カシオ計算機は3月26日、録音済み音声の聞きたい部分を文字入力で検索できる「キーワード頭出し ボイスレコーダー」と、顔写真からキャラクター画像を自動生成できる「撮ってキャラスタジオ」のスマートフォン向けアプリ2種類を公開した。○キーワード頭出し ボイスレコーダーキーワード頭出し ボイスレコーダーは、独自の音声キーワード検索技術によって、聞きたい部分をキーワード入力から探せるiOS向けアプリ。App Storeにて販売し、価格は税込500円(2015年4月30日までは特別価格の300円)。対応OSはiOS 7.1以上、対応端末はPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5、iPhone 4S、iPod touch(第5世代)。キーワード頭出し ボイスレコーダーは、検索したい言葉をかな入力すると、アプリの内部で音声へ変換し、録音データ内の類似部分を教えてくれる。検索結果を聞き終えた後は、必要な部分のみを残しておくこともできる。そのほか、音声のない部分を飛ばして再生時間を短縮する「無音スキップ」、2倍速や3倍速で再生できる「倍速再生」、雑音を低減する「ノイズキャンセル」、指定した秒数を飛ばして再生する「指定秒数スキップ」、録音・再生時にマークやメモを貼り付けられる「タグ付け」など、聞き直しの効率化に役立つ多彩な機能を備える。○撮ってキャラスタジオ撮ってキャラスタジオは、顔写真をキャラクターに変換し、様々なポーズやセリフを合成して21パターンの画像を自動作成してくれるスマートフォン用アプリ。Android版を3月26日にGoogle playで、iOS版を4月にApp Storeで提供開始する。いずれもダウンロードは無料だ。対応OSはAndroid 4.0以上、iOS 7.0以上。iOS版の対応端末はiPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5。1枚の顔写真から輪郭や目、鼻などのパーツを抽出し、大きさや位置、バランスを認識してキャラクターを自動で作る。キャラクター画像は、様々な表情やポーズのキャラクターに「ごめんね」「ワクワク」といったセリフを合成したものを21パターン作成。そのうちの3パターン(2015年4月30日までは6パターン)は無料で保存でき、アプリ内で108円(iOS版は100円)を支払うと21パターンすべてを保存できる。画像の保存データ形式はPNG。キャラクター画像は、15種類の髪型や12種類のメガネ、40種類のセリフを用いてがアレンジ可能だ。また、カシオ計算機のオリジナルスタンプメーカー「pomrie(ポムリエ)」と連携してスタンプも作れる。また、カシオ計算機は同日、カシオ公式アプリのポータルサイトを開設した。
2015年03月26日スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、メタルウオッチ「EDIFICE」の新モデルとして、スマートフォンと連携する「EQB-510」と「ECB-500」を発表した。日本での発売も予定されているが、時期や価格は未定となっている。ベースとなるのは、2014年9月に発売された「EQB-500」だ。スマートフォンとBluetoothでつながり、スマートフォン側にインストールした専用アプリ「CASIO WATCH+」を使って、ワールドタイムやホームタイムの設定を簡単に行える。時計側のボタンをワンプッシュするだけでBluetooth接続が確立され、スマートフォンの地域・時刻設定をもとに時計側のホームタイムを自動的に修正。サマータイムも自動で反映される。また、CASIO WATCH+の世界地図から都市を選ぶ操作によって、時計側のワールドタイムを設定可能だ。EQB-510とECB-500は、立体的で強弱がはっきりしたフェイスデザインを採用。ECB-500は、2つのインダイヤルをデジタル表示にしたアナログ&デジタルのコンビネーションモデルとなる。いずれもビジネスシーンでの使用を想定し、ホームタイムとワールドタイム(インダイヤル)の視認性を向上。時計側の操作、またはCASIO WATCH+の操作によって、ホームタイムとワールドタイムを簡単に入れ替える機能も持たせた。防水性能は100m。
2015年03月25日スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、「Elegance, Technology」をコンセプトにしたフルメタル電波ソーラーウオッチ「OCEANUS」の新モデルとして、GPSと標準電波(世界6局)によるハイブリッド時刻修正システムを備えた「OCW-G1000E」を発表した。日本での発売も予定されているが、時期や価格は未定となっている。2014年10月発売の「OCW-G1000」をベースに、OCEANUSならではの深みあるブルーの輝きを随所に表現。ベゼルにはネイビーブルーのIP処理を施し、りゅうずや秒針の針軸には再結晶ブルーサファイアを採用している。また、12時の時字には白蝶貝、ベゼル内側のリングに上品な金メッキをあしらった。GPSと標準電波のハイブリッド時刻修正システムでは、地域に合わせてGPS電波と標準電波を使い分け、時刻情報を取得する。ボタンのワンプッシュで正確な時刻へと、最短7秒で修正可能。加えて、2都市の時刻を一目で確認できるデュアル・ダイヤル・ワールドタイムを採用している。風防は両面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラスで、ケースはザラツ研磨の仕上げ。防水性能は100mとなっている。
2015年03月24日スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新モデル「GPW-1000T」を発表した。GPSと標準電波(世界6局)によるハイブリッド時刻修正システムを搭載する。日本での発売も予定されているが、時期や価格は未定。別記事「BASELWORLD 2015 - カシオ、GPS対応のヴィンテージ特別仕様G-SHOCK」で紹介したバーゼルスペシャルモデル「GPW-1000TBS」のベースとなるレギュラーモデル。2014年7月に登場した「GPW-1000」のバリエーションモデルとなる。ベゼルやケースバックといった主要パーツに、軽量で錆びにくいチタンを採用している点が特徴。負荷がかかりやすいベゼルは、高い硬度を誇る「64チタン合金」とした。キズが付きにくく、高い堅牢性を備えている。チタン素材の採用によって、従来モデルのGPW-100と比較して約10%の軽量化も実現した。本体の重さは約110g。防水性能は200mとなっている。
2015年03月24日スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新モデルとして、砂漠や泥沼といった過酷な陸上環境で活躍する「GWG-1OO0」を発表した。愛称は「MUDMASTER」(マッドマスター)。日本での発売も予定されているが、時期や価格は未定となっている。MUDMASTERは、災害救助隊や消防隊などでの使用を想定し、陸上シーンで役立つタフネス性能をふんだんに搭載。G-SHOCKとしての耐衝撃性能に加え、泥やがれきの中でも使用に耐える防泥構造を採用した。泥が侵入しやすいボタン周りをガードしつつ、必要な機能をいつでも使える設計となっている。また、ブルドーザーやクレーンといった重機の振動に耐える耐振動構造も採用している。機能面では、方位計測、気圧計測、高度計測、温度計測(-10℃~+60℃)、1/100秒ストップウオッチ、200m防水、世界6局の標準電波で時刻を合わせる電波時計機能などを搭載。フェイスには大型の時分針やインデックス、さらに大型のボタン類を採用することで、G-SHOCKの力強さと良好な視認性・操作性を持たせている。
2015年03月24日スイスのバーゼルで開幕したウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の特別仕様モデル「MRG-G1000RT」を発表した。世界限定で100本、税別価格は650,000円、発売日は未定となっている。ベースモデルは、G-SHOCKの最上位となる「MR-G」シリーズの「MRG-G1000」。世界6局の標準電波を受信して自動的に時刻を合わせる「マルチバンド6」に加え、GPSによる時刻合わせを備えるハイブリッド電波ウオッチだ。バーゼルスペシャルモデルのMRG-G1000RTは、日本ブランドの誇りを表現すべく、「Made in Japan」をテーマにデザイン。日本伝統の「匠の技」、その代表格である日本刀の「にえ」(刃に現れる独特の模様)をイメージし、ベゼルやメタルプレートに高い強度の再結晶64チタンを用いている。光の加減によって結晶が輝き、深みのあるモデルに仕上げた。さらに、ジャパンブルーとも呼ばれる「藍色」をDLC処理で表現し、見る角度で微妙に表情を変える深い色合いを持たせている。文字板のインデックスやフロントビスには、日本の伝統工芸をイメージした「ゴールド」を配した。
2015年03月18日スイスのバーゼルで開幕したウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の特別仕様モデル「GPW-1000TBS」を発表した。発売日と価格、限定本数は未定となっている。ベースモデルは、GPS電波受信機能と標準電波受信機能を搭載し、チタンを用いることで軽量化した「GPW-1000T」だ。このGPW-1000Tは、2014年7月に登場した「GPW-1000」のバリエーションモデルとなる。ベゼルやケースに軽量かつ錆びにくいチタンを採用し、GPW-1000と比較して約10%の軽量化を実現しつつ、メタルならではの質感を持たせた。ベゼルには64チタン合金を使用しており、傷に強い堅牢性を備えている。バーゼルスペシャルモデルのGPW-1000TBSは、ゴールドIP処理とブラックIP処理を施すことで、使い込まれた風合いとヴィンテージ感を演出した特別仕様。この特殊な処理は、2014年のバーゼルスペシャルモデル「MTG-S1000BS」で採用されていたものだ。
2015年03月18日スイスのバーゼルで開幕したウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、カシオ計算機は、「Elegance, Technology」をコンセプトにしたフルメタル電波ソーラーウオッチ「OCEANUS」のバーゼルスペシャルモデル「OCW-G1000S」を発表した。世界限定で300本、税別価格は400,000円、発売日は未定となっている。ベースモデルは、GPSによる時刻合わせと、世界6局の標準電波による時刻合わせに対応した「OCW-G1000」だ。バーゼルスペシャルモデルは、「宇宙から見た夜の地球」(ブラックマーブル)をイメージしている。宇宙の中で輝く地球の光を、インダイアルや4時側のボタンに配したゴールドで表現。12時側のローマ時字には18金をあしらい、深い漆黒のブラックフェイスと鮮やかなゴールドがコントラストを描き、美しくきらめく。また、澄んだような碧い地球を、再結晶ブルーサファイアで表現している。風防全体に再結晶ブルーサファイアを用いることで、地球覆う海のブルーをデザインしたという。ベゼルやケース、バンドには耐擦傷性の高いDLCコーティングを施しており、裏ぶたにはシリアルナンバー付の彫刻バックを採用している。
2015年03月18日カシオ計算機は、新しいDJ機器「トラックフォーマー」(TRACKFORMER) シリーズを2機種、3月27日から発売する。価格はオープン。店頭予想価格は、DJコントローラー「XW-DJ1」が31,000円前後、グルーヴセンター「XW-PD1」が36,000円前後。トラックフォーマーは、2015年1月に米国ラスベガスで開催されたInternational CES 2015において、カシオブースで展示とデモプレイを行っていた機器。日本での発売が正式にアナウンスされた。投入される2機種とも、DJプレイやダンスミュージック創作に向けた機能を備え、電池駆動、2Wの6cmスピーカー内蔵という仕様によって、さまざまなシーンでプレイできる。○DJコントローラー「XW-DJ1」アナログレコード盤の溝を再現した、7インチの大型スクラッチディスクを搭載。iOS用の「djay2 for iPhone/iPad」、Mac用の「djay Pro」、PC/Mac用の「TRAKTOR PRO 2」といった人気DJアプリケーションソフトに対応しており、お気に入りの音楽を使ってDJプレイが楽しめる。対応ソフトのディスク2台をワンタッチで選択でき、2枚のレコード盤を自在に操るDJの多彩なプレイを実現。左右対称のデザインを採用しているため、利き手を問わずプレイできる。2系統の音量を同時に制御可能なクロスフェーダーや、特定の範囲を繰り返し再生するループボタン、曲を変化さえるFXボタンといった機能を備える。本体サイズはW344.7×D232.0×H66.8mm、重量は1.1kg。○グルーヴセンター「XW-PD1」365音色の音源、自動演奏を実現するシーケンサー、録音した音を音源にできるサンプラー、音を変化させるエフェクターなど、多彩な機能を内蔵。楽曲の製作からパフォーマンスまで、この1台でまかなえる。光の回転によってリズム・パターンが一目で分かるシーケンスステップキーを搭載しており、パッドを使ったリズム・パターン製作、楽曲製作が可能だ。また、200種類のエフェクトを使って、自分で創作した曲や、スマートフォンやデジタルオーディオプレイヤーのお気に入り曲をアレンジすることもできる。ほかの電子楽器と接続しての使用にも対応する。本体サイズはW344.7×D232.0×H66.8mm、重量は1.15kg。
2015年03月13日●豊作・大漁のBABY-G3月6日、カシオの2015年春夏・時計新製品発表会が開催された。男性向けの「G-SHOCK」「PRO TREK」編、「OCEANUS」「EDIFICE」編に続き、レディースウオッチブランド「BABY-G」と「SHEEN」、そしてスポーツウオッチ「PHYS」の新製品やトピックを紹介しよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○世界のビーチをイメージ! 「ビーチトラベラーシリーズ」BABY-Gに「ビーチトラベラーシリーズ」が新登場。メインダイヤルと6時位置のインダイヤルによって、ホームタイムとローカルタイムを同時に表示できる、世界48都市対応のワールドタイムモデルだ。2つのダイヤルの表示時刻は、4時位置のボタンを押すだけで入れ替えが可能。世界のビーチをモチーフとした6種類のカラーバリエーションが用意され、ダイヤルの世界地図とインダイヤルの分針にあしらわれた飛行機がグローバルイメージを強く主張する。中でも、クリアブルーのケースとバンドが爽やかな「BGA-190GL-2BJF」は、宇宙から見た地球をイメージしたデザインをダイヤルにプリント。シリーズのコンセプトを包括するモデルとなっている。「BGA-190-1BJF」(ブラック)、「BGA-190-4BJF」(オレンジ)、「BGA-190-7BJF」(ホワイト)は3月発売、「BGA-190-3BJF」(アクアマリン)、「BGA-190-9BJF」(イエロー)、そして先述のBGA-190GL-2BJFは、5月発売。価格は、BGA-190GL-2BJFのみ1万6,000円。その他のモデルは1万5,500円。○旅のパートナー「トリッパー」に新色デュアルタイムの同時表示が可能で、海外旅行でも頼れるマルチバンド6(世界6局電波)対応電波ソーラーウオッチ「トリッパー」シリーズ。アナログモデル「BGA-1400」に2色、デジタルモデル「BGD-5000」に3色の新色が仲間入り。アナログモデルの新色は、メタリックブルーのベゼルとバンドにインダイヤルのレッド針が目を引く「BGA-1400-2BJF」と、レモンイエローのベゼルとバンドにゴールドのインデックスがキラリと光る「BGA-1400-9BJF」。どちらも4月発売で、価格は3万1,000円。BGD-5000には、共通色として(マゼンタに近い)ピンクが使われている。ホワイトのケースとバンドの「BGD-5000-7BJF」と「BGD-5000-7CJF」は差し色として、また、「BGD-5000-4JF」はケースとバンド色として使用。90年代ファッションを思わせる、存在感のあるモデルとなっている。3モデルとも4月発売、価格は18,000円。○コンビネーションのワールドタイムモデル円い液晶窓を持つコンビネーションフェイスにビッグケース仕様の「BGA-150」をベースモデルとした、「フラワーダイヤルシリーズ」が登場。ダイヤル全体にトロピカルな花柄をプリント。ワールドタイムや日付、ストップウオッチなどを表示する液晶窓の実用性とともに、ファッションアイテムとしてもアクティブな女性の手元を演出する。ホワイトケースにピンクダイヤルの「BGA-150F-7AJF」、ミントグリーンのケースにブルーダイヤルの「BGA-150F-3AJF」、ブラックケースにイエローダイヤルの「BGA-150F-1AJF」の3色をラインナップ。4月発売で、価格は1万3,500円。●「PHYS」で走ろう!「横浜マラソンEXPO 2015」○ピンクとシルバーの「SHEEN」ニューモデルきらめく女性の手元を彩るメタルウオッチ「SHEEN」(シーン)の新作は、中央にピラミッドパターンを描くダイヤルとローマンインデックス、9時位置のジュエルストーンがアクセントのソーラーモデル。3時位置の丸いカレンダー窓も可愛い。価格は、シルバーの「SHE-4516SBY-7AJF」が2万6,000円、ピンクゴールドIPとシルバーのコンビ「SHE-4516SBZ-9AJF」が2万8,000円。5月発売。○「PHYS」で走ろう!「横浜マラソンEXPO 2015」先進の機能とデザインを持つスポーツウオッチ「PHYS」(フィズ)をブランド展開するカシオは、3月15日、パシフィコ横浜をメイン会場として開催される「横浜マラソンEXPO 2015」のオフィシャルタイマー協力のスポンサーとなる。発表会のPHYSコーナーでは、Bluetoothでスマートフォンとリンクする「STB-1000」をはじめ、発売中の製品ラインナップとともに、横浜マラソンEXPO 2015の当日、コース要所に実際に設置される時計表示器も展示。発表会に訪れた人たちの耳目を集めていた。
2015年03月13日●プレミアムブランドに購入後の安心感をカシオウオッチのフラッグシップブランド、「OCEANUS」の高い品質と信頼性をめぐるシリーズ連載。最後にお届けするのは、購入後のユーザーサービスに関するレポート。プレミアムブランド専用の修理と、故障や不具合の発生を未然に防ぐための「あんしん点検パック」を提供する、カシオテクノ東日本リペアセンターにお邪魔した。○プレミアムブランドに購入後の安心感をカシオでは、OCEANUSをはじめ、G-SHOCKのMR-GやMT-G、PRO TREK(MANASLU)といった山形カシオの「PPL(Premium Production Line)」で生産されるプレミアムブランド専用の修理ラインを、一般モデルとは別に設定している。これに加えて、本連載の「高額製品ならではの品質保証」でもご紹介した通り、性能点検や消耗品の交換、外観の清浄などをフルセットで行うプレミアムブランド専用サービス「あんしん点検パック」を2014年4月からスタートさせた。その理由と経緯について、カシオ計算機 CS統轄部 国内企画室長 佐久間裕幸氏は次のように語る。佐久間氏「時計に限らず、カシオ製品の修理はすべて、グループ会社のカシオテクノと協業で行っています。時計の『プレミアムブランド専用修理サービス』(高額時計専用修理)は、2007年4月からです。2012年に山形のPPLが立ち上がったころから、PPLならではの製造品質の高さを伝えていこうという動きが出てきたのです。これに伴って、購入後のサービスによる安心感もセットにしないとブランド戦略として完結しないのではないかとの意見が上がり、その結果、新しいアフターサービスの2本柱が命題として掲げられました。ひとつは、『一般モデルとは差別化した高い信頼性を追求した専用修理ラインの構築』です。もうひとつは『より長く快適に使っていただくための故障予防的なドック・メンテナンス・サービス(後のあんしん点検パック)』です。もちろん、プレミアムブランド専用修理サービスも技術者を増やしたり、新しい機械を導入したりするなどして充実させていきました」以後カシオでは、これら命題をカタチにしていくために、課題や進捗を報告する会議を行った。また、修理やサポートサービスを広く研究しつつ、カシオならではのサービスとは何かを、約1年半かけて追求していったという。●「プレミアムブランド専用修理」と「あんしん点検パック」の違い○プレミアムブランド専用修理とあんしん点検パックの違いプレミアムブランド専用修理サービスでは、ユーザーからの要望を受けた修理のほかにも、カシオ規定の動作点検や内部部品の点検・交換・外装の洗浄などを行っている。では、定期的なメンテナンスを主眼とするあんしん点検パックは、それらとどう異なるのだろうか。実際の作業を担当する、カシオテクノ 東日本リペアセンター長 立川雅一氏にお話を伺った。立川氏「まず、一般モデル修理とプレミアムブランド専用修理の違いから説明しましょう。時計修理のプロセスを大きく分けると、修理診断、修理、修理後検査という3つがあります。各プロセスの中で、より細分化された試験や作業が行われます。例えば一般モデル修理では、修理前と修理後を問わず、通常であれば低温槽での低温検査や姿勢差テスターを使った常温検査は行いません。しかし、プレミアムブランド専用修理では、内部修理はもちろん、電池交換でもこれらすべてを行います。したがって、プレミアムブランド専用修理では修理に2週間ほどのお時間をいただいております」つまり、プレミアムブランド専用修理サービスでは、細部にわたって試験や点検を実施しているということだ。これがあんしん点検パックになると、さらに試験や点検項目が増える。もっとも、あんしん点検パックは、その名の通り点検(やケア)こそが主眼なのではあるが。立川氏「機能部の確認では、6項目(プレミアムブランド専用修理)が9項目(あんしん点検パック)に、外装確認では2項目(プレミアムブランド専用修理)が7項目(あんしん点検パック)に増えます。プレミアムブランド専用修理では汚れている場合のみ洗浄するケースや裏ぶたも、あんしん点検パックではすべて洗浄。ケースにはムーブメントが入っているので、超音波洗浄機が使えません。すべて手で洗います。ボタンもすべて洗浄します。プレミアムブランド専用修理では劣化時のみ交換となるピンやバネ棒、Oリングも、あんしん点検パックではすべて交換します。アナログブロック(駆動部分)においては、歯車の動作正常性を波形にして検査する動作波形検査も行います。これはプレミアムブランド専用修理では行っていません」バンド洗浄においては、プレミアムブランド専用修理では超音波洗浄機でバンド全体を洗浄する。対してあんしん点検パックでは、バンドピンを抜いてコマをバラバラにし、分解洗浄。時間と手間をかけて、細部まで洗浄しているのだ。これらの工程は、すべて工程管理票で管理される。点検と作業の結果や気付いた点は作業報告書に記入されるので、どの技術者が作業しても作業項目やチェックポイントが抜け落ちることもない。●時計の修理は「負の経験」、それを「正の経験」へと変えるために○お客様にとっての「負の経験」を、「正の経験」に変える立川氏「プレミアムブランド専用修理サービスとあんしん点検パックの作業に当たる技術者は、山形のPPLと同じくPLATINUM(プラチナ)、GOLD(ゴールド)、SILVER(シルバー)、BRONZE(ブロンズ)と、ランク分けされています。ランクの内容は、製造と修理という作業の違いから、山形のPPLとも若干異なっています。現在(編注:取材時)は、プラチナが1名、ゴールドが3名、ブロンズが1名という技術者が業務に従事しています」舶来の高級機械時計のそれをも連想させる、サービス内容と取り組み姿勢。修理に関しては、程度を検証した上で見積もりという形になるが、あんしん点検パックは25,000円(税別)と、他社の同種サービスより5千円から1万円ほど安く設定されている。外装交換が必要な場合のみ、(お客様のご希望を確認の上で)追加の部品代が請求されるが、内部修理での交換パーツは料金内に込みというから驚きだ。サービス内容と低価格を両立できたのは、カシオがあんしん点検パックを、「あくまでお客様に製品を安心して使ってもらうためのサービスであり、これでビジネスをしようとは思っていない」からだと佐久間氏は語る。佐久間氏「本来、修理やメンテナンスは時計に必要なもの、といえばそうかもしれません。でも、お客様にとって、それはどちらかといえば『負の経験』です。これを、点検に出して良かった、OCEANUSは修理も安心だな、という『正の経験』に変えることが私たちのミッションなんです。お客様の方々に、また次もカシオ製品を買おうと思っていただき、OCEANUSファンの拡大につなげることが第一ですから」プレミアムブランド専用修理サービスは、1年間の再修理保証期間が付いている。つまり、修理した部分と同箇所、同障害が再発した場合、初回修理時から1年間は無償で再修理を行ってくれるのだ。OCEANUSの購入時3年保証と同様、ユーザーにとっては非常に心強いだろう。そんなカシオのアフターサービスは、各販売店のほか、全国8拠点のカシオサービスステーション(北海道、仙台、秋葉原、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡)で申し込むことができる。さらに、Webページ(から引き取り&配達サービスの利用も可能だ。製品ごとの修理箇所の分布など、アフターサービスを通じて得られたデータは開発の現場にもフィードバックされ、新製品の性能、使いやすさ、耐久性向上に反映されているという。そして、それが新たなユーザーベネフィットを創出するのだ。OCEANUSの品質保証、製造、そして修理と点検。それらすべてがカシオウオッチのフラッグシップ「オシアナス・クオリティ」なのである。
2015年03月13日3月6日、東京都内のカシオ本社にて、同社の2015春夏・時計新製品発表会が行われた。テーマは「Global Time Sync さぁ、地球精度へ」。2014年秋冬の発表会ではその主役とも言えた「OCEANUS」と「EDIFICE」だが、意外なことに、今回はGPSやBluetoothによるスマートフォン連携で時刻合わせを行う新製品は特になし。これは、嵐の前の静けさだろうか。とはいえ、ワールドタイム機能を強調したモデルは、既発売のものも含めて充実していた。「G-SHOCK」「PRO TREK」編に続き、「OCEANUS」「EDIFICE」編をお届けしよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○OCEANUSのプレミアムライン「Manta」にリミテッドエディション「Elegance & Technology」というOCEANUSのコンセプトを体現するプレミアムライン「Manta」(マンタ)。その最新モデル「OCW-S3000」をベースに、ブルーセラミックのベゼルとレッドの秒針、ホワイトの時分針によるトリコロールが印象的な、リミテッドエディション「OCW-S3001E- 1AJF」が登場。特にブルーセラミックのベゼルは宝石を思わせる艶やかさで、OCEANUSのイメージを大きく変えている。5月発売で、価格は19万円。世界限定500本となる。○Manta OCW-S3000のDNAを受け継ぐモデルがClassic Lineから登場!一方、OCEANUSのClassic Lineからも注目の新アイテム「OCW-T2600」が登場。Manta OCW-S3000に似たフェイスだが、それもそのはず、なんとManta OCW-S3000のモジュールを使用しているのだ。OCW-S3000との主な違いは、風防がデュアルカーブサファイアガラスでないことと、メタルバンドが別体パーツを組み込んだラグジュアリータイプではないこと。いや、その差が大きいのだ、と言えなくもないが、Mantaライクなフェイスと6モーターの心臓が(OCW-S3000の)3分の2以下の価格で手に入ると思えば、十分アリな選択肢だ。時分針のデザインも異なるが、人によっては、細めでシャープな印象のOCW-T2600の針を好むかもしれない。しかも、実はOCW-S3000より1mm以上薄い。これはドレスウオッチとして非常に魅力的だ。また、バンドはスライドアジャスト機構付きワンプッシュ三折れ式中留を採用。工具を利用せずに3段階(最大約5mm)まで調整できる。ブラックダイヤルの「OCW-T2600-1AJF」とホワイトダイヤルの「OCW-T2600-2AJF」が用意され、価格はどちらも10万円。発売は7月。○国内モデルでは珍しいコンビネーションのEDIFICE「ERA-500」登場!EDIFICEのニューカマーは、アナログ・デジタルコンビネーションモデルの「ERA-500」だ。そのデザインラインは、Bluetoothでスマホと連携し、ワールドタイムを自在に設定できる「EQB-500」の流れを汲んでいる。ERA-500もまた、ワールドタイムを強く意識した設計だ。9時位置の12時間計インダイヤルとメインダイヤルを使い、常にホームタイムとローカルタイム(現地時間)を同時に表示可能。もちろん、ボタンひとつで表示を入れ替えられる。ワールドタイム設定時の48都市名は液晶窓に表示されるので都市コードリングが不要になり、すっきりとした視認性が高いデザインとなっている。温度計機能付き。6月発売で、2モデル展開。シルバーベゼルの「ERA-500D-1AJF」が2万9,000円、ブラックIPベゼルの「ERA-500DB-1AJF」が3万2,000円。
2015年03月12日ジャパネットたかたは2月27日、「春の家電祭り」を開始した。開催期間は4月11日まで。特別価格のセール商品やセット商品を取り揃えるほか、通常より高額での下取りなどの特典を用意する。春の家電祭りで特別価格となる商品は、東芝のサイクロン式掃除機「TORNEO V」のジャパネットたかたオリジナルモデル「VC-JS4000」や、東芝の縦型洗濯乾燥機「AW-9V2M」、ケルヒャーの高圧洗浄機「JTK28Plus」など。特別セットとして、カシオ計算機の電子辞書「XD-K6000」にパナソニックの充電池「エネループ」12本が付属するモデルなどを用意する。春の家電祭りでは、通常より高額での下取り、分割回数アップ、5年間の長期保証サービスといった特典を受けられる。通常より高額での下取りは、もともとジャパネットたかたが行っている下取りサービスを、春の家電祭り限定でパワーアップするというもの。分割回数アップは、通常よりも多い分割回数での支払いを受け付けるというもの。なお、分割金利手数料はジャパネットたかたが負担する。5年間の長期保証サービスとは、通常は購入時に商品価格の5%を支払う必要がある加入料を半額(一部商品では無料)にするというもの。また、春の家電祭りの開催に伴い、「ジャパネット家電川柳」を募集している。家電にまつわるエピソードなどを五・七・五の川柳にした応募作のうち、最優秀賞(1名)にはカシオ計算機の「エクスワード XD-JT10000」を、ジャパネット賞(20名)にはジャパネットQUOカード500円分をプレゼントする。応募締め切りは3月29日まで。
2015年02月27日カシオ計算機は26日、女性向け耐衝撃ウオッチ「BABY-G」の新製品として、2都市の時刻を入れ替える機能を備えた「BGA-190」を発表した。全6色のカラーを用意し、3月27日から順次発売する。税別価格は15,500円、または16,000円だ。BGA-190シリーズは、世界を旅するアクティブな大人の女性に向けた新作。本体のカラーリングは「世界のビーチ」をコンセプトにしている。各色のテーマは下図を参照。メインの時分針と6時位置のインダイアルによって、2都市の時刻を同時に表示する「Dual Dial World Time(デュアルダイアルワールドタイム)」を採用した。さらに、BABY-Gでは初となる「ワンプッシュで2都市の時刻を入れ替える」機能を搭載。旅行先ではメインの時分針で現地時間を表示し、インダイアルで日本の時間をすぐに確認できる。6時位置のインダイアルは、飛行機をモチーフにした分針になっており、身に付けるだけで旅行気分を盛り上げるデザインに仕上げたとしている。
2015年02月26日カシオ計算機は24日、従来モデルをよりコンパクトにした両面印刷対応のA3モノクロページプリンタ「SPEEDIA B9500」を発表した。3月23日から発売し、価格は148,000円(税別)。従来機種と比較して、体積が約37%、設置面積が約28%、コンパクトになったA3モノクロページプリンタ。A4片面の印刷速度は38枚/分で、ファーストプリントタイムも6.5秒以下と高速。自動両面印刷にも対応し、印刷枚数で120万枚という高い耐久性も備える。プリント方式はLEDヘッド+乾式電子写真方式で、エンジン解像度は最大1,200dpi、データ解像度は最大1,200×1,200dpiだ。プリント速度は、A4普通紙の片面印刷時で38枚/分、ファーストプリントタイムは6.5秒以下、モノクロ時で約8秒。ウォームアップタイムは19秒以下。給紙容量は、標準カセットに550枚、手差しトレイに100枚、オプションの増設トレイに550枚をセット可能。インタフェースはGigabit Ethernet対応無線LANとUSB 2.0。本体サイズは、W459×D392×H347.5mm、重量は約20.2kg。
2015年02月24日カシオ計算機は17日、黒・赤2色印刷専用ページプリンタ「SPEEDIA(スピーディア)GE5000-BR」について、シヤチハタの電子印鑑に対応した最新ドライバを無償提供すると発表した。カシオ公式Webページのサポートページにて、3月2日からの提供を予定している。シヤチハタの電子印鑑は、電子文章上に捺印が行えるシステム。使用するためには、最新ドライバをインストール後、シヤチハタが販売する「電子印影データパック」を購入、その後、電子印鑑をプリンタドライバに登録する。なお、シヤチハタが販売する電子捺印システム「パソコン決済」のインストールは不要。捺印はドライバ上で位置を指定して行う。また、捺印情報をQRコード化して電子印鑑とともに印刷することも可能。スマートフォンなどでQRコードを読み取れば、いつ、誰が、どの電子印鑑で、どのドキュメントを、どのプリンタで印刷したかを確認できる。また、「GE5000-BR」と印鑑データの作成をシヤチハタに依頼できる「電子印鑑パック」をセットにした「GE5000-BR-SH」を、3月2日に限定100セットで発売する。価格は税別178,000円。
2015年02月17日●"写真"に革命をもたらす次世代カメラパシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」へ行くために「みなとみらい」駅の改札を出たオレをまず驚かせたのは、クイーンズスクエアの天井にぶら下がる大きなスヌーピーだ。オレはスヌーピーには敏感なのだ。そして、子供が周りを走り回ったり、特撮ドラマ(「仮面ライダー」か?)の撮影が行われていたり、パシフィコ横浜に到達するわずか数分の間に、さまざまなものが襲いかかってきた。めまぐるしい街だ。パシフィコ横浜に着くと「ああ、今年も来たなあ」という感慨がある。この季節には、何年もこのパシフィコ横浜に足を運んでいるのだ。今年、CP+2015でオレを待ち受けていた興味深いアイテムを紹介していこう。○ピント位置を撮影後に変えられる次世代カメラ「LYTRO ILLUM」米LYTRO社は撮影後にピント位置を変えられるカメラのメーカーとして有名だ。LYTROが最初に作ったカメラは筒状のトイカメラのようなものだったが、その後の進化によって誕生したのが「LYTRO ILLUM」(ライトロイルム)だ。LYTRO ILLUMは焦点距離30-250mm(35mm判換算時)の光学8倍ズームレンズを搭載し、一般的なユーザーが十分満足して使える程度の焦点距離をカバーしている。レンズ部分はよくあるコンパクトデジタルカメラと比較すると長く、サイズはズームレンズを装着した一眼レフという感じ。ただし、重量は940gなので見た目ほど重くない。この大きなボディの理由は、4,000万「レイ」(画素ではない)の「ライトフィールドセンサー」を搭載しているからだとか。このセンサーが光の強さや色に加えて、光の"方向"(光線)の情報も記録する。そのため、撮影後に写真のピント位置や絞りを変えられるほか、3D映像も生成できるのだ。ちなみに、多くのデータを記録するせいで、1枚の画像データが50MBにもなってしまう。ピント位置の変更は、背面モニター(タッチパネル式だ!)での再生時にも行えるし、パソコンやタブレットから専用アプリを用いても行える。LYTRO ILLUMは、カメラにとって"フォーカス"とは、ひいては"写真"とは何なのか? という概念を根本から変えてくれそうで、強いインパクトを持つ未来的なカメラだ。○自分で組み立てられるカメラ「KONSTRUKTOR」現在、多くの人がデジタルカメラを使っているが、なかば趣味的にフィルムカメラを使う人も存在する。ある意味究極といってもいい、自分で組み立てられるフィルムカメラが、ロモグラフィーの「KONSTRUKTOR」だ。まるでプラモデルを組み立てるように、自分でパーツをネジ止めして組み立てていくと実際に使えるカメラが完成する。組み立てに要する時間はだいたい1~2時間だという。サイズはコンデジ程度だが、なんといっても軽い。ちなみにレンズもプラスティックで、焦点距離50mm・絞りF10というスペック。シャッター速度は1/80秒固定で、バルブモードも持っている。固定焦点で0.5m~∞にピントがあう。富士フイルムの「写ルンです」と似た仕様、という感じだろうか。いや、現在の「写ルンです」にはフラッシュがあるから、ちょっとだけ遅れをとっているかもしれない。もちろん「写ルンです」は自分では組み立てられないが。自分で組み立てるカメラというのは斬新だし、価格も3,790円(税別)と気軽に楽しめそうなのがいい。○歴史の影に消えていたレンズの復活「ペッツバール」正確に再現するのが写真の正義、という潮流が昨今あるようにオレは思う。そんな流れに押されてか、一時期は消えていた「ペッツバール」というレンズをロモグラフィー社が現代に復活させたのが、「LOMOGRAPHY PETZVAL LENS」だ。最近は「美しいボケ味」を重視する人が多いが、このペッツバールレンズでは背景がぐるぐると渦を巻くようにボケる。独特な味を持っているのだ。再現性が低いせいか、しばらくは歴史の表舞台から消え去っていたのだが、その特性を楽しみたいということで、ロモグラフィーがペッツバールを現代によみがえらせたらしい。実際に渦巻きボケの写真を見ると、これが実に美しい。ちなみにレンズの焦点距離は85mmでポートレート向けだ。ペッツバールのアイデンティティはその渦巻きボケの写真だけに限らない。レンズの鏡筒はレトロな真鍮製で、時代を感じさせてくれる。"持つ喜び"もたまらないだろう。ちなみに、マウントはキヤノンのEFマウント用とニコンのFマウント用を用意する。アナログでもデジタルでもOKなので、幅広いユーザーが楽しめる。●まだまだ行くぜ! CP+でオレを待ち受けていたおもしろアイテム○カシオブースにて発見! セルフィーで使いやすそうな「EX-ZR1600」多くのカメラがレンズだの画質だの連写速度だの、と撮影性能をアピールするなか、「セルフィー撮影で使いやすい」というわかりやすいアピールで、オレが気に入ったのがカシオのコンデジ「EX-ZR1600」だ。背面モニターが180度チルトするカメラも最近多くなった。ただし、これは単に"チルトできる"というだけだ。EX-ZR1600では背面モニターが"シャキッ"と"パキッ"と気持ちよくセルフィーポジションにチルトする。さらにカメラ前面にシャッターボタンを持ち、セルフィー撮影時にも押しやすい。Bluetooth Low Energyで常時スマートフォンと接続し、シャッターを切ると撮影画像をWi-Fiで自動転送するのだ。これは最近のセルフィー流行に乗ったすばらしい仕組みといえる。画像処理エンジン「EXILIMエンジンHS Ver.3」搭載で、動作レスポンスが極めて快適なのもいい。○CDの音を美しく再生するウッドコーンマジック - ビクターカメラ・写真のイベントなのに、なぜかCDコンポも展示されていた。それがビクターのウッドコーンスピーカー搭載コンポ「EX-B1」だ。このモデルは市販されておらず、イベントごとに台数限定で販売されているという特殊なものだ。今回は15台限定で販売するということだった。ウッドコーンスピーカー搭載機のなかでも、極めてハイレベルな機器だそもそも、ウッドコーンスピーカーって何? という話になるが、これは"ウッド"と名前にある通り、木製の振動板をつかったスピーカーだ。振動板を木にすることで、より自然な音を再現する、とされる。ビクターは音楽CDなどを作成する録音スタジオ(ちなみに本社の裏にある)を持っている。そこの録音エンジニアたちは、最終的な音の仕上がりをチェックするために、コンシューマー機器としてウッドコーンスピーカーを使っている。ブースでは音楽CDを再生していたが、こんな小さなスピーカーで、しかもCDを再生しているとはとても思えない音を出していた。このハイレゾオーディオ全盛の時代にも、「いいと思える音」を感じさせてくれるのは素晴らしい。何か、目の前で楽器が演奏されているかのように音の響きを感じてしまうのだが、これはPCM音源というよりもDSD音源のフィーリングだ。これがウッドコーンマジックだろうか。○写真はどこに行くのか?さて、「写真はどこに行くのか?」ということをしみじみと考えさせてくれたのが今回のCP+だ。かつて、絵画が写真の登場によって、その記録的な意味やバリューを失ったように、記録的な意味での写真も、もはや1つの到達点に達した気がする。ペッツバールのような、"写実"的ではなく"アート"的なレンズが復活したというのも、それが何かしらのターニングポイントを過ぎたことを感じさせてくれる。現在、一般的な静止画よりも多くの情報を記録するLYTRO ILLUMは、静止画から一歩進んで「空間を記録する」と称する。今回は取り上げていないが、パナソニックは4K動画から静止画を切り出す「4Kフォト」を大きく打ち出している。そんな流れのなかで、これから静止画を記録するためのカメラはどうなっていくのだろうか?この先、過去を振り返ることがあった時に、「そういえば、あの頃が1つのターニングポイントだったな」と思うような時代がまさしく"現在"なのではないか? とオレは考えている。
2015年02月14日●ならではの着眼点が詰まった新EXILIM「EX-ZR1600」神奈川・パシフィコ横浜で2月12日から開催されている国内最大級の写真イベント「CP+2015」。カシオブースでは、発売を来月(3月)に控えた最新のEXILIM「EX-ZR1600」をはじめ、女性に人気の「EX-ZR50」、カメラ部とコントローラー(モニター)部が分離するフリースタイルカメラ「EX-FR10」などを展示。自分撮りブームの火付け役として、その楽しみを「みんな撮り」へと広げるプレゼンテーションを行っている。○元祖"自分撮り"のカシオならではの着眼点が詰まった「EX-ZR1600」最新のEXILIM ZRシリーズとなるZR1600は、180度のチルト式液晶モニターとフロントシャッターボタンを装備。画面に向かって手を動かすことでシャッターを切れる「モーションシャッター」や、ZR50で好評のメイクアップブラケティングも搭載。ワイド端25mm相当のズームレンズで広い範囲を写すことができ、誰でも簡単かつキレイな「自分撮り」「みんな撮り」を楽しめる。しかも、BluetoothによるZR1600とスマートフォンの常時接続に対応し、スマートフォンにインストールした専用アプリ[Scene(シーン)]からZR1600のシャッターを切ったり、画像を送信することもできる。●分離合体カメラ「FR10」の新展開、恒例のゴルフコーナーZR1600とスマホをつなぐBluetoothといえば、FR10でもカメラ部とコントローラー(モニター)部の通信に使用されている技術。これは、もはやカシオのお家芸といっていい。使い慣れたスマホのUIからカメラを操作できるので、EXILIMを使うのは初めてという方でも、新たに覚える操作(カメラの使い方)が少なくて済むのが嬉しい。そのFR10も充実した展示だ。新しいカラーバリエーションやアタッチメントなども参考出品されている。また、アジア圏で自分撮りブームを巻き起こしたTRシリーズの最新機種「TR500/TR50」も参考展示。国内の店頭ではなかなか目にする機会がないこれらの製品が見られるのもCP+ならではだろう。ほかにも、もはやCP+カシオブースの名物となった感のある、EXILIMのゴルフモデル(最新はEXILIM FC500S)によるフォームチェックコーナーを設置。FC500Sを体験しながらスイングフォームレッスンを受けられるプログラムも用意されている。この週末は打ちっ放しを見送って、CP+とカシオブースを訪れてみてはいかがだろうか。
2015年02月13日カシオ計算機および樫尾俊雄記念財団はこのほど、カシオ計算機の名誉会長である樫尾俊雄氏(故人)が残した発明を、世に伝えることを目的とした「樫尾俊雄発明記念館」の拡大展示を報道陣向けに公開した。紹介された展示自体は2014年6月から公開されており、一般の方でも訪問・見学できる。樫尾俊雄発明記念館は、樫尾俊雄氏の自宅を改装して数々の発明品を展示しており、2013年6月から一般公開。「発明の部屋」「進化の部屋」「創造の部屋」といったようにテーマが分かれ、樫尾俊雄氏の発明品や、カシオ計算機のマイルストーン的な製品を展示している。もっとも新しい展示は「時の部屋」と「音の部屋」だ。前者は「時計」、後者は「電子楽器」が主な内容だ。以下、両者の展示を写真で紹介する。興味を持たれた方は、樫尾俊雄発明記念館を訪れてみていただきたい。場所は東京都・世田谷区成城、最寄り駅は小田急小田原線の成城学園前だ。開館時間は9時30分~16時30分、休館日は土曜/日曜/祝日/年末年始/夏季休暇。開館日はwebサイトで告知する。入館は無料だが、予約が必要。樫尾俊雄発明記念館のWebサイトで予約の申し込みを受け付けている。
2015年02月10日●まずはEX-FR10の仕様をおさらいカシオ計算機が2014年8月に発売を開始した「EXILIM(エクシリム) EX-FR10」。カメラ部とコントローラー部が分離できるユニークな形状で、防水・防塵・耐衝撃・耐寒性能も備えた小型アクションカメラだ。様々なシーンでの活用が期待できるEX-FR10。冬の雪山では、どのような使い方ができるだろうか? 実際に群馬県の水上高原スキー場にて試してみたので、本稿でその様子をお伝えしていこう。○EX-FR10の仕様をチェック!本題に入る前に、EX-FR10の仕様および基本性能を簡単におさらいしておきたい。カメラ部とコントローラー部がセパレートできるEX-FR10。カメラの有効画素数は1400万で、35mm換算で21mm相当の広角レンズを採用している。デジタルズームは4倍まで対応。動画に関しては、フルHD動画(1920×1080/30fps)の撮影が可能。最長録画時間は29分となっている。コントローラー部とカメラ部とは、Bluetooth 2.1+EDRで連携する仕様。コントローラー部に設置されている液晶モニターのサイズは2インチで、画面をタップすればカメラのシャッターを切れる。側面にはカメラ部と同様に電源キー、静止画撮影キー、動画撮影キーを搭載。これらのキーを使えば、カメラをリモートコントロールできるわけだ。さらに、カメラとコントローラーは高速転送技術に対応。映像の遅延は、気にならない程度に抑えられている。カメラ部、コントローラー部はともにIPX6/7相当の防水、IP6Xの防塵に対応。2mの耐落下性能と、-10度までの耐寒性能も備えている。○雪山では、どんな使い方ができる?前述の通り、コントローラー部の液晶モニターをタップすれば写真が撮れるので、いま流行りの「セルフィー(自撮り)」にも最適。カメラの画角が広角なので、複数の友人との記念撮影も楽に行える。このほかにも、アイデア次第で使い方が広がりそうだ。そこで、カメラとコントローラーを分離した面白い使い方がないか、冬の雪山であれこれ考えてみた。順を追って紹介していこう。まずはアタッチメントの紹介から。EX-FR10を最大限に活用するためには、アタッチメントの存在が欠かせない。例えば「マルチアングルクリップ EAM-2」では服やベルトに、「マルチアングルベルトセット EAM-3」では頭部にEX-FR10を装着することが可能だ。●雪山でいろいろ撮影してみた - その1例えばカメラ部を服あるいは頭部などに、コントローラー部を腕に装着しておくような使い方では、好きなタイミングで腕のコントローラーを操作して写真が撮れる。カメラのファインダーを覗いて写真を撮影する場合、無意識に構図を調整してしまうが、この撮影スタイルであれば、常識に縛られない自由な写真が撮れるかも知れない。また、カメラ部に三脚ナットを取り付けることで、一脚(いわゆる自撮り棒)や吸盤タイプのカメラスタンドを利用することも可能。撮影のバリエーションが格段に増えるだろう。例えば、家族でスキーをしに来ているような場合。家族の写真を撮ることに熱心なお父さんは、自身が写真に写る機会が少なくなりがちだ。しかしEX-FR10と一脚を使えば、家族と一緒に楽しくスキーを滑っている様子を簡単に撮影できるだろう。ここで、一脚を使って自撮り撮影した様子、および後頭部にカメラを装着して後続のスノーボーダーを撮影した様子を動画で紹介する。なお一脚を使った撮影は、周りのスキーヤー・スノーボーダーの安全に充分配慮した上で行っている。○一脚×2本、夕食、卓球と撮影は続くこの後、一脚を天に掲げて撮影してみた。軽量のEX-FR10だからこそできる撮影方法だ。滑っているスキーヤーの真上、真横、真正面、真後ろから撮影すると、これまで見たことのないような絵面になった。ちなみに撮影の途中で転んだり、カメラを雪に近づけすぎてレンズが雪まみれになったりしたが、防水・耐衝撃・耐寒性能が本領を発揮。全く影響がなく撮影を続行できた。●雪山でいろいろ撮影してみた - その2今回、スキーのほかに、犬ぞりを体験することができた。ここで試したのが、一定間隔(15秒・2分・5分)で静止画や動画を自動撮影できる「インターバル撮影」だ。今回は15秒間隔のインターバルで静止画を5枚撮影した後に、5秒間の動画を撮る(これを繰り返す)というモードで撮影した。犬ぞりのほか、ホテルの夕食の様子も撮影したので、合わせてご覧いただこう。群馬県にある水上高原は、温泉でも有名な土地柄。温泉といえば卓球である。実際、ホテルの娯楽施設には卓球台が用意されていた。ということで、卓球台の端にEX-FR10を乗せて、好きなタイミングでスナップ写真を撮ってみることにした。EX-FR10では、静止画の撮影モードとして「プレミアムオート」のほか、「TOY」(トイカメラ)、「SOFT」(ソフトフォーカス)、「LIGHT」(ライトトーン)、「SEPIA」(セピア)、「MONO」(モノクローム)が利用できる。PCやスマートフォンを介さずとも、こうした特殊加工の写真が手軽に撮影できるのが嬉しい。スマートフォン向けには、無料アプリ「EXILIM Link」が提供されている。同アプリを使えば、EX-FR10で撮影した静止画や動画をスマートフォンに転送できる。また、アプリからシャッターを切ることも可能だ。例えば、撮った写真をいますぐSNSにアップしたい。あるいは日中に撮影した写真や動画を、夜ホテルの部屋でスマホの大きな画面で確認したい。そんなときに重宝しそうだ。ちなみに今回、スキーや犬ぞりを楽しみながら多数の静止画や動画を撮影したが、バッテリーが空になったのは夜だった。カシオ計算機の事前説明で「EX-FR10は低温の環境下では電池の減りが早くなる」と聞いていたが、バッテリーの持ちは筆者が想定していたよりも良く、充電切れで困るような事態には陥らずにすんだ。***本稿では、冬のスキー場でEX-FR10の使い方を試した様子をお伝えしてきた。スポーツやレジャーでアクションカメラを利用する場合、小ささ、軽さ、耐衝撃といった性能は必須となる。EX-FR10ならそれらの条件を全て満たしている上に、防水・防塵にも対応している。高画質で撮影できる点も大きなメリットだ。季節を問わず、カメラの習熟度も問わず、海にも山にも何処へでも気軽に持っていけるEX-FR10。工夫次第で、様々な用途で活躍してくれそうだ。気になった方は、ぜひチェックしてみて欲しい。
2015年02月09日カシオ計算機は2015年2月6日から2月12日までの期間限定で、iPhone用アプリ「Chordana Composer」(コーダナ コンポーザー)を、特別価格の税込300円で販売する。Chordana Composerは、思いついた2小節のメロディーをもとに、一曲まるごと自動作曲してくれるiPhone用アプリだ。2015年1月30日の発売から2月4日までの6日間連続で、App Storeの"ミュージックカテゴリ"の有料アプリランキング(日本)で1位を獲得した。それを記念し、2月12日までの期間限定で、通常価格の500円ではなく特別価格の300円でChordana Composerを販売する(価格はいずれも税込)。Chordana Composerを用いれば、作曲や楽器の知識がなくても、自分だけのオリジナル曲を簡単に創作できる。できあがった曲は再生だけでなく、メールで送ることも可能だ。自動作曲のジャンルは5種類、曲調は3種類を用意。曲内でのモチーフの使い方はAメロ・Bメロ・サビから選べて、イントロとエンディングも付いたオリジナル曲ができあがる
2015年02月06日カシオ計算機は5日、デジタルカメラ「EXILIM」の新モデルとして、光学18倍ズームや自分撮りに便利なチルト液晶、スマホと常時つながるBluetooth機能などを搭載した「EX-ZR1600」を発表した。本体カラーは、シルバー、ブルー、オレンジの3色を用意。3月20日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は40,000円前後の見込み。EX-ZR1600では、従来のWi-Fi機能に加えて、新しくBluetooth Low Energyに対応。専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンとEX-ZR1600を、Bluetoothで常に接続しておくことが可能だ。これにより、スマートフォンとEX-ZR1600のWi-Fi接続をコントロール。EX-ZR1600のシャッターを切ると、撮影した画像を自動でスマートフォンに転送、保存できる。EX-ZR1600の電源をオフにしてもBluetooth接続は維持しており、スマートフォンからEX-ZR1600を起動したり、EX-ZR1600に保存した画像を閲覧・コピーなど、スマートフォンから多彩なリモートコントロールが可能。専用アプリ「EXILIM Connect」は、写真共有アプリ「Scene」(リプレックスが開発・提供)とも連携し、EX-ZR1600で撮影した写真をクラウドアルバムで自動共有。一緒に旅行した友達や、遠方の親戚など、EX-ZR1600で撮影するだけで写真を簡単にシェアできる。3.0型の液晶モニタは約180度のチルト機構を備え、本体前面に設けたフロントシャッターによって、自分撮り・仲間撮りをしやすい。また、EX-ZR1600のレンズに向かって手を振ると、手の動きを検知して自動でシャッターを切る「モーションシャッター」機能も使える。心臓部には、高速レスポンスを提供する「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。CIPA規格準拠として、1.5秒の起動、0.18秒のオートフォーカス、0.015秒のレリーズ・タイムラグ、最短0.26秒の撮影間隔を実現している。手ブレ補正機能では、上下回転・左右回転・上下・左右・回転という5軸方向の手ブレを高度に補正し、光学式手ブレ補正(2段分)と高速連写合成(最大9枚)の組み合わせによって、5段分の手ブレ補正効果を得られる。主な仕様は、撮像素子が1/2.3型正方画素高速CMOS、総画素数が1,679万画素。レンズ構成は、非球面レンズを含む10群11枚。焦点距離は約24~450mm(35mm判換算)、F値は2.8~5.9。記録画素数は、静止画で最大1,600万画素(4608×3456ドット)、最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画撮影も可能だ。記録形式は、静止画がJPEG、動画がH.264/AVCのMOV形式、連射速度は最大30枚/秒。約48.9MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。ISO感度はISO80~25600相当(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度は1/4秒~1/4,000秒(静止画プレミアムオートPRO時:4秒~1/4,000秒、絞り優先AE時:1秒~1/2,000秒、シャッター速度優先AEおよびマニュアル露出時:15秒~1/2,000秒)。絞りはF3.5(W)~F7.0(W)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、マクロ、マニュアルフォーカス。撮影可能範囲はオートフォーカスとマニュアルフォーカス時が約4cm~(W端)、マクロ時が約4~50cm(W端)。電源には専用リチウムイオン充電池「NP130A」を使用し、撮影枚数は約455枚、動画撮影時間が約1時間35分、連続動画撮影時間が約2時間25分(タイムラプス撮影時:約4時間35分)。本体サイズはW108.3×D33.6×H61.5mm、重量は約242g(電池およびメモリーカード含む)。
2015年02月05日カシオ計算機は4日、フルメタル電波ソーラーウオッチ「OCEANUS(オシアナス)」のスポーティライン「OCEANUS CACHALOT(カシャロ)」の新製品として、OCEANUSで初めて方位計測機能を搭載した「OCW-P1000」を発表した。2月28日から発売する。税別価格は、表面加工がTIC処理の2モデル(ブラックフェイスとシルバーフェイス)が115,000円、DLC処理モデル(ブラックフェイス)が145,000円。OCEANUSは「Elegance, Technology」をコンセプトにし、高度な機能性とヨーロッパ由来の洗練されたスポーティデザインをあわせ持つ、フルメタルの電波ソーラーウオッチ。その中の「OCEANUS CACHALOT」は、こだわりを持つ30代の男性に向けたモデルだ。ヨットやウインドサーフィンといったマリンスポーツに役立つ機能、性能を備えた、スポーティラインという位置づけ。これまで、減算式タイマーを備えたモデルや、20気圧防水性能のモデルなどが登場している。新モデルのOCW-P1000は、さわやかなブルーをあしらったマリンテイストのデザインに、ヨットやクルーザーの操縦時に役立つ方位計測機能を搭載。2時位置のボタンを押すだけで、秒針が北を指す。加えて、同じく2時位置のボタンを回すと、方位を示す内転リングが回転し、進行方向の方位を記録したり、確認したりできる。ブルーが美しく輝くフェイスには、視認性を高める無反射コーティングのサファイアガラスを採用。軽量ながら質感のあるチタンケースにはザラツ研磨を施すなど、仕上げにもこだわった。主な仕様は下図の通り。
2015年02月04日カシオ計算機の電子辞書「EX-word」(エクスワード)と、イセタンガールのコラボレーションモデルが登場する。伊勢丹新宿店の本館2階または伊勢丹オンラインストア限定で販売し、税別価格は37,500円。ベースモデルは、2015年1月発売の高校生向けモデル「XD-K4800」だ。英語の対話力を強化するコンテンツを多く収録しているほか、2,000の文学作品など約170のコンテンツを内蔵している。概要は別記事『カシオ、英語コンテンツが充実した電子辞書「エクスワード」全15モデル』を参照いただきたい。今回のコラボレーションモデルは、ガールマインドをハートに込めた伊勢丹限定のキュートな電子辞書。2種類のデザインと3色のカラーバリエーションに、選べるフォントの名入れサービスを提供する。受注生産となるため、注文してから3~4週間後の発送となる。
2015年02月02日カシオ計算機は、思いついたメロディを鼻唄で吹き込むだけで自動作曲してくれるiPhoneアプリ「Chordana Composer(コーダナ コンポーザー)」の提供を1月30日より開始する。価格は通常500円だが、2月5日までは特別価格の300円となる。Chordana Composerの発売に先立ちプレス向けに説明会が開催されたので、その模様をお伝えしよう。Chordana Composerは、頭に思い浮かんだ数小節のメロディーをもとに、イントロからAメロ、Bメロ、サビ、エンディングまで1曲まるごと自動で作曲してくれるアプリ。Chordana Composerの開発を担当したコンシューマ事業部の南高純一氏は、同アプリについて「嬉しいときなど、頭の中にメロディが浮かぶことがある。一方で、作曲は専門家の仕事という認識がある。誰でも簡単に、オリジナル曲を作曲できるアプリがあったら。そんな思いで、開発をスタートさせた」と経緯を説明した。鍵盤を弾く、音符を書いていくということは、誰にもできることではない。そこで歌声、および口笛といった音声入力に対応した。このほか、鍵盤(17鍵)を使って音を入力することも可能だ。「与えられたモチーフを変形、発展させてゆく技術に関して試行錯誤を繰り返してきた」と南高氏は説明する。モチーフに合うサビ、Bメロ、イントロ、エンディングなどが自然な形で出てくるように、音と音のつながり、AメロとBメロのつながりといったものを定式化したという。自動作曲にはポップス、ダンス系、ロック、ジャズ、ラテンなどの「ジャンル」や、楽しげな、バラード調、ノリの良いといった「曲調」を選択できる。メロディーの動きの大きさ、テンション(大胆な音使い)といった要素で、曲に変化をつけることも可能だ。壇上では、実際に作曲のデモが披露された。南高氏が冒頭の2小節を口笛で吹くと、それだけでリズミカルで明るい曲ができあがった。説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。曲の著作権は、アプリを使って曲を作ったユーザーに帰属するとのこと。データはAAC形式のファイル(m4a)で書き出しでき、容量は数MB程度となるので、メールに添付することも可能だという。曲全体の長さをユーザーが指定することはできない。テンポの変更は、60~280の間で作曲可能。拍子は現在のところ4/4拍子のみの対応で、今後ユーザーの要望に応じて対応するそうだ。SNSへの対応については、「社内の企画には上がっている。今後の対応を検討していきたい」(南高氏)とのこと。このほか、他の作曲アプリとの差別化要素については「モチーフを入れて、1曲まるごと作れるのはChordana Composerのみ」と南高氏はアピールする。対応OSは、現在のところiPhone 5s/5c/5、iPhone 6/6 Plus、iPod touch(第5世代)のみ。これについて南高氏は「Androidの対応も進めていきたいが、仕様に大きな違いがあり、技術的な課題が残っている。要望に応じて対応していきたい」とした。
2015年01月30日カシオ計算機は30日、思いついた2小節のメロディーをもとに、一曲まるごと自動作曲してくれるiPhone用アプリ「Chordana Composer」(コーダナ コンポーザー)を、アップルのApp Storeにて発売した。対応機種は、iOS 8.0以降のiPhone、iPad、iPod touch。 iPhone 5、iPhone 6、iPhone 6 Plusに最適化されている。価格は500円(2015年2月5日までは特別価格の300円)。Chordana Composerは、作曲や楽器の知識がなくても、自分だけのオリジナル曲を簡単に創作できるアプリ。口笛や歌声を録音した2小節のメロディーをもとに、Chordana Composerが一曲まるごと自動作曲。できあがった曲は再生だけでなく、メールで送ることも可能だ。自動作曲のジャンルは5種類、曲調は3種類を用意。曲内でのモチーフの使い方はAメロ・Bメロ・サビから選べて、イントロとエンディングも付いたオリジナル曲ができあがる。また、ユーザーの音楽スキルを生かす機能も搭載した。画面の鍵盤を弾く方法や、画面の五線譜上に音符を配置する方法によっても、モチーフを入力できる。完成した曲のメロディーは、五線譜上で修正可能。コードに合う音、テンションあげる音など、音符を5種類に色分けする「ヒント機能」を使った修正も行える。MIDI対応の電子楽器とも連携可能だ(市販のMIDIインタフェースまたはアダプタが必要)。カシオ計算機の「光ナビゲーションキーボード」と連携させれば、Chordana Composerで創作した曲のメロディーを光る鍵盤でガイドしてくれる。
2015年01月30日●防塵服を身にまとい、エアシャワーを浴び、いざ生産ラインの中へカシオウオッチのフラッグシップブランド、「OCEANUS」の高い品質と信頼性をめぐるシリーズ連載。前回は、製造の鍵を握るプレミアムウオッチ・ファクトリー「山形カシオ」の概要と、OCEANUSの製造工程を紹介した。今回は実際の生産ラインを詳しくレポートしよう。生産ライン内はクラス「10000」(詳細は割愛)というクリーンルームなので、まずマスクと防塵服を着用する。頭のてっぺんからから足の爪先までを完全に覆って、ホコリをシャットアウト。エアシャワーを通って入室する。もちろん、社員もすべてこのプロセスを経なければ中に入ることはできない。取材用の紙やペンは、カシオから支給されるもののみ持ち込むことができた(無塵対策。デジタルカメラとICレコーダーは持ち込みOKだった)。まずはアナログブロックのラインへ。ここはアナログ時計の心臓部を製造する重要な工程だ。ラインは運動場のトラックのようなオーバル状に構成されており、ここを樹脂トレイが流れている。この樹脂トレイは、ブロックのベース(メインプレート)がセットされ起点を出発。ラインを一周するうちにいくつもの微細な歯車やモーターが複雑にセットされるのだ。終点で完成したブロックを取り外した樹脂トレイには、新しいメインプレートがセットされるという具合。こうして、アナログブロックが量産されていくのだ。なお、アナログブロックのラインには、時計のりゅうずで直感的な操作が可能な「スマートアクセス」採用モデルに搭載される、電子式リューズスイッチの製造ラインも含まれる。リューズスイッチは特に細かなパーツが多く、くしゃみをしただけでパーツが飛び散ってしまいそうだ。それゆえ、他のラインに比べて機器の調整や製造の難しい部分が多いとのこと。●アナログブロックの製造工程でもっとも重要なのは…○時計を動かす最初の駆動部、誤差が許されない"ローター"アナログブロックの製造工程でもっとも繊細かつ重要なのは、ローターの搭載だ。ローターとは、水晶(クォーツ)の振動を動力に変換するための磁石付きの歯車。最初の駆動部となるため、針位置のズレを自動補正する仕様については特に、取り付けの誤差が絶対に許されない。しかも、このローターの歯車は、直径わずか1.1mm。肉眼で確認するのも厳しいほどの極小パーツなのだ。このローターは、磁石となる金属リングを組みあわせた状態で金型から射出成形される「インサート成形」で、このパーツも山形カシオが自社製造している。針位置のズレを自動補正するOCEANUSでは、秒針を駆動させる歯車(4番車)の搭載にも繊細さが要求される。この4番車を正確な位置にセットするため、歯車には0.4mmの微少な穴が空けられており、組み立てロボットのセンサーがこれを検出。より正確な位置に歯車をセットする。これらパーツの保持にはバキュームセンサーが使用され、パーツを最適な強さと角度でピックアップし、正しい位置でリリース。また、センサーと連動する画像処理技術が使用されており、実際の状態の映像をパーツが正しくセットされた状態と比較し、精度を担保している。このように、生産ラインでは高度なデジタル技術やセンシング技術を使用する一方、同時に歯車の噛み合わせや検知穴の開口量を人の目で顕微鏡を覗いて確認、手作業で調整しているのだ。バキュームセンサーは、パーツの破損を防ぐためソフトに置かざるを得ない。パーツをセットした後、ピストンで素早く微細な振動を与えて歯車の噛み合わせを効率良く補助するなど(思わず「なるほど!」と感心!!)もしてはいるが、確実にしっかりと噛み合わせるには、人間の目と手が不可欠という。絶対的な精度を追い求めるOCEANUSクオリティの最後の砦は、やはり「人間の感覚」なのだ。次回はいよいよ、製品の組み立て工程となる「PPL」(Premium Production Line)に迫っていく。
2015年01月29日山形カシオとダイビング専門ショップ「mic21」は共同で、スキューバダイビング向け小型トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)を使用したダイビングツアーを開催する。ツアーの申し込みは、2月3日からmic21の店舗にて受け付ける。Logoseaseは、ダイビングで使用する水中マスクに装着し、レギュレーターをくわえたままで水中会話を実現する小型の無線機だ。このたびのツアープログラムは、山形カシオとmic21が共同で開発したもの。ダイビングのインストラクターはLogoseaseを使い、受信専用機を装着した参加者に対して、水中の生物や地形の見どころを音声で紹介する。インストラクターが声で注意を促すことで、トラブル防止に役立つという利点もある。
2015年01月28日カシオ計算機は28日、アウトドアウオッチ「PRO TREK」(プロトレック)の新製品として、方位・気圧、高度。温度を高精度で計測するシステム「Triple Sensor Ver.3」と、20気圧の防水性能を初めて両立した「PRW-3500」を3モデル発表した。2月20日に発売する。税別価格は、ベゼルカラーがシルバーの「PRW-3500-1」が42,000円、ブルーの「PRW-3500Y-1」が44,000円、オレンジの「PRW-3500Y-4」が44,000円。PRW-3500Y-1とPRW-3500Y-4はIP処理が施されている。PRW-3500は、デジタル表示の「PRW-3000」をベースモデルとして、20気圧防水性能(従来は10気圧)を実現した。これにより、フィッシングやカヤック、ラフティングなど、高い防水性が求められる水回りのアウトドアシーンでも、より安心して使うことができるようになった。加えて、様々なアウトドアシーンでの使用を想定し、グローブの上からでも操作しやすい滑り止め加工を施した大型のボタンや、指のかかりやすい凹凸のあるレジスターリングを採用。加えて、急激な気圧変化を知らせる「気圧傾向インフォメーションアラーム」、わずかな光で充電できる「タフソーラー」、暗所で傾けただけでライトが点灯する「フルオートライト」、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」といった機能も搭載している。主な仕様は下図の通り。
2015年01月28日カシオ計算機とKADOKAWAの両社は、2014年9月に共同設立した音楽レーベル「Mono Creation」の活動として、2015年1月14日に「Colors of Life by MonoCreation」を発売。同年2月4日には、新人アーティストのEMILY STYLERによる「My Primal Antitheses」を発売予定だ。EMILY STYLERの「My Primal Antitheses」は、2015年1月28日からiTunesにて先行配信が始まっている。これらを記念して、豪華客演陣による一夜限りのスペシャルパーティーを開催する。概要は以下の通りで、詳細はMono Creationのオフィシャルサイトを参照いただきたい。○Colors of Life by Mono Creation & EMILY STYLER 1st.full album release party開催場所 : 表参道 cafe ATLANTIS(東京都港区南青山3-18-19 フェスタ表参道ビル1F)開催日 : 2015年2月25日(水)開催時間 : 18時30分~22時10分(時間延長などで変更になる場合あり)チケット : ADV/2,000円*1drink、DOOR/2,500円+1drink開催内容 :【LIVE】EMILY STYLER、Stella.J.C、Nieve、Kharisma、Imani、Ai Ninomiya and more!【FASHION SHOW】REIJI HARIMOTO New Collection、old honey New Collection、SO-MA New Collection、Styling Collection from VANTAN【DJ】9DJ PIRO、DJ SASAKI JUSWANNACHILL、DJ SAORI、DJ GLAM
2015年01月28日