『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」/ラスプーチン』が2022年5月17日(火)~22 日(日)、東京文化会館・大ホールで開催されることが決定した。本公演は公演延期を経た、セルゲイ・ポルーニンによる初の日本単独公演。5月17日からの4公演は“なぜ善人が悪行を働くのか?”をテーマに、振付師ロス・フレディ・レイの視点から描いた『Fraudulent Smile ~偽りの微笑み~』と、大石裕香が演出・振付を手掛ける、ロシアの伝説的なバレエ・ダンサーで振付師のヴァーツラフ・ニジンスキーの最高傑作を解釈した『Paradox & Sacré ~パラドックス & サクレ~』の2演目を同時上演。20日からの4公演は、ポルーニンの代表作との呼び声も高く、ロシアの“狂僧”ラスプーチンを題材にした『Rasputin ~ラスプーチン~』を上演する。公演の詳細やチケットの販売情報は近日発表予定。2020年5月公演は即日SOLD OUTとなった、孤高の天才バレエ・ダンサーによる待望の日本単独ステージをお見逃しなく。<主催者・コメント>新型コロナウイルス感染症の影響により3度の公演中止を余儀なくされ、セルゲイ・ポルーニンのステージを楽しみにお待ちいただいているお客様には、多大なご不便、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。2020年の計画当初は『SACRÉ「春の祭典」』のみの上演を予定しておりましたが、この2年の間に『ラスプーチン』が追加となりました。2022年5月の実現に向けて動き出した本公演は、世界的バレエ・ダンサー、セルゲイ・ポルーニンがこれまでのガラ公演では見せたことがない多彩な表現・表情を生でご覧頂ける貴重な機会となるに違いありません。ここ2年間、海外アーティストの来日公演がほとんど行えない状況が続いておりますが、約2年越しのセルゲイ・ポルーニン日本初単独公演が“with コロナ”における海外アーティストの来日公演の再開のひとつになればと願っています。■公演情報『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」/ラスプーチン』【出演】SACRÉ「春の祭典」:セルゲイ・ポルーニン、ヨハン・コボー他ラスプーチン:セルゲイ・ポルーニン、ヨハン・コボー、エレーナ・イリニフ他【振付】偽りの微笑み:ロス・フレディ・レイパラドックス & サクレ:大石裕香ラスプーチン:大石裕香2022年5月17日(火)~22 日(日)、東京文化会館・大ホールで開催■リリース情報セルゲイ・ポルーニン出演・映画『シンプルな情熱』2022年1月7日(金)DVD発売&デジタル配信開始
2021年12月01日フランスの作家アニー・エルノーの実体験が赤裸々に綴られた小説を映画化した『シンプルな情熱』。この度、“恋人”役を演じた世界的バレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの特別予告が公開された。セルゲイ・ポルーニンは、19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真っただ中で退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサーにして、俳優としても新たなステージを席巻中の危険な香りを放つアーティストとして活動している。この度解禁された特別予告編動画では、エレーヌの視点から見た、美しくも気まぐれな既婚者のロシア外交官アレクサンドル(セルゲイ・ポルーニン)の様々な表情が紡がれている。「車を飛ばしてきた」と語り、勢いよく服を脱ぎ、エレーヌ(レティシア・ドッシュ)を求めるかと思えば、終えたあとに見せるリラックスした表情。後ろからエレーヌを抱きしめたり、目が合うと優しく微笑んだり…。「会うのをやめるべきだがやっぱりムリだ」とキーチェーン越しに美しくすっと腕を伸ばし、エレーヌを引き寄せ、抱きしめながら耳元で「愛しい人」と囁くシーンも。劇中でも使用される「フライング・ピケッツ」のカバー名曲「Only You」を背景に、セルゲイの色香を堪能でき、観る者をドキドキさせる映像となっている。『シンプルな情熱』は7月2日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シンプルな情熱 2021年7月2日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©2019 L.FP. Les Films Pelléas – Auvergne - Rhône-Alpes Cinéma - Versus production
2021年06月18日「セルゲイ・ポルーニン SACRÉ 『春の祭典』・ラスプーチン」が6月1日(火)~6日(日)、東京国際フォーラム ホールCで開催されることが決定した。当公演は5月14日(木)と15 日(金)に上演を予定していた作品の延期公演となる。「セルゲイ・ポルーニン SACRÉ 『春の祭典』・ラスプーチン」は、セルゲイ・ポルーニンによる初の日本単独公演。6月1日~3日(木)の4公演は「なぜ善人が悪行を働くのか?」をテーマに、振付師ロス・フレディ・レイの視点から描いた『Fraudulent Smile~偽りの微笑み~』、大石裕香が演出と振付を手掛けたロシアの伝説的なバレエダンサー / 振付師であるヴァーツラフ・ニジンスキーの最高傑作を再解釈した『Paradox & Sacré~パラドックス & サクレ~』の2演目を同時上演する。4日(金)~6日(日)の4公演は、ポルーニンの代表作との呼び声も高く、ロシアの“狂僧”ラスプーチンを題材にした『Rasputin ~ラスプーチン~』を上演予定だ。チケットは 4月10日(土)12時よりイープラスで最速先行受付を開始。3列目以内の座席の確約と、ポルーニンのサイン入りプログラムが付いたプレミアムシートをはじめとした特別なチケットも販売となる。孤高の天才バレエダンサーによる、待望の日本単独ステージをお見逃しなく。なおセルゲイ・ポルーニンは7月2日(金)より日本公開される、赤裸々な体験を綴り衝撃を呼んだベストセラー恋愛小説が原作の映画『シンプルな情熱』にも出演している。こちらも併せてチェックしよう。振付家:大石裕香・コメント『Paradox & SACRÉ』の制作を始めてキャスト選びに悩んでいる中、その少し前に初めて出会ったセルゲイの存在を思いだし、彼ならこの作品のテーマであるニジンスキーのスピリットを描き出せるのではないかと思いオファーしました。世界のトップバレエダンサーであるセルゲイですが、実際会ってみると普段はとてもシャイで純粋でおごらない好青年です。そんな彼がひとたびダンスのことになると、とてつもない集中力を発揮します。そんな時はまるで何かに乗り移られているような動きをすることが多々あり、そのたびに「これが天才というものか」と実感します。『SACRÉ』はニジンスキーや彼が生きた時代をテーマにしているので、バックグラウンドを知っていたほうがストーリーとしてお楽しみ頂けるかもしれません。ですが、私はお客様には難しくストーリーを“理解”しようとするよりは、心と感覚で “感じて、”そしてダンサー達が生で踊っているその空間を、パフォーマーとお客様が一体となって“共有”し、お楽しみ頂けたら嬉しいです。■作品情報『シンプルな情熱』7月2日(金)Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー■公演情報『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ 「春の祭典」・ラスプーチン』6月1日(火)~6 日(日)※全8回会場:東京国際フォーラム ホールC上演日程:6月1日(火) SACRÉ『春の祭典』開場 17:45 / 開演 18:306月2日(水) SACRÉ『春の祭典』 開場 12:15 / 開演 13:006月2日(水) SACRÉ『春の祭典』 開場 17:45 / 開演 18:306月3日(木) SACRÉ『春の祭典』 開場 12:15 / 開演 13:006月4日(金)『ラスプーチン』開場 17:45 / 開演 18:306月5日(土)『ラスプーチン 』開場 12:15 / 開演 13:006月5日(土)『ラスプーチン 』開場 17:45 / 開演 18:306月6日(日)『ラスプーチン 』開場 12:15 / 開演 13:00料金:プレミアムシート:35,000円(税込)SS席25,000円(税込)S席15,000円(税込)A席12,000円(税込)※当日座席指定、4 月17日(土)より前売販売のみ取扱B席9,000円(税込)※当日座席指定、4 月17日(土)より前売販売のみ取扱C席6,000円(税込)※当日座席指定、4 月17日(土)より前売販売のみ取扱※未就学児入場不可※プレミアムシート:3 列目以内確約。セルゲイ・ポルーニンサイン入りプログラム付。感染症対策により最前列を販売出来ない場合は2列から4列目。※A、B、C 席:当日座席指定引換券の販売。開演60分前より、整理番号によって指定された時間帯に会場入口横の「当日座席指定引換券受付」にてチケットとお引換致します。引換券ではご入場出来ません。座席はお選び頂けません。お引換ご案内時間の詳細については、公演 3 日前までに公演ホームページに掲載致しますので、ご来場前にご確認下さい。チケット最速先行受付期間:4月10日(土)12時~ 4月14日(水)18時~一般発売日:5月8日(土)11時~公式サイト:
2021年04月10日『オリエント急行殺人事件』『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』などで俳優としても活躍する異端のダンサー、セルゲイ・ポルーニンが出演したベストセラー恋愛小説の映画化『シンプルな情熱』(原題:Passion simple)が、7月2日(金)より公開されることが決まった。原作はマルグリット・デュラス賞など、フランスで最も権威ある数々の文学賞に輝き、近年では自身の名前を冠した賞も設立されたフランス現代文学を代表する作家アニー・エルノーが、1991年に発表した作品。ある男性との愛と性に全存在をかけるエルノー自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも小池真理子、林真理子、山田詠美ら人気作家が熱く支持。自分らしい恋愛を探し求める人々を中心に大反響を巻き起こした。発表当時は不世出の問題作とされたが、現在では普遍的な傑作として女性たちの生き方に衝撃と影響を与え続けている。パリの大学で文学を教える教師のエレーヌは、年下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルとパーティで知り合い恋に落ちる。昼下がりに、自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでいくエレーヌだったが…というストーリー。アレクサンドルを演じるのは、セルゲイ・ポルーニン。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真っ只中で退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサー、そして俳優としての新たなステージを竜巻のごとく席巻中のアーティスト。エレーヌを演じるのは、『若い女』(2017)でリュミエール賞有望女優賞を受賞した実力派のレティシア・ドッシュ。恋に落ちた瞬間のジェットコースターのような躍動感、片時も離せない携帯電話、他の人との約束を入れたくない予定表、一度しか着ない服や下着、不安になると検索してしまう名前…、そうした恋の高揚感と全身を満たす幸福感、そしてその裏側の痛みまでも繊細かつ大胆な演技で体現する。監督は長編劇映画デビュー作と第2作で続けてカンヌ国際映画祭監督週間に選出されたダニエル・アービッド。原作のスピリットを忠実に映画化することに成功、本作でも2020年カンヌ国際映画祭に公式選出された。「骨太で節のあるドラマで、言葉にできない喜び、混乱、哀しみを表現したレティシア・ドッシュの素晴らしい演技が秀逸。感情までが透けて見えるようだ」(Film.list)、「セルゲイ・ポルーニンも、ミステリアスで魅力的。レティシア・ドッシュの恋の狂いを際立たせる」(ザ・ガーディアン紙)と海外メディアからも称賛されている。『シンプルな情熱』は7月2日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シンプルな情熱 2021年7月2日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©2019 L.FP. Les Films Pelléas – Auvergne - Rhône-Alpes Cinéma - Versus production
2021年04月01日セルゲイ・ポルーニン初の日本単独公演「Sergei Polunin セルゲイ・ポルーニン “SACRE”『春の祭典』」開催に先立ち、ポルーニンと振付家の大石裕香による取材会が2月上旬に行われた。【チケット情報はこちら】“世界一優雅な野獣”と題に冠されたドキュメンタリー映画やYouTube累計再生回数2,700万回を記録した「Take Me To Church」(Hozier)のMVで知られるポルーニンは、ウクライナ出身の元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル。独ハンブルク・バレエ団における日本人初の女性ソリストを務めた大石は、現在ダンサー・振付家としてグローバルに活動しており、本公演では2演目のうち「Paradox & SACRE」の振付を手がけている。「日本に裕香さんと『春の祭典』を持って来られて嬉しい」と笑顔を見せたポルーニンは、ロシア人バレエダンサー・振付家のヴァーツラフ・ニジンスキー(1890~1950)と西側諸国のダンサーが演じたものであると作品の由来を紹介。同時に「日本人である裕香さんが振り付けしたおかげでアジア的なテーマやエレメントが融合され、クールで素晴らしい形に仕上がった」と彼女に対する感謝の思いを伝えた。一方の大石は、スイスにおけるポルーニンとの出会いを振り返る。言葉を交わした際のシャイな第一印象と、実際の「オーラをまとった」パフォーマンスには大きなギャップが。その姿に「感情を吐き出したいと思っているのでは」と感じ、「一緒に仕事するなら、彼の中に溜まっている何かを発散できる作品を一緒につくれる気がした」と創作意欲を刺激され、のちにスイスで彼と共作に至ったエピソードを披露した。本公演の見どころを尋ねられたポルーニンは「深遠なテーマを扱いますが、必ずエネルギーをチャージできるエンターテインメント性の高い作品です」とコメント。現在は芸術性の追求より、「多くの観客を惹きつけ、輪が広がるような作品をつくることが大切」であるとも述べた。また「作中で僕はさまざまな人々の“生命”を踊ります。ニジンスキーも登場しますが彼の人生を舞うのではなく、彼の作品で私は私の人生を踊るのです」と持論を展開。最後には「ステージには自然体で向き合ってください。フィーリングで楽しんで」と呼びかけ、取材会を結んだ。公演は5月14日(木)・15日(金)に、東京・新宿文化センター 大ホールで行われる。2月29日(土)の一般発売に先駆け、2月16日(日)23:59まで先着先行受付中。取材・文:岡山朋代
2020年02月14日英国ロイヤル・バレエ団が誇る不朽の名作、ケネス・マクミラン振付のバレエ「ROMEO AND JULIET(原題)」が、映画『ロミオとジュリエット』として2020年3月6日(金)に日本公開される。20世紀バレエの最高傑作『ロミオとジュリエット』がスクリーンへケネス・マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』は、イギリスの劇作家シェイクスピアによる『ロミオとジュリエット』をベースとした作品。官能的かつ感情的な作品を得意とするケネス・マクミランは、シェイクスピアの戯曲とは異なり、悲劇の物語における2人の心理的側面を強調することで、リアリティや登場人物たちの感情を存分に表現するバレエ作品を作り上げた。1965年、マクミランの『ロミオとジュリエット』は、コヴェント・ガーデンで初演され、実に40分間も拍手が鳴りやまず、43回ものカーテンコールが行われるという大成功を収めた。ロイヤル・バレエにおいて上演された回数は400回以上。20世紀バレエの最高傑作と言っても過言ではない。16世紀ヴェローナの街を再現初演から50年以上の時を経て、2020年、短い生を情熱的に駆け抜けたロミオとジュリエットの恋の物語は、名曲プロコフィエフの音楽に乗せた現代的な演出と、劇場用映画ならではのカメラワークによって、これまでになくドラマティックに表現される。映画『ロミオとジュリエット』は、16世紀のヴェローナの街を再現したオールロケで撮影された。ストーリー物語の舞台はイタリア・ヴェローナの街。そこでは、敵対し争いを繰り広げる2つの名家、モンターギュ家とキャピュレット家があった。モンターギュ家の1人息子ロミオは、親友ベンヴォーリオ、マキューシオと、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこで出会ったキャピュレット家の1人娘ジュリエット。運命に導かれるように2人は惹かれ合った――。英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結キャストには、主役から脇役に至るまで英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結。映画『キャッツ』で白猫ヴィクトリア役を演じたプリンシパル・ダンサー、フランチェスカ・ヘイワード、そして期待の若手ファースト・ソリストのウィリアム・ブレイスウェルが、運命に翻弄された恋人たちを演じる。また、敵役のティボルト役は、マシュー・ボーン版の『白鳥の湖』で男性の白鳥として主演を務め、今やバレエ界で最も熱い視線を浴びるプリンシパル、マシュー・ボールに決定。さらに本作では、原作の登場人物の実年齢に近い、若いダンサーたちが主要なキャストとして選ばれており、演技と共にバレエの超絶技巧も披露する。作品詳細『ロミオとジュリエット』公開時期:2020年3月6日(金) TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー監督:マイケル・ナン撮影監督:ウィリアム・トレヴィット振付:ケネス・マクミラン音楽:セルゲイ・プロコフィエフ美術:ニコラス・ジョージディアスキャスト:フランチェスカ・ヘイワード、ウィリアム・ブレイスウェル、マシュー・ボール、マルセリ-ノ・サンベ、ジェームズ・ヘイ、トーマス・ムック、クリストファー・サウンダース、クリスティン・マクナリ-、ベネット・ガートサイド、金子扶生 ほか
2019年12月30日バレエ界の鬼才マシュー・ボーンが演出・振付を務めた「Mattew Bourne’s Cinderella」(原題)が、『マシュー・ボーン IN CINEMA/シンデレラ』の邦題で公開されることが決定。ボーンのバレエを撮影した作品を劇場で観ることができる。■“英国バレエ界の奇才”マシュー・ボーンとは?マシュー・ボーンはローレンス・オリヴィエ賞を5回受賞、トニー賞の優秀振付賞と最優秀ミュージカル演出賞の両方を受賞した唯一のイギリス人。これまで、日本でも話題となった白鳥役を全員男性が演じた「白鳥の湖」をはじめ、「眠れる森の美女」や「くるみ割り人形」のように、童話という古典作品をユニークな手法を用いて演出してきた。■新作は“新解釈”の「シンデレラ」マシュー・ボーンが今回手掛けたのは、世界で最も古い童話の一つ「シンデレラ」。世界中に様々なバリエーションが派生した名作の舞台を、第二次世界大戦下のロンドンに変え、大胆にアレンジ!第二次世界大戦の真っ只中、シンデレラと1人の若いイギリス空軍のパイロットが出会い、瞬く間に2人は恋に落ちていった。ときを同じくして、ドイツ・ナチス軍による大空襲により、ロンドンが恐怖で脅かされ、運命によって結ばれたはずの2人は引き裂かれる…という物語。■戦争×童話の世界観がマッチしたビジュアル劇場公開に併せて公開されたビジュアルは、戦争を連想させる暗い街並みとロマンティックな宮殿が同時に描かれた背景が印象的。そんな中に眩いドレスをまとったシンデレラと、イギリス空軍のパイロットが抱き合う姿は、戦争と童話という世界観のギャップを見事になくし、いままでにない異色の世界観を表現している。マシュー・ボーンがトニー賞最優秀衣装デザイン賞を受賞したレズ・ブラザーストンとのバレエ界最強タッグで挑んだ本作は、セルゲイ・プロコフィエフの名曲の魅力が活かされ、斬新かつスリリングで刺激的なラブストーリーに仕上がっている。『マシュー・ボーン IN CINEMA/シンデレラ』は11月3日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月26日滝千春が、大好きなプロコフィエフの作品で、デビュー10周年記念リサイタルを行う。滝千春(vl) チケット情報「語り掛けてくる旋律、独創的で誰も思いつかない音楽の展開がとても好き。彼が作るリズムも、私に合っているみたいです」作曲家に向き合うとき、多くの場合は意識して心がけることがあるという滝だが、プロコフィエフに関してはそんな努力を必要とせず、「唯一意識することがあるとすれば、どう弾けば自分が楽しいか、聴く人に楽しく聴こえるか」だと話す。「高校2年生で初めてソナタ第2番に取り組んだときから、自然で何の無理も感じませんでした。近代ロシアの作曲家に親しみを感じることが多いようです。スターリン体制下で思い通りの活動ができない葛藤のなか生まれた、美しいだけでない音楽に共感するのかもしれません」今回は原曲がヴァイオリンの作品と、バレエ音楽の編曲ものなどを取り上げる。「まず、ヴァイオリニストだからこそ表現できるプロコフィエフの魅力を伝える意味で、ふたつのヴァイオリンソナタは欠かせません。加えて、彼が大切にしていた物語というものが存分に表現できる作品を取り上げます。彼は自ら短編小説も書いていて、例えば『ピーターと狼』はそれを音楽に置き換えて表現したものだと思います。ユーモアもあり、小さな作品の中に彼の想いが詰まっていると感じるのです。ピーターのテーマは有名ですし、聴いていて心がウキウキする、楽しい場面をリサイタルの中に盛り込みたいと思いました」物語を創作するような感性の持ち主だったプロコフィエフ。それだけに、「シンデレラ」や「ロミオとジュリエット」というバレエ音楽においても「登場人物のキャラクターを際立たせる旋律を創ることが上手。それにより物語に立体感が生まれる」と滝は話す。共演は、高校時代の同級生でモスクワ音楽院で学んだピアニストの沼沢淑音。「3年間ともに学んだ仲間ですが、卒業後、実は一度も会っていないんです。その後のご活躍は見聞きしているので、共演が楽しみ。お互い遠慮も妥協もない音楽づくりができるのではないかと期待しています」デビューからの10年を振り返ると、自身の中に多くの変化があった。「自分がどこまでこの楽器を弾きこなせるようになるのか、先生を変える経験も経て、上手になりたいという想いで走り続けた10年でした。そんな中、ヴァイオリンを弾くことでその先に何があるのかを考えるようになりました。東日本大震災が起きたこと、ベルリンで難民支援活動に参加した体験などを経て、考えが変化していきました。今は個性あるヴァイオリニストとして存在を確かなものにしたいと同時に、社会のために何かができる人間でありたいと思っています」公演は東京・紀尾井ホールにて3月8日(木)19:00開演。チケットは発売中。取材・文:高坂はる香
2018年01月31日バレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの素顔に迫るドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』が、2017年7月15日(土)に東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国の劇場にて順次公開される。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニン。端正な容姿と驚異的なジャンプ力、そして何よりその圧倒的な表現力で、ソ連生まれの名バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの再来とも評された人物だ。しかし人気のピークで英ロイヤル・バレエ団の退団を突然発表。その後彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVへの出演だ。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで1,700万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。その体に無数のタトゥーを刻んだ、バレエ界の異端児にして“世界一優雅な野獣”。世界三大バレエ団の一つと称される格式高い英ロイヤル・バレエ団との確執など、様々な噂が飛び交かった彼の素顔とは?本作では、本人や家族、関係者のインタビューを通して、その本当の姿に迫る。さらに映画の公開に先駆け、セルゲイ・ポルーニン本人が来日し、東京藝術大学にてイベントを開催することが決定した。会場では作品の先行上映をはじめ、youtube動画「Take Me To Church」のトークイベントとパフォーマンスが行われる。【作品情報】ドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公開時期:2017年7月15日(土) 渋谷Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開監督:スティーヴン・カンター演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016■ライブプレミアイベント with セルゲイ・ポルーニン日時:2017年4月27日(木) )18:30 開場 / 19:00 開映会場:東京藝術大学奏楽堂住所:東京都台東区上野公園12-8プレゼンテーター:箭内道彦料金:2,500円 (全席指定)チケット販売:4月1日(土) 10:00~ イープラス、チケットぴあにて販売開始
2016年12月25日アクロニスCEOのセルゲイ・ベロウゾフ氏が、去る9月9日に都内で開催された同社新製品「Acronis True Image Cloud」「Acronis True Image 2016」の発表会にあわせて来日。発表会後にセルゲイ氏からお話を伺った。製品の概要や発表会については、別記事を参照いただきたい。今回の大きなポイントのひとつは、「Acronis True Image Cloud」にて容量無制限のクラウドストレージが提供されることだ。バックアップの保存用だけでなく、様々なデバイスのデータを保存したり、共有や同期したりできる。また、最新バージョンでは、WindowsマシンやMacに加えて、Android端末とiOS端末のデータバックアップにも対応した。○コンシューマープロダクトに注力する3つの理由―― 2003年の創設より今日まで、コンシューマーマーケットにおける事業を続けてきた理由やポリシーを教えてください。3つの理由があります。まずひとつ目が、「データが失われることが絶対にないように、すべてのデータを守る」という理念です。クラウドテクノロジーが発展してきた今日では、すべてのデータを管理することがかなり難しくなってきています。そのような中で、弊社は扱うデータを保護するテクノロジーを独自に開発してサービスを展開しており、「データを保護すること」を最も重視しています。次に、バックアップを早く、簡単に行える技術を持っていることです。デバイスの数、クラウドサービスの数が増えるつれ、扱うデータも増える中、迅速かつ簡単な方法でデータを守る必要があります。そこで弊社では、信頼のおける最先端の技術を独自で開発しています。最後は、コンシューマープロダクトに注力し、売上げを伸ばしていきたいと考えているからです。というのも、昨今では企業も個人もITツールをふんだんに活用するようになり、企業とコンシューマーとのボーダーが消えてきています。そのため、誰もがユーザーとなり得るのです。今後も引き続き、コンシューマーマーケットにおけるブランディングの強化、価値の訴求を進めていきたいと考えています。○誰もが"何かしらのデータを損失した"という経験があるのでは―― "データを守る"ことを重視しているということですが、これはご自身の経験などから来ているのでしょうか。誰もが"何かしらのデータを損失した"という経験があるのではないでしょうか。私にも数え切れないほど、苦い経験があります。たとえば、以前、シンガポールで立ち上げた企業で扱っていたデータがすべて消え、大きな損失を受けました。サーバーは信頼できる良いものを採用していたのですが、ある時システムが壊れ、すべてのデータが消失してしまったのです。その時に初めてデータがバックアップされていなかったことが発覚し、当然データを復旧させることはできませんでした。また、私の家庭での話になりますが、妻のiPhoneが壊れて、そこに保存してあった子どもの写真が消えてしまったことがあります。バックアップを取れていなかった分は復旧できず…… 当時は赤ちゃんだった子どもも、もう大きく成長したので、あの頃の写真は戻ってきませんね。それと弊社の製品は、バックアップだけが目的ではなく、どんなデータがどこにあるのかを把握するといった役割も担っています。私の場合、出張の機会が多く、パソコンやスマートフォンなど複数のデバイスを使用しており、それぞれに異なるデータが保存されています。加えて、昔使っていたパソコンもあったりと、どのデータがどこにあるのか完璧に把握するのは不可能でしょう。オンライン上のデータも同様で、様々なサービスがあるがゆえ、管理が複雑になります。以前、HotmailやYahoo!メールなど複数のメールアカウントを使用していたのですが、どこにどの情報があるか把握できなくなってしまいました。このように混在したデータをひとつの場所で管理できたら、便利じゃないですか? 一カ所に集めておけば、探したいデータがすぐに見つかるだけでなく、データを消去したいときにも便利です。○2時間の歯磨きは誰もやらない―― なるほど。これを実現できるのが「Acronis True Image Cloud」なのですね。今回発表された新製品では、バックアップ速度がさらに向上したとのことですが、なぜこれだけのスピードを実現できたのでしょうか?弊社ではパフォーマンスを追求する特別なチームを抱えており、あらゆるデバイスへの最適化、異なるストラクチャーの読み込み、ネットワークへのアップロードなどを常に強化しています。そして現状のスピードに満足しているわけではなく、将来的にはもっと速くしていきたいと考えています。なぜこれほどパフォーマンスの強化に力を入れているかというと、バックアップ作業において迅速さはとても重要だからです。たとえば、歯磨きに置き換えて考えてみましょう。歯磨きに2時間かかるといわれたら誰もしませんよね。20分であれば何人かは「やってみようかな」と思うかもしれません。2分、20秒と時間が短ければ短いほど、確実にその人数は増えるでしょう。これと同様で、バックアップに時間がかかれば誰もやろうとは思わないでしょう。―― 日本に製品を投入してから15年ほど経ちますが、その間、日本の市場特長やマインドなど何か印象に残っていることはありますか?日本ならではの特長はたくさんあります。まず、規律正しいユーザーが多いということですね。正しい順序でバックアップを行ってくれるので、ソフトウェアやサービスを提供する側としては助かっています。また、日本では多くの人が自然災害の影響を受けた経験があったり、この先直面する危険性があります。災害が原因とは限りませんが、ハードウェアの故障を想定すると、データをパソコンやハードディスクに保管しているだけでは完全に安全とは言えず、クラウドストレージへのバックアップの必要性が見えてきます。そして、ハードウェアはいつか壊れるものなのです。このように、もともと日本はバックアップが浸透しやすい文化であったのではないでしょうか。反対に、世界にはまだバックアップに対する意識が低い人も多くいます。たとえば、衛生観念について考えてみてください。日本では多くのトイレに温水洗浄便座が完備されていますが、他の国では「そんなものは必要ない」という人もしばしば見受けられます。これには文化的な意識の違いが大きく影響しています。しかし本当に便利なものであれば、遅かれ早かれ誰もがその必要性を感じることになるはずです。○ユーザーがすべてのデータを完全に管理できるように―― 今後のビジョンを教えてください。「ユーザーがすべてのデータを完全に管理できるようにする」これが私たちの目標です。今後、デバイスやクラウドサービスが増加するに伴い、扱うデータの種類も量も同じように増え続けるでしょう。そのような中、バックアップはもちろんのこと、データの検索、修復、移行、同期、重複制御などすべての作業をユーザー自身で簡単にできたら便利ですよね。これを実現できるよう、製品を進化させていきたいと考えています。―― 最後に、日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。新製品「Acronis True Image Cloud」には、モバイルデバイスのバックアップ、バックアップデータの一括管理、クラウドアーカイブの機能が新たに追加されました。この3つの機能が搭載されたことで、より多くの人に使っていただけるのではないかと考えています。またデータをバックアップするツールとしてだけでなく、データの「保存先」としても活用できるようになりました。データは2つの異なる場所に保存することによって、安全性が飛躍的に高まります。「Acronis True Image Cloud」がその保存場所の1つになったと認識しています。ぜひ今後も、アクロニスのテクノロジーを活用していただければ嬉しいです。
2015年09月29日セルゲイ・プロコフィエフの子供のための管弦楽曲「ピーターと狼」が延々と鳴り響いたボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)2015-16秋冬コレクション。モノカラーでパターンと仕様に凝った服を見せるトーマス・マイヤーだが、今回は珍しくグラフィカルなコレクションだ。目に飛び込んで来たのはカラフルなドット達。ジャケット、パンツ、ブラウス、ニットなどあらゆるガーメントにプリントされている。載る素材も様々。テクニカル素材のコートからは襟裏から別色のドットがのぞく。ブラウスやスーツにはフロッキープリントで陰翳のような表情を作っている。ニットワンピースでは丸く浮き出るような加工によりドットを表現。次に特徴的なのは直線的なディテール。厚いパッドを入れパターンでスクエアなショルダーラインやストレートシルエットで統一されたパンツ、ニードルパンチで描かれたストライプ模様のコートやニットなど、ドットの丸と対照的だ。テープで直線的に切り替えたワンピースも登場。後半はトーマスらしく手の込んだドレスが並んだ。表のレースの切り替えと合わせて裏のドットやビジューの色を微妙に変化させたり、手描きでのドットの表現など、手に取って楽しめる凝った服を見せた。足下はアッパーにマルチバックルが付いたスクエアタイプのシューズで統一。ブーツ、パンプス、ローファーなど様々なタイプで展開。新バッグ・モナコ(Monaco)はカバーにハードな素材を用い、ボディをしなやかなレザーで仕上げたハンドバッグ。素材・色・イントレチャートなど様々なタイプが作られている。
2015年03月04日クリスマス・シーズンには華やかなバレエがよく似合う。新国立劇場は1998年の劇場オープンから毎年、このシーズンに《くるみ割り人形》と《シンデレラ》の2つのバレエを交互に上演している。今年は《シンデレラ》。継母や義理の姉たちにいじめられているシンデレラが妖精の魔法でドレスアップ。かぼちゃの馬車でお城の舞踏会に出かけていって王子さまに出会い……。いうまでもなく、シャルル・ペローのおなじみの童話が原作のバレエだ。新国立劇場バレエ団「シンデレラ」の公演情報新国立劇場の《シンデレラ》は、20世紀の名振付家フレデリック・アシュトンが英国ロイヤル・バレエ団(当時「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団」)のために振付けた1948年のプロダクション。バレエの古典的風格を保つ抒情的な舞台は、世界中の数多くのバレエ団によって上演されている、《シンデレラ》の定番だ。現在アシュトン版オリジナルの豪華な舞台美術を観ることができるのは、世界でも新国立劇場だけ。妖精の魔法、宮殿の舞踏会、シンデレラと王子との出会いなど、ため息の出るような美しい場面の連続は、初めてバレエを観るという人や子どもたちでも素直に入り込みやすいはず。しかも、少しネタばれかもしれないけれど、このアシュトン版は意地悪な姉たちを男性ダンサーが演じるので、随所で笑いも起こるなど、ユーモアの要素を織り込んだ舞台であることも親しみやすさを増している。音楽は20世紀前半に活躍したロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフ。初期には当時の前衛音楽に傾倒したプロコフィエフだが、この《シンデレラ》は19世紀以前の古典音楽に回帰した保守的なテイストで書かれていて、全編を美しいメロディが貫いている。とはいえそこは20世紀の作曲家。色彩豊かなオーケストラの響きはときに斬新かつ幻想的。TVドラマや映画の音楽で実はなにげに現代音楽的な響きに馴れた私たちの耳にもなじみやすい適度な新しさが、《シンデレラ》の物語に似つかわしいファンタジーを生み出している。コアな新国バレエ・ファンにとっては、今シーズン新国立劇場バレエ団に入団したばかりの伊澤駿が早くも王子役に抜擢されたのも大きな見どころだ(12/21公演)。観る人を幸せな気分に包みこむ美しい夢の舞台で繰り広げられる永遠のファンタジー。クリスマス・シーズンにふさわしい、華麗で贅沢なバレエ体験を!文:宮本明◆新国立劇場バレエ団「シンデレラ」【日程と出演者(シンデレラ&王子)】12/14(日) 14:00開演 小野絢子&福岡雄大12/18(木) 19:00開演 米沢唯&菅野英男12/19(金) 14:00開演 長田佳世&奥村康祐12/20(土) 13:00開演 小野絢子&福岡雄大★ぴあスペシャルデー公演12/20(土) 18:00開演 米沢唯&菅野英男12/21(日) 14:00開演寺田亜沙子&井澤駿12/23(火・祝) 14:00開演長田佳世&奥村康祐
2014年11月28日