第38回サンダンス映画祭でワールドシネマドラマ部門観客賞受賞のほか、第95回アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表に選ばれた、自由でクィアなジェネレーションZの青春映画『ガール・ピクチャー』。この度、80年代風ファッションがキュートな場面写真が解禁、監督からのコメントが到着した。子どもと大人のはざま、17歳から18歳に差し掛かる3人の少女、ミンミとロンコとエマ。3度の金曜日を過ごす間に、ミンミとエマはお互いの人生を揺るがすような運命の恋をし、ロンコは未知の性的快感を求め冒険する――。解禁となったシーン写真は、いずれも世界中、どこにでもいるような10代の少女たちの日常のシーンを切り取ったもの。気のおけない友人との夜更かしやパーティ前のドレスアップ、スムージーショップでのアルバイトなど、かけがえのない瞬間を切り取ったカットとなっている。デニムオンデニムやカチューシャなど80年代ファッションを思わせる、レトロキュートなファッションも必見。本作を手掛けたアッリ・ハーパサロ監督は、「私にとって、10代で一番大変だったのは、自分の不完全さを受け入れることだったと思います。自分が何者であるのかを知らなければならないと思っていましたし、高校を卒業した18歳のころ(この映画の主人公たちもこの年齢です!)には、成熟した大人にならなければならないと思っていました」と回想。「私は学校の成績が良かったし、年齢の割には成熟していました。だから自分に対する期待も大きかったし、完璧主義的なところもあった。後になって、自分の完璧でないところも受け入れるようになりました」と言う。「完璧でないから人間として興味深い存在になるんですよね。また今は、人が“完全になる”なんて思っていません。“完全になった”とか“準備が整った”と感じることを期待すること自体がバカバカしい」と笑顔を見せ、「私たちはみんな、進化の過程にあるんですよね。いつになっても自分のアイデンティティを見出せないでいるのかもしれない」と続ける。そして「思春期はとても大変だと思うんです」とも語る監督。「“いろんなことが分かった”段階に到達しなければというプレッシャーを感じながらも、まだ幼いゆえに、それを可能にする視点もない。今の10代の子供たちも、同じプレッシャーを感じていると思います。もしかしたらそのプレッシャーは、私の若い頃よりも強いかもしれませんね。今の若い子たちは、学校でどんなことにフォーカスするかをかなり早い時点で決めなければなりません」と、いままさに渦中にいる悩める10代に向けて語る。「だから、もっと早い段階で成功しなければならないというプレッシャーもあります。このプレッシャーのために、多くの若者は燃え尽きてしまうんです」という監督は、「もっと気楽に構えて」「自分自身を不完全な人間として愛することが重要」とエールを送った。かつて女性軽視のニュアンスで使われることもあった、“ガール”という言葉を女性たちが自らの手で取り戻したように、3人のガールの物語は流動的で、たくましく、まぶしいほど。話題となったNetflixシリーズ「セックス・エデュケーション」や「ハートブレイク・ハイ」などを彷彿とさせている。『ガール・ピクチャー』は4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガール・ピクチャー 2023年4月7日より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
2023年02月22日トム・クルーズ製作・主演『トップガン マーヴェリック』が、本年度・第95回アカデミー賞において作品賞、主題歌賞(Hold My Hand/レディー・ガガ)など6部門にノミネートされたことを記念し、3月3日(金)より再び“追いトップガン”を堪能できるスクランブル上映が決定した。アカデミー賞において、作品賞にトムの主演作がノミネートされたのは第69回『ザ・エージェント』以来、実に26年ぶり、もし受賞となればダスティン・ホフマンとのW主演作『レインマン』(第61回)以来、34年ぶり。長年アカデミー賞とは縁の離れていたトムながら、コロナ禍以降、厳しい状況にあった映画業界はこの作品なくしていまの再生と盛り上がりはなかったと言っても過言ではなく、本作『トップガン マーヴェリック』は作品賞を含む6部門で見事にノミネート。現地時間2月13日に開催された、今年のノミネートされた映画人が集う恒例の昼食会オスカー・ノミニーズ・ランチョンでは、スティーヴン・スピルバーグ監督がトムへ謝意と賛辞を直接送っている様子がキャッチされたことも話題をさらっている。ここ日本でも昨年5月に公開以降、数々の記録をことごとく塗り替えるハイペース飛行を続けており、2010年以降に日本で公開された実写映画のNo.1という記録を樹立。2023年に突入してなおいくつもの劇場で上映が続いていたなか、今回のアカデミー賞へのノミネートを記念して3月3日より全国175館(3月10日より106館)と拡大公開が緊急決定。ラスト胸熱ステッカー イメージ(※実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合あり)さらに入場者プレゼントとして、ノミネートされた賞が刻まれた「ラスト胸熱ステッカー」が全国25万枚限定で配布決定。IMAXなどのラージフォーマットでの上映も決定した。なお、日本での累積興行収入は2月19日までで135.7億円に到達。トム・クルーズ作品の日本歴代最高記録の『ラスト サムライ』(137億円)に迫っている(※興行通信社調べ)。『トップガン マーベリック』は全国にて公開中。3月3日(金)より全国175館、3月10日(金)より106館にて拡大公開。4K UHD、Blu-ray&DVD発売中。発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月21日19日(現地時間)、ロンドンのサウスバンク・センター内ロイヤル・フェスティバル・ホールで英国アカデミー賞(BAFTA賞)授賞式が開催された。受賞結果は、最多14ノミネートを獲得していたドイツ映画『西部戦線異状なし』が7部門受賞。非英語映画では1988年に製作されたイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の5部門受賞が同賞史上最多だったが、その記録を更新する快挙を遂げた。授賞式では様々なハプニングがつきものだ。今回の英国アカデミー賞では助演女優賞の発表時に、受賞者がケリー・コンドンであるにもかかわらず、同賞にノミネートされていたキャリー・マリガンの名前が読み上げられるというミスが起きた。原因は明らかになっていないが、プレゼンターのトロイ・コッツァーと手話通訳者との間で行き違いがあった模様。主な受賞作品・受賞者は以下の通り。作品賞『西部戦線異状なし』主演女優賞ケイト・ブランシェット『TAR/ター』主演男優賞オースティン・バトラー『エルヴィス』助演女優賞ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』助演男優賞バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』監督賞エドワード・ベルガー『西部戦線異状なし』脚本賞『イニシェリン島の精霊』脚色賞『西部戦線異状なし』非英語映画賞『西部戦線異状なし』英国作品賞『イニシェリン島の精霊』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(賀来比呂美)■関連作品:イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.西部戦線異状なし
2023年02月20日岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞、通称TARO賞。今年で26回をむかえる本賞には595点の応募があり、23名が入選。最終審査を経て、特別賞4名が決定し、2023年2月17日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。なお、残念ながら本年度の岡本太郎賞・岡本敏子賞については「該当作なし」という結果になりましたことをご報告申し上げます。第26回岡本太郎現代芸術賞また、入賞者・入選者の作品を展示した「第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO展)」を2月18日(土)から4月16日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。次代のアーティストの意欲的な作品をどうぞご覧ください。足立篤史『OHKA』特別賞(賞金15万円):足立篤史『OHKA』【審査評】タイトルの「OHKA」とは、第二次大戦中に特攻専用のロケットエンジンによる航空機として開発された「桜花」である。作者はその姿形を実物大で再現する。しかも、その表面は昭和19~20年に発行された新聞紙で覆われている。そしてさらに、空気で膨らませているのは、やはり戦時中に制作された「気球爆弾」を意識しているのである。若者を死に至らしめるためにだけ開発された兵器。それを、ある意味滑稽な造形として表したこの作品は、観る者に揺さぶりをかけ、遠い過去の記憶を呼び覚ます装置となっている。(山下裕二)澤井昌平『風景』特別賞(賞金15万円):澤井昌平『風景』【審査評】澤井は過去二回太郎賞展に出品している。第23回展の出品作はシュール風のものであった。今回の作品ではシュール風が後退し、日常風景を起点にしたものが多い。コロナ禍で部屋にいる時間が多いため、一日一枚絵を描くことを自分に課したという。そして、自閉的な空想を止め、「リアルな生活実感と地続き」な絵を描くことで「絵画としての強度」を目指した。日常生活に取材した絵でありながら、その絵はやはり不穏な気配を帯びている。現実の裂け目、現実と空想のあわいの感覚は、澤井が日々感じるものなのだろう。そして、その不穏なビジョンは既視感をもって見るものに訴える。(土方明司)関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』特別賞(賞金15万円):関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』【審査評】一枚の写真を撮影するために三年かけて制作されたインスタレーション。全体を「アイドルのノーバン始球式」としながら「小さな死」という写真作品。その両作品を総合して特別賞として評価した。1980年の設定でフライングカーペットに乗って旅をすることにしたと作家のコメントがあるが、バタイユのエロティシズム、双子、ジェンダーとかなりインターネットでのキャッチさを狙っている感をぬぐえないが、細部まで質の高い作品になっている点を評価したい。(和多利浩一)レモコ-レイコ『君の待つところへ』特別賞(賞金15万円):レモコ-レイコ『君の待つところへ』【審査評】展示の前に立っただけで気持ちがパッと明るく切り替わるような力を感じる。絵の大きさもさることながら、寸法だけに留まらない「広さ」が瞬時で目前に広がる。主人公のおかっぱ頭の女の子に目を向ければ、空を、大海原を、ということは地球を、動物たちと一緒に旅している場面に立ち会っているようだ。こんな絵と出会うと、いつのまにかコロナ禍でどこか気持ちが縮こまっていたかもしれない自分に気付く。絵には見るだけに終わらない、内なる心、気持ちに働きかける効果もあるのだ。(椹木野衣)■入選作家・作品名(50音順・敬称略)・池田はなえ『森のハーモニー』・牛尾篤『黒と赤』・大洲大作『Loop Line』・奥野宏『チミモウリョウの宴』・空箱二郎『アドレナリン症候群』・川上一彦『ちゃいおすてぃっくじぇーぴーぴー』・川端健太『そこに見えて居ない』・柴田英昭『コラージュ川柳』・高田哲男『B.B.B.(Black Ballpoint Blues)』・千原真実『6・6・6』・都築崇広『構造用合板都市図』・ながさわたかひろ『愛の肖像画』・西除闇『MANgaDARA』・NISHINO HARUKA『てんとう虫ダルマ-2022-』・平向功一『流氓』・Hexagon artist(R)『宇宙儀式』※「Hexagon artist(R)」の「(R)」は、正しくは丸囲み文字・宮本佳美『To see tomorrow』・山田愛『ひとつに還れたなら』・山田優アントニ『portrait』《第26回岡本太郎現代芸術賞 概要》■主催公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団川崎市岡本太郎美術館■審査員(50音順・敬称略)・椹木野衣 /美術批評家、多摩美術大学教授・土方明司 /川崎市岡本太郎美術館館長・平野暁臣 /空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長・山下裕二 /美術史家、明治学院大学教授・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター《第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》会期 :2023年2月18日(土)~4月16日(日)会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)休館日 :月曜日、2月24日(金)、3月22日(水)観覧料 :一般 700(560)円、高・大学生、65歳以上 500(400)円中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月17日気鋭スタジオ「A24」が北米配給権を獲得、本年度アカデミー賞主演男優賞と英国アカデミー賞4部門にノミネートされている注目作が、『aftersun/アフターサン』の邦題で5月26日(金)より全国公開されることが決定した。11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手掛ける「A24」が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアが<ベストムービー>に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領の“お気に入り映画”にも選出された。また、第89回アカデミー賞作品賞など3冠に輝いた「A24」製作『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーに名乗りを上げた。ジェンキンスは映画祭での上映の際、何度も鑑賞しているにもかかわらず感極まり号泣してしまったという。多くを語らず、ミニマリスティックな演出で観る者に深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する、大切なひととの大切な記憶を揺り起こす。陽光注ぐ浜辺、日焼け止めの香り、大きな波音、そしていまも残る父親の手の感覚…。「クイーン」&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」や、「ブラー」の「テンダー」などのヒットソングに彩られながら、トルコの陽光降り注ぐリゾート地での夏休みが描かれる。ドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが、今作では愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、本年度アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートを果たしている。ソフィ役には半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオが抜擢。脚本・監督は、瑞々しい感性で長編デビューを飾ったスコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズが務めている。ひと夏の思い出を切り取った場面写真も解禁に!20年前にソフィが父親とともに過ごしたひと夏のかけがえのない思い出が切り取られた場面写真。若くして父親になったカラムと、思春期真っ只中のソフィはまるで年の離れた兄妹にも見える。トルコのリゾート地のキラキラした水面、移動のバスの中、片時も離れたくないとばかりに父の腕をぎゅっとつかむソフィ、娘を愛おしそうに見つめるカラムの視線など、宝もののような記憶が紡がれている、エモーショナルなカットが並んでいる。『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月16日Bunkamuraル・シネマの編成担当が「見過ごされてはならない映画」として自社買付・初の全国配給を決めた2021年カンヌある視点部門審査員賞受賞作『Great Freedom』が、邦題『大いなる自由』として新劇場Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて7月7日(金)より公開されることが決定した。本作は、第二次大戦後ドイツで男性同性愛を禁ずる「刑法175条」のもと、「愛する自由」を求め続けた男の20余年にもわたる闘いを描いた静かな衝撃作。1871年から1994年までの123年間施行された刑法175条はナチス時代に厳罰化され、処罰者は14万人にも及んだ。自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される主人公ハンスを演じたのは、ミヒャエル・ハネケ監督『ハッピーエンド』(17)やドイツ映画賞主演男優賞に輝いた『希望の灯り』(18)、現代ドイツ映画を代表する作家クリスティアン・ペッツォルト監督の『水を抱く女』(20)などで大きな印象を残した次世代スターで、ダンサー・振付師でもあるフランツ・ロゴフスキ。非人道的な法に踏み躙られながらも愛を諦めないハンスの、消えない炎のような魂を、少ない言葉と雄弁な身体で表現した。当初は同性愛者であるハンスを嫌悪しながらも、次第に心をほどいていく殺人犯ヴィクトールを演じたのは、『Bright Nights』(17・未)で第67回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞を受賞したゲオルク・フリードリヒ。ハンスと同房になったヴィクトールは175条違反者である彼を遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所から直接刑務所に送られたことを知る。反発から始まった2人の関係は、長い年月を経て互いを尊重する絆へと変わっていく…。刑務所という特殊な環境下で育まれる唯一無二の関係性を具現化した両者のケミストリーは、海外メディアから「言葉はいらない。この二人がいればいい」(DEUTSCHLANDFUNK KULTUR)、「傑出した俳優たちによる、力強く忘れがたい物語」(POLYESTER FRANCE)など称賛された。監督・脚本は、オーストリア人監督のセバスティアン・マイゼ。各国映画祭で高く評価された長編デビュー作『Still Life』(11・未)以来の劇映画となる。撮影監督は『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督が『トムボーイ』『ガールフッド』などでタッグを組んだクリステル・フルニエ。本作は「レンブラントの絵画のような美しさ」(SCREEN DAILY)、「深遠なる官能」(Little White Lies)と評され、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%フレッシュという高評価を獲得(2月7日時点)。日本公開に先んじて同タイトルで上映された2022年レインボー・リール東京でも「超絶大傑作」「あまりに衝撃的なラスト」「どっと涙が出て困った」など絶賛が相次ぎ、劇場公開を望む声が多く寄せられていた作品だ。Bunkamuraル・シネマ編成担当者は「編成チーム一同ぜひ上映したい!と魅了されました」と語り、「公開方法を模索するなか、昨年7月にレインボー・リール東京で再見。スクリーンで、そして日本語字幕付きで観ると、ますます『見過ごされてはならない映画』だと確信し、自分たちで全国配給することを決めました」とコメントを寄せている。『大いなる自由』は7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月12日第95回アカデミー賞にてアンジェラ・バセットの助演女優賞やリアーナの主題歌賞、また前作に続く衣装デザイン賞など5部門にノミネートされている『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。3月29日(水)からのMovieNEX発売を記念し、ワカンダの街並みや衣装デザインにまつわるエピソードが一部解禁された。解禁となった映像で、オコエ役のダナイ・グリラは「町並みに私のルーツが入ってて大喜びした。前作で監督が示してくれたルーツをいい加減に扱ってはいけないとね。監督はその点で毅然と対応してくれてすごく感謝してる」と喜びを口にする。また、前作『ブラックパンサー』でアカデミー賞を受賞している衣装デザイナーのルース・カーターは、川(リバー)部族の衣装について、「ワカンダを見ているとその概念を洗練させたくなる。新たな一団をデザインする必要にも迫られた。前作には登場しない“海軍”。彼らの基調は緑だから様々な色味を織り交ぜて、ワカンダのまだ見ぬ軍隊として印象づけた。ワカンダの三角形をあしらい階級を示す記章も加えた」と語るなど、2月9日の「服の日」に舞台の設定やデザインの詳細に触れることができる貴重な映像が公開された。アカデミー賞助演女優賞や衣装デザイン賞ノミネート!アンジェラ・バセット演じる女王ラモンダの衣装に注目「彼女の衣装は、美しさ、アフリカの王族、テクノロジーに基づいたものです」と語る、衣装デザイナーのルース・カーター。「ライアン・クーグラー監督は、ラモンダを演じるアンジェラ・バセットが国連の総会会場に入るときに、とても威厳のある、大きな存在感を放つものを身につけてほしいと強く望んでいました。国連には紫、宮殿には赤が選ばれました。彼女が身につける白にも、色の物語があります。アンジェラは間違いなく彼女のコスチュームに力を与えています。もちろん、アンジェラが10ガロン入りの帽子をかぶっても、うまくいきます」と言う。また、ラモンダのヘアスタイルについても、「彼女は世界で最も美しい女性の一人です。彼女のヘアカラーをホワイト、シルバー、グレーのトーンにしながらも、違う印象を与えるために短めにデザインしました。アンジェラは、私が知っている中で、白やグレーのトーンを身にまとい、なおかつ魅力的に見える唯一の女優です」とスタッフは明かしている。本作は、アカデミー賞にて助演女優賞、衣装デザイン賞、主題歌賞「Lift Me Up」、メイク・ヘアスタイリング賞、視覚効果賞の5部門にノミネートされている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』はデジタル配信中(購入)/3月29日(水)よりMovieNEX発売。© 2023 MARVEL発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年02月09日2018年のトニー賞10部門を制したミュージカル『バンズ・ヴィジット』の日本版初演が2023年2月7日(火) から日生劇場で開幕する。初日を前にした6日(月)、プレスコールと会見が行われた。会見には出演の風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也、こがけんが出席。警察音楽隊の団長・トゥフィークを演じる風間杜夫は「去年12月から2カ月にわたって稽古を重ねてきました。今、大変ワクワクしております。いっときも早くお客様の前で演じたい。緊張感もありますけど、初日の幕が開くことを楽しみにしております」と挨拶。風間杜夫森新太郎による日本版演出について、「エジプトとイスラエルの国の話で、言語がお互い違いますから、ブロードウェイでは共通言語として英語を話した。そのたどたどしい英語が今回は日本語になっている。そこから起きる笑いとか、必死に相手に自分の気持ちを伝えることとか……それらをどう伝えるかがひとつの演出でご苦労なさった点じゃないかな」と話す。そして、「(日本人が演じるという点で)どう見てもイスラエル人やエジプト人には見えないんですけど、文化が違う国が、言葉も超えて、たった一晩触れ合う。そういう情や心のつながりみたいなものは我々日本人にも理解できるし、そこは日本という国で育った僕らの国の感覚で演じてみたいと僕は思っています」と意気込んだ。濱田めぐみ楽隊が訪れる街で食堂を営む女主人・ディナ役の濱田めぐみは「ようやく初日ということで、みんなで一丸となって稽古を進めてまいりました。素敵な作品に仕上がっておりますので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います」と自信を滲ませ、本作の楽曲の見どころを問われると、「稽古場で初めて楽隊の音色を聞いたとき、みんなから拍手が沸き起こったんですよ。音色もロマンチックでノスタルジックでエモーショナルな感じで」と生バンドの魅力を伝えつつ、「楽曲は素晴らしくてジーンとするんですが、歌い手側はものすごく難易度が高い。今までやった演目の中でトップクラスで稽古を重ねたぐらいメロディが難しかった」と稽古での苦労を語った。新納慎也トランペット奏者のカーレド役を演じるのは新納慎也。「今、世界中でいろいろ戦争が起きたり、コロナ禍であったりするんですけど、この作品には平和を願う気持ちがあって、今まさに上演すべき作品。今までとはちょっと違うミュージカルで、日本のお客さんがどういう風に受け止めてくださるのか、とても楽しみにしております。ぜひ劇場にいらしてくださればと思います」と思いを語った。また、2018年に実際にブロードウェイで『バンズ・ヴィジット』を観た経験がある新納は「あまりミュージカルでは聞いたことない中東の音楽にすっかり心奪われて、すごく癒された」と当時の感動を振り返りつつ、「(日本版の)この真っ赤なセットには驚きました。衝撃的なセットの中で、とてもとても繊細な人々の日常の物語が繰り広げられます。日本人の琴線に触れる演出なのでは」などと話していた。こがけん電話を待ち続ける電話男役のこがけんは「芸人を始めてこんなに同じものを練習するということがなかったので、さすがに飽きるかなと思ったんですけど、めちゃくちゃ面白くて!」と目を輝かす。「通しで衣装を着て稽古した日に感極まって、泣いてしまって。泣いているのを隠しながら稽古をしました。それぐらい作品も面白い。(原作が)『迷子の警察隊』ということで、演技で迷子にならなければいいなと思います」と語り、笑いを誘った。錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にもぜひ酔いしれて物語はエジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルの空港に到着するところから始まる。彼らはペタハ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれたのだが、いくら待っても迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が間違えたのか、案内係が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベイト・ハティクヴァという辺境の町に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがないという。演奏会は翌日の夕方。食堂の女主人・ディナ(濱田めぐみ)は、どこよりも退屈なこの街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるように勧めるーー。国も宗教も文化も違う、遠い隣の国であるエジプトとイスラエル。たった一晩、ふたつの民族が日常の中で交わり、溶け合っていく。ストーリー上、何も大きな出来事はないし、通常のミュージカルのようにダンスが挟まれているわけでもない。それでも場面場面で感情が動かされるし、旅先で出会った見知らぬ人と通じ合った思い出を懐かしく思ったし、心がじんわり温まった。最大の魅力はやはり音楽だろう。警察音楽隊が芝居をしながら舞台上で生演奏を繰り広げるのだが、いわゆる歌唱曲以外にも、場面転換の際に流れる音楽もしっかり聴かせる演出。民族音楽やジャズ、即興演奏を得意とするヴァイオリニストの太田惠資、サックス・クラリネット奏者としてフリー ジャズを中心に幅広い分野の第一線で活躍する梅津和時、クラシックに留まらずロックからアラブ音楽まで網羅するチェロ奏者の星衛ら、錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にぜひ酔いしれてほしい。東京公演は2月23日(木・祝) まで。大阪公演は3月6日(月)〜8日(水)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。愛知公演は3月11日(土)・12日(日)、刈谷市総合文化センター大ホールにて上演。取材・撮影・文:五月女菜穂★【ぴあアプリユーザー限定】ぴあ半館貸切公演のS席チケットを割引販売中!2月9日(木)23:59まで。予定枚数に達し次第、販売終了「ぴあ」アプリ限定割引チケットをご購入の場合は、ぴあ(アプリ)を ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=04cf76b8-c048-4818-b85b-794c5b1a3c8c&contentTypeId=2) してご確認ください。(※アプリ限定割引チケット販売は「チケットぴあ」アプリではなく「ぴあ」アプリとなりますのでご注意下さい)
2023年02月07日編集に贈られるACEエディー賞のノミネーションが発表になった。劇場用長編映画(ドラマ)部門の候補は、『西部戦線異状なし』『エルヴィス』『TAR/ター』『トップガン マーヴェリック』『The Woman King』。劇場用長編映画(コメディ)部門の候補は、『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『ザ・メニュー』『逆転のトライアングル』。オスカーの編集部門に候補入りした作品は、すべてここでもノミネーションされている。また、劇場用長編アニメーション映画の候補は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『バッドガイズ』『Marcel the Shell with Shoes On』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』だった。受賞発表は3月5日。文=猿渡由紀
2023年02月02日今年のサンダンス映画祭で審査員大賞に輝いた『A Thousand and One』は、心を揺さぶる人間ドラマだ。物語は1990年代のニューヨークで始まる。自身も児童養護施設で育った主人公アイネスは、愛する幼い息子テリーを養護施設に取られたまま、引き取らせてもらえずにいる。もうこれ以上離れていたくないと思った彼女は、息子を誘拐して逃亡。新たな名前をつけ、一緒に住み始めた。やがて、息子の父親で刑務所帰りのラッキーも加わる。父子の関係は決してスムーズではなかったが、そんな中でもテリーは意外にも学校で頭の良さを発揮し、優秀な生徒のための学校に転校すべきだとのアドバイスを受けるまでに。しかし、その当時あまりにも幼すぎて知らなかった彼の過去の秘密が、そこに大きな影を投げかける事になる。そして最後にはショッキングなエンディングが待ち受けているのだ。90年代初めから2000年代なかばまで、ジュリアーニやブルームラングなど市長が変わる中、ハーレムに住む黒人がどのような影響を受けていったのかが描かれるのも興味深い。アイネスを演じるのは『星の王子ニューヨークへ行く2』のテヤナ・テイラー。テリー役は、違った年齢の子役がそれぞれにすばらしい形で演じる。監督、脚本のA.V.・ロックウェルは、今作で長編監督デビューを果たす。配給はフォーカス・フィーチャーズが配給。公開時期は決まっていない。文=猿渡由紀(C)Sundance Institute
2023年01月30日サンダンス映画祭の受賞結果が発表になった。USドラマチックコンペティション部門の審査員大賞に輝いたのは、『A Thousand and One』。監督、脚本は、今作で長編監督デビューしたA.V.ロックウェル。審査員特別賞には、イライジャ・バイナム監督、ジョナサン・メジャース主演の『Magazine Dreams』。観客賞は、マリアム・ケシャバーズの『The Persian Version』が受賞した。今作は脚本賞も受賞している。監督賞は『Accidental Gateway Driver』の香港系イギリス人監督シン・J・リー。俳優賞はトランスジェンダーの男性を描く『Mutt』のリオ・メヒエル。アンサンブル賞は『Theater Camp』が受賞。ワールド・ドラマチックコンペティション部門の審査員大賞を受賞したのは、シャーロット・リーガン監督、ハリス・ディキンソン主演のイギリス映画『Scrapper』。USドキュメンタリーコンペティション部門の審査員大賞は、ジョー・ブリュースター監督の『Going to Mars: The Nikki Giovanni Project』に送られた。サンダンス映画祭は多様化に力を入れてきたが、今年も上映された長編映画のうち有色人種監督の作品は49パーセント、女性は56パーセントを占める。それぞれの部門で審査員大賞を受賞した3作品も、女性あるいは黒人監督によるものだ。作品のセールスは、今年、やや控えめ。配信各社がコスト削減を意識し、コンテンツ獲得のために高額な契約を結ぶことに注意深くなっていることが大きいと思われる。それでも、Netflixはオールデン・エアエンライクとフィービー・ディネヴァーが主演するスリラー『Fair Play』を2,000万ドルで買ったほか、オーストラリアのホラー・スリラー『Run Rabbit Run』の世界配信権も獲得。ソニー・ピクチャーズ・クラシックはデビッド・ストラザーン主演の『A Little Prayer』、サーチライト・ピクチャーズはアンサンブル賞受賞作『Theater Camp』を獲得した。評価の高かったその他の作品にも、近々買い手がつくことが期待される。文=猿渡由紀(C)Sundance Institute
2023年01月30日毎年、映画の祭典『アカデミー賞』の時期を迎えると話題になる、『ゴールデンラズベリー賞(通称:ラジー賞)』が、2023年、物議をかもしています。ラジー賞とは、アカデミー賞授賞式の前夜に、最低な映画を表彰するという、ノミネートされることそのものが不名誉な賞。その内容から、問題視されるのは今回が初めてのことではありませんが、2023年は、ラジー賞の最低女優賞に、12歳の俳優がノミネートされたことで、世間から批判の声が相次ぐ事態となりました。ラジー賞、12歳の俳優をノミネートし炎上今回、ノミネートされたのは、映画『炎の少女チャーリー』で主演を務めた、ライアン・キーラ・アームストロング。過去には、人気俳優のサンドラ・ブロックが最低女優賞にノミネートされたものの、表彰式の場を逆に作品の宣伝に変える対応が話題になったこともありました。しかし、それができたのは、ブロックが地位を確立した俳優であり、ラジー賞に対して皮肉で返すだけの経験もキャリアもあったからでしょう。12歳という若さの俳優に『最低女優賞』というレッテルを貼ることで、「彼女の将来をつぶしかねないのではないか」「いじめを助長する」と危惧する声も多く、後にラジー賞共同創設者のジョン・ウィルソンはアームストロングへの謝罪の声明とともに、候補から外したことも発表しました。また、18歳以上を対象にノミネートするガイドラインを設けたことも明かしたものの、その決定にもまた、多くのコメントが寄せられています。・もはやラジー賞を構成するすべての要素が時代遅れ。・そろそろラジー賞の開催そのものを止める時が来たのでは。・遅すぎるレベル。ガイドラインを設けたところで、不名誉な賞をもらうのは、年齢に関係なく嫌だろう。ラジー賞をエンタメととらえ、ユーモアに変える風潮を評価する声があるのも事実。しかし、時代が変われば社会の風潮も変わります。ラジー賞側が今回の騒動を受け、さらなる変革を加えるのかにも注目したいところ。なお、アームストロングが主演を務めた『炎の少女チャーリー』は、スティーヴン・キングの小説『ファイアスターター』を原作にしたホラー映画で、日本では2022年6月17日に公開されています。[文・構成/grape編集部]
2023年01月26日脚本家組合賞(WGA)のノミネーションが発表された。脚本部門に候補入りしたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ザ・メニュー』、『NOPE/ノープ』、『TAR/ター』。脚色部門に候補入りしたのは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』、『トップガン マーヴェリック』、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。WGAは、独自の規定により、高く評価されながら資格を得られず候補入りできない作品が必ずあるが、今年も『イニシェリン島の精霊』、『生きる LIVING』、『西部戦線異状なし』、『Aftersun』などが対象外となった。受賞発表は3月5日。文=猿渡由紀
2023年01月26日第95回アカデミー賞にて作品賞・監督賞・主演女優賞など6部門にノミネートされた『TAR/ター』の日本公開日が5月12日(金)に決定した。トッド・フィールド監督が「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と語る本作は、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者リディア・ターの物語。音楽界の頂点に上りつめたターだったが、襲いかかる重圧と仕掛けられた陰謀によって、少しずつ心の闇が暴かれていく――。崇高なる芸術と、人間の欲望と狂気が、誰も聴いたことのない禁断の交響曲を奏でる驚愕のサイコスリラー。今回のアカデミー賞ノミネートで、フィールド監督は手掛けた長編映画全てが同賞にノミネート。そしてケイトは今回で8回目のアカデミー賞ノミネート。ヴェネチア国際映画祭女優賞、全米・NY・LAの批評家協会賞と名立たる賞を受賞しており、『ブルージャスミン』『アビエイター』に続く3度目のアカデミー賞受賞に期待がかかる。『TAR/ター』は5月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TAR/ター 2023年5月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 FOCUS FEATURES LLC.
2023年01月25日2017年映画賞を総なめした『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー待望の最新作『イニシェリン島の精霊』。現地時間24日に発表されたばかりの第95回アカデミー賞ノミネート作品でも作品賞や監督賞はじめ主要8部門9ノミネートを果たすなど、アカデミー賞有力候補作品として期待が高まる中、“本作のテーマ”を紐解く特別映像が解禁された。本作は、第79回ヴェネチア国際映画祭においてヴォルピ杯男優賞、脚本賞を受賞し、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では主演男優賞をはじめ3部門で受賞、第27回サテライト賞では作品賞(コメディ/ミュージカル部門)を含む8部門でノミネート。さらにアカデミー賞の前哨戦として注目される第80回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)、脚本賞の最多3部門で受賞。加えて、今回の第95回アカデミー賞でも作品賞、監督賞(マーティン・マクドナー)、主演男優賞(コリン・ファレル)、助演男優賞(ブレンダン・グリーソンとバリー・コーガン)、助演女優賞(ケリー・コンドン)、脚本賞(マーティン・マクドナー)、作曲賞(カーター・バーウェル)、編集賞(ミッケル・E.G.ニールセン)の主要8部門9ノミネートと、その勢いは止まらない。物語の主人公は、ファレル扮する、アイルランド西岸沖に浮かぶ架空の離島・イニシェリン島で暮らす心優しく気のいい男パードリック。彼が親友である音楽を愛する初老の男コルム(ブレンダン・グリーソン)に突然絶交を言い渡されたことにより、ふたりの間で仲違いが発生し次第に大きな波紋を呼んでいく……。この度解禁された特別映像では、監督とキャストらのナビゲートとともに、キャラクター設定にフォーカスを当てながら本作のテーマを紐解いていく。隠喩表現を多く取り入れている本作についてマクドナー監督は「アイルランド本土は内戦の最中だ。劇中ではふたりの男の小さな争いと本土の内戦が並行して起きてる」と島の外の世界とふたりの男の争いが鏡写しになっていることを語る。一方、ファレルは「示唆に富んだ作品だ。どの島民も独特の世界観を持ってる。だが“島民根性”は共有している」とパードリックとコルム以外のイニシェリン島の島民も魅力的であると語った。映像では、パードリックを取り巻くキーマンのふたり、妹・シボーン(ケリー・コンドン)とパードリックのもうひとりの親友である青年・ドミニク(バリー・コーガン)についても触れられている。シボーンは、監督曰く「誰よりも強い欲望を持ってるし視野も広い」女性。島一番の秀才で、島の人間関係に限界を感じており、内向的で辛気臭い態度が災いし、徐々に自分を追い込んでいくという役どころである。彼女自身、島を出たいという夢を抱いているが、パードリックが自分無しではやっていけないことをわかっている。シボーンを演じたコンドンは自身のキャラクターを「シボーンはいろんな目に遭ってきたから、悲哀と孤独を纏っている。人生に行き詰まっているの。パードリックに対して頭にきている。兄妹によくあることだけれどね。それでも、母親のように接しているわ」と説明。一方、ドミニクは、パードリックの良き話し相手であり、イニシェリン島の地元警察官の息子。しかし父とは折り合いが悪く、虐待を受けているという役どころ。彼について、マクドナー監督が「賢い男には見えない、一見するとね」と含みを持たせて言及するなか、ドミニクを演じたコーガン本人も「人とは違う視点で物事を見てるんだ」と分析した。そんなドミニクのキャラクターについて、グリーソンは「シェークスピア劇の愚者、または宮廷道化のようなところがある。その勘の良さと、ことの真実を捉える力は誰よりも優れている。恥ずかしがり屋で少しみすぼらしく、ある意味では悲劇的な人物だ。地域社会からは阻害されやすいタイプだが、人間の本性を見抜いている」、コンドンは「純粋で子供みたいな目を持つ賢者。島で唯一の年頃の女性であるシボーンに思いを寄せる」と個性豊かなイニシェリン島の島民の中でも彼が特に異質ではあるものの、彼のみが持ち合わせる“賢さ”があると語っている。最後に「テーマは友情、別離、孤独、悲哀、死や暴力まで多岐にわたる。皆が共感できる人生のテーマだ」と話すファレルと、「誰にでも二面性がある。“ヒーロー”であり“悪役”でもある」と続けるグリーソン。本作のテーマは、誰もが持ち合わせていて共感できるものであると締め括った。『イニシェリン島の精霊』特別映像『イニシェリン島の精霊』1月27日(金)公開(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年01月25日2022年度のサステナブルコスメアワードにおいて、ぷろろ健美堂(運営会社:株式会社生活プロモート、所在地:東京都豊島区、代表者:八幡 照美)より販売中の「白樺化粧水」が「審査員賞 ダイバーシティ部門」を受賞しました。また白樺石けんもノミネートを果たしました。サステナブルコスメアワード 審査員賞受賞■ サステナブルコスメアワードについて環境省の森里川海アンバサダーでもあるアクティビストチームMOTHER EARTHが主催する「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰するアワードです。公益財団法人日本環境協会エコマーク事務局の協力の下で策定されたSDGs視点をベースとした評価基準をもとに、成分をはじめ原料生産・製造・販売・流通・消費・廃棄といったあらゆるプロセスを含めた製品のライフサイクル全体を通じて評価・審査・表彰することで、コスメのサスティナビリティを推進していきます。■ ぷろろ白樺化粧水・石けんについてぷろろ健美堂の代名詞ともいえる「白樺樹液」を水の代わりに基材として使用し、リジェネレーションの先駆けともいえる大地で栽培されたハーブエキスだけを配合して作られた製品です。世界のオーガニック基準では、生産・製造の都合で数十種類の化学化合物の使用が許されていますが、ぷろろ化粧品はこの基準より厳しく一切の化学化合物を使用していません。これが世界のオーガニック基準を超えた「モアオーガニック」品質と呼ばれる理由となっています。また、使用時における生活排水はもちろん製造工程でも環境に化学合成された成分を排出しないことを意味していますので、人にとって優しいコスメだけでなく、サステナブルコスメとして評価を受ける大きなポイントとなっています。<全成分>白樺化粧水 ローズマリー:白樺樹液、ローズマリーエキス、ローズマリー油白樺化粧水 ローズヒップ:白樺樹液、ローズヒップエキス、ローズ油、ゼラニウム油白樺石けん:石けん用素地、白樺樹液、カミツレエキス、ラベンダーエキス、ローズマリーエキスぷろろ白樺化粧水■ 白樺樹液について基材として使っている「白樺樹液」はアイヌやロシア・北欧諸国では「森の看護師」とも称され、伝承医療として利用されてきた歴史があり、その含有成分から「天然の美容液」とも呼ばれています。また、ぷろろ健美堂が使用している白樺樹液は、4月雪解けのころのわずか1カ月しか採取ができない貴重なもので、ぷろろ健美堂オリジナルの100%白樺樹液のドリンク「白樺の恵み」として販売されているものと同じ北海道美深産を使用しています。白樺樹液の採取風景 北海道美深町■ リジェネレーションの先駆けともいえる完全無農薬の大地で栽培されるハーブぷろろ健美堂で使用するハーブ類は、40年以上農薬や合成肥料を使用せず化学成分を徹底的に排除した土壌に、餌にホルモン剤や抗生剤の投与規制がないハトを飼育して、そのフンを堆肥として使用するリジェネラティブ農法で栽培されています。さらに、徹底的な有機製法で栽培されたハーブエキスの抽出法も、成分を壊さずに自然のまま抽出が可能な低温減圧蒸留法を用いるなど、製造工程でも合成成分の混入を許さない、まさに“モア”オーガニックと呼べる製品を世の中に送り出しています。30年を費やして完成した完全無農薬の大地■ ユーザーの幸せが宝物このモアオーガニックシリーズでは肌トラブルに悩む多くのユーザーが数か月の使用で改善が見られたという口コミが広がり多い年では200件以上もの相談を受け、そのほとんどの方に改善がみられ継続して利用をされているという実績があります。創業者・八幡 照美のもとにはその感謝の手紙やメールがとどいており、それを全て印刷して保管、今では百科事典のような厚みになっています。そして社内ではそれを「宝物」と呼び、これをさらに社会に役立てていく糧としています。ぷろろ健美堂の宝 お客さまからのお声を全てファイリング■商品について商品名:ぷろろ白樺化粧水 ローズマリー内容量:100ml価格 :4,250円(税込)全成分:白樺樹液、ローズマリーエキス、ローズマリー油商品名:ぷろろ白樺化粧水 ローズヒップ内容量:100ml価格 :4,250円(税込)全成分:白樺樹液、ローズヒップエキス、ローズ油、ゼラニウム油商品名:ぷろろ白樺石けん内容量:練り時100g(乾燥後70~73g)価格 :2,200円(税込)全成分:石けん用素地、白樺樹液、カミツレエキス、ラベンダーエキス、ローズマリーエキス<販売場所>公式通販サイト: ■公式サイトについて・HP : ・公式Facebook : ・公式Instagram: ・公式Twitter : ■会社概要商号 :株式会社生活プロモート ぷろろ健美堂代表者 :八幡 照美所在地 :東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階設立 :2012年11月15日事業内容:・完全無添加・無農薬商品のネット通販及び卸売事業・天然100%の白樺樹液飲料「ぷろろ白樺の恵み」・ぷろろ白樺化粧品(オーガニック・スキンケア化粧品)・ぷろろヒト幹細胞化粧品・糖鎖栄養素、韓国産発酵紅参(高麗人参)ほか資本金 :9,900,000円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月24日第75回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した、国際的ベストセラー小説の映画化『帰れない山』(原題:Le Otto Montagne)の日本公開が決定。ティザービジュアルも公開された。都会育ちで繊細な少年ピエトロは、山を愛する両親と休暇を過ごしていた山麓の小さな村で、同い年で牛飼いをする、野性味たっぷりのブルーノに出会う。まるで対照的な2人だったが、大自然の中を駆け回り、濃密な時間を過ごし、たちまち親交を深めていく。やがて思春期のピエトロは父親に反抗し、家族や山からも距離を置いてしまう。時は流れ、父の悲報を受け、村に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし…。世界39言語に翻訳され、イタリア文学の最高峰・ストレーガ賞やフランス最高の文学賞・メディシス賞(外国小説部門)など、数々の文学賞に輝いた国際的ベストセラー小説「帰れない山」。今回これを、『ビューティフル・ボーイ』のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督が、『オーバー・ザ・ブルースカイ』の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え映画化。本作は、北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓を舞台に、同い年の彼らの友情と成熟を描く、美しくもほろ苦い大人の青春映画。全てを教えてくれた山と対峙し、それぞれが己と向き合い、葛藤しながら「自分の物語」と「ありのままの自分でいられる場所」を発見し成長していく。パルムドール受賞作『TITANE/チタン』の撮影監督ルーベン・インペンスによる圧倒的な映像美とカメラワークで豊かな自然と友情を映し出す、揺さぶられるほど懐かしく切ない一大抒情詩。主人公のピエトロは、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に輝き、『マーティン・エデン』では第76回ヴェネチア国際映画祭で見事男優賞に輝いたルカ・マリネッリ。親友のブルーノは、同じくダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞の受賞歴を持つアレッサンドロ・ボルギ。ほかにも、フィリッポ・ティーミやエレナ・リエッティといったイタリアの実力派名優が出演している。『帰れない山』は5月5日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:帰れない山 2023年5月5日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開
2023年01月23日「第46回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞が1月23日(月)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と有村架純が務める。優秀作品賞を受賞したのは、『ある男』、『シン・ウルトラマン』、『月の満ち欠け』、『ハケンアニメ!』、『流浪の月』の5本となった。島谷能成会長は、「2022年は観客動員数が(前年と比べて)約30%増、お客さんが映画館に戻ってくれている1年でした。興行収入100億円を超える作品が5本も出て、そんなのは初めて。豊作の1年だった」とふり返った。なお、第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日までに東京地区において有料で初公開された、40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品、ならびに劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上、映画館のみで連続して上映された作品が対象になっている。今回で連続4回目の司会となった羽鳥さんは、「毎年緊張してやっております」と話す。「今回は、(コロナ禍以降)初めてお客さんが100%入るということで、楽しみたいと思いつつまた緊張感が上がるなと。けど、通常に戻ってきたうれしさもあります」と声を弾ませた。同じく司会を行うのは、第45回同賞で『花束みたいな恋をした』にて最優秀主演女優賞を受賞した有村さん。有村さんは、「まさかこのような日がくるとは思っておらず、大きな式典の司会を務めるなんてと感慨深く思います。会場にいらっしゃる登壇者の方々、お客様の皆さんと一緒に、素敵な夜を過ごせるよう自分自身も楽しみながらまっとうできればと思います」と心を込めた。アカデミー賞授賞式の場について、有村さんは「どの作品においても、自分が参加していない作品でも、同じ志を持った方たち、戦友のような・仲間のような方たちが集まって、ひとおもいに心を込めてご自身の言葉でスピーチされる時間を共有できることが、私はとてもこの空間において幸せだなと感じました。当日、皆さんにとっても、そのような思いのあふれる1日になれたらいいなと思います」と語っていた。授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2023年01月23日英国アカデミー賞(BAFTA)のノミネーションが発表された。長編映画部門に候補入りしたのは、『西部戦線異状なし』、『イニシェリン島の精霊』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『TAR/ター』。監督部門の候補はエドワード・ベルガー(『西部戦線異状なし』、)マーティン・マクドナー(『イニシェリン島の精霊』)、パク・チャヌク(『別れる決心』)、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)、トッド・フィールド(『TAR/ター』)、ジーナ・プリンス=バイスウッド(『The Woman King』)。主演男優部門の候補は、オースティン・バトラー(『エルヴィス』)、コリン・ファレル(『イニシェリン島の精霊』)、ブレンダン・フレイザー(『ザ・ホエール』)、ダリル・マコーマック(『グッドラック・トゥ・ユー、レオ・グランデ』)、ポール・メスカル(『Aftersun』)、ビル・ナイ(『生きる LIVING』)。主演女優部門の候補は、ケイト・ブランシェット(『TAR/ター』)、ヴィオラ・デイヴィス(『The Woman King』)、ダニエル・デッドワイラー(『Till』)、アナ・デ・アルマス(『ブロンド』)、エマ・トンプソン(『グッドラック・トゥ・ユー、レオ・グランデ』)、ミシェル・ヨー(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)だった。授賞式は2月19日。文=猿渡由紀
2023年01月20日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞のノミネートが、日本時間1月18日深夜に発表。湯浅政明監督の『犬王』が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。本作は、「平家物語 犬王の巻」(著:古川日出男)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界を鮮烈な視点で描いた作品。湯浅監督×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)らクリエイター陣にくわえ、犬王役には、「女王蜂」として音楽活動をはじめ止まらない躍進を遂げるアヴちゃん。友魚役は、カテゴリーに縛られない表現者として卓越した演技力・歌唱力を持つ森山未來が演じている。2022年5月28日に全国121館で封切られ、観客動員数24万人、興行収入3.5億を突破。公開から7か月を超えるいまもロングラン上映を続けている。また、アニー賞は1972年、国際アニメーションフィルム協会(International Animated Film Association)によって設立。年に一度、世界中の優れたアニメーション作品・スタッフ・キャストに贈られる賞で、“アニメーション界のアカデミー賞”とも呼ばれる。湯浅監督作品が同・長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。「アドベンチャー・タイム」でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙に。脚本賞は宮崎駿監督/スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来のノミネート。長編インディペンデント作品賞には、A24が北米配給したストップモーションアニメ『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)やNetflixアニメ映画『エルマーのぼうけん』などがノミネートされている。受賞作品は日本時間2月26日(日)、現地時間2月25日(土)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表。主なノミネートは以下の通り。『私ときどきレッサーパンダ』第50回アニー賞主要ノミネート作品賞『私ときどきレッサーパンダ』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『ウェンデルとワイルド』長編インディペンデント作品賞『Charlotte』(原題)『犬王』『Little Nicholas, Happy As Can Be』(原題)『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『エルマーのぼうけん』監督賞(長編)ドミー・シー『私ときどきレッサーパンダ』ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ディーン・フライシャー・キャンプ他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)ノラ・トゥーミー『エルマーのぼうけん』ヘンリー・セリック『ウェンデルとワイルド』脚本賞(長編)ドミー・シー、ジュリア・チョー『私ときどきレッサーパンダ』ジェイソン・ロフタス『ETERNAL SPRING(長春)』野木亜紀子『犬王』ディーン・フライシャー・キャンプ、ジョニー・スレイト他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.長ぐつをはいたネコと9つの命 2023年3月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月18日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞にて、湯浅政明監督による劇場アニメーション『犬王』が長編インディペンデント作品賞に、野木亜紀子が脚本賞にノミネートされた。本作は『平家物語 犬王の巻』(著:古川日出男)を原作にした変幻自在のミュージカル・アニメーション。室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界が鮮烈な視点で描かれ、公開から7か月を越える今もロングラン上映を続ける話題作だ。メガホンを取ったのは『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督。さらに脚本をドラマ『MIU404』などの野木亜紀子、キャラクター原案を松本大洋、音楽を大友良英が手がけるなど豪華クリエイター陣が集結している。声の出演は、女王蜂のアヴちゃんが犬王を、森山未來が友魚を演じており、共に圧倒的な存在感で作品を彩っている。『犬王』©2021 “INU-OH” Film Partners日本時間1月18日(水)深夜1時頃、第50回アニー賞で『犬王』が長編インディペンデント作品賞に、野木亜紀子が脚本賞にノミネートされたことが発表された。湯浅監督作品が長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。TVアニメ『アドベンチャー・タイム』でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては、2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙となる。脚本賞は宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来となる。受賞作品は日本時間2月26日(日)(現地時間2月25日)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表予定だ。劇場アニメーション『犬王』DVD&Blu-ray発売中/公開中配給:アニプレックス、アスミック・エース
2023年01月18日イエジー・スコリモフスキ7年ぶりの監督最新作『EO』より日本版ポスターが解禁された。本作は、第75回カンヌ国際映画祭では審査員賞・作曲賞2部門を受賞、全米映画批評家協会賞では外国語映画賞/撮影賞の2部門を受賞するなど、本年度ポーランド代表作品として、アカデミー賞国際長編映画賞のノミネーションも期待されている話題作。サーカス団から連れ出され始まったロバの“EO”の予期せぬ放浪の旅を描く。人間のおかしさと愚かさを、全くの別視点から体感するような無比の映像体験には“鮮烈“、“近年の映画には希少な大胆さ”と、多くの称賛が寄せられている本作。観客は、EOの旅を見守りながら、ある時はEOの目線で予期せぬ荒波を潜り抜けることになる。御年84歳にして新たな世界を切り拓くスコリモフスキ監督のその感性と、独創性が大いに注目される。この度解禁となった日本版ポスタービジュアルは、ヴィヴィッドな赤色をバックに、こちらに無垢な眼差しを向けるEOの存在が目を引く1枚。EOの無邪気な目に人間たちはどう映るのか…。想像をかき立てられるビジュアルとなっている。『EO』は5月5日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:EO 2022年11月22日より東京写真美術館ホール「ポーランド映画祭2022」にて公開© 2022 Skopia Film, Alien Films, Warmia-Masuria Film Fund/Centre for Education and Cultural Initiatives in Olsztyn, Podkarpackie Regional Film Fund, Strefa Kultury Wrocław, Polwell, Moderator Inwestycje, Veilo ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月18日放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)が発表された。作品部門に輝いたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。今作は、監督、脚本、助演男優部門でも受賞した。主演男優賞は、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、主演女優賞は『TAR/ター』のケイト・ブランシェット。助演女優賞は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセット。長編アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、外国語映画賞と歌曲賞は『RRR』、脚色賞は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金)公開文=猿渡由紀
2023年01月17日~3月19日(日)最終選考結果発表・授賞式イベント開催~一般社団法人 中野区観光協会/東京中野物語プロジェクト実行委員会では「東京中野物語2022文学賞」の二次審査の選考結果を公式サイトで発表しました。2022年4月30日(土)〜9月15日(木)の募集期間に寄せられた217作品から一次審査を経て64作品に絞られて、二次選考を通過した作品は8編となりました。選ばれた8作品は、青春小説から社会派小説、歴史小説などジャンルも様々で、世相を取り入れたテーマや、中野を舞台にした作品もあります。ここから、中島京子さん(小説家)、篠原哲雄さん(映画監督)、中川翔子さん(歌手・タレント)、鬼塚忠さん(小説家、作家エージェント)の最終選考委員4名の選考により、大賞1編、佳作2編が選ばれます。また、二次選考に残った64作品の中から、中野区に関係する場所、人物などを題材にした1編が中野区観光協会及び東京中野物語実行委員会の選考委員により中野区賞として選定されます。最終選考の結果発表は、授賞式も兼ねて2023年3月19日(日)に行われます。二次審査通過8作品一覧ペンネーム氏名(本名での応募者は本名)「タイトル」※敬称略・五十音順・大倉順憲「往復書簡〜ロックと納豆とバカ親子〜」・大塚雅美「にゅうらいふ」・菊一馬絽「鬼祓い桃園神社」・高城つかさ「ささやかな音を聴く」・夏乃空「はじまりの、その日」・原浩一郎 「悔いの華」・文月蒼「水槽世界」・堀井拓馬「サビーヌにつぐ」受賞式詳細■日時:2023年3月19日(日)13:00~(12:30開場)■場所:中野セントラルパークカンファレンス(東京都中野区中野4丁目10番2号) ■入場料:2,000円東京中野物語2022文学賞とは中野区は東京23区の中でも比較的家賃相場が安く、治安も良いことから、初めて一人暮らしをする町として人気があり、日本各地から上京した方が青春の一時代を過ごした思い出の町として映画や小説の舞台にもなっています。また、中野サンプラザをはじめ劇場やホールも多く、映画、演劇、アニメ関係者が多く居住する町としても知られています。「東京中野物語2022文学賞」は新たな才能の発掘を目指して開催し大賞と佳作を選定し、それとは別に、中野区に関係する場所、人物などを題材にした作品から中野区賞を選定します。最終選考委員には中島京子さん(小説家)、篠原哲雄さん(映画監督)、中川翔子さん(歌手・タレント)、鬼塚忠さん(小説家、作家エージェント)といった、エンターテインメント業界の第一線で活躍する方々を迎え、映画化・演劇化・アニメ化の可能性も視野にいれて、作品選考を行います。東京中野物語2022文学賞 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月14日全米プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『イニシェリン島の精霊』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『TAR/ター』、『トップガン マーヴェリック』、『ザ・ホエール』の10本。PGAの結果は伝統的にオスカー作品賞と一致することが多く、オスカー予測上の重要な指針とされる。近年はアカデミーの投票者数が増え、層も変わってきたことから、以前ほどには当てにできなくなったものの、昨年はどちらも『コーダ あいのうた』を選出した。授賞式は2月25日。文=猿渡由紀
2023年01月13日女優の松嶋菜々子が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第34回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の40代部門に選出され12日、都内で行われた表彰式に出席した。松嶋は過去に20代部門、30代部門でも受賞しており、同アワード初となる3度目の受賞。トロフィーを手に、「私にとってジュエリーは、朝ドラの主演をやり遂げたときにご褒美で買ったり、いろいろな思い出やストーリーがあるようなジュエリーのつけ方をいつもしています」と語った。この日は、スリットから美脚がのぞく黒のワンピースに黒のレザージャケットを羽織り、プレゼントされたプラチナ ダイヤモンド ネックレスペンダントを着用。「40代最後の年にこのような素晴らしい賞をいただくことができて、とても思い出に残るジュエリーがまた一つ自分の手元に来てくれたと思うと、とても大切にしていきたいなと思います」と述べ、「これからも輝き続けられるように仕事以外のことも精進してていきたいと思います」と決意を新たにしていた。「各世代で最も輝いている人」「宝石の似合う人」を世代別に選考し、表彰する同アワード。34回目となる今年は、10代部門はラウール(Snow Man)、20代部門は永野芽郁、30代部門は田中みな実、40代部門松嶋菜々子、50代部門は永作博美、60代以上部門は大地真央が受賞した。
2023年01月12日女優の永野芽郁が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第34回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の20代部門に選出され12日、都内で行われた表彰式に出席した。永野は、ノースリーブの黒ドレスでほっそりとした二の腕を披露し、プレゼントされたイエローダイヤモンドリングとイエローダイヤモンドペンダントネックレスを着用。「歴史のある美しい賞をいただけてうれしく思っています」と喜び、「私自身もジュエリーはすごく大人だなと思う一つのもので、祖母から受け継いでいるジュエリーもあるのですが、つけるときドキドキそわそわしながらも、一人の女性として輝かせてもらえるすごく大事なものだなと思います。これからも輝ける人であるように努力していきたいと思います」と笑顔で語った。「各世代で最も輝いている人」「宝石の似合う人」を世代別に選考し、表彰する同アワード。34回目となる今年は、10代部門はラウール(Snow Man)、20代部門は永野芽郁、30代部門は田中みな実、40代部門松嶋菜々子、50代部門は永作博美、60代以上部門は大地真央が受賞した。
2023年01月12日アイドルグループ・Snow Manのラウールが、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第34回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の10代部門に選出され12日、都内で行われた表彰式に出席した。ラウールは、白スーツ姿でGALATEA カーヴドパールネックレスを着用して登場。「このたびは大変名誉な賞をいただき光栄に思います。めっちゃうれしいです!」と笑顔で喜びを語った。そして、「普段それほどジュエリーを身にまとう機会が多いわけではないのですけど、Snow Manでグループとしてティファニーさんのブランドアンバサダーを務めさせていただいているので、そこでジュエリーの持つ魅力を改めて感じつつ、それを表現するお仕事もさせていただいています」と述べ、「これからもジュエリーが似合うよねと言っていただけるように自分自身を磨き続けたいと思います」と語った。「各世代で最も輝いている人」「宝石の似合う人」を世代別に選考し、表彰する同アワード。34回目となる今年は、10代部門はラウール(Snow Man)、20代部門は永野芽郁、30代部門は田中みな実、40代部門松嶋菜々子、50代部門は永作博美、60代以上部門は大地真央が受賞した。
2023年01月12日全米監督組合賞(DGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、トッド・フィールド(『TAR/ター』(5月公開))、ジョセフ・コシンスキー(『トップガン マーヴェリック』)、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開))、マーティン・マクドナー(『イニシェリン島の精霊』(1月27日公開))、スティーヴン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』(3月3日公開))。これまでの賞で監督部門に食い込んできた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のジェームズ・キャメロンは、入らなかった。また、有力視されていたサラ・ポーリー(『ウーマン・トーキング 私たちの選択』)も落ちたことで、候補者全員が男性になってしまったが、初監督部門は、5人のうち4人が女性だった。授賞式は2月18日。文=猿渡由紀
2023年01月12日本年度のアカデミー賞国際映画賞部門の韓国代表に選出、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞した『別れる決心』のジャパンプレミアが12月26日に都内劇場で行われ、本作PRのために来日中のパク・チャヌク監督が登壇、さらに解説ゲストとしてKカルチャーに造詣が深い古家正亨、特別ゲストとして磯村勇斗が参加した。『お嬢さん』(2016)以来、5年10か月ぶりの来日となるパク監督は、巨匠の新作を待ちわびる日本のファンを前に感謝を述べた後、「この作品は『お嬢さん』以来となる私の映画監督作であり、コロナ禍を経て初めて作った映画でもあります。とても意味深い作品であり、ベストを尽くして制作した作品です」と挨拶した。古家氏が「映画賞を総なめしているのみならず、作品としての質も高く評価されている。これまでのパク・チャヌク監督作に比べて暴力や性描写が抑えられているけれど官能的。かなり興奮しました」と絶賛するように、『別れる決心』は本国でも青龍映画賞7冠を初め数多くの映画賞を受賞。さらに第80回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、第95回アカデミー賞の韓国代表作品にも選ばれている。また韓国では脚本集がベストセラーになり、決めセリフがSNSで流行するなど社会現象的ヒットを記録。「BTS」のRMも本作に大ハマリしており、Instagramで映画のセリフを話す映像を投稿したりしているという。これにパク監督は「RMさんは自分でお金を出して何度も本作を観てくれたようで本当に嬉しいです。次回お会いする際にはお礼を言おうと思います」と笑顔。本作製作においては古典的スタイルをテーマにしたそうで、「それが私がこれまでに作ってきた刺激的な作品よりも好評を博しているということが非常に興味深いです。人を愛する感情や別れの辛さというものはどの国のどの世代でも共通するものであると再確認することができました」と反響に手応えを得ていた。舞台挨拶中盤には、特別ゲストとして俳優の磯村勇斗が監督への花束を抱えて登壇。磯村さんは自身の出演作『PLAN 75』でパク監督と同じく第75回カンヌ国際映画祭に参加したが、現地ではすれ違いとなり、この日が念願の初対面となった。10代の頃にパク監督の映画『オールド・ボーイ』を見て衝撃を受けたという磯村さんは「あの作品を見たときに“俺はこういう作品に出るような俳優になるんだ”と思ったくらい衝撃を受けました。それを手掛けた監督とお会いできているなんて本当に夢のよう」と感無量の様子。先に作品を鑑賞していた磯村さんは、『別れる決心』について「中毒性のある映画で面白かったです。過激なシーンを抑えつつも登場人物たちの心情にフォーカスを当てて、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と容疑者ソレ(タン・ウェイ)の掛け合いに胸がウズウズ。何度も観たくなる大人の危険なラブストーリーだと思いました」と絶賛。また、古家氏も「美術セットにもすべて意味があり、セットから聞こえてくるセリフもあって、見ていてドキドキする。あんなにもセクシーなハンドクリームは初めて」と、ヒントをちりばめながら見どころを上げていた。そして磯村さんは憧れのパク監督に対して「撮影現場で心掛けていることは?」と質問。これに監督は「対話」と明かし、「私の作品を見た方は、私という人間は一人で色々なことに拘り、周りの意見を聞かないような人間だと思われるかもしれませんが、私は誰よりもキャスト・スタッフと話をして彼らの話をよく聞きます。ディスカッションすることでそこから良いものを選択することができるし、そこから自分の考えが発展成長もする。これはとても重要なこと」と説明。その返答に磯村さんも「一番大切なことですね。僕も改めて仲間たちと会話をしながら作ることを大切にしたいと思いました」と感銘を受けていた。また司会からパク監督作品への参加の意思を問われた磯村さんは「出られるものならば出たいですよ!」と即答、「そのためには韓国語を頑張って勉強しようと思う!」と前のめり。するとパク監督も「磯村さんが韓国語をマスターするのではなく、私が日本語を勉強して日本映画でご一緒するのもありかもしれませんね」と日韓合作作品の製作に意欲を見せ、自身の作品に中国俳優タン・ウェイが出演し、ソン・ガンホが是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』に出演したことが「とても誇らしい」とアジア映画界のつながりについても語った。最後にパク監督は「私にとって幸せな瞬間は、この作品を見て観客の皆さんが笑ってくれた時です」と話し、「ユーモアとは言語の壁を超えるのが難しいものですが、そのユーモアの部分を外国の皆さんが笑ってくださるということは、この映画で描かれているユーモアが通じたということ。皆さんもこの映画を見て面白いと感じたら、躊躇することなく笑ってくださいね」と日本の観客に呼びかけていた。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月27日