“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに、ハリウッドの豪華キャストたちが集結する『オリエント急行殺人事件』。このほど、ケネス・ブラナーが演じる“世界一の”名探偵エルキュール・ポアロの日本語吹き替え版声優に、草刈正雄が決定した。昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で真田昌幸を演じ、番組終了後には“昌幸ロス”が巻き起こった草刈さん。「真田丸」以降もギャップ萌えでネットでも若者からも大人気、芸歴47年にして初の写真集発売と話題沸騰中だ。意外にも、劇場公開実写映画の吹き替えは今回が初めて。草刈さんは、「すごい豪華キャストですし、その中でもポアロの声ということで『えー!』と思いました。嬉しかったですね」とオファーを受けた際をふり返って語る。これからアフレコ収録に臨むそうで、「不安だらけですよ。よくしゃべっているでしょ(笑)」と前置きしつつも「台本を読んでみたんですけど、演じている俳優さんたちは、感情が豊かなので、声だけで感情を表現することは、楽しみです」と気合い十分。そして、現在までに世界各国で何度も映画化やドラマ化されているクリスティーの作品や、TVドラマ「名探偵ポワロ」はほとんど観ているそうで、「エンターテイメントですよね。旅行先で、それもオリエント急行や、船で殺人が起きたり、ドキドキしますよね。そこが醍醐味じゃないでしょうか。面白いですよね!」と、その魅力を語る。とはいえ、「2時間ドラマだと『あっ?この人かなって』犯人がなんとなく分かるときもありますが、結構当たらない、僕は。アガサの作品はちょっと分かりにくいですよね」と明かし、草刈さん自身は実は推理が苦手な様子!?今回、箱根ラリック美術館が所蔵・展示しているオリエント急行のサロンカーで、付け髭をしてポアロに扮した草刈さん。この車内にあるものの多くは、車両の現役時代からほぼそのままというだけに「こうやって扮装して、ましてや使っていた車両に乗っていると、その気になっちゃうんですよ、すぐ(笑)。ポアロになっちゃってるんですよ。ちょっとこれ、大人しい髭でしたけどね。ケネスさんみたいに大きいのも楽しみにしていたんですけど、こういう髭で落ち着きました(笑)」とにこやか。さらに、「日本人はポアロが大好き」と分析し、「しゃべり方にしても、ファッションにしても、テーブルマナーにしても、いちいち素敵ですよね。あれが魅力じゃないでしょうか。いろんな俳優さんが演じているポアロはそれぞれ演じ方を変えているので見比べるのも楽しいですよね。ケネス・ブラナーさんは、本当にスタイリッシュですよね。僕が、どこまで素敵なお芝居に声をつけられるか楽しみです」とコメント。「声だけですけど、思いっきり暴れたいと思います」と、意気込みは十分だ。全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせたケネスが、自ら演じるポアロ。草刈さんが声で演じる“世界一の名探偵”が、最高に華麗な謎解きの旅に誘ってくれそうだ。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月02日『ハリー・ポッター』シリーズで、ドラコ・マルフォイの父ルシウスを演じたジェイソン・アイザックスが、実はオーディションでは違う役で受けていたことを明らかにした。サラサラのブロンド長髪で圧倒的存在感を放ったルシウス役のジェイソン。「Digital Spy」に彼が語ったところによると、当初はケネス・ブラナーが演じたギルデロイ・ロックハート役のオーディションを受けたという。「ルシウス役は受けてないんだよ。ギルデロイ・ロックハートの役で受けて…。違う役のセリフを読んでって言われたときはちょっとムカついたよね」。その理由はというと、「そのときはちょうど、(『ピーター・パン』で)フック船長を演じることになってたんだ。子どもの敵役を2つも演じたくなかった」からだそうだ。エージェントにはフック船長をとるから、ルシウス役はNGでと頼んだが、親戚中からの説得により受けることになった。「姪、甥、孫、それに両親までもが役を引き受けろって私を説得したんだ。私のことを思ってじゃないよ。みんな、セットに遊びに来たかっただけ。結局ルシウス役を演じることになって本当によかったって思うけどね」。(Hiromi Kaku)
2017年10月19日『ダンケルク』でもいぶし銀の名演を発揮するケネス・ブラナーが主演・監督を務める『オリエント急行殺人事件』。アガサ・クリスティーによるミステリーの名作を、“全く新しい”エンターテインメントに生まれ変わらせた本作から、新たな1分30秒の予告編とポスタービジュアルが公開された。到着した映像の冒頭では、トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、尊大な富豪ラチェット(ジョニー・デップ)と“正しき者の守護者”と世間から呼ばれているという世界一の名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)のやりとりが映し出される。ポアロが眼光鋭く見つめかえしたラチェットは、やがて刺殺されてしまう。「乗客全員が容疑者だ」と断言するポアロは、共通点といえば目的地のみ、境遇はさまざまな教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌の13名の捜査を開始する。列車の外へ逃げる影や、ポアロに詰め寄る者、拳銃を構える者、暴力を振るう者、泣き叫ぶ者…物語が激しく展開していく様子も見て取れる。殺人事件を描いてはいるものの、画面が煌びやかなのは、65mmフィルムで撮影されたからのみならず、「この列車には、名優たちが必要だった」とのポスターのコピーが示すとおり、“全員名優”だからこそ。クリスティーを曾祖母にもつアガサ・クリスティー社(ACL)会長兼CEOのジェームズ・プリチャードは、本作について「曾祖母は列車が大好きでしたし、実際に彼女はオリエント急行に乗車していろいろな旅に出てたくさんの経験をして、それら全てが彼女の描くストーリーにつながりました。『オリエント急行殺人事件』は、彼女にとって間違いなく“特別な作品”です」と明かしており、これだけの豪華キャストが実現した理由といえる。さらに「ケネスが演じるポアロは、いままでのポアロよりもスタイリッシュで、よりアクティブになっている。そして、これまでのポアロとは違ったアプローチで列車の外でのシーンもある」と、名探偵ポアロ演じるケネスに太鼓判を押し、原作を知っている人に対してもサプライズがあることをほのめかす。そんなポアロを演じたケネスは、全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせたことでも知られている。本作でも、監督も兼任しており、「アガサ・クリスティーの作品を描くには、素晴らしい娯楽作というだけでなく、喪失感や、悲しみという心の奥深くに触れることになる。本作でも登場人物は、多くの感情的な秘密を抱えている」とケネスは分析。続けて、感情的な秘密を表現するキャストについて「深い感情を見事に体現できる名優たちとキャラクターを組み合わせることに興奮したし、彼ら全員を描くプロセスにもワクワクした。そして、皆で、積み重ねたストーリーの層をはがし、人間性の層もはがしていったんだ」と名優たちとの共演をふり返っている。到着した映像やビジュアルでも確認できる、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォーといったアカデミー賞ノミネート・受賞俳優に、『スター・ウォーズ』シリーズのデイジー・リドリー、『僕のワンダフル・ライフ』のジョシュ・ギャッド、大ヒットミュージカル「ハミルトン」やミュージカルドラマ「SMASH」のレスリー・オドム・Jrといったキャストたち、ケネスとともにプロデューサーを務める巨匠リドリー・スコットや『シャーロック・ホームズ』脚本のサイモン・キンバーグなど、とにかく “豪華すぎる”本作。この冬、“世界一の名探偵”ポアロが豪華列車で、華麗な謎解きの旅へと誘う。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日ハーイ、みなさん!私はいまとてもハッピーなんです。だって一番大好きな季節に突入したんだもの!私が秋を好きな理由はいろいろあるのですが、何よりも私の誕生日が10月だからかな。お祝いをしてもらうのは、毎年うれしいです。それから、私は15年以上バレーボールをしているのですが、その大会が毎年秋にあります。そして私の大好きな果物の季節だからだわ。その果物は、日本の梨です!あらやだ。大事なことを言い忘れていました。秋にはアカデミー賞やゴールデングローブ賞など、来年の映画祭に賞を狙う映画がたくさん公開されます。だから秋が大好き!今年の夏は、映画業界は何十年ぶりの“不況”でした。だから余計、これから公開する映画に期待してしまいます。正直に言いますが、夏に映画を観る人が少なかったことは、私も納得なんです。もちろん『ワンダーウーマン』のように素晴らしい作品もありましたが、私はそれ以外のほとんどの作品が、面白いと思えませんでした。では、公開を控えている楽しみな映画を紹介しますね!2017年の秋、最も期待されている作品といえば、長い間続編を待望されていた“アレ”でしょう。1982年に公開したSF映画の金字塔、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』です。アメリカで10月6日に公開します。オリジナルに負けない大傑作であることは間違いないわ!主演はハリソン・フォード(もちろん!)と、ライアン・ゴズリング。監督は『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。その次は『マイティ・ソー バトルロイヤル』。こちらは11月3日公開。今回はソー役のクリス・ヘムズワースに加え、ハルク役のマーク・ラファロも出演しています。ソーの弟ロキ役のトム・ヒドルストンもね。それから悪役が、2度オスカーを受賞し、私もとっても大好きな女優さん、ケイト・ブランシェットなのです!スターがいっぱいで楽しみですね。そして私がとても気になっている新作は、11月10日公開の『オリエント急行殺人事件』。原作はもちろんアガサ・クリスティーのミステリーです。キャストは超豪華で、ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、そして監督も兼任するケネス・ブラナーです。それから、私はスーパーヒーロー映画の大ファンというわけではないのですが、『ジャスティス・リーグ』には期待しています。映画館で予告編を見た観客の反応を見るかぎり、みんなも楽しみにしているみたい。映画には、私の大好きなワンダーウーマンと、ベン・アフレック演じるバットマン、それにジェイソン・モモア演じるアクアマンが初登場します!アメリカでの公開は、11月17日です。それから忘れてはいけないのは、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日に公開します。キャリー・フィッシャーが演じてきたレイア姫に、どんなお別れをするのかも注目したいですね。世界中のスターウォーズファンは、レイア姫のシーンに涙してしまうかもしれないわ。さて、秋の楽しみな新作はこのくらいかしら。お気に入りの映画が見つかることを願っています。(text:Lisle Wilkerson)
2017年10月04日クリストファー・ノーラン監督は、『ダンケルク』の撮影中に合成撮影をするためのグリーンバックを使用しなかったそうだ。第二次世界大戦を描いた同作だが、ノーランは同作を「リアル」に作りたかったためCGIは使わず、本物の船や爆発、飛行機などを使用したと、10日に開催されたトロント国際映画祭で話した。「あの兵士たちがまさにあの浜辺にいる時に爆発は起こるんだ。本物だよ」「グリーンバックなんかないんだ。実際にやっているんだよ」『インセプション』などCGIを駆使した作品で知られるノーランだが、「その時代の完璧な船をCGで再現することもできるけど、リアルには感じられないんだ。このような第二次世界大戦の画像には、合成やコンピューターグラフィックスの持つ緑っぽい色は合わないんだよ」と続けている。以前ノーランは、1940年にナチスの攻撃から33万人の同盟軍兵士を助け出したダンケルク大撤退を描くため、実写の映像を見たり、記録を読んだりしてリサーチを行ったと明かしていた。日本で今月9日に公開されたばかりの同作には、ケネス・ブラナーやマーク・ライランスなどのベテランに加えて、以前にもノーランの作品に出演しているキリアン・マーフィー、トム・ハーディ、さらに若手のフィオン・ホワイトヘッドやワン・ダイレクションのハリー・スタイルズなど豪華キャストがそろっている。(C)BANG Media International
2017年09月19日9月9日(土)よりついに日本に上陸する『ダンケルク』。クリストファー・ノーラン監督は、「ほとんどのイギリス人同様、私もダンケルクの撤退という伝説的なストーリー、そして窮地からつかみとった勝利について聞いて育った。それは私たちの文化の大きな部分であり、体に染み込んでいる」と語り、初めての実話の映画化にイギリスから新人俳優と名優たちをキャスティングした。このほど、本作に参戦した英国映画界、演劇界を代表する名優にして名匠ケネス・ブラナーが、“天才監督”について語った特別インタビューがシネマカフェに到着した。舞台は1940年、フランスの海の町ダンケルク。陸海空から迫りくるドイツ敵軍80万人。その総攻撃はいつ始まるか分からない。絶体絶命の窮地に、英仏連合軍40万人に史上最大の救出作戦が決断される。命からがらダンケルクの浜辺に辿りついた若き兵士・トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、生き抜くことができるのか?7月21日(金)から全米3,720館で封切られ、オープニング興収5,050万ドルを記録した本作。興収ランキングは2週連続第1位を獲得し、スティーヴン・スピルバーグ監督『プライベート・ライアン』(’98)の数字を上回る推移となっている。また、ドイツ、ブラジル、メキシコなどでも初登場第1位を獲得し、世界63か国でオープニング興収No.1に。ノーランの母国・イギリス、映画の舞台となるフランスなどでも快進撃は続き、全米を含む世界興行収入は3億ドルを突破している(※Box Office Mojo調べ)。本作で、ダンケルクにおける救出作戦の管理責任者、ボルトン海軍中佐役を託されたケネス。シェイクスピア演劇でキャリアをスタートし、俳優、演出家としても活躍する彼は、ジョニー・デップら豪華キャスト競演『オリエント急行殺人事件』ではメガホンをとり、主人公の名探偵ポワロを演じている。また、2014年に公開された監督作の実写版『シンデレラ』は、全世界で5億4千万ドルを超える興収を記録しており、監督としての手腕も高く評価されている。ケネスは、「この映画は(ノーラン)監督にとってとてもパーソナルなもので、大きな題材であり、アクション満載の大作でありながら、とても実験的でユニークな作品。短いセリフがストーリーの輪郭を形成していく。キャラクターのバックストーリーはない。いま、ここで、目の前にあるものが常に追ってくる」と語り、圧倒的な緊迫感が続くタイムサスペンスであることを説明する。ノーラン自身による脚本は「驚くほどムダがなく、しかもとてつもなくパワフル。そこには“ノーラン映画ならこれ”と人々が関連づけるあらゆる要素が組み込まれていた」という。「数学的に正確な構造、ストーリー展開に込められた人間性と意味の奥深さ、扱う範囲の壮大さ、ストーリーを引っ張る理屈抜きの活力など、すべてが入っていた。そのストーリーに胸が躍るような体験であると同時に、戦争と歴史上のあの特別な瞬間に関する深い考察」になっていると語り、ノーランが描こうとする世界、その神髄に魅了されていた様子だ。アイルランド育ちのケネスは、「“ダンケルク・スピリット”という表現をよく耳にしたが、第二次世界大戦について学ぶようになって初めて、その意味をちゃんと理解するようになった」と明かす。「それは、どんな逆境でも決して諦めないということ。敵に占領された場所で身動きがとれなくなった40万人もの兵士たちを生還させるために、国全体が団結して、大掛かりな、不可能にも思える撤退作戦を勇敢に実行した。その精神は、致命的な敗退にもなりえた状況を、チャーチルが呼んだように“奇跡の救出”へと変えた」と、言葉に熱を込める。そして、その伝説的な実話に挑んだノーランには圧倒されたという。「作戦の純粋なスケール感にとにかく驚かされた。なんとか生き延びようと頑張っている人々の目を通して、あの戦いの途方もない大きさと危機感を、ノーラン監督がいかに巧妙に明らかにしていくかという点も凄かった」。「彼らは浜辺にいたり、空中にいたり、英仏海峡を渡る船の上にいたりする。それぞれが、この大規模で混乱を極める作戦のほんの小さな部分を体験していて、その作戦の成功の可能性はかなり低い。ノーランは脚本、そしてこの映画において、そういう人々の個人的な体験をすべてまとめ、観客に戦争というものを理屈抜きで体験させるとともに、その瞬間にどのキャラクターよりも大きな視点で、私たちにあの出来事を映像体験させてくれる」と断言。まさにノーランが挑んだのは、イギリス人なら誰もが知っている実話を、誰も体験したことの映画体験として観客に届けることだったのだ。徹底してリアルな撮影を追求した監督との現場は、「確かに大変だった」とケネス。「あれは現実にはどんな様子だったかを微かに示すものでしかない。あのとき、実際にあの防波堤に立っていた人々は、祖国が見える場所――わずか40キロぐらいの距離――にいながらも、地獄の中で動けずにいた。その体験をできるだけリアルに表現することは、監督にとっても、私たち全員にとっても非常に重要なことだった」と結んでいる。デジタルもCGも極力使わず、本物の戦闘機を飛ばし、実際に砂浜で爆破を起こすなど、徹底してリアルにこだわったノーラン監督。ケネスは劇中、兵士たちが無事、故郷に帰ることができるよう見守る指揮官として、ダンケルクの海を見つめている。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年08月14日フランス北部にある海辺の町、ダンケルク。『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』『インターステラー』などで知られる唯一無二の映像作家クリストファー・ノーランが、新たに選んだテーマは、いまから77年前の第2次世界大戦のさなか、この町の海岸や上空で、民間人も巻き込みながら繰り広げられた史上最大の救出作戦、いわゆる“ダンケルクの戦い”だった。キャリア史上初めて史実に挑んだノーラン監督に、映画『ダンケルク』について話を聞いた。1940年5月、フランスに侵攻したドイツ軍の猛追に、40万人もの英仏連合軍の兵士たちはダンケルクに追い詰められていく。目の前のドーバー海峡の先には、故郷イギリスがあるにも関わらず、背後にはドイツ軍が迫り、地上では空爆によって火花が散り、砂塵が舞う砂浜は年端もいかない兵士たちが身動きもとれない状態、海上でも駆逐艦が次々に撃墜されていく。そのとき、ダンケルクはまさに絶体絶命の地だった。「イギリスでは、ダンケルクの戦いを知っている人は多く、“ダンケルク精神”という言葉も文化的に普及しています」と、ノーラン監督は言う。「“ダンケルク精神”とは、ダンケルクの戦いから由来し、“困難に直面した際に周りと力を合わせてやり抜く”という意味で、イギリス人にとっては親しみのある表現。そのため“ダンケルク”という土地の名前こそが、長年イギリス人の国民性と共鳴した大切な言葉なんです」と、このタイトルに込めた意義を語る。「私は常にダンケルクの物語に魅了されてきました」と話す監督は、「イギリス人はその話とともに成長し、骨まで染み込んでいる、神話のように文化の一部になっているんです。我々は逆境にあるグループや公共のヒロイズムや敵の優勢について語るとき、“ダンケルク・スピリット”のことを話します。それに、この物語は近代映画で語られたことがなく、そこがとても面白かったんです」と、制作のきっかけにも言及する。さらに監督は、「ダンケルクの物語は人類史上最高の物語の1つ」と言葉に力を込める。「海を背に身動きがとれない40万の兵士に敵が迫る。彼らの故郷は目で確認できるほど近いけれど、そこに行けない。そして彼らは降伏か、全滅かの選択を迫られる。この物語は、降伏でも、全滅でもない終わり方をしたことで、人類史上最高の物語の1つとなったんです」。ノーラン監督はこれまでも、ゴッサムシティや、何層にも重なる夢の中の世界、そして宇宙の果てなどに観る者を誘い、さまざまな物語をつくり上げてきた。本作でも、極力CGは使わない徹底した“本物”志向を貫き、切羽詰まったダンケルクの地へと観客を連れていく。実際に、この奇跡的な救出作戦が行われたのと同じ時期に、ダンケルクの砂浜に当時と同じように防波堤をつくり、爆破を起こし、5月下旬といっても冷たく荒れた海に船を用意し、戦闘機をその上空に飛ばした。そして、若き兵士たちをこの場所に集結させた。そのうちの1人、主人公のトミー役を演じたのが、本作が映画デビューとなる新星フィオン・ホワイトヘッドだ。ほんの1年半前まで皿洗いのバイトをしながらオーディションに通っていたというこの若者が、ダンケルクへの案内人に大抜擢された。そして、トミーと同様、ダンケルクから命からがらの脱出に挑む兵士アレックスを演じたのは、元「ワン・ダイレクション」のメンバー、ハリー・スタイルズ。監督も後からその人気ぶりに驚くほど“世界で最も有名な新人俳優”のハリーもまた、オーディションでこの役をゲットした。「この物語で心を打つのは、若い青年たちが当時、本当に、この壮絶な悲運と向き合ったという事実なんです」と監督は言う。「映画でも本物の18歳、19歳を出演させたかった。そのためオープン・キャスティングを開き、本物の“未熟さ”をもつ新しい俳優を配役することにしました。“ハリウッド流”のように、35歳の俳優を18歳の役に配役したくなかったんです」と話す監督は、オーディションで若き兵士たちを募集しながら、演劇学校にも赴き、そこで学ぶ新人俳優たちとも会ったという。「若い俳優たちの中には演技経験が少ない人もいましたが、身体的に厳しい環境に身を置くことで、演技という束縛から解放され、リアルに振る舞う様子が撮影できたと思います。(彼らの演技は)素晴らしいものでしたよ、撮影は身体的にも厳しいものでしたから」と、彼ら渾身の演技に称賛を贈った。「でも、本当に重要だったのは、新鮮な顔ぶれのアンサンブルキャストをまとめることでした」とノーラン監督。本作には、ノーラン作品常連組といえるトム・ハーディやキリアン・マーフィに加え、ケネス・ブラナー、マーク・ライランスといった初参戦のベテランキャストも顔を揃えている。陸上(砂浜)には、ホワイトヘッド演じる若き陸軍兵士トミーたち、海上には、ライランス演じる民間人のミスター・ドーソン、空には、ハーディ演じる戦闘機パイロットのファリアという陸海空、3者の視点で描かれることが本作の特徴だ。しかも3者の視点は、地上で待つ兵士たちにとっての1週間、ドーバー海峡を渡る民間船にとっての1日、空中戦を繰り広げるパイロットにとっての1時間という異なる時間軸でそれぞれが描かれ、巧みに交錯していく。監督にとって、“時間”という大きな概念は、以前から関心の対象だったそうで、タイムリミットとの戦いや異なる時系列のトリックは、『メメント』をはじめ『インセプション』『インターステラー』など過去作でも描かれてきた。本作の予告編でも、「カチカチ」と時計の針が時を刻む音が特に印象的だ。「同じ時間でも、とらえる意識によって体感できる長さ、短さがさまざまであるということは、本作でも描いています。人が感覚として認識する時間の柔軟性、多様性を説得するのに、実は映画はとても有効なんですよ」。例えば本作では、「海岸で待機する兵士たちは、この出来事を1週間という時間を通して経験します。一方で、船でやってくる人々にとっては1日、空中で戦闘するパイロットたちにとってはたったの1時間。時間は、激しく攻撃されているときはまるで一瞬のように感じられ、ひたすら助けを待つ兵士たちにとっては不動のように感じられる。本作では、複数のストーリーが1つの映画の中で、それぞれの時間軸上で進行するように描いているんです」。ノーラン監督はさらに続けて、「(陸海空)3つのタイムラインで、それぞれ異なる視点で対比させながら見せる、というこの映画の構成は、実際に起こった史実を私自身リサーチをして、インスピレーションを得たんです」と明かす。「当事者たちの個人的な記録を読んで、砂浜にいる者たちがそこから起きていることを見て感じたことと、一方、その上空を飛ぶ者たちが見て感じたこと、そして救助のためボートでやってくる者たちが見て感じたことが、それぞれ非常に違っていることに多大な衝撃を受けたんです」。「3人は皆、出来事の中の非常に限られた、不十分で不完全な光景しか見ていませんが、観客は、それぞれをすべて目にし、組み合わせて、結合させた光景をつくりあげます。それは、難しくも、やりがいのある挑戦だと思ったし、よくある戦争映画で使われるテクニックとは非常に異なったやり方だと気づいたんです。よく将官たちが室内で地図を囲んで何が起こっているか話し合いをするシーンがありますが、それでは、当事者たち(=兵士たち)が実体験していることは見えてこない。我々が興味を感じたのは、観客に当事者たちがその現場で感じているのと同じ主観的な経験をさせることでした」。「だから、戦闘機スピットファイアの中のパイロットたちのシーンでは、事実、観客はパイロットたちが見るもの以外、何も見ていないんです」と言う。「カメラは、大概の場合、コックピット内にボルトで固定されていて動かないようにしてありました。それで観客は、パイロットたちが見ている光景そのものを目にして、彼らが把握していることだけを、観客も同様に把握する。同じように、ボートの上でも、カメラとともに観客の視点もボートの上にあって、そこから出ることはない。まさしく兵士たちとともに船の上にいて、交戦地帯に近づいていく気分になるんですよ」。さらに、こうした大胆な手法の構成は、大部分がIMAXフィルムによって撮影されている。「特にこの映画では、言葉より映像から伝えるストーリーを重視したので、映画のほとんどのシーンをIMAXフィルムで撮影しました」とノーラン監督は言う。「IMAXフィルムを使った理由は、現代の映画鑑賞という体験の可能性を最大限に引き出したいという思いから。観客が行ったことのない場所へ連れて行き、劇場にいる人全員で体感できる映画鑑賞こそが、私の考える“シネマ・エクスペリエンス(映画体験)”なんです。特にフィルムを用いたIMAX形式は、最も高い解像度を映し出すことができるので、3Dメガネを使わなくとも観客に“没入体験”を提供できます。IMAXフィルムは、映画の題材そのものを全面に引き出すことができる一種の方法だと、私は考えています」。とはいえ、IMAX フィルム・カメラは撮影時に轟音がするため、IMAXフィルムで撮影できない部分は65mmフィルムで撮影した。「これは(クエンティン・)タランティーノ監督が『ヘイトフル・エイト』を、そしてデヴィッド・リーン監督が『アラビアのロレンス』を撮影した形式と同じ。つまり、この映画の全てのシーンが大型フォーマットで撮影されているといえますね」。なぜ、このデジタル全盛期にあって、それほどまでにフィルムにこだわるのか、その理由は「今日存在するものの中で、人間の目が見ているものに最も似ている」からだという。「リアルで主観的な体験を作りたいなら、フィルムで撮影することで目で見ている世界を最も正確に表せる。フィルムの映像によって、観客は家のTVでは経験できないものを体感することになるんです」。こうした、かつてない壮大なフォーマットで描かれる陸海空のダンケルク。その圧倒的臨場感、リアルな没入感は、まさにスクリーンでこそ体験すべき1本だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年08月09日全米をはじめ世界47か国でオープニング初登場NO.1を獲得、早くも来年のアカデミー賞最有力との声も聞かれる『ダンケルク』。このほど、本作を引っさげクリストファー・ノーラン監督の7年ぶりの来日が決定!監督のコメント付き予告が公開された。舞台は1940年、海の町ダンケルク。迫りくるドイツ敵軍80万人。浜辺の兵士たちの背後には敵軍が迫り、目前の海中にはUボート、空からは爆撃機が容赦なく襲いかかる。敵軍の総攻撃はいつ始まるか分からないという絶体絶命の窮地に、英仏軍40万人の史上最大の救出作戦が決断される。民間船までもが救助に乗り出し、エアフォースが空からの援護に駆る。陸・海・空、3つの時間。走るか、潜むか。前か、後ろか。1秒ごとに神経が研ぎ澄まされていく。果たして、若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、この窮地を生き抜くことができるのか!?『ダークナイト』『インセプション』など、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきた監督が、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィーら豪華アンサンブルキャストと共に、史上最大の救出作戦の実話を描く本作。究極の臨場感にして、究極のタイムサスペンス、究極の映像体験。息もつかせない99分間、観客はスクリーンに釘付けになる。先週末より日本に先駆けて公開された本作は、公開3日間で世界興行収入1億ドルを超え、世界47か国でオープニング成績初登場NO.1を獲得。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」のファーストレビューでは、『ダークナイト』の94%を超える批評家評価98%の満足度を叩き出し(※7月18日時点)、「オスカー候補となるべき今年No.1の映画」(Variety)、「ノーラン最高傑作」(The Guardian)など、早くも2018年のアカデミー賞最有力候補の大本命として各海外メディアが一斉に報じ、映画業界を席巻中だ。その本作で監督・脚本・製作を務めたノーランの来日が決定。妻として、そして長編デビュー作からプロデューサーとして長年パートナーを組んでいるエマ・トーマスと共に、8月23日(水)~25日(金)と3日間に渡って本作のプロモーションに当たる予定という。今回の来日についてノーラン監督は、「映画『ダンケルク』は、史実を知らない人にとっては、強烈な体験になるはずです。この並外れた物語を、究極のタイムサスペンスとして描きました。観客たちを戦場に引きずり込み、息もつけない緊迫の状況に追い込む、最高の映像体験になると思います」と日本のファンに向けてコメント。さらに、「最新新作での来日が実現して嬉しく思っています。数年ぶりなので、とても楽しみにしています。時間があれば、列車で京都にも行きたいです」と親日家ぶりもアピールする。来日は2010年の『インセプション』以来、7年振り4度目。キャンペーン中は、ノーラン自身がこだわるフィルム上映によるジャパンプレミア試写会、ノーラン最高傑作の評価を受けた本作を語る記者会見や、ノーラン・ファンイベントの開催も予定されている。ノーラン監督がキャリア史上初めて挑んだ実話は、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語。本作の大半をIMAXの超高解像度2Dフィルム搭載カメラで撮影。このカメラが、より素晴らしい領域と息をのむ映像クオリティで本作の世界観を構築する。デジタルもCGも極力使わず、本物の戦闘機を飛ばすなど、徹底してリアルにこだわった本作。陸海空の3視点が同時進行し、時を刻む音が秒単位の緊迫感を高めるこのタイムサスペンスは、ノーラン最高傑作を彩るアンサンブルキャストたちと共に、観客をダンケルクの戦場に引きずりこむ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月27日米BOX OFFICE MOJOは7月21日~7月23日の全米週末興業成績を発表した。『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督による最新作『ダンケルク』が週末興収5,050万ドルを稼ぎ、初登場1位にランクインした。第2次世界大戦中に行われた奇跡の脱出作戦を実話に基づき描いた歴史大作。キャストには、ノーラン作品常連のトム・ハーディ、キリアン・マーフィをはじめ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞を受賞したマーク・ライランス、『ヘンリー五世』のケネス・ブラナーらの名優が名を連ねる。また、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが本作で映画デビューを果たしている。2位も初登場の『Girls Trip(原題)』。『アンダーカバー・ブラザー』のマルコム・D・リー監督のコメディで、『最終絶叫計画』シリーズのレジーナ・ホールが主演する。前週トップの『猿の惑星: 聖戦記』は4位に急降下。『スパイダーマン:ホームカミング』も2位から3位へとワンランクダウンした。5位の『Valerian and the City of a Thousand Planets(原題)』も初登場。リュック・ベッソン監督による、フランスの名作コミックを原作としたSF映画で、『アメイジング・スパイダーマン』のデイン・デハーンが主役を演じ、『スーサイド・スクワッド』のカーラ・デルヴィーニュが相棒役を務める。前週3位の『怪盗グルーのミニオン大脱走』も6位に転落したものの、累計興行収入2億1,332万2,700ドルとなり、2億ドルの大台を突破。初登場作品に押し出され、7位『ベイビー・ドライバー』以下も前週からそれぞれ3ランクずつ順位を下げている。
2017年07月24日実際に起きた史上最大の救出作戦を描く、クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』。9月の日本公開を前に全米では今週末7月21日(金)に公開を迎えるが、全米公開直前に、陸海空のシーン写真が一挙公開された。本作は、ノーラン監督が初めて挑んだ実話で、イギリス人なら誰もが知る史上最大の救出作戦を映画化。舞台は1940年、海の町ダンケルク。陸海空から迫りくるドイツ敵軍80万人。浜辺の兵士たちの背後には敵軍が迫り、目の前の海中にはUボート、空からは爆撃機が容赦なく襲いかかる。敵軍の総攻撃はいつ始まるか分からない。刻一刻と変わる絶体絶命の窮地に、英仏軍40万人の撤退作戦が決断された。民間船までもが救助に乗り出し、エアフォースが空からの援護に駆る。爆破される陸・海・空、3つの時間。走るか、潜むか。前か、後ろか。1秒ごとに神経が研ぎ澄まされていく。果たして、若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、絶体絶命の窮地から生き抜くことが出来るのか――!?このほど解禁された場面写真では、オーディションによってアレックス役を獲得し、俳優デビューを果たしたハリー・スタイルズ、観客の案内人となる兵士トミー役を演じる、皿洗いから大抜擢された新人フィオン・ホワイトヘッドら陸地の兵士たち。自分には果たすべき使命があると、武器を持たずにドーバー海峡を渡りダンケルクへと船で向かう民間人ドーソンに扮したマーク・ライランス。英国の秘密兵器スピットファイアを駆るパイロット、ファリア役のトム・ハーディの姿が捉えられている。さらに、ダンケルクの埠頭で若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人、ボルトン大佐役のケネス・ブラナーのシーンも初公開された。また、早くも2018年のアカデミー賞最有力候補の大本命として、各メディアが一斉に報じている本作。7月18日(火)時点で、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では、『ダークナイト』の94%超える批評家評価98%を叩き出し、全米で拡大公開をする著名監督としてこれまでの史上最高記録を更新!辛口の批評で有名な英国のガーディアン紙は、☆満点を付け「この黙示録的な戦争叙事詩は、ノーランの最高傑作。巧に練られたストーリーと、素晴らしくパワフルな作品だ」と報じているほか、「衝撃的。ノーランの手腕はもちろん、撮影、音楽、そして素晴らしいアンサンブルキャストの演技、すべてにおいて間違いなく、オスカー候補となるべき今年No.1の映画だ」(Variety)、「驚きの連続。バズルのように構築されたスリル満点の作品。すべての映画製作者を刺激し、100年以上に渡って語り継がれるだろう」(Chicago Tribune)、「お手上げだ。観終えた後残るのは、ヒロイズムや直情的なメッセージでもない。決して消えることない、心に残る蓄積されたシーンの数々だ。これは、アートと呼ぶことができる、今年の最高傑作だ」(Entertainment Weekly)、「印象派のような芸術的傑作だ。感動的に戦争を鼓舞するような、今までに描かれてきた戦争映画ではない。いまこの瞬間と我々が直面する問題、そして愛する人の帰還や未来への希望を描いているのだ」(The Hollywood Reporter)と各誌が絶賛。無冠の天才が、記念すべき長編第10作目の『ダンケルク』で遂にオスカーを手にするのか、世界中から注目が集まっている。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月21日これまでに多数映画化やドラマ化されている、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに描かれる『オリエント急行殺人事件』。この度、“世界一の名探偵”ポアロを演じ、また監督も兼任したケネス・ブラナーが、本作への熱い思いを語ったコメントが到着。さらに、本作のポスタービジュアルが公開された。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、尊大な富豪ラチェットが刺殺された。車両には教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌と共通点といえば目的地のみという様々な境遇の13名が居合わせた。そして、もう一人乗り合わせた“世界一の探偵”エルキュール・ポアロは、列車がユーゴスラビアの雪だまりで立ち往生する中、列車という密室で再び殺人者が人を襲う前に、事件を解決しなければならない。走り続ける密室で、ポアロは犯人に辿りつくことができるのか――?ケネスが名探偵ポアロを演じるほか、事件の被害者となる富豪のラチェット役にジョニー・デップ、乗客役としてペネロペ・クルス、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチらと豪華なキャストが集結している。全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせたブラナー監督。刺殺された富豪を演じたジョニーを始め豪華キャストを集結させるチャンスに、監督することを即決したというブラナー監督は、「これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がした」とそのときのことをふり返る。また今回の映画については、「我々が目指したものは、新たなアプローチを見つけることだった。素晴らしい音楽というのは生涯を通して耳にするものだし、私は個人的に、様々なバージョンの音楽を楽しんでいる。そういう意味でも、私たちは自分たちのバージョンに落ち着きたいと思っていた。だからこそ、一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っている」とミステリーの名作が全く新しいエンターテインメントに生まれ変わることを示唆。加えて、「列車はエキサイティングで、魅力に満ち、ロマンがあり、しかも破壊的にもなり得る。速いスピードで移動し、孤立状態を生み、危険な場所でもあるから、閉所恐怖症を引き起こすような閉ざされた環境となり、その中で人々はためされ、神経をすり減らす。そして、良く出来た物語の要素であるドラマや対立が生じる。だから、列車は内側でも外側でも、とても順応性のある環境になった」と列車をキャラクターとして捉えているとも話している。併せて到着したポスターでは、煙を吐きながら走行するオリエント急行とポアロの姿が。そしてその青みがかったポスターには、「その日、一等車両客室は容疑者で満室でした。」という衝撃のコピーも描かれており、本作の展開がより気になる一枚となっている。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月20日『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描く『ダンケルク』。この度、ノーラン監督が自身初となる“実話”に挑んだ本作のワールドプレミアが、7月13日(現地時間)にロンドンにて行われ、監督を始めフィオン・ホワイトヘッド、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、アナイリン・バーナード、ハリー・スタイルズらがここに集結。さらにヘンリー王子も登場し、まさに国民的イベントとなった。1940年、海の町、ダンケルクを舞台に、ドイツ軍によって追いつめられた英仏軍40万が撤退を決断。陸海空から敵の襲撃が迫る中、若き兵士トミーは、絶体絶命の窮地から脱出できるのか!?軍艦だけではなく、民間船までもが救助に関わった“史上最大の救出作戦”が幕をあける――。ロンドンのレスター・スクエアで行われた今回のワールドプレミア。全世界から注目を集める本作とあって、各地から多くの報道陣やファンが詰めかけていた。本作の主役に抜擢されたシンデレラボーイ、注目の新人フィオンは、「最高の気分だよ。アメイジングだったね。僕にとって『ダンケルク』は最初の映画だった。僕はまだ新人だけど、僕同様に『ダンケルク』のような大作の出演経験がない彼らと一緒に仕事に取り組め、このような素晴らしい経験を彼らと共感できたよ」と大興奮。シルクハットで決めたオスカー俳優のマークは、「オハヨウゴザイマス!この作品は敵に攻撃され、海辺で家に帰りたくても帰れないでいる人たちについての作品です。これは歴史の勉強ではありません。我々が社会としてまだ団結していた頃のことを思いださせる。無私無欲というのがまだ美徳とされていた頃のこと。どこの国の人でもあり得るはず。共感できる、とても感動的なものです」と作品について話し、「ノーラン監督は、日本の黒澤明監督のような存在。脚本も書き、メガホンも取る。そして映画を心から愛している。IMAX映画館で体験すべき作品で、あまりにビッグな作品だから圧倒されるでしょう。皆さんにも、きっとこの作品を気に入ってもらえるでしょう」と自信を覗かせていた。また、本作で若き兵士役を演じ俳優デビューを果たした日本でも人気のハリーは、黒のスーツ姿で登場。ノーラン監督の大ファンだと言う彼は、「とても楽しかったよ。素晴らしい俳優陣、そして監督と一緒に仕事ができて光栄だったし、とても贅沢なことだよね」と出演出来たことへの喜びを口にし、「このストーリーを伝えることは、とても重要だと思った。とてもエモーショナルな作品。過去の戦争映画のほとんどが描くことのなかった、これまでとは反対の部分を描いていると思う。とても人間的で、キャラクターたちに引き込まれていき、彼らと共に進んでいく」と映画について語る。またハリーは、「本作を始めた頃よりは水泳が上手くなったよ。いまでは軍服ではなく、トランクスを履いているというのが、なんて開放的なんだと感じるようになった(笑)」とも話していた。さらにプレミアには、英国王室からヘンリー王子が退役軍人たちと会場に駆けつけ、ノーラン監督やキャストたちと和やかに歓談、固い握手を交わして最新作の完成を祝福していた。ケネスは、「ご存知のように彼も兵士であったわけだ。そして彼はほかの退役軍人の皆さんを同伴する。彼らが本作についてどう思うかというのはとても大切だと思う。監督と我々がやろうとしたことが、戦争体験の現実に対して敬意を払うものとなっていることを願っているよ」とコメント。ノーラン監督が「イギリス国民のDNAに組み込まれている」と語る通り、英国人の魂に刻まれた実話を映画化した本作。まさに国を挙げての応援となり、ワールドプレミアは大盛況となっていた。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月14日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーによる不朽の名作をベースにしながら、新たに描く『オリエント急行殺人事件』の公開日が12月8日(金)に決定。あわせて、ケネス・ブラナー演じる“世界一の探偵” エルキュール・ポアロ、被害者となる大富豪役のジョニー・デップら、豪華キャストが華麗に“乗車する”予告編映像が公開された。クリスティーといえば、ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版されたベストセラー・ミステリー作家。もちろん原作の同名小説は、現在までに多数、映画化やドラマ化されてきた。本作の日本公開が発表されると、「主演級のキャストばかりで楽しみ」「キャスト豪華すぎ!やばくない!?」といった声でSNSが騒然。このたびの予告編では、そんな“豪華すぎる”キャストの役どころが明らかとなっている。予告編の冒頭では、雪深い大自然を走るトルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行の豪華絢爛な車内が映し出される。別のテーブルで食事を取ろうとしつつも視線を交わす男女、深刻な表情を浮かべる者、不安そうな面持ちの者…乗客の誰もが、どこか怪しげにも見える。そんな中、尊大な富豪ラチェットが刺殺。悲鳴が列車内に響きわたる。共通点のない者たちが同じ目的地を目指して一緒に数日を過ごし、その後、二度と会うこともない列車の旅。車両には、教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌とさまざまな境遇の13名が居合わせている。そんな彼らに向かって「犯人はこの中にいる。あなたたち全員が容疑者だ」と断言するのは、立派な口ひげを蓄え、「おそらく世界一の探偵」と自ら名乗るエルキュール・ポアロ。ポアロは、列車という密室で、殺人者が再び誰かを襲う前に事件を解決しなければならない。映画史上最高に華麗な謎解きが、ついにその幕を開ける――!シャーロック・ホームズと同様に、時代を越えて支持を得ている名探偵の1人、ポアロをスタイリッシュに演じるのは、英国の名優ケネス・ブラナー。全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせたブラナーが監督も務める。さらに、事件の被害者となる富豪のラチェット役にはジョニー、乗客には、ペネロペ・クルス(宣教師)、ミシェル・ファイファー(未亡人)、ジョシュ・ギャッド(執事)、デイジー・リドリー(家庭教師)、ジュディ・デンチ(公爵夫人)、ウィレム・デフォー(教授)といった豪華キャストが集結しており、約2分間の映像でもすっかり目を奪われる。ケネスとともにプロデューサーを務めるのも、9月15日に『エイリアン:コヴェナント』の日本公開も控える巨匠リドリー・スコット、『シャーロック・ホームズ』の脚本や『X-MEN』シリーズのプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグら、錚々たる顔ぶれ。この予告編からも分かるように、映像はスタイリッシュで、音楽1つとってもポップで現代的。ケネスが「サプライズがたくさんある」とインタビューで明かしているだけに、彼らがミステリーの名作をどのように現代に生まれ変わらせるのか、期待が高まる。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月05日『ダークナイト』で正義と悪の概念を覆し、『インセプション』で重力を操り、『インターステラー』では時間と空間をつないでみせたクリストファー・ノーラン監督。その稀代の映像作家が、初めて史実に挑んだ最新作『ダンケルク』から、劇場用本ポスターが到着した。本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なくナチスドイツ軍勢が迫るなか、陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において、ほかの監督とは一線を画すノーラン監督らしい緊迫のタイム・サスペンスが、IMAX65ミリ・カメラとラージ・フォーマット65ミリ・カメラによるリアルな撮影手法により圧倒的な臨場感で描写。観客は、あたかも兵士の1人となって、1940年の仏ダンケルクの浜辺にいるかのような“究極の映画体験”をする。このたび、その劇場用本ポスターが完成。砂浜に這いつくばる若き兵士の横顔をアップでとらえたインパクト抜群のビジュアルだ。ドイツ軍の総攻撃まであとわずか。彼の視点の先には、ドーバー海峡、そして先には故郷イギリスがあるはず。地上では、空爆によって火花が散り、砂塵が舞う砂浜には兵士たちがうずくまり、海上では、敵軍によって爆破された船から煙が立ち上がる。絶体絶命の地ダンケルクで、時間との戦いを描く緊迫感あふれるポスターは、7月1日(土)からのムビチケカード発売にあわせ、全国の劇場で一斉に掲出される。ダンケルクの“空”で激戦を繰り広げるパイロットに、怪優トム・ハーディ、イギリス本土から船で救出に向かう市民に、オスカー俳優マーク・ライランス。その民間船に救出される兵士役に、ノーラン組常連のキリアン・マーフィー。ダンケルクの若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人に名匠にして名優ケネス・ブラナーなど、英国を代表する名優たちが集結。また、観客の案内人となる兵士役には、本作が初主演となるフィオン・ホワイトヘッドが大抜擢。ほんの1年半前までは皿洗いをしながらオーディションに通っていたという正真正銘の無名俳優が、本ポスターでも鮮烈なデビューを飾っている。また、フィオンと同じくオーディションから選ばれ、映画初出演を果たすのは、世界で最も有名な新人俳優ハリー・スタイルズ。共に、生きて故郷に帰ることを誓った若き兵士を演じていることも注目を集めている。また、徹底した秘密主義で知られるノーラン監督は、『ダンケルク』に影響を与えた11本の傑作映画を自らセレクトし、その理由とともにコメントを発表、話題を呼んでいる。「皆さんは戦争映画のセレクションを期待するかもしれません。しかし、私は『ダンケルク』を生き残り(撤退)の物語としてアプローチすることを選択しました。芝居がかった大仰な演出による映像で現実世界の戦闘を見せることの危険性がすぐにわかるはずです」と語っており、ノーランの並々ならぬ映画愛と究極の映画体験となる『ダンケルク』への揺るぎない自信が伝わってくる。キーワードは“緊迫感”と“映像表現”だ。デジタル化が進む映画業界だが、ノーランはフィルム上映にこだわり続けており、今回セレクトされた11本の映画は、現在でもフィルム上映を続けるロンドンのBFIサウスバンクで、35ミリまたは70ミリでフィルム上映される(現地時間7月1日~31日まで)。革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが初の実話に挑み、圧倒的臨場感で観る者を“ダンケルク”の地へと誘う本作。ノーランがセレクトした11作品にも注目しておきたい。<クリストファー・ノーランセレクション>■人間性を問う、「戦争が人間性を奪う」という普遍的なメッセージと映画表現・『西部戦線異状なし』(1930年)ルイス・マイルストン監督アメリカ■タイムリミット・サスペンス&圧倒的な緊迫感→巧みな技巧により、観客を引き込む。・『恐怖の報酬』(1953年)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督フランス・イタリア合作・『エイリアン』(1979年)リドリー・スコット監督アメリカ撮影はイギリスのシェパートン・スタジオ・『スピード』(1994年)ヤン・デ・ボン監督アメリカ・『アンストッパブル』(2010年)トニー・スコット監督アメリカ■映像で物語を伝える映画表現(映像言語術)・『グリード』(1924年)エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督アメリカ映画サイレント・『サンライズ』(1927年)F・W・ムルナウ監督ドイツサイレント映画→2作品共に映像だけで物語を綴るサイレント映画だからこその映像表現・『ライアンの娘』(1970年)デヴィッド・リーン監督英国映画→寒々しい浜辺、打ち砕ける波など、まるで生きているかのような海の描写、絵の力でストーリー、心象を表現・『アルジェの戦い』(1966年)ジッロ・ポンテコルヴォ監督イタリア・アルジェリア合作→主人公に共感せずにはいられないドキュメンタリー・タッチのドラマ・『炎のランナー』(1981年)ヒュー・ハドソン監督英国映画→映画の語り口に変革をもたらした傑作・『海外特派員』(1940年)アルフレッド・ヒッチコック監督アメリカ映画→飛行機が海に墜落するシーンに注目。『ダンケルク』で参考にした。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年06月29日ジョニー・デップが13度目の来日を果たし、盛り上がりを見せる『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。すでに全米はじめ世界38の国と地域で初登場NO.1の大ヒットスタートを切っている本作は、7月1日(土)の日本公開が待ち遠しいところ。また、主演にエマ・ワトソンを迎え、ディズニー・アニメーションの不朽の名作を現代的な要素も交えて実写映画化した『美女と野獣』は、7週連続国内ランキング1位を獲得、累計興収100億円を突破する記録的大ヒットとなっている。『アナと雪の女王』『ズートピア』『モアナと伝説の海』といったアニメーションのみならず、次々と話題作、大ヒット作を生み続けるディズニー映画をふり返ってみた。■『シンデレラ』憧れのストーリーを見事に再現誰もが知る不朽の名作アニメーションの実写化といえば、記憶に新しいのが『シンデレラ』。アニメのストーリーとキャラクターを忠実に再現しながらも、アニメでは描かれなかったシンデレラと亡き両親の物語や、王子と王の親子愛などのエピソードが加わった人間ドラマも注目を集めた。リリー・ジェームズ演じるヒロインのエラ/シンデレラが舞踏会に着ていくドレスの色は、アニメと同じ鮮やかなブルー。女の子なら誰もが憧れるシンデレラストーリーを見事に再現しつつ、勇気と優しさを持って自ら行動する新しいシンデレラを描いて高い評価を得た。監督は、俳優として『ダンケルク』『オリエント急行殺人事件』などに出演し、『マイティ・ソー』などを手がけたケネス・ブラナー。衣装デザインは『恋におちたシェイクスピア』のサンディ・パウエル、プロダクョン・デザインは『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』のダンテ・フェレッティが手掛け、豪華な衣装やロマンチックな舞踏会のシーンを存分に堪能できる作品。■『イントゥ・ザ・ウッズ』豪華キャスト競演が話題に「シンデレラ」をはじめ「赤ずきん」「ラプンツェル」「ジャックと豆の木」など、有名なおとぎ話のハッピーエンドの“その後”を描いたのが『イントゥ・ザ・ウッズ』。スティーヴン・ソンドハイムの同タイトルのブロードウェイ・ミュージカルを原作に、『シカゴ』や『NINE』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』のロブ・マーシャルが監督を務めた。オスカー常連のメリル・ストリープ、ジョニー・デップ、エミリー・ブラント、クリス・パインらハリウッドで活躍する豪華なキャストに加え、トニー賞ノミネートのアナ・ケンドリック、トニー賞主演男優賞受賞のジェームズ・コーデンなど、ブロードウェイでの経験も豊富な俳優も多く出演し、彼らが魅せる圧巻の歌声と臨場感も楽しめる。■『トゥモローランド』ウォルト・ディズニーが未来へ託した夢ディズニー/ピクサーの『Mr.インクレディブル』や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督とジョージ・クルーニーのタッグで話題となった作品。ウォルト・ディズニーが未来へ託した夢を記した資料を基に制作され、全てが可能になる世界“トゥモローランド”の謎をめぐる冒険が描かれている。爽快なスリルを味わえ、パラレルワールドを巡る疑問が不可思議なまま終わる本作は、何度も見返したくなる。ディズニー映画初出演となったジョージと共演を果たした、若手女優のブリット・ロバートソン、新星美少女ラフィー・キャシディも大きな注目を集めた。■『アリス・イン・ワンダーランド』ティム・バートン×ジョニー・デップの名コンビ児童小説家ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」と、その続編「鏡の国のアリス」のヒロインであるアリスの新たな冒険を描いたファンタジー。ティム・バートン監督とジョニー・デップの7度目のコンビも話題となった。主人公は、美しく成長した19歳のアリス(ミア・ワシコウスカ)だが、国を支配する残忍な赤の女王(ヘレナ・ボナム =カーター)を倒すため、運命をかけた戦いに巻き込まれていく。自分が何者か見いだせず悩んでいた少女の成長物語であり、バートン監督らしい美しくも奇妙な世界観、そして個性的すぎるキャラクターたちが人気となり、日本で興行収入118億円超えの大ヒットに。■『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』記念すべきシリーズ1作目これまでの全4作の累計世界興収が37億ドルを超える『パイレーツ・オブ・カリビアン』の記念すべき1作目。2003年に公開された。孤高の海賊ジャック・スパロウをユーモアたっぷりに好演したジョニー・デップはアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされ、自身の代名詞となるキャラクターとなった。冷酷な海賊バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)、総督の娘・エリザベス(キーラ・ナイトレイ)、エリザベス救出のためジャックの相棒になったウィル(オーランド・ブルーム)たちはその後の作品にも登場し、合わせて人気キャラに。もちろん最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』にも出演する。これらの作品はすべてdTVで配信中というから、復習もかねてチェックしてみては?『パイレーツ・オブ・カリビアン』過去全作は7月28日(金)まで見放題サービスで期間限定独占配信。『シンデレラ』『イントゥ・ザ・ウッズ』『トゥモローランド』は7月31日(月)まで配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 2017年7月1日より全国にて公開(C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2017年06月21日クリストファー・ノーラン監督が、自身初めての実話の映画化に挑む最新作『ダンケルク』。本日5月26日は、いまから77年前のこの日に“史上最大の救出作戦”が開始されたメモリアルデー。シネマカフェでは、本作から発信されている“史上最大の救出作戦”の理由を示す“7つのシグナル”の1つを入手、そのメッセージから77年前の真実に迫った。舞台は、海辺の町ダンケルク。ドイツ軍によって、この町に追い詰められた英仏連合軍の若き兵士たち、その数40万人。圧倒的な数のドイツ軍は彼らを完全包囲し、タイムリミットが迫る。時間なし、逃げ場なし、望みなし。絶対絶命の状況下、イギリスからは彼らを救おうと、民間船までもが決死の覚悟で動き出す。共に生きると誓った若者たちは、果たして、生きて故郷に帰ることができるのか――!?革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが、壮絶な戦場と化したダンケルクを陸海空から圧倒的臨場感で描く本作。“チーム・ノーラン”の顔ともいえる英国の怪優トム・ハーディ、キリアン・マーフィーを筆頭に、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞に輝いたマーク・ライランス、『オリエント急行殺人事件』などを手がける監督としても名高いケネス・ブラナーらが顔を揃え、物語の中心となる若き4人の兵士には、場面写真に写るフィオン・ホワイトヘッドやソロ活動も順調のハリー・スタイルズら、今後の活躍が期待される俳優たちが抜擢されている。そしてこのたび、1940年5月26日から9日間にわたって行われた、若き兵士たちの“史上最大の救出作戦”について、「4つのフットボールスタジアムを満たす英国兵士たちが脱出するための唯一の出口は、たった1つの地下鉄の出口」という事実が明らかになった。ドイツ軍によって、海辺の町ダンケルクに追いつめられた兵士の数は約40万人。熱烈なサッカー王国イギリスらしく考えるならば、10万人規模のフットボールスタジアムが満員で4会場分となる計算だ。こうしたスタジアムには上下層を合わせ数多くの出口が用意されているものだが、ダンケルクに追いつめられた兵士たちの脱出口は、解禁されたメッセージが示す通り、地下鉄駅の出口わずか1つ分と同じくらいの埠頭だけだった…。ダンケルクの浜辺からは、ドーバー海峡を挟んでイギリスが見える。目と鼻の先にある母国への帰還を願いながらも、兵士たちは身動きがとれない状況に追い込まれていく。陸からは最強戦車軍、海中にはUボート、空からは凄まじい破壊力をもつ爆弾を搭載した戦闘機。予断を全く許さない極限下で、刻一刻と終焉へのカウントダウンが進む。砂浜に追いつめられ、たった1つの埠頭に群がる若き兵士たち。上空からは敵機の轟音が迫ってくる。そんな中、1940年5月26日に発動されたのが、史上最大の救出作戦=ダイナモ作戦。若き兵士たちを国に帰すために、英国海軍の軍艦だけではなく、民間の漁船やヨットまでもが動員され、フランス・ダンケルクへと向かったのだ。また、合わせて到着したマップには「我々は包囲した」との文字が。連合軍兵士たちに投降を促すよう、ドイツ軍が空からばらまいたものだという。まさに不可能とも思える、この作戦の行く末とは!?映画史を塗り替えるに違いない新たな傑作に、ますます期待が高まる。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月26日映画『オリエント急行殺人事件』が、2017年12月8日(金)に全国の劇場で公開される。アガサ・クリスティーの推理小説がベース映画のベースとなったのは、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが1934年に発表した長編推理小説『オリエント急行の殺人』。探偵エルキュール・ポアロを主役にしたシリーズの8作目で、同氏を代表する作品の1つでもある。『オリエント急行殺人事件』あらすじ作品の舞台は、青列車、ゴールデン・ロー、ノース・エクスプレスのような象徴的な名称を持つ豪華列車で、ヨーロッパ各地の鉄道網を100年以上に渡り駆け巡っていた長距離夜行列車「オリエント急行」。トルコ発フランス行きの「オリエント急行」の客室で富豪ラチェットが刺殺されるという事件が起きた。車両にいたのは、教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌と13人が乗車していた。共通点は目的地。その状況で主人公のエルキュール・ポアロが事件の解決に奔走する。名探偵エルキュール・ポアロとは?主人公エルキュール・ポアロは、アガサ・クリスティーの推理小説に登場する架空の名探偵。ポアロシリーズ最後の事件を描いた『カーテン―ポアロ最後の事件』が出版された際、ニューヨーク・タイムズの一面に彼の死亡記事を掲載されるなど、時代を越えて現在に至るまで、多くの人々に愛されているキャラクターだ。ポアロ役はケネス・ブラナー、その他ジョニー・デップ、ペネロペ・クルスらも出演監督は数々のシェイクスピア劇で名を馳せ、『シンデレラ』や『マイティ・ソー』を大ヒットに導いた名匠ケネス・ブラナー。最近は監督としての活動が目立つブラナーだが、『オリエント急行殺人事件』では主人公のエルキュール・ポアロ役も演じる。彼は以下のようにコメント。「これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がした。一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っている。だからこそ、本作で我々が目指したものは、新たなアプローチを見つけることだった。」ミステリーの名作が全く新しいエンターテイメントに生まれ変わりそうだ。そのほか、映画を彩る豪華キャストにも注目。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップが刺殺された富豪を、『バットマン リターンズ』のミシェル・ファイファーが未亡人、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリーが家庭教師、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を受賞したジュディ・デンチが公爵夫人、『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クルスが宣教師を演じる。2017年度版の主な配役はこちらの通りエルキュール・ポアロ - ケネス・ブラナーラチェット・ロバーツ(富豪) - ジョニー・デップメアリー・デベナム(家庭教師) - デイジー・リドリーハッバード(未亡人) - ミシェル・ファイファーヘクター・マックイーン - ジョシュ・ギャッドドラゴミノフ公爵夫人 - ジュディ・デンチアーバスノット - レスリー・オドム・Jrハードマン(教授) - ウィレム・デフォーグレタ・オルソン(宣教師) - ペネロペ・クルス※2017年度版ではグレタが別名(Estravados)でクレジットされているようだ。プロデューサーにリドリー・スコットさらに、多くの作品で世界中を魅了し、9月に最新作『エイリアン:コヴェナント』の公開も控える巨匠リドリー・スコット、『シャーロック・ホームズ』の脚本や『X-MEN』シリーズのプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグらがブラナーとともにプロデューサーを務めるなど、その“豪華すぎる”キャスト・スタッフにも注目が集まっている。過去にも映画化されたオリエント急行殺人事件『オリエント急行の殺人』は過去にも映画やドラマ化されている。もっとも有名なのは1974年シドニー・ルメット監督によって『オリエント急行殺人事件』として映画化されたもの。邦題及び原題(Murder on the Orient Express)ともにケネス・ブラナー監督作の2017年版と同じタイトルだ。74年版は、アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ショーン・コネリーなど豪華なメンバーが出演して大ヒット。作品としての評価も高く、イングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞した。アルバート・フィニーが演じたポアロをブラナーが、リチャード・ウィドマークが演じたラチェットをジョニー・デップという配役で、キャストを比較して見るのも楽しそうだ。■74年版の配役エルキュール・ポアロ - アルバート・フィニーラチェット・ロバーツ - リチャード・ウィドマークメアリー・デベナム - ヴァネッサ・レッドグレイヴハッバード夫人 - ローレン・バコールヘクター・マックイーン - アンソニー・パーキンスドラゴミノフ公爵夫人 - ウェンディ・ヒラーアーバスノット - ショーン・コネリーハードマン - コリン・ブレイクリーグレタ・オルソン - イングリッド・バーグマン日本語吹き替えには草刈正雄、山村紅葉らケネス・ブラナー演じる名探偵エルキュール・ポアロの声には草刈正雄、ジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人役に山村紅葉らが起用される。オリジナル版に負けず、日本語吹替版にも名優たちが集結する。大阪では“オリエント路面電車”運行大阪唯一の路面電車、阪堺電車とのコラボレーションが決定。2017年11月9日(木)から2018年1月末(予定)まで阪堺電車全線で特別車両となる「オリエント急行路面電車」が運行する。特別ラッピングされた電車は、1928年(昭和3年)に製造された「モ161型形車166号車」で現役として走る日本最古級の車両。「オリエント急行殺人事件」の原作が発表されたのが1934年なのだから、電車は文化遺産と呼べる。作品情報映画『オリエント急行殺人事件』原題:Murder on the Orient Express公開時期:2017年12月8日(金)全国ロードショー監督:ケネス・ブラナー出演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルスほか© 2017Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年05月21日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの名作をベースにした、超豪華キャストによる映画『オリエント急行殺人事件』の日本公開が12月に決定した。本作は、青列車、ゴールデン・ロー、ノース・エクスプレスのような象徴的な名称を持つ豪華列車で、ヨーロッパ各地を網羅する鉄道網を100年以上に渡り駆け巡っていたオリエント急行が舞台。トルコ発フランス行きのオリエント急行で、発車後すぐに男が客室で刺殺される。世界的な名探偵エルキュール・ポアロは、殺人者が再び人を襲う前に、事件を解決しなければならない。走り続ける密室で、ポアロは犯人に辿りつくことができるのか?ギネス世界記録によれば、史上最高の20億冊以上が出版されたという“ミステリーの女王”クリスティーの名作長編小説を映画化。本作に登場するポアロは、シャーロック・ホームズなどと同様に、時代を越えて支持を得ている名探偵の1人。クリスティーが生み出した最も有名な登場人物の1人で、「カーテン―ポアロ最後の事件」が出版された際には、ニューヨーク・タイムズが1面で彼の死亡記事を掲載するほど愛されたキャラクターだ。メガホンを取るのは、数々のシェイクスピア劇で名を馳せ、実写版『シンデレラ』やマーベルの『マイティ・ソー』を大ヒットに導いた名匠ケネス・ブラナー。ブラナーは、名探偵ポアロも自ら演じている。さらに、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のジョニー・デップ、『ダーク・シャドウ』のミシェル・ファイファー、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が控えるデイジー・リドリー、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を受賞したジュディ・デンチ、『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クルス、『美女と野獣』のジョシュ・ギャッド、ベテランのウィレム・デフォーらオールスターキャストが作品を彩る。なお、ブラナーとともにプロデューサーを務めるのは、多くの作品で世界中を魅了し、9月15日には『エイリアン:コヴェナント』の公開も控える巨匠リドリー・スコットや、『LOGAN/ローガン』をはじめとする『X-MEN』シリーズのプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグ、『ブレードランナー 2049』脚本のマイケル・グリーンらが集結。“豪華すぎる”キャスト・スタッフで描かれる“殺人事件”に、引き続き注目していて。『オリエント急行殺人事件』は12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月18日クリストファー・ノーラン監督が、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、さらに注目若手キャストを揃えて挑む第2次大戦下の実話『ダンケルク』。このほど、観る者を圧倒的臨場感の中に誘う、陸海空、3つの視点が交錯する最新予告が解禁となった。斬新なアイデアと卓越したビジュアルセンス、徹底したリアリティへのこだわりなどで知られるノーランが、初めて実話に挑む本作は、自ら脚本を執筆。1940年、40万人の兵士たちのために民間船までも出動した“史上最大の救出作戦”「ダイナモ作戦」を描く。はるか海の彼方にある故郷を思い、共に生きると誓った4人の若者たちのドラマが描かれる本作。「僕らは最悪の戦況にいた」との言葉で始まる、解禁された映像では、1人の青年を通して、海辺の町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍の若き兵士たち40万の姿が映し出される。およそ倍のドイツ軍が彼らを完全包囲する中、タイムリミットへの時を刻む音が緊迫感をいっそう高めていく。時間なし、逃げ場なし、望みなし。絶対絶命の状況下、陸海空、3つの視点でストーリーが同時に進行。英国側からは、彼らを救おうと決死の覚悟で民間船までもが動き出す。果たして若者たちは、生きて故郷に帰ることが出来るのか――?「観客の皆さんをダンケルクの砂浜へ連れて行きたかった」と語るノーラン監督。批評家に絶賛されていた『ダークナイト』がアカデミー賞候補から漏れたことが物議を醸し、翌年から候補の枠が5本から10本に増える事態も起きた。アカデミー賞の歴史までも変えてしまう、まさに“世界が嫉妬する才能”の称号にふさわしい監督は、本作では全編、IMAX 65ミリとラージ・フォーマット65ミリ・フィルムの組み合わせて撮影、五感をゆさぶる“究極の映像体験”を生み出した。映像には、“チーム・ノーラン”の顔ともいえる英国の怪優トム・ハーディ、そしてキリアン・マーフィーに加え、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランス、監督としても高い評価を受ける名優ケネス・ブラナーが顔を揃える。また、若き4人の兵士には、オーディションによって役を射止めた、ソロ・デビューを果たしたばかりの元「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ、エマ・トンプソン主演、イアン・マキューアン原作の『The Children Act』(原題)で“未成年”役を演じるフィオン・ホワイトヘッド(場面写真の青年)、NHKで放送されたBBCドラマ「戦争と平和」のジャック・ロウデン、同じくアナイリン・バーナードら、今後の活躍が期待される俳優が抜擢。これまで、革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが、陸海空の圧倒的臨場感で描く最新作『ダンケルク』。映画史を塗りかえる、新たな傑作となりそうだ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月12日クリストファー・ノーラン監督が、自身初となる“実話”に挑んだ最新作『ダンケルク』。この度、本作の日本公開日が9月9日(土)に決定したことが分かった(全米は7月21日公開)。『ダークナイト』シリーズや『インセプション』、『インターステラー』など、斬新なアイデアや驚異的ビジュアルと圧倒的なリアリティで、常に観客の度肝を抜く映画を放ち続けている天才・ノーラン監督。世界で最も次回作が待たれるノーラン監督は、今回第二次世界大戦中の1940年、860隻の船舶でイギリス軍、フランス軍の兵士約40万人もの命を救った、史上最大の救出作戦「ダイナモ作戦」の実話の映画化に挑む。キャストには、『ダークナイト ライジング』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント 蘇えりし者』のトム・ハーディがパイロットを演じるほか、ダンケルクに向かう市民役に『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、将校役で名優ケネス・ブラナー、若き兵士役に本作で映画デビューを飾る元「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ、そしてノーラン組の常連キリアン・マーフィーも兵士役に扮している。本作の全貌はというと、未だ秘密のベールに包まれたまま。しかし今回、ノーラン監督が本作について語った貴重なコメントが到着!ノーラン監督は、1940年5月24日から6月4日の間に起こった劇的な撤退作戦に、子どもの頃から強い興味を抱いてきたそう。「ダンケルクとその伝説は、イギリス人なら誰もが耳にして育つ話。私たち(イギリス人)のDNAに組み込まれている。映画化は長年心に思い描いていたことですが、自分にその準備が整っているとは思えなかった」「出来る限り露わになる方法でこの物語を伝え、観客をダンケルクの砂浜へ連れて行きたかった」と語る。さらに、全編IMAX35ミリカメラによるフィルム撮影に挑んだ本作。「IMAXの効果を全活用して撮影するのは今回が初めてでした。ストーリーのサスペンスに満ちた状況に皆さんをお連れし、その場にいる気分に浸ってもらうには、劇場公開こそそれを実現する唯一の方法でした」と明かしでおり、本作は観客の五感をゆさぶる、“究極の映画体験”が出来そうだ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年04月28日新星女優リリー・ジェームズを主演に迎えディズニーが総力を結集、不朽の名作を実写化。一昨年4月に日本で公開され大ヒットを記録した『シンデレラ』が、4月21日(金)今夜放送の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送される。エラ(リリー・ジェームズ)は行商人の父と優しい母と共に森の中の屋敷で暮らしていたが、突然母が病死。母と交わした「勇気と優しさを忘れない」という約束を胸に美しい少女へと成長したエラだったが、ある日父が再婚することになり、エラの家にプライドの高いまま母(ケイト・ブランシェット)と姉たち(ソフィー・マクシェラ、ホリデイ・グレインジャー)がやってくる。その後父も亡くなってしまい、まま母たちはエラを屋根裏部屋に追いやり、使用人のように扱い始めた。寒さをしのぐために暖炉の前で眠り、灰を顔につけたまま働くエラを「灰まみれのエラ=シンデレラ」とからかうまま母たち。母との約束を守り続けてきたエラだったが3人の仕打ちに耐えかねて遂に家を飛び出してしまう。そんなエラが森で出会ったのは陽気な青年・キット(リチャード・マッデン)。エラとキットは互いに惹かれ合うが実はキットは王子で、死を目前にした父王(デレク・ジャコビ)から政略結婚を勧められていた…。世界中のだれも知っている名作アニメを、俳優としても数々の映画に出演し、『マイティ・ソー』などを手がけたケネス・ブラナーがメガホンを取り実写化。最新の映像技術はもちろん『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』のダンテ・フェレッティらによる美しいセットなどで名作の世界観を現代に蘇らせ、アニメでは描かれなかったシンデレラと亡き両親の物語や、王子と王の親子愛などのエピソードを加え、より厚みのある人間ドラマに昇華させた今回の実写版『シンデレラ』。オーディションで選ばれたまさに“シンデレラ・ガール”リリー・ジェームズ演じるシンデレラの吹き替えを、連続テレビ小説「ごちそうさん」や『植物図鑑』の高畑充希が、シンデレラが恋に落ちるリチャード・マッデン演じる王子をミュージカル「エリザベート」や「○○妻」などで知られ、今年公開『亜人』への出演も決定している城田優がそれぞれ担当。高畑さんと城田さんが、アニメでも使用された「夢はひそかに」を本作の日本版エンドソングとしてデュエットしたことも公開当時話題となった。この週末は『シンデレラ』を視聴して気分を高めてから、本日より全国公開されたエマ・ワトソン主演『美女と野獣』を劇場で堪能してみてはいかが?金曜ロードSHOW!『シンデレラ』は4月21日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)■関連作品:シンデレラ 2015年4月25より全国にて公開(C) 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2017年04月21日4月9日(現地時間)、イギリス演劇界で最も権威のあるオリヴィエ賞の授賞式がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた。最多9部門受賞となったのは、史上最多11部門でノミネーションを受けていた「ハリー・ポッターと呪いの子」。主要部門では「新作作品賞」をはじめ、大人になったハリー・ポッターを演じたジェイミー・パーカーが「主演男優賞」、ハーマイオニー役のノーマ・ドゥメズウェニが「助演女優賞」、ドラコ・マルフォイの息子スコーピウス役のアンソニー・ボイルが「助演男優賞」、ジョン・ティファニーが「監督賞」を受賞。そのほか「衣装デザイン賞」や「音響デザイン賞」などオリヴィエ賞史上最多の9部門受賞を果たし、圧倒的な強さを見せつけた。ほかには「glee/グリー」のメルセデス役で知られるアンバー・ライリーが、ミュージカル「ドリームガールズ」でミュージカル部門の主演女優賞を獲得。喜びのあまり泣きすぎて目を腫らした微笑ましいアンバーの写真がインスタグラムで見られる。また、イギリスの演劇界に貢献したとして、ケネス・ブラナーが特別賞を受賞し、マーク・ライランスがプレゼンターとして彼の名を読み上げた。(Hiromi Kaku)
2017年04月10日映画『ハリー・ポッター』シリーズの最初の2作でダンブルドア校長を演じていたリチャード・ハリス。3作目への出演も熱望していたものの、2002年に闘病の末、亡くなってしまった。以降、マイケル・ガンボンがダンブルドア役を引き継ぐことになったが、イアン・マッケランも同役のオファーを受けた1人だった。当時、『ロード・オブ・ザ・リング』で魔法使いのガンダルフを演じたばかりのイアンは、「(違う作品で)また魔法使いを演じる気にならなかった」と2代目のダンブルドア役を辞退した理由をシンプルに語ったが、詳しいことは口にしなかった。しかし、先日BBCのトーク番組「HARDtalk」に招かれたイアンは、この15年間明かすことのなかった本当の理由を告白。それは生前のリチャードが、イアンとデレク・ジャコビ、ケネス・ブラナーの3人の俳優の演技を「技術的には素晴らしいが情熱が感じられない」と形容したことだったようだ。この意見に「ばかばかしい」と言うイアン。リチャードの死後、「『ハリー・ポッター』シリーズへの出演に興味はありませんか?」と連絡を受けた彼は、リチャードの代わりのダンブルドア役のオファーであることをすぐに察したそうだ。「私を認めていなかった俳優の後を引き継ぐなんてことはできなかった」と吐露した。(Hiromi Kaku)
2017年04月04日『ハリー・ポッターと呪いの子』がその年に上演された優れた演劇・オペラに与えられる、イギリスで最も権威あるオリヴィエ賞史上最多ノミネートを受けた。『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後の世界を舞台に、ハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーの子供たちがホグワーツ魔法魔術学校に入学して巻き起こるさまざまな事件を描いたJ.K.ローリング脚本による同作は、6日に発表されたノミネートで最優秀新作演劇賞を含む11の候補に挙がった。現在ロンドンで公演中の同作でハリー役を演じるジェイミー・パーカーは、『バリード・チャイルド』のエド・ハリス、『トラベスティーズ』のトム・ホランダー、これまで6度の受賞歴を持つイアン・マッケランらと最優秀主演男優賞をかけて争うことになる。また、音楽部門最優秀アチーブメント賞では、『ドリームガールズ』『ジーザス・クライスト・スーパースター』『スクール・オブ・ロック・ザ・ミュージカル』と並んでノミネートされている。そのほかにも『ハリー・ポッターと呪いの子』は、最優秀演劇振付賞にスティーブン・ホゲット、ライティング・デザイン賞にニール・オースティン、最優秀セットデザイン賞にクリスティン・ジョーンズ、助演男優賞にアンソニー・ボイル、助演女優賞にノーマ・ドゥメズエニがノミネートされた。ケネス・ブラナーが演劇界への功績を称えられることが決定している今年度の授賞式は、来月9日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催される。(C)BANG Media International
2017年03月08日映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後の世界を描いた舞台劇「ハリー・ポッターと呪いの子」が、イギリスの演劇情報サイト「WhatsOnStage」が毎年2月に開催する「WhatsOnStageアワード」で11部門でノミネートを受け、最多8部門で受賞した。2016年7月30日(現地時間)に幕開けした同作は、現在もなお上演中の大ヒット作。開幕前は『ハリポタ』ファンからハーマイオニー役に黒人女優がキャスティングされたことへの批判が殺到、それにJ.K.ローリングが「原作にハーマイオニーが白人だと書いたことは一度もない!」と反論するバトルも勃発したが、結果的にこのキャスティングは大成功だったようだ。ハーマイオニー役を演じたノーマ・ドゥメズウェニが「WhatsOnStageアワード」の助演女優賞を受賞したのだ。また、ハリー役を演じたジェイミー・パーカーは主演男優賞に選ばれた。ノミネートされていたのはイアン・マッケラン、ケネス・ブラナー、レイフ・ファインズ、舞台で活躍しているイアン・ハラードと強敵揃いの中、見事賞を勝ち取った。芸歴わずか3年、ドラコ・マルフォイの息子スコ―ピウスを演じた若手俳優アンソニー・ボイルも助演男優賞を獲得し、「ハリーポッターと呪いの子」の快挙に貢献した。ほかにも、ジョン・ティファニーが監督賞を受賞。演劇部門新作賞、舞台装置デザイン賞、照明デザイン賞、ビデオデザイン賞と合わせて計8部門を受賞し、「ハリーポッターと呪いの子」は圧倒的な強さを見せつけた。(Hiromi Kaku)
2017年02月20日クリストファー・ノーラン監督が初めて挑む実話の映画化『ダンケルク』(原題)。この度、本作の日本公開日が来年9月に決定し、併せて衝撃的な映像が解禁された。『ダークナイト』3部作、『インセプション』、『インターステラー』と新作発表の度に圧巻の映像で世界中を驚嘆させ続けてきたノーラン監督待望の最新作は、第二次世界大戦中の1940年、860隻の船舶でイギリス軍、フランス軍の兵士約40万人もの命を救った、史上最大の救出作戦「ダンケルク作戦」の実話を描くスペクタクル・サスペンス大作だ。キャストには、『マットマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』のトム・ハーディーがパイロットを演じるほか、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランスがダンケルクに向かう市民、名優ケネス・ブラナーが将校、本作で映画デビューを飾る「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズが若き兵士、ノーラン組の常連キリアン・マーフィーも兵士として出演している。このほど到着した映像では、ダンケルクの街を歩く英仏連合軍の兵士たちの頭上に、多くのビラ舞い落ちるシーンから始まる。そのビラには「包囲した、降伏せよ」との警告が。連合軍を包囲したドイツ軍は、地上戦を止め、空からの一斉攻撃での殲滅を勧告。差し迫る絶体絶命の危機を告げるように、「カチカチ」と時を刻む音が臨場感を煽る。そしてドイツ軍は、あざ笑うかのように容赦ない空襲を開始。次第に激しさを増す戦地。約40万人の兵士はこの絶望を乗り越え、愛する祖国に生きて帰還することが出来るのか。息を呑む衝撃的な映像となっている。本作は、オスカー俳優のマークが「これまでになかった展開の素晴らしい映画になる。いきなり観客を戦争のド真ん中へ連れて行く」とEmpire誌でコメントしているように、臨場感あふれるスペクタクルな映像が展開。すでに海外で解禁された特報は、わずか24時間でYouTube再生回数1,200万回以上を記録し、来年最大の注目作品として話題となっている。また併せて、ドイツ軍の餌食になった巨大な戦艦が崩れ落ち大炎上する様子が描かれたビジュアルも解禁。ダンケルクに残された、若き兵士たちの絶望的な状況が伝わってくる一枚となっている。『ダンケルク』(原題)は2017年9月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年12月22日『オリエント急行殺人事件』のリメイク『Murder on the Orient Express』に、ペネロペ・クルスが出演することになった。今作には、すでに、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、マイケル・ペーニャ、ジュディ・デンチなどの豪華キャストが揃っている。主演と監督を兼任するのは、ケネス・ブラナー。一時はアンジェリーナ・ジョリーも出演に興味を示していた。その他の情報原作は、1934年に出版されたアガサ・クリスティーによる推理小説。オリエント急行の中でアメリカ人のビジネスマンが殺され、犯人探しが行われるという物語だ。シドニー・ルメットが監督した1974年のバージョンは、6部門でオスカーにノミネートされ、イングリット・バーグマンが助演女優賞を受賞した。クルスの最新作は、スペイン映画『Queen of Spain』。文:猿渡由紀
2016年11月15日『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開はまだ2週間以上先だが、すでに製作準備に入っている続編に、ジョニー・デップが出演すると報道された。Deadline.comが伝えたもの。役柄はわかっていない。その他の情報『ファンタスティック・ビースト~』は、『ハリー・ポッター』シリーズのJ・K・ローリングが映画のために自ら脚本を書き下ろしたもので、『ハリー・ポッター』の70年前が舞台になっている。主演はエディ・レッドメイン。監督は『ハリー・ポッター』の最後4作を監督したデヴィッド・イェーツで、続編も彼が監督する。デップの次回作は来年公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。次は『Murder on the Orient Express』の撮影に入る予定だ。監督と主演を兼任するのはケネス・ブラナー。共演はデイジー・リドリー、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ。北米公開予定は来年11月。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』11月23日(水・祝) 全国ロードショー文:猿渡由紀Harry Potter Publishing Rights (C)J.K. Rowling Harry Potter and Fantastic Beasts characters, names and related indicia are trademarks of and (C)Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (C)2016 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2016年11月04日俳優のジョニー・デップが、『オリエント急行殺人事件』リメイク版に出演することが決まった。アンバー・ハードとの離婚騒動でここ最近私生活の方が話題になっていたジョニーだが今回、注目を集める同作品にラチェット役で登場することになった。同作品の監督、さらに探偵エルキュール・ポアロ役を務めるケネス・ブラナーと話し合いを行い、アガサ・クリスティ著作の小説を基にマイケル・グリーンが書き上げた脚本を読んだ後、ジョニーは出演することを決めたのだという。この作品には、ミシェル・ファイファーがハッバード夫人役、デイジー・リドリーがメアリー・デベナム役、ジュディ・デンチがドラゴミロフ公爵夫人役、ルーシー・ボイントンがアンドレニイ伯爵夫人で出演することも決定している。ブラナーはほとんどの出演者を決めたところだが、撮影がスタートするまでにまだいくつかの主要キャラクターをキャスティングしなければならないようだ。1934年発刊の原作『オリエント急行殺人事件』は、探偵のポアロが列車の中で起きた殺人事件の犯人を数多くの容疑者の中から探し出すストーリー。ブラナーはデッドラインのインタビューの中で「クリスティの『オリエント急行殺人事件』はミステリアスで注目せずにはいられない、人の心をざわつかせる作品です」「素晴らしい俳優たちと共に新しい観客たちのためにこのダークな物語に命を吹き込むことができることを誇りに思います」と語った。このたび新しく製作されることになった『オリエント急行殺人事件』は、リドリー・スコット、サイモン・キンバーグ、マーク・ゴードンがブラナーとともにプロデューサーを務め、クリスティのひ孫でアガサ・クリスティLtd.の会長ジェームズ・プリチャードと同社のCEOヒラリー・ストロングがエグゼクティブ・プロデューサーを務めることになっている。1974年作『オリエント急行殺人事件』のリメイク版は今年11月よりロンドンで撮影がスタートする予定だ。(C)BANG Media International
2016年10月01日ジョニー・デップが『Murder on the Orient Express』リメイク版に出演することになった。その他の情報監督と主演はケネス・ブラナー。一時はアンジェリーナ・ジョリーも出演する予定だったが、ジョリーは最近、降板した。ほかに、デイジー・リドリー、ミッシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、マイケル・ペーニャの出演も決まったようで、豪華キャストが固まりつつある。撮影は11月にロンドンで始まる。原作は、アガサ・クリスティによる1934年の推理小説。1974年の映画化作品『オリエント急行殺人事件』はシドニー・ルメットが監督、アフバート・フィニー、イングリット・バーグマン、アンソニー・パーキンス、ローレン・バコールらが出演した。バーグマンは今作でオスカー助演女優賞を受賞。ほかに5部門でノミネーションを果たしている。文:猿渡由紀
2016年09月30日