メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「不倫する前の自分に戻りたい」という、あんこさん(45歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■あんこさんのお悩み1年不倫をしていました、彼は6歳下で既婚者、 私はバツイチです。 くっついたり離れたりしていましたが、辛く寂しい気持ちから、私からお別れしました。 でも、まだ気持ちの整理がつかず、元に戻りたい気持ちが溢れています。 頭ではわかっていても、気持ちがついていきません。 何もする気が起きず、何も考えられない状態です。 どうしたら、彼と出会う前の私に戻れるでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の小野美世さんよりあんこさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。不倫をしていてお別れしたとのこと、お辛い心境ですね。相手が既婚者だと、友達にも打ち明けにくい話題かと思います。こちらにご相談くださり、ありがとうございます。その彼と、くっついたり離れたりの末、お別れという形を選ばれたということは、あんこさんにも相当な葛藤があったと思います。相手は既婚者。普通の恋愛と違って、これは彼には言えないと我慢してしまったり、相手が自分より家族を大切にしていると感じて、仕方ないのだけど寂しくなったり…と、あんこさんの心はとても忙しかったのではないでしょうか。「どうしたら、彼と出会う前に戻れるでしょうか?」と書いてくださっていますが、私は、出会う前に戻ろうとする必要はないと思うのです。なぜかというと、あんこさんは、1年間というお付き合いの中で、彼との関係から、受け取られたものがたくさんあったと思うからです。一度、口に出してこう言ってもらえますか?「あーーーー、1年楽しかったなぁ…」「彼にたくさん、与えてもらったなぁ…」「私もたくさん、彼に与えたなぁ…」言ってみて、どんなことを思い出したでしょうか。彼はあんこさんに、どんな嬉しい感覚、楽しい感覚をくれましたか?心を癒してくれたかもしれません。男性を信じることをもう一度教えてくれたかもしれません。女として扱ってくれて、欲しかった自信をくれたかもしれません。セックスの良さを教えてくれたかもしれません。彼があんこさんにくれたものって何だったのだろう、と感じてみて下さい。そしてそれは、あんこさんが、「不倫」という辛い形を選んでまで、自分自身に与えたかったものだと思ってみてほしいのです。彼が与えてくれたものですが、それはあんこさんが自分自身に与えたかったものでもあります。そのために、あんこさんの人生に、彼に登場してもらい、自分へのお届け物をしてくれる、栄えある役をしてもらったのです。そして彼は、あんこさんに、それを届けるという役目を全うしたので、あんこさんの人生の舞台からいなくなったのかもしれません。そして、もうひとつ。今度はこれを言ってみてください。「あーーーー、彼と別れてよかった!」「別れを選んだ私、正解!」「辛いのに別れた私、えらい!!」あんこさんがお別れを選ばれたのには、それだけの理由があるはず。彼は楽しさも与えてくれたと思いますが、辛い気持ち、さみしい気持ちも、たくさんあんこさんに残していきましたよね。あんこさんはそれは、いらなかった。あんこさんの人生に、それがあり続けることは、選択されなかったということです。これって、本当に、「自分を大切にする」選択なんです。あんこさんは、「お別れ」をすることで、自分を大切にするということをされたわけです。今は、これでよかったんだと頭でわかっていても、何もする気力がわかない…という状況にあると思います。別れた相手に執着してしまう、こだわってしまうときに、私たちが考えていることって、これなんです。「もう、あの人以上の人には出会えない」「あの人を逃したら、もう私を愛してくれる人はいない」あんこさんは、どう感じていらっしゃるでしょうか。もしもこれらの言葉を、心の中で思っているなと思われたら、ぜひ、こんな言葉を口に出して言ってみてください。「あの人は、実はフツーだった」「あの人と別れたから、出会える人がいる」自分を大切にするという選択をされたあんこさんの心の中には、その彼がくれたお届け物がありますよね。彼にはもう会えないかもしれませんが、その彼が与えてくれたものは、ずっと心の中にあり続けます。それをもって、ぜひ、「あの人と別れたから、出会える人」に、これから出会ってくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年08月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「引越したものの、環境が合わず後悔しています」という、ももんがさん(39歳・会社員(育休中))に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ももんがさんのお悩み4月に川崎市へ引越をしましたが、しなければ良かったと後悔しています。家の更新時期で、新築のマンションに軽い気持ちで申込みをしたら入れることになりました。「固定費は安くしたい」「子どもが生まれたから1階に」と思ったのですが、入ってみたら日当たりが良くなくて寒い、寝室が共用廊下側、車の通りが多い……等々、前に住んでいた家と違いすぎて、気持ちが付いていきません。 また自治体の子育て支援の違いや保育園の待機児童問題、認可保育園と認定保育園の施設の違いにも戸惑っています。自分から起こしたアクションですが、育児もやっと慣れて、息子が可愛いと思っていた時期だったのに「やっぱり止めればよかった」と不安と後悔ばかりです。不安をなくすにはどうしたら良いでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりももんがさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。引越をされたものの、今のお住まいが以前のお住まいより環境が良くないと感じて後悔されているのですね。「住む」「暮らす」は人生の幸福度に大きく影響してきます。お住まいになられている所があまり気に入らないと、落ち込んでしまうのも当たり前のことです。それに、引越は金銭的にも、精神的にも、物理的にも大きな負担がかかります。「気に入らないから」とすぐ引越するわけにもいかない点も、大きな悩みになります。まずは、落ち込んでしまう自分を許してあげましょう。後悔してしまう自分を許してあげましょう。不安になってしまう自分を許してあげましょう。落ち込みや後悔、不安は「存在してはいけない感情」ではありません。ぜひ、ももんがさんの心の中にいさせてあげてください。ネガティブな自分をダメだダメだと責め続けると、悩みを逆にどんどん大きくしてしまいます。悩みがなかなか解決しない場合、その理由のひとつに「自分責めをしてしまい、実際に起こった問題よりも自分で問題を大きくしてしまっているから」ということがあります。ネガティブな感情と上手に付き合う方法は、ネガティブな感情を嫌わないこと。ネガティブな感情も「そこにいていいよ」と自分に言ってあげることです。そして、ももんがさんにとって一番大事なのは「自分の決断は全て正しい」と信じることです。うまくいかなくても、失敗だったとしても、そのときその瞬間、決断した自分を信じてあげてほしいのです。よい結果が出たときだけ自分を信じてあげるのではなくて、悪い結果や自分にとってあまり都合がよくない結果が出たときでも、その決断をした自分を信じてあげてほしいのです。そのときの決断は、自分にとって一番ベストな選択だった。ももんがさんがあのとき「今の家に引越をしたい」と決断したのは、ベストタイミングだったのです。うまくいかなくて悔しい思いをしているかもしれませんが、引越をしようと思ったのには、ももんがさんに今のお住まいに惹かれた理由が何かしらあったはず。そして実際に引越をして、それを手に入れてみたのは、本当にすばらしい決断です。その決断があったからこそ、ももんがさんが手に入れたものが「本当に欲しいもの」とちょっとずれていたことが分かったのです。つまり、今度決断するときには「ももんがさんが本当に欲しいもの」にもっと近づける、ということです。人生は決断の連続。決断した数だけ幸せに近づいていきます。ぜひそのことを信じてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「休職後、職場に受け入れてもらえず辛い」という、SATOKAさん(43歳・金融業)に、心屋塾認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。■SATOKAさんのお悩み銀行に務めています。3年前に鬱になりやっと仮出社できるようになりました。本復帰前の人事との面談で、「今いる支店ではコミニュケーションが取れていないので、営業店への復帰は今後も見合わせたい」と言われました。支店でも私の評判は良くないとのこと。 私は営業店の仕事が好きで、戻るなら絶対に営業店勤務を希望していたのですが、それすらも叶わないようです。5年前に横浜から八王子へ引っ越してきて、誰も知る人のいない状況での育休復帰、いじめに合い、心が折れてから3年が経って、また私を受け入れてもらえない状況…、苦しいです。人事からは辞める選択肢もあると言われました。何がダメなんでしょうか? 必要とされないこの状況から、消えてなくなってしまいたいです。私が仕事をするのはダメなのでしょうか? 助けてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の紀凛さんよりSATOKAさん、はじめまして。心屋塾認定講師の紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。今まで本当にがんばってこられたのですね。心のブレーカーが落ちてしまう「鬱」という状態までがんばってきた自分を、「よくがんばったね」と声をかけながら、まずは抱きしめてあげてください。できるだけたくさん、やりすぎかな? と感じるくらいでもいいです。ところで、3年間はゆっくりお休みできましたか? その間、自分を責め続けていませんでしたか?今までは、がんばる方向が少しズレていたのかもしれません。そのズレを戻し、自分にかける言葉を優しくしていけば、気持ちが楽になります。安心してください。本復帰前の面談では、コミュニケーションが取れていないと言われたそうですね。コミュニケーションが取れていないときというのは、「私は、人からどう思われているのだろう?」と考えているので、自分に意識が集中し、人を見ているようで、実は見えていないものです。でも、どう思われているか気になりますよね? 受け入れて欲しいですよね? 必要とされたいですもんね。そんな思いでいっぱいになったときには、一度ゆっくり目を閉じてみましょう。そのまま少し深呼吸をしてから、大きく目を開いて見てみるのです。それだけで、見られる自分から“見る自分”に変わり、目を閉じる前とは違った景色が見えるようになります。自分がどう見られているか? というわからない答えを、もう探し続けなくてもいい。自分が何を見てどう感じるか? を考えるだけで、いいのです。認めてもらうために必死でがんばるのではなく、自分がやれることや、やりたいことを落ち着いて見極め、そこに集中してがんばれるようになれれば、ズレていた方向は、自然と戻っていきます。ズレが戻れば、認められたり、受け入れられたり、必要とされることも、増えていくでしょう。とはいえ、人を気にして自分をまた責めはじめると、無気力や疲労感などを感じるようになるでしょう。疲れたときには、動きたくなるまで休ませてあげましょう。充分休んで回復したら、人は自然と動きたくなります。それまでは「私の何がダメなんだろう?」ではなく、「こんな私でもダメじゃないよ。こんな私が好きだよ。ずっと味方だよ。」とつぶやきながら、何度も何度も自分を抱きしめてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼と別れてから無気力になっている」という、ちよさん(31歳・自営業)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ちよさんのお悩み1年半同棲していた彼と別れてから、自分が何をしたいの分からず無気力になっています。彼が仕事で独立する際、私は「一緒に頑張りたい」と言ったのですが、彼からは「ひとりの方が頑張れる、結婚はできない、仕事のことでいっぱいで、好きなのかも分からなくなった」と言われ、別れに至りました。「結婚したいし、子どもも欲しい」という話もしていたので、とてもつらかったのですが、お互いのためだと思って別れました。でも日が経つにつれ、彼の存在が大きく感じられ、つらいです。引越も考えてますが、今自分が何をしたいのかわからないでいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりちよさん、初めまして。ひらいなずです。結婚まで考えていた彼との別れ、つらかったと思います。同棲を解消してからどのくらい時間が経っているか投稿からはわかりませんが、今のちよさんの頭のなかをいっぱいにしているのは「なぜ?」「どうして?」「何がいけなかったの?」ではないかと思うのです。しかし残念ながら、その「正解探し」はちよさんを消耗させるだけです。「日に日に大きくなる彼の存在」の本当の意味を知ることで、今のつらさの原因が見えてくるのではないかと思います。なぜなら、そこにちよさんの心の影が現れているからです。ちよさんにとって、結婚とはどのような意味があるのでしょう? 結婚して子どもを産むのが当たり前で、それが幸せというもの?結婚まで考えていた彼とうまくいかなかった自分、31歳独身で子どものいない自分を「女として価値のない自分」「惨めな自分」などと思ってはいませんか?「結婚できなかった自分」「パートナーシップの構築に失敗した自分」「彼に去られてしまった自分」。今のちよさんは、そんな自分を責め続けているように思えるのです。「彼の存在」とは、実は彼そのもののではなく、自分を無価値な存在として責める気持ちのこと。日々それが大きくなるのですから、毎日がつらくて当たり前です。私はよく「人生おままごと」というのですが、人生に起きるすべてのことは、自分の幸せに気がつくために起きていると思っています。ちよさんもまさに、彼とのことを通じて、人生の「おままごと」を体験している最中なのではないでしょうか。「自分は価値がない。このままでは愛されない」という”勘違い”から目覚めるために――。自分に価値がない、愛されないという勘違いは、お母さんとの関係のなかで生まれたものではと推測します。小さい頃、お母さんに「ちゃんとしなさい」と言われることが多くはありませんでしたか? 「お母さんの役に立ちたかったのに、立てなかった」ということもあったかもしれません。「お母さん、助けて」「お母さん、できないよ」「お母さん、褒めて」「お母さん、一番好きって言って」「お母さん、こっちみて」「お母さん、一緒にいて」そんな言葉を言ってみて、どう感じますか? 言いにくい言葉、涙が出る言葉があったら何度もつぶやいてみてくださいね。もし、具体的に「あのとき、お母さんにこうしてもらえなくて、寂しかったな、つらかったな、悲しかったな」と感じるエピソードを思い出したら、そう思っていたことを実際にお母さんに伝えてみるのもいいと思います。そしてもうひとつ。1年半の同棲期間(その前の恋愛期間も含めて)、彼のことを精一杯愛した自分に「頑張ったね」と声をかけてあげてください。「もっとこうすれば、もっとああすれば」という思いはあるかもしれませんが、そのときの自分は精一杯だった。彼を想い、彼を一生懸命愛したし、彼からも愛された。つらいと感じている自分に「よくやったよ。そんなあなたを誇りに思うよ」と声をかけてほしいのです。「自分には価値がない。このままでは愛されない」そんな心の勘違いを解きながら、ゆっくりと心を癒して休んでください。無気力はいけないことと感じているようですが、それは「休め」の合図です。恋愛を通して、自分の価値を見出そうと頑張ってきた自分のその頑張りを”棚おろし”してみてください。恋愛だけでなく、仕事やお金のこと、人間関係など、あらゆるところで頑張りすぎていた自分に気がつくかもしれません。そうしているうちに、自然と元気が出てくると思います。「好きなカフェでお茶をしたいな」「映画を観に行きたいな」、そんな気持ちになってきたら、どんどん自分にそうさせてあげてください。彼がいてもいなくても、結婚してもしていなくても「自分の価値」には関係ないし、自分の人生を作っていくのは、パートナーでもなく子どもでもなく、自分自身であることを忘れないでくださいね。ちよさんが「彼とのことはあれでよかったんだ」と笑って思える日が来ることを信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いじめられたことを、克服できない」という、ライムさん(30歳・受付)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■ライムさんのお悩み何度かいじめられたことがあり、そのことを克服できずにいます。 小学4年生のとき友達と喧嘩して、謝ってくれたのに、「なにが悪いかわかって謝ってるの?」と返したことがきっかけで、はじめていじめられました。そんなこと言うべきでなかったと今では思います。 こんな性格だからか、中学生のときもいじめられました。このときも同性の友達との喧嘩がきっかけで、クラスの男子から、毎朝『きもい』などと言われたり、いじめられるようになりました。 当時は人前で笑えなくなり、過呼吸になったりと今よりひどい状態でしたが、自分磨きをすることで少しずつ自信が持て、だいぶ状態はよくなりました。 小さい頃は目立つことも好きだったのに、そのときのコンプレックスが残っているせいか、挨拶することや人の輪に入ること、大勢の人の前で話をしたりすることがとても苦手になりました。 いじめられていた当時は誰にも相談できず、将来を棒に振るのは嫌だ! という気持ちだけで、がんばって登校していました。すっかり忘れていましたが、自分の顔だけ塗りつぶした卒業アルバムを見たときは、それだけ辛かったのだと、自分に自信がなかったのだと思いました。 仕事も、初めのうちは、職場の人とうまくやっていけるのですが、細かいことが気になるせいか、半年もたつと人の嫌なところばかり目につき、辞めたくなります。それでも、「できないことはない、やるかやらないかだ」と思い、仕事をしてきました。知識が増え、頼られることが多くなりましたが、その反面、努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。 心屋さんのブログや記事、本も何冊か読み、自分に置きかえ応用できないか考えてみました。でも、行き詰まって、辛いです。 どうしたら、日々を楽しく過ごせるのか、考え方や見方を変えるアドバイスをいただきたいです。 よろしくお願いします。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりライムさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。過去にいじめられたことを、克服できずにいるんですね。そんな辛かった過去があっても、自分磨きをされたり、心屋のブログや本を読んで克服しようとがんばってこられたんですね。「私、いままでよくがんばってきたなー」まずはそうご自分をねぎらってあげてください。そして、「努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。」と書かれてましたね。実は私も、会社員時代はそうでした。いまの仕事につく前はずっと会社員だったのですが、いつもイライラしていました。なんで簡単にできないと言うのだろう?なんでこんなことをミスするのだろう?なんで自分で調べずに聞いてくるのだろう?そんなふうにスタッフに対して思い、苛立ちを顔や態度に出していました。怖い人とは言われたことはありませんが、私が「〇〇さん」とスタッフに声かけるとビクっとされてたので、きっと怖い人と思われてたと思います。人のあら探しばかりしてイライラしてた当時の私は、ライムさんと同じようにどうしたらもっと日々を楽しくすごせるのか悩んでいました。数年前までそんな状態だったけれど、いまではのほほんと楽しくすごせるようになっています。それは、「がんばること」をやめたからでした。当時の私は、人に頼るべきではないとか、完璧であるべきとか、たくさんの「こうあるべき」という理想があって、それに向かってがんばっていました。それらの理想は、自分のなかで絶対的に正しいと思い込んでいたので、それに少しでも外れるとアウト。なので、自分自身をひたすら見張って、人に頼らないようにミスしないようにがんばってたんです。だけど人間だからそうはいかないのですよね。がんばってもミスしたりできないことはある。なのにそれを自分に許していないから、たくさん自分を責めてたんです。自分を許せなくて自分を責めてたから、人も許せなかったんですね。私はがんばってるのだから、あなたもがんばるべきよ!って。自分のダメな部分(「こうあるべき」から外れた部分)を許してなかったから、人のも許せなくてイライラしていたのです。だから、「こうあるべき」という理想を目指してがんばるのはやめて、そのままの自分を許すことにしました。それはとても勇気がいることでしたが、やっていくうちに「このままの自分で大丈夫なんだ」という経験ができ、人に対しても許せるようになり、イライラしなくなりました。ライムさんが過去にいじめられたこと、とても辛かったことと思います。私も同じような経験ありました。ただそれ、「克服」しなくていいんですよ。「克服」とは、「努力して困難に打ち勝つこと」ですよね? もう打ち勝とうとしなくていいんです。いじめられて辛かった。悲しかった。しんどかった。そんな子どもの頃のライムさんの気持ちに、まずは寄り添ってあげてください。「辛かったねー」と。そして、「いじめられたライムさん」を認めて許してあげて欲しいのです。「こうあるべき」という理想のライムさんを目指すのではなく、それ以外のライムさんをなかったことにするのでもなく。いじめられたライムさん、過呼吸になったライムさん、挨拶が苦手なライムさんなど、すべてのライムさんにOKをあげて欲しいのです。「それでいいよ」って言ってあげて欲しいのです。信頼できるお友達に、いじめられた話をしてみるのもいいですね。そうやって、いろんなライムさんを許せると、ラクに楽しく過ごせる日々が必ず来ますよ。心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年07月20日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人を傷つける言葉を言ってしまい、孤立して寂しい」という、ふぁんたさん(40歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■ふぁんたさんのお悩み私はいつも言葉で人を傷つけてしまうようです。その時々で思ったことを口にしてしまい、後でいつも後悔します。仲良くなれた子どもの学校のお母さんたちにも嫌な思いをさせてしまうようで、気づけばひとりになってしまい…。いつも反省していますし、とても寂しいです。他の人たちの楽しそうな会話が羨ましいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりふぁんたさん、こんにちは。楽しい会話の仲間に入れず、「いつも」言葉で人を傷つけ、思ったことを口にしたことをいつも後悔し、いつも反省していて、とても寂しいのですね。「いつも」ということですが、それは本当でしょうか。反省して後悔して寂しいのは「いつも」なのかもしれませんが、人を傷つけていることが「いつも」なのかは、かなり疑わしいと思います。だって、人が傷ついたのかどうか、どうして分かるでしょうか。「傷ついた」と言われましたか? 「いつも傷ついている」のは、むしろふぁんたさんのほうではないですか? 私には、ふぁんたさんの悲しみが伝わってきます。人の言葉や顔色を見ては、傷ついている。だから他人も同じように「傷ついたはず」だと思っているのではないでしょうか。本音を隠す人もいるなかで、「思ったことを口にする」のは正直でいいことだと思いますよ。きっと性分なのでしょうし。もしかしたら、子どもの頃に「思ったことを口にすること」を誰かに咎められたり、叱られたりしませんでしたか?ふぁんたさんには「自分が思ったことをそのまま口にすると、人を傷つける」という思い込みがあるようにも感じます。ですので、こんな言葉を呟いてみてください。「私が思ったことをそのまま口にすると、喜ぶ人もいるし、傷つく人もいる」と。そして次は、「私の言葉は人を喜ばせる」「だって私は正直だもん」「私は傷つける人じゃないよ」「私、優しいよ」と。いかがですか。 自分が放った言葉で、人を傷つけてしまうこともあるし、喜ばせることもある。ふぁんたさんだけでなく、誰しも同じです。でもその感情は相手側のことなので、こちらではコントロールできません。ふぁんたさんは「人を傷つけようとして」何かを言っているわけではないですよね? ただ、人が自分の言葉に傷つき、嫌な思いをし、離れていってしまう…と最初から決めてしまっているだけだと思います。そんな自分責めは、もうやめましょう。もしかしたら、全部気のせいかもしれないですよね。誰かに「そんなことを言われて傷ついた」と言われたら、「ごめんなさい」と謝るだけです。謝るしかありませんが、相手がどう感じているのかわからないのに「傷ついたはず」「嫌な思いをしたはず」と決めつけるのは、逆に相手に失礼ですし、勝手な判断ではないでしょうか。不機嫌に見えても、たまたまその日は朝から別のことで不機嫌だっただけ、という人もいるでしょう。もともとの表情が仏頂面な方もいます。人の気持ちを決めつけることも、意識してやめていきましょう。「私が思ったままを口にすると、人が喜ぶ」「私が思ったままを口にすると、人と話が弾む」。そんなふうに前提を書き換えて、人と関わってみてください。それで会話が弾まなくても、決して反省しないでくださいね。「楽しい会話ができない自分」「うっかり人を傷つけてしまう自分」「つまらない自分」「孤独な自分」「寂しい自分」も全部マル◎です。目の前の出来事を使って「いつも反省して後悔する自分」をやり続けるのか。それとも、「時には失敗もするけれど、正直で人が好きな自分」でいるのか。選択するのはふぁんたさんです。ふぁんたさんは人が好き。それは人にも必ず伝わります。自分を責めることなく、そのままの自分で人と関わってください。私くらいの年齢になっても「人を傷つけてしまったかも」と思うことはありますよ。そんな自分を、私はいつも許しています。言ってしまったこと、やってしまったこと、すべて許す・許す・許す。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人からおとなしいと言われてしまう」という、ミホさん(32歳・OL)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■ミホさんのお悩み私は小さい頃からおとなしく、何をするにも「おとなしい」がついて回ります。やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないといけなくて、そういう場で必ず「おとなしいね」と言われて嫌気がさし、何もやる気が起きなくなってしまいます。なんで私ばっかりそんなふうに言われるんだろう…。そう思うと苦しくなって殻に閉じこもってしまい、おとなしい私は何もできないんだ、と思ってしまいます。そして活発な人を見るとモヤモヤします。おとなしいと言われないようになりたいです。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりミホさん、はじめまして。はしぐちのりこです。ご相談ありがとうございます。どんなところに行っても“おとなしい”と言われることで嫌気がさし、気持ちが萎えてしまう。そういう体験を何度もくり返しているうちに、おっくうになり、外に出てなにかをしようという気持ちすら起きなくなってしまいますよね。まずはミホさんの中にある価値観をちょっと疑ってみてほしいのです。おとなしいのはダメなことでしょうか? なんだかずいぶん良くないことのように捉えているようにみえました。おとなしいのは、ミホさんの大切な個性のひとつですよね。そんなに嫌わないであげてほしいのです。私たちは、育つ過程で周りの人たちからいろんなことを言われ、自分の価値観を作り出しています。ミホさんもオギャアと生まれたときは「おとなしいのはよくないこと」とは思っていなかったはず。きっとどこかで「おとなしいと何もできないよ」「もっと積極的になりなさい」などと言われたご経験があったのではないでしょうか。そしてミホさん自身も、そういう経験を通じて、どこかで「おとなしい自分はダメなんだ」と思ってしまったのかもしれません。人って、自分がダメだなあと思っているところを、他人に触れられると、とっても心が痛みます。自分で自分を責めているので、他人のなにげない言葉も自分を責めているように受けとってしまうのです。実際、周りの人がどんな意味をもたせてミホさんに「おとなしいね」と言ったのかはわかりません。きっと、意味なんて含ませていなくて、ミホさんに感じた「おとなしい人だな」「控えめな人だな」という印象をそのまま表現しただけなのかもしれませんよね。そこに「やっぱりおとなしい自分はダメなんだ」というニュアンスを含ませて、ご自身を責めないでほしいのです。そして、ミホさんは「やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないと」と考える積極性ももっていらっしゃる。決しておとなしいだけの人間ではないのです。「おとなしくてもいい」「おとなしいまま楽しんでもいい」「おとなしい私を受け入れてもらってもいい」「おとなしいまま、みんなと仲良くしてもいい」おとなしいまま、静かなまま、みんなの輪の中に入ってやりたいことをやってもいいのです。そのままで、いろんなことを楽しむことはできますし、そうしてもいいのです。人から「おとなしいね」と言われたら、「ええ、おとなしいですけど何か?」と、そっと心の中で唱えてみてください。ひとは、自分以外の何かになることができません。ぜひおとなしい自分も受け入れて、そんな自分でどうやって楽しむかを考えていただきたいと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「反抗的な息子をかわいがることができない」という、ミッキー!さん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ミッキー!さんのお悩み一男一女がいます。子どもが大好きで保育士をしていた私なのですが、長男を心からかわいがることができません。反抗的な態度をとるのでヒートアップしてしまい、けんかの毎日です。私が押しつけすぎているとは分かっていますし、申し訳ない気持ちで何度も改心しようと思うのですが、どうしても変われず悩んでいます。私は「自分が子どもを産んだら、絶対に母親のようにはならない!」と思ってきました。私とはそりが合わず、妹には口うるさく言わない母親に対して、悲しい思いをして育ったからです。それなのに、母親のようになってしまっている自分が嫌です。どうしたらこの状態から脱却できるのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりミッキー!さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。「母親のようにはならない!」と思っていたのに、そうなってしまっている自分…苦しいことと思います。でも実際は、「そう思っていた”のに”そうなった」のではなく、「そう思っていた”から”そうなった」のです。なぜなら、人は頭の中でイメージする方向に自然と向かうものだからです。「そうならないように」と、頭のなかにお母さんのことを思い浮かれば浮かべるほど、そこに向かっていく…それが普通だと思ってください。自己嫌悪になることはありません。では、それを踏まえた上で、どうすればいいか。まずは「お母さんのようになってもいい」と何度も呟いてみてください。嫌だと思うかもしれませんが、もうなっているのですから、観念してしまいましょう。そういう自分を許すことが、結果、頭の中でイメージしてしまうお母さんを消す方法なのです。そして考えてみてください。自分はどんなときに「嫌だったお母さんにそっくり」だと思いますか? 「平等にかわいがれない」「押し付ける」…他にもありますか?そういう自分を責めるのは、もうやめましょう。「平等にかわいがれなくてもいい」「押しつけてもいい」と呟いて、受け入れましょう。これが、そんな自分を許すということです。なぜ今、ミッキー!さんはお母さんとそっくりな行動をする自分に気づき、悩むことになったのでしょうか。もしかすると、お母さんを理解するためなのかも知れません。お母さんも、ミッキー!さんと同じように悩んでいたのかもしれないのです。愛情がなかったわけじゃない。うまく愛せなかっただけ…。そう考えれば、お母さんの見方が変わってきませんか?ミッキー!さんは、息子さんをかわいがれないと悩んでいますが、息子さんは、そんな「昔の自分とお母さんとの関係を教えてくれるために来た使者」だと思ってみてはいかがでしょうか。いえ、「かわいがる」なんて、上から見る対象ではないのかもしれません。息子さんを通して、お母さんとの関係や自分と向き合わせてもらう…そんな視点を持ってみてください。ミッキー!さんは、息子さんにどんなことを押し付けたくなってしまいますか? 具体的に書き出してみましょう。それらは「そうしないと息子が大変なことになる」と思っていることではないでしょうか。幼い頃の自分が、そのようにしてきたことではないですか? もしかすると、ただ我慢して、お母さんの言いつけどおりにしていたことかもしれません。息子さんは「そうしなくても大丈夫だよ」と教えてくれる存在です。息子さんが本当に困って助けを求めていない限り、「そうしなくてもいいのかも?」と観察させてもらいましょう。ミッキー!さんは、お母さんに反抗できない子どもでしたか? してはいけないと思っていましたか? 本当は反抗したかったのではないでしょうか。けれど、我慢をしてきた。反抗できる息子さんが、ちょっぴり羨ましいのかもしれません。お母さんが健在ならば、息子さんをお手本に、今からでも、言いたいこと、言いたかったことを伝えて反抗してみてください。あるいは、もうひとつの可能性として、息子さんが自分と似ているケースが考えられます。その場合は、 こちらのコラム を参考にしてみてください。ミッキー!さんが息子さんを通して、より自由になれることを楽しみにしています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫や子どもをダメにしているのは、私なのでしょうか」という、あっこちゃんさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■あっこちゃんさんのお悩み5歳年下のしっかり者の夫と結婚し、翌年には長男が生まれました。しかし夫は家事や子育てを手伝わず、ゲームとお酒ばかり。浮気もしていましたが、謝罪されて許しました。その後、次男が生まれても、夫のゲーム時間と酒量は増えていく一方。私のイライラもMAXでしたが、夫は暴言や暴力も多くなり、私は意見を言えなくなってしまいました。些細な事でキレられ、家の壁は穴だらけに。子どもたちもビクビク過ごすようになり、夫は再び不倫を始めたので、離婚をしました。現在は実家で子どもたちと暮らしていますが、中学生になった長男は不登校になり、ゲームばかりで話もあまりしなくなっています。私自身が夫をダメにし、子どもたちもダメにしてしまったのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりあっこちゃんさん、こんにちは。本当によく頑張ってこられましたね。これまで、家庭生活をちゃんと回そうと奮闘してきた姿が目に浮かびました。その頑張りが少しでもゆるむといいな、という気持ちで書かせていただきますね。まず、あっこちゃんさんにとって「ダメな人」とは、どんな人のことを言っているのか。ご相談をよく読ませていただきました。文面から推察するに、それは「不倫をする人」や「家事を手伝わない人」でもなければ「ゲームをする人」でもなさそうです。そのような現実を通して「この人も、私の期待に応えてくれない」と思ったとき、あっこちゃんさんはその人を「ダメな人」と認定しているようにお見受けしました。この人「も」というところが、ポイントです。もともと、あなたの頭の中には「ちゃんとしなきゃ」「どうしてこんなこともできないの?」などと、できない自分を責めたり見張ったりする声が常に聞こえていませんでしたか?最近に限らず、子どもの頃のこともよく思い出してみてくださいね。そして、その声の主が一体誰なのかも探ってみてください。自分が自分を責めるようになったのは、誰の期待に応えられないのが悲しかったからなのでしょう? 本当は誰に認めてもらいたかったですか?あっこちゃんさんは、人生の早い段階で自分自身のことを「期待に応えられない子」「ダメな子」と決めつけ、なかなか自信が持てずにきたのかもしれません。頑張ってもなかなか報われず、自分のダメ出しが癖になっていくと、人はどうなるのか。「ここがダメ、あそこがダメ」「どうしてそうなるの?」「私のダメなところを分かってよ、支えてよ」「私の期待に応えなさいよ」と、親しい人たちのことも、次から次へと見張るようになっていきます。そうして誰かを見張ると、ダメなところばかりが目に付き、相手のいい面はなかなか見えなくなっていきます。相手の「頑張っているつもりでも、できていない」「やろうとは思ってるけど、行動に出られない」という状況も”言い訳”に感じてしまい、むしょうに腹が立つこともあったかもしれません。これが心理学などでよく言われる「鏡の法則」、もしくは「投影」のしくみなのです。あなたが、あなた自身にこんなふうに辛く当たったり、いじめてきたりしているんだよ…ということを、周りの人たちが教えてくれているのですね。そうやって誰かに見張られていると、どんどん窮屈になり、やがて「期待されること」から逃げたくなってしまうのが人間の心理。頑張ったってどうせ失敗する、期待を外される、がっかりされる…と分かってしまうからです。そして「誰かをがっかりさせるような自分」を見たくないから、先に失敗しておくほうが安心、という気持ちにもなってしまう。こうして、見張っている側からすると、どんどん相手が「できないダメな人」になっていく――。これが、自分が身の回りの人をダメにするからくりです。つまり、自分が自分をダメにしてきたかもしれないし、誰かのこともダメにしてきたかもしれない、ということですね。でもきっと、あっこちゃんさんは「自分の欠けているところ」を元ご主人やお子さんに優しく支えてもらい、フォローしてほしかっただけなのですよね。しかし、相手も同じように「ダメなところ」「できないところ」「頑張ってもあなたの期待に応えられないところ」を持っていた。あなたに喜んでもらえるように一生懸命頑張っても、なかなか認めてもらえないから、最終的にすねてしまっていた。そんな彼らの姿は、実はあなたの心の中にいる「小さな頃のあなた」なのかもしれません。そろそろ、このすねて反抗している”小さなあっこちゃんさん”を許してあげませんか。その子に向かって、下記のような”魔法の言葉”を口に出して伝えてあげてください。「大切な人をがっかりさせる自分でもいい」「ちゃんとできない私でもいい」「ダメなまま、暮らしていってもいい」「できない自分、おかえり」「頑張っても報われなかった自分、おかえり」「そのまま幸せになってもいいよ」「今まで私の期待に応えようと頑張ってくれてありがとう」(自分の中の小さな自分に向かって)あっこちゃんさん、もうちゃんとできなくても、そんな自分を許していいよ。ダメなところがあっても、のらりくらり、もっと力を抜いて、しあわせに生きていいよ――。「あなたがダメな自分を許し始めた瞬間から、世界は変わる」と信じてみてください。息子さんがゲームにかまけていても、あなたは知らんぷりして、勝手に好きなことを楽しんでください。アイスクリームを買いだめしたり、SNSにはまってみたり、カラオケに行ったりしてみてください。自分解放宣言をして、「見張り」をやめたあとの世界がどう見えるようになるのか。ぜひ確かめてみてください。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月04日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「発達障害の息子の将来が心配」という、きょんちーさん(43歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■きょんちーさんのお悩み高校一年の息子は、発達障害があり対人不安が強く学校が嫌いです。幼稚園からずっと友達も作れず、言葉がでませんでした。そして小学五年生から不登校を繰り返しており、現在もまた不登校です。病院や相談室などを転々としてきましたが、どこも具体的な解決策が見つかりません。話すことができるのは、母である私と妹、小学五年生のときに優しくしてくれた支援員さんのみです。父親に対しても苦手意識が強いほうです。心配なのは、将来社会参加できるかどうかです。毎日、家事手伝いや散歩、家庭学習をさせてはいますが、本人は外にひとりで外出することができません。母子分離不安も強いので、就職活動もできるかどうか、社会参加できるかどうか心配でなりません。どうしていけば良いのでしょうか。学校の先生たちも病院の先生も手探り状態でどうしたらいいかわからない状態です。父親は他人ごとのようで、もう何もあてにはできません。誰か助けて下さい。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんよりきょんちーさん、ご相談ありがとうございます。息子さんのこと、幼稚園の頃からずっと心配で、今は将来についての不安が強くなっているのですね…。突然ですがきょんちーさん、幼稚園生くらいの小さな自分に戻ったつもりで、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。「私、一人で居るのが不安だよ」「お母さんとずっと一緒にいたかったよ」「学校なんて行きたくなかったよ」「お母さん、助けてよ」言ってみて、どんな感じがしていますか? 子どもは、あなたの鏡です。もしかしたら、きょんちーさん自身が、子どもの頃からずっと、一人でいるのが不安だったのではないでしょうか? 誰にも助けてもらえず、ひとりぼっちを感じて来たのではないでしょうか?本当は上の言葉を言いたかったけれど、言ってしまったら、お母さんに迷惑をかけてしまいそうな気がして、怖かったのでしょうか。もしくは、お母さんに話しかけたけれど聞いてもらえず、いま旦那さんに対して感じているように「どうせわかってもらえないんだ」と諦めて、心を閉ざして来たのでしょうか。そのような経験を繰り返して、きょんちーさんは自分のことを、「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」「どうせひとりでちゃんとできない人」「どうせ他の人と同じようにできない人」「どうせ普通の人より劣っている人」と思い込み始めたのかもしれませんね。そのセルフイメージ通りに、目の前の子どもが、問題を見せてくれているだけなのです。発達障害のわが子が、ペラペラお喋りできて、どんどんお友達を作ろうとしてしまったら、どうなりそうで怖いですか?伝えても伝えても、誰にもわかってもらえない悲しみを、感じてしまいそうですか?発達障害のわが子が、普通に登校してしまったら、何が怖いですか?他の子と同じようにできない劣等感を感じて、傷ついてしまいそうですか?発達障害のわが子が社会に出てしまったら、どうなりそうで怖いですか?誰にも助けてもらえず、一人で困って、悲しい思いをしてしまいそうですか? その不安や怖さは、全部きょんちーさん自身が体験してきたこと。「思い出し笑い」ならぬ、「思い出し怖い」なのです。 では、どうしたらいいのか?今まで信じこんできた「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」という自分のセルフイメージを疑ってみませんか?ほら、ここで「誰か助けて」と言えたことで、私にはちゃんと伝わりましたよ! 喋ることで、伝えたいことを、伝えることができますね。わかってもらえないこともあるけれど、わかってもらえることもありますね。傷つくこともあるけれど、傷つかないこともありますね。お母さんに話したとき、わかってもらえたと感じたことはありませんか?「どうせひとりでちゃんとできない人」「どうせ他の人と同じ様にできない人」「どうせ普通の人より劣っている人」 自分ひとりでできなかったとき、他の人と違ったとき、「そんなあなただからいいんだよ」と近くにいてくれた人はいませんでしたか?そんなあなただから、選ばれたことはありませんか?そんなあなただからこそ、できていることはありませんか?怖がりで傷つきやすいきょんちーさんがママだからこそ、わが子の繊細な心に、目を向けてあげられているのかもしれませんね。もう、自分で自分を許してあげませんか? あのときのお母さん以上に、実は、自分が自分を一番責めていたりします。「他の人と同じようにできなくてもいい」「ひとりでちゃんとできなくてもいい」「社会や学校に行くのを、怖がってもいい」「怖がりの自分でもいい」どんな自分も自分で許して上げていくと、どんな子どもでも大丈夫! と、信じて見守ることができるようになりますよ。きょんちーさん、怖がりながらも「助けて」と伝えてくれて、ありがとうございました。きょんちーさんを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年06月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「出産後、母との関係がうまくいかずイライラしています」という、ぴょんぴょん(32歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ぴょんぴょんさんのお悩み出産後、母への嫌悪感が募っており、イライラや自己嫌悪などの感情に振り回されています。母は育児のことでまったく頼りにならず、「普通ならもっとアドバイスをくれるのに」「他のお母さんはこんなふうにしてくれるのに」などと負の感情を抱いてしまいます。母の父に対する態度(会話が少なく、そっけない、無視していることもある)にもイライラしますし、私たち夫婦が喧嘩しているときに、私に対して「そういう言い方は、子どもに影響を与えるからやめなさい」と指摘してきたことも。そのときに怒りが頂点に達し、今はほんの些細なことでも嫌悪感を抱いてしまい、どうしようもなくなっています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより慣れない育児に、しょっちゅう泣く赤ちゃん。お産の後は、ご自身の体調も安定しないですよね。ただでさえ不安になりやすいこの時期に、お母さんはちっとも頼りにならないどころか、文句を言う……。それはイライラするでしょうし、お母さんに対して負の感情を抱いてしまうのは無理もないことだと思います。ぴょんぴょんさんは「お産がきっかけで、そのような負の感情やイライラを感じるようになった」と書いていますが、本当にそうでしょうか。もともとご両親の関係があまりよくなかった、という記述もあります。お母さんはお父さんにそっけなくしたり、無視したりする。そんな様子を小さな頃から見ていたら、あまり”いい感じ”はしていなかったことでしょう。ひょっとしたらぴょんぴょんさんは、お母さんに対しての「ちょっと嫌だなあ」という小さな負の感情を、ずっと心に押し込めてきたのかもしれません。お母さんに対して、「それは嫌だ」と言うことやワガママを諦めたり、我慢したりしてきたのではないでしょうか。今、お母さんに対してイライラすることは、私にはとてもいい傾向に思えます。ずっと我慢して抑えてきた負の感情が、いよいよ我慢できなくなった。負の感情を、やっと外に出せる。「お母さん、うるさい!」「自分のこと棚にあげて、私に文句言わないで!」「育児を手伝ってくれないくせに、口ばっかり出してきてイヤ!」そんなことを言ってみたら、どうなるでしょう。お母さんは平気でお父さんを無視できるし、自分を棚に上げて他人に説教ができる人なのですよね? それなら、お母さんを見習い、ぴょんぴょんさんが自分を棚に上げて文句を言っても大丈夫そうですよね。そして言ったことはケロっと忘れて、必要なときだけ助けてもらう――。自分と価値観がまったく違う、お母さん。ひょっとしたら、よかれと思って色々と言ってくるのかもしれません。よかれと思って、育児にも手を出さないのかもしれません。「昔と今は違うから」という配慮をしているのかもしれません。ぴょんぴょんさんが「私はこうしてもらったらうれしい」ということを、お母さんは知らないと思います。「お母さんはどんな形で愛情を表現するのか」を聞いてみたら、想像もしない答えが返ってきて、びっくりするかもしれません。ひと口に「思いやり」と言っても、その形は人によって本当に違います。聞いてみないとわからないものです。お母さんに「こんなふうに育児を手伝ってほしい」ということを伝えてみましょう。伝えても、そのとおりにしてくれないかもしれませんが、そうであれば、別の人に頼むこともできます。超ジコチューで、言い換えるならば、自分の衝動に素直なお母さん。育児を手伝ってもらったら、実際大変かもしれません。別の人に頼ったほうが、平和な気もします。「産後」という気持ちが不安定な時期だからこそ、自分を棚に上げて、文句やわがままを言ってみる。「私、赤ちゃんがいて寝不足だし。イライラしやすい時期なのよねぇ」。そんなことを、ぜひ試してみてほしいなと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の話を上手に聞けない」という、かなやんさん(25歳・保険屋)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■かなやんさんのお悩み人の話の聞き方が分かりません。昔から、仕事でもプライベートでも一方的に話をしてしまう私がいます。人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまいます。心当たりがあるとすれば、私の父です。父は、私や人の話をさえぎってでも自分の愚痴や雑学を話すような人です。仕事をしていても「お客様相手にこれではマズい」と感じており、何かアドバイスが欲しいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりかなやんさん、初めまして。ひらいなずです。ご相談の内容をじっくりと読ませていただきました。「人の話をじっくりと聞くことができないこと」を気にしていらっしゃるようですが、実は本当に辛いのは、「自分の話を聞いてもらえない」ということではないでしょうか?かなやんさんは、人の話を聞こうとすると自分の話ができずイライラしてしまい、畳み掛けるように話をしてしまう。お父さんは、かなやんさんや人の話をさえぎってまで自分の愚痴や雑学を話そうとする。ここに、かなやんさんの”心の前提”を探し出すヒントがあります。かなやんさんは、小さい頃から何度もお父さんに話をさえぎられてきたようですね。その経験を通じて、かなやんさんの中に「自分はわかってもらえない人」「話を聞いてもらえない人」だという前提ができあがってしまったように思います。この前提があると、「わかってもらいたい」「わかってもらわなければ」という思いが強くなり、自分の話を畳み掛けるように話したくなってしまうのです。お父さんに話をさえぎられ、かなやんさんは「最後まで自分の話を聞いて欲しかった」「話をさえぎられて悲しかった」という気持ちを感じていた。その気持ちを、いまだにギューと胸の中に握りしめているのかもしれません。本当は、お父さんに何をわかってもらいたかったのでしょう? 最後まで自分の話を聞いて、どんなふうに言ってほしかったですか?「偉いね」「よく頑張ったね」「すごいね」「それでいいよ」「お前の味方だよ」。かなやんさんの心に浮かんだ言葉はなんでしょう?もしお父さんと直接話すことができるなら、あの頃の自分の気持ちを話し、かけて欲しかった言葉を実際にかけてもらってください。それが無理ならば、頭の中でお父さんに話しかけ、言ってもらいたかった言葉をイメージの中で言ってもらうのもいいと思います。「わかってもらえない」と思い込んでしまった自分の前提を、「話を聞いてもらえないことはあったけれど、わかってもらえない人ではないんだ」「自分はわかってもらえる人」「聞いてもらえる人」に変えていきましょう。そしてもうひとつ、やってみてほしいことがあります。かなやんさん自身が、お父さんのことをどう思っているか書き出してみてほしいのです。人の話をさえぎって自分の話をするお父さんに対して、言いたいことはなんでしょう?「自分勝手だ」「もっと空気を読め」「相手を思いやれ」「お父さんみたいになりたくない」。どんなことでも構いません。言ってはいけないと思うようなことも、どんどん書き出してみてください。その言葉は、実はかなやんさんが自分自身にかけている言葉ではありませんか? だって、そうしないと嫌われてしまうから。「自分勝手ではいけない」「空気を読まなくてはいけない」「相手を思いやらなくてはいけない」「お父さんのようであってはいけない」。そう思って、嫌われないようにしてきた自分がいるのではないでしょうか。でも、それは本来の自分ではないですよね。そうやって頑張れば頑張るほど、自分を隠すことになってしまう。そして結果的に「わかってもらえない自分」という思いを強くしてしまうのですね。まずは、心のなかにある前提を「(自分は)わかってもらえる人」「話を聞いてもらえる人」に変えること。それと同時に「話を聞かなくてもいい(嫌われてもいい)んだ」という許可を、自分に与えること。前提を変え、自分の制限を外すことで、かなやんさんらしい、のびのびとしたコミュニケーションを楽しめるようになると思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「彼氏におごるよう要求されて困っている」という、りんごさん(24歳・学生)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■りんごさんのお悩み同棲をして2年になる彼氏がいるのですが、最近、喧嘩をしたあと「仲良くしたいなら(鉄板焼きとか高い焼肉屋さんなど)をおごれ」と言ってきます。彼氏が離れていくのが不安ですし、仲良くしたかったので最初は渋々おごっていましたが、おかしいと思って「今回はおごらない」と断りました。すると「仲良くする気ないんだね。別れる」と言い、家を出て行きました。思い返せば1年前、彼はテストで点が取れず、大学の授業料免除の特典を取れなかったことがありました。「テスト前にお前と喧嘩をしたからだ、取れるはずだったお金を返せ」と言われたのですが、その頃から、喧嘩をするとお金を要求してくるようになりました。もともと彼はお金に執着する性格で、バイトをしないくせに親にお金を要求したり、こっそり親の財布からお金をとったりするような人です。私も「お金がない」と言っているのに、喧嘩のたびにお金を要求され、しんどくなっています。やっぱり彼はおかしいですよね? どのように対処したらいいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりりんごさん、まずお聞きしたいのですが、その彼のことが好きですか? そして、これからもお付き合いしていきたいですか?先日、本田晃一さんが書かれた文章を読んだのですが、「人は自分にふさわしい人と付き合う」という一文があり、私はとても納得しました。今までの私の人生を振り返ってみると、良くも悪くもそのとおりだったからです。りんごさんは今、そのようにお金を無心してくる彼と同棲しているのですよね。本当に嫌なら別れると思うのですが、どのように対処したらいいかについて、悩んでいるのですよね。その彼が「自分にふさわしいのかどうか」、まずはじっくり考えてみたらいいと思います。考えた上で、「彼と付き合っていきたい」と思うなら、彼を変えようとするのではなく、りんごさんが持っているお金は全部あげてしまえばいい。人を変えることはできないですしね。りんごさんのお金がなくなったとき、彼はどうするのでしょうね。それでもお金を求めてくるでしょうか。そのとき、りんごさんはどう感じるのでしょうか。彼のことを「お金に執着している」とおっしゃっていますが、お金に執着しているのは、実はりんごさんかもしれません。どうですか?バイトをしないのに親にお金を要求したり、こっそり親のお財布からお金を取ったりする彼。授業料免除が取れなかったことを、りんごさんのせいにする彼。そして、そんな彼と付き合っている、りんごさん――。彼について書いている文章に、すべて「そんな人と付き合っている私」と付け加えてみてください。どんな気持ちがしますか?それでも付き合いたいならば、やはりお金を全部渡してしまえばいいと思います。彼への対処法は「お金を全部渡す」か、「少しずつ渡す」か、「一切渡さないか」のいずれかしかありません。損してもいいと思って、ぜひ試してみてください。きっと大事なことがわかると思います。お付き合いする人は、自分の一部です。自分を見せてくれていますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「仕事が長続きしない」という、ももさん(42歳・派遣)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■ももさんのお悩み仕事が長続きしません。すぐに嫌になって辞めてしまいます。これまで何十社と辞めてきて、私は社会不適合者じゃないかと思っています。人と関わることも苦手で、煩わされるぐらいなら何もしたくないです。嫌なことがあると逃げる癖があり、一向に治らないどころか酷くなっています。仕事が決まって会社に入っても、自分が少しでも嫌だと感じたら辞めてしまうので「仕事を探すこと自体、無意味なんじゃないか」とさえ思っています。私はちゃんと働けるようになるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんより社会人として生活していくためには、仕事内容や職場環境に自分を合わせていく「順応する能力」が求められますよね。楽に順応できるタイプの人もいれば、逆に順応できないタイプの人もいます。楽に順応できるタイプの人は社会人として重宝されます。ももさんのようなお仕事は、特に仕事内容や職場環境に自分を合わせていくことが求められるのかもしれません。ももさんは、自分を嫌いながら”できる自分”になろうと努力し、好きでもない仕事や職場環境になんとか合わせていこうとしていませんか?一見すると苦手を克服し、人間的に成長しているように見えますが、しかしながら、これは自己否定をしているのと同じです。なかなかうまくいきません。心屋の教えに「うまくいかなければ真逆をやってみよう」というのがあります。四文字熟語で”適材適所”という言葉がありますが、ももさんへの魔法の言葉は「適材になろうとするな。適所をさがせ」です。自分を仕事や職場に合わせていくのを辞めて、自分に合った仕事や職場を探すのです。今のままの自分でがんばらなくてもいいような仕事や職場をおすすめします。よく、適職を探すのに「好きや得意を仕事にするといい」なんて言われます。しかし長い間、自己否定しながら生き続けていると、本来の自分が好きなことや得意であったことを忘れてしまいます。自分の長所、持って生まれた才能さえも自己否定しまうのです。もしかしたら、ももさんもそんな状態かもしれないですね。だとしたら、やっていただきたいことがあります。(1)今までの経験を思い出して、嫌いだったこと、うまくいかなかったこと、嫌だった環境について書き出してみてください。(2)書き出した事柄の、逆のことを考えてみましょう。例えば…人と関わるのが苦手→(逆)ひとりで集中するのは得意(3)その逆の事柄が、ももさんにとっての好きなこと、得意なこと、心地良い環境なのです。仕事や職場で「嫌だ」と感じるのはダメなことではなく、適職を見つけるヒントでもあります。ももさんは、実は”何十社と辞めてきた社会不適合者”ではなく、”何十社も経験した社会経験豊富な人”でもあるのですよ。ももさん応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「頼みごとを断れない」という、なゆたんさん(49歳・会社役員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■なゆたんさんのお悩み私は、人に頼みごとをされると断る事ができず、いっぱいいっぱいになって体を壊してしまいます。そのことを誰にもわからないようにしているので、ますます頼まれごとが多くなり、最近は事前確認もなく、「何日に講演してください!」などと報告をされることも。「このままでは何もかも嫌になり、大変な迷惑をかけるのではないか」。そんなふうに思えて、夜もよく眠れずうなされています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりなゆたんさん、ご相談ありがとうございます。今とても追い込まれているようですね。毎日が綱渡り状態で、1日1日を終えるのが精一杯、という状況かもしれません。ここから抜け出すにはどうしたらいいのか、アドバイスさせていただきますね。まず、これまでのやり方では、自分で自分を”三重”に苦しい立場に追い込んでいることに気づきましょう。自分を苦しい立場に追い込んでいる1つ目の原因は、「頼みごとを断れないこと」です。ここが最初の砦なので、重点的に説明しますね。頼みごとからお誘いまで、日本人は特に断るのが苦手な傾向があります。断るのは、気持ちのいい行為ではありませんよね。私もできるなら断りたくないです。しかし、なゆたんさんはなぜ「(断ることが)できない」とまで思ってしまっているのでしょうか。断れない理由にはいくつかありますが、主な3つをご紹介します。◯ 相手をがっかりさせたくないから相手をがっかりさせることで「人間関係が悪くなる」「人が離れていく」ことへの恐怖。あるいは、がっかりさせることへの罪悪感がある場合。◯ 相手に喜んでほしいから喜んでほしい気持ちがある場合。その裏には、喜ばせられない自分への無力感、罪悪感が張り付いていることもあります。◯ 「できない」「苦しい」と言えないからできる人と思われたい、ダメなやつと思われたくない、弱音を吐けないといった気持ちがある場合。ご自身に当てはまると感じるものはありますか? そのような自分を”感じる”覚悟を決めましょう。そして、そんな自分を許してあげましょう。「人をがっかりさせてもいい」し、「喜ばせられなくてもいい」「ダメなやつと思われてもいい」のです。別の視点から言えば、頼みごとを引き受けた際になゆたんさんが抱くであろう喜び……「喜んでもらえる」「役に立てる」「自分の力が発揮できる」といった喜びを捨てる覚悟をする、とも言えます。そうしたことができなくてもいいのです。断るのが苦手な人は、「頼みごとをする」のが苦手なことも多いです。そのため最後の最後までひとりで頑張って、「もうだめだ」となって初めて、意を決して人に頼む。しかし、思い切って頼んで断られた場合のショックは計り知れません。自分が断られる辛さをよく知っているがゆえに断れない、ということもあるでしょう。ですので、まずは”ダメもと”で、たくさん人に頼みごとをしてみてください。「助けてもらえないともうダメ!」ではなく「助けてもらえたら嬉しいな」程度の単なる”リクエスト”として、助けを求めてみてください。それを通じて、「断られること」にも慣れていきましょう。そして、それはそのまま、相手から断り方のバリエーションを学ぶことにもなります。そうしたら、自分が断るときにも軽く断ることができるようになります。ちなみに、断るときのコツは”明るくキッパリ”です。モゴモゴと歯切れ悪く断ろうとすると、迷っているのだと受け取られ、さらにプッシュされてしまうことも多いので。続いて、なゆたんさんが自分を苦しい立場に追い込んでいる2つ目の原因は、「体を壊しても、誰にもわからないようにしてしまっていること」です。いつも「大丈夫」な自分を見せようとしていませんか? 周りから見て”分かりやすい人”になってくださいね。自分をバラしてください。そして、人に助けを求めてください。と言いますか、人に助けさせてあげてください。「大丈夫?」と聞かれたら、「大丈夫じゃない!」と答えることがあってもいいのです。最後、3つ目の原因は「何もかも嫌になって、周囲に迷惑をかけるのではないかと心配していること」です。抱え込みがちな人は、気持ちを溜めて溜めて「もうだめだ!」となったときには、すべてを投げ出して逃亡、辞めるなど極端な行動をしがちです。自分でそうできるのはまだいい方で、それもできないと、体を壊して強制終了になるまで頑張ってしまう方もいます。少し”怒り”に似ていますね。怒りもずっと溜めていると、一気に爆発させてしまったり、病気になって、これまで保とうとしていた人間関係を絶つ方向に動いてしまいます。できるならば、自分を苦しい立場に追い込んでいる原因の1つ目、2つ目の段階で手を打っておきたいものです。しかし、どうにもならなかったら、「人に迷惑をかけること」を自分に許してあげてくださいね。「人に迷惑をかける」とは、助けてもらうことであり、「人に活躍の場を与える」ことでもあります。今からでも遅くありません。「もうだめかも」と弱音を吐いて、助けてもらってください。最終的に自分がするしかないことでも、その辛さを周りの人が知っていてくれるだけで、安心できることもあります。自分ひとりで抱え込まず、泣き言を言いながら、助けてもらいながら、”みんな味方”な世界で生きていきましょう!! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月23日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいたんママです。長男小3ちゅんたん、次男年長ゆいたん、三男年少ほーちゃんの三兄弟の母です。3人とも違う施設で出産! 3人出産したことがある人の中でどのぐらいの割合いるのかはわかりませんが、実は私、3人とも出産した施設が違うんです。3つとも違うっていうのは少数派なんじゃないかな~? と思ってるのですがいかがでしょうか。3つそれぞれの施設に特色があったのですが、今回は三男を出産した助産院についてお話したいと思います。(すべて私自身の個人的な感覚に基づいての体験談ですのですべての方に当てはまることではありません)3人目を助産院にした理由助産院で出産というとどういうイメージが湧きますか?私には、なんとなくナチュラル派な人が選ぶような漠然としたイメージがありました。が、私が助産院を選んだ理由を単刀直入に言うと、ナチュラル派でもなんでもなく、分娩台で産むのはもうこりごりだ。と思ったんです。(え!)過去二度の出産でつくづく思ったんですが、あの格好、助産師さんやお医者さん側からしたら一番適した格好なのでしょうが、産む側からしたらものすごくキツくないですか? (私だけかな)それに、あの心音を確認するためのベルトっ! 赤ちゃんが苦しくないかどうかを確認するためにお腹にベルトをつけるのですが(正式名称がわからない)あれを付けたら基本的にあまりゴソゴソ動いてはいけなくて、ずっと仰向け、せめてやや横向きぐらいにしかなれないんです。(初産では20時間以上つけっばなしで本当に辛かったです…。)分娩台が嫌、あのベルトも嫌。仰向けしかできないのも嫌。これらの装置が赤ちゃんが無事に生まれてくるために用意してあるものだと分かってはいるのですが、嫌なもんは嫌!なんとも自分目線な理由で選んだわけです。助産院での出産は不安? ただやはり数的なものでいえば、圧倒的に病院(総合病院・個人病院)で産む方のほうが多いと思います。あえて助産院を選ばないその理由はおそらくこれだと思います。これ、おそらく誰かしらに言われるでしょうし、皆さんが最初に不安に思うことだと思います。うちの夫でさえも最初こう言いましたから。どうも誤解されているようなのですが、助産院には提携の病院があって、提携の病院と助産院とで検診を行います。助産院では医療行為はできないので、血液検査や詳しい検査などは提携病院で行って、検査結果を助産院と提携病院とで共有します。そして、出産時に万が一何かあれば即座に提携病院に搬送されます。しかも、何かありそうな場合はそもそも助産院では出産できません。順調に経過している場合のみ助産院で出産できます。私の出産した助産院では逆子の場合もできませんでした。過去の出産がどのようだったかも重要になるようで、初回に丁寧に聞かれました。初産だったらまた感覚も違ったかもしれませんが、三度目ということもあり、「もしも何かあったとしても助産師さんが的確迅速に判断して搬送してくれる」と信じて全く不安には思いませんでした。それに、とにかくいま、産科不足で産める場所もどんどんと縮小されていっています。そんな中、ハイリスクな妊婦さんにとっては大きな病院じゃないと産めませんし、どこで産もうかと選ぶ余地もありません。本当に必要としている人にベットを用意するためにも、私のような経過が順調な妊婦は大きな病院は避けようと思ったのです。助産院では自分に主導権がある出産!さて、病院と助産院、両方で出産した私が一番感じた違いを挙げるとすると、ズバリ、主導権の所在、だと思います。出産前に助産師さんに言われたのですが、「自分で産む」。まさにこの一言でした。今、私がどうしたいのかを最大限尊重してくれました。もちろん、子宮口の開き具合や心音の確認は助産師さんの指示に従いますが、「私はいまこうしていたい」を遠慮なく伝えました。歩きたい、壁を押したい、ちょっと一人になりたい、家族はまだ呼びたくない、主導権はまさに私。このときは3月上旬。やたらと寒くて…寒くて寒くて布団を山盛りかけてもらいました。あ、あと、周りのママたちに「助産院で生んだ」って伝えると、意外にもこの質問が多いです。分娩台じゃなければどこで産むの?どこ握ればいいの? えーーー。それはですね。布団の上で、枕のはしっこ掴んで生みました(笑)。念願の分娩台ではない出産私の場合は横向きが一番やりやすかったのですが、産む時のスタイルは助産院の場合は本当にひとそれぞれだと思います。旦那さんにしがみついたり、よつんばいになったり、フリースタイルです。これが念願の分娩台じゃない場所での出産!ちなみに助産院では病院のような針と糸をつかった会陰縫合を行えなえません。実際、私は過去二回とも容赦なくジョキジョキと切られましたが、今回の助産院での出産ではその必要がありませんでした。正直、思いましたね。「切らなくても産めた!できる限り切らないでほしかった!」って。自分がやりやすい方法で産んだせいか、産後の回復が驚異的に早かったです。ちなみに、底辺だったのは次男出産時でした。(軽くトラウマ…)結果的に助産院での出産は私にとって万々歳な結果となったのですが、ここだけの話、もしも選べるのなら無痛分娩を経験してみたかったです。(生活圏内に存在しなかった)助産院での出産。個人的には、人に相談されたら助産院をおすすめと言うと思います。
2017年05月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張すると手が震えてしまう」という、まろさん(28歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■まろさんのお悩み4年ほど前に仕事で緊張する場面があり、手が震えました。そういう自分をすごく責めました。以来、緊張すると手が震えるようになり、震えないようにするほど震えが止まらなくなり、仕事にも支障が出るように。一時は薬をもらってました。仕事を辞めてからは気にならなくなった時期もありましたが、今でも「手が震えたらどうしよう」と不安ですし、いつも自分の手を見張ってばかりで辛いです。「誰かに自分の震える手を見られたら怖い」という不安が常にありますし、家族と過ごしている時間もずっと気になっています。夫に手を見られるだけでも怖くなって、夫に対してイライラするときもあります。手の震えに囚われず家族との時間を楽しみたいです。アドバイスをよろしくお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんよりまろさん、ご質問ありがとうございます。心理カウンセラーのうさこと申します。手の震えに悩んでいらっしゃるのですね。「一時は薬を使っていました」「いつも自分の手を見張ってばかり」とのことですから、「震えをなくすにはどうしたらいいか?」ということに関しては、きっと散々悩み、考えられ、対策も試してこられたのではないかと想像しました。従って、私からはちょっと別のアプローチでお返事をさせていただきますね。そのお返事の前に、私の体験をお話しさせてください。実は、私も人に隠したいと思って生きてきた体の症状があります。目の病気で、一度に見える範囲(視野)が普通の人に比べて極端に狭いのです。「海」をイメージしていただけますか。普通の人が砂浜に立って海全体を一度に見渡しているとき、同じように砂浜に立っている私の目には、その海にポツンと浮かんでいる浮輪ひとつ分くらいの範囲しか見えていない。例えるなら、そんな感じです。私はこの「視野が狭い」という症状を、長年隠して生きてきました。視野が狭いと人にぶつかったり、探し物が見つからなかったり、日常生活の中でさまざまなミスをするのですが、そのミスにさえ注意すれば、隠し通せるのではないかと思っていたのです。それで毎日毎日、失敗をしないことばかりに注意をして、自分のことを見張って、緊張しながら生きてきました。「人に自分の震える手を見られたら怖い」とおっしゃるまろさんと同じように、私もまた「ミスを誰かに見られて、目の病気がバレたら怖い」という不安に悩んできました。「手の震えに囚われず、家族との時間を楽しみたい」とおっしゃるまろさんと同じように、私もまた「この視覚障害に囚われずに人生を楽しみたい」と思っていました。かつては、家から出ることさえ嫌になってしまった時期もあります。そんな私ですが、今では目の病気のことを気にすることなく、かなり自由に人生を楽しめるようになりました。そのきっかけは、目の病気を隠すのをやめたことでした。目の症状によってできないことがあるのは昔のままですが、それを周囲の人に伝えておくことにしたのです。最初はとても勇気が要りましたが、やってみるうちに「困ったときは助けてもらえる」「失敗しても大丈夫」と思えるようになり、安心して、大切な人たちとの毎日を楽しめるようになりました。まろさんは4年程前、仕事で緊張した際に手が震え、そんな自分を強く責めた。そのときから、緊張すると手が震えるようになったそうですね。想像するに、まろさんはご自分にとても厳しい方なのかもしれません。手の震えは、まろさんの「緊張」を教えてくれています。もうひとりのまろさんからの、メッセージだと捉えてみてはいかがでしょうか。そうだとすれば、手の震えはどんなメッセージをまろさんに伝えてくれているのでしょうか?「怖いよー」「不安だよー」「恥ずかしいよー」「うまくできないよー」手の震えは、もう一人のまろさんからのそんなメッセージなのかもしれません。「不安」や「怖さ」というのは、まるで”あってはいけないもの”のように無視をしてしまいがちですが、本来それは自分を守るために出てくる感情です。まろさんの手の震えは、「もっと私を見てよ」「無視しないで」「緊張してうまくできない私でもいいって言って」と訴えるために出てきているのかもしれないなと思いました。まずは、思いきって「人前で手が震えてもいい」と思ってみてください。手が震える自分のことを、許してあげてください。その上で、周りの大切な人たちにも「手が震えてしまうこと」や、それによってまろさんが感じていることを、勇気を出して打ち明けてみてはいかがでしょうか。手が震えるまろさんのことを一番恥ずかしいと思っているのは、まろさんご自身かもしれません。周りの人たちって、意外とあたたかいものですよ。手が震えていようと、緊張していようと、まろさんが大切で素晴らしい存在であることに何ら変わりはありません。少しずつ、手が震えるご自身と仲直りをしていってみてください。仲直りするためのおすすめの方法は、手が震えていると思ったら、「お、今日も震えてるね〜。いいぞいいぞ、今日は何を伝えてくれてるのかな?」などと、自分で自分を面白がってしまうこと。人と一緒にいるときには「あ、また震えちゃってる!」などと口に出してネタにしてしまうのもいいと思います。私自身も、目のせいで失敗したときには「お、今日も相変わらずぶつかってますね〜」なんて、心の中で面白がることにしています。そのとき一緒にいる人にも、できるだけ話してしまうようにしています。そうすると、自分を責める気持ちが少しずつ薄れ、いつの間にか「こんな私でもいいか」と思えるようになってきます。手の震えは、まろさんの”お守り”。メッセージを送る必要がないくらいに、まろさんが自分自身を許してあげられたとき、その症状は安心してどこかへ消えていくのかもしれませんね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「気持ちを切り替え方を知りたい」という、ゆめさん(40歳・診療機関 受付)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ゆめさんのお悩み10年以上働いていた職場を辞め、この4月から職場も職種も住居も変えましたが、想像以上に戸惑いを感じています。以前の仕事は、「もうこれ以上頑張れない、どこまで頑張ったら認めてもらえるんだろう」と思い、我慢の限界で辞めてしまいました。心機一転で入った新しい職場ですが、「こうでなければならない、もっと高みを目指して、もっと気合いを入れて、テンション上げて、素早く丁寧に…」と毎日息が詰まりそうになります。受付だけではなく、診療の補助も行うので色々な意味で緊張しています。同僚は「もっと気楽にやればいいよ」と言います。母親には「そんなに逃げてばかりだったら、どこに行っても、いつまでたっても同じことの繰り返しよ。そんな人生を送るの?」と言われ、「生きていくって何?」と思いました。「今日は大丈夫、今日は楽しくやろう、今日は昨日できなかったことをできるようになろう」と言い聞かせ、なんとかやってきましたが、それができなくなってしまいました。よい気持ちの切り替え方があったら教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりご質問は「よい切り替え方法を知りたい」ですね。気持ちを切り替えることができたら、昨日できなかったことが今日はできる…と思うのですね。ここでもう一度ゆめさんの文章を読んでみます。「気持ちを切り替え、今日こそできるように頑張ろう」と努力してきたけれど、それがもうできなくなったのですよね。ということは、その努力は実を結ばななかった。ということは、気持ちを切り替えて頑張る努力の”反対”をしたらいいわけです。自分のことが情けなくて落ち込むこと、不機嫌になること、腹立たしさ、慣れない生活へのとまどい…。そんな、今のゆめさんの”どんより”を大事にする。テンションを下げて、気合を抜いて、底辺をめざし、仕事は雑にのろのろと。おそらく、ゆめさんには、ありえないこと、とても恐ろしく思えるでしょうね。しかし、心屋塾では「パターン崩し、逆をやる」という考え方があります。うまくいかないときは、考え方に偏りがある。だから、今までの逆をやる。もう十分に楽しくなるよう前向きな努力をしたのですから、今度はだまされたと思って、今まで「よくない」と思ってきたことに挑戦してみてほしいなと思います。ほんの小さなことからでいいのです。「あー疲れたーー」と、ぼそっとつぶやいてみる。職場で疲れた顔をする…などなど。そうしたネガティブで弱い気持ちは、実はとっても大切なものなのです。弱さも大事な自分の一部だと認めていくと、なぜか他人からも認められたり、仲良くなれたり、仕事を助けてもらえたり。不思議なことが起こります。ゆめさんが「もう無理~。できな~い」と弱音をはいたら、周りの人が喜んで助けてくれます。そしてもうひとつ、私が感じたこと。引越と同時に転職をして、しかも未経験の職種に就いた。それは慣れなくて戸惑うことも多いでしょう。自分の想像以上に戸惑いを感じてしまうのも、無理はないと思います。私は、引っ越しをして2年近くになりますが、今でも道がいつもと1本違うだけで迷子になるし(電動自転車なので帰れはしますが)、乗る電車もしょっちゅう間違います。そんな間の抜けた自分を、もう、あきらめました。そういう種類の人間は私だけじゃないらしく。何かの拍子にぼーっとする人は、世の中の半分くらいいるらしいですよ。それを聞いたとき、びっくりしました。「ああ、私だけじゃないんだ」って。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーや友人への依存がやめられない」という、やすやすさん(35歳・販売)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■やすやすさんのお悩み私は恋愛や友人関係において、繰り返し同じことで引っ掛かってしまいます。それは依存、寂しさ、孤独感、相手への期待、自分への期待です。特に恋愛でこの傾向は出てきてしまい、相手から「期待しないでほしい」「こっちだって自分の生活もある」「重たい」などと言われてしまい、孤独、寂しさを感じてしまいます。寂しさが消え、希望に満ちた気持ちになれるときもありますが、長くは続かず、また依存してしまいます。相手に100%で尽くして、自分のやるべきこともできなくなり、疲れて、また孤独になります。頭では分かっているけれど、次の人、また次の人…と同じことを繰り返しています。友人にもそうです。孤独を埋めるためのこの間違った行動を、どうしたらやめられるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりやすやすさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。恋愛でも人間関係でも、つい依存をしてしまい、なかなか良好な関係が保てない、とお悩みなのですね。やすやすさんは決して間違ってはいません。人は多かれ少なかれ「依存」と「自立」の間でいつも揺れ動いていて、悩んでいます。「依存」と「自立」をバランスよくわきまえて日常を過ごしている人は、実はほとんどいません。ほとんどの人が自立と依存の関係に悩まされ、どうしていいかわからず周りの人を傷つけたり、自分自身を傷つけたりして苦しんでいます。どんな問題もそうですが、自分が悩んでいると、つい「自分だけがこの問題で悩んでいる」と思いがちですが、みんな同じ人間なのです。やすやすさんが悩む問題は、この地球上にいるみんなが悩んでいる問題なのです。ではどうしたら「依存」から抜け出せるのか。実は「依存してはいけない」と自分を厳しく縛れば縛るほど、どんどん依存をしてしまいます。例えば、自分が自転車に乗っていて向かいから自転車が来た時に、避けようとハンドルを操作したのに、つい相手がいる方向にハンドルをきってしまうことありませんか?ぶつからないよう避けよう、避けようとするほど、なぜだかつい相手がいる方向に進んでしまいます。依存も同じ仕組みです。「依存してはダメ」「依存してはダメ」と考えれば考えるほど、いつの間にか「依存」の方向へ進んでいってしまうのです。ですので、まずは「依存してもいいよ」と、やすやすさんが自分自身にちゃんと伝えてみてください。恋愛でも人間関係でも「まずい、私いま依存していたな」と感じたときは、まず落ち着いて心の中で「それで大丈夫だよ」「私悪くないよ」「よくがんばったね」とつぶやいてみてください。それだけで心が落ち着きますから。依存することは、決して悪いことではありません。人は、相手に頼ったり甘えたりしながら距離を縮め、コミュニケーションを深めたり、信頼関係をつくったりしています。それに、誰しも”何か”に依存しながら生きています。恋人や家族、友人、仕事、お金、お酒、食べ物、ブランド品など、心の拠り所になるものを自分の中に持っています。どれにしても「楽しんで」付き合うと、人生の楽しみが増えます。依存体質から抜け出すには、「ちゃんと依存する」こともポイントです。一度ちゃんと「依存」してみましょう。わからないことがあったら周りの人に聞いてみる。苦しい時にはちゃんと「助けてほしい」と伝える。日常のちょっとしたことで、周囲の愛情や助けを感じることができるはず。自分がちゃんと他人に依存できる、愛される存在であることを確認してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年04月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「最悪の状況を考えてしまい不安」という、雲さん(31歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■雲さんのお悩み妹が精神病院に入院しています。精神のバランスを崩してから、15年以上が経ちます。一番恐れていることは、妹が自ら命を絶ってしまうことです。怖くて怖くて仕方がありません。最悪の状況ばかり考えてしまいます。 ※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより雲さん、はじめまして。ひらいなずです。体調を崩されたご家族を、前向きに応援したいと思っていても、長い期間見守り、支え続けている毎日の中で、そうは考えられないときもあるかもしれません。ご家族の最悪の自体を想像すると、とても悲しい気持ちになってしまうことでしょう。しかし、雲さんの中に、いつもいつも、「妹さんが自ら命を絶ってしまったら」という気持ちがあるのだとしたら、そこには雲さん自身の中に、何か“とらわれ”があるのではないかと思います。雲さんが一番恐れていることが起きたことを想像すると、どんな言葉が浮かびますか?・姉としての役割を果たせない気がする?・家族に申し訳ないいかがですか? なるべく具体的な言葉を浮かべてみてほしいのです。もしかすると、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」という後悔や無力感があるのかもしれません。その後悔や無力感が、妹さんの病気を通して刺激され、「妹さんが命を絶ってしまったらどうしよう」という不安を生み出しているのではないかと思うのです。つまり、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」「自分は無力だ」という気持ちが芽生えた、そもそものきっかけがあるのです。そのヒントは幼い頃の雲さんの記憶にあります。雲さんは、小さい頃、どんな子どもでしたか?ご両親から「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と言われたり「妹の面倒を見て偉いね」と褒められたりすること、ありませんでしたか?小さな頃の雲さんの中には“お姉ちゃんなんだから、妹の面倒をちゃんとみなくてはいけない”という思いが、強くあったのではないかと感じています。そしてその気持ちの裏には、“お母さんを助けたい”という思いと、“お母さんに認めてもらいたい”という気持ちが隠れているのではないかなと思うのです。・お母さんの役に立ちたかった・お母さんに喜んで欲しかった・お母さんに「偉いね、大好きだよ、雲ちゃんが一番大事だよ」と言って欲しかったでも、お母さんはわかってくれなかった。ただただ頑張るしかなかった。そんな小さな頃の雲さんの気持ちが「お母さんを助けられない無力な私」「頑張ってお母さんに認めてもらわないと価値がない私」という前提を作り上げてしまったように思うのです。妹さんに対する不安の根っこにあるのは、この前提が疼くから。お姉ちゃんの役割を一生懸命頑張ってきたのに、わかってもらえなかった寂しい気持ち、自分はダメなんだという悲しい気持ちを思い出して、いてもたってもいられなくなるのです。でも、もう、お姉ちゃんとしての役割を降りる時期がやってきたのです。雲さんはもう自分の人生を歩んでいいのです。・お母さんの役に立たなくてもいい・お母さんに認められなくてもいいそんな魔法の言葉を贈りたいと思います。そして、もう一つ、考えてほしいことがあります。それは「もし妹さんが元気だとしたら、雲さんは何をして過ごしたいか?」ということ。・雲さんがしてみたいことは?・行きたい場所は?・チャレンジしてみたいことは?できるできないは考えずに、たくさん書き出してください。その自分になったつもりで、日々を過ごしてほしいのです。実際にそれをやってみるのも良いですね。最初は、うまくいかないかもしれません。つい、これまで通りに「最悪の状況が起きたらどうしよう」という不安に飲み込まれてしまうかもしれません。そんなときは、自分を責めずに「不安だ、怖い」と口に出してみましょう。そうして不安な自分を受け止めたら、再びチャレンジしてみてくださいね。雲さんが心からの笑顔でいることが、妹さんへの何よりものサポートになると信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年04月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那とセックスレス、女性としてつらい」という、さらりん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■さらりんさんのお悩み結婚して6年になります。旦那とは仲良しなのですが、子どもが欲しいと言われながら、夫婦生活を頑なに拒否され続けています。女でいるのがつらくて寂しいです。すべてのエネルギーを旦那に費やしてきたのに、母親とか家政婦みたいに思われているのかな、と自暴自棄です。男性に拒否されたことがないので、怒りに近い「ありえへんわ」という気持ちです。「子どもが欲しいと言いながら拒否るって、なに?」 みたいな。最近はオンナ諦めモードになる自分が嫌いです。でも浮気も不倫も嫌です。縛られず自由になれる魔法、教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんより女性はセックスに関して、“恥ずかしいもの”という印象があり、なかなか話題にすることができないですよね。それゆえにひとりで悩みを抱えてしまいがちです。セックスレスの問題はパートナーとの対話が重要と言われますが、たとえ夫婦の間でも言い出しにくい話題です。男性としての、女性としての、お互いの自信(プライド)にかかわってくるからです。それゆえ本音を言えず、パートナーを疑ってしまうのです。今回のお悩みの場合は、“男性側の拒否によるセックスレス”ですが、女性は男性が想像している以上に傷ついていたりします。「自暴自棄」「女でいるのがつらくて寂しい」「自分が嫌になる」とさらりんさんもおしゃっているように、パートナーの男性から求められないと、女性としての自信(プライド)が深く傷ついてしまうのです。”女性として見られていないのではないか?” ”愛されていないのではないか?” ”浮気をしているのでないか?”そんな疑いの目を持ってしまい、大変つらいものです。そこで、さらりんさんに質問です。もともと仲良しで子どもが欲しいと言っていた旦那さまは、なぜセックスを拒否するようになったと思いますか?さらりんさんに魅力がないからではなく、何かの悩み抱えていて、男性の自信(プライド)が揺らいでるから応じられない、ということも考えられます仕事に忙殺されている、子どもを持つ事に対する不安感、ED… など旦那さまは、さらりんさんに言えない悩みを抱えていたりしないでしょうか?あと、もうひとつ想像してみて下さい。「女性として見られてないのではないか?」「愛されてないのではないか?」「浮気をされてるのではないか?」など、疑った気持ちがあるまま求められても、男性は応じられないのではないでしょうか?セックスレスによって、さらりんさんの女性としての自信(プライド)が、いまは揺らいでいるのかもしれません。しかし、女性としての自信が揺らいでいるからこそ、その結果セックスレスを招いている…そんな可能性もあります。そんな さらりんさんへの魔法の言葉は、「どうせ私は愛されてるし」です。こうしたセックスレスの問題は、「解消しようとしない」が解決策だったりします。セックスの有無に関係なく、“私は愛されている”と思ってみる。出会ったときのように、2人で楽しく過ごすことを意識されてみてはいかがでしょうか?男性は、パートナーが笑顔で幸せそうにしていると、安らぎを感じます。自分の存在によって幸せにできていると実感する時、男性はパートナーに対し“愛おしい”気持ちになったりしますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年04月04日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「被害妄想をなくしたい」という、バナナさん(49歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■バナナさんのお悩み被害妄想がひどいときの対処法を教えて下さい。仕事でミスをしたとき、カバーをしてくれた人に、“ありがたい”と感謝する自分と、“きっと迷惑に思っているだろう”と思う自分がいます。迷惑をかけてしまったという気持ちが強いと、周りの人が怒っているような気がして気持ちが落ち込み、緊張してうまく話せなくなります。相手がはっきりものを言う人だとなおさら、怖くて話せなくなります。自分の思い込みが激しいのだと言い聞かせようとしますが、どうしても気持ちはマイナスに向かってしまいます。たぶん、できない人と思われるのが嫌なのだと思います。被害妄想をなくし、自分らしく自然体でいるにはどうしたらいいでしょうか?※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりバナナさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。バナナさんがおっしゃる通り、「できない人」と思われたくないのでしょうね。それは、「できない」と誰かに、迷惑をかけて・怒らせて・嫌われてしまう(見捨てられる)…という思考回路になっているからです。「できない」ことが何より怖いのです。もしかすると「そんな迷惑な存在は、いない方がいい」と思ってきたのかもしれません。こういった思考の大半は、小さい時に学んだものです。おそらくご両親のどちらかと接する中で、これらの思考回路が正しいと培われてきたのではないでしょうか。では、どうすれば良いのか。その思考の方程式が違っていたと、今から学び直せばいいのです。「できないとみんなが喜んで助けてくれる」「できないと愛される」と変換してみてください。どうですか、信じられますか?バナナさんは、誰かを助けてあげられたら、嬉しくありませんか?みんな一緒です。自分のできることで人の役に立ったり、助けられたりしたら嬉しいのです。それなのに、助けた相手が自分にビクついていたり「怒っているのでは…」と離れていったのでは、踏んだり蹴ったりですよね。だから、助けられた側は、ただただ喜び、その人を素直に「すごい!!」と思っていればいいのです。はっきりものを言う人の正体はおそらく、「できない自分」を懸命に克服してきた人。バナナさんと同じように「できないといけない」「克服しないといけない」と思っている人です。だから、同じ思考回路持った仲間だと思いましょう。あるいは、ためない、さっぱりした人です。そういう人の場合は、口から出たらその思いはどこかに行って、その人の中からは消えてしまうので、「ずっとそうは思っていない」と思いましょう。また、「あなたのためにこんなにしたよ」など、自分がどれほど苦労したかを言ってくる人は、自分の貢献やあなたへの好意を言いたいだけだったり、労ってほしいだけのこともあります。結局のところは、ただただ感謝して喜ぶしかすることがありません。そして、最終的には、できない自分を許すこと。できる自分を目指さなくていいのです。「できる理想の自分」を諦めましょう。今のバナナさんには、残念すぎて元も子もなく聞こえるかもしれませんが、それがバナナさんの自分らしく自然体なのですから…。「できなくていい」とたくさんつぶやいてください。できない自分を受け入れて、人に助けられることを受け取ったら、お互いハッピーです。凸凹のピースが合って、みんな一つに、世界がハッピーになる。だから、凹(ボコ)があっても凹(へこ)まないでくださいね。あなたの凹は誰かの喜びになります。たくさんの凹がある人はたくさんのピース(人)と繋がる人なのです。ちなみに、「助けて」と自分から言えないかもしれないですね。だとしたら、どんどん言っていきましょう。ミスをするのは、できる人と思われたくてひとりで頑張りすぎている可能性もあります。それぞれの「できないところ」と「できるところ」を出し合って、みんながハッピーになる世界を、一緒に作りましょう。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「すぐに不機嫌になる自分を直したい」という、めぐちゃんさん(30歳・アルバイト)に、心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■めぐちゃんさんのお悩み不機嫌な自分が嫌です。自分で自分の機嫌をとりたくて、家でゆっくり過ごしてみたり、嫌なことは断ってみたり、なるべく自分の「好き」を優先させているのですが、嫌な気分がなかなか抜けません。自分の機嫌すらとれない自分が恥ずかしいし、みっともなくて、不機嫌な姿を職場の人や彼氏に見られると思うと、余計にイライラしてしまいます。私が不機嫌だと、私に会う人にも嫌な思いをさせてしまうし、実際に八つ当たりをしてしまい、本当に自分が嫌で相手にも申し訳なくて、仕事も辞めたい、彼とも別れたい、その方が相手のためだ。と思います。自分で自分の機嫌をとれるようになりたいです。■心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんよりめぐちゃんさん、ご質問ありがとうございます。心理カウンセラーのうさこと申します。「不機嫌な自分が嫌」とのこと、「ああ、わかるなー」と思いながら、読ませていただきました。「自分で自分の機嫌をとる」ステキなチャレンジですね。それでも、不機嫌になっちゃうんです、という言葉を読んで、私がまず感じたこと…、それは「あ、それって普通ですね」でした。人間ですもの、嫌な気分になること、不機嫌になること、ありますよね。今のめぐちゃんさんって、たとえばこんな感じなのかなって思いました。 お母さんに「この遊びをさせてあげるからご機嫌でいてね。不機嫌にならないでね」と頼まれた子どもが、その期待に応えようとして一生懸命に与えられた遊び(家でゆったり過ごしてみたり、嫌なことを断ってみたり)をしている。でも子どもは、心の中では、「これじゃ楽しくないよー! 違う遊びしたいよー!」と思っていて、お母さんのために頑張りつつも、だんだん不機嫌に…。めぐちゃんさんの中に、このお母さんと子どもの両方がいて、子どもめぐちゃんの不機嫌があふれ出すたびに、お母さんめぐちゃんは「もうなんで言うこと聞いてくれないのっ!」ってイライラしちゃう。みたいな。そんな感じかなと思ったのですが、いかがでしょうか?じゃあ、一体どうしたら、子どもめぐちゃんは、ご機嫌になれるのでしょうか?ひとつめは、お母さんめぐちゃんが、「不機嫌になってもいいよ」って子どもめぐちゃんを許してあげることです。「不機嫌なあなたも大好きだよ」って受け入れて、愛してあげることです。どうもめぐちゃんさんの中には、「不機嫌な自分はまわりの人に受け入れてもらえないはず。嫌がられるはず」という思いがあるようなのですが、それはおそらく事実ではありません。もしかしたら、昔誰かに受け入れてもらえなかった経験があって、そう思い込んだのかもしれませんが、もし仮にそうだとしても、たまたま過去にそういうことがあっただけで、めぐちゃんさんが「受け入れてもらえない人」という証拠にはなりません。ですので、まずその思い込みを疑ってみてほしいのです。大丈夫。不機嫌いっぱいのめぐちゃんさんを、まわりの人はもうよく知っています。バレています。それでも、職場の人も彼も、そんな不機嫌な部分も含めて、めぐちゃんさんのことが好きで、めぐちゃんさんと一緒にいます。許してないのは、世界でたった一人、自分だけ。あら。そうは見えませんか?「仕事も辞めたい、彼とも別れたい、その方が相手のためだ。と思います」と書いていらっしゃいますから、めぐちゃんさんは「私がいないほうがみんな嬉しいんだ」なんていう思い込みもお持ちかもしれませんね。そんな思い込みがあると、事実はまったく違うのに、まわりの人たちが嫌な顔をしているよう見えてしまうことも多々あります。ですから、「私がいないほうがいい」という思い込みも、一緒に疑ってみてくださいね。それだけで「本当は職場でも彼にも受け入れてもらってたんだなー。自分を責めなくてよかったんだなー」って、そんなことを実感いただけるんじゃないかなって思います。そして、もうひとつは、お母さんめぐちゃんが「ご機嫌になってね」と言うからではなく、子どもめぐちゃんが本当にしたいと思うことをしてみてください。私が「それって、もしかしたら、これかな?」と思ったことをお伝えさせていただくと、子どもめぐちゃんが本当にしたいことは「人に甘えること」なのではないでしょうか。めぐちゃんさん、職場や彼の前で、甘えたい時、頼りたい時に、ちゃんとそれを表現していますか?不機嫌は、誰の前でもできることではありません。おそらく、職場や彼の前で不機嫌になったり八つ当たりしたりするのは、少しずつ人や場所に慣れてきて、安心してきたからこそ、そういう部分って出てくると思うのです。これは、別の言葉で言うと、「信頼している」ということ。不機嫌になるって、信頼する人に対する甘え方のひとつなのですよね。だから、めぐちゃんさんにやってみてもらいたいのは、仕事を辞めることでもなく、彼と離れることでもなく、まわりの人にちゃんと甘えること。ぜひ不機嫌という形で誰かに甘える自分を許してあげてください。また、別のもっと素直な形で、職場の人や彼に甘えることもやってみてください。そうして「ああ。また甘えちゃった。甘えられる場所があるって、うれしいな。いつも甘えさせてくれてありがとう」って、ノーテンキに思っちゃってください。まわりの人は、そんなあなたを見て笑顔になるのです。そんなあなたと一緒にいるのが楽しいのです。そんなまわりの人を見て、めぐちゃんさんだって、不機嫌ではい続けられないと思いますよ。ですので、今日からは、「不機嫌な私も大好き」「不機嫌な私のままで、受け入れられてるし、愛されてる」って、いっぱい自分に言ってあげてください。ぜひ、今までの思い込みを捨てて、本当のご機嫌を感じてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と揉めたくないから、自分の意見を言えない」という、ほっしーさん(33歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■ほっしーさんのお悩み独身でアラサーの女です。付き合って4ヶ月の彼はいますが、最近忙しさを理由に連絡がほぼない状態です。私は人とあまり争いたくはない性格なので、自分の気持ちを素直に相手や周りの人に言いません。仕事でも同じで、言いたい事も言えず、大人しくしていたら周りからないがしろにされたり、1人浮いてしまっている状態です。この先どう生きていけばいいのか、不安で吐き気がしたりします。不安から解放されたいです。どうすればいいのかアドバイスお願いします。※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりほっしーさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。言いたいことを言って人と争うことはしたくない。かといって、今のまま、がまんして、おとなしくして、言いたいことを言わず、ないがしろにされ続けるのも、吐き気がするほど不安。この不安から解放されたい。ということですね。私は、うつで、30代から50歳過ぎるまで、寝たきりで、ひきこもりでした。人と揉めたくないし、「嫌だ、やりたくない」と、そんなことを言うのがこわくて、どんどん人と会わない、いえ、会えなくなりました。がまんしているという自覚さえないまま、言いたいことを言わずにがまんを続けて、倒れました。そもそも、うつになる前から、他人の顔色をうかがっていたし、20代のころは、映画や旅行などは、いつも一人。人との関係は、緊張して気疲れしていました。そんな私からみたら、彼がいるというのは、とてもすごいことです。心屋の考え方に出会って、私とよく似た“こわがりさん”が、ゴロゴロいることに驚きました。その中には、社交的で、充実した生活に見える人も、たくさんいました。ひょっとしたら、他の人も、私とそんなに違わないのかも、そんな気がしました。私は、心屋のかかわりの中で、ほんの小さな小さなことを、手伝ってほしいと頼んでみました。そして、頼まれたことを、断ってみました。おそるおそる、「それは嫌」「こうしてほしい」と言ってみました。ほんとに小さな小さなことを、「それでも大丈夫なんだ」を経験しているところです。“ノー”を伝えても、揉めないどころか、なんでもないこともあります。揉めたけど、大丈夫なことや、もちろん、気まずくなったり離れていく人もいました。私の小さな挑戦は、現在進行形、まだまだ遠慮すること、がまんすることは、たくさんあります。それでも、昔に比べたら、笑っている時間が増えました。ほっしーさんは、どうしたいですか?争いを避けて、がまんを続けますか? 揉めてもいい覚悟で、気持ちを伝えてみますか? 言いたいことや気持ちを伝えてみるということが、今すぐにできなくても大丈夫です。言いたいことを言っても大丈夫かもしれない、今度、言ってみようかなあ。そう思ってみるだけで、大きな変化がやってきます。ほっしーさんは、つきあって4か月の彼と疎遠になりかけているのですね。素直な気持ちを伝えたら、争いになって、破局。今のまま伝えないでいても、疎遠が続いて、消滅。どっちを選んでも、一人ぼっち、と信じている。現実は、自分が信じたとおりになります。ほっしーさんが信じている、「私は一人ぼっち」を、疑ってみてくださいね。私は、一人じゃないかも。私は、応援されているのかも。私は、大事にされているのかも。そういう目で見ると、大事にされて、応援されて、一人ぼっちじゃない現実が、きっと見えてくるようになります。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「仕事がうまくできない」という、みかんさん(25歳・接客業)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■みかんさんのお悩みはじめまして。私はドラッグストアで勤務して8年目になる25歳です。高卒で働きはじめました。いまは化粧品を担当しているのですが、お客様に対して自分からの提案がなかなかできず、実績を伸ばすことができないでいます。毎月お客様に紹介をする取り組み商品があるのですが、思うように提案できない → 紹介しないから売れないという負のループからぐるぐる抜け出せません。自分に自信がなく、毎回同じところでぶつかり前に進めません。本当は断られてもいいから紹介をしたいと思っています。甘いのはわかってるのですが、一歩前に進む方法を教えてください。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりみかんさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。高校を卒業されてから8年もドラッグストアに勤務されているのですね。とても素晴らしいですね。私は大学を卒業してから転々とし、フリーターを3年ほど、そのあとIT系のサラリーマンを7年ほど、2つの会社で勤めました。そのあとカウンセラーとして起業しましたが全てが順風満帆、というわけではありませんでした。どちらかというと失敗の連続で周りに迷惑をかけるし、自分に自信が持てないし、だからといって人に頼るのが得意というわけでもなく、うまくいかないことを他人のせいにしては自分が傷つくのを恐れていました。心理学、カウンセリングを学び出したのも人の役に立ちたいという前向きな考え方よりも、自分自身に絶望してダメな自分をなんとかしたいというネガティブな思いから始まりました。みかんさんは私が心理学やカウンセリングを学び出したときよりも、とても前向きで本当に素晴らしいと思います。さてみかんさんのお悩みは売り上げを上げたい、もっとお客様に商品を買ってもらいたいということでしょうか?接客・販売にはいろいろなやり方やマニュアルがあります。業界やお店、先輩や同僚などによっても、さまざまなパターンがあります。みかんさんは「積極的にガンガンお客様に売り込んでいく」というやり方が、イマイチ自分には合っていないと感じているのではないでしょうか?確かにお客様に積極的に話しかけて、どんどん提案して、多少うっとうしがられても次々と商品をお客様の目の前に並べる、というスタイルも間違いではないですし、買ってもらえる確率も高くなります。ですが、そのやり方、みかんさんは好きですか? お客様が本当に欲しいのかもわからないものを、お店が売りたいからといって買ってもらう必要はありますか?もし今のやり方がどうも好きになれない、うまくいかないと感じるなら、自分の接客スタイルを、みかんさん自身で見つけてみましょう。お店が売りたい商品もあるし、やり方もあると思いますが、接客するのはみかんさんです。みかんさんがやってみたい接客をやってみてはいかがですか?こちらから話しかけずじっくりお客様を観察して、お客様にとって本当に良い商品だけを提案してみる、など、みかんさんが嫌だなと思う接客はこの際やめてみてください。断られるのが嫌なら無理に売り込まなくていいです。自分に合わないと思うやり方に自信が持てないのは当たり前です。うまくいかないときほど、自分に自信が持てない時ほど、実はチャンスなのです。今までのやり方がうまくいかないから、それを捨てて新しいチャレンジができるのです。ぜひ自分の心が喜ぶ接客をしてみてください。自分の心が喜ぶとお客様の心も喜びます。それが結局は、商品を買ってもらえる一番の近道だと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の判断に自信が持てない」という、しょんさん(45歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■しょんさんのお悩み長年付き合ってきた自分の考え方は変えられますか? 同じ過ちを繰り返しているように感じます。小さい頃は母の意見を重視、結婚してからは夫の意見を重視。パート先でも責任のある仕事を避けてしまう…、相手が満足していることで安心してしまう。1人ならストレスなく判断できると思いながらも、不安でつい意見を求めてしまいます。責任を負って、後悔したくないという気持ち。今からでも、自分の選択に自信を持つことはできますか? ■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりしょんさん、初めまして。ひらいなずです。考え方は「変える」と決めたら、いつからでも、変えることができます。そして、しょんさんは、同じ過ちを繰り返されているということにもう気がついています。このことは、自分自身を知る上でとても大切なことだと思います。なぜなら、その繰り返しの中に、しょんさん自身の思考の癖を探し出すヒントがあるからです。一緒に、その思考の癖を見つけ出し、心のブレーキを外していきましょうね。 しょんさんは、小さい頃から、お行儀がよく、礼儀正しい子どもだったのではないでしょうか? もしかすると、お母さんから「ちゃんとしなさい」と言われることが多かったのかもしれませんね。そして、「ちゃんとする」という意見を聞くことで、お母さんから認められる、愛される、わかってもらえると思っていたのではないでしょうか?また、お母さんの意見より、自分の「好き」「やりたい」を優先させたことで、ひどく叱られたり、失敗したり、責められたりしたことがあったのかもしれません。いずれにしても、子どものしょんさんにとって、お母さんの意見は“愛されるために絶対に守らなければならないもの”であったのではないかと思います。しょんさんが、つい他人の意見を重視してしまうという心の癖は、こんなことが根っこにあるように感じます。もし、自分の意見や言動に、相手が満足しなかったら、なんと言われそうですか? 責められそうですか? どんな人だと思われそうですか?ダメな人?できない人?情けない人?しょんさんの心に浮かんだのは、どんな言葉でしょうか。ぜひ、書き出してみてください。それがしょんさん自身が、自分にブレーキをかけてきた言葉です。そして、その言葉が自分の選択に自信が持てない原因でもあるのですしょんさんの今の状態は、自分よりも他人を優先することで、紙に書いた自分(ダメな自分、できない自分、情けないない自分など)を隠して、バレないようにしているのです。ダメな自分がバレないように、自分で自分を見張る=人の目が気になる、という状態です。これは単なる心の癖なので、練習すれば解消されます。どうすればいいかというと、“これまでとは違う選択を重ねていく”ということです。それは、心を開いて、隠していた自分を見せる練習でもあります。いままでと違う選択をするということは、人を優先することから自分を優先することへ変えていくということ。例えば、日々の夕食の献立を、ご主人の食べたいものではなく、自分が食べたいものを優先する、仕事では、相手の顔色を伺わずに、自分がベストと思うやり方を採用する、というようなことです。常に「1人なら、自分はどう判断するだろう?」という質問を自分に問いかけてみてください。そして、その答えに素直に従ってみて欲しいのです。最初は勇気が必要だと感じるかもしれません。けれども、練習を重ねるうちに自然にできるようになります。迷うことがあったら、ぜひ「正しくない」「間違っている」「ありえない」と思う選択を、あえてしてみてほしいのです。「損する」という体験をぜひ重ねて欲しいと思います。なぜなら、自分に自信を持つには、正しい選択をした自分だけに自信を持つのではなく、失敗した選択をした自分にもOKを出すことが必要だからです。それは、これまで嫌っていた自分を許して認めてあげることなんですね。丸ごとの自分を認めて、好きになって、愛する。それが自分に自信を持つ、自分の意見をストレスなく表現できることにつながっています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「友達関係に亀裂…どうすればいい?」という、きょうちゃんさん(29歳・OL)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■きょうちゃんさんのお悩み友達に、結婚式には出席できないと断られました。 仕事のことが理由だったみたいですが、腑に落ちないのです。大学で仲良くなり、社会人になってからも会ってはお互い励ましあったりしていた仲で、大切な友達でした。 思い返してみたら、数年前のその子の結婚式にも私は呼ばれませんでした。 友達だと思っていたのは私だけだったのかと、結婚式からしばらく経った今でも思い出しては嫌な気持ちになります。 大好きな友達でしたが、なんだかバカにされた気分で、その子のことを嫌いになってしまいたいです。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりせっかくの幸せな結婚式の準備中に、感情が揺さぶられてしまったようですね。けれど、きょうちゃんさんは「結婚式に出席できないと連絡がきた」という単なる事実を使って、ご友人の気持ちを勝手に妄想しているように見えます。結婚式に出席してくれなかった、呼んでくれなかった、ことで「バカにされた」とまで思ってしまったようですが、そのご友人にとっては本当に仕事の都合なのかもしれません。招待されなかったことも、結婚式の規模の関係かもしれないし、ほかにもっと親しい人たちがいたのかもしれないし、実際のところはわかりませんよね。そして、厳しいようですが、おっしゃる通り、きょうちゃんさんは大事な友人だと思っていたけれど、そのご友人にとっては同じようではなかったのかもしれません。そこはご本人でないとわかりませんよね。以前は同じようだったけれども変わったのかもしれないし、今その方が自分に正直になられたのかもしれない、それもわかりません。結婚式に招待することも、出欠を決めることも、個人の価値観があり、「できる限り出席するべき」というものでもありませんし、人によってはもっと大事なことがあるかもしれません。たぶん大事なのは、この事実を使って、きょうちゃんさんが“自分のことをどう思うか”なのではないでしょうか。親しいと思っていたのに、実はそう思っていたのは自分だけだった、というかわいそうなピエロと思うのか、それとも、親しかったのは過去で、今はそれぞれ別の人間関係があるのだ、と理解するのか、自分は人からバカにされる人だ、と思うのか、そうではないと思うのか。日々のできごとの中に「自分のことをどんな人間だと思っているのか」を感じる瞬間はたくさんあります。何かの折に「私をバカにしているのか」と思ってしまうのは、実は自分が自分をどこかでバカにしているからなのです。「彼女と私は今はこの距離感なんだな」「仕事の都合で出席できないのだな」と客観的に事実だけ見つめることもできます。そして、「大嫌いになってしまいそう」と書いていらっしゃいますが、それもまたいいと思いますよ。大好きの裏には大嫌いがありますし、もしかしたら、きょうちゃんさんにとって「友人」というものの定義を、もっと“ゆるく”変えるといい時期なのかもしれません。人間関係というのは、年月を経て変化していきますし、他人も自分も変わっていきます。一緒にいて心地よく感じる人も、ずっと同じではありません。古い友人に執着せずに、自然に離れていく縁を気持ち良く手放していくと、そこには新しいご縁が必ず入ってくるものですよ。楽しみにしているといいかもしれません。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「職場で人と対立してしまう、穏やかに仕事するには?」という、さっちんさん(38歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■さっちんさんのお悩み何回か仕事を変えているのですが、その先々で天敵が必ずいます。そうして必ず対立します。嫌だな…って思う言動や行動をチクチクとやられ、嫌だな…という思いから大嫌いに変わり、嫌いから恨みに変わり、怒りの火が消せずにいます。負けたくない! 言い負かしたい! そんな気持ちがあるのも確か。疲れてしまって、何年か前にうつ病になりました。うつ病を克服したけど、また働き出したら同じような人に出会う。どうしたらこのループから外れて、心穏やかに仕事ができるようになるのでしょうか? 嫌だと思うと逃げを選択しています。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんよりさっちゃんさんに、まずやっていただきたいことがあります。(1)紙と筆記具を用意して、天敵の“嫌な部分”を具体的に書いてみてください。過去にあった出来事や天敵の顔をチョット思い出してみると良いでしょう。怒りの感情が蘇ってくるかもしれないですね。(2)次に天敵たちの共通点を探ってみてください。いつも同じようなところが“嫌な部分”と感じませんか? (3)書いたら、いつも出てくる天敵の“嫌な部分”だけを読んでみてください。どうです? 自分も同じような部分があるな…、と感じませんか? もしかしたら書いている間に、気づいたかもしれないですね。実は、天敵の“嫌な部分”は、自分の“嫌な部分”。自分の“嫌な部分”にダメ出しをしている可能性があります。さっちんさんは自分の“嫌な部分”を抑えています。しかし天敵たちは“嫌な部分”をダメだと思っていない… そんな人たちではないでしょうか?さっちんさんの目の前で、天敵が、自分自身の“嫌な部分”を見せてくれるから、イライラするのです。さっちんさんは自分の“嫌な部分”がバレないように、いつも自分を見張っているのです。さっちゃんさんは、自分に厳しく、他人にも厳しい人ではないでしょうか。天敵に対する厳しい目、激しい怒りの感情は、時に自分自身にも向けられます。だから疲れてしまうのです。逃げを選択するのは、自分へのダメ出しに耐えられないからではないでしょうか?天敵は自分の“嫌な部分”にダメ出ししなくてもいいと、わかりやすく教えてくれる、いわば師匠のような存在です。さっちんさんが自分自身の“嫌な部分”を認めて、自分自身を愛せるようになるまで、この天敵=師匠は環境を変えたとしても、再び現れる可能性があります。天敵=師匠は、「楽に生きていいですよ。自分のことを嫌わなくていいんですよ」と教えてくれるサインです。そして、さっちゃんさんにチャレンジして欲しい事があります。さきほど紙に書いた天敵の“嫌な部分”を実際、職場でやってみて下さい。ありえない! と思ったでしょうか?でも天敵たちは“嫌な部分”をしていても、誰からも責められていませんよね。天敵の“嫌な部分”を真似して実際やってみることで、「やってはいけないと思ってたけれど、してもいいんだ」と自分自身の“嫌な部分”を少し認めてあげることができるのです。軽いイタズラ、お遊び程度でやってみるといいですよ。きっと、さっちゃんさんの自分へのダメ出しも少なくなってくるはずです。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年02月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「大きな決断に、答えが出せない」という、まゆげさん(39歳・公務員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■まゆげさんのお悩み主人が外国人で、日本語が苦手。子どもは、日本で育っているので、日本語を覚えるスピードが早く、主人との会話が成り立たなくなってきています。私は、結婚後、公務員になり安定した生活を送っていたのですが、今後、子どもと主人の事を考えて、主人の母国で子どもを育てようか迷います。主人の母国で今の私の仕事に似たような仕事が見つかりそうなのですが、まだ迷っています。主人は帰りたいと言っています。公務員をやめる事は、私の両親が許さないので、苦しいです。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりまゆげさん、こんにちは。高橋かのんです。海外へ移住するか否か…人生の岐路にご相談いただき、ありがとうございます。大きな決断だからこそ、ご相談に考え方のクセが色濃く表れていると思いました。まゆげさんが苦しくなるときの考え方のパターンを、一緒に紐解いていきましょうね。まず、まゆげさんに聞きたいことがあります。「あなたは、どうしたいですか?」「あなたにとっては、何が幸せですか?」おそらく、これまで、ここをないがしろにしてきたのではないでしょうか。まゆげさんのご相談内容は、「周りの人がどうしたいか」「周りにとって何がいいのか」はありますが、「私が私のことを思ってどうしたいか」がありません。何かを決める際、みんなの意見を聞いて、その上で、みんなにとって最善の方法を決める。自分の気持ちは後回しではありませんか? 私もそうだったので、よくわかります。その決め方は、一見、平和主義で、思いやりがあり、とてもいいように思えますが、知らず知らずのうちに自己犠牲を払うことが多くなり、苦しくなります。そして、さらに、苦しくなるケースが2つあります。一つは、今回のように、みんなにとっていい決断が一致せず、その狭間で、どうしていいかわからなくなるケースです。その結果、「どちらのいうことを聞くか」「どちらの側につくか」の問題になり、苦しくなります。 そして、もう一つは、今回は当てはまりませんが、周りの人の意見が出るまで、自分の行動が決められず、焦りやイライラが募るケースです。自分の決断が、周り次第だからです。 では、どうすれば良いか。それは、考える順番を変えることです。冒頭での質問を思い出してください。まず自分がどうしたいかを1番に考えるのです。その時のコツは、周り全員が、「あなたの好きにしていいよ」と言ってくれているとしたら…と考えてみましょう。周りとは、今回で言うなら、ご両親とご主人です。次に、さらにそれを考えやすくするため、ご両親とご主人への心理的ブロックを、外すお話をしますね。まず、ご両親に対する心理的ブロックを外すお話から。まゆげさんは、きっと小さい頃から、ご両親のいうことを聞いてきたイイ子なのではないでしょうか。「あなたはどうしたいか」を聞かれずに来たのかもしれません。もちろん、ご両親は、あなたの幸せに繋がると思って、安定した収入、公務員を勧め、あなたもそれに応えてきたことと思います。ですが、そろそろ卒業しませんか。ご両親のいうことを聞かないこと、安定を手放すことは、これまでの安全圏から出るわけですから、怖くて当たり前です。でも、その怖さを理由にストップしないでください。何があなたの幸せか。あなたがあなたの信じる道を歩くこと。それが本当の自立です。 そして、次にご主人に対する心理的ブロックを外すお話です。もしかして、ご主人の状況を勝手に「かわいそうだ」と思っていませんか? だから「私がなんとかしてあげなきゃ」の思いから湧き上がった問題かもしれません。だとしたら、それは、そもそも、まゆげさんの問題ではありません。また、“日本にいさせてしまっている”という罪悪感も持たなくていいです。ご主人は、今、ご主人の意志で日本にいるのです。そして、ご主人には、今の状況を解決する力があります(あると信じてくださいね)。もしかしたら、ご主人にとっても、子どもを通して、日本語を覚えるチャンスになるかもしれません。さあ、ご両親もご主人のことも、そして、子どものことも気にしなくていいとしたら、仕事もどうにでもなるとしたら、あなたはどうしたいですか。まず、その答えが出たら、次に、一緒に人生を歩むと決めたご主人に伝えることから始めましょう。一人で抱え込まないでくださいね。まゆげさん自身の人生のスタートをお祝いします。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「どうすればずっと愛される女性になれるの?」という、私さん(32歳・パチンコ店スタッフ)に、心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。■私さんのお悩み先日、2年以上付き合っていた彼にフラれました。私には離婚経験があります。離婚理由は夫の浮気が何度もあったからです。付き合っていた彼は元夫とは正反対のタイプでした。フラれた理由は「結婚したいから」だそうです。私には子どもがいるので簡単には結婚できませんでした。何年でも待つと言ってくれていたのですが、彼の家庭環境が変わった事もあり、その様な結論に至ったそうです。優しい人なので言葉を選んで話してくれましたが、結局のところ、私のことが好きではなくなった、ただそれだけなのではないでしょうか。私はどうすればずっと愛される人になれるのでしょうか。長い付き合いの友達もいますし、(自慢では全くありませんが)告白してくれる人も何人かいました。だけど、“恋人として長く幸せに付き合い続ける”ということが私にはとても難しいのです。もっと一緒にいて幸せだと感じさせてあげられるような人になるには、どうすればいいのでしょうか。私には優しさが足りません。でもどうしたら良いのか全くわかりません。子どもたちが私のような人間になってしまったら申し訳なく、心配です。■心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんよりはじめまして、うさこと申します。お付き合いしていた彼とのお別れをきっかけに、「どうすればずっと愛される人になれるのか」について考え始められた、ということですね。「ずっと愛される女性になる方法」それって、きっとたくさんの女性が気になっているテーマですよね。私自身も離婚を経験していますので、「大切な人と良い関係を長く続けていくにはどうしたらいいのか?」そんなことをたくさん考えてきました。今回は、その結論をお返事させていただきますね。まず、ご質問の中で「もっと一緒にいて幸せだと感じさせてあげられるような人になるには、どうすればいいのでしょうか。私には優しさが足りません」と書いていらっしゃいますが、ここに恋愛をうまくいかなくさせてしまう原因があるのかな、と感じました。「私」さんに足りないのは、「優しさ」ではありません。「私」さんに足りないのは、もっともっと男性に頼ることです。もっともっと男性に負担をかけることです。そして、もっともっとあなた自身を委ねていくことです。2年以上お付き合いしていた彼からのお別れの理由は、「結婚したいから」とのことですが、きっとこれは彼の本当の気持ちだったのではないかなと思います。短いご質問文からではありますが、彼の気持ちを推測してみますね。彼は、「私」さんと結婚がしたかった。だけど、「私」さんにはお子さんがいて、「子どもがいるから簡単には結婚できない」と言う。それでもいつか、子どもの存在も含めて「私」さんの丸ごとを自分に任せてくれる日がくるのではないか、そうして家族になれる日がくるのではないかと2年以上待ってみたけれど、どうも「私」さんの気持ちは変わりそうにない。あぁ、自分では「私」さんを幸せにできないのか。残念だけど、もう諦めよう。もしかしたら、彼はこんな気持ちだったのではないかと想像したのですが、いかがでしょうか?もちろん、「私」さんとしても、お子さまがいらっしゃって、さまざまな事情があって、結婚が難しかったのだろうなぁと思います。ですが、「ずっと愛される女性になりたい」と望みながら、2年以上お付き合いをしてきた彼と結婚されなかった理由は、本当にそれだけでしょうか?「再婚で、しかも子どももいる。そんな私と結婚をしたら、彼に負担をかけてしまうのではないだろうか? 将来、彼は私と結婚したことを後悔するのではないだろうか?」本当は、そんな不安な気持ちから、彼の愛情を丸ごと受け取ることができなかった部分もあるのではないでしょうか?ところがですね、男性というのは、女性のヒーローになることが喜びなのだそうです。女性を守り、幸せに導くことが男性の喜びらしいのです。ヒーローは、立ち向かうもの、守るもの、背負う荷物が大きければ大きいほど、活躍しますよね。テレビや映画に出てくるヒーローたちは、地球の平和を守るために戦うんですものね。背負うものが軽すぎたら、活躍できないですよね。ヒロインのほうが「ヒーローに悪いから」なんて遠慮をして、荷物を自分で持とうとしたり、辛いままで我慢していたりしたら、ヒーローは活躍の場がなくなります。そうすると、「あぁ、僕はこの女性を幸せにできないんだ」とがっかりして、自分のことをもっと活躍させてくれる女性のもとへ…。2年以上お付き合いされた彼もそうだったかもしれないですし、もしかしたら、昔のご主人の浮気も、自分をヒーローにしてくれる女性を求めてのことだったのかもしれません。ですからね、「私」さんが「ずっと愛される女性」になるために必要なのは、もっともっとあなたのすべてを大好きな男性に任せて、迷惑をかけて、持っている荷物を一緒に背負ってもらうこと。「優しさ」という名の“遠慮”をやめて、大切な人を信じて、すべてを委ねること。あなたが何をされると嬉しくて、何をされると悲しいのか、どんな時にさみしくて、どんな時に不安で、どんな時に喜びを感じるのか。そんなあなたの気持ちを伝えてあげること。そうやって、あなたを幸せにする方法を教えてあげることで、やっと男性はあなたのヒーローになることができるのです。男性がヒーローになったら、あなたからの恩返しは、ニコニコしながら「◯◯(男性のお名前)のおかげでとっても幸せ。ありがとう」と相手に伝えてあげるだけ。それによって、男性は、あなたのヒーローとしてもっと活躍し続けたいと感じるのです。「大好きな人にいっぱい迷惑をかけてもいい」まずはこの覚悟をしてみてください。きっとそう遠くないうちに、あなたのヒーローになりたいステキな男性が、また目の前に現れることでしょう。その時こそ、その方をヒーローとして大活躍させあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月17日