2023年6月13日 17:00
同じやせ型でもダイエット経験の有無であることが変わる? やせ型女性の背景検証調査
順天堂大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科の室伏由佳 准教授、同大学院医学研究科 代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史 先任准教授らの共同研究グループは、やせ型(BMI18.5 kg/㎡未満)の若い女性を対象に多面的な背景検証調査を実施しました。
■「やせ」の背景検証調査の必要性とは
今回の調査では、日本の若いやせた女性においてダイエット経験のあるグループとないグループでは、出生時体重、自身のボディイメージや体重への認識、運動や食習慣、摂食態度、メディアから受ける美の影響や、性格特性等が異なることを明らかにしました。
これまでに田村先任准教授らにより、やせた若年女性は将来の糖尿病リスクが高い可能性が明らかになる等、若い女性のやせは社会課題として注目されつつありましたが、同研究ではそのやせに至る背景にせまりました。
この成果は、「やせていれば健康」という誤った認識を解消する健康啓発には、各個人に最適化されたアプローチが必要ということを示しています。同論文はオープンアクセスジャーナルFrontiers in Public Health(Journal Impact Factor:6.431)