住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、毎日聴いていた音楽の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「北陽の公式YouTubeチャンネルで、私がCHAGEさん、相方の伊藤(さおり)ちゃんがASKAさんになりきって、『YAH YAH YAH』(’93年)や『モーニングムーン』(’86年)を歌っている動画を配信しているんです。衣装や照明にこだわって撮影しているのに、著作権の関係で収益にならないし、再生回数も思うように伸びない。完全に自己満足の世界ですね(笑)」そう話すのは、お笑いコンビ・北陽の虻川美穂子(47)。今でも大ファンのチャゲアスとの出会いは、’80年代にまでさかのぼる。「中学進学を機に東京から埼玉に引っ越したんですが、学校ではすでにできあがっているコミュニティに入れず、ちょっと孤独感がありました」友人たちとの距離を縮めてくれたのがチャゲアスだった。「『夜のヒットスタジオ』(’68~’90年・フジテレビ系)の、出演歌手がリレー形式で次の歌手の曲をワンフレーズ歌うオープニングが大好き。マイクを渡すときに仲よさそうにしていたり、ロック歌手が先輩の演歌歌手にうやうやしくしていたり、素の部分が見られるのが面白かった」チャゲアスの存在を初めて知ったのも同番組。「確か『モーニングムーン』(’86年)を歌った回でした。疾走感があって、都会的ですごくカッコいい。翌日、友達とチャゲアスの話をしたら、『ウチにPVを見にこない?』と誘われたんです」そこから友人たちとも打ち解け、一緒に歌い、踊った。「ASKAさんはすごくカッコよく、男性の色気もあるので、私が異性に目覚めたきっかけ(笑)。ほとんどの曲はASKAさんの作詞作曲だからどうしても目立ちます。でも、チャゲアスを好きになるほど、私はCHAGEさん派に。サビを歌い始めるASKAさんの横で『(ASKAを)見ててよ!』とお客さんをあおったり、抜群の歌唱力でハーモニーを奏でるCHAGEさんの存在があるからこそ、コンビが成立すると思うんです」’90年に高校へ進学したとき、虻川さんは運命の出会いを果たす。「入学したてのころ、体育館用のシューズを忘れてしまって……。別のクラスのコから借りないといけないのですが、普通、靴を他人に貸すなんて嫌じゃないですか?それなのに快く貸してくれたのが伊藤ちゃんでした。しばらくしてから、伊藤ちゃんも私と同じソフトボール部に入って仲よくなったんです」■自信も夢も失いかけたときに勇気づけてくれた曲学校ではクラスの“一軍男女グループ”を、“私たちのほうがセンスある”と遠巻きに見ている女子だけのグループに属していた。「バンドブームだったので、大好きなレピッシュやユニコーンが話題の中心。音楽雑誌の『PATi・PATi』(ソニー・マガジンズ)を買って、グラビアページを切り抜いたりしていました」レピッシュのコンサートに行くために、学校の公衆電話に十円玉を積み重ねてチケット予約しようとしたが、あまりに人気のために入手できなかった。「『音が漏れてくるかもしれない』と、コンサート会場の大宮ソニックシティに行ったことも。建物内のトイレまで入りましたが、一切、聞こえませんでした(笑)」その時期、武田鉄矢ファンの虻川さんの母親が楽しみにしていた『101回目のプロポーズ』(’91年・フジテレビ系)に衝撃を受けた。「バンド熱に浮かされていましたが、エンディングで流れる『SAY YES』(’91年)を聴いて、またチャゲアスに引き寄せられました。ピアノのイントロからすでに気持ちが盛り上がる、最初から最後までサビのような名曲」中高6年間続けたソフトボール部では、ピッチャーとして活躍していたがーー。「ピッチャーはチャゲアスでいえばASKAさん的なポジション。すごく目立つから私はワガママになりそうでした。でも、実際にピッチャーを支えているのは、CHAGEさん的なキャッチャー。“勘違いしないようにわきまえなければ”と思えたのも、ファンだったからこそ」実業団からスカウトが来るほどの実力だったが、膝と腰を故障して断念。高校卒業後の進路に悩んだ時期もあった。「ダウンタウンやウッチャンナンチャンが出演していた深夜のバラエティ番組『夢で逢えたら』(’88~’91年・フジテレビ系)の影響で、ユニットコントという言葉がはやりだしていて、私もあの場に加わりたいと本気で思っていました。卒業アルバムにも《浜ちゃんのお嫁さんになりたい》と書いていたくらい(笑)」お笑いを目指したものの、そこにたどり着く方法が見つからず、卒業後は進路の決まっていない伊藤さんとともに劇団に。「お笑いどころかバイトばかりの日々で、インスタントラーメンばかり食べていました。トイレのタオルも汚ないし、小道具を作るからいつもジャージ姿。たまにキラキラした短大に進学した同級生に会うと、自分が惨めになって……」“このままでいいのか”と迷いを感じていたとき、ある劇場で「君もスターにならないか」という、現在所属する芸能事務所のチラシを目にした。「チラシにあったお笑いライブの挑戦コーナーに出ようと、伊藤ちゃんに声をかけたんです。初ライブはすごくウケて、社長からも『お前ら、本気でコンビを組め』って言われました」劇団を辞めてお笑いの道に入ったものの、お客さんが笑ってくれたのは最初だけ。数年間、何をやってもウケない日々が続き、1年間の休養を取ることに。自信も夢も失いかけたときに勇気づけてくれたのは、何度も聴き返したチャゲアスの『PRIDE』(’89年)だった。「売れなくて、うまくいかないときの気持ちにピッタリ。物憂げなイントロで始まるのに、最後は“やってやるぜ!”みたいな感じになれる曲なんです」1年間の休養の後、ネタも衣装も一新した北陽は『爆笑オンエアバトル』(’99年~’10年・NHK)などでテレビ出演をかなえ、お笑い芸人としての足場を固めた。「’90年代の苦労はすべて自分の糧。そんな時期に親しんだチャゲアスの曲は、今でもよく聴きます。家事がめんどくさいときは、気持ちが盛り上がる『モーニングムーン』がおすすめですよ!」母となった現在も、チャゲアスの曲が寄り添っている。【PROFILE】虻川美穂子’74年、東京都生まれ。中学から埼玉で育つ。高校の同級生・伊藤さおりとお笑いコンビ「北陽」を結成。’01年『はねるのトびら』のレギュラーに抜擢され一躍有名に。’15年に長男を出産、ママタレントとしても活躍。フジテレビ系『ノンストップ!』に水曜レギュラーとして出演中
2022年08月28日秋吉久美子に注目が集まっているー。『赤ちょうちん』『妹』などの青春映画で1970年代に、鮮烈なデビューをした秋吉も、ことしで女優生活45年。その初めての自伝的著書が出版される。さらに10月には、主要作品を集めた特集上映も企画されている。著書はタイトルが『秋吉久美子 調書』、9月18日に筑摩書房から刊行される。映画評論家で映画監督でもある樋口尚文さんが共著者。あまり受けることのない貴重なロングインタビューと、膨大な秘蔵写真が収録されている。著書について、秋吉は「今回の『調書』という本は、新しい人生の境地が見えてきた自分だからこそ言えることもあるし、そもそも私が年齢を重ねたというエクスキューズがあるからこそ「ああ、こんなふうだったんですね」と素直に読者に受け入れてもらえる部分も大きいのでは。たとえばかつて一緒に仕事をして亡くなった監督たちのことについてもたくさんお話ししていますが、今は私のほうが年上になっていたりするので、語ってもいいかもしれないと考えたんですね。こうしてふりかえってみると、自分の映画人生って、もちろんこまごまと感情的な愛憎などはあったと思うんですけど、とてもみずみずしい時代でした。平成ってちょっとモノトーンな、くすんだ感じでしたが、昭和の映画の現場は鈴木清順さんの映画みたいにカラフルな記憶として残ってますね。だから、『調書』ではオブラートにくるみながらも、なるべく本当のことを言おうと思ったんです。なにしろ『調書』という書名ですから、映画の現場について当たり障りなくボカしたり美化したりするのは許されない、ちゃんと受けて立とうと思った。そろそろしらばっくれるのもほどほどに、というタイミングだったかな(笑)。」と語っている。この著書刊行にあわせて企画されたのが、シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ありのままの久美子」(10.17〜30) 。主演第一作の『十六歳の戦争』(監督松本俊夫)、藤田敏八監督の青春三部作『赤ちょうちん』『妹』(1974)/『バージンブルース』、大林宣彦監督の『異人たちの夏』『可愛い悪魔』(TVムービー)など。『調書』の共著者、樋口尚文監督の『インターミッション』も上映される。ぴあアプリでも、9月18日から「秋吉の成分」と題し、ロングインタビュー企画「クリエイター人生」の連載が開始される。秋吉久美子が愛する映画、文学、音楽、旅行など、そのユニークな感性をつくった「成分」を掘り下げる。(文中のコメントは、その連載から転載)
2020年09月18日グラビアアイドルの榊まこと秋吉美来がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『美少女伝説 NeatGirl』(発売中 4,104円税込 発売元:スパイスビジュアル)の発売記念イベントを行った。同DVDは、現役女子高生グラドルとして人気を博している榊まこと秋吉美来の初めてとなる共演作品。今年5月に茨城でロケを行い、2人がビキニやレオタード、メイドやスクール水着などを着用してボディーをたっぷりと披露している。今回の撮影で初めて会ったという2人だが、秋吉が「初めて会ったのに息がピッタリでとてもいい感じで撮影ができました。共演自体初めてでしたが、1人の時と空気が違って楽しかったです」と満足げ。そんな彼女たちが撮影した同DVDを榊が「一緒にお風呂に入ったり美来ちゃんが上げた脚を私が支えたストレッチなどがあります」と紹介し、「一緒にお風呂に入ったシーンでは、洗いっ子とかはないんですけど、水を掛けあったりして楽しい感じになっています」とアピールした。榊まこ(さかき まこ)1999年12月2日生まれ。神奈川県出身。B型。身長152㎝。スリーサイズはB73・W57・H86。中学生だった2015年3月に1stDVD『美少女伝説』でジュニアアイドルとしてデビュー。以降もDVDをコンスタントに発表し、テニスで鍛えた極上のボディーを披露してグラドルファンを湧かせる。8月26日には早くも最新作をリリース予定。特技はテニス。趣味は買い物、お笑い鑑賞。秋吉美来(あきよし みく)2000年3月27日生まれ。静岡県出身。B型。身長151㎝。スリーサイズはB86・W59・H85。今年デビューしたばかりの現役女子高生グラドル。1stDVD『美少女伝説』では、高校生とは思えない艷やかなボディーを披露してグラドルファンのハートを射止めた。9月23日には2ndDVDのリリースも控えており、前作に比べて大人っぽい姿が見られるとか。特技は剣道、小物作り。趣味は音楽。
2016年09月17日『の・ようなもの のようなもの』の公開を記念し、1月23日から東京・ 角川シネマ新宿で、森田芳光監督のデビュー作である『の・ようなもの』が1週間限定で上映中だ。同日、主演の秋吉久美子、同作で俳優デビューした伊藤克信、長年森田組の助監督を務め、『の・ようなもの のようなもの』ではメガホンをとる杉山泰一監督がトークショーを行った。その他の写真駆け出しの落語家の青春群像を描き、1981年に公開された『の・ようなもの』。当時、主人公が恋に落ちるソープ嬢を演じた秋吉は、「和気あいあいとした雰囲気のなかに、人生の苦さや痛さ、残酷さが繰り返しやってくることを描いた作品。当時、森田監督が天才だと気づかなかったけど(笑)、35年経つと、自分でも見え方が変わってくる」としみじみ。共演した伊藤についても、「青春の輝きや不安定さを天真爛漫に演じていて、今見ると(笑)、めちゃくちゃお芝居がうまい」と35年越しに絶賛した。現在公開中の『の・ようなもの のようなもの』は、『の・ようなもの』の35年後を描いた“続編のような”完全オリジナルストーリー。30歳で脱サラし、落語家になった主人公・出船亭志ん田(松山ケンイチ)と、彼を取り巻く個性豊かな面々の人間模様を軽妙に描く。秋吉は両作品の関係性を、「まるで『ゴッド・ファーザー』のパート1とパート2みたい。森田監督と杉山監督、ふたりでコッポラ」と評した。一方、伊藤は「当時はとにかく無我夢中だった」と俳優デビューを振り返り、「今、思い出してもいい役だと思う」とニンマリ。杉山監督は「当時、台本を読んでもよくわからなかったけど、それでも映画を見るとジーンときてしまう。自分自身の映画への価値観が変わった」と話した。『の・ようなもの のようなもの』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月23日綾瀬はるか主演による来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の新たなキャストが7月19日(木)に発表。物語の重要な舞台となる福島県出身の秋吉久美子、芦名星、白羽ゆりのほか、「利家とまつ」以来の大河となる反町隆史、小泉孝太郎、村上弘明、生瀬勝久、小堺一機、加藤雅也、吉川晃司が出演することが明らかになり、綾瀬さんと共に記者会見に臨んだ。幕末の戊辰戦争で“賊軍”である会津出身であり、同志社を創設した新島襄の妻となった新島八重。男尊女卑の社会風潮の中を「天下の悪妻」と呼ばれながらも生き生きと時代を駆け抜けた彼女の生涯を描く。6歳から18歳までを福島で過ごした秋吉さんは、女でありながらも八重らと共に会津戦争を戦い抜く山川艶を演じるが「『福島の人はこうなんだよ』ということ、そしてそれは日本全体と同じなんだということを前向きに伝えたい」と意気込みを明かす。反町さんは会津とは対立する薩摩の人間で、会津戦争では八重の銃弾を受けたとも言われる大山巌を演じる。久々の大河となるが「台本が感動できる内容だったので、台本、そして素晴らしいキャストに負けないように頑張りたい」と気合い十分の様子。小泉さんは、最後の将軍・徳川慶喜役だが、いまで言う総理大臣とも言える武家のトップにのぼりつめた気持ちは?という問いに「身近にトップにのぼりつめた人がいるので聞いてみたい」と父で元首相の小泉純一郎氏を役づくりの参考に?吉川さんが演じるのは西郷隆盛。役柄について聞かないままにオファーを受けたそうで、「そんなムチャぶりあるかよ!って思いました。いろいろ似てないところがあるので…」と現代に伝わる西郷像とのギャップに困惑気味。「どうすればいいかみなさん教えてください、というのが本音」と苦笑を浮かべていた。加藤さんは土佐藩士で明治以降は自由民権運動を指揮する板垣退助を演じるが、物語で描かれる時代について「絶対に崩れないという神話が崩れた時代」と現代との相似を指摘。「そういう時代を生きなくてはならなかった人を演じることは意味があることだと感じています」と静かながら意気込みを感じさせた。白羽さんは秋吉さん演じる艶の娘・登勢、芦名さんも艶や登勢と同様に八重と共に会津戦争を戦う雪子を演じるほか、生瀬さんは勝海舟、小堺さんは岩倉具視、村上さんは“幕末の賢侯”と称された松平春嶽に扮する。また、この日の会見には出席しなかったが、市川染五郎が孝明天皇役を、貫地谷しほりが八重の幼なじみの高木時尾を、その夫で元新撰組の斎藤一を降谷建志(Dragon Ash)が演じることも新たに発表された。NHK大河ドラマ「八重の桜」は8月末よりロケ撮影が開始される予定。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会
2012年07月19日