ハリウッドが、いよいよ撮影再開に向けて動き出した。先週、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサムは、ハリウッド関係者に、コロナ対策撮影ガイドラインの作成と提出を要請。提出締切は週が明けた5月25日月曜日だったが、それよりひと足早く、22日金曜日には、ジョージア州知事ブライアン・ケンプが、撮影に向けて独自の提案書を発表している。税金優遇制度を設けて積極的に撮影の誘致を行ってきたジョージア州は、近年、アメリカにおける撮影のメッカに成長してきた。最近では、たとえば、マーベルのスーパーヒーロー映画や『ワイルド・スピード』シリーズ、Netflixの『ストレンジャー・シングス』、『ウォーキング・デッド』などが撮影されている。昨年度、映画やテレビの撮影が州にもたらした経済効果は、州にとって史上最高の29億ドル。これらを支える経験豊かなクルー、立派な撮影スタジオ、ケータリングサービスもそろっている。ケンプ州知事の提案書に盛り込まれた事柄には、現場の人数を極力減らすこと、カメラが回る直前まで俳優同士の間にアクリル板を設置し直前にそれを外すこと、俳優はできれば家でメイクをし衣装を着てくること、オーディションは対面でなくリモートで行うこと、どうしても実際に会ってオーディションをしたい場合は、時間に余裕を持ってアポを入れ、その人の番が来るまでは自分の車の中で待機してもらうことなどがある。他には、レンズのトリックを使って共演者同士の距離を実際より近く見せる、撮影中にクルーが食べるスナックはひとり分ずつ袋に入れシェアさせないようにする、といったことも入っている。しかし、これらの提言、また、カリフォルニアがまもなく発表するガイドラインは、それ自体で成立するものではなく、映画俳優組合(SAG-AFTRA)の了承が必要だ。俳優たちがまだ不安と感じれば、新たな項目が足されることになるだろう。一方で、映画館も、ビジネス再開に向けて期待を膨らませている。大手劇場チェーンは、かなり前から7月頭のオープンを狙い、6月中旬から準備を始める姿勢を示していたが、最近になって、にわかにそのスケジュールは現実味を帯びてきた。新作の公開が次々延期される中、唯一7月17日の北米公開日を動かさないできたクリストファー・ノーランの『TENET テネット』も、ほんの少し前まで「無理ではないか」と言われていたのに、今では一転し、たぶん大丈夫だろうと見る向きが強い。それどころか、さらに状況を楽観したラッセル・クロウの次回作『Unhinged』は、予定より早く7月1日に公開日を変更している。ただし、まだコロナが収束していない状況とあり、どれだけの人が映画館に駆けつけてくるのかは不明だ。映画館側は、観客に安心してもらうため、万全の体制を取り、アピールする必要がある。そのための手段としては、定員は通常の半分かそれ以下に限り、上映回の間には徹底した清掃と除菌のために長い時間を空けること、オンラインでの予約発券をさらに徹底させること、ポップコーンやドリンクなどの販売も事前に決済し、現地で受け取るだけにすることなどが考えられる。外出禁止令の間、Netflixの会員数が増加したことが示すように、コロナで人はこれまで以上にストリーミングサービスに親しむようになった。このことが映画館の命を脅かすのではないかという不安がある反面、散々家にこもらされてきた人々は外に出たくて仕方がないはずだとの予測もある。実際、最近の調査では、映画ファンを自認する人の8割が、「すぐにでも映画館に行く」と答えている。ハリウッドの再起動=“re:START”が、期待どおり順調に進むことを願いたい。文:猿渡由紀
2020年05月27日伝令を任された2人の兵士に密着し、命がけのミッションに同行する異次元の映画没入体験へといざなうサム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』ブルーレイ&DVDが、8月5日(水)よりリリースされることが決まった。敵陣を越え夜明けまでに伝令を届けるというミッションを課せられた2人の兵士。その動きにカメラが密着し、最初から最後まで映像がひとつにつながったかのように、観客がRPGのごとく、戦場の空気や最前線を走り抜ける兵士たちの息遣いをリアルに感じ、究極の没入感を得られるように創り上げられた本作。デビュー作『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞監督賞を獲得し、『007 スカイフォール』でシリーズ最高成績を記録、続く『007 スペクター』も大ヒットした巨匠サム・メンデスが、自身の祖父から伝え聞いた第1次世界大戦の激闘の体験を映画化。長年にわたって温めてきた構想を実現した本作は、彼が初めて脚本も手掛けた渾身の一大プロジェクト。撮影監督のロジャー・ディーキンスや編集のリー・スミスといった、アカデミー賞を受賞してきたスタッフたちの「名人技」が監督がこだわったリアルな没入体験映像と映像製作を支え、第77回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門監督賞及び作品賞、さらに第92回アカデミー賞では作品賞をはじめとして10部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3部門を獲得した。なお、おうちにいながら映画館の大スクリーン感覚で楽しめる早期予約キャンペーンを5月20日(水)~6月10日(水)まで実施。ブルーレイ+DVD商品をキャンペーン期間中に予約された方の中から抽選で20名にスタンドアロン型VRゴーグル「Oculus Go(オキュラスゴー)」を1週間無料レンタルし、その機能を使って迫力と臨場感を体験するという。『1917 命をかけた伝令』ブルーレイ&DVDは8月5日(水)リリース、同日レンタル開始 。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年05月20日サロン バイ ピーチ・ジョン(SALON by PEACH JOHN)から、2020年春夏新作ルームウェアが登場。フェミニンな花柄ルームウェア今シーズンのオススメは、無地トップス×花柄パンツをセットにした、“大人かわいい”「クレールフラワーパジャマ」。とろみのあるコットンレーヨンジャージ素材のカットソーは、柔らかな肌触りが魅力。また華やかなボトムスは、すっきりとしたシルエットながらも、リラクシングな履き心地を叶えてくれる。カラーは、ラベンダーとオレンジの全2色を用意。“マシュマロ”のような着心地のパジャマ“快眠パジャマ”の称号を持つウチノ(UCHINO)のコットンガーゼパジャマ「マシュマロガーゼ」と、サロン バイ ピーチ・ジョンのコラボレーションにも注目したい。マシュマロのようなやわらかさと軽さを持つ従来の着心地はそのままに、パイピングがアクセントとなるアイスグレーやアンティークピンクなど、全3色を取り揃える。メンズ用も展開されるため、カップルで楽しむのもオススメだ。着回しできるロングシャツワンピロングタイプのシャツワンピース「プリンテッドロングシャツワンピ」は、様々な“着回し”を楽しめる優秀アイテム。一枚でさらりと纏えばスリーピングウェアに、付属のリボンベルトでウエストマークすればオシャレなルームウェアに様変わりしてくれる。同素材のパンツも別売りで販売しているため、セットアップで楽しむのもGOOD。詳細サロン バイ ピーチ・ジョン2020年春夏新作ルームウェア発売時期:発売中取扱店舗:サロン バイ ピーチ・ジョン店舗、公式オンラインストア※一部サロン バイ ピーチ・ジョン店舗は、2020年4月現在臨時休業中。再開次第、店舗取扱を行う。【問い合わせ先】ピーチ・ジョンTEL:0120-066-107
2020年05月03日Netflixにて独占配信中のサバイバルアクション映画『タイラー・レイク -命の奪還-』。この度、主演のクリス・ヘムズワースと監督のサム・ハーグレイブが、“人を傷つけない工夫”を語る、アクション解説特別映像が公開された。『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズのソー役でお馴染みのヘムズワース。今作で監督を務めるハーグレイブは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ ソルジャー』等でキャプテン・アメリカを演じるクリス・エヴァンスのスタントダブルを経験、『アベンジャーズ/エンドゲーム』等ではスタント・コーディネーターを務めた“アクション映画のスペシャリスト”だ。公開されたアクション解説特別映像は、いくつもの斬新なアイデアを駆使して、生身にこだわった撮影を行うことでリアリティ溢れる肉弾戦シーンが完成したことを明かしているもの。『アベンジャーズ』シリーズの頃から互いを知り尽くすヘムズワースとハーグレイブ監督が、撮影当時の様子を楽しそうに振り返りつつ、生身で行った肉弾戦アクションを生解説。解説しているのは、誘拐された麻薬王の息子オヴィを救出するミッションを担ったタイラーが、敵のアジトに単身突入する手に汗握るシーン。ヘムズワース演じるタイラーの顔が映ると、「そのハンサムなやつはだれだろう?」とハーグレイブ監督がおどけ、ヘムズワースも「誰だ?」とノリ良く返すなど、和気あいあいとした雰囲気を漂わせつつ、互いへの信頼感を垣間見せる。彼らの口からは、顔をフードで覆ったままで階段から転げ落ちるシーンの撮り方や、とても危険に見えて、実はダミーの人形を投げ倒していたり、床自体をクッション入りにしたり、木製の武器を使ったりと、安全にも配慮した数々の巧みなアイデアにより、演者たちが身体をかばうことなく全力でアクションを行うことができたエピソードが次々と飛び出す。ハーグレイブ監督は「どのアクションシーンもリズムの中でメリハリをつけなくてはならず、ちゃんとパンチのある終わりがないといけない」と“アクションの極意”についても赤裸々に明かしつつ、「クリスのような役者と仕事するのが好きなところは、“この動きの方が良いね”、“やっぱり左手じゃなくて右に変更しよう”と、調整を入れてもちゃんと即興でついていける。それができる人がいると、とても自然な流れでシーンを創りあげていける」とヘムズワースの高いアクションスキルに太鼓判を押している。彼らがリアルにこだわり抜いて全身全霊で挑んだ壮絶なノンストップアクションは必見だ。Netflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-』独占配信中
2020年04月27日乃木坂46 4期生の遠藤さくら、早川聖来、田村真佑、掛橋沙耶香、金川紗耶が元アイドルを演じるドラマ「サムのこと」全4話が、2020年4月29日(水)20時00分から5月6日(水)23時59分までの8日間限定で無料配信される。「サムのこと」は、2020年3月20日(金)からdTV®(※)で配信がスタートし、現在、本編最終話となる第4話のほかメイキング映像をまとめた第5話と第6話が配信中。直木賞作家・西加奈子の短編小説をドラマ化した本作は、同じアイドルグループのメンバーだった1人が亡くなったことをきっかけに久々に集まった元メンバーたちが当時を振り返る過程で、仲間を失った喪失感が生きる希望へと変わっていく模様を描いた群像劇。遠藤さくら演じる"生前"のサムをはじめ、LGBTに悩むアリ(早川聖来)やアルコールにおぼれてしまうキム(田村真佑)、妹に対して嫉妬をしてしまうモモ(掛橋沙耶香)、借金に苦しむスミ(金川紗耶)など、それぞれがシリアスな設定を持つキャラクターが数多く登場し、‟青春時代の葛藤とそれを乗り越えていく希望”をテーマに乃木坂46のメンバーが個性豊かな役どころを演じてる。物語はアイドルグループの解散から1年後、元メンバーの4人がサムの通夜で久々に再会するシーンからスタート。生前のサムを回想しながらストーリーが進み、それぞれが抱えている深い悩みにサムが関わりながら展開していくところが見どころの1つ。主役を務めた遠藤さくらは「台本を読んだときに、サムは空気を読まないしおせっかいなので、‟周りを困らせることが多い性格だな“と思いました。静かなところとか、私と似ているなと感じる部分もありましたが、‟絶対に自分とは真逆の人間だ”と思っていました。でも、演じているうちにサムの気持ちが分かったり、自分と重なる部分もある気がしたり…。具体的に言い表すのは難しいんですが、不思議な感覚でした」とコメント。8日間の無料配信期間中は、スマートフォンやPC、対応TVなどのdTVサイトから、ログインや会員登録の手続きはなく、視聴が可能となっている。※「dTV」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。予告編本編第1話~第4話無料視聴URL()番組公式サイト()番組公式Twitter()ドラマ公式Instagram()番組概要西加奈子の小説「猿に会う」を『重力ピエロ』『見えない目撃者』など映画監督として数々の作品を手掛けてきた森監督と、坂道シリーズのドキュメンタリー映画やMVで知られる高橋監督がドラマ化。キャストは、本作がドラマ初出演となる、乃木坂46 4期生が出演。可憐な表情で多くの人を惹きつけるアイドルとしての表情とは打って変わって、本作では個性豊かなキャラクターをそれぞれが熱演する。出演 : 遠藤さくら 早川聖来 田村真佑 掛橋沙耶香 金川紗耶 筒井あやめ 矢久保美緒 秋元真夏山本剛史 村岡希美 中島歩 ほか原作 :「サムのこと猿に会う」西加奈子(小学館文庫)監督 : 森淳一脚本 : 三嶋龍朗チーフプロデューサー : 上田徳浩プロデュース : 鈴木健太郎、備前島幹人プロデューサー : 龍貴大、西ヶ谷寿一、横山蘭平協力 : 秋元康©西加奈子・小学館/エイベックス通信放送
2020年04月27日エルメス(HERMÈS)から、2020年新作テーブルウェア「パシフォリア」が登場。“エデンの園”が着想源のテーブルウェア「パシフォリア」は、植物学の伝統とアート、2つの世界が調和することで生まれた新しいテーブルウェア・コレクション。豊潤な“エデンの園”をインスピレーション源に、みずみずしい植物が生い茂るトロピカルな楽園を再現しているのが特徴だ。豊かな色彩と繊細な線から成る自然界のモチーフは、ため息がでるほどの美しさ。手に取る度に、優雅な気分へと誘う特別なテーブルウェアが、食卓に彩りを添えてくれる。セットで楽しめる、全30アイテム「パシフォリア」で展開されるのは、マグカップやパンプレート、サラダボウルなど全30アイテム。まだら模様や縞模様、波模様を描きながら、様々な緑が混ざり合うテーブルウェアは、組み合わせて使用することで、より“植物の世界”を楽しめるのも魅力のひとつだ。贅沢なティータイムを例えばカフェタイムのテーブルウェアには、ティーカップ&ソーサーやティーポットをはじめ、シュガーポット、クリーマーといったティーアイテムを用意。いずれも異なる植物をモチーフにしているため、テーブルの上で重なることで、まるでひとつのジャングルのような、写実的な風景を描き出す。“特別な日”のためのラウンドトレーひと際存在感を放つのは、緑と共に、鮮やかな花々も描いたラージラウンドトレー。自然界の美しさを落とし込んだとっておきの一枚は、特別な日のディナーで使用したい。詳細エルメスの新作テーブルウェア・コレクション「パシフォリア」発売時期:発売中 ※エルメスオンラインブティックで先行発売中。※エルメスブティックは、2020年4月現在、全店舗臨時休業中。5月以降の再開及び取り扱い予定店舗は未定。アイテム例:・マグカップ トール 420ml 32,000円+税・ティーカップ&ソーサー 200ml 35,000円+税・ティーポット 1.4L 83,000円+税・シュガーポット 210ml 54,000円+税・クリーマー 250ml 31,000円+税・ラージラウンドトレー 44cm 217,000円+税【問い合わせ先】エルメスジャポンTEL:03-3569-3300
2020年04月27日サム・スミスの2年半ぶりとなる3作目のアルバム『トゥ・ダイ・フォー』が、2020年5月1日(金)にリリースされる。また、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」とミュージックビデオも発表された。サム・スミス待望のニューアルバム今まで、数多くのヒット曲を生み出し、4部門のグラミー賞、アカデミー賞など、多くの名誉ある賞を獲得してきた、“天使の歌声”の持ち主サム・スミス。先日、YouTubeのチャンネル登録者数が1000万人を突破し、イギリス人アーティストとしては一握りしかいない記録を達成するなど、その勢いは留まるところを知らない。前作から2年半ぶりとなるニュー・アルバム『トゥ・ダイ・フォー』の収録曲の全貌は未だ発表されていないが、「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」や、ドナ・サマーのディスコ・ソングのカヴァー曲「アイ・フィール・ラヴ」や、「ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー」などヒット・シングルを多数収録予定。また、日本盤にはボーナス・トラックが収録され、ファン必聴内容になっている。心を温めるバラード・ソング「トゥ・ダイ・フォー」が先行シングル先行シングルとしてリリースされるのは、アルバム表題曲の「トゥ・ダイ・フォー」。サムの長年のコラボレーターである友人プロデューサーのジミー・ネイプスらと共に制作された。2001年に公開されたカルト映画『ダニー・ダーコ』の劇中のセリフから始まるこの曲は、「死んでもいいと思える人が欲しい」というサムの恋愛観をメロウなピアノサウンドと合わせたバラード・ソング。サム・スミスは、本曲についてこう語る。「この曲をリリースすることは、すごく意味のあることなんじゃないかな。私の一番深い部分から生まれた曲だと感じているよ。落ち込んでいて自分を見つめ直している時に、ジミー・ネイプスとスターゲイトのプロダクションチームとロサンゼルスで作ったんだ。孤独なバレンタインデーを過ごしている人全員に贈る曲だよ!」【詳細】サム・スミス■最新アルバム『トゥ・ダイ・フォー』リリース日:2020年5月1日(金)価格:2,500円+税アルバム収録予定曲:・ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー / Dancing With A Stranger・ハウ・ドゥ・ユー・スリープ? / How Do You Sleep?・トゥ・ダイ・フォー / To Die For・アイ・フィール・ラヴ / I Feel Love・ファイヤー・オン・ファイヤー / Fire On Fire・プロミセズ / Promises※日本盤CDにはボーナス・トラックを収録予定※解説・歌詞・対訳付■最新シングル「トゥ・ダイ・フォー」リリース日:2020年2月14日(金)
2020年02月17日第一次大戦中の1971年、イギリス軍のふたりの若き兵士は1600名の同胞を救うための伝言を託される。だが、それを次の日の夜明けまでに届けるためには敵陣を突破しなくてはいけなかった――。『1917 命をかけた伝令』は、今年のアカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめ10部門にノミネートされ、撮影賞・録音賞・視覚効果賞に輝いた、今最もホットな作品だ。メガホンを取ったのは『007 スカイフォール』のサム・メンデス。彼が選んだ撮影方法は前代未聞の全編ワンカット映像。つまり本作は、流麗な“撮影”と、ワンカットに見せるための“視覚効果”、そして観客を、あたかも戦場にいるかのように錯覚させる臨場感いっぱいの“録音”、それらが相まって生まれた“体験する戦争映画”なのだ。「第一次大戦について知らない人もたくさんいるだろう。が、そういう知識は何も必要じゃない。この映画は没入できるように作られているから、観終わったときには、まさにふたりの兵士たちと一緒に戦争を“体験”したかのように感じられるはずだ。他の映画ならば戦争について“知る”が、本作の場合は“体験する”。私がこだわったのはその点なんだ」サム・メンデスが戦争映画を手がけるのはこれで2本目。最初の『ジャーヘッド』(05)では湾岸戦争を描きつつ、戦闘シーンもなく敵の姿も見せないという異色っぷりだった。考えてみれば『スカイフォール』も、007シリーズの中では異彩を放っている。「きっと私は、そのジャンルの中で同じような表現を繰り返したくはないんだろうね(笑)。ジャンル全体に自分が貢献したいから、常に新しいアプローチを試したいと考えている。それによってそのジャンルが活性化することがうれしいんだよ」その試みに大きく貢献したのは『ジャーヘッド』からのつきあいになる名カメラマン、ロジャー・ディーキンス。ワンカット映像が実現したのも、彼の才能が大きくものを言っている。本作で2度目のオスカーに輝いたのも当然だ。「私がロジャーに頼んだのは、カメラを3人目のキャラクターにすることだった。ふたりの兵士のあとを常に追いかけていき、決して邪魔しない存在。もし、カメラをブンブン振り回したりしたら、それこそストーリーや兵士たちの邪魔になっただろう。観客にはワンカットの映像であることも忘れて、彼らの旅に同行してもらうことが私たちの目的だ。ロジャーは見事、そういう映像にしてくれたよ」その危険だらけの旅の途中で出会い、ふたりの新兵を助けるのはベテラン兵たち。彼らのひとときのふれあいが物語をより豊かにしている。しかも、ベテランを演じているのは実際にベテランのコリン・ファースやベネディクト・カンバーバッチら、日本でも人気の高い英国男優たちだ。「私は自分の直感を信じる方なのかもしれない(笑)。というのも主人公を演じるジョージ(・マッケイ)とディーン(=チャールズ・チャップマン)はオーディションでひと目見たときにピンときて決めたんだ。そして、ベテランたちの配置もやっぱり直感だった。コリン(・ファース)だけは脚本を当て書きしていたけど、あとのマーク・ストロングやベネディクト、アンドリュー・スコットたちは直感だよ。撮影していて、我ながらなかなか上手いキャスティングだと思ったくらい、気に入っている(笑)」撮影方法や映像が取りざたされる映画だが、実はキャスティングも絶妙。彼らが織り成すドラマも感動的なのだ。「この物語は私の祖父から聞いた話をベースにしている。祖父は第一次大戦に従軍し伝令係を務めていたんだ。その話には人間の物語があり、体験があり、兄弟や友人、戦友に対する想いがあった。そして、故郷に想いを馳せる切なさも、だ。10歳の頃にその話を聞いた私は、映画監督の道を選んだときから、いつか絶対映画化すると決めていた。この物語を是非とも語りたかったんだ」ちなみに今回のアカデミー賞ではメンデス自身、オリジナル脚本賞にもノミネートされていた。映像だけではなく、物語も美しいということだ。取材・文:渡辺麻紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日『1917 命をかけた伝令』を大ヒットさせたサム・メンデスが、次に『Beautiful Ruins』をプロデュースすることになった。ニューヨークタイムズのベストセラーになった同名小説の映画化で、舞台はイタリアの小さなホテル。現在、脚色作業が進められている。メンデスはプロデューサーにとどまり、監督はしない。監督は、現在、探している段階のようだ。『1917』は、オスカーで作品部門と監督部門の最有力候補と思われていたが、これらの部門は逃し、撮影、視覚効果、音響の3部門で受賞した。世界興収はすでに3億ドル弱。これからもまだ伸びが見込まれている。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日第92回アカデミー賞に10部門でノミネートされ、撮影賞など3部門を授賞したサム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』。このほど、照明で物語を語る、アカデミー賞受賞の撮影監督ロジャー・ディーキンスが生み出す圧巻の撮影風景を収めた特別映像が到着した。全て屋外での“ワンカット”撮影に挑んだ本作では、入念なリハーサルを繰り返し、移動する歩数やセリフを言い終わる秒数、カメラの動きや天候まで、様々な要素を計算し尽くした上で初めてカメラを持って撮影に入ることができる。このプロダクションに関わる全ての人間の、本作への献身的な姿勢が最重要だったとメンデス監督が語るほど、撮影準備に最も時間をかけてきた。その中でも苦労を強いられたのは、“照明を使えない”ということだったという。撮影監督のディーキンスも「今回のように舞台が屋外の作品では、天候と自然光の状態が鍵となる。この映画では塹壕の中を走り抜け、360度方向転換することもあるから、照明を使用することができない。また、物語の進行順に撮影するから、シーンとシーンを自然につなぎ合わせるためには曇り空の中での撮影が必須だった。朝の時点で晴天だと撮影ができないから、その場合はリハーサルを行ったよ」と、撮影時の苦労をふり返っている。今回到着した特別映像は、本作の中でも特に見事な光と闇のコントラストを映し出している撮影シーンを収めたもの。照明が使えないため、あたりを照らすのは照明弾の明かりのみ。緊迫感に溢れたシーン全体を撮るには何秒の照明弾が必要かを計算し、事前に模型を使って影の動きを確認、全ての人間が計算通りに動くことはもちろん、影の動きまでをも把握した上で初めて描き出すことの出来る究極の映像だ。敵地を走り抜ける若き伝令兵の目に見えない脅威、曲がり角の先に潜む恐怖を照明弾のみで表現してみせたディーキンスに対し、「照明で物語を雄弁に語れるのが撮影監督のロジャー・ディーキンスだ」と惜しみない賞賛の言葉を贈るメンデス監督。「照明弾の作る影の動きは不気味な印象を残す」と語る彼の言葉通り、美しさを感じさせながら、どこか不安を掻き立てるような神秘的な映像が完成した。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月13日トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズを監督したサム・ライミが、久々にアメコミ作品を手掛けるかもしれない。MCU映画『ドクター・ストレンジ』の続編となる『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(原題)の監督候補として、契約交渉中だという。「Variety」誌が報じた。同誌は先月初旬に、前作の監督を務め、続投予定だったスコット・デリクソンが「クリエイティヴ面での意見の相違」から降板したことを伝えていた。デリクソンは製作総指揮としては残るという。続編の製作は今年5月から開始予定のため、スタジオ側は迅速に新たな監督を決めたい考え。デリクソンはツイッターで「サム・ライミとは一緒に働いたことがある。映画業界の中で、最も人柄のいい人の1人だし、監督としても“生きる伝説”みたいな人。ドクター・ストレンジを引き継ぐ人として最高のチョイスだね」と“後任”のライミ監督に太鼓判を押している。ライミ監督は、『スパイダーマン』3部作を撮り終えた後(2007年)、これまで長編作品でメガホンを取ったのは『スペル』(2009年)と『オズ はじまりの戦い』(2013年)の2本のみ。監督業ではなく、映画・テレビのプロデュース業に専念していた。『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』は2021年5月7日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVEL
2020年02月07日第92回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされているサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』。この度、英国の名優コリン・ファースの姿を捉えた本編映像が解禁、驚異の“ワンカット撮影”に感銘を受けたと語った。若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を臨場感たっぷりに、かつ観る者たちを物語への究極の没入感へと導き、登場人物たちの行動や心情を体感してもらうために、“ワンカット映像”という画期的な撮影方法が全編に採用された本作。第77回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞を受賞し、アカデミー賞には10部門にノミネート。総計で45の賞、152部門で受賞&ノミネートを記録している。そんな本作でコリン・ファースが演じるのは、若き兵士2人に過酷な司令を課すエリンモア将軍。撤退したと思われたドイツ軍への総攻撃を中止させるのが目的だが、2人の若者に1,600人もの仲間の命を託すミッションを突きつける。自身が演じたエリンモア将軍について「分かっているのは、彼が策士だということだ」とコリンは語る。さらに、「彼は非常に短い時間で伝令を課す候補者をチェックし、個人的な事情により全身全霊で任務を遂行しようとするであろう人物を意図的に選抜した。ブレイクの兄は第2大隊にいるから、必死で命を救おうとするはずだと考えたんだ。残酷な戦略だが、あの戦況では他に選択肢がなかった」と役柄を分析する。今回解禁されたのは、まさにエリンモア将軍がジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンが演じる若きイギリス兵に、自ら伝令の内容を説明し、決して失敗が許されない任務であることを伝える重要なシーンとなっており、コリンは「自ら出向き直接ミッションを伝えることで、事態の緊急性と彼の実用主義な性格を表現している」と撮影をふり返っている。「俳優にとっては舞台作品の初日を迎える気分」“屋外ロケでワンカット撮影”という驚くべき方法によって撮影された本作。もちろん、コリンもこの手法で撮影に挑んでおり、何度もリハーサルを行ったとか。この撮影手法に対し、「すべての部門が事前に入念な準備を行う必要がある。俳優にとっては舞台作品の初日を迎える気分だ。ミスをカバーできるものはない。もちろん1つのシーンを数回撮影するが、何度も繰り返すわけじゃないし、最初から最後までどの角度から見ても完璧なカットに仕上げる必要がある。編集できないから、些細なミスでユニット全体が最初からリセットしてやり直すことを余儀なくされる」とその難しさを説明、並々ならぬ緊張感で撮影に挑んだことが伺える。さらに、「製作チームの高い技術と創意あふれるアイデアには敬意を表すよ。すべてのチームが完璧に準備をしていることに圧倒された」とも明かしており、メンデス監督と彼のチームの技術面における精密さに感銘を受けたようだ。入念な準備を経て、見事にワンカット撮影に挑んだ名優コリン・ファース。そして、彼から伝令を受け取った新進気鋭の若手俳優ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンの2人には、一体どんな運命が待ち受けるのか…スクリーンで確かめてみてほしい。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より公開にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月27日主演に綾野剛、北川景子を共演に迎え、中山七里のクライム・サスペンス小説「ドクター・デスの遺産」が実写映画化されることが決定。今回2人は、刑事役で初バディを組む。終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件が発生。捜査に乗り出す犬養と高千穂は、依頼を受けて患者を安楽死させるドクター・デスと呼ばれる医者の存在に辿り着く。そんな中、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘・沙耶香が、ドクター・デスに安楽死の依頼をしてしまう――。主演の綾野さんが演じるのは、主人公で警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人。共演の北川さんが、犬養のバディである冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を演じる。「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません」と本作への出演を語った綾野さんは、「撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つ事ができました」と撮影をふり返っている。一方、「『お父さんが悪いお医者さんに殺された』という男の子からの通報をきっかけに、二人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります」と物語について明かした北川さんは、「綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした」と綾野さんを称賛。「私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません」と役柄について説明しつつ、「現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした」と撮影中、綾野さんの新たな一面を発見したようだ。今回監督を務めたのは、『洋菓子店コアンドル』『神様のカルテ』の深川栄洋。「心掛けたのは最後まで振り落とされないように舵を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です」と本作への思いを明かし、「二人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。二人は全く違う考え方を持った役者ですが、二人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……、子役オーディションに参加して子役の為に熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください」と呼びかけている。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年01月27日現在公開中の『ジョジョ・ラビット』から、スカーレット・ヨハンソン、ローマン・グリフィン・デイビス、サム・ロックウェルら豪華で愉快なキャストたちが総登場し、タイカ・ワイティティ監督がその魅力を語る特別映像が解禁となった。第92回アカデミー賞6部門ノミネートを受け、北米では公開14週目にして最大となる1,005スクリーンに拡大し、週末興収144万ドル、累計2,391万ドルまで記録を伸ばした本作。日本でも先週末に公開を迎えると、各地で満席の回が続出。公開から3日間で興行収入6,780万円を記録し、過去にアカデミー賞受賞を果たしたサーチライト作品を上回るオープニング成績となり、公開3日間(金~日)興収対比で『スリー・ビルボード』(’18・最終興収3.9億円)の105.7%を記録した。鑑賞者からは「この映画が持つ愛に涙が止まらなかった」「きっとこの先何度も観返すな…胸がいっぱいになりました」「これは傑作。まだ1月なのに『年間ベスト級!』とか言ってる方々に正直疑いの目を向けてましたがこれはベスト級なのも頷ける...」といった声が上がっている。そんな中、解禁となったのは、監督、脚本、製作、そして主人公の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)の空想上の友達アドルフ・ヒトラー役までを演じ、その才能で世界中の映画ファンを魅了しているタイカ・ワイティティが語る映像。「コメディは観客を寛大にしメッセージを伝えやすくする」と確信の表情で述べるように、アカデミー賞脚色賞にもノミネートされた本作でもいかんなく発揮されている、タイカならではの豊かなセンスと辛口なユーモアを支えた豪華キャスト陣について語っている。タイカが「理想の母親役だ。配役できて幸運だった」と明かすのは、アカデミー賞で主演女優賞(『マリッジ・ストーリー』)とのWノミネートを果たしたスカーレットを筆頭に、第90回アカデミー賞助演男優賞受賞の名優サムらハリウッドを代表する面々。映画初出演ながら第77回ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞にノミネートを果たした驚異の新星ローマンや、地元ニュージーランドですでに数々の賞に輝く新鋭トーマシン・マッケンジー、さらにコメディはお手のもののレベル・ウィルソンなど、実力と魅力を兼ね備えたキャスト陣をタイカが自信を持って紹介していく表情が印象的。笑顔溢れる撮影現場の様子からも固い絆と互いへの絶対の信頼が感じられ、本作に込められた誠実で勇敢なメッセージである“反ヘイト・親ピース”をまさに体現していることが伺えるものとなっている。『ジョジョ・ラビット』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2020年01月25日サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日1月13日(現地時間)、第25回放送映画批評家協会賞授賞式がサンタモニカで開催された。栄えある作品賞は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が獲得。驚きの結果となったのは、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)の2人が受賞となった監督賞。メンデス監督は出席が叶わなかったが、ジュノ監督は通訳を伴い、受賞スピーチで感謝の気持ちを表した。『1917 命をかけた伝令』はほかに撮影賞と編集賞、『パラサイト 半地下の家族』は外国語映画賞も受賞した。授賞式に来場したセレブのファッションもチェック。昨年のオスカーで「タキシードドレス」を着用して以来、装いが常に注目の的のビリー・ポーターは、デコルテから腕にかけての様々な種類の蝶のタトゥーにエメラルドグリーンのストラップレス・ジャンプスーツで圧倒。そのほか、多数メディアがフローレンス・ピュー、ゼンデイヤ、ジェニファー・ロペス、ルピタ・ニョンゴらを「ベストドレッサー」として取り上げた。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月14日『アメリカン・ビューティー』、『007 スペクター』のサム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』のロイヤル・プレミアが、現地時間12月4日イギリス・ロンドンで開催。ロイヤルファミリー/イギリス王室から、チャールズ皇太子とカミラ夫人が来場した。本イベントは、The Film and TV Charity団体が企画する「Royal Film Performance」にふさわしい作品として本作が選出され実現したもので、イギリス王室からのゲストのほか、本作からはメンデス監督、ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、リチャード・マッデン、撮影監督のロジャー・ディーキンスが登壇した。レッドカーペットが敷かれた会場には「1917」というロゴが装飾されるほか、過酷な戦場を全編ワンカットで描く劇中の大迫力の映像が大きなスクリーンに映し出され、会場に集まったファンの熱気も高まる。そんな中、ついにカーペットにキャストらが登場するとファンも大盛り上がり、キャスト陣はサインや写真撮影に笑顔で応じていた。メンデス監督は“全編ワンカット”で撮影した本作について「主人公のキャラクター達と観客をしっかりと結びつけ、離れることがないようにしたいと思った。観客に過ぎていく毎秒毎秒、彼等が辿る一歩一歩、そして彼等の息遣いすべてを感じてもらいたかったわけだが、それこそがこの物語を伝えるのに最も相応しい手法だと思えたんだ」とそのこだわりについて明かした。日本のファンに向けて「日本のみなさん、こんにちは!みなさんにもうすぐ映画を観ていただけるのが楽しみだよ。大規模で、没入体験ができるイメージ、サウンド、音楽となっており、心から誇りに思っているので、是非皆さんにも観に来ていただきたい。映画館でご覧頂きたいです」とメッセージを送った。また、撮影監督のロジャーも“全編ワンカット”撮影についてコメント。「本作はワンカットだったから、これまで撮ってきたほかの作品とも違ったけど、最終的には”どこにカメラを配置するのか、そこに置くのはなぜか、そのカメラで何をしたいのか”ということに尽きるということに変わりはないものだ」と言い、「最も大きなチャレンジは天候だった。天候が続かないとつじつまが合わなくなるから曇り空を望んでいたが、それは本当にチャレンジだったんだ。時には撮影を再開するために午後遅い時間の雲を文字通り1日中待たなければならなかったこともあった」と撮影の裏側を語っていた。一方、伝令という重要なミッションを強いられるスコフィールド役のジョージは、過酷な戦場を当時実際に体験した人について問われると「彼等が体験したことを真に理解することはできないが、表現していけるように可能な限り見極め、理解しようとするというのが僕たちの仕事だ。だから本作を通して、それを心掛けた」と明かし、日本のファンに向けて「可能であれば是非映画館で観てもらいたい」とメッセージ。スコフィールドと共にミッションに立ち向かっていくブレイク役のディーンは「すべての機能を検証するため、撮影の半年前からリハーサルをしなければならなかった。とても精密なもので、映画全体がまるでコレオグラフィーのようだった」と特殊な撮影方法をふり返り、「ワンカットによって俳優としてそのすべてに身を投じ、キャラクター、状況に自分を委ね、全てを忘れることができる。それは僕がこれまでに経験したことがなかったことで、とても楽しかったよ」と話した。そして、英国王室からはチャールズ皇太子とカミラ夫人も参加した今回。観客から向けられた大きな歓声に笑顔で応え、メンデス監督やロジャーら映画関係者たちと歓談していた。なお本作は、すでにいくつかの映画賞を受賞およびノミネートされているほか、Rotten Tomatoesでは93%フレッシュの高評価(日本時間12月5日現在)を得ており、本年度アカデミー賞最有力作として注目されている。そんな中、このほど本年度のアメリカ映画協会賞「作品賞トップ10」に本作が選出されたことが新たに発表された。『1917 命をかけた伝令』は2020年2月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年12月05日ブルー&スカイ、市川訓睦、中村たかしが結成したコントグループ「フロム・ニューヨーク」による舞台『こまかいのの貸し借り』が12月4日(水)から8日(日)まで、東京・下北沢のOFF・OFFシアターにて上演される。「猫ニャー」(1994-2000)、「演劇弁当猫ニャー」(2001-2004)の作・演出を経て、最近では大倉孝二とのユニット「ジョンソン&ジャクソン」での活動も印象的なブルー&スカイ。腹筋の奥の奥を微妙にくすぐり、観る者をきょとんとさせるナンセンスな笑いで、観客のみならず演じ手やクリエイターからも支持率が高い。彼が立ち上げたユニットのひとつである「フロム・ニューヨーク」は、「ニューヨークからやってきた」というテイの3人組。2014年に突如失踪したプロデューサーの「スティーブ氏」を探しに東京へ来たけれど、なかなか見つからないので、彼に気づいてもらうためにコントをやっているという設定だ。じゃあ頻繁に公演すればいいのにと思うが、ブルー&スカイのコメントによると「たまにしかやらない」のが彼らの肝であるらしい。とはいえ、その活動ぶりは貪欲である。2015年、OFF・OFFシアターでの第1回劇場公演以来、いまやコントの殿堂とも言うべき「渋谷コントセンター」の月例公演で揉まれ、昨年は初の演劇公演に挑戦。すっかりコント好きの間で名を馳せている。今回は、1年10カ月ぶりとなる新作公演。“こまかいのの貸し借り”がいかにして舞台上で繰り広げられるのか、られないのか。ふたを開けるまで定かではない。文:小川志津子
2019年12月03日『007 スペクター』などのサム・メンデス監督が、驚異のワンカット撮影で描き出した『1917 命をかけた伝令』が2020年2月14日(金)に公開決定。その予告編とポスタービジュアルが解禁された。本作は、第一次世界大戦を舞台に、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人が、兄も含めた最前線にいる仲間1,600人の命を救う重要な伝令を一刻も早く届けるため、様々な危険が待ち受ける敵の陣地に身を投じ、駆け抜け、立ち向かう物語。若きイギリス兵には、『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイ、「ゲーム・オブ・スローンズ」のディーン=チャールズ・チャップマンというフレッシュな英国俳優を抜擢し、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固めている。先月、N.Y.コミコンで本作のメイキング映像が発表されるや、“屋外ロケでワンカット撮影”という驚くべき方法によって製作されたことで話題をさらった本作。早くも海外では大きな話題となっており、ハリウッド批評家協会賞(旧ロサンゼルス・オンライン映画批評家協会賞)では作品賞・アクション映画賞(戦争映画部門)・撮影賞(ロジャー・ディーキンス)・編集賞(リー・スミス)・作曲賞(トーマス・ニューマン)・視覚効果賞・スタントワーク賞の7部門でノミネートされるなど、アカデミー賞の最有力候補として注目を集めている。圧倒的臨場感!若き2人の兵士がワンカットで駆け抜ける予告編では、突如、敵機が向かってくる映像から始まり、若き兵士たちにコリン演じる上官から「君たちの任務は“伝令”だ」と伝えられる。「仲間を救いたければ 命の限り 急ぐんだ」というカンバーバッチ演じる上官の言葉に駆り立てられるように、戦地を急ぐ2人。敵の襲撃、スナイパーとの対峙、闇を照らす照明弾、沼地や塹壕を抜け激流へのダイブと、ワンカットで主人公たちに肉薄し続けるカメラの映像が、臨場感とリアルタイムのドラマを伝えてくる。さらに予告編のラスト、銃弾が飛び交い、兵士たちが入り乱れる戦場を、ただひたすら走り続ける主人公スコフィールドをとらえた映像は、まさに自分も一緒に走り続けてきたかのような感覚に。果たして、彼らは無事に伝令を届けることができたのか…。その全貌を目にするのが待ちきれない映像となっている。また、ポスタービジュアルは、大きく切り抜かれた『1917』のタイトルの中に、朝日なのか夕陽なのか、光に向かって走っていく2人の兵士の後ろ姿が見え隠れしている。「走れ。」のコピーが示すように、走り続けなければいけない彼らの運命を、まさに映し出したビジュアルだ。『1917 命をかけた伝令』は2020年2月14日(金)より公開にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月28日12月14日(土)~25日(水)まで、東急シアターオーブ(東京都渋谷区)にて、クリスマスショー『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』が上演される。11月7日(木)、東急百貨店本店(同渋谷区)でクリスマスツリーの点灯式が行われ、ゲストとして公演の応援サポーターである女優兼フィギュアスケーターの本田望結と、4年連続で公演に出演しているシンガーのサム・ハーヴィーが登場した。『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』は、ミュージカルやダンスなどで構成されるクリスマスショー。欧米諸国でクリスマスシーズンに親しまれてきた“劇場で楽しむクリスマス”の日本版だ。2016年に初めて日本で上演され、今年で4年目を迎える。巨大ツリーやステンドグラスが輝く華やかなステージ上では、ゴスペルからポップスまでクリスマスソングの数々や、サンタクロースとダンサーによるタップダンスなどが披露され見どころ満載。ショーの中盤、舞台上にスケートリンクが登場して行われるスケートショーも必見だ。初年度から公演の応援サポーターを務める本田は、毎年ゲストスケーターとしてスケーティングも披露している。点灯式で公演に向けての想いについて、「今まで3日連続で出演することはなかったので緊張もあるが、これから曲を決めてショーを作り上げていく楽しみもありワクワクしている」と語った。本田と同じく4年連続の出演となるサム・ハーヴィーは、「この公演は自分にとってクリスマスの恒例行事で、毎年出演できることを楽しみにしている。クリスマスの高揚感を大好きな日本で広められたら幸せ」と、観客のみならず出演者も公演を楽しんでいる様子を伺わせた。クリスマスツリーの点灯後には、煌びやかなツリーをバックにサムがクリスマスの定番曲『Let it Snow』を歌い上げた。楽しげに歌うサムを前にした一般来場客からは手拍子が起こり、会場はショーのワンシーンのような一体感に包まれていた。点灯式の最後にはふたりからメッセージが送られた。本田が「クリスマスショーは日本ではあまり馴染みがないかも知れないが、新しいクリスマスを体験できる機会。素敵なシンガーやダンサーが待っているので、ぜひ足を運んでください!」と話すと、サムは「心に残る歌と笑顔を届けることを約束します!」と締めくくった。公演のチケットは、チケットぴあにて一般発売中。※本田望結のゲスト出演は12月23日(月)24日(火)25日(水)の14:00開演回のみ。取材・文:松崎 優美子
2019年11月08日サム・メンデス監督映画『1917 命をかけた伝令』が、第92回アカデミー賞において<録音賞><撮影賞><視覚効果>を受賞。日本では2020年2月14日(金)より、全国の劇場で公開される。“究極の没入感”を追求する戦争映画第一次世界大戦を舞台にした映画『1917 命をかけた伝令』。物語の主人公となるのは、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人の兵士で、危険待ち受ける敵の陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く「作戦中止」という重要な伝令をするために立ち向かう。オスカー監督サム・メンデスが描く、“リアルタイム”の兵士の一日監督を務めるのは、サム・メンデス。アカデミー賞監督賞を受賞した『アメリカン・ビューティー』や、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる「007」において、3・4作目となる『007 スカイフォール』『007 スペクター』を手掛けた人物だ。世界の映画祭で快挙!『1917 命をかけた伝令』においては、兵士たちの一日を“リアルタイム”で映し出すことに注力。“屋外ロケでワンカット撮影”という驚きの手法で注目を集め、世界の映画祭で数々の賞を受賞している本作。第77回ゴールデングローブ賞においては、監督賞・作品賞(ドラマ部門)の主要2部門を受賞。また第92回アカデミー賞では、10部門(作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞、メイ クアップ&ヘアスタイリング賞)にノミネートされ、そのうち録音賞、撮影賞、視覚効果賞を受賞した。“長回し”による撮影が生む没入感その驚きの撮影方法とは、カットの繋ぎ合わせで辻褄を合わせるのではなく、可能な限り“長回し”による撮影で物語を語る、といもの。これにより、例えば戦場に迫撃砲が降り注ぐ中、大量の兵士の間を縫うように走って逃げる兵士の動きや一つ一つの息遣いにリアルな緊迫感が生まれ、鑑賞者はまるで戦争を実体験しているかのような没入感が体験出来るという。撮影監督は、これまでに13度アカデミー撮影賞にノミネートされ、2017年の『ブレードランナー 2049』で初受賞を果たしたロジャー・ディーキンスが務める。サム・メンデス「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」メンデスによれば、完璧に途切れなく物語を描くため、全てにおいて秒単位まで計算するなど緻密な調整をした上で撮影を敢行。それでも、映像に一貫性を持たせるために“天候待ち”の時間が多くあったこと、カメラを俳優のアクションにピタリと合わせるため、また長回しのために照明機材を置けないことなど、多くの苦労があったという。しかしその出来栄えについては、「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」と自信を覗かせている。フレッシュな英国俳優に加え、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファースら出演キャストには、主人公の若きイギリス兵役にジョージ・マッケイ(『マローボーン家の掟』)や、ディーン・チャールズ=チャップマン(「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ)などフレッシュな英国俳優を起用。そのほか、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固めている。作品情報映画『1917 命をかけた伝令』公開日:2020年2月14日(金)監督:サム・メンデス脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス出演:ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング
2019年10月28日ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド『007 スカイフォール』『007 スペクター』を大ヒットさせたサム・メンデス監督による最新作『1917』(原題)が、2020年2月に全国公開されることが決定。併せて、驚愕の撮影手法が使われている本作のフィーチャレット映像と場面写真が解禁された。本作は、第一次世界大戦の”若きイギリス兵のある1日”を壮大なスケールと深いドラマで、リアルタイムに描き出したメンデス監督の渾身作。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクが、危険待ち受ける敵の陣地をぐぐり抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く“作戦中止”の重要な伝令のために立ち向かっていく。解禁された映像では、兵士たちの動き、さらに息づかい1つ1つを観客に体感してもらい、究極の没入感へ導くために敢行された驚愕の撮影について、メンデス監督は「撮影にはこの辺をカットしよう、あのシーンをなくそうなどの編集という魔法の切り札があるが、本作ではできない」ため「長回しの撮影にすべきと考え」その苦労を語った。アカデミー賞受賞の名撮影監督ロジャー・ディーキンス、主演のジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマンらからは、驚くべきことに屋外で順撮りされたため、「天候によって撮影が左右される」ことや「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせるため、また長回しにより照明を置くことができないこと」、さらにリアルタイムで描くため「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ち」をしたことなど秘話が次々と語られ、監督は「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」とコメントしている。さらに、メンデス監督は現地時間10月3日(木)に実施されたN.Y.コミコンに登壇し、「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした」とコメント。そのため、特にリハーサルについて「今までの過去のどの作品よりも時間を費やした」「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と大きな自信を覗かせていた。2人の若きイギリス兵には、ヴィゴ・モーテンセンの息子役を演じた『はじまりへの旅』やJ・A・バヨナ製作総指揮の『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイと、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのトメン・バラシオン役のディーン=チャールズ・チャップマンというフレッシュな英国俳優を起用。そして、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固める。『1917』(原題)は2020年2月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月25日10月上旬、空港で日本のファンに囲まれるサム・ライリーを見て、感動と興奮を覚えた人も多いはず。なぜなら、彼が着ていたTシャツの絵柄は、伝説のロックバンド、ジョイ・ディヴィジョンのアルバムジャケットに使用されたもの。「お気に入りなんだ」と笑うサムは2007年、映画『コントロール』でジョイ・ディヴィジョンのボーカルだったイアン・カーティスを演じ、たちまち注目を集めた。出演の決め手は「自分に訴えかけてくるものがあるかどうか」それから7年後、サム・ライリーはディズニー映画『マレフィセント』に出演。さらに5年後、その続編に出演して初来日を果たしたわけだが、こうなる現在を予期していた?と訊くと、「完全に“ノー”だね(笑)」。以前は「俳優が生涯の仕事になることすら想像していなかった」という。「夢に見てはいたけどね。反省すべきか悩むところだけど、学校の先生の忠告をまるで聞かない子どもだったんだ(笑)。だから、ずっとハリウッドスターに憧れ続けてきたし、実際、19歳のときに俳優を目指した。けれどもうまくいかず、ロックスターとしての成功を望んだ。それも思うようにいかなかった僕が何年かして、映画でロックスターを演じることになった。ちょっと不思議な旅路だよね」。すでにドラマティックだが、それでもやはり“ハリウッドスター”とは縁遠かった様子。「『コントロール』が僕の人生を一変させたのは確か。でも、実際は目の前のことで精一杯だったんだ」と振り返る。「役を生きることに必死だったし、妻となる女性と恋に落ちるのにも忙しかった(笑)。(※共演のアレクサンドラ・マリア・ララと2009年に結婚)でも、完成した作品をカンヌ映画祭で披露したとき、観客の反応がすごくよかったんだ。のちの妻も…その時点で彼女は僕よりよっぽどキャリアを積んでいたのだけど、『これほど祝福されるなんて、滅多にないことよ』と言っていた」。「ただし、だからと言って将来についてよく考えるようになったかというとそうでもなく(笑)、僕は出演作を決めるとき、自分に訴えかけてくるものがあるかどうかを指針にする。だから、いままでの作品には僕自身の倫理観が反映されているものが多い。エージェントはそんな僕にイラついているけどね」。尊敬するアンジェリーナ・ジョリーとの共演では、『マレフィセント』の何が彼に訴えかけてきたのか。ずばり、マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリーだったという。「それまで大きなスタジオの作品に出たことはなかった。俳優を始めたころ、そんな機会もあったけど実現しなかった。だから、あまり期待はしていなかったのだけど、脚本を読んでみたら、ほとんどのシーンがアンジェリーナと一緒(笑)。彼女のことは『ジーア/悲劇のスーパーモデル』を観て以来、ずっと尊敬していた。だから、ぜひ共演したかったんだ」。尊敬する相手と芝居を交えるのに、マレフィセントとディアヴァルは理想的な役柄と言えるかもしれない。最強のヴィラン、マレフィセントと彼女に仕えるカラスのディアヴァルについて、「演じがいがあるのは確かだよ。ギャアギャアと熟年夫婦みたいに言い合うところもね(笑)。マレフィセントは彼をいろいろな姿に変身させて楽しむ。そんな状況から逃れ、ディアヴァルはどこかで巣を作って心穏やかに暮らせばいいのに。けれど、そうはしないところに2人の関係性がよく表れていると思う」と指摘する。マレフィセントとディアヴァルの関係は、幼い息子を持つサムの“助け”にもなったそうだ。「ディアヴァルの変身シーンを見た5歳の息子が、僕に尊敬の眼差しを向けてくれたんだ。やっとね(笑)。これだから、僕はディズニー映画が好きだ。実際、子どものころからいろいろなディズニー映画を観てきたよ。僕は四人兄弟の一番上だから、DVDを弟や妹に譲り渡すこともあった。『ライオン・キング』や『美女と野獣』をね。いまは息子と一緒に映画館へ行くことが多いかな。『モアナと伝説の海』や『リメンバー・ミー』を観たよ。僕と息子は同じくらいとっても繊細だから、一緒に泣くんだ(笑)」。作品に込められた現代社会へのメッセージ「いろいろなジャンルの映画が好きで、最新作よりはクラシック。クリストファー・リーヴの『スーパーマン』を何度も観るタイプで、『007』も『スター・ウォーズ』も昔のシリーズが好き。オーソン・ウェルズ、ヒッチコック、クロサワも愛している。“クロサワ”ってちゃんと発音できてた?きっと酷い発音だよね」と心配するが、発音は完璧。さらに、出演作の指針として挙げた「僕自身の倫理観が反映されているものが多い」。これは、一観客としても同じのようだ。「作品の中にポジティブなメッセージを込めることに、ディズニー映画は昔から成功してきた。『マレフィセント』もそう。真実のキスをするのは王子だけじゃない。愛は複雑なものだと、物語を通して示してくれるんだ」。「それに、いまの世の中は分断されている。EU離脱やアメリカの現状が示しているようにね。国のリーダーたちが特定の人々を、国が抱える問題のスケープゴートにしている。問題を単純化するために。それはすごく危険なことだ。そんな中、マレフィセントという存在は、同調するのではなく、違いを受け入れることの大切さを教えてくれる。気候の変動も深刻化し、人類が力を合わせて問題を解決しなくてはならなくなったいま、僕らはそれに気づくべきだ」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年10月24日10月18日より日米同時公開された『マレフィセント2』から、本当の母娘のように仲良しなアンジェリーナ・ジョリーとエル・ファニング、そしてサム・ライリーらキャスト陣のまるで家族のように和やかな撮影裏を捉えた特別映像が解禁となった。美しきヴィラン・マレフィセントと“純粋無垢なプリンセス”オーロラ、カラスのディアヴァルは、困難を乗り越えて“家族”のような絆で結ばれている。それぞれのキャラクターを演じたアンジー、エル、サムもまた、役柄と同じくまるで家族のように仲睦まじい。映像では、撮影現場ではアンジーとサムの子どもたちがセットで楽しそうに走り回っていたり、アンジーとエルは撮影の合間に卓球を楽しんだりと、アンジー自身もキャストたちの関係は「家族のようだった」と撮影を振り返っている。 エルも「前作の時と同じように、アンジーとサムと私の3人で楽しもうと思っていたわ」と語り、 お互いを信頼し合っていることが伺える。そんなキャストたちのリアルな仲の良さは、母娘のような真実の愛で結ばれているマレフィセントとオーロラ姫の姿からもスクリーンを通じて伝わってくる。製作総指揮も務めているアンジーは、今作について「 母と娘の物語が気に入っているわ。マレフィセントとオーロラ姫はぎこちない家族なの。失敗もいろいろとあったけど、ふたりの間にあるのは正直な関係よ。それが美しい家族を作っているわ」と断言する。本作を鑑賞した人からは、「マレフィセントがオーロラ姫を我が子のように愛しているのが印象的。現代社会においての家族のあり方に対する問いかけのようなものを感じました」「マレフィセントとオーロラの母娘としての愛を感じるシーンは泣きながら見てた」「血のつながりを超えた母娘の愛という深い物語がとにかく素晴らしくて泣いてしまった」など、家族愛に感動したという声がSNS上に溢れている。『マレフィセント2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年10月22日「語る価値のある物語ができるまで、私たちは待った」。アンジェリーナ・ジョリーが美しき最強のヴィランを演じ、いまや彼女の代表作となった『マレフィセント』に続編が誕生。冒頭のように語るアンジェリーナの言葉を裏づけるかのごとく、前作から5年の歳月を経た『マレフィセント2』は、時間の流れを感じさせる作品に仕上がった。シリーズを通して描かれる「オーロラの成長」「鍵になっているのは、オーロラ(エル・ファニング)の成長。前作のオーロラはまだ子どもで、子どもとの関係を築くマレフィセントの姿が描かれていた。続編では、若い女性になったオーロラとマレフィセントの関係が描かれる。結婚やその先の人生が絡む物語にもなっている。もし第3作ができるとしたら、オーロラは母親になっているかもしれない。そういった成長を描けるシリーズであるところも、私が『マレフィセント』を気に入っている理由なの」(ジョリー)。無垢なプリンセスだったオーロラは、いまや妖精の国の女王に。その傍らには、実の母親のように彼女を愛するマレフィセントの姿がある。続編では、そんな2人の絆が試される事態が発生し…。マレフィセントの心に平穏が訪れる日は来るのだろうか。「マレフィセントはエモーショナルなキャラクター。いろいろな意味で、自然の本質に近いのだと思う。花を咲かせたり、津波やハリケーンを起こしたり。美しくも厳しい自然と同じように、彼女にはいろいろな側面がある。気持ちを上手く抑えられず、かなり過激な形で表現することもある。それは前作で語られたように、傷つけられ、トラウマを背負ったからでもあるの。傷つけば、誰にでも変化は起こるもの。特に、女性は身体的な変化を経験する生き物。傷を受ければ、本来の柔らかさは失われていく」(ジョリー)。マレフィセントとディヴァルは「互いを理解し尽くしている」ただし、幸いなことに、マレフィセントには良き理解者がいる。それが、サム・ライリー演じるカラスのディアヴァルだ。マレフィセントの過激さが再び顔を出し得る続編でも、彼は彼女のそばに?少なくとも、日本公開を前に来日したアンジェリーナの隣には、サムがいる。これはいい兆候だ。「ディアヴァルには最初からマレフィセントの傷が見えていた。誰よりも早くね。と同時に、彼女の中にある温かさ、柔らかさにも彼は気づいていた。この作品を観る子どもたちも同じだと思う。子どもというものは実は洗練されていて、アンチヒーローを受け入れることができる。善悪は別々に存在しているのではなくグレーな領域があるのだと、彼らは完全に理解している」(ライリー)。「マレフィセントとディヴァルは完璧なペア。クレイジーでもあるけれど(笑)。ある作家が言っていた。『愛されるより大事なのは、理解されること』とね。彼らは互いを理解し尽くしているし、だからこそ遊び心をもって背中を押せるの」とアンジェリーナ。サムが同意する。「マレフィセントとディアヴァルには、台本に書かれている以上の関係性がある。今回の彼らは、長年結婚しているカップルのようでもある。口喧嘩したりしてね。個人的なことを言うと、僕は映画の中で死ぬことが多いから(笑)、同じ役を2度演じたことがない。でも、こうして2作目に戻り、役をさらに深められることになった。ディアヴァルがマレフィセントに向けるユーモアを深められることにワクワクしたんだ。続編には、彼が彼女に笑い方を指南するシーンがある。すごくチャーミングな場面なんだ。演じていても楽しかったよ」。メッセージは「自分の本質を受け入れること」マレフィセントを理解するのはディアヴァルだけなのか。試されるオーロラとの絆の行方は?「自分の本質を抱きしめ、受け入れること」。それが『マレフィセント2』のメッセージになっていると、アンジェリーナは言う。「家族というものは、血がつながっていなくてはならないわけじゃない。この世界で互いを見つけ合い、家族を作ることができる。私自身の家族も、1つの例になっていると思う。多様性が存在する世界には、互いを受け入れる強さがある。人と人を分断させることばかりに焦点を当てる人もいる世の中で、受け入れることの力を私は信じている」。メッセージを放ち続けることは、今後も必要とされるかもしれない。「オーロラが母親になっているかもしれない3作目」を、観客は目にする日が来るのだろうか。「マレフィセントには翼がある。なのに、2作を経てもまだ、特定の狭い場所でしか物語は展開していない。世界は広いのに…。翼を使えば、日本にだって来られるかもしれない。そうなったら、楽しいと思わない?」(ジョリー)。なんて素敵なアイデア。これには、初来日のサムも「“(日本語で)アンジーさん”がいいアイデアを出してくれたよ!」と感心するばかりだった。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年10月18日『マレフィセント2』で初来日が発表されるや、SNS上で「ありえないぐらい嬉しい」「激アツ」とファンから大興奮の声が沸き起こっている英国俳優サム・ライリー 。前作に続き、マレフィセントに忠誠を尽くす“カラス”ディアヴァルを演じ、マレフィセントの良き理解者として大活躍を見せるという。待望の来日でさらに人気を獲得すること間違いなしの彼に注目した。イギリス出身のサム・ライリーは 、元々は 「10,000 Things」というバンドのボーカルとして活動していた。俳優に転身後、 『コントロール』(’07)で英ロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカルであったイアン・カーティスを演じて英国インディペンデント映画賞新人賞を受賞、多くの人気俳優が選ばれてきた英国アカデミー賞ライジング・スター賞にもノミネートされ、一躍その名を広めることに。その後、米作家ジャック・ケルアックの自伝的同名小説の映画化『オン・ザ・ロード』(’12)では主人公を鮮烈に演じ、『ロシアン・ルーレット』(’10)でも主演をつとめるなど独立系作品に出演。日本では『マレフィセント』(’14)のイケメンカラスことディアヴァル役で大きく注目され、『ビザンチウム』(’12)の吸血鬼や『高慢と偏見とゾンビ』(’16)のダーシー役など、黒衣姿がよく似合うと評判。そんなサムは、『マレフィセント』シリーズで製作もつとめるハリウッドの大女優アンジェリーナ・ジョリーからも絶大な信頼を受けており、「前作で共演したエルとサムのファミリーの元に戻りたかったし、二人とまた同じキャラクターで共演したかったの。 三人の家族のような関係がすごく好きだったのよ」と明かしている。アンジーからも認められるサムの魅力は日本のファンの心も鷲掴みにしており、初来日が発表されると SNS上には「サム・ライリー様来日はありえないぐらい嬉しい」「サム・ライリーの魅力が日本中に知れ渡ってしまう!」「まじでサム・ライリー様来日は激アツ」「イケメンカラスが日本に来るなんて…!」 など歓喜の声が沸き上がっており、サムフィーバーが巻き起こることは間違いないだろう。誇り高き“カラス”はマレフィセントを「本当に理解している唯一の存在」そんなサムが演じるディアヴァルは、過去に人間に捕まったところをマレフィセントに助けられたことから、彼女に仕える“カラス”の キャラクター。マレフィセントに忠誠を尽くし、つねに行動を共にする彼女の良き理解者であり、マレフィセントの力によって自由自在に姿を変えられることが特徴的。サムはディアヴァルについて「ディアヴァルは誇り高いカラスなんだ。マレフィセントに助けられて以来、彼女に忠実で、彼女のために色々なところを飛び回っては偵察するんだよ。彼女が少し興奮しすぎた時になだめることができる唯一のキャラクターであり、彼女が考えていることを本当に理解している唯一の存在なんだ」と語っており、前作からさらに信頼関係が深まったマレフィセントとの掛け合いに期待が高まる。『マレフィセント2』は10月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年09月29日ディズニー映画『マレフィセント2』に出演するアンジェリーナ・ジョリーとサム・ライリーが来日することが分かった。ディズニー・クラッシック・アニメーションの金字塔「眠れる森の美女」に隠されていた“禁断の呪い”を描いた『マレフィセント』(’14)の続編『マレフィセント2』が、来月日米同日公開される。前作で結ばれたフィリップ王子とめでたく結婚することになったオーロラ姫。しかし、その婚礼には真実の愛によって母と娘のように結ばれたマレフィセントとオーロラ姫の絆を引き裂き、妖精界を滅ぼそうとするイングリス王妃による恐るべき罠が隠されていた。結婚式の日、迫り来る危機から愛するオーロラ姫を救うため、マレフィセントの“究極の愛”が試される――というあらすじ。そんな本作でマレフィセントを演じたアンジェリーナと、カラスのディアヴァルを演じたサムが来日!マレフィセントは、複雑で奥深い愛情に満ち、類い稀なる美しさと強さを合わせ持つ悪のヒロイン。このマレフィセントは、アンジェリーナの生き様と重なるキャラクターで、彼女にとって最大のハマり役。前作でのプロモーション来日以来、今回で9度目の来日となるアンジェリーナは、日本のファンへ向けて「みなさんにお会いできることを楽しみにしているわ」とコメントを寄せている。そして、ディアヴァルは過去に人間に捕まったところをマレフィセントに助けられたカラス。マレフィセントに忠誠を尽くし、常に行動を共にする彼女の良き理解者だ。また、マレフィセントの力によって、自由自在に姿を変えられる。演じるサムは元々、「10,000 Things」のボーカルを担当していたが、その後俳優デビュー。『コントロール』で主演を務めたことで演技力が認められ、一躍スターの仲間入り。今回が記念すべき初来日となる。なお、2人は10月3日(木)に実施予定のプレミアイベントへの登壇を予定している。『マレフィセント2』は10月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:マレフィセント2 2019年10月18日より全国にて公開©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年09月19日ジェフリー・ディーン・モーガンが『Shrine』に主演することになった。これは同名のホラー小説を映画化するもので、プロデューサーにはサム・ライミも名を連ねる。監督、脚色はエヴァン・スピリオトプロス。モーガンが演じるのは、落ち目のジャーナリスト。ある時、東海岸の小さな街で、ある“ミラクル”を発見した彼は、それをキャリアの復活に利用する。しかし、その“ミラクル”には、恐ろしい側面もあった。撮影は来年2月にスタートの予定。モーガンは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『ウォーキング・デッド』などテレビドラマで主に活躍。映画の代表作には『ウォッチメン』などがある。文=猿渡由紀
2019年09月19日低予算ながら世界中で話題となった『ドント・ブリーズ』や名作ホラー『死霊のはらわた』のサム・ライミが新たに仕掛ける、極限状態のサバイバルスリラー『クロール ―凶暴領域―』。主演をつとめるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でジャック・スパローと冒険の旅に出る天文学者を演じたカヤ・スコデラリオ。プライベートでは1児の母でもある彼女が、本作ではワニを相手に水の中で大暴れ!?そのギャップぶりに迫った。●ワニとハリケーンに立ち向かう!「ワクワクしました」英国の人気ティーンドラマ「Skins-スキンズ」で注目され、『メイズ・ランナー』シリーズ、そして『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でヒロインをつとめ、2019年に「カルティエ(Cartier)」が発表したシリーズ「クラッシュ ドゥ カルティエ」のイメージキャラクターにも選ばれたカヤ。そんなビックタイトルのヒロインやモデルに起用され、芯のある強い女性の姿を演じてきたカヤが本作で演じる主人公ヘイリーも、まさに逆境に立ち向かう強い女性だ。劇中で、カヤ演じるヘイリーは、突然現れたワニに足を噛まれながらも身の回りの道具で懸命に戦い、また別のシーンでは、街中が浸水しワニが大量発生している中、家の向いにあるガソリンスタンドにあるボートを取りに行くため、ワニより早く泳ぎきるなど、体力勝負の役柄を見事に演じ切っている。本作へのオファーの際、「カッコいい、強い女性、傷ついているけど生き抜いていく女性を演じてほしい」といわれたというカヤ。どれほど体力的に大変な役かは敢えて明かされていなかったため、カヤは最初に脚本を読み「これまでで一番大変な仕事になる」と思ったという。ただ、それと同時に「ワクワクしました。そういうの大好きなんです。自分を体力的にも精神的にも気持ち的にも追い込むのが。それで自分にぴったりだなと」とコメント、彼女の底知れぬ精神力を伺わせている。●超ストイックな役作りが最強!「そのまま寝てしまう日も」彼女の役作りは、超ストイック!それまで人生で一度もジムに行ったことがなかったというが、撮影に入る数か月前から友人のパーソナル・トレーナーに協力してもらい、週2回トレーニングし、体幹の強化と筋肉をつけることを目指した。それに加え、プールにてプロのコーチに指導を受けながら毎日1時間の水泳をし、息継ぎと持久力の強化をするなど、役作りに向けて、過酷なトレーニングを続けたという。「オリンピック使用のアリーナの美しいプールで泳ぐのと、セルビアの(セットの)タンクで泳ぐのは訳が違います」と語りながらも、ヘイリーの気持ちに入りやすかったと感じる一方、「撮影は疲労困憊で(記憶は)もうろうです。頭からつま先まで血と泥まみれでかえってきて、そのまま寝てしまう日もありました」と、過酷な撮影をふり返っている。●アレクサンドル・アジャ監督&サム・ライミが絶賛!「応援したくなる」そんなカヤに対して、本作でメガホンをとったアレクサンドル・アジャは「技術の塊です。すごい女優です」と、その高い演技術を評価。本作のプロデューサーであるサム・ライミもまた、「カヤはすごくタフな女性です。トレーニングや練習を通して、本当に大学の水泳選手に見えます」と絶賛を惜しまない。「でも、作品ではそんな彼女の弱さがアジャの演出で明らかになっていきます。それが、観客が思い入れを持てる要素になります。応援したくなるようなヒロインなんです。最初はバリー(・ペッパー、『メイズ・ランナー』シリーズでも共演)演じる父と確執を抱えていますが、物語が進むにつれて、わだかまりが解けていく。互いに支え合う。いい話であり、彼女の起用もぴったりだと思います。そういった部分を繊細に演じ分けられる女優ですから」。こうしたギャップを合わせ持つ彼女が、本作ではハリケーンや大量のワニに立ち向かう!水の中で戦う最強ヒロイン・ヘイリーと、そんなヒロインを演じたカヤ・スコデラリオから目が離せない。『クロール -凶暴領域- 』は10月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クロール ―凶暴領域― 2019年10月11日より公開© 2019 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
2019年09月08日米カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は4日(現地時間)、「2019年野生動物保護法案」に署名した。この法律によりカリフォルニア州では今後、私有地・公有地を問わず毛皮の採取を目的とした捕獲が違法となる。法案を提出したロレーナ・ゴンザレス議員は「毛皮目的の捕獲は特に残酷で、明らかに不要であり大きな犠牲を払うだけ。止めるべき時が来た」と訴えていた。Los Angels Timesによると、議会はさらに、コートを含むあらゆる毛皮製品の販売禁止や、家畜、ペットとして飼育されている馬、犬、猫を除く動物をサーカスで使役することを禁じることも検討しているという。2017年には、68人の狩猟者によりコヨーテ、ハイイロギツネ、ビーバー、アナグマ、ミンクなど1,568頭の動物が殺されているとカリフォルニア州魚類野生動物局が報告している。狩猟者は毛皮を傷つけないよう、首を絞めたり、殴ったりして動物たちの命を奪うという。かつて、動物の捕獲ビジネスはカリフォルニア州の経済を支えていた。ゴンザレス議員が「我々の動物たちとの向き合い方に大きな変化が起こっている」と語るように、人間が動物を搾取する時代の終わりも近いのかもしれない。
2019年09月05日