食の安全・安心に注目が集まる今、「農」と「食」をテーマに、女性ならではの感性を生かしたはたらき方をはじめる女性が増えている。2012年10月、札幌で開講した社会人向けのスキルアップ・セミナー「実学!6次化リーダー養成塾 in SAPPORO」には、酪農家や飲食店オーナーなど、さまざまな分野で活躍する女性たちが集まった。農水省が仕掛け人となって全国各地で開催されるこのセミナーのテーマは「6次産業化」。農業などの1次産業と、2次(加工)・3次(販売)産業との垣根をなくそうという考え方で、ファーマーズマーケットのように生産者の顔が見える野菜を販売したり、地場産の食材を使った商品を提供する農村カフェを開いたりと、全国各地であたらしい取組みがはじまっている。子育てや食関係の仕事についた経験から、食の安全・安心を守りたい!という思いをもった女性が多く、セミナー参加者のひとりは札幌市内で「食育」をテーマにしたアンテナショップの開業をめざす。ほかにも、野菜ソムリエの資格を取得してフードコーディネートや食材販売の事業をはじめるなど、女性ならではの洗練された感性を原動力に、自分らしくはたらくライフスタイルが定着してきているそう。2013年1月には、東京でも新講座を開講予定!気になる人は、 公式サイト をチェック。(※東京版の詳細は、11月中旬アップ予定)【札幌近郊にお住いのWoman.excite 読者限定追加募集】すでに募集定員に達した「実学!6次化リーダー養成塾」ですが、今回、Woman.excite 読者限定で追加受講を受付します。■「科目2」開講日:11月10日(土)、11日(日)/24日(土)、25日(日) ※12月開校の「科目3」からのご受講も受け付けます。■開講場所:札幌大通り「ドリノキ」(南北線「大通」駅直結)■追加募集数:5名(Woman.exciteをご覧の女性の方限定)■お申込み方法:事務局のメールアドレス(info@notosoken.jp)まで、「お名前・メールアドレス・お電話番号・ご希望の参加日」をご連絡ください。※セミナー内容の詳細は こちらをチェック
2012年10月31日「日経BPコンサルティング」は21日、「食の安全・安心ブランド調査」の調査結果を発表した。この調査は、食べ物や飲み物を製造・販売する企業や、外食関連企業・店舗など300ブランドの「安全・安心」イメージを消費者に聞いたもの。6月27日~7月22日にインターネットアンケートとして行われ、2万2,537件の回答を得た。「食の安全・安心ブランドスコア」で首位となったのは、2011年の同調査で20位だったキリンビール。認知、利用、イメージ、利用意向、推薦意向、安心の6指標のうち、認知度を除く5指標が昨年の結果を上回った。2位は昨年1位のサントリー。6指標の結果はいずれも昨年と同レベルを維持し、0.1ポイントという僅差でキリンビールに続いた。「食ブランドの安心イメージ」について聞いたところ、66.8%が「気にする」(非常に気にする+気にする)と回答。「気にしない」(まったく気にしない+気にしない)は1割未満に止まった。「外食店や中食店で提供される食品の原材料に対する意識」への質問では、54.1%の人が「気にする」(非常に気にする+気にする)と回答した。調査結果の詳細、自由回答の例などは「日経BPコンサルティング調査報告書・書籍のページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日マイボイスコムは4日、「食の安全に関するアンケート調査 第4回」の結果を発表した。同調査は、6月1日~15日の期間にインターネット上で行われ、全国の10代以上の男女1万1,649名(男性5,708名、女性5,941名)の有効回答を得た。それによると、今回の調査で食の安全に不安を感じている人は58.7%(「不安を感じている」12.6%、「やや不安を感じている」46.1%)に上った。ただし、冷凍ギョーザ中毒事件直後に行われた前回調査時(2008年2月)は93.7%(「不安」53.8%、「やや不安」39.9%)前々回調査時(2004年2月)は86.6%(「不安」31.6%、「やや不安」55.0%)だったことから、過去調査と比べると不安に感じている人は減少していることが分かった。不安感を持つ人に、どのようなことに不安を感じているかと尋ねてみると、「食品の放射能汚染」の54.9%、「残留農薬」の54.5%、「添加物」の54.4%がほぼ同率で上位にランクイン。以下、「環境汚染物質」の45.9%、「輸入食品の安全性」の44.6%と続いた。このうち、「食品の放射能汚染」については西日本より東日本の方が高くなる傾向が見られた。続けて、不安を感じている食品・食料を聞くと、「精肉」の57.6%、「魚介類」の56.3%、「野菜」の56.0%が上位3位に入り、次いで、「肉の加工品(ハム・ソーセージなど)」の45.5%、「水産加工品(練り製品、干物など)」の39.1%となった。地域別では、北海道・関東では「野菜」、東北では「魚介類」が1位となったほか、東北や関東では「キノコ類」「水道水」などが他の地域よりやや多かったという。食品の品質表示やパッケージの説明書きを信頼しているかとの問いに対しては、82.4%が「信頼している」(「信頼している」5.4%、「ある程度は信頼している」77.0%)と回答。また、品質表示や説明書きで注意してみることとしては、「期限表示」が最も多く74.1%を占め、以下、「原産国、生産地」が67.6%、「製造年月日」が53.4%と続いた。食品の原産地について、購入するときに不安を感じる地域を尋ねたところ、トップは「中国」で82.4%。次いで、「韓国」(27.9%)、「東南アジア」(25.0%)となった。ここ1年で、食の安全に対する意識や行動に変化があった人は6割弱で、変化の内容は「原産地を気にするようになった」が最多で33.2%。以下、「賞味期限・消費期限を気にするようになった」が19.7%、「食品表示やパッケージの説明をよく読むようになった」が19.0%、「国内産を買うことが増えた」が16.8%と続いた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日トヨタ自動車は26日、レクサス「CT200h」が自動車アセスメント(JNCAP)において、最高ランクの安全性能を持つクルマに与えられる「JNCAP新・安全性能総合評価ファイブスター賞」と、対象車のうち最も安全性能が高いクルマに贈られる「JNCAP大賞」を獲得したと発表した。自動車アセスメントは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が、安全な自動車の普及を促進する目的で公表している自動車安全情報。2011年度から導入された新・安全性能総合評価に基づく同賞の受賞は、CT200hが初となる。新・安全性能総合評価は、衝突時の乗員保護性能と歩行者保護性能を合わせ、車両の総合的な安全性を点数に応じた星1つから星5つまでの5段階で評価する。CT200hは衝撃吸収ボディと高強度キャビンのほか、むち打ち傷害軽減シート、8個のエアバッグなどにより、高い乗員保護性能を実現。さらに、最新の歩行者傷害軽減ボディ構造などの採用によって優れた歩行者保護性能を実現することで、星5つの最高成績を獲得した。同社では、レクサスは今後も日本発の「真のグローバルプレミアムブランド」として、安全と安心を追求し続けるとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日食の安全性や食品表示に対する関心が高まっている昨今、人気を集めている資格が食育インストラクターです。食に対して非常に幅広く学ぶ資格であるだけに、有資格者はどのように活用しているのかが気になるところ。もちろん料理研究家のオガワチエコだって興味津々です。そこで今回は、2年前に資格を取得したという羽方達也さんに、この資格がどういうものでどんな活用をされているのか、インタビューをしてみました。――普段はナレーターとしても活躍されているハガタタツヤさん。食育インストラクターとしてはどのような活動をしているのでしょうか。「ひとくちに「食育」といっても内容はさまざま。身近なところでは「食事のマナー」「食の安全」「食材の選び方」「栄養」など。もう少し広い視点に立つと、「日本人の食生活の実態」や「食糧自給率の問題」などがあげられます。そういった「食」について学んだことを自分の生活に生かしたり、問題意識を持って地域社会に伝えたりする役割を担うのが食育インストラクターです」――資格の活用で心に残った出来事があったそうですが。「昨年の秋に「まなび戦隊オシエルンジャー」という、地域のヒーローショーに出演させていただきました(笑)。「好き嫌いはしない」、「よくかんで食べよう」といった内容の話をした時の、素直に話を聞く純粋な子どもたちがとても印象的でした。資格を活用して子どもたちに食育の大切さを伝える活動にもこれからどんどん取り組んでいきたいです」――ハガタさんは食材の「旬」についてもメッセージがあるとお聞きしましたが。「子どもたちへの呼びかけも資格の活用のひとつですが、今のところ一番生かされていると感じるのは家庭での料理ですね。今ではどの野菜も季節にかかわらず、スーパーマーケットで簡単に手に入ります。でも「旬」のものを食べることで、摂取できる栄養価は大きく違ってきます。断然、旬のものが高いのです。また、野菜の効果を考えて料理をすることで、カラダへの影響も変わってきます。日本の四季や旬の食べ物、そういったものを意識すると、料理も食べることも一段と楽しくなりますよ。私自身、食材について勉強することで、好き嫌いも無くなったんですよ。特に納豆とセロリ嫌いがなくなったことには家族も驚いています(笑)」――ハガタさんは健康や生産者の苦労を思うと、不思議と何でも食べられるようになっていたのだとか。その笑顔からも食育の大切さが伝わってくる気がします。子供好きのハガタさんが、野菜嫌いのお子さまがいる家庭で試してもらいたいと言うのが、野菜を細かく刻んでお肉と一緒にいただく方法。このやり方で、私オガワチエコが肉より野菜の方が多い肉そぼろのレシピを考案しました。とってもヘルシーなのでダイエット中の方にも向いていますよ。野菜たっぷり肉そぼろ【材料】 2人ぶん野菜……300g(今回はなす1個、人参5センチ、白菜適宜)牛豚合い挽き肉……180g酒……大さじ3みそ……大さじ2砂糖……大さじ1【作り方】1.野菜をすべて細かく切る。フードプロセッサーがあると便利です。2.フライパンに油(大さじ1)を熱して1の野菜を炒める。3.酒とみそと砂糖をあわせておく。4.2の野菜がしんなりしてきたらひき肉を加え、色が変わるまで炒める。5.そこに3の合わせ調味料を投入して、汁気がなくなるまで炒めて出来上がり。(オガワチエコ)※撮影:大崎絵里耶
2012年04月21日株式会社データ・テックは、安全運転とエコドライブをサポートする運転診断スマートフォンアプリ 「Safety Rec」 のキャンペーンサイト 「安全ドライブ大学」をオープンした。安全運転を通して「人にやさしい、車にやさしい」運転を推進するコミュニティになるという。同社では、世界ではじめてのドライブレコーダ「セイフティレコーダ(R)」を1998年に製品化。そのドライブレコーダー「Safety Recorder(セイフティレコーダ(R)」を、コンシューマ向け製品としてiPhone用アプリケーションに移植したものが「Safety Rec」と呼ばれるアプリ。そのキャンペーンサイトとして、このほど 安全ドライブ大学がオープンした。「安全ドライブ大学」は、安全運転を通して「人にやさしい、車にやさしい」運転を推進するコミュニティになるとのこと。ベテランドライバーはもちろん、免許を取得したばかりで運転に自信のない初心者ドライバーも気軽に参加できる。「自分の運転を採点してみよう」ほか、今後もさまざまな安全運転についての情報を発信していく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月07日日本トイザらスは4月1日まで、子どもの安全を守る取り組みの一環として「春の安全フェア」を実施している。同フェアでは、期間中、全国の「トイザらス」「ベビーザらス」店舗にて、対象のチャイルドシート、安全ゲート、安全グッズなどを特別価格および特別プロモーションにて販売。「トイザらス・ベビーザらス ポイントカード」会員を対象にポイントを通常の10倍で付与するほか、子どもの怪我防止に役立つDIY関連商品を取り揃え、顧客に対して店舗スタッフが個別に購入アドバイスや提案を行う。また、日本自動車連盟(以下、JAF)とパートナーシップを締結し、チャイルドシートの装着実演とアドバイスを行う無料ワークショップを開催。JAFおよびチャイルドシートメーカーのスタッフが取り付けの確認を行い、正しく取り付けられるように説明する。ワークショップ実施日および実施店舗は、18日が「住之江公園店」(大阪府)、31日が「としまえん店」(東京都)、開催時間はともに10:00~16:00(取付確認は約30分)。現在、実施店舗にて予約を受け付けている。さらに3月中旬より、全店舗にて、家庭内での安全対策やチャイルドシートの安全性について動画で紹介し、子どもの安全に対する意識向上を図る。同社は今回のフェアに続いて、4月6日~15日に開催される「春の全国交通安全運動」にあわせ、自転車の安全に関するワークショップの開催を計画。詳細は決まり次第発表する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日幼稚園児や児童を持つ親を対象に、子供のはさみを購入する際に重視する要素をアンケート調査したところ、「安全な設計」と答えた人が60%と最も多く、子供のはさみには安全性が最も求められていることがわかった。 2012年1月1日住友スリーエムから、より落下しても刃が開きにくい安全設計を施した学童用はさみ、「スコッチ キッズシザーズ」が発売される。【落下しても刃が開きにくい安全設計】「スコッチ キッズシザーズ」は、刃の形状を刃先に向かってやや内側に湾曲させているため、刃と刃がかみ合い、落下しても刃が開きにくい安全な設計。重量は一般的なはさみの約半分で、軽くて疲れにくく工作にもぴったり。また、通常、右手用のはさみを左手で使う場合、刃の内側を意識して力を入れる必要があるが、「スコッチ キッズシザーズ」は、常に刃の内側に力がかかっているため、左手でも切りやすい。グリップは長時間使用しても痛くなりにくい、ソフトなラバー素材を採用している。お問い合わせ:住友スリーエム株式会社 文具・オフィス事業部TEL 0120‐510‐333(受付時間 平日9:00~17:00)プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2012年01月01日遺伝子組み換え食品の流通による食汚染、その根底にある農業の工業化と、アメリカの異常な食事情にメスを入れ、食の安心と安全を考えるフード・ドキュメンタリー『フード・インク』。今年1月より東京での上映を皮切りに全国30館で順次公開中の本作だが、国内でも食の問題に揺れるいま、多数の問い合わせを受けて、都内近郊で再上映することが決定した。本作で描かれるのは、より安く、より効率良い食物の収穫というスタイルが生み出した、アメリカの農業システムの弊害。確かな取材に基づき、数社のみが莫大な利益を得る業界のおかしな構造と苦しい下請け農家が生み出された背景、そして遺伝子組み換え食品にまつわる問題に目を向ける。都内では渋谷イメージフォーラムほか全国の主要都市で上映終了後に、都内近郊を中心に本作を見逃した人から再上映を求める声が相次いだ。現在、食肉の安全管理をめぐる食中毒問題がニュースで連日報道されているが、本作ではまさに、牛肉の0−157食中毒で幼児を失ったひとりの母親の姿が描かれている。改めて食品について国民が「知る」権利の重要性、そして“食の安全”のために消費者は何をすべきか、という事を考えさせられる。連日の報道の反響も大きく、Twitterでは映画を観た観客から、「いま、まさに映画のままのことが起きている」という声も多数つぶやかれている。この反響を受け、再上映を決定した『フード・インク』は、現在埼玉・川越スカラ座にて上映中、都内は下高井戸シネマにて5月21日(土)より公開。■関連作品:フード・インク 2011年1月22日より全国にて順次公開© Participant Media■関連記事:映画鑑賞前と後で驚愕の変化!?『フード・インク』で変わった食への意識を大発表『フード・インク』宣伝会社社長が40日で約11キロダイエット成功!秘密は…?“オーガニックコンシェルジュ”が明かす食の現実に驚愕!『フード・インク』試写会オーガニックワイン&お食事付!『フード・インク』試写会に5組10名様ご招待『フード・インク』宣伝会社社長が映画公開に合わせて食で肉体改造を実践!
2011年05月10日流行りのスイーツや行列のできるレストラン、健康に良い食材や食の安全の報道などなど“食”にまつわる情報が日々、押し寄せる現代。もちろん、映画の中でも食事は欠かすことができない重要アイテムであり、時に登場人物たちよりも強い存在感を放つことも。食それ自体をテーマにした作品も特にここ数年、物語、ドキュメンタリーの区別なく数多く製作されてきたが、フードディレクターとして活躍する野村友里が監督を務めた『eatrip』は、食を軸にした人々の繋がりを描き、様々な世代、性別を通して、それぞれの食の物語を提供してくれる。浅野忠信にUA、千 宗屋など、様々な世界の人々の食を軸とした日常の一部を切り取ることで、監督は何を伝えようとしたのか?CS日本映画専門チャンネルとシネマカフェが贈る特集「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」にあわせて、野村さんが食への思いを語ってくれた。浅野忠信、UA…出演者の言葉に感化先述のように日々、“食”を巡って様々な情報が氾濫し、全てが日替わりのようにうつろうが、野村さんが食を通じて感じたのは「変わらないもの」の存在だった。「食を通して様々な方々に出会い、体感し、感じていくうちに、変わらないものというのがフツフツとあるなと思うようになりました。そういうものを記録にひとつ残すということは、何か自分自身にも助けというか、気づきになるし、恐らく何人かは、観たことで何かを感じ得る人も居てくれるのではないかと思いました」。そう映画を作るに至った思いを明かす。小さなテントという、必要最小限の布きれ1枚で作れるごくシンプルな空間の中で、親子家族、様々な関係の人々が寄り添い、語り合い、食事を楽しむ。劇中、その空気感から食べることの幸せが自然と伝わってくる。野村さん自身、そうした中で語られた各人の言葉に強く刺激されたという。「青柳(拓次/本作の音楽も担当)さんの奥さんの民さんが『どうせ食べるんだったらポキって音がするくらいの新鮮な野菜と、最後はやっぱり家族と穀物が食べたい』と言っていたのは印象に残りました。浅野さんのお母さまが、浅野さんが自分の好きなものを食べる、ということについて『まあ私のご飯で育ったんだから当然よね』とおっしゃった言葉も、すごく内から出てきた言葉だなと思いましたし、UAさんの『UAらしく、全てが体内に入ってそれが表現の源になる』っていう考え方もそう。また、ご住職さまがおっしゃった『娑婆がいい、娑婆が。人は活き活き生きたいんだよ』とお話いただいた事もとても印象的でした」。ただ彼女はこの映画で大上段に構えて、「食とはこうあるべき…」と訴えたいというわけではない。あえて言葉にするなら「食べたい」という欲望に素直にいることの大切さを伝える、ということだろうか。「食べるは受け身だけでなく自分の意志も必要なことだと思います。触れたり頭に入れたりするだけなく食は体内にいれて直接の明日生きるエネルギーになる訳ですから、どんな人も生きている限り必要不可欠なこと。食と人の関わりの一部を垣間見ることで自分の生き方にも反映できたり共感できたりするということは皆、今の世を共に生きている同志なのですから、悪いことではありません。映像は必要以上のことを語ったり説明しなくても感じることができる表現方法、記録方法だと思います。触れられなくても香りがなくてもそんな五感が冴えてくるような人の生きるエネルギーが少しでも静かに伝わればと思っています。お腹が空いた時のご飯みたいに、素直な気持ちで観ていただけたらと思います」。食=生きる証ちなみに、野村さんの印象に残っている“食”を描いた映画は?と問うと次々と出るわ出るわ…。「『バベットの晩餐』はすごく影響されましたし、好きな映画ですね。あとは『たんぽぽ』。食欲ということに関しても、『たんぽぽ』を観てすごく感じたし。あと、私が実際にキッチンで働く人間なので、そういう臨場感という意味では『ディナーラッシュ』とか『レミーのおいしいレストラン』!原点といえる言葉を発していて、とても楽しめましたし…っていっぱいありますね(笑)」。劇中、野村さんは人々に「あなたにとって食とは?」と質問するが、同じ質問を彼女にぶつけてみた?さらに今回の特集では、“メインディッシュ”をテーマに食にまつわる作品をフィーチャーしているが、監督にとってメインディッシュとはどういうものなのだろうか?「(食は)生きる証なのかなって思うんです。心と体を作るものだし、それが全て反映されて戻ってくることだから。そう、“戻ってくるもの”というのは強く感じます。何を食べるかという選択肢もそうだし、どういう食べ方をするかっていうのもそう。そうした全てがいろんな意味で反映されてくるんだろうなと思います。それから、私にとってメインディッシュは、形が全部見えるもの。豚だったら豚の丸焼き、野菜だったら野菜そのもの、果物だったらそのままの果物。それをみんなで切り分け、分け合うっていうものなのかな」。この“分け合う”というのは、劇中のテントの中での食事風景そのもの。人と人のつながりがメインディッシュを作り出していく。映画は優しく、温かくその幸せを教えてくれる。特集「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」「メインディッシュ〜彼女と美味しい映画たち〜」日本映画専門チャンネルにて、毎週金曜23:00〜放送中公式サイト:『eatrip』放送日:3月25日(金)・26日(土)・31日(木)© 2009スタイルジャム■関連作品:eatrip (イートリップ) 2009年10月10日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開© 2009スタイルジャム■関連記事:食べたい映画のメインディッシュ投票結果発表食べると恋が実るあの料理が人気!お腹を空かせるスイーツに温かいごはん…「食」映画であなたが食べてみたいのは?お料理が楽しくなる!『eatrip』OXOピーラーを3名様にプレゼント『eatrip』野村友里監督インタビュー 「本質的な食欲…食べる意志を伝えたい」監督・野村友里トークショー付き『eatrip』試写会に10組20名様をご招待
2011年03月04日アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、“食”の安全に焦点を当てた映画『フード・インク』。来年1月の公開を前に東京・神宮前のレストラン「COPON NORP」で本作の試写会が行われ、上映終了後には日本における“オーガニックコンシェルジェ”第1号として知られる岡村貴子さんによるトークショーが開催された。体によいオーガニック・フードとスーパーに並ぶお手頃の食品の間にある価格差。その裏にある、農業自体が“巨大企業”となってしまった現実や農業スタイルの変化、いびつな経済構造、さらには遺伝子組み換え食品についての問題など、食にまつわる数々の矛盾を映し出していく本作。この日は、映画に内容に合わせて上映後には会場となった「COPON NORP」よりオーガニックワインと有機栽培による無農薬野菜を中心としたオーガニック食材を使用した食事が観客にふるまわれた。衝撃的な“現実”を伝える映画とあって上映直後にはこわばった表情を見せていた観客も多かったようだが、おいしくて安心できる食材を使った食事にありつき、岡村さんのトーク中、多くの人が笑顔で舌鼓を打っていた。岡村さんは、意外と知られていない“オーガニック”と銘打たれた食材の定義や、野菜に限らない牛や鶏肉におけるオーガニックについて説明。また、映画の中でも描かれている遺伝子組み換えのトウモロコシが、数多くの食品に使用されている現状などについても明かした。実際、スーパーの商品の7割にトウモロコシが使用されているという現実も!観客に映画の感想を尋ねると「企業中心で、食が成り立っているという現実に驚いた」、「トウモロコシが実際にこんな使われ方をしていたかとびっくりした」といった率直な声が寄せられた。司会者から「まず明日すぐにできることは?」と尋ねられた岡村さんは「1日3回の食事のうち、まずは1回でいいのでオーガニックにしてみること。それから、食材を買う前に必ずパッケージを見ること」などを呼びかけた。『フード・インク』は2011年1月22日(土)より全国にて順次公開。特集「映画で考える私たちの“食”『フード・インク』、『ありあまるごちそう』」■関連作品:フード・インク 2011年1月22日より全国にて順次公開© Participant Media■関連記事:オーガニックワイン&お食事付!『フード・インク』試写会に5組10名様ご招待『フード・インク』宣伝会社社長が映画公開に合わせて食で肉体改造を実践!観たら食生活が変わる!?オスカー候補作『フード・インク』予告編を初公開
2010年12月19日子供たちが参加、安全マップ作り明治安田生命保険相互会社は16日、愛媛県松山市の明治安田生命松山ビルで「地域安全マップづくり教室」を開催した。市内の小学生36人が参加し、自ら危険を回避する能力を身に着けることをめざし、思い思いに地図を描きながら子供たち同士で危険について考えた。フィールドワークで実際に歩いて考える講師となったのは、マップの発案者でもある立正大学の小宮信夫教授。まず、子供たちは5つの班に分かれてフィールドワークに出発。周囲から目に届きにくく危険な場所を見つけて写真を撮るなどした。その後、帰って模造紙に撮った写真を貼って、コメントを書き込むなどしてマップを完成させた。楽しみながら実際に自らが利用する道路の危険を知ることで、子供たちにとって有効な形で安全について考えることができたようだ。
2010年10月20日