菅田将暉、有村架純が共演し、観客動員&興行収入共に異例の初週超えで2週連続NO.1を記録した映画『花束みたいな恋をした』。2月11日(木・祝)、本作の大ヒットを記念して、映画オリジナルのラブストーリーを手掛けた脚本家・坂元裕二登壇のトークイベントが行われた。興行収入ランキング15週連続1位の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を抑え、初登場No.1の大ヒットスタートを切ると、2週連続NO.1となった本作。「坂元裕二は本当に恐ろしい。土井裕泰の繊細な演出も見事だし、菅田将暉と有村架純のリアルな存在感も凄かった」「今まで見た日本の恋愛映画で一番好きかも。坂元裕二さんの作品の世界観は間違い無いね」といった声が贈られている。この日、坂元さんは集まったファンに向け、「上映が終わったばかりで、映画の余韻に浸れないよという方もいらっしゃるかもしれません。朝帰りした日に麦くんとの良い思い出に浸っていた絹ちゃんが、両親に邪魔されたときのように、僕が登場して上書きするのが申し訳ないなという気持ちです。耳障りな方はイヤホンをしてください(笑)」と、劇中のエピソードに寄せて挨拶。すると会場は大きな拍手で応じた。坂元裕二、TikTokの“再現”動画を楽しむまずは本作の大ヒットに対し、どんな気持ちかと問われると「TikTokを見ていたら、高校生の男の子3人がトイレットペーパーを抱えて走り回っている動画をアップしていたり、カップルが多摩川を歩きながら、自分たちでナレーションをつけて動画を作っていたり、色々な人達に楽しんでもらっているんだなと思うと、こんなに嬉しいことはなかなかないです」と、映画を再現する動画を楽しんでいる様子。思わず語りたくなる映画として、SNSでも様々な感想が広がっている中、「皆さん解釈がそれぞれ違っていて、自分と照らし合わせる方もいれば、一歩引いて観る方もいるし、男女で考える方や、おひとりおひとりが自分の思い出と重ねる場合もある」と話し、「TVドラマだと皆がこう思っているから、と参考にしてその続きを書いたりもしますが、映画だと僕の手からはもう離れているので、こうやって観た人ひとりひとりの物語になっていくんだな、この映画はお客さんの映画になれたんだな、と感じてすごく嬉しいです」と喜びを噛み締めて語る。「30代の麦と絹が観たい」土井監督に続編計画!?観客の感想には、自身の過去や経験と置き換えたものも多く、「この仕事は長いですが、作った作品が誰かのものになることはこんなに幸せなことで、このために作っているんだな、って初めて知って、尋常じゃない興奮をしています」と数多くのヒット作を手掛けながら、映画初のオリジナルラブストーリーを通じてこれまでにない感情が沸き立ったという坂元さん。「なんで皆映画好きなのかな?って思っていたんですけど、こういう楽しみがあるんだなと気づきました。お話を頂けたら、またやってみたいなと思います」と、再度、映画脚本を手掛ける可能性も示唆。さらに「土井監督は『花束みたいな恋をした』の続編をやりたいって言っていました。30代の麦と絹が観たいそうですが、5年後なんてあっという間ですからね。30代の恋というのもなかなか辛いものがあると思うので、『それはきついんじゃないですか?』と伝えたんですけど、土井さんはあまり普段こういうことを言わないのでよっぽどやりたいんだと思います」とまさかの続編計画も!?菅田将暉&有村架純を「すごい」と思った瞬間とは?本作の好きなシーンを尋ねられると、「いっぱいありますけど、絹ちゃんの転職について麦くんと喧嘩するシーンで、転職先の“遊びを仕事に、仕事を遊びに”というポリシーを麦くんが『ダサ』って言うんです。それに対して絹ちゃんが『ははっ』て笑うところが絶妙なんです!」と坂元さん。「あ、これ聞いたことある! 怒りながら気を遣われているときの笑い声だ! と思いました。台本には『(微笑って)ま、そこはダサいとは思う』って台詞を書いていて、有村さんが考えて演じていたのか、自然とそういう演技になったのか、分からないですけどすごいですよね。有村さんに聞いてみたいですけど、秘密にされそうです(笑)予め設計してお芝居をされている方も存在しますが、有村さんはどういう考えで演じているのか分からないのが素敵ですね」と、再度注目して観たくなるような細かいポイントを挙げる。「二人の5年間の日記をA4、40枚くらい書きだした」ことが始まりまた、本作は当初全然違った企画で進んでいたようで「『ブルージャスミン』や『ヤングアダルト』のようなちょっと困った人というか、世間と上手くいかない後ろ指刺されるような人たちを描こうと思っていて、土井監督と『世界に一つのプレイブック』のような作品を想定しながら話をしていたんです」と打ち明ける。「でもそういう役を演じる菅田さんと有村さんが自分の中で上手く動き出さなくて、何か違うなと3、4ヶ月経ってしまいました。そのときプロデューサーの方に、『ゆっくり考えて、一筆書きで書いてみたらいいんだよ』って言って頂いて、この二人の5年間の日記をA4、40枚くらい書きだしたら映画になるんじゃないかな?と思って、そこからは一週間ほどで完成しました。映画に登場するモノローグも日記を参考にしています」と、本作のベースが麦と絹の日記であったことを明かす。結果的にごく普通の男女たちによるラブストーリーになった本作。「この作品の台本を執筆している最中に一度菅田くんと遭遇したことがあるんです。なんか青いシャツを着ている人がいるなと思っていたんですけど、その方が菅田くんだと気づいたのは1時間後ぐらいで、素晴らしい俳優さんはオーラを自在に操れるんだなと思いました」とふり返る。「有村さんも『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で施設を回っていたときにお会いしたんですけど、そのときも有村さんだと気がつかなくて。普段はキラキラした俳優さんなのに、この映画でも普通の子として映っていて、すごいなと思いました」と目には見えない内側からの演技を称賛する。最後に、「次回は(麦による)『劇場版ガスタンク』を皆で焼きおにぎり食べながら観たいですね」と坂元さん。「期せずしてこの一年間、文化は私たちの中で何なのかということを問いたださないといけない時期を過ごし、映画や音楽、演劇界の中でも色々な岐路に立っています。その一端を担う映画となれたら嬉しいです」と、“カルチャー”への思いを語ると「また何かの機会でゆっくり、オールナイトでお話できる機会がくることを楽しみにしております」とファンに向けてメッセージを贈っていた。『花束みたいな恋をした』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月12日映画『花束みたいな恋をした』の大ヒット記念トークイベントが2月11日に行われ、脚本の坂元裕二が登壇した。1月29日(金)からの公開後、動員&興行収入共に異例の初週を超えて2週連続NO.1を記録した本作。坂元は集まったファンに向けて「上映が終わったばかりで、映画の余韻に浸れないよという方もいらっしゃるかもしれません。朝帰りした日に麦(菅田将暉)くんとの良い思い出に浸っていた絹(有村架純)ちゃんが、両親に邪魔されたときのように、僕が登場して上書きするのが申し訳ないなという気持ちです。耳障りな方はイヤホンをしてください(笑)」と挨拶。会場から大きな拍手が起きた。まずは本作の大ヒットに対し、どんな気持ちかと問われると「TikTokを見ていたら、高校生の男の子3人がトイレットペーパーを抱えて走り回っている動画をアップしていたり、カップルが多摩川を歩きながら、自分たちでナレーションをつけて動画を作っていたり、色々な人達に楽しんでもらっているんだなと思うと、こんなに嬉しいことはなかなかないです」と若者たちが映画を再現する動画を坂元も楽しんでいる様子。SNSでも様々な感想が広がっていることについては、「皆さん解釈がそれぞれ違っていて、自分と照らし合わせる方もいれば、一歩引いて観る方もいるし、男女で考える方や、おひとりおひとりが自分の思い出と重ねる場合もある。TVドラマだと皆がこう思っているから、と参考にしてその続きを書いたりもしますが、映画だと僕の手からはもう離れているので、こうやって観た人ひとりひとりの物語になっていくんだな、この映画はお客さんの映画になれたんだな、と感じてすごく嬉しいです」と喜びを噛み締めた。寄せられる感想には自身の過去や経験と置き換えたものも多く、「この仕事は長いですが、作った作品が誰かのものになることはこんなに幸せなことで、このために作っているんだな、って初めて知って、尋常じゃない興奮をしています」とコメント。続けて、「なんで皆映画好きなのかな?って思っていたんですけど、こういう楽しみがあるんだなと気づきました。お話を頂けたら、またやってみたいなと思います」と次回作への可能性も言及した。更に「土井監督は『花束みたいな恋をした』の続編をやりたいって言っていました。30代の麦と絹が観たいそうですが、5年後なんてあっという間ですからね。30代の恋というのもなかなか辛いものがあると思うので、『それはきついんじゃないですか?』と伝えたんですけど、土井さんはあまり普段こういうことを言わないのでよっぽどやりたいんだと思います」とまさかの続編計画も?また本作は当初全然違った企画で進んでいたようで、「『ブルージャスミン』や『ヤングアダルト』のようなちょっと困った人というか、世間と上手くいかない後ろ指刺されるような人たちを描こうと思っていて、土井監督と『世界に一つのプレイブック』のような作品を想定しながら話をしていたんです。でもそういう役を演じる菅田さんと有村さんが自分の中で上手く動き出さなくて、何か違うなと3、4カ月経ってしまいました。そのときプロデューサーの方に、『ゆっくり考えて、一筆書きで書いてみたらいいんだよ』って言って頂いて、このふたりの5年間の日記をA4 40枚くらい書きだしたら映画になるんじゃないかな?と思って、そこからは一週間ほどで完成しました。映画に登場するモノローグも日記を参考にしています」と、本作のベースが麦と絹の日記であったことを明かした。結果的にごく普通の男女たちによるラブストーリーになったが、「この作品の台本を執筆している最中に一度菅田くんと遭遇したことがあるんです。なんか青いシャツを着ている人がいるなと思っていたんですけど、その方が菅田くんだと気づいたのは1時間後ぐらいで、素晴らしい俳優さんはオーラを自在に操れるんだなと思いました。有村さんも『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で施設を回っていたときにお会いしたんですけど、そのときも有村さんだと気がつかなくて。普段はキラキラした俳優さんなのに、この映画でも普通の子として映っていて、すごいなと思いました」ふたりの演技を称賛した。最後に坂元は「次回は『劇場版ガスタンク』を皆で焼きおにぎり食べながら観たいですね。このような状況の中で映画を公開できてとても幸せです。期せずしてこの一年間、文化は私たちの中で何なのかということを問いたださないといけない時期を過ごし、映画や音楽、演劇界の中でも色々な岐路に立っています。その一端を担う映画となれたら嬉しいです。皆様、健康で元気にお過ごしください。また何かの機会でゆっくり、オールナイトでお話できる機会がくることを楽しみにしております。ありがとうございました」メッセージを送った。『花束みたいな恋をした』公開中
2021年02月11日菅田将暉と有村架純がW主演し、大ヒット中の映画『花束みたいな恋をした』の土井裕泰監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場。脚本家・坂元裕二との再タッグや、世代を代表する俳優、菅田さんと有村さんの魅力を語った。本作は、東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った男女の、5年間を描いたラブストーリー。土井監督はTBSドラマ「カルテット」で坂元氏と組んで以来、映画では初タッグとなる。MCの映画ライター・SYOとのトークは、監督の幼少期の思い出話に触れるかたちでスタート。広島出身の土井監督は、映画館が身近にある環境で育ったそう。数多くの映画を観て過ごしたなか、いまだに記憶に残っているのが、ロバート・デ・ニーロ主演の『ディア・ハンター』を初めて劇場で観たときのことなのだという。「電車で観に行ったのですが、帰りは電車に乗る気になれず、歩いて帰りました。家に帰ってからは、『花束みたいな恋をした』の序盤の絹(有村さん)ちゃんのようでした」と、自作を引き合いに出して当時の記憶をふり返る。大学進学のために上京してからは、演劇にのめり込んでいたようだ。さらに「幼少期から、カルチャーへの感度がすごく高い方だったのだなと感じます。そういった点は、本作の麦(菅田さん)くんと通じる部分があるように思うのですが、いかがでしょう?」との問いかけに、監督は「初めて台本を読んだときに、『この人たちのことが、とても分かる』と思いました」と言う。「ただ、僕自身のノスタルジーなどを、あまり彼らに重ねない方がいいんじゃないかとも思いました。あくまで2015年から2020年を生きている若い男女の物語。僕は離れたところから見ている存在であればいいなと」と、初めてシナリオを読んだときのことをふり返る土井監督。以前、本作について別のメディアにて土井監督にインタビューをしたというSYOさんは、監督の「これは挑戦作であり、問題作になる可能性がある」という言葉が印象に残っていたようだ。「当初は小規模での公開を想定していたので、坂元さんとは“普段テレビでできないようなことをやってみたい”という共通の考えがありました。ところが公開規模が大きくなり、こういったミニマルなタイプの作品は、結果として挑戦的なものになってしまったんです(笑)」と明かす。坂元氏が主演の2人に当て書きしている点については、「彼らは若手俳優の中でもトップランナーですよね。それでいて、ものごく身近なところにいそうな気がするというか……やっぱりそういう感覚を持ち続けられているということが、いまの時代のある種のスターなのだなと思わされます」とコメント。「彼らが表現したものが、その時代を体現しているのかなと。彼ら自身がそういう力を持っているので、僕自身の持つ何かを投影するべきではないと考えました。彼らがやること自体が、いまの時代に繋がっているのかなと思います」と、土井監督は菅田さんと有村さんの魅力について語る。また、本作の大きな特徴である2人のモノローグによる演出の裏側やキャスティングについても監督が語っており、注目だ。『花束みたいな恋をした』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月09日脚本・坂元裕二×監督・土井裕泰のタッグで贈る、菅田将暉&有村架純初W主演映画『花束みたいな恋をした』が現在公開中。好スタートを切った本作がこの度、公開2週目の週末もその勢いは衰えず、2日間で動員数154,282人、興行収入221,790,260円で2週連続1位を記録したことが分かった。『TENET テネット』以来の実写映画1位という結果になった初週。「実写がトップとるのは久しぶりではないか?行ってみるか!」、「普段恋愛系の映画見たいと思わんけど花束みたいな恋をした、はふつうに気になる」と人々の興味を刺激し、今回の全国350館での公開2週目の土日2日間の合計成績は、前週比では動員が115%、興収が116%を記録。公開初日から10日間の累計では、動員数566,620人、興行収入777,205,030円という結果に。本作を鑑賞した人たちからは「自分の中に入っていく感じがすごいし、人事には思えない感じがしたっていうか、3年付き合ってた元彼とのお別れを思い出した。泣いた」「鑑賞後、自身の恋愛観を吐露したくなり一緒に観た人と語り合った。主演二人のさりげない好演に、いつかの自分を重ね思い出した」「どこにでもあるような恋人同士の5年間が妙にリアルで丁寧で懐かしくて、わたしも20代の頃こんな風に恋愛してたなぁと思い出した。そんな時間が確かにあった事を今でも幸せに思う」と主演2人が演じる麦と絹の物語に共感し、それぞれの過去と重ねた口コミが広がっている。そんな中、「2回目だと内容が1回目の時よりスッて入ってくる。こんなに考えさせられてリアルな恋愛映画は初めて...」、「二回目なのにしっっかり泣きました。ちなみに明日3回目のはな恋観に行ってきます。飽きません!」「一回では終わりませんねえ。次はいつ観に行こうか。ソフトも出たらすぐ買います」とリピーターも増えてきている。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月08日2月6日、7日の全国映画動員ランキングは、菅田将暉と有村架純が主演した『花束みたいな恋をした』が公開2週目も首位を守った。公開17週目の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も先週と変わらず2位につけている。山田杏奈、山口まゆが主演を務め、『犬鳴村』の清水崇監督が富士の樹海を舞台に描く『樹海村』は初登場3位に入った。公開7週目の『映画 えんとつ町のプペル』は先週と変わらず4位に。公開5週目の『銀魂 THE FINAL』は先週3位から5位になった。そのほか新作では、堂本光一が作・構成・演出・主演を務め、初演から20年も続く人気ミュージカルをスクリーンで上映する『Endless SHOCK』が初登場8位に。土屋太鳳と田中圭の共演で、渡部亮平監督が“TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016”でグランプリに輝いた自身のオリジナル脚本を映画化したサスペンス・ドラマ『哀愁しんでれら』は初登場10位になった。次週は『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《後編》』『春江水暖〜しゅんこうすいだん』『すばらしき世界』『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』『秘密への招待状』『ファーストラヴ』『名探偵コナン 緋色の不在証明』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『花束みたいな恋をした』2位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』3位『樹海村』4位『映画 えんとつ町のプペル』5位『銀魂 THE FINAL』6位『ヤクザと家族 The Family』7位『劇場版ポケットモンスター ココ』8位『Endless SHOCK』9位『約束のネバーランド』10位『哀愁しんでれら』
2021年02月08日菅田将暉と有村架純が初のW主演、好きな映画や音楽が同じで、あっという間に恋に落ちた2人を描く映画『花束みたいな恋をした』から、菅田さんと有村さんが演じた“麦と絹”のウォッチリスト&プレイリストが明らかになった。大学生の山音麦(菅田さん)と八谷絹(有村さん)。2人の日常には様々な映像作品や音楽、本、漫画などが生活必需品のようにあたり前に存在し、劇中には実在するコンテンツが散りばめられ、瑞々しいカルチャートークが繰り広げられている。それらのポップカルチャーは2人の恋にとっても重要なカギを握るものだ。▼麦と絹のウォッチリスト『毛皮のヴィーナス』(13)『毛皮のヴィーナス』は、ドイツの作家マゾッホの背徳小説「毛皮を着たヴィーナス」を舞台化しようとしている演出家と、その作品ヒロイン、ワンダ役のオーディションに現れた謎の女性とのやり取りを絶妙に描いたブラック・コメディ。出会ったばかりの麦と絹が、“映画の半券を文庫本のしおりにするタイプ”という共通点で意気投合し、そのとき麦の文庫本に入っていたのがヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞したこの作品の半券だった。『自由が丘で』(14)ホン・サンス監督による『自由が丘で』は、韓国人の元恋人を追いかけて日本からソウルへやって来た日本人男性の姿をユーモラスに描く韓国映画で、主演は日本を代表する俳優・加瀬亮。麦と同じように文庫本に映画の半券を挟んでいた絹が使用していた半券が、シネマート新宿で鑑賞した『自由が丘で』だった。『希望のかなた』(17)アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本によるフィンランドのコメディ・ドラマ映画。劇中では2017年のクリスマスデートに、渋谷のユーロスペースで麦と絹が鑑賞するシーンで登場。客席で静かに高揚する絹に対し、仕事に忙殺され今まで好きだったカルチャーに興味を示せなくなってきた麦がボーっと映画を眺めている様子は、2人の距離が少しずつズレてきていることの表れ。ほかにもNetflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(16~)や『シン・ゴジラ』(16)など、劇中には思わず反応してしまう様々な作品が登場している。▼麦と絹のプレイリスト「クロノスタシス」/きのこ帝国ボーカルの佐藤千亜妃率いるバンド「きのこ帝国」が2014年10月に発表したアルバム「フェイクワールドワンダーランド」に収録される1曲。明大前駅で終電を逃した麦と絹が出会った夜に、カラオケで熱唱。その後も缶ビール片手に「クロノスタシスって知ってる?」と楽し気に歌いながら真夜中の甲州街道を2人で歩くシーンは、過去の似た経験を振り返る人も多く、エモさ溢れるシーン。「きのこ帝国」は麦と絹の恋が始まった2015年にメジャーデビューし、2019年に活動休止。麦と絹の恋路に不思議と重なる時間の流れは、思わず胸が締め付けられる。「NIGHT TOWN」/フレンズボーカルのおかもとえみを始めとする男女混成5人組バンド「フレンズ」の「プチタウン」というアルバムに収録される1曲。麦と絹がある決意をした夜、カラオケで熱唱するシーンで登場。ポップな曲調に合わせ笑顔で歌う麦と絹だが、お互いの真意を伺うかのような「僕らは同じ気持ちなのかい?」という歌詞に2人が重なり、心に秘めた決意にも意味を持たせる重要な楽曲となっている。菊地成孔の「粋な夜電波」ジャズミュージシャンの菊地成孔がパーソナリティを務めるTBSラジオの音楽番組。軽妙なトークと菊池さん自身がセレクトした楽曲で展開され、カルチャーに敏感な人たちや著名人らにも愛される名物番組だったが、2018年12月に惜しまれつつ終了を迎えた。もちろん麦と絹も愛聴しており、2人が好きな音楽や映画を語らうシーンでは、「菊地成孔の『粋な夜電波』って聞いてます?」「え? あ、勿論聞いてます」というやりとりがあり、当時のリスナーなら思わずニヤリとしてしまうかも。そのほか、「スチャダラパー」や「ナンバーガール」などの音楽Tシャツを愛用していたり、「cero」高城晶平が東京・阿佐ヶ谷で経営するカフェバーRojiについて盛り上がっていたりと、麦と絹の音楽好きが感じられる描写は至るところに。さらに公式からは劇中登場曲プレイリストをはじめ、本作のインスパイアソングである「Awesome City Club」の「勿忘」と大友良英が手掛けたオリジナル・サウンドトラックを集めたプレイリストなど、「はな恋」関連プレイリストも作成されている。劇中ではここで紹介した以外にも、時代と共に数多くのカルチャーが登場。麦と絹を繋ぎ、本作を語る上で外せないこれらのエッセンスにも注目してみてほしい。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月07日俳優の菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』が現在公開されている。脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画となる同作は、東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)の5年間を描く。それぞれの思いが丁寧に描かれたラブストーリーとなった同作は、公開されるや否や「傑作」との呼び声高く、「ボロ泣きした」「すごくリアル」という感想も。公開週の興行収入ランキングでは、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を抑え、興行収入&動員数それぞれ1位に輝いた(興行通信社調べ)。今回は菅田にインタビューし、同作に感じたことや、この時代に考えていることについて話を聞いた。○■特別なことをしていない、自然な作品――完成した作品を見て、菅田さんの感想はいかがでしたか?本当に素晴らしかったです。自分が出演していると、初見から客観的に「いいな」と思えることって多くはないんですけど、今回は最初に観た時から素直に「いい映画だな」と思えましたし、自然な作品でした。坂元さんの脚本、土井監督の脚色が素晴らしかったのだと思います。僕たちは特別なことをしていなくて、脚本に書いてある通り、素直に演じただけなんです。「こういう人物にしよう」「こういう2人にしよう」ということは一切なくて、楽しい日々は楽しく、悲しい日々は悲しく、書いてあることをただ演じました。決して大きな事件があるわけでもないし、2人のどちらかが良いとか悪いとかでもないし、ハッピーエンドでもないけど、ハッピーエンドにも見えるという、削ぎ落とされた作品で、好きでした。――「ラブストーリーをやりたかった」と坂元さんにおっしゃったと聞いていますが、何か理由があったんですか?なんでなんだろう。この質問、よくされていて僕も不思議なんですけど、魔が差したのかな?(笑) 坂元さんのラブストーリーが好きというのありましたし、カルチャーとの距離感、現実との距離感がいい感じに入り乱れた作品を書いてくださる方だという信頼がありました。あとは、僕自身が日常に近い普遍的なラブストーリーをこれまでほとんど演じていなかったということもありました。瞬発力のある、衝動的なラブストーリーって20代特有のものだったりするから、「やりたい」と言った……のだろうなと思います(笑)。――では、今回は思っていたラブストーリーになったということでしょうか。そうですね! 思っていた以上のラブストーリーができました。――W主演となった有村さんと、改めてがっつり共演しての印象はいかがでしたか?本当に安心の塊でした。器の大きい方で、僕も共演していて楽しくて。こんなに自分の役のことだけを考えられる主演作ってなかったし、有村さん以外の誰が相手でも無理だったと思います。関西人だし同い年だし、キャリアも似ているところがあるから、得たものや悲しかったこと、いろんなことがマッチングするんです。感謝しかないです。――この作品はカルチャー映画と言っていいのか、実在の映画や小説、音楽、お笑いや番組など固有名詞がバンバン出てくるところも面白いなと思いました。そういう点で共感するところも多かったでしょうか?台本を読んだ時にも「すごいな」と思いましたし、伝わるリアリティも増えますよね。カラオケで歌っている曲ひとつにしても、きのこ帝国の「クロノスタシス」と提示されるだけで共感できるし、観ている方に伝わるものも明確で。演じる側としてもリアリティを持てるから、大きな要素でした。――そういう文化的な空気の中で恋愛する感じは、実は観ている方が憧れちゃうところもあるのかな、と思いました。面白いのは、いろんな方が感想を言ってくださる時に、大概の男性は絶望的に苦しくなっていて、女性はみんな「よかった」と笑顔なんです!(笑) 男性は現在進行形の辛い思い出のように受け取っていて、女性は一つの物語として受け取っている。これはやっぱり、何かあるんでしょうね。あんまり男女で分けるのは好きじゃないんですけど、この作品の反応に関しては100%に近いかもしれません。特に年代が上の方の男性は、みんな絶望したみたいに「僕も結婚する前に好きだった人がいて……」って、めっちゃ語り出す!(笑) 女性の方が、一種のエンターテインメントとして美しく楽しんでくれている感じがして、面白いです。恋愛の面白いところも、そこなのかもしれません。――菅田さんはどっち側に近いんですか?完全に、男性側ですね……絶望しかなかったです(笑)。ただ、関係者試写だと大人の方の感想しか聞けないから、10代の子たちが観た時にどう思うのかなというのは、ぜひ聞いてみたいです。冒頭の出会いや、付き合いが始まったばかりの時は想像できるだろうけど、その先の話が描かれているから、彼らが観た時に何を思うのかが気になります。別世界のものだと思って観るのかな? そんな君にもこういう日々が来るんだよ、というのも無粋ですし。カップルが観に行くのと、別れたばかりの方が観に行くのとでも全然目線が違うだろうから、どんな感想なのか楽しみです。○■俳優同士戦っている場合ではない――今、世間は菅田将暉さんのことがすごく気になっているのかな、という空気も感じます。上の世代は素直に「すごいな」と思っていて、同世代はちょっと悔しいみたいな意見もあり、どちらにしても無視できない存在として大きいのかと思いますが、ご自身ではどのように感じていますか?実際、そういった方の反応は全然わからないんです。同じ仕事をしている同世代の仲間は、ほぼ10代の頃から知っているから、そういうバチバチなものは何年か前に通り過ぎていて。今はもう、俳優同士、お互いに戦っている場合ではないと感じますし、「それどころではない」という感覚があります。だもちろんその中でも、個人のものづくりがお互いに刺激的であれば良いと思います。――コロナ禍で、また違うステージにいったということでしょうか?今はもう、そうですね……。いつまでコロナ禍なのかはわからないけど、以前の”当たり前”を1回忘れないと、滅入っちゃうから。できないことがたくさんあるのは仕方ないので、その中でできるものを全力で楽しんでいくしかないのかな、とは感じます。しかもこの状況は世界単位で、自分だけのものでもないわけで。――今回の作品では、コロナ後の姿も少しだけ出てきます。改めてこの状況に思うことはありますか?今の、この状況においての届け方って、本当に難しいです。でも僕としては、人と人が交わった時の面白さを忘れられずにいたらいいのかな、と思います。1人が楽で良いやというのももちろんあるけど、それだけだと寂しい。恋愛に限らず、仕事だったり友達だったり、他人とセッションする中で何かを生み出したいという気持ちは根源的な欲求だと思うから、今は減ってしまっているけど、今後のモチベーションにして頑張れたらと思います。■菅田将暉1993年2月21日生まれ、大阪府出身。2009年に『仮面ライダーW』の史上最年少ライダーとしてデビュー。主演作『共喰い』(13年)で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、『あゝ、荒野』(17年)で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞・第68回芸術選奨映画部門文部科学大臣新人賞を受賞。その他の主な映画出演作は『暗殺教室』シリーズ(15~16年)、『ディストラクション・ベイビーズ』『何者』『溺れるナイフ』(16年)、『銀魂』シリーズ(17、18年)、『帝一の國』(17年)、『アルキメデスの大戦』『タロウのバカ』(19年)、『糸』『浅田家!』(20)年など。公開待機作に『キネマの神様』(4月16日公開)、『キャラクター』(6月公開)、『CUBE』(21年公開)がある。
2021年02月05日菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の興行収入が1日に明らかになった。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。初週3日間(1月29日~1月31日)で動員18万人、興行収入は2億6,000万円を記録し、初登場第1位の大ヒットスタートを切った。興行収入ランキング15週連続1位の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を抑え、興行収入&動員数それぞれ1位に。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」、『銀魂 THE FINAL』と人気漫画が原作によるアニメ映画の好成績が続いていた中で、実写映画1位は9月18日公開の『TENET テネット』以来の結果となった。11都府県が緊急事態宣言下で都市部はキーとなる夜帯が回せない状況でも好成績を収めている。劇場には20代のカップル&女性グループを中心とし、加えて、30代〜50代までの幅広い層が男女問わず足を運ぶ。背景には脚本の坂元裕二が紡ぐセリフの素晴らしさが前評判で多く拡がっていたことや、『罪の声』から続く土井裕泰監督の演出の手腕に定評があることが挙げられた。さらに菅田将暉、有村架純という若い世代へ絶大な人気を誇る2人をW主演に迎え、一見するとキラキラ系恋愛映画のような印象も受けるが、実際はどの年代の人が観ても胸に刺さる「恋の始まりと終わり」を描いた恋愛映画であることが拡散され、口コミが一気に拡がったことがヒットの要因になった。○初週興行収入1月29日 動員:51,092人/興収:69,769,510円1月30日&31日 動員:133,268人/興収:191,315,980円公開3日間累計 動員:184,360人/興収:261, 085, 490円
2021年02月01日菅田将暉と有村架純がW主演する最高純度のラブストーリー『花束みたいな恋をした』が、1月29日より公開中。この度、初週3日間で動員数184,360人、興行収入261,085,490円を記録し、初登場第1位となったことが分かった。今回の数字は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を抑え、興行収入&動員数それぞれ1位。実写映画1位は9月18日公開の『TENET テネット』以来の結果だ。本作は、「東京ラブストーリー」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」などを手掛けてきた脚本家・坂元裕二が、2020年の東京を舞台に書き下ろしたオリジナルラブストーリー映画。若い世代へ絶大な人気を誇る2人を主演に迎えた本作は、キラキラ系恋愛映画のような印象も受けるが、実際はどの年代が観ても胸に刺さる“恋の始まりと終わり”が描かれた、かつてない恋愛映画となっている。公開前から話題となっていた本作だが、劇場では20代のカップルや女性グループが多く見られたほか、30代~50代の幅広い層が男女問わず本作を鑑賞。SNSでは「あまりにも瞬間瞬間が愛おしくてもうなんかぼろぼろに号泣してしまった」「余韻すごいな、もう一回観に行きたい!」「リアリティがあって菅田将暉と有村架純が本当の恋人同士みたい。自然体で、心の繊細な動きまで手にとるようにわかって素敵だった」「日常が彩られていく楽しさ、生活がすれ違っていく切なさ、爽やかで愛おしい恋愛模様が詰まった珠玉の一本でした」と絶賛の声が目立つ。また、土井裕泰監督&坂元裕二のタッグについて「坂元裕二は本当に恐ろしい。土井裕泰の繊細な演出も見事だし、菅田将暉と有村架純のリアルな存在感も凄かった」といったコメントが寄せられている。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月01日1月30日、31日の全国映画動員ランキングは、菅田将暉と有村架純が主演した『花束みたいな恋をした』が初登場で首位を飾った。本作は、偶然の出会いから恋に落ちたふたりの5年間を描くラブストーリー。坂元裕二がオリジナル脚本を手がけ土井裕泰監督がメガホンを執った。公開16週目の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は2位に、公開4週目の『銀魂 THE FINAL』は3位に、公開6週目の『映画 えんとつ町のプペル』は4位につけている。そのほか新作では、綾野剛、舘ひろしが共演した藤井道人監督による社会派ヒューマンドラマ『ヤクザと家族 The Family』が初登場5位に。行成薫の第25回小説すばる新人賞受賞作を岩田剛典と新田真剣佑の主演で映画化したサスペンス・エンタテインメント『名も無き世界のエンドロール』が初登場6位に入った。次週は『哀愁しんでれら』『イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社』『Endless SHOCK』『樹海村』『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』『モルエラニの霧の中』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『花束みたいな恋をした』2位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』3位『銀魂 THE FINAL』4位『映画 えんとつ町のプペル』5位『ヤクザと家族 The Family』6位『名も無き世界のエンドロール』7位『劇場版ポケットモンスター ココ』8位『約束のネバーランド』9位『さんかく窓の外側は夜』10位『新解釈・三國志』
2021年02月01日映画『花束みたいな恋をした』の公開初日イベントが行われ、TOHOシネマズ六本木にW主演の菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督、さらに脚本の坂元裕二が本作のイベントに初登壇。その模様は北海道から沖縄まで全国321館に生配信された。本作が無事に公開され、「今日はこの映画の生みでもある、坂元さんも駆けつけてくれて本当に嬉しいです」と土井監督が述べると、「普段、イベントなどなかなか駆け付けることがないもんですから、うまく駆け付けられるか心配でしたが(笑)皆さんも駆けつけてくださってありがとうございます。どうぞ宜しくお願い致します」と坂元さんが挨拶。また、生配信のカメラに向かって「こんにちは、菅田将暉です!ここはちょっと暑いですが、皆さんの劇場はどうでしょうか?」(菅田さん)、「有村架純です、やっほー!東京の会場にいらっしゃれない方も見てくださっているかと思いますが、気持ちは一つです!」(有村さん)とW主演の2人が各地域のファンに呼びかけた。有村架純「役名が“麦”と“絹”になっていて、物凄く好きな名前」まず「自身が関わっているものなので恥ずかしいですが、素直に染みて、少し泣きました。俳優さんが演じた時点で自分が書いたことは忘れてしまって、麦くんと絹ちゃんの姿を見ている一人として感動しました」と、坂元さんが語る。「菅田くんと初めて会ったのは5年くらい前なんですが、3年くらい前にとあるところでお会いして、『またお仕事したいんだよね』と話をしたら、菅田くんが『ラブストーリーがしたい』と言ってくださったんです。そのときの想いが果たせて感無量です」と本作の誕生秘話も。菅田さんは「坂元さんが脚本をされているTVドラマを観てきた世代ですし、ラブストーリーを今のうちにやらなきゃな、やりたいなという気持ちがあったんです」と当時を振り返ってコメント。有村さんも坂元さんの感想に「すごく嬉しいです。試写の際も坂元さんが『とっても良かったじゃないですか』と感想を言ってくださって、胸を撫でおろしました」と安堵の表情。「映画にすると3時間半ほどの長い脚本を一番初めに頂いて、そこからブラッシュアップして今の形になった」と語る監督は、「ありふれた人たちの、ありふれた恋の話であるのは変わらず、そこに障害や枷があるわけでもなくて、彼らの日常を描き、その恋の始終を見つめていく。非常に難しいですがこの物語を二人が演じることが本当に楽しみでしたし、上手くいくと新しいラブストーリーになると信じていました」と手応えを見せる。菅田さんは「本当に面白かったです。実際の商品や人が沢山登場するので、リアリティもすごいなと感じました」と、初めて脚本を読んだときの感想をコメント。有村さんも「私も3時間半分の長い台本を頂いたんですが、何も引っ掛かることなく一瞬で読めちゃったことに驚きました。最初の脚本では役名が違ったんですけど、次に頂いたときには役名が“麦”と“絹”になっていて、物凄く好きな名前だなと思いました。読み進めていくと、登場人物たちがどんどんチャーミングに見えて、菅田くんとどういう日常を創り出せるだろうかという楽しみを覚えました。」とワクワクしていたそう。坂元裕二から見た2人は「多面的」&「ミステリアス」そんな脚本は坂元さんが2人の出演を想定して執筆(当て書き)したもの。「菅田くんが、有村さんがお芝居をしたときにどんな役を演じたら面白いか、どんなシチュエーションだったら面白いのかと考えながら書きました。過剰に若者とか、時代の変化とかを意識してしまうと、どうしても上から目線になってしまったりするので、今の子は違うんじゃないだろうか?など意識せず、とにかくフラットに書いています」と坂元さんは語り、若者たちの恋愛をリアルに描くこだわりを明かす。この2人の魅力について坂元さんは、「初めて映画で拝見した時から感じているんですが、菅田さんはとても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っています。良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。二つの反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちになった俳優さんで、唯一無二だと感じています」と語る。そして有村さんについては、「とてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのか分からない。その存在が世間から外れたような佇まいが演技にも感じられて、何とも言えない不思議な手品のようなお芝居で感激しています」と熱く語る。「なかなか直接お言葉を頂くことがないので、改めてそう言われると恥ずかしいですね」と有村さん。「以前、坂元さんと対談をさせていただいたときも、『有村さんのことは、一生分からないと思う』って仰っていて、このままずっと分からないままでいてほしいな、と思います」と照れくさそうにし、菅田さんも「そんなことを思ってくださっていたなんて、嬉しいですね」とシンプルに喜びを露わにした。さらに、気軽に交流できていた撮影時とは世の中の状況も大きく変わってしまったいま、本作が公開されることについて話が及ぶと、「この映画はラブストーリーであると同時に、文化やカルチャーというものが生活の中から消えていく瞬間を描いている作品でもある」と坂元さん。「それがこの1年間と重なるように感じます。この映画と同時に、『ヤクザと家族 The Family』、『名も無き世界のエンドロール』も無事公開を迎え、僕はタッグを組んでいるような気持ちです。このコロナ禍で映画が公開されて、改めて私たちにとって映画とは、カルチャーとは何なのかを考えて頂くきっかけになればいいなと思います」と、エンターテイメントへの思いを込めて熱くエール。最後にも「ヤクザと家族も見てね!」(菅田さん)、「見てくださーい!」(有村さん)と、2人も本イベントの直前に同所でイベントを行っていた『ヤクザと家族 The Family』もアピールした。また、舞台挨拶では、菅田さんと有村さんがフィルムカメラで撮影したオフショットがスクリーンに映し出され、2人はそれぞれのカットについて振り返る仲睦まじい姿も。有村さんがギターを演奏している写真は「家にギターがあるという話になって、菅田くんと一緒にやろうって話になって」「麦も絹もお互いカルチャーで共鳴していたので、僕たちもせっかく家にギターがあるなら、何か1曲弾けるようになろうよって練習したんです」と、菅田さん指導のもと有村さんは練習を重ね、クランクアップには1曲弾けるようになったことを明かしていた。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月30日映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督、坂元裕二(脚本)が登場した。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。坂元は完成した作品について「すごく感動してたんですが、土井さんから『つまんなかったんですか?』と言われまして」と苦笑。「自分自身が関わってるものですから、恥ずかしいですが、素直に染みて、ちょっと泣きましたね」と告白した。また、菅田について「初めてお会いしたのは5年くらい前。3年くらい前にとあるところでお会いして『またお仕事したいんだよね』というお話をしたら、『ラブストーリーをやりたい』と言ってくださって、その時の思いをやっと果たせて、感無量です」と明かす。「もっと怖い人だと思ってたから、ラブストーリーなんて馬鹿にしてるのかなと思った」と振り返り、「初めて見た時は菅田くんの前髪が長くて、見えなかったんですよ。ちょっと『お前、来るな』という感じなのかなと持ってたんですけど、その時以来親しく声をかけていただいて、感謝してます」と印象を表した。改めて坂元は「菅田さんは初めて映画で拝見した時から感じてるんですが、とても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っていて。いい人な部分も悪い人な部分もある、純粋な部分もどこかスレた部分もある。闇を持っていたり光を持っていたり、そんな反するものを同時に表現できる、大袈裟にいうと、人間的なものをお持ちになった俳優さんで、そういう方はなかなかいらっしゃらないと思うので、とても唯一無二の存在だと感じています」と絶賛。一方、有村については「僕だけが思ってるのかもしれないけど、とてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのかわからない。その存在のちょっと世間から外れたような佇まいが演技に感じられていて、なんとも言えない不思議な手品のようなお芝居をいつも見せていただいて感激しています」と語った。これを受けて、有村は「なかなかお言葉を直接いただくこともないので、改めてそう言われるとちょっと恥ずかしい。坂元さんと以前対談させていただいた時も、『一生わからないと思う』とおっしゃられてて、わからないままでいてほしいなと思います」とにやり。菅田は「嬉しいですね、そんな風におっしゃっていただいて。最初に会った時に、やばいところだけじゃなくて光も見えたということで安心しました」と胸を撫で下ろしていた。
2021年01月29日映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督、坂元裕二(脚本)が登場した。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。実はこの日、同作だけでなく綾野剛主演の『ヤクザと家族 The Family』、岩田剛典主演の『名も無き世界のエンドロール』、深川麻衣主演の『おもいで写眞』と公開映画が多数あった。特に『ヤクザと家族』と『花束みたいな恋をした』は同じTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、綾野の舞台挨拶の1時間後に、同じ階のシアターで菅田&有村の舞台挨拶が行われることに。取材陣も綾野から菅田のシアターへそのまま移動するなど、異例の協力体制となっていた。『ヤクザと家族』の舞台挨拶で、綾野は「『花束みたいな恋をした』も、『名も無き世界のエンドロール』も公開され、なんとか今、いろんな作品が手と手を合わせて皆さんのお心を華やかにできるようなエンターテインメント、心の疲弊を少しでも止められるような映画を届けたいと思っています」とエール。また『花束みたいな恋をした』脚本の坂元も「この映画は恋愛映画ですが、文化、カルチャーが生活の中から消えていく瞬間を描いてもいまして、それが期せずしてこの1年と重なるように感じています」と述懐。「この映画と同時に、『名も無き世界のエンドロール』『ヤクザと家族』、そんな映画も同時に公開されて、僕は一緒にタッグを組んでいるつもりでいて、改めてこの中で映画が公開されて、私たちにとって文化とはどういう存在なのかを考えるきっかけになればいいなと思います」と語る。さらに菅田は、ライブビューイングの観客に向けて「さっき、剛くんが『ヤクザと家族』の舞台挨拶でこの作品の宣伝をしてくれたみたいなので、『ヤクザと家族』も観てね!」と宣伝。有村も「観てくださ〜い」と手を振り、まさかのエール交換となった。
2021年01月29日『東京ラブストーリー』、『最高の離婚』、『カルテット』などの名作ドラマを生んだ坂元裕二のオリジナル脚本による菅田将暉&有村架純主演の恋愛映画『花束みたいな恋をした』が1月29日に公開を迎えた。都内劇場で行われ、全国の劇場に生配信された舞台挨拶に菅田、有村、坂元、土井裕泰監督が登壇した。終電を逃したことをきっかけに出会った大学生の麦と絹の5年にわたる恋模様を紡ぐ本作。坂元は、自身が生み出した物語でありながら、試写で完成した映画を初めて観て「泣きました」と告白。「菅田くんと初めて会ったのが5年ほど前(ドラマ『問題のあるレストラン』)で、3年くらい前に会った時に『またお仕事したいんだよね』と話したら、菅田くんが『ラブストーリーをやりたい』と言ってくださって、それが果たせて感無量です」としみじみと語る。菅田もその会話を覚えているようで「無茶なお願いをしました」と笑いつつ「坂元さんの恋愛ドラマを観てきた世代ですし、(ラブストーリーを)やりたかったんですよね。今のうちにやらなきゃなって思って」と説明。最初に脚本を読んだ時の印象について菅田は「実名の商品や人がいっぱい出てきて、そのリアリティがすごいなと思いました。僕が10代の頃にカラオケで友達と歌ってた曲とかがまんま出てくるんです。なんでこんなにいろいろ(若者のカルチャーを)知ってるんだろうって」と驚きを口にするが、坂元は「あまり過剰に若者とか時代の変化を意識してしまうと、上から目線になったり見守る形になってしまうので、とにかく意識しないようにしています」と明かす。有村は、最初に3時間半分ほどあった第一稿を読んだそうでそれだけの長さにかかわらず「一瞬で、どこも引っかかることなく読めた」と明かし、さらにその後、役に付けられた麦と絹という名前が「すごく好きな名前だった」と語る。「読み進めていくと、どんどんチャーミングさが感じられて、菅田くんとどういう日常を作り出せるだろうかということに楽しみを覚えました」とふり返った。この日は、菅田と有村が撮影の合間に自分のフィルムカメラで撮影したというオフショットの様子が公開されたが、ガチャガチャのカプセルを目にあてておどける菅田や現場で誕生日を迎えた有村など、現場での仲睦まじい様子が。有村がギターを弾いているショットもあったが、有村が持っていたギターを現場に持ってきて、撮影の合間にふたりで練習したとのこと。「麦と絹もカルチャーで共感してたのがあったので、せっかく家にギターがあって使ってないということなので、1曲弾けるようにと」と菅田は説明。有村は「星野源さんの曲を」弾けるようになったと明かした。そんなふたりの俳優としての魅力について、改めて坂元に尋ねると「菅田くんはとても多面的で、矛盾したものを抱えた俳優さんだなと思います。いい人の部分も悪い人の部分も、純粋さもスレた部分も、闇も光も持っていて、反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちで、唯一無二な存在です。有村さんはミステリアスで何を考えてらっしゃるかわからない、その世間から外れた佇まいが演技に感じられて、何とも言えない不思議な手品を見せられているようなお芝居を見せていただけて感激しています」とふたりを絶賛。これまでほとんど舞台挨拶やイベントなど表の舞台に顔を出すことがなかった坂元からの面と向かっての称賛の言葉にふたりとも照れながらも感激の面持ちを見せていた。取材・文・写真=黒豆直樹『花束みたいな恋をした』公開中
2021年01月29日1月29日(金)本日公開を迎える坂元裕二脚本映画『花束みたいな恋をした』より、主演の菅田将暉と有村架純がお互いを撮影し合ったオフショットが到着した。2020年の東京を舞台に、偶然出会った大学生2人が恋におち、ともに過ごした5年間を描く本作。今回公開されたのは、そんな本作の撮影中、有村さん愛用のフィルムカメラでお互いを撮影し合ったものだ。有村さんが撮影した写真の中には、ガチャポンのカプセルで遊ぶお茶目な姿や、ふとした瞬間のアンニュイな表情といった、菅田さんの素顔が写し出されている。またカメラを借りた菅田さんが撮影した有村さんは、ギターを演奏する様子や誕生日の記念写真など、リラックスした姿の写真に思わず顔がほころぶ。2人が撮影し合った写真のほか、劇中で2人が演じた麦と絹が暮らした思い出の部屋や、撮影の合間に2人で行った絵しりとりなども収められている。公式サイトでは、さらに未公開のオフショットを多数散りばめた“スペシャルメイキングフォトムービー”が公開中だ。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月29日本日より公開された『花束みたいな恋をした』。この度、主演を務める菅田将暉と有村架純のオフショットが公開された。本作は、『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)、『anone』(日本テレビ系)などを手がけてきた脚本家・坂元裕二の初のオリジナル恋愛映画脚本作となるラブストーリー。『罪の声』の土井裕泰が監督を務め、『カルテット』で坂元と組んで以来、映画では初のタッグを組んだ。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。公開されたオフショットは、撮影の合間に有村愛用のフィルムカメラでお互いを撮影し合ったもの。有村が撮影した写真の中にはガチャポンのカプセルで遊ぶお茶目な姿や、ふとした瞬間に覗かせるアンニュイな表情など、普段見せることのない菅田の素顔が捉えられている。カメラを借りた菅田も有村を撮影し、ギターを演奏する様子や撮影期間中に誕生日を迎えた記念すべき1枚など、リラックスした姿が盛り沢山。お互い気を許す菅田&有村が撮影し合った写真の他、麦と絹が暮らした思い出の部屋や、撮影の合間に2人で行った絵しりとりなども収められている。また、公式HPでは、さらに未公開のはな恋オフショットを多数散りばめたスペシャルメイキングフォトムービーが公開中だ。『花束みたいな恋をした』公開中
2021年01月29日菅田将暉、有村架純が出演する映画『花束みたいな恋をした』が29日(金)から公開になる。本作は、終電を逃したことで偶然に出会った21歳の男女が5年間の“忘れられない恋”をする過程を描いた作品で、監督を務めた土井裕泰は撮影を通じて「ふたりと一緒に時間を過ごして、一緒に何年間を生きたような感覚があった」と言い、有村は「これまでに体験したことがない体験をした」と振り返る。特別なことは何も起こらない、大きな衝撃も、大事件も発生しないのに、観る者が“決して忘れることができない恋愛映画”はいかにして生まれたのか? 土井監督と有村に話を聞いた。本作は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や『カルテット』『anone』など数々の名作ドラマを手がけてきた坂元裕二が、菅田と有村の主演、土井監督でオリジナル脚本を執筆するプロジェクトとして始まった。「坂元さんはキャリアの中でずっと恋愛をテーマに書いてこられたのもあって、余計な仕掛けをすべてとっぱらって本当の“芯”だけで物語が組み立てられている」と分析する土井監督は、坂元の脚本を演出する際には「演出が語りすぎてはいけない」ことを心がけているという。「料理に例えると、そこにスパイスや砂糖を足していくような演出ではなくて、ひたすら水加減と火加減を注意して見続けるような作業なんです。もちろん、素材の良さはあるので、どう料理してもそれなりに美味しくはなると思うのですが、火加減を間違えてしまうと、まったく違う味になってしまう感じがする」絹を演じる上で不安になった瞬間がありましたそこで土井監督とスタッフたちは、管田演じる山音麦と有村演じる八谷絹の生活を、その状況において最高の距離で見つめ続ける。2015年の冬、大学生の麦と絹は東京の京王線明大前駅でともに終電を逃したことで偶然に出会った。ふたりはなりゆきで共にカフェに行き、話をするようになり、お互いが驚くほど共通点があることに気づく。同じスニーカーを履き、好きな作家が一緒で、どちらも絡まったイヤフォンコードに困っている。ふたりは急速に距離を縮め、やがて付き合い始める。「映画の冒頭の麦と絹が出会って、盛り上がっているところは演じていて楽しかったんですけど、ずっとフワフワと浮ついていて、地に足が着いてないような感覚だった」と振り返る有村は「もしかして、絹を演じる上でなにか間違っているのかもしれないって不安になった瞬間があったんです」と語る。「それを麦くん(菅田)に話したら、『俺もそう感じてる』って話になって、たぶん麦と絹もそういう状態だったんだろうなって」麦と絹はデートを繰り返し、思い出を共有し、季節は移り変わっていく中で、同棲を決める。多摩川が見えるマンションに移り住んだふたりは大学を卒業してフリーターに。しかし、生活が安定しない中、それぞれが就活を開始し、就職が決まったことで、それぞれ時間の使い方や流れ方が変化し、すれ違いも増えていく。有村は「ふたりの関係は芯を食っていない部分があって、ふたりの本質をついた部分を共有していなかったりするんです」と語る。「どういうことに悩んでいるのか、これからの人生をどうやって歩んでいこうと思っているのか……もしかしたら映画で描かれていない部分で話しているのかもしれないけど、ふたりは大事な話をするのをそっちのけで、楽しくて、共鳴しあえて、付き合うことができる喜びをフワフワと感じていた。だからこそ、映画の後半で現実と向き合うことになった時にすれ違ったのかなって」仕事に忙殺される麦と、好きなことを仕事にしたいと転職を考える絹。映画の後半でふたりは衝突することが増えていくが、本作では付き合い始めた恋人たちの高揚感も、すれ違いも、過剰な演出や視点の意図的な操作を行わずに“絶妙な火加減”を守って撮影されている。「どこにカメラを置くかにいつも注意をはらって、ふたりを客観的に観察しているようでありながら、彼らの心情の微細な揺れには臆せずに近づいていく。その“距離感”がすごく難しかったですね。でも、撮影の鎌苅(洋一)さんだったり、照明の秋山(憲二郎)さんだったり若いスタッフが集まってくれたので、彼らの発想とかアイデアを借りながら、非常に良い距離感の映像ができたと思っています。自分に正直に生きていきたい絹と、社会に取り込まれてしまってそうではなくなってしまった麦がいて、ともすればこの恋愛においては麦くんが悪役というか、悪いという風に描かれがちなんですけど、この映画では決してそういう風には描きたくなかったんです。麦は彼の正直さで、自分と社会をなんとか折り合わせて生きていこうとしている。それぞれが真面目で優しいがゆえに出てしまった結論。僕はそんな気がしています。」(土井監督)麦と一緒にいるのにひとり、さみしいなあと思っていましたふたりはいつしか距離や孤独を感じるようになり、それぞれが別れを決意する。映画は麦と絹の距離が近づき、やがて離れていくに連れて劇中の語りのペースをゆるやかに変化させているが、土井監督は全体像から計算して映画のリズムを組み立てたわけではないと説明する。「この映画は、ほぼ順撮り(脚本に書かれたシーンの順に撮影していくこと。撮影のスケジュール上、脚本通りに撮影されないことも多い)に近いかたちで進められたので、最初から計算してテクニカルに組み立てていったというよりは、本当にひとつひとつ撮っていって、僕自身も彼らと一緒に生きている感覚でやっていったんです。僕らは台本という行き先の書かれた地図を持ってるんですけど、全体像から逆算して何かをつくっていくというよりかは、ひとつずつ撮っていって『ああ、このふたりは今日こうなったのか』ということに気付くような……なんというか、ちゃんと“歴史を刻んでいる”感覚でした。だから、撮影が半分ぐらい終わった頃に麦が髪を切ってスーツを着るようになると、ずっと彼らに伴走している僕たちもだんだん切なくなってきて、同じ狭い部屋にいるのにふたりの会話がない、それを撮ることで僕たちも切なくなっていく(笑)。だから僕たちもふたりと一緒に時間を過ごして、一緒に何年間を生きたような感覚があったんです」「最初はすごい楽しかったけど、時間が経つにつれて麦くんの顔つきも変わってくるし、空気感が変わっていくのを身に沁みて感じました。芝居をしてない時間はなるべくコミュニケーションをはかろうと喋ってましたけど、後半の部分を撮っている時は孤独というか、一緒にいるんだけどひとり、みたいな空気もあったので、私も“さみしいなぁ”と思ってましたね」(有村)繰り返すが、本作では特別なことは何も起こらない。ふたりが偶然に出会って、仲良くなって、同じ時間を過ごしたのちに別れる。それだけかもしれない。しかし、観客は本作を通じて麦と絹と一緒に数年間を過ごしたような不思議な感覚を味わい、言葉にできない強烈な体験と感覚を味わうはずだ。「映画の前半と後半にファミレスのシーンがあって、撮影でいうとたかだかひと月ぐらいしか経ってないんですけど、ふたりの顔つきが全然違うんですよね。それはぜんぶ撮り終わって、改めて編集してみたときにとても驚きました。彼らの中にちゃんと4年間の時間が、それは言葉で説明できるものではなくて、彼らの存在そのものにちゃんと4年間という時間が感じられた。それは観ている人にもちゃんと伝わると思います。それはふたりの俳優がちゃんと麦と絹のふたりの時間を生きたってことなのかな」(土井監督)「すごく不思議で、これまでに体験したことがない体験をした感じがします。時間がすごいスピードで流れていったというのでもないんです。ちゃんと撮影した1か月半ではあるんです。でも、すごく濃密な時間を感じました。とにかくほぼふたりのシーンしかなかったので、朝から晩までずっと一緒で、撮影の合間も話したりしていました。お相手の方とそんな距離の詰めかたを今までしたことない。だけど、こういうお話だから腹を割って、あけっぴろげに行った方が絶対にいいと思ったので、自分もそういうスタンスでやりましたし、それがいい効果を生んだんだと思います」(有村)撮影/奥田耕平
2021年01月29日DRESS読者のみなさん、こんにちは!女性誌や、女性向けWeb媒体で、映画やファッションのライターをしている古川ケイです。コロナウィルスの感染拡大により、誰かと会うのは憚られる昨今。今回ご紹介したいのは、そんなコロナ禍の今の時期、おひとりさまでの鑑賞にぴったりの映画「花束みたいな恋をした」です!本作では、終電を逃して偶然出会った21歳の麦(菅田将暉)と、絹(有村架純)の5年間を恋愛模様が、ふたりの趣味をあらわす大量の固有名詞とともに描かれます。脚本を手がけたのは、TVドラマ「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「それでも、生きてゆく」「カルテット」などで熱狂的なファンを持つ脚本家・坂元裕二。「脚本・坂元裕二」と聞いただけで、ドラマ好きの方は、この映画がいわゆる普通の、爽やかで泣ける、感動のラブストーリーではないのでは? と気づかれるかもしれません。そうピンと来た方、正解です!昨年6月に放送された阿部サダヲ、松たか子主演のスペシャルドラマ「スイッチ」でもキレキレの物語を展開した坂元さん。本作で描かれる「長く付き合っている文化系のカップルあるある」も、あまりにもリアルで、身に覚えのある人にとっては、鋭いナイフのように胸に突き刺さります。長い期間、恋愛中の相手と観るのは、むしろ気まずいかも……?今まさに長期交際中の恋人がいる方は「何年も長く付き合ってから別れるふたりと、結婚するふたりの違いってなんなんだろう……?」とひとりでじっくりと考えるのに、ぴったりです。一方で、大人になって、恋の酸いも甘いもを知った年齢になった今、改めて恋愛したいな、という方には、懐かしい若かりし日の甘酸っぱい恋愛を思い出して少しヒリヒリした気持ちにもなれるような、そんな作品になっています。■STORY2015年、冬。東京・明大前駅で終電を逃して偶然に出会った大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)は、好きな音楽や映画、本が嘘みたいに同じで、あっという間に距離を縮めていく。何度かふたりで出かけたある日の夜、終電間際のファミレスで互いへの思いを確認したふたりは、付き合うことに。大学を卒業し、フリーターとなったふたりは、同棲しながら就職活動を始めるが、少しずつすれ違い始め……。■ふたりの会話を彩る固有名詞の数々坂元裕二さんの脚本といえば、主人公たちのセリフが特徴的な会話劇が見どころ。本作ではさらにその会話がパワーアップして、実在する多数の固有名詞がこれでもか! というほど登場します。あまりよく知らない人のインスタの観察と、友達の友達からの又聞きだけから5年間分の固有名詞をすべて書き出し、年表を作ってから今回の脚本を書いたという坂元さん。天竺鼠、ストレンジャー・シングス、Googleストリートビュー、ゼルダの伝説、パズドラ、今村夏子さんの「ピクニック」、宝石の国、タムくん、ハンバーグ店「さわやか」などに加えて、押井守さんがなんとご本人役で登場しています!■「花束みたいな恋」とは?誰もが青春時代に少なからず体験するような、ありふれた、でも尊い、恋する月日のすべてを余すところなく描いているこの作品。タイトルの「花束みたいな恋」とはどんな恋なのでしょうか?華やかで美しいけど、いつかは枯れてしまうもの? ほとんど誰もが人生で一度はもらったことのあるもの? 1本の花ではなく、さまざまな美しさを持つ思い出の集まり? ドライフラワーのように、大切にとっておけばいつまでも心に飾っておけるもの? など、いろんなことを想像しました。私は結婚をしていますが、結婚前のふたりを思い出してくすぐったいような気持ちになりながらも、最後には、今も相手と一緒にいることがまるで奇跡のような、泣きたくなるような気持ちになりました。長年連れ添ったパートナーと一緒に観るのはちょっと気恥ずかしいという方も、ひとりで鑑賞することで、より一層相手への感謝の気持ちを感じることができるはず。きっと鑑賞後は、いつもより少しパートナーへ優しくしたくなること請け合いです。奇をてらった物語ではなく、むしろ恋するふたりの5年間を淡々と観察するような作品であるのにも関わらず、鑑賞後は「なんだか、とにかく、ヤバいものを観てしまった…!」という気持ちになった本作。今でも、心の片隅にずっとこの映画が引っかかっているように感じています。2021年、引き続き大変な状況下ではありますが、見逃してしまうにはあまりに惜しい作品です。■「花束みたいな恋をした」公開情報『花束みたいな恋をした』脚本:坂元裕二「東京ラブストーリー」「カルテット」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」監督:土井裕泰「愛してると言ってくれ」「カルテット」『映画 ビリギャル』『いま、会いにゆきます』菅田将暉、有村架純/オダギリジョー/清原果耶、細田佳央太他2021年1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会<映画館にお出かけの際の注意事項>・体調管理に気をつけて、もしも不安があるときは控えましょう。・飛沫を防止するため、マスクをしっかり着用しましょう。・ソーシャルディスタンスを保ち、ロビーに長居しないようにしましょう。・手洗い&消毒を徹底しましょう。・せきやくしゃみに気をつけて、上映中は目線を前に。※ この記事内に掲載している全ての画像は許諾を得て使用しております。
2021年01月28日菅田将暉と有村架純が『花束みたいな恋をした』公開直前イベントに登壇、本作のタイトルにちなみ、それぞれ“花束みたいな〇〇をしたい”エピソードを明かした。この日は、W主演の菅田さん、有村さん、そして土井裕泰監督が登壇。無観客での開催だった完成報告イベントから、今日はファンを迎えての試写会となり、会場は盛大な拍手に包まれた。念願叶ってファンとの対面を果たした菅田さんは「ありがとうございます。今日は短い時間ですが、この日を楽しんでいきたいです」と挨拶。有村さんも「本当に大変な日々が続いていますが、わざわざ劇場にお越しくださってありがとうございます。ほんの少しの時間ですが、楽しんでいただけたら」と語り、「今、観客の皆様の前でご挨拶できるということはとても特別なことで、皆さんの前に立てていることを色々な人に感謝したいです。短い時間ですが、楽しんで帰ってください」と土井監督も、それぞれ喜びを口にした。順撮り、モノローグ…坂元脚本を映画化する土井監督の手腕何気ない日常や恋愛のリアルな会話を特徴とする坂元裕二の脚本も見どころとなっている本作。以前にも坂元氏による脚本作品に出演経験がある2人だが、菅田さんは「普通の日常を描いたラブストーリーという経験が無かったので、ドキドキする瞬間の表情などは土井さんに演出してもらって、なるほどなと新鮮な思いでした。順撮りのおかげで、今はこれぐらいの気持ちだからとか変に計算せずに麦と絹の日常を送って、素直に楽しいことや悲しいことを経験することができました」と明かす。すると有村さんも「本作にはモノローグが結構あるんですが、土井さんがクランクインする前に収録をしたいと仰っていて。そのときはまだキャラクターが定まっていませんでしたが、モノローグの収録でキャッチボールをさせていただいたおかげで、三人で共有できたものがあったのでありがたかったです。モノローグは撮影が終わった後も録り直したんですが、撮影前に録ったものとはまた全然違うものになっていたのも面白かったです」と貴重なエピソードをふり返った。本編では撮影後に収録したモノローグが使用されたが、土井監督は「物語の前半、麦と絹のモノローグが対になる感じだったので、二人のリズムを知りたかったんです。撮影前の収録では文字だけでは分からなかったニュアンスや、色々な感情が産まれてきたので、最終的にそのときのシーンを撮ったときの気持ちで、改めてモノローグを読もうとなりました」と映像には映し出されないこだわりを語る。また、本作での順撮りに対しても、「特に何も大きなことが起きない物語なので、良い意味で二人がそこらへんにいる子たちに見えるんです。シーンを順番に撮らせていただいたので、撮影していた僕たちも麦と絹と一緒に過ごしていたような気持ちになって、彼らと同じ感情が沸いてくるのが嬉しかったです」と監督は語っている。『何者』共演から5年、有村架純を「よく喋る人だなって今回気づきました」この映画は麦と絹の21歳~26歳までの5年間の人生を描いているが、主人公たちとの実年齢とも近く共に今年27歳を迎える菅田さんと有村さん。この5年間で大人になった点やライフスタイルなどの変化を尋ねられると、菅田さんは「お風呂上りに髪の毛を乾かすようになりました(笑)家にドライヤーもなかったし、乾かす行為に意味を感じなかったんです」と暴露し、会場を笑いに包む。一方、有村さんは「コップとかお皿とか、作家さんが作ったものだったり、小さなアイテムが増えてきました。好みとかが変わっていったんだなと思います」と語る。また、菅田さんと有村さんが“就活生”役で共演した『何者』からもちょうど5年が経つが、「当時はほとんど話したことがなかったんです。変わったのか、知らなかったのか分からないですけど、よく喋る人だなって今回気づきました。好奇心旺盛で、自分が知らないものとか初めて見るものとかへの抵抗感があまりなくて、飛び込んでいける人だなと思います」と菅田さん。本作で有村さんとの距離がぐっと近くなり、新たな一面を発見した模様だ。“花束”は「永遠に続くものではない。だからこそすごく美しい」と監督また、本作『花束みたいな恋をした』の“花束”という言葉に込められた意味を菅田さんは、「文字通り解釈すると、花束って色々な色や形が集まっていて、いつかは枯れるもの。この物語も二人が出会って、お互いのことを知っていって、5年間暮らしていって…ある意味文字通りなんですけど、この“みたいな”というニュアンスが、個人的には“美しいもの”というイメージがあります」と分析。有村さんは「花束というワードから、“瞬発的なときめき”を連想しました。もちろん永遠ではないし、永遠なものってないかもしれないけど、一瞬のときめきがあれば人生楽しめるな、って」とポジティブな印象を感じたそう。また監督は「あまり決まったイメージではなく、観る人によってそれぞれ考えてもらえればと思いますが、花束は一輪一輪集まっているものなので、彼らの一日一日の気持ちというものが束になったときに、どう見えるかということを意識しました。基本的にはナマモノで、永遠に続くものではない。だからこそすごく美しいのかな、と思いながら作っていました」と、監督の中でも“花束みたいな恋”にアプローチして作品を作り上げていった。「ただの帰り道がデートになる」そんな<花束みたいな出会いをしたい>そんな本作というタイトルにかけて、「今まであった花束みたいな出来事」「これから経験したい花束みたいなこと」をテーマに、それぞれ考えフリップに記入した3人。まず始めに<花束みたいな打ち上げがしたい>と挙げた菅田さんは「前までは作品をひとつ作ると最後は皆で打ち上げをして、色々話をして、笑い合って終わる、という日々だったんですけど、今のご時世的に打ち上げができないし、撮影以外で人と会うことがないんです。(撮影が)終わった感じがなければ、先に進める感じもないし、すごく寂しいんです」とコロナ禍での切実な想いを吐露。すると土井監督のフリップからも<花束みたいな打ち上げがしたい>と挙がり、まさかの丸被り!「皆が集まって、何か月かずっと一緒に作って、また別れて、を繰り返している仕事なので、区切りみたいなものがあるといいなと思いますし、出来上がっていざ公開された後に、一緒に作っていた人と『あの時ああだったね、こうだったね』と言い合いたい気持ちがありますね」と答えると、菅田さんと有村さんもしみじみ共感。そして、有村さんは<花束みたいな出会いをしたい>と、これから経験したいことを挙げ「“花束”という解釈の通りに、ときめきというものに出会い続けたいという想いがあるので、作品だったり自分の好きな物や人だったり、煌びやかに輝く瞬間があればいいなと思います」とコメント。「ただの帰り道がデートになったり、普通に歩いている道も、恋人と一緒に歩いているだけでこんなに景色が違うんだって発見ができる。『花束みたいな恋をした』はそういうときめきの連続だと思うので、眩しいなと思います」と恋愛についてのときめきも語り、それぞれ思い思いの未来を描きながらトークを繰り広げていた。『花束みたいな恋をした』は1月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月27日映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の公開直前イベントが26日に都内で行われ、菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督が登場した。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。5年間の恋を描いた同作だが、2人の映画共演も2016年の『何者』以来5年ぶり。印象の変化について聞かれると、菅田は「当時、ほとんどしゃべったことなかったんですよ。今回、『よくしゃべる人なんだな』と知りました。そのときは全然、俺もあんまりしゃべってなかったのかな」と振り返る。菅田は当時の様子について「俳優の現場ってムードにもよるんでしょうけど、同世代が集まって『各々のペースでやっていきましょう』みたいな感じだったからかもしれない」と述懐。「『こんなにしゃべる人だったんだ』というのは今回の発見でもあって、好奇心旺盛で、自分が知らないものとか初めて見るものとかへの抵抗感があんまりなくて、飛び込んでいける人、そんな印象かな」と改めて有村の印象を表した。一方有村は「『何者』で共演させてもらったときは、本当に全然しゃべらなくて、しゃべりかけづらいわけではなかったんですけども……だけど(今は)壁がないというか、壁、あるのかな?」と口ごもり、菅田は「当時が話しかけづらかったんだろうね、察するに。その時期の評判悪いもん、俺。よく言われるから」と苦笑する。「眠そうでピリピリしてたんだと思う」と反省する菅田に、有村は「忙しすぎたんだね、きっと」と笑いながら声をかけていた。また、タイトルに書けて「今までにあった、あるいはこれからしたい"花束"みたいなできごと」というトークテーマには、「過去一難しかった」と言いながらも、菅田と土井監督が「花束みたいな打ち上げがしたい」と同回答に。菅田は「たいてい、映像やお芝居が終わったら打ち上げをするけど、今は本当に仕事の撮影以外で人と会う機会がないから、終わった感じもないし次に進める感じもしない。すっごい寂しいんです」と説明する。有村は「花束みたいな出会いがしたい」とフリップを掲げ、「ときめきみたいなものに出会い続けていたい。作品だったり自分の好きなものだったり、人だったりとか」と語った。
2021年01月26日坂元裕二が映画オリジナルのラブストーリーを初めて手掛ける、菅田将暉&有村架純W主演の『花束みたいな恋をした』。この度、2人の新生活の始まりと何気ない日常をとらえた本編シーンが到着した。今回解禁となったのは、恋人同士の山音麦(菅田さん)と八谷絹(有村さん)が2人だけの新生活をスタートさせ、幸せな毎日を送るシーン。京王線調布駅から徒歩30分と少々立地は悪いながらも、ベランダから多摩川の景色が広がる部屋。休日には近所のパン屋さんで買った焼きそばパンを頬張りながら川沿いを散歩するなど、何気ない日々の記録が2人のモノローグにより展開。イラストレーターを目指す麦はWEBサイトでイラストを描くアルバイトを、絹はアイスクリーム店でのアルバイトをそれぞれ始め、「バイト終わりには駅前で待ち合わせして、二人で歩いた」「徒歩30分の帰り道が、何よりも大切になった」と、コーヒー片手に他愛もない話をしながら歩く恋人同士の姿は、大切な人と過ごす日常の尊さを描いていく。麦と絹が過ごしたかけがえのない“最高の5年間”は、映画公式のカップルアカウントInstagramにも綴られている。『花束みたいな恋をした』は1月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月25日菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』(2021年1月29日公開)の本編映像が25日に公開された。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。今回解禁となったのは、恋人同士の山音麦と八谷絹が2人だけの新生活を始め、幸せな毎日を送るシーン。京王線調布駅から徒歩30分と少し立地が悪いながらも、ベランダから多摩川の景色が広がる部屋で同棲を始めた2人が、近所のパン屋さんで買った焼きそばパンを頬張りながら川沿いを散歩をしたりと、何気ない日々の記録がモノローグにより展開されていく。イラストレーターを目指す麦はWEBサイトでイラストを描くアルバイトを、絹はアイスクリーム店でのアルバイトをそれぞれ始め、「バイト終わりには駅前で待ち合わせして、2人で歩いた」「徒歩30分の帰り道が、何よりも大切になった」と、コーヒー片手に他愛もない話をしながら歩く日常の尊さが描かれている。
2021年01月25日私たち世代の、等身大の恋愛映画がついに生まれた――。率直に言えば、『花束みたいな恋をした』はそんな思いに駆られる作品だ。2015年、東京・明大前駅で終電を逃した21歳の男女、麦と絹。ふたりが歩んでいく5年間を、当時のカルチャーを織り交ぜてリアルタイムに描いていく。人気ドラマ「カルテット」(17)の脚本家・坂元裕二と土井裕泰監督が、映画では初タッグを組んだ本作。運命的な出会いに恋の予兆を感じたふたりが付き合い、同棲を始め、社会人になったことでモラトリアム期間が終わり、恋愛感情にズレが生じていくさまを、坂元ならではの“生きた”セリフの数々が彩り、土井監督の優しいまなざしが観客の涙を誘う。菅田将暉と共に、ある男女の5年間を生きたのは、近年ますます活動の幅を広げる有村架純。「有村架純の撮休」(20)や『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(21)など、話題作に引っ張りだこの彼女は、どのような想いで本作に挑み、何を得たのか。本作の舞台裏から、大切にしている本や、いまの目標に至るまで、有村さんの豊かな“感性”と“言葉”があふれ出すロングインタビュー。じっくりと、身を浸していただきたい。坂元裕二の「設定に頼らない」姿勢に共鳴「撮影前に『坂元さんにとって「花束みたいな恋をした」はどういった作品ですか?』と聞いたら、『日記のようなお話です』とおっしゃっていたんです」と語る有村さん。「坂元さんの『麦(菅田さん)と、絹(有村さん)は、ある意味出会ってしまったことが悲しい運命だったのかもしれない』という言葉が、すごく印象に残っています。お互いの好きなものを全部共有してしまったし、多分この先も何かに触れた時に必ず思い出す存在になったはず。自分が好きだったはずのものが、ちょっと切ない思い出になってしまった――。そういう切なさは、坂元さんにしか表せられないものだと思います」。有村さんと坂元さんといえば、名作ドラマと名高い「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16)に続くタッグ。「完成版を一緒に観たのですが、『すごく良かった』と言ってくれて、だけど私に対して『今でもよく分からない人で、できればずっと知りたくない』とおっしゃっていました」と明かす。「坂元さんの中でどんどん想像して創作していってほしいなと思ったので、『知らないままでいてください』と伝えました」とほほ笑む有村さんの“返し”も見事で、早くも3回目のコラボレーションへの期待が高まるところ(ちなみに、今回の菅田さんと有村さんは、当て書き(役者を想定して脚本を書くこと)だったそうだ)。彼女自身も、坂元さんに対する“共鳴”を口にする。「坂元さんがラブストーリーを書くときに気を付けているのが、『わかりやすいシチュエーションや設定に頼らないこと』だそうなんです。そうじゃない方向で戦うために考えているし、課題を持ってやっているんだ、とおっしゃっていて、自分も納得できる部分がありました。私自身も近年等身大のキャラクターというか、目立たないタイプを演じる機会が多く、すごく難しいとずっと思っていたんです。でも、坂元さんがそこで勝負しているとおっしゃっていたから、自分自身も同じようにありたい、一個一個の役にちゃんと向き合いたいと改めて思いましたね」。菅田将暉との休憩時間の会話が、役に生きたちなみに坂元さんと菅田さんは、ドラマ「問題のあるレストラン」(15)に続いてのタッグ。同じ坂元作品の出演者だが、菅田さんと有村さんが本格共演するのは初めて。にもかかわらず、劇中では見事な連係プレーを見せている。一体どうやって、「何年も付き合っているふたり」の空気感を作っていったのだろう?「1か月半で5年間を演じないといけなかったので、本番以外のところで距離感や空気感を補いました。菅田くんも、本番以外の時間をすごく大事にしてくれていて、撮影以外の時間も音楽の話をたくさんしたり絵しりとりをしたり、そういう他愛もない会話をずっと現場で行っていましたね。その雰囲気のなか本番に向かっていけたので、どっちが演技かわからないくらいの感覚でした。おかげで、麦と絹の5年間を画面に映すことができたと思います」。さらに、Awesome City Clubやきのこ帝国など、劇中に登場するバンドの楽曲を改めて聴き込んだり、麦と絹をつなぐ今村夏子の小説を読んだり、その他の小説家や漫画家たちの作品を調べたりと、固有名詞がたくさん出てくる本作だからこそ、インプットに励んだそう。ただ、有村さんは「菅田くんとじゃなければ、この雰囲気は出せませんでした」と強調する。「ラブストーリーの経験は多くさせていただいているんですが、実は付き合い始めてからの物語って初めてなんです。いつも会えなかったり、先生と生徒の関係だったり、何かしらの壁があったので、こんなにスムーズに恋愛をしたことがなくて(笑)。付き合っている雰囲気をどういう風に出せばいいのかは、菅田くんのおかげで肩肘を張らずに、自然体で取り組むことができました」。また、有村さんは「菅田くんとは初めてこんなにしっかりお芝居をさせてもらったのですが、改めて思ったのは、彼はとても人望が厚い方だということです」と、彼の人間的魅力についても指摘する。「菅田くんはその人自身を認めて、受け入れられる方で、絶対に否定しない。菅田くんと接しているうちに自分のいいところが見えてくるからこそ、みんなからこんなにも信頼されているんだなと感じました。そうした姿勢を見られたことも、一緒に過ごせた1か月半の収穫ですね」。そして有村さんは、菅田さんとのこんな微笑ましいエピソードも明かしてくれた。「絹が初めて麦のアパートに行くシーンでは、パーマをかけていたんです。雨に濡れる描写もあるので余計に髪がくるくるしていたのですが、その後にあった『麦が絹の髪をドライヤーで乾かす』というシーンで、菅田くんがパーマが取れないようにすごく気を遣って乾かしてくれました」。撮影前と撮影後で全く違ったモノローグの演技『花束みたいな恋をした』で興味深いのは、「日記のようなお話」という言葉通り、麦と絹のモノローグ(独白)に、重きが置かれていること。坂元さんの作品の特徴でもあるが、時としてダイアローグ(対話)以上にセリフ量が多いのは、映画という形態においてはなかなかに珍しいバランスだ。役者からすると、モノローグは別録りであるため、「二度演じる」ような意識でもあるだろう。有村さんによれば、その部分にも実に本作らしいドラマがあったのだという。「最初に、『使うかはわからないけれど1回やってみよう』と、土井監督にも立ち会っていただき、俯瞰の目線で1回モノローグを録ったんです。そのあと、本編を全部撮りきったあとに改めてもう1回録り直したら、麦と絹を演じた後だから、全く客観的な目線じゃなくなっていたんですよ。土井監督も『麦と絹の話だから、モノローグも気持ちを込めて話したほうがいい』と言ってくださって、そういう意味では監督の演出がしっかり反映されたものになっています」。思えば、本作はほぼ順撮り(脚本の流れ通りに、順を追って撮影すること)で撮影が組まれており、そういった部分にも、『映画 ビリギャル』(15)でも有村さんと組んだ土井監督のマネジメントの上手さが感じられる。もちろん、「カルテット」などで坂元さんの脚本の活かし方を把握している、という経験則もあるだろう。「普段口ではしゃべらないようなことが言葉になってセリフで起こされていた部分がいっぱいあったんですが、不思議と自分のすぐ近くに言葉が落ちている感じがしたんです。坂元さんが書くセリフは、着眼点だったり、目立たない方を主人公にしていることもあったりして、本当に呼吸をするように自分の中で咀嚼できる。だからこそ、モノローグでもダイアローグでも、あの雰囲気が出るんだと感じましたね」。清廉な言葉で、坂元さんが紡ぐ言葉の魅力を分析する有村さん。改めて、本作の中のお気に入りのセリフを聞くと、「サンキュー、押しボタン式信号」を挙げてくれた。これは、麦と絹が初めてキスを交わす際に登場するもの。「押しボタン式信号に感謝する時が来るとは思わなかったですね(笑)。当たり前すぎてスルーしがちな出来事を坂元さんはちゃんと覚えてて、言葉にしてくれる。『押しボタン式信号って、(ラブストーリーの中で)こうやって使うんだ!』とびっくりしました(笑)。すごくユニークで、チャーミングで…とても気に入っています」。“お守り”になっている書籍「日日是好日」笑顔も交えながら、リラックスした雰囲気で、はきはきと質問に答えてくれる有村さん。それでいて一つひとつの言葉が洗練されており、その言語化能力の高さには、改めて驚かされる。ここからは、芸歴11年目に突入した現在の有村さんを形成した「経験」や「信念」について、話を聞いていこう。劇中では「2014年のサッカーワールドカップのブラジル国民よりはまし」と、自身のメンタルケアを行う絹の姿が描かれる。有村さんはどうやって、苦しいときに自分を奮い立たせているのだろう?彼女は「綺麗ごととか、格好つけているわけではなく、自分に矢印を向けちゃうタイプなんです」と前置きしたうえで、話を続ける。「やっぱり、大変な現場を乗り越えられたことが大きいですね。たとえば、朝ドラに出演していた時期は、平日はタイトなスケジュールをこなさなければならず、撮影がない土日は別のお仕事を行っていました。そういう状況の中で過ごした期間中は正直ついていけていない部分もありましたが、いまは『あれを経験したんだから大丈夫!』と思えるようになりました」。苦難も試練も糧にして、成長してきた有村さん。「作品の空気や世界観にブレがないかなど、自分が演じる役柄以外のところをより考えるようになりました」と変化を語る。だが同時に、「そういった部分を見られる余白はできたかなとは思いますが、まだすべてに気を配れているかというと、全然そんなことはないです」とストイックな姿勢も崩さない。それは、「自分一人ではない」という意識が働いているが故だろう。「どの現場に行っても、セットをじっと観察しています。その役が生きている説得力がより強まるものが、衣装や美術だと思うんです。役を演じるヒントがたくさん隠されていて、面白いですし、いつも助けられていますね」との言葉からも、俳優部としての矜持がにじむ。常に貪欲に、かつ真摯に――。下学上達を地で行く部分が、有村さんの強みだろう。そんな彼女の“お守り”になっているのが、書籍「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」だ。「自分の人生の基盤になっていますね。茶道の話ではありますが、人間としての在り方やお芝居の向き合い方など、自分にもつながる部分がたくさんあって大好きですし、すごく大事にしています」。次の時代を作るべく、諦めずに戦い続ける新型コロナウイルスが世界を襲った2020年を総括し、「きっと、皆さんが色々なことに“気づいた”1年だったと思います。そんななか、人と人のつながりや、ぬくもりといった見えないところに改めて価値を感じる方が増えたのではないでしょうか」と語る有村さん。いま、この時代にラブストーリーが持つ可能性についても、持論を教えてくれた。「家族も友だちも、性別も関係なく、全てに対して愛は生まれるから、我々はラブストーリーを生きていると考えています。様々なカルチャーに救われたり、好きなものに救われたりする人もいらっしゃるけど、人を救えるのは人が1番じゃないでしょうか」。そして、目線はさらに向こうへ――。本作で同い年の菅田さんと共演したことで、さらなる責任感が芽生えたそうだ。「菅田くんは、自分たちが次の時代を作っていかなきゃいけないと意識がすごく高い方で、自分の思いを行動に表わすこともできる。その姿が、後に続く20代前半の役者に『自分もこういう風に、実体として残していきたい』という影響を与えていると思います。菅田くんが先陣を切って体現してくれることによって、私たちも勇気をもらえるし、尊敬しますね。私も、次の世代の子たちのためにもそうだし、先輩たちが作ってきたものを壊さないでちゃんと結果として残していかなきゃいけないなと思います。私たちの年齢は、忙しくさせていただいていた時期から、少し落ち着いてじっくり仕事と向き合う時間に差し掛かっていると感じています。考える時間が増えたときに、どういう方向でやっていこうか、きっとみんな同じところで悩むかと思うのですが、悩む時期は悩む時期で、楽しまなきゃいけないし、戦い続けなきゃいけない。私の中では、『諦めない想い』があります。いまやっていることにいつか実りが来るかもしれないし、どうなるか分からないけど、とにかくやり続けるしかないと思っています。あとはちゃんと自分のセンスを信じて選択することですね」。(text:SYO/photo:You Ishii)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月25日菅田将暉と有村架純がW主演する『花束みたいな恋をした』から、終電までに告白を決意した2人にヤキモキする本編映像が解禁となった。今回解禁となったのは、終電までに告白を決意した麦(菅田さん)と絹(有村さん)の、ドキドキのカウントダウンが進む本編映像。デートの最後はお決まりのファミレスに向かい、様々な話題で盛り上がるのも束の間、気づけばいつも終電の麦と絹。2人とも時間を忘れてデートを楽しみ、お互いの気持ちにどこか期待を滲ませつつも複雑な表情を覗かせている。“友達以上恋人未満”のはがゆい距離感の日々が続く中、「好きかどうかが、会ってないときに考えてる時間の長さで決まるなら、間違いなくそうで」(麦)、「お店の人に感じいいなとか、歩幅合わせてくれるなとか、ポイントカードだったらもうとっくに溜まってて」(絹)と、2人は自分の中の“好き”という気持ちを確信し、告白を決意する。終電までのカウントダウンは進み、次第に焦りだす2人の恋路はいったいどうなるのか。じれったくも思わず共感してしまうような麦と絹の気持ちを、脚本・坂元裕二が紡ぐリアリティに溢れた台詞が表現する本編映像となっている。過去の坂元作品でも重要な舞台として頻繁に出てきたファミレス。今作はいわば「ファミレスで始まりファミレスで終わる」といっても過言ではない。坂元さんは「ファミレス、好き過ぎるんですよね。ファミレスが出てこない話があったら、我慢してると思ってもらってもいい(笑)。そもそも人が道を歩きながらとか、公園のベンチとかで話してる時って、その場所に合わせた範囲の話をしていると思うんです。そう考えると、ファミレスで話されていることこそが僕が話して欲しいこと」と語っており、麦と絹の5年間を語る上で欠かせない、ファミレスでのシーンは必見となっている。『花束みたいな恋をした』は1月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月21日まるで映画のようなロマンチックな恋、してみたいですよね。本記事では、そんなロマンチックな恋が多い血液型をランキングでご紹介しています。ぜひ、ご自分の血液型をチェックしてみてくださいね。4位AB型人見知りでシャイなAB型は、ロマンチックな恋が多い血液型ではありません。ロマンチックな恋がキライというわけではありませんが、恋人に素直に甘えることが苦手です。そのためクールな恋になりがちですが、実は寂しがりやで甘えん坊な一面ももっています。そして、一度そういう面をみせてしまうと甘~いロマンチックな恋に発展します。なので、恋人には自分をさらけ出すようにしていくと良いですね。3位A型愛情表現が苦手なA型は、ロマンチックな恋が多い血液型ではありません。ロマンチックな恋に憧れる気持ちはもっていますが、自分からはなかなかそういうムードが作れません。ただ、恋人がリードしてくれればそこに乗っかってロマンチックなムードを楽しんでいます。たまには自分のほうからも甘えてみたりすると、さらにロマンチックな恋が楽しめそうです。2位B型本能のおもむくままに自分を表現できるB型は、ロマンチックな恋が多い血液型です。ただし、熱しやすく冷めやすい気まぐれな一面も持ち合わせています。そのため、ロマンチックな関係は恋愛の初期の一時的なものになりがちです。恋人との関係性が落ち着いて安定してくると、友達のような関係になっていきます。1位O型恋愛至上主義で情熱的なO型は、ロマンチックな恋が多い血液型です。元々、恋とはロマンチックなものだと思っています。そして照れることなく実践できます。なので、毎回恋をする度に大恋愛に発展させていきます。恋人との甘~いロマンチックな関係を大いに楽しんで周りの友達を羨ましがらせています。いかがでしたか?ぜひ、本記事を参考にさらにロマンチックな恋を楽しんでくださいね。(恋愛jp編集部)
2021年01月14日菅田将暉と有村架純がW主演し、恋人役に挑戦する『花束みたいな恋をした』の完成報告イベントが開催。菅田さん、有村さん、そして土井裕泰監督が登壇し、本物のカップルのようと話題沸騰となっている2人の撮影秘話などが明かされた。偶然に出会い、恋をした2人の5年間を描くラブストーリー。いよいよお披露目となる本作について「今日はこんな状況の中、表舞台でご挨拶できることを感謝しております」(菅田さん)、「無事にこの映画が皆様に届くと思うと、とても楽しみです。無事に公開できることがこんなにありがたいことなんだなと、ひしひしと感じています」(有村さん)、「実は去年の1月12日、今日からちょうど一年前がクランクインの日でした。思いもしないことが沢山起きた1年でしたが、完成を報告させていただけることが本当に嬉しいです」(土井監督)と挨拶し、それぞれ喜びを口にした。「日記のように積み重ねた」普遍的なラブストーリーこれまでも映画やCMなどで共演している2人だが、本作では恋人役に。「有村さんとは何かやりたいね、と話しながらもなかなか実現していませんでしたが、今回一番良いタイミングで、良い作品をやることができたと思います。同じ関西人で、同世代の有村さんとの現場は、とても新鮮な気持ちでした」と明かす菅田さん。有村さんも「貴重な同い年の役者さんなので、同じ舞台でお芝居をさせていただくことが嬉しかった」と語り、「『何者』から4年程経って、お互い色々な経験を積みながら、今回再会できたと思うので、おこがましいかもしれないけど、同志のように感じていました。お芝居の舞台に立っても、現実世界と地続きしているようにフラットに本番へ向かわれて、心強い役者さんです」と菅田さんとの再タッグを振り返る。また、完成した作品を観て菅田さんは「現場は順撮りでやらせてもらったので、本当にただただ二人で生活して、思い出を作って育んだものが、爆発するという流れがリアルに描かれていました」と率直に言及。有村さんも「撮影の一ヶ月半、すごく濃厚で充実した時間を過ごせたので、映画を観たときにも私の中にまだ絹がいて、ずっと続いていくんだろうなと不思議な感覚になりました。坂元(裕二)さんが脚本をされている台詞や空気感は、今生きている人たちにものすごく刺さるような作品になったんじゃないかなと思いました」と、演じた絹の心を宿しながら作品を楽しんだよう。そして土井監督も「麦と絹という二人の主人公が、本当にどこかの町でちゃんと生きている人たちに見えるよう意識しました。出会ってから告白し、付き合って、暮らし始めるまで。彼らには毎日自由に演じてもらったし、ひとつひとつの場面に嘘がないよう日記のように積み重ねていけば、最終的には沢山の人に伝わる普遍的なラブストーリーになるかなと、描いていました」と、丁寧に本作を作り上げたことを語った。菅田将暉&有村架純揃って“信号待ちでのキスシーン”にドキドキ恋人としての菅田さん&有村さんの姿にキュンとするファンも多い本作。菅田さんが一番ドキドキしたシーンは信号待ちでのキスシーン。「一回キスした後に、『こういうコミュニケーションは、頻繁にしたいタイプです』という有村さんの台詞。あれは名言です、言われてみたいですねえ」と答え、会場は笑いに包まれる。なんと有村さんも同じ信号待ちでのキスシーンにドキドキしたそうで、「(『信号はまだ変わらなかった』『押しボタン式信号だった』『サンキュー、押しボタン式信号』というモノローグについて)押しボタン式信号って、こういう風に使うことがあるんだ! と思いました(笑)」と、劇中のシチュエーションに思いを馳せながら笑顔に。土井監督は「僕は最後のファミレスのシーンです。菅田くんともファミレスってこういう話してるよなあ、家ではなくファミレスで話すことに意味があったよね、と話していたんです。家だと話がまとまらないから、ファミレスで世間の人と繋がりながら、自分を律しながら冷静に話さないといけない。見ていてヒリヒリしました」とグッときていた様子。その後、本作にちなんだ“花束占い”でも互いを信頼し合う姿を見た土井監督は、「撮影も8割、9割が二人のシーンで、気がついたら川見ながら話していたり、一緒にブランコ漕いでいたり、ずっと二人で過ごしていたんですけど、今のやり取りを見ていても、関係性が撮影のときと近いというか、とっても自然体でいられるんだなと思いました」と、麦と絹の姿を重ねたよう。最後に、このような社会状況の中でも映画の公開を心待ちにしている方に向け、菅田さんは「坂元さんも仰ってましたが、この映画は恋愛自体の面白さや楽しさ、滑稽さや可愛さがすごく丁寧に描かれています。結末以上に、二人の人間がどのように出会って、何を共通言語に二人の時間を育んだのか? 恋愛経験がある人は、過去の色々な思い出がほじくられて、こしょばくも愛おしくなるような映画です。この映画を観て、ぜひ温まってください」とコメント。有村さんは「この物語は男女問わず、世代問わず皆様の中にもしまってあるような思い出だったり物語があるのかなと思います。この作品を見終わった後に、眩しい記憶に想いを馳せて、少し口角を上げて帰っていただけたら嬉しいです。恋愛の醍醐味ってこうだよな、ということが沢山詰まっているので、温かく麦と絹を見守って観てください」とメッセージを送り、イベントは幕を閉じた。『花束みたいな恋をした』は1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月12日菅田将暉が新曲「星を仰ぐ」が、2021年2月1日(月)に配信リリース。『花束みたいな恋をした』や『キャラクター』など、2021年も主演映画の公開が多数控える一方、音楽活動も積極的に継続している菅田将暉。今回は、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌「虹」に次ぐ新曲として「星を仰ぐ」を制作した。「星を仰ぐ」は1月17日(日)からスタートする、竹内涼真主演の日本テレビ系1月期日曜ドラマ『君と世界が終わる日に』の主題歌に。楽曲を制作するに当たって、菅田自ら演出家、ドラマプロデューサーらとの楽曲打ち合わせから参加し、主題歌のイメージを膨らませたという。そして、作詞作曲を手掛けたのは、弱冠20歳の新世代クリエイターMega Shinnosuke。サウンドプロデュースにはいきものがかり、あいみょんらの楽曲を手掛ける田中ユウスケをはじめ近藤隆史、立崎優介らを迎え、豪華布陣によって作り上げられたバラードソングとなっている。なお、本楽曲について菅田と竹内は以下の様なコメントを寄せている。<菅田将暉コメント>「君と世界が終わる日に」チームのスタッフさんとは以前「トドメの接吻」でお世話になったこともあり、また主題歌のオファーをいただけたことが、とても嬉しかったです。この作品の概要を伺い、学生の頃、テレビドラマの中で何かを背負い生き抜いていこうとする主人公に夢中になったことを思い出しました。きっとこの作品の中でも竹内涼真が演じる間宮響は背負っているし闘っている男だと思います。そんな彼がしんどくなった時、倒れそうになった時に寄り添って支えてくれるような楽曲になれば、という想いを込めて歌わせていただきました。「星を仰ぐ」の作詞作曲を担当してくれたのは二十歳になったばかりのMega Shinnosukeというアーティストです。歌詞はすべて男の目線だけで描かれています。極限状態ゆえの余裕の無さ、一方通行かもしれない必死さが劇中の響とリンクする楽曲になっていると思います。よろしくお願いします。<竹内涼真コメント>「星を仰ぐ」を聴かせてもらったタイミングがちょうど5話と6話を撮影しているときでした。事前に楽曲のコンセプトを教えてもらっていたわけではなかったんですが、一度聴いただけで菅田くんが自分と響に向けて歌ってくれた曲だとわかりました。撮影では響がいくつも辛い出来事を乗り越えたところだったということもあり、この曲が響にとっての希望のように感じられて、自分の中でより一層、響と気持ちが重なったのを覚えています。響は極限状況の中で自分の気持ちに沿って行動していて、あくまでヒーローになるために行動しているわけではないんです。基本的に必死ですし、周りが見えなくて、ただ自分の気持ちに沿って動いている一人の人間。そういう響の人間くさい弱い部分や強がっているところも描いていただいたと思います。放送まであと少し。ぜひ、主題歌も楽しみにお待ちください。【詳細】菅田将暉「星を仰ぐ」リリース日:2021年2月1日(月)
2021年01月07日脚本家・坂元裕二が2020年の東京を舞台に、菅田将暉と有村架純をW主演に迎え、いまを生きる全ての人へ贈るため書き下ろした最新作『花束みたいな恋をした』より、初出しシーンも入れた140秒予告編が公開された。今回の映像では、京王線の明大前駅で終電を逃し、偶然出会った麦(菅田さん)と絹(有村さん)が、始発を待つため行った居酒屋でのシーンからスタート。全く同じライブのチケットを持っていながら、2人共そのライブに行けなかった事実を知り、「これは、今日ここで会うためのチケットだったって訳ですね!」とお互い運命のような出逢いを感じる。そして、あっという間に恋に落ち、同棲を始め、穏やかで幸せな日常が流れる。しかし、人生の分岐点に立ち、環境や気持ちの変化によって少しずつすれ違い、対立し葛藤し合う場面も。本予告よりも1分以上長く、新しいシーンもふんだんに盛り込まれた見応えたっぷりの映像となっている。『花束みたいな恋をした』は2021年1月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2020年12月24日坂元裕二が初めて映画オリジナルのラブストーリーを手がけ、菅田将暉と有村架純がダブル主演する『花束みたいな恋をした』が、2021年1月29日(金)に公開される。この度、本作の長尺予告が公開された。監督を務めるのは、『罪の声』の土井裕泰。『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』『映画 ビリギャル』など多くのヒット作を手がけてきた土井は、ドラマ『カルテット』で坂元と組んで以来、映画では初のタッグとなる。この度公開されたのは、本予告よりも1分以上長く、新しいシーンが沢山盛り込まれた見応えたっぷりの予告編。東京・京王線の明大前駅で終電を逃し偶然に出会った大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)は、ひょんなことから意気投合し始発を待つため居酒屋へ。そこでも他愛もない話や趣味の話で盛り上がる中、全く同じライブのチケットを持っていながら、ふたりともそのライブに行けなかった事実を知る。「もし行っていたら、今日は会ってなかったかもしれないですね!」「じゃあこれは、今日ここで会うためのチケットだったって訳ですね!」とお互い運命のような出逢いを感じながらあっという間に恋に落ち、やがて同棲を始める麦と絹。穏やかで幸せな毎日が永遠に続くと信じていながらも、人生の分岐点に立ち、環境や気持ちの変化によって、ふたりの人生が少しずつすれ違ってくるときがやってくる。運命的な出逢いから始まり、愛おしい日常も衝突した日々も、全てがかけがえのない思い出として刻まれている5年間。一生忘れられないたくさんの時間をともに過ごしたふたりの姿を、本予告よりもさらに丁寧に描き出す140秒の長尺予告となっている。『花束みたいな恋をした』2021年1月29日(金)公開
2020年12月24日菅田将暉と有村架純がW主演し、坂元裕二による初のオリジナル恋愛映画脚本で描く不滅のラブストーリー『花束みたいな恋をした』。この度、本作の公開を記念して、関連書籍3冊が同時発売決定。書影も公開された。今回発売が決定したのは、オフィシャルフォトブック、ノベライズ、オリジナルシナリオという、関連書籍3冊。オフィシャルフォトブックは、ここでしか見ることのできない本作の場面写真とオフショットが満載の一冊。菅田さんと有村さんの日常のような穏やかな撮影風景や、本物のカップルのような自然体のスチールが楽しめる。また「『花束みたいな恋』じゃなくて、花束であってほしいな」(菅田さん)、「一分一秒、人を想うこと愛することを知れた」(有村さん)と、それぞれ“麦へ”、“絹へ”、役柄に向けたコメントも寄せられている。さらに、ノベライズでは小説で感動をもういちど楽しみ、オリジナルシナリオでは坂元さんの珠玉のセリフ一字一句を楽しめる。本作は、東京・明大前駅で終電を逃し偶然に出会った麦(菅田さん)と絹(有村さん)が、人生最高の恋をした奇跡のような5年間を描くラブストーリー。映画『花束みたいな恋をした』関連書籍3冊は2021年1月4日(月)発売。『花束みたいな恋をした』は2021年1月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2020年12月10日