高畑充希主演、タナダユキ監督とタッグを組んだ映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開が決定。震災後の福島・南相馬に実在する映画館を舞台にした物語を描く。100年近くの歴史を持つ映画館「朝日座」。シネコンが活況を見せる中、主に旧作映画を上映する名画座として地元住民の思い出を数多く育んできた。しかし、時代の流れには逆らえず、支配人・森田保造はサイレント映画『東への道』をスクリーンに流しながら、ついに決意を固める。ほどなく、一斗缶に放り込んだ35mmフィルムに火を着けた瞬間、森田の背後からその火に水をかける若い女性が現れた。茂木莉子と名乗るその女性は、経営が傾いた「朝日座」を立て直すため、東京からやってきたという。しかしすでに閉館が決まり、森田も決意を変えるつもりもないが…。タナダ監督オリジナル脚本となる本作は、福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」が舞台の物語。主演の高畑さんが演じる茂木莉子が、経営が傾いている朝日座を立て直すべく、地元住民と共に東へ西へ奔走し、くじけそうになりながらも奮闘していくさまを描く。タナダ監督は「何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」と製作経緯を明かす。本作が自身にとって自粛明け一つ目の仕事だったと話す高畑さんは「明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった絶妙なバランス感覚の台本の中の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います」と撮影の日々をふり返り、「震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、観ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです」とメッセージを寄せている。共演には、「オアシズ」大久保佳代子が、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役を、いま最もチケットが取れないと言われる落語家・柳家喬太郎が朝日座の支配人・森田保造役で出演している。さらに同名ドラマが福島中央テレビ開局50周年記念作品として本日放送された。映画と同じく、タナダ監督が手掛け、竹原ピストルと高畑さんがW主演。ドラマは、映画の物語の続きが描かれており、今後、配信などを行っていく予定だという。ちなみに、どちらから観ても楽しめる仕掛けになっている。『浜の朝日の嘘つきどもと』は2021年公開予定。(cinemacafe.net)
2020年10月30日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が30日、都内で行われた映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(公開中)の大ヒット記念舞台挨拶に、行定勲監督とともに登壇。行定監督から大倉への手紙がサプライズで披露された。新型コロナウイルスから復活後初の公の場となった大倉は、満員の観客を見渡しながら「久しぶりにお客さんの前に立てたことが…いつもライブで1年に1回あるんですけど、今年どうなるんだろうというのがあった。こういう機会があってすごくうれしく思います」と感慨深げにあいさつ。「ご心配をおかけしましたけど、万全な体調で戻りまして」と伝え、MCから「お帰りなさい」と声をかけられると、「ただいまです」と返した。そして、本作について「何回か見たという方がすごく多いと聞きました。『恭一はこうなんじゃないか』とか、『今ヶ瀬はこうなんじゃないか』と皆さんが想像してくださる作品。それだけ奥深い作品に携わらせていただけるようになったんだなと。自分で言うのもなんですけど、代表作になればいいなと思っています」と語った。その後、行定監督から大倉への手紙をMCが代読するというサプライズが。大倉は「え!? やばいやばい。裏じゃダメですか?」と慌て、観客から笑いが起こった。その手紙で、行定監督は「大倉が恭一役を引き受けてくれたところからこの映画は実現の道を歩き出しました。あの頃、岐路に立たされていた君がよく映画出演を決めてくれました。衣装合わせの頃は、太っていたわ、荒んでいるわで、大丈夫かなと心配しつつも、そんな内面を露呈してしまっている正直な君が人間臭くて逆に興味を持ちました。映画を撮り始める前にもっと君とわかり合いたくて、あえて踏み込むことが君を楽にする術だと考え、『荒れてる?』って直球を投げたら、君はどうしようもない顔をして、満面の笑みを浮かべ、『はい』って正直に答えたよね。足の指を骨折していたから情けない気分だったんだろう」と振り返る。続けて、「コンディションが完璧じゃない状態で挑む映画にはもどかしさもあっただろうけど、撮影現場での君は、『はい』『わかりました』『やってみます』の言葉しか口にせず、淡々と役を自分と同化させ、情感に訴える表情をたくさん見せてくれた。一度だけ、走るシーンで『走れません』と情けない声で言ってきたことがあったけど、俺はそこにも大倉の人間味を感じていたよ。むしろ不完全な状況下で演じた恭一だったから人間臭さが出ていたし、そこに大倉忠義の持つ本質がないまぜになって恭一という男のニュアンスを作り出していたのだと思います」とエピソードを交えつつ、大倉の演技を称賛。さらに、「時に感情が抜け落ちたような表情が大人の色気を放っていた俳優・大倉忠義の今後の活躍に期待をせずにいられません。『窮鼠はチーズの夢を見る』は胸を張って代表作と言える作品になりました。大倉忠義という優れた俳優とも本当に良い出会いができた。またみんなが驚くような役を一緒に作りたいと思っています。それまではくれぐれも体には気をつけて。また飯でも行きましょう」と温かい言葉を送った。監督の手紙に感激した表情を見せた大倉は「思い返せばいろいろありましたね。僕らグループもすごいいろいろあったんですよね。今いろいろ思い出しました。運が悪いと言ったらあれですけど、いろいろ重なった時に……骨を折ったのは自分が悪いんですけど(笑)」と回顧。「ありがたいお言葉ですし、この映画を撮り終わってからもいろいろ大変だったなと思いながら、当時を思うと泣きそうになるので、目の前にいる眠そうな記者の方を見ながら耐えていました」と笑いを誘い、「行定さんと出会えたことも大事なご縁ですし、成田(凌)くんともすごく今回は近い役で、なかなかない演技でしたけど、違う作品でまたぜひ共演したいですねって話していて、もちろん行定さんともぜひまたお願いしますという話をしていたので。僕も期待しています」と語った。最後に、大倉は「これでもうちょっと続いて映画の公開は終わっていきますが、僕にとってもそうですし、皆さんにとっても、何かあったときに見返すような作品になってくれたら。何をやっていてもすべてが消費されていく時代ですけど、何か残っていくものに参加できているというこの仕事にすごく誇りを持っているので、皆さんにとっても大事な作品になってくれたらなと願っています」と観客にメッセージ。「また違う形でもお会いできることを楽しみにしています。今日はありがとうございました」と締めくくった。
2020年10月30日高畑勲監督が称賛し、フランスでの劇場公開から3年越しで昨年、日本でも公開された傑作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のBlu-ray&DVDが12月2日(水)よりリリースされることが決定した。本作は、19世紀のロシアを舞台に、貴族の子女サーシャが行方不明の祖父を探すため、北極圏を目指す冒険物語。アヌシー国際アニメーション映画祭にて観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)でグランプリほか、国際的なアワードで多数の賞を受賞し、各界の著名人が称賛した注目作だ。本作の視覚的な世界観は時間をかけてつくられたそうで、レミ・シャイエ監督の絵は本来かなり写実的だが、アニメーションの制約に応えるべく単純化させる必要があったため、監督は人物の感情描写に注力することにし、あえて衣服のシワやボタン、靴紐といった多くの線を無くし単純化を極めた。また、船やそりといった乗り物はCGでモデリングしてからベタ塗り、そのほかに関しても、デッサン画家が描いた線をアニメーターがベタ塗りして描き直し、単色ベタ塗りにするという手法を採用。彼らはパソコン上で作業したため、監督は“本作は、ペーパーゼロの作品だ”と紹介している。そしてこだわりは登場する船にもあり、本作で象徴的に描かれている、サーシャが乗り込むノルゲ号の外観に関してはいくつもの案が次々と出された。監督はまず、シャクルトンのエンデュアランス号での遠征を撮影したフランク・ハーレイの写真を参考にしたが、アニメ化するには人数が多すぎる問題が。そこで船好きのアニメーターに声をかけ、スウェーデンのトレ・クロノール号の図面から蒸気推進を搭載したマストが2本の帆船を思いついたのだという。さらに、劇中の多くの音源が実際のルクーブランス号の船上で収録。船員の様々な日常の動作、所作を撮影し、本作の音の世界観を形成するに役立つ音源(ドアの開閉や揚げ板に響く音、船体やロープの軋む音、帆が立てるバタバタとそよぐ音など)を収録と、こだわりがたくさん詰まった作品となっている。『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』Blu-ray&DVDは12月2日(水)リリース、DVDレンタル同時開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ロング・ウェイ・ノース地球のてっぺん 2019年9月7日より東京都写真美術館ほか全国にて順次公開© 2015 SACREBLEU PRODUCTIONS / MAYBE MOVIES / 2 MINUTES / FRANCE 3 CINEMA / NØRLUM / Riskit Inc.
2020年09月18日俳優の大倉忠義が映画『窮鼠はチーズの夢を見る』で主人公の恭一を演じている。劇中の恭一は、流されやすく、自分を好きになってくれる相手と恋愛する受け身の男性だ。しかし、彼は大学の後輩だった今ヶ瀬(成田凌)に再会。彼に告白され、そのまっすぐな想いに翻弄されていく。しかし、本作の監督を務めた行定勲は「恭一は振り回される役なんだけど、ふたりの演技を決定づけているのは大倉忠義だと思う」と語る。大倉は2013年に『100回泣くこと』で映画単独初主演を果たし、『クローバー』『疾風ロンド』などの映画に出演。ドラマや舞台など活躍の場を広げているが、彼と初めてタッグを組んだ行定監督は「大倉くんは現場であまり議論をしようとする俳優ではないんです」という。「基本的には“はい・わかりました・やってみます”の言葉しか交わさないぐらい(笑)なんですけど、彼の中にはちゃんとした感情はある。だから、ここのシーンの感情については大丈夫?って質問すると『僕なりに理解しているつもりです』って答えがちゃんとかえってくるんですよ」劇中の恭一は感情をハッキリと表に出すような人物ではなく、クールで相手のことを気遣う大人の男性に見えるが、実際に何を考えているのかパッとわかるような人物ではない。多くは語らない、わかりやすくは表現しない。しかし、劇中の多くの人物が恭一に惹かれていく。「彼の持ち合わせているリズムのようなものかもしれないですけど、彼には良い意味での“暗さ”みたいなものがあるんですよ。底知れぬ闇のような、それが本当は闇なのかすらわからないような……そういう部分が大倉の色気に見えたりもするんですよね。それに対峙する成田凌は、その暗さだったり闇に入っていっては何があるのかわからないまま振り回されている部分があって、そこは原作(本作は水城せとなのコミックが原作)とは少し違うところかもしれません。恭一は振り回される役なんだけど、ふたりの演技を決定づけているのは大倉忠義だと思う」恭一は一体、何を考えているのか? 彼は誰を、なにを大切しているのか? 観客もそれを探りながら映画を観ていき、やがてその変化や心のうちを、彼のちょっとした表情の変化や仕草、視線から感じられるようになるはずだ。「大倉忠義はすごく良い意味で人間が“わかりにくい”んです。演じる上で造形する人間も、やろうと思えば、もっとわかりやすくできるとは思うんですよ。もっと狼狽したり、もっと逡巡したり……脚本にそう書かれていたら、俳優はオーバーにやりがちですよね。でも、彼はオーバーにはやらないんですよ。演技にどこかに曖昧さがあって、それがすごいリアリティを生んでいる。だから、大倉忠義は自分のアイデンティティをもって原作の恭一を血肉化したと思いますし、大倉忠義のもっているムードがこの映画を形作っていることは間違いないです」『窮鼠はチーズの夢を見る』公開中
2020年09月16日行定勲監督がディレクターを務める「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」が10月2日より開催されることが決定した。新型コロナウイルスの影響により、当初4月実施予定だった「くまもと復興映画祭2020」は延期となっていた。改めて感染対策を万全に行った上で、10月2日(金)~4日(日)の3日間、熊本城ホールで開催される。上映後には、トークショーをオンラインで実施する予定とのことだ。「くまもと復興映画祭2020」は、令和2年7月豪雨災害の被害に遭われた方々へのチャリティーを目的に義援金を広く募る。同映画祭には今回6度目の参加となる、熊本県出身の俳優・高良健吾がプロデュースし、イラストレーターの下田昌克が絵、デザインを担当したTシャツの販売を通じて収益の一部を被災地へ寄付。映画『ソワレ』(20/外山文治監督)で注目を浴びる新進気鋭の女優・芋生悠も本映画祭に賛同し、「女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです」とコメントを寄せている。上映作のラインナップの発表は、映画祭公式HPにて近日発表される。【行定勲監督・コメント】2020年、世界中が生活を一変させる事態に追い込まれました。私の故郷、熊本は2016年の地震からの復興の途上、コロナウィルス感染に向き合う中、令和2年7月豪雨に襲われるという受難の年となりました。今尚、日常を取り戻せずにいる被災地を応援するために、延期をしていました「くまもと復興映画祭」を開催することにしました。今年はチャリティー映画祭として開催したいと思います。映画を愛する人々が集う映画祭を開催できる喜びを感じながら、コロナウィルス感染予防対策をしっかりとし、密を避けた劇場で熱く濃密な人間の姿を描いた映画を観ていただきたいと思っています。会場に来られない方々には上映後のトークショーをオンラインで公開いたします。どんな困難な状況でも映画を求める人がいる限り、私たちは映画を作り続けていくのだと思います。映画はこの時代に何かの気づきを与えてくれるものだと思っています。作り手が映画に託した想いをお届けできればと思っています。そして、熊本出身の俳優、高良健吾プロデュースのチャリティーTシャツも販売いたします。映画祭のすべての収益は熊本南部豪雨の被災地の復興への寄付とさせていただきます。是非、くまもと復興映画祭の心のこもった3日間をよろしくお願いいたします!【高良健吾・コメント】熊本の好きなところは自然が豊かなところです。何度も熊本の自然に癒されてきました。ただ、ここ数年はその自然の姿に傷つくこともあります。映画は人の手で作り出すものです。その映画で熊本の皆様に少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。今この時期に熊本復興映画祭2020をやるということが、この世の中を生き抜いていくために様々なカタチを模索している人々へ力を与えるものでありますように。【芋生悠・コメント】はじめに7月の豪雨によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、今も被害を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして活動が制限されている中でくまもと復興映画祭が開催されるということに意義を感じています。私は熊本生まれ熊本育ちです。女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです。微力な私ですが、映画の中にいる私は少しだけ強いんです。映画が心底好きで演ずることが心底好きだからです。これしかないですが、これで1人でもいい、笑顔にできるかもしれないと信じています。全力で届けます。【えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020概要】●開催日時:10月2日(金)~4日(日)●開催場所:熊本城ホール●開催形式:オフライン/一部オンライン無料配信●チケット:<1日目>オープニングチケット:1000円<2日目/3日目>一日券:3500円チャリティーTシャツ付き一日券:5500円●プログラム:音楽LIVE/作品上映/トークショー(ティーチイン)●主催:くまもと映画祭実行委員会/ディレクター:行定勲/特別協力:熊本市/熊本県協賛:協賛各社●映画祭公式HP:
2020年09月16日大倉忠義、成田凌出演で水城せとなの傑作コミックを行定勲監督が映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』。すでに本作を観た映画ファンから「切なすぎる」「今ヶ瀬の心情に合っていて、絶妙」といった声が上がっている印象的な名シーンの誕生秘話が明かされた。成田さん演じる今ヶ瀬が大倉さん演じる恭一の帰りをひとり、部屋で待っているシーンで彼が観ているのがジャン・コクトー監督『オルフェ』(1950年)。元カノとヨリを戻すかもしれない恭一に対して「俺と寝てください。これを拒まれたら、もう二度と、触らない」と今ヶ瀬が懇願するそばで、テレビのモニターには『オルフェ』の一篇が流れ、「これからする事を理解しようとしないで」という意味深な字幕が映されている。予告編でも使用されているシーンだ。行定監督は本編の中で『オルフェ』を起用した理由として、「脚本には『今ヶ瀬が映画を見ている』と書いてあるだけで作品の指定はありませんでした。私が『オルフェ』がいいと思いました」と言う。「『オルフェ』は死の世界と現世という境遇の違う者が惹かれ合うが、相手のことを想い、別離を選択する“犠牲愛”を描いた映画です。今ヶ瀬は恭一への想いが溢れ、抑えられなくなったとき、ひとり『オルフェ』を見ながら、恭一への愛を貫き、自分に引き寄せることで本当に彼のためになるのか。自分が犠牲になって別れた方がいいのかと苦悩している。その逡巡する気持ちに『オルフェ』の登場人物たちの逡巡する気持ちと重なりぴったりだと思いました」と明かす。そして、もう一つの理由として、「香港出身の俳優、レスリー・チャンとお会いした時に、好きな映画が『オルフェ』だと聞いたことがありました」と語る行定監督。「彼はその時、自分は常に“自己犠牲”を意識して生きていると語っていました。社会に対して自分を偽って生きていることも含めて、何かのために自分を犠牲にしていると感じていた。その彼の寂しさや憂いがとても印象に残っていたんです。その姿が今ヶ瀬と重なりました」と、香港が生んだ大スターにして、いまは亡きレスリー・チャンとの秘話を打ち明けている。『窮鼠はチーズの夢を見る』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年09月14日水城せとなの人気コミックを、大倉忠義と成田凌をキャストに迎えて映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』が公開されている。監督を務めた行定勲はこれまでにも『ナラタージュ』『劇場』など、恋愛関係にある人物を主人公にした作品を数多く手がけているが、本作では「恋愛のプロセスを順を追って省略することなく、丁寧に描けた」と振り返る。穏やかで美しい妻と暮らしながら、仕事で知り合った女性となりゆきで不倫関係を続けている大伴恭一の前に、大学時代の後輩、今ヶ瀬渉が現れる。卒業後、興信所で探偵として働いている今ヶ瀬は、恭一の不倫現場を抑えた写真を手にオフィスを訪れ、ふたりは7年ぶりに再会する。不倫の証拠を隠したい恭一は、今ヶ瀬に懇願するが、彼の返答は「ずっと好きだった」という告白だった。その後、妻と離婚し独身になった恭一の家に、今ヶ瀬が転がり込んでくる。ストレートに想いを伝え続ける今ヶ瀬と、“流されやすい”性格ゆえ少しずつ状況を受け入れていく恭一。ふたりの生活は続いていくかに見えたが、恭一の元恋人との再会や、今ヶ瀬の嫉妬がふたりの関係を引き裂いていく……本作は恭一と今ヶ瀬の関係が変化し続ける様を高精細な描写で綴った作品で、ふたりの心は常に揺れ動き、その距離や関係も目まぐるしく変化してくが、それがわかりやすいセリフや劇的な展開によって描かれることはない。「“見せつける”ものが好きじゃないですよ」と行定監督は笑顔を見せる。「この映画をすでに観たある人が『ドラマの掘り下げが弱いんじゃないか?』って言ったそうなんですけど、僕としては『ドラマには興味ないから』って反論もあるんですよ(笑)。ドラマや葛藤がないと人間が憤りを感じたり、自分の愚かさを省みたりしないと思っているから、ドラマを展開させたり、“掘り下げが足りない”なんて言葉が出てくるわけですよね? でも、この映画の登場人物はドラマがなくても十分に葛藤しているし苦悩しているんですよね。それに人間って思ったよりも強いから、そんなにも日常的に苦悩したり葛藤したりはしないものだと思ってるんです。もし仮に死にたくなるようなことが起こったとしても、きっかけは、そんなにドラマティックなことではなくて、日常のささいなことだったりするかもしれない。ふと頭によぎったことが死と直結していたりするのかもしれない。そういう脆さがあるのもまた人間で。だから、ドラマを掘り下げるみたいなことにはあまり興味が持てないわけです」恭一の部屋に転がりこむ今ヶ瀬、それを完全に受け入れるわけではないが流されるままにしている恭一。先ほどの“ドラマの掘り下げが足りない”と言った方はもしかしたら見落としてしまったのかもしれないが、この映画では大きなドラマこそ起こらないものの、大倉忠義と成田凌はシーンごとに感情を細やかに変化させ、両者の距離は近づいたり離れたりしながら止まることなく刻一刻と変化していく。この物語は恋愛を描いた作品を多く手がけるも“関係が停滞したふたり”を描き続けてきた行定監督にとって新機軸なのではないだろうか。「明らかに停滞している、あるサークルの中から逃れられない人たちがその中をぐるぐると回っていて、そこから抜け出す発露みたいなものを見つけ出す瞬間が映画の醍醐味というか。それは良くも悪くも逸脱なのかもしれないですけど、そこが見つかると映画になるなって発想がずっとあったんです。でも、『窮鼠…』は最初から停滞の中にないんですよね。発見とか、次の扉が開いていく展開になっている。それは観客が離れないように話をどんどん先に進めていくテレビドラマの類の物語で、僕としては得意ではないはずなんですよ」しかし、行定監督は映画のラストに出てくる“あるセリフ”に出会い、この映画を手がけたいと思ったという。「ラストに出てくるあのセリフに出会った時に、このセリフに行き着くための顛末をどう描くのか? それを脚本家と作業するための枠組みにしましたし、今までに自分でも感じたことのない愛の物語になると思ったんです」自分の感情をストレートにぶつけ続ける今ヶ瀬と、それを受け入れるのか、単に流れているのか“一見したところは”わからない恭一。ふたりの関係は恋人でも、元恋人でも、憧れでも、意地でも、単なる欲望でもない。相手を好きになる理由がない。相手を好きな理由がわからない。監督が語る通り、本作は多くの観客が登場人物の感情に似たものを感じたことがあり、その苦悩や迷いがわかるのに、その正体が一体、何なのか説明できない愛の物語を描いている。「成瀬巳喜男の『浮雲』にも似た感じがこの映画にはあって、根本的に相手のことをどんな感情で捉えているのかよくわからないというか、例えば人を好きになると“この人の顔が好きだな”とか“自分のことを好きと言ってくれるから好き”とか(笑)何かしら定義づけますよね? でもこの映画のふたりはそれとは明らかに違う向き合い方で、ふたりはそれが一体、何なのか手探りで見つけようとしている。だから、曖昧さがいつもより増しているのかもしれないですよね。なぜこんな感情になるんだろう?って。この映画におけるふたりの恋愛はまだ完全に明確な状態じゃない。そこが魅力なのかもしれないです」なぜそんな感情になるのかわからないまま、恭一と今ヶ瀬は変化を繰り返し、やがて監督が出会った“あるセリフ”にたどり着く。恭一と今ヶ瀬は映画の最後の最後でどこに行き着くのだろうか?「この映画では、恋愛のプロセスを順を追って省略することなく、丁寧に描けたと思っているんです。ふたりは進み続けて、これ以上はないだろうなってのが、この映画のラストのイメージとしてありました。それは“行き止まり”で、その淵に立つってのはよっぽどのことだと思うし、ここに来たことがふたりのこの後の人生に大きな影響を与えるんだと思う。でも、“淵まで行ける幸せ”ってのもあると思うんですよね」『窮鼠はチーズの夢を見る』公開中
2020年09月11日行定勲監督のショートムービー・シリーズが再び始動し、有村架純&椎木知仁出演で第3弾『映画館にいく日』が9月9日(水)より「Hulu」にて配信されることが分かった。行定監督が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、感染拡大を防ぐため世の人々に「お家にいようよ」と呼びかけるべく、映像制作プロダクション「ROBOT」とボランティア出演に名乗りを上げたキャスト陣と手を組み、完全リモートで製作したショートムービー・シリーズ「A day in the home Series」。コロナ禍の日本で話題を呼んだこのプロジェクトでは、今年4~5月にかけて第1弾『きょうのできごと a day in the home』(出演:柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ、浅香航大、有村架純)、第2弾『いまだったら言える気がする』(出演:中井貴一、二階堂ふみ)を製作、YouTubeで公開、「Hulu」で特別編が配信された。ひとまず緊急事態宣言が解除された日本は次のフェーズへと突入し、新しい生活様式と寄り添いながら再出発。この新たな波と共に、本シリーズが再始動。最新作では、『きょうのできごと a day in the home』にも参加した有村さんと、スリーピースロックバンド「My Hair is Bad」のボーカル・椎木さんが恋人役で出演。緊急事態宣言明け、映画館へ映画を観に行くカップルの物語が描かれる。自粛期間中直接会えず、久々に待ち合わせ場所で再会したミヤコ(有村さん)と幸太朗(椎木さん)。ソーシャルディスタンスを保ちつつ、念願の映画館へ。少しずつ戻っていく日常だが、完全には戻らない日常。そんな中で温かく差し込むささやかな希望の光――。観終わった後、ふと心が軽くなり、きっと映画館に行きたくなる、そんなショートムービーとなっている。なお、本作には「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE/EXILE」岩田剛典がカメオ出演するのも注目だ。A day in the home Series第3弾『映画館にいく日』は9月9日(水)0時~Huluにて配信。(cinemacafe.net)
2020年09月08日『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の行定勲監督が、感染拡大を防ぐために外出自粛を呼びかけるべく、日本屈指の映像制作プロダクション「ROBOT」とボランティア出演に名乗りを上げたキャスト陣と手を組み、完全リモートで製作したショートムービーシリーズの第3弾『映画館にいく日』がついに完成。9月9日(水)からHuluで配信されることが決定した。このプロジェクトでは今年4~5月にかけ、第1弾『きょうのできごと a day in the home』(出演/柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純)、第2弾『いまだったら言える気がする』(出演/中井貴一、二階堂ふみ)を製作し、YouTubeで公開。両作品は現在、オンライン動画配信サービスHuluで特別編として配信され、反響を呼び続けている。映画界も徐々に活気を取り戻しつつある中、新たに配信される『映画館にいく日』には、第1弾の作品にも参加した有村架純と、スリーピースロックバンド「My Hair is Bad」のボーカル・椎木知仁が恋人役で出演。さらに、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEとEXILEのメンバーとして活躍する岩田剛典もカメオ出演し、緊急事態宣言明けに映画館へ映画を観に行くカップルの物語を紡いでいく。自粛期間中直接会えず、久々に待ち合わせ場所で再会したミヤコ(有村)と幸太朗(椎木)。ふたりは再会を喜び合いながらも、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、念願の映画館へと向かう。彼らの目線や会話を通して描かれるのは、少しずつ戻っていく日常。その一方で、完全には戻らない日常が浮き彫りになる。しかし、行定監督はそんな私たちの日常にささやかな希望の光を差し込み、本作を完成させた。観終わった後に心がふと軽くなるような、心温まるショートムービーとなっている。■作品情報A day in the home Series第3弾『映画館にいく日』配信情報:9月9日(水)午前0:00からHuluで配信出演]:有村架純、椎木知仁(My Hair is Bad)、岩田剛典監督・脚本:行定勲企画・脚本:伊藤ちひろプロデューサー:丸山靖博(ROBOT)、吉澤貴洋(セカンドサイト)
2020年09月08日俳優の高畑裕太が23日、ツイッターを更新し、公式サイトの開設とツイッター・インスタグラムの再開を発表した。高畑は、「此の度、高畑裕太公式HP開設に伴いまして、過去に凍結させたTwitter、及びInstagramを再開する事と致しました」と報告。「この先の運営に関しては、自身が関係した作品、活動に関しての投稿等をしていけたらと考えております」と方針を示し、「また現時点で次の活動に関してのお知らせはありません」と補足した。そして、「今は、こうして家族や、大切な友人と共に過ごしている毎日に感謝し、また0から、舞台、映像、その他の文化芸術の存続、発展に努められる様、自身の表現力の向上に邁進したいと思っております」と決意を新たに。「何卒、温かい目で見守って頂けると幸いです」と呼び掛け、「そして一日も早く、コロナウイルスの感染拡大、その被害の終息を願い、日々、パートに励もうと思っております」と結んでいる。高畑は2016年8月に強姦致傷容疑で逮捕され、その後に示談が成立して不起訴処分に。2019年8月に舞台『さよなら西湖クン』で復帰していた。Instagramには家族写真をアップ。「これまでも、そしてこの先も、一生色褪せる事ない写真。大切な友人に撮ってもらった、世界にたった一つしかない家族の写真です」とつづっている。この投稿をInstagramで見る家族写真 写真家阿部裕介さんに撮影して頂きました。 これまでも、そしてこの先も、一生色褪せる事ない写真。 大切な友人に撮ってもらった、世界にたった一つしかない家族の写真です。 @abe_yusuke 高畑裕太(@yutatakahata)がシェアした投稿 - 2020年 8月月23日午前4時49分PDT
2020年08月24日2020年7月18日、俳優の三浦春馬さんが亡くなりました。30歳という若さでの旅立ちに、芸能界を始め、多くの人から悲しみの声が上がっています。高畑充希「どうか妄想や詮索はしないで」同月19日、俳優の高畑充希さんがInstagramを更新。2018年に公開された映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で、三浦さんと共演していた高畑さんは、英文で書かれたメッセージ画像とともに、次のような心境を投稿しました。私の時間は昨日から止まってしまっていて一歩も前に進めていません。でも、世界はいつも通り前に進んでいて、私は今から新しい映画のクランクインです。でも私自身は全然前に進めていません。思い出せる思い出がどれも鮮明過ぎて、もう、よく分かりません。どうか妄想や詮索はしないで、彼の数えきれないくらいあったチャーミングで素敵なところを思い出しながら、今は時間薬を信じたいと思います。mitsuki_takahataーより引用 この投稿をInstagramで見る 高畑充希(@mitsuki_takahata)がシェアした投稿 - 2020年 7月月19日午前3時09分PDT高畑さんは交友のあった三浦さんの訃報を受け入れられずに混乱している胸の内を明かします。そして「どうか妄想や詮索はしないで、彼の数えきれないぐらいあったチャーミングで素敵なところを思い出しながら、時間が薬となって受け止められる時がくると信じたい」とつづりました。さらに、高畑さんは新型コロナウイルス感染症による外出自粛中に、三浦さんと一緒に英語の勉強をしていたことを告白。その時に三浦さんから送られてきた英文のメッセージをつづり、追悼のコメントを結びました。ps.最近一緒に英語の勉強をしていた彼が、自粛中に送ってくれたtext messageをシェアします。(僕たちは辛い時間を過ごしているけど、でも笑顔は忘れないで!だって笑顔は免疫力を上げてくれるからね。)自戒の意味も込めて。don’t forget smiling mitsuki_takahataーより引用「つらい時こそ笑顔を忘れないで」というテキストメッセージに、ネット上ではさまざまな反響が寄せられています。・涙が出ました。このメッセージをシェアしてくれてありがとうございます。・高畑さん始め、共演者の方々の気持ちを想像すると、言葉になりません。どうか無理されずに過ごしてください。・本当にその通りだと思います。時間は薬という言葉を信じたいです。・三浦さんのテキストメッセージがたくさんの人に届いて、どうか傷付いた人たちがゆっくりと前に進めますように…。ショックや悲しみが心を襲った時、多くの人が原因を突き止めようともがいたり、気力を失ってふさぎこんだりしながら、苦しみと向き合うでしょう。「つらい時こそ笑顔を」…その言葉を忘れずに、穏やかな気持ちで過ごしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月20日公開延期となっていた大倉忠義、成田凌出演『窮鼠はチーズの夢を見る』の新たな公開日が9月11日(金)に決定、行定勲監督からコメントが到着した。原作は、多くの支持を得た水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」。主人公・大伴恭一を演じるのは、映画では『100回泣くこと』以来の単独主演となる大倉忠義。そして恭一への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉を、『愛がなんだ』『カツベン!』など話題作への出演が絶えない実力派・成田凌が務める。今回、新たな公開日が決まったことを受け、行定監督は「やっと公開が決まりました!嬉しい限りです。どんな時代でもどんな状況下でもラブストーリーは人の感情を動かす力があるものだと思っています」と喜びのコメント。「私は、この作品を通じて今までに感じたことのない恋情を知ることができました。スタッフ、キャスト一同、皆様の感想を早く聞きたくて今から興奮しています」と語っている。『窮鼠はチーズの夢を見る』は9月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 近日公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年06月18日行定勲監督が完全リモートで製作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』が、Huluにて配信されることが決定した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、自身も新作映画の公開延期を余儀なくされた行定監督が、映像制作プロダクション「ROBOT」と手を組み、完全リモートでショートムービーを製作してYouTubeで公開。第1弾には、柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純が出演。第2弾には、中井貴一、二階堂ふみ、新進気鋭のアイドルグループ「BiSH」のアイナ・ジ・エンドが出演し、大きな反響を呼んだ。オンライン動画配信サービスHuluでは、そのショートムービーを6月6日(土)から配信。さらに、行定監督×柄本佑×高良健吾のインタビュー動画が、「Hulu特別編」として公開される。3人は“Zoomを使用した完全リモート撮影を通して、初めて体験した面白さや難しさ”などを語っている。さらに、第3弾作品「映画館に行く日」の製作も決定。こちらは完成次第、Huluで限定配信される予定だ。■行定勲監督コメント5月25日に非常事態宣言が全国的に解除となりました。これからは、コロナウイルスとうまく向き合いながら経済的な復興に向けたステージに入っていくと思います。今後は、本企画に賛同いただける事業者様との取り組みを通じて医療従事者の皆様、ミニシアター系の映画館などへ寄付を通じた支援をさせていただきたく、その第一弾として配信プラットフォーム「Hulu」より6月6日(土)から2作品の配信することが決まりました。Huluから受け取ります配信許諾料は、一部経費を控除した後、その全額をしかるべき機関を通じて寄付させていただきます。引き続きチーム一同、映画の力を通じてコロナウィルス感染防止に貢献していきたいと思っております。『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』6月6日(土)より、Hulu独占配信
2020年06月05日俳優の高畑充希さんが、2020年5月29日にInstagramを更新。同月現在、世間で注目を集めている誹謗中傷の問題について触れ、自身の考えを明かしました。高畑充希「日々理不尽と闘っている」同月23日に報じられ、世間に衝撃を与えた、プロレスラー・木村花さんの逝去。木村さんは生前、SNS上で不特定多数から酷い誹謗中傷を受けていました。実際に会ったこともない著名人に対して、テレビ番組で見たイメージをもとに中傷をする行為は許されないものです。しかし、多くの著名人がそういったつらい経験をしているといいます。高畑さんも誹謗中傷にあった1人です。高畑さんは、自身の体験をもとに、次のような考えを明かしました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 高畑充希(@mitsuki_takahata)がシェアした投稿 - 2020年 5月月29日午前6時01分PDT最近よく考え事をします。時間があるって良いなあ、と、こういう時に思うのですが。最近は、誹謗中傷について、考えていて。今、多くの人が考えているテーマかもしれないのですが、私はなんだか久々に、麻痺させていた傷口を、プチプチっと開かれる感じがしました。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは、世間で誹謗中傷が問題視されている現状を受け、自身も時々受けていることを告白。実体験について「最初は驚いた。道を歩いていたら突然通り魔に刺されたようで、動揺している間に心は死んでいた」とつづりました。そして後から気付きました。あ、沢山の人に知ってもらえるようになったタイミングと、急に刃物が飛んできだしたタイミングと一緒だ!と。人には好き嫌いがあります。私だって自分のこと、好きな部分も有れば、嫌いな部分もある。内面も、造形も。だから、10人の人が私の存在を知っていて、そのうちの1人が私のことを嫌いだとして。1万人の人が私の事を知ってくれるようになったら、当たり前に、嫌いだと感じる人も増える訳です。当然じゃん!簡単な算数じゃん!と思えたのは、最初のショックから少し経ってからのおはなし。mitsuki_takahataーより引用高畑さんは「実際に触れ合ったわけではなく、何かしらの媒体を通して作られた自分に対する誹謗中傷には、反論ができない」という、アンフェアな状況に苦しさを感じるといいます。そのため、言葉の刃を向けてきた相手には「この人には他愛のないような話をする親しい人はいないんだ」とあわれむことで、傷付くことを回避しているとのこと。結局何が言いたいのかというと、いつもテレビで微笑んでいるあの人も、ワイドショーで嫌われ役を担っているあの人も、あなたの苦手なあの人だって。みんな見えないところで日々理不尽と闘っておるのです。カッケーな!って。無条件リスペクト、です。mitsuki_takahataーより引用最後には、そういった誹謗中傷をかき消してしまうほどの愛情を届けてくれるファンに対し、感謝の気持ちを述べた高畑さん。長文でつづられた投稿に対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられています。・一つひとつの言葉が心に刺さりました。・その通り。言葉はよく考えてから使うべきだと思います。・かっこよくて凛とした、高畑さんの考え方がとても好きです。ずっと応援しています!飾り気のない真っ直ぐな言葉で自身の想いをつづった高畑さん。今回、こうして誹謗中傷にまつわる持論を述べるにも勇気が必要だったことでしょう。インターネット社会の一般化にともない、自分の意見や考えを世界中に伝えやすくなったからこそ、言葉の持つ影響力を今一度見つめ直し、正しい使い方をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月30日(C)2020SS/ROBOT「いま、やれることをやろうと思います」。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)などで知られる行定勲監督と監督のそんな想いに賛同して集まった6人の俳優が、感染拡大を阻止するために完全リモートで撮影、制作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』がYou Tubeにて期間限定で公開中!緊急事態宣言下で、行定監督はなぜこのテレワーク映画を作ろうと思ったのか!? その想いと制作の裏側を聞いた。『きょうのできごと a day in the home』は、“不要不急の外出の自粛が要請されたこんな時でも作り手には何かできることがあるのではないか? こんな困難な状況だからこそエンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないか?”と考えた行定勲監督が、感染を拡大させないため、6人の俳優と「お家にいようよ」と呼びかけることをテーマに完全リモートで制作した約45分のショートムービーです。オンライン同窓会の呼びかけで、それぞれの部屋のPCの前に集まった6人が好きな飲み物を片手に好きな映画のタイトルを挙げたり、昔話に花を咲かせるその内容は、現実のリアルとフィクションが混ざり合った不思議な味わい。俳優陣の素顔のようにも見える自然な芝居で、ささやかな笑いや毒も込められていて、PCで6人と同じように作品を鑑賞している視聴者も同窓会に参加しているような気分にしてくれる。もちろん、行定作品ならではの驚きの展開にもなっているし、6人が劇中で挙げる名作映画のタイトルは家に閉じこもっているみなさんの今後の鑑賞の参考に。作品自体も4月24日(金)20時からの配信開始以来1週間ですでに視聴者10万人超を記録し、行定監督のメッセージが静かに確実に浸透していっているようだ。そこで行定監督を緊急直撃!これを読めば、作品の見え方が変わってくるかもしれない。※このインタビューは内容に触れています。作品をまだご覧になってない方は。、鑑賞後にお読みください。――本作を作ろうと思った具体的なきっかけを教えてください。映画『劇場』の公開が延期になり、ディレクターを務めるくまもと復興映画祭も延期が決まってかなり精神的に参っていました。作り手がこの停滞している時間に何も作らないのは不健全だとも思っていました。その鬱屈した気持ちを打破したいと思っていたときに、脚本家の伊藤ちひろさんから「オンラインで何かできるんじゃないですか?」という提案があって、この企画が生まれました。こういう事変のときには音楽が速攻性があると言われていて、映像は後手に回ること多い。でも、我々映画人にもやれることがあるのではと考えたんです。――本作のアイデア(オチ)は、行定監督が思いつかれたのでしょうか?はい、そこはそうです。TwitterなどでZoomを使ったリモート飲み会をしている写真を目にしていて、コロナ禍の即時的な設定として採用しました。基本的には大まかな脚本を私が書いて、その構成立てとキャラクターのディテールを脚本家に書いてもらいました。――柄本佑さん、高良健吾さん、永山絢斗さん、浅香航大さん、アフロさん(MOROHA)、有村架純さんのキャスティングはどのように決まったのでしょう?俳優たちも家に閉じこもっているんじゃないかと思って、高良健吾に今の気分を聞いてみたところ、「何か出来ないかと思っていました」という彼の言葉をもらえたんです。それで、信頼できる俳優たちに声をかけさせてもらいました。――出演のオファーをしたときのそれぞれの反応は?みんな二つ返事でした。MOROHAのアフロ君は役者の仕事をするのは初めてなのでかなりホン(台本)を読み込んで質問してきましたが、他の人たちは全く質問もなかったです。ある意味、即興性を楽しもうという感じだったのではないかと思いました。――ヒロイン役に有村さんを起用された理由は?魔性性を感じない、純真さを感じさせる人がいいと考えていました。意外性のある女優がいいのでは? と思って有村さんに声をかけました。――それぞれのキャストが持ち込んだもの、アイデアなどがあれば教えてください好きな映画を語るところはそれぞれのアドリブです。そこをアドリブにすることで、『ラヴソング』(98年日本公開/監督:ピーター・チャン 出演:レオン・ライ、マギー・チャン 主題歌:テレサ・テン)以降の話の流れにリアリティが持たせられるのではないかと思っていました。――実際の撮影はどのように行われたのでしょうか?全てリモートで、始まったら最後までカットはかけずに通しました。それを録画して、最後にテロップだけ入れて、そのまま完成品にしました。――全員がフレームから出たり、入ったりしますが、そのあたりは俳優に自由にやってもらう形だったのでしょうか?一度だけリハーサルをしました。そこで思ったことを伝えました。あとは全て俳優の自主性に任せました。アップにしたければカメラによって、引きたければ下がる。フレームから出たり入ったりするのも自由。「アドリブも自由に入れていい」と伝えました。――劇中でみんなが話す好きな映画には行定監督の好みが見え隠れしますが、あれはすべて台本通りですか? それとも、各俳優の実際に好きな映画が反映されているのでしょうか?脚本にある部分とない部分があります。ホン・サンスや『ラヴソング』、ジム・ジャームッシュなどは僕の好みですが、それぞれの好きな映画はそれぞれが好きなものをこのシナリオとの相互関係を含めて考えてきたものです。俳優たちは映画をあまり観ていないような役を演じていますが、みんなかなりの映画通なので、絶妙な作品を紹介してくれたし、この映画の内容とも調和がとれていて面白かったです。――音声が聞き取り難いところも逆にリアルでしたね。Zoomの音声をそのまま活かしています。あえて別録りはしませんでした。聞こえないところで聞き返すのはオンラインのリアリティなので。聞こえなければ聞こえないと顔を寄せたり、聞き返してくれればいいと思っていました。――今回、この新しい試みをやったことで映像表現の新たな可能性を感じたりしましたか?今しかないツールを使ったのは必然でした。この頃からこのコミュニケーションが一般化したんだと、数年後に話しているのではないかと思います。新たな可能性なのかは分かりませんが、この状況も含め、この時代の即時的なものに寄り添った表現をしたと思っています。――『きょうのできごと』というタイトルにはどんな想いが込められているのでしょう?2005年に公開された拙作のタイトルからの引用です。あの作品は9・11が起きたときに企画していて、今回は新型コロナ禍。テロやウィルスで世界が揺らいだときに自分たちは何をやっていたのかを映画にするところが同じだったのと一晩の飲み会が一緒だったので、『きょうのできごと』の原作者、柴崎友香さんに許しをもらって同じタイトルにしました。――すでに多くの人が鑑賞されているようですが、その反応をどう受け止められていますか?とにかく未曾有の出来事で世の中が大変なことになり、家に閉じこもって外出自粛を余儀なくされている人たちが楽しかったと喜んでくださっているメッセージをもらって嬉しいです。とにかく、この状況をみんなで乗り越えて、また映画を観にきて欲しいと思っています。――行定監督自身は、いまはどんな日々を送られているのでしょう?ずっと外出せずに次回作を構想しています。――最後に。コロナの1日も早い終息を願っている人、行定監督の2本の新作『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開を心待ちにしている映画ファンの人たちにメッセージをお願いします。正直、どんな形で観客の皆様に映画が届くのか不安な部分もありますが、とにかく楽しみにお待ちください。なるべく早い形で皆様に観ていただけるよう頑張ります!『きょうのできごと a day in the home』は衝撃の事態を記録した、この状況だから産み落とされた作品ですが、行定監督の力強い言葉、こんなときでも諦めずに何ができるのか? を考える前向きな姿勢、6人の俳優陣たちの自然な会話に元気をもらえた人も多いのではないでしょうか?でも、映画はやっぱり映画館で観たいもの。友人や仕事仲間とお互いの顔を見ながら「完全リモートで作られたショートムービーがあったよね」という話ができる日が、行定監督の2本の新作を映画館で観られる日が、1日も早く訪れる日を楽しみにこの苦境を乗り越えましょう。取材・文:イソガイマサト
2020年05月04日緊急事態宣言により人々の暮らしが一変する中、行定勲監督がショートムービーを製作。感染拡大を阻止するために“お家にいよう!”と呼びかける映画で、YouTube上にて公開されている。現在、不要不急の外出を自粛する“要請”が出され、事業者などに対しては店舗や施設の使用制限や休業要請が出されている。身近なところでいえば、全国の映画祭の中止、映画館は休業せざるを得ない状況に追い込まれている。もちろん、今は皆が一致団結して耐えなければならない時だ。しかしこんな時でも、作り手には何かできることがあるのではないか、むしろこの困難な状況だからこそ、エンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないかと考えて、本作の製作に至ったようだ。この監督の思いに賛同した柄本佑、高良健吾、永山絢斗、MCアフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純ら俳優陣に協力を得て、外出を我慢している人々へ、少しの笑いと少しの人間的な自虐を込めて、新型コロナ感染拡大のために外出を自粛する東京の人々を描き出している。完全なリモートで撮影・制作された約30分の“テレワーク映画”で、行定監督が俳優、スタッフと共に、エンタテインメントの力で社会に勇気と希望を示そうとする姿勢が伝わってくる。『きょうのできごと a day in the home』期間限定配信中
2020年04月24日原田知世主演『時をかける少女』などの“尾道三部作”をはじめ、数々の名作を世に贈りだしてきた映画作家・大林宣彦監督が、肺がんのため4月10日(金)に82歳で死去。この日は、最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』の公開予定日だったが、新型コロナウィルスの影響により映画館が休館し、公開延期となっていた。1938年、広島県尾道市生まれ。3歳のときに自宅の納戸で見つけた“活動写真機”と戯れるうちに映画をつくり始めたという。テレビCM草創期にはチャールズ・ブロンソンの「マンダム」をはじめ、カトリーヌ・ドヌーヴなど多くの外国人スターを起用したCMを製作、その作品数は3,000 本を超える。1977年に『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。自身の古里・尾道を舞台にした『転校生』(’82)、『時をかけ る少女』(’83)、『さびしんぼう』(’85)は“尾道三部作”と称され、世代を超え親しまれ、現在も新世代のクリエイターへ大きな影響を与えつづけている。近年には“大林的戦争三部作”と呼ばれる『この空の花-長岡花火物語』(’11)、『野のなななのか』(’14)、『花筐/HANAGATAMI』(’17)を発表。特に『花筐/HANAGATAMI』は第72回毎日映画コンクール日本映画大賞、第33回高崎映画祭特別大賞など様々な賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画ベスト・テン第2位に選ばれ、監督賞を受賞した。また、2004年春の紫綬褒章受章、 2009年秋の旭日小綬章受章。2019年には令和初の文化功労者にも選ばれていた。肺がんと診断され、余命の宣告を受けたのは、2016年8月。転移を繰り返すがんと闘いながら、みずからの命を削って、平和をたぐり寄せる映画を完成させた大林監督渾身の最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は、新型コロナウイルスの影響により映画館が休館し、公開延期となっていた。その公開予定日だった4月10日(金)19時23分、東京都世田谷区の自宅にて息を引き取った大林監督。葬儀・告別式は、家族葬(密葬)を執り行い、後日、お別れの会を予定。喪主は、妻で映画プロデューサーの、大林恭子氏が務める。『時をかける少女』でデビューした原田さんは「在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします」とTwitterに思いを綴り、また、『青春デンデケデケデケ』に出演した浅野忠信も「ありがとうございました一緒に映画を撮った日々を忘れません」とTwitterを更新。岩井俊二監督は「ちょっとすぐには受け止められない。 エネルギッシュな新作にコメントを書かせて頂いたばかりでした」とまだ信じられないといった様子で、「訃報を聞いて呆然としている」と綴った行定勲監督は「恩師を失ってしまったような気持ちだ。この時、拙作『遠くの空に消えた』を『僕が撮ったらあんな爽やな風のような映画にならない』と気に入ってくださった」と2ショット写真をアップするなど、出演者や映画関係者、映画ファンから悲しみの声が相次いでいる。『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は近日公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月11日阿川佐和子がMCを担当するTBS系土曜朝の番組「サワコの朝」。その4月4日(土)オンエア回に、女優の高畑充希がゲスト出演する。子役時代を経て中学時代にホリプロの45周年を記念したオーディションで選出され、高校進学後はミュージカル「ピーターパン」の主役に抜擢。17歳の時には舞台「奇跡の人」でヘレン・ケラー役を熱演し、さらに注目を集める。2013年連続テレビ小説「ごちそうさん」に西門希子役で出演すると、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの作品で多くの人に知られる存在に。一途に信念を貫く主人公を演じた「過保護のカホコ」「同期のサクラ」や人気グルメコミックをドラマ化した「忘却のサチコ」などのドラマから『引っ越し大名!』『ヲタクに恋は難しい』などの映画、「エレクトラ」といった舞台まで幅広く活躍する高畑さん。今回は、3年前の舞台「エレクトラ」で母娘役での初共演が実現したという憧れの女優からのサプライズメッセージ映像を紹介しながら、共演時のエピソードをトーク。また1人で舞台のモノマネをして遊ぶほど“舞台”が大好きだったが、一方で「人の先頭に立つとか、学級委員長をやるとか、めちゃくちゃ程遠い学生だった」という幼少期をふり返り、「こんな未来が待っているとは想像していなかった」と語る高畑さんに阿川さんが驚く場面も。いまでも「カメラを向けられているのが怖い」という高畑さんの、劇中では見られない意外な素顔に迫っていく。2020年はミュージカル「ミス・サイゴン」への公演も予定されている高畑さん。ブロードウェイミュージカルの日本版として1992年から公演されてきた同作。ベトナム戦争末期のサイゴンで出会った戦災孤児の少女キムとアメリカ兵クリス、2人が出会うきっかけとなったエンジニアらの運命を描いていく。エンジニア役を市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久が務め、クリスには小野田龍之介、海宝直人、チョ・サンウン、高畑さんはキム役を昆夏美、大原櫻子、屋比久知奈と共に演じている。ミュージカル「ミス・サイゴン」は5月23日(土)より帝国劇場で上演予定。プレビュー公演は5月19日(火)から22日(金)まで。「サワコの朝」は4月4日(土)、7時30分~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年04月03日主演・窪塚洋介、脚本・宮藤官九郎の『GO』(2001年)が高く評価され、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)で歴史を作ったヒットメーカー、行定勲監督。近年は中島裕翔主演『ピンクとグレー』(2015年)、松本潤×有村架純『ナラタージュ』(2017年)、二階堂ふみ×吉沢亮『リバーズ・エッジ』(2018年)と、話題作を次々と世に送り出してきた行定監督が手掛けた恋愛映画2作品が、この春、相次ぎ公開される。どちらも観る者の心を激しく打ち震わせる、“生涯にたった一度”しか経験できない恋を描いた物語だ。肩を寄せ合う2人のヒリヒリとした恋『劇場』芥川賞作家・又吉直樹による、恋愛純文学としては異例のベストセラーとなった傑作小説を原作につむぐ青春ラブストーリー『劇場』(7月17日公開、同日Amazon Prime Videoにて全世界独占配信)。演劇の世界で夢を抱く青年と、それを支えようとした女性の7年間の愛と葛藤の日々を、ヒリヒリとした焦燥感と共に情感豊かに描いている。変わらない男と変わっていく女の物語永田は中学時代の友人と立ち上げた劇団の脚本家兼演出家。その前衛的な作風は酷評され、辛辣な物言いが災いし劇団員からは憎まれることも。自分の才能に限界を感じながらも、愚直に夢を追う日々を過ごしている。そんな不器用な永田を大きな愛で包むのは、女優になる夢を抱いて上京し、服飾の学校に通う学生・沙希だ。永田を理解しようと努め、彼の才能を信じて夢の実現を応援する彼女は、ほどなくお金に困った永田を自宅へと迎え入れる。美味しい食事に、献身的なサポート、心身ともに“安全な場所”を提供してくれる沙希に安らぎを感じる永田。しかし誰よりも大切だった沙希に、永田は次第に苛立ちを感じ始めるのだ。葛藤を抱え、自分のことしか考えないワガママな永田と、周囲が年相応に落ち着いていく中、永田の真意が分からず不安感を募らせていく沙希。本作は“変わらない男”と“変わっていく女”が、<現実>という壁にぶつかり少しずつすれ違っていく姿をつぶさに記した切ない恋物語だ。お金の分担の提案を屁理屈で交わしたり、たまたま起こった不幸な偶然の一致を相手の要領の悪さにすりかえてイラ立ったり…。相手を軽んじる一方で、独占欲のような嫉妬心を見せるなど、映画が写す恋愛関係にありがちな甘えや身勝手なエピソードの数々には、自らの恋愛遍歴をふり返り、苦い想いをする者も多いかもしれない。山崎賢人×松岡茉優、言葉にならない感情を渾身の演技で魅せる永田を演じるのは、しっとりとした人間ドラマからアクションまで役柄の幅を広げる山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)。本作ではボサボサの長髪に自身初となるヒゲ顔も披露。青臭い頑固さと退廃をまとう永田をセクシーに演じ、不器用な男の生き様を浮き彫りにしている。そして沙希を演じたのは、『万引き家族』(2018年)ほか代表作を着実に積み上げている松岡茉優。無邪気な少女から哀しみを知る大人の女性へと変わっていく心の移ろいを完璧に表現。次第に消えていく笑顔の代わりに、言葉にならない感情を瞳に宿す名演は必見だ。「小説『劇場』はあまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような想いで読んだ。私は又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった。ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて淋しい空気を。下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆つきそうな青春が吹き溜まっている。山崎賢人と松岡茉優という稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います」と、行定監督は本作への想いを語っている。舞台芸術の世界にも携わる行定監督だからこその、原作とは異なる大仕掛けも堪能して欲しい。既成概念の壁を乗り越え、恋におぼれる『窮鼠はチーズの夢を見る』そして水城せとなの人気コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を下敷きにした恋愛ドラマが『窮鼠はチーズの夢を見る』(9月11日公開)。既成概念の壁を乗り越え狂おしいまでの恋におぼれていく男性2人の、愛が始まる瞬間をとらえた深い余韻の残るラブストーリーだ。一途な恋心と葛藤広告代理店勤務の大伴恭一は、女性からのアプローチを断れない優柔不断な男。結婚しながらも不倫を繰り返していたが、そんな折、大学の後輩・今ヶ瀬渉が7年ぶりに訪ねてくる。興信所の探偵をしている今ヶ瀬はたまたま担当した浮気調査の相手が恭一だったと語り、不倫の証拠を握りつぶすための交換条件としてホテルへと恭一を誘う。初めて会った時から恭一のことを好きだったという今ヶ瀬と恭一はキスを交わし、その後しばらくして2人は一緒に暮らし始めることに。しかし、今ヶ瀬との生活に心地よさを感じていた恭一の前に元カノが現れて…。“流されやすい性格”から学生時代には「流され侍」と異名をつけられていた恭一と、次々と現れる恭一との恋路をはばむ刺客=女性の存在にヤキモキする今ヶ瀬。すぐにフラフラと誘いに乗ってしまう愛する者の心の不確かさに傷つき、悲しくなる気持ちは誰しも理解できることだろう。それと同時に描かれる、「同性を愛することへの迷い」と「愛する者のために身を引くべきか」という根源的な葛藤。その苦悩を知るからこそ、ある種の静謐な決意の果てに激しく求め合う2人の姿は官能的で美しいのだ。濃密に肌を重ね合わせた者どうしが醸し出す、わずかな気恥ずかしさと親密さが混じった翌朝の風景までも写しとる本作からは、恋を知る者の匂い立つような色気が画面から立ち昇ってくるようだ。大倉忠義×成田凌、男と男の間の欲情までも全身全霊で体現人を惹きつける魅力を持つ恭介を演じるのは、「関ジャニ∞」の大倉忠義。『ナラタージュ』でも行定監督とタッグを組んだ本作の脚本・堀泉杏は、キャスティング前から恭一役に、クールに見えて笑顔がファニーな大倉さんをイメージして執筆していたという。受け身の恋愛しかしてこなかった男が、既成概念と愛情の狭間で揺れ動く色気たっぷりな姿には胸キュン必至!そして一喜一憂する恋に身をやつす今ヶ瀬を演じたのは、今年6本の出演映画が公開予定となっている成田凌。駆け引き上手でしなやかな反面、健気でキュートな今ヶ瀬を熱演。強烈な色香が漂う、愛する者への恋心がにじみ出た横顔にご注目あれ!行定監督による繊細かつ大胆な演出が光る本作では、男と男の間の欲情までもつまびらかに描かれる。そんな恋する2人を全身全霊で体現した大倉さん、成田さんに魅了されること請け合いだ。愛を少しずつ失っていく2人を描く『劇場』と、愛を少しずつ育んでいく2人を描く『窮鼠はチーズの夢を見る』。それぞれの境遇は異なれど、どちらも激しくも切ない恋模様を描いた珠玉のラブストーリーだ。人間関係が希薄な時代だからこそ、行定監督がつむぐ“生涯にたった一度”の恋に感性を揺さぶられてみてはいかがでしょう?《text:足立美由紀》※作品の公開日に追記修正を加えました(7月20日更新)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年03月30日映画『劇場』(4月17日公開)の完成披露イベントが25日に都内で行われ、山崎賢人、松岡茉優、寛 一 郎、行定勲監督、原作の又吉直樹が登場した。同作は作家・又吉直樹が芥川賞受賞作『火花』より前に書き始めていた恋愛小説を実写化。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉が語る2作目は、劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼に恋をし必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない7年間の恋を描く。松竹=アニプレックスの共同配給にて公開されることとなった。行定勲監督がメガホンを取る。新型コロナウィルスの対策として、無観客の映画館で行われた同イベント。山崎は「本当はお客さんに見ていただきたかったんですけど、このようなご時世で、初めての経験」と苦笑する。客席に座ってトークすることになったキャスト陣は「謝罪会見みたい」(寛 一 郎)、「すごい不思議な気分だわ〜」(松岡)、「これを記憶しておいた方がいいよね、今しかない」(行定監督)と驚いていた。"推しシーン"について聞かれた山崎は、「ラストは絶対見てほしいんですけど、加えて2人乗りのシーンはすごく頑張ったので、見て。すごくいいシーンになってますし、見てほしいなって思いますね」と語り、又吉も「感動しました」と同意する。同シーンで一緒だった松岡は、「セリフも4ページくらいあって、私を(自転車に)乗せて、長回し1本撮り。1回も噛まないんですよ。信じられなくないですか?」と称賛していた。また、キャスト陣にはサプライズで、行定監督と交友関係にあり、同作を観たというポン・ジュノ監督からのメッセージも。ポン・ジュノ監督から来たという手紙のように長いメッセージから抜粋してその場で代読され、絶賛された山崎も「嬉しいですね」と喜ぶ。行定監督はポン・ジュノ監督について「本当に別格」と表しつつ、「別格の人が、このある種特殊な2人の普遍的な部分を汲み取ってくれたのはありがたいなと思います」と感謝していた。○ポン・ジュノ監督メッセージ(抜粋)成長と克服に関する物語で、はてしなく長く、終わりの見えないある時期を乗り越えていく物語ですが、青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した、老練な腕前(力量)を再確認させてくれる作品でした。山崎賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫、そのすべてを可能にしました。松岡茉優さんは天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います。2人の俳優の演技が素晴らしく、本当によかったです。この作品はまさに行定監督にしか作り得ない、長くも繊細な愛の物語であるという点で非常に印象深かったです。またこの映画は、クリエイターあるいは芸術家が抱く不安や苦痛、偏狭さや卑怯な一面をリアルに描いており、その否定的な感情を乗り越え、成長に導いていく自己省察と忍耐までも描かれています。それは同じ作り手という立場にとって、一層胸に迫るものでした。
2020年03月25日映画『ヲタクに恋は難しい』(2月7日公開)の公開初日舞台挨拶が7日に都内で行われ、高畑充希、山崎賢人、菜々緒、斎藤工、福田雄一監督が登場した。同作は、イラスト投稿サイト「pixiv」で2014年から連載された、漫画家・ふじたによるWEB漫画を実写化。累計発行部数は700万部を突破、2018年4月にはアニメ化もされた。周囲にヲタクであることがバレることを恐れる“隠れ腐女子”の桃瀬成海(高畑)と、成海の幼馴染で同僚、“重度なゲームヲタク”の二藤宏嵩(山崎)のピュアなラブストーリーを描く。イベントでは、高畑&山崎、斎藤&菜々緒のペアでジェスチャーゲームに挑戦。じゃんけんで負けた高畑&山崎が先行となるも、山崎の独特なジェスチャーに高畑は苦戦する。最初に出た「バーのマスター」というお題では、山崎が作中でマスター役をするムロツヨシの物真似をしてしまったためにまったく意図が伝わらず、かなりの時間を食ってしまう。続く「ラッパー」「サイリウム」は当たったが、山崎が「サーフィン」のジェスチャーをしているところで時間切れとなってしまった。一方菜々緒は、斎藤の「DJ」「歌舞伎」「モデル」というジェスチャーを軽快に当てていき、息の合ったところを見せる。「福田監督」というお題では、実際に登壇していた監督を指差すという技も。「バンジージャンプ」等、苦戦したお題もあったが、最終的には斎藤&菜々緒ペアが勝利となった。最後、挨拶を任された山崎は決め顔で「俺、言います。やるときはやります。この映画は、ドント フィンク シール!」と言ったものの、違和感に会場はざわつく。MCから「逆です!」と指摘され、「うわ〜、最悪だ。本当に最悪。ブルース・リーも大好きなのに!」と慌てる山崎に、高畑も爆笑。さらに山崎は「この映画は、みなさん……わかんなくなってきちゃった」とパニックになっていたが、最後は「Don’t think feel !」と決めていた。
2020年02月07日映画監督の福田雄一氏(51)が1月23日、自身のTwitterを更新。俳優・山崎賢人(25)が、女優の高畑充希(28)に“壁ドン”をする練習動画を公開した。2人は映画『ヲタクに恋は難しい』(2月7日公開)でW主演を務める。同作で脚本・監督を手掛ける福田監督は「そろそろヲタ恋の公開ですが、やっとファイルから見つけた壁ドン王子の壁ドン練習風景をお届けします!」と山崎が高畑に壁ドンをする動画をアップ。動画では、世間に壁ドンを流行らせた“元祖壁ドン王子”ともいえる山崎が、壁の前に立つ高畑にかっこよく壁ドン。見つめ合うも、高畑は笑いをこらえきれずにうつむき、山崎はカメラに向かって“ドヤ顔”をする様子が収められている。この動画には7万6千件の「いいね」が押され、ファンからは《眼福!》《キュンキュンが止まりません》《さすが元祖壁ドン王子見られて幸せ》《最後のドヤ顔最高です》《漫画から飛び出したようです》と歓喜のコメントが殺到している。
2020年01月24日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第8話が12月4日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2018年の1月。夢であった故郷に架ける橋の建設を諦め、そのうえ唯一の親族であるじいちゃんの柊作(津嘉山正種)が死去――。サクラは重度の喪失感と絶望から心に病を抱え、1年以上会社を休職していた。今までサクラに勇気づけられてきた同期4人は、自分たちの悩みを相談するという嘘の理由でサクラを自宅の外から連れ出すが……というのが第8話のあらすじ。蓮太郎(岡山天音)は設計図の意見を求め、葵(新田真剣佑)は街に連れ出しプロポーズ。だが心を病んだサクラには全く響かず、失敗する。また百合(橋本愛)は気晴らしにショッピングへと連れ出し、「辛いのはわかるけどさ、元のサクラに戻ってよ。サクラの夢をかなえるために私達も一緒に夢を持ってこれから頑張るからさ」と語りかける。しかし「夢、夢、夢、うるせぇんだわんね」と以前に自分がサクラに言った言葉を、自暴自棄になったサクラからそっくりそのまま返されてしまう。それでも諦めきれない同期たちは、再度サクラに「もしサクラだったら俺たちのことほっとかない。何があっても助けようとしてくれるからさ」「じいちゃんのためにも元気出して残った夢叶えようよ」と声をかける。しかしもう心身ともに限界を迎えていたサクラは「皆さんに会うのもつらいんです。『お前ならできるよ』『頑張れ』って言われるたびに苦しいんです。だから私なんか仲間と思わないでください」とこぼし、その場を去る。それから1年後の、19年3月。葵の子どもを出産した百合の提案で、同期たちはじいちゃんたちの激励FAXを模した直筆メッセージをサクラの自宅に届ける。「俺たちはいつまでも待ってる」「サクラのいない世界なんかに生きていたくないから」といった言葉を受け取ったサクラは「今までの自分に戻ると4人に伝えないと」と、引きこもっていた部屋を飛び出す。だが道路に飛び出したお隣さんの子どもを助けるため、身を挺し意識不明の重体になってしまうのだった――。サクラを立ち直らせた、同期たちの絆には感動した視聴者から《一人一人からの手書きで手動のFAX 泣ける…………》《感動!仲間って良いな!》といった声が多く寄せられていた。しかし、現実の社会において同期たちのこうした行動は果たして本当に“正しかった”のだろうか?そんな疑問の声も上がっている。自暴自棄になったサクラに対して、百合はあろうことか「もうあんたみたいなブスどうなっても構わないから」と逆ギレする。さらに、「もう無理なんです」と語るサクラに対して同期たちは「どうしてもサクラに元気になってほしいの。元のサクラに戻ってほしいの」「今までみたいに誰にも忖度しないで自分を貫いて頑張ってくれよ」と一方的に励ましている。鬱状態と見られるサクラの気持ちよりも、“元気になってほしい”という自分たちの気持ちを優先させている。そう見えるというのだ。結果としてサクラは元気を取り戻したものの、現実社会では大きく賛否のわかれる同期たちの行動。それを肯定的に描いているドラマに「鬱を助長させるだけ」といった厳しい批判の声が寄せられている。《すごいなこのドラマ。鬱状態の人を病院にも連れて行かずに善意の押しつけをしてその上拒否されたら逆ギレして謝罪させてるんだけどw鬱の人に「勝手に孤独死しろ」は自殺幇助に等しいのだけどわかってんのか…》《いつも楽しみにしてたけど、今回は劇重の鬱展開すぎてあれ?同期のサクラだよね……?てなった 同期達のやってることが善意の暴力すぎて、サクラがいつ自殺してもおかしくない話だった………》《この令和のご時世に、明らかに鬱になって引きこもっている人間を無理矢理外に引きずり出して、自分の今のポジションを見せつけながら上から目線で頑張れと励ました挙げ句、言うこと聞いてくれないと逆ギレし出す仲間に戦慄を覚えたんだけど私だけ?》最終回まで残すとこあと2話となった本作。果たして同期たちの行動にどう“落とし前”をつけるのだろうか――。
2019年12月07日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第7話が11月20日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2015年の11月、社会人7年目。花村建設の子会社で働くサクラは、人事部時代の上司・黒川(椎名桔平)から故郷に架ける美咲島橋に問題が起きたと呼び出される。基礎工事の安全性に島民が不安を抱いているため、問題がないことを説明してほしいと頼まれるサクラ。同期4人と故郷に向かい、実家でじいちゃん(津嘉山正種)らと楽しいひと時を過ごす。そんななか、説明会直前に土木部の葵(新田真剣佑)から衝撃の事実を告げられる……というのが第7話のあらすじ。葵から土木部の担当役員・桑原(丸山智己)が出世のために、予算を削り、密かに工事の安全性を下げていることを聞かされたサクラ。桑原にやり直しを直談判するも、聞き入れる様子はなく「説明会を乗り切れば、念願の土木部に呼んでやる」と交換条件を出されて揺さぶられる。「故郷に橋を架けるという長年の夢」と「島民の安全」という苦渋の選択を迫られ、「私は大人になれんだろっか……」と相談するサクラに対して、じいちゃんは「人間は一生大人になんてなれんだって。なる必要もねえ」とのいつものように励ます。さらに、同期たちからの応援ももらったサクラは、説明会で「故郷の島に橋はかかりません。ここにいる皆さんが命を落とすような可能性がある橋を絶対に作るわけにはいきません」と涙ながらに真実を打ち明ける。信念を貫いたサクラを待っていたのはじいちゃんの死。葬式を終えて失意のなか、東京に戻ると、じいちゃんが最期に送ってくれたFAXを見つける。そこには「桜は決して枯れない たとえ散っても必ず咲いて沢山の人を幸せにする」と書かれてあった。じいちゃんからの最期のメッセージに涙する人が相次いだ。《じいちゃんの最後のFAX さくら頑張れ、踏ん張れ》《後半から涙出てきて じいちゃんからの最後のFAXで号泣 サクラの出す決断はわかっていたけど 本当に切なくて悲しい》衝撃の展開となった7話の平均視聴率は、過去最高の12.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録するなど好調の様子。そのいっぽうで、自分を貫くサクラに左遷や親族の死といった受難が続く展開に疑問の声もあがっている。《高畑充希と津嘉山正種の訛りが心地よい。だけどこの作品は、意味なくサクラだけが報われない。7年経っても評価されず、子会社から本社にも戻れず、流れ星さえ見えない。遂には一人ぼっち。不幸なのはサクラだけ。胸糞遊川脚本の全てが詰まった回!!!》《よくよく考えたんだけど、こんな仕打ち受けておいて、例えどんな良い展開やスッキリ展開を持ってきても視聴者の気持ちは救われるのか…?と思ってしまった。今までの理不尽野郎達はこれからも理不尽に生きていくだろうし…。そして視聴率が上がっていくという皮肉…》果たして最終回ではサクラが報われるのだろうか――。
2019年11月23日高畑充希、山崎賢人に菜々緒、斎藤工、賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗らが集結する福田雄一監督作『ヲタクに恋は難しい』から、新たに若月佑美と今田美桜も登場する予告編が解禁となった。予告編映像に映し出されるのは、「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」という提案の元、お付き合いを始めたBL好きの腐女子・成海(高畑さん)と、重度のゲーヲタである宏嵩(山崎さん)。お互いに「好きなものがとにかく好き」ということは尊重し合えるヲタクたちの恋は上手くいくと思いきや「相手の趣味ごと、好きになる必要があるのだろうか」「もっと普通の人の方が、相手にとって相応しいのではないか」と、ヲタク同士だからこその悩みに葛藤しまくる、まさに“ヲタクに恋は難しい”試練が描かれていく。そのほかにも、ガチ腐女子・声優ドルヲタ・レイヤーなど、それぞれが好きなものに愛を捧げまくる個性豊かでエネルギッシュなヲタクたちが次々登場し、不器用なヲタクカップルを取り巻く環境はますますヒートアップ。何と言っても映像内では、某有名ゲームに登場するキャラクターの華麗なコスプレを披露している“ガチ腐女子”を演じる若月佑美と、成海の同僚の“素敵系女子”を演じる今田美桜の姿が初解禁!最後には、ムロさん演じるバーテンダーの「黒ずくめのコードネームが…」という超人気名探偵漫画を彷彿とさせるセリフまで飛び出し、ヲタ心をくすぐる要素が散りばめられた映像となっている。音楽は「新世紀エヴァンゲリオン」鷺巣詩郎が担当さらに今回、1980年代初頭のアイドル歌謡曲時代から近年の「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズや『シン・ゴジラ』に至るまで、数多のジャンルにおいて数々の傑作楽曲を手掛けてきた、日本が世界に誇る音楽界の巨匠・鷺巣詩郎が、本編を彩るミュージカル楽曲の作曲・編曲を担当していることも明らかに。本作の福田監督自らが「《ヲタクカルチャー》と《音楽》を掛け合わせられるのはアニメミュージックのカリスマでもある鷺巣さんしかいない!」とオファーしたところ鷺巣氏が快諾し、奇跡の初タッグが誕生。そして今作の楽曲の録音は、かつてあの「ビートルズ」が録音を行っていたことでも有名なロンドンの「アビー・ロード・スタジオ」で実施されるという、コメディ作品としては異例の超本格的な音楽環境が実現した。鷺巣氏は初めての福田作品参加に、「僕は、自分の曲は自分の子供だと思ってますから、福田雄一監督の家に娘を嫁がせるような感覚です(笑)2018年の夏、この映画の話を初対面の監督に聞いた時から、頭の中で音楽が鳴りはじめて止みませんでした。いつでも出演者全員とことん楽しくレコーディングできたことが、何よりこの作品のいちばん大きな魅力になっているはずです」とコメント。ヲタクたちの心からの叫びが飛び交う、“悲哀と歓喜の協奏曲”を見事なまでに演出する。『ヲタクに恋は難しい』は2020年2月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヲタクに恋は難しい 2020年2月7日より全国にて公開ⓒふじた/一迅社ⓒ2020映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会
2019年11月18日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第6話が11月13日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2014年10月、社会人6年目。子育てと仕事の両立に追われる人事課のすみれ(相武紗季)は、有名評論家・椿美栄子を招いた“女性研修セミナー”の運営リーダーに任命される。椿側の理不尽な要求になすがままで、ぺこぺこと謝るすみれを見た娘のつくしに「すっごいかっこ悪いんですけど!」と言われて、思わず手を上げてしまう。その裏で花村ホームに出向させられたサクラにも変化が起きていて……というのが第6話のあらすじ。子会社に出向してから、言いたいことを我慢して貧乏ゆすりをするようになったサクラ。あるとき、すみれの娘つくしを預かることになり、「自分の思い通りに生きるのってやっぱり辛い?」との質問に、「辛いかもしれません」と珍しく本音をこぼす。迎えたセミナー当日、サクラはつくしを連れてくる。サクラはつくしに「お母さんはずっと謝っているように見えるかもしれないけど、会社のために自分を殺しているからだ。すごい仕事をしているんだ」と語ったことを、すみれに明かす。自分のことしか考えない椿にサクラが物申そうとしたときに、すみれが思いのたけを全てぶちまける。社長から「そんなことを言ってどうなるかわかってるのか!」と脅されるも、「これからどんなに辛いことがあっても自分にウソをつかずに生きていこうという決心ができました。娘や後輩のサクラを見習って」と晴れ晴れとし様子。結果として社史編纂室に異動させられたすみれは、出向先で仕事をするサクラをこう励ます。「私があなたの10年後だとしたら、どう思う?私みたいになりたい?無理してウソつかなくていい。いい、あなたは私みたいになっては絶対にだめ。あなたは10年後もその先も、ずっとそのままでいなさい。私はもうあなたみたいに生きられないから、あなたのことを応援する。これからも仕事で辛いことがたくさんある。女だから結婚して出産するかもしれない。私みたいに仕事と家族の間で悩むこともあるかもしれない。そんなときは私を頼りなさい。どんなことでも相談にのるから。そのかわり何があってもくじけないで。自分の生き方を貫き通しなさい。北野桜」自分に嘘をつかずに、言いたいことを口にしたすみれの生き方に感動の声があがっている。《すみれさんカッコいい社員を守ってくれる上司素敵!!サクラの影響で皆んなが成長していく姿が心にしみる》《すみれさんみたいな上司の元で働きたいなあ》理想の上司ランクに相武紗季の名前が入る日も近いかも!?
2019年11月15日高畑充希主演、遊川和彦脚本、「過保護のカホコ」チームが再結集した「同期のサクラ」の4話が10月30日オンエア。「過保護のカホコ」で高畑さんと共演した久保田紗友のゲスト出演と、その役どころに注目が集まった。2009年春、夢を抱いてゼネコン「花村建設」に入社した同期たちの10年を1年1話ずつ描いていく本作。高畑さんが過疎の離島で育ち、夢のためにはどんな障害にも自分を曲げない“忖度できない”主人公・サクラを演じる。橋本愛が最初は空気を読みながら生きていたがサクラとの出会いで変わっていく月村百合を、新田真剣佑がエリート一家の生まれで社長を目指している木島葵を、竜星涼が熱血タイプの清水菊夫を、岡山天音が設計の仕事を夢見るネガティブな性格の土井蓮太郎に、相武紗季がサクラの先輩社員・火野すみれに、椎名桔平が花村建設人事部の部長・黒川森雄に扮する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。サクラが意識不明になり3か月。病室で蓮太郎は2012年のことを思い出していた。その頃人事部に復帰したサクラは早速、社員のメンタルヘルスケアプロジェクトの担当を任される。ストレスチェックのアンケートを回収するため各部を回るサクラだが、蓮太郎はイライラした様子で設計部でも浮いた様子。翌朝、サクラはアンケートを回収するため蓮太郎を待ち伏せするが、サクラと同期たちが自分の噂話をしているのを見た蓮太郎は逃げるように立ち去ってしまう。さらに設計部の部長がコンペの時間変更をわざと蓮太郎にだけ知らせなかったのを聞いた蓮太郎は、そばにあったカッターで同僚たちを刺そうとする。そんな蓮太郎を止めようとしたサクラは誤って当たったカッターで手をケガしてしまう。それから蓮太郎は出社拒否、部屋に引きこもってしまう――というのが今回のおはなし。冒頭で橋の写真を撮っていたサクラは、カギを落とした女性を呼びとめる。チェロを背負ったその女性を見た視聴者からは「過保護のカホコのいとちゃんだよね?」などの声が上がる。その女性を演じているのは久保田さん。久保田さんは高畑さん主演、遊川氏脚本で放送された「過保護のカホコ」にカホコのいとこの糸役で出演。同作で糸はチェリストを目指していたが、手首を痛めて弾けなくあってしまうという役どころだった。そんな糸がチェロを背負って歩いている様に「もう実質過保護のカホコ」「冒頭でサクラがチェロを背負った女性(久保田紗友)の落とした鍵を拾うシーンは「#過保護のカホコ」オマージュなんですね。」と歓喜に沸く視聴者が続出している。(笠緒)
2019年10月31日高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第3話が10月23日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。2011年3月。社会人3年目となったサクラは新規採用向けのパンフレットを作るため、広報部の百合(橋本愛)と協力して、各部署の同期たちを取材することに。前向きなサクラとは対照的に、百合は男社会のゼネコンでやりがいを見出すことができずにいた。そんななか東北大震災が発生し、百合はある決心をするが……というのが第3話のあらすじ。上司やプライベートでの付き合いを要求してくるクライアントにセクハラまがいのことをされても、愛想笑いでごまかしながら働く百合。内心では女性だから責任のある仕事を任せてもらえないと思いながらも、震災をきっかけに交際中の彼氏との寿退社を決意する。そのことを聞きに行ったサクラは慌てて止めにいくが、百合は「この会社は所詮私の居場所じゃない。ここにいたっていい仕事ができたとか自分が役に立ってるみたいな実感を得られると思えない」と聞く耳を持たない。さらにサクラに対して「夢、夢うるさいのよ。夢があればエラいわけ?青年の主張かっつうの、気持ち悪い」と罵詈雑言を浴びせる。すると、堪忍袋の緒が切れたサクラは「ブス!」と百合に言い放ち、方言丸出しでこう言い放つ。「結局あんたはここは自分の場所じゃねえとかいって現実から逃げてるだけじゃねえっけ……じいちゃんが言ってたろっも『種をまかねば一生花なんか咲かねだんれ』あんたみたいに幸せの種もまかねで花を咲かそうたって無理に決まってねっけ。仕事のことらってそうらよ。女らっけ責任ある仕事を任せてもらえねえとかいってろも、あんたがその努力してねえだけらねっけ。辛いんだったらあんたがこの会社で女性が働きやすい環境を作ればいいねっけ」そして最後には「もう無理して笑うのやめれ。そのまんまのあんたでいたらいいらん。もし誰にも言えねえほどの毒吐きたくなったら、全部私が聞いちゃったからよ。あんたそのままだとどんどんブスになるだけだっよ」と、優しく手を差し伸べる。SNS上ではこうしたサクラの“マジ説教”に心打たれた視聴者が続出した。《上司におべっか、ハイハイで出世するのが会社? 思ったこと、言いたいことを発言すると仕事がしにくくなるのが会社? 日本の社会が若い世代に強いてきた問題 夢がなくても生きていけるが、夢や希望がなければ人生は辛いだけだ 種を巻かねば花は咲かない 泣ける…》《生きるのに疲れたときこんなこと言われたら泣いちゃう》サクラ以外の同期も百合の退社を引き留めようと駆けつける。そして最後には、決して見捨てないサクラと心から打ち解けた百合。厳しい社会人生活を生き抜くのに必要なのは“心から許せる同期”なのかもしれない――。
2019年10月28日マンガ賞を多数受賞し、国内外で大人気のマンガ『BEASTARS』が、満を持してアニメになります!監督を務めるのは、高畑勲さんの『平成狸合戦ぽんぽこ』で監督助手を、また『宝石の国』の演出を手掛けている松見真一さん。実は“少女マンガ”的要素たっぷりの、動物群像物語。「登場人物が動物ですが、基本はヒューマンドラマなんですよね。肉食動物と草食動物では、一般的には肉食のほうが強いとされていますが、この物語の中では、肉食のほうが肩身が狭く生きづらい。みんなが仲良く生きるために作られたルールでは、特に肉食動物は、本来あるべき本能的な姿では生きられないんですよ。そこにジレンマやズレが生じるわけですが、その生きづらさって、人間が社会で生きる上で感じる、個人としての考えと社会のルールの板挟み感みたいなものと同じなんじゃないかな、と思います」(松見さん)主人公はハイイロオオカミのレゴシ・17歳。彼より年上だが体はとても小さいドワーフウサギのハルとの恋模様を中心に、学園で起こる殺傷事件の謎を追う物語。動物を描くにあたり、スタッフ一同動物園にも足を運び、熱心に観察したのだそう。「群馬のサファリパークにみんなで行ったのを皮切りに、個人的にもあちこちの動物園に行きました。我が家にいる愛犬をいろんな角度から眺めて、レゴシの毛並みを描く参考にしたりもしました(笑)。でも、あまり本物との整合性ばかり気にしてしまうと、作品の持つ魅力を見落としてしまうので、そっちに引っ張られすぎないように注意をしつつ、キャラをデザインしていきました」と、キャラクターデザインの大津直さん。大津さんは『宝石の国』で作画監督を務めています。アンアン読者に見どころを…と伺うと、監督から意外な答えが!「原作のコマ割り、情緒の描き方、モノローグが多い構造、そして男の子2人(匹)の間に女の子がいて、その女子と関わり男子が変わっていく物語も、実は少女マンガそのもの。少年マンガの殻をかぶった少女マンガ(笑)。あるいは、ヴァンパイア物なんかのロマンス小説にも通じる。アンアンを読む方に響く作品だと思うんです。そういった原作の魅力を入れ込むべく、監督は僕のようなおじさんですが、脚本には20代の女性に参加してもらいました。映像も美しさを意識して作っているので、ぜひ見てほしいですね」(松見さん)板垣巴留(ぱる)先生から Specialコメント「最初にアニメ化の話が来たときは、正直全然想像ができなかったのですが、松見監督やキャラデザの大津さんがマンガを読み込んでくださり、私の考えが及ばないようなところに関しても質問をしてくださったりしたので、とても光栄で、本格的にプロジェクトが動いていくにつれ、期待値がどんどん上がっていきました。アニメを初めて見たときには、キレイな映像の中で、精巧に作られた動物のキャラたちが、私が考えマンガに書いた言葉を喋っていたので、思わず爆笑してしまいました。ただそれは照れ笑いというか…(笑)。いずれにしても、素晴らしい体験でした。Netflixで海外でも配信されるということなので、外国の方々にも楽しんでもらえたら嬉しいです!」『BEASTARS』10/9より、フジテレビ「+Ultra」枠で、毎週水曜24:55より放送。また一足早く10/8よりNetflixにて世界190か国へ配信開始。2話以降は毎週木曜日の配信。原作は、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中。©板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS製作委員会※『anan』2019年10月16日号より。写真・中島慶子(本)(by anan編集部)
2019年10月13日高畑充希が遊川和彦と再びタッグを組み「過保護のカホコ」の制作チームが再集結しておくる「同期のサクラ」の第1話が10月9日放送。高畑さん演じるサクラのマイペースぶりに「カホコを思い出す」視聴者や、1話で描かれた2009年を懐かしむ視聴者からの声がSNSに集まっている。過疎の離島で育ち、夢のためにはどんな障害にも自分を曲げない、“忖度できない”主人公・サクラを高畑さんが演じ、サクラが入社する花村建設に同期入社したクールで場の空気を読む月村百合に橋本愛、エリート一家に育ち社長を目指している木島葵に新田真剣佑、流されるまま入社したアツい男・清水菊夫に竜星涼、反対に全て悪いほうに考えてしまうネガティブな土井蓮太郎に岡山天音。花村建設の新人研修を担当する人事部の火野すみれに相武紗季、サクラを採用した花村建設人事部の部長、黒川森雄に椎名桔平といった俳優陣が出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話は部屋で倒れているサクラの姿からスタート。かつての同期たちが病院に駆けつけると、そこにいた百合からサクラが脳挫傷で意識が戻るのは難しいと告げられる。そこから時間は10年前にさかのぼり、サクラたちの入社式の様子へと移る。入社式では社長に「話が長い」と言ってしまい、同期との親睦会でもマイペース。さらに新人研修で制作する橋の完成度に非常にこだわるあまり周囲を振り回す…そんなサクラに「過保護のカホコ」のカホコを連想した視聴者も数多く「「過保護のカホコ」みたいなリズム感」「過保護のカホコを思い出して胸がじん…となってる」などの声が寄せられる。また1話は2009年が舞台なのだが「サクラが持ってたデジカメ、当時売られてたモデル使ってて芸が細かい」「竜星くんの真っ黄色携帯、色違いの昔使ってた」などのツイートや、「IQ84」が登場したことに対し「1Q84からもう10年なの…」「1Q84って10年前かよ…本気で衝撃」といった反応も。そして研修が終わったサクラたちに配属先が告げられるところで終了。会社に異を唱えたことから黒川の怒りをかい人事部預かりになったサクラだが…第2話ではどんな騒動を巻き起こすのかにも注目したい。「同期のサクラ」は毎週水曜22時~日本テレビ系で放送中。(笠緒)
2019年10月09日