いろいろなメーカーから、さまざまな種類の更年期サプリが出されているのはご存じの通り。受診などの手間がなく手軽に始められるのが魅力ですが、1カ月で4000~5000円ほどかかるため、迷っている人も多いのではないでしょうか。そこで、産婦人科医の駒形依子先生にサプリメントの効果的な活用法や選び方について教えていただきました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「エクオールって」薬の相談をしたら医師から衝撃発言が! #アラフィフ主婦ちゃんねる 52サプリの利点は手軽に栄養補給ができることサプリメントの最大のメリットは、手軽に栄養補給ができる点だと先生は言います。「体に必要な栄養は種類がとても多く、すべての栄養を食事からとるのはなかなか難しいものです。サプリなら手軽に栄養補給できるので、時間を有効に使いたい忙しい人には合っていると思います。価格で迷っている人が多いようですが、その栄養を摂取するための時間や手間がサプリに集約すると考えれば、コスパは良いと考えることもできると思います。ただ、サプリ飲むのをやめると効果はなくなってしまいます。飲み続けて体調が良くなってきたら、生活習慣を見直してほしいですね」(駒形先生)サプリを飲まなくてもいい体づくりを生活習慣の見直しの中でも、特に心がけたいのが胃腸を整えることだと先生は言います。「まず便秘は解消してほしいと思います。せっかくサプリを飲んでも、便秘では有効成分がしっかり体内に吸収されないからです。更年期向けのサプリには、エストロゲンと似た作用をする大豆イソフラボンの代謝産物のエクオールを含むものが多くありますが、エクオールには胃腸を整える作用があるので便秘にも効果的です。でも、サプリを飲まなくなったらまた便秘になる可能性があります。サプリを飲みながら、便秘を解消する努力を続けてほしいです」(駒形先生)エクオールのサプリで最もシェアが高い大塚製薬の「エクエル」には、大豆イソフラボンの吸収を高める独自の乳酸菌が入っているといいます。また、「エクエル」は他のサプリより含有量が1日10mgと多いのも特徴です。やはり、含有量が多いほうが良いのでしょうか。「更年期真っただ中の40代後半~50代前半なら、多めのほうが効果は感じやすいでしょう。更年期症状の予防的に飲むというなら少ないものから試してみてもいいと思います。ただ、エクオール系のサプリで補給できるのはエストロゲンと構造が似た大豆イソフラボン。女性ホルモンを補給するものではないことは知っておいてほしいです」(駒形先生)閉経まで飲んでおきたいサプリは鉄剤更年期の女性が飲んでおくと良いサプリはまだあると先生は言います。「閉経するまで、できれば飲んでほしいのは鉄剤です。過多月経の方はマストです。サプリでなく飲料でも良いですよ。そして、できれば亜鉛も配合されたもののほうが、鉄の体内吸収を高めるのでおすすめです。ただし、亜鉛はアレルギーがある方もいるので注意してください。また、ジムなどで体づくりをしているなら、たんぱく質を補給できるスピルリナも良いでしょう。鉄分も入っているので手軽に栄養補給できます」(駒形先生)生理がまだある女性の誰しも不足しがちな鉄分。積極的に摂取したいですね。まとめ女性ホルモンを本気で補充したいならホルモン補充療法しかないけれど、子宮体がんや乳がんの発症リスク、不正出血などの副作用のことなど考えると、始めるには覚悟がいります。でも、女性ホルモンと似た成分を手軽にサプリで補給できるなら……。効果のほどは実際に飲んでみて、自分の体で確かめるしかなさそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月07日47歳のある朝、目覚めると右手と右腕がなんとなくしびれていました。右腕を下に寝てしまったのかなと、寝相のせいだと思いました。ベッドから起き上がり、洗面所へ行って体重を量ったり着替えたりしているうちに、しびれは取れたので、その後はまったく気にしませんでした。ところが翌日も、また翌日も、起床時に右手と右腕がしびれています。ベッドから起きてしばらくするとしびれが取れるのでそのまま放置していましたが、日数を重ねるうちにしびれが強くなり、2週間たつころには、なかなかしびれが取れない状態に。このまま放置していても治らないと、整形外科を受診することにしました。整形外科での診断は「更年期症状かも」近所の整形外科を受診しました。医師に2週間前から起床時に右手と右腕がしびれるようになったこと、段々しびれが強くなり、しびれが取れにくくなってきたことを訴えました。レントゲンを撮りましたが骨や関節に異常はありませんでした。採血をし、結果は1週間後に出ると言われました。医師の問診で、手のどのあたりが一番しびれるのか、どの指がしびれるのか、腕のどの部分が一番しびれるのかなど、いろいろと質問を受けました。指や腕の一部がしびれるわけではなく、全体的にしびれるので、そのように答えました。すると医師は「しびれを取る薬を処方するので様子を見ましょう。1週間後に採血の結果もわかるので来てください」と言われました。薬を1週間飲みましたが、しびれが軽減することはありませんでした。再診したところ、医師から「採血の結果、整形外科的な問題はなかったので、可能性としては更年期症状かもね」と話がありました。手足のしびれは典型的な更年期症状だそうです。女性ホルモンには抗炎症作用がありますが、更年期になると女性ホルモンが減るため、手足を使うことで起こる炎症が抑えられず、痛みやしびれが生じやすくなるとの話でした。サプリのモニターで「ソイチェック」を実施新聞のチラシに、大塚製薬の「エクエル」を3カ月間モニター価格で利用できる広告が入っていました。「エクエル」とは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするエクオールを含むサプリメントです。「エクエル」のことは、同じく更年期症状に悩む友人から聞いたことがありました。1人は更年期症状のひどい肩凝りが改善され、もう1人は体の調子が良くなった気がすると言っていました。エクオールを作るためのエクオール産生菌が活動しているかを調べる「ソイチェック」という3,000円くらいの検査がモニターは無料という点と友人の話を思い出し、しびれの改善を期待してモニターに申し込みました。第1回目の「エクエル」と一緒にソイチェックの検査キットが届きました。「ソイチェック」は尿検査で、「エクエル」服用前の尿中のエクオール量を調べます。尿を郵送後、約1週間で測定完了メールが届くので、そこに記載のURLからマイページにアクセスして結果を確認します。尿中のエクオール量が10μM以上だと、腸内のエクオール産生菌が活発に活動しているそうです。私は2.5μMだったので、エクオール産生菌は活動しているけれど産生量が不足しているという結果でした。「エクエル」の服用で更年期症状が改善「エクエル」は1日4粒を目安に飲みます。起床時の習慣で常温の水を飲むときに飲むことにしました。飲み始めて1週間。起床時のしびれには変わりなかったので、私には効果がないのかとがっかりしていました。しかし服用開始から2週間を過ぎたころ、気が付いたら起床時のしびれを感じなくなっていました。自覚がなかったので、少しずつしびれが改善されたのでしょう。ほかに「エクエル」を服用して改善された私の更年期症状は、日中の睡眠です。私は夜中に中途覚醒してしまうとしばらく眠れないので、朝から眠くて仕方がありません。家族を見送ったあとの二度寝はしょっちゅうでした。でも、「エクエル」を飲んで3週間後には、朝から二度寝することがほぼなくなりました。朝から動けるのは、思いがけなくうれしい改善でした。まとめ「エクエル」を飲んで2カ月半になります。途中、通い始めた整体の先生に「そのサプリは女性ホルモンに似た成分を補う意味では良い面もあるけれど、一般に薬やサプリメントは肝臓を傷める」と言われ、自己判断で「エクエル」を10日間服用しませんでした。すると、起床時の手と腕のしびれが復活してしまったのです。これはまずいと、また飲み始めたところ、いつの間にかしびれがなくなりました。少なくとも現段階では「エクエル」を服用していたほうが、体調が良いようです。モニターが終了後も、定期便で継続しようと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/しばこ(47歳)主婦ライター。更年期で不眠気味。毎日が不調。
2022年02月24日40代になってから、年々、疲れがたまる一方でした。独身のころはひたすら眠ることでどうにか体力を回復していたものの、45歳で結婚をしてからは以前ほどの睡眠が取れなくなり、疲労度は増すばかり。「こんな調子では50代になったら働けなくなってしまう……」と焦りと不安を感じていた私ですが、エクオールのサプリメントを飲むことで疲れを改善することができました。更年期症状とは無縁だと思っていた30代のときに左卵巣に皮様嚢腫(ひようのうしゅ)という良性の腫瘍が見つかりました。嚢腫の中には歯や毛髪などが入っていて、医師いわく「『ブラックジャック』のピノコみたいなもの」だそうです。皮様嚢腫の治療の一環で低用量ピルを服用していましたが、私がお世話になっている婦人科は「45歳以上には低用量ピルを処方しない」という方針だそうで、代わりに別のホルモン補充療法を受けています。40代半ばを過ぎてから、同年代の友人たちと集まると「最近、暑くもないのに汗をかく」「理由もないのにイライラする」といった更年期症状にまつわる話題がのぼるようになりました。ただ、私はみんなが話しているような症状はなく、長年、女性ホルモンに関する治療を受けていることもあり、更年期症状とは無縁だと思っていました。蓄積する一方の疲れは更年期症状かも一方、私が40歳を過ぎたころから悩んでいるのは、疲れでした。20代のころは睡眠時間3時間程度でも平気で、徹夜をしてもすぐに体力は回復していました。それなのに30代半ばを越えたころから睡眠不足がつらくなり、徹夜をしようものなら体調を戻すのに2~3日はかかるように……。40代になってなかなか疲れが抜けないのは、年齢的に仕方がないことなのかもしれないとあきらめ気味でした。そんな状態でもなんとかライターの仕事を続けられたのは、独身だったからだと思います。当時、優先順位の1位は仕事、2位は睡眠のような生活を送っていました。疲れがたまっているときには最低限の仕事をこなしてこんこんと眠り、おなかがすいたらコンビニやスーパーですぐに食べられるものを買う。家事に割く分の時間とエネルギーを仕事に充当するような生活でした。ただ、45歳で結婚をしてからは生活が変わりました。6時台に家を出る夫に合わせて5時半に起きるため、独身のころのように昼近くまで惰眠を貪ることはできなくなりました。料理は毎日、掃除と洗濯は1日置きと、独身のころとは比べものにならないほど家事をこなしています。加えて、結婚を機に都内から郊外へ引っ越したため、取材や打ち合わせに出かける際の移動時間がほぼ倍に。取材から帰ってくるとぐったりと疲れてしまい、30分ほど仮眠を取らないと何もできなくなってしまいました。そんな私に転機が訪れたのは、2020年の1月のこと。取材でお会いした婦人科の女医さんとの雑談のなかで、疲れに関する悩みをお話ししたところ、「更年期にはいろいろな症状が出ますからね」と言われたのです。きちんと診察したわけではないので断言はできないものの、先生のこれまでの臨床経験から、私の疲れは更年期症状の1つである可能性が高いとのことでした。エクオールのサプリメントを飲んで改善先生からまさかの更年期症状を指摘され、「婦人科を受診して、何か治療を受けたほうがいいのでしょうか……」とうろたえる私に、先生はエクオールという成分をすすめてくださいました。エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌の活動によって作られるスーパーイソフラボンのことで、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする成分なのだそう。そのため、更年期症状を和らげる効果が期待できるということでした。ただし、エクオールを体内で作ることができる人は日本人では約2人に1人なのだといいます。そのため、自分がエクオールを作ることができるかどうかを調べるソイチェックという検査があるのだそう。ちなみに、先生は「エクエル」というサプリメントを飲み続けているそうです。「エクエル」には体内でエクオールを作る乳酸菌が配合されているため、ソイチェックを受けなくても飲むだけでエクオールを補給できるそうです。先生自身、更年期症状がラクになり、心身の調子が安定しやすくなることを実感しているとおっしゃっていました。私も早速「エクエル」を飲んでみたいと思い、Amazonにて購入。30日分目安の120粒入りで4,198円(税込み)でした。毎日4粒ずつ飲んでいたところ、1カ月ほどで疲れにくくなったことを実感。都内での取材を終えて帰宅したあと、ちょっと一息入れただけで仕事や家事ができるようになりました。今の調子を維持できるのなら、50代になっても元気に仕事を続けられそうです。まとめ「エクエル」を飲み始めてから自分の体力にちょっとだけ自信を持てるようになりました。そこで、ここ10年ほどで10kgほど増えてしまった体重をなんとかしようと思いたち、長い間放置していたステップ台を引っ張り出して1日に30分~1時間ほど、踏み台昇降を始めました。適度に汗をかくのは気持ち良く、2カ月で体重は2㎏減。体力がついたこともあり、あと8㎏のダイエットに挑戦したいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年07月21日