2023年7月25日(火)「子育て広場あいあい祭」にてブースを出展麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井讓)のSDGs研究会「EARTH」が、7月25日に開催されるイベント「子育て広場あいあい祭」にて、ブース出展を行います。ブース出展を行うことで、このイベントの参加者の方々自身が身近にできるSDGs活動の場を提供いたします。当日、ブースでは本研究会が始まるきっかけとなったレモネードスタンドの寄付活動が行われます。今回開催されるイベント「子育て広場あいあい祭」とは、同じ法人内にある麗澤幼稚園(千葉県柏市/園長:竹政幸雄)が主催するイベントで、麗澤幼稚園が未就園児のお子さまとその保護者を対象に開催している「子育て広場あいあい※1」の時間を使って行われます。このイベントは、コロナ禍により日本の伝統文化であり、夏の風物詩でもあるお祭りの体験が子どもたちにとって不足しているため、お祭りとは何かを知ってもらい、参加者の方々に楽しんでもらうことを目的に企画されました。ヨーヨー釣りやお面制作コーナー、輪投げや太鼓が楽しめるコーナーなども設けられており、お祭りの雰囲気が存分に楽しめるように工夫されています。SDGs研究会では、2018年にスタートした小児がん支援のためのレモネードスタンド寄付活動を原点にして、実際にフェアトレードで仕入れたコーヒーを校内のイベントでハンドドリップで販売するなど、単に机上の学びだけにとどまらず、実践的な学びにつなげる活動を続けてきました。本研究会は、複数のプロジェクトチームがそれぞれのSDGs目標に向かって活動を進めており、近年、対外的にも評価をいただけるようになりました。SDGs研究会がブースで行うレモネードスタンドの寄付活動は、小児がんの子どもたちのために寄付をしていただいた方にお礼として、レモネードをお渡しする取り組みです。今回、麗澤幼稚園とコラボして「子育て広場あいあい祭」にてブースを出展できることにより、このお祭りに参加する未就園児のお子さまとその保護者の方々がより身近にSDGsを感じ、些細なことからSDGs活動ができると気づくこと、そして日常の生活の中で少しずつSDGsを意識できるきっかけとなることが見込まれます。※1子育て広場「あいあい」とは、麗澤幼稚園の施設を開放して、入園前のお子さまに遊び場を、保護者さまには交流の場を提供するものです。目の前に広がる芝生広場や、室内には子ども達が楽しめる遊具等も準備してありますので、自由にお子様を遊ばせることが可能です。今回のイベント概要は下記をご確認ください。【子育て広場あいあい祭概要】■対象:未就園児のお子さまとその保護者■定員:100組■日程:2023年7月25日(火)9:30~11:30■方法:対面形式■場所:廣池学園内「さくら」■申込:れいたく子育てクラブ「れいたくっこ」予約サイトから来場登録予約サイトはこちら: 予約サイトはこちら : レモネードスタンドの寄付活動の様子【麗澤中学・高等学校について】麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。麗澤中学・高等学校ホームページはこちら : ●【プレスリリース】麗澤幼稚園×麗澤中学・高等学校SDGs研究会大人から子どもまでできるSDGs活動の場を提供2023年7月25日(火)「子育て広場あいあい祭」開催.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月14日公益財団法人名古屋産業科学研究所・中部TLO(以下 中部TLO)と、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ(GV)は、ディープテック領域で自然科学研究から生まれる技術シーズを活用し、脱化石燃料依存や循環型経済といった社会課題の解決を目指すスタートアップ支援を強化するために協力します。ディープテック領域の支援強化に向けた連携ディープテックは、科学的な発見に基づく革新的な技術であり、多くはアカデミアによる研究の累積から生まれます。一般的にディープテックでは、更なる基礎研究が必要とされ、その社会的な活用までには長期間にわたる研究開発と大量の資金を必要とします。ディープテックの潜在力はそのような膨大な投資に見合うものです。具体的には、既存の技術では解決が難しい課題、例えば、脱化石燃料依存の実現や循環型経済の推進など、社会に対して大きなインパクトを与えうる課題への対応が可能となります。これらの課題解決は、我が国の産業競争力を持続的に発展させるためには不可欠であることから、今後、ディープテック領域への早期投資と支援がますます重要になると考えられます。一方、ディープテックは、高度な専門性と広範な事業関連性から、技術シーズを創出するアカデミア、資金を提供するベンチャーキャピタル、関連事業を展開する企業といった多様な利害関係者の相互協力が求められますが、多様な利害関係者の間で技術シーズに対する理解や期待値は異なり、協力関係(エコシステム)の構築は容易ではありません。そのような状況下で、アカデミアと産業界の橋渡しを担う支援機関であるTLO(Technology Licensing Organization)は、多様な関係者から構成されるディープテック領域のエコシステム形成をサポートするハブとしての役割を果たすことが求められています。中部TLOは、産・学・官の連携による日本の産業の発展に貢献することを目的とし、中部・東海地域の大学や公的研究機関が生み出す研究成果を特許取得や技術移転だけに留まらず、社会実装という観点からの技術育成を支援しており、SDGs (Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に資する技術シーズの発掘・育成にも注力しています。一方、GVは、すべての人がその恩恵を享受できるテクノロジー、そしてそれらを生み出すスタートアップを支援することで、より豊かな社会の実現を目指すことを理念に掲げています。今回の中部TLOとGVの協力は、互いの強みを補完し、ディープテック領域での技術シーズをもとに事業を創出することで豊かな未来社会を創造する新産業の創出力を強化するものです。■公益財団法人 名古屋産業科学研究所 中部TLO中部TLOは、長年の特許を中心とした技術移転事業や幅広い産学連携支援で培った経験を活かし、新たな技術育成を目指す活動を進めています。より社会実装に近い公募事業のサポートや大学を含む公的機関からの委託業務を通して、大学や公的研究機関で研究開発された成果を企業の新しいビジネスにつなげる支援をおこなっています。加えて、新産業創出・社会貢献に向け高い価値がある課題については、公的資金だけではなく民間資金の活用などこれまでにない取組みで産学連携を活性化することにチャレンジしています。 ■株式会社ジェネシア・ベンチャーズジェネシア・ベンチャーズは、日本および東南アジアで創業間もないシード期のスタートアップに対する投資と事業支援を行っています。2023年3月には、総額150億円となるGenesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合(3号ファンド)の組成を完了し、同ファンドから大学発を含むディープテック領域のスタートアップにも投資を行っています。特に、大きな社会的インパクトが期待される脱炭素や資源循環などのテーマに注力しており、これら社会課題のブレークスルーに繋がる大学等の研究および技術シーズの積極的な発掘と投資活動を推進していきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月03日公益財団法人 名古屋産業科学研究所・中部TLO(以下 中部TLO)と株式会社 双日イノベーション・テクノロジー研究所(略称:SIIT)は、大学や公的研究機関などアカデミアの研究成果を活用した新産業創出を支援するため、連携協定を締結しました。アカデミア研究成果を活用した新産業創出に向けた連携TLO(Technology Licensing Organization)は、アカデミアの研究者の研究成果を特許化し、それを企業へ技術移転する役割を果たす組織です。アカデミアが生み出す新産業創出のための研究成果への期待が日増しに高まる中、TLOは、大学発の新産業を生み出し、そこから得られた収益の一部を研究者に還元することで研究資金を増やす仕組みを有していることから、大学の研究活動を一層活性化させる「知的創造サイクル」の中心として機能しています。さらに、TLOには、アカデミア、企業、ベンチャーキャピタルとの連携を強化しながらアカデミアの研究成果を事業化していくプラットフォームとしての役割も求められるようになっています。そのため、補助金獲得、事業化資金の確保、起業家教育プログラムの実施、インキュベーション施設の確保など、既存のインフラに効率的にアクセスできるハブとしての機能を提供することによって、アカデミア関連ベンチャーの創出・育成に向けた支援事業を強化している側面もあります。こうした背景の下、中部TLOは、中部・東海地域の大学や公的研究機関が生み出す研究成果における特許取得や技術移転だけに留まらず、社会実装の観点からもサポートする活動を展開しています。一方、SIITは、初期段階の新技術の評価・検証を行い、社会実装へと繋げる取り組みを推進しています。今回、これら二つの機関が互いのノウハウを補完し合うことで、アカデミアの研究シーズの事業化、事業後の支援を通じて、新産業の創出力を強化する取り組みを行っていくべく合意したものです。中部TLOとSIITは、地域を超えたアカデミア発ベンチャーの創出とその迅速な成長に向けて、積極的に取り組んでまいります。■公益財団法人 名古屋産業科学研究所 中部TLO中部TLOは、長年の特許を中心とした技術移転事業や幅広い産学連携支援で培った経験を活かし、新たな技術育成を目指す活動を進めています。より社会実装に近い公募事業のサポートや大学を含む公的機関からの委託業務を通して、大学や公的研究機関で研究開発された成果を企業の新しいビジネスにつなげる支援をおこなっています。加えて、新産業創出・社会貢献に向け高い価値がある課題については、公的資金だけではなく民間資金の活用などこれまでにない取り組みで産学連携を活性化することにチャレンジしています。 ■株式会社 双日イノベーション・テクノロジー研究所SIITは商社を母体とし理系博士の研究員(社員)を中心に構成する技術研究所です。SIITでは、大学等のシーズ段階にある内外の新技術を、社会実装につなげるべく双日や関係パートナーとともに育成してゆきます。具体的には、将来有望な新技術を探索し、技術的のみならず商業的な分析・検証を実施、さらに知財の確認および手当てを行い、事業化まで支援します。その際に、内外の多様な顧客基盤を持つ双日および同社のグループ会社各社と連携し、ビジネスを知り尽くした商社の視点で、ニーズに根差した事業、もしくは隠れたニーズを顕在化させるような革新的な事業を目指します。現在注力している分野は、脱炭素、サーキュラー・エコノミー関連ですが、今後はこれにとどまらず広げてまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日順天堂大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科の室伏由佳 准教授、同大学院医学研究科 代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史 先任准教授らの共同研究グループは、やせ型(BMI18.5 kg/㎡未満)の若い女性を対象に多面的な背景検証調査を実施しました。■「やせ」の背景検証調査の必要性とは今回の調査では、日本の若いやせた女性においてダイエット経験のあるグループとないグループでは、出生時体重、自身のボディイメージや体重への認識、運動や食習慣、摂食態度、メディアから受ける美の影響や、性格特性等が異なることを明らかにしました。これまでに田村先任准教授らにより、やせた若年女性は将来の糖尿病リスクが高い可能性が明らかになる等、若い女性のやせは社会課題として注目されつつありましたが、同研究ではそのやせに至る背景にせまりました。この成果は、「やせていれば健康」という誤った認識を解消する健康啓発には、各個人に最適化されたアプローチが必要ということを示しています。同論文はオープンアクセスジャーナルFrontiers in Public Health(Journal Impact Factor:6.431)に2023年6月2日付で公開されました。■やせた女性の健康問題は社会課題に日本は、先進国の中でもやせている女性の割合が最も高く、さらに、若い世代(18~29歳)では約20%がBMI(体格指数)18.5kg/㎡未満のやせ型です。近年、「少食で運動不足」の若いやせ型女性は、肥満者と同様に糖尿病リスクが高い可能性が明らかにされ(田村氏ら、2021)、やせた女性の健康問題は社会課題になりつつあります。しかし、そもそも「若いやせ型の女性がやせに至った背景」については、これまで十分に検討されてきませんでした。若いやせ女性が、将来にわたり健康で豊かな生活を送ることができる社会を実現するためには、やせに至る背景を解明し、個人に最適化された運動習慣や食生活を検討することが必要と考えられます。そこで同研究は、やせ型女性の「ダイエット経験の有無」に着目し、出生時体重、ボディイメージ、体重に対する認識、運動・食習慣、摂食態度、eHealthリテラシー、メディアから受ける美の影響と内在化する傾向の度合、性格特性、自尊感情等多面的な背景検証調査を実施しました。■ダイエット経験有無による主な背景の違いやせ型女性の背景検証を行うにあたり、やせ型並びに母子手帳を基に出生時体重の申告が可能な対象者をスクリーニングする目的で18~29歳の女性にWebアンケート調査を実施。5,905名から回答を得られ、このうち、23.5%(1,390名)が低体重(18.5kg/㎡未満)の条件に該当しました。同調査において、低体重女性400名を対象に、ダイエット経験、身長や体重(BMI)、母子手帳に基づく出生時体重(母子手帳を基とした回答者:ダイエット経験なし168名、ダイエット経験あり136名)、ボディイメージ(自身がイメージしている自身の体型)、体重への認識、小学生から現在までの運動習慣*1、食習慣等について尋ねました。また、5つの標準化された質問紙(摂食態度調査*2、eHealth リテラシー*3、メディアから受け取る美のメッセージを内在化する傾向の度合い*4、性格5因子*5、自尊感情*6)を調査しました。解析の結果、出生時体重、自身のボディイメージや体重への認識、運動や食習慣、摂食態度、メディアから受け取る美のメッセージ内在度合い、性格特性等において、ダイエット経験有無の両グループには異なる背景が存在していることが明らかとなりました。以下では、各グループの特徴をまとめました(図1,2は公開したインフォグラフィック動画の一部を抜粋)。■ダイエット経験のない若いやせた女性ダイエット経験のないグループは、出生時体重がダイエット経験のあるグループよりも軽く(Ⅰ-1)、体重が減りやすいと回答する割合が多い(Ⅰ-4)ことから、潜在的なやせ体質である可能性が考えられます。肥満だと感じる体重(Ⅰ-2)はダイエット経験のあるグループよりも約2.5Kg重い数値を申告しました。体重や食事量を増やすことに対しては、比較的抵抗が無いような認識がみられました(Ⅰ-3, Ⅲ—1)。運動習慣を有する割合は、小学生時代から現在まで、ダイエット経験のあるグループよりも15~20%程度少ないことが分かりました。運動習慣を持たないと回答したグループは、運動嫌いやこれまで実施機会がなかったとする理由が多い結果でした(Ⅱ-1)。ストレス時には、「食欲が減少する」割合がダイエット経験のあるグループより多くみられました(Ⅲ-3)。性格5因子のうち「開放性」の得点が高いため興味関心が外へ向けられる特徴があることから、新しい経験や健康行動に対して積極性がある可能性が考えられます(Ⅵ-4)。しかし、現在の運動習慣(Ⅱ-3)や食習慣(Ⅲ-4)に着目すると、あまり行動に移せていない傾向がありギャップがみられました(Ⅲ-3)。少食で運動不足の場合、糖尿病等、将来の健康リスクが高くなると考えられるために、適切な運動や食習慣を得られるような情報提供の必要性が示唆されました。■ダイエット経験のある若いやせた女性ダイエット経験のあるグループは、体重が落ちにくく(Ⅰ-4)、ストレスや疲れを感じたとき食事量が増える傾向がみられました(Ⅲ-2)。肥満だと感じる体重(Ⅰ-2)はダイエット経験のないグループよりも約2.5Kg軽い数値を申告しました。体重増加や食事量の増加に対する抵抗感が強い傾向にありました(Ⅰ-3, Ⅲ—1)。運動習慣は、小学生時代から現在まで、ダイエット経験のないグループよりも高い割合でした(Ⅱ-1)。現在の運動習慣を持つ理由のうち「美容と肥満解消のために運動を行う」と回答した割合が高い結果でした(Ⅱ-2)。摂食態度を測定する質問紙(EAT-26)の得点(Ⅵ-1)やメディアによる美に関する情報の内在化傾向がダイエット経験のないグループと比較して高く(Ⅵ-2)、ボディイメージの歪みといった主観的認知への影響が生じやすい可能性が考えられました。性格5因子のうち、「勤勉性」の得点が高いため(Ⅵ-3)、責任感が強く、自制心を持ち忠実に行動し、目標達成に向けて努力する傾向が考えられます。痩身行動や思考のあるやせた女性に特化した情報提供の必要性が示唆されました。■今後の展開〜共同研究グループよりのメッセージ本研究は、やせた女性でも痩身願望やダイエット経験がある人と、そうでない人への健康に関する情報提供が異なる必要性が示唆されました。本研究の結果は、各個人に最適化されたスポーツ機会の検討や、適切な栄養摂取ができるようにするためのアプローチに役立てられます。これらに取り組むことで女性が年齢を重ねても長く健康で豊かな生活を送ることができると考えます。また、今後の低体重女性に関する研究の推進に広く役立てられることが期待できます。ただし、自然に痩せているような女性も多く、すべての痩せた女性がリスクを持っている訳ではありません。私達が体型の多様性やリスクについて正しく認識できるようなエビデンスが不足しており、今後さらなる研究を続けていきます。◇用語解説*1運動習慣者の定義:週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者(国民栄養調査参照)。*2摂食態度調査票(EAT-26):食事障害の可能性をスクリーニングするための自己報告式尺度(診断ツールとは異なる)で、合計スコアが20点以上の場合、食事障害の可能性を示唆すると考えられ、専門家によるさらなる評価が推奨される。*3eHealth Literacy Scale日本語版(eHealth):個々がインターネットを介した健康情報の検索、理解、評価、適切に活用する能力を測定し、得点が高いほどeHealthリテラシーが高い。*4Sociocultural Attitudes Towards Appearance Questionnaire-3短縮版(SATAQ-3 JS):個人が社会文化的な美の規範や外見に対する圧力をどの程度認識し、受け入れているかを測定し、得点が高いほど影響が高いことを示す。*5日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J):個々の人の性格を理解するための基本的な枠組み性格5因子(開放性・勤勉性・外向性・協調性・神経症傾向)から構成される。*6自尊感情尺度(Rosenberg’s Self Esteem Scale: RSES):個々の自尊心を測定するための心理学的な尺度で、得点が高いほど自尊感情が高いことを意味する。◇同研究で作成した教育・啓発動画の紹介同研究の成果を基に、「順天堂大学が伝える健康のハナシ」として教育・啓発映像を制作し、順天堂大学公式YouTubeサイトより公開しました。1.教育用インフォグラフィック動画(教育機関・教育実施者向け)URL:.啓発用インフォグラフィック動画(一般向け・教育現場)URL:※論文の主要内容をレジュメ(和文)としてまとめた資料をYouTubeサイト概要欄、または、次のURLよりダウンロードできます。レジュメ URL:(エボル)
2023年06月13日イオンモール幕張新都心にて2023年6月18日(日)実施麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井讓)のSDGs研究会「EARTH」が、「100年後の千葉を語ろう ちばミライ会議!」にゲストとして登壇し、中高生の視点から「ちばのミライ」について発表を行うことが決定しました。また、このイベントでは、「ちばのミライ」についての発表のみならず、本研究会の中でも象徴的な活動であるフェアトレードコーヒー・フェアトレード紅茶の販売活動、レモネードスタンドの寄付活動も行われます。「100年後の千葉を語ろう ちばミライ会議!」とは、2023年に誕生150周年を迎えた千葉県の魅力を体感し、未来の千葉県の姿を豪華なゲストと一緒に楽しく行政・企業・学生の視点で語り合うイベントです。このイベントには、SDGs研究会「EARTH」の他、千葉県知事である熊谷俊人(くまがいとしひと)氏や千葉県人気キャラクターのチーバくん、うなりくんが参加します。SDGs研究会では、2018年にスタートした小児がん支援のためのレモネードスタンド活動を原点にして、実際にフェアトレードで仕入れたコーヒーを校内イベントにてハンドドリップで販売するなど、机上の学びだけではなく、実践的な学びにつなげる活動を続けてきました。今回のイベントでは、SDGs研究会が今まで行ってきた活動の経験を活かして、中高生だからこその視点で持続可能(サステナブル)な社会の実現に向けて発表を行います。また、発表の中では、どの世代でもミライを「自分ごと」として捉えていただくためにSDGsにまつわるクイズを数多く用意しており、体験型で参加者全員が楽しめる内容となっております。今回、このイベントに登壇するSDGs研究会顧問の瀧村尚也(たきむらなおや)教諭は「今回のイベントにゲストとして呼んでいただけたことにより、中高生ならではの視点で考えたサステナブルな未来を多くの方に伝えることのできる貴重な機会になると思っています。言葉で伝えるだけでなく、販売や寄付活動を通じて、さらに深く今後の未来を考える啓発活動になれば幸いです。」とコメントしています。【100年後の千葉を語ろう ちばミライ会議!概要】■日程:2023年6月18日(日)13:00~14:30生徒発表13:15~13:40頃出店販売12:00~13:00、14:30~15:30■主催:イオンモール株式会社■参加費:無料■場所:イオンモール幕張新都心 1階 グランドコート〒261-8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1他■本イベント詳細: イオンモール幕張新都心 : 「100年後の千葉を語ろう ちばミライ会議!」【麗澤中学・高等学校について】麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。麗澤中学・高等学校ホームページはこちら : ●【プレスリリース】SDGs研究会が「100年後の千葉を語ろう ちばミライ会議!」に登壇.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月09日生徒の発案から企画が実現2023年5月27日(土)実施麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井讓)のSDGs研究会「EARTH」が、本研究会の中でも象徴的な活動の1つである「フェアトレードコーヒー活動」の一環として、株式会社ユニカフェ(本社:東京都港区/代表取締役社長:芝谷博司)の協力のもと、今後のフェアトレードの更なる発展のために「サステナビリティ講習会」の開催を実現させました。2018年にスタートしたこの活動では、実際にフェアトレードで仕入れたコーヒーを校内イベントにてハンドドリップで販売するなど、机上の学びだけではなく、実践的な学びにつなげる活動を続けてきました。そして2023年は中高合わせて70名の部員で新体制になりましたが、活動を継続するとともに、更なる発展をしていくことを目標に掲げ、活動を行っています。そんな中、生徒から『フェアトレードやコーヒーについての正しい知識を企業の人たちに聞いてみたい』や『SDGs研究会の活動をさらに発展させるために学びたい』という想いが生まれ、今回の「サステナビリティ講習会」が実現しました。この講習会は株式会社ユニカフェが学校に対して、初めて開催する講習会となります。株式会社ユニカフェは、「Think Globally As a Roastery」というスローガンの下、従業員一人ひとりが主体性を持ってサステナブルな活動に取り組み、生産国からお客様までに関わる全ての「人」と「環境」を大切にすることで、企業理念に掲げる「コーヒーをコアに人と環境に優しい企業」を目指している企業です。今回、開催される講習会の内容は以下の通りです。・株式会社ユニカフェの紹介・コーヒーの飲み比べ試飲体験・コーヒーの製造工程について・麗澤中学・高等学校SDGs研究会の取り組み発表・サステナビリティの取り組み発表・テーマ「サステナビリティの商品が売れ続けるため未来のためには」についてのディスカッションこの講習会により、フェアトレードやコーヒーについての正しい知識を学んだり、今後の活動の更なる発展のヒントをつかむことができるだけでなく、実際に企業として取り組まれている実践例や企業努力を知ることができ、机上では学ぶことができない経験や知識を得られることが期待されています。SDGs研究会顧問の瀧村尚也(たきむらなおや)教諭は「今回の企画は生徒の想いと、今まで活動を継続し、積み重ねてきた実績があったからこそ実現できたと思っています。今までのSDGs 研究会の所属生徒の努力を実感するとともに、講習会では知識を学びつつ、社会とのつながりを学び、企業の実例から社会で求められる資質や能力を身につけてほしいです。」とコメントしています。【サステナビリティ講習会概要】■対象:SDGs研究会所属生徒中高合わせて15名程度■日程:2023年5月27日(土)15時30分~17時30分■主催:株式会社ユニカフェ■場所:株式会社ユニカフェ本社〒107-0052 東京都港区赤坂八丁目5番26号株式会社ユニカフェホームページはこちら : 中高合わせて70名で活動するSDGs研究会【麗澤中学・高等学校について】麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。麗澤中学・高等学校ホームページはこちら : ●【プレスリリース】株式会社ユニカフェ×SDGs研究会「EARTH」企業とコラボしたサステナビリティ講習会を5月27日(土)開催.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月23日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下、本学)ドローン・サイエンス研究会(以下、本研究会)は、「株式会社先端技術無人航空機トレーニングセンター(以下、AUTC)」の分校である「AUTC東京工芸大学ドローン・サイエンス研究会支部」として登録講習機関活動を開始します事を、お知らせいたします。(登録講習機関 事務所コード T0232010)今後、国家ライセンス(技能証明)取得時に実地試験が免除となる講習を行います。対象は研究会の設立の趣旨に準じて、在学生ならびに関係者を原則限定として実施します。本学厚木キャンパスは神奈川県厚木市飯山南に位置しています。講習場となるエリアは、広大なグラウンドと地上7階建ての体育館内部となります。この環境はドローンの操縦技術の習得に最適な場といえます。本学は以前からドローンで撮影した画像を利用して、電気設備の管理や農産業の植生状態の確認などの実験や研究に取り組んできました。大学内にドローン・サイエンス研究会の支部を設立するという構想が具現化したのは、こうした取り組みを向上していくためです。本学は、「時勢の必要に応ずべき写真術の実技家及び研究家を養成し、併せて一般社会における写真術の向上発達を図る」という建学の精神のもと、日本初の写真専門の高等教育機関として1923年に設立されました。本研究会は、先端の技術を利用して、社会の発展に寄与する本学の建学の精神にまさに合致するものです。創立100周年を迎えた現在、ドローンは多岐にわたる分野で重要な技術として社会に位置づけられるようになってきました。本学は、建学の精神を継承しつつ、ドローン技術を活用した撮影、SfMを用いた画像処理(フォトグラメトリ)、測量、3D構築・造形などの分野で社会に貢献できる人材の育成を目的に、本研究会の活動を展開していきます。また、本研究会では学内施設で完結する講習と試験を通じて「無人航空機操縦者技能証明(二等)」の取得を目指し、学生の研究者としてのスキル向上を支援していきます。東京工芸大学は、これからもテクノロジー(工学)とアート(メディア芸術)を融合し、未来への挑戦を続けてまいります。■無人航空機操縦者技能証明(国家資格)無人航空機を飛行させるために必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格制度です。【URL】 ■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞専門学校」を前身とし、当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきました。2023年に創立100周年を迎えました。【URL】 東京工芸大学創立100周年ロゴ■株式会社先端技術無人航空機トレーニングセンター無人航空機の操縦ライセンスに関する講習機関の運営および教育・指導・資格認定等を行います。【URL】 ■東京工芸大学のドローンに関する活動【URL】・ (2022.2.26 社会人として'第二の刃'になる!と将来を見据えて挑戦)・ (2023.5.9 ドローンで撮影した動画が公開されました)ドローン操縦練習風景 01ドローン操縦練習風景 02「ドローン・サイエンス研究会」支部長の内田教授3D模型東京工芸大学厚木キャンパス 01東京工芸大学厚木キャンパス 02 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月22日特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が、東京・上野公園の国立科学博物館にて、2023年10月28日(土)から2024年2月25日(日)まで開催される。科学や歴史など多角的視点で「和食」の魅力に迫る「和食」にフォーカスを当てる特別展「和食」は、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史など多角的な視点から和食の魅力に迫る展覧会。日本列島の自然が育んだ多様な食材や、人々の知恵・工夫によって生み出された技術、和食の歴史的変遷と未来について目を向け、身近なようで意外と知らない和食の世界を紐解いていく。魚、野菜など多様な日本の食材まず注目したいのは、和食に用いられる食材の多様性。食の基本となる水、キノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類と、世界でも有数の生物多様性を誇る日本列島の食材について、実物大模型やレプリカ、標本などを用いながら紹介する。例えば、日本の野菜は、実はほとんどが外国原産。野菜がどのように日本に渡ってきたのかを辿る歴史や、品種改良によって生まれた多様性を目にすることができる。また、バラエティ豊かな和食を支える“発酵”の技術や出汁についても、科学的な視点から解説する。卑弥呼や徳川家康の食卓を再現また、和食そのものの発展の歴史についても着目する。卑弥呼や徳川家康など、歴史上の偉人たちの食卓を再現模型で紹介する他、江戸時代の“ファストフード”ともいえる寿司、天ぷら、そばの屋台の再現展示も登場。縄文時代から現代まで、人々の知恵やおもてなしの心、海外との交流を通じて進化し、発展を続けてきた和食の“おいしい歴史”を辿っていく。インタラクティブに魚介を学ぶ映像展示もインタラクティブな映像を使った展示も。日本近海に生息する魚介を紹介する映像展示は、日本列島の周りを泳ぐ魚影に手をかざすと解説が飛び出てくる仕組み。また、四季折々の美しい和食を映し出す映像展示も登場する。“和食展応援キャラクター”にリラックマ和食展応援キャラクターに、誕生20周年を迎える人気キャラクター・リラックマが起用される。ごはんとおやつが大好物のリラックマは、本展の応援キャラクターにぴったりだ。また本展オリジナルイラストには、リラックマとコリラックマ、キイロイトリが、ご飯、味噌汁、魚、海藻などの和食に欠かせない要素を身に纏っている姿が描かれており、和食展をゆるっと盛り上げてくれる。会場の特設ショップでは、本展オリジナルイラストを使用した会場限定グッズをはじめ、「和食×リラックマ」のぬいぐるみなど会場限定グッズも販売予定。食材に扮したリラックマたちを詰めた「お弁当ぬいぐるみ」付きの企画券も予定されており、あわせて要チェックだ。【詳細】特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」開催期間:2023年10月28日(土)〜2024年2月25日(日)※本展は、当初は2020年に開催予定だったが中止となったため、改めて開催するもの。場所:国立科学博物館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-20※休館日や開館時間、入場料等の詳細は決定次第、展覧会公式サイトで告知。※会期・展示内容等は変更になる場合あり。※東京展開催以降、全国巡回予定。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年05月01日「私たち日本人になじみ深い抹茶に、『うつ』の症状を軽減させる効果があることが、今回の研究で明らかになりました」こう話すのは、熊本大学大学院生命科学研究部准教授の倉内祐樹先生。今年1月、倉内先生は文部科学省科学研究費助成事業として行った抹茶の効能に関する研究の成果を、オンライン科学誌『Nutrients』で発表した。6年ほど前から抹茶と精神的なストレスとの関係について研究を始めたという倉内先生。今回の発表に際して着目したのは、「飲む人が、どのような精神状態のときに抹茶を飲むと、どのような効果があるのか」ということだった。特に着目したのが「うつ症状」との関係性について。「世界中でもっとも患者数の多い精神疾患が『うつ』です。近年では、コロナ禍によって生じた『孤独』な状況が『うつ症状』を誘発するという危険性も指摘されています。私たちは『抹茶』を飲用することが『うつ症状』にどんな効果をもたらすのかを、マウスによって比較・実験しました」実験では、まず「社会集団から隔離した際に現れる、強いうつ症状がある」マウスをAとした。水だけを飲んだ場合と、抹茶を飲んだ場合とで「無動状態の時間(秒)」(長いほど「うつ症状」が強いことを示す)を計測したところーー。「水だけを飲んだ場合は『約150秒』であるのに対して、抹茶(体重1kgに対し抹茶100mmg)を与えた場合、『約75秒』と、『無動状態の時間』は半減しました。つまり、抹茶を摂取したことで『うつ症状』が『半減する』という傾向が見られたのです」一方、平穏な精神状態のマウスBでも同様の実験を行った。こちらも、抹茶を取ることで、うつ症状が和らいだものの、水の場合の「50秒」から、抹茶を取った場合の「30秒」程度と、改善の度合いは小さかった。「つまり、平常時よりも強いストレスがかかっている状態のほうが、抹茶が『うつ症状』を改善する度合いが大きいという結果が得られました」さらに脳内神経の領域別に、抹茶が与える活性化の度合いについてもマウス実験を行い、そこでも抹茶が脳神経の活性化に効果をもたらしていることがわかったという。「『うつ』の発症予防や、症状軽減には、さまざまなストレスに対処するセルフケアや心身の健康維持が重要。その方法の一つとして『抹茶』が有益に作用する可能性を、今回の研究で示すことができたと思っています」ところで、お茶が「うつ状態」に与える影響に関する研究は、過去にも行われてきた。そのなかの一つでは、緑茶に含まれる「テアニン」や「カテキン」などの成分が「うつ病リスク」を軽減すると推測されている。この「テアニン」や「カテキン」は当然、抹茶にも含まれているのだが、成分ごとの効果については、倉内先生は「今後の研究課題です」と話す。そのうえで、「緑茶」ではなく「抹茶」を選ぶ最大のメリットを次のように説く。「緑茶は茶葉からお湯で抽出したものですが、抹茶は茶葉を細かく砕いた粉末で、茶葉そのもの。よって、テアニンやカテキンのほか、カフェインやアルギニンなどが、茶葉の成分バランスのまま混ざり合い、相乗効果につながると考えられるのです」一方、抹茶にも取りすぎに注意しなければいけない「カフェイン」が含まれている。「カフェインは過剰摂取によってストレスを悪化させる作用もあるとされています。抹茶に含まれるカテキン類がそれを抑制する役割を果たしますが、お子さんや妊婦さんは、お茶と同様、抹茶の飲用も控えるべきでしょう。それ以外の方も、抹茶は『1日2~3杯(計約5g)まで』を目安としてください」「うつ症状の軽減」に大きな効果があることがわかった抹茶だが、「高価そう」とか、「お作法があるのでは?」とどこか敬遠しがちだった読者もいるかもしれない。そこで、自身も抹茶を愛飲するという倉内先生が、新生活や気候の変化からくる「春うつ」を軽減する抹茶の活用アイデアを教えてくれた。「私は豆乳ラテに、ティースプーン半分程度の抹茶をトッピングするのがお気に入りです。ココアやプロテインドリンクに合わせてもおいしく飲めますよ。ブラックコーヒーに慣れている方は、『抹茶コーヒー』もお手軽に飲めるでしょう」なんだか気分がすぐれないときは、抹茶ドリンクでリフレッシュしてみよう!
2023年04月30日芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田 純)は、企業と大型の共同研究を行う「共同研究講座制度」を2023年度から導入しました。共同研究講座は、本学が100周年を迎える2027年に向けて研究力のさらなる強化を進めることを目的とし、すでに民間企業2社との共同研究講座を設置しています。今後、本制度を活用して企業との連携を深め、共同研究講座を増加させることにより本学の技術シーズが社会実装されることを目指していきます。連携の拠点となるベイエリア・オープンイノベーションセンター(BOiCE)がある豊洲キャンパス本部棟【ポイント】●2023年度から企業と大型の共同研究を行う共同研究講座制度を導入●すでに2社の民間企業と共同研究講座を設置●2023年5月26日に共同研究講座セミナーを実施予定■共同研究講座を設置した目的本学ではこれまで、学内の研究者を主体として多くの企業と大小様々な共同研究を進めてきました。しかし、今後、研究成果の社会実装をより一層促進するためには、大学と企業が双方の研究者だけでなく、組織としてお互いが持つ課題を共有する仕組みが必要です。それらの課題解決に向けて具体的な出口を見据え、長期的に大規模な研究プロジェクトを進めるなど、より効果的な取り組みを実現するために共同研究講座を設置しました。これは、文部科学省の「産学官連携による共同研究強化のためのガイドライン(2016年11月発表)」で求められている、企業との大型の共同研究実施にも資する取り組みとなっています。また、このガイドラインにおいて推奨されている「戦略的産学連携経費」を共同研究講座に対して設定し、この経費を本学の中長期的な研究力強化に向けて活用を図ります。■共同研究講座の概要共同研究講座では、企業等から受け入れた資金を活用して、大学内に研究組織を設置、大学と企業等に共通する研究課題について、対等な立場で共同して研究を行う制度です。企業との間で設定した研究課題に両者の組織で取り組み、複数年度にわたる比較的大規模の共同研究に適した制度となります。そして、企業研究者が本学で博士学位を取得することも可能です。また、産学官連携コーディネーター(CD)や、リサーチ・アドミニストレーター(URA)が共同研究の実施、外部資金獲得や知財管理等を支援することで円滑な運営を行うことができます。【共同研究講座と従来の共同研究との比較】<講座設置>共同研究 :設置しない共同研究講座:設定する<課題設定>共同研究 :個別課題ごとに設定共同研究講座:目標とする共通課題を設定する<経費>共同研究 :共同研究費共同研究講座:共同研究費<契約締結>共同研究 :単年度契約共同研究講座:複数年度契約<特任教員>共同研究 :なし共同研究講座:あり(共同研究講座教員) 博士学位の取得も可能<組織的支援(URA)>共同研究 :内容に応じて支援共同研究講座:全案件支援<成果の帰属>共同研究 :企業と共有共同研究講座:企業と共有<研究規模(予算規模)>共同研究 :小~中共同研究講座:大型・長期■今後の展望設置したそれぞれの共同研究講座が十分な研究成果を上げ、本学発の技術シーズが将来的に社会実装されることを目ざし、研究担当URAによる研究者の支援、ベイエリア・オープンイノベーションセンター(BOiCE)における研究スペースの提供などの支援を行います。そして、100周年を迎える2027年までに共同研究講座の設置件数を増加させていきます。■関連する情報共同研究講座を含めた本学の最新情報については、Webサイトに掲載しています。また、共同研究講座セミナーを5月26日(金)に開催します。このセミナーでは2件の共同研究講座について、それぞれ本学の教員ならびに設置企業2社からの講演を予定しています。今後も新しい情報を順次公開します。URL: ■芝浦工業大学とは工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都と埼玉県に2つのキャンパス(豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9,000人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行し、従来の教育の在り方を根本から変えていきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月25日千葉科学大学に行って健康の意識を高めよう!自分の健康状態について、看護学部の教員や看護学部の学生に気軽に聞くことのできる千葉科学大学主催「看護の日」が、5月21日午前9時30分から12時までの間、千葉科学大学マリーナキャンパス内、看護学部棟にて開催される。身長・体重・血圧測定、尿検査、骨密度・血管年齢測定、皮膚の水分量検査などが受けられるほか、健康相談や薬の相談なども行うことが可能だ。この「看護の日」は、千葉科学大学と地元のきずなを保つ大事な事業の一つであり、地元の人にも大変喜ばれるイベントの一つである。また「看護の日」を通して銚子市の皆様に、看護の大切さへの気づきや健康への意識を高めてもらう契機となるように企画されている。お申し込みは5月1日~16日までに、QRコードまたはURLから事前にお申し込みただくことになっている。皆さんもぜひ、この機会に健康に気を付けてみよう。<お申込みURL> 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月24日株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『「科学的」に頭をよくする方法』(エリザベス・R・リッカー/著桜田 直美/訳) を2023年4月19日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。◆全米で話題の一冊が待望の日本上陸★アメリカの出版賞「ノーチラスブックアワード」受賞★ウォール・ストリート・ジャーナル「スマートな新年を迎えるための12冊」に選出★ニューヨーク・タイムズ ベストセラー作家マルコム・グラッドウェル等による「Next Big Idea Club」の「トップ・ブックバイト」に選出──「本物の知能とは何かがわかり、自分史上最高に頭がよくなる」サイエンスライター・竹内薫氏絶賛!マサチューセッツ工科大学(MIT)で脳と認知科学の学士号、ハーバード大学で精神・脳・教育科学の大学院学位をそれぞれ取得し、MITメディアラボとハーバード大学で神経科学と教育科学の研究を行った著者が、「自分の脳をアップグレードする方法」を教える本書。著者が研究室で積み上げてきた神経科学等の知見を基に、「認知能力を高めたい」「脳のはたらきを向上させたい」そして「最高バージョンの自分になりたい」という、人々の不変の欲求に、科学的な観点からアプローチしました。アメリカで話題をさらった衝撃の一冊が、ついに日本上陸です。◆あなたの脳に完全にアクセスできるのはあなた自身だけ──はじめに よりこの本を読み終わると、あなたは次のことを達成しているだろう。1あなたの脳のパフォーマンスを妨害しているボトルネックを発見する2自宅でできる脳のパフォーマンスの計測と向上の方法を習得する3脳をアップグレードする新しいツールを手に入れる(昔からの常識の焼き直しのように思えるものもあれば、これはちょっと普通ではないと戸惑いを覚えるようなものもあるだろう。たとえばこの本では、友人の脳に電気を流してタイピング速度を向上させるという実験も紹介している)4 「15分間の自己実験」を使って脳のパフォーマンスをアップグレードできるようになるこれらの実験を通して、私も、実験に参加してくれた友人たちも、自分のデータを医師や職場、学校などに対して公表している。これらの物語を読めば、あなた自身のデータにもさまざまな興味がわいてくるかもしれない。この本が目指しているのは、科学者たちだけのものだった研究室の扉を大きく開き、そこにある装置や器具を使って一緒に遊ぼうとすべての人に呼びかけることだ。その意味で野心的な試みであるとも言える。この試みはカオスを生み出してしまうだろうか?そうなるかもしれない。しかし、それがいいカオスであることを私は願っている。あなたには、あなただけが1日24時間いつでもアクセスできる装置がある。それはあなたの脳だ。科学者や医者、教師、技術者は、脳についての平均的な一般論を教えてくれる。そして彼らには、それを知るための高度な技術と高価な装置がある。それでも、あなたの脳に完全にアクセスできるのはあなた自身だけだ。脳の働きを追跡し、自己実験を行えば、世界でいちばん自分の脳に詳しい人になれるだろう。そうすれば、自分の脳を最適化し、調整し、磨くことができる。その過程で、大きくバージョンアップした自分になることができるだろう。【目次】PART1 ニューロハッキングの準備をする第1章 科学的な自己啓発第2章 ニューロハッカーとは何者か第3章 科学的なエビデンス第4章 自己実験の基本を学ぶ第5章 モチベーションを保つ方法第6章 自分をデバッグするPART2 向上したい認知能力を決める第7章 新しいIQ第8章 新しいEQ第9章 記憶と学習第10章 創造性第11章 メンタルターゲットを決める第12章 自分の人生を採点するPART3 自己実験の介入を選ぶ第13章 意図的なプラセボ第14章 運動と汗第15章 ブルーの光あれ第16章 ニューロフィードバックPART4 自己実験の「究極の介入」を選ぶ第17章 脳に電気を流す第18章 SFから現実へPART5 頭をよくする実験の実行とフォローアップ第19章 15分間の自己実験を実行する第20章 自己実験のデータを分析する【著者プロフィール】©Lindsey-Loon Rickerエリザベス・R・リッカー◎──MITで脳と認知科学の学士号、ハーバード大学で精神・脳・教育科学の大学院学位をそれぞれ取得し、MITメディアラボとハーバード大学で神経科学と教育科学の研究を行う。10年におよぶ自己実験歴・ニューロハッキング学習歴とそれらの成果のもと、ベルギーの公共テレビと、「科学のための行進」による著作『Science Not Silence』(MIT Press 2008)で紹介された。◎──シリコンバレーのベンチャーキャピタル企業、テクノロジースタートアップ、フォーチュン500企業から仕事の依頼が絶えない専門家で、全米各地と中国で認知能力の拡張について講演を行っている。かつては7000万人のユーザーを抱える医療・教育テクノロジーのスタートアップで研究、製品、戦略を担当した。神経科学とテクノロジーの分野で取り組んでいること、またはこの本の内容に関連することやその他の冒険など、著者の最新情報についてはウェブサイト(ericker.com)を参照【訳者プロフィール】桜田 直美◎──翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書は『より少ない家大全』『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』(いずれも小社刊)、『アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書』(SBクリエイティブ)、『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界最高のリーダーシップ「個の力」を最大化し、組織を成功に向かわせる技術』(PHP研究所)など多数。【書誌情報】書名:『「科学的」に頭をよくする方法』定価:1,980円(税込)判型:46判体裁:並製頁数:432頁ISBN:978-4-7612-7668-3発行日:2023年4月19日 amazon: 楽天: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月12日特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会は、唾液の健康効果を科学的に明らかにし、臨床応用の推進に取り組む団体です。2023年3月26日には、兵庫県神戸市の会場と各所をオンラインでつないだ会員限定教育セミナーを開催し、会員の教育関係者、医師、歯科医師、歯科衛生士、協賛企業など、幅広い参加者が集まりました。基調講演は「新たな生活様式における唾液IgAの意義 ~体内マスクで病原体から体を守る~」と題して、神奈川歯科大学短期大学部准教授の山本 裕子 先生が、体内でマスクのような働きをする「口腔免疫」の果たす重要な役割について最新の研究成果を交えながら発表しました。続いて同NPO法人の理事長である神奈川歯科大学副学長・教授の槻木 恵一 先生が「進化する唾液」と題したレクチャーを行い、昨今各メディアで注目を集めている唾液中のアミラーゼに関するトピックスを掘り下げて紹介しました。研究会イメージキャラクター<基調講演 サマリー>「新たな生活様式における唾液IgAの意義 ~体内マスクで病原体から体を守る~」神奈川歯科大学短期大学部 准教授 山本 裕子 先生感染症から体を守るために物理的バリアとして利用されるのがマスクです。2023年3月から感染症対策の規制が緩和され、マスク着用は個人の判断に任されることになりました。そこで、マスクを外した環境で活用したいのが「体内マスク」、つまり唾液です。新たな生活様式における唾液IgAの意義 ~体内マスクで病原体から体を守る~■免疫としての唾液の役割免疫とは、細菌やウイルスなどの病原体から体を守り、感染を防ぐ仕組みです。なかでも、病原体に接触しやすい口や腸管、鼻、目、皮膚などに備わっている「粘膜免疫」は、病原体が粘膜に付着するのを防いだり、病原体が出す毒素を中和したりして感染を防ぐ重要な役割を担っています。粘膜免疫の主体となる免疫物質が「分泌型IgA(アイ・ジー・エー/抗体グロブリンA)」です。分泌型IgAは主に腸管から粘膜の中に分泌されるもので、とくに唾液と初乳に多く含まれています。唾液は口腔内から咽頭(鼻腔、口腔から続く空気と食物の通り道)までを覆っています。唾液に含まれる分泌型IgAは、口腔や咽頭までの間に病原体を退治して、その先にある気管や肺、食道を感染から守ります。唾液に含まれる分泌型IgAを増やすことは体内マスクを強化し、感染防御力を上げることにつながります。■腸活で唾液の感染防御力を上げるかつては腸活といえば、便秘対策を目的としたものが主流でしたが、2000年以降、腸内細菌の役割や病気との関わりが明らかになるにつれて、「腸を健康にして、さまざまな疾患の予防・改善や、免疫力の向上につなげたい」という目的に変わってきました。実際に、腸内細菌のバランスがよくなるとIgA産生細胞が活性化されて、IgAの産生量が増えることがわかっています。IgAの産生量を増やす食品として知られているのは、ヨーグルトや納豆、キムチなどの「発酵食品」、海藻やきのこ類に含まれる「水溶性食物繊維」、胃や小腸で吸収されず、大腸に届いて腸内細菌のえさになる「フラクトオリゴ糖」です。これらは腸活によい食品でもあります。腸活によいとされる乳酸菌に関して、山本先生らが行った研究では、施設に入所している健康な高齢者に、乳酸菌OLL1073R-1で発酵したヨーグルトとプラセボのヨーグルトを継続して摂取してもらったところ、乳酸菌OLL1073R-1で発酵したヨーグルトを摂取した群では、唾液中のIgAが増えました。また、その時期に流行していたインフルエンザ(A/H3N2亜型)に交叉する唾液中IgAも増えています。■腸活と口腔細菌の関係脳と腸が緊密に連携していることを表す「脳-腸相関」が注目されていますが、山本先生らは腸と唾液腺とのつながりを明らかにして、「腸-唾液腺相関」という関係を確立するべく、研究をしています。具体的には、食品が腸にどのように働きかけて、IgAを増やしたり、口腔内細菌叢に影響を与えたりするのか、そのメカニズムを調べる研究です。別の研究で、歯周病の細菌が腸に届くと大腸の状態が悪くなり、関節リウマチなどのリスクが上がるという報告があります。山本先生らは、腸を健康にすることで唾液中IgAが増加し、別の病気の抑制につながる可能性があると考えて研究を行っています。<レクチャー サマリー>「進化する唾液」特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会 理事長神奈川歯科大学 副学長・教授槻木 恵一 先生「唾液には100種類以上の成分が含まれている」。これは事実ですが、教科書にのっているものだけを合計してもゆうに100種類は超えるので、100種類以上という言い方は、かなり少ない数といえます。ところが先日、槻木先生がテレビ番組でこの話をしたところ、数の多さに大変驚かれました。そこで今回は、唾液に含まれる物質の中から、非常に有名な成分の一つである消化酵素「アミラーゼ」を中心に槻木先生がレクチャーを行いました。進化する唾液■唾液中のアミラーゼが多いと、あんかけ料理がすぐにサラサラにアミラーゼは、でんぷん(糖の一種)を分解する消化酵素です。口腔内ででんぷんを分解し、小腸で吸収しやすくする働きがあります。唾液中のアミラーゼが多い人があんかけ料理を食べると、あんがあっという間にサラサラの水状になります。反対に、唾液中アミラーゼの少ない人は、あんかけ料理をトロトロのまま食べられます。ではなぜ、唾液中アミラーゼの多い人と少ない人がいるのか。これには、「ヒト唾液アミラーゼ遺伝子(AMY1)」が関係しています。AMY1の数は人によって異なり、AMY1が多い人は唾液中アミラーゼの量が多く、AMY1の少ない人は唾液中アミラーゼが少ないのです。遺伝子の数の相違には「コピー数多型」という現象が関係しています。ヒトの場合は通常、両親から遺伝子を1コピーずつ受け継ぐので計2コピーの遺伝子をもつことになります。ところがコピー数多型が起きると、遺伝子のコピーが0や1に減ったり、3以上に増えたりします。■でんぷんを多く含む食事をする日本人は唾液中アミラーゼが多いいくつかの研究から、「でんぷんを多く摂るヒトの集団では、AMY1のコピー数が多い」と報告されました。米を主食にする日本人は、でんぷんを多く摂る「高でんぷん食」の集団で、実際に日本人はAMY1のコピー数が多いことがわかっています。アミラーゼが多いと、でんぷんは早く消化されてエネルギーに変わりやすくなります。つまり、高でんぷん食の人にとってアミラーゼが多いことは生存に有利なのです。日本人にAMY1コピー数の増加が起こりやすいことは、環境によって唾液の質が進化した可能性を示唆しています。ちなみに、40万年前に現れ、約4万年前に絶滅したと見られるネアンデルタール人の唾液には、アミラーゼがあまり含まれていなかったようです。ネアンデルタール人の食事は肉類が中心だったためにAMY1のコピー数が増えなかったのかもしれません。そのためでんぷん食が利用されず、エネルギーの獲得が不十分だったことが、彼らの絶滅に関与した可能性があります。■唾液中アミラーゼの役割は、脳にごほうびを与えること?アミラーゼの役割はでんぷんを分解することです。しかし、それがアミラーゼ本来の役割なのでしょうか。実は、子宮粘液に着目すると「子宮粘膜中のアミラーゼには精子の授精能力を高める役割があり、同成分が少ない人は、多い人よりも不妊になりやすい」という報告があります。生殖には多くのエネルギーを必要とすることから、何らかの要因でエネルギーを供給する役割に変わっていったのかもしれないと、槻木先生は考えています。それとは別に、ある研究チームは唾液中アミラーゼの役割について仮説を立てています。でんぷんは基本的に無味ですが、アミラーゼによって分解されると糖に変わり、甘みを感じられるようになります。それによってでんぷん食をおいしいと感じられるようになり、積極的に摂取するようになったのでは、という考えです。つまり、無味のでんぷん食に食べる喜びを与えたのが、唾液アミラーゼなのかもしれません。口腔は、消化器官であり、呼吸器官であるとともに味を感じる感覚器官でもあります。そこで働くアミラーゼひとつを取り上げても、まだわからないことも可能性もあり、非常に面白いトピックスとなるのです。■日本唾液ケア研究会 会員向けセミナー 開催概要・日時:2023年3月26日(日)13:00~15:00・会場:神戸商工貿易センター+オンライン会議システム併用によるハイブリッド開催<内容>13:05~13:45 基調講演新たな生活様式における唾液IgAの意義 ~体内マスクで病原体から体を守る~神奈川歯科大学短期大学部 准教授 山本 裕子 先生13:50~14:20 レクチャー進化する唾液神奈川歯科大学 副学長・教授 槻木 恵一 先生14:20~15:00 会員からの報告、質疑応答■特定非営利活動法人日本唾液ケア研究会とは唾液の健康効果を科学的に明らかにし、臨床応用する一連の取り組みを推進するため、医療・介護関係者、企業、行政、大学、市民などが互いに研鑽を積み、ネットワークを構築すると同時に唾液の健康効果の啓発を行い、口腔の健康から全身の健康を目指す特定非営利活動法人(NPO法人)です。唾液を専門的および学際的に扱う学術団体はこれまでになく、唾液学や唾液検査学の学問体系を作ることも目指しています。また、NPO法人としては世界初※の研究会です。※当研究会調べ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月05日マリー・キュリーという、放射性元素の研究で大きな功績を残した科学者の姿を描いたミュージカル。アカデミックな内容がかかわるだけに、とっつきにくそうなイメージがないとは言えない。だが実際に公演(ゲネプロ)を通して感じたのは、知的探求心に富んだマリーのまっすぐな生きざま。彼女の研究への情熱が、夫・ピエールへの愛と信頼が、そして友・アンヌとの交流や研究をとりまくさまざまな物事への思いが、ドラマティックなメロディーで紡がれていく。キャストも各々の役割をきっちりと見せている。ゲネプロ前の囲み取材でマリー役・愛希れいかは「ミュージカルだけれどもとても演劇的な作品」、演出・鈴木裕美は「一人ずつの人間が浮き上がってくるように」と語っていた。それが見事に表現され、見ごたえがある。本作は「Fact(歴史的事実)×Fiction(虚構)=ファクション・ミュージカル」と銘打たれている。Factがマリーの研究に没頭する姿やピエールとのパートナーシップ、そして彼女が発見したラジウムを巡る葛藤であるならば、Fictionの多くはルーベンとアンヌについての造形だろうか。ルーベンはマリーの研究の後援者でラジウム工場のオーナーだが、時には狂言回しであり、メフィストフェレス的な、いわばマリーの“影”だ。演じる屋良朝幸も「遠い世界へ」など自身の振付によるダンスナンバーを含め、多面的な存在感を放つ。一方アンヌはマリーの親友として彼女に寄り添い、“光”の部分を担っているかのよう。パリに向かう列車での出会いでマリーの志を示す「すべてのものの地図」、追い詰められた状況下で心を通わせる「あなたは私の星」と、印象的なデュエットも多い。清水くるみの明るさと健気さ、時には凛々しさもある佇まいが魅力的だ。ピエール役の上山竜治も好演。自身もこれまで演じてきたなかで「一番優しい役どころ」だと語る、懐の深い夫で研究者としてもかけがえのないパートナーだ。マリーとピエールの「予測不能で未知なるもの」は、清水が「稽古場でも泣いちゃうぐらい好き」と語ったのも納得がいく、素敵なナンバー。そして何より、愛希の輝きが素晴らしい。安定した歌唱はもちろん、時には悩み苦しみながらもひたむきに生きるマリーとして、観る者を惹きつける。まさに“はまり役”で、ぜひ公演を重ねてマリーをさらに深化させていってほしいと願わずにはいられない。取材・文:金井まゆみ
2023年03月17日学而図書(所在地:神奈川県横浜市、代表:笠原 正大)は、新型コロナウイルス感染症対策の最新技術を特集し、防災研究、科学研究の最新成果を広く報告する科学誌「TEN(Tsunami, Earth and Networking)」第4巻『COVID-19対策技術のいま』を、2023年3月25日(土)より全国の書店にて発売いたします。『TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま』詳細: 『TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま』表紙■『TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま』について本書では、光技術によるウイルスの不活化・飛沫の見える化、ダイヤモンド・プリンセス号事件での経験を基に開発された新たな検査プラットフォーム、超高速配列相同性検索ソフトウェアによるメタゲノム解析といった、新型コロナウイルス感染症対策の最新技術を特集。加えて、トンガ噴火による火山性津波、気候変動の最新分析、沿岸建築物の耐津波設計など、第一線の研究者による最新の防災研究・科学研究の論稿を多数掲載しています。<目次>【巻頭言】バランスと調和の時代づくりが21世紀最大の課題山中 燁子(国際津波防災学会 代表)【巻頭解説】2022年トンガ噴火で発生した火山性津波馬場 俊孝(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 教授)村田 一城(港湾空港技術研究所 研究官)石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所 富士山火山防災研究センター 主幹研究員)戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)【特集 COVID-19対策技術のいま】■光技術による新型コロナウイルスの見える化・不活化技術の開発 ―安全・安心な空間を目指して―和田 智之(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム チームリーダー)小川 貴代(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 研究員)斎藤 徳人(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 上級研究員)村上 武晴(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 研究員)■新しい迅速・高感度・携帯型POCT(Point of Care Test)システムGenPadの開発臼井 健悟(株式会社ダナフォーム 取締役)林﨑 良英(株式会社ダナフォーム 代表取締役、順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター 客員教授)■超高速配列相同性検索ソフトウェアPZLASTによるメタゲノムデータマイニング東 光一(国立遺伝学研究所 情報研究系 助教)森 宙史(国立遺伝学研究所 情報研究系 准教授)石川 仁(株式会社PEZY Computing)村上 紀光(クロスタス株式会社)酒井 智史(クロスタス株式会社)戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)黒川 顕(国立遺伝学研究所 情報研究系 教授)【論考】■ハザードチェーンを考慮した沿岸建築物に対する耐津波設計に関する基礎的研究増田 光一(日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)居駒 知樹(日本大学 理工学部海洋建築工学科 教授)相田 康洋(日本大学 理工学部海洋建築工学科 助教)■海上低層雲による気候変動緩衝戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)【解説】■スポーツ技能上達に関与する「Wスピン」運動原理と、それを習熟するための手法「操育」について手塚 一志(上達屋:有限会社ベータ・エンドルフィン 代表取締役、理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)■「防災教育すごろく」製作とその普及活動 ―当事者意識の醸成の実践事例―シェリン ミシェル 映里花(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校3年)小澤 優(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校2年)釆睪 みのり(上智大学 文学部哲学科1年)高山 愛女(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校3年)永森 理仁(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 中学1年)進藤 悠佳理(聖心女子大学大学院 文学研究科史学専攻 修士課程)永森 貴子(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 主任研究員)■アクター・ネットワーク・セオリーの東洋的経験世界への展開試論小野寺 清(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)■FLOATING CABINの開発と社会実装策江頭 満正(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)■浜口梧陵の「実践的知性」とその背景としての対話について進藤 悠佳理(聖心女子大学大学院 文学研究科史学専攻 修士課程)釆睪 みのり(上智大学 文学部哲学科1年)永森 貴子(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 主任研究員)『TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま』目次<書籍概要>タイトル: 『TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま』著者 : TEN出版委員会(戎崎 俊一、増田 光一)編価格 : 1,650円(税込)発売日 : 2023年3月25日(土)/電子書籍版3月31日(金)※取り扱い状況は店舗により異なります。ページ数: 112ページ仕様 : B5判・並製、カラー図版多数収録ISBN : 978-4-9912091-8-5発行元 : 学而図書URL : ■編者プロフィール戎崎 俊一(えびすざき・としかず、理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)1958年山口県生まれ。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年に理化学研究所主任研究員となり、現在に至る。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)ほか多数。増田 光一(ますだ・こういち、日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)1951年千葉県生まれ。1988年日本大学理工学部助教授、1993年同教授。2020年より日本大学理工学部研究所上席研究員。海洋建築工学、水波・浮体工学、津波防災工学を専門とし、2020年11月から国際津波防災学会の副代表を務める。■事業者概要事業者名: 学而図書代表者 : 笠原 正大所在地 : 〒222-0011神奈川県横浜市港北区菊名1丁目4-2 第一橘ビル220 SOLO妙蓮寺設立 : 2021年4月事業内容: 教育書を中心とした書籍の企画・編集・出版・販売URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】学而図書TEL:045-550-7057お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日公益財団法人稲盛財団(理事長:金澤しのぶ)は、3月10日(金)の理事会において、国内の自然科学、人文・社会科学の若手研究者を対象に、独創的で優れた研究活動に対して助成する稲盛研究助成の2023年度対象者を決定しましたので、お知らせいたします。贈呈式の様子(2019年)● 採択人数:自然科学系40名/競争率8.3倍人文・社会科学系10名/競争率6.4倍(計50名)● 助成金額:1件につき100万円(計5,000万円)を贈呈● 助成実績:1985年度~2023年度=延べ1,829名、18憶1,940万円「2023年度稲盛研究助成金贈呈式」は4月15日(土)に京都市内にて開催いたします。また、これまで行っていた贈呈式後の3S(*)総会は、本年より3S交流会へと形態を変えて、約30名の会員によるポスター発表を軸に行う予定です。詳細は改めてお知らせいたします。(*3S:次頁5. 参照)■稲盛研究助成について稲盛財団創立者 稲盛 和夫の理念に基づき、未来の人類社会に貢献する人材育成を目的として、1985年より毎年、国内の自然科学、人文・社会科学の若手研究者を対象に、独創的で優れた研究活動を支援しています。1. 2023年度選考結果2023年度は、国内の選抜された国立大学、公立大学、私立大学、大学共同利用機関法人、その他の研究機関に所属する394名(自然科学330件、人文・社会科学64件)の研究者から応募がありました。いずれの研究テーマも新しい視点やユニークな取り組みによりそれぞれの研究分野に発展をもたらし、将来的に人類や社会への大きな貢献が期待できるものです。2023年度を含めた稲盛研究助成の助成対象者は延べ1,829名、助成総額は18億1,940万円となります。2. 助成金額1件につき100万円。毎年、自然科学系40件、人文・社会科学系10件、計50件(5,000万円)を助成します。3. 助成金の使途当該研究の遂行に必要な経費である限りにおいて、その使途に制限はありません。4. 伯楽制度本研究助成のユニークな制度として「伯楽制度」があります。これは中国の故事「千里馬常有 而伯楽不常有(千里の馬は常に有れども、伯楽は常に有らず)」にちなみ、当該年度の助成対象者に選ばれた方の中で、抜きん出て優秀かつ有望な研究を行うと選考委員会が認めた方に対して2年連続して助成する制度です(2023年度の適用者はありませんでした)。5. 盛和スカラーズソサエティ(3S:Seiwa Scholars Society)本研究助成を受けた対象者相互の交流と親睦を深めることによる研究のさらなる発展を願い、1997年に発足しました。専門分野が細分化され、学問全体が見えづらい近年、異分野間の横断的かつ学際的な思考の重要性がますます求められています。3Sの会員は、自然科学から人文・社会科学にいたる幅広い分野の研究者で構成され、研究発表、交流会、メールマガジンなどを通じて、専門分野を越えた交流をはかっています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月10日「人魚のミイラ」の研究で話題の生命科学部・加藤敬史教授2023年3月4日(土)から長崎県の西海市崎戸歴史民俗資料館にて長崎県西海市で発見された約3,300万年前のカイギュウ(海棲哺乳類)化石が展示が始まります。この年代の化石は太平洋へ進出したカイギュウとしては日本最古のものであり、それだけでも歴史的に重要な意味を持つものです。ただ、この化石にはもう一つの”時を超えたストーリー”があるのです。西海市カイギュウ化石時を超えて再び出会った少年と化石1980年、当時中学生だった加藤少年は夏のキャンプに来ていた長崎県西海市崎戸の海岸である化石を発見しました。それは大きな石の表面に白い骨が沢山ついた状態の物。西海市の崎戸歴史民俗資料館に運ばれ展示されました。しかしながら資料館に化石の専門家はいなかったため、化石のクリーニングは行われず長らく正体不明のままでした。それから約40年後。加藤少年は化石哺乳類の専門家となり加藤教授として倉敷芸術科学大学で教鞭をふるっていました。一方、西海市は事業としてこの化石を調べることになり、西海市教育委員会が日本の哺乳類化石に詳しい福井県立恐竜博物館に連絡。そして”あの人”ならこの付近の化石に詳しいのではないかと福井県立恐竜博物館が連絡したのが加藤教授。話を聞いた加藤教授は「それを見つけたのは私です」と。不思議な縁でつながった結果、化石の研究チームに加藤教授も参加することとなりました。化石を含む岩石と地質の調査が進み、周囲の砂岩を除去するにしたがって、これが約3,300万年前の重要なカイギュウの化石であると判明し、研究チームはその重要性をアメリカ古脊椎動物学会(2019年)と日本古生物学会(2022年)で発表。そしてこの度、化石の周りの石を取り除いた化石丸裸の状態で展示巡回も決定しました。西海市カイギュウ化石説明図白いカーブした肋骨が沢山埋まっていて、それが踊っているように見えた加藤敬史教授は当時を思い出しながらこう話します。父の同僚と西海市の崎戸島に、夏のキャンプに来ていました。中学1年生の時です。その年に一緒に来ていた子供たちとはあまり親しくなかったので、海水浴場から離れた岩場で一人で化石を探して遊んでいました。海岸には貝の化石が沢山ありました。その海岸に転がっていた大きな石の表面に白い骨が沢山ついていました。大型の生物の化石ということはすぐにわかりましたので、一部を持ち帰り、夏休みが終わってから理科の先生に見せたところ、これは大発見!確認に行こうということになりました。それから、長崎県地学会と、佐賀大学の先生、崎戸町役場の方と岩を海岸から回収しました。新聞にも掲載され、夏のキャンプで見つけた化石がこんなに騒動になるとは思っていませんでした。西海市イメージ当時は特に根拠も無く「クジラの化石」と言われていたのを覚えています。高校に進学してからもフェリーに乗って時々崎戸町役場に展示されている化石を見に行っていました。(化石は最初崎戸町役場の玄関ロビーに展示されていて、その後、崎戸歴史民俗資料館に移されました)当時どのような気持ちだったかというのは、さすがにもう大分記憶も薄れています。1トンくらいあろうかという黄褐色の砂岩の表面に、白いカーブした肋骨が沢山埋まっていて、それが踊っているように見えたのをかすかに覚えています。とても興奮したんだろうと思うのですが、そのあたりはもう記憶にありません。倉敷芸術科学大学加藤敬史教授化石が「クジラ」でないことは、大学時代に研究室の指導教官から海牛化石のクリーニングをするように命じられていたとき、海牛類のもつ特徴的な肋骨の構造で気がついていましたが、海生哺乳類については私の専門から外れるので、「たぶん、海牛のなかまなんだろうな〜」くらいの認識で、この標本について研究するタイミングがありませんでした。発見から40年以上たって、皆さんと研究を進めて、この標本が海牛の進化の重要な時期の化石で、太平洋では最古の海牛化石であることがわかり、当時の気持ちも思い出しながら、あらためて興味深く思っています。日本最古カイギュウ実物化石の展示巡回予定●西海市崎戸歴史民俗資料館(長崎県西海市大瀬戸町瀬戸樫浦郷2278番地2)期間:2023年3月4日(土)~4月30日(日)休館:祝日および月曜日時間:9:00~16:30料金:無料●長崎市恐竜博物館(長崎県長崎市野母町568-1)期間:2023年5月3日(水)~6月30日(金)休館:月曜日時間:9:00~17:00料金:一般500円、小中学生・未就学児200円倉敷芸術科学大学Webサイト倉敷芸術科学大学 倉敷芸術科学大学 : お問い合わせ先倉敷芸術科学大学入試広報部所在地:岡山県倉敷市連島町西之浦2640番地電話番号:086−440−1113E-mail: koho@kusa.ac.up 地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月02日大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)と、木原 章雄教授(北海道大学大学院薬学研究院)の研究チームは、角層の細胞間に存在するセラミドと肌バリア機能の関係を解明する研究を行ってまいりました。その結果、角層細胞表面で角層構造やバリア機能に重要な役割を果たしている「結合型セラミド」の量が、肌が日常的に受ける紫外線などの外部刺激によって顕著に減少することを明らかにしました。結合型セラミドは、先天性魚鱗癬などの乾燥や肌バリア機能異常をもたらす疾患と強く関わることが知られている特殊なセラミドです。なお、本研究成果は、「第15回セラミド研究会学術集会※1・第16回スフィンゴテラピィ研究会合同年会(2022年10月19日~21日)」にて発表を行いました。※1 セラミドの機能性、代謝、安全性、体内動態に関する最新の研究知見が発表される国内唯一のセラミド専門学会「セラミドと肌のバリア機能の関係」に関する研究成果の概要(イメージ)「セラミドと肌のバリア機能の関係」に関する研究成果の概要(イメージ)結合型セラミドとは●肌のうるおいに必須な、角層細胞と角層細胞間脂質をつなぎとめる特殊なセラミド肌の最表面に位置する角層は、細胞同士の隙間にセラミド等の脂質が層状に重なることで異物の侵入を防ぎ、水分を保持するバリア機能を担っています。乾燥などによりバリア機能が低下した肌では、角層中のセラミドが減少していることが知られており、美しく健やかな肌のためには、角層細胞間脂質の状態を正常に保つことが重要とされています。結合型セラミドは角層細胞表面に存在しており、一般的な遊離型セラミドと異なる非常に長い鎖状構造を持った特殊なセラミドです。この長い構造部分が角層細胞の表面タンパク質と共有結合し、CLE(corneocyte lipid envelope)と呼ばれるバリア機能に重要な保護層を形成しています(図1)。先天的に肌バリア機能が障害され、出生時から角層の異常と極度の乾燥を生じる先天性魚鱗癬のような疾患では、結合型セラミド等の超長鎖セラミド量が減少していることが木原教授らの研究により解明されつつあります。図1角層における結合型セラミドの局在イメージ結合型セラミドは角層細胞表面を覆うことで角層細胞を保護するとともに、角層細胞間脂質を角層細胞上で安定的につなぎとめるという、他のセラミドには見られない重要な役割を果たしています。このような背景から、当社では、千種類を超える角層セラミドの中でも、この結合型セラミドに着目し、研究を進めてまいりました。研究成果●外部刺激を受けた肌では、結合型セラミドが顕著に減少していることを発見今回、当社は、ヒト三次元培養表皮を用いた結合型セラミド量と肌バリア機能の評価系を確立しました。本評価系を活用し、肌が日常的に受け得る紫外線や化学物質(SLS※2)などの外部刺激の肌への影響を評価したところ、肌バリア機能が低下することが認められました(図2)。図2外部刺激による肌バリア機能への影響さらに、外部刺激を与えたヒト三次元培養表皮では、セラミドの中でも特に結合型セラミドの量が顕著に減少していることが明らかとなりました。セラミド組成を分析※3した結果、一般的な遊離型セラミドであるNSタイプのセラミドに比べて、結合型セラミドであるP-OSタイプのセラミドが極端に減少していました(図3)。図3外部刺激による結合型セラミドへの影響*4NS:遊離型セラミド、EOS:結合型セラミド前駆体、P-OS:結合型セラミド※2 ラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate)、洗剤等に使用される陰イオン性界面活性剤の一種※3 高速液体クロマトグラフ(HPLC)とタンデム質量分析計(MS/MS)を組み合わせたLC-MS/MSによる分析。千種類を超える角層セラミドの中で、特定のセラミドを区別して分析できる技術を木原教授らが確立している。※4 ヒト三次元培養表皮中の主要なセラミド(NS、EOS、P-OS)の分析結果今回、これまで先天性魚鱗癬などの疾患と強く関わることが知られている結合型セラミドが、肌が日常的に受ける紫外線などの外部刺激によっても顕著に減少することを明らかにしました。セラミドは、種類によって役割や機能が異なるため、健やかで美しい肌のためにはセラミドの種類に着目することが重要と考えています。その中でも当社では、結合型セラミドを肌バリア機能の鍵のひとつと捉えて着目し、今後も研究を継続してまいります。さらには、これらの研究成果を、乾燥肌やエイジング等の肌の悩みに寄り添うスキンケア商品の開発に応用してまいります。【PR】乾燥肌と関わりの深い「結合型セラミド」の新たな可能性を発見.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月02日12月27日(火)表彰式実施徳島県にて麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井讓)のSDGs研究会が、「エシカル甲子園2022」で関東ブロックの代表として本選に出場し、全国76校の中、2年連続で優秀賞「徳島県教育委員会教育長賞」を受賞しました。「エシカル甲子園(主催:徳島県教育委員会・徳島県)」は、全国の高校生が環境や社会に配慮した消費行動「エシカル消費」の取り組みを発表する場です。2022年度は「つなぐ つながる」ことで、ミライの消費を変えていこうとする高校生のしなやかな感性と発想による実践を募集し、特に優れた取組・活動発表について表彰が行われました。2回目の大会出場となる今回は、「ウェルフェアトレードコーヒーの取り組み~フェアトレードのその先へ~」をテーマにSDGs研究会の代表的な取り組みであるフェアトレードコーヒーの活動内容をより深く、そしてより広く展開した内容で発表を行いました。今大会では、オリジナル商品の開発と販売、福祉の視点からウェルフェアトレードの活動を展開しており、活動での収益が持続可能な社会づくりにつながっている点が大きく評価され、今回の受賞につながりました。受賞した生徒は「持続可能な社会を実現するため工夫を重ねてきたことを伝えることができて、それが優秀賞の受賞につながったこと、そして後輩たちに活動をつなぐことができたことがとても嬉しいです。」とコメントしています。【受賞生徒】高校二年木本理来(きもとりら)高校一年久光怜(ひさみつれい)高校一年北上愛理(きたかみあいり)【担当教員のプロフィール】瀧村尚也(たきむらなおや)地歴公民科/SDGs研究会顧問千葉県松戸市出身。法政大学卒業。2018年にバリスタから教員に転身し麗澤中学・高等学校で教鞭を執る。【麗澤中学・高等学校について】麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。SDGs研究会が「エシカル甲子園2022」で2年連続優秀賞を受賞.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月13日法政大学 自然科学センター・国際文化学部 島野智之教授と京都大学の研究チームは、2006年から未記載種のまま絶滅危惧種(絶滅危惧II類(VU))として環境省版レッドリストに掲載されていた、八重山諸島(石垣島と西表島)に生息する日本最大のヤエヤママルヤスデ(体色が赤と黒の美麗種)を、学名Spirobolus akamma(学名読み:スピロボルス・アカンマ)として新種記載しました。島野教授は2021年にムカデの日本最大種の新種記載にも加わっています。【発表のポイント】(1) ヤスデは落ち葉などの腐植などの有機物を餌としており、毒をもつ顎肢を持たず咬まれることはない。(2) 日本最大のヤスデ(体長7.5cm)の「ヤエヤママルヤスデ」と呼ばれてきたマルヤスデ属Spirobolusの未記載種は、沖縄県・八重山諸島の石垣島と西表島、およびその間にある小浜島から記録されており、環境省版レッドリストに掲載され、絶滅危惧II類(VU)とされながらも、分類学的位置づけは長らく未解決であった。(3) 形態学的および分子生物学的アプローチにより、本種をSpirobolus akamma Kato, Takano, Nakano and Shimano, 2023として新種記載を行った(学名読み:スピロボルス・アカンマ)。(4) 学名の由来は、ヤスデが「馬陸(やすで)」とよばれること、本種が赤と黒の体色の美麗種であること、そして赤馬節として歌に歌われる八重山諸島の民話に由来している。ヤエヤママルヤスデ(写真:島野 智之)法政大学 島野智之教授は、2023年に日本最大のヤスデであるヤエヤママルヤスデ(ヤスデ綱)を京都大学などのチームと共に新種として記載しました。ヤスデ(ヤスデ綱)は、ムカデなどと共に多足亜門を構成しています。ムカデは一般に他の小動物を捕食するため顎肢に毒をもつことが多いです。しかし、ヤスデは落ち葉などの腐植などの有機物を餌としており、動きも比較的ゆっくりで毒をもつ顎肢を持たず咬まれることはありません。ヤスデの英名はmillipedeであり、ラテン語で千(milli)の脚(ped)に由来するように、多足亜門の中でも体節が多く、1節あたり2対の脚をもっているのが特徴です。これまで和名「ヤエヤママルヤスデ」と呼ばれてきたマルヤスデ属Spirobolusの未記載種は、沖縄県・八重山諸島の石垣島と西表島、およびその間にある小浜島から記録されており、環境省版レッドリストに掲載され、絶滅危惧II類(VU)とされながらも、分類学的位置づけは長らく未解決でした。しかし、本種の保全を考える上で、分類学的に明確にすることは必要であるため、環境省レッドリスト委員である島野教授は、加藤大河京都大学理学研究科大学院生、中野隆文同准教授、高野光男氏(元レッドリスト委員)と共に、本種の分類学的研究を行いました。本論文では、形態学的および分子生物学的アプローチにより、ヤエヤママルヤスデの分類学的位置づけを検討しました。形態は、前脚の形態、後脚の形態、および後脚の側縁に4つの鋸歯を持つ点で中国大陸や台湾の固有種とは異なっていました。核の28SリボソームRNA遺伝子、ミトコンドリアのCOI遺伝子及び16SリボソームRNA遺伝子の部分塩基配列の情報はSpirobolus属に所属している事を示唆しました。これらの情報に基づいて、本種ヤエヤママルヤスデをSpirobolus akamma Kato, Takano, Nakano and Shimano, 2023として新種記載しました(学名読み:スピロボルス・アカンマ)。本種は、体長6.5cm~7.5cmであり日本最大です。学名のakamma「赤馬(あかんま)」は、ヤスデの脚がたくさんの馬が駆ける様に動くことから「馬陸(やすで)」とよばれることと、本種が赤と黒の体色の美麗種であること、そして赤馬節として歌に歌われる八重山諸島の民話に由来しています。1670年頃の話で、おめでたいときに歌われる歌ではありますが、主人のことを慕う従順な赤い馬の悲しい物語でもあります。本種は現地でも個体数が減少しており、今後、ますます保全の対象として、重要かつ貴重な種となります。発表雑誌:Species Diversity(スピーシーズ・ダイバーシティ)誌2023年1月12日(木)に公開論文タイトル:Taxonomic Assessment of a Threatened Large Millipede Endemic to the Southern Ryukyu Islands, Japan: a New Species of Spirobolus (Diplopoda: Spirobolida: Spirobolidae) from the Yaeyama Islands(英文)著者:Taiga Kato, Mitsuo Takano, Takafumi Nakano, and Satoshi Shimano 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月12日人気漫画「リエゾンーこどものこころ診療所ー」がドラマ化!1月20日(金)より放送スタート!Upload By 発達ナビニュース人気漫画「リエゾン―こどものこころ診療所―」が全国テレビ朝日系の金曜ナイトドラマとして、1月20日(金)23時15分より放送されます(※一部地域で放送時間が異なります)。このドラマでは、児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害がある院長と研修医が、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に向き合い、寄り添っていく姿が描かれています。原作は、「週刊モーニング」(講談社)で連載中の同名漫画であり、今や累計120万部を突破している大人気作です。発達ナビでも監修いただいている児童精神科医の三木崇弘先生が原作、ドラマともに医療監修を務めています。ドラマでは、自閉スペクトラム症(ASD)がある院長の「佐山卓」役を山崎育三郎さんが、注意欠如・多動症(ADHD)がある研修医の「遠野志保」役を松本穂香さんが演じます。児童精神科の現場、子どもたちやその家族が抱えるさまざまな苦悩や思い、そこに向き合う医師の姿を繊細に描く「リエゾン―こどものこころ診療所―」をこの機会にぜひご覧になってみてください。<放送予定>第1話1月20日(金)23時15分~0時15分(全国テレビ朝日系・一部地域で放送時間が異なります)多様な人が働く「久遠チョコレート」のドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」が1月2日(月)より全国順次公開Upload By 発達ナビニュース障害、年齢にかかわらずさまざまな人が働く「久遠チョコレート」のドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」が2023年1月2日(月)より全国順次公開されます。愛知県豊橋市にある「久遠チョコレート」は、余計な油を一切加えないピュアチョコレートを使用した、こだわりのフレーバーと鮮やかなデザインで人気を博しているチョコレート店です。いまではショップやラボなど全国に52の拠点を持っています。「久遠チョコレート」の特徴は、障害がある人やシングルペアレント、不登校経験者など多様な人が働き、稼ぐことができる職場環境であること。その始まりは、代表の夏目浩次さんが障害者雇用の促進と低工賃からの脱却を目的としてパン工房を開業したことでした。その後、トップショコラティエの野口和男さんとの出会いが大きな転機となり、現在の「久遠チョコレート」へと至りました。「チョコレートは失敗しても温めれば、作り直すことができる」という言葉が映画の中で、キーワードとして使われています。働く人たちがそれぞれの得意不得意の凸凹を補いあいながら生み出すチョコレート。さまざまなハンディキャップがある人と共に働くよろこびと、その難しさなど、「久遠チョコレート」がたどってきた山あり谷ありの19年間を描くドキュメンタリー映画をこの機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。<劇場公開>2023年1月2日 (月)~ポレポレ東中野、第七藝術劇場、名古屋シネマテーク、 ユナイテッド・シネマ豊橋18、KBCシネマほか全国順次公開第34回日本ダウン症療育研究会「ダウン症の生涯を知る、未来にそなえる」が2月4日(土)に大阪大学医学部銀杏会館で開催Upload By 発達ナビニュース第34回日本ダウン症療育研究会「ダウン症の生涯を知る、未来にそなえる」が2023年2月4日(土)13:30-16:40に開催されます。会場は大阪大学医学部銀杏会館ですが、オンラインでもライブ配信およびアーカイブ配信が行われます。ダウン症がある人の平均寿命が60歳を越え、成人期における過ごし方の重要性が注目されつつある中で、ライフステージを広く見渡し、これから何が起きるのか、どのような点に注意すればよいのか、ダウン症がある人の生涯、未来についてさまざまな視点から考えられるプログラムが予定されています。<プログラム>●13:30-13:40大会長挨拶●13:40-15:10教育講演①一人ひとりに合わせた学びでどの子も伸びる~多くの事例から見えてきたこと~②ダウン症の人が社会の一員として参加できるように~内科医からのメッセージ~③成人後の暮らしとお金について〜福祉サービスの視点から〜●15:20-16:00ミニレクチャー①美味しく食べるお口を育てるために知っておきたいこと②ダウン症児の整容に関する発達評価表の作成●16:00-16:30基調講演「ダウン症のライフステージを知る~乳児期から老年期まで~」●16:30-16:40第35回大会の紹介、閉会の辞<詳細>【日時】2023年2月4日(土)13:30-16:40【場所】大阪大学医学部銀杏会館(大阪府吹田市山田丘2−2)/オンライン【料金】●会場参加(ライブ配信+アーカイブ視聴情報つき)(定員150名)日本ダウン症療育研究会会員:無料/非会員:¥2,000/同伴のお子様:高校生以下無料●ライブ配信+アーカイブ視聴日本ダウン症療育研究会会員:無料/非会員:¥2,000【アーカイブ視聴期間】2023年2月5日(日)10:00 ~ 2月19日(日)19:00まで※ライブ配信+アーカイブ視聴一括の申込みとなります。申し込みはこちらから子ども向けパラスポーツ体験プログラム「KIDS学べて 遊べる パラスポーツ体験会」1月28日(土)開催Upload By 発達ナビニュース子ども向けパラスポーツ体験プログラム「KIDS学べて 遊べる パラスポーツ体験会」が2023年1月28日(土)に保谷こもれびホール「小ホール」にて開催されます。当日は、パラアスリートである円尾敦子選手を講師に迎え、「夢をかなえるためにみんなができること」についてのお話を聞いたり、アイマスクを着用したリレーゲームを体験したりすることができます。また、1階カフェラウンジ・はなみずきにて「こども食堂もぐもぐ」も開催されており、プログラムに参加したお子さんと保護者の方全員に、こども食堂で利用できるランチチケットが用意されています。そのほか、特別プログラムとして、パラアスリートである小池岳太選手により「片手でできる生活クイズ」が上映されます。このイベントは、JTBコミュニケーションデザインが、パラアスリート・指導者の講師紹介プログラム「あすチャレ!メッセンジャー」を招いて開催されます。 パラアスリートの方々のお話や、パラスポーツ体験を通して、障害理解を深めるとともに、「夢をかなえるためにできること」を考えることができるのではないでしょうか。<プログラム>第一部:トークセッション「夢をかなえるためにみんなができること」第二部:アクティビティセッション「アイマスクdeリレー体験」●プログラム終了後、1階カフェラウンジ・はなみずき「こども食堂」にてお食事提供●特別プログラム:「片手でできる生活クイズ」をロビーにて上映(小池岳太選手あすチャレ!メッセンジャー認定講師 )<詳細>【日時】2023年1月28日(土)10:00‐12:00【場所】西東京市立保谷こもれびホール「小ホール」(東京都西東京市中町1‐5‐1)【料金】無料/ランチチケット:こども(高校生以下)無料、大人(保護者)300円【定員】先着80名(3歳~15歳までのこどもと保護者)(事前登録制)【講師】円尾敦子選手あすチャレ!メッセンジャー 認定講師 (パラトライアスロン)申し込みはこちらから社会課題の解決を目指すimperfect、パッケージデザインに障害のあるアーティストの作品を使用した「アート&カカオ」第2弾を12月1日(木)より発売Upload By 発達ナビニュースウェルフードマーケット&カフェ「imperfect(インパーフェクト)」は、障害があるアーティストの所得支援を目指す「アートビリティ」と協業し、2022年12月1日(木)より、パッケージデザインに障害があるアーティストの作品を使用した「アート&カカオ」第2弾を表参道店とECサイトにて販売しています。アートビリティとのコラボレーション第1弾として2022年9月1日から発売された「アート&カカオ」が完売となり、今回新たにリニューアル発売されました。imperfectでは、世界の食と農を取り巻く社会課題の解決に取り組む「Do well by doing good.」(=いいことをして、世界と社会をよくしていこう)活動が展開されています。「実業を通じた社会課題の解決」を掲げ、社会や生産地・生産者にもよい、Well Food(ウェルフード)の提供が目指されており、「アート&カカオ」でも、森の保全に取り組みながら生産されたカカオが使用されています。第2弾のパッケージデザインに使用されているのは、石附若菜さんの「めでたい」という作品。線は全て手書きで、色はパソコンで塗られているそうです。「絵を見た方々が明るく元気な気持ちになって欲しい」という石附さんの思いから、鯛が泳いでいるところではなく元気に飛び跳ねているところが表現されているそうです。「私のように障害があって苦手なことが多くても好きなことで生きていっていいと、誰かの希望になれたら幸いです。」という石附さん。石附さんの描く元気な鯛の姿からパワーがもらえるのではないでしょうか。<詳細>【発売日】2022年12月1日(木)~【場所】imperfect表参道店/公式ECサイト( 東京都渋谷区神宮前四丁目12-10 表参道ヒルズ同潤館1 F)<商品詳細>【商品名】アート&カカオ【内容】クランチチョコレート3種類×3粒 計9粒 入り【販売価格】1,800円(税込)詳しくは公式サイトをご確認ください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2023年01月10日独立行政法人日本芸術文化振興会主催、『第31回能楽若手研究会東京公演 -東京若手能-』が2023年2月25日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月10日(火)10:00より発売開始です。カンフェティにて1月10日(火)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 国立能楽堂では、養成事業の一環として、次代を担う若手能楽師が集う「能楽若手研究会」通称「若手能」を、京都・大阪・東京の三都市で開催しております。平成3年度に始まった本公演も31回と回を重ねてまいりました。今回は能楽(三役)研修修了者をはじめ、若手能楽師たちの研鑽の成果をご披露するため、能楽若手研究会東京公演(東京若手能)を開催いたします。【番組】能『杜若』(かきつばた) 坂 真太郎(観世流)狂言『因幡堂』(いなばどう) 内藤 連(和泉流)能『通小町』(かよいこまち) 澤田 宏司(宝生流)※字幕表示あり(日本語・英語)※内容・日程に一部変更の場合もございます。予めご了承下さい。公演概要『第31回能楽若手研究会東京公演 -東京若手能-』公演日時:2023年2月25日(土)午後12時開場/午後1時開演(終演予定:午後4時10分頃)会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■チケット料金正面:3,500円脇正面:3,000円(学生2,100円)中正面:2,300円(学生1,700円)(全席指定・税込)※カンフェティ取扱は中正面(2,300円)のみ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月10日文化遺産国際協力コンソーシアム(会長:青柳 正規)は、文化遺産の国際協力に携わる様々な分野の専門家や諸機関が参加する組織です。文化遺産関係の専門家・研究者を対象に、研究会「中央ヨーロッパにおける文化遺産国際協力のこれまでとこれから」を2023年1月28日(土)にオンラインにて開催します。文化遺産国際協力コンソーシアム 第32回研究会: 文化遺産国際協力コンソーシアム第32回研究会ポスター■開催趣旨ロシアによるウクライナ侵攻以後、同国の文化遺産に対する被害はメディアでも大きく取り上げられ関心が高まっています。一方、普段我々が中欧や東欧と呼んでいる地域は、他地域と比べて文化遺産分野の日本による協力実績が十分に共有されているとは言い難いのが実情であり、今後のウクライナおよび近隣国への文化遺産協力を考える上では、当該地域の地理的・文化的な特徴を理解し、その歴史背景にも十分に配慮する必要があります。そこで本研究会では、欧州の中部や東部を広義の中央ヨーロッパとして捉え、その歴史や文化を概観し、同地域での日本によるこれまでの文化遺産国際協力活動を総括するとともに、今後の協力のあり方について考えます。■概要タイトル :文化遺産国際協力コンソーシアム第32回研究会「中央ヨーロッパにおける文化遺産国際協力のこれまでとこれから」開催日時 :2023年1月28日(土) 14:00-17:00(予定)受付開始 :一般参加者は13:50より接続開催方式 :Webex ウェビナー参加費 :無料・要事前申し込み申し込み締切:2023年1月26日(木)主催 :文化遺産国際協力コンソーシアム、文化庁<申し込み方法>文化遺産国際協力コンソーシアム公式サイトより申し込み申し込みページ: <プログラム>※発表タイトルは変更の可能性があります。14:00-14:05 開会挨拶岡田 保良(文化遺産国際協力コンソーシアム副会長)14:05-14:35 基調講演:「中央ヨーロッパという歴史的世界」篠原 琢(東京外国語大学 教授)14:35-14:55 講演1:「中央ヨーロッパに対する国際支援と日本の国際協力」前田 康記(文化遺産国際協力コンソーシアム アソシエイトフェロー)14:55-15:25 講演2:「セルビアの文化遺産保護と国際協力」嶋田 紗千(実践女子大学 非常勤講師)15:25-15:55 講演3:「ルーマニアの歴史文化遺産とその保護をめぐって」三宅 理一(東京理科大学 客員教授)15:55-16:05 休憩16:05-16:55 パネルディスカッションモデレーター:金原 保夫(東海大学 名誉教授)パネリスト :上記講演者16:55-17:00 閉会挨拶友田 正彦(文化遺産国際協力コンソーシアム 事務局長)■文化遺産国際協力コンソーシアム 概要代表者 : 会長 青柳 正規所在地 : 〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43東京文化財研究所文化遺産国際協力センター内設立 : 2006年6月事業内容: 文化遺産保護に関する国際協力のため、さまざまな分野の専門家や組織が相互に連携するためのプラットフォームです。独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所が文化庁より事務局を受託運営しています。URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】文化遺産国際協力コンソーシアム事務局TEL : 03-3823-4841お問い合わせメール: consortium_tobunken@nich.go.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月06日つくば市教育委員会(教育長:森田 充)、東北大学大学院 情報科学研究科 堀田龍也研究室(所在地:宮城県仙台市)、東京書籍株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:渡辺 能理夫)、および株式会社Lentrance(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石橋 穂隆)は、2021年10月より、GIGAスクール構想による学習者用端末と学習者用デジタル教科書の普及に対応し、学習者用デジタル教科書から得られる学習履歴の活用による指導改善や評価への活用の実現に向けた実証研究を行ってきました。このたび、2021年度の結果についての報告書を公開いたします。■研究概要実証対象:つくば市立小学校7校、中学校5校(※義務教育学校含む)実施期間:2021年10月~2022年3月末実施機関:つくば市教育委員会、東北大学大学院 情報科学研究科 堀田龍也研究室、東京書籍株式会社、株式会社Lentrance実施方法:「Lentrance」および「Lentrance Analytics」(先行開発版)を用いて学習履歴データを収集・分析実施教科:小学校 国語(1~6年) 社会(4~6年) 保健(3~6年)中学校 英語(1~3年) 技術・家庭(技術分野)※上記の内、小学校社会4年と中学校英語1年について詳細な調査を実施調査項目:(1)学習者用デジタル教科書の使用が児童生徒の学習に与える影響の検証(2)学習履歴データの活用による学習行動の可視化■結果概要(1)学習者用デジタル教科書の使用が児童生徒の学習に与える影響の検証学習者用デジタル教科書使用開始直後(10月)と4カ月後(2月)に実施した英語力の調査(Reading、Listening)では、全ての指標で2回目が1回目を上回る結果となりました。資料(1)また、合わせて実施をした英語学習に関するアンケート調査の結果からは、「英語の学習方法(学習方略)」「教科書観」などの項目については、前後で大きな変化は見られなかったものの、「英語の学習方法(学習方略)」の項目で、「英語の発音練習をする」における肯定的な回答の割合(「とてもよくあてはまる」+「まあ当てはまる」の%)が上昇していることが分かりました。授業後に行ったアンケートからも、使用開始直後と、4カ月後では特に「単語の発音練習をする」「教科書本文の音読練習をする」などの項目で、学習者用デジタル教科書の使用が増えると同時に、「していない」の回答が減っており、学習者用デジタル教科書の導入により、発音練習や音読練習に対する意識が高まっていることが分かります。資料(2)一方で、「教科書の色々なページを見る」「教科書本文をノートに書く・写す」などの項目では前後で大きな変化はなく、紙かデジタルか一方ではなく、メディアの特性を生かして両方を使い分けている様子が見て取れます。(2)学習履歴データの活用による学習行動の可視化学習履歴データからは、教育委員会が実施した研修会後、操作回数、ユーザ数共に増えている様子が確認できます。学習者用デジタル教科書の活用の推進のためには、導入するだけではなく、研修会等で活用の仕方を周知していくことが重要であると言えます。資料(3)教科ごとの活用のされ方を詳しく見ると、中学校英語では、他教科と比較してデジタルコンテンツ(ネイティブ発音による朗読音声の再生など)の利用が多く、英語科においては朗読音声コンテンツの重要性が高いと考えられます。また、放課後や長期休暇中などにも利用されており、授業中だけではなく、家庭学習においても活用されている様子が確認できます。資料(4)さらに、教科書のどの部分を使用したかを表すヒートマップでは、小学校5年生社会下巻では、図版やコラムが多く、小学校6年社会歴史編では本文が多いなど、教科や学年による活用のされ方の違いが明らかになりました。また、中学校英語においては、朗読音声の再生コンテンツよりも、本文の拡大表示の方が多く使われていることも明らかになっています。資料(5)■今後に向けて今後は、これまで取得したデータを基に、実際の使用場面や教員の指導法・働きかけとも照らし合わせて、学習上の意味のある操作と意味のない操作の峻別や、学習者の行動パターンの類型化など、学習履歴データから学習の様子や学習者の特性を明らかにしていく手法の研究を進めていきます。分析結果による新しい知見に関しては、東北大学 堀田研究室を中心に、学術研究としても公表していく予定です。また、合わせて、教科書の内容向上や学習者用デジタル教科書の使いやすさの向上などにも役立てていきます。■報告書(1)概要版 (2)全体版 【東京書籍株式会社】代表 : 代表取締役社長 渡辺 能理夫所在地 : 〒114-8524 東京都北区堀船2-17-1資本金 : 8,000万円創業 : 1909年事業内容: 教科書並びに教育図書の出版・販売、一般図書の出版・販売、教材・教具、教育ソフト等の製造・販売URL : ※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月27日ケンコーマヨネーズ株式会社(東京本社:東京都杉並区、代表取締役社長:炭井 孝志)は、タマゴサラダの製造工程が学べる工場見学動画を本日12月23日(金)より公開しました。タマゴサラダ工場 工場見学動画1当社では食育の取り組みの一環として、食品の製造をより身近に感じてもらうために、小学生を対象に学校の授業や、家庭学習にお使いいただける工場見学動画を作成しています。全国にある当社グループ生産拠点(本体7工場、連結子会社7社10工場)のうち京都府舞鶴市にあるポテトサラダ工場の動画を第1弾として2021年2月より公開し、これまでに3本の工場見学動画を公開しています。今回、第4弾としてタマゴサラダ工場見学動画を新たに作成しました。■動画で学ぼう工場見学: タマゴサラダ工場として紹介する厚木工場(所在地:神奈川県厚木市)は1979年に竣工し、タマゴサラダ、マヨネーズ・ドレッシング類やゆで卵などを製造しています。身近な食材としても代表的なたまごを使用したタマゴサラダは、サンドイッチやサラダの具材として人気です。そんなタマゴサラダの製造工程を、当社のたまごのPRキャラクター「ケンタくん」と一緒にご紹介していきます。工場で一度にたくさんのゆで卵をつくるポイントや、たまごの栄養、SDGsに関する取り組み、安全・安心な商品づくりなど、工場で商品ができるまでをクイズを交えながら楽しく学べる動画です。当社グループは工場見学動画を通して、安全・安心な食品づくりや食の大切さを伝え、食育活動を推進してまいります。◆工場見学動画 タマゴサラダ工場編タマゴサラダの製造工程を、当社のたまごのPRキャラクター「ケンタくん」がご案内します。『たくさんのゆで卵をつくる方法』など作り方のポイント、SDGsに関連する取り組み、安全・安心な商品づくり、『たまごクイズ』などを交えながら工場で商品ができるまでを楽しく学べる動画です。(約12分)動画の理解をより深めていただくために、記入式の「学習シート」もご用意しました。工場動画ページに掲載していますのでご活用ください。~工場見学動画内の1シーン~たまごのPRキャラクター「ケンタくん」工場に入るまでの衛生ポイントたまごクイズ◆工場見学動画 視聴方法(1) タマゴサラダ工場見学動画の視聴は下記URLより工場見学動画ページにアクセスしてください。 動画で学ぼう!工場見学動画トップ(2) 「ポテトサラダ工場編」、「マヨネーズ工場編」、「パックそうざい工場編」、「タマゴサラダ工場編」の各項目で視聴可能です。(YouTubeへジャンプします)また動画、学習シートとともにどなたでもご利用いただけます。学校の授業や、家庭学習にぜひご活用ください。■ケンコーマヨネーズ株式会社 会社概要社名 : ケンコーマヨネーズ株式会社代表者 : 代表取締役社長 炭井 孝志所在地 : 東京都杉並区高井戸東3-8-13(東京本社)創立年月 : 1958年3月資本金 : 54億2,403万円(2022年3月末時点)主な事業内容: サラダ・総菜類、タマゴ加工品、マヨネーズ・ドレッシング類等の食品製造販売企業サイト : 商品サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月23日法政大学自然科学センター/国際文化学部(島野 智之 教授)と京都大学大学院農学研究科(刑部 正博 准教授)の研究グループは、このたびカベアナタカラダニが真っ赤な体色なのは、春先の紫外線から体を守る抗酸化物質を大量に蓄積しているためであったことを解明しました。天敵に見つかりやすいのではないかと人間は心配になりますが、天敵となる昆虫(アリなど)の多くは可視光のうち赤色光は見えていないため、派手に赤い色をしているからといって天敵に見つかりやすい訳ではないと考えられます。カベアナタカラダニ(写真:根本 崇正氏 提供)【発表のポイント】(1)春先のコンクリート壁でみつかるカベアナタカラダニ Balaustium murorum(Hermann)は、アナタカラダニ属に所属し、いずれの発育ステージでも花粉を主な食料とする。本種は北半球(主にユーラシア大陸)に広く分布しているが、なぜ赤い目立つ色なのか、世界中で疑問を持つ人が多いにもかかわらず、科学的に調べられたことがなかった。(2)3月に孵化し活動を始め、梅雨の時期に卵を産んで、次の春まで卵で休眠する。生存活動の中心である春先の強い紫外線と、輻射熱で40度以上になる生活環境に耐えることが、最も重要な生存への課題のひとつである。(3)カベアナタカラダニの赤色の色素をHPLCで測定したところ、抗酸化作用をもつケトカロテノイドであるアスタキサンチンと3-ヒドロキシエキネノン(主要カロテノイドのそれぞれ60%と38%)と、少量のβ-カロテン(2%)から構成されていた。ミカンハダニは、知られているダニのうちで、アスタキサンチンの量が、かなり多い種であるが、カベアナタカラダニのアスタキサンチン濃度はミカンハダニの127倍もの量であった。このため体色が赤であった。(4)アリや捕食性カメムシなど、カベアナタカラダニを捕食する昆虫は通常、赤に対する視細胞を持たないため、人間が心配するほど、カベアナタカラダニの派手な赤色は、捕食者の採食行動に影響を与えてはいないと考えられる。カベアナタカラダニ Balaustium murorum(Hermann)は、派手な赤い体色を持つ花粉食性の自由生活型ダニで、本種や類似種は北半球(主にユーラシア大陸)に広く分布しているが、なぜ赤い目立つ色をしているのか、世界中で疑問を持つ人が多いにもかかわらず、これまで科学的に調べられたことがなかった。本種の所属するアナタカラダニ属 Balaustiumは、他のタカラダニ科 Erythraeidaeのダニ類とは大きく異なり、(1)和名のもとになっている、ウルヌラという特徴的な分泌器官(穴)をもち、(2)幼虫の時代に昆虫に寄生することはなく全ての世代で、主に花粉を餌とするという特徴を持っている。本種カベアナタカラダニは春先(東京では3月半ば)に発生し、文字通りコンクリート壁など人造構造物の日当たりの良い場所に生息し、梅雨の頃に卵を産んで、次の春まで卵で休眠する。このため、カベアナタカラダニは、春先の強い紫外線(UV-B)や輻射熱などの過酷な環境において、活性酸素の生成による酸化ストレスにさらされる。例えば同じダニでは、植物の葉上に生息し、強い日光にさらされるミカンハダニ Panonychus citriは、抗酸化作用のあるアスタキサンチンを合成・蓄積し、酸化ストレスから身を守る事が知られている。そこで、カベアナタカラダニの色素中のカロテノイド組成を測定した。主要なカロテノイドを同定するために、カベアナタカラダニの雌の生体内の色素と、それを脱エステル化した色素を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析した。その結果、カベアナタカラダニの派手な赤色の色素は、抗酸化作用をもつケトカロテノイドであるアスタキサンチンと3-ヒドロキシエキネノン(主要カロテノイドのそれぞれ60%と38%)と、少量のβ-カロテン(2%)から構成されていた。ミカンハダニは、知られているダニのうちで、アスタキサンチンの量(タンパク質あたり)が、かなり多い種であるが、カベアナタカラダニのアスタキサンチン濃度(334.8 ng/μg protein)はミカンハダニ(2.63 ng/μg protein)の127倍もの量であった。この量は報告のある甲殻類などの微小節足動物中でも最も高いレベルの値であった。餌となる花粉からカベアナタカラダニが合成・蓄積するケトカロテノイドは高い抗酸化活性を持つため、コンクリート壁など生息環境における太陽紫外線や放射熱による厳しい環境下で、カベアナタカラダニの生存を助けているものと思われる。抗酸化活性をもつケトカロテノイドを高濃度で蓄積していたため、本ダニ種は体が派手な赤色であった。アリや捕食性カメムシなど、カベアナタカラダニを捕食する昆虫は通常、赤に対する視細胞を持たないため(赤を識別できないため)、人間が心配するほどカベアナタカラダニの派手な赤色は、これらの捕食者の採食行動に影響を与えてはいないと考えられる。発表雑誌:Experimental and Applied Acarology(エクスペリメンタル・アンド・アプライド・アカロロジー)誌2022年12月13日(火)に公開論文タイトル:The flashy red color of the red velvet mite Balaustium murorum(Prostigmata:Erythraeidae) is caused by high abundance of the keto-carotenoids, astaxanthin and 3-hydroxyechinenone(英文)著者:Masahiro Osakabe & Satoshi Shimano* (*責任著者) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月23日公益財団法人日本科学技術振興財団が設立した「科学技術館」では、5階展示フロア「FOREST」の継続と未来の展示フロア構築のため、クラウドファンディングを2022年12月15日(木)から2023年2月17日(金)まで実施いたします。ワークス:でっかいしゃぼん玉科学技術館は1964年4月に開館した歴史のある博物館で、2024年には開館60年を迎えます。自動車、エネルギー、鉄鋼、建設など、産業に特化した科学技術の展示が中心となっていますが、その中でも5階展示フロアの「FOREST」は科学原理に関する展示で構成されているのが特徴の一つです。展示は定期的なメンテナンスや修理など維持するだけでも多額の資金が必要です。それに加え、「FOREST」の展示の多くは25年以上経っているため、経年劣化による修理や展示の入れ替えも検討しなければいけない状況にあります。また、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年度より入館者数が激減し経営環境が厳しい中、さらに2022年度から「FOREST」のスポンサーが不在となり、現在は自主運営に切り替えて展示を続けています。そのため今後は科学技術館を応援してくださる皆様と5階「FOREST」の展示の継続、そして次世代の子どもたちに引き継げるように、クラウドファンディングに挑戦することを決意いたしました。今回のクラウドファンディングをきっかけに科学技術館の中からのアイディアだけでなく、皆様からご意見やご感想をいただき、共に科学技術館を育てていっていただければと思います。そしてより一層新しい発見や驚きを感じていただけるような科学技術館に成長してまいりたいと思います。メカ:君にも運べるフロアスタッフによる説明技術スタッフによるメンテナンス 1技術スタッフによるメンテナンス 2◆クラウドファンディング寄付募集概要プロジェクト名: 科学技術館の未来を共に創る「FOREST」フロアサポーター募集!寄付募集方式 : All-in方式(目標金額の達成有無に関わらず、実行者が寄付金を受取る方式)寄付募集期間 : 2022年12月15日(木)から2023年2月17日(金)まで目標金額 : 650万円公開ページURL : プロジェクト概要と集めた資金の使途:ご支援いただいたお金は、2022年度から自主運営している運営費(展示物メンテナンス、インストラクターの雇用費など)への充当と、今後設置予定のスタッフによる自主制作展示物の制作費や新たな展示物の開発費用などにも充当させていただく予定です。■主なリターン内容5,000円 :科学技術館ロゴ入りオリジナルクリアファイル3枚10,000円 :オンラインによる科学技術館スタッフとの意見交流会及びバックヤードツアー開催15,000円 :科学技術館「FOREST」展示写真入りオリジナルクリアファイル5枚セット20,000円 :科学技術館スタッフによる「FOREST」ガイドツアー30,000円 :屋上見学会&屋上限定サイエンスショーへのご招待50,000円 :科学技術館オリジナル分数パズルセット50,000円 :ワークショップ実験アシスタント1日体験【施設概要】施設名 : 科学技術館所在地 : 東京都千代田区北の丸公園2番1号アクセス : ・東京メトロ東西線T-08「竹橋」駅下車(1b出口) 徒歩約550mT-07「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m・東京メトロ半蔵門線Z-06「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m・都営地下鉄新宿線S-05「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m営業時間 : 10:00~16:50(最終入館は16:00まで)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月21日服用後のフォローアップやオンライン服薬指導に関するノウハウ共有を目的に、2022年より活動を開始した任意団体「服薬フォローアップ研究会」が、この度ホームページを開設しました。 服薬フォローアップ研究会設立の経緯服薬期間中のフォローアップが義務化2020年に薬機法が改正され、服用期間中のフォローアップ(以下、フォローアップ)が義務化されました。投薬後に電話やメールなどを利用して患者様と連絡を取り、服用期間中の体調の変化や治療効果、副作用や相互作用、使用方法などをモニタリングし、その結果を必要に応じて処方医にフィードバックするという新しい役割が生まれました。しかしそれは同時に薬剤師のタスク増でもあり、現場では「電話をかけてもつながらない」「連絡するタイミングを常に気にしなければならない」といった負担にもなっています。服薬期間中のフォローアップに関するお悩みを解決!フォローアップ業務を浸透させることを目的に、フォローアップ業務を基礎から学び、全国の好事例を共有し、薬剤師のコミュニティを構築するための任意団体「服薬フォローアップ研究会」を2021年12月に立ち上げました。これまで4回のオンラインセミナーの開催、研究会会員からの事例の共有、フォローアップ業務の実態調査などの活動を行っております。服薬フォローアップ研究会紹介<主な活動内容>・3か月に1度 オンラインセミナーを開催(過去のセミナー内容:服薬フォローアップの具体的なタイミングや方法のレクチャー、会員による実際のフォローアップ事例の紹介など)・会員限定のLINEオープンチャットによる意見交換・会員限定の服薬フォローアップに関する調査研究の実施世話人(敬称略 順不同)佐藤 ユリ 株式会社KTSプラン 代表取締役染谷 光洋 株式会社ナカジマ薬局 薬局事業部課長堀 里子 慶応義塾大学薬学部 医薬品情報学講座 教授ホームページについてより多くの研究会の活動を広めることを目的に、ホームページを設立しました。本ホームページでは、研究会の活動を紹介するとともに、入会のお申し込み・最新セミナーへの参加登録も可能です。ぜひ一度HPをご覧ください。 研究会の会員も募集中です。登録料や年会費などは一切かかりません。LINEのオープンチャット、事例投稿・閲覧、調査研究への参加、セミナー資料のダウンロードなどの会員特典がありますので、ぜひ上記URLから会員登録をお願いいたします。研究会へのお問い合わせ先服薬フォローアップ研究会事務局株式会社グッドサイクルシステム開発部開発企画課大川ちひろ〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-7-5TEL:03-5469-6221 FAX:03-5469-6231Mail: chihiro-okawa@goodcycle.net 服薬フォローアップ研究会株式会社グッドサイクルシステムの概要名称株式会社グッドサイクルシステム所在地東京都渋谷区渋谷2-7-5代表者代表取締役遠藤 朝朗事業内容保険薬局支援システム事業、製薬会社向け患者支援事業 ■本リリースに関するお問い合わせ先株式会社グットサイクルシステムマーケティング企画課E-mail: info@goodcycle.net 東京都渋谷区渋谷2-7-5 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月08日国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科と積水ハウス株式会社は、生物多様性と健康に関する共同研究を2022年12月1日より開始します。今回の共同研究では、都市の自然環境や生物多様性が人の健康や幸せに対してどのような効果をもたらすのかということを検証します。生物多様性豊かな庭における身近な自然とのふれあいが、居住者の自然に対する態度・行動及び健康に及ぼす影響を総合的に検証する試みは世界初となります。生物多様性と健康に関する共同研究を開始東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻保全生態学研究室(*1)では、都市の生物多様性の保全や生態系サービス(生態系が人間社会にもたらす様々な恵みのこと)の活用に関する研究を行っています。緑と健康の関係については、2016年から様々な研究を行い、緑とのふれあいが人の健康促進と関連するという結果が得られていました。その一方で、こうした健康便益が、緑の「量」ではなく「質」によりどれほど変わりうるのかは調査されていませんでした。2020年に、東京大学大学院農学生命科学研究科の保全生態学研究室では、緑地の利用頻度と家の窓からの緑の景色という2つの自然経験の尺度が、都市住民のメンタルヘルス(自尊心、人生の満足度、幸福度、鬱・不安症状、孤独感)とどのように関連しているのかを検証しました。その結果、緑地の利用頻度が高い人だけでなく、窓から緑が良く見える家に住む人においても、これら5つのメンタルヘルス尺度が良好な状態にあるという結果が得られました(*2)。この結果は、人は緑地を訪れなくても、自然がもたらす「癒し効果」を家の中からでも享受できる可能性を示しています。図. コロナ禍における都市住民のメンタルヘルスと関連する要因積水ハウスは2001年から、地域の在来樹種を生かした庭づくり・まちづくりの提案である「5本の樹」計画として、都市の住宅地にネットワーク型の緑地を作り、生物多様性保全を推進しています。2019年から琉球大学久保田研究室・株式会社シンクネイチャーとともに行ってきた共同検証では、生物多様性の劣化が著しい都市部(三大都市圏)において、「5本の樹」計画に沿った在来樹種を中心に庭木を植樹してきたことによる生物多様性の効果が確認出来ました。今回の共同研究は、東京大学大学院農学生命科学研究科保全生態学研究室が構築した分析手法と、積水ハウスの生物多様性保全の取り組みである「5本の樹」計画を組み合わせて研究することで、「生物多様性の豊かな庭の緑」が「人の健康・幸せ」にどのような影響を与えるかということが、世界で初めて科学的に検証されます。これにより、単なる「緑」ではなく生物多様性の豊かな緑が庭にあることの重要性を導き出します。東京大学大学院農学生命科学研究科保全生態学研究室では、自然とのふれあいと健康の関係に関して「精神的健康」「身体的健康」「認知機能」「社会的健康」のテーマで5つ仮説を立て研究をしています。今回の共同研究では、まず精神的健康の想定仮説1、2及び、認知機能の想定仮説3の3つの想定仮説から調査を開始します。今後は、社会的健康等の他の健康尺度に関するテーマも視野に入れて、長期的に共同研究を行います。【想定仮説】テーマ:想定仮説・精神的健康:1. 庭において自然とふれあう人は、ネガティブな感情(鬱・不安症状・ストレス等)が少なく、ポジティブな感情(生活の質や幸福感等)が高い。2. 窓越しに自然を見ることができる人は、メンタルヘルスの状態が良好である。・認知機能:3. 庭における自然とのふれあいは、認知機能を高める。・社会的健康:4. 庭における自然とのふれあいは、良好なコミュニティを作る。・身体的健康:5. 自然でのエクササイズは、屋内での運動よりも多くの健康便益をもたらす。本共同研究に関して、東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授 曽我 昌史は、以下のように述べています。「人は古来より自然に癒しや安らぎを求めてきたと思いますが、近年の研究・技術の進展によってこうした目には見えない健康便益が定量化できるようになってきました。しかし、こうした健康便益が供給される過程で生物多様性が果たす役割はほとんど分かっていません。この役割が解明されれば、生物多様性保全と人の健康の双方にとって望ましい自然共生型の景観・緑地管理が達成できるかもしれません。今回の共同研究では、私たちにとって最も身近な自然である庭における自然とのふれあいが人の健康や幸福とどのように関連しているのかを大規模に検証します。積水ハウスの保有する全国の植栽データによって、これまで検証が難しかった「庭の生物多様性と健康および自然に対する考え・行動の関係性」が世界で初めて総合的に検証されることになります。これまで自然がもたらす健康便益に関する議論では、緑地や森林など比較的まとまった緑がある場所が注目されてきましたが、今回の研究では「自然と住む」ことの重要性を明らかにしたいと考えています。この研究結果を都市の生物多様性保全の推進へ役立てていただければ幸いです。」東京大学大学院農学生命科学研究科と積水ハウスは、都市部における身近な自然とのふれあいが、人の自然に対する態度・行動及びメンタルヘルスに及ぼす影響を科学的に検証し、社会に共有することで、都市部の生物多様性保全の推進とネイチャー・ポジティブな社会の実現への貢献を目指します。*1 東京大学大学院農学生命科学研究科 曽我研究室: *2 緑の見える部屋:コロナ禍のメンタルヘルスにおける、近隣の緑の重要性(英語サイト・原題 A room with a green view: the importance of nearby nature for mental health during the COVID-19 pandemic): *3 積水ハウス 生物多様性保全の取り組み: *4 積水ハウス「ネイチャー・ポジティブ方法論」: ●東京大学大学院農学生命科学研究科について東京大学大学院農学生命科学研究科では、農学を構成する応用諸科学に関する専門教育を段階的・体系的に行い、食料・資源・環境等の問題の解決に必要な高度の専門知識と幅広い視野を有し、社会・文化・産業活動を通じて地球社会の要請に応えることのできる洞察力・実践力・指導力を備えた人材を育成することを目的に教育研究活動を行っています。●積水ハウスの「5本の樹」計画について「5本の樹」計画は、積水ハウスが2001年から生物多様性保全の取り組みとして、お客様のご協力のもと、生態系に配慮した造園緑化事業として開始したプロジェクトです。“3本は鳥のために、2本は蝶のために、地域の在来樹種を”という思いを込め、日本古来の里山をお手本として、その地域の気候風土・鳥や蝶などと相性のよい在来樹種を中心とした植栽にこだわった庭づくり・まちづくりを提案しています。2021年度の「5本の樹」をはじめとした年間の植栽本数は101万本、2001年の事業開始からの累積植栽本数は1,810万本を達成しました(2022年1月現在)。2019年からは琉球大学久保田研究室・株式会社シンクネイチャーと共同検証を進めており、2021年には、生物多様性保全効果の実効性を、樹木本数・樹種・位置データと生態系に関するビッグデータを用いて、世界で初めて都市の生物多様性の定量評価の仕組みを構築し、「ネイチャー・ポジティブ方法論」として公開しました。■東京大学大学院農学生命科学研究科の研究データ1. 植物とのふれあいと人の健康・ウェルビーイングに関する研究論文:Soga et al. (2017) Gardening is beneficial for health: a meta-analysis. Preventive Medicine Reports, 5, 92-99.URL(英語サイト): 内容:ガーデニングを通した植物との触れ合いが人の健康促進と関連することをメタ解析(複数の研究の結果を統合し、ある要因が特定の疾患と関係するかを解析する統計手法)により明らかにしました。2. 自然とのふれあいが世界的に減少していることを示した研究論文:Soga, Gaston (2016) Extinction of experience: the loss of human-nature interactions. Frontiers in Ecology and the Environment, 14, 94-101.URL(英語サイト): 内容:多くの先進国で人と自然の関わり合いが減少しており、こうした自然体験の減少(経験の喪失)が人の健康と生態系保全に大きな負の影響を及ぼし得ることを示しました。3. 自然とのふれあいと「生き物嫌い」の関係を調べた研究論文:Soga et al. (2020) How can we mitigate against increasing biophobia among children during the extinction of experience? Biological Conservation, 242, 108420.URL(英語サイト): 内容:自然との関わり合いが少ない人は、身近な生き物に対してより強い恐怖心や嫌悪感を示すことが分かりました。■積水ハウス「5本の樹」計画における戸建て住宅の取り組み積水ハウス「5本の樹」計画における戸建て住宅の取り組み■積水ハウス「5本の樹」計画における集合住宅の取り組み積水ハウス「5本の樹」計画における集合住宅の取り組み■積水ハウスの「5本の樹」計画における街づくりの取り組み積水ハウスの「5本の樹」計画における街づくりの取り組み 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日慶應義塾大学 環境情報学部 中澤・大越研究室(准教授:大越 匡)及び、WillBooster株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:坂本 一憲)、株式会社リンクアンドコミュニケーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡辺 敏成)は、ライフログ入力を必要とするサービスにおける適応的プッシュ通知型情報提示とユーザーのサービス利用促進への影響を調べる実証実験(以下、本研究)を共同で行いました。この度、本研究に関する報告を、情報処理学会IoT行動変容学研究グループが主催する「情報処理学会IoT行動変容学研究グループ 第2回研究会(BTI2)」にて行いました。■本研究を行った背景と目的昨今、食事や運動など生活における行動や心身の状態を記録する健康アドバイスアプリが、個人や企業・自治体などで積極的に活用されています。健康アドバイスアプリは、ユーザーが記録したライフログに対してアドバイスや情報提供がフィードックされることで、健康維持・増進をサポートします。そのため、ユーザーがライフログ記録を継続することが重要となります。しかし、このようなサービスが普及する一方で、ユーザーにライフログの入力や健康行動を継続させるための効果的な手法が課題になっています。そこで本研究では、健康アドバイスアプリの中でも、ライフログを記録するとAIによるアドバイスがリアルタイムに提供される「カロママ プラス」を用いて調査することといたしました。本研究では、対象者422名を以下4群にランダムに割り付け、ライフログ記録が継続するか調査しました。なお、対象者のほとんどが、「カロママ プラス」の使用が習慣化していないユーザーが占めていました。A群:ユーザー個人のパーソナリティに対するメッセージ文言の最適化B群:ユーザーの情報受容性が高まるような、メッセージを配信するタイミングの最適化C群:A、B両方を最適化D群:介入なし(以下、「対照群」)■研究の結果対照群と比較して、A群とC群のユーザーは有意にアプリの起動回数が多いことが分かりました(p実験結果(表)また、介入対象のユーザーが「カロママ プラス」に日常的にログインしライフログを入力している既存ユーザーの場合は、単一的な介入は効果的に機能しないことも分かりました。既存ユーザーに対しては、よりパーソナライズした介入を状況ごとに行うよう検討する必要があります。■今後の発展今後は、本研究で得られた知見をもとに、ユーザーの特性を踏まえたより詳細な解析を行ないます。そして、ユーザーの状況に応じた最適なプッシュ通知をお届けできる機能を、「カロママ プラス」に搭載します。■掲載された学会当プレスリリースに記載した内容は、情報処理学会IoT行動変容学研究グループが主催する「情報処理学会IoT行動変容学研究グループ 第2回研究会(BTI2)」にて報告いたしました。■AI健康アドバイスアプリ「カロママ プラス」とは 毎日の食事や運動、睡眠などのライフログに、パーソナルAIコーチ「カロママ」がリアルタイムにアドバイスをする健康管理アプリです。企業・健保の従業員や、自治体の市民、スポーツクラブの会員、保険加入者の方を対象に、現在約6,000以上の自治体・民間企業が導入しています。独自のアルゴリズム・AIにより、食事画像を認識してカロリー計算、栄養バランスの評価を行います。その後、食事の改善点や次の食事の提案を2億通り以上のアドバイスの中から自動で提供します。また、スマホ内蔵の歩数計やウェアラブルデバイスともデータ連携し、運動量も自動的に取得します。カロママ プラス■慶應義塾大学 環境情報学部 中澤・大越研究室 大越 匡准教授慶應義塾大学環境情報学部准教授。人生の様々なライフステージにおける身体的・心理的・社会的なウェルビーイングを支援・創造するIT/AI技術(特にモバイル/ユビキタス・コンピューティング分野)の研究を行っています。1976年神奈川県生まれ。1998年慶應義塾大学環境情報学部卒、2000年同大学院修士号(政策・メディア)、2006年カーネギーメロン大学計算機科学部修士号(M.S. in CS)。約7年間ブログ、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディア分野における企業・実務経験を経た後、2015年慶應義塾大学大学院博士号取得(政策・メディア)。海と音楽とF1を愛す。Website (研究室): Website (個人) : Email : slash@sfc.keio.ac.jp ■WillBooster株式会社WillBoosterは研究者が創業したIT企業です。「誰もが意欲的に過ごせる未来をつくる」をビジョンに掲げ、事業と研究の両輪を回すことで、研究成果の社会実装を目指しています。特に、最先端のAI技術を活用することで、利用者の行動変容を支援する汎用的な仕組みをサービスの開発や、複数の教育機関向けに、学習者の意欲を高める仕組みを備えたプログラミング教育環境の開発に取り組んでいます。■株式会社リンクアンドコミュニケーションリンクアンドコミュニケーションは、「社会の健康課題を解決し、世界の誰もが自然に健康になる世界を創る」をミッションとし、ICT×専門家ネットワークで「専門家がもっと身近にいて健康をサポートするシステムの構築」を目指しているヘルステック企業です。全国で約1万人の管理栄養士・栄養士のネットワークをもとに、食と健康、栄養分野のリーディングカンパニーとして、健康アドバイス事業、健康情報の発信事業に取り組んでいます。所在地: 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 新紀尾井町ビル5階設立 : 2002年7月25日資本金: 9億3995万円代表者: 代表取締役社長 渡辺 敏成URL : <提供サービス>・AI健康アプリ「カロママ プラス」・健康医療ニュースを専門家が解説するレビューサイト「HEALTH NUDGE」・管理栄養士・栄養士向けのポータルサイト「かわるPro」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日