書籍『366日絵画でめぐるファッション史』が、2021年11月22日(火)に発売される。絵画366点とともに楽しむファッション史書籍『366日絵画でめぐるファッション史』は、366点の絵画作品を楽しみながら、時代ごとに変化していくファッションの歴史を辿っていく1冊。華やかな宮廷ファッションからヨーロッパ各地の民族衣裳まで、多様なファッションの歴史を見て取ることができる。エリザベス1世やポンパドゥール夫人、マドモアゼル・シャネルといった人物の肖像画や、ルノワールの絵画を参照し、描かれているファッションの特徴や、絵画の注目ポイントを紹介。16世紀イタリアのビロードのドレスやスペインのひだ襟、17世紀バロックの豪華な宝石やレース、18世紀フランス・ロココの軽やかなフリルやリボンなどが登場する。華やかな服飾の表現を楽しめるとともに、19世紀にはじまるオートクチュールの歴史や絵画の見方など、知識も身につく充実した内容となっている。【詳細】書籍『366日絵画でめぐるファッション史』発売日:2021年11月22日(火)価格:2,860円仕様:B5判変型(228×175mm)/ソフトカバー/420ページ(フルカラー)解説・監修:海野弘発売元:パイ インターナショナルISBN:978-4-7562-5555-6 C0071
2021年11月18日エドウイン(EDWIN)は、書籍『デニム イズ エドウイン(DENIM IS EDWIN)』を全国発売。ニッポンのジーンズの歴史を学ぶ「エドウイン60周年記念本」日本のジーンズブランドとして1961年に誕生したエドウインが、60周年を迎える。アニバーサリーを記念して、60年の歩みを振り返る特別な書籍『デニム イズ エドウイン(DENIM IS EDWIN)』が誕生。本書では、ジーンズの製作工程がわかる企画や、60年を振り返るアニバーサリー特集、さらに、これまでの雑誌・テレビを彩った広告まで、余すことなくエドウインの歴史を紹介する。世界初のワンウォッシュジーンズとしてデビューした「359BF」、世界初の中古タイプジーンズ「OLD WASH」、そしてブラッド・ピットが穿いた「EDWIN503」など、私たちになじみの深いデニムパンツの数々に、エドウインの歴史とともにフォーカスを当てる。さらに、阿久悠作詞、森田公一作曲のEDWIN社歌を収録した昔懐かしいソノシートの付録付きで、見て楽しい知って楽しい内容となっている。【詳細】書籍『デニム イズ エドウイン(DENIM IS EDWIN)』4,180円発売日:2021年10月28日(木)仕様:A4変形、上製ページ数:214ページ取り扱い店舗:全国のエドウイン直営店、全国の一般書店及びオンラインショップ、エドウイン公式オンラインショップ【問い合わせ先】エドウイン・カスタマーサービスTEL:0120-008-503
2021年11月14日近鉄の文化事業「大和文化会」では、初めてオンライン(録画配信)で講座を開催します。奈良県立図書情報館 館長 千田稔 先生を講師にお招きし、「近鉄橿原線ー日本史の語り部路線ー」と題し、近鉄橿原線沿線の歴史・名所・旧跡についてご講演いただき、その模様をオンラインで録画配信します。「大和文化会」は、1940 年に発足させた「通俗地理歴史會」を原点とし、1947 年に現行名称に改称し、現在に至っております。奈良大和路の歴史・文化を紹介することを目的に、関西から歴史学、考古学、美術史、文学などの専門家を講師に迎え、年度会員制の文化講座を首都圏で開催しています。(現在は新型コロナウイルス感染症の影響により休止中)「大和文化会」では、このたび会員以外の方、首都圏在住以外の方にも広く講座に参加していただく機会を設けるため、初めてオンラインで講座を配信することといたしました。より多くの方に本講座をご視聴いただき、奈良大和路の歴史・文化に親しんで頂く機会となれば幸いです。講師 千田 稔 先生講演の模様1.「大和文化会オンライン講座」概要講師:奈良県立図書情報館館長 千田 稔 氏演題:近鉄橿原線 -日本史の語り部路線-講演時間:約1時間40分(録画配信)定員:定員上限なし配信方法:チケットぴあ動画配信サービス「PIA LIVE STREAM」にて配信配信期間:2021年9月24日(金)10時~10月23日(土)9時59分視聴チケット販売期間:2021年9月24日(金)10時~10月22日(金)23時59分視聴チケット料金 :※1,200円(税込)※視聴の際は視聴チケット料金の他、システム利用料220円(必須)および、決済手数料が必要な場合があります。決済手数料の詳細は「チケットぴあ」HP( )をご確認ください。2.視聴方法 より、視聴チケットをご購入のうえ、案内に従ってご視聴ください。※「チケットぴあ」内講演情報ページへ移動します。3.お問合せ【講座の内容等について】近鉄グループホールディングス(株)東京支社内 大和文化会事務局TEL:03ー3212ー2051(平日10:00~18:00) 【視聴チケットの購入、視聴の方法等について】チケットぴあ「PIA LIVE STREAM」問い合わせ窓口TEL:017ー718ー3572(平日10:00~18:00)【参考】大和文化会の概要1.沿革1940年、近畿日本鉄道株式会社の前身である大阪電気軌道株式会社および参宮急行電鉄株式会社両社の東京出張所(現 東京支社)が大和の歴史地理を勉強する「通俗地理歴史會」を発足させ、1947年、名称を「大和文化会」に改称、現在に至る。2.活動内容・会員を対象に講演会を実施(現在は新型コロナウイルス感染症の影響により休止中)月例講演会(年10回)※現在活躍中の歴史、考古学、美術史、文化などの専門家による講演・会員以外の方も参加いただける「公開講座」(講演会)を開催(最近の公開講座)2017年度 「奈良の国宝仏に会う ー心にしみる、み仏の物語ー」帝塚山大学教授 西山 厚 先生「奈良大和路を識るー大宮エリーの神秘の旅 奥大和大和國 長谷寺ー」作家・演出家・画家 大宮エリー氏2018年度 「正倉院の至宝」奈良大学教授 関根俊一 先生2019年度 「キトラ・高松塚古墳壁画の宇宙観 ー飛鳥人が思い描いた星空の世界ー」阪南大学教授 来村 多加史 先生連続セミナー「女帝たちの時代」阪南大学教授 来村 多加史 先生3.会員数約900名(2019年度)4.年会費9,200円(税込)(4月~翌3月までの1年間)※新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度は会員募集しておりません。※公開講座参加費は別途必要5.大和文化会事務局〒100ー0005 東京都千代田区丸の内2ー5ー2 三菱ビル7階近鉄グループホールディングス株式会社 東京支社TEL:03ー3212ー2051 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月22日戦中戦後の国民服やもんぺに始まり、世界を股にかけ活躍した日本人デザイナーの作品、Kawaii文化やサステナブルな近未来まで、日本のファッション文化を総ざらいする展覧会『ファッション イン ジャパン 1945‐2020 ―流行と社会』が開催される。会場では、戦前から現代まで豊富な資料が時系列に集合。衣服のみならず、残されてきた写真、雑誌、映像なども用いてファッションの変遷を辿る。これらは国内有数の服飾コレクションを誇る島根県立石見美術館、神戸ファッション美術館の所蔵品に加え、日本を代表するデザイナーやブランド各社から集めた貴重な品々ばかりだ。「本展は発信者であるデザイナー側からの情報ばかりでなく、受け手であるメディアや消費者の視点からも構成されている点が特徴。また菊池武夫さん、稲葉賀惠さん(デザイナー)、都築響一さん(編集者)、達川清さん(写真家)ら様々なファッション関係者10人にインタビュー。その映像を映像作家の山中有さんにドキュメンタリーとして編集してもらい、多角的にファッション文化を紹介しています」(国立新美術館主任研究員・本橋弥生さん)本橋さん曰く、本展はファッションの奥に「女性の生き方の歴史」も透けて見えるという。明治維新を機に洋装が国策として導入され、大正時代には職業婦人が制服を着るようになった。’70年代には男女平等意識が高まりユニセックスな装いが台頭したり…と社会における女性の地位と装いには密接な関係があるからだ。ファッションは自分の皮膚であり自己表現。本展を見れば自由に装うことができる幸せを実感できるはずだ。1945年‐1950年代:戦後、洋裁ブームが到来。終戦で混乱している中、人々は手元にある着物や限られた物資を材料に更生服やもんぺを作って着た。間もなく洋裁が流行し、女性たちは洋裁雑誌やスタイルブックを参照。自身で工夫して洋服を作るようになる。全国に広がった洋裁ブームは日本に洋服の普及を推し進めた。中原淳一/フレアスカート/1955年/撮影:岡田昌紘/©JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA1970年代:個性溢れる日本人デザイナーの躍進。海外のコレクションに日本人デザイナーたちも続々と参加し、華々しい活躍を見せる。巷では’60年代後半から学生運動が始まり民主主義の象徴としてTシャツやジーンズが大流行。原宿は若者の街へと変貌し『anan』等の創刊もファッションへの関心を後押しした。鋤田正義/Kansai Yamamoto×デヴィッド・ボウイ/1973年高度経済成長の只中で、新時代の女性像を提案。anan創刊号ではモデルの立川ユリさんがパリのELLE編集部を訪問し、そこで働く女性たちの服装やアクセサリーをレポート。洋裁本から脱却し海外ファッションを紹介した。1980年代:“DCブランド”の最盛期。「感性の時代」と称された’80年代は、デザイナーの個性を打ち出した、いわゆる“DCブランド”が大ブームに。一方、スポーツウェアやボディコンも大流行。’85年には国内32ブランドが参加した「東京コレクション」が開催され、日本発のファッションが一層熱気を帯びる状態に。ジュンコシマダ/88‐89AW/1988年/Photo:Guy Bourdin2000年‐2010年代:日本から世界へ発信、“Kawaii”文化。原宿を中心にビジュアル系バンドが牽引した「ゴシック系」「ロリータ」など、西洋にルーツがあるファッションを日本発の“Kawaii”カルチャーとして独自に解釈したスタイルが流行。また長引く不況下で、安価なファストファッションが幅広い年齢層に広く普及した。BABY,THE STARS SHINE BRIGHT/はわせドールワンピース/2004年/BABY,THE STARS SHINE BRIGHT2020年代:ファッションの今とこれから。SNSの浸透により衣類の売買が一層簡単にできるようになり、消費サイクルも加速。一方、環境問題悪化の一因とされるアパレル業界は、脱炭素に向けて変革を進めている。海外のハイファッションやメガブランドも地球に優しいモノづくりが求められるように。『ファッション イン ジャパン 1945‐2020 ―流行と社会』国立新美術館東京都港区六本木7‐22‐2開催中~9月6日(月)10時~18時(入場は17時半まで)火曜休一般1700円ほか※事前予約制TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年6月16日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年06月15日ジャニーズWESTの桐山照史が、舞台『赤シャツ』の主演を務めることが30日、明らかになった。同作は劇作家・マキノノゾミが書き下ろし、マキノといくつもの作品でタッグを組んできた宮田慶子の演出により、2001年の初演以降幾度も上演されてきた傑作喜劇。夏目漱石の名作『坊ちゃん』の登場人物であり、主人公・坊ちゃんの敵役である厭味なインテリ教頭“赤シャツ”を主人公に据え、『坊ちゃん』の物語を赤シャツの視点から描く。無鉄砲で血気盛んな坊ちゃんによる語りから見えていた世界と同じ筋書きを辿っているはずなのに、赤シャツの視点を通して見れば、まったく異なった世界が広がる。同じ出来事を見ていても人によって見えるものと見えないものとがあり、考え方も人それぞれ異なり、時には誤解や思い込みといった偏りも生じる。人と人とが触れ合い、関わり合うことから生まれる可笑しみやままならなさ、温かさが、血の通った役者が生で演じるからこそ真に迫って描き出される作品となる。本作のタイトルロールである“赤シャツ”を、実直で温かみのあるキャラクターで親しまれ、硬軟自在に演じ分ける誠実な演技も高く評価される桐山が演じる。初演の劇団青年座での上演から演出を手がける宮田慶子は、桐山とは初のタッグに。東京公演は東京建物 Brillia HALLにて9月上旬〜中旬、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて2021年9月下旬。○桐山照史 コメント舞台がとても好きなので、生でお芝居ができるチャンスをいただけてとても嬉しいです。今回改めて、小説『坊ちゃん』をまず読んで、戯曲を読みました。赤シャツにはこういった面もあったのかなぁと感じられました。『坊ちゃん』を読むと、面白さの倍増する作品だと思います。演出の宮田さんとは、今回初めてですが、すでにご一緒している横山(裕)君から、「一から丁寧に教えてくださった」、また高木(雄也)君からは「厳しいけれど愛のある方」と聞いて、少しホッとしています。厳しい、というところはちょっとドキッとしますが(笑)、これまで上演されてきた名作、僕なりの引き出しをプラスしてヒール役を思いっきり楽しめたらと思います。○演出・宮田慶子 コメント“赤シャツ”は、ご存じの通り、近代日本文学を代表する夏目漱石の名作『坊ちゃん』に登場する人物です。この舞台でも、あの痛快冒険活劇が展開します。ただし視点を変えて“坊ちゃん”の敵役である“教頭の赤シャツ”の立場からえがいており、誰もが知る物語のかくされた真相がつぎつぎと明らかになるスリリングな舞台です。初演時から私が愛してやまないこの作品を、桐山照史さんが演じてくださることになり、今からワクワクしています。誤解や行き違いに翻弄される「人間・赤シャツ」を生み出してくださることを楽しみにしています。窮屈な日常に疲れているすべての方にお届けする、笑いながら心に染み入る舞台を作りたいと思います。
2021年05月30日日本が世界に誇る伝説の絵師・葛飾北斎の半生を描いた映画『HOKUSAI』が5月28日(金)から公開になる。葛飾北斎は日本のみならず世界にも熱狂的なファンの多い19世紀の絵師で、代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2024年度から発行される新紙幣の千円札にも採用されるなど“現代を生き続ける画家”でもある。なぜ、北斎はいまも多くの人に愛されるのだろうか? 日本美術史を研究し、信州小布施にある北斎館の館長も務める安村敏信氏に話を聞いた。葛飾北斎は幼い頃から絵の道に進み、その後に版画や浮世絵の世界に進出。その生涯を通じて一職人として絵筆を動かし続け、平均寿命が40歳と言われた江戸時代後期にあって、90歳まで生き、3万点を超える作品を残した。北斎の作品は19世紀のものだが、先に紹介した新紙幣やパスポートなどにも使用され、その技法や特徴はジャンルを超えて現代の文化に多大な影響を与えている。「北斎は色々な表現をしているので、影響を受けた方々も、北斎に刺激を受けた新しい表現を続けている」と安村氏は説明する。「例を言えば、『鬼滅の刃』に登場する“水の呼吸”の流流舞いというのは、まさに北斎の上町祭屋台天井絵「怒濤図」の「男浪」からイメージされていますよね。"水の呼吸”のほかにも、龍や色々なものが、北斎が滝沢馬琴の作品の中で描いた読本挿絵などの中の図像から刺激を受けていたと、作者の方が仰っていました。一般の人は知らず知らずに北斎の影響を受けながら楽しんでいるので、北斎の絵を実際に見たときに『どこかで見たことあるかな?何か知っているぞ』という感じになるのではないでしょうか。僕も『鬼滅の刃』を観たときに“流流舞い”などいくつかは『あっ、これ北斎だ!』と気づいて、後から作者の方が、北斎と月岡芳年を勉強したと言っていたことを知りました」年齢を重ねるごとにスタイルを変え、描く対象を変え、技法や手法を研究し続けた北斎。映画『HOKUSAI』では、最新の研究成果を基に北斎の半生と彼の情熱が描かれるが、ひと足早く鑑賞した人の多くが「すごく前向きな気持ちになった。北斎の生涯を観るとポジティブな気持ちになる」と語っているという。「それは当然だと思います。北斎は90年間も生きたのに、死ぬ間際にもっと生きたいと言った人です。何故ここまで生に執着したかというと、もっと生きて、次々と表現を変えていきたかったんです。どんなときでも挫折というのをあまり感じない人で、自分で自分を否定する。自分で作り上げた様式を自分で否定して、次の段階へ変化していく。まさに前へ前へ進むバイタリティがありますよね。北斎は進化を続けていくため、画風が変わるたびに雅号(名前)もいっぱい変えました。北斎は90年の生涯で93度の引越しをしたと言われていて、その理由は不明ですが、自分の雅号を変えたと同じように、新しいものを次々と求めていく上で、一ヶ所に留まれなかったのかもしれないですね」何が起こっても立ち止まらずに前に進み続ける、年齢を重ねても“その年齢にしか見えないもの、描けないものがある”と信じて絵筆を止めなかった北斎が残した作品は膨大。現在も新たな作品が発見されているという。「北斎は肉筆で肖像画を描いていましたが、今のところ2、3点しか残っていません。だいたい北斎が50代の頃に描いたものですが、去年に40代に描いた肖像画が1点初めて見つかり話題になったんです。持ち主の方はあまりにもボロボロだったので、捨てようとしていたらしいですが、北斎館に持ってこられて、本物だし、ビックリしましたよ。そんな肖像画なんて出てくると思わなかったですし、見たことのない北斎の新しい絵が見つかる可能性がまだまだありますね」これだけ世界に影響を与え、いまもなお影響を与え続ける北斎にはいまだに“知られていない作品”があるのだ。映画『HOKUSAI』で描かれるエピソードの中には、製作陣が研究を基に創造した部分もあるが、本作の解釈が北斎の作品たちに新たな光をあてることになるかもしれない。「やっぱり一番面白かったのはラストシーン」と語る安村氏。映画公開前のため、どんな結末が描かれるか明かせないが、安村氏曰く映画のラストは「感動的で、未来に繋がるようなシーン」になっているという。『HOKUSAI』5月28日(金)公開
2021年05月17日書籍『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』が、2021年4月24日(土)に発売される。書籍『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』は、アメリカのスニーカーヘッズの間で話題となった『Kicks: The Great American Story of Sneakers』を邦訳した一冊。書籍内では、スニーカーがどのように人々のライフスタイルとカルチャーに大きな影響を与えてきたのかを、誕生から現在まで通史的に辿っていく。書籍内では、1830年代のゴム底製スニーカーの誕生から現代までの180年に及ぶスニーカーの歴史を丁寧に紐解くと同時に、スポーツやストリートのポップカルチャーの中にスニーカーがどのように浸透したのかを解説。コンバース(CONVERSE)の靴を売るために全米を飛び回ったチャック・テイラー、アディダス(adidas)とプーマ(PUMA)を設立したダスラー兄弟、“ワッフルソール”を生み出したナイキ(NIKE)の共同創設者ビル・バウワーマンまで、スニーカーの歴史を築いてきた数々の人物やエピソード、トリビアを紹介。その他、VANS(ヴァンズ)、オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)、リーボック(Reebok)などの人気スニーカーにも言及しつつ、スニーカーの歴史を詳説していく。【詳細】『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』発売日:2021年4月24日(土)価格:2,200円(税込)
2021年04月24日4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingzz(シットキングス)」の持田将史(shoji)と小栗基裕(Oguri)が主演する舞台『My friend Jekyll(マイ フレンド ジキル)』が4月21日(水)に開幕する。持田と小栗、上演台本・演出の瀬戸山美咲に話を聞いた。本作は、『ジキルとハイド』を題材にした物語を、持田と小栗が“朗読の語り手”と“パフォーマー”にわかれ(上演回によって入れ替え)、紡いでいく舞台。2019年に東京・Spiral Hallにて上演された作品で、多くのリクエストに応え、この再演が実現した。取材時は稽古期間中。瀬戸山は「初演よりも、作品世界に潜っていって創っている感じがあります。みんなで人物の感情や背景を掘り下げて、ひとつひとつのセリフがなぜ生まれているかを探究しています」と手ごたえを感じているよう。初演は持田と小栗にとって初挑戦も多く、持田は「当時は声を発してなにかを表現すること自体が初めてでしたし、台本の読み方もわかりませんでした。それからいろいろな経験をして(持田はドラマデビューし、『半沢直樹』や『エール』に出演)、今回ようやく少し本質に近い質問ができるようになってきたのかなと思っています」、小栗は「初演は『ちゃんとやらないと』という気持ちがすごく強かったのですが、それからいろんなお芝居を観たりレッスンを受ける中で、観ているほうも100点を求めていないし、100点がなにかもわからないということに気付きました。僕はずっと、ダンスは『できた、〇。ちょっとブレた、×』というような減点方式でやってきたのですが、芝居でそれをやったら絶対に面白くないし、むしろ予想がつかないほうが面白い。だから今回は、『この瞬間に出たもので大丈夫だ!』『ワクワクしろ、俺!』と自分に言い聞かせています」と、共に初演よりもひとつステップを上がった状態で取り組んでいるという。瀬戸山はふたりの印象を「本当にタイプが違う。朗読もダンスも違います。小栗さんはまず舞台上での佇まいが美しいですし、整った表現をされる。今回はさらに中身も燃やしていて、前回よりも感情の表現が進化しています。将史さんは感情の生き物。朗読もダンスもパッションの人なので、キワキワのところを狙っていきたい」と話す。そんな瀬戸山の演出を持田は「同じ台本でも、瀬戸山さんは稽古中、僕にアドバイスをしているときは『小栗さんはこれは聞かないでください』とおっしゃるんですよ。『ここは小栗さんは突っ走ってください。将史さんはセーブしましょう』というような、違う引き出し方をしてくださいます」と、全く違うものになりそうだ。新たな意気込みが詰まった『My friend Jekyll』は、4月21(水)から25(日)まで東京・シアタートラム、5月22(土)・23日(日)に⼤阪・ABCホールにて上演。ライター: 中川實穂
2021年04月19日ブルーシャトルプロデュース(BSP)による最新公演『日本史Rock show Vol.2「応仁の乱」』が、大阪・東京の2拠点で上演されることが決定した。創業60年以上の歴史を持つ劇団ひまわりのプロダクション部門、ブルーシャトルは2012年「ゼロ」にて活動を開始して以降、日本の歴史の1シーンを生きた男たちの生き様を題材にした作品を次々に発表してきた。今回は2020年上演の「承久の乱」から、後鳥羽上皇役の松田岳、北条政子を演じた田渕法明、北条義時役の田中尚輝、源頼朝役の鐘ヶ江洸らが続投。引き続き、日本の歴史を“Rock”に描く。『BSP紹介と「承久の乱」ダイジェスト版PV』(日本語版)【公演概要】ブルーシャトルプロデュース日本史Rock show Vol.2「応仁の乱」脚本・演出:大塚雅史音楽:和田俊輔・的場英也振付:藤川美伊菜 / 殺陣:ドヰタイジ<キャスト>松田岳 / 田渕法明 / 田中尚輝 / 鐘ヶ江洸石田直也 / 池之上頼嗣 / 山本健史原田賢治 / 上田遼 / 中内天摩 / 小川丈瑠 / 森田大鼓<大阪公演>日時:6月10日(木)~14日(月)会場:ABCホール( )<東京公演>日時:6月18日(金)~27日(日)会場:シアター代官山( )チケット発売:2021年4月予定公式HP: 企画・製作:ブルーシャトル / 主催:劇団ひまわり
2021年03月19日昆夏美が、谷賢一の作・演出によるKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』に出演する。これまでミュージカルを主戦場としてきた昆にとって初めてとなる、ストレートプレイ作品への挑戦。初日を約2週間後に控えた思いを語ってもらった。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』公演・チケット情報人類200万年の歴史が、約120分で描かれる本作。ヒトはなぜ他の生物を押しのけ、地球の頂点に君臨することができたのか──。世界1,200万部を突破したベストセラー『サピエンス全史』に着想を得た谷が、二足歩行・言語の獲得・農耕の開始・科学革命といった人類の進化におけるターニングポイントを、無言劇・音楽劇・会話劇をハイブリッドさせながら舞台に立ち上げる。類人猿から天才数学者まで、今回さまざまな役に扮する昆は「新しい自分に出会えそうな予感がしています」とこのチャレンジを前向きに捉え、日々の稽古に取り組む。苦労しているのは、一幕冒頭で描かれる類人猿のリアルな動き。「膝を地面につけず、手と足のみで体を支える四足歩行をやったら……全身筋肉痛で」と苦笑しながら、肩こう骨から腕を回すなどゴリラのような動きを再現してみせた。一転、ガリレオの唱えた地動説が市井の人々に波紋を広げていく二幕は、数式や科学用語がバンバン飛び交う会話劇だ。ここで昆が演じるのは、数学・物理学・天文学の知識に長けた神童アウグスト。宇宙の摂理を数式で解明するシーンでは大量のセリフが待ち受けており、内容の難しさに圧倒されながらも「理解すれば自然と口を突いて出てくるはず」とめげる様子はない。「神や宗教といった“虚構”を信じる力が人類を発展させた」という『サピエンス全史』で提唱されている学説も、本作にはふんだんに盛り込まれる。国家の存在に疑義を唱えた奴隷が殺されてしまう古代エジプトや、行き過ぎた信仰が村八分を生むペスト大流行のエピソード、地球や宇宙についてもっと知りたい、繋げたい、と探求してきた人々の歴史を挙げながら、昆は「こうした歴史を私たち人類の“原点”と俯瞰できるのがこの作品の魅力」とまっすぐに伝えた。数万年単位で時を跳躍しながら進む物語には、どの時代・場所にもなぜか同じ容姿をした若い男(東出昌大)、若い女(昆)、老人(山路和弘)が登場する。この三者がどのように交差してホモ・サピエンスの歴史を紡ぐのか、またKAAT上演の『三文オペラ』(2018年)で谷とタッグを組んだドレスコーズの志磨遼平が手がける音楽にも注目したい。公演は10月23日(金)~11月3日(火・祝)に、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年10月16日動画再生回数70億回を突破、中国WEBドラマ史の記録を塗り替えるなど、大ヒットとなったブロマンス・ファンタジー時代劇「陳情令」のリリースが決定した。「2019年WEBドラマ再生回数No.1」「Weiboユーザーが選ぶ2019年人気ドラマNo.1」などに輝き、数々の祭典で賞を獲得したヒット作が、ついに日本上陸。主演に抜擢されたのは、共にアイドルグループ出身のシャオ・ジャンとワン・イーボー。本作の大ヒットを受け、「2019年芸能界で特に活躍した10人」に2人揃って選出されるほどの人気に。アジア中で大ブレイクを果たした。「静」と「動」…人生をも変える2人の出会いと絆に魂を揺さぶられる感動作シャオ・ジャン演じる、無邪気で陽気な“黒の彼”魏無羨と、ワン・イーボー扮する、冷静で戒律を重んじる“白の彼”藍忘機。「黒」と「白」、「動」と「静」の正反対な性格と思考を持った2人が出会い、互いの人生を変える唯一無二の知己となっていく。しかし、罠によって魏無羨は命を落とし、藍忘機は心に傷を抱えながら生きていくことに。16年後、再び運命的な再会を果たした2人。今度こそ信じてそばにいると心に誓う藍忘機の熱い思い、そして2人の固い絆が切なくも美しく、魂を揺さぶる。また、彼らの友情に色を添えるのが、本作を語る上で欠かせない、彼ら2人が歌う主題歌。中国の伝統的な音色に甘く切ない歌声を乗せ、語り尽くせない2人の想いを表現している。そのほか各キャラクターそれぞれにテーマ曲があり、魏無羨は笛、藍忘機は琴と、それぞれが使う法術の音を印象的に用い、より深く物語の世界に視聴者をいざなっていく。人気BL小説の実写化!世界を興奮の渦に巻き込む原作は、中国で2015年から2016年にかけてWEB上で連載した、墨香銅臭氏が手掛けたBL小説「魔道祖師」。オンラインプラットフォームで売り上げNo.1を記録すると、2018年には動画配信サイトにて独占公開されたアニメ版が、公開後わずか3日で4000万PVを超え、同サイトのアニメアクセスランキングで1位を獲得。その勢いは中国国内に留まらず、アジア全域に波及し、2019年ついに実写化。原作小説で描かれた耽美な世界観を、主演のシャオ・ジャンとワン・イーボーが圧倒的な美しさで体現して社会現象に。その熱狂的なファンを生んだ要因の一つが、原作の要素を“ブロマンス”として表現するべく巧みに盛り込んだこと。女性監督が細かい描写や、しぐさ1つ1つを丁寧に演出。思わず身悶えてしまうシーンや胸を熱くさせるセリフを描き切った。なお、2019年11月に中国・南京で開催された主演2人が出演したコンサート「陳情令国風演唱会」のチケットは即完売、先駆けてタイで行われたファンミーティング「The Untamed Fanmeeting in Thailand」も約1万枚のチケットが即完売となり、国内外からファンが集結。その勢いは主演2人だけでなく、脇を固める俳優陣も軒並み人気を獲得し、キャスト6名によるユニット「TUBS(陳情少年)」が結成されて一大ムーブメントと化している。中国ドラマ史上異例のラジオドラマ化で日本でも大ブーム到来か?中国ではドラマ以外にもアニメ、漫画、ラジオドラマと数々の関連コンテンツが展開され、その全てで大ヒットを記録。日本でも、アジアドラマ史上異例ともいえる多ジャンルに渡る展開がスタート。1月から配信開始されたラジオドラマは、人気声優の起用が拍車をかけ、熱はアニメファンへと拡大中。予告編&ダイジェストにも人気声優・木村良平、立花慎之介を起用した特別吹き替えを実施する。「陳情令」は7月3日(金)よりDVDレンタル開始、8月5日(水)よりBlu-rayBOX発売開始。(text:cinemacafe.net)
2020年05月20日小木“Poggy”基史の手掛けるポップアップ「POGGY’S BOX at ISETAN SHINJUKU」が、3月11日から伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズ内プロモーションスペースにて開催される。ポップアップでは、小木“Poggy”基史のプロジェクト、ポギーザマン(POGGYTHEMAN)のアイテムと、自身の注目するブランドやアーティストとコラボレーションした特別なアイテムを展開。中でも目玉は、ニードルズ(NEEDLES)、メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)、タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)との伊勢丹新宿点限定アイテム。トラックジャケット(4万2,900円)、トラックパンツ(3万6,300円)/ニードルズシューズ(4万150円)/メゾンミハラヤスヒロジャケット(32万4,500円)/タカヒロミヤシタザソロイスト.今回のポップアップのメインアートワークは、シュプリーム(Supreme)のヘッドグラフィックデザイナーも勤めるピーターパッキン(Peter Paquin)とのコラボレーションによるもので、小木“Poggy”基史が30年以上聴き続けているという日本の名曲に登場するネズミがモチーフになっているという。そのグラフィックを落とし込んだテキスタイルを使った伊勢丹新宿店限定アイテムも登場する。その他にも、ミヤギヒデタカ(MIYAGIHIDETAKA)、ファン ダメンタル(FDMTL)、ザエイチダブリュドックアンドコー(THE.H.W.DOG&CO)などの日本のデザイナーや、インテリアブランドのロウヤ(LOWYA)との別注、仏ファクトリーブランドのアノニム(Anonyme)とコラボしたレザーグッズなど、見どころ満載だ。このポップアップでしか手に入らない特別なアイテムを手に入れよう。※止むを得ない理由で商品の入荷が遅れる場合あり。※本記事の価格はすべて税込み。【イベント情報】POGGY’S BOX at ISETAN SHINJUKU会期:3月11日〜24日場所:伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズ内プロモーションスペース住所:東京都新宿区新宿3-14-1※営業時間は変更になる場合あり。詳しくはホームページまたは店頭で確認。URL: /shinjuku.html
2020年03月05日主演を務めるミュージカル界のプリンス、井上芳雄をして「日本のオリジナルミュージカルの最高傑作だとずっと思い続けてきました」と言わしめる『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』が、本日1月7日より東京・シアタークリエにて上演される。良質なオリジナル作品を多数生み出してきた音楽座が、1988年に旗揚げ公演として初演し、その後もたびたび上演しては客席を感動の涙で包んできた名作だ。主人公はシャイで少し頼りない青年、悠介(井上)。作曲家として身を立てるという夢に向かって懸命に努力していた彼はある日、スリを生業としている少女・佳代(咲妃みゆ)と出会う。身寄りがなくひねくれて生きていた佳代だが、「いつの日か夢は叶う」と語る悠介を見て、忘れていた素直な気持ちを思い出していく。やがて作曲家として認められ始めた悠介と、小さな幸せを大切に過ごせるようになった佳代。だが佳代には本人も知らない秘密があり、それがふたりと周りの運命を大きく動かしていくのだった……。出演はほかに、畠中洋、吉野圭吾(Wキャスト)、濱田めぐみ、上原理生、仙名彩世、福井晶一(Wキャスト)、土居裕子ら。佳代役オリジナルキャストの土居をはじめとする元音楽座のメンバーと、この作品がきっかけでミュージカルの道を志したと語る俳優が多く含まれていることも話題となっている。作品を大切に思う豪華キャスト陣、そして進境著しい小林香の演出によって、名作にまた新たな命が吹き込まれることだろう。2月2日(日)までシアタークリエ、2月7日(金)から9日(日)まで福岡市民会館 大ホール、2月12日(水)から15日(土)まで大阪・新歌舞伎座にて上演。文:町田麻子
2020年01月07日東京・京橋の国立映画アーカイブで本日から特集「サイレントシネマ・デイズ 2019」が開催される。映画史の初期に製作された貴重なサイレント映画を上映する。映画が誕生して間もない頃は、多くの映画が製作され人々の人気を集めていたにも関わらず、フィルムを丁寧に保存して後世に残す必要や重要性はそれほど認識されておらず、戦争や自然災害も重なって重要な作品の多くが散逸している。近年は多くの国で映画保存が積極的に行われており、発掘されたフィルムをもとにした復元作業も活発だ。そこで本特集では6か国から集まった貴重なサイレント映画を弁士の説明や生演奏付きで上映。映画史初期の映画の魅力を堪能し、フィルムを次の世代に渡すことの大切さを感じられるはずだ。注目はフィルムアルヒーフ・オーストリアによって復元された『ユダヤ人のいない街』の日本初上映。本作は長らく幻の作品として失われたままだったが、近年フィルムが発見され復元版がつくられた。今回はオリジナルに最も近いバージョンをDCPで上映。2回の上映が予定されているが両日とも上映前にはフィルムアルヒーフ・オーストリア技術部長の常石史子さんの解説がつく。その他の作品は国立映画アーカイブが所蔵し、丁寧に保管してきた作品で、いずれも1920年代の作品だ(全上映作品は下記参照)。なお、各日2回目の上映には弁士や生演奏がついており、弁士は坂本頼光が、生演奏は小林弘人、柳下美恵、新垣隆、神崎えり、坂本真理、長谷川慶岳が担当。『ユダヤ人のいない街』の17日の上映のみ、ゲルハルト・グルーバー氏のトリオによる即興演奏を収録したDCPで上映される。サイレントシネマ・デイズ 2019『エル・ドラドオ』(1921年/フランス)『ユダヤ人のいない街』(1924年/オーストリア)『曲馬團のサリー』(1925年/アメリカ)『トルブナヤ通りの家』(1928年/ソ連)『テンビ』(1929年/イギリス)『紅い剣士』(1929年/中国)11月12日(火)から11月17日(日)まで国立映画アーカイブ・長瀬記念ホールOZUで開催
2019年11月12日岩合光昭写真展「こねこ」が、2019年12月14日(土)から2020年1月5日(日)まで、大阪のなんばスカイオにて開催される。世界で活躍する動物写真家・岩合光昭が、ライフワークとして撮影を続けるもっとも身近な野生動物“ねこ”。その最新シリーズとなる写真展「こねこ」では、岩合光昭の写真約170点を展示。生まれたばかりの“こねこ” にはじまり、 日本、アジア、ヨーロッパ、中南米からアフリカまで、世界各地の“こねこ”を紹介する。“こねこ”が家族や仲間、そして身近な人たちと触れ合うなかで見せる愛らしい姿を、岩合光昭ならではの写真を通して楽しめる展覧会となる。【詳細】岩合光昭写真展「こねこ」会期:2019年12月14日(土)〜2020年1月5日(日)※2020年1月1日(水)は休館会場:なんばスカイオ7F コンベンションホール住所:大阪府大阪市中央区難波5丁目1-60料金:一般(大学生以上) 800円(640円) / 中高生600円(480円)※カッコ内は前売り料金、前売り券は11月中旬から販売予定
2019年10月24日動物写真家・岩合光昭の新作写真展「こねこ」が、8⽉2⽇から26日まで、ジェイアール京都伊勢丹7階にある美術館「えき」KYOTOで開催。本展は、岩合がこれまでに訪れた、日本、アジア、ヨーロッパ、中南米、アフリカの世界各地域の“こねこ”に焦点をあてた作品を展示。親や兄弟との育み、仲間との探検や冒険、そして各地域でのヒトとの関わりなど約150点の写真作品で楽しむことができる。8月10日の13時半と15時半には、会場でサイン会も開催。当日10時から、会場にて岩合光昭写真集『こねこ』を購入した方、各回先着150名に参加券が配られる。また物販会場では写真展オリジナルグッズを多数販売。“こねこ”ならではの可愛いグッズが並ぶ。岩合のねこの写真展は、この夏全国各地でも開催。北海道・札幌三越では8月1日から13日まで岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」、宮城県・藤崎百貨店では8月2日から12日まで写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き2」、新潟県・新潟三越では8月7日から26日まで写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き2」、石川県・石川県政記念しいのき迎賓館では8月18日まで岩合光昭ミニ写真展「ねこのとけい」、兵庫県・大丸神戸店では8月7日から19日まで岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」、兵庫県・書写の里・美術工芸館では9月1日まで岩合光昭写真展「ねこといぬ」、愛媛県・松山三越では8月6日から21日まで岩合光昭写真展「ねこの京都」を開催する。生き生きと元気いっぱいに生きる“こねこ”、その日々の冒険を会場で感じてみては?【展覧会情報】岩合光昭写真展「こねこ」会期:8月2日~8月26日会場:ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 美術館「えき」KYOTO時間:10:00~20:00 ※百貨店の営業時間に準じ、変更になる場合あり
2019年08月02日「岩合光昭写真展こねこ」が、京都駅ビル内の美術館「えき」KYOTOにて2019年8月2日(金)から26日(月)まで開催される。写真家・岩合光昭がライフワークとして撮影を続ける野生動物“ネコ”。「岩合光昭写真展こねこ」では、世界各地域の“こねこ”を撮影した約150点の作品を紹介する。エジプトやスペイン、アイスランド、宮城県など、様々な地域で暮らす、愛らしく元気いっぱいな“こねこ”の姿を堪能できる。また、会場では写真集やオリジナルグッズも販売。8月10日(土)には、岩合光昭のサイン会も開催される。【詳細】「岩合光昭写真展こねこ」会期:2019年8月2日(金)~26日(月) 会期中無休会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内)住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~20:00(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 800円(600円)/高・大学生 600円(400円)/小・中学生 400円(200円)※( )内は前売および「障害者手帳」を提示の本人と同伴者1名の料金。前売:当館チケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード769-725)、ローソンチケット(Lコード56186)など。■岩合光昭サイン会日時:8月10日(土) 13:30~/15:30~会場:美術館「えき」KYOTO参加方法:当日10:00から、会場にて<岩合光昭写真集「こねこ」>を購入した、各回先着150名に参加券を配付。※参加券は1人1枚限り。※サインは、当日購入した書籍(3冊まで)にのみ。※開館前に並ぶ場合は、京都駅ビル大階段7階・美術館入口にて待機。並んだ順番に購入できる。【問い合わせ先】TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
2019年07月13日株式会社アングローバルによるセレクトショップ、ザ ライブラリー(THE LIBRARY)が、多面的な表現方法を持つ画家の小村希史とコラボレーションしたイベント「He絵nka」を5月24日から6月2日まで開催する。イベントでは、ザ ライブラリーのために小村が描き下ろした絵画とTシャツをラインアップ。その他、新しくローンチされるドローイングのアートブックやカセットテープをタブロイドのspecial issueと共に展開。表参道店では5月24日から26日限定で原画の油彩や水彩画も販売する。【プロフィール】小村希史 / Marefumi Komura画家。東京を拠点に活動。これまでの主な展覧会に、2018年「大きな船」/Big Ship」(The Mass)、2017年「銀座/Ginza」(Morioka-shoten)、2016年「Flower Huddle」(The Mass)、2014年「3331Art Fair – Various Collectors’Prizes」(アーツ千代田3331、東京)、2013年「Why not love for Art? ||」 (東京オペラシティ―アートギャラリー)【イベント情報】He絵nka会期:5月24日〜6月2日会場:THE LIBRARY各店舗・オンラインストア※表参道店にて原画の油彩、水彩画を販売(5月24日〜26日の3日間)
2019年05月21日世界一の音楽消費国と言われるまでになった、日本のBGMの歴史を総括する書籍『エレベーター・ミュージック・イン・ジャパン』が発売される。BGMという言葉は、アメリカにおいて「ミューザック」、「エレベーター・ミュージック」と呼ばれていた公共空間への音楽配信サービスを、東洋音楽放送がバックグラウンド・ミュージックの略称としてセールスしたことから日本で定着。ヨーロッパではBGMで通じる用語となっている。そんな海外生まれのBGMビジネスが、日本にどのように持ち込まれ普及していったのか。ビジネス界のトレンド、ハードウエア史、著作権の変遷など、さまざまな視点を絡めながら、今日に至るヒストリーを振り返る。また、アスリートたちが愛聴しているBGMや、SNS等で話題の西友ストアのBGM、日本初のBGM年表も掲載する。【書籍情報】『エレベーター・ミュージック・イン・ジャパン 日本のBGMの歴史』著者:田中雄二出版社:DU BOOKS言語:日本語並製/192ページ/A5判発刊:2018年4月27日価格:2,200円
2018年02月20日日本が初の巡回展! 「大英自然史博物館展」ロンドンの人気スポット「大英自然史博物館」の貴重な収蔵品が集結する「大英自然史博物館展」は、上野の国立科学博物館にて6月11日(日)まで開催中。大英自然史博物館初の巡回展で、日本の巡回が一番最初に選ばれました。収蔵された8000万点以上の標本の中から、厳選されたコレクションを約370点を展示。日本初公開の動植物や化石、鉱物、自然史研究を支えた資料など、ユニークな展示品が揃っています。自然史研究の至宝を和モダンにアレンジ「サファイアのターバン用ボタン」や「呪われたアメジスト」など、本展の代表的な展示品を描いた「九谷焼 豆皿(各1200円)」。日本の伝統的な“宝尽くし”文様が、大英自然史博物館の“至宝尽くし”にアレンジされています。ポップなカラーリングが特徴の総柄もラインナップし、和モダンなインテリアとしてもおすすめです。ユニーク&キュートなキューピーが登場「コスチュームキューピー(各700円)」は始祖鳥、ダーウィン、猫のミイラの全3種類。始祖鳥の羽の質感やミイラの文様、ダーウィンの髭など、細部まで精巧に作りこまれています。どれも個性的で可愛らしいデザインです。始祖鳥がクラシカルノートのモチーフに!日本を代表する高級クラシックノートとコラボした「ツバメノート(各350円)」。おなじみのツバメのモチーフが始祖鳥になった、遊び心満点のアイテムです。豪奢な博物館モチーフとスケッチ風のモアモチーフも要チェック!取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:国立科学博物館催行期間:2017年03月18日 〜 2017年06月11日住所:台東区上野公園7-20
2017年04月20日現在公開中の『サバイバルファミリー』や『ウォーターボーイズ』『スイングガールズ』などを手掛ける矢口史靖監督と、『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』の鈴木卓爾監督が1994年からライフワークとして撮影している超低予算・超省力映画制作技術「ONE PIECE」。今回、そのDVD発売を記念して、渋谷ロフトプラス9にて監督2人によるトークショーが行われた。「ONE PIECE」は、ビデオカメラ固定で、編集もアフレコも行わない置いたままのカメラが撮えた一片“ワンピース”の四角い世界をワンシーンワンカット、1話完結ドラマとして描いた超短編映画集。そんな22年間で撮影されたDVD全63作品が現在発売中となっている。この日のトークショーでは、矢口監督はどのようにしてこの撮影方法を思いついたかについて「『裸足のピクニック』を撮影した後に時間はあるけどお金が無くて映画を撮影できない時期があって、そんなときたまたまニュースで下着泥棒を捕まえるためにベランダにカメラを仕掛けて犯人を捕まえたっていう映像を見て、固定カメラの中にリアリティーがあってこれだと思って、録画していたVHSを鈴木さんに見せたのが最初です」と説明。鈴木監督は「ワンシーンなんだけど、結構打ち合わせやセッティングに時間がかかってしまい、朝集まっても撮影するのが夜になっちゃって、僕の作品は夜が多いのはそのためです」と明かした。そして、「ONE PIECE」に20本以上出演している田中要次と唯野未歩子がゲストとして登場。唯野さんは「『女友達』が人生初めての演技で、現場に行ったら台本も無くて、しかも悪口ばっかり言う役だったから本当にトラウマです」と告白し、田中さんは「鈴木監督にナンパされてワンピースに出演するようになりました。僕はどこの劇団出身なんですかって聞かれたりするときに、どこの劇団にも所属していないので困るんですけど、よく考えたらワンピース出身なんだよね」とコメント。矢口監督は「BOBA(田中要次)さんはワンピースの常連になったんですけど、実は機材オタクで、その機材を貸して欲しくて呼んでいた部分もありました(笑)」と告白!その後、鈴木監督が選ぶ唯野未歩子出演作品と矢口監督が選ぶ田中要次出演作品を上映し、「ケーキを食べたのは誰?」と「遺言」を見た田中さん、そして唯野さんは大号泣。さらに、ワンピースの1編『五郎丸』から派生してオムニバス映画集「歌謡曲だよ人生は」に収録されている矢口監督作品『逢いたくて逢いたくて』を作った話などで盛り上がり、最後に両監督から今年はワンピースを2本ぐらい撮影しますという宣言をしてイベントは幕を閉じた。「超短編映画集ONE PIECE矢口史靖×鈴木卓爾監督作品」は発売中。(cinemacafe.net)
2017年02月20日ビームス(BEAMS)が、ファッションや音楽をはじめとする東京の様々なムーブメント・カルチャー史40年間を綴った書籍『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』を、2016年10月31日(月)に発売する。創業40周年を記念したプロジェクト「TOKYO CULTURE STORY」の第2弾として制作された本書籍では、ファッション、音楽をはじめとする東京を彩った様々なムーブメントを、当時のカルチャーシーンを代表する各界の著名人への総力取材を通じて徹底分析。ありとあらゆるヒト・モノ・コトが交差して形作られた東京のカルチャー史40年を紐とく1冊となっている。中でも見所なのは、プロジェクト第1弾のMV『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギ―・バック(smooth rap)』で話題になった各年代のファッションや象徴的なアイテムを解説、当時流行したスタイルやその背景ををまとめた特集。裏原の繁栄やスニーカーブームといった、MVに登場したスタイルを取り巻くファッションムーブメントはもちろん、バブル期のスキーブームやギャル文化、サードウェーブコーヒーまで、時代を象徴するカルチャーもコラム形式で紹介。さらには、それぞれの時代を彩ってきた総勢60名以上のアーティスト、デザイナー、スタイリストなど各界著名人のインタビュー・コメントのほか、巻末にはMVにもメインキャストとして登場している俳優の池松壮亮と女優・モデルの小松菜奈がそれぞれのファッション観を語るインタビューも収録している。【書籍情報】『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』発売日:2016年10月31日(月)販売店舗:全国の書店・コンビニエンスストア価格:1,650円(税込)著者/編集:マガジンハウス出版社:マガジンハウスページ数:212p
2016年11月03日神戸ファッション美術館が、西洋服飾史をスタイル別に学ぶことができる「西洋服飾史スタイルガイド」の配布を同館のベーシック展示にて開始した。このガイドでは、18世紀から現在までの収蔵品を時系列に沿って紹介。いつの時代にどの国でどんなスタイルが流行っていたのか、そのファッションのポイントまで詳しく知ることができるガイドである。なお、ガイドを配布するベーシック展示は、様々なテーマで同館の所蔵品を紹介する展示スペース。世界各国の民族衣装を通して「腰布型」「巻布型」「貫頭型」「前開型」「体形型」の5つに大別された衣装構造を紹介したり、「絹」「毛」「綿」「麻」などの天然素材や日々開発される新素材の特性をサンプルを用いて展示する他、植物や動物から生み出された様々な天然染料や合成染料による染織品、大阪樟蔭女子大学との学館連携事業により復元した衣装などの展示も行っている。※特別展示に合わせて構成・展示する場合あり。
2016年10月23日東京・丸の内の東京ステーションギャラリーは、3人の版画家による、日本の版画史に足跡を残した雑誌の紹介を中心とした展覧会「『月映(つくはえ)』田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎」を開催している。会期は11月3日まで(月曜休館、ただし11月2日は開館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで)。入館料は一般900円、高校・大学生700円、中学生以下無料。同展は、公刊「月映」(洛陽堂)の紹介に中心をおきながら、創刊者である田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎ら3人の画家の出会い、公刊「月映」の準備期間に制作した限定の私家版「月映」、田中恭吉の死後発刊された萩原朔太郎の初めての詩集「月に吠える」(田中恭吉ペン画11点と恩地の木版画3点を収録)に関連する作品や資料など、約300点を展示するもの。1914年に生まれた作品集「月映」は、20代前半の美術学生、田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎らによる木版画や詩をまとめた雑誌で、田中恭吉の死を迎えた頃に1年ほどで終刊となったものの、日本の版画史に足跡を残した。当時の画家たちにとって、木版画による表現手段は主流ではなかったが、3人はそれを跳ね返すように、自画・自刻・機械刷りによる木版詩画集づくりに熱中したという。田中恭吉は結核を患い、命を削りながら、内面の葛藤を表出するような物悲しい木版画と詩を生み出し、藤森静雄は木版画の特徴を生かした内省的な作品を残し、そして、恩地孝四郎は「月映」創刊号の編集を一人でこなし、また、日本で最初期の抽象表現に到達した。○■田中恭吉(たなかきょうきち)1892年に和歌山県和歌山市に生まれる。1910年、白馬会原町洋画研究所に入所し、1911年に東京美術学校予備科日本画科志望に入学。萩原朔太郎の詩集の装幀を頼まれるが、結核のため衰弱、1915年に郷里で亡くなる。遺作が恩地の手により萩原の詩集「月に吠える」に用いられた。○■藤森静雄(ふじもりしずお)1891年に福岡県久留米市に生まれる。1910年、白馬会原町洋画研究所に入り、1911年に東京美術学校予備科西洋画科志望に入学、1916年に東京美術学校を卒業。帰郷し中学校の教師となるが、再び上京し、日本創作版画協会や日本版画協会の創立に参加、春陽会にも出品した。1943年没。○■恩地孝四郎(おんちこうしろう)1891年に東京に生まれる。1910年、東京美術学校予備科西洋画科志望に入学、1911年、予備科彫刻科塑造部志望に入学。1918年に日本創作版画協会の、1931年には日本版画協会の創立に尽力。のち国画会会員となる。創作版画の推進者として活躍し、装幀や油彩画も手がけた。1955年没。
2015年10月20日NHKエンタープライズは、創立30周年を記念し、Webを用いた社史「i History」を公開した。「i History」は、書物による社史を電子データ化するのではなく、インターネット上で広く閲覧されるために動画やコラム、年表が相互に連動する構成で制作されたもの。映像コンテンツやデジタルコンテンツを手がける同社が提案する、「新しい社史」のスタイルとなる。同社は、2015年12月の完成を目指し、順次テーマを追加していくほか、新しい社史のスタイルとして定着することを目標に、今後周年を迎える企業などへ貢献したい考えだ。
2015年01月30日映画の中に登場する猫に注目して、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介するこのコラム。今回ご紹介するのは、ロシア映画『 こねこ 』(1996年)。大都会に迷い込んだキジトラの子猫チグラーシャと仲間たちを、自然体でフィルムに収めた、猫たちの大冒険の物語です。◆あらすじモスクワに住む裕福な音楽家一家の子供たちマーニャとサーニャが、一匹の子猫をもらってきます。チグラーシャと名付けられた愛らしい子猫は、ある日、窓辺からトラックの荷台へ転落! 家から遠く離れた通りまで運ばれてしまいます。一家は総出で子猫を探しますが、見つかりません。見知らぬ町をさまようチグラーシャは、町に住むたくさんの猫たちに助けられながら、飼い主の家を探すのですが…。◆猫と同じ高さの世界を体験映画は、チグラーシャが飼い主の元に戻るストーリーと、地上げ屋に立ち退きを迫られる猫好きの貧しい男性のピンチを猫たちが力を合わせて救うというサブ・ストーリーが融合。おとぎ話のような設定がある一方で、ロシアでも社会問題になっている格差や、人間と動物との関係性にも目配せした物語は、子どもたちはもちろん、大人も十分に楽しめる内容です。監督のイワン・ポポフは、ロシア最大の映画撮影スタジオ・モスフィルムの技術スタッフ出身というだけあって、猫と同じ高さでとらえたカメラワークがとてもリアル! 時に地面に近いほど低く、時には建物の屋根から。猫が見る世界を擬似体験できるので、猫たちの気持ちに寄り添うことができます。ただし、ハリウッドの動物映画やアニメによくあるような、言葉を話したり、擬人化したりという演出や、CGなどはいっさいありません。あくまでも猫の動きや表情をいかした、自然体の映像が魅力なのです。◆この映画の猫ポイントはここ!チグラーシャとは、ロシア語で子トラちゃんの意味。このコの可愛さには、もうメロメロです。でも、一家にもらわれてきたばかりの頃は、好奇心旺盛でいたずらばかり。カーテンは引き裂く、食器や花瓶は割る、フルート奏者のパパの楽器ケースにフンまで! 猫を飼った経験がある人なら、このやんちゃぶり、わかりますよね。この映画には、たくさんの猫が登場します。特に天涯孤独で多くの捨て猫の面倒を見ているフェージンという男性のもとに身を寄せている猫たちの名演技にはビックリ。シャム猫は飼い主の足を上手にくぐり抜け、白黒ブチ猫は2本足でジャンプ! 猫たちのリーダーでチグラーシャを助けるトラ猫ワーシャのりりしさには、惚れ惚れしました(笑)。自由できまぐれ、人間の言うことをきかず我が道をいく猫を、ここまで芸達者な“役者”にしたのは、世界一の猫遣いと言われるアンドレイ・クズネツォフ氏。実は、猫好きのフェージンを演じているのがこのクズネツォフさん自身なんです。哀愁漂う孤独な男性フェージンが、猫のサーカスを夢見るシークエンスは、幻想的な名場面でした。猫映画の決定版という宣伝文句も納得のこの映画、たしかに猫たちの可愛さは天下一品ですが、猫に無償の愛情を注ぐ、貧しくも心優しいフェージンこそが、物語の本当の主人公なのかもしれません。
2014年12月12日「トミー(TOMMY)」は14SSから、「ベドウィン(BEDWIN)」のディレクター渡辺真史がディレクションするカプセルコレクション「M.W FOR TOMMY」をスタートする。直営店37店舗の他セレクトショップでも展開する。スタートとなる14SSコレクションは、米国を代表するヒップホップグループ、アウトキャスト(OutKast)のアルバム『Stankonia』に収録されている「SLUM BEAUTIFUL」からインスパイアされたコレクションを提案。クロップドパンツ、シルエットをタイトにし、アームホールも小さくしたラガーシャツやスタジアムジャンパーなど、DCブランド全盛期の80年代から90年代の渋谷、原宿に見られたデザインやテイストを現代のシルエットや丈で表現。着心地にもこだわったデザインを展開する。色はホワイト、ブルー、グレー、ブラックをベースに、春夏らしく爽やかな印象に仕上げている。また、「グラミチ(Gramicci)」や「チャンピオン(Champion)」とのコラボレーションによるウエアや、「ニューエラ(New Era)」とのコラボレーションによるキャップも製作。価格はジャケット2万5,000円、パンツ1万2,000円、ショートパンツ1万500円など。トミーは、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」のエッセンスに新たなプレッピースタイルをミックスした「NEW YORK DOWNTOWN PREP with TOKYO TWIST」をコンセプトに、2004年にデビュー。ニューヨークダウンタウンのプレッピースタイルに、東京のファッションやカルチャーを取り入れた独自の表現を展開している。
2013年12月16日『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督最新作『ロボジー』のブルーレイとDVDがこのほどリリースされた。数々のヒット作を飛ばしてきた矢口監督が「ここ数作とは違う映画になった」という本作の誕生過程と、ソフト化に際して新たに製作した新作短編について語った。その他の写真本作の舞台は、弱小家電メーカー。二足歩行ロボの開発を命じられた窓際社員たちが、その場にしのぎでロボットの中に“73歳のおじいちゃん”を入れることから始まる騒動を描く。ここ数作、学校や空港などを舞台に懸命に行動する人々の活き活きとした(そして少しマヌケな)姿を描いてきた矢口監督だが、「誤解を恐れずに言えば、ここ数年は“健康的な映画”を作り続けていたんですけど、僕は元々不健全なものが好きですので、不健全な主人公の話をやってみたかった」と振り返る。そこで矢口監督はかねてから興味のあった“ロボット”と“おじいちゃん”をひとつの物語の中に投入する奇想天外なアイデアを思いつく。「ハリウッドでもロボットものはたくさん作られているので、同じものを作っても仕方がない。そこで何ができるか考えたときに“ロボットとは何か、ということにまったく触れずに人間を描く”という話にたどり着いたんです」。その結果、本作は“ロボット”を話の中心に据えながら、老体にムチうって奮闘する老人、その周囲でオロオロするダメ社員たち、ロボット好きの女子学生など個性豊かなキャラクターが描かれる作品になった。「まぁ、イケメンが出るわけでもないし、主人公はおじいちゃんだし、ヒットする要素が何もない映画なんですけど、今回も題材に忠実に脚本を書いて、キャストもすべて“役にあう人”をオーディションして……今回もよくヒットしたなぁ」。矢口監督はそう笑顔を見せるが、映画は公開時に大ヒットを記録した。「どんな時代に観ても楽しめる映画を作りたい」と語る矢口監督にとって、ブルーレイ/DVDも “作品”のひとつ。映画本編だけでなく、特典映像なども自身で徹底的にこだわったそうだ。特に『アニメカ』は矢口監督初のアニメ作品。劇中に登場したロボ“ニュー潮風”が主人公の短編アニメだ。「アニメ化は、企画会議でのパッとした思いつきだったんですけど、自分で監督もすることになってしまって(笑)。実写だと“これ以上のウソをついてしまうとお客さんが離れちゃうよ”ということも、アニメだったら許される。だから実写ではできないこと、アニメなら可能なことを試せたので面白かったですね」。ちなみに、昔からアニメが大好きという矢口監督。インタビュー中にボソッと「いつか長編アニメもやれるのなら楽しそうだなぁ」とコメント。いつか矢口監督の長編アニメ映画が完成する日が来るかもしれない。ブルーレイ&DVD『ロボジー』 発売中発売元:フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/電通販売元:東宝
2012年08月09日イマジニアは、新学期、新生活応援キャンペーンとして、同社が提供するiPhone/Androidアプリ「山川世界史一問一答」「山川日本史一問一答」シリーズを、4/22までの期間限定で、600円を40%OFF・350円のセール価格で販売する。同商品は、30年以上受験生に愛され続けている歴史教材のベストセラー「山川世界史/日本史」をアプリ化したもので、日本史で4500問、世界史は4000問の問題を収録。クイズ感覚で取り組める「四択モード」と、真剣勝負の「一問一答モード」の2種類の学習方法を選択できる。独自の成績管理システムで苦手な問題を集中学習でき、学校の定期テストや受験対策のほか、昨今の歴史ブームを受けて歴史好きな人たちにも好評だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日『ハッピーフライト』以来となる最新作『ロボジー』を完成させた矢口史靖監督が公開を前に奇想天外な本作の着想から自らの映画作りのスタンスについてまで熱く語ってくれた。その他の写真本作は、展示会直前に大破した二足歩行ロボット“ニュー潮風”の失敗をごまかすべく、急遽ロボットの中に入ることになった偏屈な老人・鈴木(五十嵐信次郎)と彼を取り巻く人々が織りなす人間模様をユーモアたっぷりに描いた作品。常にユニークなテーマを取り上げてきた矢口監督だが、子供や動物がヒットの鍵と言われるこのご時世に選んだ題材はロボットとジジイ。「エリートがロボット作りに成功する話ではなく、失敗した連中がどうごまかすのか? ロボットの中に入る人を無理難題を押し付けてくるじいさんにしたらどんな騒動が起こるか? と思い付き、『いける』と確信しました」と振り返る。主人公の鈴木と並んで、個性が際立つのが吉高由里子演じる女子学生の葉子だ。矢口監督は「彼女の生の魅力が出ました。オーディションの時から『ヤバいぞこの人、面白い!』と薄々感じてましたが(笑)、本当に面白い化学反応でした」と絶賛。その一方で、吉高の過去の作品を観たことは「全くなかった」とこともなげに明かす。魅力的なヒロインは矢口作品の特徴と言えるが「僕は魅力を引き出そうとか成長させようと思って女優を選んだことはありません。とにかくオーディションでそのキャラクターが実在しているように見えるかどうか。今回の葉子もそうで、吉高さんが演じることで『うわっ、こういう奴いるわ』と感じられるキャラになりました」と言葉に力を込める。漫画や人気小説を原作とする映画が多数を占める現代にあって、『ウォーターボーイズ』をはじめ、常にオリジナル脚本で勝負し続けてきた矢口監督。だが監督自身は決してオリジナルにこだわりを持っているわけではないという。「映画にしてこそ面白いと思える原作に出会えたら、ぜひ僕の手で映画化してみたいけど、なかなか巡り合えないから自分で書くしかない」と苦笑交じりに語りつつ、「僕にとっては映画作りは発明品作りのようなもの。世の中から『ほしい』とさえ言われてない、誰も手をつけていない新しいものを作りたい」と時代に媚びることのない自らの映画作りの“哲学”を明かした。『ロボジー』1月14日公開写真・テキスト:黒豆直樹
2012年01月12日