「金曜ロードSHOW!」がこの夏贈る「3週連続 夏はジブリ」企画。第2夜となる8月23日(金)今夜は『崖の上のポニョ』が登場。宮崎駿監督が“原点に立ち返り”手描きでのアニメ制作にこだわった本作を今回もノーカットでオンエアする。1995年に「CG制作室」を開設したスタジオジブリは、『耳をすませば』や『もののけ姫』でCGを本格的に導入。その後、CGはジブリ作品だけでなくTVアニメまで幅広く取り入れられアニメーションの幅を広げる。宮崎監督も『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』でCGを多用してきたが、2008年に公開された本作ではアニメーションの原点に立ち返って、手描きの躍動感を重視。その結果、生き生きとした描写も大きな話題を呼んだ。人間を辞めて海の住人となった魔法使いの父・フジモトと海なる母・グランマンマーレの間に生まれた真っ赤なさかなの女の子・ポニョは、ある日冒険の旅に出る。クラゲに乗ってたどり着いた海辺で出会ったのは、老人ホームに勤める母のリサとともに、船乗りの父・耕一の留守を守る5歳の男の子・宗介だった。宗介のやさしさに触れ彼を大好きになってしまったポニョだが、人間の悪いところをたくさん知っているフジモトはポニョを海の中に連れ戻し、魔法の力を使って閉じ込める。それでも「宗介に会いたい」というポニョの気持ちは止まらず、妹たちに協力してもらってフジモトが開発中の強い魔法の液体を海に解き放ち再び地上へ向かう。しかしポニョがばらまいた魔法の液体のおかげで原始の力を取り戻した海は、巨大なうねりとなって宗介の町を飲み込んでしまう…というのが本作のストーリー。宗介の母・リサにはNHK連続テレビ小説「なつぞら」や「監察医 朝顔」も好評の山口智子。父・耕一にはバラエティでみせる自由なキャラが人気の長嶋一茂。フジモトには『トイ・ストーリー』シリーズで声優としてもお馴染みの所ジョージ。グランマンマーレには『チア☆ダン』「緊急取調室」シリーズの天海祐希。さらに柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子らも声優として参加、柔らかな世界観に彩りを加えている。「3週連続 夏はジブリ」企画、3夜目となる次週8月30日(金)は『天空の城ラピュタ』をオンエア。こちらもお楽しみに。金曜ロードSHOW!『崖の上のポニョ』は8月23日(金)今夜21時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)■関連作品:崖の上のポニョ 2008年7月19日より全国東宝系にて公開© 2008 二馬力・GNDHDDT
2019年08月23日宮崎駿や百瀬義行をはじめとする、スタジオジブリを支える監督・アニメーターたちの貴重な短編作品集「ジブリがいっぱいSPECIALショートショート 1992-2016」が、Blu-ray&DVDでリリースされることが決定した。「ジブリがいっぱい SPECIAL ショートショート 1992-2016」は、1992年にスタジオジブリが初めて手掛けた短編作品「そらいろのたね」から、2005年制作の最新アニメーションPVまで、22作品を収録した「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート」に、2005年以降に制作された10作品を新たに収録し、全32作品になり、装いも新たに登場。宮崎駿をはじめ、近藤喜文、百瀬義行、稲村武志、田辺修、橋本晋治の6名のほか、新たに収録された作品を担当した大塚伸治、近藤勝也、宮崎吾朗も名を連ね、スタジオジブリを支える監督/アニメーターたちの作品が楽しめる本作。金曜ロードショーのオープニング映像や様々な企業CMなどのほか、宮崎監督作品として「CHAGE and ASKA」の楽曲のプロモーションフィルムとして話題になった「On Your Mark」も収録されている。「ジブリがいっぱいSPECIALショートショート 1992-2016」Blu-ray&DVDは7月17日(水)リリース、同時DVDレンタル開始。(cinemacafe.net)
2019年06月12日スタジオジブリの約3年ぶりとなる東京展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、2019年4月20日(土)~5月12日(日)まで、神田明神に新設された文化交流館「EDOCCO(エドッコ)」内の、神田明神ホールおよびその周辺エリアにて開催されます。「鈴木敏夫とジブリ展」について多くのファンに愛され続けるジブリ作品を手がけてきた、スタジオジブリの敏腕プロデューサー・鈴木敏夫氏の“言葉”に注目した展覧会です2017年~2018年に開催された「スタジオジブリ鈴木敏夫 言葉の魔法展」を元に、さらにジブリ作品の魅力を詰め込みバージョンアップして贈る「鈴木敏夫とジブリ展」では、鈴木敏夫氏が描き下ろした書や、ジブリ作品の資料を用いて、鈴木敏夫氏の“原点”から“今”をご紹介するとともに、スタジオジブリの秘密に迫ります。過去開催「言葉の魔法展」展示作品スタジオジブリ作品をイメージしたオリジナルメニュー「鈴木敏夫とジブリ展」の会場となる、神田明神 文化交流館「EDOCCO」内1Fにあるカフェ「EDOCCO CAFÉ MASU MASU(江戸っ子カフェ マスマス)」では、ジブリ作品をイメージしたカフェメニューが登場。あの名シーンに思いを馳せながら味わえば、より一層ジブリの世界観を楽しめるはずですよ。まっくろなくろ胡麻おはぎのお茶セットまっくろくろすけのおはぎは黒ごま風味。お抹茶やカラフルな金平糖と一緒に味わって。価格:864円(税込)【数量限定】白(ハク)米のおにぎりハクが千尋に渡したおにぎりを再現したメニュー。神田明神の境内で、元気が出るおまじないも込められています。白米の塩握りひとつと、具材はお楽しみの2つのおにぎりの計3個セット。価格:864円(税込)お茶付き ※1日200食限定【数量限定】となりのカキ氷トトロが住まう、太古より存在する深い森をイメージした宇治金時かき氷。こだわりの天然水の氷を使用したかき氷は、まろやかな口溶けが特徴です。価格:648円(税込)※1日100食限定神田明神とコラボ!湯婆婆の御守&絵馬が登場神田明神とコラボレーションした、映画『千と千尋の神隠し』のキャラクターをモチーフの授与品が登場します。東京会場でしか手に入らない貴重なラインナップですので、ぜひお見逃しなく。絵馬湯婆婆版/セリフ版/神様版/式神版湯婆婆の御守薬札型 首下木札※デザインは変更になる場合があります展覧会限定グッズ会場では、映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターをデザインした展覧会限定グッズが販売されます。商品に描かれたイラストは、全て展覧会のために鈴木敏夫氏が描き下ろしたオリジナルデザインとなっています。八百万の神々 / 御朱印帳価格:1,296円(税込)湯婆婆こけし価格:3,780円(税込)銭婆/がま口価格:1,944円(税込)湯婆婆/手ぬぐい価格:1,296円(税込)開運鈴キーホルダー価格:972円(税込)初お披露目!湯婆婆&銭婆の“開運・恋愛”おみくじ湯婆婆と銭婆がさまざまな悩みにアドバイスをくれる新展示「湯婆婆と銭婆の“開運・恋愛”おみくじ」が東京会場で初お披露目。3メートルにも及ぶ、超巨大な“湯婆婆と銭婆”の迫力をぜひ会場で体験してくださいね。おみくじには、鈴木敏夫氏が書き下ろした言葉と、その言葉にまつわる解説が付いています。「鈴木敏夫とジブリ展」概要開催期間2019年4月20日(土)~5月12日(日)会場神田明神 文化交流館「EDOCCO」内 神田明神ホール時間11:00~18:00(最終入場 17:30)入場料金【当日券】大人:1,300円/中高生:800円/小学生:600円/未就学児:無料【「三鷹の森ジブリ美術館」セット券】大人:2,000円/中高生:1,400円/小学生:800円/未就学児:100円※3才以下無料© Studio Ghibli
2019年04月19日スタジオジブリにとって約3年ぶりとなる東京での展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、2019年4月20日(土)から5月12日(日)まで、神田明神に新設された文化交流館「EDOCCO」内の神田明神ホールおよびその周辺エリアにて開催される。スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫の“言葉”に着目した展覧会本展は、国内外問わず多くのファンに愛され続けるジブリ作品の数々を手掛けてきた、スタジオジブリの敏腕プロデューサー・鈴木敏夫の“言葉”に注目した展覧会。2017年に広島(筆の里工房)、2018年に名古屋(松坂屋美術館)と金沢(金沢21世紀美術館)で開催され好評を博した「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」をベースに、更にジブリの魅力を詰め込んでバージョンアップさせたものとなる。作品の世界観をより多くの人に伝えるため、監督の意図を汲み作品と真摯に向き合い、その本質を「言葉」にして伝えてきた鈴木敏夫。鈴木が高畑勲、宮崎駿両氏と出会って40年、「風の谷のナウシカ」や「千と千尋の神隠し」、そして「風立ちぬ」、「かぐや姫の物語」まで、ジブリはどこから始まりどこへ向かうのか。その原点から現在までを鈴木の言葉を通して紹介することで、スタジオジブリの秘密に迫る。会場では、鈴木が書き下ろした書やイラストなどの作品資料の展示のほか、新たな時代へのメッセージを来場者に投げかける特別企画、会場となる神田明神とジブリのコラボレーショングッズの販売なども行われる。“湯婆婆と銭婆”がアドバイスをくれるおみくじ東京会場で初披露となる新展示は、湯婆婆と銭婆が来場者の様々な悩みにアドバイスをくれる「湯婆婆と銭婆の"開運・恋愛"おみくじ」。3メートルにも及ぶ大迫力の超巨大“湯婆婆と銭婆”が会場に登場する。口の中にある札を引っ張ると、2人からのメッセージが。そのあと、札に描かれた番号のおみくじを棚から持ち帰ることができる。会場に行った際は、湯婆婆たちからの“アドバイス”をぜひとも聞いてみてほしい。『千と千尋の神隠し』の限定グッズ会場で販売されるのは、映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターをデザインした展覧会限定グッズ全7点。グッズに描かれたイラストは、全て今回の展覧会のために鈴木敏夫が描き下ろしたもので、東京会場で初披露される。展開されるグッズは、人気キャラクター"湯婆婆"をモチーフにしたこけしやがま口財布、手ぬぐい、鈴付きの絵馬風キーホルダーなど。八百万の神々を描いた御朱印帳のほか、Tシャツ、クリアファイルも登場する。作品の世界観を落とし込んだカフェメニュー会場の1階にある江戸っ子 カフェ「マスマス」では、ジブリ作品をモチーフにしたメニューを販売。『千と千尋の神隠し』でハクが千尋に渡したおにぎりをイメージした「白(ハク)米のおにぎり」は、神田明神の境内で、元気が出る様に願いをこめて握ったもの。「となりのカキ氷」は、『となりのトトロ』の住む深い森をイメージした宇治金時かき氷となっている。他にもまっくろくろすけを彷彿させる“黒ゴマのおはぎ”や、鈴木敏夫が描いた「だいこく様」をあしらったプリンなど、作品の世界観を落とし込んだユニークなメニューが並ぶ。神田明神コラボのお守り&絵馬また1階の神札授与所で受け取れる参拝記念品には、“湯婆婆”が描かれた迫力満点の絵馬や御守など、ジブリキャラクターとコラボレーションした特別デザインが登場。展覧会を楽しんだ後は、是非記念に立ち寄ってみてはいかがだろう。開催概要鈴木敏夫とジブリ展開催期間:2019年4月20日(土)〜5月12日(日) ※計23日間、会期中無休会場:神田明神 文化交流館「EDOCCO」内 神田明神ホール時間:10:00~18:00(最終入場 17:30) ※営業時間は今後変更になる可能性あり。■チケット情報・当日券価格:大人 1,300円、 中高生 800円、 小学生 600円・前売券チケット発売日:2019年2月10日(日)取扱いプレイガイド:ローソンチケット(Lコード36666:ローソン・ミニストップ)、イープラス(ファミリーマート)、アニメイト(※特典付前売券の販売はなし)、チケット金額:特典付前売券:大人1,300円価格(特典なし):大人 1,200円、中高生 800円、小学生 600円※湯婆婆イラストのオリジナルメモ帳の引換券付き前売券は数量限定で販売。「引換券」と交換で観覧当日に展覧会会場、開館時間内にて受け渡し。※3月10日(日)からは、「三鷹の森ジブリ美術館」とのセット券の販売を予定。■「鈴木敏夫とジブリ展」限定グッズ例・「八百万の神々/御朱印帳」1,620円・「湯婆婆こけし」3,780円・「銭婆/がま口」1,944円※デザインは変更になる場合がある。※価格はすべて税込。■1階 江戸っ子 カフェ 「マスマス」期間:2019年4月20日(土)~5月12日(日)営業時間:10:00~19:00(会期中無休)※日により営業終了時間が異なるメニュー例:・まっくろなくろ胡麻おはぎのお茶セット 864円(店内提供専用)・白(ハク)米のおにぎり 864円 ※お茶付き・となりのカキ氷 648円(持ち帰り専用)・だいこく様の縁結びプリン 380円(持ち帰り専用)■神田明神コラボ御守・絵馬授与場所:神札授与所 <文化交流館 1階>授与期間:2019年4月20日(土)~5月12日(日)授与時間:9:00~19:00(会期中無休)※都合により時間変更の場合有り
2019年01月12日スタジオジブリの敏腕プロデューサーとして知られる鈴木敏夫の展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、約3年ぶりに東京で開催。神田明神に新設された文化交流館「EDOCCO」内の神田明神ホールおよびその周辺エリアにて、4月20日から5月12日まで行われる。過去開催「言葉の魔法展」の様子 ©TS ©Studio Ghibli同展は、国内外問わず多くのファンを持ち愛され続けるジブリ作品を手掛けてきた、スタジオジブリの敏腕プロデューサー鈴木敏夫の“言葉”に注目した展覧会。一昨年の広島(筆の里工房)を皮切りに、昨年は名古屋(松坂屋美術館)と金沢(金沢21世紀美術館)で開催され、好評を博した「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」を元に、さらにジブリの魅力を詰め込みバージョンアップさせた。会場には、鈴木が書き下ろした書やイラストをはじめ、新たな時代へのメッセージを来場者に投げかける特別企画や、本企画展の会場となる神田明神とジブリのコラボレーショングッズの販売も予定している。鈴木敏夫氏による揮毫の様子 撮影:山本 彩乃作品の世界観をより多くの人に伝えるため、監督の意図を汲み作品と真摯に向き合うことで、その本質を「言葉」にして伝えてきた鈴木。その力強い“言葉”を見ただけで、きっと誰しも心に残る名場面を鮮明に思い出すとともに、ジブリの世界観に強く引き込まれるだろう。高畑勲、宮崎駿両氏と出会って40年、『風の谷のナウシカ』や『千と千尋の神隠し』、そして『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』まで、ジブリはどこから始まりどこへ向かうのか。展示では、鈴木による書やジブリ作品の資料を用いて、鈴木敏夫の「原点」から「今」を紹介することで、スタジオジブリの秘密に迫る。【イベント情報】鈴木敏夫とジブリ展会期:4月20日〜5月12日会場:神田明神 文化交流館「EDOCCO」内 神田明神ホール時間:10:00~18:00 (最終入場 17:30)
2019年01月11日毎年ひとつのテーマを掲げ、アニメーションの新たな見方ができる展示を目指す三鷹の森ジブリ美術館の企画展。11月17日に始まった「映画を塗る仕事」展が早くも評判だ。アニメ映画の仕事において彩色とは、架空の世界にリアリティを持たせる重要なパート。特に動く絵に塗られた色は、限られた色数でも工夫によって、キャラクターに生き生きとした存在感を与えるばかりか、その心情までもリアルに伝えてくれる。「スタジオジブリでは『もののけ姫』を最後に、セル絵具での映画制作が終了。もう20年以上経ちました。数年前、展示替えのため過去のセル画を整理したところ、1枚のセルに何十もの色をひとつひとつ手で塗ってある緻密な仕事ぶりを改めて見て、館長が驚き、この偉業をぜひ紹介しようと、今回の企画展が決まったのです」(広報部・机ちひろさん)本展では、高畑勲監督や宮崎駿監督が目指した“登場人物の日常生活を丁寧に描くことから生まれる豊かな画面作り”を、大小のパネルと実際のセル画、映像でも紹介する。例えば、時刻によって変わってゆく色、光と影、自然光を効果的に使う方法、植物の描き方など、細部にまでこだわった彩色への工夫が、展示には惜しみなく公開されている。また、高畑・宮崎両監督がテクニックを学んだビリービンの絵本の挿絵なども展示。どこを見て何を学んだかまで明記された解説にも感心する。「キャラクターの服に関して、宮崎は明るい黄色やピンク、青を多用する。一方、高畑は落ちついた色が多く対照的。そんな彼ら2人から全幅の信頼を得ていた色彩設計の保田道世さんの力は大きかった」その保田さんも2年前に他界し、今は彼女の教え子たちがジブリの配色を担う。脈々と受け継がれる色彩観を支えた丁寧な仕事ぶりは、実際にその目で見ないともったいない。「映画を塗る仕事」展三鷹の森ジブリ美術館東京都三鷹市下連雀1-1-83開催中~2019年11月(予定)10時~18時(入場は1日に4回)火曜、12/28~1/2休(12/25は開館)一般1000円(入場は日時指定の予約制。チケット販売はローソンのみ)TEL:0570・055777(9時~18時※休館日を除く)◎Museo d’Arte Ghibli ◎Studio Ghibli※『anan』2018年12月26日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2018年12月25日「金曜ロードSHOW!」では2019年1月4日から2週連続で「冬もジブリ」をお届け。映画史に残る名作『風の谷のナウシカ』、そして『耳をすませば』をノーカットで放送する。■『風の谷のナウシカ』女性主人公のあり方を変えた珠玉の名作1月4日放送の第1夜は『風の谷のナウシカ』(1984)をノーカット放送。強く、優しく、美しい…。宮崎駿監督が描く、まさに絶対的ヒロインのナウシカ。世界中の映画やアニメに影響を与え、女性主人公のあり方を変えた、言わずと知れた日本アニメーションを代表する珠玉の名作。作品の歴代最高視聴率は、2000年2月11日に記録した23.3%。今回で放送回数は18回目となるが、公開から35年近く経ったいまでも全く色褪せることない傑作ファンタジーが、平成最後のお正月に登場する。■『耳をすませば』当時14歳、声変わり前の高橋一生にも注目!1月11日放送の第2夜はプロデュース/脚本・宮崎駿、監督・近藤喜文の青春ラブストーリー『耳をすませば』(1995)を、こちらもノーカットで放送。作品の放送回数は今回で11回目となり、歴代最高視聴率は2002年7月19日に記録した20.5%。小説執筆に取り組む女の子とバイオリン職人を目指す男の子。甘酸っぱくてどこか懐かしい、まっすぐな恋のお話を大切な人とぜひ一緒に。主人公の月島雫に想いを寄せる少年、天沢聖司の声はなんと当時14歳の高橋一生が担当。声変わり前の繊細な高橋さんの声もお楽しみに。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「『風の谷のナウシカ』はジブリの出発点。『耳をすませば』は初々しい青春映画。年の初めに新たな気持ちで観て頂けると幸いです」とコメントを寄せている。金曜ロードSHOW!「2週連続冬もジブリ」『風の谷のナウシカ』は2019年1月4日(金)21時~(放送枠30分拡大)、『耳をすませば』は2019年1月11日(金)21時~(放送枠25分拡大)日本テレビ系にて放送。※視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区(text:cinemacafe.net)
2018年12月14日前回はジブリ映画『天空の城ラピュタ』から、親子でイギリスの社会と文化を学ぶためのヒントについてお話ししました。今回は同じスタジオジブリから『借りぐらしのアリエッティ』を取り上げます。英語圏でよく知られている児童書『床下の小人たち』を下敷きに、ジブリが作ったこの映画は、イギリスでも広く愛されています。大きな古いお屋敷に住む小人たちは、人間からいろいろなものを「借りて」生活しています。けれど、小人たちの人数はどんどん減ってきていて、主人公のアリエッティはお父さんとお母さん以外には自分のような小人を見たことがありません。そんなアリエッティが、人間の少年と出会ってしまったことから、家族の運命は大きく変わっていってしまいます。シンプルなお話ですが、安全ピンや、小さな瓶の蓋など、子供たちの身近にあるもので想像力を働かせることができるので、実際に小学校の教材に取り上げられることも多い作品です。我が家の子供が初めてイギリスの小学校に上がった時に私の目に最初に止まったのは、『床下の小人たち』をモチーフとした工作でした。映画から原作へ、原作からさらにイギリス社会の理解へつなげることもできますし、子供にとって刺激の多い様々なアクティビティへ展開しやすい物語だと言えるでしょう。ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』児童書『床下の小人たち』は非常に人気のある作品ですから、今までに何度も映画化されています。アメリカでも冒険映画に仕立てられていますし、本家イギリスでも公共放送局のBBCがテレビ映画化しています。BBC版の短いクリップをご紹介しましょう。こうしたさまざまな映像化の試みの中でも、ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』はストーリーラインが比較的原作に忠実で評価も高いのです。舞台は日本に移されましたが、物語の大筋はあまり変えられていません。この映画ではアリエッティは、父親のポッドと母親のホミリーと一緒に日本の古い屋敷に住んでいます。和洋折衷のお屋敷で、家族は人間に見つからないように、小さなものを「借り」ながら生活をしています。14歳のアリエッティは、一人娘。お父さんと「借り」に行きたくてうずうずしていますが、初めての「借り」で人間の男の子、翔に姿を見られてしまいます。人間に見られてしまったことで、家族の生活は激変します。翔は小人たちと友達になろうとしますが、家政婦のハルさんは小人たちを捕まえようと張り切ります。しまいにはホミリーを捕まえてビンに閉じ込めてしまうのです。泥棒小人を捕まえたと、ハルさんは言います。原作『床下の小人たち』——様々な視点から物語を味わう糸口に『アリエッティ』の原作である『床下の小人たち』は、第二次大戦の記憶がまだ新しい1952年に発表されました。それから半世紀以上、ずっと英語圏の(そして日本の)子供達をワクワクさせ続けてきました。人間からいろいろなものを借りている小さな人たち、という発想が秀逸です。原作ではポッドと言う名前が(豆のさや)という意味だということがわかるようになっています。作品中で指摘はされませんが、お母さんのホミリーの名前は(教会のお説教)という意味ですから、小人たちは名前も人間から「借りて」いるのです。それにしても、子供達にお説教をする役目をしょっちゅうあてがわれてしまうお母さんの名前が「ホミリー」というのはうまくつけたものです。映画『アリエッティ』ではあまり光を当てられていませんが、原作でとても重要になるのが「借りる」ことと「盗む」ことの違いです。原作では、男の子とアリエッティはこんな会話をします。「借りる(中略)きみは、そういうんだね?」「ほかに、なんていえばいいの?」とアリエッティがききました。「ぼくなら、盗む、っていうね。」この会話の中でアリエッティは、こんな風に説明します。盗むというのは借りぐらしの小人の間で起きることで、人間のところから物をとっていくのは盗みではない、と。男の子はアリエッティの説明を面白がって受け入れます。読者である子供達も、「そうだね」と頷くのかもしれません。でも、ここで一度立ち止まって考えてみましょう。原作でも、ジブリの映画でも、小人を「泥棒」と呼び、捕まえようとするのは、使用人たちです。映画では家政婦のハルさんですが、原作では料理人のドライヴァおばさんです。使用人はお屋敷の中では弱い立場です。小さなものがなくなった時には真っ先に疑われてしまいます。切手や安全ピンであれば、なくなっても困らないでしょうが、宝石やお金がなくなったら、すぐに職を失いかねません。実際に原作ではアリエッティの家に「エメラルドの時計」が飾ってあると書いてあります。まさに、なくなった時に大騒ぎが起きて、女中が一人や二人解雇されていてもおかしくないような品物も、原作のアリエッティたちは「借りて」いるのです。家のものがいつの間にかなくなったら、お手伝いさんは困るんじゃないかな?ぐらいの会話は、親子の間で持ってもいいのかもしれません。様々な視点から登場人物を見るための仕掛けが、原作には確実に施されています。図工や体育、演劇に作話まで!イギリスの小学校での『小人たち』さて、『床下の小人たち』は、実際の教室での勉強に展開していきやすい作品です。日本語訳の出版社は実際に自分で読むのであれば小学校5・6年以上としていますが、本が好きな子供たちならずっと早くに読むでしょうし、もっと幼い子でも楽しめる質の良い映画『借りぐらしのアリエッティ』があります。実際にイギリスの小学校で教材として扱われる時も、対象年齢は6歳から12歳前後と、比較的幅があるようです。私の子供達の学校では図工の授業でアリエッティの部屋を作っていましたが、演劇や体育に展開することもできるでしょう。たとえば、演劇教育に関するこちらのサイトでは「借りゲーム」として10分程度のゲームを提案しています。目隠しをした子供が一人中央の椅子に座る。その椅子の下に鍵を置き、他の子供達は気付かれないようにとろうとする。目隠しをした子供は耳をすませ、「借りぐらし」が来たと思ったら指差してそう言う。あるいは、一人の登場人物になりきって席に座り、質問に「登場人物として」答える、というアクティビティもあります。読み、理解し、演じる。受け身におはなしを楽しむ以上のことが要求されるアクティビティです。もう少し先に行くと、物語の中心人物である人間の「男の子」になったつもりで、自分にはどんな偏見があるのか考えよう、という作業も入ってきます。その他にも、小人たちが学校に暮らすことになったという設定で続きを書いてみましょう、小人を見た人間の男の子になったつもりで日記を書いてみましょう、というように、借りぐらしの小人たちを題材に、子供達と一緒にできることはどんどん広がっていきます。映画を見ながら家庭でも『小人たち』との学びを深めよう学校で取り上げる作品は、決められた時間で読み、理解しなくてはいけませんが、家庭で読む物語は、アクティビティと読書の間に時間があいても良いのが大きな利点です。一気に全てのアクティビティに手を出すのではなく、映画を見ながら「いつか大きくなったらタイミングを見て、こういうことをしてみてもいいな」と考えると良いのではないかと思います。映画と原作の間に時間があいても大丈夫ですし、本当に小さい頃はアリエッティの「借りごっこ」から始まり、いつか、「偏見とは」というような大きな問題に移っても良いでしょう。せっかく日本を舞台に映画が作られたのですから、お子さんがもっと大きくなった時には、映画と原作の違いについて語ることもできるでしょう。子供達に愛される映画はとても良い学びの糸口なのです。(参考)メアリー ノートン (Mary Norton), 林容吉 訳(2000),『床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉』,岩波書店.Helen Day, “The Borrowers:A Look at the book through drama” in Teaching Drama, Summer term 1., pp.1-9.米林宏昌 監督(2011),『借りぐらしのアリエッティ[DVD]』,ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社.
2018年11月29日ジブリの映画には、イギリスがよく登場します。『ハウルの動く城』や『借りぐらしのアリエッティ』、『思い出のマーニー』はイギリスの児童文学をベースにしていますし、『天空の城ラピュタ』の舞台はウェールズをモデルにした架空の国です。日本の子どもたちになじみのあるジブリ映画は、ある意味では、より大きな英文学の世界、イギリス史の世界へと子どもたちを誘うさまざまな糸口を隠し持っています。今日は、身近なジブリ作品から、親子で少し知識の幅を広げてみましょう。『天空の城ラピュタ』製作のきっかけは宮崎駿のウェールズ訪問『天空の城ラピュタ』をご覧になったことはありますか?炭鉱で働く少年、パズーの元に、ある日空から少女、シータが降ってくることから始まる冒険活劇です。海賊ならぬ空賊や、失われた古代文明の技術など、ロマンチックなモチーフが多く、人気があります。宮崎駿作詞、久石譲作曲の主題歌『君をのせて』も有名ですね。架空の世界を舞台にした物語ですが、実はこの映画は、宮崎駿がイギリス、ウェールズの炭鉱街を訪れたことに大きな影響を受けています。宮崎駿がウェールズを訪ねたのは、ちょうど1984年から1985年にかけてのこと。サッチャー政権のもと、国営の炭鉱が次々と閉鎖され、炭鉱でのストライキが起きていた時期でした。そのような背景もあり、『ラピュタ』は、イギリス労働者の団結や、19世紀からのイギリス労働者階級の文化をある程度知っていると、非常に面白い映画でもあります。ウェールズってどこ?4つの地域で構成されているイギリスとはいえ、イギリス、という国名がイングリッシュ(English)から来ていることを考えると、イギリスのウェールズ、という言い方はちょっと語弊があるかもしれません。ウェールズはUK、すなわち「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」(イギリスの正式国名)の中の一つの国、になります。連合王国、の名の通り、イングランド、スコットランド、そしてウェールズの王国が集まってできているのがUKです。イギリスの次期国王はプリンス・オブ・ウェールズと呼ばれますね。北アイルランドは、1922年、アイルランドが独立するにあたり、UKの内部にとどまりました。今回はふれませんが、複雑な政治的背景を持っています。ウェールズにはすでに王はいませんが、独自の言語と文化を保っています。お子さんと一緒に地図を確認してみてください。こちらの地図の黄色い部分にあたります。『天空の城ラピュタ』にみる、イギリスの階級と文化「空から女の子が降ってきた」——印象的なシーンで始まる『ラピュタ』の冒頭で、少年パズーは鳩に餌をあげ、トランペットを吹いています。朝日が差し込み、炭鉱を照らす美しい場面です。『天空の城ラピュタ』には、イギリスの労働者階級の文化を象徴するものがたくさん登場します。冒頭の短いシーンをはじめとして、映画の中から、その鍵となるモチーフを一緒に読み取っていきましょう。1. 炭鉱主人公パズーは、鉱山で働く見習い機械工です。パズーの親方、ダッフィーも、鉱山の地下道にあるエレベーターやエンジンなどの大型機械を扱うベテラン機械工です。石炭は産業革命を可能にした、ある意味イギリスの繁栄の基礎となる燃料でもあります。2. トランペット工場や炭鉱の騒音にも負けずに美しい音色を奏でるブラスバンドは、労働者に広く愛された楽器です。現在でもイギリスでは、かつての工業地帯にブラスバンドの伝統が根付いていることが多いのです。産業革命以降の労働者と金管楽器の強い結びつきがわかります。3. ハトパズーは鳩を飼っていますね。レース鳩の飼育は、そもそもは教育をうけた、どちらかといえば上のほうの階級の趣味として始まりました。チャールズ・ダーウィンも飼っていたのです。しかし19世紀の終わり頃には、多くの労働者階級の、特に男性の間で人気を集めるようになります。レースにつきもののギャンブルも行われ、それこそ炭鉱で稼いだ日銭を鳩のレースに費やす人々も現れました。もちろん純粋に鳩の世話とレースを楽しむ人々もいました。空を飛びたい、というパズーの純粋な夢を表しながら、同時にパズーが労働者階級の子供であることを端的に表現するシンボルとして、鳩はうまく機能しています。4. ストライキのポスター空賊から逃げ出すパズーを質問もせずに助けようとする親方の家には、ストライキのポスターが貼ってあります。イギリスの労働者階級は、自分たちを「労働者階級」と認識し、団結することで、その権利を広げていこうとした側面を持っています。例えば、賃金の引き上げや労働時間の短縮を求めるために、労働組合を作ってストライキをすることもありました。同時に、集まって勉強会をするなど、お互いの教育レベルを上げるための試みも行われました。産業革命の引き起こした急激な工業化の歪みを、労働者自身が団結することで、是正しようとしたのです。ジョン・レノンが1970年に Working Class Hero「労働者階級の英雄」という歌を発表したことを、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。労働者階級には、労働者階級独自の文化やものの考え方があり、そこに誇りを持つべきだ、という考え方は、今でもイギリス社会に根強く残っています。アニメ映画をきっかけに親子で学びを深めようさて、ウェールズ、階級といったテーマに着目して、皆さんに親しみのあるアニメ映画のモチーフをいくつか解読してみました。子どもを持つ親としては、そういった知識を背景に、家庭での語り合いを広げたいですし、また、これをきっかけにより広い作品群へと手を伸ばしていきたいところです。では、ウェールズの作家、あるいは労働者階級を扱った物語で、日本語で入手しやすい作品には、どのようなものがあるでしょうか。人気作家「ロアルド・ダール」の児童書から階級問題を学ぶウェールズ出身の児童小説家でどうしても忘れることができないのは、ロアルド・ダールです。『チョコレート工場の秘密』『マチルダはちいさな大天才』などの作品を目にしたことがある方も多いでしょう。『チョコレート工場の秘密』はティム・バートン監督により映画化され、ジョニー・デップも出演して話題を集めました。『マチルダはちいさな大天才』は『ハリー・ポッターと賢者の石』が出る以前、イギリスで児童書部門の売り上げ1位を独走していた作品です。独特のブラックユーモアで知られる作者ですが、彼の作品群から階級間の対立を描いた『ダニーは世界チャンピオン』をご紹介しましょう。労働者階級の父と子の愛情を軸に、犯罪物語を「子ども向けに」書いてしまうダールならではの作品です。我が家の読み聞かせは6歳ぐらいから始まりましたが、自分で読むのであれば小学校中学年以上でしょうか。日本語訳は少々分厚い本になりますが、子どもをぐいぐいと引き込むお話です。映画やテレビ、そしてゲームでも、身近に知っている作品の中には、しばしばより広い世界へと結びついているものがあります。以前ポケモンとシェイクスピア、今回は『天空の城ラピュタ』とイギリスの労働者階級についてお話ししましたが、それだけではありません。実にさまざまな子ども向けエンターテインメントの中に、新たな学びのきっかけとなる要素が散らばっているのです。誰もが一度は見たことのある映画。隣に座って鑑賞し、そこから親子の対話へとつなげてみませんか?こうしたちょっとした知識をきっかけに、お子さんと一緒に調べてみるのも面白いはずです。日常の中に、学びの種を探してみる。受け身ではなく、自ら主体的に学ぶことを楽しむ。親御さんのそんな姿が、お子さんの学びに対する姿勢を形作るのかもしれません。(参考)Martin Jones, “Pigeon Fancying and Working Class Culture in Britain, c.1870-1950” in Cultural and Social History, Volume 4, Issue 3, pp. 361–383.ロアルド ダール, 田村 隆一 訳(1972), 『チョコレート工場の秘密』,評論社.ロアルド ダール, 宮下 嶺夫 訳(1991),『マチルダはちいさな大天才』,評論社.ロアルド ダール, 柳瀬 尚紀 訳(2006), 『ダニーは世界チャンピオン』,評論社,
2018年11月15日三鷹の森ジブリ美術館では、新企画展示「映画を塗る仕事」展を2018年11月17日(土)から2019年11月(予定) まで開催する。入場は日時指定の完全予約制。「食べるを描く。」に続く新企画展示は、スタジオジブリ作品の“彩色”にスポットライトを当てた企画展だ。スタジオジブリ作品における“彩色”の秘密に迫る企画展「映画を塗る仕事」展は、故・高畑勲と宮崎駿が目指した豊かな画面づくりを“彩色”の面から紐解く展覧会。どのような工夫を用いたのか、また、アニメーションにおいて“色”とは何なのかを、展示パネル37枚、セル画196点を用いて紹介する。人気作品の"セル画"を実例に紹介展示内容は、『となりのトトロ』『もののけ姫』『紅の豚』など、スタジオジブリの人気作品を実例にあげながら、テーマごとに分けたパネルを使って解説するというもの。『もののけ姫』の制作まで採用されていた、実際の"セル画"を用いながら、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世らスタッフたちの手腕を紹介していく。時刻や天候によって変わる色たとえば展示パネル「時刻によって変わる色」では、『となりのトトロ』のネコバスを例にとり、黄昏時、夕方、街灯に明かりが灯る夜と、時刻によってキャラクターを繊細に塗り分ける手法を解説。特にネコバスが街灯に照らされた図からは、透明感を出すために、画面全体を暗くするのではなく、茶系のグリーンを使って影を表現するというスタジオジブリのこだわりが見て取れる。「天候によって変わる色」パネルでは、『魔女の宅急便』のキキの塗り分け方を紹介。このように、時刻や天候、モノの質感など、現実を写し取ったかのようにリアルな表現を生み出すため、きめ細やかな彩色が重要な役割を果たしていることがよく分かる。リアリティのある「光」や「水」「光」や「水」の表現は、両監督が特にこだわった表現の1つ。展示パネル「光を塗る・5」では、登場人物たちが漆黒の闇の中で飛行石が放つ青い光に照らされている『天空の城ラピュタ』のセル画を紹介。纏っている洋服の色味を消し、青い光に染めることで、光を表現している。展示パネル『水中と空中の色を塗る』では、『もののけ姫』『紅の豚』のセル画を用いて、揺らいだ映り込みを水面に描くことで、リアリティのある水の動きを表現するテクニックを紹介する。彩色の着想源となった絵本これらのテクニックの着想源となった、イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービンの絵本を紹介している点も面白い。高畑・宮崎両監督が、『長くつ下のピッピ』の制作準備中に出会い、感銘を受けたロシア絵本の挿絵が、その後のアニメーション制作において大きな影響を与えているのだ。ショートムービーや絵の具の展示も展示物はパネルやセル画のみならず、キャラクターの色を決め、セルを完成させるまでを解説したショートムービーや、実際に使用されたセル絵具580色の瓶なども用意。今でこそ、デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流ではあるが、その手段がなくとも、セル絵の具による限られた色数の中で、監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかった、スタッフの知恵と工夫を間近に感じることができる。多数の人気作を紹介展示に使用されたスタジオジブリ作品は、前述のほかにも『魔女の宅急便』『耳を澄ませば』『崖の上のポニョ』など14作品以上。『風の谷のナウシカ』の頃には263色だった使用色が、デジタルによる着彩により無限の色遣いとなった『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』のきめ細やかな塗り分けにも注目したい。開催概要「映画を塗る仕事」展開催期間:2018年11月17日(土)~2019年11月(予定)場所:三鷹の森ジブリ美術館住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83※入場は日時指定の完全予約制。■チケット情報毎月10日午前10時から翌月入場分のチケットを販売。発売場所:全国のローソン公式URL:【問い合わせ先】TEL:0570-055777(ご案内ダイヤル/9:00~18:00/休館日の火曜日をのぞく)
2018年10月06日「三鷹の森ジブリ美術館」では、11月17日(土)より新企画展示「映画を塗る仕事」展を開催することが決定。期間は、来年11月までの1年間を予定している。現在、同美術館では日常を丹念に描くジブリ作品に残る数々の“食事シーン”を取り上げた「食べるを描く。」の企画展示が開催中。11月4日で終了する本展示に続く「映画を塗る仕事」展では、アニメーション制作(主にジブリ作品)における“色”に関する展示が行われる。映画の中での色の役割は、その架空の世界にリアリティを持たせることと大きな関係があり、特に動く絵に塗られた色は、限られた色数でも工夫によってキャラクターに生き生きとした実在感を与え、その心情をも伝えることが可能になる。スタジオジブリのアニメーションの礎を築いた故・高畑勲監督や宮崎駿監督は、商業アニメーションの黎明期から「登場人物とその日常を丁寧に描き、実写とは違ったリアリティをもたせることで、観客の心に訴えることができる作品」を目指してきた。本展示では、両監督が表現してきたもの、そのこだわりを「彩色」の面から解き明かしていく。特に、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世さんの手腕を、当時のセルを用いて紹介。デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流になった昨今、セル絵の具による限られた色数の中で、監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかったスタッフの知恵と工夫を間近に見ることで、色で何が表現されたのかを感じ取ることができるようだ。なお、三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。11月入場分のチケットは、10月10日(水)より全国のローソンにて発売開始。三鷹の森ジブリ美術館企画展示「映画を塗る仕事」展は2018年11月17日(土)~2019年11月(予定)。(cinemacafe.net)
2018年10月03日「3週連続夏はジブリ」企画でお届けするする日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」。ラストとなる8月24日(金)今夜は企画・宮崎駿、声優に山田孝之ら豪華メンバーを起用した2002年公開『猫の恩返し』をお届けする。同じくスタジオジブリの人気作『耳をすませば』に登場した猫の男爵バロンとムーンが登場するなど、共通点が多い本作。『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語という位置づけになっているスピンオフ的な作品である。ごくごく普通の女子高生・ハルはある日の帰り道、トラックにひかれそうになっていた美しい黒猫を助けるが、その黒猫・ルーンは突然立ち上がると丁寧なお礼をして去っていく。いきなり猫が話し出したことに驚くハルだが、母によれば幼い頃にも猫とお話をしたと言い張っていたことがあったとか。その夜、ハルの元に猫の国から来た猫王が現れる。自分の息子を助けてくれたハルに「恩返し」がしたいという猫王の宣言通り、翌朝から「猫の恩返し」がスタートするが、それはハルには少々迷惑なものばかりで、さらにはハルをルーンの妃に迎えると勝手に決めてしまう。困惑するハルにどこからか「猫の事務所に行って」という謎の声が聞こえてきて、白い猫・ムタの案内で「猫の事務所」を訪れたハル。そこで待ち受けていたのは主人のバロンと相棒のトト。バロンは自分を見失わないようハルを諭すが、その直後、ハルは猫の国に連れ去られてしまう……という物語。主人公・ハルの声に『そこのみにて光輝く』などの池脇千鶴、バロンには「高嶺の花」など数々の作品で知られる袴田吉彦、ユキに『最終兵器彼女』などの前田亜季、ルーンに『50回目のファーストキス』や『闇金ウシジマくん』シリーズの山田孝之といったキャスト。さらに佐藤仁美、濱田マリ、渡辺哲、斎藤洋介、岡江久美子、丹波哲郎ら豪華なメンバーによる声の演技も注目。金曜ロードSHOW!『猫の恩返し』は8月24日(金)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年08月24日8月9日(木)にジブリの魅力が満載の特別番組「ジブリのうた」がNHKで放送されることが決定。案内役は俳優の神木隆之介が務める。『となりのトトロ』と『火垂るの墓』が同時公開されてからちょうど30年――。また今年は、日本のアニメーションを牽引してきた高畑勲監督が惜しまれつつ亡くなった。今回の番組では、高畑監督と宮崎駿監督が心をこめて創り上げてきたスタジオジブリの作品にスポットをあて、中でも世代を超えて愛される音楽を主役にした内容をお届けする。多くの人たちに親しまれる名作たちの楽曲を歌うのは、バラエティに富んだアーティストたち。宮崎監督作品にまつわるエピソードや高畑監督の足跡にも触れていく。また、出演アーティストには、久石譲をはじめ、「King&Prince」、「Little Glee Monster」、横山だいすけ、新井美羽、五嶋龍、二階堂和美が参加する。番組案内の舞台は、「ジブリの大博覧会」。案内役は、2016年に社会現象をも巻き起こした『君の名は。』や、ジブリ作品『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』に声優として参加した神木隆之介。さらにナレーションは、『千と千尋の神隠し』でハクの声を担当した人気声優の入野自由が務める。「ジブリのうた」は8月9日(木)19:58~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年07月30日やわらかなコットンとやさしい肌ざわりであらゆる世代から愛されるフランスのウェアメーカー「プチバトー」(PETIT BATEAU)と「スタジオジブリ」(STUDIO GHIBLI)がコラボレーション。ジブリ作品の世界観を再現した、ベビー、キッズ、大人のためのピュアな魅力あふれるウェアが10月26日、全国のプチバトーの店舗(アウトレット店を除く)とオンラインブティックにて発売される。フランス生まれのプチバトーが繰り広げる柔らかなコットンニットの世界と、スタジオジブリから生まれる豊かな空想の世界との間には「色」という共通言語がある。100年以上前から独自の色合いを創り、染色をしてきたプチバトーは、ジブリ作品の繊細な色づかいに以前より感銘を受けていた。一方のスタジオジブリも、プチバトーの歴史や、ものづくりに対する細やかなこだわりを知り共感を抱く。このような双方の共感が、今回のコラボレーションを実現させた。コラボレーションに使用される作品は『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『崖の上のポニョ』の4つ。これら4作品の代表的な場面からインスパイアされた特別なカラーパレットをつくり、 プチバトーのアイコニックなアイテムで再現した。『となりのトトロ』のトトロの住む森をイメージした鮮やかなグリーン、『千と千尋の神隠し』のワンシーンから切り取った対照的なピンクとグリーン、そして明るく元気なポニョをイメージした鮮やかなピンクなど、それぞれの作品らしさに溢れた色を使用した、ベビーのボディから大人のマリニエールまで幅広いコラボレーションアイテムが誕生する。色だけでなく、映画のキャラクターたちもスクリーンを飛び出し、コットンニットに。「ポニョ」、「トトロ」、そして黒い小さな煤の玉のような不思議な生き物「マックロクロスケ」がプリントや刺しゅうに登場、 茶目っ気たっぷりにコラボレーションアイテムを彩る。キッズと大人のマリニエールプルオーバーには、映画のキャラクターを描いたワッペンが付属しているので、自由にカスタマイズしてこの世に一つしかないオリジナルのプルオーバーを作ることができる。ラインナップはベビーは、マリニエール長袖ボディ、マリニエールワンピース、長袖ボディ。キッズはマリニエール長袖プルオーバー 、ワイドボーダー長袖プルオーバー 、マリニエールワンピース、ケープ、ショーツ、トランクス。大人はマリニエール長袖プルオーバー、マリニエールワンピース、ケープ、ショーツ、トランクスがラインナップ。スタジオジブリのファンには見逃せないアイテムの数々となる。
2018年06月21日今年4月5日に亡くなった高畑勲監督(享年82歳)を偲ぶ「高畑勲 お別れの会」が5月15日(火)、東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われた。このお別れの会は、宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーの「ジブリとして盛大なお別れの会で見送りたい」という言葉に従い、高畑監督も生前大好きだった三鷹の森ジブリ美術館で開催。宮崎監督が実行委員長を務め、スタジオジブリと公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団の協力で執り行われた。「開会の辞」を担った宮崎監督は、追悼コメントとして、高畑監督の出会いや思い出を回想。時折、涙ぐみ、言葉につまる場面もあった。宮崎駿監督追悼のコメント(全文)パクさんというあだ名のいわれは定かではないんですが、だいたいがとにかく朝が苦手な男でして、東映動画に勤め始めたときも、ギリギリに駆け込むのが常でして、買ってきたパンを、タイムカードを押してから“パクパク”と食べて、水道の蛇口からそのまま水を飲んでいたという。それでパクさんになったという噂です。追悼文という形ではありませんが、今日は書いてきたものは読ませていただきます。パクさんは95歳まで生きると思い込んでいた。そのパクさんが亡くなってしまった。自分にもあんまり時間がないんだなと思った。9年前、私たちの主治医から電話が入った。「友だちなら、高畑監督のタバコをやめさせない」。真剣な怖い声だった。主治医の迫力に恐れをなして、僕と鈴木さん(鈴木敏夫プロデューサー)は、パクさんとテーブルを挟んで向かい合った。姿勢を正して話すなんて、初めてのことだった。「パクさん、タバコをやめてください」と僕。「仕事を続けるために、やめてください」。これは鈴木さんの言葉です。弁解や反論が怒涛のように噴き出てくると思ったのに、「ありがとうございます、やめます」とパクさんはきっぱり言い、頭を下げた。そして、パクさんは本当にタバコをやめてしまった。僕はわざとパクさんのそばで、タバコを吸った。「いい匂いだと思うよ。でも、全然吸いたいと思わない」とパクさん。彼のほうが、役者が上であった。やっぱり95歳まで生きる人だなと思いました。1963年、パクさんが27歳。僕が22歳のとき、僕らは初めて出会いました。初めて言葉を交わした日のことは、いまでもよく覚えています。黄昏時のバス停で、僕は練馬行きのバスを待っていた。雨上がりの水たまりの残る通りを、ひとりの青年が近づいてきた。穏やかで賢そうな表情がそこにはあった。それが高畑勲ことパクさんと出会った瞬間だった。55年前のことなのに、ハッキリ覚えているのだろう。あのときのパクさんの顔を、いまもありありと思い出す。次にパクさんに出会ったのは、東映動画の労働組合の役員に押し出されてしまったときだった。パクさんは副委員長。僕は緊張で吐き気に苦しむような日々が始まった。それでも組合事務所のプレハブに泊まり込んで、僕はパクさんと夢中で語り明かした。ありとあらゆること。僕らは仕事に満足していなかった。もっと遠く、もっと深く、誇りを持てる仕事がしたかった。何を作ればいいのか…。パクさんの教養は圧倒的だった。僕は得難い人に出会えたのだとうれしかった。(高畑監督が演出を手がけた『太陽の王子 ホルスの大冒険』の)製作は難航した。スタッフは新しい方向性に不器用だった。仕事は遅れに遅れ、会社全体を巻き込む事件になっていった。パクさんの粘りは超人的だった。会社の偉い人に脅され、泣きつかれても、踏ん張っていた。僕は夏のエアコンが止まった休日で、ひとりで大きな紙を相手に背景原画を書いたりした。会社と組合の協定で、休日出勤は許されていなくても、構っていられなかった。タイムカードを押さなければいい。初号(試写)を見終えたとき、僕は動けなかった。感動ではなく、驚愕に叩きのめされていた。会社の圧力で、“迷いの森”のシーンは削る削らないの騒ぎになっているのは知っていた。パクさんは粘り強く会社側と交渉し、ついにカットごとの作画枚数まで約束し、必要製作日数まで約束せざるを得なくなっていた。当然のごとく、約束ははみ出し、そのたびにパクさんは始末書を書いた。一体、パクさんは何枚の始末書を書いたのだろう。僕も手いっぱいの仕事を抱えて、パクさんの苦闘に寄り添う暇はなかった。僕は初号で初めて、“迷いの森”のヒルダのシーンを見た。何という圧倒的な表現だったろう。何という強い絵。何という優しさだったろう。パクさんはこれを表現したかったんだと初めてわかった。パクさんは仕事を成し遂げていた。公開から30年が経った西暦2000年に、パクさんの発案で、映画の関係者の集まりが行われた。当時の会社の責任者、重役たち、会社と現場の板挟みに苦しんだ中間管理職の人々、制作進行、作画スタッフ、背景や彩色の女性たち、撮影、録音、編集の各スタッフがたくさん集まってくれた。興行は振るわなかったが、もう誰も気にしてはいなかった。パクさん、僕らはあのとき、精いっぱい生きたんだ。パクさんの生き方は、僕らのものだったんだ。ありがとう、パクさん。55年前に、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたパクさんのことを、忘れない。どうも、すみません。▽高畑勲監督プロフィールアニメーション映画監督。1935年10月29日、三重県伊勢市に生まれ、岡山で育つ。1959年に東京大学仏文科卒業後、東映動画に入社し、劇場用映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)で初監督。退社後、「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」といったTVアニメの演出・監督を務めた。1985年、スタジオジブリの設立に参加し、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)を発表。2013年には、製作に8年を費やした待望の新作『かぐや姫の物語』が公開され、米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞にノミネートされた。1998年、紫綬褒章を受章。2018年4月5日(木)午前1時19分、帝京大学医学部附属病院にて、逝去。死因は肺がんだった。(text:cinemacafe.net)
2018年05月15日「ジブリの大博覧会 〜ナウシカからマーニーまで〜」が、2018年4月7日(土)から7月1日(日)まで、兵庫県立美術館 ギャラリー棟にて開催される。「風の谷のナウシカ」から「思い出のマーニー」まで、これまでのジブリ作品がどのように生み出され、そして世に出て行ったのか。本展では、当時を振り返るポスターやチラシといった広告宣伝物を中心に、制作資料、企画書などの未公開資料を含む数多くの資料が所狭しと展示される。ジブリの大博覧会の展示内容展示は、さまざまな試行錯誤から生み出された宣伝の軌跡を、膨大な資料とともに読み解く「ジブリの大博覧会」展、特別企画「スタジオジブリ空とぶ機械達」展、大博覧会限定のグッズや過去作品のジブリグッズが手に入る「物販ショップ」などで構成される。「スタジオジブリ空とぶ機械達」展頭上には、プロペラを回しながら飛ぶ大きな船が登場。スタジオジブリ作品のイメージのひとつ“空への憧れ”を表現した作品に、来場者は圧倒されるに違いない。「ジブリの大博覧会」展スタジオジブリの30年が詰まった展示室。映画ポスター、無数の新聞広告の切り抜き、過去に展開されてきた映画関連アイテムなどを通して、それぞれの作品の公開当時が鮮やかに蘇ってくる。また、展示物だけでなく空間で楽しむエリアも。スタジオジブリ プロデューサー・鈴木敏夫の再現デスクや、大人でも中に入り込むことができるネコバスエリアは、ファンの心をくすぐるはず。スタジオジブリの設立(1985年)からおよそ30年間の歩みを体感できる「ジブリの大博覧会 〜ナウシカからマーニーまで〜」に、是非足を運んでみてはいかがだろう。開催概要ジブリの大博覧会 〜ナウシカからマーニーまで〜会期:2018年4月7日(土)~7月1日(日)会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟(神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号)開館時間:10:00~18:00 ※金・土は20:00まで、ただし6月1日(金)・2日(土)・8日(金)・9日(土)は除く。入館は各閉館30分前まで。休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌日休館。観覧料:・平日限定前売 一般 1,300円/大高生 900円/中小生 400円・前売 一般 1,400円/大高生 1,000円/中小生 500円・当日 一般 1,600円/大高生 1,200円/中小生 700円販売場所:ローソンチケット・ぴあ・イープラス・セブンチケット・楽天 他【チケット問合せ先】ローソンチケット内TEL:0570-000-341(10:00~20:00)
2018年04月01日「金曜ロードSHOW!」で2週にわたりお届けしている「冬もジブリ」。2週目となる1月12日(金)今夜は宮崎吾朗監督が手がけた壮大な冒険ファンタジー『ゲド戦記』をお届けする。原作は「指輪物語」「ナルニア国物語」に並ぶファンタジー文学の傑作。同作は宮崎駿監督も多大な影響を受けたと公言、『風の谷のナウシカ』の“原点”にもなったという。この偉大なる名作をスタジオジブリが宮崎吾朗氏を監督に迎えてアニメ化した。舞台は「魔法」が日常的に存在する多島海世界「アースシー」。そこで人間の住む世界に現れるはずのない竜が突然現れて共食いを始め、魔法使いが魔法の力を失うなど異常事態が起こる。原因を探って旅を続けていた「大賢人」と呼ばれる魔法使い・ゲド=通称ハイタカは、ある日、エンラッドの国王である父を刺し逃走中の王子・アレンと出会う。アレンは世界を覆いつつある「影」に怯えていた。2人は美しい港町・ホート・タウンに到着。そこでアレンは少女・テルーと出会い、ハイタカの昔なじみの巫女・テナーの家で畑仕事などを手伝うなかで人間らしさを取り戻していき、アレンにテルーも少しずつ心を開き始めるが、アレンが自ら生み出し彼に付きまとう「影」は彼の心をむしばんでいく。そしてハイタカは世界の均衡が崩れかけている元凶が、魔法使いのクモであることを察知。ハイタカに恨みを抱くクモも、アレンの心の中の「影」を利用してハイタカを倒そうとする…という物語。主人公・アレンの声を担当するのは、先日、女優の宮崎あおいと結婚を発表した岡田准一。テルーの声と挿入歌を担当したのは、公開当時その歌声が大きな話題を呼んだ手嶌葵。そのほか田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太ら日本を代表する名優が揃った。スタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーによれば「実は『風の谷のナウシカ』の前に原作者のグウィンさんに映画化を申し出ていたんです。でも当時からすればどこの馬の骨とも分からない日本人からの申し出…お断りされてしまいました。それが、年月を経て今度は向こうから打診がきた」という本作。日本を代表するスタジオジブリが世界の名作を映像化した「金曜ロードSHOW!『ゲド戦記』」は1月12日(金)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年01月12日三鷹の森ジブリ美術館は、短編アニメーション映画『毛虫のボロ』を、映像展示室「土星座」にて2018年3月21日(水・祝)より上映する。あわせて美術館2階ギャラリーでは、関連展示も行う。宮崎駿が長年あたためていた“虫の目から見た世界”を描く企画が発端となり完成した『毛虫のボロ』。宮崎駿にとっては2013年の映画「風立ちぬ」公開以降、初となる映像作品となる。物語の主人公は、草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった一匹の毛虫だ。名前はボロ。そんな彼が、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出していく。 なお、三鷹の森ジブリ美術館のみで上映されるオリジナル短編アニメーションとしては10本目。絵の描かれたガラス板を重ねて作った、奥行きのある世界をのぞいて楽しむ展示物「パノラマボックス」のひとつとしても紹介している。【詳細】短編アニメーション映画「毛虫のボロ」上映公開日:2018年3月21日(水・祝)場所:三鷹の森ジブリ美術館 映像展示室「土星座」住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83※ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。※3月入場分のチケットは2/10~発売。原作・脚本・監督:宮崎駿 時間:14分20秒 ©2018 Studio Ghibli
2018年01月12日2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』以降、スタジオジブリの宮崎駿監督が初めて手がける映像作品「毛虫のボロ」が、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映されることが分かった。宮崎監督が、原作・脚本・監督を務める本作。物語の主人公は、草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれいた。ボロはボロギクの根元に降り立ち、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出す。本作は、宮崎監督が映画『風立ちぬ』公開以降初めて手掛けた映像作品であり、ジブリ美術館だけで上映されるオリジナル短編アニメーションとしては10本目。宮崎監督は、“虫の目から見た世界”を描く企画を長年あたためていたそうだ。既に、ジブリ美術館では、絵の描かれたガラス板を重ねて作られた奥行きのある世界をのぞいて楽しめる展示物“パノラマボックス”のひとつで、「毛虫のボロ」を紹介している。2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』で、長編映画の制作から引退することを正式に発表した宮崎監督。だが、その後2017年5月には、宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始するなど、本格的な始動が心待ちにされている。なお、三鷹の森ジブリ美術館の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっており、従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。3月入場分のチケットは、2月10日(土)より発売が開始される。短編アニメーション映画「毛虫のボロ」は、三鷹の森ジブリ美術館内「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映。(text:cinemacafe.net)
2018年01月09日「金曜ロードSHOW!」では「冬もジブリ」と題し2週にわたってスタジオジブリ作品を放送。1月5日(金)今夜は1989年公開の宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』をオンエアする。本作は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』に続いて宮崎監督がスタジオジブリで手がけた長編アニメ映画であり、魔女の女の子・キキが人間社会での様々な出会いを通して成長していく様を描いた作品。“魔法”というファンタジーの要素がありながらも、そこに登場する人々は親近感溢れる“普通の人々”であり、誰もが親しめ共感できる心温まる一作となっており、2014年には原作小説が実写映画化、さらには何度もミュージカル化されるなど根強い人気を保ち続けている。魔女のおかあさん・コキリと人間のおとうさん・オキノに愛されて育った天真爛漫な魔女の女の子・キキは、魔女の掟に従い、一人前の魔女になるため知らない街で一人暮らしをする旅に出る。海沿いの大都会・コリコを「新居」にしようと決めるも、大都会に戸惑い騒動を巻き起こしてしまう。落ち込むキキだがパン屋のおかみさん・おソノと知り合い、彼女の家の離れに下宿しながら、魔女の空を飛ぶ力を使って「お届け屋さん」をすることになる。新生活に少しずつ慣れ始めていたある日、街で初めて声をかけてくれた少年・トンボがキキをパーティーに誘う。初めてのパーティーに胸をときめかせるキキは、大急ぎで仕事を片付けようとするのだが…。主人公・キキの声優は「名探偵コナン」の江戸川コナン役をはじめ、数々の名作に出演してきた高山みなみが担当。トンボ役は「ONE PIECE」のウソップ役など、こちらも数々の作品で知られる山口勝平が、おソノ役は声優としてだけでなく女優としても「ショムニ」シリーズや「ちゅらさん」などに出演している戸田恵子がそれぞれ担当している。またテーマ曲には荒井由実の「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」が起用され、作品世界の暖かい雰囲気をより盛り上げている。金曜ロードSHOW!『魔女の宅急便』は1月5日(金)21時~日本テレビ系にて放送。「冬もジブリ」2週目となる来週1月12日(金)は『ゲド戦記』を放送する。(笠緒)■関連作品:魔女の宅急便 2014年3月1日より全国にて公開(C) 2014「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ
2018年01月05日「金曜ロードSHOW!」では1月5日(金)から「冬もジブリ」と題して、スタジオジブリが贈る傑作ファンタジー『魔女の宅急便』と『ゲド戦記』を2週にわたって放送決定。さらに、「映画天国」(関東ローカル)にて『レッドタートル ある島の物語』がテレビ初放送されることが分かった。またスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーから各作品についてのコメントも到着した。1週目は『魔女の宅急便』!鈴木Pが人気の秘密を明かす1月5日(金)、新年1回目に放送する「冬もジブリ」第1弾は、見習い魔女のキキが両親のもとを離れ、見知らぬ土地で奮闘する姿を描いた心温まる成長物語『魔女の宅急便』。「魔女の宅急便」といえば今年、上白石萌歌がキキ役を演じミュージカル化、また“もしキキが17歳の女子高校生になって高校生活を送っていたら?”というテーマのもとCM化もされ話題になったことが記憶に新しい。今回「金曜ロードSHOW!」では、本作をノーカットで放送していく。『魔女の宅急便』がこんなにも人々が愛される理由について、鈴木氏は「なんでうけるんだろう…。これは『魔女の宅急便』に限らず、宮崎駿にしろ、高畑勲にしろ、ジブリの作品が何故いろんな人に観てもらえるかっていうのはアナログ故だと思います。残念ながら人間の歴史って『人間なのに人間じゃなくなる』“非人間化”してきていると思うんです。そういうときに、ジブリの作品の芯にあるものは人間的であるということだと思います。人間ってそういうものが好きですよね。デジタルかアナログかっていったら、アナログが好きに決まっているんですよ」とコメント。本作のテーマ“思春期”について、宮崎監督は最初このテーマに悩んだそう。「2人で吉祥寺の町や井の頭公園を歩いて、3時間ぐらい歩いて、疲れ切って、喫茶店に入ったんですね。席に着いた途端に宮崎駿が『この映画でなにやったらいいの?』と聞いてきたので、苦し紛れに『正面から思春期ってやったことないですよね』と答えたんです。そしたら『それだ!』って。宮崎駿という人は抽象的な概念で思考をしない人だから、すべてが具体化するんですね。(作中で主人公のキキが)パン屋へ行って次の日の朝起きてトイレに行くじゃないですか。あのシーンと、つまらなそうな顔をしながらパン屋でお留守番をする絵。宮崎駿がそういった形で思春期を表したんです」と明かす。また、当初予定になかったという“飛行船のクライマックスシーン”については、「やっぱりお客さんは娯楽として映画を観に来るわけだから、サービスは必要ですよね。それで、宮崎駿と話してあのシーンを付け加えることになったんです」と理由を述べ、「でも、メインのスタッフからは呼び出されて袋叩きにあいました。『あのシーン(本来ラストシーンとされていた老婦人からサプライズのプレゼントにケーキをもらうシーン)で終わればいい映画なのに、なんでそんな提案したんだ!?』って。そこで、『なんでもいいから付け足してやればいいシーンになるわけじゃない。宮崎駿がやるんだよ。面白くなるでしょ!』って…これが説得の言葉だったんです」と経緯を明かしている。2週目は『ゲド戦記』!実は「宮崎駿にとって念願の企画」!?1月12日(金)の2週目は、2006年公開の『ゲド戦記』。「指輪物語」「ナルニア国物語」に並ぶファンタジー文学の傑作「ゲド戦記」を原作に、スタジオジブリが贈る冒険ファンタジー。原作には宮崎駿監督も多大な影響を受けたと公言しており、監督の不朽の名作『風の谷のナウシカ』の原点ともなったそう。岡田准一をはじめ、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志ら豪華俳優陣が声の出演をしている本作は、本編ノーカットで放送する。『ゲド戦記』について鈴木さんは、「宮崎駿にとって念願の企画で、実は『風の谷のナウシカ』の前に原作者のグウィンさんに映画化を申し出ていたんです。でも当時からすればどこの馬の骨とも分からない日本人からの申し出…お断りされてしまいました。それが、年月を経て今度は向こうから打診がきた」と製作秘話を明かした。『レッドタートル ある島の物語』をテレビ初放送!「映画天国」では構想10年、制作8年をかけた『レッドタートル ある島の物語』をテレビ初放送!テレビ初放送となる『レッドタートル ある島の物語』は、『岸辺のふたり』で米国アカデミー賞短編アニメーション映画賞をはじめ、高い評価を得たマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の長編初監督作品で、スタジオジブリ初の海外との共同製作映画。物語は、嵐の中、荒れ狂う海に放りだされた男が九死に一生を得て、ある無人島にたどり着いた。必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。絶望的な状況に置かれた男の前に、ある日、一人の女が現れ――というあらすじだ。こちらもノーカットで放送する。『レッドタートル ある島の物語』放送にあたっては、「今回お正月の深夜に放送するということで、作品の内容からすると一番いいんじゃないかと思います。お正月の深夜…いまふとそんな気持ちになってみたら、楽しんでもらえる気がしてますね。僕が本当に好きで作った作品なんで、是非観てください」とメッセージを寄せている。新春特別映画天国『レッドタートル ある島の物語』は1月2日(火)1時59分(月曜深夜)~日本テレビにて放送。(関東ローカル)金曜ロードSHOW!『魔女の宅急便』は2018年1月5日(金)21時~、『ゲド戦記』は12日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月15日「金曜ロードSHOW!」が2週連続でスタジオジブリ作品を放送する「秋のジブリ」。先週の『崖の上のポニョ』に続き9月29日(金)今夜は『天空の城ラピュタ』を完全ノーカットでお届け。今回もスマホ等で参加できる「好きなシーンランキング」が実施される。宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』に続き原作、脚本、監督を手がけ、1986年夏に公開された本作。宮崎監督が子ども時代から構想していた企画を映画化、子どもから大人まで楽しめる“冒険活劇”として完成した。小さな山里で暮らす少女・シータはある日、ムスカ率いる謎の男たちによって連れ去られてしまう。しかしムスカたちの飛行船を空賊のドーラ一家が襲撃し、飛行船から逃げようとしたシータは誤って落下してしまう。だがシータは彼女が持つ“飛行石”の不思議な力でゆっくりと降下。たまたまそれを発見した炭鉱で働く少年・パズーがシータを助けるが、翌朝ドーラ一家、ムスカら国防軍がシータを探してパズーの町に現れる。追い詰められたパズーとシータは谷底に落下するがそこで再び飛行石が輝き2人は助かる。そしてパズーとシータはドーラ一家とともにかつて栄えた空の王国・ラピュタを探す冒険に出る…という物語。本作ではムスカら国防軍が持つ飛行戦艦やドーラ一家が使う昆虫を彷彿させる飛行マシンなど宮崎アニメならではともいえる独創的なデザインの乗り物が多数登場するほか、宮崎監督が演出した『ルパン三世』第2シリーズの最終回に登場したロボットが“飛行兵”として登場するなど、それまでの宮崎アニメの様々な要素が詰まっており、後の『紅の豚』にも通じる空中戦はいま見ても迫力満点。また放送のたびに巻き起こる“バルス祭り”にも注目したいところ。今週も放送中に番組特設サイトとデータ放送で作品の見どころを紹介する恒例企画「シーンガイド」と、特別企画の「みんなで選ぶ!好きなシーンランキング」を実施。放送に合わせて表示されるシーンガイドを観ながら「このシーンが好き!」と思ったところで特設サイトの「大好きボタン」(またはデータ放送で決定ボタン)を押して投票すると投票結果がランキングで発表される。2018年のジブリカレンダーが当たるチャンスもあるのでこちらも要チェック。金曜ロードSHOW!『天空の城ラピュタ』は9月29日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年09月29日「金曜ロードSHOW!」では「秋のジブリ」と題して2週連続でスタジオジブリ作品をオンエア。9月22日(金)今夜は2008年公開の大ヒット作『崖の上のポニョ』をノーカット放送する。今回はスマホとデータ放送で参加できる「好きなシーンランキング」も実施される。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』をはじめ数々のアニメーション作品を世に送り出してきた宮崎駿監督によって2008年に世に送り出された本作。当時、すでにCGが多用されるようになっていたアニメーション制作において、あえて手描きにこだわって作られた色彩豊かでダイナミックな映像はもちろん、なによりもメインキャラクター“ポニョ”の愛くるしい姿、そして誰もの耳に残る親しみやすいテーマソングなどが大きな評判を呼んで、当時大ブームを巻き起こした。海辺の小さな町に住む5歳の男の子・宗介がある日出会ったのは、ジャムの瓶に入り込んでしまったさかなの女の子・ポニョ。宗介は、瓶を割ってポニョを助けだすと「ぼくが守ってあげるからね」と約束。ポニョは宗介が大好きになり、宗介もポニョを好きになる。父・フジモトによって海の中に連れ戻されてしまったポニョだったが、「人間になりたい」と強く願うように。ポニョは、いもうとたちの力を借りてフジモトの魔法を盗み出すと、宗介の元へと向かっていく――という物語。奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子ら豪華俳優、女優陣が声優として参加しているのも見どころの1つだ。また今回は放送中に番組の特設サイトとデータ放送で作品の見どころを紹介する恒例企画「シーンガイド」とともに、新企画「みんなで選ぶ!好きなシーンランキング」が実施される。これは放送に合わせて表示されるシーンガイドを観ながら「このシーンが好き!」と思ったところで特設サイトの「大好きボタン」(またはデータ放送で決定ボタン)を押して投票するというもの、投票結果がランキングで発表されるのでこちらもお楽しみに。なお次週9月29日(金)は同じく宮崎駿監督による『天空の城ラピュタ』がオンエア。こちらも「好きなシーンランキング」が実施される。“バルス祭り”がどこまで広がるか。今週、来週の2週にわたってお届けする「秋のジブリ」企画は必見だ。金曜ロードSHOW!『崖の上のポニョ』は9月22日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)■関連作品:崖の上のポニョ 2008年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2008 二馬力・GNDHDDT
2017年09月22日スタジオジブリ作品といえば、毎回スクリーンからにおいがただよってきそうな料理たちが登場しました。『天空のラピュタ』の目玉焼きトーストや、大きなずんどう鍋で煮込むシチュー、『となりのトトロ』の手作りおはぎ、『崖の上のポニョ』で宗介の母リサが作ったハムののった即席麺、『ハウルの動く城』の厚切りベーコンエッグetc.毎回登場人物がおいしそうに料理を味わう姿を見て、思わずおなかが鳴ってしまいそうになりませんか?ということで、これまでのジブリ作品おすすめメニューを振り返ってみましょう。■『魔女の宅急便』でみんな興味を持ったのは意外なパイ宮崎駿監督作『魔女の宅急便』。本作で、主人公キキが配達を頼まれたのは、おばあちゃんが孫娘のために手間ひまかけて作った「ニシンとかぼちゃのパイ」。キキはおばあちゃんの手伝いをしていっしょに作ったので、届けた孫娘から「私、このパイ嫌いなのよね」と言われたときは、かなりショックを受けていました。日本ではあまりなじみのないパイですが、「どんな味がするの?」と、興味を持った人も多かったのでは?同作では、キキがジジと食べるトマトとソーセージが添えられたパンケーキ、キキを居候させてくれたおソノさんのパン屋に並ぶパン、キキが熱を出したときに、おソノさんが作ってくれたミルクがゆも、じつにそそられるメニューでした。■『風立ちぬ』や『崖の上のポニョ』にも登場のジブリ共通たべもの『崖の上のポニョ』では、ポニョがハムを大好きになるという設定からか、ハムサンドが何度も登場します。まだ魚の状態だったポニョが、宗介にもらったハムサンドのハムをぺろりと食べるシーンはインパクト大。母リサも運転しながら器用にサンドイッチをほおばっていましたね。また、津波が起きたあと、ポニョが出会った子連れの女性に、サンドウィッチを分けてあげるシーンには思わずほっこりさせられました。そういえば『風立ちぬ』に登場した、あんをはさんだ昭和のおやつサンド「シベリア」も公開当時、バカ売れしたそうです。■『千と千尋の神隠し』ではシンプルな食べ物に涙異世界に迷い込む冒険ファンタジー『千と千尋の神隠し』には、たくさん食べるシーンが登場します。千尋の両親がむしゃむしゃとほおばる屋台料理や、湯婆婆の双子の姉・銭婆が訪ねてきた千尋やカオナシたちに出したケーキ類、湯屋でゲストをもてなす料理の数々を見て思わずゴクリ。でも、個人的にいちばん印象的だったのは、ハクが千尋のためににぎってくれたシンプルなおにぎりです。のりも巻いてありません。それを食べて大粒の涙を流す千尋を心からいとおしく感じました。とはいえDVD発売時に、あのおにぎりが「ハクのおにぎりフィギュア」として特典になったときは思わずのけぞりましたが…。現在、三鷹の森ジブリ美術館では、ジブリ作品に登場した料理のサンプルや食事を「作る」シーンにフォーカスをあてた厨房を再現した企画展「食べるを描く。」を開催中です。なぜジブリ飯はおいしそうに見えるのか、そのヒントがこの企画展にはあるかもしれませんね。三鷹の森ジブリ美術館 企画展「食べるを描く。」公式サイト: 期間: 2017年5月27日(土)~2018年5月(予定)
2017年07月21日数々のスタジオジブリ作品で原画、作画監督を担当し、ジブリ退社後は『バケモノの子』『君の名は。』といった話題作に関わった稲村武志氏が、この夏公開されるスタジオポノック第1回長編作品『メアリと魔女の花』(米林宏昌監督)で作画監督を務めている。稲村氏は1991年、スタジオジブリに入社し、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』『風立ちぬ』などで原画、『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『コクリコ坂から』では作画監督を務めた。「宮崎さんはよく『半径3メートルにテーマや題材がある』なんてお話をしますけど、要は自分が知らないものは描けないということ。『生身の人間を描け』と。それこそがジブリ作品の根幹ですし、特に作画は、自分の実体験が反映されますから」(稲村氏)その“教え”は『メアリと魔女の花』の主人公・メアリにも色濃く刻まれている。「メアリはどんな女の子なのか?その人物像を知らないと、形にできませんから、まずは米林監督が描いたイメージボード、そしてシナリオの分析から始めました。原作はイギリスの児童文学で、舞台は魔法の世界ですが、メアリは純粋無垢で好奇心も旺盛…。つまり、現実によくいるティーンなんですね。僕自身が大学などで講義もしているので、身近に接する若者たちとの共通点も感じました。そんな風に理解を深めることで、メアリの造形も進みましたし、イキイキした主人公になったと思います」。本作を手がける西村義明プロデューサーから、スタジオポノック設立の一報を受けたのは2015年4月。稲村氏が『バケモノの子』の作業を終えるタイミングだった。米林作品では『借りぐらしのアリエッティ』で原画を、『思い出のマーニー』では作画監督補として携わっていただけに、米林監督&西村氏の“再始動”は「正直うれしかった」とふり返る。「スタジオジブリの制作部門が解散したことで、長年かけて培った大切な思想や技術が失われるのは残念だし、もったいないと僕自身も強く思っていましたから。それに米林監督には、前作の『思い出のマーニー』が少し文学的すぎて、小さい子にはちょっと難しかったという反省もあったようで、楽しく前向きな作品。それこそかつてのジブリ作品がそうだったように、子どもが純粋に楽しめるものを作りたいという気持ちがあった。ジブリの志を引き継ぎたいという西村さんの意気込みも感じましたし、2人とも新しい可能性にかけているんだなと」。目指したのは夏休みのスクリーンを彩るにふさわしい、躍動感あふれる“ワクワク”が詰まったエンターテインメント作品だ。「シナリオが完成した時点で、作画の予想枚数は10万枚(笑)。最終的には9万3,000枚くらいで収まったんですけど、ジブリの頃と変わらない物量です。でも、スタジオポノックは文字通り、ゼロからのスタート。最初はマンションの1室に、机が3つあるくらいで。生産性と品質の両立をどう実現するかずいぶん考えました。『思い出のマーニー』が静だとすれば、『メアリと魔女の花』は動。キャラクターの演技量や運動幅を大きくすることで、“抜け”がいい動きになったと思いますし、新しいスタジオが手がける作品としての新鮮さも表現できたのではないでしょうか」。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年07月13日こんにちは!ひめまるです。梅雨ですね。雨の日のデートって出かけるのが億劫で、ついつい一緒に映画なんか見てしまいません?これもさ、どうせみるなら二人の仲に効果のあるものがいいじゃない?見終わった後に二人がちょっと仲良くなれるジャンルを考えて見ました!それもジブリ映画で!普段彼に対して強いS子さんは、すこし優しくなれる映画がおすすめ。二人の関係が慣れてくると強さばかりが目立つようになるから、あなたのかわいい部分が出せるといいですね。特に相手がS男くんだと、お互い意見を曲げたくなくてぶつかったりすることもあるはず。そんな時は気持ちがやさしくなるために、「となりのトトロ」でほっこり。主人公のひたむきさで新鮮な気持ちを再度感じてみてください。お母さんの病気に対する姉妹の不安な気持ちとお互いの思いやりに号泣間違いなしです。相手がM男くんの場合、S子さんの思い通りになってしまうので、つい、上からの態度に出ちゃいがち。そんな二人には物語のなかに入り込むような「ハウルの動く城」がおすすめです。二人で異世界に迷い込めばお互いの関係も新鮮に。「守りたいものができた、君だ。」と彼に言ってもらえるかもしれません。笑彼に合わせがちなM子さんは、ちょっとアクション系がおすすめ。二人の関係が慣れてくると相手から飽きられる要素にもなるから、もう少し個性を出す関係にできるといいですね。特に相手がM男くんだと、二人してぬるい間柄。相手に合わせあって仲良しなのはいいですが、刺激ってさらに愛を深めるから!だからここは壮大な作品「風の谷ナウシカ」で主役感を味わいあってください。見終わった後は、二人とも風の谷を守った達成感でいっぱいです。そして相手がS男くんの場合自分の価値観が押しつぶされちゃってるはず。そんな時は「天空の城ラピュタ」。二人で冒険し、わくわく頑張る主役たちに混ざって最後は一緒に「バルス」と叫んでいることでしょう。この梅雨の時期、ジブリで仲良し大作戦をぜひどうぞ。
2017年06月19日スタジオジブリのアニメーション世界を体験できる「三鷹の森ジブリ美術館」の新企画展示「食べるを描く。」の内覧会が5月26日(金)に行われ、企画・監修を務めた宮崎吾朗氏が挨拶した。吾朗氏の挨拶を前に、館長の中島清文氏は「皆さん、宮崎駿監督の新作について何か聞いて帰りたいと思ってらっしゃるかもしれませんが、何も情報がございません(笑)、あらかじめご了承ください」とけん制。先週、新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始した宮崎駿監督の“引退撤回”については、吾朗氏も語ることはなかった。日常を丹念に描くジブリ作品に残る数々の“食事シーン”を取り上げた新企画展示。『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが一緒に食べる目玉焼きトースト、『千と千尋の神隠し』の千尋がハクにもらい、泣きながら食べたおにぎり、『ハウルの動く城』でハウルが手作りし、ソフィーやマルクルたちと食べたベーコンエッグ…などなど、思い出すだけで、ついニンマリしてしまう、おいしそうな食事と、それを口にするキャラクターたちの至福に秘められたこだわりとは?吾朗氏は「簡単なことではなかったですが、宮崎駿作品はどうしてご飯がおいしそうに見えるのか、を知ってもらうのは、アニメーション技術そのものを知ってもらうことだと考えた」と企画意図を説明。「要はおいしそうに見せているわけで、作画はもちろん、(登場人物に)どんな文脈で、どう食べさせるか。すべての要素が合わさって、おいしそうに見えるんです」と優れたアニメーション技法に基づいた食事シーンの裏側を説明した。また、『ハウルの動く城』に登場するベーコンエッグについて、「宮崎駿は家では、必ずベーコンエッグを作る」と興味深いエピソードも披露。「ゆで卵やオムレツでは、調理の仕方など好き嫌いも分かれますし、白と黄色のシンプルな配色が、映像の中ではすごく際立つ」とベーコンエッグ登場の理由を明かしていた。レトロな洋食レストラン風の第一室では、各作品の記憶に残る食のシーンを取り上げ、わずか数秒間のために描かれた原画や絵コンテから、噛み切る動作や箸さばきなど、食べる動きをアニメーションで描く工夫や意図を紹介。展示室内のダイニングテーブルには“お箸”が用意されており、実際に食べる動作をしてみることで、観察力の重要さを知ることもできる。食事を作るシーンを取り上げる第二室では、『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号のキッチンを実物大で再現。サツキやシータが調理をこなした空間に、来場者が立ち、改めて映画の世界を体感。また“食”を通して、登場人物たちの暮らしぶりや文化を描くための資料、参考図書を紹介するコーナーも設けられた。「三鷹の森ジブリ美術館」の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制で、5月25日(木)より7月分、6月25日(日)より8月分の夏休みシーズンチケットの “先行抽選販売”を実施。また、7月入場分より全チケットに購入者の名前を印字され、入場時にチケット購入者の本人確認を行う場合がある。新企画展示「食べるを描く。」は5月27日(土)~2018年5月(予定)三鷹の森ジブリ美術館にて開催。(C)Studio Ghibli(C)Museo d’Arte Ghibli(text:cinemacafe.net)
2017年05月26日東京・三鷹の森ジブリ美術館にて、新企画展示「食べるを描く。」が開催されている。当初2018年5月までを予定していたが、期間延長となり2018年11月4日(日)まで開催予定となった。なお、入場は完全予約制。チケットは日時指定となり、毎月10日に発売される。日常を丹念に描き、日々の営みを丁寧に表現するスタジオジブリ作品。その中でも印象的なシーンとして挙げられるのが食事のシーンではないだろうか。企画展「食べるを描く。」では、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『天空の城ラピュタ』といったそれぞれの作品のなかで印象的な食事のシーンを取り上げる。そして、どのようにしてそのシーンが描かれているのかを、『ゲド戦記』『コクリコ坂から』などを手掛けた宮崎吾朗企画監修により、絵コンテや原画、さらには監督や作画監督が手を入れた修正原画などを用いて解説。さらに食事を作るシーンを忠実に再現した展示室も公開する。なぜ食事のシーンが特別なのか登場する食べ物は決して特別なものではない。誰もが目にしたことのある、あるいは日常で口にするありふれたものだ。ところが、スタジオジブリ作品では、一緒に食事をすることで登場人物は心を通わせあったり、その食事から力をもらったりと、物語のなかでいつも重要な意味が込められているのだ。その演出を可能にしているのが、描き出す作画の力。細やかな原画や絵コンテによって、映像から温かみや柔らかさを醸し出す。だからこそ、スタジオジブリ作品の食事はいつだっておいしそうで、その食べる姿にこちらまでよだれが出てしまいそうな程、そそられるのだろう。「食べるを描く。」ゾーン展示室の入り口、各スタジオジブリ作品の料理シーンの画面写真が私たちを出迎える。その横には、ずらりと並べられたおいしそうな料理の数々。「おいしそう」「食べてみたい」自分の印象に残っている食べ物を今一度思い返してほしい。次に、展示室へと歩を進めるとまずはレトロなレストラン風の第1室。ここでは食事シーンを貴重な絵コンテや原画などの資料で振り返ることができる。魔女の宅急便『魔女の宅急便』であなたが印象に残っている食べ物は何だろう。食事シーンが数多く登場する本作の中でも、代表的なひとつとしてあげたいのが、マダムの作った「ニシンとカボチャのつつみ焼き」だ。主人公のキキが、宅急便の依頼をしてくれたマダムにお願いされ、孫娘に届けたこのパイ。「私、このパイ嫌いなのよね」。孫娘はそういったものの、映画を見た誰もが一度は食べてみたいと思ったのではないだろうか。そのシーンの秘密が、この展示で紐解けるかもしれない。千と千尋の神隠し『千と千尋の神隠し』は、食べるシーンがたくさん出てくる作品のひとつだ。展示の中では、千尋のお父さんが不思議な町の食べ物(神様の食べ物)を頬張るシーンの秘密を探る。特に食べ物を見るキャラクターの「目」の繊細な描写は、スタジオジブリならではのリアリティーが追及されていることを実感できるだろう。そして物語における重要シーンにも、やはり食べ物が関係している。映画後半、千尋がハクにもらったおにぎりを食べる場面。食べることを通して感じる千尋の感情の変化とは何だろうか。絵コンテで21秒もあるこの大切な場面の解説を読めば、もう一度この作品を見てみたくなってしまう。「食べるを作る。」ゾーン映画の中では食べることだけでなく、食事を作るシーンもいくつか登場している。第2室では食事を作るシーンを空間展示で忠実に再現。登場人物たちが食事を作る姿を想像しながら楽しむことができる。となりのトトロ『となりのトトロ』の草壁家の食卓と台所が、今回の展示で映画さながら再現される。台所には、さつきが朝ごはんを料理する際に使っていた鍋や包丁、そして居間には見覚えのある丸いちゃぶ台が。ちゃぶ台の上にはさつきがお父さんとめいに作ったあのお弁当と朝ごはんが置かれている。天空の城ラピュタ『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号の調理場を再現した展示では、シータが大人顔負けで料理したあの場面が思い起こされる。調理台には、思わず「おいしそう」と声が漏れそうになるほどの出来立てスープが置かれている。そのほかにも、思わず手が伸びてしまいそうなパンなども。この臨場感あふれる展示は、実際足を運んでみてみないと体感できない。そして、この展示のすごいところは見えないところまでも再現し尽くしているというところ。いろんな棚を開ければ、食材が隠れていたり、残飯が隠れていたり……。隅々までこの空間を堪能してほしい。カフェ「麦わらぼうし」見るだけじゃ物足りないという人には、実際に再現されたカフェメニューがおすすめだ。期間中は特別メニューとして、『ハウルの動く城』から「お城のベーコンエッグ」、『崖の上のポニョ』から「あらしの夜のハムラーメン」、そして『魔女の宅急便』から「ちっちゃなマダムのチョコレートケーキ」が登場する。また、テイクアウトとして「みんな大好きハムサンド」、ドリンクメニューとして「ハチミツ入りホットミルク」も提供。ひとつの「おいしい」を生み出すために精密で膨大なレシピを練っているのは映画だけでなく、このカフェでも同じ。どのメニューも決して贅沢ではないかもしれないが、どこか懐かしい、そして優しさに溢れたホッと心和む味だ。詳細「食べるを描く。」展示期間:2017年5月27日(土)~2018年11月4日(月)(予定)企画・監修:宮崎吾朗価格:大人・大学生 1,000円、高校・中学生 700円、小学生 400円、幼児(4歳以上) 100円※4歳未満は無料。※上記料金は、税込み。※営利目的でのチケット転売は、いかなる場合にも禁止。※オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場は不可。※毎月10日はチケット発売日。チケット詳細URL:【問い合わせ先】TEL:0570-055777(ご案内ダイヤル/9:00~18:00/休館日の火曜日をのぞく)© Museo d’Arte Ghibli © Studio Ghibli
2017年04月09日スタジオジブリのアニメーション世界を体験できる「三鷹の森ジブリ美術館」では、ジブリ作品を見た人の記憶に残る数々の“食事シーン”を取り上げた新企画展示「食べるを描く。」を5月27日(土)より開催することが決定。また、夏休みシーズンチケットの “先行抽選販売”が実施されることも分かった。日常を丹念に描いていることが特徴の一つに挙げられるスタジオジブリ作品。そんな日常描写の中でも、多くの人たちの記憶に残るのが“食事のシーン”。例えば、『千と千尋の神隠し』の千尋がハクにもらった“おにぎり”を涙を流しながら食べるシーンや、『ハウルの動く城』でハウルが“ベーコンエッグ”を作り、ソフィーとマルクルたちと食べるシーン。本展示では、これら数秒間のために描かれた場面の原画や絵コンテ、背景画などの制作資料を掲示しながら、食事シーンを表現するために用いられた工夫や作画の技術、作り手の意図などを解説していく。そして、『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所と、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号のキッチンは、実物大で制作。登場人物たちが調理していた世界観も体験できそうだ。また“食”について描くことは、登場人物たちの背景となる暮らしや文化を描くことでもあり、映画を作るときの資料となるような参考図書の紹介コーナーも設けるなど、“食のシーン”についてさらに理解を深められる展示となっている。「三鷹の森ジブリ美術館」の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっており、従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。なお、5月25日(木)より7月分、6月25日(日)より8月分の夏休みシーズンチケットの “先行抽選販売”を実施。また、昨年7月入場分より、すべてのチケットに購入者の名前を印字。入場時には、チケット購入者の本人確認を行う場合もあるという。新企画展示「食べるを描く。」は5月27日(土)~2018年5月(予定)三鷹の森ジブリ美術館にて開催。(cinemacafe.net)
2017年04月06日世代を超えて愛され続けられる、ジブリ作品に会いに家族で三鷹の森美術館に行ってきました。ジブリ作品の中でも特に「となりのトトロ」と「崖の上のポニョ」が大好きな、我が家の3歳の息子と1歳の娘。そんな2人に「ネコバスに乗せてあげたい!!」と勝手なママ心(笑)今回は大人も子どもも楽しめる、「三鷹の森 ジブリ美術館」の魅力をご紹介致します。ジブリに行く前の準備!!①チケット・ジブリ美術館は、日時指定の予約制となっています。・毎月10日午前10時から、翌1ヵ月分を販売してますので、購入は早めに!・チケット(入場引換券)は、全国のローソンで購入できます。※入れ替え制ではないので、ゆっくり楽しむことができます。②ジブリ作品を予習我が家は事前に「となりのトトロ」を予習してから行きましたが、「ラピュタ」も観せておけばと少し後悔。というのも、美術館には大きなロボット兵のモニュメントが!小さなお子様は、少し怖がってしまうかもしれませんが、「ラピュタ」に出てくるロボット兵を少し知ってたら、もっと楽しめたかなぁと思いました。赤ちゃん連れのママ向け情報、まとめました!・ベビーカー→✖︎ジブリ美術館は地下1階~2階、屋上庭園のある施設で、エレベーターもありますが、基本階段での移動となっています。その為、館内はベビーカーの使用はできず、ベビーカーは全て入場の際、入り口で預けるのがルール。ですので、小さなお子さまがいる場合は、だっこ紐は必須です!・コインロッカー→◯地下1階にありますので、荷物が多いママも安心。・授乳室→◯授乳室は完備されています。・おむつ替え台→◯1階の女子トイレの入り口前に専用ベッドがあります。子どもが喜ぶ、ジブリ美術館ポイントは…・大空間の中央ホール地下1階から地上2階まで、吹き抜けの大空間の中央ホール。螺旋階段や空中廊下、張り出したテラスはまるで迷路のようで、息子もテンション上がってました。・ふわふわ、ボヨーン! ネコバス2階にある、ネコバスルームは小学校6年生以下の子どもを対象としたプレイルームです。子どもたちは靴を脱いで、真ん中にある「ネコバス」の大きいなぬいぐるみの中に入ったり、上に登ったりして遊べます。・動きはじめの部屋地下1階の常設展示室「動きはじめの部屋」では、「絵を動かす」ことの楽しさをさまざまな展示物で紹介しています。我が家の子どもたちは、ストロボが点滅する展示物は「まわった!まわった!」と大興奮していました。・小さな映画館「土星座」地下1階にある映像展示室「土星座」では、ここでしか見ることのできない、ジブリオリジナル短編のアニメーションを上映しています。「土星座」前の待ち広場は少しぼこっと盛り上がったりしていて、息子はそこを登ったり滑ったりして開演時間まで遊んでました。・ロボット兵屋上庭園には、ラピュタに登場する巨大な「ロボット兵」がいます。このロボット兵、実はジブリ美術館の守り神だそうです。ラピュタを知らない息子も、あまりの巨大なロボット兵に、少しビックリしてました。屋上庭園に行くまでの螺旋階段後の屋上庭園では解放されたようで、息子も楽んでました。さらに、一年ごとに変わる企画展示室では、今なら大人もネコバスに乗れちゃいます♪(2016年7月16日~2017年5月予定)子どもはもちろん、パパも楽しそうでした!週末、家族のお出かけにいかがですか?
2017年02月12日