じつは男性にも更年期障害がある。対処せずに放置していると、心身の不調を招くうえ、うつ病などほかの病気を悪化させてしまうこともあるという。夫の健康と生命を守るために、あなたも男性更年期障害について知っておこうーー!「俳優の渡辺裕之さん、お笑い芸人の上島竜兵さんが立て続けに亡くなりました。10日、渡辺さんの密葬を終えた妻の原日出子さんが、所属事務所を通じてコメントを発表。渡辺さんが自律神経失調症と診断され、一時は薬を服用していたことや、心の病いで治療を始めていたことを明かされました」(芸能記者)充実したキャリアを築き、今も活躍している60代の男性芸能人の相次ぐ訃報。じつは50代から60代にかけての男性は、ホルモンバランスの変化から、心身に不調をきたしやすいのだという。マイシティクリニック院長で泌尿器科医の平澤精一さんはこう語る。「男性ホルモンは『社会性のホルモン』ともいわれ、人との接触が減ると減少し、『男性更年期障害』になってしまうことがあります。不眠やうつ傾向、強い倦怠感や男性機能の低下など、さまざまな症状がある。自律神経失調症を併発して互いに悪影響を及ぼし、症状がひどくなる場合もあります」男性ホルモンの量は20代をピークに、年齢を重ねるごとに徐々に減少していく。「日常生活のストレスもホルモン量に影響します。50代に多い中間管理職は、上や下からの締め付けが厳しく、仕事のストレスでホルモンが消耗されることもあります。じつは、男性ホルモンはコレステロールから作られます。この世代の男性には、健康診断の数値を気にして、肉を食べる機会を減らしている人も多い。特にアルコールの摂取量が多く、炭水化物ばかり食べている人は、男性ホルモンの値に注意が必要です」■男の“見え”がなくなると危険それでは、どのような症状が見られれば、要注意なのか。マオメディカルクリニック院長の植月俊介さんが教えてくれた。「男性ホルモンは、仕事などでライバルに打ち勝つ意欲を生み出したり、現実的な考えに基づき決断したりする気持ちを支えます。このホルモンが減少すれば、当然、仕事や趣味に対する意欲が薄れ、集中力の低下を招くことに。ホルモンのバランスが崩れるため、不安感やイライラ感など精神的症状が出るし、ひげも伸びにくくなり、筋肉量が減ってメタボ体形になるなど身体的な症状も出る。交感神経や副交感神経の切り替えができず、発汗やのぼせ、だるさや疲れやすさなど自律神経失調症の症状も、代表的です」直接の自殺企図などのきっかけになることは稀だが、うつ病を合併したり、男性更年期の治療を通じて、うつ病が発見されることも多いという。しかし、女性の更年期障害は広く知られているが、男性の更年期障害への認知度は低い。閉経という明確なきっかけがなく、個人差が多いため、見過ごされがちだ。極端なケースでは30代や、逆に60代以降に症状が出たりすることも。「仕事への意欲が低下しても、“疲れのため”とか“年のせい”と片づけてしまうことが多いんです。イライラしたり怒りっぽくなる症状も、自分では気づきにくいもの。妻が『お父さんの性格が変わったね』と気づき、夫の手を引いて来院されるケースも少なくありません。男性更年期障害の早期発見には“家族の目”も大切なのです」(前出・平澤さん)そこで、平澤さんの監修のもと、妻が注意すべき9つのサインをチェックリストにした。4つ以上引っかかったり、ほかに気になる点がある場合は、医師の診断を受けるように強く求めよう。【夫は更年期障害?「妻のためのチェックリスト」】□ がっしり体形だったのに、手足が細くなりビール腹になった□ 服装や髪形を気にしなくなった□ 眠れないのか、夜中に何回かトイレに行っている□ ゴルフなど、打ち込んでいた趣味に興味を示さなくなった□ ちょっとしたことで怒ったりイライラしたり、神経質になった□ 仕事へのやる気が低下しているようだ□ 仕事や将来に対する不安を口にするようになった□ 発汗が激しくなった□ ひげをそる頻度が減った。そっていない日も、ひげが気にならなくなった「クリニックを受診する場合は、女性の更年期障害には『婦人科』がありますが、日本には『男性科』がないので、泌尿器科が守備範囲となります。問診表や男性ホルモン値の測定を含む血液検査などを活用して、診断します。男性ホルモン値の低下が認められれば、ホルモン補充療法をします。2~4週間ごとに、自己負担3割なら1回800円ほどの注射を打ったり、ホルモンが含まれるクリームを利用するのが一般的。さらに亜鉛製剤や補中益気湯などの漢方薬を併用します」(平澤さん)医学的アプローチだけでなく、生活習慣の見直しも必須。「男性ホルモンを増やすために、コレステロールは不可欠。赤身の肉、卵、牛乳、納豆など、良質なタンパク質を心がけましょう。また男性ホルモン分泌量との関連性が指摘される、亜鉛を含むカキやレバーなどを食事に取り入れてもいいでしょう」(平澤さん)有酸素運動、無酸素運動をすることでも男性ホルモンの分泌が活性化されるという。さらにーー。「私は男性ホルモンを“見えっぱりホルモン”とも呼んでいます。アメリカの研究で、スポーツカーとファミリーカーに乗っている男性を比較したところ、前者の男性のほうが男性ホルモン値が高いという結果が出ています。服装でも同様のことが言えて、地味より派手がおすすめ。いくつになっても男性は“モテたい”“よく思われたい”という気持ちを持つことが大事です。夫と一緒にスポーツをして大げさにほめてあげたり、夫のスタイリストとして、明るい服装をコーディネートするのも効果的でしょう」(平澤さん)男性更年期障害のリスク軽減のために、夫婦で“男性ホルモン活動”をはじめてみよう。
2022年05月19日インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。更年期に体調不良が続いたおーちゃんの友だち。五十肩や原因不明の疾患にも悩まされていたようで……。★関連記事:「すぐ耳鼻科へ行っておけば」1年近く頭痛が続く原因は意外なところにあった!こんにちは、孫ラブのおばちゃんのおーちゃんです。私の友だちは突発性難聴に始まり、五十肩、へバーデン結節……と、さまざまな症状に悩まされておりました。へバーデン結節は、指の第1関節が変形し、曲がってしまう原因不明の疾患で、友だちは痛みや腫れも伴ったそう。そして、指が変形した現在は痛みは和らいだとのこと。更年期は個人差があり、さまざまな症状が出るので、誰でも同じ症状が出るとは限りませんが、我慢したり自己判断せずに、専門医に診せたほうが良いと、友だちから助言してもらいました。若いころには思いもしなかったことが、老化や女性ホルモンの影響で出てくるお年ごろ。命に関わる病気じゃないから……と甘く見てしまいがちですが自分の体を大事にしながら乗り切っていこうと思いました!ー------------------------友だちの体験を聞き、更年期は思いもしない病気になることもあると改めて実感したとのこと。体調不良を更年期だからとひとくくりにせず、つらい症状があるときは早めの受診を心掛けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。★関連記事:<40代マンガ>以心伝心!? たった1つのワードだけで会話が成立してしまう熟女たち★関連記事:<大腸がんマンガ>「いわゆるがんで確定です」組織検査の結果、腫瘍は悪性と判明して…★関連記事:<アラフォーマンガ>「損したくない、でも…」ポイントカードだらけのババアの財布を軽くするには著者/おーちゃん(52歳)孫ラブおばさん。10歳年上の夫と2人暮らし。長女(29歳)、次女(27歳)、長男(24歳)の3人の母親で、6歳の孫を溺愛中。Instagramとブログで家族の話を更新中。ブログ「娘ときどき孫日和~子離れ奮闘記~」。Instagram:@ohchan_65
2022年05月07日「女性は40~50代で女性ホルモンのバランスが乱れ始めて更年期に入りますが、このころから髪のトラブルにも悩まされる傾向にあります」こう話すのは、イークリニック麻布の高橋栄里院長。髪の毛は、髪を作る細胞だけでなく、さまざまな細胞が相互に協力しあって作られ、成長する。ところが、加齢とともに細胞の活性化が衰えると、薄毛や白髪、うねり、パサつきなどさまざまな髪のトラブルを招くようになるのだ。【更年期前後の 4大 髪トラブル】〈薄毛〉女性の薄毛は、びまん性脱毛症や産後の抜け毛、更年期障害、貧血、極端なダイエットによる脱毛など多岐にわたる。〈白髪〉白髪となる原因はまだすべてが明らかではないが、頭皮環境の悪化と生活習慣の崩れがひとつの原因。また、カラーやパーマによるダメージも。〈うねり〉ホルモンバランスの変化や血行不良、毛穴のゆがみが原因という説も。また、こちらもカラーやパーマによるダメージも影響。〈乾燥〉紫外線で頭皮が乾燥し、バリア機能が低下。また髪の水分量が減り、パサつき、枝毛の原因にも。カラーやパーマ、熱ダメージなども傷みの原因。女性の場合は、こうした髪のトラブルの原因がホルモンバランスのほか、ストレス、病気、極端なダイエット、カラーやパーマによる地肌へのダメージなど複合的に絡み合っていることが多く、男性に比べて改善法を導きにくいのだという。更年期世代の女性は生活習慣が崩れやすくなる年代でもある。「女性ホルモンの減少により更年期症状で自らの体の変化が起こりやすいのに加え、最近はこの世代でもまだ子育て中だったり、親の介護が始まったりと、日常のリズムの変化も重なり、生活習慣がなかなか整いません。これがこの世代で髪のお悩みが増えている理由のひとつでもあります」(高橋先生・以下同)特に課題なのが睡眠不足。更年期世代の日本人女性は世界でもトップクラスで睡眠時間が短い。「規則正しい生活習慣と良質な睡眠が合わさって、健康な髪を作るためのベースの体ができます。その上にバランスのよい食事や適度な運動などが加わり、初めて髪質が改善されたり、髪を増やすことが可能となるのです」生活習慣が乱れていると、健康な髪を育てるベースが育ちにくくなる。いくらシャンプーをして頭皮を清潔に保ったり、育毛剤を使って髪を増やそうとしても、土台となる体に健康な髪を生み出す条件がそろっていなければ、難しいのだそう。「私たちの髪は毛細血管からの栄養がしっかりと根元に届いて毛髪が成長しますが、毛根から頭皮までのあらゆる細胞が活性化されて初めて“土台”となるのです」健康な髪を作ってくれる栄養素も大切だ。「髪の主成分はケラチンといってタンパク質の一種です。そのため、健康な髪を作るには肉や魚、卵、乳製品、大豆やブロッコリーなどのタンパク質が重要です。でも、タンパク質だからと特定のものだけを食べるのではなく、いろんな種類のタンパク質をとることが大切です」ケラチンの生成に必要な栄養素もあるので、それもとりたい。「ケラチンが作られるには、その過程で亜鉛などのミネラルとビオチンといったビタミンも重要です。摂取したタンパク質から髪の毛の生成を手助けしてくれるのがこれらの栄養素です」髪の悩みについては医学的に解明されていないことが多いが、白髪もそのひとつ。白髪の原因はさまざまあるが、頭皮環境を整えて生活習慣を見直すことで、老化による白髪のスピードを遅らせることは可能だそう。やはり、着実に日々の生活習慣を整えることこそが、予防・改善につながるようだ。【PROFILE】高橋栄里美容皮膚科、発毛治療ができる「イークリニック麻布」を開院。毛髪と美容のプロフェッショナルとして活躍中。著書に『女性の白髪・薄毛の悩みがなくなる方法』などがある
2022年04月30日タレントの上原さくらが23日に自身のアメブロを更新。更年期に入っている身体についてつづった。この日、上原は「娘に朝ごはんを食べさせて…」と切り出し「私はなんと!今からマッサージに行ってきます」とスケジュールを報告。「いつもの肩こり&腰痛を低周波マッサージ機で誤魔化しながらやり過ごして1週間」と自身の体調を明かし、夫から娘について「明日、姫ちゃん見てるから行っておいでよ」と言われたことを説明した。続けて「もうホント、一刻も早くゴリゴリのマッサージを受けたいので、ノーメイクのボサボサ頭で行ってきます」と述べ「そうしたら午後からは元気に動ける」とコメント。最後に「45歳、更年期に片足をズボリと突っ込んだ体はこんな風にメンテナンスをしないとならんのです」とつづり、ブログを締めくくった。
2022年04月25日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。3回目の新型コロナワクチンを受けたやましたさん。今回も副反応で発熱したのですが……。★前回:「更年期なん?」3回目の新型コロナワクチン接種は気付けば秒で終了し… #脱力系ゆる更年期日記 37ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。新型コロナワクチンの3回目接種の翌日、MAXで37.8度の発熱がありました。「37.8度」……。「37.8度」…………。私には2人の娘がいるのですが、1人目の娘が小さいころ、「趣味ですか?」というくらいの頻度で病気になり、毎週毎週、雨の日も風の日も病院に通っていた時期がありました。そのときに、小児科の先生といろいろなことを話す機会があったのですが、その先生が「体温が38度以下やったら別にそんな熱でもないし、心配せんでも大丈夫」的な説明をしてくれたことがありました(※そのときの娘の場合の話です)。熱が何度だろうと、しんどいときはしんどいし、しんどくないときはしんどくない、というのはわかっているのですが、それ以来、私の中で38度以下の熱は「そんなにしんどくないカテゴリー」に入ってしまっていました。ところが、今回の37.8度……。私が想像する37.8度のしんどさと比べると、かなりしんどいものでした。個人の体感では、2回目接種後に38.4度出たときと同じくらい、もしくは、もっとしんどかった気がします。年を重ねてくると、何でも年のせいにすると言いますが、これも年のせいなのでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年04月21日俳優の原田龍二の妻・愛さんが18日に自身のアメブロを更新。1度現れた更年期の症状を明かした。この日、愛さんは「今日は肩のゴリゴリのリハビリとプラセンタ注射をうってもらいました」と報告。「最近は季節の変わり目や暗いニュースが多く気分がすぐれなかったり憂鬱になってしまう方も多くなっているそうです」と明かした。続けて、自身の更年期の症状について「一度ホットフラッシュがあって以来プラセンタ注射のおかげか何もないんです」と報告。「今は漢方やら色々とあるようです」と述べ「更年期などでお悩みなどありましたら、気軽に受診することをオススメします」とつづった。また「プラセンタは私はとても調子が良いように思います」とコメント。最後に「原田パパは美容院でメンテナンスDAY」と車の運転席に座る原田の姿を公開し「お互いリフレッシュしました」とつづり、ブログを締めくくった。
2022年04月19日4月9日(土)に「fracora(フラコラ)」が主催するオンラインイベント「フラコラカルチャー」が配信されました。今回のテーマは「HAPPY更年期のススメ」。更年期トータルケアインストラクターの、永田京子(ながた・きょうこ)さんに、約9割の女性が心身に不調を感じるという「更年期」の原因と予防策について、詳しく解説していただきました。全3回にわたってお届けするイベントリポート、3回目の今回は更年期との向き合い方について解説します。※本記事は「フラコラカルチャー」で開催されたイベントを、ウートピ編集部で再編集したものです。女性同士でも理解が難しい「更年期」更年期の特徴の一つに、「個人差がとても大きい」というものがあります。1割の人は「何も感じない」。でも9割の人は、更年期の時期になると何かしらの不調を感じています。さらに4人に1人は、日常生活に支障が出る「更年期障害」になってしまうと言われています。私が更年期のトータルインストラクターとして活動を始める前、街頭に立って更年期に関するアンケート調査を行ったときのことです。「更年期にこういう症状があったけど、パートナーに理解してもらえたから、とても楽になったのよ」「運動をすることで気分も晴れやかになった気がするわ」という声を聞かせてもらうこともあれば、「え、更年期?教えてあげる。更年期はね、暇な人がなるのよ!」と言われたこともありました。もちろん、更年期は暇な人がなるわけではありません。1000人以上の方の声を聞いてわかったのは、「たとえ同性であっても、すべてを同じようにわかりあえるわけではない」ということでした。更年期障害は体のなかで起きる不調なので、目には見えません。また、症状があろうとなかろうと、体のなかでは大きな変化が起こっています。元気そうに見えて、実は寝不足だったり、心が鬱々としていたり。見た目ではわからないからこそ、更年期について知ることがとても大切です。本人はもちろん、一緒に働く人、一緒に暮らす人など、周りの人たちも一緒に更年期について知って、おおらかな気持ちで過ごしていきましょう。更年期の症状は人それぞれ。「物忘れ」に悩む人も……更年期には200〜300種類もの症状があるため全てを紹介することはできませんが、例えば、肩こり、腰痛、手足の痛みなど、体に変化が起きる人もいます。また気持ちの面では、イライラしやすくなったり、鬱々としたり、気が滅入ってふさぎ込んでしまう人もいます。他にも、めまいや耳鳴り、物忘れ、頭の中全体に雑音が広がるような頭鳴りに悩む人も多いと言われています。このなかで更年期症状としてあまり知られていないのが、物忘れです。私の知り合いの女性で、物忘れの症状に悩まされた人がいました。当時、女性は47歳。もともと仕事が大好きで、日々楽しく業務に励んでいました。しかし徐々に物忘れの症状が出始め、ちょっとしたミスが増えるようになったのです。しかし本人に更年期障害だという自覚はなく、同僚や上司など周囲の人々ももちろん更年期とは気付きませんでした。「歳のせいで忘れっぽい体質になってしまったのかもしれない。このまま働き続けたら今まで以上にミスが増え、チームに迷惑をかけてしまう」そう思った女性は、大好きだった仕事を早々に辞めてしまいました。更年期には必ず「終わり」があるこの話を通して皆さんに伝えたいのは、「大事な決断は体調がいいときにしてほしい」ということです。もし先ほどの女性のように体調不良が続くと感じたら、心と体をケアしてください。そしてセルフケアでの対応が難しい場合は、婦人科を受診してください。更年期の不調には必ず終わりがあります。更年期は女性ホルモンの分泌量が急低下することによって起きますが、その変化に私たちの体が慣れれば、自律神経の乱れによる症状から解放されるのです。自分自身が更年期障害に悩む可能性もありますが、一方で、友達や会社の同僚から相談を受けたりすることもあるでしょう。その相談が人生を左右する大きなものであればあるほど、判断を誤ってしまったときの後悔も大きくなります。もし心身の不調の渦中の相談であれば、「それはすごく大事なことだから、体調がいいときに決めた方がいいと思うよ」と伝えてもらえたら幸いです。■動画で見る方はこちら
2022年04月16日4月9日(土)に「fracora(フラコラ)」が主催するオンラインイベント「フラコラカルチャー」が配信されました。今回のテーマは「HAPPY更年期のススメ」。更年期トータルケアインストラクターの、永田京子(ながた・きょうこ)さんに、約9割の女性が心身に不調を感じるという「更年期」の原因と予防策について、詳しく解説していただきました。全3回にわたってお届けするイベントリポート、2回目は女性ホルモンの役割についての解説です。※本記事は「フラコラカルチャー」で開催されたイベントを、ウートピ編集部で再編集したものです。美肌と健康を保ってくれる「エストロゲン」まず、女性ホルモンにどんな役割があるのか説明します。女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。今回はエストロゲンについて詳しく解説します。保健体育の授業でエストロゲンは、女性らしい体をつくり、妊娠や出産の準備をするホルモンとして紹介されています。しかしエストロゲンの役割は、それだけではありません。肌のツヤを保ってくれたり、目・鼻・喉など粘膜のうるおいを保ってくれたりと、美肌や健康に関わる役割もあります。また、骨が溶けるのを防ぐ役割や、記憶を保つような役割、血管を強くしなやかに保ち動脈硬化を防ぐ役割、内臓など体全体の若さを保ってくれているような役割もあります。ありすぎても困る!女性ホルモンのデメリットとは?このようなエストロゲンのメリットを聞くと、「それなら女性ホルモンが体内にたくさんあったほうがいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし光が当たるものの裏には影が出るように、エストロゲンにはデメリットもあるのです。例えば子宮筋腫がある場合、女性ホルモンが大量に分泌されると筋腫がどんどん大きくなってしまいます。また、月経前になると気持ちのコントロールが難しくなったり、肌が荒れたりするPMS(月経前症候群)を引き起こす原因にもなります。ホルモン量が変動するときに起きる「ホルモン頭痛」という偏頭痛を感じやすくなる人もいます。さらに、乳がんや子宮体がんなど、女性ホルモンの影響を受けて起こってしまう「がん」のリスクが増えることもわかってきました。これらはすべて、女性ホルモンの影響を受けて起こっています。女性ホルモンは美と健康を守る大事な役割を果たしている一方で、大量にありすぎると命を奪う病気を育てる可能性もあるのです。更年期の不調、症状は200〜300種類も更年期の不調は、女性ホルモンの低下が影響して引き起こされます。先ほど女性ホルモンのメリットの一つとして「肌のツヤを保ってくれる」という役割がありましたが、更年期に入りホルモン量が低下すると、肌が乾燥しやすくなったり、シミやシワができやすくなったりします。また女性ホルモンには「骨が溶けるのを防ぐ」という役割もあるので、ホルモン量の低下が骨量の低下に結びつくことも。さらに女性ホルモンが低下すると自律神経も乱れ、急に上半身がカーッと暑くなり、びっくりするくらい汗が吹き出てくるような「ホットフラッシュ」が起きることもあります。一方で、体は疲れているのに目や頭が冴えてしまって眠れない不眠症や、昼間に体がだるくなってしまい、やる気が起きず眠くなってしまう症状に悩む人もいます。このように、更年期の症状は人それぞれ。その症状の種類は、なんと200〜300もあると言われています。今まで経験したことがないような不調を感じる人もいるため、「更年期かもしれない」と自覚するまでに時間がかかってしまうケースも少なくありません。更年期は、心や体と向き合うチャンス更年期になると女性ホルモンの量が急激に減ると聞き、「ショック」「女として終わってしまうんじゃないか」とネガティブに捉える方もいます。更年期をテーマにした講演会で、「更年期について、どんなイメージを持っていますか?」とたずねると、「急に汗をかく」「気持ちが不安定」「イライラする」など、ネガティブな言葉が返ってくることも。日本では更年期におけるマイナスイメージのほうが先行してしまっているのです。しかし英語圏では、更年期のことを「the change of life」と呼び、人生の転機として前向きに捉えています。私は更年期をネガティブなもの、ふたをしたいものとして捉えるのではなく、心と体と向き合うチャンスにしてほしいと考えています。老い先長い人生を考えると、更年期はなくてはならない進化のとき。体の変化を感じたら、ぜひ一度「長い人生を幸せに生きていくための準備が始まったのかもしれない」と考えてみてくださいね。「HAPPY更年期のススメ」イベントリポート、最終回は4月16日(土)公開予定です。■動画で見る方はこちら
2022年04月15日4月9日(土)に「fracora(フラコラ)」が主催するオンラインイベント「フラコラカルチャー」が配信されました。今回のテーマは「HAPPY更年期のススメ」。更年期トータルケアインストラクターの、永田京子(ながた・きょうこ)さんに、約9割の女性が心身に不調を感じるという更年期の原因と予防策について、詳しく解説していただきました。全3回にわたってお届けするイベントリポート、初回は更年期におけるホルモンバランスの変化について、詳しく紹介します。※本記事は「フラコラカルチャー」で開催されたイベントを、ウートピ編集部で再編集したものです。ネガティブなイメージの更年期、実際は……?思春期の女性に対して「箸が転んでも笑うお年頃」とよく言いますが、「箸が転がってもイラッとするお年頃」といえば更年期といわれます。「失礼な!」と思われるかもしれませんが、講演会でこの話をすると皆さんが大きくうなずかれます。今回の「フラコラカルチャー」では、そんな更年期に私たちの体のなかでどんな変化が起こるのか、そして具体的にどういう対策をしていけばいいのかということを解説します。まずは、性ホルモンの変化のグラフをご覧ください。赤色で書かれているのが、女性の体内における性ホルモンの変化。青色で書かれているのが、男性の体内における性ホルモンの変化です。女性の場合、10代前半から20代にかけて、性ホルモンの分泌量が急激に増えていきます。お肌にハリとツヤがある思春期の時期です。その後、個人差はありますが20代は順調に分泌され、35歳頃から徐々に低下し、45歳頃から坂道を転げ落ちるように急低下。そして更年期に入り、55歳以降はほぼゼロになってしまいます。つまり女性の場合、人生の前半は女性ホルモンが豊富に分泌されていますが、後半はゼロに近い状態になるということです。※性ホルモンの変化には個人差があります女性より男性のほうが「女性ホルモン」が多くなる60代実は男性も副腎という組織から一定量の女性ホルモンが分泌されています。そのため、60歳以降しばらくの間は、女性より男性のほうが女性ホルモンの分泌量が多くなります。講座でこのような話をしたら、「先生!だからおじいちゃんになると、おばあちゃんらしくなって、おばあちゃんになると、おじいちゃんらしくなるのね」と前方の席に座っていた人がおっしゃっていました。その真意はさておき、体内のホルモンの変化だけに着目すると、逆転現象が起きるということは間違いありません。更年期の時期は、閉経の前後10年更年期は「閉経の前後5年ずつ」のことを指します。日本人の平均の閉経の時期はおおよそ50歳過ぎなので、50歳で閉経した場合は45歳から55歳が更年期となります。私の母親も閉経の前後に更年期症状がありましたが、当時は「更年期」を知る機会がありませんでした。目が乾くという症状が現れ眼科を受診。そこで処方されたのは、目薬と錠剤でした。しかし錠剤を飲もうとしても、喉にくっついてしまい飲み込めません。そこで今度は耳鼻科へ行きました。症状を説明したところ、また新しい錠剤が処方されました。次に肌の乾燥が気になり始めて皮膚科へ行き、また別の症状で他の診療科を受診。次々に新しい薬を処方され、錠剤がどんどん増えていってしまいました。更年期世代の「ドクターショッピング」とは実は、母のこれらの粘膜にでていた不調の原因は、更年期の女性ホルモン低下の影響によるものだったのです。そのため、病院へ行くなら婦人科へ行くべきだった、ということがわかりました。この一連の行動は、「ドクターショッピング」と呼ばれ、更年期世代のドクターショッピングだけでも、年間600億円以上が使われているという試算があります。更年期障害について理解するということは、過剰医療費、過剰検査費、過剰投薬費を抑えることにもつながるのです。不調が続いたときは、医療機関の受診を意外に知られていませんが、更年期には正しい対処法や効果的な薬があります。つらい症状が続いたら婦人科へ行き、医師に相談してみましょう。場合によっては、「更年期症状だと思ったら別の病気が隠れていた」というケースもあります。「理由はわからないけれど不調が続いている」「生活習慣を整えても、セルフメンテナンスを実践してもなかなか改善しない」というときこそ、注意が必要です。医療機関へ行って相談してみる、という行動が大切な選択肢の一つであることを、ぜひ覚えておいてください。「HAPPY更年期のススメ」イベントリポート、第2回は4月15日(金)公開予定です。■動画で見る方はこちら
2022年04月14日40代後半から始まるといわれる「更年期」。今まさに気になる症状が出始めたという人も、これからがちょっと不安という人も。まずは更年期について正しい知識を得ることからはじめてみませんか?3月15日に発売された『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)は、アラフォーから備える更年期対策におすすめの一冊。監修は石原新菜先生です。今回、ウートピで本書の一部を抜粋して紹介。全3回で「更年期」について考えるきっかけとなるトピックスをお届けします。最終回となる第3回は生活習慣の改善について。わかっているけれど、何からはじめていいのかわからないという方は、紹介するポイントを見直してみるのはいかがでしょうか。自分の身体は自分でケア更年期による身体の不調で治療を始めるとしても、それだけではなかなか効果が期待できません。それは更年期の症状のほとんどが、生活習慣にも関わっているからです。必ず治療と生活習慣の改善をセットで行いましょう。仕事や子育てで忙しいと、自分の食事がおろそかになりがち。それでも若い頃は身体が持ちこたえてくれましたが、女性ホルモンの働きが低下するとそうはいかなくなります。身体は日々の食事でできています。1日3食、バランスのよい食事を摂るよう心がけ、摂りにくい栄養素はサプリメントなどで補ってもいいでしょう。よい睡眠や適度な運動も欠かせません。良質な睡眠は自律神経を整え、不調の改善に役立ちます。また運動はウォーキングなどの無理のないものでOK。適度な運動はメンタルケアにも役立ち、良質な睡眠にもつながります。睡眠不足で免疫力が低下睡眠中に分泌される成長ホルモンは、細胞を活性化させる、代謝を促進するなど、身体を整える働きがあり、更年期を迎えた女性にもとても大切なものです。睡眠には自律神経が深く関わっていて、身体を動かしているときに働く交感神経と、身体を休ませるために働く副交感神経のバランスが崩れると、睡眠不足などのトラブルにつながります。睡眠時間は6〜7時間がよいとされますが、中でも成長ホルモンが多く分泌される最初の3時間にいかによい睡眠がとれるかがカギ。朝起きて太陽の光を浴びてから14〜16時間後に、睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌されるため、日中はしっかり光を浴びましょう。さらに睡眠時に食事が消化された状態にして副交感神経を優位にするために、夕食は寝る4時間前までに済ませるなど、睡眠に向けてのリズムを整えることが大切です。よい食事、よい運動、よい睡眠で自分を大切に『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)1580円(税込)好評発売中
2022年04月13日お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘の妻・尾形あいさんが12日に自身のアメブロを更新。医師からプレ更年期と指摘されたことを明かした。この日、あいさんは「本日、絶賛ダメ母中の私です。笑」と切り出し「あり得ないほどに情緒不安定です」と告白。「家の中が激暑で顔がほてりのぼせそうで、最近この症状が続く」といい、「『ホットフラッシュ』まさに当てはまりすぎてびっくりしてます」と更年期障害の代表的な症状とされているホットフラッシュについてつづった。続けて「プレ更年期(エストロゲン低下気味)だと以前お医者様に言われて」と明かし「私世代の人にめちゃくちゃ最近多いみたいです」と説明。医師から指摘された当時について「母乳中だったので服用を辞めていた」と述べ、現在は「母乳も無事終えたので本格的にお薬に頼ってみようかと思います」とコメントした。最後に「まずは命の母とかサプリからでもいいよ!と言って頂いたのですが、実際飲んでる方いらっしゃいますか?」と読者に問いかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「少しでも楽になるといいですね」「ホルモンバランス本当難しいですよね」「辛いけどいつかは終わると信じて」などのコメントが多数寄せられている。
2022年04月13日40代後半から始まるといわれる「更年期」。今まさに気になる症状が出始めたという人も、これからがちょっと不安という人も。まずは更年期について正しい知識を得ることからはじめてみませんか?3月15日に発売された『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)は、アラフォーから備える更年期対策におすすめの一冊。監修は石原新菜先生です。今回、ウートピで本書の一部を抜粋して紹介。全3回で「更年期」について考えるきっかけとなるトピックスをお届けします。第2回はホルモンバランスについて。ホルモンバランスが乱れると…指令を出す脳の視床下部が混乱して、自律神経が乱れることで全身のあらゆるところに影響が出ます。女性ホルモンにおける脳と子宮の関係自律神経のコントロールが利かなくなります30代までは脳の視床下部から指令を受けた卵巣が、必要な量の女性ホルモンを分泌しますが、40代に入る頃から卵巣の機能が低下してエストロゲンを作れなくなります。それでも視床下部はエストロゲンの分泌を促す指令を出し続けますが、老化した卵巣はそれに応えることができず、パニックになることで視床下部にも影響が。するとさらに視床下部のコントロール下にある、自律神経にも影響を与えます。自律神経は血流や血圧、心拍、皮膚、発汗、体温などに関わっているため、身体や心にさまざまな変化が表れます。また女性ホルモンにはコレステロールの増加を抑制したり、骨量をコントロールする働きもあります。そのため、女性ホルモンの分泌量が減ると、コレステロールが増加し、代謝が落ちて太りやすくなったり、糖尿病や高血圧症などのリスクも高まります。女性ホルモンが減少すると表れる症状エストロゲンの減少が女性の身体全体に影響エストロゲンは子宮の内膜を厚くしたり、受精卵の着床を助けるなどして妊娠に備えるホルモンです。エストロゲンはコレステロールを材料にして作られるもの。そのため、卵巣がエストロゲンを分泌している間はコレステロールが使われ、コレステロール値を適正に保ちます。ほかにも骨の新陳代謝を促す力も持っていて、骨量を保ってくれています。血管や関節を柔軟に保つコラーゲンの産生を促すのもエストロゲンの役割。血管や関節に弾力性を持たせてしなやかに動くようにしてくれるため、動脈硬化や関節痛を防いでくれます。コラーゲンの産生を促すと同時に水分を蓄えるため、肌や髪の潤いも保ってくれます。エストロゲンが減少するとこれらの恩恵を受けられなくなるため、さまざまなところに影響が出てくるのです。自律神経乱れを起こす主な要因生活習慣の乱れが自律神経を乱す卵巣に指令を出してエストロゲンの分泌を促す脳の視床下部には、自律神経をコントロールする働きもあります。更年期にエストロゲンが減少してホルモンバランスが崩れると、自律神経も乱れますが、生活習慣の乱れも自律神経の乱れにつながっていきます。自律神経の乱れにつながる原因の中でも40代の女性に多いのが、精神的ストレス。家族や友人らとの人間関係、仕事のプレッシャーなどの悩みや不安などさまざまな要因からくる精神的ストレスは、自律神経のバランスを崩して体調も崩しやすくします。慢性的な寝不足や、不規則だったり栄養が偏ったりした食生活なども自律神経のバランスを乱す原因になります。自律神経の乱れはさまざまな症状に結びつきますが、こうした生活習慣が自律神経の乱れに関わっていることがわかれば、生活のメンテナンス方法もわかってきます。セルフケアや漢方のアドバイスも収録『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)1580円(税込)好評発売中
2022年04月11日40代後半から始まるといわれる「更年期」。今まさに気になる症状が出始めたという人も、これからがちょっと不安という人も。まずは更年期について正しい知識を得ることからはじめてみませんか?3月15日に発売された『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)は、アラフォーから備える更年期対策におすすめの一冊。監修は石原新菜先生です。今回、ウートピで本書の一部を抜粋して紹介。全3回で「更年期」について考えるきっかけとなるトピックスをお届けします。閉経前後のトラブルを今のうちに知ろう閉経する前後の10 年間は、女性ホルモンの減少に伴って身体にさまざまなトラブルが発生します。今のうちにどんなトラブルが起こるか知っておきましょう。閉経の始まりのサインは月経不順閉経は卵巣機能が完全にストップすること。ただし突然やってくるのではなく、さまざまなサインを出しながら約5年かけて徐々に閉経に向かって身体が移行していきます。その一番わかりやすいサインは月経不順です。それまで定期的にきていた月経が、数カ月あいたり半月程度できたり、経血量が以前より増えたり、あるいは減ったり、長引いたり短期で終わったり……不順の表れ方は人それぞれです。さらに月経不順に加えて起こるのが、200種類以上とも言われる症状。多汗や冷え、頭痛やめまい、腰痛や肩こり、肌荒れや白髪などの体に表れる症状のほか、気分が沈みがちになる、イライラするなど心のトラブルとして表れる症状もあります。どの症状がどんな人に表れるかはわかりません。月経不順だけの人もいれば、さまざまな症状が重なる人もいるのです。閉経前後に見られる主な症状更年期の症状は人によってさまざま!更年期にはたくさんの症状がありますが、症状の種類や表れ方は人それぞれ。体質だけでなく、生活環境や抱えているストレスによって、違いが出てくることがあります。生活環境やストレスが関係更年期の症状が出てくる50代前後というのは、子どもが独立したり、夫婦関係に変化が表れたり、親族の介護や死別、仕事で責任を負う立場になるなど、さまざまな生活環境の変化が訪れます。心にぽっかりと穴が開いたような寂しさや不安感、ストレスは他人には計り知れないものです。さらに、長年の喫煙や日々の食事、日頃の運動の有無など、生活環境によっても、症状の表れ方に違いが出てきます。自分が更年期にさしかかる頃かなと思ったら、まずは生活習慣を見直すところから始めてみましょう。ストレスを解消する方法を見つけたり、睡眠不足にならないように生活リズムを変えてみたり、毎日の食事を見直したり、ストレッチやウォーキングなど軽い運動を日々の生活に取り入れたり。少しでも更年期障害のハードルを下げておくよう心がけてみましょう。「更年期障害」によって生活も大きく変化更年期障害は、人からはわかりにくい症状も多いために周囲の理解が得られないことも多く、症状が重いと日常生活への影響も出てきて、ひとり思い悩む人も多くいます。友人とショッピングしてお茶をする……そんな今までなら楽しみなことでも、大量の汗が出てほてってしまったり、気持ちが落ち込んで行く気がしなかったりして、予定が負担になってしまうことも。気分の浮き沈みが激しかったり、通勤するのがおっくうになったりして、勤務時間短縮や、退職をせざるを得なくなる人もいます。更年期は人生を振り返って、日々の生活や人間関係を再確認する時期。けっして無理をせず、自分の体と向き合ってケアや治療をしたり、生活を見直したりしてみましょう。今まで「このままではいけないな」と思っていた人ならなおさら、改善するよい機会です。アラフォーから備えて、更年期前後を健やかに明るく『更年期ってこういうこと図鑑』(宝島社)1580円(税込)好評発売中
2022年04月08日▼イベントの視聴はこちらから4月9日10時配信「fracoraカルチャー」講師:更年期トータルケアインストラクター永田京子さん更年期は「ツラい」「苦しい」「怒りやすくなる」?エイジングケア美容液No.1*ブランドの「fracora(フラコラ)」が、「HAPPY更年期のススメ」を、2022年4月9日(土)10:00にfracoraカルチャーにて配信します。「更年期」とは閉経前後の5年間を合わせた10年間のことをさします。個人差はありますが、日本人の平均閉経年齢は約50歳なので、45歳〜55歳が更年期のボリュームゾーン。「ツラい」「苦しい」「怒りやすくなる」といった、不調の面がクローズアップされがちな更年期ですが、講師の永田さんは「更年期は自分と向き合う時間」だと話します。※化粧品マーケティング要覧2021No.1美容液抗老化2020年実績 (株)富士経済「fracoraカルチャー」とは?フラコラは美と健康を応援するブランドとして、化粧品やサプリメントなどの商品をはじめ、顔のエクササイズやヨガなどのイベントを通じて、日常生活に取り入れられる簡単で健康的にキレイになるコツを発信しています。イベントには2011年から累計10万人以上*が参加しています。※リアルとオンラインエクササイズの累計参加人数(協和調べ)fracoraカルチャー「HAPPY更年期のススメ」開催日時: 2022年4月9日(土) 10:00配信どなたでも参加可能参加費:無料ご参加方法:YouTubeにて配信※イベント当日に、こちらからアクセスしてください
2022年04月08日歌手のhitomiが7日に自身のアメブロを更新。悪化している気がする症状について報告した。この日、hitomiは「肩から肩甲骨」というタイトルでブログを更新。「昨日は、テレビのお仕事」と切り出し、ドリンクカップを手にした自身の全身ショットを公開。一方で「肩から肩甲骨をねじって寝てた?のかいわゆる、寝違いで手がしびれていて…痛い」と報告し「整形外科に行くべき!!?か悩んでいます」とつづった。続けて、症状について「5日くらい、治らずむしろ、悪化している気がする」と述べ「手がしびれるって抱っこやら、家事やら日常生活に、かなり支障がある」と説明。最後に「とほほ…だよ」と心境を吐露し、ブログを締めくくった。
2022年04月08日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第37話。3回目の新型コロナワクチンを受けに行ったやましたさん。今回は初めての病院で接種することになって……。★前回:「私ったら見栄っ張り♡」忘れたころに生理がやって来るとついやってしまうこと #脱力系ゆる更年期日記 36ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。先日、新型コロナワクチンの3回目接種に行ってきました。私の場合、1、2回目とは違い、3回目はどの病院に電話しても予約が取れず、リストの上から順番に電話をかけまくり、やっと前回より少し遠い場所にある初めて行く病院で予約が取れました。初めて行ったその病院で、名前を呼ばれ病室に入ると、私より少し先輩だと思われる女性の先生が、私の資料を見ながら「更年期なん?」「生理は来てる?」「しんどないの?」などと、畳み掛けるように突然大量の質問をしてきました。私の更年期が、ワクチン接種に何か影響を及ぼしているのかと思い、少し驚きつつも「そ、そうなんです。更年期なんです。生理はたまに来るくらいで……」と最後の生理を思い返しながら返事をしていました。そして会話に夢中になっている間に、どこからともなく忍者のように現れた看護師さんと思われる女性が、「打ちますねー」と私の左腕にワクチンを打ってフフフと笑いながら「終了です」と言ってくれました。私は、注射の針が体に刺さるその瞬間をガン見したいタイプなので一瞬「え?」と戸惑いましたが、子どもが注射をするときに、よく見かけるその「気をそらす作戦」を、まさか49歳で自分が体験することになるとは思わず、何だか少し若返った気持ちになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年04月07日寝ても疲れが取れない、体が重いといった症状は、誰しも経験があるのではないでしょうか。さらに、40代を過ぎてその頻度が増すと「年のせい」「更年期だから」と老化や年齢が原因と考えがちです。けれど、その思い込みから意外な病気を見逃してしまうことも。更年期症状と思い込まれやすく、かつ、女性がかかりやすい病気について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。つらい症状=更年期とは限らない「40代、50代の女性は何かつらい症状があると更年期症状や加齢のせいにしがちです。しかし、そこには思わぬ病気が潜んでいることがあります。まずは病気の可能性をできる限り否定し、その上で更年期症状や加齢を疑ってほしい」と駒形先生は言います。この症状は何の病気?以下の症状は、ある病気のものです。生理不順冷え症、低体温暑がり、多汗うつっぽいイライラする動悸がする貧血むくみやすい体重が急に増える、または激減するやる気が湧かない物忘れしやすい疲れやすい、体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく便秘がち頻便眠気を感じやすい皮膚がかさつく、かゆみがある声がかれる足がつりやすい「ここに挙げたのは甲状腺異常による症状の例です。どの症状が出るかは病気によって異なり、個人差があります」(駒形先生)上に挙がっている症状は、誰もがよく感じやすそうなものばかりに見えます。甲状腺とは何なのでしょうか?甲状腺とは?女性ホルモンと似た甲状腺ホルモンを分泌「甲状腺とは、甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは主に体の代謝を調整する働きをし、女性ホルモンと似た働きをします」(駒形先生)。【甲状腺ホルモンの働き】筋肉の維持・強化心臓の働きを活性化思考や反応を活性化新陳代謝の促進、体温調整脂質代謝を上げ、コレステロールを下げる糖代謝を促進骨量を上げて骨を強化「脳において、甲状腺に指令を出す部分と卵巣に指令を出す部分は隣り合わせになっています。甲状腺が狂うと生理も狂い、生理が狂うと甲状腺も狂いやすくなる。2つのホルモンはとても関係が深いのです。生理不順や無月経、不妊の原因を調べる過程の血液検査で甲状腺ホルモンの異常が見つかることも多いです」(駒形先生)。自分でできる見分け方は?首の前をチェック血液検査で甲状腺の異常はわかるということですが、「だるい」「疲れやすい」だけで受診や検査を受けるのはハードルが高いことも。「甲状腺異常の代表的な症状は首の前の腫れやしこり。先に挙げた症状があり、首の前の喉あたりが腫れていたり、触れてみてしこりがあったりするときは更年期症状ではなく、甲状腺異常が原因の場合があります。内分泌内科や甲状腺外来など、専門外来を受診すると血液検査やエコーで詳しく調べてもらえます」(駒形先生)。まとめつらい症状があったら我慢でしないで、まずは医師に相談してみることが大切です。甲状腺異常の原因は今のところ解明されていないということですが、遺伝は一因とされています。親族に甲状腺の病気を持つ方がいる場合は、定期的に検査をしたほうが良いということです。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年04月05日《去年の夏から謎の火照りに悩まされている。更年期にしては早くない?という人もいるが、婦人科の先生に相談したら「うん、更年期だね」と言われるのでした》3月18日、インスタグラムでこう更年期障害であることを告白したのは、ともさかりえ(42)。続けて《私は更年期だと言われて別に悲しくもないし、それ自体が特別なことだとは思ってない》と綴り、冷静に受け止めていた。最近では、ともさかのように早くして更年期症状に悩まされている女性が増えているという。婦人科治療を行う成城松村クリニックの松村圭子院長は、更年期障害と呼ばれるものには2つの種類があると解説する。「従来の更年期障害は、卵巣機能が低下し、ホルモンが出せなくなってきたことで脳がパニックを起こし、自律神経が乱れ、さまざまな不調を引き起こします。いっぽう、医学的な疾患ではありませんが『若年性更年期障害』と呼ばれるものがあります。こちらは卵巣の老化ではなく、ストレスや不規則な生活といった外的要因によって脳がダメージを負い、自律神経が乱れて起こります。若年性の場合は、30代後半から40代前半はもちろん、20代の女性でも起きる可能性があります」ウェルネストクリニック(内科・産婦人科)の薬師寺忠幸院長は、若年性更年期を引き起こす要因の一つに“コロナ禍”を挙げる。「コロナ禍で自宅でのリモートワークが増え、友人や同僚と外食を楽しむことが困難になり、人とのコミュニケーションを取りづらい状態が続いています。ストレス環境下で自律神経のバランスが崩れ、動悸やイライラするといった更年期に関連する症状を訴える若い女性は多いです」不安定な情勢を受け、増加する若年性更年期。松村院長は、基本的な対策としてバランスの取れた食事といった「健康的な生活」を挙げる。そのうえで、前出のインスタグラムの投稿で、精油の香りによって更年期の症状から癒されていることを明かしていたともさかのように、“香り”を使うことは有効だと言う。「従来の更年期、若年性ともにアロマなどは効果が期待できます。香りがダイレクトに脳に働きかけて、自律神経を整えたり、リラックス効果が得られたりします」薬師寺院長はコロナ禍において“適度な息抜き”が肝要だと説く。「感染リスクを考えれば外食をしないことが無難ですが、会話の時はマスクをし、親友と2人だけで飲食を早く済ませるなど、やり方次第でリスクを減らすことは可能です。リモートワーク中でも食事時間を出社していた時と同じように決めたり、友人や家族とZoom等でコミュニケーションを取ったりすることで症状はだいぶ改善されるのではないでしょうか」誰にでも訪れる更年期。自分なりのリラックス方法を見つけて乗り切りたい。
2022年03月31日40代から感じるようになった更年期の不調。しかし、子どものことを優先し、自分の不調に向き合うことをしていませんでした。50代になり、自分と向き合い2つの対策をおこなったことで症状が緩和した体験談をお話しします。40代から更年期症状が始まった!?40代になってから自営業で飲食店を営むようになったのですが、そのころからホットフラッシュのような症状を感じることが多くなりました。最初は自営業を始めたこともあって緊張しているのかと思い、気にもしていませんでした。しかし、毎日人に会って緊張すると手に汗を握る程度だったのに、数年たったころには普段の出る汗の3倍以上の汗が出るようになっていて洋服がびしょ濡れになったり、汗をかいて体が冷えてきたり、心臓の鼓動が大きくなって不安感が出てきたりと体調にも大きく変化が起きてきました。頭痛やめまいも出てきて、立っていられないときには家にこもったままで寝ていました。倦怠感やイライラなどの症状も当たり前のように出てきたのを覚えています。40代半ばで体も心もだんだんつらくなってきた40代からの体調不良が更年期症状だと意識し始めたのは、40代半ばになってからでした。しかし、シングルマザーの私には体調不良でも悩んでいる暇などない日々でした。自分のことより子どものことを優先していたため、更年期症状が出ていても、見て見ぬふりだったと思います。体の変化に目をそむけたままだったので、限界が来ていたのか心がつらくなるようなことがだんだん増えたのも40代半ば過ぎだった思います。食欲がなくただ眠くて体がだるい日々が続いていました。体が軽いと心も軽くなると気付く50代40代から悩まされてきた更年期症状と思われる症状ですが、50代になり2つの対策をおこなったことで、症状が緩和されてきました。まず1つ目はプチ断食です。食欲が出ないこともあり、10時間以上食べないこともありました。そうすると内蔵が休まったのか、体の調子が徐々に良くなってきました。体の調子が回復するだけでなく、肌のハリも出て肌の調子も良くなったように感じています。そして、2つ目が運動です。私は50代になってから20代〜30代でしていたゴルフを趣味として再開することにしました。約20年ぶりのゴルフでしたが、月に1回自然の中での運動は気持ち良く、楽しむことができました。さらに、ゴルフで気の合う仲間と楽しい食事で笑うことが増えてからは、肌も体調も良くて若いころに近付いているように感じます。さらに、体調が良くなると心もラクになり、深刻に考えがちだった子どもの進路なども前向きに考えられるようになりました。40代のころとはまったく別人になったように気分も明るくなり、心に余裕も出てきました。まとめ40代から始まったと思われる更年期症状はプチ断食や運動をすることで改善されていきました。更年期の不調を通じて、体からの不調のサインを無視せず、しっかりと向き合うことが大事だと気付くことができました。元気に60代・70代を過ごすために体からのサインは見逃さず、体をいたわって過ごしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/かみ(51歳)高校3年生の子ども1人。未婚の母。調理師資格を持ち、その知識を生かしたブログを書いている時間が楽しい。生米・ジャガイモ・大豆でヴィーガンレシピ考案中。何より宇宙が大好き。
2022年03月27日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第36話。別れを告げたと思っていたはずの生理がたまに来ることがあるやましたさん。そんなときはつい見栄っ張りになってしまうようで……。★前回:「貯めてやろうじゃないか…!」無謀で絶望的なチャレンジに挑むアラフィフ女の決意 #脱力系ゆる更年期日記 35ウーマンカレンダーをご覧のみなさま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。完璧に別れを告げたと思っていた生理。その生理が、忘れたころにたま〜にひょっこりとやって来ることがあります。そんなときは、近所のドラッグストアの生理用品売り場に出かけて行きます。久しぶりに踏みしめる生理用品売り場の床。すぅ〜と深呼吸をして「あぁ……私、生理用品を買っているんだ♡」とバリバリ生理があったころに戻った気分で若返ります。店員さんが「いらっしゃいませ〜」と通り過ぎるとき、心の中でこう叫びます。「店員さん、私、まだ、生理用品のお世話になっているんです!」そして、おもむろに、大容量のお得パックに手を伸ばします。あぁ……。私ったら見栄っ張り♡わが家には娘が2人いるからできる技ですが、おかげさまで、ちょっと気持ちが若返ります。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年03月24日健康が取り柄だった私ですが、アラフォーになってから、体のだるさやめまいといった症状に悩まされるようになりました。ですが、更年期障害といえば「のぼせやホットフラッシュがあるはずだから、自分には関係ない」と思い込んでいたのです。そんな私が「更年期障害かもしれない」と気付けたきっかけは同僚の言葉。私が受診を決意するまでの経緯と、体だけでなく心も軽くなったエピソードを紹介します。アラフォーになり感じ始めた不調は…不調の原因がわからず途方に暮れる日々眠りが浅くなったり、体がだるく疲れやすい。めまいもするし、仕事が思うように進まない。アラフォーになってから、これまでに経験のない不調を感じるようになりました。ですが、健康診断を受けても特に異常は見つからず。「この不調の原因は? 」と悩みましたが、仕事を休むほどではないと判断し、対応はあと回しになっていました。コーヒーを何杯も飲み、仕事が忙しいときはエナジードリンクにも頼るなど、その場しのぎで過ごす日々。ところがついに、無理がきかなくなる日が来たのです。1年前の夏ごろから、寝ても疲れが取れない状態になりました。自宅から最寄り駅まで約15分間歩くことすらつらく、へとへとです。特に困ったことが、帰宅時にスーパーに寄るのがおっくうになったこと。食生活も乱れがちになり「このままだと仕事が続けられない」と不安が募るようになりました。このときはまだ原因に見当もつかず。ドラッグストアへ通い、自己判断で睡眠のサプリや漢方の服用を何度か試してみましたが、大きな変化を感じることはできず、途方に暮れていました。病院へ行くきっかけとなった同僚の言葉そんなとき、アラフィフの同僚と話す機会があり、思い切って相談してみました。私の症状をひと通り聞いた同僚。そこで出た言葉が「それって更年期障害じゃない?」だったのです! 更年期障害といえばイライラやホットフラッシュといった症状の印象が強く、目からうろこが落ちた瞬間でした。同僚の言葉をきっかけに、更年期障害について改めて調べてみると、たしかに多くの症状が書かれています。私が感じるめまいやだるさ、不眠などもありました。そこで自己判断はもうやめて、一度受診してみよう、と一大決心したのです。いざ、受診日当日を迎えました。症状が少しでもラクになるかも、という期待と「どこも悪くない」と先生に嫌な顔をされるかも、という不安。両方が入り混じり、複雑な心境です。緊張しながらクリニックへ向かいました。先生からのアドバイスで前向きになれた先生は、私の話を丁寧に聞いてくれました。緊張が解けていきます。「しんどさをわかってもらえた。受診してよかった」と安心した気持ちになりました。診断はやはり更年期障害。先生からのアドバイスは「まずはお薬の力を借りて、自分の元気な状態はこんな感じ、ということを知りましょう。同時に生活習慣も整えて、元気な状態を続けていけるようにしましょう」ということでした。具体的には、私の症状に合わせた漢方の処方。また、食生活について「今の生活スタイルなら食物繊維を意識して食べてみて」と言われました。漢方はドラッグストアで買ったものと、処方されたものでは種類が異なり「加味帰脾湯(かみきひとう)」が処方され、自己判断の危うさを痛感して反省しました。また、食物繊維について意外だったアドバイスが「フルーツをたくさん食べて」ということです。フルーツは甘すぎるからダイエットに良くないと思い込み、なんとなく避けていました。ですが、ほかのお菓子を食べていたら結局同じ。むしろ、ケーキやクッキーと比べるとフルーツのほうがカロリーも低く、食物繊維やビタミンが豊富! 先生から丁寧にアドバイスしてもらえたことで、自分の捉え方が変わり、生活習慣を整えることに前向きな気持ちを持てるようになりました。まとめアラフォーになり、急に不調を感じることが増えた私。めまいやだるさといった症状が「更年期障害かもしれない」と気付けるまで時間がかかり、自己判断で間違った対処をして悪循環でした。ですが同僚の言葉をきっかけに更年期障害の可能性に気付き、勇気を出して受診することができました。先生のアドバイスもあり、現在は漢方の内服を軸に、楽しみながら食生活の改善に取り組んでいます。めまいは少し残っていますが、息切れをするような疲労感や起きたときのだるさが軽減してきたことを実感しており、以前よりも明るい気持ちで過ごせる毎日です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/山口がたこ著者/栢野しほ(43歳)うさぎ好きの兼業ライター。大好きな文章を書くことで誰かを励ます存在になりたいと思い、ライター業に打ち込んでいる。休日は、絶対に着替えない!と決めて部屋着で過ごすことが何よりの幸せ。
2022年03月15日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第35話。資産運用をするための生活防衛資金が180万円も必要と判明したやましたさん。心が粉々に砕け散ってしまって……。★前回:「全っ然足りねぇ…!」生活防衛金を計算したら先が見えなくなって… #脱力系ゆる更年期日記 34ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。資産運用をする前に用意したほうが良いという、うわさの「生活防衛資金」とやら。半年〜2年程度働かなくても生活に困らないよ〜というお金らしいので、早速、間を取って1年くらいで計算してみると、私の場合、180万円でした。その金額の高さに、私の心は粉々に砕け散ってしまいました。今までの人生、何をしていたんだと!今年の誕生日が来ると50歳になってしまう私。バリバリと働ける年齢はとっくに過ぎてしまったように感じていました。しかしながら、ここで再度、あの有名なせりふの出番が来たようです……。そう!「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」このせりふ、私の座右の銘にしたいと思います。こうなったらコツコツと……超コツコツとお金を貯めるしか方法はない。1年に10万円、18年で180万円。その時、私は68歳(泣)。その年まで健康に働けるかもわからない、絶望的なチャレンジにアラフィフ女の私は無謀にも挑みたいと思います。そして、せっかくマンガに資産運用の話を書いたのに、何も資産運用をしないのも残念なので、とりあえず、元手0円でできて精神的ダメージも少なそうな「PayPayのボーナス運用」を始めてみました。長い目で見てプラスになるまで続けていきたいなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年03月10日更年期と言われる年齢になってからというもの、だるい、憂うつ、頭痛、手の震え、不眠、発汗などなど、あまりにもいろいろな症状が予想もつかないときにやって来ます。そのたびに強い不安感を覚えている私ですが、更年期症状はホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を及ぼすことにより起こる現象であることを理解して、不安感なく対処できるようになりました。更年期の症状なのか、それとも大病なのか40代後半になったころから、急にドキドキして心拍数が上がったり、息苦しくなって深呼吸して呼吸を調整したり、暑くもないのに突然汗が出てきたり、手が震えたり、体がだるかったり、さまざまな症状が予測もなく襲ってくるようになりました。それらの症状のみであれば、一般的に言われている更年期の症状のようなので、年齢的なものだと自分自身に言い聞かせられるのですが、私の場合、大病ではないかと思われる症状も出てきたのです。それは急に手が震えて、脳の中で一瞬の軽い痛みとともに、さーっと血の気の引くような感覚がするというもの。この感覚を度々経験するようになり、もしかして自分は脳の病気でもあるのではないか、生死に関わるような脳疾患ではないかと心配で居ても立ってもいられず、病院に駆け込みました。しかし、脳ドックでMRI検査をしてもらった結果、特に脳の病気ではないことが判明。まるで生死の淵から生き返ったようにホッとしました。自律神経は心身を健康に保つ根幹的な神経脳の違和感以外にも、体調の変化を感じることがありました。あるときは呼吸するのが苦しくなり、心臓がドキドキして、死ぬかもしれないと思ったほど。そのときは救急車を呼ぶか迷いながら呼吸を繰り返して30分くらい静かにしていたら、症状が治まってきたのでした。他にも急に汗が出てきたり、体がかっかして熱くなり、周りの人に「暑いね」と言っても誰も同意をしてくれず、自分だけが熱くて汗までかいていたこともあります。そのような状況になるたびに、自分は深刻な病気を抱えているのではないかという強い不安を覚えました。更年期の症状は人により深刻度も症状も異なるそうなので、余計に不安でした。そんなとき、不眠で通院していた更年期外来の医師が不眠やその他の更年期障害にはすべて自律神経の乱れが影響をしているという話をしてくれました。全身を緊張させたり、弛緩させたりするのは自律神経の働きによるものであり、この自律神経がうまく調整できていれば、環境が変化しても体は安定した状態に保たれるとのことなのです。私は自律神経を整える働きがあるという漢方薬「抑肝散(ヨクカンサン)」を処方されました。自律神経の乱れる更年期をうまく過ごすには医師によると、例えば心拍数や呼吸数が増えるのは体中に血液や酸素を届けるため、発汗するのは体が熱くなり過ぎるのを防ぐため、緊張したり震えたりするのは覚醒状態を保つためであるとか。私が不安に感じていた症状は、逆に自分の体がある意味きちんと状況を把握して反応しているということであり、しっかりと自律神経が機能している証拠だと知り、少し安心しました。ただ、更年期はホルモンバランスが乱れているので、体を調整するために自律神経が活発に動くとつらいときもあります。そういう場合には我慢をしないで、無理せずに体を休めたり、更年期外来に通院したりしてフォローしていけば良いのだということがわかりました。そういったメカニズムがわかると、自分の体で何が起こっているのか理解できるので不安感もなくなり、冷静に対処できるようになりました。今は医師のアドバイスに従い、自律神経のバランスを整えるために食べ過ぎたり、不規則な時間に食べたりしないように。毎日なるべく歩くようにし、早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけています。まとめ人によりさまざまな症状が出て、生命にかかわる大病ではないかと思ってしまうくらいつらいときもある更年期の症状ですが、私はそのメカニズムを知ることにより、強い不安感から解放され、前向きな気持ちになれました。まだまだつらい更年期症状に悩まされるときもありますが、少しでもラクに過ごせるように、1日3食をしっかり取り、適度に運動をし、良質な睡眠を取り、規則正しい生活をしていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/塩り著者/輝歩 (51歳)勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。
2022年03月03日「今年も花粉の季節が始まった」とうんざりしていませんか。しかも、その症状の一部が新型コロナウイルス オミクロン株の発症時の症状と似ているので、例年以上にビクビクしてしまうのではないでしょうか。エコや健康、美容に関心の高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「花粉症」について聞きました。全5回にわたって送る「花粉症リサーチ」。第1回目は「つらい症状」についてです。女性約100人に聞いた「花粉症」止まらない鼻水、何度も洗いたくなる目の痒み、だるさ等、花粉症の症状はとにかくつらい。anan Beauty+ clubのメンバーに、花粉症の症状について聞いてみました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。まずは、メンバーに花粉症かどうかを聞いてみました。あなたは花粉症ですか?なんと80%近くのかたが花粉症だという結果に。ここまでくると、花粉症ではないということは、奇跡のように感じてしまいます。では、その症状はどのようなものだったのでしょうか?花粉症のつらかった症状やエピソードを教えてください「マスクをしても、何をしても鼻水が垂れてくる。なのに、夜は鼻がつまって寝苦しい」(38歳・専門職)「鼻水が酷くて、ボックスティッシュを1日で1箱使ったことがある。また、昔は今のように柔らかいティッシュがなく、鼻が痛くなった」(35歳・会社員)「花粉の時期は目ヤニが出て、1dayコンタクトでも常に目がゴロゴロする。アイメイクをする気になれない」(31歳・会社員)「高校受験の時に、ボックスティッシュを1箱持って臨みました」(31歳・会社員)「鼻がつまって息ができず、高校の卒業式の歌の練習時に倒れました」(31歳・会社員)「鼻水が止まらず、日常生活で何事も集中できない。また、常にカラダがだるく、特にお風呂上がりに鼻水が止まらなくなり困っている」(33歳・会社員)「声が枯れてしまい、まったく出なくなってしまったことがある。しかも、花粉症だとは思わず、間違った対策をしてしまい、症状が長引きつらかった。また、慢性鼻炎気味なので、花粉の時期は副鼻腔炎を起こしがちで、耳鼻科と友達。全身が痒くて夜眠れなくなったり、顔の乾燥が激しく、メイクのりが最悪になります」(29歳・会社員)みなさん、かなりおつらいエピソードをお持ちでした。あぁ、私も…と共感する人も多いのではないでしょうか。花粉症の症状といえば、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、喉の痛み、カラダのだるさ等、多岐にわたっています。そして、厄介なことにこれらの症状は、新型コロナウイルスのオミクロン株感染時の症状と一部被ってしまいます。先日、テレビでみた報道によれば、オミクロン株の場合は、上記の症状に加え「高熱」「激しい頭痛」「関節痛」が特徴とのことでした。それでもどちらかわからない場合、優先すべきは花粉症の症状を抑えることだそう。まずは、耳鼻咽喉科の受診がよさそうです。(C)Dmitry Marchenko / EyeEm/Getty Images文・小田原みみ
2022年02月26日月経前のイライラや、更年期、妊娠への備えなど、女性の悩みは尽きません。不調や不安を抱えたままにしておくと、仕事や日常生活に影響が出ることも…。そんな悩める女性たちの“ウェルネス”にフォーカスした体験型のイベントが、東京の新宿マルイ本館で開かれます!体験型イベント「Well-being Village」開催!3月1日から期間限定で開かれるPOPUPイベント「Well-being Village」では、女性のウェルネスにフォーカス。月経やPMS(月経前症候群)など女性特有の悩みをテクノロジーで解決する「フェムテック」や、健康や美容などの「ウェルネス」に関連するさまざまなサービスや商品が集結します。さらに、トークショーや、セミナーも開催。自分たちのカラダや健康のケアについて、新しい発見や体験ができるイベントです。「わたしを、愛そう」のメッセージが込められたイベントロゴ本イベントのテーマは、「わたしを、愛そう」。カラダの悩みは、ひとりで抱えているとつらいもの。でも、正しい知識や情報があれば、解決の糸口が見つかるかもしれません。女性たちが抱える悩みや心の負担を少しでも軽くしたい…そんなメッセージがこのテーマにこめられています。性の悩みや膣ケアなど…では、「Well-being Village」に出展するフェムテック系サービスから、2つピックアップしてみます。まずは、大人の女性に寄りそうオンライン相談サービス「TRULY」。TRULYは、女医や専門家による信頼性の高い情報とサービスを提供している企業で、女性の悩みに応えるオンライン相談などを行っています。実際に、TRULYのサイトを見てみると、月経や膣ケア、更年期、セックスの悩みなどについて、産婦人科医の宋美玄先生をはじめとする専門家の回答や、実際の体験談などが掲載されています。信頼できる情報をネットで探すのは意外に大変なもの。まず、このサイトの記事を読むだけでも、悩みのいくつかは解消されそうです。未来の自分に卵子を届ける…!もうひとつは、未来の自分に卵子を届ける卵子凍結サービス「Grace Bank」。妊娠する力は20代後半から衰えはじめ、30代半ばから急速に低下するといわれています。でも、卵子が若ければ、40代になっても20代と変わらぬ出産が可能となるそう。若いうちに卵子を凍結しておけば、将来もし不妊となったとき、体外受精で出産の確率を高めることができます。卵子凍結について、もっと知りたいと思っても、どの情報が正しいのか、いくらかかるのか、などいろいろ不安ですよね。そんな方は、ぜひ本イベントで「Grace Bank」のコーナーに足を運んでみてください。きっと、有益な情報を得られると思います。気軽にフェムテック体験!また、イベントではお茶の水女子大学在学中の小野日菜子さんによるトークショーやセミナーなども開催予定。月経との向き合い方や、フェムテック情報など、気になるテーマについて知ることができます。カラダや健康の悩みについて、ネットでも調べることはできますが、リアルなイベントで専門家の話を聞いたり、サービスを体験したりすれば、より正確な情報にたどりつけるはず。イベント会場になっている新宿マルイ本館8Fは、スタバもあるおしゃれな空間で、リラックスしながら情報に触れることができます。買い物ついでに立ち寄れる「Well-being Village」で、ぜひ気軽にフェムテック体験をしてみてください。文・田代わこ
2022年02月25日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第34話。貯金ゼロでも資産運用をするには、まず生活の支出に備えてお金を用意することを知ったのですが……。★前回:「やっぱムリ!?」貯金ゼロなダメダメ40代が資産運用を始めるためには #脱力系ゆる更年期日記 33ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。前回、生活防衛資金について勉強をしたので、今回私の場合は、その生活防衛資金が一体いくらになるのかを計算してみたいと思います。わが家は夫と小学生の娘2人の4人家族です。夫婦の財布は別々で、私が担当している支払いは、だいたい月に15万円くらいあれば何とかなるのではないかと思います。生活防衛資金は半年〜2年ということなのですが、よくわからないものの半年では、ちょっと心もとないので1年で計算してみようと思います。15万円×12ヵ月。まず15に10をかけて、150で〜、それに残りの15×2の30を足して〜、180か……。ん? ひ、180?180万円〜〜〜!?オモテタントチガウ……。数字が見たことないくらいデカ過ぎて、先が見えずに撃沈しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年02月24日47歳のある朝、目覚めると右手と右腕がなんとなくしびれていました。右腕を下に寝てしまったのかなと、寝相のせいだと思いました。ベッドから起き上がり、洗面所へ行って体重を量ったり着替えたりしているうちに、しびれは取れたので、その後はまったく気にしませんでした。ところが翌日も、また翌日も、起床時に右手と右腕がしびれています。ベッドから起きてしばらくするとしびれが取れるのでそのまま放置していましたが、日数を重ねるうちにしびれが強くなり、2週間たつころには、なかなかしびれが取れない状態に。このまま放置していても治らないと、整形外科を受診することにしました。整形外科での診断は「更年期症状かも」近所の整形外科を受診しました。医師に2週間前から起床時に右手と右腕がしびれるようになったこと、段々しびれが強くなり、しびれが取れにくくなってきたことを訴えました。レントゲンを撮りましたが骨や関節に異常はありませんでした。採血をし、結果は1週間後に出ると言われました。医師の問診で、手のどのあたりが一番しびれるのか、どの指がしびれるのか、腕のどの部分が一番しびれるのかなど、いろいろと質問を受けました。指や腕の一部がしびれるわけではなく、全体的にしびれるので、そのように答えました。すると医師は「しびれを取る薬を処方するので様子を見ましょう。1週間後に採血の結果もわかるので来てください」と言われました。薬を1週間飲みましたが、しびれが軽減することはありませんでした。再診したところ、医師から「採血の結果、整形外科的な問題はなかったので、可能性としては更年期症状かもね」と話がありました。手足のしびれは典型的な更年期症状だそうです。女性ホルモンには抗炎症作用がありますが、更年期になると女性ホルモンが減るため、手足を使うことで起こる炎症が抑えられず、痛みやしびれが生じやすくなるとの話でした。サプリのモニターで「ソイチェック」を実施新聞のチラシに、大塚製薬の「エクエル」を3カ月間モニター価格で利用できる広告が入っていました。「エクエル」とは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするエクオールを含むサプリメントです。「エクエル」のことは、同じく更年期症状に悩む友人から聞いたことがありました。1人は更年期症状のひどい肩凝りが改善され、もう1人は体の調子が良くなった気がすると言っていました。エクオールを作るためのエクオール産生菌が活動しているかを調べる「ソイチェック」という3,000円くらいの検査がモニターは無料という点と友人の話を思い出し、しびれの改善を期待してモニターに申し込みました。第1回目の「エクエル」と一緒にソイチェックの検査キットが届きました。「ソイチェック」は尿検査で、「エクエル」服用前の尿中のエクオール量を調べます。尿を郵送後、約1週間で測定完了メールが届くので、そこに記載のURLからマイページにアクセスして結果を確認します。尿中のエクオール量が10μM以上だと、腸内のエクオール産生菌が活発に活動しているそうです。私は2.5μMだったので、エクオール産生菌は活動しているけれど産生量が不足しているという結果でした。「エクエル」の服用で更年期症状が改善「エクエル」は1日4粒を目安に飲みます。起床時の習慣で常温の水を飲むときに飲むことにしました。飲み始めて1週間。起床時のしびれには変わりなかったので、私には効果がないのかとがっかりしていました。しかし服用開始から2週間を過ぎたころ、気が付いたら起床時のしびれを感じなくなっていました。自覚がなかったので、少しずつしびれが改善されたのでしょう。ほかに「エクエル」を服用して改善された私の更年期症状は、日中の睡眠です。私は夜中に中途覚醒してしまうとしばらく眠れないので、朝から眠くて仕方がありません。家族を見送ったあとの二度寝はしょっちゅうでした。でも、「エクエル」を飲んで3週間後には、朝から二度寝することがほぼなくなりました。朝から動けるのは、思いがけなくうれしい改善でした。まとめ「エクエル」を飲んで2カ月半になります。途中、通い始めた整体の先生に「そのサプリは女性ホルモンに似た成分を補う意味では良い面もあるけれど、一般に薬やサプリメントは肝臓を傷める」と言われ、自己判断で「エクエル」を10日間服用しませんでした。すると、起床時の手と腕のしびれが復活してしまったのです。これはまずいと、また飲み始めたところ、いつの間にかしびれがなくなりました。少なくとも現段階では「エクエル」を服用していたほうが、体調が良いようです。モニターが終了後も、定期便で継続しようと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/しばこ(47歳)主婦ライター。更年期で不眠気味。毎日が不調。
2022年02月24日私は20代のころから冷え性だなと思いながら過ごしてきました。そして、40歳となる今では手足が冷たくて寝られないという日もあります。冷え性は更年期症状の一つに含まれていることもあり、年齢的にも加齢が原因で悪化していることも考えられます。年齢が原因なら仕方がないと、冷え性を完全に治そうとはせず、うまく付き合おうと思うようになりました。そこで、今回は冷え性とじょうずに付き合いながら生活している私の体験談を紹介します。お風呂に入ったらすぐ就寝30代後半になるころから、手足が冷たくて眠れない日が増えてきました。当然、昼間の活動にも支障があります。そこで、寒い季節は入浴後すぐに布団に入ることを決めました。また、お風呂の入り方は冷え性に影響があるのではないかと思い、お風呂に入る際も体に負担なく冷え性を改善する入浴方法をネットで調べました。その内容をもとに、私自身が入浴時に気を付けているポイントは以下の3つです。1.入浴時は必ず湯船に浸かって全身を温める時間がないときや夏場はシャワーになりがちな私でしたが、加齢とともに手足の冷えが悪化していることを感じてからは、毎日15分ほどお湯に浸かるようにしています。2.お湯の温度は40度のややぬるめにする私は熱いお湯が好きなのですが、熱すぎるとお風呂から上がったときに急激に体温を下げようとしてかえって湯冷めしてしまい、体全体を温めるには逆効果だそうです。それを知ってからは通年40度に設定しています。3.長湯をしない30分以上の入浴は、手足が冷えて寝つきが悪くなることもあるそうです。お風呂で読書をすることもあった私ですが、今は15分ほどの全身浴で切り上げています。エッセンシャルオイルで冷え性予防私はエッセンシャルオイルを主に芳香浴目的で使用して香りを楽しんでいました。ある日、エッセンシャルオイルに詳しい友人に手足の冷えの話をしたところ、足の冷えに対して効果が期待できるエッセンシャルオイルがあるということを教えてくれました。すぐさまお風呂上がりに、冷えやすい手足に希釈したエッセンシャルオイルを軽く塗布してみました。オイルを付けて軽くマッサージすると、やさしい香りが心を癒やしてくれます。そうすると、早速オイルを塗布したその日から効果がありました。手足の冷えを感じる前に、とっても良い香りに包まれて、そのまま幸せな気分で眠りに就くことができました。また、帰宅時にあまりに足が冷えて痛いときには、エッセンシャルオイルを含ませたお湯で足湯をすることもあります。すぐに痛みが消えて、足先から全身へとぽかぽか温かくなる感覚を味わいました。時間がないときには、エッセンシャルオイル入りのお湯に浸して絞ったタオルを足の裏から包み込むように覆うと、血の気が一気に戻ったような感覚になります。適度な運動で体を温める私はさらに加齢による冷え性の悪化は、運動不足もあるのではないかと考え1日1回、朝のNHKのラジオ体操の時間に合わせてラジオ体操をしてみることにしました。本気でラジオ体操をすると、息が上がり、体がポカポカに。ジョギングや球技などの激しい運動ではなくても、簡単に体を温めることができると知りました。それに、朝おこなうので気分は爽快になり、頭もシャキッとするのも良いなと思っています。また、同じ年代の方々が集まるバレーサークルにも入会しました。自分のペースに合わせて、プレーしたり休んだりできるので、適度な運動になっています。さらに、普段の生活のなかでも運動を意識することが多くなりました。例えばエスカレーターやエレベーターではなく、調子が良いときは階段を利用。歯磨きをしているときは片足立ちを左右交互に繰り返すなど、普段の生活のなかでできるちょっとした運動を心がけています。体を動かすのがつらいと感じる日は思い切って休んでいます。無理をせずに続けることが大切だと思いますので、毎日自分と相談しながら何かしら体を動かすようにしています。まとめ更年期症状は冷え性のほかにもさまざまな症状があり、冷え性が更年期症状だと断定するのは難しいと思います。私は無理に治そうと思うのではなく、じょうずに冷え性と付き合っていきながら、冷え性にならない体作りを少しずつしていけたらと思っています。実際私が実践している入浴、エッセンシャルオイル、運動の3つの方法を楽しみながら実践していき、冷え性改善に努めていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/徳 衿唯(40歳)最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
2022年02月19日トイレのたびに憂うつになる、あのつらい痛み。痔とは長い付き合いという人も多いといいますが、更年期になると痛みが悪化するという話も。産婦人科医の駒形依子先生に、更年期と痔の悪化との関係について聞きました。女性で一番多いのが「切れ痔」なのはなぜ?痔には、いぼ痔や切れ痔などがありますが、女性には切れ痔が多いと駒形先生は言います。「女性で切れ痔が多いのは、便秘が多いからです。若いころから長らく便秘体質で、硬い便を息んで無理やり出すのが当たり前になっている人が多いですね。排便時に肛門の出口に近い部分の皮膚が切れ、鋭い痛みが生じるのが特徴です。傷は自然に治るので、切れた原因が解消されれば一過性で終わりますが、実際は繰り返す女性が多いですね」(駒形先生)。現代は、赤ちゃんのころから便秘体質だったという女性も多いそうです。更年期は痔が悪化しやすい?更年期に入ってから痔が悪化した、という声を聞きます。「更年期だから痔になるというのではなく、もともとあった痔が、更年期になると悪化するということは良くあることです。女性ホルモンは組織の潤いを保つ役割を果たしますが、更年期に入るとその分泌は急激に減ります。それにより組織は硬くなっていきます。組織が硬くなったところで、硬い便を無理やり出そうとすれば、破れるのは当然。さらに、冷え症であればなおさら組織が硬いので、痔は悪化していきます」(駒形先生)。少しでも改善するためには?駒形先生によれば、痔は一度なると繰り返して、治りにくいと言います。治らないとしても、改善する方法はないのでしょうか。「便秘の人に、よく理想の便として“バナナのような便を出そう”と指導しているのを見ますが、痔が悪化している場合は肛門周りの組織が硬いためバナナ様の便でも息んでしまい、さらに悪化する場合があります。痔が悪化していると感じたら、息まずに出せる“ゆる便”を目指すほうが良いと思います」(駒形先生)。便通を良くする生活を心掛けて「便秘の人がゆるめの便を出すのは、最初のころは難しいかもしれません。まずは整腸剤を使って便をゆるくするのでも良いと思います。慣れてきたら、便通を良くする食品を取り入れてみても。例えばプルーンは便通を良くする食品として知られています。更年期の女性にとってほしい鉄分も含まれているので、味が苦手でなければ試してみても良いでしょう」(駒形先生)。まとめエストロゲンは加齢とともに減り続け、痔が悪化するリスクは年々高まっていきます。まずするべきなのは、便秘を解消すること! 更年期こそ、本気で便秘を解消するタイミングといえるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月17日閉経に向かうにつれ、女性ホルモンの分泌が少しずつ減る更年期。その一方で、男性ホルモンが増えるという話を聞いたことはありませんか。そもそも女性に男性ホルモンがあるのか、ある場合、更年期には増えてしまうのか、気になることについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む女性にも男性ホルモンはある?そもそも、女性には男性ホルモンはあるのでしょうか。「女性は男性の約10分の1の量ではあるものの、男性ホルモンがあります。更年期になり、女性ホルモンが急激に減ったあとでも、男性ホルモンの減少は緩やかなので、元気な体を維持できているのです。よく、更年期は男性ホルモンが増えると誤解されるのですが、女性ホルモンが急激に減ることで男性ホルモンが優位になり相対的に増えて見えるだけで、増えるわけではありません」(駒形先生)。とはいえ、男性ホルモンも加齢とともに減り、80代にはほぼ分泌しなくなるそうです。男性ホルモンとは?ところで、男性ホルモンとはどんな特徴があるのでしょうか。「男性ホルモンは『テストステロン』と呼ばれ、体調の調整、決断力、判断力、意欲、性欲などを司ります。筋肉や骨の発達を促進するので例えば肩幅を広くしたり、胸板を厚くしたり、太ももを太くしたりと、いわゆる“たくましい肉体”の素になります。ひげが生えたり毛深かったりするのも、テストステロンの働きです」(駒形先生)。次の章では、男性ホルモンが髪にもたらす影響についてお伝えします。男性ホルモンの影響は髪に出やすい更年期になると男性ホルモンが優位になるということですが、それでは急に毛深くなったり、性欲が増したりするのでしょうか?「男性ホルモンが増えるわけではなく、また、もともと男性に比べれば少ない量なので急に毛深くなるということはありません。しかし、個人差はありますが男性ホルモンが優位になることで髪の毛に変化が出る女性は多いようです。髪の毛は、男性ホルモンが司る部分と、女性ホルモンが担当の部分があります。例えば、男性ホルモンが強く関わっているのが、生え際や頭頂部。男性の抜け毛や薄毛はこの部分が多いですね。女性ホルモンがあることで保たれていた生え際や頭頂部の髪が、急激に減ることで守れなくなり、かつ、男性ホルモンが優位になったことで抜け毛や薄毛が起こることがあります」(駒形先生)。毛深くなるほどの男性ホルモンの量はないものの、抜け毛や薄毛と関わってくるということです。性欲は強くなる?一方、性欲はどうなのでしょうか。むしろ、更年期には減退する女性が多いように感じます。「男性ホルモンの性欲と女性ホルモンの性欲はもともと違っていて、前者は発散するタイプ、後者は受容するタイプのもの。受け入れたいという気持ちは減るものの、発散したいという気持ちは残っているのではないでしょうか。更年期の女性は性欲がないかといえばそんなことはなくて、結局は相手次第なのだと思います」(駒形先生)。まとめ発散したいという性欲は残っている……ということは、そういう意味ではオス化しているのかもしれません。しかし、既婚女性の場合、パートナーと発散したいという気持ちがどれだけあるかは、本当に個人差があるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:「驚き!」閉経後は総コレステロール値が2倍にも!?今すぐできる食生活改善とは【医師監修】★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】★関連記事:40代から肝機能低下の宣告。閉経後に増加する「脂肪肝」とは?【医師監修】著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月13日