“ミステリーの女王”の異名を持つ作家アガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの傑作ミステリーを、ケネス・ブラナー監督が映画化する『ナイル殺人事件』。この度、本作の鍵を握る重要人物たちのキャラクタービジュアルが解禁となった。『ナイル殺人事件』の舞台は神秘の国エジプトのナイル川を往く豪華客船。数々の難事件を解決してきた世界一の名探偵ポアロは、豪華客船で起きる密室殺人事件に挑む。今回公開されたビジュアルには、名探偵ポアロと物語のカギを握る人物たちが描かれる。まず、“世界一の名探偵”ポアロ(演:ケネス・ブラナー/中央上)は、トレードマークの独特な口ヒゲはそのままに、彼の眼光はいつになく険しい。明晰な頭脳と鋭い洞察力を持ち、数々の難事件を解決してきたが、ポアロ自身が今回の難事件について「多くの事件を解決してきたが、これは私の人生を変えた」と語っている通り、本作の事件が彼の今後に大きな影響を与えることに疑いはない。続いて、“美しき花嫁”リネット(演:ガル・ガドット/左上)。彼女は莫大な資産を相続した大富豪の娘で、夫サイモンとクルーズ船の新婚旅行に訪れる。その美貌と巨万の富から、多くの意味で人目を惹く存在であったリネットは、ある晩何者かに殺されてしまい、第一の殺人事件の被害者となる。そしてリネットの親友でサイモンの元婚約者の“謎めいた恋人”ジャクリーン(演:エマ・マッキー/中央下)。親友に婚約者を奪われた彼女からは、嫉妬とも妬みともとれる複雑な表情がみてとれる。真っ先に犯人と疑われてもおかしくないはずだが、彼女には決定的なアリバイがあった…。このほかに、ポアロの盟友で『オリエント急行殺人事件』に続き出演する“探偵の友人”ブーク(演:トム・ベイトマン/右下)、名高き画家でありブークの“過保護な母親”ユーフェミア(演:アネット・ベニング/右上)、結婚式でパフォーマンスするために雇われた華麗なるシンガー・サロメの姪で“敏腕マネージャー”ロザリー(演:レティーシャ・ライト/左下)も描かれている。果たして、この中にリネットを殺害した真犯人はいるのか?ほかにもクルーズ船に乗り込むのは、リネットの財産管理人アンドリュー(アリ・ファザル)、リネットのメイドで自身も上流階級の仲間入りをしたいと強く願うルイーズ(ローズ・レスリー)、リネットの友人として結婚式に出席する医師ドクター・ウィンドルシャム(ラッセル・ブランド)、そしてリネットの名付け親であり後見人でもあるスカイラー(ジェニファー・ソーンダース)、スカイラーの看護師で株の大暴落で資産を失った過去を持つバワーズ(ドーン・フレンチ)。皆それぞれにリネット殺害の動機があり、誰が過ちを犯してもおかしくはない危うさを持ち、11人の容疑者たちの欲望を載せてさらに激しく絡み合う。監督と主演を務めるケネスは、「ある女性が別の女性の男を奪ったことにより、“宿命”が生まれ、そこから感情の爆発が起こる。つまりドツボにハマったこの三角関係こそが、死を呼ぶ休暇の中心据えられた腐った果実なのです」と語り、男女の三角関係こそがこのミステリーの核になっていることを明かしている。『ナイル殺人事件』は2月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年01月20日ケネス・ブラナー演じる名探偵ポアロが挑む、愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う禁断のトライアングル・ミステリー『ナイル殺人事件』。この度、本作の本予告映像と本ポスタービジュアルが到着した。本作は、ミステリーの女王、アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、いまもなお全世界で愛される「名探偵ポアロ」シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する「ナイルに死す」の映画化。前作『オリエント急行殺人事件』では、“乗客全員が容疑者”という究極の謎解きが話題となったが、本作ではさらにそこに愛、嫉妬、欲望が絡み合い、進化した。ケネスは「原作で描かれている愛欲への渇望はものすごくパワフルで、登場人物たちは向う見ずにそれを追い求めています。『ナイル殺人事件』はアガサ・クリスティの小説の中でも最も不穏な雰囲気を持った作品。不安定で、脆く、危険で、崩壊的なのです」と語り、アガサ作品の中でも特に、大人向けの作品になっていることを明かしている。今回到着した映像では、楽しそうな豪華客船内の様子からスタート。結婚のお祝いムード一色の船内だが、ある晩、悲鳴が響き渡る。殺人が起こり、やがて連続殺人事件となっていく…。「皆が私を狙ってる。誰も信じられない」と大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が言うように、容疑者はクルーズ船の“乗客全員”。サイモンの元婚約者、医師、シンガー、メイドなど、愛と欲望が複雑に絡み合う人間関係が渦巻いている中、ポアロが事件に挑んでいく。『ナイル殺人事件』本予告『ナイル殺人事件』は2月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年01月07日ケネス・ブラナーの自伝的作品『ベルファスト』よりモノクロが映えるティザービジュアルと特報映像が解禁となった。本作は、俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品。北アイルランド・ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め上げ、第46回トロント国際映画祭にて、最高賞にあたる観客賞を受賞した注目作。「これぞオスカーにふさわしい作品!」(ROLLING STONE)、「オスカー賞レースを新たな高みへと引き上げる作品」(VARIETY)、「熱狂!この映画を決して忘れることはできない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と、各誌から絶賛の声が相次ぎ、さらに、12月13日に発表されたアカデミー賞最大の前哨戦とも言われる第79回ゴールデングローブ賞のノミネーションでは、映画作品賞<ドラマ部門>、監督賞(ケネス・ブラナー)、脚本賞(ケネス・ブラナー)、助演男優賞(ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ)、助演女優賞(カトリーナ・バルフ)、主題歌賞(「Down to Joy」)の主要6部門にて最多7ノミネートを果たし、本年度アカデミー賞最有力候補のトップに躍り出ている。今回解禁された特報映像では、全英シングルチャート1位を獲得した「ラブ・アフェアー」の名曲カバーソング「エヴァーラスティング・ラヴ」の軽やかでドラマティックな曲調にのせて、9歳の少年バディやその家族が、「海の向こうへ行ったら言葉は通じない?」「この街を出て新しい生活を始めないか?」「この街以外知らないわ」と街の外への思いを感じさせる言葉を口にしている。「行きなさい、振り返らないで」と語りかける祖母グラニー役ジュディ・デンチの姿も印象的で、彼らが生まれ育った故郷ベルファストでの生活に変化がおとずれる兆しも見える。街で起こる異変を前に、少年と家族が下す決断とは…?その後の展開が気になる特報映像となっている。『ベルファスト』は2022年3月、TOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2021年12月27日ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』が、2022年3月25日(金)に公開される。製作・監督・脚本はケネス・ブラナー。第94回アカデミー賞、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞した。ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』映画『ベルファスト』は、『ダンケルク』『TENET テネット』などに出演し、『シンデレラ』『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』では監督も務めるケネス・ブラナーの自伝的作品。俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるケネス・ブラナーが、自身の手で、故郷へのリスペクトや人間の気高さを描いた。ケネス・ブラナーは、映画『ベルファスト』について「とてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ。」とコメントしている。第94回アカデミー賞で脚本賞&7部門にノミネート映画『ベルファスト』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞、録音賞、キアラン・ハインズが助演男優賞、ジュディ・デンチが助演女優賞、ヴァン・モリソンによる楽曲「DOWN TO JOY」が主題歌賞と全7部門にノミネート。見事、ケネス・ブラナーが脚本賞に輝いた。なお、第46回トロント国際映画祭では最高賞にあたる観客賞を受賞、第27回放送批評界協会賞では最多11部門ノミネート、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞している。故郷へリスペクト&ひとりの少年の成長を描く物語は、北アイルランド・ベルファスト出身のケネス・ブラナーが、9歳の少年バディの目線を通して、自身の幼少期を描いたもの。愛と笑顔と興奮に満ちた日常と、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを、モノクロ映像で克明に映し出す。困難な状況にありながら、未熟な殻を破り、大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の力強い生きざまにも注目。変わりゆく故郷、移りゆく時代の中にあっても、変わることのない人間の気高さや生命力を描いた人生賛歌だ。登場人物&キャスト主人公・バディ...ジュード・ヒル9歳の少年。『ベルファスト』で長編映画デビューを果たすジュード・ヒルが、自然な存在感で物語をまぶしく輝かせる。バディの父...ジェイミー・ドーナン出稼ぎで家を空けがちなバディの父。金にはだらしないが家族を愛し守り抜く。演じるのは、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の若富豪クリスチャン・グレイ役で注目を集めたジェイミー・ドーナン。バディの母...カトリーナ・バルフ気丈で美しいバディの母。厳しさのなかにセンシティブな一面を併せ持ちながら、母親として妻として家族を正しく導いていく。担当するのは、モデル・女優として活躍するカトリーナ・バルフ。祖父ポップ...キアラン・ハインズいつもユーモアと遊び心を忘れないバディの祖父。バディの気持ちをくみ取り、ジョーク交じりで適切な助言を与える。演じるのは、ベルファスト出身のベテラン俳優キアラン・ハインズ。祖母グラニー...ジュディ・デンチ静かに家族を見守る祖母。わずかな出演ながら、世界的大女優のジュディ・デンチが圧倒的な存在感で魅せる。<映画『ベルファスト』あらすじ>1969年、激動の北アイルランド ベルファスト。僕が生まれ育ったその町には、歌があった、映画あった、家族がいた―そして、愛に輝く日々があった。ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。【詳細】映画『ベルファスト』公開日:2022年3月25日(金)※3月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ・TOHOシネマズ 梅田で先行公開。製作・監督・脚本:ケネス・ブラナー出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル2021年/イギリス/ビスタサイズ/98分/モノクロ・カラー/英語/5.1ch/原題『Belfast』配給:パルコ ユニバーサル映画
2021年12月12日俳優・監督・演出家ケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品『ベルファスト』(原題:『BELFAST』)が2022年3月に公開決定。第46回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、本年度アカデミー賞有力候補として名乗りをあげている。北アイルランド・ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め、9歳の少年バディの目線を通して、愛と笑顔と興奮に満ちた日常と激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを克明に映し出し、困難な状況におかれながらも、未熟だった殻を破って大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の強く気高い魂をモノクロ映像でパワフルに魅せる。第46回トロント国際映画祭にて観客賞を受賞し、「これぞオスカーにふさわしい作品!」(ROLLING STONE)、「オスカー賞レースを新たな高みへと引き上げる作品」(VARIETY)、「熱狂!この映画を決して忘れることはできない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と各誌から絶賛の声が続出。世界中の批評家を魅了している。ブラナーは本作に対し、「『ベルファスト』はとてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ」とコメントしており、圧巻のモノクロ映像でルーツ(故郷)への郷愁とリスペクトを描きながら、変わりゆく故郷、移り行く時代を前に、決して変わることのない人間の気高さと生命力に溢れる人生賛歌を誕生させた。子役のジュード・ヒルほか、カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナンらが出演する。物語ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。『ベルファスト』は2022年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2021年12月09日トロント国際映画祭の受賞結果が発表された。観客賞に輝いたのは、ケネス・ブラナー監督の『Belfast』。ブラナーが自らの子供時代をベースに書き下ろしたパーソナルな作品で、アルフォンソ・キュアロンの『ROMA/ローマ』と比較する声も聞かれる。出演はジェイミー・ドーナン、ジュディ・デンチら。次点は『Scarborough』だった。ドキュメンタリー部門の観客賞を受賞したのは、『The Rescue』。タイのサッカー少年12人がモンスーンに見舞われ、16日間洞窟に閉じ込められた事件を扱うものだ。次点はディオンヌ・ワーウィックの伝記映画『Dionne Warwick: Don’t Make Me Over』。審査員が話し合いで受賞作品を決めるカンヌやヴェネツィアと違い、トロントの観客賞は、その名の通り観客による投票で決まる。純粋に多くの人々の心の響く作品が受賞することから、歴史的にトロントで観客賞を受賞した作品はオスカーでも大健闘することになっている。今年のオスカー作品賞受賞作『ノマドランド』も、昨年、トロントで観客賞を受賞した。オスカー受賞につながったトロント受賞作には、ほかに『グリーンブック』『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『アメリカン・ビューティ』がある。『Belfast』は、これでオスカー戦線に一番乗りを果たしたと言えるだろう。アメリカでの公開は11月12日。文=猿渡由紀
2021年09月21日エンターテイメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオの2019年の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。その世界から逃げ出した “裏切り王子”の異名を持つヴィランの物語『ロキ』が、6月9日(水)より配信開始。ヴィランでありながら世界中のファンから愛される、そんな掴みどころのないロキ役を演じてきたトム・ヒドルストンについて、ソー役のクリス・ヘムズワースをはじめ、ケネス・ブラナー、ジェフ・ゴールドブラムら過去のMCUでタッグを組んできたハリウッドの名優が口をそろえて、その見事な演技を絶賛。ロキの複雑な魅力を大胆かつ繊細に表現できるトムでなければ、“愛されヴィラン”は生まれなかったとさえ語った。マイティ・ソーの義弟で、数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、時に兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れ、完璧でない姿が愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。そんなロキに扮するトムを最も近くで見てきたといえるクリス・ヘムズワースは、「トムはロキという役に多くのものをもたらし、その結果、人々はロキを愛するようになった。僕らはいつも、ロキがどちらの側につくのか気になってしまうし、我々が知っているロキなのか、それとも以前に知っていたロキなのか、わからなくなったりもする。トムはロキに共感をさせつつも、観客を混乱させるんだ」と、繊細な演技による説得力で、悪役なのに共感さえさせるトムを称賛。さらに、『マイティ・ソー』で監督を務め、“シェイクスピア俳優” として名を馳せるケネス・ブラナーは、「極めて多才であることに加え、ロキが見せる多種多様なキャラクター性を演じることをまったく恐れない役者を求めていて、トムはそれを叶えてくれた」と、難役のロキを大胆に演じる姿勢を絶賛。そして、『ジュラシック・パーク』シリーズや『インデペンデンス・デイ』で知られ、トムとは『マイティ・ソー バトルロイヤル』で共演したハリウッドのレジェンド俳優ジェフ・ゴールドブラムも、「私はトムのことをものすごく尊敬しているんだ。彼はロキというキャラクターを、正確かつ簡潔に表現するね」と語り、その表現力にはベテランさえ敬意を抱くほど。トム・ヒドルストン「アンチヒーローとして演じる」幼少期は家族に愛されて育ったロキだが、実は父オーディンと、兄ソーとの血の繋がりがなかったことを知ってからは兄への嫉妬心が爆発。神の国アスガルドの王座を自分のものにしようと、関わる者全てに嘘と裏切りを駆使し、幾度となく悪事を計画するが、ロキなりの正義や思いも描かれる。トムはロキについて、「これほどまでに複雑なキャラクターを演じたのは初めてだったよ。ロキを単なる悪役として演じるのではなくて、アンチヒーローとして演じるように心掛けた」と語っており、様々な面をバランスよく演じる大胆な演技力、そしてその多面性に説得力を持たせる繊細な演技力、両方を持つトムだからこそ、複雑なロキを“愛されヴィラン”にまで成長させることができたのだ。本作では『エンドゲーム』で逃げ去った後のロキが、時間を超えて世界を振り回す新たな冒険が描かれる。ストーリーは未だ明らかになっていないが、予告編ではロキが“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA に捕まり“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時空を超えた壮大な戦いに巻き込まれていくことが判明している。 “裏切り王子ロキ”は、世界の“時間”をまたにかけた冒険で今度はどんな“悪戯”を見せるのか、ロキの物語から目が離せない。「ロキ」は6月9日(水)16時にディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月30日2021年公開予定の『ブラック・ウィドウ』、『フリー・ガイ』、『ナイル殺人事件』、『クルエラ』、『キングスマン:ファースト・エージェント』ほかディズニー配給作品が、アメリカ本社の変更に伴い、日本でも公開日及び公開形態を変更することを発表した。来月4月29日(木・祝)に公開を予定していたスカーレット・ヨハンソン主演『ブラック・ウィドウ』は、公開日を7月9日(金)に変更し、公開形態も劇場に加え、ディズニープラス プレミアアクセスで同時公開も行う。エマ・ストーン主演で『101匹わんちゃん』のヴィラン“クルエラ”の誕生秘話を描く実写映画『クルエラ』は公開日はそのままに、プレミアアクセスの公開を追加。また、ライアン・レイノルズが、何でもありのゲームの世界を舞台に平凡すぎる新ヒーローを演じる『フリー・ガイ』は5月21日(金)から8月13日(金)へ、『キングスマン:ファースト・エージェント』は8月20日(金)から12月24日(金)へ、ケネス・ブラナーが監督と主演を務めるミステリー映画『ナイル殺人事件』は今年公開予定だったが、来年2022年2月11日(金・祝)に公開日が変更となった。※「プレミア アクセス」はディズニープラスの会員が追加料金を支払い視聴できるサービス(cinemacafe.net)■関連作品:キングスマン:ファースト・エージェント 2021年12月24日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporationナイル殺人事件 2022年2月11日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reservedブラック・ウィドウ 2021年7月9日より劇場 and ディズニープラス プレミア アクセス同時公開© Marvel Studios 2020フリー・ガイ 2021年8月13日(金)より全国にて公開©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.クルエラ 2021年5月28日より劇場andディズニープラスプレミア アクセス同時公開シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス(原題) 2021年9月3日より全国にて公開あの夏のルカ 2021年6月18日よりディズニープラスで配信開始© 2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2021年03月31日本年度アカデミー賞でアンソニー・ホプキンスの主演男優賞“史上最高齢”ノミネートを含む6部門で候補になった映画『ファーザー』から、日本版本予告が解禁。併せて、本作を鑑賞した数々の著名人からコメントが到着した。今回、解禁された本予告は、淡々と自身の誕生日(1937年12月31日は演じるA・ホプキンスも同生年月日)を告げる一見、気丈な老紳士アンソニーが、「私は誰なんだ?」と驚きの言葉を発するシーンからはじまる。時計が見当たらない…。娘のアン(オリヴィア・コールマン)…だったはずの女性はどこへ?徐々に現実と幻想の境が曖昧になっていく父と、父の変化に戸惑い悩む娘アン。父アンソニーの記憶と現実を追体験する迷宮のような世界観。ホプキンスやコールマンの圧倒的な演技を予感させる重厚感あふれた予告編が完成した。仲代達矢、西田敏行、中野量太監督ら本作にコメントまた、併せて数々の著名人から絶賛コメントが到着。日本が世界に誇る名優・仲代達矢、TBSドラマ「俺の家の話」で認知症が進行していく父を演じたことも大きな話題となった西田敏行、本作の舞台版で娘役を演じた若村麻由美。『長いお別れ』の映画監督の中野量太らもコメントを寄せている。仲代達矢(役者)やがて老いてゆく全ての人間へのエレジー。恐れもせずにこの作品に身を投じたアンソニー・ホプキンスの姿は、正に敬服の至りで有りました。西田敏行(俳優)アンソニー ホプキンス殿貴方の演技をどのような言葉をもって称えたら良いのでしょう。既にご高齢の貴方が老いがもたらすいろんな障害を客観視をして冷めた演技をなさる。もはや神の領域としか 言わざるを得ません若村麻由美(俳優)私は舞台で娘アンを演じ、フロリアン・ゼレールの戯曲に魅了されました。この作品の深い愛を自ら初監督し、アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンの圧倒的な素晴らしさに浸らせてくれた事に感謝します。厳格な父が自己を喪失していくリアルさに涙が止まらない。中野量太(映画監督『浅田家!』『長いお別れ』)記憶と幻想の境界が崩れゆく気持ちなんて体感できるはずがないのに、圧巻の演技と巧みな演出で、いつの間にか、主人公と一緒に戸惑い悩む自分がいた。この家族が下した選択の正否なんて誰にもわからない。でも、きっと僕も最後は母の温もりに帰るんだと思えた時、心が救われた自分がいた。ケネス・ブラナー(俳優)アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの魂のこもった惜しみない演技。心の葛藤を描く、胸が張り裂ける感動的なスリラーだ。ジョディ・フォスター(俳優)認知症の母親の介護を通して私が経験したことが非常によく表現されていて、作品とアンソニー・ホプキンスの演技に圧倒されました。エドガー・ライト(映画監督)アンソニー・ホプキンス史上最高の演技。残酷なまでに巧妙な構成に圧倒され『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』を思い起こさせられた。パズルのピースをひとつずつ合わせていくように主人公が感じている苛立ちやその奥深い痛みを追体験させられる。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年03月31日ガル・ガドットが主演する『Heart of Stone』をNetflixが製作配給権することになった。競売に手を挙げた他社を抑えての獲得だ。監督は『ワイルド・ローズ』『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』のトム・ハーパー。世界を舞台にしたスパイスリラーで、女性版『ミッション:インポッシブル』『007』のようなシリーズものを目指しているようだ。脚本は『ドリーム』のアリソン・シュローダーと『オールド・ガード』のグレッグ・ルッカ。ガドットはプロデューサーも兼任する。ガドットの次回作は、ケネス・ブラナーが監督する『ナイル殺人事件』。昨年秋に公開される予定だったが、コロナで延期されている。文=猿渡由紀
2021年01月18日映画『TENET テネット』のBlu-ray&DVDの発売・レンタルが1月8日よりスタートする。それに伴い、主演のジョン・デイビッド・ワシントンと、武器商人セイターを演じたケネス・ブラナーのインタビュー映像が公開された。コロナ禍以降、初の洋画超大作として封切られ、観客動員数100万人を記録。全世界興行収入は300億円を突破し大ヒットとなった超大作『TENET テネット』。『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、7カ国を舞台にIMAXRカメラを使い、時間が逆行する世界をリアルに描き出し、驚異のスケールで放つ極限のタイムサスペンスとなっている。ノーラン監督作品では史上最高額となる約2億ドル以上の制作費をかけて映像化された本作は「時間」をテーマに逆再生やシームレスで繰り広げられるタイムサスペンスで、まさに新感覚の映像体験ができるエンタテインメント作品。謎が随所に散りばめられ、何度も観ることでより深い理解を得らえる中毒性が強く、2回目の視聴でやっとスタートラインに立つことができると話題だ。公開された映像では、本作で難解な役柄を見事に演じきった主演のジョン・デイビッド・ワシントンがまず「ノーラン監督の大ファン」と答え「物語を伝える能力は間違いなく超一流で、しかも必ずひねりを加えてくるのが見事」とその理由を明かす。そして、複雑なストーリーや、SFのような設定の物語でも「観客を登場人物たちに共感させる能力もすごい。観客は映画の複雑な世界観を完全に理解できなくても、登場人物たちを通して、体感することができる」とその手腕を絶賛して「そんなことできる人は他に知らない」と真剣なまなざしで語った。さらに色々なジャンルの要素を取り入れながらも、それを自分流に変えてしまうノーラン監督の作品を「クリストファー・ノーランはひとつのジャンルなんだ」と表現。さらに本作でセイターを演じたベテラン俳優ケネス・ブラナーは、ノーラン監督が挑み続ける「時間」というテーマついて触れ「監督は時間の謎に取り組むことを楽しんでいる」と分析する。続けて「時間というテーマに挑むと、どうしても人道的な問題が生じる。例えば時間を操れたら、愛する人を失わなくて済むように、こうしてたら世界は良くなってたということも、自由に変えることができるようになる。単なる知的な課題でなく、非常に人間くさい感情も絡む事柄だと思う」と自身の見解を述べ、「時間を操ることで、僕たちは幸せになれるかもしれないが、壊滅的な結果をもたらす可能性もある」とテーマの奥深さや難解さを指摘。そして「時間は監督にとってすごく情熱を持てる重要なテーマなんだ」とノーラン監督が魅了され続ける理由を彼なりに明かした。『TENET テネット』ダウンロード販売・デジタルレンタル中Blu-ray&DVD 発売中・レンタル中
2021年01月08日昨年はコロナ渦で多くの映画が公開延期になり、莫大な予算を投じたハリウッド大作が次々と公開を延期した。そのため、2021年は昨年に公開される予定だった超大作と、今年公開予定の映画が揃って待機中。まだ予断を許さない状況で、さらに公開が延期になる可能性もあるが、今年は例年以上に映画館の大スクリーンで観たい作品が揃っている。映画ファンがその公開を待ちわびるも、やむなく公開延期を繰り返している『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は今年こそスクリーンに登場することになりそうだ。映画史にその名を刻むアイコン的存在“ジェームズ・ボンド”をこれまでにない側面から描き出したダニエル・クレイグ主演のシリーズは名作『007 スカイフォール』など、単なるスパイアクションにとどまらない作品を生み出してきた。そんなクレイグが“最後の出演作”と明言する『…ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、現役を退いたボンドが誘拐された科学者の救出を依頼され、正体不明の敵と対峙する。『闇の列車、光の旅』のキャリー・ジョージ・フクナガが監督を、『ラ・ラ・ランド』でオスカーに輝いたリヌス・サンドグレンが撮影を務め、ビリー・アイリッシュが主題歌を担当。『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックがボンドに敵対するキャラクターを演じる。緊張感あふれるアクションを次々に繰り出しながら、これまでのシリーズでは多く描かれてこなかったボンドの過去や内面に迫った本シリーズ。慎重に創作が重ねられた本作は、最適な公開時期を探りつつ、その日を待っている。そのほかにも映画館の大画面、大音響で観たい大作が目白押しだ。昨年話題を集めた『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督も公開を楽しみに待っているという『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』はシリーズ9作目。カスタムカーが空を舞い、潜水艦と一騎打ちし、戦車と真っ向勝負を繰り広げてきた“ワイスピ”シリーズ。新作でも観客の想像の斜め上を爆走するような超絶アクションが待っているはずだ。ほかにも日本生まれの人気ゲームを実写化する『モンスターハンター』や、マーベル最新章を告げる『ブラック・ウィドウ』、ディズニーランドの人気アトラクションを基に生まれた一大アドベンチャー大作『ジャングル・クルーズ』、ミュージカル史に残る名作をスティーヴン・スピルバーグ監督が再映画化する『ウエスト・サイド・ストーリー』、アイヴァン・ライトマン監督の名作を息子ジェイソンが引き継いで再始動させる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』も今年公開予定。映画館でみんなで集まって観たい作品がズラリと並んでいる。昨年の前半は『パラサイト 半地下の家族』が口コミで動員を増やし、オスカー受賞のニュースがもたらされるなど話題を集めたが、今年も賞レースの有力候補とみなされている作品が続々と公開になる。トロント映画祭、ヴェネチア映画祭で作品賞に輝いた『ノマドランド』は3月26日から公開。季節労働をしながら、車でひとり孤独な旅を続ける女性が、旅先で様々なノマドたちに出会い、心を通わせていくドラマが描かれる。主演のフランシス・マクドーマンドは『スリー・ビルボード』でもオスカーを手にした当代きっての名女優で、今年も各映画賞で彼女の名前が繰り返しあがることになるだろう。また、オスカー常連のA24とPALN Bがタッグを組んで制作にあたった『ミナリ』や、Netflixで配信中の『シカゴ7裁判』も各映画賞の有力候補と目されている。なお、今年のアカデミー賞は4月25日に延期になっているが、授賞式は行われる予定だ。アニメーション映画も今年は数多く公開される。現在、ディズニープラスで配信中の『ソウルフル・ワールド』が絶賛を集めているピクサーは、最新作『ルカ』を6月に全米で公開予定。昨夏に公開を予定していた『ミニオンズ フィーバー』も少し遅れたが今夏に公開を予定している。喧嘩ばかりしている人気コンビの活躍をアニメーションと実写を融合させて描く『トムとジェリー』や、ディズニーの最新作『ラーヤと龍の王国』も今年、映画館のスクリーンに登場する。いずれも時間とアイデアをふんだんに投じて制作された作品ばかりで、日本だけでなく世界各地で人気を集めることになりそうだ。ほかにも、ザ・ビートルズが1969年に行った通称“ゲット・バック・セッション”の際に撮影された膨大な記録映像を、ピーター・ジャクソン監督が再編集したファン垂涎のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』、ケネス・ブラナーが再び名探偵ポアロを演じる『ナイル殺人事件』、日本でも撮影が行われたアクション作『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』などの話題作も公開に向けて待機中。昨年は新作が映画館で上映されることなく配信サービスに直行するニュースなども流れたが、映画館でみんなで集まって、大きな画面で新作映画を楽しむ、そんな映画ファンの“なんてことのない日常”が早く戻ってくるのを願うばかりだ。■2021年に公開予定の外国映画(一部)1月1日 新感染半島 ファイナル・ステージ3月5日 ラーヤと龍の王国3月12日 キングスマン:ファースト・エージェント3月19日 トムとジェリー3月26日 モンスターハンター3月26日 ノマドランド3月26日 映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!4月29日 ブラック・ウィドウ5月21日 フリー・ガイ7月9日 シャンチー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)8月13日 ジャングル・クルーズ8月27日 ザ・ビートルズ:Get Back10月29日 エターナルズ(原題)12月10日 ウエスト・サイド・ストーリー2021年 ゴーストバスターズ/アフターライフ2021年 ワイルド・スピード/ジェットブレイク2021年 モービウス2021年 ナイル殺人事件2021年 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ2021年 ミニオンズ フィーバー2021年 クワイエット・プレイス 破られた沈黙2021年 G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ2021年 ピーターラビット2/バーナバスの誘惑2021年 ザ・バットマン(C) 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation(C)Marvel Studios 2020(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.(C) 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.(C) 2020 Disney. All Rights Reserved.(C)2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.(C)2020 Warner Bros. All Rights Reserved.(C)Constantin Film Verleih GmbH
2021年01月03日ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックなど、子どもから大人まで楽しめる様々なコンテンツを配信のディズニー公式動画配信サービス「Disney+」。この年末のまったりおうち時間にぴったりな、「Disney+」で配信中の“声優”たちによって彩られた隠れた名作をご紹介。●入野自由、主人公の繊細な心情を演じる『クラウズ~雲の彼方へ~』音楽の才能に恵まれながらも、ガンを患い、余命6か月を宣告された17歳のアーティスト、ザック・ソビアックの実話を、母親の回想録「Fly a Little Higher」(原題)を基に映画化。死と向き合いながら、愛する人たちに伝えたい思いを込めた楽曲「Clouds」は、当時、iTunesでダウンロード数1位となり、日本でも話題に。新進気鋭のフィン・アーガスが演じたザックの吹き替えを担当したのが、人気声優の入野自由。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「ちはやふる」、「おそ松さん」、『言の葉の庭』といったアニメ作品のみならず、舞台や歌手としても活躍中の入野さん。凛とした透明感のある高い美声が特徴の入野さんだが、本作ではザックの揺れ動く繊細な心情を、表現豊かな声色で演じている。●花江夏樹と森川智之が親子役で共演『アルテミスと妖精の身代金』これまでのディズニー作品にはなかった、全く新しい“ダーク・ヒーロー”が主人公。オーエン・コルファーの小説「アルテミス・ファウル」シリーズを、ケネス・ブラナーが映像化したファンタジー作品だ。伝説的な犯罪一家に育った12歳の天才少年アルテミスと、魔法やハイテクノロジーを駆使する妖精たちの戦いが描かれる。主人公アルテミスの声を担当するのは、大人気「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や、「ダイヤのA」の小湊春市役などを務め、また「第14回 声優アワード」では主演男優賞も受賞した花江夏樹。12歳のアルテミスを演じるにあたり、「頭が良くて言葉遣いも知的だったり、どこか大人を下に見たような態度を見せることもあります。なので演じる上で、子供と大人の丁度狭間を上手く出せるように意識して演じました」と話しており、魅力的なハリのある少年ボイスがぴったりとマッチしている。また父親役は、アダム・サンドラー、キアヌ・リーブス、トム・クルーズ、ユアン・マクレガーなどの吹き替えを多く担当し、「遊☆戯☆王」「クレヨンしんちゃん」などアニメ作品でも活躍する森川智之が担当している。●ベテラン声優・大塚芳忠が贈る世界探求のドキュメンタリー「ジェフ・ゴールドブラムの世界探求」日常で当たり前のものとして見過ごされがちな身近なものに潜む“現代の脅威”を、ジェフ・ゴールドブラムが遊び心にあふれた洞察力で科学や歴史をひも解いていく、ナショナル ジオグラフィックのドキュメンタリーシリーズ。ジェフの吹き替えを務めるのは、『インデペンデンス・デイ』や『ジュラシック・パーク』シリーズでのジェフの吹き替えはもちろん、『ロード・オブ・ザ・リング』『イップ・マン』シリーズ、「亜人」佐藤役、バラエティ番組のナレーションなど、数々の作品に参加する大塚芳忠。毎回設定されるテーマは、「スニーカー」や「アイスクリーム」、「コーヒー」、「化粧品」などといった身近なもの。エピソードは全12話で、1話あたり30分ほどと、手軽に楽しめるのも魅力的だ。『クラウズ~雲の彼方へ~』『アルテミスと妖精の身代金』「ジェフ・ゴールドブラムの世界探求」はDisney+にて配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.クラウズ ~雲の彼方へ~ 2020年10月23日よりディズニー+にて独占配信© 2020 Disney
2021年01月03日吉田鋼太郎と柿澤勇人が出演する舞台「スルース ~探偵~」が、来年1月より東京公演を皮切りに上演されることが決定した。イギリスの劇作家アントニー・シェーファーの最高傑作「探偵 スルース」。1970年に英国で発表され、ブロードウェイ版はトニー賞を受賞、1972年にはローレンス・オリヴィエ&マイケル・ケイン主演で映画化され話題に。また2007年には、ノーベル賞作家のハロルド・ピンターが脚本を手掛け、ケネス・ブラナーが監督、マイケル・ケイン&ジュード・ロウという超豪華メンバーで『スルース』として再び映画化もされた。日本でも数々の名優たちによって舞台化されてきたこの傑作ミステリーが2021年、吉田さんの演出で新たに生まれ変わる。著名な作家ワイク役には、蜷川幸雄からバトンを受けた彩の国シェイクスピア・シリーズでも演出家として、芸術監督として手腕を振るう吉田さん。「フランケンシュタイン」「デスノート The Musical」などミュージカルで活躍する柿澤さんが、ワイクの妻の浮気相手ティンドルに扮する。吉田さんは「二人芝居です。柿澤勇人と。6月に幕を開ける筈だった芝居が中止になり、約1年振りの舞台です。1年振りにやる芝居が二人芝居。初めての。で、相手が、やはり幾つかの舞台が中止になり鬱憤を溜めに溜めた狂犬柿澤勇人。不安と緊張が弥が上にも募ります。言い換えれば、武者震いが止まらない、という事です」と心境を明かし、「初めての二人芝居に震え慄く老俳優と、しつこいようですが狂犬柿澤勇人。ご期待ください」と呼びかけている。また、「デスノート The Musical」「アテネのタイモン」や、ドラマ「太陽は動かない」での吉田さんとの共演をふり返りつつ柿澤さんは、「鋼太郎さんは、早くまたお前と芝居がしたい、と常に言ってくれましたが、この『スルース』の上演が決まり、嘘では無かったんだなあと思い、本当に嬉しくとても楽しみです」と言い、「鋼太郎さん曰く、『お前は俺の若いころにそっくり』とのことで、僕は自覚がありませんが、皆さまの目でお確かめ頂けたら幸いです」とコメントしている。ストーリー著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクは、ティンドルに自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが――。舞台「スルース ~探偵~」東京公演は2021年1月8日(金)~24日(日)新国立劇場小劇場にて上演、ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2020年12月02日コロナ禍以降、初の洋画超大作として封切られ大ヒットとなったクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』。この度、田村真、櫻井孝宏を起用した日本語吹替版を初収録したブルーレイ&DVDが1月にリリースされることになった。観客動員数100万人突破、4週連続週末興行収入ランキングNo.1の大ヒット、全世界興行収入も300億円を突破し、全米でも5週連続No.1を記録した本作(※全て BOX OFFICE MOJO 調べ)。ノーラン監督が、7か国を舞台にIMAX(R)カメラを使い、時間が逆行する世界をリアルに描き出し、驚異のスケールで放つ極限のタイムサスペンス超大作として話題に。主人公”名もなき男”のミッションは、人類が信じ続けてきた“時間のルール”から脱出すること。時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第3次世界大戦を防ごうとする。ノーラン監督作品では史上最高額となる約2億ドル以上の制作費をかけられ、逆再生を駆使しシームレスで繰り広げられる映像は、新感覚のエンターテイメント。数々の謎が随所に散りばめられ、何度も観ることでより深い理解を得らえる中毒性もありリピーターが続出。今回のブルーレイ&DVD、デジタル配信では日本語吹替版を初収録。ジョン・デイビッド・ワシントン演じる名もなき男の声を田村真、ロバート・パティンソン演じるニールの声を櫻井孝宏、ケネス・ブラナー演じるセイターの声を内田直哉が務める。名もなき男役/田村真劇場では残念ながら、日本語吹替版が上映されなかったので、ようやく世に出るかという喜びでいっぱいです。吹替版は原音を忠実に再現することを目指しました。声優たちの技術を集めて作りあげたものなので、ぜひそこに注目して、吹替版も字幕版も交互に観ていただきたいですね。ニール役/櫻井孝宏字幕版をご覧になられた方も、ぜひ吹替版を観ていただきたいなと思います。この作品は2回目の鑑賞が1回目となるような作品です。1回観ただけでは分からない部分もありますし、エンディングを見てスタートラインに立てるようなところがあるので、ぜひ皆さんのライブラリーにも加えていただき、繰り返し映画を楽しんでほしいです。さらにブルーレイ&DVDには、約84分にも及ぶ映像特典が収録されたボーナス・ディスクが付属。ノーラン監督やキャスト、スタッフが様々な角度から舞台裏を語る貴重な映像は必見となっている。『TENET テネット』は12月16日(水)よりダウンロード先行販売開始、2021年1月8日(金)ブルーレイ&DVD 発売・レンタル開始/デジタルレンタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年11月27日ケネス・ブラナー主演・監督の映画『ナイル殺人事件』とライアン・レイノルズ主演×ショーン・レヴィ監督『フリー・ガイ』が、アメリカ本国での公開延期にともない、日本公開も延期されることになった。10月23日から延期となり、12月18日に劇場公開を予定していた『ナイル殺人事件』は2021年に劇場公開予定。また、2021年1月8日(金)と発表されていた『フリー・ガイ』も2021年劇場公開予定となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2021年劇場公開予定©2020 20th Century Studios. All rights reservedフリー・ガイ 2021年劇場公開予定©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2020年11月12日観客動員数は100万人を突破、国内週末興行収入では3週連続No.1を達成した『TENET テネット』。タイトルの「TENET」は、「N」を挟んで右から読んでも左から読んでも「TEN」の回文となっているが、明日10月10日(土)は「TEN」が2つ並んだ「テネットの日」…ということで、本作の“最重要シーン”を収めた本編映像の一部が解禁となった。元来、超秘密主義のクリストファー・ノーラン監督作品では、映画公開前にネタバレを避けるため予告映像以外に本編シーンが公開されたことは過去一度もない。しかし今回は、日本での超大ヒットを受けて特別に本編映像の初解禁が実現した。本作では主人公・名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)と相棒ニール(ロバート・パティンソン)の関係性、逆行と順行のパズル、「TENET」の本来の意味や回文書など、あらゆる所に秘密が隠されている特性から、その謎解きをゲーム感覚で体感する観客が急増!特筆すべきはリピーター数の多さで、「テネットを見に行く」=「テネる」という言葉が生まれるほど。何度も劇場に足を運んで独自に考察を深めたり、数多の考察記事を読んでからそれを確かめるべく劇場に足を運ぶなど、多くの観客がまさに“ノーランマジック”にハマり、“テネる現象”が広がり続けている。とはいえ、まだまだ多くの伏線や謎が隠され、何度観ても違った見方になる本作の謎を紐解くヒントは公式サイトでも公開されているところだ。今回解禁されたのはオペラ会場のシーン。大勢の罪のない人々が爆破テロに巻き込まれるのを阻止すべく、爆弾を処理する名もなき男に銃が突きつけられる。そんな彼の窮地を救ったのは、“時間を逆行する弾丸”…。去っていく男のナップザックに、五円玉のように穴が空いた硬貨の付いた赤いストラップが揺れる印象的なシーンだ。このストラップは重要なキーアイテムとなっており、全てが明らかになったときには誰もが驚愕すること必至。なお、明日10月10日「テネットの日」からは、劇場へ“順行チーム”&“逆行チーム”必須の先着数量限定入場者特典【テネるカード】を劇場配布開始。名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)の迫真のアクションシーン、激しい爆発の中で鋭い表情を見せるニール(ロバート・パティンソン)、酸素マスクをしたセイター(ケネス・ブラナー)や銃を構えるキャット(エリザベス・デビッキ)の姿など、各キャラクターの緊迫の瞬間を切り取ったスケール感溢れるビジュアル12種類に加え、シークレットカードも用意されている。『TENET テネット』は全国にて公開中(IMAX(R)/Dolby CinemaTM/4D同時公開)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年10月09日9月18日から封切られ、国内週末興行収入3週連続1位を達成、観客動員数は100万人を突破した『TENET テネット』が上映中だ。この度、謎を解くヒントが隠れた“最重要シーン”を収めた本編の一部映像が公開された。主人公・名もなき男と相棒ニールの関係性、逆行と順行のパズル、「TENET」の本来の意味や回文書など、あらゆるところに秘密が隠されている特性から、その謎解きをゲーム感覚で体感する観客が多く、リピーターを多く獲得している本作。何度も劇場に足を運んで、独自に考察を深めたり、数多の考察記事を読んでから、それを確かめるべく何度も劇場に足を運ぶなど、多くの観客が”ノーランマジック”にハマっている。公開されたシーンでは、大勢の罪のない人々が爆破テロに巻き込まれるのを阻止すべく、爆弾を処理する名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)に銃が突きつけられる。そんな彼の窮地を救ったのは、“時間を逆行する弾丸”だった……。去っていく男のショルダーバックの五円玉のような穴が空いた硬貨のついた赤いストラップが印象的なシーンだ。このストラップは重要なキーアイテムとなっているが、すべてが明らかになったときには、観客誰もが驚愕することだろう。元来、超秘密主義のクリストファー・ノーラン監督作品では、映画公開前にネタバレを避けるため、本編の一部しか予告映像で描かれることはなく、本編シーンも公開されたことは過去一度もない。しかし、日本でのヒットを受けて、特別に初解禁が実現した。タイトルの「TENET」は、「N」を挟んで、右から読んでも左から読んでも「TEN」の回文。明日10月10日(土)は、「TEN」がふたつ並ぶ「テネットの日」といえる。ということで、10月10日からは、劇場へ“順行チーム”&“逆行チーム”必須の先着数量限定入場者特典「テネるカード」を劇場配布開始する。名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)の迫真のアクションシーン、激しい爆発の中鋭い表情を見せるニール(ロバート・パティンソン)、酸素マスクをしたセイター(ケネス・ブラナー)や銃を構えるキャット(エリザベス・デビッキ)の姿など、各キャラクターの緊迫の瞬間を切り取ったスケール感溢れるビジュアル12種類に加え、シークレットカードも登場する。『TENET テネット』公開中
2020年10月09日『オリエント急行殺人事件』に引き続き、ケネス・ブラナーが“世界一の名探偵”ポアロを演じる最新作『ナイル殺人事件』より、本作の舞台となるナイル川クルーズの一部を写した場面写真が到着した。今作は、大富豪の美しき娘が新婚旅行中のクルーズ船内で殺され、これにポアロが挑むストーリー。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員で――。到着した場面写真では、ポアロの1ショット、風船が舞う豪華なホールでのダンスシーンや、ボートでの遊覧に興じる乗客たちの姿が写し出されており、気品と優雅さに満ち溢れたゴージャスな上流階級の生活が伺えるようだ。今回のカットでの注目は、新婚旅行中のガル・ガドット演じる美しき大富豪の娘リネットと、アーミー・ハマー演じる夫のサイモン。幸せそうで理想のカップルのように写るが、この船旅で悲劇が起こってしまう。容疑者は乗客全員、全員にリネット殺害の動機があるという…。楽しそうなクルーズの裏に、これから待ち受ける愛と嫉妬、そして欲望にまみれたミステリーの香りが早くも感じられそう。監督も務めるケネスは、本作について「この上なく華やかな舞台で、愛の威力にむしばまれていく様が描かれており、ポアロは富、権力、財産、影響力、魅惑、恋愛、豪華な衣服、高級なワイン、素晴らしい旅を目の当たりにするのです」と大スクリーンでこそ味わうべき非日常の世界が描かれていると言い、「観客はナイル川を下る旅を通して、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と没入感を体験することができるとも語っている。『ナイル殺人事件』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2020年12月18日より全国にて公開
2020年10月07日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの傑作「オリエント急行殺人事件」が、椎名桔平主演で舞台化。12月にBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。名探偵ポアロが軽妙に事件を解決する、クリスティの言わずとしれた代表作「オリエント急行殺人事件」。ドラマ・映画化もされ、近年ではケネス・ブラナーが主演&監督した映画が話題に。そして舞台は昨年、演劇界の奇才・河原雅彦の演出で満を持して日本初演。クリスティー生誕130周年となる2020年12月、再び河原さんの演出のもと、今回は椎名さんを主演に迎え上演する。椎名さんは「あのポアロ役を演じる事に期待と不安が入り混ざっています」と現在の心境を明かし、「観客の皆さんを我々とともに素敵な旅にお連れすることが出来るよう、日々稽古に励みたいと思っています」と意気込む。さらに「コロナ禍の今、その閉塞感や先の見えない不安といったものが、この作品に共通しているのではないかと感じています。有名な小説なので結末をご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、是非とも晴れやかな気分で劇場を後にしてもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。なお、公演チケットは10月より先行販売開始予定だ。ストーリー豪華寝台列車で起きた密室殺人事件。容疑者は、乗客全員――。シリアで仕事を終えた名探偵ポアロは、英国で起きた事件の依頼を受け、イスタンブール発の超豪華寝台列車「オリエント急行」で英国へ向かうこととなる。列車に乗り合わせたのは、どこか妙な雰囲気を漂わせる乗客たち。列車は発車するが、不幸にも旅の途中で雪崩に巻き込まれ立ち往生してしまう。そんな中、事件が起きた。乗客の一人、アメリカ人の実業家・ラチェットが、鍵のかかった寝室で殺されたのだ。しかし、乗客全員には完璧なアリバイが…。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年09月30日現在、日本でも大ヒット中のクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』から、監督やキャスト陣のインタビュー映像を交えた、本作の舞台裏が明らかとなる約10分間のメイキング映像が解禁された。今回の映像では、主人公の“名もなき男”を演じたジョン・デイビッド・ワシントンをはじめ、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、そしてケネス・ブラナーといったキャスト、製作のエマ・トーマス、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマといったスタッフたちが撮影現場をメイキング映像と共にふり返っている。本作では時間が“逆行”する誰も観たことのない世界を描き出したノーラン監督だが、「まるでドキュメンタリーの撮影のようだった」とジョン・デイビッドが語るように、ノーラン監督らしく、どこまでも“本物(リアル)”での撮影にこだわったことが紹介されていく。世界全体の危機を描くために必要だった7か国にもわたる壮大なロケ、飛行機を実際に建物に激突させる前代未聞のシーンだけにとどまらず、時間逆行のアクションシーンもジョン・デイビッドが自ら“逆行”の動きを習得し、演じている。「今までに見たことのない動きだ。僕らは何度もリハを繰り返した」とジョン・デイビッドは語っており、元アメリカン・フットボールのプロ選手だった彼の身体能力でも苦戦したことを明かしている。しかし、どんな難題でも常にキャストやスタッフが応えるのは、「どの作品でも自分に挑戦したい。新しいものを観客に提供したいんだ」と語るノーラン監督の情熱を目の当たりにしているから。常に最高のエンターテインメントを観客に提供するために、自らの限界を越え続けるフィルムメーカー、クリストファー・ノーランの真髄を感じられる映像となっている。海外メディアの報道によると、本作のVFXショット数は300未満で、ノーラン監督自身も「だいたいのラブコメ映画よりも少ない」とコメントするほど。過去のノーラン作品と比較すると『ダンケルク』(2017)が約430、『ダークナイト ライジング』(2012)が約450、『インセプション』(2010)が約500、『バットマン ビギンズ』(2005)が約620とされており、エンドロールの短さにも驚く。ちなみに『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)は2,000ショット以上とされている。『TENET テネット』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年09月25日新型コロナウイルスの影響により、ディズニーが『ブラック・ウィドウ』や『エターナルズ』など複数の作品の全米公開を再び延期した。マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の作品については、『ブラック・ウィドウ』は今年11月6日から2021年5月7日、『エターナルズ』は2021年2月12日から2021年11月5日、『Shang-Chi And The Legend Of The Ten Rings』(原題)は2021年5月7日から7月9日に延期になった。『ブラック・ウィドウ』の公開が来年になったことで、今年は2009年から初めての「MCU作品の長編映画が公開されなかった年」となる。MCUの作品以外にも、スティーヴン・スピルバーグ監督版『ウエスト・サイド物語』が今年12月18日からほぼ1年後の2021年12月10日に。アガサ・クリスティの小説「ナイルに死す」をケネス・ブラナー監督が映画化・主演した『ナイル殺人事件』は今年10月23日から12月18日に先送り。朗報としては、『キングスマン』の前日譚映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は2021年2月26日から2021年2月12日、ベン・アフレック&アナ・デ・アルマスが主演するスリラー映画『Deep Water』(原題)は2021年11月13日から8月13日、ホラー映画『The Empty Man』(原題)は今年12月4日から10月23日に繰り上げとなった。(Hiromi Kaku)■関連作品:ウエスト・サイド物語 1961年12月23日より公開© 1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開ブラック・ウィドウ 2020年11月6日より全国にて公開© Marvel Studios 2020
2020年09月24日「全世界待望」という言葉がこれほど似合う映画は、ほかにないだろう。世界的ヒットメイカーであり、観る者を熱狂させる作家性を有した超一流クリエイターでもある、クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』(9月18日公開)。8月26日から41の国と地域で公開された本作は、世界興行収入5,300万ドルのオープニングを記録。コロナ禍にあっても、他の追随を許さない圧倒的な強さを見せつけ、各国で初登場No.1を獲得した。本作の大枠は「世界の破滅を回避すべく、スパイが奔走する」物語なのだが、そこに「時間の魔術師」なノーラン監督らしい「時間の逆行」という要素を入れ込み、映像的にも物語としても、これまで観たことがない内容に。歴史的な傑作と呼ぶにふさわしい、驚異的な作品に仕上がっている。今回は、ノーラン監督と主演を務めたジョン・デイビット・ワシントンの2人にインタビュー。予定時間を超過しても、作品の魅力や舞台裏を饒舌に語りつくしてくれたノーラン監督とワシントンの言葉を、余すことなくお届けする。“時間”は「世界の見方を変える」――『TENET テネット』、読解力を総動員しなければ太刀打ちできない傑作かと思います。同時に、監督の「観客の理解力を信じる」姿勢を強く感じました。ノーラン:常々、映画は誠実に作っていきたいと思っています。ではその誠実さとは何なのか?それは「自分が観たいものじゃないと作りたくない」なんです(笑)。そして、「きっと、私が観たいと思う映画を楽しんでくれる人がいるに違いない」という信念はありますね。自分だったら何を期待するのか?ワクワクしたいし、現実逃避がしたい。今までに見たことのない世界を見たいし、やっぱりエンターテイメントがいい。プラス、世界に対する見方がちょっと変わるかもしれないもの、あれこれ考えたくなるものが観たいんです。――今回は、ノーラン監督がこれまで描いてきた「時間」というテーマがより複雑化していますが、『TENET テネット』における時間の意味合いとは?ノーラン:「時間」はこれまではメタファーであったり、話を円滑に進めるデバイス的な役割を果たすものとして、使ってきました。『TENET テネット』では、「世界の見方を変える」意味合いとして用いています。――「逆行」は、まさに観たことがないものでした。ノーラン:映画の中ではいろんな物理学の法則が出てきて、「すべてはシンメトリーだけれど、エントロピー(熱力学における、複雑さを表す概念の1つ)だけは例外である」と描いていますが、「逆行」の部分に代表されるように、「時間」というものを物理的な次元に落とし込んで、リアルに画面の中で見せていかなければいけませんでした。逆行をどうCGを使わずに表現するか……役者にも不自然な動きをしてもらわなければならないわけですし、演出的にも技術的にも工夫を凝らしましたね。例えばカーチェイスのシーンなどは、1つのショットを作り上げるのに6通りの撮り方を試しました。その6パターンの映像を編集でつなぎ合わせて、作り上げているんです。毎シーン毎シーン、計算して組み立てて、試行錯誤の連続でしたね。役者とのやり取りや演出「監督はすごく楽しそう」――ジョン・デイビット・ワシントンさんは、こういった非常に難易度の高い作品に出演するにあたり、どんな準備をされたのでしょう?劇中では、ほとんど主人公の過去が明かされませんが…。デイビット・ワシントン:おっしゃる通り、色々と解釈の余地のあるキャラクターなので「この人はどういう歴史を背負っているのか?」は、あれこれ考えましたね。役作りにおいては、海軍やネイビーシールズ(アメリカ海軍の特殊部隊)、武器の使い方などについてリサーチを行いました。もう1つ考えたのは、あのクリストファー・ノーランの作品だから、ものすごいスケール感があって、ジャンルもストーリーも、撮影技術的にも、ひとひねり加えた素晴らしいものになるだろう…という前提。ただ僕としては、そういう超大作の中に、ある1人の“人間”をしっかりと据えるんだ、という意識がありました。脚本を読んで、下調べをしていく中で、この主人公は実に人間らしい人物だと感じられたんです。人によっては、彼の行動を“落ち度”と見るかもしれないけれど、その脆弱性こそが彼の力だと解釈しました。――なるほど、人間らしさがキーワードだったんですね。デイビット・ワシントン:他には…トレーニングが大変でした(笑)。2か月半ほど体作りに費やしましたね。ただ、形から入ったことで、「この人はこういう男で、こういうことができる」というのが体で分かってくるようになったんです。トレーニングの中で「なぜこの人は戦うのか?」という部分の理解が深まり、役作りに追加していきました。あと、もう1つ。ノーラン監督は、僕をパートナーとして見てくれて、一緒にものづくりをしよう、と接してくれるんです。監督がいつも「直感を信じて、やりたいようにやったらいいから」と言ってくれたおかげで、安心して感じるままに演じられました。――「逆行」するアクションも、すさまじかったです。デイビット・ワシントン:今回は、体に染みついた動きを“脱・学習”して、今までに体験したことがない身のこなしを新たに習得する必要がありました。まばたきや呼吸、喋り方ひとつにしても、全部学び直さないといけない難しさがありましたね。リハーサルも相当数を重ねました。まるでダンスの振り付けを覚えるような感覚でした。今まで映画ではなされなかったことが初めて行われた現場でしたし、スタントコーディネーターのジョージ・コトルの力なしにはできなかったと思います。――そのほか、ノーラン組に参加して印象的だった思い出はありますか?デイビット・ワシントン:びっくりしたのは、監督は悪天候だとテンションが上がるんですよ。雨がザーザー降っていてもやる気満々だし、逆にデンマークの風力発電所での撮影で快晴だった時には全然喜んでいなくて…。次の日大荒れになったら、「やったぞ」という感じでした(笑)。ノーラン:(笑)。デイビット・ワシントン:あとやっぱり、役者とのやり取りや演出をつけるとき、すごく楽しそうですね。例えば会話の中で、「ブルース・ウェイン風にやってみよう」とか、色々遊んでくれるんです。共演者のお話をすると、ケネス・ブラナーの姿を見て、自分は俳優としてはまだまだだな…と思いました。彼は本作でロシアなまりの英語を話しているんですが、それに加えてこの映画特有の話し方もこなしていて、しかもシェイクスピア劇みたいに朗々と語っている。僕はなまりなしのアメリカ英語で精一杯だったので、さすが名優中の名優だ!と感嘆させられました。斬新なアイデアは「あれこれ考えてきたことが収れんした形」――ジョン・デイビット・ワシントンさんの役作りについて伺ってきましたが、ノーラン監督はどういったものから、『TENET テネット』のアイデアを思いつかれたのですか?ノーラン:これは『インセプション』もそうなんですが、あれこれ考えてきたことが収れんして形になっていった感じですね。自分が送っている日々の生活や、その中で見聞きしていること、私自身がどんどん年を取ってきているという事実などが積み重なって、「そろそろこのコンセプトを映像に落とし込んでもいいかな」という時期がやってくるんです。そういう意味では、何か一つがヒントになるというよりも、長年抱えている思いだったり、温めて続けてきたコンセプトなんですよね。――ありがとうございます。『インターステラー』に続く、物理学者キップ・ソーンさんとのコラボレーションはいかがでしたか?ノーラン:彼の話を聞いていていると、「世の中は、いま目に見えている可能性よりもさらに“何か”を提供してくれるものなんだ、もっともっと様々なことがありうるんだ」ということに気づくんです。フィクションよりも気になる真実を、教えてくれる。『TENET テネット』に関して言うと、先ほど申しあげた物理の法則について相談に乗ってもらいました。「世の中のあまねく物理の法則はシンメトリーだけど、唯一の例外がエントロピーの法則だ」という部分です。キップ・ソーンは、「時間が逆行するとなると、人は普通に呼吸できない」とか、事細かに説明してくれました。彼にもらったアイデアは、実際の脚本にも盛り込んであります。もう1つキップ・ソーンの素晴らしい点を挙げると、私たちよりも遥かに頭脳明晰なのにも関わらず、我々の「どういうことを映画でやりたいのか」をちゃんと聞いてくれて、落とし込んでくれるところ。だからこそ彼は、偉大な学者なんだと思います。(SYO)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年09月15日クリストファー・ノーラン監督がその唯一無二の映像表現をさらに進化させたタイムサスペンス超大作『TENET テネット』。この度、貴重なメイキング映像とともに、主人公を演じたジョン・デイビッド・ワシントンら4人のキャストが自身の役について語るキャラクター映像が解禁された。8月26日(金)には41の国と地域で公開され、各国で初登場No.1スタート。さらに9月3日(木)から全米公開を迎えると、劇場のオープンが通常の65~70%でありながら、9月4日(金)~9月6日(日)3日間の週末興行収入は2,020万ドルのオープニング記録を達成。全世界の累計では興行収入は1億5200万ドルを超え、「観客を映画館に連れ戻した」と海外メディアが伝えている。そんな中、今回解禁されたのは、主人公・名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)と、彼の相棒であるニール(ロバート・パティンソン)、過去と未来を繋ぐブローカーである武器商人のセイター(ケネス・ブラナー)、そしてセイターの妻であり、彼の秘密を知るキャット(エリザベス・デビッキ)、4人の特別映像。「TENET(テネット)」という謎のキーワードをはじめ、様々な秘密のベールに包まれた物語と観客を繋ぐ重要な役割を担う“名もなき男”は、米海軍特殊部隊出身で武器に関して熟達しており、至近距離での戦いが得意な人物。強靭な肉体を持ち、驚異の身体能力を持つ名もなき男だが、激しいアクションはジョン・デイビッド自ら演じ、その過酷な練習風景が切り取られている。突如として国家を揺るがす任務に巻き込まれた彼に待ち受ける運命とは…?そして、名もなき男の相棒として世界各国を旅する優秀なエージェント、ニールの映像では飛行機を爆発させる大胆なプランを話すシーンが登場。時間が逆行する異様な世界でも、冷静な彼のキャラクターが垣間見える。ニールが発案した驚くべき作戦とは!?ロシアの富豪であり、裏の顔は武器商人のセイターは、彼を演じたケネス・ブラナーが「人々をダークサイドに追いやるような強烈な人物」と語るキャラクター。過去と未来を繋ぐブローカーである彼を発端に人類滅亡が企てられるが、彼の本当の目的とその動機は一体何なのか!?そして、セイターの妻であり、一児の母であるキャットはエリザベス・デビッキ曰く「とても知的な人物」だという。セイターの秘密を知っており、彼から離れたいと願いつつも離れられないその理由とは…?「TENET(テネット)」の謎をめぐり翻弄される人物たちにも注目。『TENET テネット』は9月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年09月11日“アイルランド版ハリー・ポッター”、もしくは“悪のハリー・ポッター”と呼ばれるベストセラー児童小説(もちろん大人も夢中になれる!)「アルテミス・ファウル」シリーズを、実写版『シンデレラ』を手掛け、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にも出演していたケネス・ブラナー監督をはじめとする豪華スタッフ&キャストで映画化。『アルテミスと妖精の身代金』は、父親と引き離された12歳の少年の成長物語をファンタジー・アクションとして描き出す。舞台となるのは、それこそ「ハリー・ポッター」や「指輪物語」など現存のファンタジーに大きな影響を与えてきた神話や伝承の宝庫・アイルランド。今作では、妖精たち、エルフやドワーフ、ゴブリン、ケンタウルスなどは人間の横行によって地底に追いやられ、地上よりもはるかに進んだ科学力に魔法を融合させたテクノロジーによって独自の世界を構築している点が大きな特徴となっている。その地底世界は『スター・ウォーズ』に登場する、どこかの惑星の宇宙ステーションのように独創的で多様。さらに彼らのハイテクノロジーは、ケネス監督出演の『TENET テネット』さながらに時間さえも操ることができる。そんな世界の住人たちも実にユニーク。原作では男性のLEP(地底警察)ルート司令官をベテランのジュディ・デンチが威厳たっぷりに演じ、きっちりと場を締める。一番のお気に入りは、今作の語り部となるドワーフの異端児、マルチ・ディガムズを演じるジョシュ・ギャッド。彼が演じるマルチの特技、穴掘りと“ガス攻撃”は一度観たら忘れられないほどインパクト大。ジョシュ本人も言うように、誇りを持ちユーモアのスパイスを利かせる点はハグリッドのようで、アウトローを気取るところはハン・ソロかも!?大胆な活躍を見せるのが、エルフの女性警官ホリー・ショート役のララ・マクドネル。勇敢で少々向こう見ずなところのある行動派のホリーを好演しており、1,200人の中から選ばれた主人公アルテミス・ファウル役の映画初出演フェルディア・ショウとともにこれからが楽しみな存在だ。コリン・ファレル演じる大好きな父アルテミス・ファウル・シニアといるときにだけ見せる素直さを、サングラスの下に覆い隠しているアルテミス。だが、“誘拐した妖精”ホリーとのやりとりの中で彼の心に芽生えたものと、マルチたちとの新しい出会いが孤独でひねた少年だった彼を変えていく。コロナ禍の混乱の中でも広がる一方の、排外主義に対する示唆も感じさせている。(text:Reiko Uehara)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年09月07日8月末に閉園した「としまえん」の跡地に、映画『ハリー・ポッター』の世界観を反映したテーマパーク「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ ハリー・ポッター」が2023年前半にオープンすると報じられ、大きな話題となっている。この秋の、『TENET テネット』から『キーパー ある兵士の奇跡』『オフィシャル・シークレット』などなど、マグルのいじめっ子、魔法界の選ばれし者と最恐の敵…などなど『ハリー・ポッター』シリーズのキャストOBたちがスクリーンを盛り上げる。6月に公開された『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ではハーマイオニー・グレンジャー役でお馴染み、エマ・ワトソンが4姉妹の長女メグを演じ、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でハリーのライバルとなったセドリック・ディゴリーを演じたロバート・パティンソンは、『TENET テネット』や『ザ・バットマン』(原題)に抜擢。9月18日公開の『TENET テネット』にはギルデロイ・ロックハート先生役のケネス・ブラナーや、フラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーも参加するなど、改めてハリポタキャストに注目が集まっている。本日9月1日は、『ハリー・ポッター』のホグワーツ魔法魔術学校の新学期が始まる日として、ファンの間では知られている記念日。世界中で愛されるハリポタのキャストたちの活躍ぶりを次の3作品から注目した。ハリー・メリング『キーパー ある兵士の奇跡』10月23日公開『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリーを引き取ったダーズリー家の長男で、たった1人のいとこなのに彼を執拗にいじめるダドリー・ダーズリーを演じたハリー・メリング。その後の出演作には、ブラッド・ピット率いるプランBプロデュース、トム・ホランド、ロバートら豪華キャストと共演の『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(16)や、コーエン兄弟監督・脚本のNetflix『バスターのバラード』(18)、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『エジソンズ・ゲーム』(17)、そして現在Netflixで配信中のシャーリーズ・セロン主演『オールド・ガード』では悪役を演じるなど、巨匠や豪華俳優とのコラボが続いている。本作ではイギリスの収容所で、主人公トラウトマン(デヴィッド・クロス)やナチス兵にきつくあたるスマイス軍曹を演じ、いじめっ子ダドリーとはまた違った、冷徹な態度でトラウトマンたちを精神的に追い詰める姿は必見。ダニエル・ラドクリフ『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』9月18日公開シリーズの主人公、ハリー・ポッター役で一躍世界中にその名を知らしめたダニエル・ラドクリフ。その後は、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)やデイン・デハーン共演『キル・ユア・ダーリン』(13)、ジェームズ・マカヴォイ共演『ヴィクター・フランケンシュタイン』(14)、ジェシー・アイゼンバーグら豪華キャストと共演を果たした『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(15)などに精力的に出演。『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)ではツノを生やした青年、『スイス・アーミー・マン』(16)では死体役、『アンダーカバー』(16)ではスキンヘッド姿でネオナチ組織に潜入した実在のFBI捜査官を演じるなど、その幅広く多彩な演技力は作品ごとに映画ファンを驚かしている。本作では、白人でありながら反アパルトヘイト組織「アフリカ民族会議」の隠密作戦をおこなった罪で投獄された南アフリカ人のティム・ジェンキン役を演じる。実在の政治脱獄犯という難しいキャラクターに挑み、さらなる新境地を開く。レイフ・ファインズ『オフィシャル・シークレット』公開中「名前を言ってはいけないあの人」こと、最恐の闇の魔法使い・ヴォルデモート卿を『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』以降、最終章まで演じたレイフ・ファインズ。これまで、BAFTA賞助演男優賞を受賞した『シンドラーのリスト』(93)、アカデミー賞主演男優賞ノミネート『イングリッシュ・ペイシェント』(96)をはじめ、BAFTA賞ノミネート『ことの終わり』(99)と『ナイロビの蜂』(05)、『愛を読むひと』(08)、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)などの数々の名作に出演し、多くのノミネートや受賞を果たしている名優だ。さらに監督としても活躍し、主演もつとめた『英雄の証明』(11)、自身もプーシキン役でも出演した『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』(18)などで評価を得ている。『007 スカイフォール』『007 スペクター』に続き、11月20日公開予定『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも“M”役で出演、2021年2月26日に公開延期となった『キングスマン:ファースト・エージェント』にも主演する。一転、本作ではイラクを攻撃するための違法な工作活動をリークしたキャサリン(キーラ・ナイトレイ)を救うべく、政府を相手に戦争の不法性を問う人権派弁護士のベン・エマーソンを演じている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オフィシャル・シークレット 2020年8月28日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.プリズン・エスケープ脱出への10の鍵 2020年9月18日 シネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国公開© 2019 ESCAPE FP HOLDINGS PTY LTD, ESCAPE FROM PRETORIA LIMITED AND MEP CAPITAL, LPキーパーある兵士の奇跡 2020年10月23日 新宿ピカデリーほか全国公開ⓒ2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann
2020年09月01日アガサ・クリスティ傑作ミステリーの映画化、ケネス・ブラナーが監督を務める『ナイル殺人事件』より、ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネスが監督・主演を務める本作は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船を舞台にポアロが難事件に挑む。到着した特報映像では、ケネス演じるポアロの冷静沈着な語り口から始まる。そして女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人、美しき大富豪の娘が殺害される。「犯人はこの中にいる」と、容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だというポアロ。またナイフや、ドリンクに何かを入れる様子など、怪しいシーンが流れる。完全なる密室で起こった殺人事件の真相に迫っていくポアロだが、それはこれまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく変えてしまうのだという。またティザーポスタービジュアルは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が写し出されている。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月20日クリストファー・ノーラン監督のタイムサスペンス超大作『TENET テネット』が、9月18日(金)に全国公開される。この度、13カ国でそれぞれ先行解禁されたビジュアル全12種類が公開された。ノーラン監督自身が「これまでで最も野心的な映画」だと公言する本作は、世界7カ国を舞台にIMAXカメラで撮影。ノーラン作品史上最高額となる約2億ドル以上と言われる巨額を投じ、時間が逆行するというゲーム性を描いた極限のタイムサスペンス超大作。全米公開に先駆けて、8月26日から欧州・アジア圏を皮切りに世界各国で順次公開という異例の発表をした本作の動向は、映画業界だけでなく、世界中で注目が集まっている。その動きにともなって、ロケ地となった国を含めた13カ国(エストニア、スペイン、デンマーク、イタリア、韓国、ノルウェイ、イギリス、ドイツ、ロシア、フランス、オーストラリア&ニュージーランド、日本)において、ビジュアルも先行公開となった。主人公“名もなき男”の迫真のアクションシーン、激しい爆発の中鋭い表情を見せるニール、酸素マスクをしたセイターや銃を構えるキャットの姿など、主要人物の緊迫の瞬間を切り取ったスケール感溢れるビジュアルとなっている。さらに、未だ多くのことがベールに包まれた『TENET テネット』のキャラクター情報も明らかに。ジョン・デイビット・ワシントンが演じる名もなき男は、あるテロ事件に特殊部隊として参加したことから、第三次世界大戦を防ぐための謎のキーワード「TENET」を巡るミッションに巻き込まれ、ロバート・パティンソン演じるニールは、名もなき男の相棒として任務遂行を手助けする優秀なエージェントとして、彼とともに世界中を旅する。ケネス・ブラナー演じるアンドレイ・セイターは未来と現在を繋ぐ役割を持つ謎の悪人として、名もなき男たちの前に立ちはだかる。そして、エリザベス・デビッキ演じるキャットはセイターの秘密を握るキーパーソンだ。さらに、ノーラン監督作品の常連として知られるマイケル・ケインは、マイケル・クロズビー卿として、英国情報部の重要人物として登場する。『TENET テネット』9月18日(金)全国公開
2020年08月14日クリストファー・ノーラン監督作『TENET テネット』より、世界各国で解禁されたアクションビジュアル全12種が一挙公開。謎に包まれたキャラクター情報も明らかになった。今回到着したビジュアルは、ロケ地となった国を含めたエストニア、スペイン、デンマーク、イタリア、韓国、ノルウェイ、イギリス、ドイツ、ロシア、フランス、オーストラリア&ニュージーランド、そして日本と13か国でそれぞれ先行公開されたもの。名もなき男、ニール、セイター、キャットなど、主要人物の緊迫の瞬間が切り取られている。ビジュアル公開に加えて、キャラクター情報も少し明らかに。ジョン・デイビット・ワシントンが演じる名もなき男は、あるテロ事件に特殊部隊として参加したことから、第三次世界大戦を防ぐための謎のキーワード「TENET」を巡るミッションに巻き込まれる。ロバート・パティンソン演じるニールは、名もなき男の相棒として、任務遂行を手助けする優秀なエージェント。彼と共に世界中を旅する。彼らがどのように時間の逆行から脱出するのかが、最大のポイントだ。ケネス・ブラナー演じるアンドレイ・セイターは、未来と現在を繋ぐ役割を持つ謎の悪人。富を一代で築いたロシアの財閥で、名もなき男たちの前に立ちはだかるキャラクター。エリザベス・デビッキ演じるキャットは、セイターの妻で、彼の秘密を握るキーパーソン。そして、マイケル・ケインが演じるマイケル・クロズビー卿は、英国情報部の重要人物。名もなき男に、セイターの情報を教え援助をする人物だ。『TENET テネット』は9月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年08月14日ケネス・ブラナー監督が児童文学小説の大ベストセラーを映画化した『アルテミスと妖精の身代金』から、ケネス・ブラナー監督とキャストのジョシュ・ギャッドのインタビュー映像が解禁。さらに、日本語吹き替えを務める森川智之、早見沙織、楠大典からコメントも到着した。全世界2500万部のベストセラーで、ファンの間では“悪のハリー・ポッター”とも呼ばれる「アルテミス・ファウル」シリーズを原作にした本作。主人公は世界的な大泥棒の息子で、天才的な頭脳をもつ12歳のアルテミス・ファウル。父親の誘拐をきっかけに、その天才的な頭脳を駆使し、人間には隠れた存在である“妖精”の宝の強奪を企てる。また、アルテミスが対立する“妖精”は、文化・テクノロジーなどの分野において人間をはるかに超えるといわれるハイテク集団。おとぎ話にでてくる魔法やファンタジーの世界と近未来SFの世界が融合した現代的でオリジナルな世界観や、アルテミスや妖精たちが駆使する数々のガジェットなども見どころ。本作の監督・製作を務めるのは、俳優としてのみならず『マイティ・ソー』『シンデレラ』、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』を監督するケネス・ブラナー。映像内では、この映画の監督になった経緯や主人公アルテミスを演じた新星フェルディア・ショウを1,200人の候補からキャスティングした際の思いなどを語る。一方、窃盗魔のドワーフであるマルチ・ディガムズを演じるのはジョシュ・ギャッド。彼は共演したジュディ・デンチとのエピソードも語っており、撮影終了後にはユーモア溢れるプレゼントも贈られたことを明かし嬉しそう。自身のキャラクターは「(「スター・ウォーズ」の)ハン・ソロっぽい(「ハリー・ポッター」の)ハグリッド」と説明している。また、日本語吹き替え版で主人公の父親アルテミス・ファウル シニア役の森川さんといえば、『ズートピア』のニック役でもお馴染み。「ニックとは全く違ったキャラクターです。父親としての寛大さとは、なにか一味違う秘密のエッセンスを加えてみました。また謎が多い人物ですので、観ている方の興味を持ってもらうための演技を心がけました」とコメント。エルフの大尉ホリー・ショート役を務める早見さんは、「大尉として堂々とする大人びた部分と、幼さが出るシーンのバランス」が難しかったと明かし、「アルテミスとのやりとりの中で次第に彼と打ち解けていくのですが、その心の繊細なシーンは、演じていて一層集中したところです」と言う。そして、最強のボディガード:ドモボイ・バトラー役の楠さんは、「ドモボイというキャラクターとの共通点は、私もどちらかというと『自分のためよりも人のために何かした方がいい』というタイプなのでそこは似ているかもしれません」と語っている。『アルテミスと妖精の身代金』は8月14日(金)よりDisney+(ディズニープラス)にて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年08月07日