カプコンは12月19日18時、「戦国BASARA」とシャープのロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」とのコラボレーションモデル「プレミアムなCOCOROBO 戦国BASARA 伊達政宗ver.」の予約受付を開始する。「イーカプコン」での限定販売で、価格は税別150,000円。予約受付期間は2016年1月18日23時59分まで。ただし、予定上限数量に達し次第、受付を終了する。製品が実際に届くのは2016年3月末日頃。「戦国BASARA」とは、プレイヤーが戦国時代を生きる武将となり、天下を目指して戦うアクションゲーム。2015年でシリーズ10周年を迎えたことを記念し、シャープのCOCOROBOシリーズとコラボレーションしたモデルを製品化するプロジェクトを9月に発表。このたび、正式に発売日や価格など詳細が明らかにされた。製品化するにあたっては、戦国BASARA 1作目からの主人公の一人であり、過去の人気投票でも1位を獲得している武将・伊達政宗を採用。ロボット掃除機天面には伊達政宗と「戯画バサラ技」の墨絵をあしらっているほか、パッケージにも同じイラストがデザインされている。呼びかけると内容に応じて音声で返してくれる会話機能を持つ。収録されているセリフは、すべてカプコンの担当者らが書き起こしたもので、音声は録りおろしだ。たとえば、「行ってきます」と声をかけると「ああ、だが生きて帰れよ、オレからの命令はそれだけだ」など戦国BASARAの世界観を損なわないような内容になっているという。また、「セリフ言って」と呼びかけると、戦国BASARAで登場する名ゼリフをランダムで言ってくれる。クラウド連携機能により、天気情報やニュースを音声で知らせる機能も持つ。天気情報はプリインストールされた伊達政宗の声で読み上げる。地域情報と組み合わせて、海沿いや山間部といった場所でしか聞けないような天気情報の音声も収録。ニュースや献立の提案は「そうだな、あいつに聞いてみるか…クラウド、どうだ?」などつなぎのセリフのみ伊達政宗の声で読み上げる。そのほか、「Wake up! 目覚めの時間だ、とっとと起きな!」といったセリフで起こしてくれる目覚まし機能も持つ。掃除機能や基本的な性能については、シャープのロボット掃除機「COCOROBO」の最上位モデル「RX-V200」をベースにしている。部屋の広さやゴミの量、床の種類に応じて運転時間と吸い込みパワーを制御する「スマートお掃除機能」を搭載。自宅の家電製品の赤外線リモコン信号を登録しておくと、RX-V200経由で外出先からスマートフォンで家電を操作することも可能だ。シャープの「プレミアムなCOCOROBO」シリーズは、今回の戦国BASARAコラボモデルで第3弾。ちなみに、第1弾は「妹ver.」、第2弾は「黒執事ver.」だった。
2015年12月19日シャープは12月16日、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の新モデルとして高校生向けの「PW-SH3」、中学生向けの「PW-SJ3」、大学生・ビジネス向けの「PW-SB3」、生活・教養モデル「PW-SA3」を発表した。発売はPW-SH3とPW-SB3が2016年1月22日、PW-SJ3とPW-SA3が2016年2月12日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はPW-SH3とPW-SB3が38,000円前後、PW-SJ3とPW-SA3が34,000円前後だ。一般的な電子辞書と同様にキーボードを使用するスタイルと、画面を360度回転させてタブレット端末のように使用するスタイルの2通りで使える。画面は従来の5.2型より大きい5.5型・WVGA(854×480ドット)のカラー液晶を採用した。全モデル共通して「フレキシブルタッチキー」を新たに搭載。これまでは画面右端にホームボタンなど操作用ハードキーを設けていたが、それらを液晶画面内に取り込み、画面に応じたボタンを表示できるようになった。たとえば文字入力の画面では手書きや50音入力に切り替えるためのボタン、検索結果の表示画面では文字のサイズを変更するボタンなど、使用シーンに応じて変化する。タブレットスタイルで画面を縦にした際、アイコンの表示も横向きから縦になる。ホーム画面では、100以上のコンテンツから目的のコンテンツへアクセスしやすいよう、「調べる」「お気に入り」「暗記学習」といった目的別と、「国語」「英語」といったカテゴリ別で分類。「お気に入り」には辞書や書籍を最大8件まで登録可能だ。「調べる」では引き続き、電子辞書内のコンテンツを横断して検索できる。英語力向上に役立つコンテンツを充実させたのも特徴だ。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が開発した英語学習システム「ATR CALL for Brain」を搭載。波形でユーザーの発音を採点する発音練習、ネイティブ音声を聞いてつづりを答える問題など短いトレーニングを中心としたコンテンツだ。英語辞書として全モデルに「ジーニアス英和辞典 第5版」(大修館書店)、「ジーニアス・サウンズ V5」を収録。そのほか、英文を抑揚のついた合成音声で自動的に読み上げてくれる「TTS連続読み上げ機能」なども持つ。TTS連続読み上げ機能は英語のほか、日本語と中国語に対応する。日本語にまつわるコンテンツとして、「三省堂 反対語便覧 新装版」(三省堂)、『「現代用語の基礎知識」 カタカナ外来語略語辞典 2016-2017年版』(自由国民社)を収録。英語や日本語以外にも、専用サイト「ブレーンライブラリー」からコンテンツを購入し、追加できる。ハードウェア仕様は、ディスプレイが5.5型のタッチパネル式カラー液晶(854×480ドット)で、計算機能の桁数が12桁(加減乗除、メモリー、パーセント計算などが可能)、電源がリチウムイオン充電池となっている。使用時間は連続表示時で約70時間、連続使用時で約40時間、動画の連続再生時で約5時間。500MBのメモリーを内蔵し、最大32GBまで対応のmicroSDカードスロットを備える。本体サイズはW152.4×D96.5×H18.7mm(突起部含む)で、重量は約300g(充電池、タッチペン含む)。本体は落下や加圧、振動などの衝撃に強い「パワーボディ」を採用する。収録されたコンテンツ数はPW-SH3のみ150で、そのほかが100。カラーはPW-SH3がホワイト系とブラック系、ブルー系、ピンク系、ネイビー系の、PW-SJ3がホワイト系とブルー系、PW-SB3がホワイト系とネイビー系、PW-SA3がホワイト系とブラック系。
2015年12月16日シャープは12月15日、車載用プラズマクラスターイオン発生機3モデルを発表した。カップホルダーにセットする「IG-HC15」、カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-HC1」、フィルターを搭載し空気清浄能力も持つ「IG-HCF15」をラインナップする。いずれも発売は2016年1月22日で、価格はオープン。○カップホルダーにセットする「IG-HC15」IG-HC15は、車のカップホルダーにセットするプラズマクラスターイオン発生機。前モデルと同様、タンブラーのようなデザインを採用するが、背面にしかなかった吸い込み口を左右に2つ設けることで効率よく空気を吸い込む。また、前面傾斜デザインによって効率的にイオンを放出できるようになった。ターボ運転時の消臭時間は、標準運転時に比べて約2倍となる約20分(シャープ調べ)。左右の吸い込み口には10μm以上の微細なゴミを約80%キャッチできる「花粉キャッチフィルター」を備える。標準時の運転音は従来の29dBから23dBとなり、静音化を実現。電源はUSBバスパワー。付属のUSBカーアダプターをシガーソケットに接続するだけでなく、パソコンとUSB接続しても使用可能だ。サイズは上部直径74mm・下部直径65mm・高さ162mm、重量は260g。カラーはブラック系、レッド系、ホワイト系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-HC1」IG-HC1は前モデルと同様、カップホルダーが少ない軽自動車での使用が想定されている。カーエアコンのルーバー部分に取り付け、エアコンの気流に乗せてイオンを車内へ送る。ルーバーに取り付けるためのアタッチメントは改良され、クリップ式を採用した。電源はUSBバスパワー。付属のUSBカーアダプターをシガーソケットに接続して使用するほか、パソコンとUSB接続しても使えるため、車載用としてだけでなくデスクでの使用も想定している。サイズはW44×D20×H76mm、重量は約42g。ドルチェをイメージした本体カラーとパッケージを採用しており、「フランボワーズピンク」「チョコレートブラウン」「マーマレードオレンジ」の3色をラインナップする。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○フィルターを搭載し空気清浄能力も持つ「IG-HCF15」IG-HCF15はプレフィルターと洗える脱臭フィルター、集じん・脱臭一体型フィルターを搭載したプラズマクラスターイオン発生機。イオンを発生させるだけでなく、フィルターによる空気清浄も行うモデルだ。普通車(約3.6立方メートル)の場合は約13分、ミニバン(約6立方メートル)の場合は約20分で車内の空気をキレイにする。IG-HCF15で新たに「汗臭・体臭」「食事臭」をフィルターで脱臭できることを実証した。「ニオイモニター」と「きれいモニター」を引き続き採用。ニオイとホコリを検知する2つのセンサーを搭載しており、ニオイと空気の汚れをモニタリングする。空気のニオイと汚れ度合いを2段階で表示するほか、運転を自動制御する機能を持つ。ベルトでアームレストやヘッドレスト背面に固定して取り付けて使う。サイズはW184×D77×H243mm、重量は1.1kg。カラーはブラック。推定市場価格は税別25,000円前後だ。
2015年12月15日フロムアイズはこのほど、1日使い捨てカラーコンタクトレンズ「1DAY-Refrear BIJOU(ワンデーリフレアビジュー)」を発売した。同商品は、同社のコンタクトレンズブランド「Refrear(リフレア)」の新ラインとなる。レンズカラーはBROWN1とBROWN5の2色で「普段使いしやすい大人のカラーコンタクト」をコンセプトに展開する。BROWN1はナチュラルブラウン×ヘーゼルゴールド。カラーコンタクトを初めて使う人や、仕事や学校でも使いたい人に向けた自然な2トーンデザインで、さりげなく瞳にキラキラ感を与える。BROWN5は、ダークブラウン×オレンジゴールドのメリハリのある2トーンデザイン。外側は暗めのダークブラン、内側は明るめのオレンジゴールドで、シャープかつ大人っぽい印象を与えるような色使いとした。いずれも含水率38%の低含水レンズで、適度な潤いが持続する。そのため、スマートフォンを長時間使う人やパソコンを仕事で使う人などに多いドライアイの悩みや、オフィス内の乾燥感を軽減する。瞳を健康に保つために、レンズの透明な部分を最大限に広げ、酸素を通しやすくするドットデザイン仕様としている。また、色素が直接目に触れないように、まぶた側に色素を入れ、表面をレンズで覆うサンドイッチ構造で製造する。パッケージは、カラーコンタクトレンズでは珍しい「スクエアフラットボックス」仕様を採用。キラキラしたデザインと、CDケースのような1.4cmの薄さが特徴で、ポスト投函(とうかん)できるメール便での配送が可能となった。同商品は雑誌「CanCam」専属モデルで、女優でもある堀田茜さんをイメージモデルに起用。発売に合わせて動画も公開している。1箱30枚入りで、価格は各カラーとも3,780円(税込)。「Refrear(リフレア)」オンラインショップで購入できる。
2015年12月08日シャープは11月27日、AC(交流)変換せずに室外機へDC(直流)給電できる「DCハイブリッドエアコン」を発表した。発売は12月中旬で、希望小売価格(税別)は冷房定格能力が7.1kWの「JH-D716J2」が690,000円、5.6kWの「JH-D566J2」が590,000円、4.0kWの「JH-D406J2」が520,000円。シャープ製クラウド蓄電池と組み合わせることで、DCとACどちらでも動作するエアコン(室外機)。家庭で利用する電気は一般的にACだが、今回発表されたDCハイブリッドエアコンの室外機はACとDCのどちらにも対応する。エアコンの消費電力のうち、約9割を占める室外機は一般的にDCで動作する。これまで、家庭用蓄電池にDCで蓄えられた電力でエアコンを運転する場合には、DCからACへ変換後、さらにDCへ変換する必要があり、その際に電力ロスが発生していた。しかし、DCハイブリッドエアコンでは、クラウド蓄電池にDCで蓄えられた電力をそのまま室外機へ供給できるようになった。蓄電池からAC変換したうえで給電する場合に比べて、電力の変換ロスを最大約5%低減する。クラウドHEMSが蓄電池とエアコンと連携し、電気料金が上下する時間帯や太陽光発電の状況、蓄電池の残量などをモニタリング。これに応じてDCとACを自動で切り替え、最適な運転を行う。なお、設置時にはDCブレーカーと収納用の接続盤が別途必要となる。稼働中のエアコンが「蓄電池の電気による運転(DC)」あるいは「太陽光発電の電気による運転(AC)」の場合は、エアコン本体の表示ランプや音声で知らせる機能も搭載。「高濃度プラズマクラスター25000」や「風クリーンシステム」など、エアコン内部や吹き出す風を清潔に保つシャープ独自の機能も持つ。サイズは3モデル共通で、室内機がW798×D325×H295mm、室外機がW800×D300×H778mm。
2015年11月27日シャープは11月26日、PCやスマートフォンなどとワイヤレス接続できるタッチディスプレイ「BIG PAD」を発表した。発売は70型の「PN-L703W」が2016年2月上旬、60型の「PN-L603W」が2016年3月上旬。本体価格はオープンで、推定市場価格(税別)はPN-L703Wが1,000,000円前後、PN-L603Wが810,000円前後。オフィスの会議室に設置するミーティング用途やホワイトボードの代替、学校の教室といった利用を想定している。BIG PADは、Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)または有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)経由でPCなどのデバイスと接続し、デバイスの画面をそのまま表示できるタッチディスプレイ。接続中のPCは、BIG PADの画面でタッチ操作が行える。同梱のアダプター「ワイヤレストークン」を、BIG PADと接続したいデバイスのUSBポートで使用すると、接続用アプリケーションをインストールせずにBIG PADとのワイヤレス接続が可能。ワイヤレス接続時に、画面上にペンや指で書き込める「オーバーレイ描画機能」を内蔵。4人までの同時書き込みに対応している。書き込み後の画面はデータとして保存可能だ。ワイヤレス接続時にはフルスクリーン表示のほか、4画面を同時に表示できる。PCレスで書き込みや保存が行える簡易ホワイトボード機能も搭載した。赤外線遮断検出方式タッチパネルを採用し、本体には出力10W×2のステレオスピーカーを内蔵。各種のデータをタッチ操作で参照・比較できるアプリ「SHARPタッチビューアー」に対応している。主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット、液晶パネルがLEDエッジ型、視野角が水平160度/垂直160度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が3,000:1、応答速度が6ms。映像入力インタフェースはHDMI×3、D-sub×2、DisplayPort×1。本体サイズと重量は、70型が約W1,647×D94×H1,010mmで約61kg。60型が約W1,437×D94×H890mmで約48kg。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X v10.9 / 10.10、iOS 7.0以降、Android 4.0以降。
2015年11月26日●シャープの液晶テレビ事業は大丈夫か?シャープは、液晶テレビ「AQUOS」の開発・生産拠点である栃木工場を報道関係者に公開した。シャープ栃木工場は1968年にカラーテレビの専門工場として操業を開始。総敷地面積は東京ドームの約7倍となる326,300平方メートル(約10万坪)を誇る。同工場の住所がシャープ創業者の早川徳次氏の名字と同じ「早川町」となっているように、矢板市にとっても、シャープ栃木工場が重要な拠点であることがわかる。○栃木工場は4Kテレビ生産の要第1工場では、国内向け液晶テレビ「AQUOS」の組立生産を行っているほか、第4工場までの生産棟を配置。東日本ロジスティクセンターも同敷地内にある。また、技術センターではAQUOSの開発も行っている。シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー カンパニーEVP兼デジタル情報家電事業本部長の小谷健一執行役員は、「栃木工場は4Kをはじめとした高品位テレビを生産するマザー工場。開発現場と生産現場が同じ場所で一体となっているからこそ、高品位なモノづくりができる」と紹介。「栃木工場でコスト力のある高品位な生産工程を確立し、それを中国・南京やマレーシアの生産拠点に展開する」という戦略を取っている。栃木工場では、開発、設計、生産部門が連携し、生産現場へのフィードバックを行う「コンカレントエンジニアリング」を推進。60型以上の大型モデルについては、液晶パネルからテレビ完成品までの一貫生産による工数半減、ネジ締め自動機を導入することによる省力化などに取り組んできた経緯がある。「2015年10月末から受注活動を開始している8K映像モニターは、栃木工場において培った生産技術力を集結した高効率生産システムによって実現しているものだ」(シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー デジタル情報家電事業本部生産統轄部・魚譲司統括部長)という。液晶テレビの生産ラインにおいては、アームロボットを活用した液晶パネル供給装置、液晶パネル移載装置、シート移載機のほか、狭額縁のベゼル部分のネジ締めを行うためのサイドネジ締め装置、バックカバーのネジ締め装置、さらには、最終検査工程における画像検査装置などを自ら組み立て導入を図っている。現在、栃木工場は1勤体制となっているが、24時間稼働にも対応できる工場づくりを進めている。さらに、IoTの導入などにより次世代工場への進化を目指すという。以下、シャープ栃木工場の液晶テレビの生産ラインを写真で追ってみる。○4K AQUOSが完成するまで組立ラインに投入される液晶パネルは、まずは人が直接触らないように、2台のアームロボットによって移送される。1台のアームロボットが保護紙を吸着盤で吸い上げ、もう1台のアームロボットが液晶パネルを移送する。保護紙であるか、パネルであるかは、小型カメラで自動的に判断する。モジュールの組立工程では液晶パネルとともにシートを投入する。シートは双腕ロボットによって1枚ずつ投入されるが、ここでは、シャープが空気清浄機などに活用しているプラズマクラスターイオンで除電している。狭額縁のベゼルと組み合わせるが、ネジ締めはサイドネジ締め機によって行われる。その後、基板や回路などを組み込み、背面カバーを取り付けて、ネジ締め機で固定。液晶テレビを立てて、検査工程に入る。検査工程では絶縁耐圧抵抗自動機や受信検査、画像検査、ホワイトバランス調整検査、最終電気検査、最終外観検査を経て、梱包を行う。なお、栃木工場では、量産試作機については300時間の環境検査を行うほか、初期ロットについては500時間、量産後の抜き取り検査では100時間の環境検査をそれぞれ実施する。●液晶テレビ事業の黒字化に自信○液晶テレビ事業の黒字化に自信今回の見学会では、同社の液晶テレビ事業戦略についても説明。2015年度下期のテレビ事業の黒字化に強い自信をみせた。同社の液晶テレビ事業は、2015年度第1四半期(2015年4~6月)には173億円の赤字であったが、2015年度第2四半期(7月~9月)は23億円の黒字。下期も黒字化を維持すると強調した。通期では赤字見通しだが、来年度での通期黒字転換を目指す。シャープの小谷健一執行役員は、「今後は安定した黒字体質へと持っていけると考えている。構造改革の効果のほか、4Kテレビの販売拡大もある。国内については、2015年度通期で黒字を目指す。アジアも今期は黒字化が図れる」とした。今後は中国での早期黒字化が課題となる。国内においては、2016年からは薄型テレビの買い替えサイクルに入ってくること、2016年には4K/8Kの試験放送、2018年には実用放送が開始されるなど、4K/8K放送のインフラが2020年に向けて整備されることもあり、今後はテレビ需要が回復に向かうと予測する。「2015年度は4Kテレビのラインアップを9機種にまで拡大。今年6月に発売した4KテレビのUS30およびU30が市場から受け入れられ、国内4Kテレビで30%のシェアを獲得。国内ではトップシェアだと認識している。とくに、50型以上の4Kテレビでは、40%以上のシェアを得ている」と説明した。また、IoTについては、ネットコンテンツやシャープが取り組むAIoTを搭載した機器などとの連携により、情報を最適に表示および視聴できる機器へと進化させ、新たなサービスを生むプラットフォームとして活用。「テレビに通信機技術を積極的に活用していくことになる」などと述べた。
2015年11月19日シャープは11月18日、サイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ) EC-HX150」を発表した。価格はオープンで、推定市場価格は税別40,000円前後。EC-HX150は、2015年5月に発売されたふとん掃除機「Cornet EC-HX100」の第2弾モデル。吸引部には「たたきハイパワーブラシ」を搭載。布団に振動を与えるゴムブレードを2枚から4枚に増やし、たたき振動数が2倍(最大12,000回/分)に向上した。また、吸い込んだアレル物質を本体内部でとらえ、きれいな空気を排出する「Ag+アレルディフェンスフィルター」、羽毛布団などデリケートな寝具の掃除に向いた「デリケートモード」を新搭載している。布団に触れる底面には抗菌素材を使用する。EC-HX100と同じく、布団に付いているダニを40度以上の温風で引きはがして吸引する「ヒートサイクロン」を採用。吸い込んだダニは遠心分離サイクロンの高速旋回気流により99%以上死滅するという。ダストカップとフィルターは水洗いが可能。また、ヒートサイクロンの温風と同時にプラズマクラスターイオンを放出し、湿気やニオイを除去する。本体サイズはW304×D405×H254mmで、質量は2.4kg。ダストカップの容量は0.1L。カラーはゴールド系とホワイト系の2色。
2015年11月18日シャープとベトナム ホーチミン市パスツール研究所は11月17日、シャープのプラズマクラスター技術が、空気中に浮遊する「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス」の感染力を抑制できるとする研究成果を発表した。同成果の詳細は、The Vietnam Association of Preventive Medicineが発行する「Journal of Preventive Medicine」に12月に掲載される予定。プラズマクラスター技術の原理は、例えばインフルエンザウイルスの場合、陽イオン(H+(H2O)m)と陰イオン(O2-(H2O)n)を同時に空中へ放出し、ウイルスの表面で2つのイオンが結合してOHラジカルへと変化。これが表面のスパイクタンパク質(糖タンパク質)から水分を抜き去ることで、結果スパイクタンパク質が破壊され、これにより繁殖が抑制されるというもの。同社では各種のウイルスなどに対する技術検証として「イオンでの効果の検証」「実使用相当の空間での効果検証」「臨床試験」の3つのステップを用いており、今回は第1段階の「イオンでの効果の検証」に当てはまる。これは、高病原性や新種など取り扱いに制限があるウイルスなどの有害物質を狭い空間内に放出し、プラズマクラスターによりどういった変化が生じるかを調べるというもの。今回の研究では、「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス」が選択されたが、これは2013年4月に初めてヒトに感染した事例が報告され、2015年9月のWHOの発表では累計で感染確定者が677名、死亡者は275名におよぶほか、有効なワクチンは現時点で存在しておらず、かつ日本人は全年齢層で抗体を有していないとされており、感染症法で世界的流行(パンデミック)を引き起こす危険性があるとのことで、第2類指定感染症に指定されている点などが背景にある。ちなみにベトナム ホーチミン市パスツール研究所は1891年にパスツール研究所の初の海外拠点として設立され、以降、インフルエンザに特化した研究拠点として、高病原性鳥インフルエンザウイルスをヒトから取り出すことに成功するなどの実績を有している。具体的な研究手法としては、1m3の密閉された試験ボックスを用意。内部にウイルス噴霧器でミスト状のウイルスを噴霧し、1m3あたり10万個/cm3の平均イオン濃度を実現する試験用イオン発生装置を用いて、どの程度の時間で検出限界に達するかを調べた。結果、約47分で99%のウイルスに感染能力が無くなることを確認。同様に平均イオン濃度が5万個/cm3および20万個/cm3の場合も調査したところ、数に応じて、検出限界の時間が短くなることを確認したとする。ただし、同社が民生向けに販売しているプラズマクラスター技術搭載製品の多くは、平均イオン濃度が2万5000個/cm3であるが、こちらも研究はしているものの、送風による自然減衰で検出限界まで到達する時間と大きな違いがないことが確認されているとのことであり、必ずしも、市販製品で今回の研究と同等の結果を得られるとは限らないことに注意が必要だ。なお、同社では今後、プラズマクラスター技術の効能効果をヒト以外の分野、例えば衣食住、植物、動物の感染症などにも向けて研究を進めていく予定としており、適用できる範囲の拡大を進めていきたいとしている。
2015年11月18日シャープは11月13日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」に取り付けるサイドバーシアターシステム「HT-SP100」を発表した。発売は12月3日。価格はオープンで、推定市場価格は税別50,000円前後だ。HT-SP100は、AQUOS背面の壁掛け金具取り付け部を利用して、テレビ画面の両サイドに設置する「フローティング型サイドバースピーカー」スタイルを採用したスピーカー。40V型~70V型のAQUOSに対応する。96kHz/24bitまでのハイレゾ音源(対応フォーマットはWAVとFLAC)再生に対応するだけでなく、テレビ放送音声など非ハイレゾ信号をハイレゾ相当にアップコンバートする機能も持つ。スピーカー部は2ウェイ(バスレフ型)で、5.1cmのウーファー、2cmのソフトドームツィーターを搭載。出力は20W+20W。サブウーファー部には13cmのウーファーを搭載し、出力は60W。「ファミリンク」機能でテレビと接続することにより、テレビのスピーカーを利用して3.1chサラウンドシステムへアップグレードできる。たとえば5.1chサウンドを収録したブルーレイディスクを再生する際、テレビのスピーカーではセリフのみを出力。そのため、セリフのみを視聴環境に応じて音量調整できる。ただし、対象となるのは2009年6月以降に発売されたアンダースピーカータイプのARC対応AQUOS。Bluetooth 2.1+EDRに対応し、プロファイルはA2DPとAVRCPをサポート。そのほか入力端子としてHDMI×1基、角型光入力端子×1、USB端子を備える。出力インタフェースはHDMI端子、スピーカー端子。サイズと重量は、スピーカー部がW71×D74.5×H400mm/0.6kg(1台あたり)、センターユニット部がW198×D207×H46mm/約1.1kg、サブウーファー部がW180×D300×H280mm/約3.1kg。
2015年11月13日シャープは11月11日、「ヘルシオ お茶プレッソ」シリーズ用茶葉「ヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶 XZ-TNB01A」を発表した。発売は11月18日。内容量は60gで、希望小売価格は税抜6,000円。ヘルシオ お茶プレッソは、本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯などを注いでお茶を淹れてくれるお茶メーカー。今回発売されるヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶は、抹茶を臼挽きして粉末にする前の茶葉「碾茶(てんちゃ)」で、京都府宇治市で栽培された一番茶を採用。優しい渋みと旨みが特徴だという。お茶プレッソを用いれば、挽きたての抹茶を作れる。空気による酸化などを抑えながら、緑茶本来の鮮やかな緑色と風味を楽しめる。
2015年11月11日シャープは11月10日、大型デジタルサイネージ市場に向けの80V型のインフォメーションディスプレイ2機種「PN-H801」、「PN-E803」を2016年1月中旬より順次発売すると発表した。価格はいずれもオープン。高精細4K液晶パネルを採用した「PN-H801」は、広色域の直下型LEDバックライトの搭載し、サイネージ広告はもちろん、公共空間における情報表示端末や会議室での利用にも最適だという。また、アップコンバートエンジン搭載により、4Kの解像度に満たないコンテンツも精細感を高めて美しく表示するほか、動画対応のメディアプレーヤーを標準搭載しているので、パソコンと接続しなくてもコンテンツの再生が可能。最大解像度は3,840×2,160ドット、輝度(標準値)は440cd/m2、コントラスト比は4,000:1。外形寸法(突起部を除く)/質量は幅約1,816×奥行約114×高さ約1,045mm/約54Kg。一方の「PN-E803」は、幅約1,850×奥行約96×高さ約1,072mm/約57kgと、従来機に比べ本体の奥行きを約22%、重量を約28%削減。壁や柱と一体化した設置がしやすくなり、店舗やオフィス、公共空間などでの利用シーンが広がるという。最大解像度は1,920×1,080ドット、輝度(標準値)は470cd/m2、コントラスト比は5,000:1。PN-H801は2016年2月上旬、PN-E803は2016年1月中旬より発売される。
2015年11月11日シャープは11月9日、「プラズマクラスターエアコン Xシリーズ」を発表した。冷房定格能力が2.2kW(6~9畳)~7.1kW(20~30畳)の9モデルで、発売は12月11日。価格はオープン。推定市場価格は冷房定格能力によって異なり、230,000円前後から350,000円前後だ(いずれも税別)。Xシリーズは、内部を清潔に保つ「風クリーンシステム」を搭載したルームエアコン。従来の風クリーンシステムに、「掃除アシストブラシ」を追加した。掃除アシストブラシは、エアーフィルターの内側に入り込んだホコリや油汚れを押し出し、ホコリの侵入を防ぐ。かき取ったゴミはダストボックスへ集められる仕組みだ。エアコンを使用していないときに、カビの発生しやすい20℃以上、湿度70%以上になると自動でファンを逆回転させ、高濃度プラズマクラスターイオンを充満させる機能も持つ。これらによって、吹き出す風に含まれるカビ菌を約99%低減できる。「高濃度プラズマクラスター25000」により、部屋の床面まで高濃度のプラズマクラスターを届けて、室内のカビや付着臭の分解・除去が可能だ。カーペットに染みついた汗の匂いまで消臭する「パワフルショット」や、部屋干しの生乾き臭を抑える「部屋干しモード」といった機能を搭載する。吹き出し口周辺のルーバーは、取り外して水洗いできるのも特徴だ。2015年1月発売のSXシリーズと比較して、空気の吸い込み口と送風ファンは大型化された。これにより、送風効率がアップ。さらに、熱交換器の有効面積を13%拡大することで、従来機と比較すると約5.8%ほど省エネ性能が向上しているという。サイズは9モデル共通で、室内機がW798×D370×H295mm、室外機がW800×D300×H630mm。
2015年11月09日シャープは11月6日、液晶テレビ「AQUOS 4K」ラインナップのプロモーションに、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施すると発表した。11月21日からテレビコマーシャルを全国放映するなどトータルプロモーションを展開する。シャープは6月から、同社の4K表示対応液晶テレビのプロモーションに歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用している。引き続き「美は、細部に宿る。」のキーメッセージのもと、8K相当の解像感を得られる4Kテレビ「AQUOS 4K NEXT」を含む9モデルをPR。新開発の音声システム「AROUND SPEAKER SYSTEM」を、テレビコマーシャルやWeb、デジタルサイネージ広告、店頭などでビジュアル的にアピールするトータルプロモーションを展開していく。テレビコマーシャルは11月21日から全国放映を開始するが、それに先がけて12日からWebページでも公開する。新テレビコマーシャルでは、きゃりーぱみゅぱみゅさんがオーケストラの各パート全員を1人で演じる。
2015年11月06日●「無水調理=難しい」の常識が覆されるシャープから11月5日に発売された「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」(以下、ホットクック)。健康な食生活を実現する同社の調理家電「ヘルシオ」シリーズで、初めて"煮る"調理を目的とした電気鍋だ。気になる新製品をひと足先に使ってみた感想をお伝えしよう。前編では基本的な使い方を紹介したが、後編では使い勝手などについて率直な感想をお伝えしたい。○料理が苦手な人でも大丈夫実を言うと、筆者は鍋オタクでもある。無水調理用の鍋も複数種類持っており、無水調理のおいしさについてはすでに熟知していたものの、「今さら、電気無水鍋までは必要ない」と思っていたフシがあった。ところが今回、実際にホットクックを使ってみて感じたのは、無水調理ができる鍋と電気無水鍋は別物であるということ。前述のとおり、ホットクックが勝手に調理してくれるという点だけでも、十分価値がある。ゆえに、すでに無水調理用の鍋を持っていても、それとは別でホットクックを持っておいてもいいのではないか、と思う。無水調理用の鍋を持っていない人にも、もちろんオススメしたい。日頃、複数の鍋を駆使して料理する筆者であっても、それぞれの鍋固有のクセなどを理解して使いこなすには、それなりに練習が必要。焦がしてしまうといった失敗も数多く経験してきている。しかし、ホットクックは料理初心者がいきなり使っても、メニュー設定さえ間違えなければ、基本的には失敗しない。レシピブックを参考にしながら、だいたいは目分量で材料をセットしたが、一度も失敗しなかった。それもそのはず、ホットクックは温度センサーと湿度センサーを備える。水蒸気の量まで検知して火加減を調整してくれるので、料理が得意ではない人も心配無用だ。●「メリットのほうが多い」と断言できる○実は狭いキッチンにこそオススメホットクックは通常の鍋に比べると、同じ容量でもサイズが大きいのが悩ましいところ。内鍋だけでなく、ヒーターや制御基板なども備えているため、仕方ないとは思うが、初めて見たときも「大きいよな~」という印象で、ある程度のキッチンスペースがないと使えないと思っていた。ところが、実際に使ってみると、大きさはさほど問題にならなかった。もちろん、ホットクックそのものを置けることが前提になるが、切ったそばから材料を投入していけるので余計なスペースが必要ない。コンロで調理するときとちがって、あらかじめ食材をカットしておかなくてもいい。1人暮らしのキッチンだと、どうしても調理スペースが狭かったり、コンロの口数が少なかったりするが、電気鍋ならコンセントさえあればどこでも調理できる。キッチンで準備して、調理中は別の部屋へ移動させても構わないのだ。そういう意味では、実は狭いキッチンにこそ適しているかもしれない。手入れが簡単なのも魅力的だ。基本は内鍋と内ブタ、まぜ技ユニット、蒸気口カバー、つゆ受けを洗えばいいだけ。取り外しも簡単で、それぞれアナログの鍋より断然軽くて扱いやすい。内鍋を調理後に放置しておくと、メニューによっては汚れを落としにくくなってしまう。その場合には、煮物を作る要領で水と重層を入れて10分程度加熱すればキレイに落ちた。このとき手動で設定していたが、たとえば、ニオイが取れにくい魚料理のあとの消臭、煮沸消毒といった「お手入れモード」のようなものがあるともっと便利になるだろう。○次モデルを待つかどうかで悩み中あともう1点わがままをいえば、自動メニューでもそれぞれ具体的にどのようなプログラムになっているのかわかるとうれしい。レシピブックを見ながらいろいろと試していくうちに、料理好きな人であればそのうちオリジナルのメニューも作りたくなってくるだろう。その場合に、どのコースを選んで調理すればいいか判断するために、詳細がわかるようになっていると応用がきく。とはいえ、初代製品でありながら、全体的に完成度が高い。10日ほどで合計30品以上のメニューを作ってみて、「ここがこうだったらもっといいのに」という思いはあれど、不便や不満に思うレベルのダメ出し要素はほとんどなかった。細かな要望はこれまで書いたとおりだが、むしろメリットのほうが大きく上回る、というのが正直な感想だ。まだ先の話ではあるものの、第2世代のモデルでは、ユーザーの声を反映して、より使い勝手のいい製品に進化すると予想される。そう考えると「今すぐ購入!」というのは迷ってしまう。しかし、ホットクックを使っていないここ数日、その便利さを痛感しており、「今すぐ買いたい家電リスト」急上昇中だ。
2015年11月06日シャープは11月5日、プラズマクラスターイオン発生機の新製品として、天井設置型の「ニオワンLEDプラス」2機種と、ベッドサイド用の「IG-HBP1」を発表した。発売はいずれも11月26日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はニオワンLEDプラスが2畳用「IG-HTA30」で30,000円前後、1畳用「IG-HTA20」で22,000円前後、IG-HBP1が20,000円前後だ。○天井設置型の「ニオワンLEDプラス」ニオワンLEDプラスは、主にトイレでの使用を想定して2014年11月に発売された「IG-GTA20」の後継モデルに当たる。適用床面積が約1畳のIG-HTA20に、約2畳用のIG-HTA30を追加。トイレだけでなく玄関や洗面所などにも設置できるとする。約1畳用のIG-HTA20は体積が従来比で約30%削減された。「高濃度プラズマクラスター25000」を搭載し、床などに付着したニオイの原因菌を除菌・消臭する。また、天井に設置する照明として機能するよう、LEDライトを備える。全光束(明るさ)はIG-HTA20が485ルーメン、IG-HTA30が810ルーメン。IG-HTA30のみ明るさを3段階で調節可能だ。一般的な電球と同じE26口金形状を採用しているため、取り付け工事などを行わずに設置可能だ。人感センサーを搭載し、LEDライトのオン・オフ、プラズマクラスター運転の標準・強を自動で切り替える。IG-HTA30は、人がいないときのプラズマクラスター運転を、「強運転」「3時間の強運転後に標準運転」「常時標準運転」の3種類から選択可能だ。サイズと重量はIG-HTA20がW85×D85×H220mm/440g、IG-HTA30がW117×D117×H220mm/640g。光色は電球色。○ベッドサイド用の「IG-HBP1」IG-HBP1は、2014年11月に発売された「IG-GBP1」の後継モデルに当たる。シェードはリボンをイメージしたものから、香水瓶をイメージしたスリムなものへ変更された。高濃度プラズマクラスター25000を放出して肌をケアする「おやすみ運転」や、汗のニオイなどを消臭する「枕リフレッシュ運転」、さくら色のあかりは、引き続き採用している。明るさは2段階で調整でき、そのほか、だんだん暗くなって30分後に消灯するタイマー機能も持つ。サイズはW130×D130×H179mm、重量は465g。プラズマクラスター25000の適用床面積は約70cm。運転音はおやすみ運転時で19dB、枕リフレッシュ運転時で33dB。プラズマクラスターイオンの吹き出し方向を調節できるノズル、ユニット清掃ブラシが付属する。
2015年11月05日シャープは11月5日、空気清浄適用床面積~65畳の大空間向けプラズマクラスター空気清浄機「FP-140EX」を発表した。発売は11月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別165,000円前後だ。FP-140EXは、CADR(※)において「タバコの煙」「ホコリ」「花粉」の全項目で最高値を取得しつつ、最大運転音55dB以下を実現した空気清浄機。空気清浄の適用床面積は~65畳で、シャープは家庭のリビングだけでなく、飲食店やオフィスなどでの使用も想定している。※:クリーンエア供給率。米国家電協会が定めた指標で、空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表す。数値が高いほど部屋の空気を浄化するスピードが速い。ファンとモーターをそれぞれ2基ずつ搭載したことで、毎分14立方mの大風量を実現。これによって、大空間の空気清浄が可能になった。また、2基ずつのファンとモーターを採用したことで、ファンの回転数を抑えながらも風量をアップし、最大運転音の低減も実現している。強運転時の最大運転音は55dB、静音運転時は26dBだ。ファンには、摩擦抵抗が少ないトンボの羽根形状を応用したネイチャーファンを採用。0.3μmの微小な粒子を99.97%以上捕らえられる静電HEPAフィルターを2枚備え、CADR各項目で最高値を獲得した。プレフィルターにたまったホコリを自動で掃除する「プレフィルター自動掃除」機能を持つ。プレフィルターが上下に動き、お掃除ブラシがフィルター表面のホコリをかき取って、ダストボックス内へ回収する仕組みだ。使用環境によって異なるが、ダストボックス内のゴミは約6カ月間に1度捨てればよい。プレフィルターの目の細かさは従来モデルに比べて約1/5で、内部へホコリが侵入しにくくなった。操作は天面のタッチパネルで行う。運転停止時は電源ボタンと時刻のみを表示し、運転開始時にその他の操作ボタンが浮かび上がる。0.5μmの微小な粒子まで検知する「高感度ホコリセンサー」と「ニオイセンサー」を備え、「ニオイ」「ホコリ」「PM2.5」の3項目で空気の汚れ具合を判定。測定結果によって自動で風量を調節する機能も持つ。サイズはW549×D327×H818mm、重量は約21kg。8畳の空気清浄にかかる時間は5分。消費電力は7.7~123W。CADR値はタバコの煙で450cfm以上、ホコリで400cfm以上、花粉で450cfm以上。
2015年11月05日●ヘルシオ初、「煮る」家電シャープから11月5日に発売される「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」(以下、ホットクック)。ウォーターオーブンをはじめ、健康な食生活を実現する同社の調理家電「ヘルシオ」シリーズで、初めて"煮る"調理を目的とした電気鍋だ。業界初(※)となる無水調理を実現した家電のホットクックを、ひと足先に使ってみた感想をお伝えしよう。※シャープ調べ。○無水調理とは?まずは無水調理について簡単に解説しておこう。無水調理とは、その名の通り、水を使わない調理方法だ。通常、鍋には水分を足さなければ、焦げ付いたり、空焚きになったりしてしまうが、無水調理に対応した鍋であれば、食材の水分のみで加熱調理できる。加熱中に食材から発生する水分を鍋へ還元するという仕組みで、食材の持つ栄養素や旨みが水に溶け出さないというのがメリットだ。煮物はもちろん、ダッチオーブンのように野菜や肉をローストできるほか、くん製も作れる。ホットクックはこの無水調理を電気鍋に取り入れた製品だ。ホットクックでの無水調理を可能にしているのは、内ブタに設けられた円錐状の「旨みドリップ加工」。加熱中に食材から発生した水蒸気が、この突起によって水滴になり、鍋へと戻っていく。●名前通り「放っとく」だけでOK○予約機能が優秀一般的な電気鍋の利点は、なんといってもつきっきり調理からの解放だ。電気鍋を一度も使ったことがない人も、その便利さを味わうと手放せなくなってしまうだろう。筆者もその一人だ。ホットクックは自動メニュー85、手動メニュー15の合計100メニューを搭載しているが、無水調理ができる以外は、一般的な電気鍋とほぼ同じ。材料セットさえしておけば、ボタン1つであとはすべてお任せで、自分はその間好きなように時間を使える。日中、仕事で出かけてしまう人はいうまでもなく、そうでない人も火の番をするために鍋の前につきっきりでいなくてもよいので、ホットクックが調理している間に他の家事を済ませたり、買い物へ行ったり、時間を有効活用できる。ちなみに、製品名である「HOTCOOK(ホットクック)」も、実は関西弁の"放っとく"に由来する。指定した時間に料理ができあがる予約調理も可能だ。ここでホットクックが特に優れているのが、スタート後、一度100℃まで加熱して食材に火を通した後、いったん温度を下げて味を染みこませ、食材が腐敗しにくい70℃前後をキープ、設定時刻の直前に仕上げをしてくれるというところ。予約調理は最大12時間まで設定可能だ。夏場は食材がいたんでしまうのが心配だが、これならば安心してホットクックに任せられそう。気が利いているなぁと感心したポイントだ。この予約調理機能をふまえると、1人暮らしの社会人にもオススメしたい。出勤前に、炊飯器と同じ感覚でセットさえしておけば、帰宅時には温かくておいしい食事が待っているというのはこの上ない幸せ。しかも、外食や惣菜などを買う機会を減らせるので、節約や食生活の改善にもつながる。●鍋内のかき混ぜも自動○感動のホワイトソース他の電気鍋と比較した際の長所は、「まぜ技ユニット」にあるだろう。実はこれが一番の功労者だと実感している。「まぜ技ユニット」というのは、内ブタに取り付ける部品のことで、2本の棒で鍋内を自動でかき混ぜてくれるものだ。シャープが2012年に発売したIH炊飯器に「かいてんユニット」という名前で搭載しているものと、役割としてはほぼ同じ。もともとは米を研ぐために付けられたものだが、ホットクックでこそ、その機能が活きると感じた。まぜ技ユニットがあることによって、バラエティーに富むメニューの調理が可能になっている。今回、ホットクックで30品以上を調理してみたが、自動かき混ぜ機能による恩恵を特に受けられたのが「ホワイトソース」だ。牛乳とバター、小麦粉で作るホワイトソースは、火加減がポイント。一定の温度を保ちながらゆっくりとかき混ぜていく作業は、温度が変化しやすい直火よりも、センサーで温度を検知して温度管理・制御できるIHのほうが適している。この温度管理・制御に加えてかき混ぜまで行うのがホットクックの強み。一般的な電気鍋だとかき混ぜまでは不可能でも、ホットクックであれば材料を入れてボタン1つでホワイトソースを作れる。一定の間隔でゆっくりゆっくり混ぜてくれるおかげで、ダマが一切ない、なめらかなホワイトソースが勝手にできあがって感動した。○とろみのある料理もお任せ自動かき混ぜ機能と無水調理の合わせ技で可能になっているのが、とろみのある料理。付属のレシピブックに「八宝菜」や「鶏肉のカシューナッツ炒め」といったメニューが載っていて、「本当にできるの!?」と半信半疑ながらとりあえず作ってみた。手順は、材料入れてあとはお任せ、と基本的には今までと同じだ。ところが、とろみのあるメニューだと、鍋に食材をセットする前に、ビニール袋などに食材を入れて、片栗粉をまんべんなくまぶすというひと手間が必要になる。材料をすべてセットして待つこと約20分。フタを開けてみると、まぎれもない、鶏肉のカシューナッツ炒めができあがっていた! 実際に作ってみて、加熱中に食材から発生する水分がまぶしてある片栗粉を溶かし、まぜ技ユニットが全体をかき混ぜて、まんべんなくとろみがつくのだろうとわかった。ホワイトソース同様、片栗粉でとろみを付けるのも、火加減や水分量、混ぜ合わせるタイミングが難しい。しかし、無水調理と電気鍋の合わせ技で、難しいことはすべて機械に任せられる。ちなみに、ホワイトシチューもこの方法を使う。あらかじめ食材に小麦粉をまぶしておき、少量の牛乳とバターを入れておけば、市販のルーいらずだ。電気ではない無水調理用の鍋で同じことをしようとすると、人の手でかき混ぜている間はフタを開けなくてはならないため、水分が外へ逃げてしまう。そう考えると、これはホットクックでしかできない調理方法だろう。前編では、基本的な使い方などを紹介してきた。後編では、使い勝手やどんな人にオススメか、率直な感想をお伝えしよう。
2015年11月05日シャープは10月16日、重さ2.9kgでコンパクトなキャニスター型のサイクロン式掃除機「EC-PX700」を発表した。発売は10月22日で、価格はオープン。推定市場価格は税別40,000円前後。9月に発売したキャニスター型掃除機「EC-VX700」と「EC-LX700」と同様、従来のサイクロン部の周囲に8つの小型サイクロンを配置した「パラレルフローサイクロン」を採用。内と外の2段階のサイクロンで、微細なゴミを99.9%以上遠心分離できるため、ダストカップ上部のプリーツフィルターが不要になり、手入れの手間を省ける。ダストカップ内の満量ラインまでゴミがたまっても、99%風量が持続する。本体後部にある取り外し可能なフィルターは、約2年半掃除しなくても良い。汚れやすいダストカップとサイクロン部は、まるごと水洗い可能だ。さらに、ダストカップ内にプラズマクラスターを放出する機能も持つ。本体サイズはW215×D350×H229mm、本体重量は2.9kg。ダストカップ容量は0.25L。吸込仕事率は210~約40W。電源コードの長さは5m。カラーはピンク系。
2015年10月17日シャープは10月13日、ブルーレイディスクレコーダー「AQUOSブルーレイ」の新モデル8製品を発表した。発売はいずれも10月29日。価格はオープンで、推定市場価格は55,000円から120,000円前後(税別)。業界で初めて「スマートフォンQRコード表示」機能を搭載したBDレコーダー。リモコンの「番組情報」ボタンを押すと、視聴している番組や関連情報などのURLとQRコードを自動で表示する。QRコードをスマートフォンなどで読み取ると、出演者情報や番組内で紹介された情報、番組プレゼントの応募ページなどにアクセスできる。また、連続ドラマの新番組を自動録画する「ドラ丸」機能も搭載。地上デジタル放送の新作ドラマを自動でリストアップし、4週間分を録画する。選択した番組の内容を、一画面あたり最大60個のサムネイルで一覧表示する「番組内容丸わかり」機能では、おおよその番組内容を番組を再生せずに確認できる。サムネイルの表示間隔は、5段階(1分/2分/3分/4分/5分)から選択可能だ。Wi-Fi機能と有線LAN機能を搭載し、DLNAもサポート。また「外からリモート視聴」にも対応しており、録画した番組を外出先からスマートフォンなどで視聴できる。USB HDDによるストレージ拡張も可能。「BD-T3800」のみ、スロットインハードディスク「SHDD」を利用できる。録画した番組を他の対応機器で再生するSeeQVault規格に対応。また、別のAQUOSブルーレイに録画した番組をダビングできる「買い替えお引越しダビング」機能を搭載。本体サイズは全モデル共通で、W430×D236×H58mm。カラーはBD-W1800Wのみホワイトで、ほかはすべてブラックとなる。
2015年10月13日ソフトバンクは、同社が販売していたシャープ製の携帯電話の一部において、2016年1月1日以降、正しい日時表示ができなくなる不具合があるとして、機種変更を呼びかけている。対象機種では、2016年1月1日以降、正しい日時表示ができなくなるほか、発着信履歴およびメール送受信履歴などの時刻表示も正しく表示されない。対象機種は、2006年発売の「911SH」や、Vodafoneの「V705SH」など。同社は、正しい日時表示での利用を希望するユーザーに対し、機種変更することを勧めている。ソフトバンク広報に、こうした不具合について問い合わせると「対象機種に搭載されているチップセットが2016年以降の表示に対応しておらず、ソフトウェアアップデートでも修正することができないため」と理由を説明した。対象機種は以下の通り。V705SH(705SH)810SH811SH812SH812SH s812SH sII813SH904SH905SH910SH911SH
2015年10月13日シャープはCEATEC JAPAN 2015開催前日の10月6日、報道関係者向けに同社ブースの展示内容を公開した。ブースではロボット電話「RoBoHoN」のほか、メインテーマと位置づけている「ココロプロジェクトゾーン」に大きなスペースを割いている。ココロプロジェクトは独自のAI技術であるココロエンジンを活用するとともに、音声認識を通じて、家電製品と対話しながら、ひとり一人のユーザーにココロからおもてなしを行い、ライフスタイルに寄り添う家電を目指すもの。様々な製品にココロエンジンを搭載する横断型プロジェクトだ。同社の「ともだち家電」やAQUOS、エモパーといった技術や製品を結ぶとともに、生活家電、モバイル、AV家電の技術を融合することでココロエンジンを深化させるという。ブースでは、ココロプロジェクトの具体的な製品として、RoBoHoNのほかに、プラズマクラスター冷蔵庫「SJ-TF50B」、オーブンレンジ「ヘルシオ AX-XP2WF」、液晶テレビ「AQUOS」の新UI、スマートフォン「AQUOS」のエモパー搭載モデルを展示。冷蔵庫のSJ-TF50Bでは、「期限の近い食材を声で知らせたり、食材を音声対話で登録できる買い物メモ機能、手元にある食材を声で伝えると調理メニューを検索してくれる機能」などを実現。また、液晶テレビAQUOSでは、「画面がオフでも人が近づくと電源が入り、話しかけると、その人の声を認識して、好きなコンテンツの最新版を自動的に表示してくれるといった使い方ができる」という。○8KモニターやFFDなどの次世代技術も「AQUOS 4K NEXT & 8K映像モニターゾーン」では、独自の4原色技術と超解像8Kアップコンバート回路を搭載した「AQUOS 4K NEXT」の第2世代製品となる「LC-70XG35」と、市販品として世界で初めて8K(スーパーハイビジョン)規格に準拠した85型IGZO液晶パネル採用の「LV-85001」を展示。高精細、広色域、高コントラストを実現するとともに、波面合成による臨場感のある音場を実現してみせた。「8Kの優れた映像には、それに伴った音が必要。だが、そのために個人が大きな投資をするのでは意味がない。波面合成技術はコスト面でも革新的なものになる。また、85型IGZO液晶パネル採用の8K映像モニターは、BtoB用途での利用を想定したものであり、CGをリアルタイム表示し、細かいディテールや質感まで再現できる」(シャープ・水嶋繁光会長)という。また、デザインを革新するディスプレイとして注目を集めているフリーフォームディスプレイ(FFD)の展示にも力が入っている。とくに注目を集めているのが、FFDの進化版として初公開した曲面型FFD。「応用範囲は幅広く想定できる。これまでのFFDの可能性をさらに広げるものになる」(水嶋会長)として、自動車へのダッシュボードへの搭載など期待が膨らむ。さらに、液晶の向こう側が見え、ショーウインドウなどに利用できるシースルーディスプレイや、鏡面となっているディスプレイに様々な情報が表示できるミラーディスプレイなども展示している。○新ビジョン「AIoT」一方、シャープはプレス向けの説明会において、新たな家電製品の事業ビジョンとして、モノの人工知能化を目指すことを打ち出した。シャープ 代表取締役兼専務執行役員の長谷川祥典氏は、「2016年度から、AIoTの製品展開を本格化する。多くの家電をクラウドに接続して、人工知能化することで、機能や動作が快適になる」と切り出し、「これまでの家電メーカーは、ハードウェアを提供してきたが、クラウドサービスを一体提供することでユーザー価値が飛躍的に向上する。IoTは、スマホでエアコンをコントロールしたり、家電の状況を確認するといった使い方が多いが、AIoTでは人工知能を活用することで、食材から今日の料理を提案するなど、それぞれのお客様にあったサービスを提供できる点が異なる」とした。家電の人工知能化においては、これまでのココロエンジンで培ってきた「音声対話」、エモパーなどで培ってきた「センシング・人工知能」に加えて、年齢や性別だけでなく、暑がりやサッカー好きといった「ゆるやかな嗜好」を学習する「嗜好理解」を活用するという。「わが家流に快適に成長し、その場ですぐにサービスが利用できる家電」を目指すという。また、「AIoTには、サービス事業者にも参加してもらえるものになる。事業規模は未知だが、大きなビジネス成長が見込める。サービスの最前線のタッチポイントにあるのが家電。未開拓のビジネス領域に踏み出すことになる」と語った。なお、現時点では、AIoTの事業規模などについては明確にはしていない。
2015年10月07日シャープはモバイル型ロボット電話「RoBoHoN (ロボホン)」を開発。2016年前半に発売すると発表した。10月7日から開催される「CEATEC JAPAN 2015」のシャープブースにて展示する。○RoBoHoNは技術発表ではなく、実際に発売する製品RoBoHoNは、世界的なロボットクリエイターでもある高橋智隆氏と共同開発したもので、高さ19.5mm、重量が約390gという、二足歩行が可能な小型のヒューマノイドロボット。髙橋氏は東京大学先端科学技術研究センター特任准教授で、ロボ・ガレージ代表取締役でもある。RoBoHoNはジャケットのポケットや鞄などに入れて、屋外へも持ち運びが可能。LTEおよび3Gに対応したモバイル通信のほか、音声通話、メールやカメラ、液晶タッチパネルなど、スマートフォンとしての基本機能を搭載。新開発のフォーカスフリー小型プロジェクターを頭部に内蔵しており、撮影した写真、映像、地図などを壁や机などに手軽に投影できる。何より、音声対話によって、簡単に操作が可能である点が大きな特徴。話しかけることで、電話をしたり、写真撮影を行ったり、ダンスを踊ったりする。高橋氏は発表会で、「人型のロボットとしたことで、人間から自然に話しかけてしまうような状況を作っている。話しかけることで、様々な情報を収集して、それぞれの個人に最適化したパーソナル端末へと進化する。いよいよロボットが1人1台となる時代が訪れる」とコメントした。また、シャープ 代表取締役兼専務執行役員 コンシューマーエレクトロニクスカンパニー社長の長谷川祥典氏は、「買って終わりではなく、どんどん進化していくのがRoBoHoN。様々なサービスに対応し、人に長く寄り添う存在になる。RoBoHoNは技術発表ではなく、実際にお客様のもとに届ける製品であり、2016年前半に発売する。新たな体験を提供することになる」と述べた。RoBoHoNは、シャープのココロプロジェクトを象徴する製品として、CEATEC JAPAN 2015の同社ブースに展示され、実際にデモストレーションが行われる。
2015年10月06日シャープは10月6日、インターネットに接続して暮らしをアシストする「ともだち家電」に対応したプラズマクラスター冷蔵庫「SJ-TF50B」と、ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XP2WF」(以下、AX-XP2WF)を発表した。発売はいずれも10月30日。価格はオープンで、推定市場価格はSJ-TF50Bが360,000円前後、AX-XP2WFが210,000円前後だ(いずれも税別)。ともだち家電とは、インターネットに接続することで、ユーザーに合わせた音声アドバイスや運転をしてくれる家電のこと。各家電に搭載された人工知能「ココロエンジン」が、クラウド上に保存されたデータと連携することで、適切なアドバイスや運転を実行するという。○冷蔵庫の中身を把握する冷蔵庫SJ-TF50Bは、対話をしながら庫内の食品管理ができる冷蔵庫。食品を冷蔵庫に入れる際に声で食品名を登録しておくと、冷蔵庫が使用期限が近づいた食品を教えてくれる。「期限が近い食品でなにが作れる?」と尋ねると、レシピを提案する機能も持つ。専用のスマートフォン向けアプリ「ココロボ~ド」を利用すれば、冷蔵庫内の食品量や使用期限、保存場所といった詳しい情報も登録可能だ。保存場所を登録することで「マスタードどこにいったっけ?」と聞くと「小物ポケット右にあるよ」などと回答してくれる。冷蔵庫に買いたい食材をつぶやくだけで、「買い物メモ」を作成。外出先からスマートフォンで買い物メモを確認できる。冷蔵庫が音声で認識できる食品数は約1,650個で、提案メニュー数は約220種類。プラズマクラスターによる除菌や脱臭、野菜が長持ちする独自の高湿ロック機構採用「ステンレス・ロック野菜室」や、「節電25」モードでの節電機能などを備える。定格内容積は501Lで、ドア数は6枚、ドア材は強化ガラス製。本体サイズはW685×D699×H1,820mm、重さが96kg。○食材を伝えるだけで自動設定できるオーブンAX-XP2WFは、使いたい食材や料理のジャンルを音声で伝えると、最適なメニューを提案してくれるウォーターオーブン。たとえば、「鶏肉を使ったメニューを教えて?」と話せば、「チキンステーキはどうですか?」といった提案をする。メニューが決まったら、自動調理データを本体にダウンロード。そのまま調理を開始できる。調理終了後には、音声で評価を登録でき、「高評価メニュー」でランキング上位に表示する。一般的なオーブンは本体操作パネルを触って、時間や温度などの設定が必要だが、AX-XP2WFは「オーブンで180℃、30分」のように音声で操作可能だ。このため、手が汚れやすい調理中でも、ほとんど画面に触れずに操作ができる。専用アプリの「ココロボ~ド」と連携させると、オーブンで選択した料理レシピをスマートフォンにダウンロードしておける。また、選択したレシピに足りない食材をチェックする「買い物リスト」も作成可能だ。外出先で足りない食材を確認できるので、買い忘れを防げる。「冷凍」に「冷蔵」、「常温」など、温度が異なる食材を混ぜても均一に加熱できる「まかせて調理」機能の搭載など、オーブンレンジとしての機能は7月発売の「AX-XP200」とほぼ同じ。外形寸法はW490×D430×H420mm、加熱室の有効寸法はW395×D305×H240mm。重量は約25kg。
2015年10月06日●RoBoHoNとはシャープは6日、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を、2016年前半に販売することを発表した。価格や発売時期は未定。本稿では、同日行われた発表会の模様をレポートする。○二足歩行し、話し、踊れる「電話」RoBoHoNはロボ・ガレージの代表取締役であるロボットクリエイターの高橋智隆氏と共同開発された、携帯情報端末。本体は二足歩行が可能なヒューマノイドタイプのロボットで、身長は約19.5cm、重さは約390g。上着のポケットやバッグに入るサイズだという。ユーザーとは音声で対話し、操作する。内部には3G/LTEの通信モジュールとWi-Fiを内蔵しているほか、背面に小型のタッチパネル液晶を、頭部にカメラやフォーカスフリーのレーザープロジェクターを内蔵しており、タッチ操作でメールを送信したり、撮影した写真を壁などに映し出して見られる。音声インターフェースには同社の「ココロエンジン」を採用し、自然な会話での応対が可能。例えば「RoBoHoN、写真を撮って」と言うと、RoBoHoN自身も「うん、いいよ」とフランクな口調で応対し、写真を撮影してくれる。顔認識によりユーザーを認識しており、状況により気遣いの言葉なども投げかけてくれるという。動きは比較的ゆっくりめだが、手を振る、向きを変えるといったシンプルなものから、座った状態から立ち上がる、歩く、踊るといったアクティブな動きもでき、電話というイメージからはかなりかけ離れている。●スマホよりも話しかけやすい?○一人一台の存在が目標共同開発を担当した高橋氏は、家庭用ロボットというと人型ロボットが掃除している姿などを思い浮かべるが、そうしたタスクは例えばロボット掃除機の方がはるかに効率的であると指摘し、一方で人が対話するものとしては、スマートフォンのような四角い箱よりも、人や動物の姿をしているものの方が抵抗が少ないという研究結果を紹介。その上で、スマートフォンの次のイノベーションとして、スマートウォッチやスマートグラスではなく、ロボットとスマートフォンの融合を提唱。これまでの家庭用ロボットと言われるものが、据え置きの電話やデスクトップパソコンのように家族全体のものであったのに対し、スマートフォンやノートPCのように一人一台の存在としてのモバイル型ロボットという存在にしたいと語った。また、シャープの代表取締役でもあるコンシューマエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典社長は、RoBoHoNはココロプロジェクトの象徴的存在として、コンシューマエレクトロニクスカンパニーの技術を結集した存在と紹介。機能的に便利なタッチUIと、情緒的に楽しい動きや対話式インターフェースを持つ、使う人の気持ちに応える新しい電話の形であるとし、話しかけやすい姿と音声対話によるインターフェースで、サービスをもっと気軽に、楽しく利用できるようにしたいと語った。公式サイトでも利用例などが公開されているが、電話をかける姿などは確かに滑稽に見えるが、全体的な動きなどはかなりいい感じに見え、発表会後の報道陣の間でもかなり好意的な意見が飛び交っていた。今までにない発想の製品だけに、「電話」というジャンルに止まらず、ホビーや医療・介護、教育など様々なジャンルからの引き合いもありそうだ。
2015年10月06日シャープは10月6日、二足歩行や対話が可能な電話機能付きロボット「RoBoHoN」を発表した。発売は2016年の前半を予定している。RoBoHoNは、ロボットクリエイター高橋智隆氏と共同開発した電話機能付き人型ロボット。LTEや3Gのモバイル通信機能や、Wi-Fi機能(IEEE 802.11b/g/n)を内蔵し、通話やメールなどが行える。また、2型のQVGAタッチ対応ディスプレイやカメラのほか、小型プロジェクターを搭載。写真や地図を壁や机などに投影できる。各機能はRoBoHoNへの音声呼びかけにより操作可能。RoBoHoNとは、コミュニケーション動作やキャラクター性による対話も可能だという。高さは19.5cmで、重量は約390g。
2015年10月06日シャープは10月6日、フリーフォームディスプレイ(FFD)の進化形として、12.3型FFDの中央部が凸型に湾曲した「曲面型FFD」など新たに4種類のFFDを開発したと発表した。曲面型FFDは、曲面デザインが多い自動車のダッシュボードなどへの搭載を想定して開発されたもので、残りの3種類も円形型ディスプレイの周囲に操作ダイヤルを備えた「ダイヤルUI搭載円形型FFD」、車のバックミラーを想定しFFDの側面にタッチセンサを備えた「エッジUI搭載ミラー型FFD」、そして「台形型FFD」と、自動車への搭載を意識したものとなっている。なお、これらのFFDは10月7日より千葉県・幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN2015」の同社ブースにて展示される予定だという。
2015年10月06日シャープは10月6日、ロボットクリエイター高橋智隆氏と共同で開発したモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を2016年前半に発売すると発表した。価格および販売ルートは未定。ロボホンは、高さ約19.5cm、重さ約390gの2足歩行型ロボットで、モバイル通信(LTE/3G)に対応し、音声通話をはじめ、メールやカメラ、液晶タッチパネルなど携帯電話の基本機能が備わっている。また、新開発のフォーカスフリー小型プロジェクターを搭載しており、写真や映像、地図などを壁や机に投影することができる。各機能は音声対話で操作することが可能だ。なお、稼働時間について同社は、現在開発中だが、外出先への持ち出しを含めて1日使用できることができるように検討を進めるとしている。
2015年10月06日シャープは6日、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を2016年前半に発売すると発表した。携帯電話の基本機能のほか、小型プロジェクターも搭載、音声対応を介した操作も行える。RoBoHoNは、ロボットクリエイター高橋智隆氏と共同で開発した次世代の携帯情報通信端末。二足歩行が可能なヒューマノイドロボットで、携帯電話機能として、モバイル通信(LTE/3G)に対応し、音声通話、メール、カメラを備え、搭載のタッチパネルでの操作も可能。フォーカスフリーの小型プロジェクタにより写真や映像、地図などを投影することもできる。音声対話のでの操作も可能で、ロボットとしてのコミュニケーション動作やキャラクター性による対話も実現するという。なお、サイズは高さ19.5cm、重さは約390g。衣類のポケットや鞄に入れて持ち運びも行えると同社は主張している。
2015年10月06日シャープは、16インチサイズのテレビ機能付ホームタブレット「AQUOSファミレド <HC-16TT1>」を11月15日に発売する。価格はオープン。同製品は、16インチサイズのテレビ機能を搭載したAndroidタブレットとTVチューナーのセット。タブレットとTVチューナーをワイヤレス接続することで、地上デジタル、BS・110度CSデジタル放送を場所を選ばずに視聴できる。タッチ操作でチャンネルの選局や番組表での録画予約が行えるほか、IPX5/7の防水に対応する。別売の外付けUSBハードディスクをチューナー部に接続し、録画予約や録画番組の視聴もできる。また、BDレコーダー"AQUOSブルーレイ"とのホームネットワーク接続し、録画番組の視聴も行える。タブレットの主な仕様は以下のとおり。ディスプレイサイズは16インチ、画素数は1366×768ピクセル。OSはAndroid 4.4.4、CPUは1.6HzクアッドコアのRK3188、RAMは1GB、ストレージは8GB。外部ストレージとしてmicroSD/microSDHCに対応。約200万画素のカメラも備える。サイズ/重量は、39.5cm×2.4cm×25.4cm/約1.9kg。チューナーの受信チェンネルは地上デジタルが011~528ch、bsデジタルが001~999ch、110度CSデジタルが000~999ch。サイズ/重量は15.3cm×17.2cm×4.8cm/約300g。
2015年09月27日