ダウンタウン・松本人志(59)に“お笑い賞レースの審査員をやりすぎ”と苦言を呈したオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。お笑い界に波紋を広げることとなったが、彼が運営する月額定額制オンラインサロン「PROGRESS」でも“ある変化”が起きていたーー。5月29日、中田はYouTubeを更新し、「松本人志さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡す事でお笑い界に新しい価値観や新しいスターができる土壌を作ることがお笑い界全体への貢献になる」と持論を展開。そして「審査員ちょっと何個かやめてくれないですか」と提案したのだ。さらに、「松本さんに対して何も物が言えない空気ってすごいある」とも語り、「これ見てる粗品くんどう思う?」とお笑いコンビ・霜降り明星の粗品(30)に呼びかけ。「まぁ、(松本に)言えないよね。吉本から数千万円借りてるし。だから、粗品くん、俺代わりに言うわ。松本さん、審査員やりすぎですよって」と笑った。中田は「ごめん、俺の意見だわ。粗品くんは関係ない。とばっちりでした」と釈明したが、粗品の相方・せいや(30)はツイッターで《真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつが相方の名前使うな 中田》と猛反発する事態に発展した。松本を批判しただけでなく、後輩までも怒らせてしまった中田。この状況に対して、30日に中田は月額定額制のオンラインサロンで“アンサー”を返したのだが、なんとその内容がSNS上で流出することに。その内容についてある週刊誌記者は言う。「オンラインサロン内での配信番組でせいやさんについて話した1分ほどの内容が流出。その中で中田さんは、せいやさんがとても怒っていたことについて、自分は粗品さんのことを批判してないと釈明。その上で、せいやさんのTwitterでの強い言葉づかいについて、『ウッっってなった』『組にぶち込んだら若い衆が出てきた』と苦笑していました。この動画はTikTokやTwitter上でたちまち拡散され、多くの人に知られることとなりました」オンラインサロンのメンバーにのみ公開されるはずだったこの配信がSNS上で拡散されたのは、中田にとっては予想外の事態だったのだろう。この翌日、オンラインサロンのメンバーにある“警告”があったという。あるオンラインサロンの会員は本誌にこう打ち明ける。「31日に“内部情報が流出している”として、SNS上で流出動画を公開していたアカウントへの法的措置を取ること、流出させているアカウントを発見したら通報するようアナウンスされたのです。サロン内で配信された過去の動画などは一部メンバーのみに公開が制限されるようにもなりました。そもそもサロン内の情報を流出させてはいけないのは規約にもあるので、当然ではあるのですが、こうしたアナウンスをするということは流出をかなり警戒しているのだと思います」味方であるはずの相方・藤森慎吾(40)も自身のYouTubeで今回の中田の騒動に苦言を呈している。サロン公式サイトによると参加者は国内外に5000人以上いるということだが、サロン参加者は中田の味方をするだろうかーー。
2023年06月02日2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞したモロッコ映画『青いカフタンの仕立て屋』から、伝統衣装カフタンドレスを紡ぐ繊細な手仕事を映した本編映像が解禁となった。2021年、日本初公開されたモロッコの長編映画『モロッコ、彼女たちの朝』(19)が大ヒットしたマリヤム・トゥザニ監督の最新作。本作で描かれるのは、民族衣装のカフタンを作る仕立て屋。カフタンとは結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせない伝統衣装で、コードや飾りボタンなどで華やかに刺繍されたオーダーメイドの高級品。母から娘へと受け継がれる着物のようなものが、安価で手早く仕上がるミシン刺繍が普及した現在、手間暇かかる手刺繍をほどこすカフタン職人は貴重な存在となっている。この度解禁となったのは、仕立て屋ハリムが、滑らかなペトロールブルーのシルク地に刺繍を施す繊細な手仕事のシーン。ため息が出るほどに艶やかな、カフタンドレスを紡ぐシーンだが、マリヤム・トゥザニ監督は、伝統を守る仕立て職人の指先にレンズを向け、撮影監督とともに官能的な映像を作り上げた。監督は本作で、消えゆく伝統工芸の美しさを伝える一方で、本作では男性の生きづらさを生むタブーに踏み込み、前作以上に挑発的なラストを作り上げた。戒律と法律が異性愛しか許さないモロッコ社会には、真の自分を隠して生きる人々がいる。伝統を守る仕事を愛しながら、自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩する1人の男、ハリムとその妻のミナ、そして若い職人のユーセフ。1針、1針、想いを込めながらドレスを紡いでいくモロッコ伝統工芸が3人の濃厚な時間を彩る。『青いカフタンの仕立て屋』は6月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月31日5月29日、オリエンタルラジオの中田敦彦(40)がYouTubeで、ダウンタウン・松本人志(59)がお笑いの賞レースの審査員をやり過ぎているとし、「審査員何個かやめてくれないですか」と苦言を呈した。中田は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)、『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)、『キングオブコント』(TBS系)など、若手芸人を審査する番組に松本が多数出演していることを指摘。長年松本が審査員として君臨するお笑い界を「他の業界だったら信じられないぐらいの独占状態になるんですよ」「松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わるんですね」と指摘した。さらに中田は、「松本さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡すことで、お笑い界に新しい価値観や新しいスターを作る土壌を作ることがお笑い界への貢献になるのではないか」と持論を展開。「審査員何個かやめてくれないですか」と苦言を呈したのだ。これを受けて相方の藤森慎吾(40)も30日にYouTubeを更新。「(松本に)オファーがあって需要があるわけだから。それは揺るぎない事実ですし」「自分の“面白い”と思う人に認めてもらいたいと思うのは自然なことで。そこに情熱を傾けて毎日相方とネタ合わせする若手の後輩の芸人たちも、その努力は俺は素敵なものだと思う」と、中田とは反対の意見であると語った。さらに動画内で「平穏に暮らしたい」と繰り返した藤森。「野心がメラメラで新しい時代を作ってやろうと考える人ももちろんいる」と中田のスタンスを推察したが、藤森自身は異なるタイプであると説明した。中田が“松本批判”を繰り広げた動画は、5月30日19時30分時点で116万回以上再生され、大きな波紋を呼んでいる。中田の動画を受け、藤森は先輩芸人から連絡をもらったとも明かしており、SNS上では、「平穏に暮らしたい」のにもかかわらず、相方により思わぬ形で“渦中”に巻き込まれてしまった藤森に同情する声が続出している。《あっちゃんが「ヒーロー芸」なら藤森さんは「巻き込まれ芸」ですな。お祓いとまではいわんけど、玄関に盛り塩くらいしといた方がええんちゃうか、と思っちゃう。》《藤森さん もう典型的な勘違いの調子乗りとは解散した方がいいんじゃないの?》《相方がコレだと藤森さんが気の毒だなとしか》《傲慢なやっちゃな。炎上しなきゃ売れないのかい?そんなの長続きしないし、後で干されるだけだぜ…。嫁さんと子供が泣きまっせ。相方の藤森クンにも迷惑かかるから、今からでも遅くないから、方針転換した方がいいですぜ。》
2023年05月31日「若手を審査する仕事めっちゃ多い。松本さんはあらゆる大会の顔役なんですよ。審査員って権力。それが(松本に)集中。漫才、コント、大喜利、漫談にもいる。これって全部のジャンルの審査委員長が松本人志さんっていうとんでもない状況」こう語ったのはオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。中田は5月29日に自身のYouTubeチャンネルで「松本人志への提言」と題した動画を公開。そこで、お笑い業界が松本人志(59)を中心にして回っていることへの疑問を展開した。中田は冒頭の発言に続いて、「これって松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わる。それだけ偉大、求められているという見方はあるけど、実際にやることでその業界のためになるかどうかで言うと、僕の意見ではあまりためにならないと思う。一つの価値基準しかないから」とコメント。さらに、こう述べた。「だからこそ正直『審査員やりすぎでないか?』っていうのが私の意見です」「少なくとも松本さん以外の価値観を持つ人にそのハンドルを渡すことで、お笑い界に新しい価値観や新しいスターができる土壌をつくることがお笑い界全体の貢献になると思う」中田が指摘するように、実際松本は『M-1』と『キングオブコント』で審査員、『THESECOND』ではアンバサダー、さらに大喜利王決定戦『IPPONグランプリ』ではチェアマンという役割を果たしている。しかし、松本が審査員を“独占”しているとした中田だったが、松本の“真意”は違うようだ。’16年12月、博多華丸・大吉の博多大吉(52)はラジオ番組で、自身が2015年の『M-1グランプリ』の審査員をオファーされた際に当初は乗り気でなかったことを告白。その上で最終的に引き受けた理由について、“本当はお笑いコンテストの審査員はやりたくない”と考えている松本から酒席で言われたことがきっかけだったという。その発言について、ラジオで大吉はこう語っていた。「後輩のためや。自分が出ることによって松本人志の名前で(取り上げる)ネットニュースが一つでも増えて、一人でも多くの人が若手のネタを観てくれるんなら、俺はその役はやらなあかんやろ」その話を聞いて同年、初めて『M-1』の審査員を務めた大吉は「断ろうと思えば断れたかもしれないですけど。やっぱり、ああいう先輩の背中を見てますから、ここで逃げるのは男じゃないな、と」と話していた。後輩のために身を呈して審査員という大役を背負い続けている松本。その点を中田はどう考えるだろうか?
2023年05月30日現地時間5月27日夜、フランスで開催されていた第76回カンヌ国際映画祭の授賞式にて、映画『Perfect Days』で主演を務めた役所広司が男優賞に輝いた。日本の俳優の受賞は、2004年の『誰も知らない』の柳楽優弥以来2人目で、さらにエキュメニカル審査員賞も受賞し、作品としてはW受賞となった。エキュメニカル審査員賞は、キリスト教徒の映画製作者、映画批評家らによって1974年に創設されたもので、日本人の監督作では過去に青山真治監督の『EUREKA(ユリイカ)』が2000年、河瀬直美監督の『光』が2014年、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が2021年に受賞しており、邦画としては4作品目となる。併せて、役所広司本人、さらに会場で感動の表情を浮かべていた監督のヴィム・ヴェンダース、そしてカンヌで一緒にプレミア上映に立ち会ったキャストからコメントが到着した。■役所広司日々を丁寧に静かに重ねるように生きる。この平山という男を演じるのは、大きな挑戦でした。ヴィム・ヴェンダースという偉大な監督には、フィクションの存在であるこの男にとても大きなリスペクトがありました。それが私を導き、平山という男をこの世界に生み出した気がします。このような賞をいただいてとても光栄です。日本の、世界の、映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに、「平山」という男をご紹介できる日が楽しみです。■ヴィム・ヴェンダースこれ以上の言葉を私は見つけることができない。“役所広司は、監督をする者にとって最高の俳優である”彼こそが俳優である。それも最高の俳優だ。彼こそが平山であり、『PERFECT DAYS』というこの映画の心臓であり、魂なのだ。この映画を通じて私たちはゆっくりと平山の視線や生き方を受け入れていく。彼の目を通してこの世界をみつめる。そうすることで彼が選びとった人のために生きるというその姿に癒しを感じるようになる。他の俳優でも平山を「演じる」ことはできるだろう。けれど役所広司は平山そのものになった。穏やかさ、謙虚さ、大きな心。同じようなひとに対してだけでなくすべてのひとに対しても。自然に対してもそれをもつ。とくに木々には静かで美しい感情を抱いている。カンヌの劇場から泣いて帰る人がいるとしたら、それはこの偉大な俳優が彼らを旅に連れ出したのだ。彼らの魂に、より良く生きることとは何か。満たされた生き方はどういうものか。そういう考えに火をともしたのだ。こんなことを成し遂げる俳優は世界にそうはいない。私は彼と一緒に映画をつくれたことをとても幸せに思う。この賞は、私と、そしてカンヌに集まったチームの全員が待ち望み、そして夢にみたものである。■中野有紗受賞、本当におめでとうございます。役所さんの演技、作品に取り組む姿勢は私の心に強く響きました。役所さんの存在の素晴らしさが更に世界に伝わったような気がして、自分の事のように嬉しく感じています。その様な受賞作品に、私も出演させて頂けた事を心より光栄に思って居ります。本当におめでとうございました。■アオイヤマダ受賞おめでとうございます。人それぞれの日常や居場所が主人公であり、それこそが平和ということ。与えられた時間を精一杯生きること。そして、決して一人では生きられないこと。私はこの作品に携わらせて頂き、改めて意識することができました。ヴィムさんがみつめる日本には、私たちが気がつくことができない、新芽のような美しさがあります。素晴らしい機会を下さったこと、本当に感謝しております。■田中泯嬉しい!役所さんの受賞が自分のことのように嬉しい。そうして『PERFECT DAYS』を受け入れたフランス、カンヌにヤッホーだ。この作品に関わった全ての人の心の内に秘められていたことがこの結果だった、と僕は信じます。ヴェンダース監督がそんな人々の先頭で喜びに浸っているに違いない。役所さんが体現した平山さんは、自分のテンポとメロディーで生きたい人々の本当の例題となるでしょう。言葉少ない役所さんは、ずっと踊っていた!<作品情報>『PERFECT DAYS』原題:『PERFECT DAYS』/上映時間:124分/製作:日本/日本配給予定【スタッフ】監督:ヴィム・ヴェンダース脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬エグゼクティブ・プロデューサー:役所広司プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬【キャスト】役所広司、柄本時生、中野有紗アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり田中泯、三浦友和 ほか(C)2023 MASTER MIND Ltd.『PERFECT DAYS』トレーラー
2023年05月29日第30回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2023」の初戦審査会が開催され、大会歴代最高となる応募総数584校の中からブロック審査会へ進出する81校(特別招聘校を含む)が決定しました。写真甲子園実行委員会(北海道「写真の町」東川町)は、5月17日に応募締め切りを迎えた第30回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2023」の初戦審査会結果を発表しました。初戦審査会を突破した81校(特別招聘校を含む)は、本戦大会進出19校(特別招聘校を含む)を決めるブロック審査会へ進出します。初戦審査会結果(ブロック審査会進出校)北海道ブロック北海道北広島高等学校札幌創成高等学校北海道旭川北高等学校白樺学園高等学校北海道岩見沢東高等学校東北ブロック青森県立弘前南高等学校宮城県泉松陵高等学校宮城県白石工業高等学校仙台市立仙台工業高等学校宮城県農業高等学校北関東ブロック栃木県立栃木工業高等学校群馬県立桐生工業高等学校新島学園高等学校星野高等学校埼玉栄高等学校栃木県立宇都宮高等学校群馬県立富岡実業高等学校群馬県立前橋工業高等学校城北埼玉高等学校埼玉県立戸田翔陽高等学校南関東ブロック千葉県立四街道高等学校千葉県立君津高等学校桐光学園高等学校神奈川県立城郷高等学校向上高等学校翔凜高等学校(特別招聘校)千葉県立柏の葉高等学校川崎市立川崎総合科学高等学校神奈川県立逗子葉山高等学校神奈川県立川崎北高等学校神奈川県立横浜清陵高等学校東京ブロック東京都立白鴎高等学校東京都立大泉高等学校豊島岡女子学園高等学校トキワ松学園高等学校女子美術大学付属高等学校昭和鉄道高等学校東京都立八丈高等学校東京都立総合芸術高等学校早稲田実業学校高等部桐朋高等学校北陸信越ブロック新潟県立新潟高等学校富山県立富山東高等学校伊那西高等学校中越高等学校福井県立丹生高等学校東海ブロック関市立関商工高等学校静岡聖光学院高等学校光ヶ丘女子高等学校愛知県立小牧南高等学校藤ノ花女子高等学校鶯谷高等学校静岡県立伊豆伊東高等学校豊川高等学校東邦高等学校名古屋市立山田高等学校近畿ブロック京都府立綾部高等学校大阪府立農芸高等学校大阪府立工芸高等学校大阪府立四條畷高等学校和歌山県立神島高等学校大阪府立藤井寺高等学校大阪府立生野高等学校帝塚山学院高等学校奈良県立香芝高等学校和歌山信愛高等学校中国ブロック出雲北陵高等学校広島県立海田高等学校山口県立南陽工業高等学校島根県立平田高等学校山口県立小野田工業高等学校四国ブロック香川県立観音寺第一高等学校愛媛県立今治北高等学校大三島分校高知学芸高等学校香川県立高松西高等学校高知県立高知農業高等学校九州・沖縄ブロック佐賀県立致遠館高等学校熊本県立第二高等学校沖縄県立那覇工業高等学校八代白百合学園高等学校沖縄県立浦添工業高等学校初戦審査会審査会は、5月28日に写真甲子園審査委員8名により審査が行われました。6時間強に及ぶ厳正な審査によって応募総数584校から81校(特別招聘校を含む)が選抜されました。審査委員(敬称略・順不同)審査委員長:立木 義浩(写真家)審 査 委 員:公文 健太郎(写真家)中西 敏貴(写真家)須藤 絢乃(写真家)鵜川 真由子(写真家)浅田 政志 (写真家)村上 悠太(写真家)西村 昌晃(北海道新聞社編集局写真映像部長)審査会の様子審査会の様子審査会の様子審査会の様子初戦応募概況初戦応募校数584校(昨年度:533校)※歴代最高応募数うち初応募校97校(昨年度:67校)※これまでの応募校総数2,383校昨年度比全国11ブロックのうち7ブロックで応募校数増となり、中でも北関東ブロック、南関東ブロック、東京ブロック、近畿ブロック、中国ブロック、四国ブロックは歴代最高応募数となりました。都道府県別では、26都道府県で応募数増となりました。584校の初戦応募校数は過去最多であった2022年大会(第29回)の533校を51校上回る歴代最高応募校数となりました。特別招聘校について新型コロナウイルス感染症の影響により、2022年大会(第29回)本戦大会を途中出場停止となりました翔凜高等学校を特別枠として2023大会(第30回)本戦大会に招聘いたします。(初戦審査会及びブロック審査会につきましてはオープン参加となります。)※なお、同じく第29回大会本戦大会を途中出場停止となりました東京都立総合芸術高等学校につきましては、特別枠について辞退の申し入れがあり通常枠にて写真甲子園に参加しております。ブロック審査会2019年大会まで、全国各地11会場で実施していたブロック審査会は、2021年大会より審査会場と出場校とをオンライン上でつなぎ、相互通信による形で審査会を実施しています。全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」1994年に北海道「写真の町」東川町で始まった全国の高等学校写真部日本一を決める大会「写真甲子園」は2023年で節目となる30回を数えます。これまで全国から延べ9,498校、28,494名の高校生が挑戦し、その腕を競い合ってきました。この大会では、全国の高校写真部・サークルなどから、共同制作による作品(組写真)を募集し、初戦審査会(1回戦)での作品審査、全国11ブロック毎に行われるブロック審査会(2回戦)でのプレゼンテーション審査によって優秀校18校を選抜し、本戦大会開催地である東川町に集結し、東川町・美瑛町・上富良野町・東神楽町・旭川市を撮影フィールドに同一機材・同一撮影地で高校写真部の全国一を目指します。写真甲子園の最新情報はこちら第30回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2023」オフィシャルサイト : 大会公式SNSTwitter: Instagram: facebook: YouTube: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月28日米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」において、各部門の公式審査員が決定した。今回発表されたのは、各部門の優秀賞が翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補となるライブアクション部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)およびノンフィクション部門、および今年3年目を迎えるスマートフォン映画作品部門supported by Sony’s Xperiaの公式審査員たち。国際的な視点をより多岐にとりいれるべく、ライブアクション部門/アジア インターナショナルの審査員が、ノンフィクション部門を。ライブアクション部門/ジャパンの審査員が、スマートフォン映画作品部門supported by Sony’s Xperiaをあわせて審査していく。ライブアクション部門インターナショナルカテゴリー審査員は、坂井真紀(俳優)、萩原聖人(俳優)、横浜聡子(映画監督・脚本家)。ライブアクション部門アジア インターナショナルカテゴリーおよびノンフィクションカテゴリー審査員は、アダム・トレル(プロデューサー/配給)、松永大司(映画監督)、MEGUMI(俳優/プロデューサー)。ライブアクション部門ジャパンカテゴリーおよびスマートフォン映画作品部門supported by Sony’s Xperia審査員は、内田也哉子(エッセイスト)、ダグラス・モントゴメリー(グローバルメディアの専門家)、山戸結希(映画監督)が務める。なお各受賞作品の発表は、6月26日(月)に開催のアワードセレモニーにて発表。ライブアクション部門の3カテゴリーおよびノンフィクション部門、アニメーション部門の各優秀賞受賞作品は翌年のアカデミー賞短編部門ノミネート候補として推薦されるとともに、その中からSSFF & ASIA 2023グランプリ=ジョージ・ルーカスアワードを決定する。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~26日(月)TORQUE SPICE&HERB, TABLE&COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール、 ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー 、赤坂インターシティコンファレンスにて開催予定(※開催期間は各会場によって異なる)。※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月)(cinemacafe.net)
2023年05月27日映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』が2023年12月22日(金)より公開される。本作は第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされており、監督はヴィム・ヴェンダース、主演は本作で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた役所広司が務める。ヴィム・ヴェンダースが渋谷の“公共トイレ”を題材に『PERFECT DAYS』は、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画。清掃員の平山という男を主人公に、日々の小さな揺らぎを丁寧に追った作品だ。監督を務めるヴィム・ヴェンダースは、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など、数々の傑作映画を手掛けてきたドイツの名匠。日本の公共トイレのなかに“平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所(small sanctuaries of peace and dignity)”を見出したというヴィム・ヴェンダースが、『PERFECT DAYS』ではフィクションの存在をドキュメントのように映し出した。その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさに注目だ。主演は役所広司、トイレ清掃員に主演を務めたのは、ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしてやまないと話す役所広司。静かに淡々とした日々を過ごしていたある日、思いがけない出来事がおきるトイレ清掃員・平山を演じる。主人公・平山…役所広司渋谷の公共トイレ清掃員。いくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。平山の姪…中野有紗平山のもとに突然訪れる姪。平山の妹…麻生祐未ホームレス…田中泯平山と奇妙なつながりをもつホームレス。平山の同僚清掃員…柄本時生平山の同僚清掃員のガールフレンド…アオイヤマダ居酒屋のママ…石川さゆり平山が休日に訪れる居酒屋のママ。居酒屋のママの元夫…三浦友和カンヌ映画祭で役所広司が最優秀男優賞なお、映画『PERFECT DAYS』は、2023年に開催された第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。主演の役所広司は最優秀男優賞に輝き、監督・是枝裕和の『誰も知らない』で男優賞を受賞した柳楽優弥以来の快挙を達成した。役所広司はカンヌ国際映画祭・男優賞の受賞に際して次のようにスピーチしている。「僕は賞が大好きです。でも、こうやって華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きではない。でもカンヌ映画祭と審査員の皆様、本当にありがとうございました。パーフェクト・デイズを見てくださったお客様もここにいらっしゃると思いますが、本当にありがとうございました。この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝したいと思います。彼がいなければ、映画は世に出ることはなかったと思います」また、第36回東京国際映画祭では、審査委員長としてヴィム・ヴェンダースが来日することを記念し、『PERFECT DAYS』を特別先行上映。第96回⽶国アカデミー賞国際⻑編映画賞の⽇本代表にも選出されている。映画『PERFECT DAYS』あらすじ東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。【作品詳細】映画『PERFECT DAYS』公開日:2023年12月22日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー※10月24日(火)~30日(月) TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映監督:ヴィム・ヴェンダース脚本 :ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和製作:柳井康治エグゼクティブ・プロデューサー :役所広司プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、矢花宏太、ケイコ・オリビア・トミナガ、大桑仁、小林祐介製作:MASTER MIND配給:ビターズ・エンド
2023年05月19日2022年アカデミー賞で作品賞を始め3部門を受賞した映画『コーダ あいのうた』が、日本テレビ系・金曜ロードショーにて地上波初放送が決定した。海の町で暮らし、歌の大好きな高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。新学期、合唱クラブを選択するルビー。すると、音楽のヴィラロボス先生がルビーの歌の才能に気づき、音楽大学の受験を強く勧める。だが、両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢を諦め、家族の助けを続けることを選ぶ…。“コーダ”(CODA/Children of Deaf Adults)は、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものことで、本作は、家族の中でただ1人の健聴者である少女が、家族や様々な問題を力に変え、自らの夢を実現していく姿を描いたヒューマンドラマとなっている。本作は、2022年のアカデミー賞で3部門を受賞したほか、ゴールデン・グローブ賞で「ドラマ映画賞」「映画助演男優賞」を獲得。ハリウッドの映画俳優たちが選ぶ全米映画俳優組合賞でも、最高賞にあたる「キャスト賞」を受賞するなど、2021年~2022年の各映画賞を総なめした話題作だ。監督・脚本は、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の脚本を担当、カンヌ国際映画祭出品の短編映画『Mother』を監督したシアン・ヘダー。少女・ルビーを「ロック&キー」で人気を博したエミリア・ジョーンズが演じ、手話トレーニングと共に9か月間ボイストレーニングを行い、感動的な歌声を披露。主人公の家族でろう者の父・母・兄は、実際に耳の聞こえない俳優が演じている。金曜ロードショー『コーダ あいのうた』は6月16日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:コーダ あいのうた 2022年1月21日より全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2023年05月19日英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門で作品賞、主演女優賞受賞二冠を達成した「I AM ルース」(スターチャンネルEXで配信中)。主演のケイト・ウィンスレットは受賞スピーチで世界中の親子や若者へ、力強いメッセージを発信している。現代イギリスを代表する実力派女優たちが1話ずつ主役を務め、人生の様々な苦境におかれた現代女性の心情を率直に描いた、ドミニク・サヴェージ監督によるアンソロジー・ドラマ「I AM 私の分岐点」の第3シーズン第1話に当たる本作。セリフの書かれた台本がなく、シチュエーションや大筋だけを決め、本番はその場で役者の即興演技をもとにキャクターを表現するという全員即興演技である点も見どころである。ウィンスレットも今回その手法にチャレンジする形で、問題を抱える娘を救おうと奮闘する母親役として、圧巻の演技を披露した。その確かな演技力で見事、BAFTA(英国アカデミー賞)主演女優賞にノミネート。ほかにも本作は単品ドラマ部門作品賞、撮影&照明賞(レイチェル・クラーク)の計3部門のノミネートを果たす。また、主演女優自らが物語を作り上げている点も本シリーズの特徴で、今回もテーマを決める段階からウィンスレット自身が参加。10代のソーシャルメディア依存やメンタルヘルスについて真正面から描いた本作は、彼女自身が世の中に伝えたい熱い想いが詰まった作品となった。ウィンスレットにとっては初となる英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門での受賞を受け、スピーチでは世界中の親子や若者へ「ソーシャルメディアとその暗黒な一面に取りつかれてしまった若者へ、それらはあなたたちの人生には必要のないものです」と力強いメッセージを送った。本作で初の本格共演が実現した実の娘であるミア・スレアプレトンについて「もしこのトロフィーを2つにカットできるなら、半分を私の娘ミアに渡します。私たちは一緒に成し遂げた」と賞賛の言葉を贈った。また、「『I AM ルース』は、オンライン社会の危険に晒されていると感じる親やその子どもたち、家族、そして、ティーンの子どもと会話したいと願いながらもはやそれが出来なくなってしまった親のために作られました」と製作に込めた想いを披露。さらに、「権力を持つ人たち、そして変化を起こせる人達へ、有害なコンテンツを犯罪として取り締まってください。有害なコンテンツを根絶してください」「不健康な世界に閉じ込められていると感じている、このスピーチを聞いているかもしれない若者たちは、助けを求めてください」と、いままさに葛藤の中にある若者たちや親たち、そして社会に向けて、熱く訴えかけた。「I AM ルース」<字幕・吹替版>はBS10スターチャンネルで独占放送中、スターチャンネルEXにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2023年05月18日第75回(2022年)カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞するなど、世界中から絶賛された『Corsage』が邦題『エリザベート 1878』として8月25日(金)より公開決定、日本版ポスタービジュアルが解禁された。ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねる中、誇張された自身のイメージに反抗し、プライドを取り戻すために、ある計画を思いつく…。映画界ではロミー・シュナイダーが若き日のエリザベートに扮した50年代制作の3部作が大ヒットを記録し、日本でも宝塚歌劇団、東宝ミュージカルの大人気演目の主人公として、「シシィ」の愛称で広く知られる伝説的皇妃、エリザベート。ドイツ発のNetflixドラマシリーズ「皇妃エリザベート」(22)も好評を博し、シーズン2の制作も発表されるなど、いま改めて注目が高まる中、本作『エリザベート 1878』は、そんな皇妃のこれまで描かれることのなかった40歳の1年間にフォーカス、史実に捉われない大胆かつ斬新な美術と音楽、自由奔放な表現で、それまでの「シシィ」像を打ち破り、「若さ」「美しさ」という基準によってのみ存在価値を測られてきたエリザベートの素顔を浮き彫りにする。主演のエリザベート役を務めるのは、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ファントム・スレッド』(17)の演技が絶賛されて以来、欧米を股にかけて活躍する実力派のヴィッキー・クリープス。本作の圧巻のパフォーマンスで2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の最優秀演技賞ほか、ヨーロッパ映画賞の女優賞、シカゴ国際映画祭の最優秀演技賞に輝いた。監督を務めたのは、オーストリア映画界の気鋭マリー・クロイツァー。2016年の自身の『We Used to be Cool』(英題)で主役を演じたヴィッキーからのラブコールに応える形で、監督自ら脚本を執筆し、再タッグを果たした。エリザベートをリサーチする過程で彼女に心を掴まれた監督は、「エリザベートが苦しまなければならなかった世間からの期待の多くは、今日も女性に課され続けています。美しいということは、未だに最も重要で価値のある女性の特質とみなされているのです」といま、彼女を描くことの意義を語っている。本作は、撮影監督の『クロッシング・ウォー決断の瞬間(とき)』や『ヒトラー暗殺、13分の誤算』のジュディス・カウフマンを筆頭に、女性スタッフを中心に女性の視点から「シシィ」像を再構築。第95回(2023年)アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(オーストリア代表)に選出され、ロンドン映画祭の最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で高い評価を得た。また、『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートやエドガー・ライト監督、パティ・スミスらも本作を絶賛。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンも「完全に気に入った!」とコメントするなど、各界著名人から称賛の声が多数寄せられている。日本版ポスタービジュアルでは、エリザベートのテーマカラーであるスミレ色に彩られたエレガントな壁紙を背景に、豪華なドレスに身を包んだエリザベートが挑発的なポーズと共にこちらを真っすぐに見据える印象的な姿が切り取られる。「お飾りなんかじゃない」というキャッチコピーが添えられ、皇妃を縛り付ける「コルセット(仏語:Corsage)」や、皇室での厳格な儀式、そして世間の理想像から自由になる旅立ちの時を予感させるビジュアルとなっている。『エリザベート 1878』は8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月15日第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール監督が手掛け、『コーダ あいのうた』でアカデミー助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーが製作総指揮を務めた『Houria』が、邦題『裸足になって』として公開決定。沢城みゆきナレーションによる本予告および本ポスタービジュアルが解禁された。北アフリカのイスラム国家、アルジェリア。内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢見るフーリアは、貧しくもささやかな生活を送っていた。しかしある夜、男に階段から突き落とされ大怪我を負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。全てを失い、死んだも同然の抜け殻となったフーリア。そんな失意の中、彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ心に傷を抱えた、ろう者の女性たちだった。「あなたダンサーなのね。わたしたちにダンスを教えて」。そのひと言から始まったダンス教室で、また再び“生きる”情熱を取り戻していく――。主人公フーリアのダンスは、手話をモチーフにしたコンテンポラリーダンス。言語の壁を超えた肉体表現として、どんな台詞よりも雄弁に私たちにその想いを訴えかける。抑圧された社会の中で、手を携えて立ち上がる女性たちとの交流を通じて、尊い慈愛と生きる力強さを瑞々しく描き出す。フーリアを体当たりで演じたのは、『パピチャ 未来へのランウェイ』に主演、ウェス・アンダーソン監督『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ではティモシー・シャラメらと共演し、存在感を放ったアルジェリア出身のリナ・クードリ。そして、製作総指揮は『コーダ あいのうた』でろう者の俳優として初めてのアカデミー賞助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーが務めている。予告編は、内戦の傷が残る不安定な社会情勢の中でもバレリーナを夢見るフーリアが、ある夜、階段から突き落とされることで人生が一変。身体の自由と言葉を失い「死んだも同然」だったが、ろう者の女性たちと出会いダンス教室を始めることでもう一度世界が輝きだし、潮風と砂埃を閉じ込めたような美しい映像のなかで、傷つきながらも、力強く成長していこうとする姿を映し出している。抑圧的で理不尽な世界にもがきながらも、新しい人生を見出すために手話を使いながら自身の“身体を解放”し、全身で踊る姿が五感を刺激する映像だ。そして終盤は「手話の美しさ、表現することの素晴らしさ。世界中の人々が観るべき映画です」というトロイ・コッツァーによるコメントで締めくくられる。トロイ・コッツァーナレーションは彼女たちの想いを代弁し「心の内に宿る強い意志を感じさせる」人選を進めていく中で、「ルパン3世」の峰不二子役や「鬼滅の刃」墜姫役、「愛の不時着」ユン・セリ役などを務める超人気&実力派声優の沢城みゆきに決定。フーリアのこれからの人生を祝福するような力強いナレーションとなっている。解禁されたポスターは、新しい人生を手に入れようとするフーリアのダンスシーンを切り取ったもの。「踊る。蘇る。何度でも。」と添えられたコピーを体現するかのような、アルジェリアのきらめく陽光と新緑の色彩が希望と生命力をイメージさせ、タイトルと呼応するような裸足の写真が、困難の中でも立ち上がる彼女たちの姿を思い起こさせる美しく印象的なビジュアル。本作の脚本も手掛けたメドゥール監督は「アルジェリア社会を舞台に、現代の問題や、人間と言語の豊かさをもっと掘り下げたいという気持ちがあった」と言う。アルジェリアは1990年代に“暗黒の十年”と呼ばれる内戦が勃発、その治安回復と同時に膨大なテロ事件が起き、20年以上が経ったいまでも癒えない傷が人々の心に隠されている。「『裸足になって』では、事故による変化に苦しむ若いダンサーの物語を語ることで、現在のアルジェリアの歴史に再び踏み込むことにした」と監督は語る。「私は元々、ドキュメンタリー映画出身だから、映画でフィクションに書き直すために、自分の記憶の奥や体験に迫るのが好きなのです。私自身、事故でかかとを複雑骨折した後、しばらく動けず、長いリハビリをしたことがあって、孤独や寂しさ、障害、そして何よりも再起について語りたいと思っていたのです」と明かした。そして、「フーリアは再生して、最終的にはもっと強い女性、つまり彼女自身になります。耐えることにより偉大になったフーリアのヒロイン像は、傷つきながらも立ち上がるアルジェリアのイメージを想像して出来上がりました」とコメントしている。『裸足になって』は7月21日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月10日カンヌ国際映画祭「ある視点」部門では特別に設けられた“審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞した『Rodeoロデオ』。この度、本予告編とともに、新鋭ローラ・キヴォロン監督と共同脚本で出演者のアントニア・ブルジのメッセージ動画も到着した。バイクを愛する女性が男性中心のコミュニティの中で自身の居場所を見いだしていく姿を鮮烈に活写した本作。今回解禁となった本予告では、主人公ジュリア(ジュリー・ルドリュー)がバイクにまたがるなり指を突き立て走り去る冒頭から、アクロバティックなバイクを操る「クロスビトゥーム」の集団に混じり、バイクを飛ばす疾走感溢れるカットが連続。叫びながら走る彼女の行く末が気になる映像となった。そしてキヴォロン監督、共同脚本で出演者でもあるブルジのメッセージ動画も到着、「ジュリアには私が託したメッセージが詰まっています」(キヴォロン監督)、「この作品を愛してください」(ブルジ)と語る2人の姿が収められている。なお、各分野で活躍する女性たちからのコメントも到着。「主人公が走り始めた瞬間に自由が弾ける。私にもわかる、その瞬間」と俳優・渡辺真紀子は語り、立田敦子(映画ジャーナリスト)は「間違いなくポスト#MeToo時代に登場した最も重要な作品のひとつ」と評している。『Rodeoロデオ』は6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺にて、6月3日(土)よりK’s cinemaほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Rodeo ロデオ 2023年6月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷、K’s cinema、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© 2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms
2023年05月10日『ラ・ラ・ランド』『バビロン』のデイミアン・チャゼル監督が、今年のヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で国際審査員長の一人に決定したことが発表された。フランスのアリス・ディオップ監督、イタリアのジョナス・カルピニャーノ監督と共に務めるという。チャゼル監督の作品は、2016年に『ラ・ラ・ランド』、2018年に『ファースト・マン』が同映画祭のオープニング作品として選出、上映された。今年、審査員長に起用されたことに対し、「毎年10日間、ティントレット、ティツィアーノ、ヴェロネーゼを輩出した芸術の町が、映画の町となります。今年は審査員長として招かれ、身の引き締まる思いですし大変うれしいです。第80回ヴェネチア国際映画祭で素晴らしい作品を見つけることを楽しみにしています」とコメントしている。ディオップ監督は長編フィクションデビュー作『サントメール ある被告』が2022年の同国際映画祭で、銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞をW受賞した。カルピニャーノ監督は2015年、『Mediterranea(原題)』で長編監督デビュー。同作がカンヌ国際映画祭国際批評家週間で上映され、インディペンデント・スピリット賞で3部門にノミネート、ゴッサム賞でブレイクスルー監督賞を受賞した。長編監督作第2弾『チャンブラにて』、第3弾『キアラへ』はどちらもカンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞。第80回ヴェネチア国際映画祭は8月30日から9月9日まで開催される。(賀来比呂美)
2023年05月08日第13回北京国際映画祭の新人コンペティション「注目未来部門」で、第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』(清原惟監督)が、審査員特別表彰を授与された。吉報を受け、清原惟監督からの喜びの声、そして審査員のひとりである深田晃司監督からのコメントが到着した。表彰式での清原惟監督(中央)と、プレゼンターのビー・ガン監督(右)、俳優のチャン・ソンウェンさん(左)。世界三大映画祭のひとつベルリン映画祭のフォーラム部門で、2018年に前作『わたしたちの家』、今年『すべての夜を思いだす』が上映された清原惟監督。初長編から2作品連続出品という快挙を成し遂げ、すでに海外でも高い注目を集めている。本作は、ベルリン映画祭をはじめ、世界中から選りすぐった新人監督の作品が集結することで著名な「ニューディレクターズ・ニューフィルムズ」(ニューヨーク)など注目の映画祭で次々に上映され、その感性と独自の世界観が激賞されている。現在も、世界中から招待の打診が続く中、国内公開に向けて鋭意準備中となっている。<コメント>■清原惟監督このような賞をいただけたこと、とても光栄に思います。この映画の最初の構想ができたのは5年前でした。私自身とても思い入れがあった最初の構想ですが、新型コロナウイルスの流行も含めたさまざまな問題が重なり実現することはできず、それから二回企画が変わりました。完成に辿り着くまでにたくさんの困難があったので、心が疲れ諦めそうになったこともありました。それでも、この映画が誕生することができたのは、素晴らしいキャストとスタッフのみなさんが、この作品の向かう先を共に考え作ってくれたからです。その力なくては生まれなかった映画だと、心から思います。そして、この静かな映画が発する声に耳を澄ませ、発見してくれた、北京国際映画祭のみなさん、審査員のみなさんに感謝いたします。■審査員・深田晃司監督とても平易な語り口で、かつ大胆に、世界のあり方を示してみせた映画でした。アクションの連鎖するユニークなリズムを紡いでいった俳優たちも素晴らしかった。私たちと隣り合う生きた時間がここにありました。受賞おめでとうございます。<作品情報>『すべての夜を思いだす』『すべての夜を思いだす』ビジュアル(C)PFF パートナーズ=ぴあ、ホリプロ、日活/一般社団法人 PFF2022年/カラー/116分監督・脚本:清原惟出演:兵藤公美、大場みなみ、見上愛、内田紅甘、遊屋慎太郎、奥野匡【ストーリー】世代が違う女性たちの一日の断片が響きあう。多摩ニュータウンですれ違う三人の女性たち。誰かにとって大切な記憶が、ほかの誰かの一日と呼応する。街に積み重なる時間の痕跡に触れ、小さな変化が起きていく、ある一日の物語。<監督プロフィール>清原惟(きよはら・ゆい)1992年生まれ、東京都出身。東京藝術大学大学院の修了制作作品 『わたしたちの家』がPFFアワード2017にてグランプリを受賞、ベルリン映画祭フォーラム部門での上映を皮切りに、18の海外映画祭で上映。国内でも劇場公開され、大きな話題を呼ぶ。第26回PFFスカラシップの権利を獲得して制作した本作『すべての夜を思いだす』が、商業映画デビューとなる。<イベント情報>『第45回ぴあフィルムフェスティバル 2023』9月9日(土)~23日(土・祝) ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(京橋)公式サイト:
2023年05月04日東京の下町で古本屋として営業中の古書みつけは、このたび、古書販売だけでなく出版事業もスタート、公募によって集まった166作品の中から豪華審査員による審査の結果選ばれた受賞作「気がつけば生保レディで地獄みた。」を、4月28日(金)に全国書店および古書みつけ店頭にて発売いたします(※6月末まで毎週水曜は著者が日替わり店主として店番してます)。離職率9割、各種ハラスメントの横行、業界の闇が垣間見える実録ドキュメント東京都台東区柳橋という下町にある古本屋「古書みつけ」が企画した、第1回「気がつけば○○ノンフィクション賞」の受賞作です。最終審査は、漫画家の新井英樹さん(宮本から君へ)、脚本家の加藤正人さん(凪待ち)、著述家の本橋信宏さん(全裸監督)と、すべて映像化された作品をもつ現役の作家さんたちによって実施されました。スチュワーデスがキャビンアテンダントに、看護婦が看護師と呼ばれるようになって久しいですが、いまだに保険外交員は、「生保レディ」と呼ばれ続けています。本作は、そんな生保業界に新卒で入社した著者が、“三年神話”を信じて働き続け、心を病み、自殺する寸前にまで追い込まれ、元同僚と共に告発にまで踏み切るという壮絶なノンフィクションです。同調圧力社会やハラスメント社会に対する叫びだけでなく、LGBTQ+当事者でもある著者の“生きづらさ”が奇しくもLGBTQ+フレンドリー企業だった生命保険会社で浮き彫りになっていく過程も描かれ、単純な“職業体験舞台裏”ものとは一線を画す作品に仕上がっています。日ごろから著者と同じように、仕事で、人間関係で、苦悩している人はたくさんいるはずです。著者の体験がそんな悩めるどこかの誰かに届いてほしい……、そんな思いで制作いたしました。映像化も思い浮かべられる内容のため、ふだん、本を読まない方にも楽しんでもらえる内容です。「離職率9割業界」「自殺って死亡保険金でたっけ?」「今月の給料9000円!?」「AVとかでよくあるじゃん」「枕営業やってるの?」「お願い告発に協力して」、次々と飛び出す圧力強めのパワーワードに、ページをめくる手が止まらない!<書籍概要>タイトル: 気がつけば生保レディで地獄みた。著者: 忍足みかん価格: 1,650円(税込)発売日: 4月28日(金)ページ数: 376ページ仕様: 四六版、モノクロISBN: 978-4-9912997-1-1発行元: 古書みつけ【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】古書みつけTEL : 03-5846-9193お問い合せフォーム: (画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年04月27日女優の入来茉里さんは、2007年の『第32回ホリプロタレントスカウトキャラバン』で審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。この4月からはドラマ『勝利の法廷式』に出演しています。そんな入来さんが、Instagramにセクシーショットを投稿!写真集で人気の写真を公開 この投稿をInstagramで見る 入来茉里 Mari Iriki(@iriki.mari_official)がシェアした投稿 入来さんは、今年の2月に発売された写真集『恋の次』について、「まだ感想が届くから嬉しいありがとう」とメッセージ。「このカットは女性にも人気で私も好きな1枚♡」と記し、はだけた上着の下に見えるやさしいブルーのビキニ姿の写真を公開しました。この投稿に、フォロワーから「セクシーで可愛いです」「永久保存しました」「素敵なカットですね」「横顔も素敵♡」などのコメントが寄せられています。デビュー15周年を迎えた入来さん。大人の色気たっぷりの数々の写真にドキドキがとまりません!
2023年04月19日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」と「DAM アニメ部」のコラボイベント『カラオケグランプリ×DAM アニメ部〜アニソンスペシャル〜』が12日より開催されている。同イベントでは、12日より開催されている「17LIVE」アプリ内イベントにて、上位10名に選ばれたイチナナライバーが、アニメソング限定カラオケグランプリ本番(5月17日開催)へ出場するチャンスを獲得。本番当日の模様は、「17LIVE」公式アカウントで配信される。当日は元ザブングルの松尾陽介がMCを務め、ゲスト審査員には、自身も『THE カラオケバトル芸能人 歌うま王決定戦』で優勝した経験をもつハリウリサ、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』を初め、多くのアニメソングなどのボーカルや楽曲提供を手がけるハセガワダイスケ氏が登場。さらに「DAM アニメ部」からも審査員を迎える。そして、カラオケグランプリ本番で上位2名になったライバーは、「DAM アニメ部」特別部員に就任することができ、今後開催予定の様々なイベントでレポーターやMCとしてWEBを中心に活動する機会が贈られる。なお同イベントには、「17LIVE」で活動中もしくは活動予定で、顔出し配信を行うライバーであれば誰でも参加が可能。アプリ内イベントの開催期間は25日23時59分まで。
2023年04月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「審査員」です。2月に『NHKのど自慢チャンピオン大会2023』に、IKKOさん、中川翔子さん、井上芳雄さんに続く審査員のひとりとして参加させていただきました。僕にとって人生初の審査員です。これまでほとんど賞レースに参加したことのない人間なので、審査された経験もそんなにない中で、まさかの審査をする側です。しかも“チャンピオン大会”。各地のチャンピオンが集まる決勝です。この大会をきっかけに、プロの歌手になりたいと思って出ている方もたくさんいらっしゃる。その人たちの人生を左右するかもしれないという自覚のもと、真摯に審査をさせていただきました。とはいえ、僕なんかが歌唱のテクニックやクオリティをジャッジしていいのか?というのはあったので、僕は僕らしい視点で採点をしたいなと思いました。僕は審査員の中で唯一のシンガーソングライター。歌を作る側の立場で、「作り手だったらこの曲をどう歌ってほしいと思うだろう」と想像しながら審査をしました。繰り返しますが、チャンピオン大会なので歌はみなさん上手なんです。だからこそ、ビブラートや、しゃくりの入れ方がうまいとか、ピッチが正確などテクニック的なことよりも、その先にある“曲への理解”を見たいと思いました。曲を作った人の「ここで盛り上げたい、ここを聴かせたい」という気持ちをどれだけ酌んで歌ってくれているか、というところですね。加えて、そこに付随してくるステージング。ステージに立つパフォーマーとして、その人自身がどれだけステージを楽しめているか、お客さんに歌を届けられているかどうかも、一つの基準とさせていただきました。審査では、番組側からは「こうしてほしい」というお願いをされることもありませんでした。なので、本当に僕の自由意思で点数を付けることができました。審査員としてのコメントをふられた際もそれぞれ良かったと思った部分を伝えたつもりなので、出演された方の心に何か残るものがあればいいなと思います。審査全体でこうすればよかったなと思うことは、トップバッターの方。トップバッターってどうしてもその後の基準になるからプレッシャーですよね。でも、Vaundyくんの「怪獣の花唄」を歌われてトップバッターらしい勢いがあってとても良かった。残念ながら入賞されなかったのですが、僕に権限があったら“トップバッター・オブ・ザ・イヤー”をあげたかったです。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4を7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年4月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年04月02日国際的ベストセラー小説を映画化し、第75回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『帰れない山』より、予告映像と場面写真が公開された。本作は、都会育ちの少年ピエトロと牛飼いの少年ブルーノが出会い、やがて大人になって再会し、お互いの心に寄り添いながらもそれぞれの道を進む、彼らの友情と成熟を描く大人の青春映画。雄大な北イタリアのモンテ・ローザ山麗を舞台に、別々の道を歩む2人の青年が育む友情と、その尊さが感じられる今回の映像。人生に悩みながら世界を旅するピエトロと、モンテ・ローザ山麓を生きる場所と決め、いつでもピエトロを優しく迎え入れるブルーノ。2人を結びつける山を、パルム・ドール受賞作『TITANE/チタン』の撮影監督を務めたルーベン・インペンスが、息を飲むほどに美しい映像美でスクリーンに焼き付ける。なお、今回のナレーションは俳優・三上博史が担当している。また場面写真では、火を囲み語らうシーンや山小屋を建てる様子、幼き頃のカットなど、美しい大自然の中で、2人が共に過ごしたかけがえのない時間が切り取られている。『帰れない山』は5月5日(金・祝)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:帰れない山 2023年5月5日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開
2023年03月31日第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門で、審査員たちの絶大な支持を受け、 “審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞した『Rodeo ロデオ』。特報と日本版ポスタービジュアルが解禁となった。主演には、自身バイカー・インストグラマーとして活動していた演技経験のないジュリー・ルドリューをローラ・ギヴォロン監督自ら大抜擢。その存在感は圧巻で、セリビアヨーロッパ映画祭、およびトリノ映画祭で女優賞を受賞している。また脇を固めるバイカーたちも、ほぼ全員がクロスビトゥームと称するアクロバティックな技を駆使する、本物のバイカーが演じている。この度解禁された特報では、男たちの秘密結社に単身乗り込んだ主人公が、彼らの反発をかいながらも自分の地位を確立していく様子を、ポストレゲトンのビートに乗せてテンションを昂めていくクールな演出で見せている。映画本編の熱量を観客に“伝染”させるというコンセプトのもとに、編集された映像となった。一方、日本版ポスターは、コバルトブルーとバイクのシルエットのコントラストが印象的だったフランスデザインのティザーポスターから一転、ビビットなイエローをベースに、バイクに跨るためだけにこの世に生を受けてきた主人公の歓喜の表情と躍動感を表現したものとなっている。併せて、ど迫力のアクロバティックシーン含む新たな場面写真も一挙解禁されている。『Rodeo ロデオ』は6月2日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか、6月3日(金)よりK’s cinemaほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Rodeo ロデオ 2023年6月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷、K’s cinema、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© 2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms
2023年03月24日エミー賞3部門(助演女優賞/脚本賞/キャスティング賞)、ゴールデン・グローブ賞3部門など、これまでに多くの賞を受賞してきた全米話題沸騰中のコメディドラマ「アボット エレメンタリー」のシーズン2が4月19日(水)より配信決定。キービジュアルが解禁となった。本シリーズは、フィラデルフィアの公立小学校を舞台に、献身的で熱心な教師たちや、ちょっと無神経な校長の姿を描くコメディドラマシリーズ。テレビ界の各賞で称賛を集め、米批評サイトのRotten Tomatoesではシーズン1が99%、シーズン2は100%という驚異の好評を獲得し、全米を席捲している。教育予算の少なさを嘆きながらも、生徒たちが素晴らしい人生を送れるように良い教育を提供しようとする教員たちだが、相変わらず苦労は絶えない…。シーズン1の終わりでは、若手教師で情熱はあるものの、空回り気味の主人公ジャニーン(キンタ・ブランソン)はこの小学校に身を捧げることを決意。学校を立て直し、地元のチャータースクールと同じように良い学校にしようと決意するが…。解禁となったキービジュアルには、ジャニーンを中心にアボット小学校の個性豊かな教師たちが映るもの。シーズン2でも、子どもたちのためによりよい学校づくりに奮闘する教師たちはもちろん、自分至上主義な強烈キャラの校長先生を含め、そのやり取りや人間関係にも注目だ。主演と企画、制作の1人3役の大活躍をするのは、本作でエミー賞脚本賞&ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)を獲得し、TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれているキンタ・ブランソン。共演には、本作でゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞したタイラー・ジェームズ・ウィリアムズ、本作でエミー賞&ゴールデン・グローブ賞助演女優賞ノミネートのジャネール・ジェームズ、本作でエミー賞助演女優賞受賞のシェリル・リー・ラルフらが集結。1話約20分という凝縮された構成も魅力となっている。「アボット エレメンタリー」はディズニープラスにてシーズン1配信中、シーズン2は4月19日(水)より配信。(text:cinemacafe.net)
2023年03月23日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞に輝いた。『ミッドサマー』で知られる新進気鋭の製作・配給スタジオ「A24」史上No.1ヒットを記録している本作。作品賞、監督賞(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)など10部門11ノミネートを果たし、本年度の台風の“目”として注目された『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が、下馬評通りの大暴れ。最多7部門を受賞し、オスカーを制圧した。カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を融合させた異色のアクションエンターテインメント。困窮した生活に息詰まる中年女性が、突然「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒す」という驚きの使命を背負わされ、無数に広がるマルチバースを行き来しながら、カンフーをはじめ、さまざまスキルを手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。オスカー前哨戦を振り返ると、第80回ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ)こそ逃したが、以降は、第28回クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)で作品賞を含む4冠、第75回米監督組合賞(DGA)の長編映画部門、第34回アメリカ製作者組合(PGA)賞の映画部門で最高賞にあたる作品賞、第29回全米俳優組合(SAG)賞で4冠、第38回インディペンデント・スピリット賞で作品賞など最多7冠と、主要な映画賞を総なめにしていた。受賞コメントキャストとクルーのおかげでこの映画ができました。みなさまを代表し、アカデミーに感謝したいと思います。私たちの奇妙なものをずっとサポートしてくれました。私たちが映画をともにつくりました、父の教えに従いました。決して忘れることはできません、ダニエルズありがとうございます。<ダニエル・クワン>私たちは互いに混乱から自分たちを守るということが大切でした。私たちの物語が十分に追いついていないと感じることがあります。このような物語によって私たちの人生が変わりました。何世代にもわたって続いています、ありがとうございました。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月13日第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、平野啓一郎の同名小説を石川慶監督が映画化した『ある男』が最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(妻夫木聡)、最優秀助演女優賞(安藤サクラ)と最優秀助演男優賞(窪田正孝)など最多8部門に輝いた。弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者・里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。長年疎遠になっていた大祐の兄が「遺影に写っているのは大祐ではない」と話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明する。窪田正孝が里枝の夫になりすましていた“ある男”を演じた。妻夫木は『悪人』(第34回日本アカデミー賞)以来、2度目の最優秀主演男優賞。前回はスケジュールの都合で、授賞式には中継で参加しており「こうして実際に(ブロンズを)いただくことができて、本当にうれしいです」と喜びの声。石川監督とは、長編デビュー作の『愚行録』に続くタッグで、「脚本の向井(康介)さんもそうですが、またご一緒させてもらい、企画の段階からディスカッションしながら、作品に取り組ませてもらった」と思い入れは格別だ。妻夫木聡(写真提供:東京写真記者協会)また、以前に山田洋次監督から授かったという「妻夫木君、“在る”っていうことが大事なんだよ」という金言に触れ、「その言葉を頼りに、この役を演じさせてもらいました。僕は日本映画が大好きです。これからも盛り上げていけるように、皆さんとまた一緒に仕事ができたらうれしいなと思います」と決意を新たにしていた。最優秀助演女優賞の安藤は、開口一番「あー、泣いちゃう」と感激しきり。撮影中は俳優業と子育ての両立に葛藤もあったと明かし、「悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力しあって、大好きな現場に戻れたらいいな」。改めて「現場がすごく好きなんだ」と実感したとも語り、「くよくよも超えて、他に見つけられない」と俳優業への思いを熱弁。安藤との夫婦役で、最優秀助演男優賞を手にした窪田は、「裸でいるより恥ずかしいくらい全部をむき出しにして、役にぶつかり、それをサクラさんが受け止めてくれた」と感謝の意。「本当にこの仕事をして良かったなと、今この瞬間も噛みしめています」と喜びを示した。安藤サクラ(写真提供:東京写真記者協会)最優秀主演女優賞に輝いたのは、『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)で耳が聞こえないボクサーを熱演した岸井ゆきの。「身に余る賞をありがとうございます。三宅組の誰ひとり欠けても、私はここに立てなかった」と声を震わせ、作品のモデルになった元プロボクサーの小笠原恵子氏への感謝も示した。岸井ゆきの(写真提供:東京写真記者協会)最優秀アニメーション作品賞は、話題作がひしめき合うなか『THE FIRST SLAM DUNK』が見事受賞。ブロンズを受け取った東映のプロデューサー、松井俊之氏は「この作品は、(監督・脚本を手掛けた)原作者の井上雄彦先生が、映画という未知の世界に表現を求めてくださり、実現した作品。スタッフも最後まで戦い抜いてくれた」と喜びを噛みしめた。また、話題賞(作品賞)を受賞した『ONE PIECE FILM RED』から、ルフィ役の声優である田中真弓が出席し「『海賊王に俺はなる』と言い続けて23年。まだなっておりませんが、旅の途中で、このような晴れがましい場に立たせていただいた。応援してくださった皆さん、お前たちは俺の仲間だ~」と会場を盛り上げていた。田中真弓(写真提供:東京写真記者協会)第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、同一劇場で1日3回以上、かつ2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象となっている。取材・文:内田涼▽受賞作品/受賞者リスト最優秀作品賞:『ある男』最優秀監督賞:石川慶『ある男』最優秀主演男優賞:妻夫木聡『ある男』最優秀主演女優賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』最優秀助演男優賞:窪田正孝『ある男』最優秀助演女優賞:安藤サクラ『ある男』最優秀脚本賞:『ある男』最優秀撮影賞:『シン・ウルトラマン』最優秀照明賞:『シン・ウルトラマン』最優秀美術賞:『シン・ウルトラマン』最優秀録音賞:『ある男』最優秀編集賞:『ある男』最優秀音楽賞:『すずめの戸締まり』最優秀外国作品賞:『トップガン マーヴェリック』(東和ピクチャーズ)最優秀アニメーション作品賞:『THE FIRST SLAM DUNK』新人俳優賞:小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮特別賞:『ONE PIECE FILM RED』音楽チーム話題賞(作品部門):『ONE PIECE FILM RED』話題賞(俳優部門):松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』
2023年03月10日「第46回日本アカデミー賞授賞式」が3月10日(金)に開催され、『ある男』が最優秀作品賞を受賞した。今回、12部門13賞を受賞していた最多の『ある男』だが、結果、作品賞に加え、監督賞、主演男優賞ほか計8部門において最優秀賞を受賞し、本年度の日本映画の“顔”なった。『ある男』は、『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が同名小説を映画化。亡き夫(窪田正孝)の名が別人のものだったと知った妻(安藤サクラ)が、知り合いの弁護士(妻夫木聡)に身元調査を依頼し、次第に夫の壮絶な過去が明らかになっていく物語。出自や家庭環境をめぐる差別やレッテルも容赦なく映しながら、アイデンティティを問う人間ドラマであり、ミステリー作品だ。檀上に妻夫木さんらキャストやスタッフとともに立った石川監督。最優秀監督賞を受賞の際には、「今日、本当にたまたまいただきましたが、バトンなんだなって感じがすごくしています。本当に先輩方が作った日本映画という大河があって、僕らがつめていくというバトンだと受け止めています」と語っていた。写真提供: 東京写真記者協会そんな石川監督の姿を笑顔で見つめていた妻夫木さんだが、マイクを握るととたんに目には涙が浮かんだ。「うれしいです。監督とはデビュー作から一緒で…」と話し、横にいる窪田さんがそっと妻夫木さんを支えた。妻夫木さんは「一番、僕は彼の才能というものを間近で見ていた自負があるので、認めてくださったのが本当にうれしいです」と喜びで声を震わせた。窪田さんも「本当におめでとうございます。この作品に関われて一員になれて、心からうれしいです。これからの財産になるし縁を少しずつ広げて映画をみんなで盛り上げていきたいです」と言い、安藤さんも「おめでとうございます!これ以上のものはないなって、おめでとうございます!」と笑顔を見せた。清野菜名も「本当におめでとうございます。こんな素敵な作品に参加できてラッキーだなと思います、私も頑張っていきます」と最後は涙声になっていた。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『THE FIRST SLAM DUNK』が受賞。企画から13年かけて制作された本作は、アニメ版でも映像化していない原作内の最終試合を新たな視点で描き、新旧ファンを興奮させ感動を呼んだ。そして現在も公開中、興行収入も100億円を超えて数字を伸ばし続けている。(cinamacafe.net)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『ホリック xxxHOLiC』で新人俳優賞、『すずめの戸締まり』(声の出演)、『ホリック xxxHOLiC』で話題賞 俳優部門と、2部門で受賞した松村。新人俳優賞では「賞をいただけたことを本当に嬉しく思いますし、僕なんかを選んでくれた人にゆっくりゆっくり恩を返しつつ、『なんでこの人なんだ』と思った方にゆっくり納得してもらえるように、今後頑張っていきたいと思います」と意気込む。さらに「日常で一歩歩くごとに、耳の穴から目の穴から、もう色んな所からこぼれそうなぐらい毎日嬉しいです」と独特な表現で喜びを表した。話題賞では、プレゼンターの菅田将暉が「松村さん、『すずめの戸締まり』を映画館で見ました。気づいたら本当に号泣してまして、映画の強度と皆さまの声に、いいち俳優として本当に刺激を受けまして、おめでとうございます」と祝福。話題賞 作品部門の『ONE PIECE FILM RED』田中真弓とともに登場した松村は「2回連続この場所に立って、本当に申し訳ない。『お前は誰だよ』って何度も思わせてしまうなという思いがありますが、本当に素晴らしい作品に携わらせていただいているなと。撮影中、公開期間中も持っていましたが、改めてここに立って話題になっていた、そして誰かの元に届いたというのを実感しました」と語る。「今、僕を話題にしていただいて、本当にありがとうございます。すみませんでした。ありがとうございます」と何度も感謝したり謝ったりしていた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日2021年カンヌある視点部門審査員賞受賞、Bunkamura初配給作品となる『大いなる自由』から作品の世界観を感じさせるコンセプチュアルなティザービジュアルと、予告編が解禁された。戦後ドイツで男性同性愛を禁ずる「刑法175条」のもと、愛する自由を求め続けた男の20余年にもわたる闘いを描いた本作。本日3月10日(金)は、ドイツ連邦議会が1994年にこの刑法175条の削除を決定した日でもある。解禁となった予告編は、主人公ハンスと、かつての恋人オスカーの幸せそうな8mmフィルムの映像から幕を開け、公衆トイレで175条違反者摘発のために隠し撮られた監視カメラ映像の対比でスタート。執行猶予なしの24か月の実刑を受けたハンスは、長期刑受刑者のヴィクトールと「まだここに?」と会話を交わし合うことから、初めての投獄ではないことが分かる。ナチスの強制収容所から刑務所に送られた1945年、恋人オスカーと共に投獄された1957年、そして刑法改正が報じられた1968年。3つの時代を描く物語を経てハンスは何を求めるのか――?本作の見どころの1つである、少ない言葉と雄弁な身体で表現するフランツ・ロゴフスキ演じるハンスとゲオルク・フリードリヒが演じるヴィクトールとの絶妙な距離感や、強制収容所で腕に彫られた番号を新たな刺青で上書きする印象的なシーンなど、海外メディアで「言葉はいらない。この二人がいればいい」と称賛された、名付けようのない唯一無二の関係性も垣間見える。また、第34回ヨーロッパ映画賞で撮影賞&作曲賞受賞をダブル受賞した本作『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督が初期代表作でタッグを組んだ撮影監督クリステル・フルニエによる「レンブラントの絵画のよう」と評された美しい陰影や、北欧のフューチャー・ジャズを牽引するトランペッター、ニルス・ペッター・モルヴェルによる、予告冒頭に流れるトランペットの音色にも注目だ。また、解禁となったビジュアルでは、自身の性的指向により何度も投獄された主人公ハンスが、独房の小窓から手を伸ばすシーンを配置。チラシの裏面にはその対ともいえるシーンが配され、2つのシーンとチラシの表裏の関係が、刑務所の通路と扉そのものを思わせるデザインに。このデザインを担当したのは、ゲルハルト・リヒターやマーク・マンダース、川内倫子、牛腸茂雄など錚々たるアーティストの展覧会や作品集に関わってきたデザイナー、須山悠里氏。洋画のデザインを手掛けるのは今回が初となる。実物のポスター/チラシには直径2mmの小さな穴が開いている仕様(穴の位置は、ハンスが伸ばした手の指の下あたり)。「劇中で印象的な“部屋の小さな窓” “本に穿った穴” “ミシンの針”に象徴される、微かに、あるのかどうかも分からないような自由へのアナロジーとして穴を開けたかった」と、このアイディアを発案した須山氏が明かしている。『大いなる自由』は7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:大いなる自由 2023年7月7日よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて公開©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions
2023年03月10日お笑いトリオの東京03が、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)を受賞し、9日、都内のホテルで行われた贈呈式に出席した。芸術選奨は、文化庁から11部門で、その年に優れた業績をあげた個人に贈られるもの。同じく新人賞(放送部門)では、角田が出演したドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』のカンテレ・佐野亜裕美プロデューサーも受賞しており、2人で談笑する姿も見られた。東京03に対しては、「洗練された脚本と卓越した演技力により、日常に潜むちょっとした違和感を笑いに変えるコントは、演芸と演劇の区別がつかない独自の境地を切り開き、エンターテインメントとしてのコントの存在価値を確かなものにした。令和4年、9都市34公演の全国ツアー『ヤな覚悟』で圧巻の観客動員数を誇るなど、ライブ中心の活動形態を完成させた功績も大きい。絶妙な人間心理を表現する三者三様の存在感は、演者が人生経験を積むほどに魅力を増しており、今後さらにコントの可能性を高めてくれることを期待したい」と評価された。
2023年03月09日イギリスの演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞のノミネーションが発表された。スタジオジブリの人気アニメ映画『となりのトトロ』を舞台化した「My Neighbor Totoro(英題)」が演出賞、女優賞(メイ・マック)、作・編曲賞(久石譲&ウィル・スチュアート)などを含む最多の9部門にノミネートされた。「My Neighbor Totoro」はロンドンの名門劇団「ロイヤル・シェークスピア・カンパニー」、日本テレビ、久石氏が製作し、2022年10月、ロンドンのバービカン劇場で上演開始になった。同年5月、バービカン劇場でチケットが発売開始になると、過去最高のチケット販売額を保持していたベネディクト・カンバーバッチ率いる「ハムレット」の記録を、たった1日で更新するほどの人気を集めた。ロイヤル・シェークスピア・カンパニーより公演初日の模様の一部が公開されている。主人公のサツキとメイを演じるアミ・オクムラ・ジョーンズ、メイを演じるメイ・マックや久石氏らの姿が見られる。女優賞にはメイのほか、ジョディ・カマー、ジャネット・マクティア、パッツィ・フェラン、ニコラ・ウォーカーが候補に挙がっている。『aftersun/アフターサン』でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、注目度アップのポール・メスカルは男優賞にノミネート。舞台でも大活躍だ。(賀来比呂美)■関連作品:となりのトトロ 1988年4月16日より公開
2023年03月01日日本商工会議所と全国観光土産品連盟が選定する「2022年度(第63回)全国推奨観光土産品審査会」の表彰式が2月10日に東京都内で開かれ、鎌倉はんこ(鎌倉市御成町)の鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑 鎌倉彫「月野印」が経済産業大臣賞を受賞した。鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑 鎌倉彫「月野印」全国各地の優れた観光土産品を菓子、食品、民工芸。グローバルの4部門で選定する同賞は1959(昭和34)年から毎年開かれており、今年は314事業者553商品が出品され鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑 鎌倉彫「月野印」は民工芸部門1位に相当する「経済産業大臣賞」に輝いた。800年以上の歴史がある伝統工芸品の鎌倉彫と日本文化の印章彫刻を融合させた同印鑑。4年ほど前から構想し、鎌倉彫の職人にアプローチした。50年以上かけて育ったツゲの木を加工した印材に、サクラやツタのデザインを彫り何度も漆を塗ってもらった後、最後に鎌倉はんこの国家資格を持つ技能士職人が印面に彫刻している。昨年末に受賞の知らせを聞いた鎌倉はんこの職人は、「驚きとうれしさと同時に、身が引き締まる思いだった。これまで以上に、はんこの伝統や文化をしっかりつなぎ、広げていこうという思いが強くなった」「武士や武家の間で文書への花押などにより証拠とする証明文化は鎌倉から広がったといわれ、判始(はんはじめ)という儀式も継承されているという。そんな鎌倉から、はんこ文化を国内外に広く伝えていきたいと考えた」と振り返る。店頭に立っていると、「鎌倉では、成人や就職、結婚などライフイベントで生涯使うことになる印鑑を、家族が贈る習慣が根付いていることを実感した」「鎌倉彫印鑑を作るきっかけにもなった」と振り返る。「昨今の『脱はんこ』の流れの中、意思決定や人生の節目でわざわざ押すという本来のはんこの使い方が、よりクローズアップされきたように思う。一般的な印鑑とともに、鎌倉にしかないこの印鑑で多くの方の人生を少しでも後押しできれば」と話す。最優秀(1位)経済産業大臣賞【経済産業大臣賞(民工芸部門)】最優秀賞:鎌倉はんこ(神奈川県)鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑 鎌倉彫「月野印」新型コロナの猛威が世界を震撼させる中、社会や経済は混乱を極めました。鎌倉においても観光客が激減し、神社や寺院に参拝する方も少なくなりました。また、鎌倉彫や印章に関わらず多くの職人達の活動が難しい中、古都鎌倉から日本文化や歴史伝統を語り継げる商品を 企画検討。鎌倉彫月野印は800年前の鎌倉時代から脈々と受け継ぐ伝統的工芸品鎌倉彫の技術と、日本の象徴とも言える印章の彫刻技術が融合した最高峰の印鑑です。結婚、出産、契約、相続など人生で決意決断を 示す大切な印鑑を、伝統的工芸品の鎌倉彫職人と印章職人 が共同で開発。職人が伝統紋様を彫刻し何層も 漆を重ねて塗り、印章彫刻師が一本一本丁寧に彫刻。脱ハンコの流れに対して、鎌倉から世界に日本の魅力を発信していきたいと思います。鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑「月野印」(1)鎌倉ゆかりの縁起の良い印鑑「月野印」(5)【店舗概要】鎌倉はんこ所在地 : 〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町5-6事業内容: 印章彫刻TEL : 0467-37-9297Email : kamakurahanko@gf7.so-net.ne.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月01日