスは改善される」と認めている。そのためには、ホルモンの分泌と密接な関係がある体温を知ることが近道。医師の77.7%が基礎体温を測ることを推薦している。自分の身体の声に耳を傾け、調子が悪い時は無理しない。実はこれ、愛の告白をするときにも言えることで、月経周期の中で最も告白に適している時期をきいたところ、ホルモンバランスの不調の少ない卵胞期が良いのだとか。精神的に落ち着いているだけでなく、髪や肌の調子もよくなることから、恋に発展する可能性が高まるという。基礎体温を測って自分が一番輝く時期を見極め、戦略的に恋を実らせるのが“ホルモンミューズ”の極意なら、それを最大限にサポートしてくれるのが、基礎体温管理アプリ『カラダのキモチ』だ。毎日計測した基礎体温を転送、入力するだけでグラフを自動作成してくれるので、管理も簡単。 月経周期によって変化する心と体の状態や、季節や天気などに合わせて、宋医師監修の適切なアドバイスがもらえる。また、入力された基礎体温・月経周期のデータを元に、排卵障害や月経不順、乳がんのセルフチェックで疑いのある症状が見つかった場合は、医療機関を受診することを促すメッセージを表示。受診した際にはお見舞金を支給してくれるなど、サポートも万全だ。男性と肩を並べて活躍する女性がますます増える現代社会。健康管理と生活リズムは自分でコントロールできているつもりでも、女性の身体は自分が思う以上に繊細で正直だ。いくら努力してもいろんなことが上手くいかない時期は、ホルモンバランスと相談しながら、力加減を調整することが“ホルモンミューズ”への近道といえそう。間違って“ホルモンぶす”の増加ブームに乗らないようにご注意を。
2014年11月06日