1日1室限定。阿蘇の魅力感じる「カルデラの間」「カルデラの間」は、溶岩や土など阿蘇ならではの素材を活かした特別室。溶岩が飾られ、溶岩を切り出して作ったオリジナルの「溶岩テーブル」に阿蘇の土を練り、草木や溶岩を釉薬に使った「溶岩茶器」とまさに阿蘇のパワーがあちこちに。部屋に置かれた炭酸水は、阿蘇の天然水を使ったもの。とろりとした露天の温泉に浸かった後に飲むと、身体にミネラルが染みわたるよう。原生林に囲まれながら温泉に浸かると大自然に溶け込んだ気分「星野リゾート 界 阿蘇」は、12室それぞれがクヌギの原生林に佇む離れ。大自然の中でプライベートな時間が過ごせます。天井が高く、広々とした室内に内風呂と露天風呂の両方を備えたゆとりのある造りは、まるで別荘のよう。鳥の鳴き声や風の音、木々に囲まれた温泉露天風呂は、大自然の中で湯浴みをしているような癒しが感じられます。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート界 阿蘇TEL・予約:電話: 0570-073-011(界予約センター9:00~20:00)住所:〒879-4912 大分県玖珠郡(くすぐん)九重町瀬の本628-6
2017年01月08日ロビーから絶景テラス、その雰囲気にうっとりカルデラが広がる阿蘇くじゅう国立公園の中の瀬の本温泉にある「星野リゾート 界 阿蘇」。熊本空港から約70分、もしくは大分空港から約120分、雄大な自然を楽しみながらのドライブが、隠れ宿までのアプローチとして楽しめます。エントランスから奥に進むと、はるか向こうに阿蘇五岳を見渡すテラスを備えた開放感溢れるロビーが。暖炉には火がともり、広々とした落ち着いた空間。どこからともなく静かに流れる音楽は、波動スピーカーという機械技術の粋によるもの。全身を心地よく包む音に夢見心地の時間が過ごせます。夜は暖炉の火に当たりながら、できたての焼き芋をわずか12室の客室は、すべて離れで温泉露天風呂付き。このプライペード感がたまりません。緑に囲まれて広々とした部屋は、まるで別荘にいるような感覚を味わえます。夜の時間、ロビーでは、焼き石に阿蘇溶岩石を使った焼き芋が提供されます。暖炉の火に当たりながら楽しむしっとりと焼き上げた芋は、格別の味。芋焼酎がとても合います。暖炉回りには、旅行書や写真集なども置かれて、読者を楽しむことも。忙しい日常と離れてのゆっくりした時間こそ「星野リゾート 界 阿蘇」の魅力です。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート界 阿蘇TEL・予約:電話: 0570-073-011(界予約センター9:00~20:00)住所:〒879-4912 大分県玖珠郡(くすぐん)九重町瀬の本628-6
2017年01月07日今年もあとわずかになりました。せわしなく心身共に不調を感じやすい時期です。忙しい中でも簡単に出来るツボ押しとお灸で、気血の巡りを良くしていきましょう。足の万能のツボ「湧泉(ゆうせん)」で活力UP!生きるためのエネルギーが「泉」のように「湧」き出るという名のツボ「湧泉(ゆうせん)」。生命力や生殖を司る最も大切なツボと言われています。湧泉を押すと全身の血行が刺激され、特に下半身の血行が良くなります。湧泉のツボは、冬にダメージをうける「腎」を活性化させてくれます。高血圧、冷え、のぼせ、むくみ、白髪の増加を抑えたり、不眠、生理痛、腎臓疾患などにも良いとされるので、意識的に取り入れましょう。湧泉の位置は、土踏まずのくぼんだ所のほぼ中央にあり、強く押すと刺激を感じる所です。指圧を行なう場合、靴下の上からでも大丈夫です。足の冷えがひどくて眠れない時は、寝る前に刺激すると足がほんのり温まります。ストレスにも良い万能のツボ「合谷(ごうこく)」合谷(ごうこく)は、手にあるツボです。目・鼻・歯の痛み、ニキビやおでき、喉の腫れや痛み、胃腸の不調、肩こり、ストレスなど様々な症状に効果があることから「万能のツボ」と呼ばれています。合谷の位置は、手の甲の親指と人差し指のちょうど分かれ目にあるくぼみの部分でです。ツボ押し(指圧)のやり方① 指圧する時は、親指の腹を使い、爪を立てないで垂直に指圧します。② 呼吸と合わせながら、1、2、3カウントで息を吸いながら力を加えていき、4、5、6カウントで息を止めて、キープ。③ 7、8、9カウントで息を吐きながら徐々に戻すを3回繰り返します。圧は痛気持ち良い程度で行ないます。自らを労わる気持ちも忘れずに。お酒を飲んだ時や、食後30分以内、高熱や体調が悪い時は避けましょう。お灸の効果お灸の原料である”もぐさ”の有効成分が血液にのって運ばれるので、全身に影響を与える事ができます。もぐさは、ヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製したもの。ヨモギは”ハーブの女王”といわれるほど、さまざまな効果のある薬草です。食物繊維やクロロフィル(葉緑素)、ミネラルが豊富で、浄血作用や、頭痛や胃痛を抑える作用、心身の疲労回復効果、鎮痛作用があり、肩こりや腰痛、生理痛などの症状をやわらげます。さらに豊富に含まれる精油には、殺菌作用や止血作用があり、女性におすすめの万能ハーブです。お灸の煙にも精油成分が含まれていて、もぐさの香りにはリラックス効果もあります。煙が出ないお灸もあるようですが、もぐさの香りが嫌でなければ、煙も楽しむとより効果的です。お灸のやり方① 台座にシールがついているものは、台座のシールをはがし、親指の付け根などに貼ってライターなどで火をつけてから、ツボに置きます。② 火が消えても冷めるまで置いておき、冷めたら外します。外したものは、灰皿に入れたり、水をはった容器などに置きます。熱いと感じたら、すぐにお灸を外し、やけどをしない様に気を付けください。初心者向けのお灸なども薬局などで購入出来ますが、不安な方は、鍼灸師に相談しながら行いましょう。お灸をするとじんわりとした温かさが全身に広がります。年末年始の忙しないひと時に是非、お試し下さい。
2016年12月02日シンガーソングライターの泉谷しげるが発起人となって、熊本県南阿蘇村で5月28日に開催する予定だった「阿蘇ロックフェスティアバル2016」が、熊本地震の被災状況を受け、延期されることが決まった。21日、同フェスの実行委員会が発表した。このフェスは、泉谷しげるのほか、ウルフルズ、サンボマスター、スチャダラパー、電気グルーヴ、でんぱ組.inc、レキシ、WANIMAが出演し、オープニングMCに、LEGEND オブ伝説 a.k.a サイプレス上野、MCにスマイリー原島を迎えて開催予定だった。しかし、会場の熊本県野外劇場アスペクタがある南阿蘇村が、今月14日から発生している熊本地震で大きな被害を受けていることを踏まえ、現地の復旧を待って延期することを決定。今後の開催予定などについては「状況を注視し沈静化を待って、安全を充分に精査したのちにご報告いたします」としている。チケット販売は中止しており、払い戻しにも対応する。同フェスは、南阿蘇村をはじめ多くの熊本県のスタッフや協力者が運営に携わっており、実行委員会代表の小泉朋氏は「必ず、同じスタッフと共に阿蘇ロックフェスティバルを"南阿蘇村"で再び開催する事を強く胸に誓います」「被災された皆様が早く平穏な日々を取り戻せるよう心より願い、微力ながら支援を続けていきたいと思います」とコメントを発表している。
2016年04月21日●阿蘇ラピュタの道は絶景!!ジェットスター・ジャパンは、東京(成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)と熊本を結ぶ3路線の運航を昨年10月より開始した。今回は、LCCとしては唯一就航しているジェットスターを使って、片道5,790円からのリーズナブルな航空券による熊本の様々な観光スポットを訪れた。○LCC専用の成田第3ターミナルから熊本へジェットスターは現在、今年4月から開業した成田空港のLCC専用ターミナル「第3旅客ターミナル」より発着している。以前は国際線と国内線のチェックインカウンターが分かれていたが、第3旅客ターミナルでは統合されたので間違える心配もなくなった。「空港第2ビル駅」からは少し距離があるので、第3旅客ターミナルに直接乗りつけるバスでのアクセスがオススメだ。バスは東京駅・銀座駅などから発着している。第3旅客ターミナルは、リーズナブルなLCC専用らしくシンプルな作りとなっているものの、フードコートやショップなど必要な施設は一通り揃っており、出発までの時間も快適に過ごせる。ジェットスターでは、低価格を実現すべく1機あたりの座席数を増加させているが、座席ではさほど窮屈さを感じることはなかった。シートは全席レザーシートになっており、安っぽい印象はない。成田空港を出発し、機内誌を読んでいるうちに、あっという間に阿蘇くまもと空港に到着した。まず向かったのは、通称“阿蘇ラピュタの道”と呼ばれ、最近話題となっている阿蘇市・外輪山。阿蘇の盆地には雲が発生することがあり、雲海に浮かぶ岬の道がまるで映画『天空の城ラピュタ』(1986年)を思わせる風景であることから、いつしかそう呼ばれるようになったという。この日はあいにく雲海の絶景とはいかなかったが市街を一望でき、すがすがしい風を感じられた。7:30成田発の早朝便で3時間後の10:30には阿蘇の絶景。1泊2日でも早朝便を効率よく利用すれば2日で十分楽しめる。とても熊本が近くに感じた。外輪山といえば阿蘇五岳を一度に望むことができる大観峰が有名で、こちらも絶景。ただ、大観峰はツアーなどでも行くことができるが、“阿蘇ラピュタの道”は立地の関係からなかなか大人数で行くことが難しい。今のところ“阿蘇ラピュタの道”は身軽な個人旅行ならではのスポットと言えそうだ。続いて訪れたのは、阿蘇神社の横参道となる門前町。この街は、いたるところから湧き水が出ており、阿蘇湧水パワースポットとしても知られている。口当たりがやわらかで、すっきりとした飲み口の水にパワーを貰った後は、懐かしい佇まいの町並みの中で立ち寄った「郷土料理・お食事処 はなびし」でランチをいただくことに。選んだメニューは、お肉の赤が目にもあざやかな「牛カツ重」。阿蘇名物の「あか牛」を使ったカツは、中がまだレアでお肉の旨みがしっかり感じられ、やわらかい肉とサクサクの衣の歯ごたえの対比がおいしさを際立たせていた。お腹が満たされたところで、阿蘇の美しい山並みを抜ける「やまなみハイウェイ」を通って黒川温泉郷へ。このような秘境を巡るにはレンタカーがおススメだ。飛行機で来てレンタカーまで利用すると、交通費がかさむが、運賃が低ければ現地で使う旅費の選択肢が広がるのもLCCの魅力だ。露天風呂がうれしい「旅館 壱の井」に宿泊。夕食には、ヤマメの刺身や馬刺し、からしレンコンなど熊本の名物が勢ぞろい。温泉は硫黄泉で、露天風呂、大浴場のほか家族風呂もあるので、ファミリーで一緒に入ることもできる。黒川温泉郷には多くの温泉宿やお店が立ち並び、浴衣のまま散策する人もたくさん見られた。熊本名物「いきなり団子」や、馬肉を使った「やまいもと馬肉のコロッケ」、塩麹を使った香ばしいシュー皮の「塩麹のシュークリーム」など、食べ歩きたいメニューがたくさん。川沿いの通りには温泉街ならではの風情があり、野草や花を愛でながら歩くのも一興だ。●南阿蘇の大パノラマを一望できる「あそ望の郷くぎの」○熊本といえば、やっぱりあのキャラ翌朝は、宮地駅から赤い車両の九州横断特急に乗って熊本駅へ。熊本駅から市電に乗って向かったのは、熊本に来たら見ておきたい「くまモンスクエア」。ゆるキャラのパイオニア的存在「くまモン」のグッズが勢ぞろいし、くまモン部長代理の部屋もあるファンにはたまらないスポットとなっている。お昼ごはんには、熊本県民のソウルフード、太平燕(タイピーエン)をチョイス。熊本の繁華街であるアーケードの一角にある昭和9年創業の老舗「紅欄亭」の太平燕は、昔から女性に人気のメニューだという。鶏がらと豚骨のスープだが、キャベツやたけのこ、ねぎなどの野菜がたっぷり入っていて味わいはさっぱり。緑豆100%の春雨麺がスルスルと入ってくる。味付けはなんと福建の塩のみだそうで、香ばしく揚げたゆで卵・虎皮蛋(フーヒータン)がアクセントになっていて一気に食べてしまった。午後に訪れたのは日本三名城のひとつ、熊本城。天守閣からの眺めはもちろんのこと、ぜひ見ておきたいのは本丸御殿。中でも漆塗りや飾り金具、金箔など大名文化の粋を集めて再建された昭君之間や数寄屋造りの茶室は、目に贅沢な美しさ。また、熊本城では「熊本城おもてなし武将隊」が城下などでパフォーマンスしているので、こちらも要チェックだ。あと、ぜひ食べておきたいのは、自然豊かな阿蘇の牧場で育った牛のミルクを使ったスイーツ。「山田さんちの牧場 ミルクの里」でいただけるのは、牧場のフレッシュなミルクを使ったジェラートやソフトクリームだ。オススメなのは、旬のフルーツを使った「旬の果肉入りソフトクリーム」。この季節は、ミルク感たっぷりのソフトクリームにイチゴの果肉がたっぷり混ぜ込まれ、フレッシュかつミルキーな食べ応え。散策疲れを一気に吹き飛ばしてくれるおいしさなので、ぜひ味わってほしい。そして旅の最後に訪れたのは、南阿蘇の大パノラマを一望できる「あそ望の郷くぎの」。噴煙を上げる阿蘇山の眺めは圧巻で、旅のラストに雄大な阿蘇の自然を体感して帰路についた。リーズナブルなLCCの就航で、グッと身近になった熊本。今回利用したジェットスターでは、残席数に応じて運賃が変動する運賃形態をとっているため、直前でも空いている時期であれば安く利用することが可能。大型連休は運賃が上がるため、平日にフラっと利用することがおススメ。今まで熊本旅行となると、しっかり計画された大旅行のイメージだが、ジェットスターを利用すれば、「くまモンに会いたい!」や「阿蘇山の噴煙を見てみたい!」と"急に"思い立った日常的な旅行の可能性が広がる。パックツアーでは行きにくいエリアも、個人旅行ならプランに盛り込めるので、絶景にグルメに温泉に、たくさん魅力が詰まった熊本へ、ぜひお得に旅行してみてほしい。
2015年06月01日○私の地元の"最強"絶景忍野八海(山梨県忍野村)(c)Flickr/shuzo serikawa(c)Flickr/ume-y○"最強"絶景ってこんなところ富士北麓に位置する山梨県の忍野村は、四方を山に囲まれた高原盆地に位置している。そのため、富士の自然が育んだ水で知られている。中でも天然記念物である「忍野八海」は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池。2013年に世界遺産に登録された「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつにもなっている。忍野村へのアクセスは、富士急行 富士山駅からバスで約25分。(c)Flickr/fto mizno(c)Flickr/Hideki MACHIDA○推薦者はかく語る「忍野八海の水がとてつもなくきれい。晴れていると富士山も大きくよく見える」(23歳女性/その他/その他)(c)Flickr/Nao Iizuka(c)Flickr/ume-y(c)Flickr/fto mizno(c)Flickr/Nao Iizuka
2015年05月15日熊本県の阿蘇火山博物館は熊本放送の協力のもと、噴火活動を続ける阿蘇山火口の北側と西側に設置している「火口カメラ」の映像をウェブサイト上で配信している。ウェブサイトでは同博物館が阿蘇山に設置した「火口カメラ」もしくは博物館内に設置した「ライブカメラ」の映像を見ることができる。なお、RKKのYou Tubeオフィシャルチャンネル「あるぽ。tv」でも同様の映像を配信している。阿蘇山では11月25日から噴火活動が継続しており、27日の観測では噴煙は最高で1500mまで到達したほか、火口カメラでは火口内で断続的に火炎を観測したという。気象庁が28日16時に発表した情報によると、火口からおよそ1kmの範囲では、噴火に伴って飛散する大きな噴石に警戒する必要があるとのこと。また、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意を呼びかけている。
2014年11月28日健康増進・予防医学的な見地から国民の健康づくりに役立つ施設として厚生労働大臣をはじめ各省庁や関係機関から認定を受けているテーマパーク「阿蘇ファームランド」が、新CMのオンエアを開始する。新CMのコンセプトは「健康テーマパーク『Dr.リゾート』」。家族や親子、友人同士などが阿蘇ファームランドのさまざまな健康スポットを満喫し、癒やしやリフレッシュを経験していく内容となっている。なお、阿蘇ファームランドは、年間約400万人が訪れるテーマパークで、「運動・食事・癒し・宿泊・体験・買物・幼児発達支援」をテーマにした50以上の施設を設置。各施設は学術的な背景や実践データに基づき、健康の専門家が総合監修している。大自然のなかで健康づくりができる運動施設や自然食を主体としたバイキング、約1000坪の大庭園露天風呂、動物とのふれあいを通じて自然を学ぶ動物王国、阿蘇の牧場から直送された原乳を使って乳製品を製造販売する阿蘇ミルクファームなど、多様な複合施設となっている。同施設によると「遊んだり、食べたり、泊まったりするだけで家族も、仲間も、恋人同士も自然と笑顔になり、健康になってほしいという願いがあります」としている。
2014年11月06日Google earthで阿蘇をのぞいてみてほしい。九州のド真ん中に約30キロのサークルがぽっかりと空いているように見える。その姿は「阿蘇カルデラ」と呼ばれ、はるかな昔の大爆発が大地を吹き飛ばして作りあげたといわれている。今回はそんな阿蘇の成り立ちを体感させてくれるような素晴らしいツアーを、九州の自然をこよなく愛するライター、清田進がご紹介しよう。そのツアーは「阿蘇カルデラツアー」だ。あそおんせんネット(阿蘇観光組合)が運営しており、27軒の旅館やペンションの宿泊者を対象に開催している。このツアーは春夏秋冬で様々な野外ツアーを企画しているのだが、冬の季節の一押しは、「乙姫スターライト・トレッキング」である。日没後の阿蘇の平原を、ゆったりと馬の背に揺られて進むこのツアーでは、エルパティオ牧場から出発する。同牧場は、阿蘇平原のちょうど真ん中辺りにある。「乗馬が初めてという人でも、牧場スタッフが横についているから安心ですよ」。そう話すのは、牧場チーフの久田晃史さん。あまり知られていないことだが、実は馬は夜目が利く。暗闇の中でも、われわれ人間の数倍しっかり見えているらしい。つまり、ヘンな心配はご無用。あなたの足元はだいじょうぶ。大自然の中、われわれ人類がちっぽけな心配をするよりも、すべてを馬と阿蘇の大地にお任せして、ゆったりと乗馬を楽しんでほしい。月夜に昇る阿蘇の噴煙は、まるでシルクの帯のように輝いて見え、外輪山にこぼれる星たちとの見事な共演を楽しめる。宇宙へむかってポカリと開いた阿蘇カルデラ平原で、神秘的な景色に包まれているだけで心が打ち震えてくるよう。初めて馬に乗った人から、馬の背の上は想像していたよりも高いと感じたという感想をよく聞く。しかしこのツアーでは、高くなった目線の何倍もの高さまで広がる夜空を身体のすぐ近くに感じ、輝く月や星を独占しているような気分が味わえる。森からキツネの鳴く声が聞こえてきたり、鹿の家族があなたの目の前を横切っていったりすることもある。ヒズメが土を蹴る音だけが闇に大きく響き、星まで届く気がする。ツアーの所要時間はわずか20分間。しかしこの20分の間に、あなたの身体を幾度となく感動の嵐が駆け抜けるだろう。馬から降りた後、冷えきった体を内側から暖めてくれる冬の阿蘇のご馳走(ちそう)は何かと問われれば、筆者は阿蘇赤牛のすき焼きをオススメしたい。全国のみなさんは「阿蘇赤牛」といってもご存じないかもしれないので、簡単に説明しよう。阿蘇赤牛は、熊本の広大な阿蘇平原に放牧されて育てられている。そのため脂肪が少なくヘルシー。それでいてうま味成分が多く、深いコクがあるのだ。そんな阿蘇赤牛のお肉に、九州特有のたまりじょうゆをベースにした割りした。肉にじっくりしみ込んだ、あっつあつのすき焼きの味は格別なのである。この阿蘇赤牛のすき焼きを楽しめるのが、「創作料理いちの川」。ご主人が趣向を凝らしたすき焼きは、絶品の一言!肉以外の具材にも、その時々の阿蘇の旬のものが厳選されている。冬の阿蘇は、大自然を肌に感じる乗馬ツアーと、身体の芯から温まる阿蘇赤牛のすき焼きで、ゆったりと満喫してほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月03日熊本県阿蘇、大分県竹田、宮崎県高千穂の3地域では、105の温泉施設で共通利用できる「湯ごもり入浴券」(1,500円)を利用し温泉巡りを楽しむ「阿蘇温泉郷 湯ごもり祭」を開催している。期間は来年の2月28日まで。同祭りには、阿蘇地域から85施設が参加している。「湯ごもり入浴券」を利用することで、降り積もる雪を見ながら入浴できる露天風呂や、60mの岩山から落ちる豪快な滝を見ながら入浴できる露天風呂など、さまざまな温泉に入ることができるという。また、期間中、イルミネーションに彩られた50基以上のツリーがトンネル内に展示される「高森湧水トンネルクリスマスファンタジー」や、黒川温泉の新年恒例「千人鍋の振る舞い汁」などのイベントも実施するとのこと。なお、「湯ごもり入浴券」では、温泉に5回入浴することが可能。さらに、入浴券を購入した人には、最大で15,000円分の宿泊補助券が抽選で当たる「スタンプラリー」に参加できる「湯ごもり祭ハンドブック」を配布する。詳細は、キャンペーンページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月20日南阿蘇鉄道には、日本一長い名前を持つ駅がある。その名も「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」。2007年に島根県松江市の「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」の名が変更されて以後、この阿蘇の駅が日本一長い名を持つ駅として栄誉に輝いている。それにしても、どうしてこんな長い駅名が生まれたのだろう?答えを教えてくれたのは、駅のホームに立つ案内板。そこには、この駅の近くには、寺坂湧水、湧沢津(わきさわづ)湧水、塩井社(しおいしゃ)湧水と、優れた湧水地が多いのだと記されていた。南阿蘇村旅案内人協会の古澤順正会長に聞いてみると、「駅のホームから見える南郷谷(なんごうだに)には、水田が広がっているでしょう。面の水田に実る稲は、張り巡らされた水路からの“湧水”で育てられるんです。保木下井手(ほきしたいで)という水路の堤は、なんと300年以上前に作られたものなんですよ」とのこと。つまりこの土地は、阿蘇平原はもとより肥後平野全体を潤す、豊かな水のあふれる土地。「水の生まれる里」とは、駅を指す名であるのだけでなく、村全体を指す名前であるともいえるだろう。こうした湧水は、南阿蘇村全体ではなんと11カ所にものぼり、環境省選定の平成名水百選には、南阿蘇村湧水群として10カ所が名前を連ねているという。阿蘇へと降った雨は伏流水となって地底を下り、熊本県内の平野の至る所に清水を噴き出している。熊本市北部には、市街地でありながら、湧水だけが集まってできあがった画図(えず)湖という湖まで存在しているらしい。そんな南阿蘇村内に噴き出す湧水のうち、質、量ともに最高なのが白川水源と言われている。毎分60tの水を噴出する白川の源。飲んでみると、まろやかでうまい。天然水の味は、含まれるミネラルと炭酸の量で決まるという。白川水源の水は、俳優の渡辺文雄氏がレポーターをしていた人気旅番組「遠くへ行きたい」の中でも、「日本一おいしい水」と紹介されて話題になった。水のうまい土地には、清涼感あふれる個性的な「食」が多いものだ。湧水の手前には売店が並んでいるが、最も古いという「白川水源売店」の名物は「名水まんじゅう」。くずでつつんだこしあんが、名水とともにつるりと喉を通る。白川水源エリアでオススメの店をもう一件、紹介しよう。それは「水源茶屋」の豆腐。まろやかな軟水で仕込まれた豆腐を、熊本独特のたまりじょうゆやみそで味わうものだ。決して豪華でも華やかでもないが、名水の爽やかさと素材そのものの味をぜひ堪能してほしい。最後は「水」に変わって「湯」の紹介だ。南阿蘇村には15もの温泉があるが、今回紹介するのは、文化5年(1808)に開湯し、江戸時代には藩の重臣だけが利用を許されていたという「地獄温泉 清風荘」だ。自噴する3源泉からなる5つの浴場がある。中でも露天風呂は浴槽の底が源泉になっており、直接温泉が湧いているというから驚きである。地獄温泉で一風呂浴びて、湧水の産んだ地元の豆腐と地酒で、軽く一杯。「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」この日本一長い名前を持つ駅を有する南阿蘇を楽しむ、ささやかなようでいて最上のぜいたくを満喫してほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日熊本県はこのほど、豪雨災害で中断していた「阿蘇カルデラツアー」の夏企画として、「満天星空ツアー」「阿蘇ジオパークを歩く」を再開した。同ツアーは、阿蘇温泉観光旅館協同組合に加盟している24軒と乙姫ペンション5軒の計29軒の宿泊客を対象に開催している。季節に合わせて内容が変わるので、四季折々の阿蘇を楽しめるという。満天星空ツアーは8月31日までの20時~22時に開催し、料金は大人2,100円、小学生500円、幼児100円。阿蘇ジオパークを歩くは9月30日までの10時30分~12時30分、料金は大人3,000円、小学生1,500円、幼児100円。もう1つの夏企画「月夜のホーストレッキング」は8月28日~9月3日、9月27日~9月30日の20時~22時に開催し、料金は1名につき6,000円。問い合わせはいずれも阿蘇インフォメーションセンターで受け付けている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日