アスクは10日、PC不要でIPカメラを制御できるSynology製監視システム「Network Video Recorder NVR216」シリーズに、HDD搭載する全10モデルを発表した。12月中旬から発売する。「Network Video Recorder NVR216」シリーズは、複数のIPカメラを制御できる監視システム。IPカメラの制御台数が9台の「NVR216-9CH」と、4台の「NVR216-4CH」をベースに、HDDを標準搭載して発売する。ラインナップは、HDD容量が2TB / 4TB / 6TB / 8TB / 12TBの5モデルずつ。本体にディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続することで、PCを使わずカメラを管理でき、管理には専用アプリ「Surveillance Station」を使用する。複数のIPカメラからのライブフィード監視や、記録データのタイムラインビューなども実行可能だ。RAID設定にも対応し、RAIDレベルはRAID 0 / 1 / Basic / JBODをサポート。iOSやAndroid向けアプリも用意され、外出先からでもカメラ映像をチェックできる。HDD×4台モデルでは、H.264形式で最大720p(1,280×800ドット)/120fpsでの記録、9台モデルでは最大720p(1,280×800ドット)/270fpsとなる。CPUはNVR SoC(1.00GHz)、メモリはDDR3 1GBで、インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、eSATA×1、HDMI×1、オーディオ入出力など。最大ユーザーアカウント数は1,024。本体サイズはW100×D225.5×H165mm、重量は0.9kg。
2015年12月10日ディラックは30日、IP65準拠の防水・防塵機能を備えたSilverstone製の2.5インチHDDケース「SST-MMS01」を発売した。店頭予想価格は税別7,000円前後。7mmまたは9.5mm厚の2.5インチSATA HDDまたはSSDを内蔵できるHDDケース。厚手のシリコンで覆われ、IP65規格に準拠した防塵・防水性能を備える。また、温度変化や振動、1.2mからの落下、菌類への耐性に関しても、米軍規格(MIL-STD-810G)に基づく各種テストをクリアしたミリタリーグレードをうたう。インタフェースはUSB 3.0に対応するほか、UASP(USB Attached SCSI)をサポートし、高速なデータ転送が可能。HDD側のインタフェースはSATA 6Gbpsとなる。本体サイズはW100×D135×H20mm、重量は約280g。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6以降。
2015年11月30日インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月18日、放送局における映像伝送のIP化を支援し、4K IP伝送(Video over IP)を実現するためのソリューションを発表した。4K/8K映像の普及が進むなかで、放送業界では、制作現場から放送局へ映像データを送信するコントリビューション(集信)の4K/8K映像対応が本格化しており、映像データが膨大化するにつれ、収容効率が高く、コスト・運用面で有用な光ケーブルを利用したIP伝送の実用化に向けた検討が進みつつあるという。その一方、放送局から視聴者へ映像を届けるディストリビューション(配信)は、すでにIP化が進んでおり、放送システムのオールIP化が実現すれば、クラウドやデータセンターに映像データを集約することで、現場から視聴者までのワークフローの一本化が可能になる。これにより、場所を問わない編集や確認作業によって、コスト削減、システム運用の簡易化、迅速な配信など、多様なメリットが見込まれることとなる。また、放送機器については、ソニーが「ネットワーク・メディア・インタフェース」搭載放送機器の発売を通じて、4Kライブ制作のIP化を提案・推進。IIJでは、システムのインフラに適したネットワークの構築を含めたソリューションとして提供。ソニービジネスソリューションと協力し、放送事業者向けに販売していく。なおIIJでは、すでに2015年7月に4K映像のIP伝送実用化に向けた実証実験を実施している。実験では、4K映像を長距離・長時間伝送した際の受信品質、安定性などを検証。この取り組みから得られた知見をもとに、IIJが培ってきたIPネットワーク技術を生かし、このたびの商用化に至ったという。
2015年11月18日NTTぷららとアイキャストは11月17日、両社が運営するテレビサービス「ひかりTV」で、4K-IP放送を提供すると発表した。サービス開始は11月30日から。ひかりTVは、2014年10月に4K映像のビデオオンデマンドサービスを開始。今回4K-IP放送を開始したことにより、国内ではじめて4Kビデオオンデマンドと4K-IP放送の両サービスを提供することになる。4K-IP放送は、解像度3,840×2,160ピクセル、フレームレート60fps、ビットレート約30Mbpsで放送される。4K-IP放送は、ひかりTVの「お値打ちプラン」「テレビおすすめプラン」「ビデオざんまいプラン」「基本放送プラン」加入者向け無料サービスとして提供される。視聴には、ひかりTV4Kに対応するチューナー「ST-4100」か、対応チューナー内蔵のテレビが必要。ひかりTVの4K-IP放送には、東芝ライフスタイル「REGZA Z20X」シリーズが12月17日から対応するほか、今後はシャープ、LGエレクトロニクス・ジャパンなどがサポートを開始する予定だ。11月30日にスタートするのは、総合編成チャンネルの「ひかりTVチャンネル4K」で、ドラマやドキュメンタリーなどに加えて、毎週末には「ルミネ the よしもと」で公演中のお笑いライブを生中継する。また、12月19日からはエンタメ情報やライフスタイル情報などを届ける「モデルプレスTV by ひかりTV 4K」も放送開始する。(C)ひかりTV/いまじん CR(C)YOSHIMOTO KOGYO
2015年11月17日英ARMは11月9日、次世代の高級モバイル機器の性能および効率を向上させるARM CoreLinkシステムIPを発表した。今回発表されたCoreLink CCI-550インタコネクトは、ARM big.LITTLE処理とフルコヒーレントGPUを可能にし、レイテンシを低減すると同時にピークスループットを高める。また、CoreLink DMC-500メモリコントローラは、プロセッサとディスプレイに対してより広い帯域幅と短い応答遅延を提供する。どちらのCoreLink製品もすでにリードパートナーには提供されており、ライセンス供与が開始されている。2016年後半にはシリコンでの量産を見込んでいる。ARMは「モバイル市場の厳しい要件に対応するクラス最高のSoCには、メモリへの最適化されたパスが不可欠です。ARMのIPは、性能の最大化と統合の容易さを念頭に置いて設計されているため、すでに100社以上のライセンシが信頼性の高いARMシステムIPでSoCを設計しています。新しいCoreLinkシステムIPにより、モバイル機器のシステム全体の効率と性能を高めるクリティカルパス上でARMとパートナー各社は大幅に優位な位置につくことができます。」とコメントしている。
2015年11月09日Qualcommは、Internet of Things(IoT)向けLTEモデムとして「MDM9207-1」および「MDM9206」を発表した。また、併せて、IPカメラのリファレンスプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon 618」も発表した。MDM9207-1は、IoT機器向けに開発され、LTEカテゴリ1ダウンリンク最大10Mbps・アップリンク最大5Mbps、デュアルRxまたはシングルRxに対応しており、パワーセーブモード(PSM:Power Save Mode)により10年以上のバッテリー寿命を可能とするなどのカスタマイズ可能な機能をサポートしている。提供時期としては、2016年上半期に発売される製品に搭載される予定とするほか、MDM9206は、LTE Cat-M(eMTC)およびナローバンドIoT(NB-IOT)を策定する3GPPリリース13にあわせて仕様が決定され、提供される予定だとしている。一方のSnapdragon 618は、4K HEVCビデオやカメラによるビデオ画像解析などに対応したリファレンスデザインとIPカメラSDKで構成されたプラットフォームで、デュアルARM Cortex-A72コア(1.8GHz)+クアッドCortex-A53コア(1.2GHz)の6コア64ビットCPUを搭載しているほか、ダウンリンク/アップリンク最大2×20MHzのキャリアアグリゲーションなどが可能となっている。すでにOEMに利用可能となっており、2016年上半期に発売されるカメラに搭載される予定だという。
2015年10月27日F5ネットワークスジャパンは10月7日、アプリケーション デリバリ コントローラ(ADC)製品であるBIG-IP製品群のシステム ソフトウェアの最新メジャーリリース「BIG-IP 12.0」を発表、国内提供を正式に開始した。最新版では、「クラウド対応の強化、セキュリティの強化、HTTP/2への正式対応」の3点を強化。クラウド対応の強化では、BIG-IPの仮想アプライアンス モジュールを新たにMicrosoft Azureにも対応した。セキュリティの強化では、SSO(シングル サイン オン)、DDoS攻撃防御、SSL(Secure Socket Layer)が組み込まれた。BIG-IP 12.0ではSAML対応を強化することで、Webベースのアプリケーションだけではなく、Microsoft Outlookなどのリッチクライアント、Office 365などのWebブラウザを使用しないアプリケーション、Cisco WebExなどのマルチ バリュー アトリビュートを必要とするアプリケーションでも、SSOを利用できるようにしている。DDoS攻撃防御では、対応可能な攻撃ベクターの種類をさらに拡大し、100種類を超える攻撃への防御を可能にしているという。HTTP/2の正式サポートでは、特殊なテクニックに依存する必要がなくなり、標準に準拠した状態でパフォーマンス向上を実現できるという。
2015年10月07日新ハリ美容が30年以上の研究から誕生花王株式会社は、花王ソフィーナのホームページにて、2015年10月13日(火)発売の新美容液「リフトプロフェッショナル ハリ美容液」のスペシャルコンテンツを公開したと2015年9月14日(月)に発表した。ハリ低下の原因に着目した「リフトプロフェッショナル」は、30年以上の皮膚科学研究から生まれたソフィーナ最新のハリ美容液である。美容液の濃厚なテクスチャー独自の保湿成分であるモイストリフト成分が、肌の角層の一番深いところにまで浸透し、弾力のある角層のケラチン線維にアプローチ、角層を潤いで満たしふっくらと押し上げるようなハリを与える。女性らしいジャスミンなど花の香りをベースに、ベルガモットの柑橘やジンジャーのスパイスなどを調香し、凜としたハリの予感漂う香りとなっている。スペシャルコンテンツを公開新コンテンツでは、厳選したモイストリフト成分をはじめ、手入れステップや使用方法など、新美容液の製品情報が公開される。花王スキンケア研究所の研究員が解説する「ハリ低下の原因」や「花王独自のハリ対策アプローチ」、塗布直後の角層までの「花王独自の浸透技術」などを分かりやすく図解とともに説明している。今後もユーザーの口コミ、CMなどのメイキングもアップされ、充実した内容になっていく予定である。(画像はプレスリリースより)【参考】・花王株式会社ニュースリリース(PDF)
2015年09月17日テックウインドは1日、QNAP Systems製のDTCP-IP対応NASキット「TS-231+」と「TS-431+」を発表した。9月上旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は「TS-231+」が39,800円前後、「TS-431+」が69,800円前後。○TS-231+「TS-231+」は、HDD×2台を内蔵可能な2ベイNASキット。HDDはカートリッジ式で交換が可能(HDDはユーザー側で用意)。CPUにはARM Cortex-A15を搭載し、連続読み込み性能は約200MB/sだ。ボリューム暗号化機能を有効にした状態でも100MB/s以上の連続読み込み性能を発揮する。OSには「QTS4.1」を搭載し、リモートアクセス設定やクラウドバックアップ設定などが可能。ハードウェアベースの暗号化エンジンも備える。DTCP-IPに対応しており、TVの録画番組をLAN経由でダビング(ムーブ)することが可能。「スカパー!プレミアムサービスLink」にも対応する。視聴を終えた後も長期保存しておきたい録画番組をNASにムーブすることで、TVやレコーダーの内蔵HDD容量を節約できる。ストリーミング機能では、録画を行ったレコーダー以外の機器からファイルを参照可能。スマートフォンやタブレットPCから視聴する場合は、DTCP-IP対応アプリのインストールが必要だ。また、専用のDLNAサーバアプリ「TwonkyServer DTCP」を、QNAP NAS向け追加アプリケーションプラットフォーム「App Center」からインストールすれば、DTCP-IPレシーバとしても運用できる。主な仕様は、CPUがARM Cortex-A15 (1.4GHz)、メモリが1GB、インタフェースがGigabit Ethernet対応有線LAN×2基、USB 3.0×3基、最大ユーザーアカウント数が4,096、最大ユーザーグループ数が512、最大共有フォルダ数が512。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 R2 / 2012、Mac OS X、Linux。○TS-431+「TS-431+」は、HDD×4台を内蔵可能な4ベイNASキット。NASとしての機能や仕様は「TS-231+」とほぼ共通。
2015年09月01日NTTコミュニケーションズは31日、MVNOやケーブルテレビ事業者向けに、同社のIP電話基盤を利用した「050IP電話アプリ」の卸提供を開始した。これにより、MVNO事業者などは、安価なIP電話サービスを、自社サービスのユーザーに提供できる。「050IP電話アプリ」は、スマートフォン向けのIP電話アプリ。050から始まる電話番号を使うことで、固定電話、携帯電話、PHS、IP電話、国際電話などと割安に通話できる。同社が提供している「050 plus」や「050 plus for Biz」と同等のサービスとなる。通話料金は「050IP電話アプリ」同士、「050 plus」であれば無料。そのほか、固定電話や携帯電話などへの通話料金は、卸先の事業者が設定する。同社は、MVNO事業者が同アプリを導入するメリットとして、通話料金を抑えたモバイル通信サービスを提供できること、データ通信専用SIMにも通話機能を持たせられること、事業者が提供するSNSアプリとの組み合わせでユーザー間の無料通話機能を提供できることを挙げている。機能面では、20件まで10日間保存できる留守番電話や、意図しない高額通話を防ぐ国際電話発信規制などの機能を搭載する。対応OSは、Android 4.4以降、iOS 7.0以降。
2015年09月01日ラトックシステムは8月4日、ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB03」と「REX-KEB02iP」に関して、DSD256などに対応させる有償アップグレードの受け付けを、公式オンラインショップ「ラトックプレミア楽天市場店」で開始した。アップグレード費用は、REX-KEB03が1,980円で、REX-KEB02iPが4,980円(いずれも消費税・送料込み)。REX-KEB03は、USB DACを内蔵したフルバランス駆動型のポータブルヘッドホンアンプ。一方のREX-KEB02iPは、USB DACモードとiPod互換モードの2つの動作モードを持つポータブルヘッドホンアンプだ。今回のアップグレードにより、REX-KEB03は、DSD256(11.2MHz)のネイティブ再生が可能となる(オリジナルの状態ではDSD128まで)。REX-KEB02iPはLightningへの直結が可能となり、DSD256やPCM 384kHz/24bitの再生が可能となる(オリジナルの状態ではDSD128まで)。また、アップグレード適用済みのREX-KEB03とREX-KEB02iPが、ラトックプレミア楽天市場店のみのオリジナルモデルとして販売される。価格は、REX-KEB03が46,800円、REX-KEB02iPが38799円(いずれも消費税・送料込み)。
2015年08月04日デジオンは8月1日より、宅外視聴やDTCP-IPに対応したネットワークプレーヤーアプリ「DiXiM Play Windows ストア アプリ版」をWindows Storeにて販売する。対応OSはWindows 8.1およびWindows 10。価格は月額200円(税別)のサブスクリプション制となる。DiXiM Play Windows ストア アプリ版は、WindowsのModern UIで動作するネットワークプレーヤーアプリ。同一のホームネットワーク上のDLNA対応機器と接続して、デジタル放送番組の録画データなどのコンテンツを再生できる。また、「DLPAリモートアクセスガイドライン2.0」に準拠しており、宅外からのリモート視聴や録画番組の持ち出し再生にも対応。宅外視聴では録画番組だけでなく、ライブチューナーによるTV放送のリアルタイム視聴も可能となっている。さらに、「スカパー ! プレミアムサービスLink」(とるダビ)、チャプタースキップ再生、字幕表示、早見・遅見再生、Wake on LAN、音声切替などに対応している。
2015年07月28日タムロンは、同社のメガピクセルIPカメラ「300QV-P-CM」向け近赤外線LED照明ユニット「300QV-IR」を7月17日より発売すると発表した。同製品は、300QV-P-CMの後付けアクセサリとして提供されるもので、これにより、従来はユーザーが別途手配していた夜間監視用の近赤外線LED照明を、手軽に活用することが可能となる。また、近赤外線LEDの照射範囲は10mで、照射角度は180度になるように設計されているほか、近赤外線照射光量は3段階のスイッチで調整することが可能となっている。さらに、近赤外線LEDや基板が透過しないよう、300QV-IRの外観には近赤外線を透過する樹脂素材を採用したほか、長寿命設計により、交換の頻度を減らしており、設置工事費用の低減を図ることも可能だとしている。
2015年07月10日KDDIとアイコム、インフォメーションタスクフォースの3社は7月7日、LTE対応のIPトランシーバー「IP500H」とIP無線機「IP-T10」を9月より法人向けに提供すると発表した。KDDIによるとLTEに対応した両無線機は国内で初めて。LTE回線を利用したIP無線機であるため、利用者は無線局免許の申請や取得を必要としない。エリアはKDDIが提供する4G LTEサービスと同一で、人口カバー率は99%超となっている。また、スマートフォンアプリやIPビジネスホンなどの様々な機器・アプリケーション間で通話が可能であることが特徴で、KDDI クラウドプラットフォームサービス(KCPS)上に構築した無線システムを介して相互接続する。トランシーバーのIP500Hは、防水・防塵対応(IP67)で雨天などのイベント時でも利用できるほか、優先順位の高い情報を割り込んで伝えられる「同時通話」と「多重通話」に対応する。同社によると、無線機市場は運輸業界やタクシー業界、警備業界、イベント事業者などでニーズがあるものの、周波数の利用再編などの影響により従来型のアナログ無線機からIP無線機へのシフトが進んでいるという。ソフトバンクもこうしたニーズを把握しており、4月にIP無線システムの新製品をクラリオンらと共同で発表している。11月に簡易無線パーソナルが、2016年5月にタクシーのアナログ無線が、2022年11月に簡易アナログ無線が終了するため、さらに移行が加速するとみられる。IP-T10はインフォメーションタスクフォースが提供、製品価格は10万円、月額の通信費は標準で1800円程度を予定している。一方のIP500Hはアイコムが提供、製品価格、月額の通信費は共に未定だ。
2015年07月07日IP電話乗っ取りが報道されている中、ネットエージェント株式会社が原因調査を行った。IP電話のSIPサーバーがインターネットから直接アクセス可能であったこと、また販売元がリモート操作をするためにID・パスワードを共通にし、しかも公開状態であったことが原因のようだ。○IP電話乗っ取りでシェラレオネの有料ダイヤルへ通話。250万円請求された会社もニュースでも大きく報道されているIP電話乗っ取りは、企業のIP電話が不正に利用され、高額な国際電話の請求が来た事件だ。3月ごろから発生しており、通話先は西アフリカのシェラレオネ。約30秒の通話が、機械的に1万回以上で繰り返されていた。通話料金は1回あたり175円で、総額で250万円も請求された企業もあったという。このシェラレオネの電話番号に、電話をかけさせることで、シェラレオネの通信会社もしくは関連会社からキックバックの形でお金を得ていたと思われる。ネットエージェント会長の杉浦 隆幸氏によれば「今回の事件では、レカム社が販売しているIPビジネスホンが原因。インターネットに電話の主装置(SIPサーバー)がインターネットに公開状態であったこと、および管理者の初期ID・パスワードが変更されずにいたことから乗っ取られてしまった」としている。○販売元がリモート操作するためにID・パスワードを固定したまま問題のIP電話機は、レカム株式会社が販売している「AI-900」「AI-900SC」というIPビジネスホン。このIP電話機を導入した80社ほどが乗っ取り被害にあったと思われ、被害総額は5000万円から1億5000万円ほどではないかと試算されている。ネットエージェントによれば、原因は大きく分けて3つある。原因の1つ目は、IP電話の管理と制御を行うSIPサーバー(IP電話交換機、主装置)が、インターネットに公開されていたこと。通常はSIPサーバーがネットに公開されることはなく、多くはフレッツなどの専用サーバーのみに接続する。そのため家庭用のIP電話機では同様の事件は起きない。しかしレカム社のIP電話機では、海外に置いたIP電話機を、日本国内で使えることを特徴としていたこともあり、SIPサーバーがネットに公開されていた。そのため、犯人がネット経由でSIPサーバーにアクセスし、シェラレオネあての通話ができてしまったのだ。なお、現在はネットからアクセスできないように変更されている。2つ目の原因は、SIPサーバーのID・パスワードが初期設定のままであり、かつレカム社のWebサイトで公開されていたことだ。レカム社のWebサイトにある説明書に、ID・パスワードが書かれており、初期設定のままであれば、誰でもアクセスできる状態にあった。「初期設定のまま」と聞くと、利用者の不注意のように思えるが、今回のケースはやや特殊で違うようだ。理由は、レカム社がリモート操作のために、あえてID・パスワードを初期設定のままにしていたということ。これが3つ目の原因となる。調査した杉浦氏によれば「販売元のレカム社が、顧客のSIPサーバーにインターネットから管理者としてログインし、ファームウェアのアップデートや設定などをしていた。被害企業にはID・パスワードを変更するようにと言っていなかったようだ」とのことで、実際にレカム社のWebサイトでは「電話機の設定変更はリモートメンテナンスで行う」との表記がある。つまりレカム社がリモートメンテナンスのために、あえてID・パスワードを初期設定のままで放置していた可能性が高い。下記の画像はネットエージェントが調査した企業に、被害がわかってから届いたレカム社からの通知だ。今までのIDとパスワードは「admin」と「master」であったが、パスワードを変更したという通知だ。レカム社側が、初期設定のままでネット公開しているID・パスワードを、そのままリモートメンテナンスに使っていた証拠となる。○短縮ダイヤルが漏洩していた可能性も。ソフトウェアが古いことも問題かさらにレカム社のIP電話には問題がある。ネットエージェントの調査によると、SIPサーバーに登録していた短縮ダイヤルが漏洩した可能性があるとのことだ。レカム社のIP電話には短縮ダイヤル機能があり、よく使う電話番号を登録できた。この機能に対してアクセス制限がまったくない状態であり、ポート80から見られる状態にあったとのこと。短縮ダイヤルに登録があれば、犯人はこれを見ることができた状態だった。またSIPサーバー自体のセキュリティにも疑問が残る。レカム社のWebサイトによれば2009年からセキュリティ対策を強化しておらず、かなり古いバージョンであるPHP 5.2.9を利用していた。杉浦氏は「古いバージョンのPHPを使っているため、何らかの脆弱性があることも考えられる」としている。犯人像はわからない。というのも、被害発覚後にレカム社がリモートメンテナンスで初期化をし、不正アクセスのログが消えてしまっているからだ。ネットエージェントによれば、被害後にレカム社によって、以下のように変更されている。リモート操作によって管理者のパスワードが変更されたIP電話の利用者に無断で、設定の変更と初期化をされた事例もあった不正アクセスのログが消去されたインターネットからアクセス不可に変更されたNTT東日本とNTT西日本のフレッツ接続の場合、フレッツ網のみへの接続に変更された安全対策のためにパスワード変更・初期化が行われているのだが、それによって不正アクセスのログも消されている。そのため犯人の追跡が難しくなっている。このようにネットエージェントの調査の事例では、販売元のレカム社による過失が大きい。特に初期設定のID・パスワードをそのままにしてリモートメンテナンスに使い、かつID・パスワードをネットに公開していたことは、大きな過失と言えるだろう。○他社のIP電話機器はまだ不明ネットエージェントが調査したのは、レカム社のIP電話機乗っ取りの事例だが、他社のIP電話機・システムでも被害が出ている可能性はある。そのためネットエージェントでは、現在IP電話を利用している企業が、IP電話乗っ取りの可能性があるかどうかを検査できる簡易的なサービスを、Webサイトで公開した。この検査では「SIPサーバーがアクセス不可になっているか」「Web管理画面がアクセス不可になっているか」「DNSオープンリゾルバになっていないか」などの調査を行う。これによって問題がある場合は、IP電話機提供の事業者に問い合わせが必要になる。またネットエージェントは、このページのデータを元に、他の事業者での問題を把握したいとしている。この問題について杉浦氏は「各社のIP電話機の実態調査が必要だ。公開されているSIPサーバーがないかなどの情報収集を行うべきだろう。また通信キャリアの協力も必要だ。今回の事件では通信キャリア側の瑕疵はないと考えるが、高額請求を防ぐ手立てがあった方がいい。ブラックリスト方式による拒否機能があれば、高額請求を防ぐことができるだろう」と述べた。
2015年06月24日ネクストジェンは6月16日、一般企業向けにIP電話不正アクセス(乗っ取り)検知ソリューションを提供すると発表した。近年、IP回線サービスとIP端末の普及により、IP電話の利用率が上昇しているという。また、2025年予定のPSTN(公衆交換電話網)サービスの終了に向けて、企業の電話回線のIP化がますます進んでいくことが予想されるとしている。このような状況の中でIP電話に対する攻撃も増加しており、特にIP電話が攻撃者に乗っ取られ、気付かないに国際電話をかけられて高額の電話料金を請求される被害が多発しているとのこと。既に社会問題化しているIP電話の乗っ取りに関しては、総務省が被害状況の調査開始と注意喚起を発表している。同ソリューションは、セキュリティ・インシデント予兆の検出とネットワークの可視化が主な特長。セキュリティ・インシデント予兆の検出には、代表的な攻撃ツールからの攻撃の検知、パスワード・クラックをしようとする振る舞いのパケット検知、IP電話に対するDoS攻撃の検知を含む。ネットワークの可視化は、深刻度別に色分けしたアラーム一覧、週または月ごとのトラフィック推移、検知した異常の表示からなる。同社は既に一般企業向けとして、セキュリティ診断済みIP電話ソリューションである「NX-C1000」「NX-E1000」およびエンタープライズSBCである「NX-E1010」を提供しており、新ソリューションとの併用により安全なIP電話ソリューションが利用可能になるとしている。
2015年06月17日Imagination Technologies(IMG)とTSMCは6月9日、IoT向けIPサブシステムを開発し、両社の顧客に提供していくと発表した。これらのIPサブシステムには高度に統合されたセンサ用ネットワークソリューションが含まれ、MクラスMIPS CPUと低出力Wi-Fi、Bluetooth Smart、6LowPanを実現する超低消費電力Ensigma Whisper RPUのほか、セキュリティを強化するマルチ・ドメイン・ハードウェアのOmniShieldとオンチップのRAMおよびフラッシュメモリが搭載されているという。また、ハイエンド向けには、IMGのPowerVRマルチメディアIP、MIPS CPU、Ensigma RPUとOmniShieldテクノロジーを組み合わせ、高度に統合されたインテリジェントな接続型の音声や視覚センサのリファレンスIPサブシステムの実現に向けた開発が進められているとする。なお、これらの最適化されたリファレンス設計フローにより補完され、55nmから10nmまでのTSMCのプロセステクノロジーで利用が可能だという。
2015年06月09日英ARMはCOMPUTEX TAIPEI 2015開催前日の6月1日に台北にて記者説明会を行い、Cordio IPとCortex-Mに関する新IPを発表した(Photo01)。さて、発表の一つ目はCordio IPに関するものだ。CordioはARMが提供するRF関連のIPである。中核になるのは米Sunrise Micro Devicesが提供していた、Sub 1Vで動作するBluetooth IPである。Sunrise Micro Deviceはフロリダをベースとしていた会社で、ARMから出資を受けて作られた会社である。2014年3月まではStealth Modeで動いており、その後製品発表に合わせてStealth Modeから脱している。同社はBluetooth 4対応のRADIO IPをTSMCの55nm LPプロセスで開発しており、動作電圧は0.95Vと低いことが特徴であった。その後同社はARMに買収され、Cordio 4という製品がCordio IPとしてARMから発売されるようになった。今回の発表はこのCordio IPがBT 4.2に対応したといものだ(Photo02)。Cordioの最大の特徴は動作電圧が低いことで、この結果としてバッテリー電圧が定格ではもちろん、落ちてきた状況でも問題なく通信ができることである(Photo03)。アルカリバッテリーで最大60%、リチウムイオンでは最大2倍にバッテリー寿命を延ばせるというのは、そこまで電圧が降下する状況まで使い続けられる、という意味である。発表を行ったDipesh Patel氏(EVP of Technical Operations)は、実際に動作するCordioベースの評価チップ(Photo04)を示しながら、Wearable機器とか、あるいはBeaconなどにも最適だと説明する。ちなみにこのチップそのものはCortex-M0+コアにCordioを組み合わせ、実際に動作するものだそうだが、あくまで評価用ということでSRAM/Flash容量はそれほど大きくない。そのため、mbed OSは載らないとのことだ。もっともARMがチップ自身を製造するわけではないので、パートナーがmbed OSの動くCordioベースのチップを作ることは十分可能という話であった。2つ目の発表は、その55nmに関する話だ。ARMはIoT Subsystem for Cortex-M ProcessorというIPを発表した(Photo05)。これは何か?というと、TSMCの55nm ULPプロセスに最適化された、Memory ControllerとCache、Power Management、Interconnetなどをひとまとめにしたものだ。ターゲットとなるのはTSMCの55nmのEmbedded Flashで、これを使ってMCUを作る際に必要な機能をまとめた形になる。従来ARMはCPUコアのみを提供していた。そのため、SRAMの容量や構成、Flash Memory周りなどはライセンスを受けた各社がそれぞれ実装し、差別化を行ってきた。そこにARMがどうこうという話はあまりなかったのだが、今回はそこから一歩踏み込んだ形になる。これと組み合わされるTSMCの55nm ULPは0.9V動作が可能になるプロセスである(Photo06)。まだTSMCのWebサイトには55nm ULPの詳細が記載されていないが、基本は55nm LPプロセスの特徴を生かしつつ、Vddを0.9Vまで下げることで大幅な消費電力削減を可能にしているとする。実のところ55nmプロセスはすでに自動車向けのFlash MCUでは広く使われていた。理由は大容量のFlashである。特にECUに求められる機能が増えた上、機能安全を盛り込むという場合、大容量のFlash Memoryが必要になる。ただ、外付けで大容量Flashを接続するのは部品原価と実装面積の点で不利だし、外付けにする時点で故障確率が上がるからできれば避けたい。一方で、180nm~90nmプロセスのまま大容量Flashを搭載したら、ダイサイズが極端に肥大化する。55nmへの移行はこうしたジレンマを解決するための方法である。では汎用MCUではどうか? というと、ひとつは微細化による動作電圧低減で消費電力を増やそうという目的があるが、もうひとつはやはり大容量化が必須になりつつあることだ。例えばmbed OSはまだ正式にはMinimum Requirementが発表されていない。ただ、一通りのNetwork StackやSecurity Featureを載せて使おうとすると、SRAMが64KB程度は欲しいとされるし、プログラムの方もそれなりに肥大化するからFlashの容量は大きく取りたい。SRAM容量を増やすには微細化するのが一番で、例えば90nmで20KBの容量を確保するのと同程度のエリアサイズで、55nmならば64KBが確保できる。MCUに要求されるニーズが増えつつある現状では、微細化はまだ効果的である。Flashの方も同じで、複数のNetwork StackとかProtocol Stackを載せるためには、やはりそれなりのFlash Memoryが合ったほうが良い。また、最近On-the-Air機能、つまり複数バンクを用意し、片方のバンクからシステムを動かしつつ、もう片方のバンクをアップデート用に確保することで、稼動状態でのファームウェアアップデートを可能にしたいというニーズも増えているが、これを行うためには必要となるFlashの容量がきっちり倍になる。こうしたことへの対応にも、55nmへの以降は良い解になる。これに対して、ARMはCortex-M3をターゲットとしたTSMC 55ULP用のArtisan Physical IPを提供するとしており(Photo07)、これを使った製品は早ければ年末頃には登場するかもしれないとしている。うがった見方をすれば、これもmbed OS普及に向けた手のひとつなのかもしれない。55nmで製造されたCortex-Mは性能/消費電力比が現在のものよりずっと優れたものになりそうだが、それに向けたソフトウェアとしてmbed OSがすでに準備されているというのであれば、mbed OSを使わない理由はあまりない。本来なら明らかに逆な気がするのだが、単にWearable向けに最適なソリューションを提供、という以上の何かを感じさせるものであった。
2015年06月02日ネクストジェンは5月12日、同社のマルチキャリア対応SIPゲートウェイ「NX-E1010」が、NTTコミュニケーションズのIP電話サービス「Arcstar IP Voice」に対応し、日本アバイア製PBXとIP Voiceの接続を実現したと発表した。NX-E1010は、IP-PBXをはじめとした国内外のSIPサーバ製品を、通信事業者のIP電話サービスに接続するためのVoIPゲートウェイ製品。企業LAN側に接続したIP-PBXなどを通信事業者のIP電話網に接続可能であり、NX-E1010搭載のサーバ1台で多数の回線を収容できる。企業はIP回線での音声通話を利用することで、IP電話同士での無料通話やIP回線でのレガシー回線の集約効果などにより通信コストを低減できることに加えて、INS1500などのPRI接続では困難だった突発的な回線数増加への対応が従来と比べて容易に行えるようになる。今回の接続実現により、アバイア製PBXのユーザー企業は、NTTコミュニケーションズが提供する各種のサービス上で高品質なIP電話を利用可能になるという。
2015年05月13日テクノマセマティカは5月7日、独自開発した8K/60P対応H.265/HEVC(次世代映像圧縮技術)リアルタイムデコーダ用ソフトIPの本格的な国内販売を開始すると発表した。独自アルゴリズムである「DMNA(Digital Media New Algorithm)」を用いて開発したH.265/HEVCは、少ない演算量でリアルタイム・エンコード/デコード処理が可能なため、安価な環境においても高画質、小型化、高速化、低消費電力化を実現することが可能。なお、同社としては、適用用途として、テレビモニターなどのデジタル表示機器のほか、テレビ会議や業務用放送機器、その他の映像関連機器などを想定しているという。
2015年05月07日ソフトバンクモバイルと西菱電機、クラリオンはこのほど、カーナビゲーションシステムとIP無線機を一体化した業務車両向け車載端末「UA-1137A」を発表した。3社によると、カーナビとIP無線機を一体化したIP無線サービスは業界初だという。提供するサービスは、クラリオンの業務車両向け車載端末SOLID AD-1シリーズ「UA-1137A」にUSBスティック型データ通信端末とPTT(プッシュ・トゥー・トーク)のマイクを接続することで実現。ソフトバンクが提供する「SoftBank 201SJ」や「SoftBank 301SJ」などのIP無線機との相互呼び出しや音声通話(単方向)も可能だ。IP無線サービスの利用には別途契約が必要なものの、従来の業務用無線のような無線免許申請や無線資格従事者による基地局設置工事が不要になるため、コスト削減に繋がるとしている。価格はオープンで、端末の導入台数の規模によって個別見積もりとなる。なお、Solid-ADは、Androidベースの車載端末であるため、カスタマイズが容易だ。今回も、SI向けにクラリオンが用意しているSDKを活用してIP無線システムの融合を果たした。USBスティック型データ通信端末+PTTマイクをカーナビと繋いだだけの簡便な機器構成で「効率の良い配車システム構築に繋がる」(クラリオン 常務取締役 大町 秀雄氏)。SDKを活用した事例としては、配送業務支援や安全運転解析サービスなどもあり、無線機にとどまらず、ハードウェアと共に固定化されていた業務車両に必要とされる機能に柔軟に対応できるようになる。なお、これらのソフトウェアは、SDカード経由でドライバーに提供される。今回の発表では、W-CDMA(3G)の900MHz/2.1GHz帯の対応にとどまっているが、今後のLTE化については「将来的には当然そうなると思う。LTEになっても、伝送路がLTEになるだけで、IP無線としての機能は変わらない」としており、将来的にスムーズな置き換えも十分可能といえそうだ。
2015年04月29日日立情報通信エンジニアリングは4月20日、企業・事業所向け電話システムである中・小容量向けIP-PBX(構内交換機)の新製品「NETTOWER MX-01」を販売開始した。価格は、ひかり電話8ch/24ボタン機能電話機20台/FAX用回線2台分/10分間停電対応バッテリーのシステム構成例の場合で130万円(税別)から。新製品は、同社の小容量向けIP-PBXである「NETTOWER MX900IP」の後継となる中小容量向けIP-PBX。ユニファイド・コミュニケーション、モバイル端末、キャリアサービスへの対応に加え、上位モデルの大容量IP-PBX「NETTOWER CX-01」が持つコンタクト・センター(ACD、CTI)向け機能やサーバー連携などの機能を実装し、小容量から中容量の企業・事業所のコミュニケーション基盤として活用できる。MX900IPの機能や操作性を継承し、既にMX900IPを利用中の場合は、設置場所や配線などの再使用が可能で、導入コストの低減を図ることができるという。MX-01は導入企業の事業拡大に伴うPBXの拡張に対応可能であり、中小容量域に加えてCX-01との連携による大容量化や音声ネットワークも実現できるとしている。両機種は、公共施設/ホテル/店舗/病院/介護施設など多様な業種の特殊な要件にも対応し、容量や業種を問わず幅広く使用できるとのこと。
2015年04月21日NTTぷららは4月9日、「ひかりTV」において、2015年12月より光回線を通じた4K映像のIP放送サービス(4K-IP放送)を提供すると発表した。放送するチャンネルや番組編成内容などの詳細は今後決定される。ひかりTVは、NTTぷららとアイキャストが運営しているスマートTVサービス。4K-IP放送については、2014年6月よりNTT東日本・NTT西日本の光回線「フレッツ 光ネクスト」を通じて配信トライアルを行い、技術開発と検証を進めていた。ひかりTVの4K-IP放送は、現在提供中のひかりTV対応チューナー「ST-4100」のファームウェアをアップデートすることで利用可能となる。また、4K-IP放送チューナーを内蔵した4Kテレビでも視聴できる。4K-IP放送対応テレビについては現在、シャープと東芝ライフスタイルが対応予定、パナソニックが対応を検討している。4K-IP放送の技術仕様は、解像度が3,840×2,160ドット、動画圧縮方式がH.265/HEVC、音声圧縮方式がAAC、配信速度が約30Mbps、フレームレートが60フレーム/秒。なお、4K-IP放送を視聴するにはNTT東日本・NTT西日本の光回線「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ・光プレミアム」「B フレッツ」の契約が必要だ。NTTぷららは同日、都内で記者発表会を開催。その詳細レポートを追って掲載する。
2015年04月09日ピクセラは4月10日、Mac向けDTCP-IP対応のメディアプレーヤーアプリ「StationTV Link」を発売する。価格は税込3,000円で、ダウンロード販売となる。StationTV Linkは、DTCP-IPに対応したメディアプレーヤーアプリ。DTCP-IP対応のテレビやレコーダー、ネットワークストレージから、ホームネットワーク経由で放送中のテレビ番組や録画番組をMacから視聴できる。家庭内のサーバーを自動で検出し、再生可能な番組を一覧で表示する。対応OSはMac OS X 10.9以上。対応機種は2011年以降発売のMacBook Air / MacBook Pro / iMac / Mac miniおよび2013年以降発売のMac Pro。Intel Core iシリーズまたは同等以上のCPU、メモリ2GB以上で動作する。インストールには100MB以上のハードディスク空き容量が必要だ。
2015年04月09日ピクセラは4月8日、Mac向けDTCP-IP対応のメディアプレーヤーアプリ「StationTV Link」を発表した。4月10日からダウンロード販売を開始し、価格は3,000円(税込)。DTCP-IP対応のテレビで受信した放送中の番組、レコーダーやNASに保存された録画番組を、ホームネットワーク経由でMacから視聴できるようにするメディアプレーヤーアプリ。DTCP-IPに対応したのは、Mac向けアプリとして初めてだという(ピクセラ調べ)。家庭内のサーバーを自動検出し、横断的に録画番組一覧を表示する。対応OSはMac OS X 10.9以降、対応機種は2011年以降発売のMacBook Air / MacBook Pro / iMac / Mac miniおよび2013年以降発売のMac Pro。動作環境はCPUがIntel Core iシリーズまたは同等以上のCPU。メモリは2GB以上、インストールに100MB以上のハードディスク空き容量が必要となる。
2015年04月08日テックウインドは1日、QNAP製NASの新モデルとして、DTCP-IPに対応した2ベイNAS「HS-210-D」、4ベイNAS「TS-420-D」を取り扱うと発表した。17日の発売を予定し、店頭予想価格は「HS-210-D」が44,800円、「TS-420-D」が67,800円。同社製NASとして初めてDTCP-IPに対応したモデル。ダビングした地上デジタル放送の番組などを、NASにダビング/ムーブが可能なほか、ダビングした番組をLAN経由でストリーミングできる。また、「HS-210-D」は「スカパー!プレミアムサービスLink」(録画・ダビング)に対応し、「スカパー!プレミアムサービスチューナー」から放送画質で「HS-210-D」に番組を録画できるという。「HS-210-D」の主な仕様は、CPUがMarvell 1.6GHz、メモリが512MB、ホットスワップ対応の2.5インチ/3.5インチベイを2基備える。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2、SDカードスロット。「TS-420-D」の主な仕様は、CPUがMarvell 1.6GHz、メモリが512MB、ホットスワップ対応の2.5インチ/3.5インチベイを4基備える。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet×2、USB 3.0×2、USB 2.0×2、SDカードスロット。対応OSはWindows XP / Vista / 7(32/64-bit) / 8(32/64-bit)、Windows Server 2003/2008 R2/2012、Mac OS X、Linux / UNIX。
2015年04月01日NTTコミュニケーションズは、同社が提供しているIP電話アプリ「050 plus」と法人向けの「050 plus for Biz」において、アプリを起動していなくても着信ができる「プッシュ着信通知機能」を30日より提供する。IP電話アプリ「050 plus」と「050 plus for Biz」ではこれまで、アプリを起動していない状態で着信した場合、「留守番電話センタ」でメッセージを預かり、メールで着信を通知していた。30日より、「プッシュ着信通知機能」が追加されることで、端末に搭載された通知機能を利用し、アプリを起動していなくても着信を通知する。「050 plus」、「050 plus for Biz」の対応OSは、iOS 6.0以降、Android 2.2以降。「プッシュ着信通知機能」に対応するアプリのバージョンは、iOS、Android共に「050 plus」がバージョン5.0.0以降、「050 plus for Biz」がバージョン3.0.0以降となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月27日ケイデンス・デザイン・システムズ(ケイデンス)とARMは3月18日(現地時間)、IP相互運用契約を締結したと発表した。同契約はARMとケイデンスのIPポートフォリオへの相互アクセスを提供し、両社のIPを含むテストチップの試作、カスタマー向けの開発プラットフォームの提供を許諾するもの。具体的には、既存および今後開発される ARM Cortexプロセッサ、ARM Mali GPU、ARM CoreLinkシステム IP、ARM Artisanフィジカル IP、ARM POP IP、さらに PCI Express、MIPI、USB、HDMI、DisplayPort、Ethernet、アナログ、DDR/LPDDR PHY、およびその他のメモリー、ストレージ、プロトコル向けコアなどのケイデンスの設計 IPが含まれるとのこと。ケイデンスは「今回の新契約によって、両社のカスタマーは、統合済みの IP ソリューションを使って市場投入を早め、低消費電力と高性能 SoC 設計の限界への挑戦を継続することができるようになります」とコメントしている。
2015年03月20日IoT向け無線規格であるIP500の確立・普及を図るIP500 Allianceは2月24日、IP500 Alliance Japanの発足を発表した。IP500はEUで868MHz、米国で915MHz、日本では915MHz/928MHzというサブ1GHzの周波数帯を使用する。通信速度は500kbps、通信距離は500mと、同じ周波数帯のZigBEEやZWaveと比べて高速かつ遠距離で通信できる。また、ノードの数も最大2000と多い。IEEE802.15.4-2006、IPv6、6LoWPAN、UDPおよびBACnetTMに対応しているためネットワークコストを低減することができ、電池で5~10年動作が可能だという。また、メッシュネットワークを基本とし機器がアドホックでつながるため、機器が壊れてもすぐに他の機器でバックアップすることができるほか、既存ネットワークとの完全相互接続が可能となっている。IP500 AllianceのHelmut Adamski CEOによれば、HEMSやセキュリティ(防犯防火)設備の一元遠隔制御、公共施設に設置されたセンサー網で収集されたデータの一括管理システムなどでの利用を想定しており、中でもビルの火災警報器での活用を促進していくという。例えば、IP500をビルに導入した場合、火災時にモバイル端末所持者の位置を瞬時に捉え、即座に避難方向を指示できるほか、避難扉などの防火設備の動作を細かく操作したり、消防署への通報も行うことができるようになる。2015年春には日本で評価キットが発表される予定で、現在のモジュールは2チップ構成だが、今後2015年末までにモジュールをシングルチップ化することを目指していくという。IP500 Alliance JapanのPresidentに就任した豊崎禎久氏は「日本の独自市場として自動車産業のほか、多ノードのネットワークを利用するカラオケ業界でも普及を図りたい」とコメント。さらに、「春に向けて社団法人化する。年内に30社のメンバーを獲得したい」と具体的な計画を明かした。
2015年02月24日トリニティは、IP68に準拠した防水・防塵性能を備えるiPhone 6向けケース「Catalyst Case for iPhone 6」の販売を開始した。価格は税別9,500円。「Catalyst Case for iPhone 6」は、防水と防塵の国際規格であるIP試験で最高の等級を示す「I68」を取得したiPhone 6向けケース。深さ最大5mまでの水中で使用可能だという。また、厚さ約11.4mmというスリムなボディながら、米国防総省の軍事規格MIL-STD-810に準拠した耐衝撃性能も備え、2mの高さから落下しても中のiPhoneを傷つけることはないとしている。そのほか、ケースを装着したままでの、ボリューム、スリープボタン、サイレントスイッチ、Touch IDの操作が可能だ。「Catalyst Case for iPhone 6」のサイズ/重量は、高さ約150mm×幅約80mm×厚さ約11.4mm/約46g。パッケージには、専用ストラップが付属する。
2015年02月08日