タカナシ乳業は10月6日、「タカナシ 果肉とミルク 苺果肉入りミルク」「タカナシ 果肉とミルク ブルーベリー果肉入りミルク」を全国で発売する。価格は各210円(税込)。「タカナシ 果肉とミルク」シリーズは、料理人・パティシエなどのプロや、同社の乳製品のファンと共同開発した果肉入りのミルク飲料。北海道産の乳原料のみを使用し、香料・着色料は含まれていない。自宅で作る「果実のミルクかけ」のようなホームメイド感にこだわり、ミルク本来のおいしさといちごやブルーベリーの食感、香りを楽しめるとのこと。
2015年08月12日楽天は7月29日、インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」の海外拠点を、シンガポール(楽天技術研究所 Singapore)と米国ボストン(楽天技術研究所 Boston)に新設した。「楽天技術研究所」は、所属する研究者たちの専門性を生かした活動を支援し、インターネット全般における先進技術を革新的なサービスにつなげる研究機関で、インターネット企業の技術研究所として産学連携にも積極的に取り組んでおり、教育機関と人材交流を図りつつ、アカデミックな知識を取り入れながら研究を進めている。同社はこれまで、東京以外の研究所として、2010年6月にニューヨーク、2014年2月にパリに設立しており、今回の新設で4カ国5拠点での展開となる。今回新設した「楽天技術研究所 Singapore」は、心理学や行動科学、モバイルソーシャル分野を研究領域の主体とし、これらの知見に基づいた顧客満足度を高めるインターネットサービスの研究を実施。同成果は同社の各事業にフィードバックし、さらなるサービスの向上を図る。一方、「楽天技術研究所 Boston」の研究領域は、機械学習や深層学習、AI分野を主体とし、特に人工知能分野の研究を推進。世界の各開発拠点にいるビッグデータチームとも連携し、ビッグデータ活用のさらなる高度化を図る。また、新設の両研究所は、シンガポールおよびボストンを中心とした海外の大学・研究機関と積極的に連携し、海外における研究者の採用を進める。その第一弾として、「楽天技術研究所 Singapore」では同日より、アジア各国・地域のデータサイエンティストを対象に、楽天の子会社となるVikiの保有するデータを用いた課題解決のコンテスト「Rakuten-Viki Global TV Recommender Challenge」を行っていく。
2015年07月30日シンガポールに本拠を置く高級リゾートホテルのアマンリゾーツと三井不動産が共同で、16年春にアマンの国内で2軒目となるリゾートホテル「アマネム(Amanemu)」を、三重県の伊勢志摩国立公園内に開業する。アマンにとって温泉を有する初めてのリゾートとなる同ホテルは、“真珠の湾”として世界的に知られる英虞湾(あごわん)の美しい海岸線沿いに建築される。ホテル名の「アマネム」は、サンスクリット語で“平和なる”を意味する「アマン」と、日本語の“歓び”を意味する「ネム」から名づけられた。ホテルには広大なアマン・スパ、レストラン、ラウンジなどの施設が備えられ、アマン・スパではワツ専用プールやトリートメント・スイート、ジム、ヨガスタジオなどを完備。貸し切り温泉風呂も2棟併設される。また、24室のスイートルームと4室の2ベッドルーム・ヴィラの全室には温泉が引かれる。シンプルでエレガントなスイートルームの大きなテラスからは、英虞湾に点々と浮かぶ真珠の養殖いかだや風光明媚な島々を望むことができる。リゾート内のレストランで提供される日本料理は、古代より朝廷や神宮に豊富な海産物・穀類などを献上していた“Miketsukuni(御食国)”の伝統を踏襲し、食の上での遺産を受け継いだものに仕上げられるという。アマン会長のウラジミール・ドロニン氏は、今回の展開について「『アマネム』は、ブランドとして30軒目の開業となり、都市型の『アマン東京』とは異なり、日本有数の伝統を誇る地方の魅力を余すところなくご体験いただける、類い希なデスティネーションです。日本の多様な文化に敬意を表しデザインされた『アマネム』は、伝統と現代性を融合したアマン初の温泉リゾートとなりました」とコメントを寄せている。また要望に応じて、カスタムメイドのアマンジャーニーも提供される予定。ユネスコの世界遺産に登録されている参詣道・熊野古道や神聖な神社・伊勢神宮など、地域の伝統文化を探訪する特別な体験を届けていくようだ。
2015年07月29日夏の夕暮れに、チリーンと鳴る風鈴の音は、心にまで涼しさを届けてくれます。見た目にも涼しいガラスの風鈴は、江戸時代に作られるようになりました。当初は、とても高価なもの、庶民の手に届く代物ではありませんでした。庶民が気軽に楽しめるようになったのは、明治になってしばらくしてからのことだったようです。さて東京の江戸川区に、昔ながらの製法でガラス風鈴を手掛ける工房・篠原風鈴本舗があります。江戸風鈴と名づけられた、ガラス風鈴の魅力についてお伺いしてきました。大正4年の創業から、4代目へと続く江戸風鈴幕末のころ、旗本務めの御家人が内職としてはじめたガラス風鈴。その技術を受け継ぎ、大正4年に初代・篠原又平が創業した篠原風鈴本舗。工房で手掛けるガラス風鈴を江戸風鈴と名づけた2代目、それを受け継ぎ発展させた3代目。そして今では、4代目の篠原由香利さんや古参の職人が中心となり工房を切り盛りしています。江戸風鈴は、とけたガラスをガラス棒でまきとり息を吹き込みながら風鈴形に仕上げていきます。空中でふくらます製法は、宙吹きと呼ばれていて、この技術を習得するだけでも数年はかかるそうです。また涼やかな音色と絵柄を楽しむ風鈴。江戸風鈴では、いい音が鳴るようにと鳴り口の部分をギザギザに仕上げています。また絵柄は、金魚や朝顔などの定番柄以外に、ラメ細工の花柄、切り子細工、東京の夜景を描いたアート風鈴など、毎年新スタイルを続々発表。1000円代の風鈴から10万円代の風鈴まで、さまざまな風鈴が作られています。金魚、切り子、夜景まで江戸や東京を感じさせる風鈴4代目・篠原由香利さんに定番から新スタイルまで、人気の風鈴をいくつか選んでいただきました。まずは定番の金魚と紫陽花。昔から風鈴の柄として好まれてきた金魚柄のガラス風鈴は、三代歌川豊国の「二十四好今様美人 金魚好」(文久3年製作)にも描かれていて、江戸時代から人気柄だったことがわかります。またお客さまからのオーダーで絵柄に加わった兎も人気が高いそうです。切り子職人とコラボした切り子風鈴。青、赤、緑、などの彩色ガラスの風鈴は珍しいので、東京土産として、またはシーズンギフトにおすすめです。東京の街を描く風鈴を作り続けている4代目・篠原由香利さんが手掛けた東京花火。夜の東京を花火が彩る、絵画のような風鈴です。子どもも大人も喜ぶ!キャッチ―なウルトラマンシリーズ江戸、東京を感じさせる粋な絵柄が多いなか、ウルトラマンとのコラボ風鈴が登場!まるまるしたウルトラマンやピグモンはどこかかわいく、ダダもなかなかイケています(笑)。子ども向けというよりは、サブカル好きな大人がよろこびそうですね。昔は軒下に吊るした風鈴ですが、今はカーテンレールにS字フックをつけて風鈴を吊るすのが主流だとか。また卓上や玄関に風鈴を飾りたい人は、篠原風鈴本舗が鉄職人にオーダーしたシンプルなアイアンフレームもあります。オリジナル風鈴を楽しめるワークショップはいかが?篠原風鈴本舗では、風鈴作りを体験できるワークショップも人気だそう。宙吹きや絵付けなど、職人さんに教えてもらいながらオリジナルの風鈴作りが楽しめます。8月のワークショップ詳細は、篠原風鈴本舗のサイトをチェックしてみてくださいね。篠原風鈴本舗は、拙書『江戸な日用品』(平凡社刊)にてご紹介しています。取材協力/篠原風鈴本舗(しのはらふうりんほんぽ)東京都江戸川区南篠崎4-22-5 TEL: 03-3670-2512営業時間:9時~18時休日:日曜・祝日
2015年07月27日ソニーエンジニアリングは、「Just ear」ブランドのインナーイヤーヘッドホンの試聴イベントを、8月8日にソニーストア名古屋で開催する。Just earブランドでは、4月にインナーイヤーヘッドホン「XJE-MH1」と「XJE-MH2」を発表。XJE-MH1はユーザーの目的に合わせて音質をカスタマイズできる製品で、XJE-MH2はプリセットされた音質から好みのものを選ぶ製品。いずれもユーザーの耳型に合わせて製作する、完全受注生産のフルカスタムモデルだ。現在のところ、2製品を取り扱っているのは「東京ヒアリングケアセンター青山店」のみ。試聴もここでしか行うことができない。今回のイベントは「東京以外でも試聴機会を」という声に応えたもの。当日、ソニーストア名古屋ではは、XJE-MH2のモニター音質とリスニング音質、クラブサウンド音質の3種類を試聴できる。再生機器として、ウォークマン「NW-ZX1」と「NW-ZX2」が用意されるが、来場者が持ち込んだプレーヤーでの試聴も可能だ。当日はJust earの開発者が立ち会い、製品に関する質問にも答える。試聴イベントの開催時間は11:00~19:00で、参加費用は無料。参加者多数の場合には整理券を発行する。なお、会場での受注は行われない。
2015年07月24日イケア・ジャパンは28日まで、新キッチンブランド「METOD(メトード)」の特別ギャラリー「IKEA METOD GALLERY」を東京・原宿で開催している。○リビングのテイストに合わせたキッチンづくりが可能「METOD」は、キャビネット、引き出し、ドア、オーガナイザーを何千通りにも組み合わせることかできる新キッチンブランド。ブロック方式を採用することで、システムキッチンが入らないような狭い台所でも、料理がしやすい空間を作ることができる。また、デザインも北欧風、モダン、カントリー調などがあり、リビングのテイストに合わせたキッチンのスタイルを選ぶことが可能になっている。イケア・ジャパンのチャールズ ボワリング氏は新シリーズについて「どんな場所にも収まり、空間を最大限に活用できるシリーズ。デザインも考慮しつつ、キッチンをもっとフレキシブルに使うことができるようになっている」とコメントしている。「IKEA METOD GARELLY」では、同シリーズがつくり上げる「理想のキッチン」を紹介する。会場では、木の天板と白い引き出しの柔らかい印象のキッチンや原色を使ったポップなキッチン、シルバーのクールなキッチンなどを見ることができる。また、会場内にいるイケアのキッチンスペシャリストに、キッチンにまつわる疑問や悩みを相談することも可能。場所は原宿・竹下通りそばなので、「遠くて気軽にイケアへ行けない」という都心住まいの人も、プラっと見に行くことができそうだ。また27日・28日には、料理研究家の島本美由紀さんによるトークショー「お手軽ミッドサマー特別レシピ」を開催予定。スウェーデンのミッドサマー(夏至)にちなんで、IKEA FOODの食材を利用したオリジナルレシピやキッチンのちょっとしたアイディアを紹介する。開催期間は~6月28日、平日11時~19時、土日10時半~19時半。場所は東京都渋谷区神宮前3-23-5 MOSHI MOSHI BOX 2F。トークショー「お手軽ミッドサマー特別レシピ」の実施日は27日・28日の11時~・14時~。各回定員15名で参加費無料(事前配布の整理券が必要)。
2015年06月26日東京都・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)およびクリエイションギャラリーG8は、2015年4月までの1年間に発表された日本の広告・デザインを対象とするADC賞の展覧会「2015 ADC展」を開催する。会期は7月2日~27日(日曜・祝日休館)。開場時間は11:00~19:00(gggは土曜は18:00まで)。入場無料。同展は、2014年5月から2015年4月までの1年間に発表されたポスター、新聞・雑誌広告、エディトリアルデザイン、パッケージ、CI・マーク&ロゴ、ディスプレイ、テレビコマーシャルなど多様なジャンルからの約8,500点の応募作品の中から、ADC審査会で選出された受賞作品、優秀作品を紹介するもの。審査は、80名のADC会員によって行なわれ、2014年度の広告、グラフィック作品を代表するADC賞が選ばれた。ADC(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)は、1952年の創立以来、日本の広告・デザインを牽引する活動を続けており、ADC賞は、その年の日本の広告・デザイン界の名誉として注目を集めるものとなっている。なお、ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは会員作品が、クリエイションギャラリーG8では一般作品が紹介されるということだ。また、ADC受賞者とその制作スタッフを招いて、受賞作にまつわる話を聞くギャラリートークが行われる予定となっている。詳細はWebページにて決定次第案内される。入場無料・要予約。
2015年06月25日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。■「アマン伝説―創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命」山口由美東南アジアを中心に展開し、世界中のセレブから愛され、豊かさの象徴としてのステータスを創り出したホテルチェーン「アマンリゾーツ」。1988年に開業した当時は、広告宣伝を一切せず、限られた層の口コミによってだけ、その存在が伝説めいて伝えられていた。スリランカの建築家ジェフリー・バワの「インフィニティープール」を一躍有名にしたのも実はアマンリゾーツ。日本では、2014年にオープンした「アマン東京」、2015年6月にはその別棟に「ザ・カフェ by アマン」がオープンしたことも話題に新しく、同年9月にはアマン京都の開業も予定されている。創業者エイドリアン・ゼッカが目指したものは、ホスピタリティ産業ではなく、ライフスタイルビジネス。それも一つのスタイルではなく、多岐にわたる提案だからこそ、アマンのホテルは世界中の土地に根付いて、私たちを楽しませてくれる。完全ノンフィクションで読み応えたっぷり、アジアンリゾートの変遷を旅する1冊だ。【書籍情報】「アマン伝説―創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命」著者:山口由美出版社:文藝春秋言語:日本語ソフトカバー/382ページ/190x136x32mm発刊:2013年4月価格:税込2,106円
2015年06月12日ニューカレドニア観光局は、7月4日(土)~7月14日(火)の11日間、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて、ニューカレドニアが体感できるイベント「ニューカレドニア スカイビーチ~地上250mのリゾート体験~」を開催する。南太平洋に浮かぶニューカレドニアはフランス領の小さな島。日本から南へ約7,000キロ。直行便で8時間半だが、時差は2時間とバカンスのディスティネーションとしてもおすすめのエリア。さまざまな魅力にあふれるニューカレドニアだが、一番はなんといっても世界最大規模の美しい紺碧のラグーン(サンゴ礁)。世にも美しい水中世界が育む、さまざまな生物の多様性や希少性が評価され、周辺海域にある6つのラグーンは、2008年にユネスコ世界自然遺産に登録されている。ところどころでフランスのカルチャーのエッセンスが感じられるおしゃれな街や、海や山でのスポーツアクティビティも楽しめる。今年、ニューカレドニア政府観光局は新しいコンセプトとして、ニューカレドニアを暮らすように旅しながら、新しい自分に会える場所となることを意図した"Revalue Yourself(リバリュー ユアセルフ)”を打ち出して、ニューカレドニアの魅力を訴求。今回のイベントでは、五感を刺激するコンテンツを用意している。世界遺産のラグーンやフランス文化をアピールするオフィシャルムービーの上映や、特産の「天使のエビ」を使った料理やニューカレドニアに自生する樹木、ニアウリの香りを使用したアロマ、ニューカレドニアの真っ白な砂で描くメッセージコーナーなどが展開されるほか、7月4日には、スペシャルゲストとして観光親善大使で俳優の賀来賢人氏が来場し、ニューカレドニアの魅力を語るなどする。東京にいながらにして、青き海の楽天、ニューカレドニアを体感してみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年06月08日写真家の荒木経惟の個展が、5月25日から6月20日まで東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。前立腺癌を経験し、13年には網膜中心動脈閉塞症を発症して右眼の視力を失った荒木経惟。同展では、その後も以前と変わらぬ精力的なペースで撮影を続ける荒木経惟のカラーとモノクロームによる最新作が展示される。同作は、「今は、往生から、向うの空側から世界を見てる。だから鏡写しなんだよ」と語る荒木経惟が、日常の風景を鏡写しのように反転させ、“往生を象徴する鏡の裏側から世界を見ている”という思いを込めて手掛けたもの。今年の春から撮影されてきた6×7ポジフィルムによるカラー写真と、日付入りのモノクローム写真には、彼の“死”から“生”に向かう現在の心境が収められている。また、荒木経惟による173点の作品を掲載した同展のカタログ(1万2,000円)が500部限定で刊行される。【イベント情報】会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1AXISビル2階会期:5月25日から6月20日まで
2015年05月25日写真家の荒木経惟の個展「鏡の中のKaoRi 写経老人A 2015.5.25 75齢 Brithday」が、5月25日~6月20日まで東京・六本木の「タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム」で開催される。前立腺癌を経験し、13年には網膜中心動脈閉鎖症を発症して右眼の視力を失った荒木経惟。同展では、その後も以前と変わらぬ精力的なペースで撮影を続ける荒木経惟のカラーとモノクロームによる最新作が展示される。同作は、「今は、往生から、向うの空側から世界を見てる。だから鏡写しなんだよ」と語る荒木経惟が、日常の風景を鏡写しのように反転させ、“往生を象徴する鏡の裏側から世界を見ている”という思いを込めて手掛けたもの。今年の春から撮影されてきた6×7ポジフィルムによるカラー写真と、日付入りのモノクローム写真には、彼の“死”から“生”に向かう現在の心境が収められている。また、同展のカタログとして、荒木経惟による173点の作品を掲載した『鏡の中のKaoRi 写経老人A 2015.5.25 75齢 Brithday』(1万2,000円)が500部限定で刊行される。【イベント情報】「鏡の中のKaoRi 写経老人A 2015.5.25 75齢 Brithday」会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1AXISビル2階会期:5月25日~6月20日まで
2015年05月25日東京・清澄白河のタカ・イシイギャラリー東京が5月下旬、北参道に移転した。新ギャラリースペースのオープニング展として、6月27日までトーマス・デマンドの個展「Model Studies(Koto-ku)」を開催中だ。新しいギャラリーは、北参道駅から徒歩3分ほどに位置。二つに分けたスペースの一方には、清澄白河で同じビルに入居していた小山登美夫ギャラリーが引き続いて同居する。トーマス・デマンドは、主要メディアから引用した歴史的、社会的事件の記録写真や映像をもとに、その現場を着色紙や段ボールによって実物大の模型で再現。出来上がった模型を再び撮影することで、まるで本物の事件現場を写したような大判の写真や映像作品を生み出してきた。また、11年には米国人建築家のジョン・ロートナーによる建築模型に出会ったことを機に制作された、トーマス・デマンドが自分以外の人間の模型を初めて撮影した作品「Model Studies」を発表している。トーマス・デマンドは13年に入ると、東京・江東区にある日本人建築家ユニットSANAAの事務所を訪れるようになる。トーマス・デマンドはそこで、いつどこで芽を出して大樹に育つかわからないアイデアの生きた種として、オフィスに散在するSANAAの模型をいくつも撮影した。同展では、「Model Studies」シリーズから、最新写真作品約8点を展示。建築模型をアイデアを具現化させた彫刻と捉え、生じては破棄されるアイデアの束の間の美質にフォーカスし、模型が持つ豊かな可能性を探っている。また、今回の個展に際し、トーマス・デマンドによるエッセイを収録した書籍『Model Studies: Koto-ku』(8,000円)も発行されている。さらに、イギリスの出版社「MACK」から発行された最新作品集 『Blossom』の国内先行発売も本展に合わせて代官山蔦屋書店にてスタート。紙で作られた“Blossom=桜”は、13年5月4日にニューヨークタイムズ紙に掲載された、同年4月に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件のタメル ラン・ツァルナエフ容疑者の妻、 キャサリン・ラッセルの写真にまつわるもの。デマンドの作品は撮影され、壊され、見る人を目の前にある現実とは違った、仮想現実の世界 へと引き込み、そこへアメリカ人小説家・詩人 のベン・ラーナーの文章を添えることで新たな解釈が提案されている。【イベント情報】「Model Studies(Koto-ku)」会場:タカ・イシイギャラリー東京住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-10-11 地下1階会期:6月27日まで
2015年05月24日東京・千代田区にある都市型ホテル「アマン東京」が6月1日、アマン初の別棟となるカフェ「ザ・カフェ by アマン(The Cafe by Aman)」をオープンする。「アマン東京」は昨年12月、自然溢れる緑地帯“大手町の森”の中で開業されたホテル。その側らにオープンする同カフェでは、緑が見える大きな窓を背に、一流レストランや高級ホテルのダイニングで経験を積んだシェフがライブ感溢れるオープンキッチンで料理を提供する。昼間は森のせせらぎや季節の色を感じながら、夜はキャンドルの光とライトアップされた森を望みながら料理が楽しめる。終日提供されるアラカルトメニューには、メインのブイヤベースやオーストリア産・仔羊腿肉の煮込みなどを始め、カンパチのテリーヌやロメインレタスにカルボナーラソースを添えたサラダ、ホワイトアスパラガスとリボリータのスープなどを用意。また、ランチタイムには3種類のランチセットメニユー(税込1600円、税込2500円、税込3500円)を用意。ティータイムにはスイーツやチョコレート、セイボリー、スープなどが木箱で提供されるアフタヌーンティーボックス(税込2500円)を、ディナータイムにはお酒に合う前菜やカーヴィングの生ハムなどを提供する。ドリンクはワインやシャンパンに加え、「アマン東京」オリジナルの日本酒などを揃えている。その他、「アマン東京」オリジナル商品である、ホテル総料理長自ら農園に足を運んで独自の味を産み出したオレンジやマンゴーなどの100%フルーツジュース(5種類)や、ブランデーの代わりに日本酒を用いたパウンドケーキなどの販売も行う。さらに、ギフトにも最適な農園産のフルーツを用いたジャムやクッキー、焼き菓子なども揃えた。なお、座席数はテーブル24席、カウンター8席、オープンテラス25席。営業時間は平日が11時~22時まで、土、日、祝日は21時までとなっている。
2015年05月22日オリンパスは5月9日、東京・西新宿に「オリンパスプラザ東京」を移転・オープンした。オリンパスプラザ東京はショールーム、サービスステーション、ギャラリーの機能を統合した施設。1997年の開設から2015年4月まで、神田小川町で営業していた。同日行われたオープニングセレモニーでは、オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏、常務執行役員 小川治男氏 (科学・映像事業統括役員)、執行役員 半田正道氏 (映像事業ユニット長)、そして日本写真家協会 代表理事 会長 田沼武能氏、日本広告写真家協会 業務執行理事 副会長 鈴木英雄氏がテープカットを行った。オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏は開設にあたってのスピーチに立ち、写真機能の付いた電話機が普及し、苦慮しているが、本物の写真機は「撮れるものが違う、機能が違う、その良さを知ってもらうことが大事」とし、新宿というロケーションを生かして、カメラの楽しみを多くの人に広げていくことがオリンパスプラザ東京の役割であると述べた。オリンパスプラザ東京の所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル。11~19時までオープン。定休日は木曜で土曜日曜も営業する。
2015年05月09日東京都・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーは、国際アニュアルデザインコンペティション「東京TDC賞 2015」の成果を紹介する「TDC展 2015」を開催する。会期は4月3日~4月28日(日曜・祝日休館)。開館時間は11:00~19:00(土曜は18:00まで)。入場無料。同展は、東京タイプディレクターズクラブが主催する国際アニュアルデザインコンペティション「東京TDC賞 2015」の受賞作品などを展示する、恒例の企画展。応募作品3,004点(国内2,002点、海外1,002点)の中から選ばれた、受賞作品10点(グランプリ1点、タイプデザイン賞1点、RGB賞1点、ブックデザイン賞1点、特別賞1点、TDC賞5点)をはじめ、ノミネート作品や優秀作品をあわせた150点あまりのタイポグラフィックな作品が並ぶ。今回のグランプリはイエール大学大学院生ネイツ・プラー氏によるポスター作品「The Avocado - Pecha Kucha poster」、「Super - Sonic Hardware Warehouse」の2シリーズが受賞。また、ドイツ人現役学生による映像作品(TDC賞)ほか、実験性の高い作品への評価の目立つ年となった。そのほか、精巧なスキルを要する新聞の専用書体2エントリーを含むタイプデザイン3作品が選ばれ、種々多彩な顔ぶれとなっているということだ。なお、同展は6月8日~7月31日に京都dddギャラリーへ巡回予定となっている。
2015年04月20日先週、来日していたドリュー・バリモアが、二児の母親になった現在の自分について「カンガルーみたい」と語った。ドリューは女性誌「Glamour」のインタビューで「子どもを2人産んだ後の身体って、とんでもないことになるのよ!この状態でポジティブで居続けること、自分を愛することはなかなか大変よ」と、娘2人(2歳のオリーブちゃんと11か月のフランキーちゃん)を出産した後の体型の変化について率直に話す。「大きな袋をくっつけたカンガルーみたいよ。全てが垂れ下がって、変なの。でも、子どもを作ることができるのは何て素晴らしいんだろう、と思うの。そんな考えを見失ったときはエクササイズをして、ドクター・スースの『きみの行く道』を読んで、子どもたちと一緒に過ごすようにしているわ。すると、自分自身より大きな物事が見えるようになるの」。ドリューは先週、東京・大手町の超高級ホテル「アマン東京」のグランドオープニングに合わせて夫のウィル・コペルマンと来日したらしい。インスタグラムに「東京フードツアー(#tokyofoodtour)」とハッシュタグをつけて、ホテルの朝食やミシュランの3つ星に輝くハリウッド・スター御用達の寿司店「銀座すきやばし次郎」、築地場外のラーメン店「井上」で舌鼓を打つ姿をアップしていた。神社や渋谷のスクランブル交差点など、東京を満喫したドリュー。体型の変化に神経をとがらせ過ぎない大らかさで、幸せいっぱいな毎日を過ごしているようだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年03月27日4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROでライブを開催する俳優・歌手の斉藤秀翼がぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】斉藤秀翼はテレビ朝日スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのキョウリュウブラック/イアン・ヨークランド役などで知られる。そうした俳優活動の傍ら、今年の2月にミニアルバム『PARTY!』でCDデビュー。「音楽活動は念願だったので、凄く嬉しかったです。色々な巡り合わせが良い方向に重なった結果ですね。自分の性格的に長期的な計算とかができるタイプではないので、その場その場で人との縁というのを大切にしているんですが、それが様々な方が参加してくれたこの作品に出ているかなと思います」と話した。リリースして1か月経った同作の印象について聞くと「CDを出すというのが初めてだったので、何もかも勉強になりました。その点は次の作品に活かそうと考えています。この作品を出して何度かライブをやったのですが、そこで気づいたのは“自分はライブをやりたかったんだ!”ということ。戦隊のショーをやっている時も思っていたのですが、その空間はその時しか感じられないものだし、そこに来て下さるお客さんと共有できるのが楽しい。今の時代にCDを出せるという喜びはもちろん噛みしめつつ、ライブは1回1回大事にしていきたいし、これからもっと上手くなりたいですね」と語った。今後については「芸能活動をはじめてすぐ位の話なんですけど、僕の叔父がボソッと僕に“今は自分で自分を作っていく時期だ。ある程度まで行ったらそこからは周りが作って行ってくれるから”って言ってくれたのが印象に残っていて。ファンの方や多くのスタッフの方の力をお借りしたという意味で、今回の音楽活動はまさにそれだなって。ただそこに甘えず、例えばCDについては作曲であったり、プロデュースであったりとかもっと自分の占める割合を増やせていければと思っています。あと、東京以外でライブをやるのは4月の大阪が初めてになるので、これから先はもっと違う地域にもライブをやりにいけたらなって思います」と意気込んだ。斉藤秀翼のライブは4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROで開催。チケットは発売中。
2015年03月23日大手町に誕生したアマン東京内33階・34階に位置するアマン・スパからは、スカイツリー、国会議事堂、東京駅、東京タワーなど首都東京のランドマークを見晴らし、好天の日にははるか富士山も望むことができる。スパのビジター利用の予約受け付けが始まり、試すことができるプランは3コース。シーズンごとの心身バランスを取る「シーズナル ジャーニー」、クスノキのパワーを生かした「アマン東京 シグネチャー ジャーニー」については、前編でご紹介した通り。更に、アマン東京を味わいつくすための贅沢な1日コースの用意もある。これは丸1日をアマン・スパで過ごすことができる「アマン・ウェルネス・プログラム」。ヨガやピラティス、瞑想などから選べる60分のプライベートレッスン、90分のスパトリートメントを軸として、お風呂まわりやプールエリアへのアクセスが1日自由。シェフが非常に完成度高く作り上げるマクロビのスパ・キュイジーヌも提供される。自分で自分の心身をリセットする有意義な休暇をどうぞ、というスパからの全面おもてなしプログラムだ(7万円)。特筆すべきは、こうしたハイレベルなコンセプトを誠実に着実に実施するセラピストの腕の良さ。聞けば、当初から熟練の経験者のみが採用され、そのうえで世界中のありとあらゆるテクニックを身につけて開業に備えたとか。アマン東京でしか受けられないオリジナルのマッサージは、大きな筋肉も細かな筋肉もすべて動かす、大胆かつ繊細な手技。それをゲストの体の特性や体調を見ながら、セラピストが臨機応変に対応していく。高尚なコンセプトと技量がバランスよくマッチし、ようやく日本にも世界に誇れる本格的なスパができた。心からそう思える素晴らしいスパでのひと時をぜひとも体験してみて欲しい。※料金は13%のサービス料と8%の消費税別。予約・問い合わせ/amantokyo.com 03-5224-3344
2015年03月16日アマン初の都市型ホテルとなる「アマン東京」は、昨年12月、大手町にオープン。2フロア、2,500平方メートルを占めるアマン・スパでは、既に宿泊者・会員以外のビジター利用予約が可能となっている。このスパの最大の特徴は、日本の伝統的なしきたりを水回りやトリートメントに取り入れていることだ。洗い場に檜の桶を配した純日本式のお風呂には、全身を清める古代神道の「禊(みそぎ)」の精神を表す「かけ水」を用意。8室あるトリートメントスイートで行われるトリートメントも、和漢植物と塩による両足のお清め(足浴)からスタートする。ビジター予約が可能なプログラムのうち、120分の「シーズナル ジャーニー」は、名前の通り、季節ごとに心身が必要とするサポートを融合した季節代わりのメニュー。3から5月の春季には、冬の眠りから覚めた体の再生時期に合わせたケアを提案しており、心身を目覚めさせる「ニオイコブシ」の精油が活躍。新潟から取り寄せた良質の粘土や塩、緑茶、椿オイルとともにスクラブに添えられ、日本産の米オイルとともに全身マッサージに使われる。香りの作用によって春の不安定な気持ちも支えて心身のバランスを取ろうという試みだ(120分/4万6,000円)。一方、2時間半の「アマン東京 シグネチャー ジャーニー」は、精神力が宿ると崇拝されてきた、日本クスノキの木の力をふんだんに取り入れた貴重なトリートメント。同じく足浴から始まり、日本産のクスノキの粉とクレイでつくられたボディスクラブから、クスノキ科の木から採れる精油「黒文字」を用いた、驚くほど念入りなマッサージへと続く至福の時間だ(150分/5万6,000円)。後編に続く。※料金は13%のサービス料と8%の消費税別。予約・問い合わせ/amantokyo.com03-5224-3344
2015年03月16日オリンパスギャラリー東京およびオリンパスギャラリー大阪では3月12日より、キムラ アキコ&河井 蓬 写真展「境内に棲む」を開催している。○日々を精一杯生きている、"境内に棲む猫たち"を紹介同展は、大阪出身の写真家・河井蓬(かわいよもぎ)とキムラアキコの両氏による、"境内に棲む猫たち"の写真展。大阪の市街地には多くの神社や寺が点在し、現在も信仰を集めている。都会の喧騒から切り離された境内に入ると、そこに暮らす猫たちとの出会いがある。寺社の軒下を棲家とする猫たちは、厳しい天候や病気、外敵との戦いにさらされることもあり、また飼い主に捨てられた猫も少なくない。しかし、彼らはそれをあるがままに受け止め、与えられた日々を精一杯生きている。両氏の目に映るその姿は、自由気ままで美しく、時に気高く孤高であり、また時に可愛くどこかユーモラスだという。同展では、そんな猫たちが見せる命の輝きに心惹かれ、数年間にわたってその姿を追い続けた軌跡であるカラー作品約40点を展示する。開催日は、オリンパスギャラリー東京(東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル)は、3月12日~18日。オリンパスギャラリー大阪(大阪府大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル)は、3月27日~4月2日 。ともに時間は10時~18時(最終日~15時)で、日曜・祝日休館となる。入場無料。
2015年03月12日アップルは、iPhone 6のカメラで撮影された写真を紹介する「ワールドギャラリー」を、同社のWebサイトで公開した。作品、フォトグラファーとともに、使用したアプリやアクセサリが紹介されている。「ワールドギャラリー」と題された同社Webサイトのフォトギャラリーでは、iPhone 6のカメラで撮影された61の作品がピックアップされている。作品とフォトグラファーの紹介だけでなく、撮り方のヒントや使用したアプリ、アクセサリも掲載されている。使用されたアプリは『VSCO Cam』『Instagram』『Snapseed』『Adobe Photoshop Express』『Afterlight』『Mextures』『Filterstorm Neue』『Instaflash Pro』といったところだが、iOS標準アプリである『カメラ』を使っているフォトグラファーが多いのにも注目したい。こういった作品を紹介する際、「iPhoneのカメラで撮ったとは思えない」というクリシェが用いられることが多々あるが、それは最早、的確な表現だとは言えず、iPhoneだけでこれくらいまでは出来る、ということをこのギャラリーは端的に示している。ギャラリーをただ眺めるだけでもユニークな体験ができるだろうが、もし、iPhone 6/6 Plusを持っているようなら、ヒントを元に実際に撮ってみるといいだろう。同サイトには「世界で一番愛用されているカメラで何ができるか、その目で確かめてみてください。」というメッセージも綴られている。
2015年03月02日2月1日、東京ビックサイトで開催された自主制作漫画誌の展示即売会「COMITIA(コミティア)111」にNVIDIAが展示ブースを出展した。同社のコミティア出展は今回が初となる。ブースでは8型Androidタブレット「SHIELDタブレット」の体験ブースや「SHIELDタブレット」を使ったモバイルペイントの実演を行った。コミティアは、オリジナル作品に限定した自主制作物の即売会。東京では年に4回開催し、1回当たり約3,000~5,000の個人やサークルがブースを出展し、一般参加者を含めた総来場者は約15,000人から25,000人になるという。東京以外でも大阪、名古屋、新潟、北海道、福島の5都市でも年2回のペースで開催されている。「自主制作漫画誌の展示即売会」というように、メインの販売物は漫画やイラストだが、オリジナル作品であれば小説やゲーム、音楽、グッズの販売も可能となっている。会場には個人やサークルによるブースだけではなく、画材メーカーや印刷所といった企業もブースを出展している。NVIDIAもそうした1社としてブースを構え、来場者に「SHIELDタブレット」を紹介した。「SHIELDタブレット」は、「ゲーム特化」の8型Androidタブレット。4+1コアのCortex-A15にKeplerアーキテクチャをベースとしたGPUを統合したモバイル向けSoC「NVIDIA Tegra K1」を採用する。KeplerベースのGPUにより、従来のTegraシリーズから処理能力が大きく向上。競合製品と比べても高いパフォーマンスを実現する。また、入力インタフェースとして専用のワイヤレスコントローラ(別売り)と、独自の「DirectStylus 2」を用意している。DirectStylus 2は、パッシブ方式でもGPUの処理能力を使うことで、ペンタブレットで採用されるアクティブ方式のような機能を実現したスタイラス。細いペン先で高い精度の操作が可能なほか、筆圧の検知、指とスタイラスの区別、手のひら検知といった機能を備えている。会場でも「NVIDIA Tegra K1」が持つ高いパフォーマンスと、DirectStylusによって、タブレットでも快適に絵を描くことができると盛んにアピールする。○なぜ「コミティア」に?「SHIELDタブレット」はこれまで、ゲーミングタブレットという位置付けから、ゲーマーに対する訴求が中心だった。それがなぜ、今回「コミティア」という場への出展となったのか。NVIDIAの担当者によると、「モバイル向けペイントアプリである"LayerPaint HD"がSHIELDタブレットに最適化されたこと」がきっかけとなったという。「LayerPaint HD」は、ピージーエヌが開発するAndroid向けのペイントアプリ。高品質なブラシエンジンに、多彩なレイヤー機能を備える。また、メモリの少ないモバイル端末でも高解像度データも扱える。会場で行われた「LayerPaint HD」のデモでは、ブラシ機能として直線や平行線、パースのきいた絵を描きやすくするスナップ機能が紹介されたまた、多彩なレイヤー機能を搭載する。乗算や加算、発光といったブレンドモードは10種類が利用可能なほか、クリッピング処理や透明度の保護のサポート、1bitや8bitのカラーレイヤーに対応する。このほか、高解像度データを編集するデモが行われた。○会場では「SHIELDタブレット」によるライブペイントもさて、NVIDIAブースでの目玉は漫画家・イラストレーターのハマモト氏によるライブペインティング。会場ではハマモト氏があらかじめ用意した線画をベースに、「SHIELDタブレット」と「LayerPaint HD」を使った彩色の実演が行われた。普段は13型の液晶タブレットとiMacで作業しているというハマモト氏。「SHIELDタブレット」の8型という大きさについて印象を聞いてみると、「普段の環境よりは狭いがそれほど問題に感じない」という。また、DirectStylus 2については、「ペン先の形状に慣れるまで時間がかかったが、かなり精度が高く書き味も普段の環境と遜色ない」とコメント。その言葉通り、実演では「SHIELDタブレット」を使って巧に色を乗せていく様子が見て取れた。作業が進められていく中で、「SHIELDタブレット」ならではという利点を発見した。それは専用のワイヤレスコントローラの存在だ。デジタルで絵を描く人にはおなじみかもしれないが、「Undo」をはじめとするよく使う機能をキーボードのショートカットに割り当てて操作するケースがほとんどだ。自分が使いやすいようにカスタマイズしているという人も多いのではないだろうか。ハマモト氏による実演では、「SHIELDタブレット」に搭載されたキーマッピング機能「Gamepad mapper」を利用し、ワイヤレスコントローラにショートカットを設定。キーボード代わりに活用していた。ハマモト氏によると「キーボードでは(CTRL+Zなどのように)複数キーを押す必要がある機能があるが、ワイヤレスコントローラではGamepad mapperによる設定で1つのキーを押せばいいようになっているので、使いやすい」とのことだった。コミティア111中で4回紹介セッションが行われたが、各回でかなりの人数が集まり、大盛況の様子だった。また、紹介ブース内の体験スペースでは、4台用意された「SHIELDタブレット」がフル回転するなど注目度の高さがうかがえたイベントとなった。
2015年02月23日東京都中野区・中野ブロードウェイ2階のギャラリーpixiv Zingaroにて、人気アニメ「東京喰種トーキョーグール」のアニメーション原画を中心に展示する『TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」展』が開催される。会期は、3月19日~31日(水曜定休)、開場時間は12:00~19:00。入場無料。同展は、2014年7月から9月にかけて放送された人気アニメ「東京喰種トーキョーグール」の第2期として放送されている「東京喰種トーキョーグール√A」が、この3月に迎えるクライマックスを記念して開催されるもの。アニメーション映像の要となる「原画」の展示を中心に、キャラクター設定などのアニメーション制作資料などが展示されるほか、会場限定商品や先行販売商品、同展初公開となる作品の展示なども予定されている。なお、「東京喰種トーキョーグール√A」はシリーズ累計1000万部突破を誇る人気コミック「東京喰種トーキョーグール」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)のTVアニメーション第2期として、原作者・石田スイによるオリジナルストーリーネームを、アカデミー賞ノミネート監督の森田修平が描く珠玉のダークファンタジー。2015年1月よりTOKYO MX他で毎週木曜24時00分から放送されている。現在、週刊ヤングジャンプにて「東京喰種トーキョーグール:re」が連載中。
2015年02月19日東京・新宿のBギャラリーで野村佐紀子の写真展「flower」が開催されている。期間は3月4日まで。野村佐紀子は91年よりアラーキーこと荒木経惟に師事。93年以降は東京を中心に、ヨーロッパやアジアなどで展覧会を開いてきた。一方で、97年には初の写真集として、男性が備えた繊細さと凶暴さを暴いた「裸ノ時間」を出版。男性のヌードを被写体に数々の作品を発表してきたが、13年の瀬戸内国際芸術祭では、岡山県玉野市に住む48人の老人を撮影。老いた身体と人生の歩みの中に、野村が感じた美しさを写真に収めている。今回の写真展では、野村が長い間撮り溜めてきた花の写真をはじめとする膨大な作品群から抜粋し展示、販売。会場では写真集『flower』(2,750円)の販売も行われ、20日には18時から、写真集を発行している出版社リブロアルテの一花義広と、本書デザイナーの町口景、野村佐紀子の3名によるトークセッションが行われる。【イベント情報】野村佐紀子 写真展「flower」会場:Bギャラリー住所:東京都新宿区新宿3-32-6 ビームスジャパン6階会期:2月13日から3月4日時間:11:00から20:00休館日:なし
2015年02月18日1万人以上の調査対象者にタブレットを配布し、アンケートデータの収集に活用しているビデオリサーチ。従来の紙によるアンケートから、タブレットによる調査システムを導入したことで、どのような効果が得られたのだろうか。ビデオリサーチの担当者に話を聞いた。○ライフスタイルの多様化が調査項目の増大に繋がったビデオリサーチは、テレビ番組の視聴率をはじめとして、さまざまなメディア・マーケティングデータを提供していることで知られる企業だ。同社は2014年10月に、全国主要7地区において一般生活者1万人以上に対して通信機能付きタブレット端末を配布して調査する国内最大規模のシングルソースデータサービス「ACR/ex」をリリースしている。「ACR/ex」の前身となる「ACR」は、1976年のスタート以来、紙によるアンケートで回答を収集してきた。調査員がアンケート用紙を配布して後日、回収した後に、データを入力・集計といった工程を踏むため、調査からデータ化まで約4カ月を要していた。この「ACR/ex」では紙に代わってデータ通信対応のタブレットで調査。情報を直接送信してもらう形に変更したことで、調査工程の短縮化を実現している。長年続いた調査方法を大きく変更したもうひとつの理由として、同社のソリューション推進局ACR/ex事業推進部長の岩城 靖宏氏は「ライフスタイルの多様化で、生活者の特性を捉えるための情報量が膨大になってきた」という点を挙げている。紙の調査票の場合、"男性向け"といった特定層に向けた質問であっても、全ての項目をアンケート用紙に用意しなければならず、その膨大な量と煩雑さは対象者の心理的な負担となり、回答に影響を与える可能性がある。だが、タブレット端末を利用することで、対象者のセグメントごとに必要な設問のみが現れるようにコントロールできることや、回答する画面が瞬時に現れることによる「ストレスフリーな環境」が提供できることを魅力に感じたという。これに加え、継続して回答してもらえるような工夫が実現できることや、調査対象者の継続した変化を捉えられるメリットを岩城氏は導入の理由として挙げている。○従来の調査方法をデジタルでも実現できるタブレットという選択肢単にタブレット端末と言っても、通信機能付きであれば、ビデオリサーチ側と調査対象者側、双方に負担のない形でアンケートの頻度を上げることができ、季節に応じたデータの変化を知りたいというクライアントのニーズにも応えられる。調査対象者全員にタブレットを配布する結論に至った理由は「調査対象者のデバイス環境に一切影響されることがなく、同一の環境で調査することが可能だから」と岩城氏は答える。このACR/exのデータは市場全体の推計を可能とするため、対象者を無作為に抽出している。そのため、すべての対象者がPC所有者とは限らないし、それぞれ調査環境が大きく異なることは管理上無理があることは容易に想像がつく。より所有率が高い携帯電話やスマートフォンを使うという手もあるが、画面が狭く調査内容を表示しきれない。これに加えて、テレビを見た時間や食事をしていた時間、買物をしていた時間などを用意したスケール上に線を引いてもらうことで回答する"線引き式"と呼ばれる回答形態への対応が困難という問題があった。そうしたことから画面サイズが大きく、紙のアンケートと同じ回答形態が実現できる、タブレットの採用に至ったのだそうだ。だが、ACRは40年以上調査を続けているデータであることから、紙からタブレットへと調査方法を変えたことで回答の傾向と質が大きく変化することで継続性が失われてしまうのではないかという懸念もあった。そこで、2012年度より実際にタブレット端末を使って調査実験を実施。従来と回答の傾向と質に大きな変化がないことを確認できたことから、2014年度から本格的な運用とデータ取得を開始し、同年10月にACR/exのサービスリリースへと至った訳だ。タブレット端末の活用によって、サンプルの代表性を担保しながら、定期的な調査とスピーディなデータ収集を行うことで、より的確で多面的な生活者の情報を迅速に提供することが可能となった。○iOSではなく、Androidという選択ビデオリサーチがACR/exの導入に当たり、採用したのはNTTドコモの富士通製Androidタブレットになる。当初はiOSとAndroidのどちらを採用するか検討していたそうだが、Androidに決めた理由はMDM(モバイルデバイス管理)にあったと岩城氏は話す。調査対象者に配布するタブレットはあくまでアンケート回答用である。ITに関する知識があるとは限らない対象者が操作で混乱しないためにも、想定している以外のアプリや機能が画面上に表示されないというのが、導入する上で必須だったそうだ。だがiOSの場合、当時はMDMを導入しても設定画面を開くのを防げなかった上、OSのバージョンアップ通知が自動的に出てきてしまうなどの問題があったという。そのため「Androidの方が我々のニーズに合った管理ができる」(岩城氏)と判断し、Androidタブレットの導入に至ったのだそうだ。富士通製の端末を採用したことから、導入しているMDMも富士通製になったと、岩城氏は話す。リモートでの監視にも対応しているそうで、モニターが別のSIMカードを挿入し、別の用途に利用しようとした場合でも、その動きを感知して情報をフィードバックし、監視できる仕組みを備えているとのことだ。またNTTドコモのタブレットを選んだ理由について尋ねると、導入を検討した当時、LTEによる通信機能を内蔵したAndroidタブレットを提供していたのがNTTドコモだけであったことが大きいと、岩城氏は答えている。他社はWi-Fiルーターとのセットによる提案であったが、多数いる調査対象者に対して複数のデバイスを貸し出すと、対象者側の取り扱いが面倒になることに加えて、デバイスの発送と返却時の管理にかかる手間が非常に煩雑になってしまう。多くのデバイスをシンプルに管理できるようにするためにも、回線と端末がセットになっていることが、導入する上で必須だったようだ。ちなみに調査対象地域は、東京駅を中心とした50km圏内、及び7大都市圏と、都市部を対象にしていることから、導入する上でネットワーク面での不安はあまりなかったとのこと。それでも、「実験開始当初は現在ほど、LTEのエリアが広くカバーされている訳ではなかった」とソリューション推進局ACR/ex事業推進部主事の岸 斉史氏は話す。それゆえモニターが住む地域でLTEに接続できるかどうかを、NTTドコモ側と情報共有しながら、電波対策などを進めていったそうだ。なお実際に導入した台数は、実験段階では140台であったが、本番のサービス用として約1万5000台と、大規模な導入となっている。調査対象者の数は7つの地域で1万人以上だが、それを大きく超える台数を導入した点には、いくつかの理由があるという。1つは、東京とそれ以外の地域のモニターとで、端末を貸し出すサイクルが異なること。東京以外のエリアでは春先の3ヵ月だけの協力となるが、東京はデータのニーズが高く、調査対象者を半年毎に入れ替えながら1年を通じて調査を実施しているのだという。入れ替え分の台数をあらかじめ確保しておかないと、スムーズな入れ替えができず調査に途切れが出てしまうことから、余分に台数を確保しているそうだ。そしてもう1つは、「対象者を説得したり、アンケートの回答動向をチェックしたりする調査員にもタブレットを活用してもらっている」(岸氏)ためだという。○センシティブな情報を取り扱うが故に、セキュリティは慎重な検討を全国で1000人近くいる調査員も、従来は調査対象者の個人情報などを紙で管理していたそうだが、ACR/exの導入を機にタブレットを活用した管理へと変更。これによって、調査員が担当する対象者が、どの程度アンケートに答えているかなどをリアルタイムに確認でき、相手に応じた対応がよりしやすくなったとのことだ。また、調査対象者と調査員のタブレットでは、利用しているネットワークも変えているとのこと。対象者向けの端末には「ビジネスmoperaインターネット」を用い、VPNを組み合わせることでアクセスできるURLの制限などを実施した。だが、調査員用の端末では個人情報を扱うことから、ドコモの閉域網サービス「ビジネスmoperaアクセスプレミアム」を利用。ビデオリサーチの社内システムに直接接続することで、インターネットなど他網からのアクセスを遮断し、一切情報が出ない仕組みにしている。もちろん、専用線を用いるとなるとランニングコストも高くなってしまう。だが「一般生活者から情報を頂いてビジネスしている以上、個人情報の保護は最も大事な部分」(岩城氏)であることから、セキュリティの確保には強いこだわりを持って取り組んだそうだ。ドコモによると、特に個人情報を扱う企業様から高いセキュリティを備えたネットワークの要望を受けており、金融機関や医療機関など同様の閉域網サービスを導入しているという。○タブレット導入でデータ量は増大も、クライアントに「より最適な答え」をでは実際のところ、タブレットを導入したことによるメリットはどのようなところに現れているのだろうか。この点について岩城氏は、「対象者に対する質問の量を10倍相当に増やし、従来より多角的なデータを、継続的に取得できるようになった」など、導入当初の目的をしっかり果たすことができていることが、大きなメリットになったと答えている。だが、データが増えたということは、その分データを分析する労力も大変なものになるはずだ。そこでビデオリサーチでは、ACR/exの提供に合わせて、分析に必要な要素は拡張しつつも使い勝手を向上させたASPサービス「VR-CIP」を開発。これを用いることにより、性別や年齢だけでなく、特定の商品を利用している人などより細かなターゲットに関する情報を、顧客が簡単に深掘りできるようになったという。「紙で同じことをするのに比べればコスト上がっているが、データと使い勝手が充実したことでクライアントからも好評をいただいている」と岩城氏は話しており、ビジネス面でも成果が上がってきているようだ。では今後、ACR/exをより充実させていく上で、どのような取り組みを考えているのだろうか。岩城氏は「まずはタブレット上で調査対象者がより使いやすく、回答しやすくするためのメニューやインタフェース開発を進めること。だが、次に進めるべきは環境面で対象者に回答してもらいやすくする仕組みを整えることではないか」と話している。そうしたことから将来的には、タブレットだけでなくスマートフォンでも回答できる環境を構築し、今購入した商品に関する情報など、リアルタイムな回答を得られる仕組みを作り上げていきたいとしている。さらに、スマートフォンを利用すれば日常生活のあらゆる行動のログを取得できる。もちろん対象者の了解を得た上での話しであるが、そうしたログを活用した商品サービスを開発することも、技術的に見れば不可能ではない。ただ、ログの取得には「自分の日々の行動情報を取られることに抵抗を抱く人が少なからずいるため、無作為抽出した方への導入はハードルが高い」(岩城氏)。そうしたことから、スマートフォンを用いた商品サービス開発は個人情報の保護も念頭においた上で、パーソナルデータの利活用を慎重に考える必要があると岩城氏は話している。
2015年02月10日東京都・初台の東京オペラシティアートギャラリーにて、プロダクト、グラフィック、建築など、スイスデザインの魅力を紹介する「スイスデザイン展」が開催されている。開催期間は3月29日まで(月曜と2月8日は休館)、開場時間は11:00~19:00(金土は20:00まで)、入場料は一般1,200円、大・高生1,000円、中学生以下は無料。同展は、日本とスイスの国交樹立150年にあわせて開催されている企画展で、両国の交流の始まりから近代デザインの草創期、多様な価値観とアイデアの展開する現在まで、約750点もの展示によって、スイスから発信されたさまざまなデザインを提示する。実用性と機能性を好み、伝統と最新技術を融合させながら手仕事的なぬくもりと美しさを愛するスイス人気質は、「スイスブランド」として現在に受け継がれており、鉄道や航空など「観光・交通」におけるデザイン、多様な領域におよぶスイスを代表する8ブランド(バリー、ビクトリノックス、シグ、ネフ、スウォッチなど)の取り組み、そこで受け継がれるデザイン理念などを紹介している。また、ル・コルビュジエ(1887~1965)とマックス・ビル(1908~94)という二人の巨匠の仕事や、バウハウスや抽象芸術の影響を受けて成立した「スイスタイポグラフィ」、スイスで最も権威のある「スイスデザインアワード」の近年の受賞者たちによる先端的な作品なども展示しており、その内容は多岐にわたる。なお、2月7日には柳本浩市(デザインディレクター、Glyph.代表)によるギャラリートークが開催。詳細は展覧会のWebサイトで確認してほしい。
2015年01月30日iOS 6のとき、地図アプリ「マップ」は大きく変化した。それまではGoogleの地図データを利用し、開発もGoogle主導で行われていたが、iOS 6以降はAppleみずからアプリ開発に乗り出し、地図データも独自調達に切り替わった。当初は地図データの扱いに多くの問題を抱えていたが、その後改良が続けられ、現在ではじゅうぶん実用的なレベルに到達している。不具合が目立ったiOS 6当時の「マップ」だが、いくつか目玉機能も用意されていた。「Flyover」はそのひとつで、都市の上空を飛んでいるかのように地図を鳥瞰できる。当初はニューヨークやApple本社周辺(クパチーノ)など米国の都市が中心だったが、世界の主要都市が次々追加され、2014年夏には東京も対象にくわえられた。そのFlyoverがiOS 8で強化、都市の名所を自動的に巡回する新機能「3D Flyover」が追加された。使い方はかんたん、「ニューヨーク」や「ローマ」、「ロンドン」といった都市名を入力して検索すると「○を3D Flyover表示」という行が現れるので、右端の「出発」をタップすればいい。ニューヨークを例にすると、自由の女神像など観光名所に次々案内されるはずだ。3D Flyoverは東京にも対応しているが、iOS 8リリース時点の日本の対象都市は東京のみ。他にも自慢できる都市があるのに……しかし心配は無用、「マップ」は進化を続ける。実際、2014年の年の瀬も押し迫った時期、前ぶれもなく札幌が対象都市にくわえられている。今後の計画は不明だが、名所旧跡が多く海外からの観光客も急増している日本のこと、今後に期待してもよさそうだ。
2015年01月28日大阪出身の4人組ロックバンド、KANA-BOONが1月23日に大阪・堂島リバーフォーラムで招待制のフリーライブ「uP!!!NEXT VOL.10~KANA-BOONの1, 2, 3で招TIME!!!~」を開催した。ぴあとKDDI(au)が手がけるエンタメサイト「uP!!!」が行なってきたライブイベント「uP!!!NEXT」。同イベントの記念すべき10回目となる今回は、KANA-BOONの地元大阪で開催。同イベント初となる東京以外での開催にもかかわらず応募が殺到。約20,000通の中から抽選で1,800名が招待された。関西のみならず仙台、東京、福岡から弾丸バスツアーで参加しているファンも含め会場にあふれるほど集まったお客さんを前に、いよいよステージに4人が登場。拍手と歓声が起こる中、1曲目は『1.2.step to you』!ステージ前方ギリギリまで出て弾き倒す古賀隼斗(G)と飯田祐馬(B)にも煽られるように、一気に場内の温度が上がる。この日、アルバムから初披露となった『ターミナル』を終え最初のMCで谷口鮪が、今日がニューアルバム発売記念ライブであることに添えて、「僕らが頑張って、頑張って出来たアルバムやから」(谷口)と気持ちをこめて告げる。その後はアルバム『TIME』の冒頭を飾る『タイムアウト』を演奏。初披露にもかかわらず、会場が大きく揺れる。続いて披露された『ないものねだり』では観客がサビを大合唱。それを聴いて谷口は「非常に優秀でございます!でも僕達KANA-BOONは欲張りなのでもっと大きな声が聴きたいんです!」と煽り、即興で「uP!uP!uP!uP!uP!uP!NEXT!~」とアドリブの歌詞を歌うなど、会場を盛り上げた。後半戦は、アルバム『TIME』収録の『スノーグローブ』『シルエット』が披露された。一心にかき鳴らされるギターの深い音色も印象的な『スノーグローブ』も、「大事にしたいもの持って大人になるんだ」と歌う『シルエット』も、彼らの新たなアンセムとなるに違いない。ライブ終了後も鳴り止まない手拍子に応え、再び4人がステージに登場。谷口がMCで3月23日(月)に大阪・大阪城ホール、3月31日(火)に東京・日本武道館で行なわれるライブについて触れ、「みなさん楽しかったですか?ここで嬉しいお知らせがありまして、~夢のアリーナ編~の日本武道館、大阪城ホールがどちらもソールドアウトしました!“行こうと思ってたのにー!”って人は、4月からの全国ツアーでぜひお待ちしてます」と話すと大きな拍手が。「最後に、爆裂盛り上がる曲をやりたいと思います。全力でかかってこれますか?」というMCのあとに披露されたのは『フルドライブ』。MC通り会場は爆発的に盛り上がり、この日のイベントは終了した。当日の模様は、スペースシャワーTV「uP!!!NEXTVOL.10~KANA-BOONの1,2,3で招TIME!!!」と題し2月17日(火)午後11時30分より放送される予定。気になる方はご確認を。取材・文:梶原有紀子
2015年01月26日1994年にサンライズ制作のTVアニメが放映され、その後OVAも制作された『覇王大系リューナイト』が今年で誕生20周年を迎えたことを記念して、本作でキャラクターデザインと作画監督を担当したそえたかずひろ氏の初の個展「そえたかずひろ【覇王大系リューナイト 20周年記念】展」が東京・青山GoFaで開幕した。会期は、1月17日から2月1日。会場には、そえた氏の手によって生み出された『覇王大系リューナイト』のTVシリーズ、OVAシリーズの原画やパッケージ用イラスト、ラフスケッチなど60点が所狭しと展示。線画から徐々に着色され最終的に一枚の作品として完成するアートグラフなど、今回の個展のために制作された限定グッズの数々や1階のカフェとコラボしたドリンクなども用意されている。開催前日には、マスコミ向け内覧会が行われそえた氏も出席。同氏は「当時は、30代になったばかりで、初めてのキャラクターデザインと作画監督を担当させていただきました。どんな仕事でもそうだと思いますが、アニメの現場も誰かに教えてもらうものではないため、TVシリーズで1年、さらにOVAにも関わらせていただき、たくさん勉強をさせてもらったことは今でも感謝しています」と『覇王大系リューナイト』を振り返りながら、「今のTVアニメは1クールで終わってしまう作品が多いので、貴重な経験もさせてもらったと感じています」と当時を懐かしむように話していた。また、初の個展開催については「言葉で説明するよりも、来ていただいて画を見てもらえれば魅力は伝わると思っています。ぜひ足を運んでください。今回の個展が成功すると、東京以外の場所でも個展を開くことができるかもしれません。応援よろしくお願いします」と東京以外の開催にも意欲を見せている。なお、1月18日と31日には、会場で購入できる専用サインシートを購入した人を対象としたサイン会、24日には会場限定グッズを2,000円以上購入した人を対象としたミニトークショーの開催も予定されている。(C)伊東岳彦/集英社・サンライズ
2015年01月18日12月20日より日本でも公開され、ディズニー・アニメーション史上第1位である『アナと雪の女王』に次ぐ大ヒットスタートを切った、ディズニーの最新作『ベイマックス』。公開から遡ること、およそ2か月前ーー本作の監督を務めたドン・ホールとクリス・ウィリアムズが来日し、2人の監督にインタビューを敢行。ディズニーが次々と生み出す“愛しいキャラクター”の秘密や、本作に込めたという“日本的な感性”について話を聞いた。主人公は、謎の事故で最愛の兄・タダシを失った天才少年・ヒロ。深く傷ついた彼の心を救ったのは、人々の心と体を守るためにタダシが開発したケア・ロボット“ベイマックス”だった。兄の死の真相をつかもうとするヒロとベイマックスだったが、彼らの前には強大な敵が立ちはだかる。ケア・ロボットとして人を傷つけることを禁じられているベイマックスに、大切なヒロを守り切ることはできるのか…という物語だ。本作に限らず、『アナと雪の女王』然り、『プレーンズ』然り、ディズニーの作品にはその物語の源となる国や場所があり、監督やプロデューサーたちは制作のたびに“リサーチ旅行”へと出かける。現地に足を運び、実際の風景を見て、現地の人々の話を聞く、そしてそこで語られたエピソードをアイデアとして作品に注入するのだ。本作の舞台となるのは、サンフランシスコと東京を掛け合わせたような街・サンフランソウキョウ。今回は、特に日本でのリサーチ旅行は大きな成果があったという。劇中には、日本語の看板が並び、さらに東京のビジネス街・新橋をイメージした場所も描かれている。ドン:「最初のリサーチ旅行は2011年の11月だったかな。13日間ほど滞在したんだ。そこで自由に散策して、写真もたくさん撮ったね。東京、日本の文化を掘り下げるためにいろんなものを観察したんだ。それから1年半ほど後で、東京以外の街を見て回った。京都や大阪といった特に文化的に特色の濃い街を6箇所くらい回ったんだ」。クリス:「完全に物語ができあがる前に、こういったリサーチ旅行を行うのはとても重要なんだ。なぜならリサーチをしたことによって、そこで受けた影響は自分が想像もしなかったような形となって作品に表れてくるんだ。ただ単に最初の衝動だけで物語を作るより、リサーチ・研究を経て作るというプロセスは作品にとってすごく良い方向に作用するんだよ」。本作で“日本”を感じるのは街並みだけではない。主人公の名前は「ヒロ」で兄は「タダシ」、さらに彼ら兄弟の部屋を仕切るのは“ふすま”のような屏風だったりするが、それだけでもない。つまりは、形としては表れない部分にも“日本的”な要素を忍ばせていたりする。ドン:「“動き”に関してはかなり試行錯誤したよ。分かりやすく言うと、ベイマックスの歩き方なんだけどね。日本には“カワイイ”という文化があるよね。欧米での“カワイイ”は姿や形に当てはめるんだけど、日本では動きそのものを指したりするよね。そういう文化的な背景も取り入れたくて、とにかくベイマックスには最大限にカワイイ歩き方をさせたかったんだ。ディズニーのアニメーターチームでいろいろ検討した中で、もっともカワイイ歩き方というのは、オムツをつけた赤ちゃんの歩き方だってことになって、劇中のベイマックスは実際にそうやって歩いているよ。だから、ベイマックスはとっても“カワイイ”んだ(笑)。あと、ベイマックスの性格に関しては、とても日本的な要素が盛り込まれているんだ。“思いやり”だったり“平和主義”なところなんかも、まさに日本っぽいところだと思う。そして、そういうのははっきりとは見えない部分だけど、この作品の最初から最後までずっとメッセージとして僕らが描いているものでもあるんだ」。さらに、クリスは観客にも日本的な感性で見てもらえるように工夫したと語る。そのポイントとなるのは、ベイマックス自体だ。雪だるまやトトロのように大きくてフワフワしてキュートな見た目だが、実際のデザインとしてはとてもシンプル。特に顔に関しては表情を語るには“シンプルすぎる”とも言えるが、それこそがまさに日本的な感性を観客に芽吹かせるポイントなんだとか。「僕自身、日本文化の専門家ではないから、説明するのはとっても難しい部分なんだけれどね」と前置きした上で、本作の核心と思われる話をしてくれた。クリス:「あくまでも僕の経験と僕の観点からの話になってしまうんだけど、僕が日本を見てきた中で、日本というのはその物事の真髄の部分をうまく凝縮・蒸留させて、すごくシンプルな形で表現することができる文化を持っていると思うんだ。5、6年前に来日した時、キデイランドを訪れたんだけど、目にしたどれもがすごくシンプルなのに魅力的なものばかりだった。ベイマックスも同じで、表情や動きにはすごく制限があってひとつひとつはすごくシンプルなものなんだけど、皆さんが“愛しい”と思ってくれるような、心惹かれるキャラクターに仕上げたつもりなんだ。例えば、彼の瞬きであったり、頭の動きーー本当に微妙かつ些細なことなんだけど、そういう制約があるからこそ、ベイマックスのわずかな表情だったり動きだったりを観客の皆さんが逃さずに観てくれるはずだと思ったし、感情を感じ取ってもらって、受け止めてくれると信じているよ」。全世界オールターゲットのディズニー作品に込められた“日本的な感性”ーー発信する側と受け取る側の双方向の心配りでしか成り立つことのない文化を、アニメーションに組み込んでしまうというこの試み。もしかすると、『ベイマックス』はディズニー・アニメーション史上最も挑戦的な作品なのかもしれない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイマックス 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.
2014年12月26日