皆さんは、家族の扱いに後悔したことはありますか?今回は<姉だからと我慢を強いられたけど”ある出来事”で逆転した話>を紹介します。高熱なのに1人で留守番主人公には幼くて体の弱い妹がいます。両親はそんな妹のことをいつも大切にしており、主人公は妹との愛情の差を感じて悩んでいました。そんな中、主人公は妹の誕生日に熱で倒れてしまいます。しかし両親は妹を優先させ、遊園地へ行くことを決めました。両親から留守番ができるかと聞かれた主人公は、つい頷いてしまい…。本当は行かないでほしい出典:進撃のミカ両親にそばにいてほしかった主人公ですが、本音を言えませんでした。その後も主人公は数日間高熱で寝込み、両親は不安を感じ始めます。そして病院で主人公に大きな病気が見つかるのでした。まさかの事態に両親は涙を浮かべます。これにより、両親はやっと主人公のことも大切にするのでした。これまでのことを後悔主人公の病気が見つかり、両親はきっとこれまでのことを後悔したでしょう。大事なものは、失いかけてから気付くものなのかもしれませんね…。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年05月31日大人気マンガシリーズ、進撃のミカさんの<姉だからと我慢を強いられたけど”ある出来事”で逆転した話>を紹介します。体調を崩して倒れてしまった主人公。高熱に、両親も心配そうです。しかし両親はどうしても、妹の誕生日を祝いたかったようです。主人公に1人で留守番ができるか、確認してきました。主人公はまたしても、言いたいことを我慢し…。行かないで出典:Youtube閉まった扉出典:Youtube我慢の限界出典:Youtubeそれから数日後出典:Youtube熱が下がらない出典:Youtubeやっと心配してもらえた出典:Youtube大きな病院で検査出典:Youtube両親が呼ばれて数十分後出典:Youtube青ざめた両親の姿出典:Youtube熱を出した主人公を置いて、両親は遊園地へ行ってしまいました。その後、数日が経っても主人公の熱は下がりません。主人公は、体調を崩せば両親が心配してくれることを知りました。両親は主人公を連れて、大きな病院で検査をすることに。検査結果を知った両親は、顔面蒼白で…。進撃のミカさんのYouTube※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2023年05月04日元スポーツマンで健康体だった夫が、ある日突然高熱を出しました。ただの風邪だと思っていましたが、繰り返し発熱してなかなか治らず……。夫の体に起きた異変を感じていましたが、近くの病院に通っても解決できず、とうとう総合病院へ入院することに! そして検査の結果、告げられた病名は思いもよらないものでした。★関連記事:健康なはずの夫が健康診断でD判定!? すぐに再検査を受けると、まさかの事実が発覚して2週間以上繰り返す発熱ある日、夫が39度を超える熱を出しました。せきと喉の痛みがひどく、その日は仕事を休んで安静にすることに。夫は元スポーツマンで、平日休日関係なく早寝早起きは欠かさず、たばこやお酒もたしなみません。休日はランニングをするなど、周囲からも「健康的だね」とよく褒められるほど、体には気をつかうタイプでした。発熱したのは仕事が忙しい時期だったこともあり、疲れがたまったのだろうと、本人も私も特に気に留めていませんでした。治ったと思ったらまた高熱?数日休んで元気になり、「やっぱりただの風邪だったね、珍しいこともあるんだね」と笑って話していました。しかし、仕事へ復帰して2~3日たったころ、また39度を越える熱が出たのです。風邪がぶり返したのかな?と思い、今回は近所の内科を受診しました。その内科は風邪で受診すると必ず血液検査をして、ウイルス性の風邪か細菌性の風邪かを調べてくれます。検査の結果、細菌の数値が高いということで、抗生剤を処方してもらいました。病院で診てもらったのだからこれで治るだろうと、安心しきっていた私と夫。しかし、一時的に良くなったものの、数日たつとまた風邪の症状が出始め、喉の違和感などに気付くころには既に高熱が出ていました。改めて近所の内科で診てもらうも医師は首をかしげ、次にまた高熱が出たら大きい病院で診てもらったほうがいいと言われました。1カ月に何度も仕事を休んでいた夫は「これ以上休むわけにはいかない」と、間食をやめたり趣味のゲームをやめて睡眠時間を増やしたりと、今まで以上に健康に気をつかうように……。しかし1週間がたったころ、仕事中の夫から突然「入院することになった……」と電話が入ってきたのです。ぶり返す高熱で入院にまで発展!夫は仕事中にまた39度の熱を出して早退し、食べ物も喉を通らず立っているのがやっとのふらふらな状態で、なんとかいつもの内科に行ったそうです。そこで前回言われた通り大きい病院の受診を勧められ、すぐにタクシーで近くの総合病院へ向かいました。そこでこれまでの経緯を話したところ、検査と休養を兼ねて1週間の入院が決まったのです。私はこんな短い期間に高熱を何度も出すことに異変を感じていましたが、入院になったことで「ただごとではないのでは」と、急に不安が押し寄せました。パートに出ていた私はすぐに自宅へ戻り、夫の着替えなど必要なものを準備して病院へ向かいました。病院には点滴をつながれて、つらそうにベッドで横になる夫の姿が……。 血液検査と喉の診察を終え、医師から伝えられた病名はやっぱりただの「風邪」。ただ細菌の数値が基準に比べて異常に高く、数日病院で休養してしっかり元の体に戻す必要があるとのことでした。本当にただの風邪なのか? と疑念は拭えませんでしたが、ひとまず回復を待つことに……。数日後、しっかり休んだ夫はみるみる回復し、私はほっとひと安心したのでした。「今まで健康だったのに、急に細菌に弱い体になったのはなぜ?」と聞いてみましたが、何がきっかけでどうしてそのような体質になるのかは、その医師もわからないとのことでした。原因がわからなければ対策もできず、再発を防ぐためにはどうしたらいいのか質問しましたが、疲労の度合いにもよるためストレスを感じない過ごし方をする、また生活習慣にも気をつけましょうとの回答でした。その後、無事退院できましたが、それ以降も夫はちょこちょこと熱を出し、そのたびに病院を受診して細菌性の風邪だと診断されています。この件以来、少しでも疲れを感じたらたっぷり休息を取ることや、のど飴や加湿器で喉のケアをこまめにおこなうなど、重症化しないように心がけています。突然の体の変化に夫も私も戸惑ってはいますが、風邪を軽く見てはいけないと学んだ出来事でした。まとめ「ただの風邪」とひとくくりにしがちですが、入院するほどにまで悪化する場合もあるのだと知りました。普段から健康に気をつかうのはもちろん大事ですが、それですべての病気が防げるものでもありません。重い症状があった場合は、風邪だからと軽視せずにしっかり病院で診てもらったほうが安心できます。夫は重大な病気が隠れていたわけではありませんでしたが「いつもの風邪と違うかも?」と感じたら、体の変化を疑ってみるのも大切だと痛感しました 。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/石川ももこ(35歳)単身赴任夫と2歳娘の3人家族。ワンオペ育児も慣れてきました。おちゃらけてみせる愉快な娘に、日々笑わせてもらっています!
2023年04月23日妻の気持ちを思いやることができず、身勝手な行動をとる最低な夫っていますよね…。 ときには反撃に出ることが必要かも!?今回は実際に募集した、「ダメ夫に制裁を下したエピソード」をお届けします。仕事で遅くなる?まだ幼い息子が高熱を出したときのことです。夜遅くになっても下がるどころかあがる一方で、嘔吐もひどかったことから心配になり、夫に電話しました。夫はまだ帰ってきていませんでしたが、いつもなら仕事は終わっている時間。きっと出てくれるだろうと思いきや、電話には出ず、メールで「まだ仕事だから遅くなる」と連絡が来ました。高熱の件について伝えると、タクシー呼んで救急行けば?とのメールが。車を持っていない私はその通りにして病院に息子を連れていき、幸い大事には至らなかったためホッとしました。翌日「ごめんね、仕事忙しくて」と言っていた夫のスーツを片付けていると、なんとポケットに昨日の日付の居酒屋のレシートが…。時間を見て、私が電話したまさにその時、飲んでいたことがわかりました。そしてそれとなく彼の友人に探りを入れたところ、仕事仲間でなく単なる友人たちと遊びに行っていたことが判明しました。1人であんなに不安だったのに…とムカついた私は、この事実を近所のママ友たちに言いふらしてまわりました。出典:lamireみんなが同情の目を向けてくれる中、夫だけは恥ずかしくて外を歩けなくなり数ヶ月は大人しくしていました。(女性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?自分勝手な行動をとる夫とは、一緒に暮らすのも一苦労。夫婦は一生をともに過ごす間柄ですから、確かな信頼関係を築いていきたいものですね。以上、ダメ夫に制裁を下したエピソードでした。次回の「ダメ夫エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2023年02月13日子供が病気になった時は、命にかかわるような、急激な体調の変化が怖いもの。場合によっては、子供の行動にも注意をしないといけないこともあり、看病している親は、万が一を考えて気が休まりません。『高熱時の奇行』pixivで作品やエッセイ漫画などを公開している、R君さんは、母親との会話で知ったかつての出来事を公開。投稿者さんは、以前高熱を出し、母親をゾッとさせたことがあるそうです。高熱にともない、異常な行動をする『熱せん妄』らしき言動を見せた、投稿者さん。意識はもうろうとしながらも、身体が動くため、意図せず危険な行動をとる可能性がありました。母親は子供の命を守るため、簡単には窓やドアを開けられないように、鍵部分をテープでガチガチに固定。子供が高熱を出した時、決して油断できないことを実感したのでした。きっと、ニュース番組などで高熱について取り上げられるたび、母親は肝を冷やした当時を思い出していることでしょう。時代とともに流行する病気には変化がありますが、いずれにせよ看病の際には、変化を見逃さないことが重要だといえそうです。投稿者さんは、Twitterでも漫画を投稿しています。もっとエッセイ漫画や作品などを読んでみたい人は、こちらもご覧ください。Twitter:@Rkun_pixiv[文・構成/grape編集部]
2022年12月30日生後10日ほどで高熱を出してしまった息子。念のため総合病院で検査をすることになり、近くに住んでいる義母が付き添ってくれました。付き添ってくれたのはうれしかったのですが、そこで耳を疑うひと言を聞いたのです……。生後10日で高熱!第三子となる息子が生まれ、無事退院したのも束の間。39度近い高熱が出て、口内炎のようなものがたくさんできてしまい、哺乳もままならない状態に。かかりつけの小児科に行ったものの、まだ生まれて10日ほどしか経っていなかったため、念のため総合病院で検査してもらうよう言われました。3人目の子どもとはいえ、生後10日で高熱を出すことは初めてだったので、さすがに不安になりました。 義母が付き添ってくれることに……そのことを義母に話すと、心配だからと付き添ってくれることに。不安も募っていたため、付き添ってくれるのはとてもありがたいし、心強く感じました。そして総合病院の小児科で検査をするべく待合室に座って待っていると、診察の順番がきたことを知らせる画面に息子の名前が表示されました。 そのとき、義母が信じられないひと言を放ったのです。 それ、今言う必要ある!?画面に表示された息子の名前を見て義母が言い放ったのは、 「やっぱり、なんか格好悪い名前よね〜」 ……一瞬、何を言っているのか理解できないほど衝撃的なひと言でした。 診察を受けながら少しずつ怒りが込み上げてきて、「そう思っていたとしても、今この状況で言う必要ある!?」と、心のなかでイライラが募りました。 検査は無事終わりましたがその日に結果は出ず、なんだかモヤモヤした1日でした。 その後、検査結果をひとりで聞きに行き、その後、息子の体調もよくなりました。 病院での一件以来も、義母はまったく悪びれた様子もなく接してきますし、孫のこともかわいがってくれています。義母の好みの名前ではないという本音が、とっさにポロっと出てしまったのでしょう。名づけたばかりでその名前を否定されるのは正直悲しいものがありましたが、状況的に私も少し気にしすぎてしまった部分があったと思います。今後はあまり細かい発言は気にせず、義母とは良い関係を保ちたいと思います。 著者:松本寛子結婚を機に地方へ引っ越し出産。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年12月10日4歳の娘が高熱を出して幼稚園を休んだとき、夫が「1歳の息子の世話もあって大変だろうし仕事を休むよ」と言ってくれました。その申し出に感動していたのですが、いざ蓋を開けてみると夫は子どものために休みをとったとは思えない行動ばかりで……。「大変でしょ?」休みをとってくれた夫ある日、4歳の娘が39度の高熱を出し、こども園を休むことになりました。娘がぐったりする一方、ハイハイ全盛期の1歳の息子は元気いっぱい。朝の時点で、姉が寝ていることなどお構いなしに音を出し、声を出し、おもちゃをひっくり返してやりたい放題です。「息子がいることで余計に大変だな……」と、大変な1日になることを覚悟していたそのとき、夫が「今日大変でしょ? 俺休みとるよ」と言ってくれました。願ってもない申し出に「本当!? お願い!」とすぐに返事。「助かる~」と夫の気づかいに感謝しました。 あれ…? 世話してくれないの?しかし、娘を病院に連れて行き、幼稚園に連絡を入れひと息つくと、夫がパソコンを開きながらこう言ったのです。「じゃあ、子ども見てほしいときは声かけて」と。「え、今何かするの?」と聞くと、「ちょっと仕事」とのこと。「仕事なら仕方ない。すぐに終わるのだろう」と思い、最初は私だけで子どもたちを見ていました。なんとなく「ちょっと仕事してすぐ戻ってきてくれるだろう」と思い、母を求める2人の世話をこなして待っていましたが、夫の仕事が終わる気配はありません。次第に「この人は何のために休んだのかな?」とイライラしてきました。 爆発! いい加減にして!気づけば夫が子どもの相手をすることなく、お昼の時間になりました。すると夫は「せっかくだしハンバーガーでも買ってこようか」と言い出しました。しかし娘は風邪でのどが痛い状態。「朝も伝えたけど、娘ちゃんはのどが痛いからハンバーガーは無理だよ」と言うと、「そっか……。じゃあ、俺たちだけで食べるか!」とニコニコ。 娘のことを考えていない夫の発言に、私もさすがにプチンとキレてしまい、「食べられない娘の前で私たちだけ食べるか! ていうか、私が子ども見てほしいと言ったときだけ世話するの? 見てわからない? 常にいっぱいいっぱいだわ!」と爆発してしまいました。夫は普段強く言わない私が語気を強めたことでかなり驚き、「やる! やります!」と大慌て。そこからはしっかりと子どもの世話の相手をし始めました。 普段は強く言い返さない私。けれど風邪で弱った娘を差し置いて自分のことを優先する夫がどうしても許せず、思わず爆発してしまいました。最初から言葉にしなかった私にも反省点はありますが、夫のあまりの鈍感さについ強い言葉を使ってしまった体験談でした。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年10月02日産後は体調を崩しやすいといいますが、私もそれを実感した出来事があります。現在5歳の息子がまだ赤ちゃんだった産後3カ月、私は突然の高熱におそわれました。妊娠前まであまり熱を出すことがなかった私はびっくりして病院を受診。そのときの先生の言葉に、私はあることを思い出しました。熱が出た原因や、産後の体は、通常と違うのだと実感した出来事をお話しします。 寝不足の日々に突然の高熱産後3カ月のころ、まだ寝不足の日々で疲れがたまっていたのか、ある朝起きたとき喉が痛いと感じました。そのときは風邪をひいたかなと軽く考えていました。しかし、昼を過ぎたころ体中が氷のように冷えているように感じ、寒気が止まらなくなったのです。 一緒にいた夫と息子はそこまで寒そうにしておらず、おかしいと思い熱を測ると39度超え。当時はまだコロナ禍ではなかったので私はすぐにインフルエンザを疑い、まだ診療時間内だったので、息子を夫に任せ急いで病院に行きました。 先生の言葉で思い出した今朝のこと病院ですぐにインフルエンザの検査をしましたが、結果は陰性。診察の結果、咽頭炎と診断されました。喉が真っ赤に腫れていたようで、お医者さんに「空気が乾燥しているから、加湿器を使ってしっかり保湿してね」と言われ、そこで私はハッとしました。 家に加湿器はあるのですが、前日の夜、寝る前の給水をさぼってしまったことを思い出したのです。2日ほどで熱は下がりましたが、息子のお世話もあったのでゆっくり休めませんでした。 産後はいつもの体と違う今回の高熱の原因の1つは、喉の乾燥。寝る前に給水をさぼったことで、加湿器が切れてしまったことによる空気の乾燥でした。もちろん、産後の疲れも重なっていたのだと思います。それ以来、冬になると寝る前に必ず加湿器の給水を忘れないように気を付けています。 私にとって久しぶりの高熱だったのでとてもつらかったです。そのあとも1年くらいは風邪をひきやすくなり、産後は体調を崩しやすくなるというのは本当なのだと実感しました。 このときから、疲れているときこそ体調管理に気をつかわなければならないと考えるようになりました。当時赤ちゃんだった息子にはうつることなく、回復でき安心しました。普段あまり風邪をひかない私でも高熱が出たので、産後は普段とは違う体なのだということを強く実感させられる出来事でした。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:岡田 うた5歳男児のママ。精神疾患の治療しながら、子育てに奮闘中!趣味は読書。
2022年03月03日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ明らかに様子がおかしい次男を連れて、再び近所のクリニックへ。しかし様子見でいいと言われ帰宅。しばらくすると熱が上がり始めたのです。ユズの体調を知っていたママ友がすぐに駆けつけてくれて、とても助かりました。帰りのことを考えて救急車は私だけが乗り、夫には車で付いてきてもらうことにしました。そして…。救急車の中でも、病院についてからも泣き続けていた次男。そのまま入院となり、小児科に移るとまた検査が始まりました。次回に続く「生後18日でRSウイルス感染症に」(全11話)は17時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月09日生後10日ほどで高熱を出してしまった息子。念のため総合病院で検査をすることになり、近くに住んでいる義母が付き添ってくれました。付き添ってくれたのはうれしかったのですが、そこで耳を疑うひと言を聞いたのです……。生後10日で高熱!第三子となる息子が生まれ、無事退院したのも束の間。39度近い高熱が出て、口内炎のようなものがたくさんできてしまい、哺乳もままならない状態に。かかりつけの小児科に行ったものの、まだ生まれて10日ほどしか経っていなかったため、念のため総合病院で検査してもらうよう言われました。3人目の子どもとはいえ、生後10日で高熱を出すことは初めてだったので、さすがに不安になりました。 義母が付き添ってくれることに…そのことを義母に話すと、心配だからと付き添ってくれることに。不安も募っていたため、付き添ってくれるのはとてもありがたいし、心強く感じました。そして総合病院の小児科で検査をするべく待合室に座って待っていると、診察の順番がきたことを知らせる画面に息子の名前が表示されました。 そのとき、義母が信じられないひと言を放ったのです。 それ、今言う必要ある!?画面に表示された息子の名前を見て義母が言い放ったのは、 「やっぱり、なんか格好悪い名前よね〜」 ……一瞬、何を言っているのか理解できないほど衝撃的なひと言でした。 診察を受けながら少しずつ怒りが込み上げてきて、「そう思っていたとしても、今この状況で言う必要ある!?」 と、心のなかでイライラが募りました。 検査は無事終わりましたがその日に結果は出ず、なんだかモヤモヤした1日でした。 その後、検査結果をひとりで聞きに行き、その後、息子の体調もよくなりました。 病院での一件以来も、義母はまったく悪びれた様子もなく接してきますし、孫のこともかわいがってくれています。義母の好みの名前ではないという本音が、とっさにポロっと出てしまったのでしょう。名付けたばかりでその名前を否定されるのは正直悲しいものがありましたが、状況的に私も少し気にしすぎてしまった部分があったと思います。今後はあまり細かい発言は気にせず、義母とは良い関係を保ちたいと思います。 著者:松本寛子結婚を機に地方へ引っ越し出産。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年12月02日長男が1歳9カ月ごろの話です。私は39度の高熱が出て動けない状態に。夫は出張中、実両親も旅行中で頼れず、保育園への子どもの送迎を義母にお願いしました。しかし、グズる子どもを見て「連れて行けない」と拒否。そして義母から信じられない言葉を言われ、悲しくなった出来事をお伝えします。高熱で育児ができない!長男が通っていた保育園は保護者が病気のときも預かり可になっていたのですが、私は高熱でもうろうとしていたので送迎が難しい状態でした。出張中の夫に相談したところ、義母を呼べばいいと言われ、夫から義母に電話してもらうことに。そして、快く引き受けてくれるとのことだったので甘えることにしました。義父の運転で40分ほどかけて駆けつけてくれて、本当にありがたい思いでした。 グズって行きたがらない長男義父母がくる前に、なんとか保育園の準備は完了しました。あとは保育園に連れて行くだけだったのですが、長男が激しく嫌がり私のそばから離れません。保育園に行く前に泣くことはよくありましたが、行けばケロッと遊んでくれることはわかっていました。そのため、「泣いてもいいので連れて行ってくれませんか?」と義母に伝えると、「泣いている子を保育園に連れて行くなんて嫌よ!」と断られてしまったのです。仕方なく保育園に連れて行くのは諦めて、家で面倒を見ることに。義父母は「熱がひどいなら長男と一緒に家にくる?」と言ってくれましたが、私はもともと車酔いしやすく、熱もあり、とても車に乗れる状態ではなかったので断りました。 帰り際の義母からショックなひと言私が断ったことに腹が立ったのか、義母は「次から自分の親を呼びなさいよね!」と言い残し、帰ってしまったのです。その後、私が長男の相手をしようとしましたが、熱でもうろうとしてどうしても無理でした。結局フラフラしながら保育園に行き、事情を話し長男を預けることに。その後、お迎えの時間まで寝ることができました。どうやら義母はもとから保育園に連れて行くつもりはなく、私も子どもも義実家に連れて行く気だったようです。私→夫→義母との伝言がうまく伝わっておらず、夫は義母が義実家に連れていくつもりと知っていましたが、私がラクができればどちらでも良いと思ったようです。うまく伝えてくれなかった夫にもイライラしてしまい、その後大喧嘩をしてしまいました。 後日、義母からこの件について謝罪を受けました。私も熱でイライラしてしまい、義母が保育園に連れて行かないとなったあと、態度が悪かったことを謝りました。また、義母に苦手意識があり直接連絡をせず、夫に伝言を頼んだことも反省。今は義母に頼みがあるときは夫から伝えてもらうのではなく、自分からお願いするようにしています。 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年11月29日息子を自然分娩で出産後、問題なく退院し育児に専念していました。しかし、子宮の中に菌が入って感染したかもしれず、鮮血の悪露が続き、高熱を出し再入院となってしまいました。産後の高熱についての体験談をご紹介します。 出産は安産だった2月に自然分娩で息子を出産し、産後は大量の悪露に驚きましたが、病院の先生に問題はないと言われ安心していました。退院前の診察も母子共に異常なしと言われ、予定通り1週間で退院。 入院中は初めての出産と育児で手探りの状況ではありましたが、私自身食欲もあり体調も良く、育児用ミルクを足さなくてもいいくらい母乳も出ていて、大きな困りごとはありませんでした。そして産後は私の家庭の事情で夫の実家に1カ月お世話になることになっていたのですが……。 出産から10日後に再入院退院してすぐ寒気を感じましたが、冬だったのであまり気にしていませんでした。しかし、4日後、ひどい肩こりのような異常な首の痛さで起きていられなくなってしまったのです。 おっぱいが張っているときは首で体温を測るように言われていたため首で熱を測ったところ、40度超え! さらに首の痛みはひどい頭痛に変わったのです。 病院に電話で相談後、診察に向かうことになりました。病院へ向かう間、息子と一緒にいられないことと、体調不良で夫のご両親に迷惑をかけたことで涙が止まりませんでした。そして、病院で血液検査をすると炎症と白血球の値が高く、悪露は鮮血、熱も高いため入院が決まりました。 鮮血の悪露と血液の炎症が止まらず入院後も熱と頭痛は2日ほど続き、産後1週間経っても止まらないなと気にしていた鮮血の悪露も続きました。入院時から抗生剤と栄養剤の点滴をしていましたが、2日ほどはひどい頭痛で鎮痛剤の坐薬を入れてもらわなければ眠れないほど。その間息子は夫の実家で見てもらっていたのですが、搾乳してもおっぱいの痛みが治まらず、どこもかしこも痛かったです。 生まれてからずっと一緒だった息子と離れているのも、つらくて仕方がありませんでした。5日後の血液検査で炎症の値は変わらずですが白血球の値が下がったので退院の許可が下り、息子のもとへ帰ることができました。お医者様から聞いた話だと発熱や鮮血の悪露が続いた詳しい原因はわからず、子宮の中に菌が入ってしまい感染した可能性があったようです。結局、鮮血の悪露が止まったのは出産から1カ月後でした。 結果的には無事に退院することができたのでよかったですが、高熱が出たときに息子と2人きりだったらと思うと今でも恐ろしいです。夫には入院中着替えや日用品を届けてもらい、夫の両親には息子を見ていただき本当に感謝しています。普段は風邪もひかない私が高熱で入院することになるなんて、本当に出産は何が起きるかわからないと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:長岡 まこ年子の男の子2人の母で、産休育休を経てフルタイム共働き中。家電量販店で働き家電の販売や携帯電話の契約を経験。生活を豊かにする家電製品が好きで、個人的には食洗器・ドラム式洗濯機・ヘルシオはマスト!
2021年07月21日今まで特に大きな病気もせず、ほとんど風邪もひかないので、油断していたときでした。おっぱいトラブルもなく経過していた授乳期、息子が1歳4カ月でちょうど卒乳をしようとしたころ。突然襲ってきた発熱とだるさの原因は、乳腺炎でした。 ちょっとだるいな、と思ったのが始まり仕事からの帰宅途中、若干の寒気とだるさを自覚し、体調に違和感を抱いたのでした。風邪がはやる時期でもなく、寒い思いをしたでもなく体調をくずす心当たりもないまま帰宅しました。ぐんぐん熱は高くなり、40度まで一気に上がって自分の体に何が起きているのか混乱するばかりです。 これまでに味わったことのない高熱と鉛のように重い体にムチを打ってシャワーを浴びようとすると、右胸の一部がボワーっと赤く熱を持っていることに気がつきました。 もしや、乳腺炎!? と思ったときには手遅れほぼ卒乳が完了していて、授乳回数は1日に1回あるかないかの頻度まで減っており、その日も帰宅後に授乳はしていませんでした。あまりおっぱいが張っているという感じもなかったのですが、一部にしこりと痛み、赤く熱をもっている感じがありました。若干の違和感は日中からあったものの、大したことないだろうと思いそのままにしていたのです。 シャワーを浴びるときに初めておっぱいが赤くなっていることに気づき、高熱とだるさの原因はそこだと思い当たったのです。緊急で病院に行く気力もなく、乳腺炎だとしたら赤ちゃんに吸ってもらうのがいいと聞いたことがあったので、卒乳間近ながら息子を起こして授乳し、軽くマッサージをして、家にあった解熱鎮痛剤を飲んで這うようにベッドに潜り込みました。 翌日産科を受診乳腺炎ではないかと考え、受診したのは内科でなく産科です。就寝前に飲んだ解熱鎮痛剤で熱が下がり、痛みも和らいでいたのですが、乳腺炎との診断で処方されたのは葛根湯とアセトアミノフェンでした。 痛みがある間は定期的に薬を飲んで1、2日程度で改善し、その後も違和感やおっぱいの赤みを感じたときには早めにアセトアミノフェンか葛根湯を飲んで熱が上がることなく卒乳を迎えることができました。 授乳期は、特に問題なく経過していたため、油断していた卒乳時期に乳腺炎を罹ってしまったのでした。今までに経験したことのないひどい高熱に見舞われ、2度と繰り返したくない経験です。1度高熱が出て以降は、早めに対処することで無事卒乳を迎えることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小林 みよこ未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。
2021年06月26日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 産後9カ月くらいのとき、夫婦仲が最悪も最悪でした。 これは本当に私がひどいと思うけど、こっちにも言い分があってですね〜……。風邪気味なのにオールで飲み明かして、午後に帰ってきた夫に対する怒りで、高熱が出ようが心配なんてできなかったのでした。 「風邪ひいたときに何もしてくれなかった」って言われたんだけど、「何もしてもらえない状況を作ったのはあなたよ!」って返しました。 あなたは今戦力なの!むしろ風邪ひいてごめんくらいないの!?看病なんてしてる余裕ないわ!!それに氷枕つくって、ポカリもコンビニのうどんも買って少しは看病したのに、何もしてくれなかっただと……??意味不明。たまには早く帰ってきてくれよ。お願いだからって、いつも思ってました。そう言っても仕事だから、付き合いだから、理解がないって言われて、伝えても無駄だとわかったので、当時はイライラすることしかできなかったです。 今はほとんど不満に思いません。むしろラッキーくらいの勢いです。 パパがいるとテンション高すぎてそまくんが本当に寝ないので!いつまでも私の上で飛び跳ねてズタボロにされます……! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2021年01月06日長男が1歳9カ月ごろの話です。私は39度の高熱が出て動けない状態に。夫は出張中、実両親も旅行中で頼れず、保育園への子どもの送迎を義母にお願いしました。しかし、グズる子どもを見て「連れて行けない」と拒否。そして義母から信じられない言葉を言われ、悲しくなった出来事をお伝えします。 高熱で育児ができない!長男が通っていた保育園は保護者が病気のときも預かり可になっていたのですが、私は高熱でもうろうとしていたので送迎が難しい状態でした。出張中の夫に相談したところ、義母を呼べばいいと言われ、夫から義母に電話してもらうことに。そして、快く引き受けてくれるとのことだったので甘えることにしました。義父の運転で40分ほどかけて駆けつけてくれて、本当にありがたい思いでした。 グズって行きたがらない長男義父母がくる前に、なんとか保育園の準備は完了しました。あとは保育園に連れて行くだけだったのですが、長男が激しく嫌がり私のそばから離れません。保育園に行く前に泣くことはよくありましたが、行けばケロッと遊んでくれることはわかっていました。そのため、「泣いてもいいので連れて行ってくれませんか?」と義母に伝えると、「泣いている子を保育園に連れて行くなんて嫌よ!」と断られてしまったのです。仕方なく保育園に連れて行くのは諦めて、家で面倒を見ることに。義父母は「熱がひどいなら長男と一緒に家にくる?」と言ってくれましたが、私はもともと車酔いしやすく、熱もあり、とても車に乗れる状態ではなかったので断りました。 帰り際の義母からショックなひと言私が断ったことに腹が立ったのか、義母は「次から自分の親を呼びなさいよね!」と言い残し、帰ってしまったのです。その後、私が長男の相手をしようとしましたが、熱でもうろうとしてどうしても無理でした。結局フラフラしながら保育園に行き、事情を話し長男を預けることに。その後、お迎えの時間まで寝ることができました。どうやら義母はもとから保育園に連れて行くつもりはなく、私も子どもも義実家に連れて行く気だったようです。私→夫→義母との伝言がうまく伝わっておらず、夫は義母が義実家に連れていくつもりと知っていましたが、私がラクができればどちらでも良いと思ったようです。うまく伝えてくれなかった夫にもイライラしてしまい、その後大喧嘩をしてしまいました。 後日、義母からこの件について謝罪を受けました。私も熱でイライラしてしまい、義母が保育園に連れて行かないとなったあと、態度が悪かったことを謝りました。また、義母に苦手意識があり直接連絡をせず、夫に伝言を頼んだことも反省。今は義母に頼みがあるときは夫から伝えてもらうのではなく、自分からお願いするようにしています。 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月28日生後10日ほどで高熱を出してしまった息子。念のため総合病院で検査をすることになり、近くに住んでいる義母が付き添ってくれました。付き添ってくれたのはうれしかったのですが、そこで耳を疑うひと言を聞いたのです……。 生後10日で高熱!第三子となる息子が生まれ、無事退院したのも束の間。39度近い高熱が出て、口内炎のようなものがたくさんできてしまい、哺乳もままならない状態に。かかりつけの小児科に行ったものの、まだ生まれて10日ほどしか経っていなかったため、念のため総合病院で検査してもらうよう言われました。3人目の子どもとはいえ、生後10日で高熱を出すことは初めてだったので、さすがに不安になりました。 義母が付き添ってくれることに…そのことを義母に話すと、心配だからと付き添ってくれることに。不安も募っていたため、付き添ってくれるのはとてもありがたいし、心強く感じました。 そして総合病院の小児科で検査をするべく待合室に座って待っていると、診察の順番がきたことを知らせる画面に息子の名前が表示されました。そのとき、義母が信じられないひと言を放ったのです。 それ、今言う必要ある!?画面に表示された息子の名前を見て義母が言い放ったのは、 「やっぱり、なんか格好悪い名前よね〜」 ……一瞬、何を言っているのか理解できないほど衝撃的なひと言でした。 診察を受けながら少しずつ怒りが込み上げてきて、「そう思っていたとしても、今この状況で言う必要ある!?」 と、心のなかでイライラが募りました。 検査は無事終わりましたがその日に結果は出ず、なんだかモヤモヤした1日でした。 その後、検査結果をひとりで聞きに行き、その後、息子の体調もよくなりました。 病院での一件以来も、義母はまったく悪びれた様子もなく接してきますし、孫のこともかわいがってくれています。義母の好みの名前ではないという本音が、とっさにポロっと出てしまったのでしょう。名付けたばかりでその名前を否定されるのは正直悲しいものがありましたが、状況的に私も少し気にしすぎてしまった部分があったと思います。今後はあまり細かい発言は気にせず、義母とは良い関係を保ちたいと思います。 著者:松本寛子結婚を機に地方へ引っ越し出産。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月05日今年3月のあたまに厄介な病気になり、入院していました。その頃から世の中は新型コロナウイルス感染症のため、検査も入院までの経緯も普段とは違う状態でした。その経験から、「いま病院にかかる大変さ」や「急な入院時の家族の苦労」、「いま家族を守るためにどうすればいいのか」を綴っていきます。■ 前回 のあらすじ10日間高熱にうなされたあと、何とかPCR検査を受ける許可がおりました…。陰性の結果が出て、都会の総合病院に入院することになりました。しかし、ここで分かった病名に唖然としてしまいます。 「入院後も下がらない熱…そして驚きの病名が発覚した」 PCR検査をしてから毎日のように嫁さんにかかる保健所からの電話。その話を聞いたのは僕が退院してからでしたが、何とも苦労をさせてしまった感じで申しわけなかったです。…大変だったなんて発言は嫁さんからは一切ありませんでしたけどね。そして、あまりに急な流れでの入院だったので、手続きもバタバタだったそうです。書類によっては病院に提出したり分からない部分を質問したりしないといけませんし、かと言って病院は家からかなり遠いですし。おまけに新型コロナウイルス感染の関係で病院に滞在できる時間も限られていますし。普段入院するのに比べて、確実に大変さが増していたと思います。そして当の僕ですが…中々進展しない状況に落ち続ける気持ち。そんな中、子どもたちからの温かいメッセージ。俺も会いたい、子どもたちの顔が見たい!!こらえていた気持ちが爆発して、大粒の涙があふれてしまいました。早く会いたい、家に帰りたい、いつもの日常に戻りたい…!!そのためには病気の症状が落ち着かなくてはどうしようもありません。熱が治まり、食べ物がきちんと口から摂取できて点滴が終了しなくては…パパ、頑張らなくては。子どもたちからのメッセージを胸に頑張ろうという気持ちが芽生えてきました。そして…そこから数日後、ようやく症状が治まってきたのか検査結果の数値も少しづつ改善されてきました。熱も37度を超えない日がチラホラ。少しずつですがご飯も食べられるようになり、点滴もしなくて大丈夫だろうとなった時点で退院をお願いし、家に帰れる日がやってきました。最初に体調が悪化しだしてからおよそ1ヶ月。こうして僕の入院生活は終わっていきました。未だに病気は完治しておらず、通院して検査をしたり仕事も体調不良で早退したりする日々が続いています。でも。子どもたちが僕にくれた笑顔や優しさ、嫁さんが僕を守ってくれたたくましさは忘れません。子どもたちと会えなかったのは自主隔離期間も併せておよそ1ヶ月。本来なら、家の中で遊んだりして自粛期間のストレスを軽減させてあげたかったので、歯がゆくて仕方ありませんでした。だけど、そんなさなか彼女たちは元気にたくましく過ごしてくれました。長くなりましたが、これにて今回の入院のお話は完結です。ここまで読んで頂き本当にありがとうございました!!※今回の体験は、2020年3月時点のものです。現在とは状況が異なる場合もあります。※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、筆者は新型コロナウイルスへの感染はありませんでしたが、症状や疑いがある方は、最新の新型コロナウイルス感染症の対応をご確認のうえ、指定機関にご相談下さい。
2020年06月04日今年3月のあたまに厄介な病気になり、入院していました。その頃から世の中は新型コロナウイルス感染症のため、検査も入院までの経緯も普段とは違う状態でした。その経験から、「いま病院にかかる大変さ」や「急な入院時の家族の苦労」、「いま家族を守るためにどうすればいいのか」を綴っていきます。■ 前回 のあらすじPCR検査の結果が出るまでは治療が進められなかった状況に変化が。何とか検査を受けられることになったのです。しかし、結果が出た時には既に熱発から10日が結果。その間も体調はどんどん悪化していったのでした…。 「PCR検査「陰性」判定されないと病気の治療ができない…という緊急事態に!」 とうとう都会の総合病院に入院することになりました。今まで割と健康に過ごしてきたので、入院自体が初めてだった僕。それだけに色々と不安はあったのですが、それ以上に症状が変わらないことがとにかく不安でした。相変わらず下がらない熱、ちょっと動くのもダルい。どの時間帯も眠れないのでボーっと天井を見上げるばかり。ただ、。眠れないことを相談したら医師から許可がおりて睡眠薬を飲むようになりました。それから入院期間中はどうにか眠れるようになりまして、少し身体が楽になる時間が増えていきました。睡眠の大切さを実感できましたね。まぁご飯はほとんど食べることが出来ませんでしたが…。トイレは幸い部屋から近い位置にあったので、物に捕まりながらどうにか歩いてたどり着きました。当初は部屋にポータブルトイレを置いたり車イスを使用したりしてもよいいと言われていましたけどね。何とか自力で行えました。これも睡眠と点滴のおかげだったのかもしれませんね。だがしかし。検査結果は悪化!!毎朝6時頃に血液を採取されて検査をしていたのですが、白血球や肝臓の数値が入院時より悪化していたみたいでですね。 ある日看護師さんから検査の追加を伝えられてしまいました。退院が遠のいていく予感…そして、お話はまだ続きます。この時点で病名がおおよそ確定。”伝染性単核球症”というウイルス感染によって悪化する病気だということでした。病名がついてとりあえず一安心。これで治療の方向性が定まってくる気がしたんです。で、この病気についてネット上の病気のサイトを調べてみました。が…キス病という異名で呼ばれる病気でした。この病気、日本人では成人でなることはかなり少ないらしいのですが、”キス病”という呼び方は結構有名らしいんですよね。ヘルペスウイルスなど、唾液などで感染することが多いのでこのような呼ばれ方をしているらしい。いや、ちょっとイヤなんですけど。その呼び方( ̄▽ ̄;)で、追加の検査を受けつつ、これまでの行動なども聞かれるのですが…もうね、これに関しては…イラストで察してください。てか、ないです!!いたって真面目に聞かれますが(この病気ではこのようなことを聞かれるのも一般的だそうです)、その空間は何とも恥ずかしかったりしました。実際、コップの回し飲みでもうつる可能性はあるらしく、例えば子どもとのチューなどでも感染はするらしいです。ただ、日本人の成人のおよそ9割以上は子どもの頃にこの病気の耐性がついていて、大人で感染すること自体が稀らしいんですけどね。僕はこの件で様々なウイルスや肝炎・HIVなどの検査もしましたが、いずれも陰性だったそうで。珍しい経路(日本で単純に検査できないウイルスから何かしらの経路)で感染したのでしょうとのことでした。まぁ、何ともめずらしく厄介な病気になったものです。で、この病気は特別な治療法はなし。基本安静にしていれば数週間から数ヶ月で完治するとのことでしたが…ちょっと期間が長すぎてげんなり。この辺りで少しづつ心がくじけそうになる兆候が見え始めてきました。が、このまま負けるわけにはいきません。点滴をしているとはいえ、何も食べなかったらきっともっと悪くなってしまう。病院内にあるコンビニなら僕の好きなプリンなどがあるかもしれない。でもとてもそこまで歩くことはできないし…ラインアプリで嫁さんに確認すると、まだギリギリ面会可能(原則1人のみで30分制限とマスクの着用義務アリ)とのこと!嫁さんにはずいぶんと迷惑をかけてしまいましたね。家族のありがたみをひしひしと感じました。※因みに、PCR検査をしてからほぼ毎日のように保健所から嫁さんに僕の状態確認の電話がありました。確認は退院の数日後まで、症状の緩和がはっきりと分かるまで続きました。どうしても短い時間しか滞在できないので、こまめに足りないものを持ってきてもらったり。病院内での新型コロナウイルスの感染対策のため洗濯も出来なかったので、着替えの入れ替えをしてもらったり。(病院着は看護師さんに渡すことで出来るのですが、洗濯機が使えないため下着などが洗えなかったのです)でも、うちの嫁さんそもそも運転がすごく苦手なんです。都会なんて尚更…それなのに日々1時間以上もかけて来てくれていました。こんなに迷惑をかけて、でも子どもたちも変わらず家で元気にやってくれていて。僕は早く良くならないとなぁと思いながらも、身体の自由はまだ効かないままで。そんな葛藤との戦いで入院生活は続いて行きました。次回で今回のシリーズは最終回! 6月4日掲載予定です。※今回の体験は、2020年3月時点のものです。現在とは状況が異なる場合もあります。※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、筆者は新型コロナウイルスへの感染はありませんでしたが、症状や疑いがある方は、最新の新型コロナウイルス感染症の対応をご確認のうえ、指定機関にご相談下さい。
2020年05月21日今まで特に大きな病気もせず、ほとんど風邪もひかないので、油断していたときでした。おっぱいトラブルもなく経過していた授乳期、息子が1歳4カ月でちょうど卒乳をしようとしたころ。突然襲ってきた発熱とだるさの原因は、乳腺炎でした。 ちょっとだるいな、と思ったのが始まり仕事からの帰宅途中、若干の寒気とだるさを自覚し、体調に違和感を抱いたのでした。風邪がはやる時期でもなく、寒い思いをしたでもなく体調をくずす心当たりもないまま帰宅しました。ぐんぐん熱は高くなり、40度まで一気に上がって自分の体に何が起きているのか混乱するばかりです。 これまでに味わったことのない高熱と鉛のように重い体にムチを打ってシャワーを浴びようとすると、右胸の一部がボワーっと赤く熱を持っていることに気がつきました。 もしや、乳腺炎!? と思ったときには手遅れほぼ卒乳が完了していて、授乳回数は1日に1回あるかないかの頻度まで減っており、その日も帰宅後に授乳はしていませんでした。あまりおっぱいが張っているという感じもなかったのですが、一部にしこりと痛み、赤く熱をもっている感じがありました。若干の違和感は日中からあったものの、大したことないだろうと思いそのままにしていたのです。 シャワーを浴びるときに初めておっぱいが赤くなっていることに気づき、高熱とだるさの原因はそこだと思い当たったのです。緊急で病院に行く気力もなく、乳腺炎だとしたら赤ちゃんに吸ってもらうのがいいと聞いたことがあったので、卒乳間近ながら息子を起こして授乳し、軽くマッサージをして、家にあった解熱鎮痛剤を飲んで這うようにベッドに潜り込みました。 翌日産科を受診乳腺炎ではないかと考え、受診したのは内科でなく産科です。就寝前に飲んだ解熱鎮痛剤で熱が下がり、痛みも和らいでいたのですが、乳腺炎との診断で処方されたのは葛根湯とアセトアミノフェンでした。 痛みがある間は定期的に薬を飲んで1、2日程度で改善し、その後も違和感やおっぱいの赤みを感じたときには早めにアセトアミノフェンか葛根湯を飲んで熱が上がることなく卒乳を迎えることができました。 授乳期は、特に問題なく経過していたため、油断していた卒乳時期に乳腺炎を罹ってしまったのでした。今までに経験したことのないひどい高熱に見舞われ、2度と繰り返したくない経験です。1度高熱が出て以降は、早めに対処することで無事卒乳を迎えることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小林 みよこ未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。
2020年05月07日今年3月のあたまに厄介な病気になり、入院していました。その頃から世の中は新型コロナウイルス感染症のため、検査も入院までの経緯も普段とは違う状態でした。その経験から、「いま病院にかかる大変さ」や「急な入院時の家族の苦労」、「いま家族を守るためにどうすればいいのか」を綴っていきます。■ 前回 のあらすじ3月の初旬、体調がおかしいくなり、その後発熱したため、万が一に備えて会社は休みに。そしてかかりつけ医の検査によって「新型コロナウイルス感染症の疑いがある」と告げられてしまう! しかし保健所からは検査の条件を満たしていないとして自主隔離へ…。 「いま病気になると普段よりツラい…感染疑いで自主隔離へ」 かかりつけの病院から“新型コロナウイルス”感染の疑いを指摘されたのですが…なんと「コロナ感染ではないとしても、『PCR検査の結果で陰性が認められない』限りは次の検査には進めない」という事態に陥ってしまったのです。病院からも保健所に連絡してくれていましたが、僕の症状が条件を満たしていないためやはりPCR検査ができず。そして迎えた水曜日。朝から嫁さんに連れられて町内にある一番大きな病院にやってきました。嫁さんが事前に病院に連絡してくれていたので、到着してすぐに発熱外来へと進みます。レントゲンとCTで肺の検査を、そしてインフルエンザの検査も行いましたがいずれも結果は陰性でした。…数日分の解熱剤と漢方薬を貰い、再び自宅待機です。そこから途中で再度受診をはさみましたが、何も進展することはなくただ時間のみが流れていきました。処方された解熱剤で熱を下げますが、下がった熱が再度上がるたびに、出る悪寒と震えに苦しむことに。しかも1度下がってから上がる熱はなぜか必ず前よりも高熱になり…、最後は40度近い高熱にうなされてしまいました。水分だけはかなり気を付けましたが、食べ物は何も喉を通りません。衰弱しすぎたのか何が原因なのか分かりませんでしたが、次第に寝付くこともできなくなり四六時中布団の中でゴロゴロ。ただひたすら時が過ぎるのを待っていました。そして迎えた週明け。ようやくここで事態は進展を迎えます。PCR検査を行う許可がついにおりました。最初に熱が出てから1週間。仮に新型コロナウイルス感染症ではなくても、病気を治療するためには、今の時期には新型コロナウイルスの検査、そして「陰性」の判定が必要。ここで何とかその検査の許可がおり、次のステップに進める可能性が出てきました。長かった…。じつはこのPCR検査の許可がおりるに至り、影で嫁さんがかなりがんばってくれていたのです。病院に保健所とのやり取りを説明し、病院の方から保健所に連絡をとってもらったのが、PCR検査が実施できた要因かと思います。経緯をまとめると次のとおりです。保健所に連絡⇒条件を満たさないので検査の許可が降りず受診予定の総合病院で事情を説明総合病院の発熱外来を受診⇒病院の先生も保健所に連絡するが検査許可は降りず自宅待機⇒この時期、病院は新型コロナウイルス、インフルエンザの「陽性」が出ない場合にはもれなく帰宅させられた症状が悪化し続ける⇒再度保健所と病院へ連絡保健所から検査の許可は降りない保健所に再度連絡⇒コロナの検査が受けたいのではなく、「コロナの検査を受けないと他の検査もできない」現状を説明保健所からは現状ではどうしようもないとの回答上記説明を病院にも行い、病院と保健所が連絡をとり合うようになるようやくPCR検査の許可が降りる日々嫁さんが努力し保健所や病院と連絡をとってくれていました。これはあくまでも僕のケースでのお話となりますが、検査へのハードルは相当高いというように感じます。嫁さんいわく、電話がつながらないときも多々あったそうです。ようやくたどり着いた検査。内容は喉の奥に長い棒を当てて採取する検査と痰の検査。これは僕が思ったことですが、インフルエンザの際に鼻の中に細い棒を突っ込みますよね。あれの喉バージョンのような感じです。そのPCR検査と併せて他にも検査を行い、気づけば5本もの棒を鼻や口に入れられていました。…少し前までは結果が怖かったこの新型コロナウイルスの検査。“もしも陽性だったらどうしよう”などとずっと考え込んでいましたが、この時はもうとにかく結果が早く出て欲しいと思うばかりでした。何でもいいからこの高熱から解放して欲しい…。そして翌日の夕方。ようやく検査の結果が…!!(今ではもう少し早く検査結果が出るのかもしれませんが、この時は1日半~2日以上経たないと出ませんでした。)結果は、陰性…!これでようやく本当の病気を調べてもらえる。やっとこのきつさ・だるさから解放される可能性が…!!しかし、最初の発熱からすでに10日が経過。この間に体重は10キロ落ち、睡眠不足と熱からの衰弱で歩行は困難に。例年なら恐らく数日でここまでたどり着いていたのだと思います。そして、ここまで衰弱することもなかったのかと。インフルエンザ流行の際もそうですが、いまこの新型コロナウイルスが世界中に猛威を振るっているこの時に、病気になると本当に大変なことになる。そう実感させられた出来ごとでした。それほどまでに新型コロナウイルス感染症は恐ろしいのだと思います。直接感染しなくても、間接的にでもここまでの影響力がある。ここ数十年では過去に例をみない異常な事態なのではないでしょうか。そして更に翌日、3月18日(水)。紹介状を手に早朝から都会にある総合病院を受診。その結果は…入院、でした。血液検査の結果、肝臓の数値が正常値の5倍近くにもなり肝機能障害をおこしているとのこと。あとは白血球の数値がかなり下がっていて何かしらウイルス感染をおこしている兆候がある、と。ようやく病気解明のスタートラインに立った僕ですが、戦いはここからが本番だったようです。(もう少しだけ続きます!)次回は5月21日掲載予定です。※今回の体験は、2020年3月時点のものです。現在とは状況が異なる場合もあります。※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、筆者は新型コロナウイルスへの感染はありませんでしたが、症状や疑いがある方は、最新の新型コロナウイルス感染症の対応をご確認のうえ、指定機関にご相談下さい。
2020年05月04日こんにちは、もりりんパパです。久しぶりの更新となってしまいました。実は3月のあたまに体調を崩してしまいまして…その時すでに世界中が大変なことになっていたので、受診するのも苦労しまして。結果を先に書きますと、新型コロナウイルスには感染していませんでした。しかし、ちょっと厄介な病気になってしまい入院することに。家族にも職場にも多大なる迷惑をかけてしまいましたが、およそ1ヶ月の休養の後、何とか仕事に復帰することができました。何回かに分けて、「いま病院にかかる大変さ」や「急な入院時の家族の苦労」、「いま家族を守るためにどうすればいいのか」など書いていきたいと思います。正直、自分が入院するなんて思ってもみませんでした。いま、健康のありがたみを日々ひしひしと感じています…。あれは3月の初めの週のことでした。何かだるい気がしました。でも別に熱はないし咳や喉が痛いなどの症状もない。念のため外出を控えて、家では長めの睡眠をとるようにしました。しかし、倦怠感は日に日に増していきました。でもこの時点では少し違和感という程度で、疲れているのかな…くらいに思っていたのです。そしていつもと変わらない生活をしていました。そして…。3月の2週目の日曜日。ついに熱が出てしまいます。この熱はこれから2週間近く下がることはありませんでした。しかし、このタイミングでの熱はちょっとマズい。いろいろと沸きあがってくる不安。ニュースなどで聞いた症状には当てはまらないけどやはり怖い。そんな訳で、万が一に備えて職場に連絡を。僕は介護老人施設に勤めているので、利用者である高齢者の方々に病気を感染させてしまったら大変なことになってしまう…。上司はきちんと理解してしばらくの休養をくれました。とりあえず普通の風邪だと信じて、熱が下がったら仕事に戻ろう。きっと何日間か休んだら回復してまた出勤できるはず! そう思っていました。しかし。結局3月の間は仕事に戻ることは叶いませんでした。翌日の月曜日、かかりつけの個人病院に連絡して受診することに…。インフルエンザや血液検査を行い、隔離された部屋で点滴をうけながら待っていました。…が。ここで疑われてしまう新型コロナウイルスの感染。血液検査の数値がウイルス感染の値を示しており、おまけに他の病気の可能性が見当たらなかったそうです。自分の身体から血の気が引いていくのがわかりました。それはもうショックでした。が、仕方がありません。処方された薬を飲みつつ、それで治ることを祈りながらその日は眠りにつきました。翌日、病院から指示された通り保健所に連絡。保健所の方はとても優しく丁寧でしたが、決まりで条件を満たさない限り新型コロナウイルスの検査はできないと言われました。これは予想どおりでした。この時点で出ている症状は熱と倦怠感、あとは左首のリンパ辺りの痛みくらいでしたからね。そういうわけで、答えは出ないまま、僕は家で家族と接するのを控えることにしました。わが家では長女が嫁さんと、次女は僕と、分かれて就寝しているんです。でもその時から僕は1人部屋に閉じこもり、次女は嫁さんの部屋で寝させることにしました。次女は1才の頃から僕と一緒に寝ているので、こういう時はいやがったり怒ったりするのですが…この時はふざけることすらなくすごく心配してくれましたね。僕の様子がそんなにひどかったのでしょうか。次女の優しい言葉に思わず涙してしまいました。うれしいとともに、とても悔しい。自分の身体の状態がつらくて、そして子どもにこんな風に思わせてしまうのが悔しい。何とも言えない感情になりながら、早く良くなりたいと願ったのでした。しかし。熱は続き悪化し続けました。結果、自力での歩行がほぼ困難となってしまいました。つづく。次回は5月4日掲載予定です。※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、筆者は新型コロナウイルスへの感染はありませんでしたが、症状や疑いがある方は、最新の新型コロナウイルス感染症の対応をご確認のうえ、指定機関にご相談下さい。
2020年04月16日長男が1歳9カ月ごろの話です。私は39度の高熱が出て動けない状態に。夫は出張中、実両親も旅行中で頼れず、保育園への子どもの送迎を義母にお願いしました。しかし、グズる子どもを見て「連れて行けない」と拒否。そして義母から信じられない言葉を言われ、悲しくなったできごとをお伝えします。 高熱で育児ができない!長男が通っていた保育園は両親が病気のときも預かり可になっていたのですが、私は高熱でもうろうとしていたので送迎が難しい状態でした。出張中の夫に相談したところ、義母を呼べばいいと言われ、夫から義母に電話してもらうことに。そして、快く引き受けてくれるとのことだったので甘えることにしました。義父の運転で40分ほどかけて駆けつけてくれて、本当にありがたい思いでした。 グズって行きたがらない長男義父母が来る前に、なんとか保育園の準備は完了しました。あとは保育園に連れて行くだけだったのですが、長男が激しく嫌がり私のそばから離れません。保育園に行く前に泣くことはよくありましたが、行けばケロッと遊んでくれることはわかっていました。そのため、「泣いてもいいので連れて行ってくれませんか?」と義母に伝えると、「泣いている子を保育園に連れて行くなんて嫌よ!」と断られてしまったのです。仕方なく保育園に連れて行くのは諦めて、家で面倒を見ることに。義父母は「熱がひどいなら長男と一緒に家に来る?」と言ってくれましたが、私はもともと車酔いする体質で、熱もあり、とても車に乗れる状態ではなかったので断りました。 帰り際の義母からショックなひと言私が断ったことに腹が立ったのか、義母は「次から自分の親を呼びなさいよね!」と言い残し、帰ってしまったのです。その後、私が長男の相手をしようとしましたが、熱でもうろうとしてどうしても無理でした。結局フラフラしながら保育園に行き、事情を話し長男を預けることに。その後、お迎えの時間まで寝ることができました。どうやら義母は元から保育園に連れて行くつもりはなく、私も子どもも義実家に連れて行く気だったようです。私→夫→義母との伝言がうまく伝わっておらず、夫は義母が義実家に連れていくつもりと知っていましたが、私がラクができればどちらでも良いと思ったようです。うまく伝えてくれなかった夫にもイライラしてしまい、その後大喧嘩をしてしまいました。 後日、義母からこの件について謝罪を受けました。私も熱でイライラしてしまい、義母が保育園に連れて行かないとなったあと、態度が悪かったことを謝りました。また、義母に苦手意識があり直接連絡をせず、夫に伝言を頼んだことも反省。今は義母に頼みがあるときは夫から伝えてもらうのではなく、自分からお願いするようにしています。 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年11月19日「突発性発疹」という病名を聞いたことがあるでしょうか。これはほとんどの日本人が抗体をもっている(かかったことがあって、そのウイルスを認識して闘うことができる)「ヒトヘルペスウイルス6型」あるいは「7型」というウイルスに乳幼児が初めて感染したときに発症することが多い病気です。かかってしまったら、どんな症状があって、いつから登園できるのでしょうか。ママの疑問に一つずつ答えていきます。【監修】赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子 先生小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。二児の母。■突発性発疹とは▼突発性発疹の症状突発性発疹は生後4カ月から1歳の子どもがかかりやすい病気で、はじめての高熱が突発性発疹という赤ちゃんも多いでしょう。症状は、38度から40度の高熱が3〜4日ほど続きます。その後、熱が下がってきたころに発疹がでてきます。発疹はおなかや背中など胴体を中心に出て、その後、顔や手足に広がることもあります。発疹は小さな赤みがあって少しだけプツっと隆起した発疹で、2日から4日で自然に消えていきます。ほかの症状としては便が少しゆるくなることもあります。高熱が出ていても比較的元気で、機嫌よくミルクや母乳を飲めていれば慌てなくも大丈夫です。むしろ、解熱時の発疹が出てからが不機嫌になる場合が多いでしょう。▼突発性発疹の感染経路突発性発疹は「ヒトヘルペスウイルス6型」あるいは「7型」というウイルスによる感染症です。4歳以上の日本人ではそのウイルスへの免疫をほとんどの人がもっています。家庭内で感染することが多いと考えられています。感染経路は、はっきりわかってはいませんが、ママや大人の唾液が赤ちゃんの口に入る「経口感染」が一番多いと考えられています。せきやくしゃみによる「飛沫(ひまつ)感染」や、あるいは、ウイルスを含む唾液を赤ちゃんが触れたとときの「接触感染」もあります。突発性発疹をおこすウイルスは「6型」「7型」とあり、一般的には「6型」に先に感染します。突発性発疹を2回発症した子では、2回目は「7型」に感染していることが多いです。▼突発性発疹の治療法突発性発疹の治療法としては、ほとんどが自然に治るので、抗ウイルス薬などの治療法はありません。おうちでのケアとしては、1日に数回、熱を測って体温の変化を記録しておくとよいでしょう。急に熱が高くなることもあるでしょう。夜になると熱が上がりやすいのは自然な仕組みです。体は夜間に「治るモード」に入るため、ウイルスを攻撃する反応である発熱は、夕方から夜間に起こるのです。発熱のほか、観察のポイントは機嫌や顔色、食欲があるかどうか、おしっこの状態、便の状態などです。おしっこの色が濃く、量が少ない場合は水分補給をさせましょう。高熱のときは脱水症状になりやすいため、まめな水分補給が必要です。湯ざましや麦茶、幼児用イオン飲料、うすめた果汁、野菜スープ、経口補水液などがおすすめです。食欲がなさそうな時は、離乳食の段階を若干前にもどしてやや柔らかめなものを与えてもよいでしょう。感染症から治るには、たんぱく質と微量栄養素が治癒のポイントになるので、おかゆやうどんだけではなく、卵や魚などのたんぱく質と野菜も与えたほうがよいです。甘いものを与えるのはおすすめできません。室内では、安静が第一ですが、無理に寝かしつけなくても構いません。抱っこをしてあげたり、添い寝をしてあげたりし、子どもがゆっくり休めるようにしてあげましょう。また、熱が高いときは厚着や布団のかけすぎに注意します。室内で厚着にさせる必要はなく、機嫌よくすごしていれば、普段のような服装で十分です。発熱のし始めは寒気を伴うことが多いため、多めに着せてあげましょう。毛布やタオルケットも1枚増やしてあげ、熱が下がったら元の枚数に戻しておきます。高熱でつらそうな場合は少し体を冷やしてあげるのもいいでしょう。小さな保冷剤などをビニール袋に入れて、靴下などの布製の袋に詰めます。それを、わきの下や首筋、足のつけ根などにあててあげると気持ちよく寝られます。子どもを観察していて、全体状態が悪くなったり、呼吸が苦しそうだったり、呼びかけても反応が弱くひどくぼんやりとしているときは、すぐに病院で診てもらいましょう。首が硬直して曲げにくい、耳を痛がる、などのときも受診するといいでしょう。気をつけたいのは、高熱が出ることによる合併症です。突発性発疹の合併症については最後の章「突発性発疹になったら気をつけたいこと」で説明します。参照サイト:東京都福祉保健局 東京都こども医療ガイド 「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)-解説-」 東京都感染症情報センター 「突発性発しん Exanthem subitum」 神戸大学大学院医学研究科・研究部 「よくわかる突発性発疹症、その症状と対応~発熱受診患者解析結果を交えて~」 ▼突発性発疹は大人にもうつる?突発性発疹の原因は「ヒトヘルペスウイルス6型」というウイルスですが、このウイルスは現在の日本人の成人ならほとんど感染しているものです。そのため、大人が突発性発疹を発症することはほぼないと考えていいでしょう。厚生労働省の突発性発疹の「臨床的特徴」にも「乳幼児期、特に6カ月から18カ月の間に罹患(りかん)することが多い。5歳以上はまれである」と記載されています。参照サイト:Medical Note 「写真でみる突発性発疹症の症状―原因や対処法は?」 厚生労働省 「突発性発しん」 ■突発性発疹になったらいつから保育園に行ける?▼解熱後1日以上経過で発疹があっても登園OK突発性発疹は自然治癒でき、病院の治療証明が必要な病気ではないため、家で様子を見ているママも多いことでしょう。そこで気になるのが、「子どもはいつ頃から登園できるのか」ということだと思います。これは、高熱が下がり、全身状態が良くなったら登園可能です。突発性発疹にかかった後について、厚生労働省からもガイドラインが出ていて、「解熱し機嫌が良く全身状態が良い」場合は登園が認められる、としています。全身の状態が良く、機嫌がいい場合は保育園に行って問題はないです。しかし、園によっては、発疹があると登園は難しいと判断される可能性もあります。もし心配な場合は、保育園の先生に相談してみるといいでしょう。参照サイト:厚生労働省 「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」 ▼登園許可証は必要? 不要?登園時に気になることとして、突発性発疹で登園許可証は必要かどうかがあります。ママもパパも働いていると長くは保育園を休ませられないという事情もあるでしょう。登園について、日本小児科学会では「症状が改善したら登園が可能」としています。基本的には登園許可証も不要です。しかし、保育園によってルールなどが異なる場合がありますので、担当の先生にお話を聞いてみるのが一番確実ですね。▼突発性発疹後保育園でプールに入れる?突発性発疹後の保育園でのプールは入って構いません。突発性発疹は熱が出ているとき以外は感染力が弱いので、例えば発疹が出ていてもプールは入ること自体は可能です。ただし、発熱中のプールは控えましょう。ちなみにお風呂は、お熱があっても様子をみて元気そうであれば、ぬるめのシャワーくらいなら問題ありません。疲れない程度の汗を流したり、体を拭いたりすることはいいでしょう。参照サイト:日本小児科学会 「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」(2019年7月改訂版) ■突発性発疹になったら気をつけたいこと▼突発性発疹の合併症突発性発疹の合併症として、知識として知っておいたほうがよいことに「急性脳症」と「熱性けいれん」があります。急性脳症とは、何らかの原因で脳がむくんでしまい脳機能が障害されて、けいれんや意識障害が起きる状態です。突発性発疹から脳症になることはまれで、年間に70人から100人ほどが報告されています。めったに起きませんが、その可能性もあることは情報として知っていてもよいでしょう。主な症状は意識障害(意識がもうろうとして、刺激をしても話しかけても反応がない状態)で、けいれん(手足がふるえて硬直し、白目をむいて、話にも反応しない状態)や麻痺(まひ)、発熱が現れることがあります。これらはもとの発症した病気によって出る症状が異なります。急性脳症はどの年齢でも発症する可能性がありますが、乳幼児期の頻度がもっとも高いです。乳幼児の脳症の原因病原体としては突発性発疹の原因ウイルスとインフルエンザウイルスが比較的多く、マイコプラズマなどが原因となることもあります。万が一、急性脳症になると、残念ながら、後遺症が残ることもあります。参照サイト:日本小児科学会 「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」(2019年7月改訂版) Medical Note 「急性脳症」 Medical Note 「急性脳症とは? 突発性発疹による急性脳症の症状、予後、治療」 ▼熱性けいれんに要注意突発性発疹の合併症として、急性脳症よりも多くみられるものに「熱性けいれん」があります。熱性けいれんは発熱によって起こる乳幼児のけいれんで、生後6カ月から6歳くらいまでにみられるものです。熱性けいれんは、38度以上の発熱から24時間以内に起きるけいれんです。症状としては、顔色が急に悪くなり、手足が震えたり、意識を失ったりします。その間、周りの人の呼びかけにはほとんど反応しませんが、多くの場合、2~3分ほどたつと自然に治まってきます。そのまましばらく寝てしまう子どもも多いです。日本人で、熱性けいれんは10人に1人が経験するといわれ、成長や発達に問題がなくても発症する可能性があります。1回だけ起こすケースもあれば、発熱ごとにみられるケースもあります。熱性けいれんにより脳にダメージが残ることはなく、神経系への後遺症を残すこともないと考えられています。ただ、発熱とけいれんを主症状とする病気はほかにも多数あるので注意しましょう。子どもが成長していくと熱性けいれんの起きる割合は減っていきます。年齢が上がってもけいれんが減らない、もしくは熱がなくてもけいれんが起こる場合は「てんかん」など、別の病気の可能性が考えられます。熱性けいれんの原因はまだはっきり解明はされていません。しかし、発熱に伴い、「神経ネットワークの制御がとれなくなることでけいれんが起こるのではないか」と考えられています。ママやパパに熱性けいれんの経験があると、子どもも熱性けいれんを起こす傾向があるため、遺伝の要素もありそうです。参照サイト:日本小児神経学会 「熱性けいれんはどのような病気ですか?」 Medical Note 「熱性けいれん」 日本小児神経学会 「熱性けいれん診療ガイドライン2015」 ■まとめ突発性発疹は突然の高熱が出る病気なので、最初はママも驚いてしまうかもしれません。とくに今まで大きな病気をしてこなかった子どもならなおさらです。しかし通常は安静にしていれば、数日で治り、発疹の跡も残らない病気です。ほぼ全員がかかる病気ですが、まれに起きる合併症がある、ということは知っておきましょう。熱性けいれんは「38度以上の発熱で24時間以内に引き起こるけいれん」で、「左右対称性」があり、「2〜3分ほどで自然に治まる」が特徴。ママはあわてず、こどもの状態をよく観察して、医療機関を受診の際には医師・医療従事者に状況を整理して伝えられるようにしましょう。参照資料:・ 厚生労働省 ・ 日本小児科学会 ・ 東京都福祉保健局 ・ 日本小児神経学会 ・ Medical Note ・ 日本小児神経学会 ・ 東京都感染症情報センター ・ 神戸大学大学院医学研究科・研究部
2019年10月31日妊婦さんにとって心配なのは、妊娠中の体調不良です。妊娠中は体の変化が大きく、吐き気や熱っぽさなどを感じやすいもの。しかし、妊娠の経過が順調であれば、39度を超えるような高熱にはなりません。もし、妊娠中に高熱を出してしまったら、どのように対応するのが正解なのでしょうか。誤った対処は妊婦のみならず、胎児にも良くない影響を及ぼします。今回は高熱が出る原因、妊婦や胎児に及ぼす影響、高熱が出た場合の対処法などを紹介します。 高熱とは何度から? 発熱の仕組みを理解しよう発熱とは、体温が37.5度以上になることです。微熱だと頭がボーッとしたりフワフワした感覚を抱いたりしますが、38度を超えてくると「熱がある」と自覚しやすくなります。高熱といわれるのは39度以上です。通常、人間の体温は36度台に保たれています。体に熱があるのは、体内で盛んに代謝が起こっているためです。そして、一定の温度を保っています。体温調整の役割を担っているのは、脳の視床下部にある体温中枢。風邪を引いてウイルスが体内に入り込んだ場合などは、体が外部からやってきた敵を高熱でやっつけようとします。 血管の収縮や筋肉のふるえによって熱産生が起こり、体温が上昇します。体温が上昇しているときに悪寒がするのは、脳が体内の設定温度を上昇させるためです。例えば、平熱が36度の場合、ウイルスをやっつけるために36度だった設定温度を39度まで引き上げます。体温設定が上がったことで、逆に外気温は下がったように感じます。これが悪寒の正体です。発熱によって体温が設定温度である39度まで上がりきれば、悪寒は止まります。妊娠中に高熱が出ると不安になりますが、従来、発熱は疾病や感染症から体を守るために必要な機能の1つです。 発熱する原因とは? 妊娠中の微熱と高熱の違い妊娠初期は胎児を育むためにホルモンバランスが大きく変わります。その関係で微熱が出たりほてったりしますが、妊娠初期の正常な反応です。妊娠中の正常な体の変化であれば、39度以上の高熱にはまずなりません。体温が38度を超えるようなら、何らかの疾病や感染症を疑ったほうが良いでしょう。高熱が生じる代表的な感染症や疾病は、インフルエンザをはじめとする呼吸器感染症、腎盂腎炎をはじめとする尿路感染症、胆嚢炎、骨髄炎、自己免疫疾患、甲状腺機能異常などです。何らかの薬を服用している場合は、副作用でも発熱するケースがあります。高熱ではないものの、微熱や38度程度の熱が出る感染症もあります。代表的なのは、風疹や水ぼうそう、ノロウイルスなどです。サルモネラ菌や病原性大腸菌などの細菌性食中毒でも発熱します。 感染症や疾病のなかには、健康な状態なら軽症や無症状で済むタイプもあります。しかし、妊娠中は免疫力低下のため重症化するケースがあり、胎児にも悪影響を及ぼします。妊娠中はもちろん、妊活中から感染症予防を徹底しておきましょう。不活化ワクチン(ウイルスや細菌の感染能力をなくして免疫に必要な成分をワクチン化したもの)であるインフルエンザなどは妊娠中でも接種できますが、多くの感染症予防のワクチンは生ワクチン(ウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られたワクチン)であるため接種はできませんので、妊娠前に予防接種を受けておくことが重要です。 家庭内感染を防ぐために、家族にも予防接種をお願いしておきましょう。ウイルス性、細菌性食中毒による高熱を防ぐには、手洗いとうがいを徹底して、調理器具もしっかり消毒します。ほとんどの細菌やウイルスは熱に弱いです。生食はおこなわず、加熱調理を徹底しましょう。購入した食材も、なるべく短い期間で食べきるようにします。感染症予防は普段の生活の中で気を付けていかなければなりません。妊娠中にいきなり実践するより、妊活中から心がけて習慣化しておくと良いでしょう。 高熱が母体と胎児に及ぼす影響とは? 実は熱より心配なことがある!妊婦以外の健康な人の場合、一般的には41度未満の高熱なら、熱による体への影響はないとされています。熱自体が体に悪影響を及ぼすのは41.5度以上です。ただ、妊娠中はつわりや胎児の成長による腰痛などがあり、体に疲れが出やすくなります。高熱によってエネルギーを消耗すると、体力も奪われます。大量に汗をかいて脱水症状になる可能性もあり、注意が必要です。感染症や疾病の種類によって、症状の現れ方はさまざまです。高熱による影響よりも、病気の症状そのものの方が体に及ぼす影響は大きいでしょう。 妊娠中、特に注意したい感染症について、母体と胎児に与える影響をそれぞれ紹介します。 妊婦がインフルエンザにかかると、合併症を起こしやすいといわれています。その確率は、妊娠14~20週で通常の1.4倍、妊娠37~42週で通常の4.7倍です。妊娠週数が進むほど合併症のリスクが高くなり、自然流産や早産につながってしまうことがあります。低出生体重児や不当軽量児、胎児死亡など、胎児に深刻な影響を及ぼすため、予防は徹底したいところです。また、妊娠週数にかかわらず、発症した場合にはただちに治療を開始することが大切で、同居家族が発症した場合にも抗インフルエンザ薬の予防的な服薬がすすめられています。 風疹は発熱のほか、発疹やリンパ節腫脹などが起こるウイルス性感染症です。妊娠4~20週で初めて風疹にかかると、赤ちゃんが難聴や白内障、心臓疾患などの先天性風疹症候群になる恐れがあります。風しんの予防はワクチン接種です。妊活中には必ず受けておきましょう。 妊娠中に薬を服用しても良い? 高熱のときの対処法妊娠中に高熱が出た場合、自己判断で市販の薬を飲んではいけません。薬の成分が胎児に与える影響は、医療知識のない人には判断しにくいものです。妊娠中は服用を避けたい薬もありますので、まずは医療機関を受診して、服用しても胎児や妊婦に悪影響を及ぼさない薬を処方してもらいましょう。 避けたほうが良いとされている薬を服用してしまった場合、妊娠週数によって胎児への影響が変わってきます。妊娠4週未満では、まだ胎児の器官形成は始まっておらず母体薬剤投与の影響を受けた受精卵は着床しなかったり、流産してしまったり、あるいは完全に修復されるかのいずれかです。ただし、残留性のある薬剤の場合は要注意とされています。胎児の器官が形成される妊娠4~7週が最も薬による影響を受けやすい時期で、胎児の体に奇形が現れる可能性があります。妊娠16週以降になると、奇形の危険性は少なくなるでしょう。しかし、胎盤から胎児へ薬の成分は伝わるため、悪影響を及ぼす可能性は捨てきれません。発育抑制や機能的発育への悪影響、子宮内胎児死亡などに注意が必要です。ただし、胎児に何らかの異常が見られたとしても、必ずしも薬のせいだとも限りません。自己判断で薬を飲んでしまった場合でもひとりで悩まず、病院で相談してみましょう。 妊娠中は自己判断をせず、適切な治療が必要です。自宅では安静を保ち、体力の消耗を防ぎましょう。悪寒があるときは、体を温かくします。汗をたくさんかくので、こまめな水分補給も大切です。悪寒がなくなったら、わきの下や鼠径部など太い血管が通っている部分を冷やしましょう。また、解熱効果はありませんが、頭を氷枕や冷却シートで冷やすのも、高熱による体の苦痛を和らげてくれます。高熱の状態で無理は禁物です。適切な対処法で高熱を乗り切りましょう。 まとめ高熱のときは赤ちゃんへの影響が心配です。妊娠中はホルモンバランスの変化で、心も体も変化します。一番良くないのは、ひとりで抱え込んでしまうこと。産婦人科やかかりつけ医に相談をして、対処法を仰ぎましょう。現代女性は仕事や家事で忙しく、無理をしてしまいがちです。しかし、赤ちゃんを守るためにも、自分の体は大切に扱わなくてはなりません。妊娠中は感染症や疾病にかからないように、予防を徹底することが大切です。 ■参考・「食中毒について」公益社団法人全日本病院協会・「妊婦の薬物服用」公益社団法人日本産婦人科医会 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年10月24日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 産後9カ月くらいのとき、夫婦仲が最悪も最悪でした。 これは本当に私がひどいと思うけど、こっちにも言い分があってですね〜……。風邪気味なのにオールで飲み明かして、午後に帰ってきた夫に対する怒りで、高熱が出ようが心配なんてできなかったのでした。 「風邪ひいたときに何もしてくれなかった」って言われたんだけど、「何もしてもらえない状況を作ったのはあなたよ!」って返しました。 あなたは今戦力なの!むしろ風邪ひいてごめんくらいないの!?看病なんてしてる余裕ないわ!!それに氷枕つくって、ポカリもコンビニのうどんも買って少しは看病したのに、何もしてくれなかっただと……??意味不明。たまには早く帰ってきてくれよ。お願いだからって、いつも思ってました。そう言っても仕事だから、付き合いだから、理解がないって言われて、伝えても無駄だとわかったので、当時はイライラすることしかできなかったです。 今はほとんど不満に思いません。むしろラッキーくらいの勢いです。 パパがいるとテンション高すぎてそまくんが本当に寝ないので!いつまでも私の上で飛び跳ねてズタボロにされます……! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年10月20日前回の 「【医師監修】熱性けいれん「パニックになる前に」正しい対処法2つ」 では熱性けいれんについて説明しました。初めての発熱の場合、突発性発疹という病気がきっかけで熱性けいれんを起こすことはしばしばあります。突発性発疹とは、どのような病気なのでしょうか?■突発性発疹「発症時期、期間、症状」突発性発疹は生後6カ月〜2歳くらいの子に発症するもので、「初めての発熱」によくある病気です。一般的に、生後6カ月頃まではお母さんからもらった免疫で守られていますが、その時期をすぎると発熱を繰り返します。突発性発疹は、その中でも多くの子どもが通る道で、突然の発熱で発症します。まず39〜40℃くらいの高い熱で発症し、そのほかの症状は乏しいです。鼻水や下痢をともなうこともありますが、ほかの風邪症状はあまりひどくありません。数日〜5日くらい熱が続き、ストンと熱が下がって、その後、全身に斑点状の発疹が出現します。顔、首、おなか、背中に出ることが多いでしょう。発疹は広範囲に出現してとても目立ちますが、その見た目に比べ、かゆみはそれほどひどくはなりません。発疹が出てから再度発熱することはなく、発疹も数日間で自然に改善します。■突発性発疹の原因は? 2〜3割が「隠れ突発性発疹」突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型と7型が原因です。2種類のウイルスによるものなので、最大2回突発性発疹にかかる可能性があります。みんなが感染する病気ですが、感染しても全員に発熱や発疹が出るわけではありません。「うちの子、3歳になってもまだかかってないんですけど大丈夫ですか?」としばしば質問を受けますが、2〜3割の子は感染しても症状が出ないため、知らないうちにもうかかっているのでしょう。おおむね3歳までに全員が何らかの形で感染します。生後6カ月〜1歳くらいに発症する子が多いですが、ときに2歳でも感染はありえます。■突発性発疹、ほかの病気が疑われる症状は?前述した通り、生後6カ月〜1歳くらいの子で、鼻水や下痢を伴うもののそれほどひどくなく、発熱がメインの症状として数日間続き、熱が下がるとともに体幹部に斑点状の紅斑が出る、という典型的な経過をたどる子どもを、医師は突発性発疹と判断しています。厳密にはウイルスの検査をしないとわかりませんが、保険診療の範囲で検査はできませんし、特別な治療法がない病気なので細かくウイルスを特定する検査する意義もありません。経過から総合的に判断するしかなく、発疹が出ないと突発性発疹かどうかはわかりません。つまり、発熱した時点ではまだ何の病気かわからないので、まずは医師の診察を受けましょう。このまま様子を見ていいかどうか、医師の判断をあおいでください。特に、子どもが発熱して水分が取れない、顔色が悪い状態の時は、必ず受診が必要です。突発性発疹でも5日くらい熱が続くことがあり、その場合は、血液検査などでほかの重い病気の可能性を探る必要があるでしょう。ウイルスの感染ですから、発熱の割に血液の炎症反応の変化が少ないのが特徴です。血液検査の結果を参考に、突発性発疹疑いと推測することもあります。■突発性発疹「感染経路、合併症、治療法」感染している子どもや、過去にかかったことがある人の唾液から感染します。ほとんどの人が子どもの頃にかかる病気ですから、どこででも感染の機会があるため特別な予防法はありません。そのため、熱が下がり元気になれば登園も可能です。合併症としては、最初に触れたように、初めての発熱とともに、熱性けいれんを起こすことがあります。けいれん時の対策については前回の記事 「【医師監修】熱性けいれん「パニックになる前に」正しい対処法2つ」 を参考にしてください。また、頻度は少ないですが脳炎や肝炎を起こすこともあります。突発性発疹は、ウイルスの感染で発症するので、抗生剤は効果がなく自然に治癒するものです。特別な治療法はないため、水分をとって睡眠をとるというような一般的な対策になります。高い熱で子どもがグズグズする場合は適宜、解熱剤を使用して構いません。突発性発疹であれば、発疹が出た後は再度発熱することはなく、発疹も自然に消えていきます。経験上、発疹が出た後、子どもがとても不機嫌になることがあり、お世話をする人を悩ませるかもしれません。これも自然に改善しますが、もし水分を取らず不機嫌でしんどそうな場合は受診を考慮してください。突発性発疹は40℃以上熱が出ることもあり、とても心配になると思います。しかし、みんなが通る道で、症状が改善すれば多くの場合は1度、もしくは2度の経験で終わります(一部の例外を除く)。突発性発疹では「こんなことが起きるかも」と事前に知っていただくことで、少しでも不安感を解消できたら幸いです。
2019年08月24日普段は元気な赤ちゃんでも、突然熱を出してしまうということはよくあります。そのため、「熱の原因がわからない間はとても心配」という人も多いでしょう。赤ちゃんの発熱の原因と対処法を知っておき、焦らずに対処しましょう。この記事では赤ちゃんの高熱が続く原因や適切な対処法について紹介していきます。 大人よりも高い? 赤ちゃんの体温について赤ちゃんを抱っこしたとき、「ポカポカして温かい」と感じたことがある人は多いでしょう。赤ちゃんの体温は大人よりも高いため、赤ちゃんの平熱と発熱の境目を見極めることは難しいことがあります。 一般に赤ちゃんが風邪やインフルエンザなどの感染症にかかると熱を出します。37.5度以上を発熱と考え、38度以上の熱は高熱としています。そのため赤ちゃんの場合でも「発熱は〇度までは安心」ということは、一概にはいえないのです。38度以上の発熱があればかかりつけ医を受診すると良いでしょう。 赤ちゃんは体温調整が未熟で赤ちゃんの体温にも個人差があるので、普段から体温を測って平熱を把握しておくと、突然の発熱も見つけやすくなります。授乳をした後や泣いた後は体温は上がります。平熱を知りたいときは、起床時・昼ごろ(食前や食間)・夕方・夜の1日4回、安静時に検温してみるのがポイントです。健康なときに3日ほど続けて検温してみると、おおよそ平熱がわかります。平熱が把握できたら、時間帯ごとの平熱を母子手帳に記入しておくと参考になるでしょう。 発熱すると体温計の数値にばかり目が行きがちですが、健康状態にも目を向けてみると良いでしょう。「顔色は悪くない?」「機嫌はよい?」などをチェックしてみましょう。発熱がなくても機嫌が悪かったり、便がゆるかったり、いつもと違うと感じたときは、何らかの病気が疑われます。このように体温だけで判断するのではなく、お母さん、お父さんの勘も役立つことがあります。 【参考】熊本市 健康福祉局 保健衛生部 感染症対策課「感染症法に基づく医師の届出基準・様式集(医療機関向け)」 赤ちゃんの高熱の原因で考えられること赤ちゃんの高熱は、さまざまな原因が考えられます。まず、突発性発疹です。突発性発疹は、高熱が3~4日程度続き、高熱以外の症状が見られないことから風邪と区別がつきにくい点が特徴です。ただし、突発性発疹の場合は、解熱後におなかや背中に発疹が出てきます。感染経路は唾液といわれており、ヒトヘルペスウイルス6型・7型が感染することが原因です。突発性発疹については特別な治療法はありません。発熱時には脱水を防ぐために、こまめに水分補給をおこなって赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。 次に、RSウイルス感染症も、1歳半までに半数以上の赤ちゃんが感染する病気です。RSウイルスに感染すると、鼻水やせきなどの比較的軽い症状で済むケースもありますが、なかには38度以上の高熱が出たり、場合によっては肺炎などを引き起こしたり恐れがあります。生後数カ月以内の赤ちゃんの場合は、RSウイルスに感染すると重症化することもあるため、家族間などでうつさないように注意することが大切です。 また、夏風邪の一種とされているヘルパンギーナも、発症すると38度以上の高熱が出ます。ヘルパンギーナは6~8月ごろに流行するケースが多く、高熱だけでなくのどの痛みなどの症状が見られます。ヘルパンギーナを発症しても鼻水やせきはあまり出ません。しかし、のどの奥が赤く腫れ、口の中に水疱ができる場合があります。のどの痛みがあることから、ヘルパンギーナを発症すると食欲が落ちる赤ちゃんも多くいます。 加えて、熱性けいれんは急激に熱が上がるときに起こるもので、生後6カ月~3歳くらいまでの乳幼児が発症しやすい病気です。熱性けいれんでは、発熱とともにけいれんが起こります。熱性けいれんになる原因に関してはいまだにはっきりとしたことはわかっていませんが、両親やきょうだいなどで熱性けいれんの経験者がいる場合には、発症する確率が高まります。さらに、赤ちゃんの脳は未熟であることから、高熱によるストレスが脳内で何らかのトラブルを起こしており、その症状が熱性けいれんとなってあらわれているという指摘もあるため、落ち着いて対処するようにしましょう。 ほかにも、赤ちゃんの高熱については手足口病やインフルエンザ、水ぼうそう、マイコプラズマ感染症など、さまざまな病気の可能性も考えられます。そのため、38度以上の高熱が出たときは自己判断せずに、専門医を受診するように心がけましょう。 【参考】日本小児神経学会「熱性けいれん診療ガイドライン2015」 知っておこう! 高熱が赤ちゃんに与える影響とは?赤ちゃんに高熱が出ると、「脳に影響が出るのではないか」という点を心配する人がいます。しかし、40度台の熱の場合は、赤ちゃんの脳に影響を与える恐れはほぼないといえるでしょう。 ただし、髄膜炎や急性脳症などのような、脳に影響を与える病気でも高熱が出ます。そのため、重篤な状態にならないようにするためにも、専門医を受診しましょう。また、41度以上の高熱が出た場合は、脳だけでなく、全身に影響を与える可能性があります。したがって、41度以上の高熱では早急に受診する必要があります。 要チェック! 赤ちゃんが発熱したときの対処法赤ちゃんが発熱した場合、家庭で簡単にできる対処法を試してみましょう。まず、クーリングです。赤ちゃんの熱が高く、体がほてっているようなら、クーリングをして気持ち良く休めるようにしてあげましょう。保冷剤をタオルで包んだもの(または冷やしタオル)を用意します。これを、赤ちゃんの首やわきの下、足のつけねなどにあてて冷してあげます。クーリングをおこなうと血の巡りが良くなり、結果として症状を和らげることにもつながるでしょう。 次に、高熱がある場合は座薬が処方されるケースも多く見られます。座薬を入れるときには、処方された量を守ることが欠かせません。ハサミやカッターナイフなどで座薬をカットして、必要な量だけ準備します。座薬が室温程度になったら赤ちゃんをあお向けにして、おしりに入れていきましょう。座薬の先端に潤滑油や水をつけておくと、肛門から入れやすくなります。座薬を指の第一関節くらいのところまで押し入れたら、肛門をティッシュペーパーで1分程度押さえておくことがポイントです。高熱が出たら座薬を使用しなければならないというわけではないため、医師の診察を受けて座薬が処方された場合に使用するようにしましょう。 また、赤ちゃんに熱性けいれんの症状が見られたときには、パニックになって赤ちゃんの名前を大きな声で呼んだり、揺さぶったりしないように注意することが大切です。状態を観察しながら赤ちゃんの衣服をゆるめて横向きに寝かせます。嘔吐した場合は、吐しゃ物がのどに詰まらないように取り除いてあげましょう。けいれんを起こしたときの発症時間や体温、けいれんの持続時間などをわかる範囲でメモしておき、受診するときに持参することがポイントです。 さらに、汗をかいたらこまめにタオルで拭いたり、水分補給をおこなったりすることも重要です。赤ちゃんの熱が高いと焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて赤ちゃんが気持ちよく休めるような環境を整えてあげましょう。 まとめ赤ちゃんの高熱が続く場合、なかには重篤な病気である可能性もあります。そのため、38度以上の熱がある場合には、専門医を受診するようにしましょう。また、赤ちゃんは体温調節が未熟であることから、環境によって体温が変化しやすいという特性があります。赤ちゃんの熱が下がらないときには、クーリングや水分補給をおこなうなどして、赤ちゃんが気持ちよく休めるような環境を作ってあげることが大切です。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2019年07月02日こんにちは。1歳の娘を育てていますワーママのみさこです。子供が風邪をひいたり熱を出したりしていたら心配ですよね。今日は娘が初めての高熱を出したときのパパの反応についてのお話しです。娘、初めての高熱を出す娘は1歳から保育所に入園しました。大きな風邪にかかることもなく、毎日元気に保育所に通っていました。しかし保育所に入って初めての冬。保育所はインフルエンザや胃腸炎などいろいろな病気が流行り、娘もアデノウイルスにかかってしまいました。旦那に高熱が出たことを伝えると娘が40度の熱を出したことを旦那にLINEで連絡すると「大丈夫なん?病院行ったん?機嫌どうなん?」と質問攻め。とても心配していました。帰ってきて旦那の手にはその夜仕事から帰ってきた旦那。りんごジュース。野菜ジュース。いろいろなジュースを買ってきてくれました。「そんなに買ってきたん?」と笑ってしまうほど。旦那いわく「風邪のときこそ水分補給は大事だから!」ということでした。寝かしつけの前の旦那そろそろ娘と寝ようかな、というとき。旦那はせっせと寝室を台所を行き来しています。見ると加湿器のフィルターと容器を洗っていました。「何しとるん?」と聞くと「咳コンコンしとったから部屋快適にせんなんやろ!エアコンもつけたから部屋あったまっとるよ!」とのこと。優しい気遣いに感動しました。旦那の必死なサポートもあり、娘はすぐに元気になりました!あんなに心配していろいろと世話を焼いてくれる旦那をみて、改めてこの人と結婚してよかったなあという気持ちになりました。●ライター/みさこ
2019年03月07日一般的に、カゼは数日間の発熱で改善しますが、それ以上続く場合はどうすればいいのでしょうか?小児で発熱が長く続く病気として、「川崎病」があります。あまり聞きなれない病名かと思いますが、高熱が出たりとカゼに似た症状をもつ病気です。川崎病とは一体どんな病気なのでしょうか。くわしく解説していきましょう。■川崎病とはどんな病気? 重い合併症も…まず、川崎病には以下の6つの診断基準があります。1. 5日以上続く発熱2. 両側の眼球結膜(白目の部分)の充血3. 唇が赤くなる、またはいちご舌(いちごのように赤くなりぶつぶつが出る)4. 発疹が出現5.四肢末端の変化(むくんではれたり、赤くなる6. 首のリンパ節のはれ[川崎病診断の手引き(厚生労働省川崎病研究班作成改訂5版)から一部抜粋、改変]発熱するだけではなく、目が赤くなったり、発疹がでてきたりと、だんだん症状が増えていき、6個の基準のうち5つ以上を満たせば川崎病という診断になります。上記の診断基準には含まれませんが、BCGを接種した部分が赤くはれることもあります。発症すると、熱が続いて体力を消耗しますし、首のリンパ節のはれが痛くて、首を横に向けることができなくなったり、赤くはれた唇が切れて痛み、食事がとりにくくもなります。ぐったり感が強く、だんだんとしんどさも増す病気です。この病気は約50年前に日本人の医師、川崎富作先生が発見したものですが、いまだに何が原因かははっきりしていません。ただ感染症とは異なるということはわかっていて、抗菌薬の効果はなく、体には「血管炎」とよばれる状態が起こっています。血管炎とは、全身の血管が炎症を起こしている状態。例えば、目の血管で炎症が起きると充血し、手の血管で炎症が起きると赤くなったりはれたりという具合です。この時、最も注意すべきことが心臓の血管です。心臓の血管で炎症が起きると、そこには冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)というコブができてしまいます。すると、コブがあるところは血管がつまりやすく、子どもでも心筋梗塞が起こってしまうのです。そのため、昔は川崎病によって子どもが突然死することがしばしばありましたが、現在は治療法が確立し、そういうことはほとんどなくなりました。■川崎病の治療法「発熱から7日までに診断、治療開始」川崎病の治療には、どんな方法があるのでしょうか。治療の一番の目的は、心臓の合併症を起こさないことです。そのために、現在では免疫グロブリン大量療法という治療が行われています。これは、人の血液から取り出した免疫グロブリンというタンパク質を大量に点滴するというもので、うまくいけば投与から1日ほどで熱が下がります。すぐに下がらなくても、多くの場合は2回、3回と投与したり、ほかの治療を組み合わせることで解熱します。ここで一番重要なことは、熱が出てから7日までに治療を開始して、はやく熱を下げることです(※)。それ以上続くと、心臓の血管にコブができやすくなってしまうからです。川崎病は、5日以上続く発熱で診断されます。そのため、診断が出た時点ですでに約5日が経過しており、発熱してから5日~7日という短い期間に、免疫グロブリンを投与するかどうかを判断しなければいけません。子どもの場合、高熱がどれくらい続いているかはとても重要。長く続くようなら、こまめな受診で小児科医の判断を仰ぐ必要があります。受診の際、小児科医から「熱が続くようなら、再受診してくださいね」と言われたことはありませんか? 熱が下がらなければ病院に行くのは当たり前じゃないかと思われるかもしれません。実は「もし川崎病だったら…」を小児科医は想定して、受診の時期を逃さないように声がけをしているわけです(場合によっては熱が出て数日の段階で川崎病の説明をすることもあります)。最初は発熱のみでカゼと区別が難しい川崎病ですが、熱が続いて目が赤くなったり発疹が出てきたりして、症状がそろってくると区別できるようになってきます。■川崎病「診断がつきにくい“不全型”に要注意」注意すべきものとして、「不全型川崎病」について説明しましょう。本当は川崎病なのに、5日たってもいまいち症状がはっきりしないのが「不全型川崎病」です。例えば、熱が続いているのに、目と口が赤いだけで症状が5つ以上そろっていないなどのケースがあります。症状が5つ以上あれば誰がみても川崎病なので、これを見逃す小児科医はほとんどいません。しかし、症状がそろっていないとなると判断がつかず、診断がはっきりくだせないのです。前述のように、川崎病の治療は熱が出てから7日以内に治療を始める必要があるため、不全型の時は特に注意しなければなりません。症状がそろっていないために見過ごされ、治療が遅れて冠動脈瘤ができてしまうケースも。診断がはっきりせずに熱が続く場合は、繰り返しの受診が必要ですし、場合によってはクリニックをかえ、別の医師の診察を受けてもいいでしょう。一般的に、川崎病は4歳以下の小さい子どもに多い病気ということから、まれに小学校高学年や中学生で発症した場合、なかなか診断がつかないこともあります。小児科以外ではなじみが薄い病気ですので、診断がつかない時は一度、小児科に相談したほうがいいでしょう。■「熱が続いたら再受診を」小児科医の言葉に込められた意味川崎病には重い合併症も存在しますが、時期を逃さず診断して適切に治療すれば心配はありません。「熱が続いたら、もう一度受診を」子どもの発熱で受診した時、小児科医が毎回のように添える言葉の裏には、「川崎病による合併症を防ぎたい」といった強い思いも込められているのです。参考資料※: 『川崎病急性期治療のガイドライン平成24年改訂版』日本小児循環器学会 川崎病急性期治療のガイドライン作成委員会
2019年03月03日本年度は早い時期からインフルエンザがはやるとのニュースを聞き、10月にインフルエンザ予防接種が解禁されてすぐに子どもの1回目を受けにいったわが家。例年は、11月以降に1回目を受けようと病院に電話するのですが、みんなが受けるため集中して、結果的にたいてい1ヶ月待ちくらいになってしまうのです。「こんなことしているうちにインフルエンザにかかっちゃうんじゃないか」とひやひや過ごすのが嫌で、早めに行動をしてみました(私にしては珍しい)。ニュースの予想どおり、第1のピークは、10月から始まったようで、近所の小学校は何クラスも学級閉鎖に。まわりでインフルエンザ感染が出るたびにひやひやしつつも、「予防接種受けてるから、きっと大丈夫、かかっても軽いはず!」と希望を持ちつつ、少し安心して構えることができました。■そんなわが家に起こった異変冬休みも最終日という日、熱は平熱であるにもかかわらず、元気のない娘。普段は熱が38度あっても元気いっぱいでテンションの高い娘なのに、この日はなにか様子がおかしい…。熱があるのかと何度測っても、最高でも36.6度くらいでド平熱です。ほかに咳や鼻水の症状があるわけでもなく、病院に行くのもなんだかなぁということで、家で様子を見ていました。元気はないものの、ごはんはいつもと同じようにたいらげたのであまり気にせずにいましたが、それでもその日は早めに寝付かせました。ところが夜、何度も起き上がっては苦しそうにうめく娘。いつもは1度眠りにつくと目覚ましが鳴っても起きない娘なのに、この夜は30分ごとに何度も起きていました。トイレを我慢しているのかと思い、トイレに行くように促しても、首を横に振るばかり。心配になり再度、熱をはかりましたが、やはり36.8度。平熱高めの娘にとってはいつものことです。あまりに様子がおかしいので、翌日は幼稚園をお休みして、病院に行くことにしました。そのとき、熱が出始めてまだ数時間しかたっていません。じつは、今回行った病院とは別のところなのですが、1ヶ月ほど前に娘が39度の熱が出たとき、高熱であるにもかかわらず、熱が出て6時間ほどしかたっていないという理由で、インフルエンザの検査を断られた経験がありました。「いま検査しても、意味あるのかな…」ふとそんなことも思いましたが、真剣な医師の表情を見て、お願いすることに…。■たった2分で結果が判明…はたして結果は!?これまでだと検査から10〜15分ほどで検査結果が出たように思っていたのですが、今回はすごく早くに結果が!私は、インフルエンザは高熱から始まるという先入観があったため、今回の娘の症状からは、インフルエンザとはつゆほども想定してなくて。医師によると、「予防接種を受けていたため、症状は出ていなかったけれど、おそらく昨日には発症していたと思われます。昨日から今日にかけてどんどん体の中で菌が増殖し続けたころから、結果がすぐに出たんだと思いますよ」とのことでした。インフルエンザの検査は、発熱から12時間以上あけないと検査できないと思いこんでいましたが、そうではない場合もあるようです。インフルエンザ患者ということで、通常の待合では待てず、お会計まで別室のベッド部屋で待たせていただきました。また、薬局でも待ち時間を無くすように(菌を拡散させないために)、事前に医院からFAXで処方箋を送っていただき、スムーズに薬を受け取ることができました。インフルエンザというと「タミフル」というイメージでしたが、今回処方された薬は「イナビル」という吸入薬。普段とは違う形式の薬に戸惑いましたが、1回の服用で効果があり、何度も飲む必要がなくて助かりました。これであとは症状が良くなっていくのを待つばかり…。しかし、もう1つ懸念点が…。■まさか全員アウト!・ 家族に感染してる可能性は…熱が低かったために、まさかインフルエンザだなんて思っていなかった私たちは、娘と接触しまくっていました。また、いつもと違う様子でぐったりしている娘をいたわるように、いつも以上に密に接触していましたーーーー。これはやばい!一応、家族全員予防接種を受けているとはいえ、今回の娘のパターンもあるし、気は抜けない…!時すでに遅しかもしれないけれど、これ以上被害を広げないために、全員マスクをして極力無駄な接触は避けたり、手洗いうがいなど、なんとか感染を食い止めるようにしました。もし発症したとしても、娘のパターンのように、典型的なインフルエンザの経過をたどらないこともあるので、いつもと違う様子があったら要注意。幼稚園に連絡すると、本人は医師の通園許可書が出るまでは休園。兄弟については、症状が出ていなければ登園可能とのこと。ただ息子の場合、症状は出ていないものの、昨日は娘と密に接触したことと、予防接種により典型的なインフルエンザ症状がでるとも限らないので、念のため翌日までお休みしました。翌日朝には娘の熱は下がり、いつもと変わらぬハイテンションな娘に戻りました。ほっと一安心です。すこぶる元気ではありますが、感染を防ぐために、しばらくは自宅待機です。息子が生まれてからは、娘と2人きりで長い時間遊ぶというのもなかなかできずにいたので、今回の自宅待機はここぞとばかりに娘と遊びました。こんな風に娘とベッタリ2人っきりで遊ぶのは久しぶりで、とても楽しかったです。ちなみにその後…やっぱりというか、私は感染してしまいましたが…、夫と息子はセーフでした!2月、まだまだインフルエンザが猛威をふるっています。無用な外出・接触を避け、よく寝よく食べ、手洗いうがい、マスクで予防しましょう。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年02月08日