カシオ計算機は7月18日・19日の2日間、広島県広島市の紙屋町シャレオ中央広場にて、カシオのデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR1600」を使った体験型イベント「EXILIM 日本空中散歩 びっくりトリック写真を撮影しよう! シェアしよう!」を開催した。このイベントは今回の広島を皮切りに、東京、大阪、京都、名古屋、仙台など全国の主要都市で開催が予定されている。○空中散歩できるトリックアートとは!?広島でのイベントは好天に恵まれた連休の2日間とあり、ひっきりなしに人が訪れ、多くの参加者でにぎわった。会場には東京スカイツリー、大阪の通天閣、名古屋城、京都の街並みなど、全国各地の名所・旧跡をモチーフにした大型パネルを用意。パネルの前で写真を撮ると、あたかも現地で撮影したかのような仕上がりになる、というのがトリックアートの趣旨だった。EX-ZR1600は、スマートフォンとの連携機能が向上した1,610万画素のデジタルカメラ。撮影した写真を自動でスマートフォンやタブレットに送信する「オートトランスファー機能」を搭載している。これは「撮影した写真を、その場で大きな画面で確認したい」、「撮影した写真を、すぐにオンラインでシェアしたい」、そんなニーズに応える便利な機能だ。今回のイベントでも、撮影した写真はタブレットで確認したり、スマートフォン用写真アプリ「Scene(シーン)」の共有アルバムを通じてシェアしたりできるようになっていた。オートトランスファー機能のインパクトは強く、参加者の中には「いまカメラで撮ったばかりの写真が、なんでタブレットで見られるの」と不思議がる人もいた。またEX-ZR1600は、ハイスピードテクノロジーにより、秒間30枚という高速連写機能も魅力の一つ。液晶モニタが180度回転する「チルト液晶」や、本体前面にもシャッターボタンを備える「フロントシャッター」、肌の色や滑らかさを調整できる「メイクアップモード」など、自分撮りに役立つ機能も強化されている。会場のスタッフに話を聞いたところ、「普段はスマホで自撮りしているけれど、デジタルカメラはやはり綺麗」といった参加者が多いとのこと。○幅広い年代から好評のEX-ZR1600とオートトランスファー機能広島市内で最大の繁華街の地下広場という好立地も手伝い、会場にはひっきりなしに人が訪れていた。プロ野球の試合を観戦する前に立ち寄ったという広島カープのファンがいれば、懐かしの故郷のパネルを指さして「このあたりに住んでいたんだ」などと地元トークに花を咲かせる参加者の姿も。東京にいる孫と一緒に東京スカイツリーに上る予定だという老年の女性は「ここで先に上ってしまおうかしら」とお茶目な笑顔を見せていた。ところで、シニアの方にクラウドの概念を説明するのは大変なことではないだろうか。そんないらぬ心配もしてみたが、イベントスタッフによれば「クラウドサービスは、私たちの想像以上にお年寄りの方に身近な存在になりつつあるようです」とのことだった。例えば、孫の写真を見せるのに1枚1枚メールで添付していたのでは、送る方も受け取る方も大変だ。また、フォトブックを作るには、手間と時間とお金がかかる。そこで最近は、クラウドサービスが活躍しているらしい。孫や家族の写真を見たいといったアクティブなシニアの方ほど習熟が早いという。前述の通り、オートトランスファー機能とスマホアプリSceneを連携させることで、難しい設定をせずに写真を共有できるEX-ZR1600は、いろいろなシーンで活躍してくれそうだ。今後の日本空中散歩は、以下の会場と日程で開催される予定。参加費は無料、予約も不要なので、気になった方は気軽に立ち寄ってみると良いだろう。詳細はカシオのWebサイトで確認いただきたい。・京都駅ビル 駅前広場2015年7月25日(土)・26日(日)、11:00~18:00・新宿ステーションスクエア2015年8月22日(土)・23日、11:00~18:00・福岡県(会場と日程は後日公開)・大阪府(会場と日程は後日公開)・愛知県名古屋市(会場と日程は後日公開)・宮城県仙台市(会場と日程は後日公開)
2015年07月23日フィレンツェのアルノ川のほとりに建つスピーニ・フェローニ宮殿にある「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」では、フィレンツェがイタリア王都に定められた年から150周年を迎える記念行事の一環として、5月8日(金)~2016年4月3日(月)までの期間、「A PALACE AND THE CITY-パレス・アンド・ザ・シティ」と題した展覧会を開催中だ。フェラガモ本社とフィレンツェ本店、そして「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」があるスピーニ・フェローニ宮殿は、フィレンツェ市の歴史的建造物指定を受けた観光スポットでもある。今回の展覧会のアートディレクターを務めたマウリツィオ・バローは、本展を説得力があり、かつ刺激的なデザインに仕上げた。この宮殿は、元は裕福な有力銀行家、ジェリ・スピーニのために1289年に建設されたが、これまでに幾度となく修復され、現在はフェラガモ・ファミリーによってその美しい姿をよみがえらせている。たとえば、著名な現代アーティストのデ・キリコやデ・ピージスなどの作品を展示したルイージ・ベリーニ・ギャラリーであったこともあり、また1834年から1846年までの間は、「ホテル・ド・ヨーロッパ」として運営され、当時のオーストリア首相のフォン・メッテルニヒ、後の皇帝アレクサンドル2世、作家のフランツ・リストなどが宿泊していた。本展ではその幾世期にもわたる軌跡を辿り、パリのポンピドゥーセンターやロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアムといった各国の主要な博物館や個人のコレクションから借用した、貴重な文書や優れた芸術品の幅広いセレクションを展示する。5月7日には、フェラガモ・ファミリーが各国の芸術界、文化界、ファッション界から多くの招待客を招いたオープニング・カクテル・パーティが開かれた。パーティでは、ゲストに振る舞われたワインに、19世紀初頭に流行したスポット「カフェ・デラルコ」のシグネチャーメニューだったレモンシャーベットが添えられた。(text:Miwa Ogata)
2015年05月26日カシオ計算機は4月24日、電波時計付きの卓上式フレーム「カシオアートフレーム」と組み合わせて楽しめる立体的なデジタル絵画の新製品として、「カシオアートレリーフ マキシマム」を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は税込2,160円前後だ。カシオアートレリーフ マキシマムは、実物の郵便切手と、その切手をモチーフにした立体的なアートが一体となったもの。日本の近代郵便制度創設者の一人である前島密が描かれた1円切手と、エゾユキウサギがデザインされた2円切手、シマリスがデザインされた3円切手の3種類をモチーフとする。別売の「カシオアートフレーム(Sサイズ)」にセットすることで、卓上クロックとしても使用可能だ。飾る場所や部屋の雰囲気などに応じてカシオアートレリーフを差し替えれば、自由にアレンジできる。カシオアートフレーム(Sサイズ)の実売価格は税込4,212円前後。
2015年04月24日山形カシオのダイビング向け水中トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)が、東京都・上野の国立科学博物館で開催される「山形から未来を照らすサイエンス - 見る・聞く・感じるイノベーション -」にお目見えする。会期は2015年5月2日(土)~同年5月6日(水)の9時~18時(入館は閉館の30分前まで)、会場は国立科学博物館の日本館1階企画展示室、入場料は一般・大学生が620円(20名以上の団体は310円、高校生以下と65歳以上は無料)となっている。Logoseaseは、レジャーで使用する一般的なダイビング器材と干渉しないケーブルレス構造の水中トランシーバー。超音波・骨伝導・音声処理・防水といった技術を用い、水中で呼吸するレギュレーターをくわえたまま、水中での会話を実現できる。本体は水中マスクに装着するポケットサイズ。ラインナップはいくつかあるが、多機能な「アドヴァンスドモデル」の大きさは89.0×41.0×44.8mm、重さは約107gだ。耐水圧は55m、使用温度は0℃~40℃、水中での最大通信距離は50m~100m(水中の透明度や障害物などによって変わる)。電源の内蔵バッテリーはUSB充電方式で、駆動時間は約3時間(うち10%が送信時間の場合)。Logoseaseの開発にあたっては、地域の産学連携として、山形カシオと山形大学および東北芸術工科大学が協力し、2013年1月に商品化。今回の企画展は、山形大学が取り組む最先端の科学技術を、小中学生にも分かりやすく解説するものだ。Logoseaseは山形大学の研究成果のひとつとして紹介され、小学5年生の女の子がダイビングに挑戦する映像や、実際のダイビングで使う器材を展示する。
2015年04月18日カシオマーケティングアドバンスは4月10日、レンズ部分と液晶モニタ(コントローラ)が分離・合体するフリースタイルカメラ「EXILIM EX-FR10」と、ルミカ社のハイアングル撮影用一脚「Birds iRod」をセットにした「EX-FR10×Birds iRod」シリーズを発表した。4月15日からカシオ計算機の公式オンラインショップ「e-casio」限定で販売開始する。直販価格は「EX-FR10×Birds iRod3m」と「EX-FR10×Birds iRod4.5m」が49,990円、「EX-FR10×Birds iRod7.5m」が65,880円(ともに税込)。EX-FR10×Birds iRodは、カシオ計算機のデジタルカメラ「EX-FR10」と、ルミカのハイアングル撮影用一脚「Birds iRod」をセットにしたモデルだ。一脚にEX-FR10のカメラ部分を取り付け、手もとの液晶モニタ(コントローラ)で構図などを確認しながらシャッターを切れる。そのため、一般的なデジタルカメラでは難しいハイアングル撮影が行える。一脚は全高3m / 4.5m / 7.5mの3種類を用意。付属のスタンドをBirds iRodに装着すれば、三脚としても使用可能だ。EX-FR10は、カシオ計算機が2014年8月に発表したデジタルカメラ。カメラ部分と液晶モニタ(コントローラ)部分がセパレートすることで、自分撮りやみんな撮りなど、さまざまなアングルでの撮影が可能になった。オプションや付属の多彩なアタッチメントを用いて、使い方を自分で発見するという楽しみもある。
2015年04月10日カシオは3月30日、水銀ゼロで高輝度投影を実現しつつ、導入コストを抑えた次世代プロジェクター「XJ-V1」を発表した。発売は5月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別70,000円前後だ。「レーザー&LEDハイブリッド光源」を採用するビジネス向けプロジェクター。水銀ランプを使用していないが、最大2,700ルーメンの高輝度投影が可能だ。光源寿命は約20,000時間。消費電力は水銀ランプを搭載する一般的なプロジェクターと比べて半分に抑えられている。電源を入れてから最短5秒で最大輝度での投映が可能だ。電源を切ってから再び電源を入れた場合も、クールダウンを必要とせずにすぐ使える。本体内部は3ブロックに分けられており、光学エンジン部へのホコリの侵入を防ぐことで防塵性能を向上させた。また、ホコリによる投映輝度の劣化を軽減し、長期的な安定稼働を実現する。主な仕様は、投映方式が1chip DLP、表示素子が0.55型XGAチップ。画素数が1,024×768ドット(XGA)、コントラスト比が20000:1、輝度が2,700ルーメン。色再現性は約10億7,000万色。レンズは光学1.1倍ズームレンズ搭載で、フォーカスは手動。焦点距離は17.16~18.98mm、F値はF2.4~2.54。台形補正は±30度。表示解像度は最大1,920×1,080ドット(フルHD)、圧縮表示で最大1,600×1,200ドット(UXGA)。投影画面サイズは30~300型で、投写距離は60型投影で1.79~1.99m、100型投影で3.07~3.41m、最短投影距離は0.83m。消費電力はブライトモードで150W、ノーマルモードで135W、エコモード レベル1で120W、エコモード レベル5で70W、待機時で0.12W。映像入力インタフェースは、HDMI×1、ミニD-sub×1、コンポーネントビデオ×1。音声入力インタフェースは、3.5mmステレオミニジャック×1。本体サイズは約W269.5×D269.5×H88.5mm、重量は約2.8kg。
2015年03月30日●豊作・大漁のBABY-G3月6日、カシオの2015年春夏・時計新製品発表会が開催された。男性向けの「G-SHOCK」「PRO TREK」編、「OCEANUS」「EDIFICE」編に続き、レディースウオッチブランド「BABY-G」と「SHEEN」、そしてスポーツウオッチ「PHYS」の新製品やトピックを紹介しよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○世界のビーチをイメージ! 「ビーチトラベラーシリーズ」BABY-Gに「ビーチトラベラーシリーズ」が新登場。メインダイヤルと6時位置のインダイヤルによって、ホームタイムとローカルタイムを同時に表示できる、世界48都市対応のワールドタイムモデルだ。2つのダイヤルの表示時刻は、4時位置のボタンを押すだけで入れ替えが可能。世界のビーチをモチーフとした6種類のカラーバリエーションが用意され、ダイヤルの世界地図とインダイヤルの分針にあしらわれた飛行機がグローバルイメージを強く主張する。中でも、クリアブルーのケースとバンドが爽やかな「BGA-190GL-2BJF」は、宇宙から見た地球をイメージしたデザインをダイヤルにプリント。シリーズのコンセプトを包括するモデルとなっている。「BGA-190-1BJF」(ブラック)、「BGA-190-4BJF」(オレンジ)、「BGA-190-7BJF」(ホワイト)は3月発売、「BGA-190-3BJF」(アクアマリン)、「BGA-190-9BJF」(イエロー)、そして先述のBGA-190GL-2BJFは、5月発売。価格は、BGA-190GL-2BJFのみ1万6,000円。その他のモデルは1万5,500円。○旅のパートナー「トリッパー」に新色デュアルタイムの同時表示が可能で、海外旅行でも頼れるマルチバンド6(世界6局電波)対応電波ソーラーウオッチ「トリッパー」シリーズ。アナログモデル「BGA-1400」に2色、デジタルモデル「BGD-5000」に3色の新色が仲間入り。アナログモデルの新色は、メタリックブルーのベゼルとバンドにインダイヤルのレッド針が目を引く「BGA-1400-2BJF」と、レモンイエローのベゼルとバンドにゴールドのインデックスがキラリと光る「BGA-1400-9BJF」。どちらも4月発売で、価格は3万1,000円。BGD-5000には、共通色として(マゼンタに近い)ピンクが使われている。ホワイトのケースとバンドの「BGD-5000-7BJF」と「BGD-5000-7CJF」は差し色として、また、「BGD-5000-4JF」はケースとバンド色として使用。90年代ファッションを思わせる、存在感のあるモデルとなっている。3モデルとも4月発売、価格は18,000円。○コンビネーションのワールドタイムモデル円い液晶窓を持つコンビネーションフェイスにビッグケース仕様の「BGA-150」をベースモデルとした、「フラワーダイヤルシリーズ」が登場。ダイヤル全体にトロピカルな花柄をプリント。ワールドタイムや日付、ストップウオッチなどを表示する液晶窓の実用性とともに、ファッションアイテムとしてもアクティブな女性の手元を演出する。ホワイトケースにピンクダイヤルの「BGA-150F-7AJF」、ミントグリーンのケースにブルーダイヤルの「BGA-150F-3AJF」、ブラックケースにイエローダイヤルの「BGA-150F-1AJF」の3色をラインナップ。4月発売で、価格は1万3,500円。●「PHYS」で走ろう!「横浜マラソンEXPO 2015」○ピンクとシルバーの「SHEEN」ニューモデルきらめく女性の手元を彩るメタルウオッチ「SHEEN」(シーン)の新作は、中央にピラミッドパターンを描くダイヤルとローマンインデックス、9時位置のジュエルストーンがアクセントのソーラーモデル。3時位置の丸いカレンダー窓も可愛い。価格は、シルバーの「SHE-4516SBY-7AJF」が2万6,000円、ピンクゴールドIPとシルバーのコンビ「SHE-4516SBZ-9AJF」が2万8,000円。5月発売。○「PHYS」で走ろう!「横浜マラソンEXPO 2015」先進の機能とデザインを持つスポーツウオッチ「PHYS」(フィズ)をブランド展開するカシオは、3月15日、パシフィコ横浜をメイン会場として開催される「横浜マラソンEXPO 2015」のオフィシャルタイマー協力のスポンサーとなる。発表会のPHYSコーナーでは、Bluetoothでスマートフォンとリンクする「STB-1000」をはじめ、発売中の製品ラインナップとともに、横浜マラソンEXPO 2015の当日、コース要所に実際に設置される時計表示器も展示。発表会に訪れた人たちの耳目を集めていた。
2015年03月13日3月6日、東京都内のカシオ本社にて、同社の2015春夏・時計新製品発表会が行われた。テーマは「Global Time Sync さぁ、地球精度へ」。2014年秋冬の発表会ではその主役とも言えた「OCEANUS」と「EDIFICE」だが、意外なことに、今回はGPSやBluetoothによるスマートフォン連携で時刻合わせを行う新製品は特になし。これは、嵐の前の静けさだろうか。とはいえ、ワールドタイム機能を強調したモデルは、既発売のものも含めて充実していた。「G-SHOCK」「PRO TREK」編に続き、「OCEANUS」「EDIFICE」編をお届けしよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○OCEANUSのプレミアムライン「Manta」にリミテッドエディション「Elegance & Technology」というOCEANUSのコンセプトを体現するプレミアムライン「Manta」(マンタ)。その最新モデル「OCW-S3000」をベースに、ブルーセラミックのベゼルとレッドの秒針、ホワイトの時分針によるトリコロールが印象的な、リミテッドエディション「OCW-S3001E- 1AJF」が登場。特にブルーセラミックのベゼルは宝石を思わせる艶やかさで、OCEANUSのイメージを大きく変えている。5月発売で、価格は19万円。世界限定500本となる。○Manta OCW-S3000のDNAを受け継ぐモデルがClassic Lineから登場!一方、OCEANUSのClassic Lineからも注目の新アイテム「OCW-T2600」が登場。Manta OCW-S3000に似たフェイスだが、それもそのはず、なんとManta OCW-S3000のモジュールを使用しているのだ。OCW-S3000との主な違いは、風防がデュアルカーブサファイアガラスでないことと、メタルバンドが別体パーツを組み込んだラグジュアリータイプではないこと。いや、その差が大きいのだ、と言えなくもないが、Mantaライクなフェイスと6モーターの心臓が(OCW-S3000の)3分の2以下の価格で手に入ると思えば、十分アリな選択肢だ。時分針のデザインも異なるが、人によっては、細めでシャープな印象のOCW-T2600の針を好むかもしれない。しかも、実はOCW-S3000より1mm以上薄い。これはドレスウオッチとして非常に魅力的だ。また、バンドはスライドアジャスト機構付きワンプッシュ三折れ式中留を採用。工具を利用せずに3段階(最大約5mm)まで調整できる。ブラックダイヤルの「OCW-T2600-1AJF」とホワイトダイヤルの「OCW-T2600-2AJF」が用意され、価格はどちらも10万円。発売は7月。○国内モデルでは珍しいコンビネーションのEDIFICE「ERA-500」登場!EDIFICEのニューカマーは、アナログ・デジタルコンビネーションモデルの「ERA-500」だ。そのデザインラインは、Bluetoothでスマホと連携し、ワールドタイムを自在に設定できる「EQB-500」の流れを汲んでいる。ERA-500もまた、ワールドタイムを強く意識した設計だ。9時位置の12時間計インダイヤルとメインダイヤルを使い、常にホームタイムとローカルタイム(現地時間)を同時に表示可能。もちろん、ボタンひとつで表示を入れ替えられる。ワールドタイム設定時の48都市名は液晶窓に表示されるので都市コードリングが不要になり、すっきりとした視認性が高いデザインとなっている。温度計機能付き。6月発売で、2モデル展開。シルバーベゼルの「ERA-500D-1AJF」が2万9,000円、ブラックIPベゼルの「ERA-500DB-1AJF」が3万2,000円。
2015年03月12日●防塵服を身にまとい、エアシャワーを浴び、いざ生産ラインの中へカシオウオッチのフラッグシップブランド、「OCEANUS」の高い品質と信頼性をめぐるシリーズ連載。前回は、製造の鍵を握るプレミアムウオッチ・ファクトリー「山形カシオ」の概要と、OCEANUSの製造工程を紹介した。今回は実際の生産ラインを詳しくレポートしよう。生産ライン内はクラス「10000」(詳細は割愛)というクリーンルームなので、まずマスクと防塵服を着用する。頭のてっぺんからから足の爪先までを完全に覆って、ホコリをシャットアウト。エアシャワーを通って入室する。もちろん、社員もすべてこのプロセスを経なければ中に入ることはできない。取材用の紙やペンは、カシオから支給されるもののみ持ち込むことができた(無塵対策。デジタルカメラとICレコーダーは持ち込みOKだった)。まずはアナログブロックのラインへ。ここはアナログ時計の心臓部を製造する重要な工程だ。ラインは運動場のトラックのようなオーバル状に構成されており、ここを樹脂トレイが流れている。この樹脂トレイは、ブロックのベース(メインプレート)がセットされ起点を出発。ラインを一周するうちにいくつもの微細な歯車やモーターが複雑にセットされるのだ。終点で完成したブロックを取り外した樹脂トレイには、新しいメインプレートがセットされるという具合。こうして、アナログブロックが量産されていくのだ。なお、アナログブロックのラインには、時計のりゅうずで直感的な操作が可能な「スマートアクセス」採用モデルに搭載される、電子式リューズスイッチの製造ラインも含まれる。リューズスイッチは特に細かなパーツが多く、くしゃみをしただけでパーツが飛び散ってしまいそうだ。それゆえ、他のラインに比べて機器の調整や製造の難しい部分が多いとのこと。●アナログブロックの製造工程でもっとも重要なのは…○時計を動かす最初の駆動部、誤差が許されない"ローター"アナログブロックの製造工程でもっとも繊細かつ重要なのは、ローターの搭載だ。ローターとは、水晶(クォーツ)の振動を動力に変換するための磁石付きの歯車。最初の駆動部となるため、針位置のズレを自動補正する仕様については特に、取り付けの誤差が絶対に許されない。しかも、このローターの歯車は、直径わずか1.1mm。肉眼で確認するのも厳しいほどの極小パーツなのだ。このローターは、磁石となる金属リングを組みあわせた状態で金型から射出成形される「インサート成形」で、このパーツも山形カシオが自社製造している。針位置のズレを自動補正するOCEANUSでは、秒針を駆動させる歯車(4番車)の搭載にも繊細さが要求される。この4番車を正確な位置にセットするため、歯車には0.4mmの微少な穴が空けられており、組み立てロボットのセンサーがこれを検出。より正確な位置に歯車をセットする。これらパーツの保持にはバキュームセンサーが使用され、パーツを最適な強さと角度でピックアップし、正しい位置でリリース。また、センサーと連動する画像処理技術が使用されており、実際の状態の映像をパーツが正しくセットされた状態と比較し、精度を担保している。このように、生産ラインでは高度なデジタル技術やセンシング技術を使用する一方、同時に歯車の噛み合わせや検知穴の開口量を人の目で顕微鏡を覗いて確認、手作業で調整しているのだ。バキュームセンサーは、パーツの破損を防ぐためソフトに置かざるを得ない。パーツをセットした後、ピストンで素早く微細な振動を与えて歯車の噛み合わせを効率良く補助するなど(思わず「なるほど!」と感心!!)もしてはいるが、確実にしっかりと噛み合わせるには、人間の目と手が不可欠という。絶対的な精度を追い求めるOCEANUSクオリティの最後の砦は、やはり「人間の感覚」なのだ。次回はいよいよ、製品の組み立て工程となる「PPL」(Premium Production Line)に迫っていく。
2015年01月29日山形カシオとダイビング専門ショップ「mic21」は共同で、スキューバダイビング向け小型トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)を使用したダイビングツアーを開催する。ツアーの申し込みは、2月3日からmic21の店舗にて受け付ける。Logoseaseは、ダイビングで使用する水中マスクに装着し、レギュレーターをくわえたままで水中会話を実現する小型の無線機だ。このたびのツアープログラムは、山形カシオとmic21が共同で開発したもの。ダイビングのインストラクターはLogoseaseを使い、受信専用機を装着した参加者に対して、水中の生物や地形の見どころを音声で紹介する。インストラクターが声で注意を促すことで、トラブル防止に役立つという利点もある。
2015年01月28日●山形カシオとは?カシオウオッチのフラッグシップブランド、「OCEANUS」の高い品質と信頼性をめぐるシリーズ連載。前回の「品質保証」に続いて、製造の鍵を握るプレミアムウオッチ・ファクトリー「山形カシオ」と、その製造の現場を詳しくレポートしよう。そこでは、極めて高度かつ繊細に自動化された製造ラインと、その中で絶えず厳しく精度・品質に目を配る技能者たちが両輪となって、OCEANUSというカシオ至高のブランドを作り上げていた。○「メイドイン山形」ブランドを発信するカシオ計算機のマザー工場2014年12月初旬、明灰白色の空に粉雪が舞う山形新幹線・さくらんぼ東根駅からタクシーで5分、我々取材班は山形カシオを訪れた。快く迎えてくれたのは、山形カシオ 総務部の松田桂一氏と日下部直子さんだ。OCEANUS製造の現場レポートをお届けする前に、山形カシオの概要について簡単に紹介しておこう。その名前からも分かる通り、山形カシオ株式会社はカシオのグループ企業で、カシオ計算機株式会社とは別の会社だ。1980年(昭和55年)の創業以来、電卓や時計といった精密機器を生産し、現在はそれらに加え、精密金型製作とプラスチック成型事業や通信機器、デジタルカメラ、データプロジェクターの生産なども行っている。また、海外生産拠点(中国に2拠点、タイに1拠点)の工場管理や新工場の立ち上げ、さらにオリジナルの商品としてダイブトランシーバー「ロゴシーズ」の企画・製造を手がけるなど、山形カシオはカシオ計算機のマザー工場としてだけでなく、グループの物作りの核として極めて重要な役割を担っている。中でも時計に関しては、部品の金型設計から製品生産までを一貫して行っており、カシオウオッチの高機能ムーブメントはすべてここ山形カシオで生産されるのだ。特に、OCEANUS、G-SHOCKのMR-GとMT-G、PRO TREK(MANASLU)といったフラッグシップモデルに関しては、PPL(Premium Production Line)と呼ばれる特別なラインで組み立てまでを行う、いわゆる「垂直統合型」で生産されている。これは「最先端のセンシング技術や画像認識技術といった、ハイテク設備と熟練工の感性を融合させたモノ作り」とともに、山形カシオを語る上でのキーワードといえるだろう。これらのキーワードは、カシオ製品の高品質を語るブランディングとしても機能している。カシオはこの山形カシオ(PPL)でのモノ作りを積極的に発信すべく、工場内に実際の組み立てのようすを見学できる展示スペースを設置。メディアや販売代理店に向けて公開している。●写真で見る、山形カシオの見学コース見学コースには国内のみならず、海外の流通・販売関係者も多く訪れる。一度に36カ国の見学者が訪れたこともあるという。また、見学者は皆、その徹底した品質管理に驚嘆するそうだ。エジプトのある高級ジュエラーは、こう語ったという。「カシオのブランディングは素晴らしく、もうこれ以上するべきことは何もない。あとはただ歴史を重ねていけばいい」と。山形カシオでは、見学コースを地元の小学校などにも公開している。まるでSF映画のような精密機器や防塵服での組み立てシーンは、子どもたちにとって非常に印象深い社会科見学になるに違いない。なお、将来的には一般ユーザーの方々にも見学ルームを公開できるよう展示を強化、努力していきたいとのことだ。●時計の心臓部を製造する重要な工程「アナログブロック」○時計の心臓部を製造する重要な工程「アナログブロック」シリーズ「オシアナス・クオリティ」のテーマでもある、カシオのフラッグシップ・ウオッチブランド「OCEANUS」、その製造工程は、大きく以下の6つに分かれる。1.金型設計3次元CADデータを使い、樹脂部品を成形するための金型を設計。加工手順や工具なども自動でプログラムされる。2.金型製作加工プログラムをもとに金型を製作。最先端の設備機器で切削加工や放電加工を行い、より精密な金型を作り出す。3.樹脂成形金型に溶かした樹脂を射出し、樹脂部品を成形。直径1mm以下の歯車からベゼルやバンドなどの外装品まで、さまざまなパーツを製造する。4.基板実装プリント基板にアンテナやセンサー、LSIチップなどの電子部品を実装。高密度実装技術により、多彩な機能の搭載を可能としている。5.アナログブロックの製造メインプレートに歯車やモーターなどを搭載し、アナログブロックを製作。画像処理など最新のデジタルエンジニアリングを使って、熟練工の目による位置合わせを行い、高精度な実装を実現。6.組み立て(PPL)アナログブロックに基板、文字板、針を取り付け、ケースに封入。防水検査を実施したのち、バンドなどの外装パーツを取り付け、製品として仕上げる。この流れを踏まえた上で、「5.アナログブロックの製造」と、PPLでの「6.組み立て」工程を、次回から実際に生産ラインの内部に入ってお届けしよう!
2015年01月28日oreでの販売価格は2,000円。カシオのシンセサイザーでベストセラーとなった往年の名機「CZ」シリーズをiPad上で再現できるほか、いくつかの新機能を付加した。カシオ計算機は22日、iPad用の音楽アプリ「CZ App for iPad」を発売した。App Storeでの販売価格は2,000円。カシオのシンセサイザーでベストセラーとなった往年の名機「CZ」シリーズをiPad上で再現できるほか、いくつかの新機能を付加した。CZ App for iPadは、4パート分のPD(Phase Distortion)音源を内蔵。基本の波形を8種類、基本波形を組み合わせた28種類、合計36種類の波形をもとに多彩な音創りが楽しめる。PD(Phase Distortion)音源とは、正弦波の位相角を歪ませることによって、音の波形を創り出すシステムのこと。4パート分のPD音源に連動し、最大4段までのバーチャル鍵盤をiPadの画面にレイアウト可能。向かい合わせの鍵盤レイアウトも表示できるため、1台のiPadで2人演奏も楽しめる。また、DCO(デジタル制御発振器)、DCW(デジタル波形制御器)、DCA(デジタル音量制御器)を各2系統搭載する。合計6ブロックそれぞれに音程・音色・音量の時間的変化を設定でき、微妙な音の変化を表現可能だ。iPadの画面を活かして、音程・音色・音量の変化を視覚的に確認しながら、音創りを行える。CZ App for iPadで作成した音色は、カシオの電子キーボード、電子ピアノ、シンセサイザーをはじめ、各種のMIDI機器で利用できる(市販のMIDIインタフェースなどが別途必要)。Inter - App AudioやAudiobusにも対応しており、他のInter - App Audio対応アプリとの連携や、Audiobus対応アプリへオーディオデータを送ることも可能だ。対応機種は、iOS 8.0以降を搭載した、iPad 2、iPad(第3世代)、iPad(第4世代)、iPad mini、iPad mini 2、iPad mini 3、iPad Air、iPad Air 2となっている。CZ App for iPadの主な仕様は下図(クリックで拡大)の通り。
2015年01月22日山形カシオは2月12日から、水中で音声会話できるダイブトランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)の最新ソフトウェアを公開する。市販のダイブコンピューターが発する警告を、音声やブザー音でダイバーに伝える機能を追加した。Logoseaseは、ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着する小型のトランシーバーだ。水中で呼吸するレギュレータをくわえたまま、水中での音声会話を実現する。一方のダイブコンピュータは、ダイビング時の水深と時間を計測し、減圧症を予防するためにダイバーの体内窒素量をシミュレーションする機器。安全なダイビングを目的に、浮上速度の警告や無減圧潜水の警告など、さまざまな警告を表示やブザー音で知らせてくれる。Logoseaseを最新ソフトウエア(Ver. 201029)にバージョンアップすると、対応する市販のダイブコンピュータの警告ブザー音をLogoseaseで受信できるようになる。警告内容は簡単な音声やブザー音によって、ダイバーの耳に直接伝える仕組み。例えば、浮上速度を違反(速すぎる)している場合なら、ダイブコンピュータが発する「ピーピー」というブザー音を検出し、Logoseaseの骨伝導スピーカーを用いて「slow、slow」という音声でダイバーへ知らせる。対応するLogoseaseは、アドヴァンスドモデル「LGS-RG004」とベーシックモデル「LGS-RG005BA」だ。対応するダイブコンピューターは、タバタの「DC-Solor」、ビーイズムの「DIVE DEMO SOLIS TITANIUM」、日本アクアラングの「カルム」となっている。なお、今回の最新ソフトウェアを搭載したLogoseaseを、2015年1月27日(火)・28日(水)に東京都・浅草橋のヒューリックホールで開催されるダイビング業界関係者向け展示会「DIVE BIZ SHOW 2015」(主催:日本スクーバ協会)に出展。Logoseaseの販売代理店である日本アクアラングのブースにて、デモンストレーションを行う予定となっている。
2015年01月13日●分離型デジタルカメラ「EX-FR10」の新提案カシオは、米ラスベガス開催の2015 International CESにおいて、2014年9月から日本で発売したデジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」(以下、FR10)を披露。合わせて研究開発中というFR10に対応したモーションセンサーを参考技術展示した。合わせて、新ジャンルのDJコントローラーや、G-SHOCKなどの時計も注目を集めていた。FR10については、アジア地域での販売を昨年(2014年)から開始しているが、米国での発売については現時点では予定がない。今後、市場の反応を見て市場投入を検討していくという。そのFR10は、2014年9月の発売以来、カメラユニットとコントローラー(液晶部)ユニットを分離できるというユニークな構造に注目。自撮り・仲間撮り用途や、これまでにないアングルでの撮影が可能である点が人気を博している。CESの展示会場においても、鳥小屋の入り口にカメラ部を設置して、小鳥の出入りを撮影したり、犬に装着して犬の視線で映像を撮影したりといった提案が行われていた。今回のFR10用モーションセンサーは、あくまでもEX-FR10を利用した新たな提案のひとつとして展示したもので、商品化などの時期については未定だという。デモンストレーションでは、モーションセンサーを人に付けて自転車を漕ぐと、それに反応して自転車や人に装着したFR10が自動撮影する様子を見せていた。漕ぐ速度を速めた場合や、コーナリングに差し掛かった場合など、モーションセンサーが感知した状況に合わせて、FR10で自動シャッターを切ることができる。分離型であることや、簡単に人やモノにカメラ部を設置できるという特徴を持った、FR10ならではの新たな提案といえよう。●DJやグルーヴを気軽に楽しむガジェットに、もちろんG-SHOCKも○新たなデジタル楽器? DJコントローラーとグルーヴセンターもうひとつカシオブースで注目を集めていたのが、新たに投入したTrackformerシリーズだ。DJコントローラー「XW-DJ1」と、グルーヴセンター「XW-PD1」を展示。専用ステージを設けてデモンストレーションを行って見せた。DJコントローラーの「XW-DJ1」は、アナログターンテーブル、フィルタコントロールとクロスフェーダーなどの機能を実現。スクラッチのDJスタイルを楽しめる。主要な商業音楽ストリーミングサービスに接続し、自分の好きな曲に沿ってミキシングすることも可能だ。iOS/Androidアプリ「djay2」と互換性を持つことから、より多くのユーザーにミキシングなどの環境を提供できるとしている。コンパクト設計でバッテリー駆動、および内蔵スピーカーとの組み合わせによって、いつでもどこでも利用できる。グルーヴセンターの「XW-PD1」は、プロのビートメーカーによって用意されたプリセットパターンを搭載。シンセサイザー機能を用いて、リアルタイムでの演奏を可能にした。ユーザーは、現在のリズムパターンを確認しながら、パッドを使ってパワフルなリズムやフレーズを作成できる。また、マイクや音楽プレーヤーからサンプリングした音を、パッドを使って再生する機能を持つ。XW-DJ1の価格は299ドルで、2015年1月から米国で販売を開始。XW-PD1グルーヴセンターの価格は399.00ドルで、2015年3月に発売できるという。○もちろん時計にも注力時計の展示にも力を割いていた。ブースでは、米国でも高い人気を誇る耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」のほか、北米では未発売の「EDIFICE」シリーズ、および「OCEANUS」コレクションも展示。男性向け腕時計市場におけるカシオの製品力を見せつけた。なかでも新たな取り組みとして展示したのが、「IFTTT」(if this then that)との連携である。IFTTTでは、「if」のところに「トリガー」となるものを選択。そして、「then」のところに「アクション」となる項目を入れれば、自動的にそれに則した情報が配信されるというもの。たとえば、スポーツ情報配信のESPNを選択して、ひいきのアメフトチームが試合を開始という「トリガー」を設定。続いて、それに関する情報が発生した場合に、G-SHOCKに配信するという設定を行う。この設定を「レシピ」と呼び、設定した内容で情報が発信されると、G-SHOCKに対してその情報が配信される仕組みだ。Bluetooth対応G-SHOCKで利用が可能で、日本語表示はカタカナになるという。しかし、スマートフォンと連携した着信や着メールの通知などが中心だったBluetooth対応G-SHOCKにおいて、情報提供という新たな利用提案ができるようになるわけだ。
2015年01月13日●家族でスタンプ作りを楽しもう○お子さまへのクリスマスプレゼントに「pomrie」はいかが?パソコンやスマホを使ってオリジナルのスタンプを簡単に作れる、カシオ計算機のスタンプメーカー「pomrie」(ポムリエ)。「欲しい!」と目を輝かせたのが、我が家の小学3年生(9歳)の娘である。pomrieは玩具ではないが、「自分の手で好きなスタンプを作る」という行為は、子どもの好奇心を大いにくすぐるらしい。「どんなスタンプを作るか?」を考えることで、想像力を育むこともできるだろう。子どもへのクリスマスプレゼントとして贈るのも楽しそうだ。○子どもと一緒にスタンプを作ってみた実際にどんなスタンプが作りたいか、子どもにリクエストを聞いてみた。しかし、「ウサギがいいかな、クマも好き」と言いつつも、どんなシーンで使うかというところまで頭が回らない様子。せっかく作るからには、飽きずに何度も使えるデザインであって欲しい。そこで私からさりげなくヒントを出し、「自画像のイラスト」「顔写真」の2種類を作ることが決まった。これなら手紙やメモ、友だちとの交換日記など用途も幅広い。まずは娘に自分の顔イラストを描かせて、スマホで撮影。それをpomrieのアプリ上でスタンプデータにした。製版してスタンプ台にセットし、インクを乗せればスタンプのでき上がり!スマホだけで作業できるのは、日々の家事で忙しい主婦にとって嬉しい。詳しい作り方は上記の別記事をご覧いただくとして、ここではスマホを使ったスタンプ作りの流れをカンタンに紹介しよう。「自画像のイラスト」は15mm×15mm、「顔写真」は30mm×30mmのスタンプサイズを選択。本当にあっという間に完成して、親子で驚いた。作ったスタンプは、早速、祖母への手紙に活用させてもらう。長いこと孫に会っていないので、きっと喜んでくれるだろう。「次は何を作ろうか?」と娘の創作意欲は止まらない。たしかに、この手軽さならば、次々と作りたくなる。●オリジナルスタンプで、年賀状にワンポイントを加えよう○年賀状はスタンプのワンポイントで手作り感を子どもがスタンプで遊んでいるかたわら、親は年賀状作りに必死!こんなときにも活躍するのがpomrieだ。季節やイベントに合わせて、無料のスタンプ素材が追加配信されており、2015年の年賀状にピッタリな図柄も、専用アプリから無料でダウンロードできる。例えば印刷済みの年賀状に、pomrieで作ったスタンプをワンポイントとして入れるだけで、年賀状に手作り感が加わる。今回は、パソコンを使わずにハガキや写真を印刷できるカシオのフォトプリンタ「プリン写(しゃ)ル」で年賀状を作成。そこにpomrieのスタンプでアレンジを加えてみた。「ひと手間かけた」「想いのこもった」年賀状として、受け取った側も印象に残ることだろう。pomrieの年賀状図柄にはイラストだけでなく、賀詞など豊富なデザインが用意されているので、年賀状の裏面すべてをスタンプでレイアウトすることも可能だ。○子どもの道具の名前付けもラクラクさて、年賀状作りも一段落したところで、pomrieにもうひと働きしてもらおう。春の入園・入学シーズンに向けて、意外に時間をとられる子どもの学用品の名前付け。数が多いうえに用品の大きさや素材もまちまちで、ひとつひとつ手で名前を書いていくのは地味で大変な作業だ。pomrieでサイズ違いの名前スタンプをいくつか作れば、ポンと押すだけでカンタン。金属やプラスチックなど硬い素材にもスタンプできる硬質面インクキット(4色)も用意されており、さまざまな学用品に対応できる。別売りの布転写シートを使うことで、アイロンを使って布にスタンプすることも可能だ。イラスト入り、名前だけなど、自在にデザインできるところも大きな魅力。子どもの学用品だけでなく、たとえば年始の名刺に「賀正」と時節の挨拶のスタンプを入れれば、客先での話題作りのきっかけにもなりそうだ。アイディア次第で、子どもも大人もさまざまな使い方ができる。なにより家族でワイワイと相談しながらスタンプを作るのがおもしろい!1年中、いろいろな形でpomrieを楽しんでみて欲しい。
2014年12月17日●カシオの新作iPhoneアプリ「レジカメ」とは?時計やデジタルカメラ、楽器など、自社製品の機能サポートあるいは販促を目的としたスマホ用アプリを数多くリリースしているカシオ。そのカシオが、また新しいiPhoneアプリを発表した。その名も「レジカメ」。「お買い物ダイアリー」との枕詞を掲げるそれは、特定の製品とはまったく関係のない、単独で使用するアプリだという。しかも、すべての機能が無料。その具体的内容と狙いについて、企画を担当したカシオ計算機デザインセンタースタッフにお話を伺った。○家計簿で得られる成果は"楽しくない"「レジカメは、インスタグラムのような写真アプリと家計簿アプリのいいところを組み合わせたような、そんなアプリです」。レジカメを企画したカシオ計算機デザインセンタープロダクトデザイン部の三崎直昭氏はそう語る。三崎氏「"お買い物ダイアリー"と銘打っている通り、自分の買った物や食べたものなどを撮影して、その金額を入力できるようになっています。そして、それをカテゴリーに分けて管理できる。そういった意味では家計簿的なのですが、このアプリはもっとユルい発想でつくられているんです」読者諸氏も経験がおありのことと思うが、家計簿はなかなか続かないものだ。それは何故か。「買った物や使ったお金を毎日欠かさず入力しても、得られる成果が楽しくないから」ではないかと三崎氏は言う。三崎氏「家計簿を付けてわかることは、自分がどれだけ無駄遣いをしたかや、どんなものにお金を多く使ったかといった、反省材料みたいなものが多い(笑)。しかも、1カ月の生活で使ったお金をすべて入力しないと、正確さから意味がない。これを続けるのは大変です。そうではなくて、こんなものを買って嬉しかった、この料理は美味しかった、などの買い物の思い出を日記のように記録することができれば続けられるんじゃないかと思ったんです。しかも、写真があれば、後から見返しても楽しいですよね」このレジカメ、使い方はきわめて簡単。アプリを起動すると、画面上部にカメラのスルー映像、下部にはレジのようなテンキーが表示される。ここで買った物を撮影して、その金額と名前、ひとことコメントなどを入力。あとは、グルメ、スイーツ、ドリンク、ファッション、雑貨、プレゼントやおみやげ、音楽や映画、本や雑誌、スポーツ、旅、観光(入場料など)といったカテゴリーアイコンから最適なものを選ぶだけ。保存時にGPSの場所情報も一緒に保存される。三崎氏 「記録が面倒だと続かないので、操作はなるべくシンプルにしました。また、海外への旅行や出張で使用することを考えて、金額入力の際にリアルタイム円換算が使えるようにしています」使用できる通貨は、「マイ通貨」(普段使う通貨)として3種類、「使用通貨」(旅行先の現地通貨)として15種類。10分ごとに更新される為替レートをリアルタイムで参照するためインターネットへのアクセスが必要となる。この機能は、海外で買い物をするときにも役に立ちそうだ。三崎氏「自分の感覚と実際の為替レートがずれていると、(買った物が)思っていたより高かったなぁとか、帰国してから思ったりしますよね(笑)。この機能を使えば、日本円でいくらかがわかるので、海外でも安心して買い物ができますよ」レジカメはまず日本国内向けでの公開を考えているため、現状の通貨はドルやユーロのほか、日本人の渡航先として人気のあるアジア圏を中心に絞り込んで設定されている。ただし、実際にはもっと多くの為替情報を取得しており、将来的には対応通貨を増やしていきたいそうだ。○お金を使って良かったと思えるアプリに記録した内容は、Facebookのタイムラインに近い「リストビュー」、画像ビュワー風の「サムネイルビュー」、場所情報をもとに地図上に買った物の情報を表示する「マップビュー」で閲覧でき、それぞれワンタッチで切り替え可能だ。ちなみに、リストビューとサムネイルビューの右上には、その月に記録したものの合計金額が表示される。これも家計簿的な要素だ。三崎氏「レジカメはあくまでも"ダイアリー"なので、合計金額はさりげなく出しています。でも、ビューはカテゴリー別に絞り込んで表示できるので、『今月はこんなことにこのくらい使った』ということがわかるのは楽しいですよ。写真があると家計簿的な反省よりも、『お金は使ったけれど楽しかったな』と思えますし。レジカメは、お金を使って後悔するのではなくて、お金を使って『こんなものが買えた、良かった! 』と思えるアプリにしたかったんです」カテゴリーについてもさらに増やしていきたいとのこと。「より細分化して、たとえばラーメンのアイコンなんかがあっても楽しいですね。マップビューで表示すれば、簡単にラーメンマップが作れます」(三崎氏)。●家計簿だけでなくライフログとしての要素もまた、カテゴリーにはクローバーのアイコンがあり、日常生活の中で楽しかった思い出などに使用することを想定している。クローバーアイコンだけを絞り込めば、タイムラインが今月の楽しかった思い出のシーンで溢れるのだ。レジカメは買い物に使うだけでなく、毎日のライフログとしても十分に活用できる。三崎氏「実は、もらったプレゼントや入場無料の観光地など、金額を0円で入力したものも絞り込めます。いわゆる"プライスレス"な思い出ですね。」写真のアスペクトは正方形。現状は1種類ではあるが撮影すると自動でフィルター効果が適用され、お洒落な写真が残せるなど、冒頭にも話の出たインスタグラムを想起させる。三崎氏「アプリが使われるシーンから、インスタグラムを意識はしています。でも、正方形なのは画面レイアウトの都合という理由が大きい。画面下部に電卓ボタンやコメントを表示しなければならないので、画像を大きく表示しようとすると必然的に正方形になるんです」フィルター効果は、使われるシーンを想定して、食べ物が美味しそうに見えるようパラメーターを調整したという。主に彩度とコントラストを上げているが、その調整はコンマいくつというレベルで追い込んでいるとか。三崎「ドーナツを買ってきて、これが一番美味しく見えるように調整してくれと開発にお願いしたりしましたね(笑)」記録した画像はTwitterとFacebookで共有が可能なので、買い物の報告や自慢、頼まれたお土産の確認もできる。Twitterで共有する場合、つぶやきに自動的にハッシュタグ(#レジカメ #regicame)が追加されるので、他のユーザーのレジカメ画像を手軽に探すことができる。買い物上手やセンスの良いユーザー、海外雑貨が好きなユーザーなどをフォローすると、自分の買い物やお土産探しにも役立つはずだ。現在はプライバシーを考慮して場所情報は共有されないが、今後はユーザーからの希望次第で対応を検討するとのこと。また、LINEなど他のSNSへの対応も視野に入れていきたいと花房氏は語る。なお、レジカメ専用のSNSを開設する予定は今のところないという。このように、実に楽しそうなレジカメ。現在はOS7.1以上のiPhone用のみ公開されているが、カシオではOS8でも検証を続けているという。デザインセンタープロダクトデザイン部の花房紀人氏は語る。花房氏「日本国内でのユーザー数の多さ、そして開発環境が整っていることから、まずはiPhoneアプリとしてリリースしました。将来は海外展開も見据え、Android用のリリースもおこなっていきたいですね。」花房氏によれば、ターゲットユーザーは当初、女性を想定していた。が、多くの人々の意見を聞くうちに、男性からも非常に興味を持ってもらえていると感じたという。考えてみれば、家計簿を付けるのが苦手なのはむしろ男性だ。そして、男性のSNSユーザーも数多くいる。こんなアプリが無料なら、老若男女を問わず使わない手はない。○企業イメージをアプリが変えるしかし、ここまで凝ったアプリを無料で提供するとは驚きだ。カシオは一体、これをどうビジネスに繋げる考えなのだろうか。花房氏「レジカメで直接お金を稼ごうとは、あまり考えていません。カシオという会社にユーザーが感じているであろう堅いイメージを、こういうアプリで変えてみたいんです。なんといっても社名に"計算機"ですから(笑)。これはこれで、会社の起源と業務を物語る良い名前ではあるんですが、我々がユニークな発想と柔軟な姿勢で物づくりに取り組んでいることを、もっと多くの人々に知ってほしい。そんな方々が将来的に増えてくれれば、カシオという会社も世の中もさらに面白く変化していくんじゃないか、という期待があります」レジカメは元々、デザインセンターの提案活動から生まれた。ご存じの通り、カシオはG-SHOCKをはじめとする時計やデジカメのEXILIM、電子辞書のEX-WORDや電子楽器のPriviaなどなど、多岐にわたる製品作りを行っている。そして、これら数多くの事業部と製品に、串刺し的に関わっているのがデザインセンターなのだ。花房氏「その立ち位置から、私たちは社内でも各事業部の強みを客観的に見られる部署でもあるんです。そこで半期に一度、自由な提案をする機会があるんです。レジカメは、そこで三崎が提案したプロダクトです。最近では、スタンプメーカーのポムリエなどもここから誕生した製品ですね」今までは、「物としての製品」を前提に考えてきたデザインセンタースタッフだったが、その心の内には、それがアプリやWebサービスでもいいのではないかという思いが常日頃からあったという。アプリは、プロダクトの開発に比べて予算とスケジュールを抑えることができ、開発のハードルが低い。そこで思い切って提案したところ、レジカメは無事、上層部のゴーサインを得てスピーディに開発が進められた。花房氏「"物としての形"にならない資産とでもいいますか。最初はカシオのアプリと気付かず使っていただいてもいいかな、くらいに実は考えているんですよ。アイディアや使いやすさが気に入って使っていたら、ある日、あれ? カシオって書いてある、と気付く。そのとき、カシオってこんな面白い物も作るんだなぁと思っていただければいいんです。次にデジカメを買うときにEXILIMを選んでいただければ、もっといいなぁと(笑)」お話を伺っている間、我々取材陣からも「カテゴリーごとに値段順でソートできるようにしてはどうか」、「高額な買い物にランキングマークを付けては? 」など、こんな機能が欲しい、こう使ったら面白そうといった雑談が途切れなかった(おかげで、原稿をまとめるのに苦労している)。花房氏「今回いただいたような意見も、できるだけ迅速に形にしていきたいですね。そういった価値もレジカメの価値になり、ひいてはカシオの企業的価値になっていくと思うのです」
2014年12月16日スクーバダイビング指導機関であるJCS(日本海中技術振興会)は、山形カシオの水中無線機「Logosease」に関して、JCSのライセンスを持つインストラクターによる講習プログラムを開始した。Logoseaseは、ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着し、レギュレータをくわえたままでも水中会話が可能な小型の無線機(ダイブトランシーバー)。今回の講習プログラム「JCS Logoseaseスペシャルティコース」は、JCSが認定したインストラクターが一般のダイバーにLogoseaseの効果的な使い方を教えるコースだ。ダイビング中の感動や発見、安全の喚起、ダイビングのテクニックなどを会話で伝える方法を、水中でトレーニングする。
2014年12月05日●小さな子どもが楽しく学習に熱中 - カシオのデジタル知育ツール「kids-word」親子体験会1981年に電子辞書の一号機を発表した、カシオ計算機。以来、30余年にわたり教育分野におけるデジタル製品の開発に取り組んでいる。そんな同社の新たな製品が、小学校就学前の幼児を対象とした「kids-word(キッズワード)」。学びの基礎となる「文字」や「数」を、楽しみながら学習できるデジタル知育ツールだ。11月6日に、カシオ計算機は東京都の幼稚園において、園児と保護者の60名を招待した「CASIO kids-word 親子体験会」を開催した(kids-wordの発売日は11月13日)。○"専用機"の良さを追求したkids-word体験会に先立ち、カシオ計算機 執行役員 コンシューマー事業部長の持永信之氏がスピーチ。「電子辞書で子供の学びを支援してきた当社の実績を活かして開発したが、kids-wordはお子さんにも親御さんにも自信を持ってすすめられる製品に仕上がった」(持永氏)。kids-wordのユニークな特徴のひとつに、通信機能・カメラ機能をあえて搭載しなかった点が挙げられる。これは、完全なスタンドアローンで駆動する「専用機の良さ」を追求した結果だという。持永氏は「有害サイトやアプリ課金の心配がない。お祖父さん、お祖母さんも安心して孫に買ってあげられる」とアピールした。kids-wordの商品コンセプトは「しっかり楽しく、ひとりでも学べる」。未就学児が楽しみながら学べる教材を豊富に収録した。国語・算数・生活教材は、小学館の監修によるもの。これに加え、イギリスの小学校で「国語」の教科書に採用されている「Oxford Reading Tree」(42冊)や、楽しいストーリーに沿って英語に親しめるアニメ「リトル・チャロNY編」(全50話)など、ネイティブ発音を収録した英語教材も収録している。価格はオープンで、実勢価格は30,000円前後の見込み。家電量販店を中心に販売する。年間生産台数は、初年度20,000台が目標とのこと。持永氏は「kids-wordでは、将来の学校教育を見据えた優良コンテンツで学べる。積極的に販売促進を図っていきたい」と話し、製品の販売戦略に意欲を見せた。●「学習塾より安い」「これなら毎日学んでくれそう」○子どもが集中して学べるこのあと、会場には園児と保護者が入場。司会の女性の案内で、kids-wordを使ったデモが行われた。アルファベットの発音を学べるモードでは、収録されているネイティブの発音に合わせて、子どもたちも「エイ! ビー!」と元気よく発声していた。「さんすう」や「せいかつ」の問題にも、張り切って手をあげて解答する園児の姿が見られた。続いて、園児1名につき1台のkids-wordが配られた。「おもしろい」と笑顔を見せる子、隣りの子と問題の解答を相談する子。童話の朗読を聞いたり、塗り絵を楽しんだり、それぞれが思い思いの収録コンテンツで楽しんだ。保護者とお兄ちゃんと一緒に来場した小さな男の子は、不思議そうな表情で兄の操作する画面を見つめながら「ぼくもやる」。保護者の間では「子どもが集中できる」「クリスマスにどうかしら」「これなら、毎日学んでくれそう」「学習塾の料金に比べたら安い」といった好意的な声が聞かれた。
2014年11月19日●この存在感、EDIFICEシリーズ中ナンバーワンBASEL WORLD 2014の参考展示で大いに注目を集めた、カシオのメタルウオッチ「EDIFICE(エディフィス)」のBluetooth対応モデル「EQB-500」。日本では9月3日に正式発表され、9月30日から店頭に並んでいる。モータースポーツをコンセプトにするEDIFICEは海外でも高い人気と知名度を誇るだけに、日本のユーザーだけでなく、世界中の時計愛好家はさぞ待ちわびていたことだろう。そこで今回は、EQB-500の精悍なビジュアルとディテールが詰まった写真をお届けする。さらに、iPhoneとリンクして実際にワールドタイムを設定する動画も掲載した。その使いやすさ、快適さをぜひ実感していただきたい(写真のサムネイルをクリックすると拡大表示。撮影に使用したモデルは、シルバーケースの「EQB-500D」)。○「機能」を「デザイン」に正直なところ、EQB-500に関しては書き尽くしたつもりでいた。BASEL WORLD 2014でもレポートしたし、カシオ計算機 時計事業部長 増田裕一氏にお話も伺った。国内正式発表のアナウンスがあったカシオの2014年秋冬・新製品発表会の記事も書いたし、数え切れない点数の写真を撮った。なのに、それでもなお、今こうして目の前のEQB-500を眺めていると次々に新しい発見がある。ベゼルからラグ、バンドの中駒へとつながる美しい鏡面の輝き。放たれる光線のスピードと鋭さを静かに受け止めるステンレスケースとバンドのヘアライン。立体的なパーツ形状が織りなすメリハリとともに、要所要所で使い分けられた研磨の手法が立体的な光の反射と陰影のグラデーションを作り出す。それはメタルウオッチだけに許された醍醐味だ。そして、光を跳ね返す強さ、複雑さ、それによって演出される腕時計としての存在感において、EQB-500は間違いなくEDIFICEシリーズ中ナンバーワンだと思う。EQB-500のベゼルを鮮烈な輝きのオーバルたらしめている要因は、細かな文字の入った都市コードリングがないことだ。これにより、ダイヤルの黒地が輝くベゼルに接することを許されている。メタルインデックスの大型化にも寄与しており、まるでダイヤルから飛び出さんとするかのような、圧倒的な力強さと視認性も得ることができた。都市コードリングが時計上から不要となった理由は、いうまでもなく、スマートフォンとリンクすることで、ワールドタイムをアプリ上から簡単に設定できるようになったことによる。それを単なる時計の一機能として終わらせず、デザインにも最大限に利用することで、機能・外観ともに腕時計としての満足度を向上させているところが素晴らしい。さて今回は、その「ワールドタイムをアプリ上から設定する」操作を動画で掲載したので、写真とともにぜひご覧いただきたい。●EQB-500とスマートフォン連携を動画で見るEQB-500のスマートフォンリンクを使用するには、iOS 7以上(iOS 8は後日対応予定)、Android 4.3以上を搭載した対応スマートフォン(詳しくはカシオのWebサイトを参照)が必要だが、今回はiPhoneを使用した。なお、使用するアプリケーション「CASIO WATCH+」は、AppStoreやGoogle PlayStoreからダウンロードできる。上記の動画で操作している内容は以下の通り。動画でもお分かりいただけるとおり、認識と接続は非常に早く、連携操作はきわめて快適だった。このほかEQB-500は、CASIO WATCH+と連携することで、自動時刻修正、ストップウォッチ機能でラップ計測時に平均スピードを表示、Eメール確認、遠隔操作でスマートフォンの音を鳴らす携帯電話探索など、便利な機能を利用できる。Eメール確認については、あらかじめ設定したメールアカウントに対して新着メールを確認し、過去1時間以内の新着メールをチェック可能だ(1時間以上前のメールは確認できない)。EQB-500Dの価格は4万円(税別)。ビジネスシーンでも目を引くだろう見た目の美しさ、高度な機能と使いやすさを考えれば、それ以上の価値は十二分にあると私は断言する。対応するスマートフォンをお持ちか、あるいは購入を考えている方には、ぜひおすすめしたい一本だ。
2014年10月03日●2011年の大洪水から復興を果たしたカシオタイの新工場カシオ計算機の生産拠点および生産会社であるカシオタイにて、2014年の7月、新設された第三工場の開所式が執り行われた。カシオタイは時計だけの生産拠点だったが、2014年6月に電卓の生産を開始しており、同年10月からは電子辞書も手がけるようになる。タイといえば、2011年に同国を襲った大洪水が記憶に新しい。カシオタイの工場(タイのナワナコン工業団地)も大きな被害を受け、同じ場所での再建を断念した。しかし、翌年の2012年3月には、タイのナコンラチャシマ県(通称はコラート)で新工場を稼働させ、生産を再開。タイの首都であるバンコクからはかなり遠くなったが、約1年半で前工場の生産量に回復させた。ちなみに、ナワナコン工業団地の旧工場はバンコクの中心部から約45km、コラートの新工場は約300km(車で約4時間)の距離だ。旧工場の海抜は4m、新工場は海抜200mの土地なので、新工場が洪水に見舞われる可能性は皆無といってよいだろう。コラートのカシオタイ工場は、約14万5,600平方メートルという広大な敷地面積を誇る。第一工場は時計のケースやバンドといった樹脂成形部品および電子部品の基板実装がメインで、第二工場でG-SHOCKなどの時計を組み立てているが、新設の第三工場ではまず電卓と電子辞書の生産を行う。第三工場は延床面積が9,960平方メートルの鉄骨1階建で、月産110万個の生産能力を有す。電卓と電子辞書の増産はもちろん、それ以外の新規品目が増えても十分に対応できる拡張性とレイアウトで設計されている。○現地と良好な関係を築くカシオタイ第三工場の開所式では、多数の来賓と出席者が着席する中、カシオタイ 前・代表取締役社長の狩佐須完夫氏(2014年6月に退任、新社長は臺場(だいば)秀治氏)、ナコンラチャシマ県知事のトンチャイ・ルーアドゥン氏、カシオ計算機 取締役専務執行役員 生産資材統轄部長の村上文庸氏がスピーチ。前社長の狩佐須氏は、延べ8年半に渡ってカシオタイで業務にあたってきたが、洪水による被災に遭い、新工場への移転と立て直しの指揮を執った。そして「洪水リスクのないコラートでの復興を決定し、2年間で完全な復興を遂げ、新しい第三工場で電卓の生産も開始できた。第一工場と第二工場の改修、および第三工場の建設においては、現場サイトのアイデアを随所に織り込み、さらなる品質と生産性の向上を確信している」と語った。トンチャイ・ルーアドゥン知事は、まずナコンラチャシマ県(コラート)を簡単に紹介。コラートはタイ東北部の入り口に位置し、交通、経済、社会、環境の分野で地域の中心的な役割を果たしている。主な産業は、観光、物流、農業、タピオカなどの加工品であり、再生エネルギーの発達を通じて経済を成長させている。また、海外資本や企業の進出が活発化しており、産業発達と地域開発が目覚ましい。カシオタイについては、「社会と環境を意識して経済を促進する模範的な企業だと実感した。この地で創業してくれたことで雇用を拡大でき、お礼を述べたい。今後もお互いに良きパートナーとして、コラートはもちろん、タイと日本の関係が発展することに一層の努力を重ねる」と祝辞を述べた。カシオ計算機の村上専務は、現地の関係者に謝意を示すとともに、「カシオタイの工場は将来的な機能拡張を視野に入れ、生産拠点が中国に一極集中するリスクの分散も考慮」と、企業戦略の一端を紹介。「カシオタイをマルチ品目生産できる主要生産拠点にしていく。ASEAN(東南アジア諸国連合)サプライチェーンの確立にご協力いただき、ともに発展、成長してまいりたい」とまとめた。●写真で見る、カシオタイの第三工場(電卓の生産ライン)○写真で見る、カシオタイの第三工場(電卓の生産ライン)カシオタイの第三工場へ取材に訪れた時点で、すでに関数電卓の生産ラインが稼働していた。関数電卓を組み立てる様子を、写真で紹介しよう。カシオ計算機は、カシオタイのほかにも、中国、そして日本国内には山形カシオという生産拠点を抱える。これらの工場は、製造・生産技術でも工場運営でも、世界のトップレベルだ。何においてもそうだが、無駄を減らして効率化したり、ミスを減らす工夫をしたりするのは大切なこと。モノを生産する工場であれば、単位時間あたりの生産数が増え、かつ不良品の割合が低くなることで、単純に製品のコストが下がる。企業の利益アップにつながるし、製品の価格が安くなればユーザー側としても嬉しい。詳細は省くが、カシオタイの工場では、工場内部や生産ラインのレイアウト、人と資材の動線といったところまで、細かく最適化を図っている。●カシオタイの前社長と現社長に聞く - マルチ生産拠点として飛躍するタイ工場カシオタイ第三工場の開所式と工場見学に続いて、カシオタイ 前・代表取締役社長の狩佐須完夫氏と、現在の代表取締役社長である臺場秀治氏にお話をうかがった。冒頭で述べたように、カシオタイの工場は主にG-SHOCKなどの時計を生産してきた。旧工場が2011年の洪水で被災し、現在の工場に移転してから着実にさまざまな整備を進め、旧工場をしのぐ生産能力を有するようになった。洪水の被災から工場移転を含め、2014年6月までカシオタイを指揮してきたのが前社長の狩佐須氏だ。「時計の生産については、新工場は当初の公表値で月産約70万台の生産能力でしたが、今年(編注:2014年)の6月には月産80万台を達成しました。現在の設備としては100%近い台数ではあるものの、余力はまだまだあります。」(狩佐須氏)。新工場に移転したとき、旧工場から引き続いて移ってきた人員は300人足らず。それでもカシオ側から見れば、旧工場から約250kmも離れた新工場へと、300人もの従業員が移ってくれたことにとても感謝しているという。現在は約1,800人を抱える新工場だが、稼働した当初はほとんどが新人という状況だった。人員の習熟度が高まるにつれて生産性が向上するのはもちろんのこと、狩佐須氏をはじめとする経営トップは、現場の意見を積極的に採り入れてきた。1つの例が、前ページでも紹介したセットアップルームだ(生産ラインに流す部材を品目ごとにまとめて待機させる場所)。狩佐須氏は「生産性」を特に強調する。「重要なのは、生産ラインにどれだけ効率的に、材料を供給できるかです。組み立てる部品がなくなったら、セットアップルームに取りに行くことで、スムーズに生産を再開できます。無駄な時間を極力なくし、いかに機会損失を少なく生産するかに取り組んできました。新工場の稼働当初と比較すると、だいたい20%は生産性がアップしています。時計に関しては、月産80万台から、月産100万台の体制までは持って行けると考えています。」(狩佐須氏)。そして今回、新たな第三工場で関数電卓の生産を開始。2014年10月には電子辞書の生産も始める。これには多様な企業戦略が関わってくるが、1つの目的はいわゆる中国リスクを減らすことだという。部材の調達先もASEAN諸国へと拡げ、有力な生産拠点であるカシオタイ工場で作る製品(の種類)と生産割合を高めていく計画だ。将来的には、中国で生産している電卓と電子辞書の50%を、カシオタイ工場で生産することを目安とする。先にも述べたが、第三工場は月産110万台規模の生産能力を持つ。カシオタイ工場の生産能力が一定の水準を超え、将来的な方向性が定まったところで、狩佐須氏から臺場氏へと社長がバトンタッチ。臺場氏は「カシオタイの工場は、もともと時計の生産で成長してきました。今回、電卓と電子辞書という新しい製品を生産することになり、『マルチ生産』の拠点として、さらに成長させることが私の使命です。」と力強く語る。なお、カシオタイの新工場は、約14万5,600平方メートルもの敷地面積がある。現在は空き地になっている部分も多いのだが、全体に対する敷地使用面積の比率は約65%で、そのうち工場建屋は約3万平方メートルとのことだ。残る35%の敷地面積は今後の拡大予定となっており、生産能力にまだまだ伸び代があることは、大きな強みといえる。狩佐須氏も臺場氏も、タイの現地従業員を高く評価している。タイは「微笑みの国」とも呼ばれ、信仰に厚く、ファミリー的な国民性だ。仕事に対しても真摯に取り組んでくれるという。カシオタイは(現地目線で見れば)外資系の企業として、現地の人々に気持ち良く働いてもらうのは大切なことだし、陳腐な表現だが「Win Win」の関係を築けていることが、成長の原動力となっているのだろう。
2014年10月01日カシオの電子辞書「EX-word」(エクスワード)小学生モデル「XD-U2800」を購入すると、毎日小学生新聞×EX-wordコラボ版の「新聞書き写しノート」と「書き写し用ニュースブック」がもらえるキャンペーンが、この夏実施された。概要は以前ご紹介した通り。キャンペーンは好評のうちに終了したが、書き写し学習の効果は果たして!?○電子辞書を引くことで、新聞記事を"読み込める"ようになる前回の記事に出演してくれた夕野ちゃん(小5)も、30日分、頑張って書き写し学習を続けた。家族旅行の前には旅行日数分を前倒しして書き、間に合わなかった分は帰ってきてから書いて帳尻を合わせたとか(笑)。30日分続けてみて、どうだった?夕野ちゃん「記事を見ながら書き写すだけだから平気、と最初は思ったんだけど、毎日となると、実際は大変でした。記事の中に知らない言葉が出てくると、面白くないなぁ、と思っちゃうし。でも、エクスワードは引くのが簡単なので良かった。紙の辞書だったら、たぶん途中でやめてました(笑)」どんなところが勉強になったと感じる?夕野ちゃん「ニュースで使われる言葉を覚えたこと。シェールオイルとか、カリフォルニア・ニーニャとか、それまで全然知らなかったから。あと、記事の感想を書くのは、書き写しじゃないから大変でした。"すごいと思いました"って書くと、ママから"何がすごいと思ったのかを書かなくちゃ"って言われる。」「すごいと思った」というのは、記事を読んだ最初の感想としてよくあるものだ。しかし、エクスワードで用語を調べて、記事が読み込めるようになってくると、疑問の方が膨らんでくる。夕野ちゃんのノートを見ても、後ろのページに行くほど疑問(質問)的な感想が多くなっている。これは、思考のプロセスが単なる「すごい」から一歩先へと進んだ証拠だ。お母さんの明子さんは語る。明子さん「シェールオイル初商品化のニュースでは、"石油がなくなると昔から言われているのに、今までどうしてシェールオイルを掘らなかったの?"とか、中国の貿易額が世界一になったニュースの"安い給料で働き、安い商品をたくさん作っていることから輸出が増加。生活が豊になり、(略)"という部分に対して、"安い給料で働いているのに、どうして生活が豊かになるの?"などと聞かれ、私も答えに困ったりしました」そんなときは、親子で一緒に電子辞書を引いて考えたという。明子さん「書き写し教材は、子供と一緒に物事を考えるきっかけになってくれますし、もちろん、語彙や文章力を養う効果もあると思います。この教材がなくても、子ども新聞とノート、エクスワードがあればできる学習なので、今後もぜひ続けて行きたいですね。」
2014年09月26日「沖縄に行きませんか?」(担当A)「は? 何しに?」(筆者)「取材ですよ、取材」(担当A)決して沖縄料理や青い海・空に釣られたわけではない。山形カシオが手がけるダイビング向け小型水中トランシーバー「ロゴシーズ」を持って、沖縄の海でダイビングと水中会話を体験してきた。以前にもロゴシーズを体験させてもらっているが、そのときは深さ5mの実験用プールだったので、ロゴシーズが真価を発揮する「海中」に潜るのは今回が初めて。ロゴシーズ体験記、第二弾だ。ロゴシーズを簡単に紹介すると、ダイビング装備のレギュレーターをくわえたまま、水中で会話ができる小型のトランシーバー。防水性能は水深55m(アドヴァンスドモデル)、潜水40mまでのレジャーダイビング向けだ。音声の伝達には超音波を用い、自分が話した声と受信した相手の声は、骨伝導を使ってロゴシーズのマイクとスピーカー(人間の耳)に伝える。透明度が高く静かな海中なら、50m~100mも音声が届く。電源は内蔵バッテリで、動作時間は最大約3時間だ。発売から何度かのファームウェアアップデートを行い、会話を録音する機能や、音声によって送信モードへ切り替えるハンズフリー機能などが追加された(無音状態が3秒間続くと自動で受信モードになる)。ロゴシーズはトランシーバーなので、相手の声を聞く「受信」と自分が話す「送信」は、必ずどちらか一方の状態だ。電話のような双方向の会話はできない。○若干あいにくの空模様でしたが海の中はきれいさて、ロゴシーズと一緒に潜ったのは、宜野湾トロピカルビーチの近く。指導してくれたのは、ダイビングスクール マレア沖縄のインストラクター、坪根さんと小松さんだ。山形カシオでロゴシーズを担当する芳賀さんも、一緒に潜ってくれた。かつてプールに潜ったことがあるとはいえ、なにせ1年前の話で今回はそれ以来。ダイビングスーツを着たり装備を身に付けたり、ほとんど坪根さんにやってもらった。ロゴシーズは、水中マスクのストラップに引っかけるように取り付ける。片手で握れるくらい小型で(本体サイズはW89×D41×H44.8mm)、しかも軽い(107g)。ロゴシーズ本体のフックが水中マスクのストラップをしっかりつかんで固定し、水中マスクも顔と頭の周りにフィットするので、ダイビング中にロゴシーズが外れたり、位置がズレたりすることはない。ロゴシーズのマイクとスピーカーは骨伝導なので、耳たぶの少し前方の「骨」に当たるところへ位置を調整する。○準備できた砂浜から徐々に海へ入っていき、まずは足が着くところで呼吸の練習。一度やってるし楽勝だ。ところが、思ったより速いペースで沖へ向かうと、余裕も爪の先ほどの自信も消え失せる。海の中は波や潮の流れがあって、フィン(足首に付けるヒレ)もうまく動かせず、姿勢が崩れそうになるとパニック寸前だ。正直、苦しくないように呼吸するだけで精一杯…。どれくらいの時間がたっただろう。不思議なもので、呼吸に慣れてくると周りを見渡すゆとりが生まれる。ヒトデやサンゴ、魚を間近に見て感激していると(もちろん「生」で見るのは初めて)、右耳のロゴシーズから声が聞こえてきた。「上手になりましたね~」、小松さんだ。続けて芳賀さんも魚を指さしながら、魚の名前を教えてくれる。本来ならここで、筆者のロゴシーズを送信モードに切り替えて何か返答するところだが、まだそこまでの余裕はない。そこで、いったん海底で止まって、ロゴシーズでの会話を練習。坪根さん、小松さん、芳賀さんは慣れたもので、話し声がはっきりと筆者の耳に伝わってくる。静かなプールと違って海の中には何かしらの雑音があり、レギュレーターで呼吸して空気が出て行くときの「ゴポゴポ」という音もかなりのノイズだ。しかしそんな中でも、ロゴシーズから皆さんの声がはっきり聞こえる。筆者も自分のロゴシーズを送信モードに切り替え、カタコトの会話を交わす。ロゴシーズを指先で軽く叩く(タッピング)と、「ピ・ボッ」と音がして受信モードから送信モードに切り替わる。または、受信モードのときに「イー」などと発音することで、タッピングしなくても送信モードへ切り替えることが可能だ。自分が話し終わったら、「どうぞ」と言って再びタッピングすると、今度は「ピ・ボボボッ」の音とともに、受信モードに戻る(タッピングしなくても無音状態が3秒間続くと自動で受信モードになる)。レギュレーターをくわえたまま発音するのはけっこう難しいのだが、ここは前回の経験が役に立った。口の中で舌を大きく動かし、一文字ずつゆっくりはっきり話すイメージだ。唇と口を大きく動かすとより明瞭になるが、水をたくさん食べてしまうこともあるので、唇と口の動きは最小限がいい。また、ロゴシーズは右側に装着するため(右耳)、話すときに首を少し右側に傾けると、レギュレーターの空気が左上に抜けてノイズが緩和される。そんなこんなで、初の海中ダイビングは終了。時間にして40分程度だったが、沖縄のきれいな海中と生き物を見られたのは素敵な体験だった。ロゴシーズのおかげで海中会話もでき、やっぱり言葉でコミュニケーションが取れるのってすばらしい。ダイビングを趣味にするならハンドシグナルは必修だろうが、それを補助する意味でも、ロゴシーズはダイビング装備としての存在感を高めていきそうだ。一方で、体験ダイビングや初心者にこそ、あると心強いとも感じた。ほんの一言二言でも、海中で自分の意思を伝えたり、インストラクターの指示が聞こえてくると安心感が違うのだ。○ダイビングのインストラクターから見て、ロゴシーズってどうですか?海から上がったあと、マレア沖縄の坪根さんと小松さんに、改めてロゴシーズについて聞いてみた。ダイビングのインストラクターから見ても、「海中で声のコミュニケーションができるのは楽しい」そうだ。「ちょっと呼びかけるだけでもおもしろいし、みんなでしゃべれるようになったらもっと楽しくなる」(坪根さん)。「私はダイビング中、よく1人でしゃべってるんです。『うわー』とか『きれいー』とか『ウミウシー』とか(笑)。それがロゴシーズで周りの仲間に伝われば、いろんなことをみんなで楽しめますね」(小松さん)。ただ、いきなり使いこなすのは難しいとも。これは筆者も痛感している。例えば、ダイビングのライセンスを取得するには、始めにやるべきことがたくさんあり、体験ダイビングだと今回の筆者のように「潜るだけ」でテンパってしまいがち。ダイビングスクールのマレア沖縄では、最初は潜ることに専念し、慣れたところで海中でのいろいろな遊び方を伝えていくとのこと。夜のダイビングや、水中ライトを持って海中の洞窟を泳いだりと、すごく楽しそうだ。「次はもっと深い場所、次は洞窟、次は会話みたいに、海の中でできることが増えていくと本当に楽しいですよ」(坪根さん)。ダイビングというとハードルが高い印象があるかもしれないが、近年はだいぶ始めやすくなった。日本近海には潜れる場所が多いし、飛行機の運賃が安くなって発着便が増えたことで、沖縄本島へのアクセスも改善されている。条件しだいだが、金曜の夜に沖縄へ行き、土曜にダイビング、日曜に帰宅というスケジュールも不可能ではない。まずは体験ダイビングから、気軽に始めてみてはいかがだろうか。
2014年08月10日カシオの電子辞書「EX-word」(エクスワード)は、現在「新聞コラム書き写しノート」プレゼントキャンペーンを実施中だ。対象機種は小学生モデルの「XD-U2800」で、店頭で購入すると全員に、その場で毎日小学生新聞×EX-wordコラボ版の「新聞書き写しノート」と「書き写し用ニュースブック」がプレゼントされる(実施していない店舗も一部ある)。期間は2014年8月31日(日)までだが、「新聞書き写しノート」と「書き写し用ニュースブック」がなくなりしだい終了となる。XD-U2800をすでに購入済みの場合や通信販売などで購入した場合は、オンラインユーザー登録とオンライン応募で入手しよう。受付期間は2014年8月20日(水)正午までで、オンライン応募では「新聞書き写しノート」(毎日小学生新聞×EX-wordコラボ版ではない)の1冊のみとなる点に注意。さて、夏休み学習にピッタリなこのノートとXD-U2800を使った書き写し学習を、さっそく体験してもらったぞ!○一石二鳥どころか三鳥、四鳥の学習法!?「作文は苦手。書きたいことをどうまとめたらいいか、分からないんだもの。」そう語るのは、以前にもこのコーナーに登場してもらった夕野ちゃん(小5)。作文は、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、どのように(How)という、いわゆる「4W1H」から書き始め、あとは起承転結を意識して事実関係を追っていけば、それなりに仕上がる。……のだが、これもある程度慣れていればの話。ストーリーを伝えやすく構成するという作業は、実はなかなか難しい。その点で、新聞記事の書き取りは実に有効なトレーニングだ。「正しく伝える」という、もっともシンプルかつ重要な視点で書かれた文章を繰り返し書き写していると、文脈の流れや句読点のタイミング、接続詞の使い方など、書き方のコツがだんだん身体に染み込んでくる。実際に書き写しをやってみた夕野ちゃんも、少しコツをつかんだようだ。「作文のとき、どんなことから書き始めればいいのかが、思い浮かばなくて。でも、書き写しをしていたら、遊んだ場所の説明や日付から始めれば良いんだって分かりました。」(夕野ちゃん)ここで、今回のキャンペーン賞品を使った書き写し作業の手順をご紹介しよう。このワークフローが非常にシステマチックで感心する。まず、毎日小学生新聞から興味深いニュースを選り抜いた「書き写し用ニュースブック」を開き、ひとつの記事を選んでハサミで切り取る。切ったニュースを「新聞書き写しノート」に糊で貼り、これを見ながら、記事本文を書き写す。分からない言葉や読めない漢字があったら書き出して、エクスワードで調べる。このとき「かんたんサーチ」を使うと、複数の辞書・事典での検索結果が表示されるので、その中からもっとも参考になりそうなものを選ぶといいだろう。解説文中の赤い下線が引かれた言葉は「ジャンプサーチ」でさらに調べることができるので、記事の内容がその先の知識へと広がっていく。漢字の読みを調べるなら、「例解学習漢字事典」を使ってみよう。大きな文字入力窓に漢字を手書きして読み仮名などを検索できる。このように、書き写し学習は文章の練習だけでなく、時事や言葉の知識学習、漢字の練習もできてしまう。まさに一石二鳥どころか三鳥、四鳥の学習法なのだ。最後に、書き写した記事と調べた言葉をもとに、記事の内容について感想を書く。これも「自分の頭で考え、思ったこと、感じたことを文章で説明する」という欠かせないプロセスだ。この一連のワークフローを1日1記事分、毎日行う。小学校高学年なら、1時間もあれば終わる分量だろう。書き写し用ニュースブックと新聞書き写しノートは30日分の学習が行えるようになっている。まさに、夏休みの学習にピッタリなのだ。また、書き写し用ニュースブックだけでなく、毎日小学生新聞本紙から記事を切り抜き、書き写すのもいい。日々、最新のニュースに触れることができるし、書き写した話題をテレビのニュースなどで目にすれば、より理解や関心が深まるだろう。エクスワードで調べた言葉も、より生きて身に付くというものだ。いずれにしても、できれば、お子様がひとりで書いて終わりにせず、保護者の方も一緒に、書き写した記事について話をされるといいと思う。お子様にとって大人の視点は参考になるだろうし、何より、夏休みならではの良い親子コミュニケーションとなるはずだ。
2014年07月28日山形カシオの小型水中トランシーバー「Logosease」(ロゴシーズ)が、山形県などで構成される山形デザインコンペティション実行委員会主催の「山形エクセレントデザイン2013」において、「イノベーションデザイン賞」を受賞した。「山形エクセレントデザイン」は、魅力的で競争力の強い商品づくりとデザインマインド向上を目指す事業として、山形県内で企画・開発・生産されている家庭用品・事務用品・公共用品という3分野の製品を対象としたもの。優れたデザインの製品について、選定・顕彰している。2013年は79社から118点の応募があったとのことで、そのうち15点が受賞となった。山形カシオのLogoseaseは、従来にはない新たなシーンを創造するデザインが特に高く評価され「イノベーションデザイン賞」に選定されている。今回受賞したのは、Logoseaseの初号機となる「LGS-RG004」だ。ダイビングで使用する一般的な水中マスクに装着し、レギュレータをくわえたまま水中で音声会話できる(2013年1月発売)。基本的にはレジャーダイビング向けの製品で、筆談や手信号といった従来のコミュニケーション方法、および特殊な業務用機材とは異なり、手軽に会話を楽しめる斬新な機器として注目を集めている。現在のラインナップは、上記のLGS-RG004(本体カラーはブラックとイエロー)に加えて、2台セットの普及モデル「LGS-RG005BA」、消防・警察向けのレスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」、水中のダイバーと交信できる陸上機「LGS-SS001」を展開中。
2013年12月20日CASIO(カシオ)より、発売中のソーラー電波時計「オシアナス」購入者の中から、合計で367名に「PREMIUM PARTY 2013」の招待券などをプレゼントする、オシアナス「BLUE PRIDEキャンペーン」が2013年1月15日(火)まで実施中。2013年1月15日(火)までの期間に実施される「BLUE PRIDE キャンペーン」は、カシオ計算機のソーラー電波時計「オシアナス」を購入すると、「PREMIUM PARTY 2013」への招待や、こだわりの大人の逸品がプレゼントされる。プレゼント商品である「PREMIUM PARTY 2013」は、今期オシアナスCM曲 「Wild Cat」 を演奏する、東京スカパラダイスオーケストラによるスペシャルライブとともに音楽と料理が奏でる、大人のための特別なひとときを演出する招待イベントだ。そのほかにも東京スカパラダイスオーケストラのスーツと同じ生地を使用した 「オシアナス・オリジナルネクタイ」 やアーティストサイン入りグッズ、ブリーフケースなどが当たるチャンスがある。【キャンペーン応募概要】応募方法:キャンペーン対象商品を購入者にIDナンバー入りカードを進呈 、オシアナスキャンペーンサイトにアクセスし、IDナンバーを入力して応募。(IDナンバー1つにつき1回の応募が可能)応募期間: 2013年1月15日(火)まで応募資格:キャンペーン期間中に対象商品を購入した人対象商品:オシアナス全商品当選発表:厳正なる抽選の上、賞品の発送をもって当選の発表を行うBLUE PRIDE PREMIUM PARTY 2013東京 100組200名様【日程】2013年3月20日(水・祝)【会場】マンダリン オリエンタル 東京 グランド ボールルーム大阪 75組150名様【日程】2013年3月9日(土)【会場】ハイアット リージェンシー 大阪 リージェンシーボールルーム「オシアナス」詳細2カ国表示を可能としたデュアルタイム機能搭載が売りの最新モデルOCW-S2400-1AJF157,500円OCEANUS BLUE PRIDEキャンペーン元の記事を読む
2012年12月23日●BASELWORLD 2012のカシオブースは?3月7日にスイスのバーゼルで開幕した世界最大級のウオッチ&ジュエリーショー「BASELWORLD 2012」では、カシオ計算機も広いブースを出展。G-SHOCKやBaby-G、OCEANUSといった各ブランド専用スペースを設け、まさに百花繚乱の腕時計たち。オフィシャルパートナーを務める「レッドブルレーシング」のF1マシンも来場者の目を引いていた。BASELWORLD 2012におけるカシオ計算機のテーマは「Smart Access to Smart Functions」。時計の複数の"針"を別々に駆動する「New 5-Motor Drive」と、「電子式リューズスイッチ」によるスムーズで快適な操作性という2つの先進技術で構成される"Smart Access"が、文字通りスマートなFunction(機能性)を実現する。Smart Accessはすでに、OCEANUS、EDIFICE、PROTREKの一部モデルで導入されているが、BASELWORLD 2012で発表されたG-SHOCKの新作にも搭載。これで、男性向けの4つのブランドですべて、Smart Access搭載モデルが出そろった。一方で女性向けモデルも、ポップ、キュート、エレガンスといった言葉が似合う新作が粒ぞろいだ。フェイスデザインをはじめ、バンドを含めたトータルデザインにも磨きかかかっている。次はBaby-G、G-ms、SHEEN、EDIFICE!「レッドブルレーシング」のF1マシンも展示●Baby-G、G-ms、SHEEN、EDIFICEの新作は?Baby-Gの新作は、ネオンイルミネーターを採用した「BGA-160」など。ネオンイルミネーターとは、ブラックライトLEDの光によって、特殊なインクが塗られた文字板や時字、針がカラフルに発光するギミックだ。BGA-160は日本での発売が未定だが、既存のネオンイルミネーター搭載モデルが大人気なこともあり、正式発表が期待される。女性向けのメタルウオッチ「SHEEN」では、新作の「SHE-3501」や「SHW-1503」などを展示。SHE-3501は6時位置に独特のムーンフェイズ、9時位置にスターダイヤルなどを配し、動きの仕掛けも採り入れている。SHW-1503は、時字に京都オパール(京セラの独自技術)を散りばめたスクエアタイプだ。続いて、男性向けの多機能クロノグラフメタルウオッチ「EDIFICE」だ。EDIFICEはモータースポーツをモチーフにしており、カシオはF1世界選手権の2011年チャンピオンチーム「レッドブルレーシング」と、2年間(2012年/2013年シーズン)のオフィシャルパートナー契約を結んでいる。また、EDIFICEはレッドブルレーシングのオフィシャルチームウオッチだ。カシオブースにはレッドブルレーシングのF1マシンが展示されており、多くの来場者がF1マシンを撮影したり、その姿に見入っていた。EDIFICEの新作は、スクエア型のインダイヤルが印象的な「EQW-A1110」(日本発売は未定)。"Smart Access"を搭載し、1/20秒のストップウオッチや最大10計測までのラップタイム、ワールドタイムなどを、電子式リューズスイッチで簡単に操作できる。最後はOCEANUSとPROTREK!どちらも"バーゼルスペシャル"な限定モデルが登場●OCEANUSとPROTREKには特別仕様の限定モデル!男性向けソーラー電波メタルウオッチの「OCEANUS」では、プレミアムラインとなる「OCEANUS Manta(マンタ)」に特別カラーのバーゼルスペシャルモデル「OCW-S2050PS」がお目見え。風防ガラスに再結晶ブルーサファイアを採用し、光や見る角度によって"青"の色味が変わる。OCEANUSのイメージカラーでもある"青"、神秘的な海の青、都会的な青といった"OCEANUSブルー"を、より強く、上品に表現したモデルだ。また、"Smart Access"を搭載しているほか、世界29都市(29タイムゾーン)のサマータイムを自動設定できるワールドタイム機能などを備える。世界限定で200本、価格は262,500円だ。アウトドアウオッチの「PROTREK」にも、特別仕様のバーゼルスペシャルモデル「PRX-7000ST」が登場。ベースモデルは、シリーズ初のアナログモデルとなった最上級ライン「PROTREK MANASLU(マナスル)」の「PRX-7000T」だ。"Smart Access"を搭載し、電子式リューズスイッチの操作によって、3種類の内蔵センサーを使った方位や気圧/高度、温度などの計測をスムーズに行える。計測結果は、時針・分針・秒針の動きで視覚的に表現されるため、まさにアナログ的な感覚で把握できる点が大きな特徴だ。特別モデルのPRX-7000STは、電子式リューズスイッチや風防ガラスの周囲にゴールドを配置。文字板のリングには、アウトドアフィールドをイメージした深く重厚なグリーンをあしらい、ゴールドとともに格調の高さを演出している。世界限定で200本、価格は183,750円だ。以上、BASELWORLD 2012のカシオブースを新モデル中心にお伝えしてきた。G-SHOCKやBaby-Gはもとより、どのブランドの新モデルもそれぞれのイメージをしっかりと体現している。好みの1本、ここぞの1本、スタイルに合う1本など、腕時計を選ぶ楽しみが増えるのではないだろうか。
2012年03月14日「MEDIAS BEAUTY」を、新スマホの発売にあわせて公開NECカシオモバイルコミュニケーションズは、女性のビューティーとファッションに役立つ新サービス「MEDIAS BEAUTY」を、「MEDIAS PP N-01D」の発売とあわせて、11月下旬より開始する。新サービスは、MEDIASにプリインストール済みの「MEDIAS BEAUTYメニューアプリ」からアンドロイドマーケットで、各アプリをダウンロードして利用することができる。「MEDIAS BEAUTY」は、随時バージョンアップをはかり、同社製端末に順次対応予定。*画像はニュースリリースより。プロのメイクアップアーティストのスペシャルレッスン「MEDIAS BEAUTY」は、ビューティーとファッションをテーマにした7つの女性向けサービスで、「Beauty up Camera」では、携帯電話で好評の「ビューティーモード」をスマートフォン向けに進化させ、手軽に本格的メイク効果(プリインストールで4パターン)を楽しめるだけでなく、「アイシャドウ」「チーク」「美肌」「小顔」などのパラメータ設定で、自分仕様のアレンジも可能。さらにパラメータセットは「Beauty up Advisor」よりダウンロードでき、手軽に流行のメイクにチャレンジでる。「Beauty up Navi」は、メイクの決め手となる「アイメイク」、「チーク」、「ハイライト」のテクニックをナビゲート。プロのメイクアップアーティストのアドバイスで「美ヂカラUP」をバックアップする。「Beauty up Advisor」は、メイクアップアーティスト合田和人監修による、「Beauty up Camera」、「Beauty up Navi」と連動したスペシャルメイクレッスンで、憧れのアーティスト風メイクから、日常の様々なシーンに取り入れられるメイクまで、毎月1回丁寧にレクチャー。パラメータをダウンロードすれば「Beauty up Camera」で簡単に再現できるという。その他、ファッションアイテムを管理&コーディネート&シェアして楽しむ「Style up Closet」など、MEDIASの女性ユーザーにはうれしい新サービスとなる。元の記事を読む
2011年11月01日